JP2002289969A - 面発光レーザ素子およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システム - Google Patents

面発光レーザ素子およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システム

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JP2002289969A
JP2002289969A JP2001090154A JP2001090154A JP2002289969A JP 2002289969 A JP2002289969 A JP 2002289969A JP 2001090154 A JP2001090154 A JP 2001090154A JP 2001090154 A JP2001090154 A JP 2001090154A JP 2002289969 A JP2002289969 A JP 2002289969A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一モードの発振光を得やすく、低いしきい
値電流で発振し、活性層の歪みによる波長シフトと素子
の劣化を低減させることの可能な面発光レーザ素子を提
供する。 【解決手段】 この面発光レーザ素子は、駆動基体と、
面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミ
ラー層1と、第1のミラー層1が配置されているたわみ
膜2と、たわみ膜2の第1のミラー層1とは反対の側に
第1の空隙3を介して配置されている支持基板4と、た
わみ量を制御するために、たわみ膜2と支持基板4とに
設けられている一対の変位制御電極5a,5bとを有し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面発光レーザ素子
およびその作製方法および面発光レーザアレイおよび波
長多重伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板表面に対し垂直に光を取り出
せる面発光レーザは、従来の端面発光レーザと比べて、
次のような利点をもっている。すなわち、活性層体積を
小さくできることから、低いしきい値電流、低い消費電
力で駆動できる。また、共振器のモード体積が小さいた
め数十GHzの変調が可能であり高速伝送に向いてい
る。また、出射光の広がり角が小さく光ファイバへの結
合が容易である。さらに、面発光レーザは、作製にへき
開を必要とせず、素子面積も小さいので、並列化及び2
次元高密度アレイ化が可能である。
【0003】これらの利点のため、伝送速度と伝送容量
の急激な増大が必要となっている光通信システムや、コ
ンピューター間,チップ間,チップ内の光インターコネ
クションや、光コンピューティングにおいて、面発光レ
ーザはキーデバイスとして盛んに研究開発されている。
【0004】この面発光レーザの発振波長を可変または
安定化できれば、波長多重方式などを利用し、より高ス
ループットで大容量伝送が可能になる。面発光レーザの
波長制御方法としては、次のような方法が提案されてい
る。すなわち、第1の方法として、活性層の温度を変え
ること、また、第2の方法として、キャリアを注入しプ
ラズマ効果により屈折率を変えること、また、第3の方
法として、量子閉じ込めシュタルク効果により屈折率を
変えること、また、第4の方法として、外部ミラーの位
置を変化させ共振器長を変えることが提案されている。
【0005】しかしながら、第1の方法は、温度制御機
構のほかに、閾値電流のドリフトに対処する電子回路が
必要になり、構成が複雑となってしまう。また、第2,
第3の方法は、可変波長範囲が10nm以下と小さいと
いう問題がある。これに対し、第4の方法は、可変波長
範囲を数十nmと広くできる。
【0006】第4の方法を用いた従来例として、特開平
10−27943号(以下、従来技術1と称す)、特開
平9−270556号(以下、従来技術2と称す)、特
開平11−17285号(以下、従来技術3と称す)が
知られている。
【0007】従来技術1では、電流を流す導電性膜が積
層されていて外部ミラーを兼ねる両持ち梁(ブリッジ)
を、外部から印加した磁場中におき、発生するローレン
ツ力により動かすようにしている。
【0008】しかしながら、この従来技術1では、磁場
の印加が必要であり、素子が大型化するという問題があ
る。また、駆動用ストライプ膜に流す電流が発熱源とな
ってレーザ素子の温度が上昇し、レーザ特性が低下する
という問題がある。
【0009】また、従来技術2では、外部ミラーを兼ね
るカンチレバー(片持ち梁)を静電力や圧電効果により
動かすようにしている。
【0010】しかしながら、カンチレバーの主体となる
層は、繰り返し加えられるひずみに対し高い耐久性をも
つ必要があるため、高い均質性が必要であるが、成膜法
により作製されるこれらの多層膜に十分な均質性をもた
せるのは困難であるという問題がある。また、カンチレ
バー全体としては厚くなり、ひずみにくくなるという問
題がある。さらに、初期状態のそりを小さくするため、
この多層膜の内部応力を小さくする必要があり、作製上
の課題が大きい。
【0011】また、従来技術3では、活性層と活性層の
片側に設けたミラー層を設けた面発光レーザ本体をたわ
み膜(ひずみ誘電体膜)上に設け、シリコン基板上に誘
電体多層膜からなる外部ミラーを設け、この外部ミラー
とたわみ膜との間に所定の間隔の空隙をもたせ、静電力
により共振器長を変え、発振波長を変化させるようにし
ている。
【0012】しかしながら、従来技術3では、レーザ発
振の共振領域にたわみ膜を含むので、共振器長がこの膜
厚(数μm)以上になり、これによって、多モード発振
しやすくなり、しきい値電流も大きくなるという問題が
ある。また、たわみ膜に面発光レーザ基体が接続されて
いるので、活性層が歪み、発振波長がシフトするという
問題もある。また、素子が劣化しやすくなるという問題
もある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単一モード
の発振光を得やすく、低いしきい値電流で発振し、活性
層の歪みによる波長シフトと素子の劣化を低減させるこ
との可能な面発光レーザ素子およびその作製方法および
面発光レーザアレイおよび波長多重伝送システムを提供
することを目的としている。
【00014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、駆動基体と、面発光レーザ
下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第
1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の
第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置
されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわ
み膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極
とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板
上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、
第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、
電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されて
おり、面発光レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レ
ーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の
表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されて
いることを特徴としている。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の面発光レーザ素子において、前記たわみ膜は、シリ
コンまたは酸化ケイ素で形成されていることを特徴とし
ている。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の面発光レーザ素子において、前記支持基板は、シリ
コンまたは酸化ケイ素ガラスで形成されていることを特
徴としている。
【0017】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の面発光レーザ素子において、第1のミラー層は、誘
電体多層膜反射鏡であることを特徴としている。
【0018】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の面発光レーザ素子において、たわみ膜に第1の空隙
を介して対向する支持基板表面に変位制御用導電膜が設
けられ、該変位制御用導電膜は、一対の変位制御電極の
うちの一方の変位制御電極と電気的に接続されているこ
とを特徴としている。
【0019】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子に
おいて、支持基板のたわみ膜が設けられている側とは反
対の面のレーザ光の経路上に、光学素子が設けられてい
ることを特徴としている。
【0020】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至請求項6のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子に
おいて、前記活性層は、GaInAs系またはGaIn
NAs系材料で形成されていることを特徴としている。
【0021】また、請求項8記載の発明は、駆動基体
と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆動基体は、第1
のミラー層と、第1のミラー層が配置されているたわみ
膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反対の側に第1の
空隙を介して配置されている支持基板と、たわみ量を制
御するためにたわみ膜と支持基板とに設けられている一
対の変位制御電極とを有し、また、面発光レーザ下部基
体は、半導体基板上に、半導体多層膜反射鏡からなる第
2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2
のスペーサ層と、電流注入層とが積層されて、積層構造
として形成されている面発光レーザ素子の作製方法であ
って、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と前記第
1のミラー層の表面とが第2の空隙を有するように対向
して配置されるように、前記面発光レーザ下部基体と前
記駆動基体とを直接接合法により接続することを特徴と
している。
【0022】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の面発光レーザ素子の作製方法において、第1のミラ
ー層が誘電体多層膜反射鏡であり、該誘電体多層膜反射
鏡を前記たわみ膜上に成膜法により形成することを特徴
としている。
【0023】また、請求項10記載の発明は、半導体基
板上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡からなる第2
のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、第2の
スペーサ層と、電流注入層と、第2の空隙を形成するた
めの犠牲層と、第1のミラー層とを積層して積層構造を
形成する工程と、前記積層構造を、レーザ発振部の領域
と駆動基体との接合部領域とを残して、犠牲層の深さ以
上までエッチングにより除去し、面発光レーザ下部基体
を形成する工程と、たわみ膜上に第1の空隙を介し支持
基板を配置して駆動基体を作製する工程と、前記たわみ
膜表面とエッチングされずに残った前記第1のミラー層
表面とを接合して、前記面発光レーザ下部基体と前記駆
動基体とを接合する工程と、前記犠牲層をエッチングに
より除去し第2の空隙を形成する工程とを有しているこ
とを特徴としている。
【0024】また、請求項11記載の発明は、同一の支
持基板に、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載
の面発光レーザ素子が複数個設けられている面発光レー
ザアレイである。
【0025】また、請求項12記載の発明は、請求項1
乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素
子、または請求項11記載の面発光レーザアレイが用い
られている波長多重伝送システムである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る面発光レーザ素
子の構成例を示す図である。図1を参照すると、この面
発光レーザ素子は、駆動基体と、面発光レーザ下部基体
とを有し、駆動基体は、第1のミラー層1と、第1のミ
ラー層1が配置されているたわみ膜2と、たわみ膜2の
第1のミラー層1とは反対の側に第1の空隙3を介して
配置されている支持基板4と、たわみ量を制御するため
に、たわみ膜2と支持基板4とに設けられている一対の
変位制御電極5a,5bとを有している。
【0027】また、面発光レーザ下部基体は、半導体基
板11上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー
層12と、第1のスペーサ層14と、活性層15と、第
2のスペーサ層16と、電流注入層17とが積層され
て、積層構造として形成されている。
【0028】そして、面発光レーザ下部基体と駆動基体
とは、面発光レーザ下部基体の積層構造の表面と第1の
ミラー層1の表面とが第2の空隙19を有するように対
向して配置されている。
【0029】ここで、駆動基体は、例えば、支持基板
4,たわみ膜2が導電性のものである場合、一対の変位
制御電極5a,5b間に電圧を印加するときにたわみ膜
2と支持基板4との間に電界が生じ、これによるたわみ
膜2と支持基板4との間の静電力によってたわみ膜2を
たわませる(歪ませる)機能を有している。たわみ膜2
の形状としては、広い面である場合もあり、両持ち梁
(ブリッジ)やカンチレバー(片持ち梁)の構造をとる
場合もある。また、上述の例では、たわみ膜2,支持基
板4に導電性をもたせているが、たわみ膜2や支持基板
4が絶縁性の材料で形成されている場合には、たわみ膜
2,支持基板4に、それぞれ、変位制御用導電膜を付着
させ、各変位制御用導電膜を、それぞれ、変位制御電極
5a,5bに接続し、変位制御用導電膜間で静電力を発
生させることで、たわみ膜2を支持基板4に対してたわ
ませることができる。
【0030】図2には、支持基板4は導電性のものであ
るが、たわみ膜2が絶縁性のものである場合(また、た
わみ膜2がカンチレバーの構造である場合)、たわみ膜
2の先端に変位制御用導電膜20を設け、この変位制御
用導電膜20をたわみ膜2に設けられている変位制御電
極5bに電気的に接続した場合が示されており、この場
合には、一対の変位制御電極5a,5bに電圧を印加す
ると、導電性の支持基板4と絶縁性のたわみ膜2の先端
に設けられている変位制御用導電膜20との間に静電力
が発生し、たわみ膜2をたわませることができる。すな
わち、一対の変位制御電極5a,5bに印加される電圧
によって、たわみ膜2のたわみ量を制御することができ
るようになっている。
【0031】また、図1(あるいは図2)において、第
1のミラー層1は、高反射率の誘電体多層膜反射鏡、あ
るいは、半導体多層膜反射鏡、あるいは、金属反射鏡、
あるいは、これらを複合させた多層膜反射鏡などで構成
されている。誘電体多層膜反射鏡で構成する場合には、
ZrO2/SiO2,MgO/SiO2,MgO/Si,
Al23/MgF2などにより第1のミラー層1を構成
できる。また半導体多層膜反射鏡で構成する場合には、
AlAs/GaAs,AlGaAs/GaAs,AlG
aAs/GaAs,GaInP/GaAs,AlGaN
/GaN,GaInAsP/InP,AlGaInAs
/InPなどにより第1のミラー層1を構成できる。ま
た、金属反射鏡で構成する場合には、Au,Al,P
t,Pd,Ag,Ni,Cr,Tiやそれらの合金など
により第1のミラー層1を構成できる。
【0032】また、面発光レーザ下部基体の半導体基板
11には、GaAs,InP,GaP,GaNAs,S
i,Geなどを用いることができる。
【0033】また、活性層15は、GaInAs系また
はGaInNAs系材料で形成されている。
【0034】GaInAs系またはGaInNAs系の
材料を活性層15に用いた面発光レーザ素子は、発振波
長が0.9μm以上の長波長帯なので、1.3μm帯ま
たは1.5μm帯で伝送損失の最も小さい石英系ファイ
バとの整合性が高い。従来これらの波長帯用のレーザと
しては、InP基板上に形成するGaInAsPを活性
層とする端面発光レーザが用いられているが、活性層に
おけるキャリアの閉じ込めが弱く温度特性が悪い。さら
に、このInP基板上にGaInAsPを活性層とする
面発光レーザを形成しようとすると、InP基板上では
最良の半導体多層膜反射鏡の構成であるGaInAsP
/InPは屈折率差が小さく、高い反射率を得るには多
くの層数を必要とする。
【0035】これに対し、GaInAs系またはGaI
nNAs系の材料を活性層15に用いた面発光レーザ
は、GaAs基板上に形成できるので、スペーサ層等の
活性層の周りの層にワイドバンドギャップ材料を選択で
きる。よって、キャリアの閉じ込めが良好になり温度特
性が良好な面発光レーザが得られる。また、GaInA
s系またはGaInNAs系の材料を活性層15に用い
た面発光レーザは、GaAs基板上に形成できるので、
GaAs基板上に形成できる屈折率差の大きいAl(G
a)As/GaAs半導体多層膜反射鏡をミラー層とし
て利用できる。よって、少ない層数の半導体多層膜反射
鏡をもつ面発光レーザが得られる。
【0036】GaInAs系またはGaInNAs系の
材料として、GaInAs,AlGaInAs,GaI
nAsP,AlGaInAsP,AlGaAs,AlG
aAsP、GaInAsSb GaInNAs,GaN
As,AlGaInNAs,GaInNAsP,AlG
aInNAsP,AlGaNAs,AlGaNAsP、
GaInNAsSbなどが挙げられる。
【0037】より具体的に、活性層15には、GaIn
AsP/InP(1.3μm帯,1.55μm帯)、G
aInNAs/GaAs(1.3μm帯,1.55μm
帯)、GaInAs/GaAs(0.98μm帯)、G
aAlAs/GaAs(0.85μm帯)、AlGaI
nP/GaAs(0.65μm帯)などを用いることが
できる。
【0038】GaInAs系またはGaInNAs系の
面発光レーザは、温度が変化してもレーザ特性の変動が
小さいので、さらに波長制御が容易になる。また、Ga
InAs系またはGaInNAs系の面発光レーザは、
少ない層数の半導体多層膜反射鏡を持つので、低コスト
で作製できる。また、GaInAs系またはGaInN
As系の面発光レーザは、レーザ光がSiを透過するの
で、Si支持基板上に設ける光学素子との結合により素
子の高機能化,多機能化が容易になる。
【0039】また、第2のミラー層12である半導体多
層膜反射鏡は、半導体基板11がGaAs,InP,G
aP,GaNAs,Si,Geなどで形成される場合
に、AlAs/GaAs,AlGaAs/GaAs,A
lGaAs/GaAs,GaInP/GaAs,AlG
aN/GaN,GaInAsP/InP,AlGaIn
As/InPなどの多層膜を用いて形成される。
【0040】また、スペーサ層14,16は、キャリア
を活性層15まで輸送し共振器長を調節するために設け
られており、発光する光に対して透明である必要があ
る。具体的に、スペーサ層14,16は、活性層15の
材料に応じて、GaAs,InP,GaInAsP,G
aAlAs,AlGaInP,GaInPなどから選択
される。
【0041】また、電流注入層17は、面発光レーザ下
部基体の積層構造表面の全域または発光領域を除いた領
域に設けられ、電流注入層17には、高導電性の半導体
層/金属膜や金属膜などを用いることができる。
【0042】また、面発光レーザ下部基体は、活性層1
5の近傍に、Alxyなどからなる絶縁層やプロトンを
注入した高抵抗領域を設けて、電流狭窄構造をとること
が望ましい。
【0043】なお、面発光レーザ下部基体は、MOCV
D法,MBE法などの成膜法及びこれらの手法により作
製した試料を接合する方法で作製することができる。ま
た、接合前に、両基体の一部をエッチングしたりスペー
サ層を設けて第1の空隙3の間隔を調節する場合や、両
基体を研磨し表面の平滑性を改善する場合もある。
【0044】また、駆動基体と面発光レーザ下部基体と
は、たわみ膜2のたわみ領域以外の部分で、ろう接,融
接,圧接(固相接合)−常温界面接合,陽極接合,直接
接合,拡散接合などにより接続される。これらの接合法
の詳細は、例えば文献「江刺正喜 他 著「マイクロマ
シーニングとマイクロメカトロニクス」培風館」などに
述べられている。
【0045】面発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを
直接接合法により接続する場合について説明する。直接
接合は、平滑な基板同士を大気雰囲気下で重ね合わせ、
界面の原子間力で結合を生じさせるもので、重ね合わせ
た後、加温して界面の結合をより強固にするのが好まし
い。GaAs,GaAlAs,InPなどの化合物半導
体の基板や膜同士、シリコンの基板や膜同士、化合物半
導体の基板や膜とシリコンの基板や膜との接合が可能で
ある(例えば文献「Appl.Phys.Lett.,
56(1990)11」を参照)。なお、ミラー間の距
離を調節するため、面発光レーザ下部基体と駆動基体の
接合部に化合物半導体膜やシリコン膜や酸化ケイ素膜か
らなる接合スペーサ層を設ける場合もある。直接接合の
場合、界面にできるバインダ層は10nm以下であるの
で、容易に精度良く第1のミラー層1と面発光レーザ下
部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成でき
る。
【0046】また、本発明の面発光レーザ素子の作製方
法として、第1のミラー層1が誘電体多層膜反射鏡であ
る場合に、この誘電体多層膜反射鏡をたわみ膜2上に成
膜法により形成して、第1のミラー層1を形成すること
ができる。
【0047】具体的に、たわみ膜2上に、第1のミラー
層1として、ZrO2/SiO2,MgO/SiO2,M
gO/Si,Al23/MgF2などの誘電体多層膜反
射鏡を電子線蒸着法,抵抗加熱蒸着法,スパッタリング
法などで形成することができる。この方法では、第1の
ミラー層1がたわみ膜2と強固に接着されるので、たわ
み(歪み)に対して耐久性の高いミラー層1が得られ
る。
【0048】図3は本発明の面発光レーザ素子の作製工
程例を示す図である。なお、図3(a)乃至(d)は縦
断面図として示されている。図3を参照すると、先ず、
半導体基板11上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡
からなる第2のミラー層12と、第1のスペーサ層14
と、活性層15と、第2のスペーサ層16と、電流注入
層17と、空隙形成用の犠牲層18と、第1のミラー層
1とを積層し、積層構造とする(図3(a))。
【0049】次に、この積層構造を、レーザ発振部の領
域と駆動基体との接合部領域を残して、犠牲層18の深
さ以上までエッチングにより除去し、面発光レーザ下部
基体を形成する(図3(b))。
【0050】次いで、たわみ膜2とこのたわみ膜2の表
面上に所定の間隔を隔てて支持基板4を配置して駆動基
体を作製する。しかる後、面発光レーザ下部基体と駆動
基体とを、たわみ膜2の表面とエッチングされずに残っ
た第1のミラー層1の表面とを接合することで、接続す
る(図3(c))。
【0051】次に、犠牲層18をエッチングにより除去
し、第2の空隙19を形成する(図3(d))。これに
より、図1の面発光レーザ素子を作製することができ
る。
【0052】図3の作製工程例において、エッチングに
HF水溶液を用いた場合、AlAs,SiO2は、Ga
As,AlGaAs,Al23,TiO2,AlF3,S
rF2,Si,SiN,SiONと比較してエッチング
速度が格段に大きい。AlAs,SiO2を犠牲層18
の材料としHF水溶液をエッチング液とした場合、エッ
チング液が触れる部分をGaAs,AlGaAs,Al
23,TiO2,AlF3,SrF2,Si,SiN,S
iONなどの材料で構成すれば、積層構造の表面と第1
のミラー層1の表面との間に第2の空隙19の間隔を形
成できる。
【0053】図3の作製工程例では、第1のミラー層1
を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後、
犠牲層18を除去するので、積層構造の表面と第1のミ
ラー層1の表面との間の第2の空隙19の間隔をより精
密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造がよ
り容易になる。
【0054】また、支持基板4が例えば絶縁性のもので
ある場合、たわみ膜2に空隙を介して対向する支持基板
4の表面に変位制御用導電膜を設け、この変位制御用導
電膜を一方の変位制御電極,例えば5aと電気的に接続
することができる。
【0055】具体的には、シリコンやケイ酸ガラスから
なる支持基板4の表面に、多結晶シリコン,Ti,M
o,W,Ta及びそれらの窒化物、Al,Cu,Au,
Pt,Pdなどからなる変位制御用導電膜を設けること
ができる。また、支持基板4が導電性の場合には、この
導電膜と支持基板4との間にSiN,SiO2,Ta2
5,Al23などの絶縁層を設けることもできる。この
ような構成では、レーザ光が駆動基体側に出射される場
合、この導電膜の出射ビームが通る個所に孔を開けるの
が好ましい。静電力を発生する導電性領域間の静電容量
を小さくでき、高速の変位制御が可能になる。また、素
子ごとに個別に変位制御電圧を印加できることにより素
子のアレイ化が可能になる。
【0056】図1(または図2)の面発光レーザ素子で
は、第1のミラー層1と第2のミラー層12とで共振器
が構成され、レーザ発振する。この場合、第1のミラー
層1と第2のミラー層12との間の距離によって発振波
長が変化する。すなわち、図1(または図2)の面発光
レーザ素子では、一対の変位制御電極5a,5b間に印
加する電圧を調節することにより、たわみ膜2のたわみ
量が変化し、これにより、ミラー層1,12間の距離が
変化して、発振波長が変わる。なお、レーザ光は支持基
板4側から出射させる場合もあるし、半導体基板11側
から出射させる場合もある。
【0057】図1(または図2)の構成は、前述した従
来技術3(特開平11−17285号)の構成と異な
り、2つのミラー層1,12間にたわみ膜を含まない構
成なので、極短の共振器構造が可能になる。このため、
縦モードの単一共振モードが得やすくなる。よって、発
振光の波長ピークのスプリットがなくなり光伝送が容易
になる。また、共振器長に対する活性層厚の割合が高ま
るので、光の閉じ込めが良くなり、低いしきい値電流で
発振するので、レーザ駆動が容易になる。
【0058】また、面発光レーザ下部基体がほとんどた
わまない構成なので、活性層15のひずみによる波長シ
フトが生ぜず、また、素子の劣化が少なくなる。
【0059】なお、図1(または図2)の面発光レーザ
素子において、たわみ膜2には、シリコンまたは酸化ケ
イ素などを用いることができる。たわみ膜2にシリコン
を用いる場合、単結晶シリコンまたは多結晶シリコンの
膜が欠陥が少ないので望ましい。また、たわみ膜に酸化
ケイ素を用いる場合、単結晶シリコンあるいは多結晶シ
リコンを熱酸化した膜や高温で気相成長させた膜が欠陥
が少ないので望ましい。
【0060】また、支持基板4には、シリコンまたは酸
化ケイ素ガラスなどを用いることができる。支持基板4
にシリコンを用いる場合、単結晶シリコンあるいは多結
晶シリコンの膜が均質性が良く、加工も容易なので望ま
しい。また、支持基板4に酸化ケイ素ガラスを用いる場
合、ホウ珪酸ガラス,アルカリガラス,石英ガラスが均
質性が良く、加工も容易なので望ましい。
【0061】たわみ膜2にシリコンまたは酸化ケイ素な
どを用いること、また、支持基板4にシリコンまたは酸
化ケイ素ガラスなどを用いることについて、さらに説明
する。シリコンまたは酸化ケイ素は、マイクロマシニン
グ技術で中心材料として用いられる材料であり、エッチ
ング,気相堆積,研磨,接合などで、安定した微細加工
技術が蓄積されている。例えば、接合技術では次のよう
なものがある。すなわち、シリコンとシリコンとは、ま
た、SiO2層を介してシリコンとシリコンとは、直接
接合できる。また、アルカリやアルカリ土類イオンを含
むホウ珪酸ガラス,アルカリガラスは、シリコンと陽極
接合できる。また、石英ガラスは、表面にホウ珪酸ガラ
ス,アルカリガラス,In23などのバインダ層を付着
させれば、シリコンと陽極接合できる。
【0062】図4には、これらの材料を使用した駆動基
体を用いた面発光レーザ素子の作製工程例が表示されて
いる。なお、図4(a)乃至(e)は縦断面図として示
されている。図4を参照すると、先ず、第1のシリコン
ウェハ(除去用)31に高濃度のボロンを拡散させてボ
ロン拡散シリコン領域32を形成し、また、第2のシリ
コンウェハ支持基板33の表面にSiO2熱酸化膜34
を形成し、第1のシリコンウェハ31と第2のシリコン
ウェハ支持基板33とを、ボロン拡散シリコン領域32
の面と熱酸化膜34の面とで、直接接合させる(図4
(a))。この後、KOHなどの異方性エッチング液を
用い第1のシリコンウェハ31でボロン拡散シリコン領
域32だけを残しシリコンを除去する(図4(b))。
【0063】しかる後、ボロン拡散シリコン領域32の
一部の領域に第1のミラー層35を形成し、次いで、ボ
ロン拡散シリコン領域32をエッチング加工し、これを
たわみ膜32として形成する(図4(c))。
【0064】しかる後、面発光レーザ下部基体36を接
合する(図4(d))。次に、ボロン拡散シリコン領域
(たわみ膜)32に接触している熱酸化膜34の一部を
HF液により除去し、第1の空隙37を形成する(図4
(e))。
【0065】これにより、本発明の面発光レーザ素子を
作製できる。この面発光レーザ素子では、ボロン拡散シ
リコン領域(たわみ膜)32と第2のシリコンウェハ
(支持基板)33との間に電界を印加して共振器長を変
化させることができる。
【0066】また、図5には、本発明の面発光レーザ素
子の他の作製工程例が示されている。図5を参照する
と、先ず、第2のシリコンウェハ(支持基板)41の表
面に凹部42をドライエッチングにより形成し、また、
第1のシリコンウェハ(除去用)43の表面にSiO2
熱酸化膜44を形成し、第1のシリコンウェハ43と第
2のシリコンウェハ41とを、凹部42を有する面とS
iO2熱酸化膜44の面とで、直接接合させる(図5
(a))。
【0067】次に、第1のシリコンウェハ43のシリコ
ンをKOHによりすべて除去し、表面に出たSiO2
酸化膜44の一部の領域に第1のミラー層45を形成
し、第1のミラー層45の周辺に一方の変位制御用導電
膜46を形成する(図5(b))。
【0068】しかる後、SiO2熱酸化膜44をエッチ
ング加工して、たわみ膜44を形成し、次に、面発光レ
ーザ下部基体47を接合する(図5(c))。
【0069】これにより、本発明の面発光レーザ素子を
作製できる。この面発光レーザ素子では、変位制御導電
膜46と第2のシリコンウェハ(支持基板)41との間
に電界を印加して共振器長を変化させることができる。
【0070】また、図6には、本発明の面発光レーザ素
子の他の作製工程例が示されている。なお、図6(a)
乃至(c)は縦断面図として示されている。図6を参照
すると、先ず、パイレックス(登録商標)板(支持基
板)51の表面に凹部52をドライエッチングにより形
成し、シリコンウェハ(除去用)53に高濃度のボロン
を拡散させてボロン拡散シリコン領域54を形成し、パ
イレックス板51とシリコンウェハ53とを、凹部52
を設けた面とボロン拡散シリコン領域54の面とで、陽
極接合する(図6(a))。この後、KOHなどの異方
性エッチング液を用いシリコンウェハ53のボロン拡散
シリコン領域54を残してシリコンを除去し、パイレッ
クス板51の裏面に変位制御用導電膜55を設け、ま
た、ボロン拡散シリコン領域54の一部の領域に第1の
ミラー層56を形成する(図6(b))。しかる後、ボ
ロン拡散シリコン領域54をエッチング加工し、これを
たわみ膜54として形成し、次いで、面発光レーザ下部
基体57を接合する(図6(c))。
【0071】これにより、本発明の面発光レーザ素子を
作製できる。この面発光レーザ素子では、ボロン拡散シ
リコン領域(たわみ膜)54と変位制御用導電膜55と
の間に電界を印加し、共振器長を変化させることができ
る。
【0072】シリコン及び酸化ケイ素は高品質なので、
成膜したたわみ膜と異なり、高信頼性のたわみ膜が得ら
れ、且つ、歩留り良く製造できる。シリコンとシリコン
との間は、また、酸化ケイ素膜を介してシリコンとシリ
コンとの間は、直接接合ができるので、容易に精度良く
駆動基体を形成できる。また、シリコン及び酸化ケイ素
ガラスは均質なので、精密な加工が可能であり、信頼性
の高い駆動基体を形成できる。
【0073】また、図7は本発明の面発光レーザ素子の
変形例を示す図である。図7の例の面発光レーザ素子
は、支持基板4のたわみ膜2が接合されている面とは反
対側の面のレーザ光の経路上に、光学素子22が設けら
れている。なお、図7の例では、光学素子22はマイク
ロレンズとなっているが、光学素子22としては、図8
のように回折レンズでも良いし、あるいは、図9のよう
に、ミラー及び導波路でも良い。
【0074】図7,図8あるいは図9の面発光レーザ素
子では、支持基板4を加工して、または、支持基板4と
一体で、マイクロレンズ、回折レンズ、あるいは、ミラ
ー及び導波路等の光学素子22を形成することができ
る。これらの光学素子22は、前述のマイクロマシニン
グ技術により容易に作製できる。支持基板4の表面にこ
れらの光学素子22を設けることにより、面発光レーザ
素子の高機能化,多機能化が容易になる。
【0075】また、同一の支持基板に、上述した本発明
の面発光レーザ素子を複数個設けて面発光レーザアレイ
を構成することができる。
【0076】このような面発光レーザアレイは、次のよ
うな方法によって作製できる。すなわち、シリコンウェ
ハ,ケイ酸ガラス板上に複数の駆動基体を一括して形成
し、別途、半導体基板ウェハ上に複数の面発光レーザ下
部基体を形成する。次に、第1の例として、シリコンウ
ェハ,ケイ酸ガラス板の駆動基体を設けた面と、半導体
基板ウェハの面発光レーザ下部基体を設けた面とを接合
して面発光レーザアレイを作製することができる。ま
た、第2の例として、シリコンウェハ,ケイ酸ガラス板
上の各駆動基体に個々に分離した面発光レーザ下部基体
を接合して面発光レーザアレイを作製することができ
る。
【0077】図10,図11には、本発明の面発光レー
ザアレイと石英系ファイバとを結合した並列伝送システ
ムの構成例が示されている。本発明の面発光レーザアレ
イは、単一モードで、且つ、各波長が安定しているの
で、複数の光源をもつ信頼性の高い伝送システムの構築
が容易になる。
【0078】また、上述した本発明の面発光レーザ素
子、または、上述した本発明の面発光レーザアレイを用
いて波長多重伝送システムを構築することができる。
【0079】図12には、本発明の面発光レーザアレイ
を用いた波長多重伝送システムの構成例が示されてい
る。図12の波長多重伝送システムでは、発振波長の異
なる複数の面発光レーザ素子を配列して面発光レーザア
レイを構成し、面発光レーザアレイの各面発光レーザ素
子からの各発振光を合波器を通して1本の光ファイバに
結合させるように構成されている。このような構成で
は、1本のファイバで、高スループットに大容量の信号
伝送ができる。このように、本発明の面発光レーザアレ
イは、単一モードで、且つ、各発振波長が安定している
ので、高い信頼性で高密度大容量の波長多重伝送が可能
になる。
【0080】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0081】実施例1 図13,図14,図15は実施例1の面発光レーザ素子
の構成例を示す図である。なお、図13は側面図であ
り、図14は正面図であり、図15は下面図である。
【0082】実施例1の面発光レーザ素子は、次のよう
に作製される。すなわち、先ず、駆動基体を作製する。
駆動基体は、前述した例のように、先ず、第1のシリコ
ンウェハ(図13乃至図15には図示せず)の表面から
2μmの深さに固相拡散により1×1020/cm3の濃
度のボロンを拡散させる。また、第2のシリコンウェハ
支持基板61の表面に厚さ1μmの熱酸化膜(SiO2
熱酸化膜)62を形成する。そして、第1のシリコンウ
ェハと第2のシリコンウェハ支持基板61とをボロン拡
散シリコン領域の面と熱酸化膜62の面とで大気中にお
いて直接接合させる。しかる後、1100℃に加熱す
る。そして、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハ
でボロン拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する。
次いで、ボロン拡散シリコン領域の上に3μmの厚さで
CVD法でp型多結晶シリコン(poly−Si)を形
成し、しかる後、60μm×200μmの領域の多結晶
シリコン(poly−Si)をKOH水溶液で除去す
る。残った領域の多結晶シリコン(poly−Si)の
表面を研磨し平滑にし、接合スペーサ層(poly−S
i接合スペーサ層)63を形成する。
【0083】次に、CF4を用いたドライエッチングに
より60μm×200μmのボロン拡散シリコン領域の
中央の30μm×200μmの領域を残すようにエッチ
ングし、ボロン拡散シリコン領域の両持ち梁をたわみ膜
(ひずみ膜)64として形成する。そして、この梁(た
わみ膜)64の中央に20μm×20μmの広さのZr
2/SiO2の7ペアからなる第1のミラー層65をE
B蒸着法により形成する。このようにして、駆動基体を
作製できる。
【0084】次いで、面発光レーザ下部基体を作製す
る。すなわち、先ず、MOCVD法により、n−GaA
s(100)基板66上に、n−AlAs/n−GaA
sの25ペアからなる第2のミラー層67、第1のGa
Asスペーサ層68、3層のGaInAsと2層のGa
Asからなる多重量子井戸活性層69、第2のGaAs
スペーサ層70、p+−GaAs電流注入層71を形成
する。次いで、プロトン注入により電流狭窄構造72を
作製する。このようにして、面発光レーザ下部基体を作
製する。
【0085】次いで、このように作製した駆動基体と面
発光レーザ下部基体とを、発振光が通る部分と第1のミ
ラー層65の位置とを整合させ、大気中で直接接合す
る。しかる後、200℃に加温する。次に、この試料を
HF液に入れボロン拡散シリコン領域の両持ち梁周辺と
下のSiO2酸化膜を除去する。
【0086】次いで、駆動基体の変位制御電極(図示せ
ず)を、第2のシリコンウェハ支持基板61の裏面に設
ける。また、面発光レーザ素子の駆動電極(n側駆動電
極)73を、n−GaAs基板66の裏面に形成する。
また、p型多結晶シリコン(poly−Si)膜の接合
領域の外周の一部に変位制御とレーザ駆動を兼ねる接地
電極74を設ける。
【0087】この実施例1では、第1のミラー層65と
+−電流注入層71との間の空隙の長さは、0.45
0μmである。そして、ボロン拡散シリコン領域の両持
ち梁(たわみ膜)64と第2のシリコンウェハ支持基板
61との間に0〜8Vの電圧を印加すると、発振波長
は、1.05〜1.22μmに変化する。発振光スペク
トルは単一ピークである。
【0088】実施例1の面発光レーザ素子では、2つの
ミラー層65,67間にたわみ膜64を含まないので、
極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モード
の発光を得ることができる。また、駆動基体と面発光レ
ーザ下部基体とを直接接合することにより、容易に精度
良く第1のミラー層65と面発光レーザ下部基体との空
隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、シリ
コンとシリコンとの間、及び、シリコンと酸化ケイ素は
直接接合ができるので、容易に精度よく駆動基体を形成
できる。また、第1のミラー層65がたわみ膜(ひずみ
膜)64と強固に接着されるので、たわみ(ひずみ)に
対して耐久性の高いミラー層65が得られる。また、G
aInAs系面発光レーザ素子は、温度が変化してもレ
ーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易に
なる。
【0089】実施例2 図16は実施例2の面発光レーザ素子の構成例を示す図
である。実施例2の面発光レーザ素子は、次のように作
製される。すなわち、先ず、駆動基体を作製する。駆動
基体は、前述した例のように、先ず、第1のシリコンウ
ェハ(図16には図示せず)の表面から2μmの深さに
固相拡散により1×1020/cm3の濃度のボロンを拡
散させる。また、第2のシリコンウェハ支持基板81の
表面に厚さ1μmの熱酸化膜(SiO2熱酸化膜)82
を形成する。そして、第1のシリコンウェハと第2のシ
リコンウェハ支持基板81とをボロン拡散シリコン領域
の面と熱酸化膜82の面とで大気中において直接接合さ
せる。しかる後、1100℃に加熱する。そして、KO
H水溶液を用い第1のシリコンウェハでボロン拡散シリ
コン領域を残しシリコンを除去する。
【0090】次に、CF4を用いたドライエッチングに
より60μm×200μmのボロン拡散シリコン領域の
中に30μm×120μmの片持ち梁(たわみ膜)84
を形成する。そして、ボロン拡散シリコン領域の表面を
研磨し平滑にする。このようにして、駆動基体を作製で
きる。
【0091】次いで、面発光レーザ下部基体を作製す
る。すなわち、先ず、MOCVD法により、n−GaA
s(100)基板85上に、n−AlAs/n−GaA
sの25ペアからなる第2のミラー層86、第1のGa
Asスペーサ層87、3層のGaInNAsと2層のG
aAsからなる多重量子井戸活性層88、第2のGaA
sスペーサ層89、p+−GaAs電流注入層90、p
−AlAs犠牲層91、p−AlGaAs/p−GaA
sの18ペアからなる第1のミラー層92を形成する。
次に、この積層膜の60μm×200μmの領域をレー
ザ発振部がポスト形状に残るように、また、p+−電流
注入層90に達するようにドライエッチングする。次
に、プロトン注入により電流狭窄構造93を作製する。
このようにして、面発光レーザ下部基体を作製する。
【0092】次いで、このようにして作製した駆動基体
と面発光レーザ下部基体とを、ポスト形状の積層膜と片
持ち梁(たわみ膜)84の先端付近の位置とを整合さ
せ、大気中で直接接合する。しかる後、400℃に加温
する。次に、この試料をHF液に入れ、p−AlAs犠
牲層91とボロン拡散シリコン領域の片持ち梁周辺と下
のSiO2酸化膜を除去する。なお、このとき接合部の
p−AlAs層も20μmほど内部にエッチングされる
が、レーザ特性に大きな影響はない。
【0093】次いで、駆動基体の変位制御電極(図示せ
ず)を、第2のシリコンウェハ支持基板81の裏面に設
ける。また、面発光レーザ素子の駆動電極(n側駆動電
極)94を、n−GaAs基板85の裏面に形成する。
また、ボロン拡散シリコン領域の接合領域の外周の一部
に変位制御用とレーザ駆動用の接地電極を設ける。
【0094】この実施例2では、第1のミラー層92と
+−GaAs電流注入層90との間の空隙の長さは、
0.4μmである。そして、ボロン拡散シリコン領域の
片持ち梁(たわみ膜)84と第2のシリコンウェハ支持
基板81との間に0〜4Vの電圧を印加すると、発振波
長は、1.15〜1.30μmに変化する。発振光スペ
クトルは単一ピークである。
【0095】実施例2の面発光レーザ素子では、2つの
ミラー層92,86間にたわみ膜84を含まないので、
極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モード
の発光を得ることができる。また、駆動基体と面発光レ
ーザ下部基体とを直接接合することにより、容易に精度
良く第1のミラー層92と面発光レーザ下部基体との空
隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、第1
のミラー層92を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体
と接合した後で犠牲層91を除去するので、積層膜表面
と第1のミラー層92表面との間の空隙の間隔をより精
密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造がよ
り容易になる。また、シリコンとシリコンは直接接合が
できるので、容易に精度良く駆動基体部を形成できる。
また、GaInNAs系面発光レーザは、温度が変化し
てもレーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が
容易になる。
【0096】実施例3 図17は実施例3の面発光レーザ素子の構成例を示す図
である。実施例3の面発光レーザ素子は、次のように作
製される。すなわち、先ず、駆動基体を作製する。駆動
基体は、前述した例のように、先ず、厚さ250μmの
第2のシリコンウェハ支持基板101の表面に60μm
×200μmの領域を深さ3μmまでCF4でドライエ
ッチングし凹部を形成する。エッチングされた凹部底面
に、プラズマCVD法によりSiN絶縁膜102、スパ
ッタリング法によりTi変位制御用導電膜103を形成
し、これらの膜102,103の中央を円形にCl2
用いるドライエッチングで除去する。次に、第2のシリ
コンウェハ支持基板101の表面にホウ珪酸ガラス10
5をEB蒸着で成膜し、研磨によりホウ珪酸ガラス10
5を凸部から1μmまで除去する。
【0097】また、第1のシリコンウェハ(図17には
図示せず)の表面から2μmの深さに固相拡散により1
×1020/cm3の濃度のボロンを拡散させる。そし
て、第2のシリコンウェハ支持基板101と第1のシリ
コンウェハとをホウ珪酸ガラス105の面とボロン拡散
シリコン領域の面とを合わせて400℃で陽極接合す
る。次いで、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハ
でボロン拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する。
【0098】次に、CF4を用いたドライエッチングに
より60μm×200μmのボロン拡散シリコン領域の
中に30μm×120μmの片持ち梁(たわみ膜)10
4を形成する。そして、ボロン拡散シリコン領域の表面
を研磨し平滑にする。このようにして、駆動基体を作製
できる。
【0099】面発光レーザ下部基体の作製工程について
は、実施例2と同様に行ない、後の工程も実施例2と同
様に行なって、面発光レーザ素子を作製する。なお、図
17において、面発光レーザ下部基体の各部分について
は、図16と同じ符号を付している。
【0100】このようにして作製した実施例3の面発光
レーザ素子において、ボロン拡散シリコン領域の片持ち
梁(たわみ膜)104とTi変位制御導電膜103との
間に0〜4Vの電圧を印加すると、発振波長は、1.1
5〜1.30μmに変化する。発振光スペクトルは単一
ピークである。
【0101】実施例3の面発光レーザ素子では、2つの
ミラー層92,86間にたわみ膜104を含まないの
で、極短の共振器構造が可能になり、また、単一共振モ
ードの発光を得ることができる。また、駆動基体と面発
光レーザ下部基体とを陽極接合することにより、容易に
精度良く第1のミラー層92と面発光レーザ下部基体と
の空隙を所定の間隔を有するように形成できる。また、
第1のミラー層92を含め面発光レーザ下部基体を駆動
基体と接合した後で犠牲層91を除去するので、積層膜
表面と第1のミラー層92表面との間の空隙の間隔をよ
り精密に設定できる。よって、面発光レーザ素子の製造
がより容易になる。また、シリコンとシリコンとの間、
及び、シリコンと酸化ケイ素は、直接接合ができるの
で、容易に精度良く駆動基体部を形成できる。また、G
aInNAs系面発光レーザ素子は温度が変化してもレ
ーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易に
なる。また、実施例3では、静電力を発生する導電性領
域間の静電容量を小さくでき、高速の変位制御が可能に
なる。また、各面発光レーザ素子ごとに個別に変位制御
電圧を印加できることにより、素子のアレイ化が可能に
なる。
【0102】実施例4 図18は実施例4の面発光レーザ素子の構成例を示す図
である。なお、図18において、図17と同様の箇所に
は同じ符号を付している。実施例4の面発光レーザ素子
は、KOH水溶液を用い第1のシリコンウェハでボロン
拡散シリコン領域を残しシリコンを除去する工程の後
に、第2のシリコンウェハ支持基板101の凹部を形成
したのとは反対の面のレーザ光が出射する部位に、ホト
マスクの厚さをかえたグラデーション法によるCF4
用いたドライエッチングによりマイクロレンズ120を
形成する工程を挿入する他は、実施例3と同一の工程で
作製され、実施例4では、第2のシリコンウェハ支持基
板101からなる駆動基体に1次元に300μmの間隔
で並列に4つの面発光レーザ素子が並ぶ面発光レーザア
レイを作製している。
【0103】実施例4の面発光レーザアレイでは、4つ
の面発光レーザ素子のボロン拡散シリコン領域の片持ち
梁(たわみ膜)104とTi変位制御用導電膜103と
の間に0〜4Vの範囲で電圧を印加し、4つの面発光レ
ーザ素子を、それぞれ、1.15,1.20,1.2
5,1.30μmの発振波長を持つように設定すること
ができる。なお、各面発光レーザ素子の発振光スペクト
ルは単一ピークである。
【0104】このように、実施例4の面発光レーザアレ
イ(面発光レーザ素子)では、2つのミラー層92,8
6間にたわみ膜104を含まないので、極短の共振器構
造が可能になり、また、単一共振モードの発光を得るこ
とができる。また、駆動基体と面発光レーザ下部基体と
を陽極接合することにより、容易に精度良く第1のミラ
ー層92と面発光レーザ下部基体との空隙を所定の間隔
を有するように形成できる。また、第1のミラー層92
を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と接合した後で
犠牲層91を除去するので、積層膜表面と第1のミラー
層92表面との間の空隙の間隔をより精密に設定でき
る。よって、面発光レーザ素子の製造がより容易にな
る。また、シリコンと酸化ケイ素は陽極接合ができるの
で、容易に精度良く駆動基体部を形成できる。また、G
aInNAs系面発光レーザ素子は温度が変化してもレ
ーザ特性の変化が小さいので、さらに波長制御が容易に
なる。また、実施例4では、各面発光レーザ素子ごとに
個別に電圧制御電極を設けるので、電極の静電容量を小
さくでき、高速の変位制御が可能になる。また、各面発
光レーザ素子ごとに個別に変位制御電圧を印加できるこ
とにより素子のアレイ化が可能になる。また、支持基板
101の表面にマイクロレンズ120を設けることによ
り、素子の高機能化,多機能化が容易になる。
【0105】図19,図20は実施例4の面発光レーザ
アレイを用いた波長多重光伝送システムの構成例を示す
図である。なお、図20は、図19における面発光レー
ザアレイの4つの面発光レーザ素子と光ファイバとの関
係を示す図である。図19,図20のように、実施例4
の面発光レーザアレイの4つの面発光レーザ素子からの
レーザ光を、各面発光レーザ素子のマイクロレンズの先
端で光ファイバ(マルチモードファイバ)と光結合さ
せ、合波器を介して500mのシングルモードファイバ
に入れ波長多重伝送を行うと、1本のファイバながら
2.5Gbps×4のスループットが得られる。
【0106】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項7記載の発明によれば、駆動基体と、面発光レーザ
下部基体とを有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第
1のミラー層が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の
第1のミラー層とは反対の側に第1の空隙を介して配置
されている支持基板と、たわみ量を制御するためにたわ
み膜と支持基板とに設けられている一対の変位制御電極
とを有し、また、面発光レーザ下部基体は、半導体基板
上に、半導体多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、
第1のスペーサ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、
電流注入層とが積層されて、積層構造として形成されて
おり、面発光レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レ
ーザ下部基体の積層構造の表面と前記第1のミラー層の
表面とが第2の空隙を有するように対向して配置されて
いるので、次のような効果(第1,第2の効果)が得ら
れる。
【0107】すなわち、第1の効果として、2つのミラ
ー層間にたわみ膜を含まないので、極短の共振器構造が
可能となる。これにより、単一共振モード発光が得やす
くなり(すなわち、発振光の波長ピークのスプリットが
なくなり)、光伝送が容易になる。また、光の閉じ込め
が良くなり、低いしきい値電流で発振するので、レーザ
駆動が容易になる。
【0108】また、第2の効果として、面発光レーザ下
部基体がほとんどたわまないので、活性層のひずみによ
る波長シフトを生じさせないようにすることができる。
また、素子の劣化が少なくなる。
【0109】このように、請求項1乃至請求項7記載の
発明によれば、単一モードの発振光を得やすく、低いし
きい値電流で発振し、活性層の歪みによる波長シフトと
素子の劣化を低減させることの可能な面発光レーザ素子
を提供することができる。
【0110】特に、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の面発光レーザ素子において、前記たわみ膜
は、シリコンまたは酸化ケイ素で形成されており、シリ
コン及び酸化ケイ素は高品質なので、成膜したひずみ膜
と異なり、高信頼性のたわみ膜が得られ、且つ、面発光
レーザ素子を歩留り良く作製することができる。
【0111】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載の面発光レーザ素子において、前記支持基板
は、シリコンまたは酸化ケイ素ガラスで形成されてお
り、シリコンとシリコン間、及び、酸化ケイ素膜を介し
てシリコンとシリコン間は、直接接合ができるので、容
易に精度よく駆動基体を形成することができる。また、
シリコン及び酸化ケイ素ガラスは均質なので、精密な加
工が可能であり、信頼性の高い駆動基体を形成すること
ができる。
【0112】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1記載の面発光レーザ素子において、たわみ膜に第1
の空隙を介して対向する支持基板表面に変位制御用導電
膜が設けられ、該変位制御用導電膜は、一対の変位制御
電極のうちの一方の変位制御電極と電気的に接続されて
いるので、静電力を発生する導電性領域間の静電容量を
小さくでき、高速の変位制御(高速動作)が可能にな
る。また、素子ごとに個別に変位制御電圧を印加できる
ことにより、素子のアレイ化が可能になる。
【0113】また、請求項6記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の面発光レーザ
素子において、支持基板のたわみ膜が設けられている側
とは反対の面のレーザ光の経路上に、光学素子が設けら
れており、支持基板表面にマイクロレンズ,回折レン
ズ,ミラー及び導波路等の光学素子を設けることによ
り、素子の高機能化,多機能化が容易になる。
【0114】また、請求項7記載の発明によれば、請求
項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の面発光レーザ
素子において、前記活性層は、GaInAs系またはG
aInNAs系材料で形成されており、GaInAs系
又はGaInNAs系の面発光レーザは、温度が変化し
てもレーザ特性の変動が小さいので、さらに波長制御が
容易になる。また、GaInAs系又はGaInNAs
系の面発光レーザは、少ない層数の半導体多層膜反射鏡
を持つので、低コストで作製することができる。また、
GaInAs系及びGaInNAs系の面発光レーザ
は、レーザ光がシリコンを透過するので、シリコン支持
基板上に設ける光学素子との結合により、素子の高機能
化,多機能化が容易になる。
【0115】また、請求項8,請求項9記載の発明によ
れば、駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを有し、駆
動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層が配置さ
れているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー層とは反
対の側に第1の空隙を介して配置されている支持基板
と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基板とに
設けられている一対の変位制御電極とを有し、また、面
発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体多層膜
反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペーサ層
と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層とが積
層されて、積層構造として形成されている面発光レーザ
素子の作製方法であって、面発光レーザ下部基体の積層
構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の空隙
を有するように対向して配置されるように、前記面発光
レーザ下部基体と前記駆動基体とを直接接合法により接
続するので、容易に精度よく第1のミラー層と面発光レ
ーザ下部基体との空隙を所定の間隔を有するように形成
することができる。
【0116】特に、請求項9記載の発明によれば、請求
項8記載の面発光レーザ素子の作製方法において、第1
のミラー層が誘電体多層膜反射鏡であり、該誘電体多層
膜反射鏡を前記たわみ膜上に成膜法により形成するよう
にしており、第1のミラー層がたわみ膜と強固に接続さ
れるので、たわみに対して耐久性の高い第1のミラー層
を得ることができる。
【0117】また、請求項10記載の発明によれば、半
導体基板上に、少なくとも、半導体多層膜反射鏡からな
る第2のミラー層と、第1のスペーサ層と、活性層と、
第2のスペーサ層と、電流注入層と、第2の空隙を形成
するための犠牲層と、第1のミラー層とを積層して積層
構造を形成する工程と、前記積層構造を、レーザ発振部
の領域と駆動基体との接合部領域とを残して、犠牲層の
深さ以上までエッチングにより除去し、面発光レーザ基
体を形成する工程と、たわみ膜上に第1の空隙を介し支
持基板を配置して駆動基体を作製する工程と、前記たわ
み膜表面とエッチングされずに残った前記第1のミラー
層表面とを接合して、前記面発光レーザ基体と前記駆動
基体とを接合する工程と、前記犠牲層をエッチングによ
り除去し第2の空隙を形成する工程とを有しており、第
1のミラー層を含め面発光レーザ下部基体を駆動基体と
接合した後、犠牲層を除去するので、積層構造表面と第
1のミラー層表面との空隙の間隔をより精密に設定でき
る。よって、面発光レーザ素子の作製がより容易にな
る。
【0118】また、請求項11記載の発明によれば、同
一の支持基板に、請求項1乃至請求項7のいずれか一項
に記載の面発光レーザ素子が複数個設けられていること
を特徴とする面発光レーザアレイであり、各面発光レー
ザ素子は、各発振波長が安定しているので、信頼性の高
い高密度大容量の光伝送システムの構築が容易となる。
【0119】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の面発光レー
ザ素子、または請求項11記載の面発光レーザアレイが
用いられていることを特徴とする波長多重伝送システム
であり、各面発光レーザ素子は、各発振波長が安定して
いるので、高い信頼性で高密度大容量の波長多重伝送が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図2】本発明に係る面発光レーザ素子の他の構成例を
示す図である。
【図3】図1の面発光レーザ素子の作製工程例を示す図
である。
【図4】本発明の面発光レーザ素子の作製工程例を示す
図である。
【図5】本発明の面発光レーザ素子の他の作製工程例を
示す図である。
【図6】本発明の面発光レーザ素子の他の作製工程例を
示す図である。
【図7】本発明に係る面発光レーザ素子の変形例を示す
図である。
【図8】本発明に係る面発光レーザ素子の変形例を示す
図である。
【図9】本発明に係る面発光レーザ素子の変形例を示す
図である。
【図10】本発明の面発光レーザアレイと石英系ファイ
バとを結合した並列伝送システムの構成例を示す図であ
る。
【図11】本発明の面発光レーザアレイと石英系ファイ
バとを結合した並列伝送システムの構成例を示す図であ
る。
【図12】本発明の面発光レーザアレイを用いた波長多
重伝送システムの構成例を示す図である。
【図13】実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図14】実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図15】実施例1の面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図16】実施例2の面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図17】実施例3の面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図18】実施例4の面発光レーザ素子の構成例を示す
図である。
【図19】実施例4の面発光レーザアレイを用いた波長
多重光伝送システムの構成例を示す図である。
【図20】実施例4の面発光レーザアレイを用いた波長
多重光伝送システムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 第1のミラー層 2 たわみ層 3 第1の空隙 4 支持基板 5a,5b 変位制御電極 11 半導体基板 12 第2のミラー層 14 第1のスペーサ層 15 活性層 16 第2のスペーサ層 17 電流注入層 18 犠牲層 19 第2の空隙 20 変位制御用導電膜 22 光学素子 31 第1のシリコンウェハ 32 ボロン拡散シリコン領域 33 第2のシリコンウェハ支持基板 34 熱酸化膜 35 第1のミラー層 36 面発光レーザ下部基体 41 第2のシリコンウェハ支持基板 43 第1のシリコンウェハ 44 熱酸化膜 45 第1のミラー層 46 変位制御用導電膜 47 面発光レーザ下部基体 51 パイレックス板 53 シリコンウェハ 54 ボロン拡散シリコン領域 55 変位制御用導電膜 56 第1のミラー層 57 面発光レーザ下部基体 61 第2のシリコンウェハ支持基板 62 熱酸化膜 63 接合スペーサ層 64 たわみ膜 65 第1のミラー層 66 GaAs基板 67 第2のミラー層 68 第1のスペーサ層 69 活性層 70 第2のスペーサ層 71 電流注入層 72 電流狭窄構造 73 駆動電極 74 接地電極 81 第2のシリコンウェハ支持基板 82 熱酸化膜 84 たわみ膜 92 第1のミラー層 85 GaAs基板 86 第2のミラー層 87 第1のスペーサ層 88 活性層 89 第2のスペーサ層 90 電流注入層 93 電流狭窄構造 91 犠牲層 94 駆動電極 101 第2のシリコンウェハ支持基板 102 SiN絶縁膜 103 変位制御導電膜 104 たわみ膜 120 マイクロレンズ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを
    有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層
    が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー
    層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支
    持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基
    板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、ま
    た、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体
    多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペー
    サ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層と
    が積層されて、積層構造として形成されており、面発光
    レーザ下部基体と駆動基体とは、面発光レーザ下部基体
    の積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2
    の空隙を有するように対向して配置されていることを特
    徴とする面発光レーザ素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面発光レーザ素子におい
    て、前記たわみ膜は、シリコンまたは酸化ケイ素で形成
    されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の面発光レーザ素子におい
    て、前記支持基板は、シリコンまたは酸化ケイ素ガラス
    で形成されていることを特徴とする面発光レーザ素子。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の面発光レーザ素子におい
    て、第1のミラー層は、誘電体多層膜反射鏡であること
    を特徴とする面発光レーザ素子。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の面発光レーザ素子におい
    て、たわみ膜に第1の空隙を介して対向する支持基板表
    面に変位制御用導電膜が設けられ、該変位制御用導電膜
    は、一対の変位制御電極のうちの一方の変位制御電極と
    電気的に接続されていることを特徴とする面発光レーザ
    素子。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に
    記載の面発光レーザ素子において、支持基板のたわみ膜
    が設けられている側とは反対の面のレーザ光の経路上
    に、光学素子が設けられていることを特徴とする面発光
    レーザ素子。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載の面発光レーザ素子において、前記活性層は、Ga
    InAs系またはGaInNAs系材料で形成されてい
    ることを特徴とする面発光レーザ素子。
  8. 【請求項8】 駆動基体と、面発光レーザ下部基体とを
    有し、駆動基体は、第1のミラー層と、第1のミラー層
    が配置されているたわみ膜と、たわみ膜の第1のミラー
    層とは反対の側に第1の空隙を介して配置されている支
    持基板と、たわみ量を制御するためにたわみ膜と支持基
    板とに設けられている一対の変位制御電極とを有し、ま
    た、面発光レーザ下部基体は、半導体基板上に、半導体
    多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペー
    サ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層と
    が積層されて、積層構造として形成されている面発光レ
    ーザ素子の作製方法であって、面発光レーザ下部基体の
    積層構造の表面と前記第1のミラー層の表面とが第2の
    空隙を有するように対向して配置されるように、前記面
    発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを直接接合法によ
    り接続することを特徴とする面発光レーザ素子の作製方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の面発光レーザ素子の作製
    方法において、第1のミラー層が誘電体多層膜反射鏡で
    あり、該誘電体多層膜反射鏡を前記たわみ膜上に成膜法
    により形成することを特徴とする面発光レーザ素子の作
    製方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に、少なくとも、半導体
    多層膜反射鏡からなる第2のミラー層と、第1のスペー
    サ層と、活性層と、第2のスペーサ層と、電流注入層
    と、第2の空隙を形成するための犠牲層と、第1のミラ
    ー層とを積層して積層構造を形成する工程と、前記積層
    構造を、レーザ発振部の領域と駆動基体との接合部領域
    とを残して、犠牲層の深さ以上までエッチングにより除
    去し、面発光レーザ下部基体を形成する工程と、たわみ
    膜上に第1の空隙を介し支持基板を配置して駆動基体を
    作製する工程と、前記たわみ膜表面とエッチングされず
    に残った前記第1のミラー層表面とを接合して、前記面
    発光レーザ下部基体と前記駆動基体とを接合する工程
    と、前記犠牲層をエッチングにより除去し第2の空隙を
    形成する工程とを有していることを特徴とする面発光レ
    ーザ素子の作製方法。
  11. 【請求項11】 同一の支持基板に、請求項1乃至請求
    項7のいずれか一項に記載の面発光レーザ素子が複数個
    設けられていることを特徴とする面発光レーザアレイ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至請求項7のいずれか一項
    に記載の面発光レーザ素子、または請求項11記載の面
    発光レーザアレイが用いられていることを特徴とする波
    長多重伝送システム。
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