JP2002290047A - プリント基板の製造方法 - Google Patents

プリント基板の製造方法

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JP2002290047A JP2001086024A JP2001086024A JP2002290047A JP 2002290047 A JP2002290047 A JP 2002290047A JP 2001086024 A JP2001086024 A JP 2001086024A JP 2001086024 A JP2001086024 A JP 2001086024A JP 2002290047 A JP2002290047 A JP 2002290047A
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビアホールの変形により、層間接続時に導電
ペーストがビアホール内で引き離され、接続信頼性が低
下することを防止できるプリント基板の製造方法を提供
すること。 【解決手段】 片面導体パターンフィルムを積層加熱プ
レスする2層のプリント基板の製造方法において、ビア
ホール24の下方に位置する下層の片面導体パターンフ
ィルムの導体パターン32のランド部32aは、外周部
に複数の凹部32bを配置するように形成されている。
従って、加熱プレス時に、ビアホール24の周囲の樹脂
フィルムが変形しても、樹脂フィルムは凹部32bで形
成された空間部に侵入し、ビアホール24の変形量を低
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の製
造方法に関し、特に、複数の導体パターン層の層間接続
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、まず、導体パターンを形成し
たプリント基板上に、樹脂フィルムの片面に導体パター
ンを形成するとともにビアホールを設けた所謂フレキシ
ブルプリント基板を積層した後、この積層した基板両面
から加熱プレスして両基板を接着し一体化した基板とす
る。そして次に、フレキシブルプリント基板に設けたビ
アホール上に導電ペースト等の層間接続材料を配置した
後、これを加熱して導電ペースト等の層間接続材料をビ
アホール内に流入させ、前記両導体パターン間を電気的
に接続する複数層の導体パターン層を有するプリント基
板の製造方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、加熱プレス時に、フレキシブルプリント
基板の樹脂フィルムがフィルムの延在方向(ビアホール
の径方向)に変形し、樹脂フィルムの一部がビアホール
内に押し出される。樹脂フィルムが熱可塑性樹脂にて形
成されている場合にはこの熱可塑性樹脂が、樹脂フィル
ムが熱硬化性樹脂層と接着剤層とにより形成されている
場合には主に接着剤層が押し出される。いずれの場合
も、ビアホールの形状が変形し、導電ペースト等の層間
接続材料との濡れ性が良好でない樹脂材料がビアホール
の内壁面を形成する部分の面積が増加する。
【0004】このようにビアホールの形状が変形する
と、層間接続時に、フレキシブルプリント基板のビアホ
ール内に上方より導電ペースト等の層間接続材料が流入
しても、ビアホール上下の導体パターンに導電ペースト
等の層間接続材料が引き離され接続不良を引き起こす場
合があり、層間接続の信頼性が低いという問題がある。
【0005】例えば、樹脂フィルムが熱可塑性樹脂の場
合には、図9に示すように、導電ペースト150に対し
濡れ性が良好でない樹脂フィルム123がビアホール1
24内に押し出されているので、導電ペースト150を
加熱してビアホール124内に上方から流入させても、
導電ペースト150がビアホール124の上下の導体パ
ターン122のランド部122aと導体パターン132
のランド部132aに引き離され、接続不良になる場合
がある。
【0006】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
層間接続時にビアホール内において導電ペースト等の層
間接続材料が引き離され、接続信頼性が低下することを
防止することが可能なプリント基板の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、絶縁基材(33)の少
なくとも片側表面に導体パターン(32)が形成された
第1の基板(31)と、樹脂フィルム(23)の片側表
面のみに導体パターン(22)が形成され、かつ所望の
位置にビアホール(24)を有する第2の基板(21)
とを、第1の基板(31)の導体パターン(32)形成
面と、第2の基板(21)の樹脂フィルム(23)が表
面をなしている面とが向かい合うように積層する工程
と、この積層工程後に、積層した基板両面から加圧しつ
つ加熱することにより、第1の基板(31)および第2
の基板(21)相互の接着を行なう工程と、第2の基板
(21)のビアホール(24)上に導電ペースト(5
0)を配置する工程と、接着工程後に、導電ペースト
(50)を加熱してビアホール(24)内に流入させ、
第1の基板(31)の導体パターン(32)と第2の基
板(21)の導体パターン(22)とを電気的に接続す
る工程とを備えるプリント基板の製造方法であって、前
記ビアホール(24)近傍にある、第2の基板(21)
および第1の基板(31)の導体パターン(32)の少
なくとも一方には、接着工程における樹脂フィルム(2
3)のビアホール(24)径内方向への変形を吸収する
空間部(23a、32b)が形成されていることを特徴
としている。
【0008】これによると、積層した基板両面から加圧
しつつ加熱する接着工程において、ビアホール(24)
の径方向に変形する第2の基板(21)の樹脂フィルム
(23)の少なくとも一部は、空間部(23a、32
b)に侵入する。従って、空間部(23a、32b)が
ない場合よりもビアホール(24)内に押し出される樹
脂フィルムの量が減少する。このようにして、電気的接
続工程における接続不良を防止し、層間接続の接続信頼
性が低下することを防止ことが可能となる。
【0009】また、請求項2に記載の発明のように、第
1の基板(31)の導体パターン(32)は、接着工程
後、ビアホール(24)の下方側に位置するとともに、
ビアホール(24)の内径より大きな外径を有するラン
ド部(32a)を有し、空間部(32b)は、具体的に
は、第1の基板(31)のランド部(32a)の外周部
に略等間隔にパターン形成された径内方向への複数の凹
部(32b)とすることができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明では、第1の
基板(31)の絶縁基材(33)と第2の基板(21)
の樹脂フィルム(23)とは同一の熱可塑性樹脂からな
ることを特徴としている。
【0011】これによると、第1の基板(31)の絶縁
基材(33)と第2の基板(21)の樹脂フィルム(2
3)とを接着し易い。従って、両基板(31、21)間
を確実に接着することができる。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、第2の
基板(21)の導体パターン(22)は、ビアホール
(24)の外周に配置されたランド部(22a)を有
し、電気的接続をする前に、第2の基板(21)の導体
パターン(22)が形成されている面にレジスト膜(3
6)を形成する工程と、第2の基板(21)のランド部
(22a)の位置に対応して、レジスト膜(36)に穴
あけ加工する工程と、レジスト膜(36)を形成する形
成工程後に、基板両面から加圧しつつ加熱することによ
り第2の基板(21)およびレジスト膜(36)相互の
接着を行なう工程とを備え、第2の基板(21)のラン
ド部(22a)は、穴あけ工程においてレジスト膜(3
6)に設けた穴(38)の内径より大きな外径を有し、
空間部(32b)は、第2の基板(21)のランド部
(22a)の外周部に略等間隔にパターン形成された径
内方向への複数の凹部(22b)であることを特徴とし
ている。
【0013】これによると、基板両面から加圧しつつ加
熱する第2の基板(21)とレジスト膜(36)との接
着工程において、ビアホール(24)の径方向に変形す
る第2の基板(21)の樹脂フィルム(23)の少なく
とも一部は、第2の基板(21)のランド部(22a)
の凹部(22b)に侵入する。従って、第2の基板に凹
部(22b)がない場合よりもビアホール(24)内に
押し出される樹脂フィルムの量が減少する。このように
して、電気的接続工程における接続不良を防止し、層間
接続の接続信頼性が低下することを確実に防止ことが可
能となる。
【0014】また、請求項5に記載の発明では、第2の
基板(21)の樹脂フィルム(23)とレジスト膜(3
6)とは同一の熱可塑性樹脂からなることを特徴として
いる。
【0015】これによると、第2の基板(21)の樹脂
フィルム(23)とレジスト膜(36)とを接着し易
い。従って、第2の基板(21)とレジスト膜(36)
との間を確実に接着することができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明のように、請
求項1に記載の発明において、空間部(23a)は、具
体的には、第2の基板(21)の樹脂フィルム(23)
のビアホール(24)の周囲に形成された孔(23a)
とすることができる。
【0017】また、請求項7に記載の発明では、請求項
6に記載の発明において、第1の基板(31)の絶縁基
材(33)と第2の基板(21)の樹脂フィルム(2
3)とは同一の熱可塑性樹脂からなることを特徴として
いる。
【0018】これによると、第1の基板(31)の絶縁
基材(33)と第2の基板(21)の樹脂フィルム(2
3)とを接着し易い。従って、両基板(31、21)間
を確実に接着することができる。
【0019】また、請求項8に記載の発明では、絶縁基
材(33)の少なくとも片側表面に導体パターン(3
2)が形成された第1の基板(31)と、樹脂フィルム
(23)の片側表面のみに導体パターン(22)が形成
され、かつビアホール(24)となるべき位置に対応し
て導体パターン(22)を除去した第2の基板(21)
とを、第1の基板(31)の導体パターン(32)形成
面と、第2の基板(21)の樹脂フィルム(23)が表
面をなしている面とが向かい合うように積層する工程
と、この積層工程後に、積層した基板両面から加圧しつ
つ加熱することにより、第1の基板(31)および第2
の基板(21)相互の接着を行なう工程と、この接着工
程後に、第2の基板(21)にビアホール(24)を穴
あけ加工する工程と、この穴あけ工程後に、第2の基板
(21)のビアホール(24)上に導電ペースト(5
0)を配置する工程と、導電ペースト(50)を加熱し
て前記ビアホール(24)内に流入させ、第1の基板
(31)の導体パターン(32)と第2の基板(21)
の導体パターン(22)とを電気的に接続する工程とを
備えることを特徴としている。
【0020】これによると、積層した基板両面から加圧
しつつ加熱する接着工程の後に、第2の基板(21)に
ビアホール(24)を穴あけ加工する。従って、ビアホ
ール(24)内に樹脂フィルム(23)が押し出される
ことはない。このようにして、電気的接続工程における
接続不良を防止し、層間接続の接続信頼性が低下するこ
とを防止ことが可能となる。
【0021】また、請求項9に記載の発明では、請求項
8に記載の発明において、第1の基板(31)の絶縁基
材(33)と第2の基板(21)の樹脂フィルム(2
3)とは同一の熱可塑性樹脂からなることを特徴として
いる。
【0022】これによると、第1の基板(31)の絶縁
基材(33)と第2の基板(21)の樹脂フィルム(2
3)とを接着し易い。従って、両基板(31、21)間
を確実に接着することができる。
【0023】なお、上記各手段に付した括弧内の符号
は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を
示す。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0025】(第1の実施形態)図1は、本実施形態に
おけるプリント基板の製造工程を示す工程別断面図であ
る。
【0026】図1(a)において、21は樹脂フィルム
23の片面に貼着された導体箔(本例では厚さ35μm
の銅箔)をエッチングによりパターン形成した導体パタ
ーン22を有する片面導体パターンフィルムである。本
例では、樹脂フィルム23としてポリエーテルエーテル
ケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂
35〜65重量%とからなる熱可塑性樹脂フィルムを用
いている。
【0027】また、導体パターンを形成する材料として
は、銅以外に銀、アルミニウム、ニッケル、金、ニッケ
ル金合金等を用いることもできる。樹脂フィルム23と
しては、接着剤を予めコーティングした熱硬化性樹脂フ
ィルム(ポリイミドフィルム等)を用いてもよい。
【0028】図1(a)に示すように、導体パターン2
2の形成が完了すると、次に、ドリル加工により、図1
(b)に示すように、貫通孔状のビアホール24を形成
する。ビアホール24の形成には、プレス加工や炭酸ガ
スレーザ等によるレーザ加工により行なうことも可能で
ある。ただし、レーザ加工による場合には、導体パター
ン22形成時に、ビアホール24に対応する位置の導体
パターンを予め除去しておく必要がある。
【0029】図2は、図1(b)に示す片面導体パター
ンフィルム21のA部の導体パターン22形状を示す上
方から見た平面図である。導体パターン22は、後述す
る積層工程において導体パターン22形成面に積層され
るカバーレイヤー36の開口38(図2中2点鎖線で積
層時の位置を示す開口38)の内径より大きな外径を有
するランド部22aをビアホール24の周囲に備えてい
る。
【0030】また、ランド部22aは、その外周部に、
径内方向(つまり、ビアホール24の中心に向かう方
向)に複数の(本例では8つの)凹部22bを略等間隔
に配置した形状にパターン形成されている。そして、凹
部22bの最内部間の径(つまり、ビアホール24の中
心をはさんで対向する凹部22bの底部間の距離)は、
カバーレイヤー36の開口38の径とほぼ同一となって
いる。従って、後述する積層工程において、ランド部2
2aの中心位置と開口38の中心位置が一致すれば、開
口38内にランド部22aとビアホール24が露出する
ようになっている。
【0031】さらに、ランド部22aと開口38の位置
が若干ずれたとしても、凹部22bの下方の樹脂フィル
ム23が一部露出するだけなので、ランド部22aの露
出面積が大幅に減少することはない。そして、凹部22
bはランド部22aの外周部に略等間隔に配置されてい
るので、開口38内において露出する樹脂フィルム23
部は、繋がった1つの部分ではなく、小面積の部分が不
連続に配置されるものとなる。
【0032】この凹部22bが、導体パターン22の膜
厚に応じた空間部を形成し、後述する接着工程における
樹脂フィルム23のビアホール24径内方向への変形を
吸収するように作用する。
【0033】図1(b)に示すように、ビアホール24
の形成が完了すると、次に、図1(c)に示すように、
ビアホール24を形成した片面導体パターンフィルム2
1を導体パターン22が設けられた側を上側として、ビ
アホールを有しない片面導体パターンフィルム31の導
体パターン32が設けられた面上に積層する。すなわ
ち、片面導体パターンフィルム31の導体パターン32
形成面と片面導体パターンフィルム21の樹脂フィルム
23が表面をなしている面とが向かい合うように積層す
る。
【0034】ここで、片面導体パターンフィルム31に
は、図1(a)に示す工程と同様に、エッチングにより
絶縁基材である樹脂フィルム33上に導体パターン32
が形成されている。本例では、樹脂フィルム33とし
て、樹脂フィルム23と同一のポリエーテルエーテルケ
トン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂3
5〜65重量%とからなる熱可塑性樹脂フィルムを用い
ている。
【0035】図3は、図1(c)に示す片面導体パター
ンフィルム31のB部の導体パターン32形状を示す上
方から見た平面図である。導体パターン32は、導体パ
ターン32形成面に積層される片面導体パターンフィル
ム21のスルーホール24(図3中2点鎖線で積層時の
位置を示すスルーホール24)の内径より大きな外径を
有するランド部32aを備えている。
【0036】また、ランド部32aは、その外周部に、
径内方向に複数の(本例では8つの)凹部32bを略等
間隔に配置した形状にパターン形成されている。そし
て、凹部32bの最内部間の径は、スルーホール24の
径とほぼ同一となっている。従って、図1(c)に示す
積層工程において、ランド部32aの中心位置とスルー
ホール24の中心位置が一致すれば、スルーホール24
内の底部にはランド部32aが露出するようになってい
る。
【0037】さらに、ランド部32aとスルーホール2
4の位置が若干ずれたとしても、凹部32bの下方の樹
脂フィルム33が一部露出するだけなので、ランド部3
2aの露出面積が大幅に減少することはない。そして、
凹部32bはランド部32aの外周部に略等間隔に配置
されているので、ビアホール24内において露出する樹
脂フィルム33部は、繋がった1つの部分ではなく、小
面積の部分が不連続に配置されるものとなる。
【0038】この凹部32bが、導体パターン32の膜
厚に応じた空間部を形成し、後述する接着工程における
樹脂フィルム23のビアホール24径内方向への変形を
吸収するように作用する。
【0039】片面導体パターンフィルム31は、本実施
形態における第1の基板であり、片面導体パターンフィ
ルム21は、本実施形態における第2の基板である。
【0040】また、積層された片面導体パターンフィル
ム21の上方側には、導体パターン22を覆うようにレ
ジスト膜であるカバーレイヤー36を積層する。このカ
バーレイヤー36には、導体パターン22の後述する導
電ペーストを配置する位置に対応して、導体パターン2
2を露出するように開口38が穴あけ加工されている。
本例では、カバーレイヤー36には、樹脂フィルム2
3、33と同じ材料であるポリエーテルエーテルケトン
樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜
65重量%とからなる樹脂フィルムを用いている。
【0041】図1(c)に示すように片面導体パターン
フィルム31、片面導体パターンフィルム21およびカ
バーレイヤー36を積層したら、これらの上下両面から
加熱プレス機により加熱しながら加圧する。本例では、
200〜350℃の温度に加熱し0.1〜10MPaの
圧力で加圧した。
【0042】なお、加熱プレス機により加熱しながら加
圧するときには、図示しない加熱プレス機の型面とカバ
ーレイヤー36との間に、図示しない緩衝材を配置して
いる。緩衝材としては、ステンレス繊維からなるニット
状のシート部材とこのシート部材の基板と接する側の面
にポリイミドフィルムとを積層したシートを用いてい
る。
【0043】これにより、図1(d)に示すように、各
片面導体パターンフィルム21、31およびカバーレイ
ヤー36相互が接着される。このとき、樹脂フィルム2
3、33およびカバーレイヤー36が熱融着して一体化
し、2層の導体パターン層を有するプリント基板100
が得られる。樹脂フィルム23、33とカバーレイヤー
36とは同じ熱可塑性樹脂材料によって形成されている
ので、加熱により軟化し加圧されることで確実に一体化
することができる。
【0044】またこのとき、加熱されつつ上下方向から
加圧されることにより、各樹脂フィルム23、33およ
びカバーレイヤー36はフィルムの延在方向(図中水平
方向)に変形し、樹脂フィルム23はビアホール24内
に押し出されようとする。
【0045】ところが、押し出されようとする樹脂フィ
ルム23の少なくとも大部分は、樹脂フィルム33の一
部やカバーレイヤー36の一部とともに、図2、図3に
示した導体パターン22のランド部22aに設けられた
凹部22bおよび導体パターン32のランド部32aに
設けられた凹部32bで形成された空間部に侵入する。
従って、両凹部22b、32bがない場合よりもビアホ
ール24内に押し出される樹脂フィルム23の量を極め
て少なくすることができる。
【0046】図1(d)に示すように、プリント基板1
00の形成が完了すると、次に、図1(e)に示すよう
に、プリント基板100のビアホール24上を含む導体
パターン22が露出した部位に、導電ペースト50を配
置する。導電ペースト50は、鉛錫合金半田金属粒子
に、バインダ樹脂や有機溶剤を加え、これを混練しペー
スト化したものである。導電ペースト50に混練する金
属粒子としては、錫や錫銀合金等の金属粒子を用いても
よい。
【0047】導電ペースト50は、メタルマスクを用い
たスクリーン印刷機により、片面導体パターンフィルム
21の導体パターン22の露出部に印刷配置される。導
体パターン22上への導電ペースト50の配置は、本例
ではスクリーン印刷機を用いたが、確実に配置ができる
のであれば、ディスペンサ等を用いる他の方法も可能で
ある。
【0048】図1(e)に示すように、導電ペースト5
0の印刷配置が完了すると、プリント基板100上の所
定位置に表面実装部品60をマウントし、230℃〜2
50℃の温度に加熱する。これにより、図1(f)に示
すように、表面実装部品60が半田付けされるととも
に、ビアホール24上に配置された導電ペースト50は
溶融してビアホール24内に流入し、導体パターン22
のランド部22aと導体パターン32ランド部32aと
を電気的に接続したプリント基板101が得られる。
【0049】導電ペースト50がビアホール24内に流
入するとき、導電ペースト50は、ビアホール24の側
壁を構成している樹脂フィルム部との濡れ性が良好でな
いが、ビアホール24の側壁はほとんど変形していない
ので、半田ペースト50が導体パターン22のランド部
22aと導体パターン32のランド部32aとに引き離
され、接続不良を引き起こすことはない。
【0050】なお、上述の製造工程において、図1
(c)に示す工程が本実施形態における積層工程および
レジスト膜の形成工程であり、図1(d)に示す工程が
本実施形態における接着工程であり、図1(e)に示す
工程が本実施形態における導電ペーストの配置工程であ
り、図1(f)に示す工程が本実施形態における電気的
接続工程である。
【0051】上述のプリント基板の製造方法によれば、
ビアホール24内において半田ペースト50が引き離さ
れることはない。従って、接続不良を引き起こすことも
なく、層間接続の接続信頼性が低下することを防止でき
る。
【0052】また、積層工程において、ランド部22a
と開口38との位置ずれが発生したり、ランド部32a
とビアホール24との位置ずれが発生しても、ランド部
22a、32aと導電ペースト50との接続面積が大き
く減少することはない。さらに、樹脂フィルム23、3
3が開口38部やビアホール24の底面に露出する部分
は、小面積の部分が不連続に配置されるので、この部分
に空気が残りボイドとなることを防止できる。
【0053】また、導体パターン22と導体パターン3
2との層間接続を、表面実装部品60の実装半田付けと
同時に行なうことができる。
【0054】これに加えて、1回の加熱プレスにより片
面導体パターンフィルム21、31およびカバーレイヤ
ー36相互の接着を一括して行なうことができる。従っ
て、加工工程が複雑でなく、加工時間を短縮することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。
【0055】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について図に基づいて説明する。
【0056】第2の実施形態は、第1の実施形態に対
し、ビアホール内に押し出されようとする樹脂フィルム
の容積を吸収する構成が異なる。なお、第1の実施形態
と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明
を省略する。
【0057】図4は、本実施形態におけるプリント基板
の製造工程を示す工程別断面図である。
【0058】図4(a)〜(c)に示す導体パターン2
2形成、ビアホール24形成および積層等の工程は、図
1(a)〜(c)に示す第1の実施形態とほぼ同様の工
程である。
【0059】第1の実施形態と異なる点は、導体パター
ン22のランド部22aおよび導体パターン32のラン
ド部32aには、凹部22b、32bを設けていない点
と、ビアホール24形成工程において、図5にも示すよ
うに、後述する接着工程における樹脂フィルム23のビ
アホール24径内方向への変形を吸収する空間部とし
て、片面導体パターンフィルム21のスルーホール24
の周囲に、スルーホール24と同一方向に貫通する複数
の(本例では12の)孔23aを形成している点であ
る。
【0060】図5は、図4(b)に示す片面導体パター
ンフィルム21のC部の導体パターン22形状を示す上
方から見た平面図である。
【0061】孔23aの形成は、ビアホール24の形成
と同様にドリル加工により行なう。ビアホール24の形
成と同様に、プレス加工や炭酸ガスレーザ等によるレー
ザ加工により行なうことも可能である。ただし、レーザ
加工による場合には、導体パターン22形成時に、孔2
3aに対応する位置の導体パターンを予め除去しておく
必要がある。
【0062】孔23aは、図5に示すように、積層後、
カバーレイヤー36の開口38(図5中2点鎖線で積層
時の位置を示す開口38)内に位置するように設けられ
ている。
【0063】図4(c)に示すように片面導体パターン
フィルム31、片面導体パターンフィルム21およびカ
バーレイヤー36を積層したら、これらの上下両面から
加熱プレス機により加熱しながら加圧する。これによ
り、図4(d)に示すように、各片面導体パターンフィ
ルム21、31およびカバーレイヤー36相互が接着さ
れる。
【0064】またこのとき、加熱されつつ上下方向から
加圧されることにより、各樹脂フィルム23、33およ
びカバーレイヤー36はフィルムの延在方向(図中水平
方向)に変形し、樹脂フィルム23はビアホール24内
に押し出されようとする。
【0065】ところが、押し出されようとする樹脂フィ
ルム23の少なくとも大部分は、ビアホール24の周囲
に設けられた孔23aがつぶれるように変形することに
より吸収される。従って、孔23aがない場合よりもビ
アホール24内に押し出される樹脂フィルム23の量を
極めて少なくすることができる。
【0066】図4(d)に示すように、プリント基板1
00の形成が完了すると、図4(e)、(f)に示すよ
うに、導電ペースト50の配置工程および電気的接続工
程を実施する。これらは、図1(e)、(f)に示す第
1の実施形態の導電ペースト50の配置工程および電気
的接続工程と同様の工程である。
【0067】上述のプリント基板の製造方法によれば、
導電ペースト50がビアホール24内に流入するとき、
ビアホール24の側壁はほとんど変形していないので、
ビアホール24内において半田ペースト50が引き離さ
れることはない。従って、接続不良を引き起こすことも
なく、層間接続の接続信頼性が低下することを防止でき
る。
【0068】また、導体パターン22と導体パターン3
2との層間接続を、表面実装部品60の実装半田付けと
同時に行なうことができる。
【0069】これに加えて、1回の加熱プレスにより片
面導体パターンフィルム21、31およびカバーレイヤ
ー36相互の接着を一括して行なうことができる。従っ
て、加工工程が複雑でなく、加工時間を短縮することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。
【0070】なお、本実施形態における各構成の材質や
加熱プレス等の加工条件は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0071】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について図に基づいて説明する。
【0072】第3の実施形態は、第1の実施形態に対
し、ビアホールの形成工程が異なる。なお、第1の実施
形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その
説明を省略する。
【0073】図6は、本実施形態におけるプリント基板
の製造工程を示す工程別断面図である。
【0074】図6(a)に示す片面導体パターンフィル
ム21の導体パターン22の形成工程は、図1(a)に
示す第1の実施形態の導体パターン形成工程とほぼ同様
である。第1の実施形態と異なる点は、ランド部22a
に凹部22bを設けていない点と、後述する工程におい
てビアホール24が形成される位置に対応して導体パタ
ーン22が除去されている点である。
【0075】図6(a)に示すように、導体パターン2
2の形成が完了すると、次に、図6(b)に示すよう
に、図1(c)に示す第1の実施形態の積層工程と同様
に、片面導体パターンフィルム21、31およびカバー
レイヤー36を積層する。なお、片面導体パターンフィ
ルム31の導体パターン32のランド部32aに凹部3
2bは設けられていない。
【0076】図6(b)に示すように片面導体パターン
フィルム21、31およびカバーレイヤー36を積層し
たら、これらの上下両面から加熱プレス機により加熱し
ながら加圧する。これにより、図6(c)に示すよう
に、各片面導体パターンフィルム21、31およびカバ
ーレイヤー36相互が接着され、プリント基板100が
得られる。
【0077】図6(c)に示すように、プリント基板1
00の形成が完了すると、次に、レーザ加工により、図
6(d)に示すように、ビアホール24を形成する。
【0078】図6(d)に示すように、プリント基板1
00にビアホール24の形成が完了すると、図6
(e)、(f)に示すように、導電ペースト50の配置
工程および電気的接続工程を実施する。これらは、図1
(e)、(f)に示す第1の実施形態の導電ペースト5
0の配置工程および電気的接続工程と同様の工程であ
る。
【0079】上述のプリント基板の製造方法によれば、
導電ペースト50がビアホール24内に流入するとき、
ビアホール24の側壁はほとんど変形していないので、
ビアホール24内において半田ペースト50が引き離さ
れることはない。従って、接続不良を引き起こすことも
なく、層間接続の接続信頼性が低下することを防止でき
る。
【0080】また、導体パターン22と導体パターン3
2との層間接続を、表面実装部品60の実装半田付けと
同時に行なうことができる。
【0081】これに加えて、1回の加熱プレスにより片
面導体パターンフィルム21、31およびカバーレイヤ
ー36相互の接着を一括して行なうことができる。従っ
て、加工工程が複雑でなく、加工時間を短縮することが
でき、製造コストを低減することが可能となる。
【0082】なお、本実施形態における各構成の材質や
加熱プレス等の加工条件は、第1の実施形態と同様であ
る。
【0083】(他の実施形態)上記第1の実施形態で
は、ランド部32aの凹部32bの最内部間の径は、ス
ルーホール24の径とほぼ同一であったが、層間接続時
にランド32aと導電ペースト50との接続面積が充分
確保でき、空気が残ってボイドとならないのであれば、
例えば図7に示すように、凹部32bの最内部間の径
は、スルーホール24の径より小さくてもよい。
【0084】また、ランド部22aの凹部22bについ
ても、同様に、凹部22bの最内間部の径が開口38の
径より小さくてもよい。
【0085】また、上記第2の実施形態では、孔23a
は、積層後、カバーレイヤー36の開口38内に位置す
るように設けたが、樹脂フィルム23の変形が吸収でき
るのであれば、例えば図8に示すように、孔23aを開
口38より外側に設けてもよい。ただし、この場合に
は、カバーレイヤー36の孔23aに対応する位置に
も、孔23aが変形するときに内部の空気を排出するた
めの孔を設ける必要がある。
【0086】また、上記第3の実施形態にでは、図6
(b)に示す積層工程において、開口38を形成したカ
バーレイヤー36を積層したが、開口を形成していない
カバーレイヤー36を積層し、図6(d)に示すビアホ
ール24形成工程において、レーザ加工により開口38
の形成を行なってもよい。これによれば、製造工程の簡
略化が可能である。
【0087】また、上記各実施形態では、樹脂フィルム
23、33およびカバーレイヤー36としてポリエーテ
ルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテル
イミド樹脂35〜65重量%とからなる樹脂フィルムを
用いたが、これに限らず、ポリエーテルエーテルケトン
樹脂とポリエーテルイミド樹脂にフィラを充填したフィ
ルムであってもよいし、ポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)もしくはポリエーテルイミド(PEI)を
単独で使用することも可能である。
【0088】さらに樹脂フィルムやカバーレイヤーとし
て、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン
(PES)や熱可塑性ポリイミド、または所謂液晶ポリ
マー等を用いてもよい。あるいは、ポリイミドフィルム
にPEEK、PEI、PEN、PET、PES、熱可塑
性ポリイミド、液晶ポリマーの少なくともいずれかの熱
可塑性樹脂からなる層を積層した構造のものを使用して
もよい。加熱プレスにより接着が可能であり、後工程で
ある半田付け工程等で必要な耐熱性を有する樹脂フィル
ムであれば好適に用いることができる。
【0089】なお、ポリイミドフィルムに熱可塑性樹脂
層を積層したものを用いた場合には、ポリイミドの熱膨
張係数が15〜20ppm程度で、配線として利用され
ることが多い銅の熱膨張係数(17〜20ppm)と近
いため、剥がれや基板の反り等の発生を防止することが
できる。
【0090】また、上記各実施形態において、第1の基
板は片面導体パターンフィルム31であったが、片面導
体リジッド基板であってもよいし、両面基板であっても
よいし、多層基板であってもよい。また、片面導体パタ
ーンフィルム21を第1の基板とし、これとカバーレイ
ヤー36との間に、ビアホール24の径よりも大きな径
のビアホールを有する片面導体パターンフィルム等を第
2の基板として積層し、プリント基板100、101を
多層化するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態のプリント基板
の概略の製造工程を示す工程別断面図である。
【図2】第1の実施形態のプリント基板を構成する片面
導体フィルム21の要部を示す平面図である。
【図3】第1の実施形態のプリント基板を構成する片面
導体フィルム31の要部を示す平面図である。
【図4】本発明における第2の実施形態のプリント基板
の概略の製造工程を示す工程別断面図である。
【図5】第2の実施形態のプリント基板を構成する片面
導体フィルム21の要部を示す平面図である。
【図6】本発明における第3の実施形態のプリント基板
の概略の製造工程を示す工程別断面図である。
【図7】他の実施形態のプリント基板を構成する片面導
体フィルム31の要部を示す平面図である。
【図8】他の実施形態のプリント基板を構成する片面導
体フィルム21の要部を示す平面図である。
【図9】従来のプリント基板の要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
21 片面導体パターンフィルム(第2の基板) 22 導体パターン 22a ランド部 22b 凹部(第1の実施形態における空間部) 23 樹脂フィルム 23a 孔(第2の実施形態における空間部) 24 ビアホール 31 片面導体パターンフィルム(第1の基板) 32 導体パターン 32a ランド部 32b 凹部(第1の実施形態における空間部) 33 樹脂フィルム(絶縁基材) 36 カバーレイヤー(レジスト膜) 38 開口(穴) 50 導電ペースト(層間接続材料) 60 表面実装部品 100、101 プリント基板
フロントページの続き Fターム(参考) 5E317 AA24 BB03 BB11 CC15 CC22 CD21 CD32 GG05 5E344 AA01 AA23 BB02 BB05 BB10 CC09 CD01 DD02 DD10 DD14 EE21 EE26 5E346 AA12 AA15 AA22 AA35 AA43 BB01 BB16 CC08 CC31 EE01 EE06 EE07 EE18 EE42 FF18 FF19 GG15 GG19 GG28 HH07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基材(33)の少なくとも片側表面
    に導体パターン(32)が形成された第1の基板(3
    1)と、樹脂フィルム(23)の片側表面のみに導体パ
    ターン(22)が形成され、かつ所望の位置にビアホー
    ル(24)を有する第2の基板(21)とを、前記第1
    の基板(31)の前記導体パターン(32)形成面と、
    前記第2の基板(21)の前記樹脂フィルム(23)が
    表面をなしている面とが向かい合うように積層する工程
    と、 この積層工程後に、積層した基板両面から加圧しつつ加
    熱することにより、前記第1の基板(31)および前記
    第2の基板(21)相互の接着を行なう工程と、 前記第2の基板(21)の前記ビアホール(24)上に
    導電ペースト(50)を配置する工程と、 前記接着工程後に、前記導電ペースト(50)を加熱し
    て前記ビアホール(24)内に流入させ、前記第1の基
    板(31)の前記導体パターン(32)と前記第2の基
    板(21)の前記導体パターン(22)とを電気的に接
    続する工程とを備えるプリント基板の製造方法であっ
    て、 前記ビアホール(24)近傍にある、前記第2の基板
    (21)および前記第1の基板(31)の前記導体パタ
    ーン(32)の少なくとも一方には、前記接着工程にお
    ける前記樹脂フィルム(23)の前記ビアホール(2
    4)径内方向への変形を吸収する空間部(23a、32
    b)が形成されていることを特徴とするプリント基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板(31)の前記導体パタ
    ーン(32)は、前記接着工程後、前記ビアホール(2
    4)の下方側に位置するとともに、前記ビアホール(2
    4)の内径より大きな外径を有するランド部(32a)
    を有し、 前記空間部(32b)は、前記第1の基板(31)の前
    記ランド部(32a)の外周部に略等間隔にパターン形
    成された径内方向への複数の凹部(32b)であること
    を特徴とする請求項1に記載のプリント基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第1の基板(31)の前記絶縁基材
    (33)と前記第2の基板(21)の前記樹脂フィルム
    (23)とは同一の熱可塑性樹脂からなることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のプリント基板の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の基板(21)の前記導体パタ
    ーン(22)は、前記ビアホール(24)の外周に配置
    されたランド部(22a)を有し、 前記電気的接続をする前に、前記第2の基板(21)の
    前記導体パターン(22)が形成されている面にレジス
    ト膜(36)を形成する工程と、 前記第2の基板(21)の前記ランド部(22a)の位
    置に対応して、前記レジスト膜(36)に穴あけ加工す
    る工程と、 前記レジスト膜(36)を形成する形成工程後に、基板
    両面から加圧しつつ加熱することにより前記第2の基板
    (21)および前記レジスト膜(36)相互の接着を行
    なう工程とを備え、 前記第2の基板(21)の前記ランド部(22a)は、
    前記穴あけ工程において前記レジスト膜(36)に設け
    た穴(38)の内径より大きな外径を有し、 前記空間部(32b)は、前記第2の基板(21)の前
    記ランド部(22a)の外周部に略等間隔にパターン形
    成された径内方向への複数の凹部(22b)であること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載のプリント
    基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の基板(21)の前記樹脂フィ
    ルム(23)と前記レジスト膜(36)とは同一の熱可
    塑性樹脂からなることを特徴とする請求項4に記載のプ
    リント基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記空間部(23a)は、前記第2の基
    板(21)の前記樹脂フィルム(23)の前記ビアホー
    ル(24)の周囲に形成された孔(23a)であること
    を特徴とする請求項1に記載のプリント基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第1の基板(31)の前記絶縁基材
    (33)と前記第2の基板(21)の前記樹脂フィルム
    (23)とは同一の熱可塑性樹脂からなることを特徴と
    する請求項6に記載のプリント基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 絶縁基材(33)の少なくとも片側表面
    に導体パターン(32)が形成された第1の基板(3
    1)と、樹脂フィルム(23)の片側表面のみに導体パ
    ターン(22)が形成され、かつビアホール(24)と
    なるべき位置に対応して前記導体パターン(22)を除
    去した第2の基板(21)とを、前記第1の基板(3
    1)の前記導体パターン(32)形成面と、前記第2の
    基板(21)の前記樹脂フィルム(23)が表面をなし
    ている面とが向かい合うように積層する工程と、 この積層工程後に、積層した基板両面から加圧しつつ加
    熱することにより、前記第1の基板(31)および前記
    第2の基板(21)相互の接着を行なう工程と、 この接着工程後に、前記第2の基板(21)に前記ビア
    ホール(24)を穴あけ加工する工程と、 この穴あけ工程後に、前記第2の基板(21)の前記ビ
    アホール(24)上に導電ペースト(50)を配置する
    工程と、 前記導電ペースト(50)を加熱して前記ビアホール
    (24)内に流入させ、前記第1の基板(31)の前記
    導体パターン(32)と前記第2の基板(21)の前記
    導体パターン(22)とを電気的に接続する工程とを備
    えることを特徴とするプリント基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の基板(31)の前記絶縁基材
    (33)と前記第2の基板(21)の前記樹脂フィルム
    (23)とは同一の熱可塑性樹脂からなることを特徴と
    する請求項8に記載のプリント基板の製造方法。
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