JP2002293847A - 不飽和ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品 - Google Patents

不飽和ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品

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JP2002293847A
JP2002293847A JP2001392502A JP2001392502A JP2002293847A JP 2002293847 A JP2002293847 A JP 2002293847A JP 2001392502 A JP2001392502 A JP 2001392502A JP 2001392502 A JP2001392502 A JP 2001392502A JP 2002293847 A JP2002293847 A JP 2002293847A
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acid
resin composition
unsaturated polyester
meth
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Masateru Nakagawa
真輝 中川
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RP Topla Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な透明性、耐候性、耐変色性を有し、オ
ープンモールド法でも必要な成形作業性および成形性を
確保することができる充分な硬化性を有する不飽和ポリ
エステル樹脂組成物および該樹脂組成物を用いた成形品
を提供する。 【解決手段】 (A)ジシクロペンタジエンとマレイン
酸との反応生成物を含む不飽和ポリエステルであって、
該不飽和ポリエステルに含まれるマレイン酸由来基(シ
ス基)のフマル酸由来基(トランス基)への転位率が6
0〜95%である不飽和ポリエステル100重量部、
(B)(メタ)アクリロイル基含有重合体0.5〜80
重量部、および(C)重合性単量体10〜180重量部
からなる不飽和ポリエステル樹脂組成物、および該樹脂
組成物を用いた成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物および該組成物から製造された成形品に関
する。さらに詳しくは、繊維強化プラスチック(FR
P)、ライニング、注型、ゲルコート用塗料などの各種
分野に有用な不飽和ポリエステル樹脂組成物および該樹
脂組成物から製造された成形品に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】不飽
和ポリエステル樹脂組成物は、透明性、耐候性および耐
変色性に優れているので、住宅部品のゲルコートや積層
品(繊維強化プラスチック)、屋外部品のゲルコートや
ライニング、波板、平板などに広く用いられている。
【0003】従来から使用されている不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物は、嫌気硬化性が強く、空気を遮断して硬
化せねばその性能を充分に発揮できないという大きな欠
点がある。
【0004】前記不飽和ポリエステル樹脂組成物に含有
され得るジシクロペンテニル基を有する不飽和ポリエス
テル樹脂は、架橋用ビニルモノマーとして含有されてい
るスチレンとの相溶性が良好で、スチレンの揮散が少な
い低スチレン揮散性樹脂として以前から公知である。
【0005】しかし、不飽和ポリエステルとしてアリル
性の2重結合を有するジシクロペンテニル基含有不飽和
ポリエステル樹脂を使用すると、空気硬化性は向上する
ものの、従来公知のアリルエーテル基含有不飽和ポリエ
ステル樹脂よりもアリル性水素原子引抜きによる停止反
応や連鎖移動反応が起こりやすく、硬化反応速度が遅く
なり、かつ完結し難いのが大きな欠点で、積層品に用い
ると型から離型しづらいという問題を生じている。ま
た、前記ジシクロペンテニル基含有不飽和ポリエステル
樹脂は、着色度が大(黄色)で、貯蔵安定性と硬化物
(成形品)の耐変色性も劣るものである。ジシクロペン
テニル基含有不飽和ポリエステル樹脂硬化物の耐変色性
を向上させるため、透明性、耐候性、耐変色性などの性
能に優れた(メタ)アクリロイル基含有化合物を、通
常、架橋用ビニルモノマーとして含有されているスチレ
ンにかえて用いようとすれば、さらに不飽和ポリエステ
ル樹脂に含まれるフマル酸のα,β−不飽和2重結合
は、(メタ)アクリロイル基含有化合物とは共重合し難
く、したがって、樹脂組成物全体の硬化性が低下し、硬
化物の耐変色性、耐候性を低下させる。
【0006】以上のように、ジシクロペンテニル基含有
不飽和ポリエステル樹脂の着色、貯蔵安定性、硬化反応
性、耐候性の改良に有効な手段が見出せていないのが現
状である。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、良好な透明
性、耐候性、耐変色性を有し、かつ、オープンモールド
法においても必要な成形作業性および成形性を確保する
ことができる充分な空気硬化性を有する不飽和ポリエス
テル樹脂組成物および該樹脂組成物を用いた成形品を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)(A)
ジシクロペンタジエンとマレイン酸との反応生成物を含
む不飽和ポリエステルであって、該不飽和ポリエステル
に含まれるマレイン酸由来基(シス基)のフマル酸由来
基(トランス基)への転位率が60〜95%である不飽
和ポリエステル100重量部(以下、部という)、
(B)(メタ)アクリロイル基含有重合体0.5〜80
部、および(C)重合性単量体10〜180部からなる
不飽和ポリエステル樹脂組成物(発明1)、(2)前記
ジシクロペンタジエンとマレイン酸との反応生成物が、
金属イオン封鎖剤を含むものである(1)記載の樹脂組
成物(発明2)、(3)(B)成分が、ビニルエステル
樹脂および(または)ビニルエステル樹脂に含まれる水
酸基の5〜40%に酸無水物を付加反応させて得られる
変性ビニルエステル樹脂を含むものである(1)記載の
樹脂組成物(発明3)、(4)(B)成分が、ビニルエ
ステル樹脂および(または)ビニルエステル樹脂に含ま
れる水酸基の5〜40%に酸無水物を付加反応させて得
られる変性ビニルエステル樹脂を含むものである(2)
記載の樹脂組成物(発明4)、(5)(B)成分が、ウ
レタン(メタ)アクリレートを含むものである(1)記
載の樹脂組成物(発明5)、(6)(B)成分が、ウレ
タン(メタ)アクリレートを含むものである(2)記載
の樹脂組成物(発明6)、(7)(B)成分が、ポリエ
ステル(メタ)アクリレートを含むものである(1)記
載の樹脂組成物(発明7)、(8)(B)成分が、ポリ
エステル(メタ)アクリレートを含むものである(2)
記載の樹脂組成物(発明8)、および(9)(1)、
(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)また
は(8)記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いて
製造した成形品(発明9)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明1の組成物は、(A)成分
であるジシクロペンタジエンとマレイン酸との反応生成
物を含む不飽和ポリエステルであって、該不飽和ポリエ
ステルに含まれるマレイン酸由来基(シス基)のフマル
酸由来基(トランス基)への転位率が60〜95%であ
る不飽和ポリエステル(A)、(B)成分である(メ
タ)アクリロイル基含有重合体(B)および(C)成分
である重合性単量体(C)からなる不飽和ポリエステル
樹脂組成物である。
【0010】本発明1の組成物を硬化せしめると、通常
のフマル酸由来基(トランス基)(フマル酸に由来する
トランス型α,β−不飽和結合含有基)と重合性単量体
(C)に含有される不飽和基との反応に加えて、(A)
成分に含有されるジシクロペンテニル基のアリル性2重
結合と、(B)成分に含有される(メタ)アクリロイル
基および重合性単量体(C)に含有される不飽和基との
反応、および残存するマレイン酸由来基(シス基)(マ
レイン酸に由来するシス型α,β−不飽和結合含有基)
と、(B)成分に含有される(メタ)アクリロイル基お
よび重合性単量体(C)に含有される不飽和基との反応
がおこるため、速やかな硬化性と充分な空気硬化性を発
揮することができる。また、硬化物の耐熱性、耐薬品
性、耐候性がよくなる。
【0011】不飽和ポリエステル(A)は、ジシクロペ
ンタジエンとマレイン酸との反応生成物を含む不飽和多
塩基酸を必須とする酸成分と、多価アルコールおよび
(または)エポキシ化合物からなる成分(以下、アルコ
ール成分という)とを縮重合させて得られる重合体であ
る。
【0012】該不飽和ポリエステルに含まれるジシクロ
ペンテニル基の含有率は不飽和ポリエステル全重量に対
して5〜36重量%、さらには5〜30重量%であるこ
とが好ましい。ジシクロペンテニル基の含有率が5重量
%未満であると、空気硬化性が不充分となり、一方、3
6重量%をこえると、樹脂組成物が硬く、かつ、脆くな
り、たとえばガラス繊維と組み合わせてFRPとした場
合に、成形クラックが生じやすくなる。それに対し、ジ
シクロペンテニル基の含有率が前記好適範囲内である
と、空気硬化性に優れ、FRPとした場合にも良好な機
械的強度特性を示すものとなる。
【0013】前記酸成分の一部(ジシクロペンタジエン
とマレイン酸との反応生成物以外の不飽和多塩基酸の一
部)に代えて、必要により、さらに芳香族飽和多塩基酸
や脂肪族飽和多塩基酸などの飽和多塩基酸を含んでいて
もよい。不飽和多塩基酸の含有率は、酸成分の20〜1
00モル%である。不飽和多塩基酸が20モル%未満で
あると、硬化反応性が不充分となるので好ましくない。
また、飽和多塩基酸の一部に代えて、必要により、1価
の酸を用いてもよい。また、多価アルコール成分の一部
に代えて、必要により、1価のアルコールを用いてもよ
い。
【0014】不飽和ポリエステル(A)の酸価にはとく
に制限はないが、一般的には酸価が55以下、好ましく
は40以下、より好ましくは30以下であるのが、耐薬
品性の点から好ましい。また、不飽和ポリエステル
(A)の分子量についても、とくに制限はないが、数平
均分子量が600〜3000、好ましくは650〜20
00、さらに好ましくは700〜1500の範囲内にあ
るのが、重合性単量体との相溶性の点から好ましい。
【0015】前記酸成分として用いる不飽和多塩基酸と
しては、一分子中に、アルコール成分に含まれる水酸基
あるいはエポキシ基と反応してエステル結合を形成する
ことができる置換基を2個と、重合可能な不飽和結合と
を有する化合物であればよい。
【0016】前記不飽和多塩基酸の具体例としては、た
とえばマレイン酸、フマル酸、アコニット酸、イタコン
酸などのα,β−不飽和多塩基酸、ジヒドロムコン酸な
どのβ,γ−不飽和多塩基酸、これらの酸の無水物、こ
れらの酸のハロゲン化物、これらの酸のアルキルエステ
ルなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】前記酸成分の一部に代えて、必要により用
いられる飽和多塩基酸としては、たとえばマロン酸、コ
ハク酸、メチルコハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、
2,3−ジメチルコハク酸、ヘキシルコハク酸、グルタ
ル酸、2−メチルグルタル酸、3−メチルグルタル酸、
2,2−ジメチルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタ
ル酸、3,3−ジエチルグルタル酸、アジピン酸、ピメ
リン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸などの
脂肪族飽和多塩基酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族
飽和多塩基酸、ヘット酸、1,2−ヘキサヒドロフタル
酸、1,1−シクロブタンジカルボン酸、trans−
1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式飽和
多塩基酸、これらの酸の無水物、これらの酸のハロゲン
化物、これらの酸のアルキルエステル誘導体などがあげ
られる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0018】前記アルコール成分の1つである多価アル
コールの具体例としては、たとえばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、ジプロピレングリコール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジ
メチル−1,3−プロパンジオール(ネオペンチルグリ
コール)、2−エチル−1,4−ブタンジオール、1,
7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、
1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−ジメチロー
ルシクロヘキサン、2,2−ジエチル−1,3−プロパ
ンジオール、3−メチル−1,4−ペンタンジオール、
2,2−ジエチル−1,3−ブタンジオール、4,5−
ノナンジオール、トリエチレングリコール、分子量が2
00〜2000のポリオキシエチレングリコール、分子
量が300〜3000のポリオキシプロピレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、p−キシレ
ングリコール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリス
リトール、水素化ビスフェノールA、水素化ビスフェノ
ールAのアルキレンオキサイド付加物などがあげられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。
【0019】前記アルコール成分の1つであるエポキシ
化合物の具体例としては、たとえばエチレンオキシド、
プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキ
シド、ビスフェノールAのグリシジルエーテルなどがあ
げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0020】さらに(A)成分に含まれるジシクロペン
タジエンとマレイン酸との反応生成物を得るに際し、金
属イオン封鎖剤を用いる場合(発明2の場合)には、該
反応生成物はエキソ型のジシクロペンテニルマレートと
して保存され、エンド型異性体であるジシクロペンテニ
ルフマレートへの転移を妨げる効果をもたらすと同時
に、従来どうしてもJIS K 6901に示すハーゼ
ン数で200以下に下げられなかった樹脂組成物の着色
を、ハーゼン数で10〜200、さらには10〜100
程度に低減することが可能となり、硬化反応性と貯蔵安
定性も著しく改善され、従来ジシクロペンテニル基含有
不飽和ポリエステル樹脂組成物に用いられていた多量の
重合禁止剤の使用量を、硬化に悪影響を与えない適切な
量の範囲に減らすことができる。これらの結果、従来、
硬化を完全に終了させるのに時間がかかりすぎたり、ま
た硬化を促進させるために硬化剤量を多く用いることに
よる着色を低減することができ、硬化不良のままで保存
されることに由来する1重量%をこえる残存モノマー量
を1重量%以下、さらには0.8重量%以下、とくには
0.5重量%以下まで減じることができ、良好な透明
性、耐候性、耐薬品性、耐変色性を有する硬化物(たと
えば成形品)を得ることができる。
【0021】本発明2に用いられる金属イオン封鎖剤と
しては、従来公知の金属イオン封鎖能を有する化合物で
あればとくに限定なく用いることができる。たとえば、
(1)アミノカルボン酸およびその塩、(2)モノアル
キルリン酸エステル、モノアルケニルリン酸エステルお
よびそれらの塩、(3)N−アシル化グルタミン酸、N
−アシル化アスパラギン酸およびそれらの塩、(4)β
−ジケトン誘導体、(5)トロポロン誘導体、などがあ
げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0022】(1)アミノカルボン酸およびその塩とし
ては、カルボキシル基を3個以上有するアミノカルボン
酸およびその塩が、金属イオン封鎖能の点から好まし
い。具体的には、ニトリロトリ酢酸、エチレンジアミン
テトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエ
チレンテトラアミンヘキサ酢酸、シクロヘキサン−1,
2−ジアミンテトラ酢酸、N−ヒドロキシエチルエチレ
ンジアミントリ酢酸、エチレングリコールジエチルエー
テルジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテトラプロ
ピオン酸、N−アルキル−N’−カルボキシメチルアス
パラギン酸、N−アルケニル−N’−カルボキメチルア
スパラギン酸、およびこれらのアルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などがあげら
れる。
【0023】(2)モノアルキルリン酸エステル、モノ
アルケニルリン酸エステルおよびそれらの塩としては、
ラウリルリン酸、ステアリルリン酸などがあげられる。
【0024】(3)N−アシル化グルタミン酸、N−ア
シル化アスパラギン酸およびそれらの塩としては、たと
えば(株)味の素より市販されているアミソフトHS−
11、GS−11などがあげられる。
【0025】(4)β−ジケトン誘導体としては、たと
えばアセチルアセトン、ベンゾイルアセトンなどがあげ
られる。
【0026】(5)トロポロン誘導体としては、たとえ
ばトロポロン、β−ツヤプリシン、γ−ツヤプリシンな
どがあげられる。
【0027】前記金属イオン封鎖剤のなかでは、カルボ
キシル基を3個以上有するアミノカルボン酸およびその
塩が耐着色性の点から好ましく、なかでもエチレンジア
ミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、ト
リエチレンテトラミンヘキサ酢酸、シクロヘキサン−
1,2−ジアミノテトラ酢酸、N−ヒドロキシエチルエ
チレンジアミントリ酢酸およびその塩が好ましい。
【0028】前記金属イオン封鎖剤の使用量は、ジシク
ロペンタジエンとマレイン酸の合計量に対して5〜50
0ppm、さらには10〜100ppm、ことには15
〜50ppmが好ましい。金属イオン封鎖剤の使用量が
500ppmをこえると、不飽和ポリエステル樹脂組成
物としたのちにレドックス作用を有する金属化合物を該
樹脂組成物に混合し、有機過酸化物などの硬化剤を加え
てラジカル硬化させる場合に、加えた金属化合物が残存
する金属イオン封鎖剤でトラップされてしまい、ラジカ
ル硬化が阻害されるので好ましくない。また、5ppm
より少ないと、着色低減効果が充分得られない。
【0029】なお、本発明において、ジシクロペンテニ
ル基とは、式(1):
【0030】
【化1】
【0031】で表わされる置換基および(または)式
(2):
【0032】
【化2】
【0033】で表わされる置換基をいう。
【0034】(A)成分に含まれるジシクロペンタジエ
ンとマレイン酸との反応生成物は、金属イオン封鎖剤の
不存在下または存在下で、たとえばジシクロペンタジエ
ンと無水マレイン酸とに水を滴下し、反応させることに
より得ることができる。すなわち、前記式(1)、式
(2)記載の置換基を有するマレイン酸付加反応生成物
を含むものが得られる。この際、水とジシクロペンタジ
エンの量は無水マレイン酸1モルに対しそれぞれ0.8
〜1.1モルが好ましい。
【0035】得られた反応生成物に、必要により飽和多
塩基酸などが含まれていてもよい不飽和多塩基を加え、
これとアルコール成分とを縮合反応させることにより、
不飽和ポリエステル(A)が製造される。
【0036】不飽和ポリエステル樹脂組成物の硬化反応
性を高めるには、不飽和ポリエステルに含まれるフマル
酸に由来する基(トランス型α,β−不飽和結合含有
基)を増加させるのが従来公知の方法である(たとえば
「ポリエステル樹脂ハンドブック」(1988年6月3
0日、日刊工業新聞社発行、滝山栄一郎著)67頁10
〜13行には、「マレイン酸の移転が重要視される理由
は、モノマーであるスチレンとの共重合性にマレイン酸
ジエステルとフマル酸ジエステルとでは大きな差があっ
て、フマル酸ジエステルのほうがはるかにスチレンと共
重合しやすく、硬化樹脂の構造がより完全なものとなる
からである」と記載されており、同70頁10〜12行
には、「フマル酸含有量の多い樹脂は速硬化で発熱も大
きく、耐熱性に優れる」と記載されており、また、「強
化プラスチックス、2、(6)、1(1956)」(秋
田務、
【外1】
【0037】)には、「熱間硬さの測定から転移率の異
なる不飽和ポリエステルとスチレンとの共重合比は、転
移率の高い(フマル酸エステルの含有率が高い)」こと
が記載されており、さらに、「ポリエステル樹脂」(1
961年6月15日、日刊工業新聞社発行、嶋田吉英、
仁木正夫著)28頁20〜22行には、「その他にも種
々転位の研究の発表があるが、市販ポリエステル樹脂に
ついては、マレイン酸は大抵の場合検出されないか、ま
たは検出されたとしてもごく微量である」と記載されて
いる)。ジシクロペンテニル基含有不飽和ポリエステル
の場合も、従来公知の手法に順じて、原料に用いたマレ
イン酸からの単位をトランス型のフマル酸単位へ転位さ
せて硬化反応性を向上させるべく、縮合反応の反応温度
を210〜220℃と高く設定したり、反応時間を長く
取ったり、モルホリンのような転位触媒を用いるなどし
て、フマル酸単位への転位効率を向上させるようにす
る。通常、フマル酸単位への転位率は98%以上で、と
くに低い場合でも95%をこえていた。そして、これら
の手法を採用すれば、いずれも得られる樹脂組成物は、
硬化反応性が低いままで、しかも著しく着色したものし
か得られなかった。
【0038】本発明者は、前記従来の知見とは逆に、ジ
シクロペンテニル基含有不飽和ポリエステル樹脂組成物
の硬化反応性を高めるには、(メタ)アクリロイル基含
有重合体を共存させて不飽和ポリエステルに含まれるマ
レイン酸に由来する基(シス型α,β−不飽和結合含有
基)を増加させるのが最も効果的であることを見出し
た。すなわち、本発明の樹脂組成物の硬化反応性を高
め、硬化物の耐熱性を高める場合にも、従来公知の技術
とは逆に、(A)成分に含まれるマレイン酸に由来する
基(シス型α,β−不飽和結合含有基)を増加させるの
が最も効果的であることを見出した。
【0039】(A)成分に含まれるマレイン酸に由来す
る基(シス型α,β−不飽和結合含有基)を増加させる
には、(A)成分に含まれるマレイン酸に由来する単位
のフマル酸単位への転位を少なくすることにより、実現
することができる。マレイン酸に由来する単位のフマル
酸単位への転位を少なくするには、比較的低温で反応さ
せることが望ましいが、低温では縮合反応に時間がかか
りすぎるので、経済性の点から170〜205℃、好ま
しくは180〜200℃で反応させ、マレイン酸に由来
する単位のフマル酸単位への転位を60〜95%、さら
には60〜90%にするのが好ましく、最も好ましくは
60〜85%である。前記転位率を60%未満にしよう
とすると、反応温度を160℃程度以下にしなければな
らず、エステル化触媒の助けなしには縮合反応を進める
ことができず、この場合、さらに着色する。一方、転位
率が95%をこえると、(A)成分と(B)成分との反
応性が低下し、本発明の樹脂組成物の硬化性が低下し、
得られる成形品の耐変色性が低下する。
【0040】(メタ)アクリロイル基含有重合体(B)
は、分子中に(メタ)アクリロイル基を1個以上、さら
には2〜3個含有する化合物であり、本来、単独では嫌
気硬化性を示すが、(A)成分と組み合せて使用する場
合には、(B)成分本来の性質とは全く逆に空気硬化性
を向上させ、本発明の樹脂組成物の空気硬化性を向上さ
せる。
【0041】(メタ)アクリロイル基含有重合体(B)
の例としては、たとえばビニルエステル樹脂および(ま
たは)ビニルエステル樹脂に含まれる水酸基の5〜40
%に酸無水物を付加反応させて得られる変性ビニルエス
テル樹脂(B1)を含むもの、ウレタン(メタ)アクリ
レート(B2)を含むもの、ポリエステル(メタ)アク
リレート(B3)を含むものなどがあげられる。
【0042】なお、前記(B1)〜(B3)成分を含む
ものとは、それぞれの成分を含み、さらに、これらの製
造時に使用した反応性希釈剤として用いられる重合性単
量体(C)を50重量%以下の範囲で含んでいてもよい
ということである。また、(B1)〜(B3)成分は、
単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。反応性希釈剤として用いられる重合性単量体(C)
が含まれる場合、含まれる重合性単量体(C)は、重合
性単量体(C)としての使用である。
【0043】前記ビニルエステル樹脂の酸価は2〜1
0、前記変性ビニルエステル樹脂の酸価は10〜55で
あるのが好ましい。
【0044】前記ビニルエステル樹脂は、通常、エポキ
シ樹脂と不飽和モノカルボン酸との反応によって得られ
る重合体である。
【0045】前記エポキシ樹脂としては、1分子中に少
なくとも1個のエポキシ基を有する化合物を使用するこ
とができる。その具体例としては、多価フェノールや多
価アルコールのポリグリシジルエーテル、エポキシノボ
ラック、エポキシ化ジオレフィン、樹脂酸のエポキシ化
物、乾性油のエポキシ化物などがあげられる。これらは
単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0046】前記不飽和モノカルボン酸としては、たと
えばアクリル酸、メタクリル酸、ケイ皮酸、ケイ皮酸の
誘導体などの(メタ)アクリロイル基含有単量体があげ
られる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。
【0047】さらに、必要に応じて、ビニルエステル樹
脂に含まれる水酸基の5〜40%に酸無水物を反応させ
て変性してもよい。
【0048】前記酸無水物としては、たとえば無水フタ
ル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、テトラヒドロ無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラ
ヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドメチレンテトラヒ
ドロ無水フタル酸、メチルエンドメチレンテトラヒドロ
無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、無水トリメ
リット酸などの二塩基酸無水物があげられる。これらは
単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0049】前記エポキシ樹脂と不飽和モノカルボン酸
との反応は、たとえば60〜130℃で3〜15時間の
条件で行なわれる。
【0050】前記ウレタン(メタ)アクリレートは、モ
ノヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとポリイソ
シアナートとの反応によってえられる重合体である。こ
の際、ヒドロキシル基に対するイソシアナート基の配合
量はヒドロキシル基1モルに対し0.7〜0.98モル
である。
【0051】前記モノヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレートの具体例としては、たとえば2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、オリゴエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、オリゴプロピレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレートなどがあげられる。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0052】また、前記ポリイソシアナートの具体例と
しては、たとえばトリエチレンジイソシアナート、水素
化トリレンジイソシアナート、メタキシリレンジイソシ
アナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロ
ンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナー
ト、水素化ジフェニルメタンジイソシアナートなどがあ
げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0053】前記ポリエステル(メタ)アクリレート
は、ポリエステルポリオールに不飽和モノカルボン酸ま
たはその誘導体を反応させるか、またはポリイソシアネ
ートを反応させたのちそのイソシアネート残基にヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレートを反応させて得られ
る重合体、あるいはポリエステルポリカルボン酸にモノ
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートやグリシジル
(メタ)アクリレートを反応させることによって得られ
る重合体である。
【0054】前記ポリエステルポリカルボン酸およびポ
リエステルポリオールとしては、前記不飽和ポリエステ
ルを用いてもよい。
【0055】前記不飽和モノカルボン酸またはその誘導
体およびモノヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート
としては、前記不飽和ポリエステル、ビニルエステル樹
脂およびウレタン(メタ)アクリレートの原料をそのま
ま使用することができる。
【0056】(B)成分の配合量としては、(A)成分
100部に対して0.5〜80部、さらには3〜70部
であるのが好ましい。(B)成分の配合量が0.5部未
満の場合、硬化性と空気硬化性を向上させる本発明の目
的を充分達成することができず、80部をこえる場合、
変色などの他の問題が生じる。
【0057】(C)成分の重合性単量体(C)は、粘度
調整ならびに硬化に際して(A)成分および(B)成分
との共重合性成分などとして使用される成分である。
【0058】重合性単量体(C)は、前記各成分合成時
の溶剤として用いてもよく、高粘度の重合体の溶剤とし
て粘度調節に用いてもよい。
【0059】重合性単量体(C)の具体例としては、た
とえばスチレン、ビニルトルエン、p−tert−ブチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、
ジビニルベンゼンなどのスチレン系単量体や、(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル
酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、
グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸
亜鉛:エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジ(メタ)アクリレートなどの(メタ)ア
クリル酸系単量体などがあげられる。該(メタ)アクリ
ル酸系単量体の分子量は、350以下が好ましく、35
0をこえると樹脂組成物の耐水性や耐熱性が低下して好
ましくない。また、粘度調節の機能も低下するので好ま
しくない。とくに、メチルメタクリレートを用いると、
高性能な成形品を与えることができる点から好ましい。
これら重合性単量体は単独で用いてもよく、2種以上を
組み合わせて用いてもよい。重合性単量体の種類、組み
合わせによっても、表面硬度や反応性を調整することが
できる。
【0060】(C)成分の使用量としては、(A)成分
100部に対して10〜180部、さらには30〜10
0部が、架橋による収縮の点から好ましい。
【0061】前記(A)成分、(B)成分を製造する際
に、必要に応じて公知の重合禁止剤を用いてもよい。
【0062】前記重合禁止剤の具体例としては、たとえ
ばハイドロキノン、メチルハイドロキノン、メトキシハ
イドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノン、ベンゾキノン、t−ブチ
ルカテコール、カテコール、α−ナフトール、ニトロフ
ェノール、2,4−ジ−t−ブチルフェノール、4−ヒ
ドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
1−オキシル、ジ−t−ブチルニトロキシル、1−オキ
シル−2、2、6、6−テトラメチルピペリジン、1−
オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル−アセテート、1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル−2−エチルヘキ
サノエート、1−オキシル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル−ステアレートなどがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。これらは単
独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0063】また、本発明の樹脂組成物の保存安定性を
高めるために、前記重合禁止剤の1種または2種以上を
組み合わせて使用することができる。
【0064】さらに、本発明の樹脂組成物には、用途や
所望される物性に応じて各種添加剤を適宜加えることが
できる。
【0065】たとえば、成形材料に使用する場合、必要
に応じて、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレ
ー、タルクなどの充填剤;アルカリ土類金属の酸化物ま
たは水酸化物などの増粘剤;ステアリン酸、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛などの内部離型剤;ガ
ラス繊維、炭素繊維、アラミドやポリエステルからなる
有機繊維などの補強剤;ベンゾイルパーオキサイド、ラ
ウリルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト、t−ブチルパーオキシオクトエート、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、クメンヒドロパーオキサイド、
シクロヘキサノンパーオキサイド、ジクミルパーオキサ
イドなどの有機過酸化物や、2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−
4−メトキシバレロニトリルなどのアゾ系化合物などの
重合開始剤;顔料;その他を加えることができる。
【0066】積層用やゲルコート用塗料として使用する
場合、必要に応じて本発明の樹脂組成物100部に対し
て顔料0.1〜70部を含有させることができる。ま
た、微粉末無水シリカ、アスベストなどの揺変性付与
剤;オクテン酸コバルト、ナフテン酸マンガン、ナフテ
ン酸銅などの金属石鹸からなる重合促進剤などを含有さ
せてもよい。
【0067】さらに必要に応じて、成形材料に用いたの
と同様の充填剤、増粘剤を用いることもできる。積層用
ならびにゲルコート用樹脂組成物は、成形に際して前記
有機過酸化物の1種または2種以上を添加し、常温また
は40〜150℃、さらには40〜100℃の中高温で
減圧、常圧または加圧にて硬化することができる。さら
に、ベンゾイルアルキルエーテルなどの光増感剤を用い
て光硬化することもできる。
【0068】前記硬化剤の添加量は、樹脂組成物100
部に対して0.2〜5部である。
【0069】前記光増感剤は、光硬化剤と呼称される場
合もあり、これらを光増感剤と本明細書では統一して用
いるが、可視光領域に感光性を有する光増感剤として
は、ヘキサアリールビイミダゾール化合物と水素供与性
化合物との組み合わせや、たとえば山岡らの「表面」
(7)548(1989)、佐藤らの第3回ポリマー
材料フォーラム要旨集1B,P.18(1994)に記
載のカンファーキノン、トリメチルベンゾイルジフェニ
ルホスフィンオキシド、メチルチオキサントン、ビスシ
クロペンタジエニルチタニウム−ジ(ペンタフルオロフ
ェニル)などのほか、さらに、紫外光領域から可視光領
域まで感光性を有する広領域感光剤を用いることもでき
る。
【0070】このような光増感剤としては、たとえばビ
ス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−ト
リメチルペンチルホスフィンオキサイド、ビス(2,
4,6−トリメチルベンゾイル)−メチルフォスフィン
オキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフ
ェニルホスフィンオキサイド、2,6−ジメトキシベン
ゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイドなどのアシル
ホスフィンオキサイド系化合物などがあげられる。これ
らは、市販品を用いることができ、たとえばDaroc
ur1173(商品名、チバ・スペシャルティー・ケミ
カルズ社製、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン)とビス(2,6−ジメトキシベ
ンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィ
ンオキサイド(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社
製)とを75/25(重量比)の割合で混合したイルガ
キュア1700(商品名、チバ・スペシャルティー・ケ
ミカルズ社製);イルガキュア184(商品名、チバ・
スペシャルティー・ケミカルズ社製)、1−ヒドロキシ
−シクロヘキシル−フェニルケトン)とビス(2,6−
ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペン
チルフォスフィンオキサイド(チバ・スペシャルティー
・ケミカルズ社製)とを75/25(重量比)の割合で
混合したイルガキュア1800(商品名、チバ・スペシ
ャルティー・ケミカルズ社製)や50/50(重量比)
の割合で混合したイルガキュア1850(商品名、チバ
・スペシャルティー・ケミカルズ社製);イルガキュア
819(商品名、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ
社製、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フ
ェニルホスフィンオキサイド);Lucirin TP
O(商品名、BASF社製、2,4,6−トリメチルベ
ンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド)などを用
いることができる。
【0071】前記光増感剤の含有割合としては、たとえ
ば樹脂組成物100部に対して0.01〜10部である
ことが好ましい。0.01部未満であると、樹脂組成物
の光硬化性が劣るおそれがあり、10部をこえると、硬
化物の基本性能が劣るおそれがある。より好ましくは、
0.05〜8部であり、さらに好ましくは0.1〜5部
である。
【0072】本発明の樹脂組成物は、硬化速度が速く、
しかも残留モノマーの少ない硬化度の高い硬化物が得ら
れるうえ、空気硬化性で不飽和結合のすべてが架橋に関
与しているので、耐熱性、耐薬品性、耐変色性に優れて
いる。それゆえ、シートモールディングコンパウンド
(SMC)やバルクモールディングコンパウンド(BM
C)、注型材料などの成形材料のマトリックスとして成
形すれば、光沢に優れた成形品が、引き抜き成形、レジ
ントランスファーモールディング、スプレーアップ成形
で成形される積層品やライニング材のマトリックスまた
はゲルコート剤とすれば安価で耐久性の優れた成形品が
得られる。
【0073】得られる成形品とは、看板、間仕切高架水
槽、バスタブ、ユニットバス、シャワールーム、浴室壁
ユニット、洗面化粧台、大理石調キッチンカウンター、
テーブル、壁材、防水ライニング材、ボート、ヨット、
海上コンテナ、車両の窓枠、プール、ベランダユニッ
ト、フェンス、グレーチング、トラフ、シェルター、パ
イプ、各種鋼管やヒューム管の内面ライニング材、同レ
ジコンライニング材、床材、舗装材など、さまざまな用
途に使用される。透明な硬化物の用途としては、木材に
含浸させて強化木やフローリングにも用いられる。
【0074】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
さらに詳細に説明する。
【0075】本発明における分子量は、GPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー)を用い、ポリスチ
レン検量線を用いて数平均分子量(Mn)および重量平
均分子量(Mw)を求めた。また、酸価測定法は、JI
S K−6901、5.3.5.2指示薬滴定法で、水
酸基価測定法は、JIS K−0070、7.1中和滴
定法で行なった。
【0076】製造例1(不飽和ポリエステル(A1)の
製造) 4ツ口フラスコに無水マレイン酸98部、ジシクロペン
タジエン132部、金属イオン封鎖剤であるエチレンジ
アミン四酢酸を0.01部仕込み、窒素気流下、80℃
に昇温したのち、水18部を内容物の温度が100℃を
保持するように滴下した。滴下終了後120℃で1時間
反応させたのち昇温して160℃で1時間保持し、ジシ
クロペンタジエンのマレイン酸付加物を得た。
【0077】つぎに無水マレイン酸196部、無水フタ
ル酸296部およびプロピレングリコール359部を加
えて混合し、常法どおり窒素気流下、200℃で15時
間かけて脱水縮合反応を行ない、酸価30のジシクロペ
ンテニル基含有不飽和ポリエステル(A1)を得た。
【0078】得られた不飽和ポリエステル(A1)は、
GPCによる数平均分子量(Mn)が1150、重量平
均分子量(Mw)が6000、1H NMRによるフマル
酸転位率が80%であった。
【0079】製造例2(不飽和ポリエステル(A2)の
製造) エチレンジアミン四酢酸を用いないほかは製造例1と同
様にして、酸価32のジシクロペンテニル基含有不飽和
ポリエステル(A2)を得た。
【0080】得られた不飽和ポリエステル(A2)は、
GPCによる数平均分子量(Mn)が1100、重量平
均分子量(Mw)が6600、1H NMRによるフマル
酸転位率が78%であった。
【0081】製造例3(不飽和ポリエステル(a3)の
製造) 製造例2と同配合で、脱水縮合反応を220℃で18時
間かけて行なった以外は製造例2と同様にして、酸価2
2のジシクロペンテニル基含有不飽和ポリエステル(a
3)を得た。
【0082】得られた不飽和ポリエステル(a3)は、
GPCによる数平均分子量(Mn)が1180、重量平
均分子量(Mw)が9800、1H NMRによるフマル
酸転位率が96%であった。
【0083】製造例4(不飽和ポリエステル(A4)の
製造) 4ツ口フラスコに無水マレイン酸98部、ジシクロペン
タジエン(95%もの)111部、エチレンジアミン四
酢酸を0.01部仕込み、窒素気流下以後は製造例1と
同様にして、ジシクロペンタジエンのマレイン酸付加物
を得た。
【0084】つぎに、無水マレイン酸44部、ジエチレ
ングリコール117部を加えて180℃で17時間かけ
て脱水縮合反応を行ない、酸価20のジシクロペンテニ
ル基含有不飽和ポリエステル(A4)を得た。
【0085】得られた不飽和ポリエステル(A4)は、
GPCによる数平均分子量(Mn)が850、重量平均
分子量(Mw)が4960、1H NMRによるフマル酸
転位率が63%であった。
【0086】製造例5(不飽和ポリエステル(a5)の
製造) 4ツ口フラスコにイソフタル酸498部、無水マレイン
酸686部、プロピレングリコール403部およびジプ
ロピレングリコール670部を仕込み、窒素気流中、2
10℃で24時間かけて脱水縮合を行ない、酸価20、
GPCによる数平均分子量(Mn)が2600、重量平
均分子量(Mw)が6000、1H NMRによるフマル
酸転位率が98%の不飽和ポリエステル(a5)を得
た。
【0087】製造例6(ビニルエステル樹脂(B1)の
製造) 温度計、冷却器、ガス導入管および撹拌機を備えた反応
器に、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応
により得られたエポキシ当量182.3のエポキシ樹脂
(商品名エポトートYD−127、東都化成(株)製)
474部、メタクリル酸230部、メチルハイドロキノ
ン0.07部、トリエチルベンジルアンモニウムクロラ
イド2.1部を仕込み、空気気流下、115℃で6時間
反応させ、酸価4.0のビニルエステル樹脂(B1)得
た。
【0088】製造例7(変性ビニルエステル樹脂(B
2)の製造) ビニルエステル樹脂(B1)の場合と同様にして得られ
たビニルエステル樹脂に、引き続き無水マレイン酸38
部、無水コハク酸13部を仕込み、105℃で1時間反
応させ、全水酸基の8%に付加させて酸価20.0の変
性ビニルエステル樹脂(B2)を得た。
【0089】製造例8(ウレタンメタクリレート(B
3)の製造) 2−ヒドロキシプロピルメタクリレート302部、p−
ベンゾキノン0.16部、ジブチル錫ジラウレート0.
82部を4ツ口フラスコに仕込み、ついで液状ジフェニ
ルメタンジイソシアナートオリゴマー(イソシアナート
当量135)270部を、空気気流下、60℃で2時間
かけて滴下し、滴下終了後も同温度で3時間撹拌した。
さらに、温度を90℃にあげて1時間撹拌して、ウレタ
ンメタクリレート(B3)を得た。
【0090】製造例9(ポリエステルメタクリレート
(B4)の製造) ネオペンチルグリコール173部、ビスフェノールA−
エチレンオキサイド2モル付加物347部、イソフタル
酸261部を4ツ口フラスコに仕込み、窒素気流下、2
15℃で10時間反応させ、酸価2になったところで1
20℃まで冷却し、ついで、フマル酸183部を加えて
200℃まで昇温し、4時間反応させ、酸価65になっ
たところで130℃まで冷却した。さらに、グリシジル
メタクリレート46部を加え、130℃で3時間反応さ
せて、酸価10の不飽和ポリエステルメタクリレート
(B4)を得た。
【0091】実施例1〜8および比較例1〜7 製造例1〜9で得られた樹脂などを、表1、2に示す割
合で配合して、不飽和ポリエステル樹脂組成物を得た。
【0092】表1、2に示す2−メチルハイドロキノ
ン、t−ブチルカテコールの配合割合は、得られた樹脂
組成物全体に対する含有率(ppm)で示した。
【0093】また、表1、2に記載のオクテン酸コバル
トは、オクテン酸コバルトのミネラルスピリット溶液
(Co含有量8重量%)であり、ナフテン酸銅は、ナフ
テン酸銅のフォッグソルベント溶液(Cu含有量5重量
%)である。
【0094】得られた樹脂組成物を下記方法で評価し
た。結果を表1、2に示す。
【0095】(組成物の色数)配合した組成物のハーゼ
ン数を示す。
【0096】(空気硬化性)樹脂組成物にチタン白を5
重量%添加し、よく混練したものに硬化触媒としてパー
キュアー0(商品名、日本油脂(株)製)1重量%を添
加し、ガラス板上に厚さ0.5mmにアプリケーターで
塗布する。
【0097】塗布したガラス板をただちに80℃のオー
ブンに入れて1時間放置したものを取り出し、塗布表面
を指で触ったとき、ベタベタしていない場合を良好
(○)、ベタベタする場合を不良(×)とした。
【0098】(アセトン溶解性)前記塗布表面にアセト
ンを1滴垂らして30秒後に脱脂綿で拭き取り、表面を
指でこすったとき、塗膜がはげ落ちず、ベタツキもない
場合を良好(○)、塗膜ははげ落ちないがベタツキがあ
る場合をやや不良(△)、塗膜がはげ落ちる場合を不良
(×)とした。
【0099】(ガラス転移点(Tg))100mm×1
00mmのガラス板2枚から構成される厚さ2mmのガ
イドに前記チタン白および触媒の入った樹脂組成物を流
し込み、80℃で2時間硬化させた。ガラス板より該樹
脂組成物からなる注型硬化物を取り出し、この注型硬化
物から5mm×5mmの試片を作成し、(株)島津製作
所製 熱分析装置TA−50WSを用い、TMA(熱機
械分析)法によりTgを測定した。
【0100】(硬化物の色相)JIS K 5400に
基づいて前記注型硬化物の色相E1を測定した。
【0101】(耐候性)前記注型硬化物から50mm×
50mmの試片を作成し、ウェザオメーターで1000
時間照射したのちのE値(E2)をJIS K 540
0に基づいて測定し、色差ΔE(E2−E1)を求めた。
【0102】ここでE値とは変色の程度を示す値で、△
Eの値が小さいほど耐候性に優れていることを示してい
る。
【0103】(残留モノマー)前記注型硬化物から5g
の粉状サンプルを削り出し、酢酸エチルで可溶分を抽出
し、大量の酢酸エチルで洗浄後、70℃で減圧乾燥して
サンプルの重量変化を測定し、減量分を該注型硬化物に
残留するモノマー成分として100分率で示した。
【0104】(耐水性)前記注型硬化物から50mm×
20mmの試片を作成し、98℃での純水に浸漬し、ク
ラックが試片に発生する時間を求め、その時間マイナス
10時間を耐水性保持時間とした。
【0105】(貯蔵安定性)40℃で樹脂組成物を保存
し、初期状態と同様の性状を保っている期間を測定し
た。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】表1、2から、比較例1に比べて不飽和ポ
リエステルの構成成分が同じであるにもかかわらず、本
発明の実施例1〜6は、空気硬化性が良好で、Tgも高
く、残留モノマーも少ないことから、耐水性が従来(比
較例1)50時間であったものが、100〜300時間
と大幅に向上していることがわかる。さらに、硬化後の
着色性(色相E1)や耐候性も優れていることがわか
る。
【0109】比較例2と実施例7、8との対比において
も同様のことがいえる。
【0110】実施例4、5と実施例6とを比較すると、
本発明の金属イオン封鎖剤による着色低減効果が明らか
である。
【0111】貯蔵安定性については、比較例1にみられ
るように、本発明の要件をすべて満たしていないジシク
ロペンテニル基含有不飽和ポリエステルを用いたもの
は、貯蔵安定性が不充分であることがわかる。
【0112】比較例4〜7は、一般のイソ系不飽和ポリ
エステル樹脂で、本発明におけるジシクロペンテニル基
含有不飽和ポリエステルを置き代えたものであるが、本
発明のような効果は得られておらず、Tgも低くなって
しまっている。
【0113】実施例9 実施例6で得られた樹脂組成物100部にオクテン酸コ
バルトのミネラルスピリット溶液(Co分8重量%含
有)0.4部を混合し、よく撹拌し、RTM注入機(ビ
ーナスガスマー社製スタンダードタイプ)にセットし
た。また硬化剤としてアセチルアセトンパーオキサイド
であるパーキュアーA(日本油脂(株)製)を1部混合
できるように、RTM注入機を調整した。
【0114】つぎに、実施例2で得られた樹脂組成物1
00部に同上のオクテン酸コバルトのミネラルスピリッ
ト溶液を0.4部、無水シリカであるアエロジール#3
00(日本アエロジール(株)製)を2.5部、チタン
白5部を加えてよく混練、調整してゲルコート用樹脂と
したものに、メチルエチルケトンパーオキサイドを主剤
とするパーメックN(日本油脂(株)製)1重量%を加
えてよく混合したものを、FRP製浴槽用凸型にスプレ
ー法で0.3mm厚に塗布した。
【0115】40℃で30分間硬化させ、ゲルコート塗
布面のタックフリーを確認してから、あらかじめガラス
含有率が25重量%になるように作製されたプリフォー
ムガラス繊維をかぶせて、凸型と凹型を組み合わせて型
締めしたのち、閉じた型内へRTM注入機にて注入圧力
約0.3MPa(3kg/cm2)で樹脂組成物を注入
した。室温で1時間放置後、型を開いた結果、容易に脱
型でき、美麗なFRP浴槽が得られた。
【0116】つぎに、脱型したFRP浴槽へ90℃の熱
水を張り浴槽内面(ゲルコート面)にフクレが発生する
までの連続時間を測定したところ、250時間という満
足する結果を得た。
【0117】比較例8 実施例9と同様にして、比較例1で得られた樹脂組成物
を注入用樹脂組成物に、比較例3の樹脂組成物をゲルコ
ートとして、FRP浴槽を作製した。製品は、コーナー
部にリフティングが発生し、しかも注入用樹脂組成物の
不完全な硬化部分が凹型とは完全に離型せず、凹型の表
面の一部がはぎ取られ、製品は不良品であるとともに形
も壊れてしまった。
【0118】比較例9 ゲルコート厚さを0.5mmに設定し、注入用樹脂組成
物に比較例6を採用したほかは比較例8と同様にしてF
RP浴槽を作製し、実施例9と同様のテストを行なった
ところ、190時間でフクレが発生した。
【0119】実施例10 実施例3、4、5、6、7の注型硬化物をさらに120
℃で1時間熱処理したのち、残留モノマーを測定したと
ころ、本法では検出することができなかった。
【0120】比較例10 比較例1、2、3、4、5、6、7の注型硬化物をさら
に120℃で1時間熱処理したのち、残留モノマーを測
定したところ、いずれも1.2%であった。
【0121】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は充分な貯蔵安定性
を有し、硬化に際しては、優れた空気硬化性と高い硬化
度が得られる。また、硬化物は良好な硬化色を有し、硬
化物の耐熱性、耐薬品性、耐候性が良好であることか
ら、各種注型品ならびに各種成形品のゲルコートや屋外
製品の積層構造物、SMCやBMCなどの成形材料とし
て、またこれらの成形材料を加熱成形した成形品として
優れた性能を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA49 AA57 AH03 AH05 AH07 AH11 BB12 BC03 BC04 BC05 BC06 BC07 4J027 AA02 AB03 AB06 AG33 BA05 BA06 BA07 BA09 BA18 BA19 BA20 CA06 CA07 CA12 CA14 CA18 CA19 CA24 CA29 CA32 CA33 CA38 CC02 CD02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ジシクロペンタジエンとマレイン
    酸との反応生成物を含む不飽和ポリエステルであって、
    該不飽和ポリエステルに含まれるマレイン酸由来基(シ
    ス基)のフマル酸由来基(トランス基)への転位率が6
    0〜95%である不飽和ポリエステル100重量部、
    (B)(メタ)アクリロイル基含有重合体0.5〜80
    重量部、および(C)重合性単量体10〜180重量部
    からなる不飽和ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記ジシクロペンダジエンとマレイン酸
    との反応生成物が、金属イオン封鎖剤を含むものである
    請求項1記載の樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分が、ビニルエステル樹脂およ
    び(または)ビニルエステル樹脂に含まれる水酸基の5
    〜40%に酸無水物を付加反応させて得られる変性ビニ
    ルエステル樹脂を含むものである請求項1記載の樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 (B)成分が、ビニルエステル樹脂およ
    び(または)ビニルエステル樹脂に含まれる水酸基の5
    〜40%に酸無水物を付加反応させて得られる変性ビニ
    ルエステル樹脂を含むものである請求項2記載の樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】 (B)成分が、ウレタン(メタ)アクリ
    レートを含むものである請求項1記載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (B)成分が、ウレタン(メタ)アクリ
    レートを含むものである請求2記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (B)成分が、ポリエステル(メタ)ア
    クリレートを含むものである請求項1記載の樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 (B)成分が、ポリエステル(メタ)ア
    クリレートを含むものである請求項2記載の樹脂組成
    物。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8記載の不飽和ポリエステル樹脂組成物を用いて製造
    した成形品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003192753A (ja) * 2001-12-26 2003-07-09 Dainippon Ink & Chem Inc 樹脂組成物、成形材料及び成形品
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JP2011063724A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Showa Denko Kk シートモールディングコンパウンド
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