JP7285066B2 - 擁壁構造及び擁壁の構築方法 - Google Patents
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Description
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の擁壁構造は、更に、複数の縦枠板を含むものであり、これら複数の縦枠板は、積み上げられた複数の廃タイヤの1段或いは複数段毎に、廃タイヤの法面と反対側に立設される態様で、法面の側方向に直列に並べられて配置される。ここで、複数の廃タイヤは、例えば、擁壁勾配に沿って階段状に積み上げられると、サイドウォール部の一部が上方に露出すると共に、法面側と反対側のトレッド面の一部が、法面の正面視で視認されるように積み上げられる。又、廃タイヤの各々が側面視で傾斜する態様で、擁壁勾配と平行に斜めに積み上げられると、サイドウォール部の大部分が一段上の廃タイヤにより覆われるものの、法面側と反対側のトレッド面の一部が、法面の正面視で視認されるようになる。
本項に記載の擁壁構造は、緑化工が施されたものであり、この緑化工は、少なくとも、複数の廃タイヤの段方向に隣接する複数の縦枠板間の隙間と、最上段に積み上げられた複数の廃タイヤの上面とに施される。ここで、上記(2)項に記載したように複数の縦枠板が配置された状態では、廃タイヤの段方向に隣接する複数の縦枠板間の隙間から、平面視で、各廃タイヤのサイドウォール部やトレッド面の一部が視認される状態であると共に、最上段に積み上げられた廃タイヤの上面(サイドウォール部全体)が露出している。
本項に記載の擁壁構造は、複数の縦枠板が網状部材であることで、廃タイヤの段方向に隣接する複数の縦枠板間の隙間に施された緑化工によって、成長が促される植物が、網状部材の網目を通ってより広範囲に繁殖し易くなり、擁壁の緑化が効率的に進められるものである。
本項に記載の擁壁構造は、定規部を構成する複数の長尺部材が鋼材であることで、定規部が組み上げられる際の溶接作業が容易になると共に、部材の入手性が向上されるものである。
(8)上記(7)項において、少なくとも、前記複数の廃タイヤの段方向に隣接する前記複数の縦枠板間の隙間と、最上段に積み上げられた前記複数の廃タイヤの上面とに、緑化工を施す緑化工程を含む擁壁の構築方法。
(10)上記(6)から(9)項における、前記組立工程において、前記定規部を構成する前記複数の長尺部材として鋼材を利用する擁壁の構築方法。
そして、(6)から(10)項の擁壁の構築方法は、上記(1)から(5)項の擁壁構造を構築するものであり、上記(1)から(5)項の擁壁構造と同等の作用を奏するものである。
図1及び図2は、既設の法面Sを保護対象として、本発明の実施の形態に係る擁壁構造10を構築する様子を示している。これらの図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係る擁壁構造10の構成と、擁壁構造10を構築するための、本発明の実施の形態に係る擁壁の構築方法とについて説明する。
Claims (6)
- 法面を保護する擁壁構造であって、
複数の長尺部材により組み上げられた定規部と、
該定規部に沿って積み上げられた複数の廃タイヤと、
該複数の廃タイヤの内部に打設された内部部材と、を含み、
前記定規部は、前記法面から間隔を空けた位置で擁壁勾配に傾斜して延在する前記長尺部材が、前記法面の側方向に互いに間隔を空けて複数設置された斜設部と、少なくとも前記斜設部が傾倒しないように支持する支持部と、を含み、
前記複数の廃タイヤは、前記法面の側方向に複数列並ぶと共に、各列において、前記法面に対して間接的或いは直接的にもたれかかる態様で、前記定規部の前記斜設部を基準位置として積み上げられており、
更に前記複数の廃タイヤは、前記各列において、廃タイヤのサイドウォール部同士が接触する向きで、前記擁壁勾配に沿って階段状に或いは前記擁壁勾配と平行に斜めに積み上げられており、
前記支持部は、該支持部を構成する前記長尺部材の先端が前記法面内に挿入されること、前記支持部を構成する前記長尺部材が差筋により地盤に固定されること、或いは、前記支持部を構成する前記長尺部材上に前記廃タイヤが載置されることのうち、少なくとも1つによって固定されており、
前記複数の廃タイヤは、前記斜設部を基準位置として積み上げられる際に、前記各列の廃タイヤが、前記斜設部を構成する複数の前記長尺部材のうち前記側方向に隣接する長尺部材の間に配置される、或いは、前記斜設部を構成する複数の前記長尺部材の各々と前記法面との間に配置されることを特徴とする擁壁構造。 - 積み上げられた前記複数の廃タイヤの1段或いは複数段毎に、該廃タイヤの前記法面と反対側に立設される態様で、前記法面の側方向に直列に並べられて配置され、前記定規部の前記斜設部に固定された複数の縦枠板を含むことを特徴とする請求項1記載の擁壁構造。
- 少なくとも、前記複数の廃タイヤの段方向に隣接する前記複数の縦枠板間の隙間と、最上段に積み上げられた前記複数の廃タイヤの上面とに、緑化工が施されていることを特徴とする請求項2記載の擁壁構造。
- 前記複数の縦枠板が、網状部材であることを特徴とする請求項3記載の擁壁構造。
- 法面を保護する擁壁の構築方法であって、
複数の長尺部材を使用して、前記法面から間隔を空けた位置で擁壁勾配に傾斜して延在する前記長尺部材が、前記法面の側方向に互いに間隔を空けて複数設置された斜設部と、少なくとも前記斜設部が傾倒しないように支持する支持部と、を含む定規部を組み上げる組立工程と、
複数の廃タイヤを、前記法面の側方向に複数列並べると共に、各列において、前記法面に対して間接的或いは直接的にもたせかける態様で、前記定規部の前記斜設部を基準位置として積み上げ、このとき、前記複数の廃タイヤを、前記各列において、廃タイヤのサイドウォール部同士が接触する向きで、前記擁壁勾配に沿って階段状に或いは前記擁壁勾配と平行に斜めに積み上げる積み上げ工程と、
該複数の廃タイヤの内部に内部部材を打設する打設工程と、を含み、
前記組立工程において、前記支持部を構成する前記長尺部材の先端を前記法面内に挿入すること、前記支持部を構成する前記長尺部材を差筋により地盤に固定すること、或いは、前記支持部を構成する前記長尺部材上に前記廃タイヤを載置することのうち、少なくとも1つによって前記支持部を固定し、
前記積み上げ工程において、前記斜設部を基準位置として前記複数の廃タイヤを積み上げる際に、前記各列の廃タイヤを、前記斜設部を構成する複数の前記長尺部材のうち前記側方向に隣接する長尺部材の間に配置する、或いは、前記斜設部を構成する複数の前記長尺部材の各々と前記法面との間に配置することを特徴とする擁壁の構築方法。 - 複数の縦枠板を、積み上げられた前記複数の廃タイヤの1段或いは複数段毎に、該廃タイヤの前記法面と反対側に立設する態様で、前記法面の側方向に直列に並べて配置し、前記定規部の前記斜設部に固定する枠設置工程を含むことを特徴とする請求項6記載の擁壁の構築方法。
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