JP2002293825A - ポリビニルアセタール、ポリビニルアセタール組成物、インク及び塗料 - Google Patents

ポリビニルアセタール、ポリビニルアセタール組成物、インク及び塗料

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JP2002293825A
JP2002293825A JP2002016820A JP2002016820A JP2002293825A JP 2002293825 A JP2002293825 A JP 2002293825A JP 2002016820 A JP2002016820 A JP 2002016820A JP 2002016820 A JP2002016820 A JP 2002016820A JP 2002293825 A JP2002293825 A JP 2002293825A
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polyvinyl acetal
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JP2002016820A
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English (en)
Inventor
Keiko Yoshida
敬宏 吉田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 造膜性、分散質の分散性、塗布面への接着性
に優れ、かつ、ハイソリッド化を実現することのできる
ポリビニルアセタール、ポリビニルアセタール組成物、
インク及び塗料を提供する。 【解決手段】 1分子中に1個以上の官能基を含有する
ポリビニルアセタール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造膜性、分散質の
分散性、塗布面への接着性に優れ、かつ、ハイソリッド
化を実現することのできるポリビニルアセタール、ポリ
ビニルアセタール組成物、インク及び塗料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリビニルアセタールは造膜
性、顔料等の分散質の分散性、塗布面への接着性に優れ
た性質を有することから、インク、塗料、分散剤、接着
剤をはじめ、セラミックグリーンシート、熱現像性感光
材料、プラスチックレンズ用プライマー、水性インク受
容層等のバインダー等様々な用途で使用されている。
【0003】特に近年では、環境保護の観点からポリビ
ニルアセタールを使用する頻度が増している。すなわ
ち、自動車におけるVOC規制に見られるように、ハイ
ソリッド化、水性化、粉体化の大きな三つの流れが今後
の業界の常識として位置付けられつつある。特にハイソ
リッド化は他の二つに比べて設備投資が要らず、使用溶
剤を少なくし、固形分濃度を高くするだけであるので、
性能を従来品から推測でき保証できるという特徴がある
ため、盛んに取り組みが行われている。分散性に優れる
ポリビニルアセタールは、このハイソリッド化に供する
材料として注目されている。
【0004】ポリビニルアセタールを用いてハイソリッ
ド化を実現する方法としては、固形分濃度、すなわちバ
インダー含有量を高くすることが考えられるが、通常、
固形分濃度を高くすると溶液の粘度が上昇するという問
題がある。これに対して溶液の粘度を低下させるには、
例えば、低重合度化や分子構造の変性等による方法が挙
げられる。
【0005】例えば、特表2000−503341号公
報には、主鎖構造を変性したポリビニルアセタールが記
載されている。しかしながら、この方法は樹脂の諸物性
を支配する因子として最も大きく寄与する主鎖を大幅に
変性させるため、樹脂物性及び樹脂の溶液中での物性も
変化する可能性が高くなる。また、インク、塗料等の樹
脂や溶剤の他に第3成分として顔料等が含まれる系で
は、低粘度化によるハイソリッド化は実現可能ではあっ
ても、組成物に求められる顔料の分散安定性、塗膜強
度、基材との接着性等、他の要求性能を満足することが
できなくなる可能性があった。
【0006】また、主鎖構造以外の側鎖を変性したポリ
ビニルアセタールは粘性挙動へ悪影響を及ぼすため、逆
に粘度の増加を起こし、ハイソリッド化にとって好まし
くない結果となることがある。これはバインダー量が多
くなると系内のバインダー濃度が高くなり、高分子間の
相互作用が大きくなるためと考えられる。特にイオン性
基がいずれの末端にも存在せず1分子中に2個以上含有
される場合は、1つのイオン性基が顔料の吸着に関与す
るのに対して、他のイオン性基が別のバインダー分子と
の反応に関与し架橋構造を形成するためと思われる。
【0007】また、特開平11−349889号公報に
は、部分的に加水分解したポリビニルアルコールを原料
としたポリビニルブチラールを含む印刷インク及び塗料
が開示されている。しかしながら、この技術によると、
残存するアセチル基の量を制御することにより、低粘度
化、ハイソリッド化が実現できるとの記載はあるが、そ
の他の性能、特に顔料分散性を向上させる効果は小さく
なると考えられる。また、この技術では、インクを製造
する場合に顔料ベースを作製してからワニスで希釈する
ので、顔料の分散にはポリビニルブチラールの分子構造
的な寄与よりも、むしろ機械的せん断力の寄与の方がは
るかに大きくなると考えられるため、ポリビニルブチラ
ールの分子構造がインク及び塗料の特性に大きく影響す
るとは考え難い。
【0008】ポリビニルアセタールをインクや塗料のバ
インダーとして用いる場合は、包装材のプリントイン
ク、特に高意匠性の食品包装材に用いられるケースが非
常に多い。このような食品包装用インクは意匠性が求め
られながらも汎用性が高いため、例えば最近注目を集め
ているような紫外線(UV)硬化等の特殊技術を用いて
印刷するより、溶剤系で塗工乾燥を行う従来方法がいま
だに主流である。また、印刷インクを用いて印刷した包
装物が、直接口に触れる可能性があるため、使用溶剤・
樹脂の量だけでなく種類も規制されている。その中で、
ポリビニルアセタールが用いられるのは、それ自身が環
境問題への影響が少ないエタノールへの溶解性が非常に
優れているからである。
【0009】しかし、従来のポリビニルアセタールをバ
インダーとするインク、塗料は顔料の分散性が不充分で
あり、カラーストレングスが強いインクを得ることが困
難であった。また、経時での粘度安定性、顔料分散性が
不充分であるため、長期間保存すると増粘又は減粘する
ことがあり、特に高濃縮インクの場合には長期保存性の
良いインクを得ることが困難であるという問題があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、造膜性、分散質の分散性、塗布面への接着性に優
れ、かつ、ハイソリッド化を実現することのできるポリ
ビニルアセタール、ポリビニルアセタール組成物、イン
ク及び塗料を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明1は、1分子中に
1個以上の官能基を含有するポリビニルアセタールであ
る。本発明2は、分子の末端に1〜3個の官能基を有す
るポリビニルアセタールである。本発明3は、1分子中
に1個の官能基を含有するポリビニルアセタールであ
る。以下に本発明を詳述する。
【0012】本発明1のポリビニルアセタールは、1分
子中に1個以上の官能基を含有する。本発明2のポリビ
ニルアセタールは、分子の末端に1〜3個の官能基を有
する。本発明3のポリビニルアセタールは、1分子中に
1個の官能基を含有する。上記官能基としては顔料等の
分散質の分散性を向上させるものであれば特に限定され
ず、例えば、カルボキシル基、シリル基、ハロゲン基、
アミノ基、メルカプト基、スルホニル基、チオニル基、
エポキシ基、オキサゾリン基、マレイミド基等が挙げら
れる。なかでも、顔料等の分散性に優れる点でイオン性
基が好ましく、カルボキシル基、スルホニル基等の酸性
基、及び、アミノ基等の窒素原子を有する塩基性基がよ
り好ましい。なお、上記官能基がポリビニルアセタール
分子の末端にある場合には、上記官能基は水酸基であっ
てもよい。
【0013】分子中に上記官能基を有することにより、
本発明1〜3のポリビニルアセタールは活性点が増え、
顔料等の分散性が向上する。また、官能基を有していな
い樹脂とブレンドしてもバインダーとして用いた場合に
分散性が向上するという効果がある。例えば汎用樹脂に
本発明のポリビニルアセタールを少量ブレンドすると、
分散性向上というという大きなメリットが得られる。
【0014】上記官能基の数は、本発明1においては1
分子中に1個以上である。この場合、上記官能基は分子
の少なくとも片末端に位置していることが好ましい。片
末端に有している場合には、高分子の一方が顔料に吸着
して、他方が他の高分子と絡み合う確率が高くなり、吸
着媒体が大きくなり、分散の安定化が促進されるメリッ
トがある。両末端に有している場合には、顔料との吸着
点が片末端より増えるため、より吸着は促進され、分散
性が高くなる。
【0015】上記官能基の数は、本発明2においては分
子の末端に1〜3個である。この場合、それぞれの末端
に1〜3個あってもよい。片末端に有している場合に
は、高分子の一方が顔料に吸着して、他方が他の高分子
と絡み合う確率が高くなり、吸着媒体が大きくなり、分
散の安定化が促進されるメリットがある。両末端に有し
ている場合には、顔料との吸着点が片末端より増えるた
め、より吸着は促進され、分散性が高くなる。
【0016】上記官能基の数は、本発明3においては1
分子中に1個である。この場合、上記官能基は、ポリビ
ニルアセタール分子の末端、末端以外の主鎖中又は側鎖
中にあることが好ましい。なかでも製造において工業的
に制御することが容易であることから末端にあることが
より好ましい。
【0017】上記官能基が分子の末端に位置する場合に
は、主鎖中に位置するのに比べて、鎖状高分子では最大
2個、枝分かれ、星型高分子となっても、官能基数を工
業的に制御することは比較的容易であると考えられる。
【0018】本発明1〜3のポリビニルアセタールの重
合度は好ましい下限は50、上限は3500である。5
0未満であると、原料であるポリビニルアルコールの合
成が難しくなり、3500を超えると、これを水溶液と
した時、その溶液粘度が高すぎてアセタール化反応が難
しい場合がある。より好ましい下限は150、上限は1
000である。
【0019】本発明1〜3のポリビニルアセタールのア
セタール化度は特に限定されないが、溶剤、顔料、バイ
ンダーとの相互作用を考えると60モル%以上であるこ
とが好ましい。60モル%未満であると、親水性が増大
し耐水性が低下する傾向があり、また、粒子が析出しに
くくなるため樹脂も製造しにくくなる。より好ましく
は、60〜75モル%である。
【0020】本発明1〜3のポリビニルアセタールの残
存アセチル基含有量好ましい下限は0.5モル%、上限
は25モル%である。0.5モル%未満であると、ポリ
ビニルアセタールの製造が困難となることがあり、25
モル%を超えると、原料となるポリビニルアルコールの
合成が困難となりポリビニルアセタールの合成が困難と
なることがある。より好ましい下限は3モル%、上限は
20モル%である。また、本発明1〜3のポリビニルア
セタールをインク用のバインダーとして使用する場合に
は、塗工特性等を損なうことなくインクが安定なレオロ
ジー特性を示すように、残存アセチル基含有量の更に好
ましい下限は3モル%、上限は5モル%である。なお、
上記アセタール化度及び残存アセチル基含有量を求める
時は、アセタール基をアセタール化された2つの水酸基
として数える。
【0021】本発明1〜3のポリビニルアセタールにお
けるポリビニルアルコール単位の含有量の好ましい下限
は10モル%、上限は45モル%である。10モル%未
満であると、ポリビニルアセタールの合成が困難となる
ことがあり、45モル%を超えると、親水性基の割合が
高くなり、樹脂製造時において粒子が析出しにくくなる
場合があるとともに、例えばインク用バインダーとして
使用するときに貯蔵安定性が悪化する恐れがある。より
好ましい下限は17モル%、上限は35モル%である。
【0022】本発明1〜3のポリビニルアセタールの製
造方法としては特に限定されず、例えば、ポリビニルア
ルコールの水溶液に各種アルデヒドを添加し、公知の方
法でアセタール化反応を行う方法が挙げられる。代表的
な方法を以下に説明する。すなわち、まず、加温したポ
リビニルアルコール水溶液を好ましくは40℃以下に冷
却した後に酸触媒を添加し、更に好ましくは−10〜+
30℃に冷却する。次いで、アルデヒドを添加してアセ
タール化反応を開始させ、好ましくは20〜60℃で1
〜6時間撹拌した後アセタール化反応を停止し、中和す
ることにより、本発明1〜3のポリビニルアセタールが
得られる。
【0023】上記酸触媒としては特に限定されず、例え
ば、酢酸、p−トルエンスルフォン酸等の有機酸類;硝
酸、塩酸、硫酸等の無機酸類等が挙げられる。上記アセ
タール化反応の反応溶液のpHは、35重量%の塩酸を
添加することにより、1以下とすることが好ましい。
【0024】上記アルデヒドとしては、特に限定されな
いが、ホルムアルデヒド(パラホルムアルデヒド)、ア
セトアルデヒド(パラアセトアルデヒド含む)、プロピ
オンアルデヒド、ブチルアルデヒド、アミルアルデヒ
ド、ヘキシルアルデヒド、ヘプチルアルデヒド、2−エ
チルヘキシルアルデヒド、シクロヘキシルアルデヒド、
フルフラール、グリオキザール、グルタルアルデヒド、
ベンズアルデヒド、2−メチルベンズアルデヒド、3−
メチルベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒ
ド、p−ヒドロキシベンズアルデヒド、m−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、β−フ
ェニルプロピオンアルデヒド等が挙げられる。なかでも
アセトアルデヒド又はブチルアルデヒドが好ましく、ブ
チルアルデヒドが更に好ましい。これらのアルデヒドは
単独で用いられても良く、2種以上が併用されても良
い。
【0025】上記アセタール化反応を停止する方法とし
ては特に限定されず、中和剤を用いる方法や熱水や蒸留
水等で洗浄する方法等が挙げられる。上記中和剤として
は特に限定されず、例えば、アンモニア、酢酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウ
ム、炭酸カルシウム;エチレンオキサイド等のアルキレ
ンオキサイド類;エチレングリコールジグリシジルエー
テル等のグリシジルエーテル類が挙げられる。
【0026】主鎖中に官能基好ましくはイオン性基を導
入する方法としては特に限定されず、例えば、官能基を
有するビニルモノマーとの共重合による方法、官能基を
持つ化合物を用いて後変性を行う方法等が挙げられる。
例えば、上記官能基及び少なくとも1個のメルカプト基
を分子内に有する化合物の存在下で酢酸ビニルをラジカ
ル重合した後、鹸化にてポリビニルアルコール(PV
A)を合成する方法が挙げられる。更に具体的には、例
えば、末端に水酸基を導入するためにはメルカプトエタ
ノールやメルカプトプロパノールのような化合物を使用
すればよく、末端にカルボキシル基を導入するために
は、メルカプトプロピオン酸のような化合物を使用すれ
ばよい。また、末端にメルカプト基を導入するために
は、2価以上のメルカプタン化合物を使用すればよい。
末端の水酸基に対して、分子内にシリル基及びイソシア
ネート基を有する化合物を反応させることで、末端にシ
リル基を導入することができる。
【0027】本発明1〜3のポリビニルアセタールは、
他の樹脂や溶媒、添加物等を加えた組成物とすることに
より様々な用途に供することができる。かかる本発明1
〜3のポリビニルアセタールを含有する組成物もまた、
本発明の1つである。この場合の組成物中におけるポリ
ビニルアセタールの含有量は5重量%以上であることが
好ましい。5重量%以上であると、優れた造膜性、分散
質の分散性、塗布面への接着性が得られる。
【0028】本発明1〜3のポリビニルアセタールは、
インク、塗料、プラスチック用塗料、合わせガラス用中
間膜、繊維の樹脂加工、各種コーティング剤、焼き付け
エナメル、ウォッシュプライマー、接着剤ラッカー、プ
リント基板、セラミックコンデンサ、分散剤、セラミッ
クグリーンシート、熱現像性感光材料、プラスチックレ
ンズ用プライマー、インク受容層等のバインダー等様々
な用途に使用することができる。
【0029】本発明1〜3のポリビニルアセタールを溶
剤系のバインダーとして使用する場合は、溶剤に溶かし
たときの溶液粘度が低下するためハイソッリド化が可能
となり、使用溶剤量を低減することが可能であり、好ま
しい。また、従来は分散性を向上させるために、バイン
ダー等の顔料以外の固形分量を多くし、せん断力が強く
働く状態で分散工程を行うことが一般的であったが、本
発明1〜3のポリビニルアセタールを使用することによ
り、ハイソッリド化しなくても、充分な分散性、分散安
定性が得られると同時に、従来の手法に従って固形分量
を多くした際でも著しい粘度上昇は発現しにくい。ま
た、顔料等に代表される無機物粉体を通常より過剰に投
入しても、本発明1〜3のポリビニルアセタールは無機
物間の凝集力を制御するだけの無機物に対する吸着力を
備えた樹脂であるため、ハイソッリド化した際にも充分
な分散安定性を示す。また、濃縮物から多くの希釈物を
得ることが可能であるため輸送コストの削減も同時に達
成することが可能である。
【0030】本発明1〜3のポリビニルアセタールをバ
インダーとするインクもまた、本発明の1つである。本
発明1〜3のポリビニルアセタールは顔料の分散性が優
れている。そのため、本発明1〜3のポリビニルアセタ
ールをバインダーとして用いれば従来のポリビニルアセ
タール系インクで弱点とされていたカラーストレングス
が強いインクを得ることができる。また、特に経時での
粘度安定性、顔料分散性が驚くほど優れるため、従来の
ポリビニルアセタール系インクで弱点とされていた経時
での増粘又は減粘を防ぐことができ、高濃縮インクでも
長期保存性の良い光沢のあるインクを得ることができ
る。また、低粘度に寄与するようなバインダーとブレン
ドすることによって、低粘度であって、かつ、顔料分散
性が優れたバインダーを得ることができる。また、更に
他の特性を示すバインダーとブレンドすることによって
更に他の機能を付与することもできる。上記顔料として
は、例えば、無機系又は有機系の顔料が挙げられる。上
記無機系顔料としては、例えば、酸化チタン、カーボン
ブラック等が挙げられる。上記有機系顔料としては、例
えば、ジアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料等が挙げら
れる。
【0031】特に、本発明1〜3のポリビニルアセター
ルは、カーミン6Bに代表される溶性アゾ顔料や銅フタ
ロシアニンブルーといったフタロシアニン系顔料におい
て、顔料分散性、顔料分散安定性、特に分散安定性に優
れた性能を発揮する。また、粘性挙動に対しては先行技
術に例示された変性構造の樹脂を用いた低粘度品と同等
の粘度が得られるだけでなく、先行技術に例示された構
造の樹脂では経時での粘度上昇が非常に高くなり易い
が、このバインダー系では経時での粘度上昇が極めて低
く抑えることが可能である。
【0032】本発明のインクにおけるポリビニルアセタ
ールの配合量の好ましい下限は5重量%、上限は25重
量%であり、より好ましい下限は10重量%、上限は2
0重量%である。また、本発明のインクにおける顔料の
配合量は、濃縮インクの場合で20〜30重量%が好ま
しく、希釈されたインク製品として10〜15重量%が
好ましい。
【0033】上記インクには、顔料、ポリビニルアセタ
ール以外に溶剤、その他必要に応じて、接着促進剤、遅
延剤、可塑剤、充填剤、ワックス、相溶化剤、界面活性
剤、分散剤、粘着性付与剤等が添加されてもよい。
【0034】本発明1〜3のポリビニルアセタールをバ
インダーとする塗料もまた、本発明の1つである。塗料
についてもインクと同様の性能を得ることができる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0036】(実施例1)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2749.7mLに片末端が90%以上カルボン
酸変性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセ
チル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1
%)273.9gを投入し、90℃以上に昇温して完全
に溶解させた。次いで液温を25℃まで下げて、触媒と
して35%濃塩酸70.3gを一括投入した。その後更
に冷却し、数回に分けてn−ブチルアルデヒド176.
1gを添加した。途中、反応促進のために35%濃塩酸
を230mL希釈して添加し、25℃付近に温度上げて
5時間この温度に保って、得られた白色粉末を沈殿させ
た。次に、得られた白色粉末を50℃、4時間水洗し、
pHが7以上となるように炭酸ナトリウム水溶液で中和
した。その後、脱イオン水で洗浄し、濾過、乾燥して、
ポリビニルアセタール樹脂を得た。なお、得られたポリ
ビニルアセタール樹脂の重合度は220、アセタール化
度は70.4モル%、アセチル基含有量は1.2モル
%、ビニルアルコール単位は28.4モル%であった。
【0037】(実施例2)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2747.8mLに片末端が90%以上カルボン
酸変性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセ
チル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1
%)27.4gと末端が変性されていない未変性ポリビ
ニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有量1.0
モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)248.4gを投
入し、90℃以上に昇温して完全に溶解させた。次いで
液温を25℃まで下げて、触媒として35%濃塩酸7
0.3gを一括投入した。その後更に冷却し、数回に分
けてn−ブチルアルデヒド176.0gを添加した。以
下は実施例1同様にしてポリビニルアセタール樹脂を得
た。なお、得られたポリビニルアセタール樹脂の重合度
は220、アセタール化度は71.3モル%、アセチル
基含有量は1.0モル%、ビニルアルコール単位は2
7.7モル%であった。
【0038】(実施例3)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2748mLに片末端が90%以上カルボン酸変
性されたカルボン酸変性されたポリビニルアルコール
(クラレ社製;アセチル基含有量1.1モル%、酢酸ソ
ーダ含有量0.1%)54.8gと末端が変性されてい
ない未変性ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチ
ル基含有量1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)
220.8gを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶
解させた。以下は実施例2と同様にしてポリビニルアセ
タール樹脂を得た。なお、得られたポリビニルアセター
ル樹脂の重合度は220、アセタール化度は71.0モ
ル%、アセチル基含有量は1.1モル%、ビニルアルコ
ール単位は27.9モル%であった。
【0039】(実施例4)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2748.2mLに片末端が90%以上カルボン
酸変性されたカルボン酸変性されたポリビニルアルコー
ル(クラレ社製;アセチル基含有量1.1モル%、酢酸
ソーダ含有量0.1%)82.2gと末端が変性されて
いない未変性ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセ
チル基含有量1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1
%)193.2gを投入し、90℃以上に昇温して完全
に溶解させた。以下は実施例2と同様にしてポリビニル
アセタール樹脂を得た。なお、得られたポリビニルアセ
タール樹脂の重合度は220、アセタール化度は72.
0モル%、アセチル基含有量は1.1モル%、ビニルア
ルコール単位は26.9モル%であった。
【0040】(実施例5)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2748mLに片末端が90%以上カルボン酸変
性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル
基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)1
36.9gと末端が変性されていない未変性ポリビニル
アルコール(クラレ社製;アセチル基含有量1.0モル
%、酢酸ソーダ含有量0.1%)138.7gを投入
し、90℃以上に昇温して完全に溶解させた。以下は実
施例2と同様にしてポリビニルアセタール樹脂を得た。
なお、得られたポリビニルアセタール樹脂の重合度は2
20、アセタール化度は72.0モル%、アセチル基含
有量は1.1モル%、ビニルアルコール単位は26.9
モル%であった。
【0041】(実施例6)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2749mLに片末端が90%以上カルボン酸変
性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル
基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)2
05.6gと末端が変性されていない未変性ポリビニル
アルコール(クラレ社製;アセチル基含有量1.0モル
%、酢酸ソーダ含有量0.1%)69gを投入し、90
℃以上に昇温して完全に溶解させた。以下は実施例2と
同様にしてポリビニルアセタール樹脂を得た。なお、得
られたポリビニルアセタール樹脂の重合度は220、ア
セタール化度は72.0モル%、アセチル基含有量は
1.3モル%、ビニルアルコール単位は26.7モル%
であった。
【0042】(比較例1)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2747.9mLに末端が変性されていない未変
性ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有
量1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)275.
6gを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶解させ
た。次いで液温を25℃まで下げて、触媒として35%
濃塩酸を70.4g一括投入した。以下は実施例1と同
様にしてポリビニルアセタール樹脂を得た。なお、得ら
れたポリビニルアセタール樹脂の重合度は220、アセ
タール化度は67.2モル%、アセチル基含有量は0.
9モル%、ビニルアルコール単位は31.9モル%であ
った。
【0043】(実施例7)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2749mLに片末端が90%以上カルボン酸変
性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル
基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)1
36.9gと末端が変性されていない未変性ポリビニル
アルコール(クラレ社製;アセチル基含有量3.3モル
%、酢酸ソーダ含有量0.1%)139.5gを投入
し、90℃以上に昇温して完全に溶解させた。以下は実
施例2と同様にしてポリビニルアセタール樹脂を得た。
なお、得られたポリビニルアセタール樹脂の重合度は2
20、アセタール化度は69.0モル%、アセチル基含
有量は2.3モル%、ビニルアルコール単位は28.7
モル%であった。
【0044】(比較例2)5Lのセパラブルフラスコに
蒸留水2747.2mLに末端が変性されていない未変
性ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有
量3.3モル%、酢酸ソーダ含有量0.1%)276.
0gを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶解させ
た。次いで液温を25℃まで下げて、触媒として35%
濃塩酸を70.4g一括投入した。以下は実施例1と同
様にしてポリビニルアセタール樹脂を得た。なお、得ら
れたポリビニルアセタール樹脂の重合度は220、アセ
タール化度は66.3モル%、アセチル基含有量は3.
0モル%、ビニルアルコール単位は30.7モル%であ
った。
【0045】(実施例8)片末端が90%以上カルボン
酸変性されたポリビニルアルコールの代わりにアミノ基
変性されたポリビニルアルコールを用いたこと以外は実
施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂を得た。
なお、得られたポリビニルアセタール樹脂の重合度は2
20、アセタール化度は70.0モル%、アセチル基含
有量は1.1モル%、ビニルアルコール単位は28.9
モル%であった。
【0046】(実施例9)片末端が90%以上カルボン
酸変性されたポリビニルアルコールの代わりに両末端が
官能基変性されたポリビニルアルコールを用いたこと以
外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール樹脂を
得た。なお、得られたポリビニルアセタール樹脂の重合
度は220、アセタール化度は71.0モル%、アセチ
ル基含有量は1.1モル%、ビニルアルコール単位は2
9.1モル%であった。
【0047】(実施例10)片末端が90%以上カルボ
ン酸変性されたポリビニルアルコールの代わりに片末端
にカルボン酸を二つ持つポリビニルアルコールを用いた
こと以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール
樹脂を得た。なお、得られたポリビニルアセタール樹脂
の重合度は220、アセタール化度は70.0モル%、
アセチル基含有量は1.2モル%、ビニルアルコール単
位は28.8モル%であった。
【0048】(実施例11)片末端が90%以上カルボ
ン酸変性されたポリビニルアルコールの代わりに主鎖中
にカルボン酸を1つ含むポリビニルアルコールを用いた
こと以外は実施例1と同様にしてポリビニルアセタール
樹脂を得た。なお、得られたポリビニルアセタール樹脂
の重合度は220、アセタール化度は70.0モル%、
アセチル基含有量は1.0モル%、ビニルアルコール単
位は29.0モル%であった。
【0049】実施例1〜11及び比較例1、2で得られ
たポリビニルアセタール4.4gとエタノール25.6
gをガラスびんに入れ一昼夜撹拌し、次いで、顔料10
gとガラスビーズを投入し、ペオントシェイカー(Re
d Devil社製)にて90分間振とうして顔料分散
を行った。次いで、酢酸エチル8.5gを追加投入し、
さらに添加剤を少量投入して60分間振とうを行うこと
によりインクを作製した。なお、ガラスビーズは、ポリ
ビニルアセタール、エタノール及び酢酸エチルの合計重
量に対して1.5倍量の重量投入した。得られたインク
につき下記の性能評価を行った。結果を表1に示した。
【0050】(1)インク粘度の測定 得られたインクをメカニカルスペクトルメータ(レオメ
トリックス社製「RMS−800」)を用いてせん断速
度1000S−1時の粘度(mPa)を測定した。ジオ
メトリーは二軸円筒型を使用し、測定温度25℃にて行
った。測定はサンプルを二軸円筒型の容器にピペットに
て必要量挿入後、プリシェアをかけて5分間放置した後
に行った。
【0051】続いて各定常ずり速度をサンプルにかけ
た。定常ずり速度は、まず低速側(1S −1)から高速
側(1000S−1)にせん断速度をかけた後、更に高
速側から低速側へせん断速度をかけた。流体の粘度挙動
は高速せん断速度をかけた後の粘度値とした。得られた
粘度について、以下の基準により評価した。 ◎:粘度が100MPa以下であるもの 〇:粘度が200MPa以下であるもの ×:粘度が200MPaを超えるもの
【0052】(2)顔料の分散性の評価 バーコーターにて赤色インクをPETフィルム(厚さ1
25μm;東洋紡社製)上に塗布し、塗膜の白化現象を
防ぐために、ドライヤーを用いて直ちに乾燥した。続い
て塗膜の膜厚チェックを行い、光沢度計(スガ試験機社
製)を用いて60度光沢度を測定し、以下の基準により
評価した。 ◎:60度光沢度が100以上であるもの 〇:60度光沢度が80以上100未満であるもの △:60度光沢度が70以上80未満であるもの ×:60度光沢度が70未満であるもの
【0053】(3)インクの経時変化 6ケ月後のインクの状態を再現する加速促進試験とし
て、40℃で72時間放置した後に、上述の(1)及び
(2)の方法によりインク粘度及び60度光沢度を測定
した。 (1)で求めたインクの粘度との変化率(粘度比)を算
出し、以下の基準によりインク粘度の経時変化を評価し
た。なお、試験前後の変化率(粘度比)が15%未満で
あれば、インクとしての性能を満たすと判断できる。よ
り好ましくは10%未満である。 ◎: 変化率が10%未満 〇: 変化率が10%以上、15%未満 △: 変化率が15%以上、25%未満 ×:変化率が25%以上
【0054】また、(2)で求めた60度光沢度との変
化率を算出し、これをインクの顔料分散性の経時変化と
考えて、以下の基準により評価した。なお、試験前後の
60度光沢度の変化率が10%未満であれば、インクと
しての性能を満たすと判断できる。より好ましくは5%
未満である。 ◎: 変化率が5%未満 〇: 変化率が5%以上、10%未満 △: 変化率が10%以上、15%未満 ×:変化率が15%以上
【0055】
【表1】
【0056】(実施例12)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2749.7mLに片末端が90%以上カルボ
キシル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社
製;アセチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量
0.1重量%)273.9gを投入し、90℃以上に昇
温して完全に溶解させた。次いで液温を25℃まで下げ
て、触媒として35%濃塩酸70.3gを一括投入し
た。その後更に冷却し、数回に分けてn−ブチルアルデ
ヒド176.1gを添加した。途中、反応促進のため3
5%濃塩酸を230mLに希釈して添加し、25℃付近
に温度上昇してこの温度で5時間保ち、得られた白色粉
末を沈殿させた。次に、得られた白色粉末を50℃で4
時間水洗し、pHが7以上となるように炭酸ナトリウム
水溶液で中和した。その後、脱イオン水で水洗し、濾
過、乾燥して、ポリビニルアセタールを得た。
【0057】得られたポリビニルアセタールをエタノー
ルとトルエンとの混合溶剤〔エタノール:トルエン=
1:1(重量比)〕に溶解して、溶液中の樹脂濃度を約
10重量%とし、その溶液を用いてポリビニルアセター
ルのフィルムを作製した。このフィルムを真空中60℃
で2〜3時間乾燥して溶剤を完全に除去し、徐冷した
後、FT−IR(ホリバ社製)を用いて測定することに
より組成比を算出した。この方法により、得られたポリ
ビニルアセタールの重合度は220、アセタール化度は
70.4モル%、アセチル基含有量は1.2モル%、ビ
ニルアルコール単位は28.4モル%であることが判っ
た。
【0058】更に、得られたポリビニルアセタール4.
4gとエタノール25.6gをガラスびんに入れ一昼夜
撹拌し、次いで、顔料10gとガラスビーズを投入し、
ペオントシェイカー(Red Devil社製)にて9
0分間振とうして顔料分散を行った。次いで、酢酸エチ
ル8.5gを追加投入し、さらに添加剤を少量投入して
60分間振とうを行うことにより濃縮された赤色インク
を作製した。なお、ガラスビーズは、ポリビニルアセタ
ール、エタノール及び酢酸エチルの合計重量に対して
1.5倍量の重量投入した。また、顔料としては、赤色
顔料(Red57:1、チバ社製「IrgariteR
ubine 4BFL」)を使用した。この赤色インク
について、上述の方法により粘度、顔料の分散性、及
び、インクの経時変化を測定した。結果を表2に示し
た。
【0059】(比較例3)5Lセパラブルフラスコ中の
蒸留水2747.9mLに末端が変性されていない未変
性ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有
量1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%)27
5.6gを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶解さ
せたこと以外は、実施例1と同様にしてポリビニルアセ
タールを得た。得られたポリビニルアセタールを用いて
実施例12と同様にして赤色インクを作製し、同様の評
価を行った。結果を表2に示した。
【0060】(実施例13)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2772.3mLに片末端が90%以上カルボ
キシル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社
製;アセチル基含有量3.2モル%、酢酸ソーダ含有量
0.1重量%)277.8gを投入し、90℃以上に昇
温して完全に溶解させたこと以外は、実施例12と同様
にしてポリビニルアセタールを得た。得られたポリビニ
ルアセタールを用いて実施例12と同様にして赤色イン
クを作製し、同様の評価を行った。結果を表2に示し
た。
【0061】(比較例4)5Lセパラブルフラスコ中の
蒸留水2774.2mLに主鎖がカルボキシル基変性さ
れたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含
有量3.2モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%)2
75.9gを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶解
させたこと以外は、実施例12と同様にしてポリビニル
アセタールを得た。得られたポリビニルアセタールを用
いて実施例12と同様にして赤色インクを作製し、同様
の評価を行った。結果を表2に示した。
【0062】(比較例5)5Lセパラブルフラスコ中の
蒸留水2777.4mLにポリビニルアルコール(クラ
レ社製;アセチル基含有量2.8モル%、酢酸ソーダ含
有量0.1重量%、末端が官能基で変性されていない未
変性ポリビニルアセタール)272.8gを投入し、9
0℃以上に昇温して完全に溶解させたこと以外は、実施
例12と同様にしてポリビニルアセタールを得た。得ら
れたポリビニルアセタールを用いて実施例12と同様に
して赤色インクを作製し、同様の評価を行った。結果を
表2に示した。
【0063】(実施例14)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2748mLに片末端が90%以上カルボキシ
ル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;ア
セチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1
重量%)136.9gと末端が変性されていない未変性
ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有量
1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%、重合度
230)138.7gを投入し、90℃以上に昇温して
完全に溶解させたこと以外は、実施例12と同様にして
ポリビニルアセタールを得た。得られたポリビニルアセ
タールを用いて実施例12と同様にして赤色インクを作
製し、同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0064】(実施例15)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2748.2mLに片末端が90%以上カルボ
キシル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社
製;アセチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量
0.1重量%)82.2gと末端が変性されていない未
変性ポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含
有量1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%、重
合度230)193.2gを投入し、90℃以上に昇温
して完全に溶解させたこと以外は、実施例12と同様に
してポリビニルアセタールを得た。得られたポリビニル
アセタールを用いて実施例12と同様にして赤色インク
を作製し、同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0065】(実施例16)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2748mLに片末端が90%以上カルボキシ
ル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;ア
セチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1
重量%)54.8gと末端が変性されていない未変性ポ
リビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有量
1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%、重合度
230)220.8gを投入し、90℃以上に昇温して
完全に溶解させたこと以外は、実施例12と同様にして
ポリビニルアセタールを得た。得られたポリビニルアセ
タールを用いて実施例12と同様にして赤色インクを作
製し、同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0066】(実施例17)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2748mLに片末端が90%以上カルボキシ
ル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社製;ア
セチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1
重量%)27.4gと末端が変性されていない未変性ポ
リビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含有量
1.0モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%、重合度
230)248.4gを投入し、90℃以上に昇温して
完全に溶解させたこと以外は、実施例12と同様にして
ポリビニルアセタールを得た。得られたポリビニルアセ
タールを用いて実施例12と同様にして赤色インクを作
製し、同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0067】(実施例18)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2766.4mLに片末端が90%以上カルボ
キシル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社
製;アセチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量
0.1重量%)27.4gと、末端が変性されていない
未変性ポリビニルアルコール(A)(クラレ社製;アセ
チル基含有量1.6モル%、酢酸ソーダ含有量1.36
重量%、重合度320)213.9gと、末端が特に性
されていないポリビニルアルコール(B)(クラレ社
製;アセチル基含有量12.2モル%、酢酸ソーダ含有
量0.8重量%、重合度350)213.9gとを投入
し、90℃以上に昇温して完全に溶解させたこと以外
は、実施例12と同様にしてポリビニルアセタールを得
た。得られたポリビニルアセタールを用いて実施例12
と同様にして赤色インクを作製し、同様の評価を行っ
た。結果を表2に示した。
【0068】(比較例6)5Lセパラブルフラスコ中の
蒸留水2735.2mLに主鎖がカルボキシル基変性さ
れたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基含
有量3.2モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%)2
7.6gと末端が変性されていない未変性ポリビニルア
ルコール(クラレ社製;アセチル基含有量1.4モル
%、酢酸ソーダ含有量1.4重量%、重合度230)2
56.5gとを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶
解させたこと以外は、実施例12と同様にしてポリビニ
ルアセタールを得た。得られたポリビニルアセタールを
用いて実施例12と同様にして赤色インクを作製し、同
様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0069】(比較例7)5Lセパラブルフラスコ中の
蒸留水2751.7mLにポリビニルアルコール(クラ
レ社製;アセチル基含有量1.4モル%、酢酸ソーダ含
有量1.4重量%、重合度230)271.9gを投入
し、90℃以上に昇温して完全に溶解させたこと以外
は、実施例12と同様にしてポリビニルアセタールを得
た。得られたポリビニルアセタールを用いて実施例12
と同様にして赤色インクを作製し、同様の評価を行っ
た。結果を表2に示した。
【0070】(比較例8)5Lセパラブルフラスコ中の
蒸留水2835.9mLにポリビニルアルコール(クラ
レ社製;アセチル基含有量1.4モル%、酢酸ソーダ含
有量1.4重量%、重合度230)282.1gを投入
し、90℃以上に昇温して完全に溶解させた。次いで、
液温を25℃まで降下させ、触媒として35%濃塩酸7
5gを一括投入した。その後数回に分けてn−ブチルア
ルデヒド154gを添加した。以後、実施例12と同様
にしてポリビニルアセタールを得た。得られたポリビニ
ルアセタールを用いて実施例12と同様にして赤色イン
クを作製し、同様の評価を行った。結果を表2に示し
た。
【0071】(実施例19)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2735.2mLに主鎖がカルボキシル基変性
され、1分子中に2個以上のカルボキシル基を含むユニ
ットをもたないポリビニルアルコール(クラレ社製;ア
セチル基含有量1モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量
%)284.3gを投入し、90℃以上に昇温して完全
に溶解させたこと以外は、実施例12と同様にしてポリ
ビニルアセタールを得た。得られたポリビニルアセター
ルを用いて実施例12と同様にして赤色インクを作製
し、同様の評価を行った。結果を表2に示した。
【0072】
【表2】
【0073】(実施例20)実施例12で作製したポリ
ビニルアセタールを使用し、顔料として青色顔料(Bl
ue15:3、BASF社製「Heliogen Bl
ue D7080」)を使用したこと以外は、実施例1
2と同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行っ
た。結果を表3に示した。
【0074】(比較例9)比較例3で作製したポリビニ
ルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と同様
にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。結果
を表3に示した。
【0075】(実施例21)実施例13で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0076】(比較例10)比較例4で作製したポリビ
ニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と同
様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。結
果を表3に示した。
【0077】(比較例11)比較例5で作製したポリビ
ニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と同
様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。結
果を表3に示した。
【0078】(比較例12)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2779.2mLに主鎖がカルボキシル基変性
されたポリビニルアルコール(クラレ社製;アセチル基
含有量7.2モル%、酢酸ソーダ含有量0.1重量%)
276.4gを投入し、90℃以上に昇温して完全に溶
解させたこと以外は、実施例12と同様にしてポリビニ
ルアセタールを得た。得られたポリビニルアセタールを
使用したこと以外は、実施例20と同様にして青色イン
クを作製し、同様の評価を行った。結果を表3に示し
た。
【0079】(実施例22)実施例14で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0080】(実施例23)5Lセパラブルフラスコ中
の蒸留水2747.1mLに片末端が90%以上カルボ
キシル基変性されたポリビニルアルコール(クラレ社
製;アセチル基含有量1.1モル%、酢酸ソーダ含有量
0.1重量%、重合度220)136.9gと、末端が
水酸基で変性されたポリビニルアルコール(クラレ社
製;アセチル基含有量3.3モル%、酢酸ソーダ含有量
1.36重量%、重合度220)139.5gとを投入
し、90℃以上に昇温して完全に溶解させたこと以外
は、実施例12と同様にしてポリビニルアセタールを得
た。得られたポリビニルアセタールを使用したこと以外
は、実施例20と同様にして青色インクを作製し、同様
の評価を行った。結果を表3に示した。
【0081】(実施例24)実施例15で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0082】(実施例25)実施例16で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0083】(実施例26)実施例17で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0084】(実施例27)実施例18で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0085】(比較例13)比較例7で作製したポリビ
ニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と同
様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。結
果を表3に示した。
【0086】(実施例28)実施例19で作製したポリ
ビニルアセタールを使用したこと以外は、実施例20と
同様にして青色インクを作製し、同様の評価を行った。
結果を表3に示した。
【0087】
【表3】
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、造膜性、分散質の分散
性、塗布面への接着性に優れ、かつ、ハイソリッド化を
実現することのできるポリビニルアセタール、ポリビニ
ルアセタール組成物、インク及び塗料を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CE061 GA06 GA08 GA09 GA13 MA14 NA12 NA26 PB04 4J039 AD07 BC39 BC60 BE01 BE02 BE12 BE22 EA43 EA44 4J100 AF15 AF16 BA03 BA16 BA29 BA50 BA71 BB00 BC04 BC43 BC54 BC66 CA01 EA06 JA01 JA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子中に1個以上の官能基を含有する
    ことを特徴とするポリビニルアセタール。
  2. 【請求項2】 分子の末端に1〜3個の官能基を有する
    ことを特徴とするポリビニルアセタール。
  3. 【請求項3】 1分子中に1個の官能基を含有すること
    を特徴とするポリビニルアセタール。
  4. 【請求項4】 官能性基は、分子の末端にあることを特
    徴とする請求項3記載のポリビニルアセタール。
  5. 【請求項5】 官能性基は、分子の末端以外の主鎖中又
    は側鎖中にあることを特徴とする請求項3記載のポリビ
    ニルアセタール。
  6. 【請求項6】 官能基はイオン性基であることを特徴と
    する請求項1、2、3、4又は5記載のポリビニルアセ
    タール。
  7. 【請求項7】 イオン性基は、酸性基であることを特徴
    とする請求項6記載のポリビニルアセタール。
  8. 【請求項8】 イオン性基は、カルボキシル基又はスル
    ホン酸基であることを特徴とする請求項6記載のポリビ
    ニルアセタール。
  9. 【請求項9】 イオン性基は、塩基性基であることを特
    徴とする請求項6記載のポリビニルアセタール。
  10. 【請求項10】 イオン性基は、窒素原子を含有するこ
    とを特徴とする請求項9記載のポリビニルアセタール。
  11. 【請求項11】 重合度が50〜3500であることを
    特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9
    又は10記載のポリビニルアセタール。
  12. 【請求項12】 アセタール基をアセタール化された2
    つの水酸基として数えた場合のアセタール化度が60モ
    ル%以上であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10又は11記載のポリビニ
    ルアセタール。
  13. 【請求項13】 アセタール基をアセタール化された2
    つの水酸基として数えた場合の残存するアセチル基の量
    が3〜10モル%であることを特徴とする請求項第1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12
    記載のポリビニルアセタール。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12又は13記載のポリビニルア
    セタールを含有することを特徴とするポリビニルアセタ
    ール組成物。
  15. 【請求項15】 ポリビニルアセタールの含有量が5重
    量%以上であることを特徴とする請求項14記載のポリ
    ビニルアセタール組成物。
  16. 【請求項16】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12又は13記載のポリビニルア
    セタールをバインダーとすることを特徴とするインク。
  17. 【請求項17】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12又は13記載のポリビニルア
    セタールをバインダーとすることを特徴とする塗料。
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