JP2002285566A - 擁壁構造 - Google Patents

擁壁構造

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JP2002285566A
JP2002285566A JP2001087402A JP2001087402A JP2002285566A JP 2002285566 A JP2002285566 A JP 2002285566A JP 2001087402 A JP2001087402 A JP 2001087402A JP 2001087402 A JP2001087402 A JP 2001087402A JP 2002285566 A JP2002285566 A JP 2002285566A
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Kenji Nakayama
憲士 中山
Hiroyuki Nakagawa
裕之 中川
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LANDEX KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート成型品からなる複数個の躯体を
用いて構築した擁壁構造において、従来では、上下・左
右の各躯体同士がぴったりと接合しているので、外気温
による躯体の膨張・収縮作用や地盤沈下による応力で、
躯体が欠損したり躯体にヒビ割れが発生したりしてい
た。 【解決手段】 コンクリート成型品からなる複数個の躯
体2,2・・を上下・左右に隣接配置して構築した擁壁
構造において、各躯体2,2・・を上下及び左右にそれ
ぞれ小間隔の隙間3,4をもたせて配置する一方、各躯
体2,2・・間に土砂等の非固着性の充填物5を充填し
ていることにより、構築した擁壁1に外気温による膨張
・収縮作用や地盤沈下による応力が発生しても、その応
力が隙間3,4で吸収されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、道路側面や造成
土地側面等における土砂の崩壊を防止するための擁壁構
造に関し、さらに詳しくはコンクリート成型品からなる
複数個の分割躯体を使用して構築した擁壁構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば造成土地側面に構築される擁壁を
コンクリートで現場打ちする場合には、構築現場におい
て型枠を組立てる必要があるので擁壁構築作業が繁雑と
なるとともに、工期が長くなるという問題がある。
【0003】又、近年では、図1に示すように予め工場
で成型したコンクリート成型品からなる躯体2を用い、
該躯体2を複数個使用して図2及び図3に示すような擁
壁1Aを構築する例が多くなってきている。
【0004】図1の躯体2は、前面側の鉛直壁21と後
面側の傾斜壁22との間を2つの連結壁23,23で一
体に連結して、内部に空所24を形成した状態で成形さ
れている。尚、この種の躯体2は、各種の形状及びサイ
ズのものがあるが、図示例では前面視において左右幅が
2000mmで高さが1000mm、側面視において上面側
の奥行き長さが2800mmで下面側の奥行き長さが24
00mmのものを採用している。又、この種の躯体として
は、前面壁と後面壁とをそれぞれ鉛直壁に成型したもの
もある。
【0005】そして、図2及び図3の擁壁構築例では、
構築現場に敷設した栗石7上にコンクリート基盤8を打
設し、その上に図1の躯体2を所定個数縦横に組付ける
とともに、各躯体2,2・・の空所24,24・・内に
土砂5を充填して擁壁1Aを構築している。この擁壁1
Aは、下段側の躯体2から順次組付けていくが、その
際、左右に隣接する各躯体2,2の側面同士をぴったり
接合させた状態で設置し、又上下の各躯体2,2もその
上・下面同士がぴったり接合する状態で設置されてい
る。尚、図2及び図3に示す従来の擁壁構築例では、上
下・左右の各躯体2,2・・を千鳥積みすることによ
り、各躯体2,2・・の接合面が相互に干渉して該各躯
体2が単独で位置ずれ(姿勢変更)しないようにしてい
る。
【0006】ところで、この種のコンクリート成型品か
らなる躯体2では、外気温の変化(例えば真夏の日中と
真冬の夜間の気温差)によって微少ではあるが膨張・収
縮する。又、擁壁1Aの底部にはコンクリート基盤8を
打設しているものの、部分的に地盤沈下が起こるとコン
クリート基盤8が傾いてその上部の擁壁1Aも部分的に
沈下するようになる。特に、擁壁構築部分の地盤が軟弱
であったり造成地であったりすると、擁壁構築後の地盤
沈下が大きく現れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2及び図3に示す従
来の擁壁構造において、上記のように外気温の変化によ
る躯体2の膨張・収縮作用や、擁壁構築部分に部分的な
地盤沈下が発生すると、擁壁1の各躯体2,2・・に不
自然な応力(突っ張り合ったり、捏ねたりする応力)が
加わる。
【0008】ところが、従来の擁壁構造では、上記のよ
うに各躯体2,2・・に不自然な応力が加わると、擁壁
1の各躯体2,2・・が上下・左右に接合状態で突っ張
り合っているので、その不自然な応力の逃がし部分がな
く、その結果、躯体2の一部が欠損したり躯体2にヒビ
割れが発生することがあるとともに、擁壁1Aの表面が
波打つ(膨出したり凹んだりする)こともあった。
【0009】本願発明は、上記した従来の擁壁構造の問
題点に鑑み、コンクリート成型品からなる躯体を複数個
使用して構築した擁壁構造において、気温差による躯体
の膨張・収縮作用や擁壁構築部分の地盤沈下が発生して
も、各躯体に欠損やヒビ割れ等の障害が発生しないよう
にすることを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、コンクリート成型品からなる複数個の躯体
を上下・左右に隣接配置して構築した擁壁構造を対象に
している。又、本願の擁壁構造は、各躯体間の連結強度
をさほど必要としない擁壁に適用される。
【0011】本願発明の擁壁構造では、躯体として、例
えば前壁と後壁とを連結壁で一体に連結し、内部に空所
を設けたものを使用できる。又、本願の擁壁構造で使用
される躯体は、1種類の同形同大きさのものだけを使用
してもよく、あるいは上下に積み重ねられる躯体として
奥行き長さの異なる複数種類のものを使用して断面台形
状(又は逆台形状)の擁壁を構築するようにしてもよ
い。
【0012】そして、本願発明の擁壁構造では、各躯体
を上下及び左右にそれぞれ小間隔の隙間をもたせて配置
する一方、各躯体間に土砂等の非固着性の充填物を充填
している。尚、本願の擁壁構造では、各躯体を千鳥状に
積み上げたものでも、あるいは各躯体を上下に整列させ
た状態(いわゆる布積み)で積み上げたものでもよい。
【0013】各躯体間における上下・左右の各隙間の間
隔は、例えば10〜100mm程度の範囲で適宜に設定で
きる。尚、この隙間間隔(10〜100mm)は、特に限
定するものでなく適宜に設計変更できるものである。
【0014】充填物としては、構築現場で掘削した土砂
を利用できるが、土砂のほかに小石(バラス)を使用す
ることもできる。この充填物は、コンクリートのような
固着性はなく、上下又は左右に隣接配置されている各躯
体がそれぞれ独自に位置変更(又は姿勢変更)し得るよ
うになっている。尚、躯体として内部に空所を設けたも
のを使用した場合には、該空所内にも上記充填物(土砂
やバラス等)を充填する。
【0015】又、各躯体間における上下・左右の各隙間
の擁壁露出面側には、充填物が流出するのを防止する防
護材を設けている。この防護材としては、防護ネットや
蛇籠を採用でき、又縦隙間にはコンクリート板等の遮蔽
板を採用してもよい。
【0016】ところで、この種のコンクリート成型品か
らなる躯体を使用した擁壁では、外気温の変化で各躯体
が膨張したり収縮したりする。又、擁壁構築部分の地盤
が例えば造成地のように比較的軟弱な場合には、該地盤
が沈下し易くなる。このように、躯体が膨張・収縮した
り、擁壁構築部分の地盤が沈下したりすると、各躯体の
位置や姿勢が微少ではあるが変化するようになる。とこ
ろが、本願の擁壁構造では、上下・左右に隣接配置され
る各躯体間にそれぞれ小間隔の隙間を設けているので、
各躯体の位置や姿勢の変化量を躯体間の隙間で吸収でき
る。尚、上下・左右の各躯体間には、充填物(土砂)が
充填されているが、この充填物は両躯体を固着させる機
能はなく、且つ圧縮されると僅かではあるが収縮する性
質を有している。従って、上記のように各躯体の位置や
姿勢が若干変化しても、上下又は左右に隣接する各躯体
同士が直接突っ張り合うことがなくなり、各躯体に対し
て不自然な応力(特に突っ張り合いによる応力)は働か
ない。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図4〜図7を参照して本
願実施形態を説明すると、図4〜図6には本願第1実施
形態の擁壁構造が示され、図7には本願第2実施形態の
擁壁構造が示されている。
【0018】本願各実施形態の擁壁構造では、図1に示
す躯体(コンクリート成型品)2を使用して擁壁1を構
築している。尚、この図1の躯体2は、従来技術の項で
説明した通り、前面側の鉛直壁21と後面側の傾斜壁2
2との間を2つの連結壁23,23で一体に連結して、
内部に空所24を形成した状態で成形されている。各連
結壁23,23は、躯体2の左右各縁部からそれぞれ躯
体左右長さの1/4の位置に形成されている。そして、
図4に示すように、各躯体2,2・・を千鳥積みで擁壁
1を構築した場合に、上段側躯体2の左右一方の連結壁
23と下段側躯体2の左右他方の連結壁23とが上下に
ほぼ重合するようになっている。又、躯体2における各
連結壁23,23の各外側には、半割り空所24a,2
4aが形成されており、2つの躯体2,2を左右に隣接
させたときに各側の半割り空所24a,24aで合成空
所24が形成される。
【0019】図4〜図6に示す第1実施形態の擁壁構造
では、図1に示す1種類の躯体2のみを複数個使用し、
該各躯体2,2・・を上下・左右に千鳥積み状態で隣接
配置して擁壁1を構成している。
【0020】この第1実施形態の擁壁構造では、図5に
示すように躯体2の傾斜壁22側が造成地側に位置する
姿勢で、且つ擁壁1全体が造成地側にもたれ掛ける形状
に構築されている。この場合、各躯体2,2・・の傾斜
壁22,22・・は、傾斜状態で平面状に連続してい
る。尚、この第1実施形態の擁壁1のもたれ掛け角度
は、4分勾配(高さ1に対して水平距離0.4の勾配)
であるが、2分〜6分勾配程度の範囲で設計できる。
又、この実施形態では、同一形状の躯体2,2・・を造
成地側に所定幅づつ(図示例では400mmづつ)位置ず
れさせた状態で積み重ねているので、擁壁1の露出面側
は階段状になっており、その各水平棚部を花壇部11,
11・・として利用できるようにしている。
【0021】上下・左右に隣接する各躯体2,2・・間
には、それぞれ小間隔の隙間(縦隙間3、横隙間4)を
設けている一方、上下・左右に隣接する各躯体2,2・
・間にはそれぞれ土砂(特許請求範囲の充填物となる)
5を充填している。尚、組立てられた擁壁1には、各躯
体2の空所24(又は各半割り空所24a,24aから
なる合成空所24)が上下に連続した縦長空所が形成さ
れており、該各縦長空所内にも土砂5が充填されてい
る。
【0022】又、図4〜図6の第1実施形態では、各躯
体2,2・・間の各隙間3,4には、擁壁1の露出面側
に土砂5が流出するのを防止するための防護材6,6・
・が設けられている。この第1実施形態では、防護材6
として、土砂5の通過を阻止し得る防護ネットが採用さ
れている。この防護ネット6には、縦隙間3を閉塞する
垂下ネット部6aと、横隙間4を被覆する被覆ネット部
6bとを有している。そして、左右に隣接する各躯体
2,2間の縦隙間3,3・・は、隣接する躯体2,2の
各鉛直壁21,21の内面側から該縦隙間3の全高さに
亘って垂下ネット部6a,6a・・で防護し、上下に隣
接する各躯体2,2間の横隙間4,4・・は、下側躯体
2内に充填される土砂5を被覆するようにして各被覆ネ
ット部6b,6b・・で防護している。尚、花壇部11
に植物を植える場合には、その植物を植える位置の被覆
ネット部6bに小穴をあけて、そこに植物を植えるよう
にするとよい。
【0023】図4〜図6に示す第1実施形態の擁壁構造
は、次のようにして構築される。まず、擁壁構築場所に
栗石7を敷設し、その栗石7上に土砂9を小厚さだけ敷
き詰めて構築場所を平らに均しておく。尚、この敷き土
9は、従来例のようにコンクリート基盤8とすることも
できる。次に、その敷き土9の上に最下段の躯体2,2
・・を左右に隣接設置していくが、隣接する各躯体2,
2間にはそれぞれ小間隔の縦隙間3をもたせた状態で該
各躯体2,2・・を設置していく。この縦隙間3の間隔
は、特に限定するものではないが、例えば10〜100
mm程度の範囲で適宜に設定できる。
【0024】次に、各躯体2,2・・の露出面側である
鉛直壁21の内面側に防護材(防護ネット)6の下半部
を差し込んでセットするが、防護ネット6における縦隙
間3を防護する垂下ネット部6aは、鉛直壁21の下端
部まで差し込んでおき、且つ防護ネット6の上半部(被
覆ネット部6b)は躯体列の各鉛直壁21,21・・の
外側に折返しておく。尚、防護ネット6は、垂下ネット
部6aの高さと被覆ネット部6bの奥行きとを確保し得
る幅(例えば1500〜2000mm幅)で長尺のものを
使用する。又、該防護ネット6の下半部には、予め躯体
2の連結壁23,23が対応する位置にそれぞれ切り溝
(又はスリット)を入れておくか、あるいは構築現場で
防護ネット6のセット時において連結壁23に対応する
位置にハサミで所定深さまで切り目を入れるようにして
もよい。
【0025】次に、最下段の躯体列の各空所24,24
・・内に、躯体2の上面を若干超える高さまで土砂5を
充填し、該土砂5をある程度締め固めた後、上面を平ら
に均しておく。このとき、充填した土砂5の上面は最下
段の躯体2の上面より所定小高さ(例えば10〜100
mm程度の範囲の所定高さ)だけ高くなっている。その
後、鉛直壁21の外側に折返していた防護ネット6の被
覆ネット部6bを図6に示すように充填土砂5上に被せ
る。
【0026】次に、最下段の各躯体2,2・・上に第2
段目の躯体2を積み重ねるが、その際、図6に鎖線図示
するように躯体2′の傾斜壁22′を最下段の躯体2の
傾斜壁22の延長線上に合わせ、且つ躯体2′の左右幅
の中央部が最下段の各躯体2,2間の縦隙間3に対応す
るように位置決めして、いわゆる千鳥積みにする。尚、
このとき、第2段目の躯体(図6の符号2′)の鉛直壁
21′が防護ネット6の被覆ネット部6b上に載り、下
段側の躯体列の鉛直壁上端部と上段側の躯体列の鉛直壁
下端部との間の横隙間4部分に露出する土砂が防護ネッ
ト6の被覆ネット部6bで完全に被覆される。
【0027】順次同様にして、第2段目以降の各段の躯
体列を積み上げ、図4及び図5に示すような擁壁1を完
成させる。この擁壁1は、各躯体2の質量と内部に充填
した土砂5の質量とにより重力式擁壁として機能する。
【0028】この第1実施形態の擁壁構造では、上下・
左右に隣接配置される各躯体2,2間にそれぞれ小間隔
の隙間3,4を設けているので、上下・左右に隣接する
各躯体2,2同士が接触しない状態で配置されている。
【0029】ところで、この種のコンクリート成型品か
らなる躯体2を使用した擁壁1では、外気温度の変化で
各躯体2,2・・が膨張したり収縮したりする。又、擁
壁構築部分の地盤が例えば造成地のように比較的軟弱な
場合には、該地盤が沈下し易くなる。このように、躯体
2が膨張・収縮したり、擁壁構築部分の地盤が沈下した
りすると、各躯体,2,2・・の位置や姿勢が微少では
あるが変化するようになる。
【0030】ところが、上記実施形態の擁壁構造のよう
に、各躯体2,2間にそれぞれ小間隔の隙間3,4を設
けていると、各躯体の位置や姿勢の変化量を躯体2,2
間の隙間3,4で吸収できる。このように各躯体の位置
や姿勢の変化量を躯体2,2間の隙間3,4で吸収でき
るようにすると、各躯体2,2・・の位置や姿勢が変化
しても、上下又は左右に隣接する各躯体2,2同士が直
接突っ張り合うことがなく、各躯体2,2・・に対して
不自然な応力が働かない。従って、従来のように、不自
然な応力によって躯体2の一部が欠損したり該躯体2に
ヒビ割れが発生したりするというトラブルを未然に解消
できる。
【0031】図7に示す第2実施形態の擁壁構造は、左
右の躯体2,2間の縦隙間3を閉塞(土砂の流出防止)
するための防護材6の変形例を示している。この第2実
施形態では、該縦隙間3を閉塞するのにコンクリート板
からなる遮蔽板6cを使用している。この遮蔽板6c
は、躯体2の鉛直壁21と同高さを有している。そし
て、この遮蔽板6cは、左右に隣接配置した各躯体2,
2の鉛直壁21,21間の縦隙間3部分に鉛直壁内面側
から当てがって該縦隙間3を閉塞している。そして、該
遮蔽板6cをセットした状態で、空所24内に土砂5を
充填している。尚、この第2実施形態の擁壁構造におけ
るその他の構造は、第1実施形態と同様である。
【0032】図7の実施形態では、左右の躯体2,2間
の縦隙間3をコンクリート板からなる遮蔽板6cで防護
しているので、縦隙間3部分に空所24内の充填土砂5
からの土圧が加わっても、該縦隙間3からの土砂の流出
を確実に阻止することができる。
【0033】
【発明の効果】本願発明は、次のような効果がある。即
ち、コンクリート成型品からなる複数個の躯体2,2・
・を上下・左右に隣接配置して構築した擁壁構造におい
て、各躯体2,2・・を上下及び左右にそれぞれ小間隔
の隙間3,4をもたせて配置する一方、各躯体2,2・
・間に土砂等の非固着性の充填物5を充填しているとと
もに、各隙間3,4部分の擁壁露出面側に充填物5が流
出するのを防止する防護材6を設けている。
【0034】従って、本願発明の擁壁構造では、各躯体
2,2・・を用いて構築した擁壁1に対して、外気温や
地盤沈下等の影響で不自然な応力が働いたときに、その
応力を縦横の隙間3,4(充填物5が充填されている)
で吸収でき、該各躯体2が個別に位置ずれしたり姿勢変
更することはあっても、躯体2に欠損やヒビ割れが発生
することがなく、しかも各躯体2,2同士の突っ張りが
起こらないので、擁壁1の表面が波打つ(膨出したり凹
んだりする)ことがないという効果がある。又、このよ
うに上下・左右の各躯体2,2間に隙間3,4を設けた
ものであっても、該各隙間3,4を防護材6で防護して
いるので、該隙間3,4から土砂等の充填物5が流出す
るのを阻止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来及び本願実施形態の各擁壁構造で使用され
る躯体の斜視図である。
【図2】従来の擁壁構造の正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本願第1実施形態の擁壁構造の正面図である。
【図5】図4にV−V断面図である。
【図6】図4の擁壁構造の構築方法を示す斜視図であ
る。
【図7】本願第2実施形態の擁壁構造の構築方法を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1は擁壁、2は躯体、3は縦隙間、4は横隙間、5は土
砂(充填物)、6は防護材、6aは垂下ネット部、6b
は被覆ネット部、6cは遮蔽板、21は鉛直壁、22は
傾斜壁、23は連結壁、24は空所である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D044 DB53 2D048 AA24 AA27

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート成型品からなる複数個の躯
    体(2,2・・)を上下・左右に隣接配置して構築した
    擁壁構造であって、 前記各躯体(2,2・・)を上下及び左右にそれぞれ小
    間隔の隙間(3,4)をもたせて配置する一方、 各躯体(2,2・・)間に土砂等の非固着性の充填物
    (5)を充填しているとともに、 前記各隙間(3,4)部分の擁壁露出面側に前記充填物
    (5)が流出するのを防止する防護材(6)を設けた、 ことを特徴とする擁壁構造。
JP2001087402A 2001-03-26 2001-03-26 擁壁構造 Pending JP2002285566A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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