JP2002284919A - ポリオレフィン製微多孔膜 - Google Patents
ポリオレフィン製微多孔膜Info
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Abstract
収縮率が小さく、そして耐熱性と孔閉塞特性を高次元で
両立させたポリオレフィン製微多孔膜を提供すること。 【解決手段】 ホモポリマーポリエチレン、コポリマー
ポリエチレン及びポリプロピレンからなり、GPC/F
TIRより求められる分子量と末端メチル基濃度との相
関が特定の関係を満たすことを特徴とするポリオレフィ
ン製微多孔膜。
Description
に適したポリオレフィン製微多孔膜、特にリチウムイオ
ン二次電池用セパレータとして好適に使用されるポリオ
レフィン製微多孔膜に関する。
は、種々の電池にセパレータとして使用されており、な
かでも、ポリエチレン製微多孔膜は、近年、需要が急増
しているリチウムイオン二次電池において好適に使用さ
れている。ポリエチレン製微多孔膜は、電子絶縁性に優
れる、電解液含浸によりイオン透過性を有する、耐電解
液性・耐酸化性に優れる、孔閉塞効果を有している、適
度の強度を持っている等の性能を有しており、これが好
適に使用される理由とみられる。
47において、ポリエチレン及びポリプロピレンからな
るポリオレフィン製微多孔膜を提案した。これは、微多
孔膜においてポリエチレンとポリプロピレンを特定の組
成分布構造とすることにより、従来の微多孔膜に高い破
膜温度と優れた高温オーブン特性を賦与したものであ
る。しかしながら、この方法により孔閉塞性能は低下す
る可能性があった。孔閉塞性能を高める技術としては、
本出願人はWO97/20883において、プロピレン
単位含量が0.1〜4モル%の線状共重合ポリエチレン
を構成材料として使用するポリエチレン製微多孔膜を提
案している。しかしながら、この方法では破膜温度の低
下及びオーブン特性の低下が懸念され、また熱収縮率が
大きくなる可能性があった。
レータ、特にリチウムイオン二次電池用セパレータとし
て、優れた透過性能と高い突刺強度を維持し、熱収縮率
が小さく、そして耐熱性と孔閉塞特性を高次元で両立さ
せた、ポリオレフィン製微多孔膜を提供することを目的
とする。
決したものである。すなわち本発明は、ホモポリマーポ
リエチレン、コポリマーポリエチレン及びポリプロピレ
ンからなるポリオレフィン製微多孔膜であり、GPC/
FTIRより求められる分子量M(i)の常用対数値と
末端メチル基濃度C(M(i))の値との最小二乗法近
似直線関係が、M(i)10万以上100万以下の分子
量範囲において、 C(M(i))=A×log(M(i))+B
(A、Bは定数)−0.015≦A≦2.0 であることを特徴とする、ポリオレフィン製微多孔膜に
関するものである。
のポリオレフィン製微多孔膜は、ホモポリマーポリエチ
レン、コポリマーポリエチレン及びポリプロピレンから
なり、それらの混合物より形成されていることが好まし
く、ホモポリマーポリエチレン及び/又はコポリマーポ
リエチレンがマトリクスであることがさらに好ましい。
ホモポリマーポリエチレンの全膜構成材料に占める割合
としては、1%以上98%以下が好ましい。
占める割合としては、孔閉塞性能の観点から1%以上9
8%以下が好ましく、より好ましくは3%以上70%以
下であり、5%以上40%以下がさらに好ましい。ポリ
プロピレンの全膜構成材料に占める割合としては、得ら
れる膜の破膜温度と高温オーブン特性の観点から、1%
以上が好ましく、孔閉塞性能と、突刺強度と透気度との
物性バランスの観点から30%未満が好ましい。より好
ましくは1%以上10%未満である。
リマーポリエチレン、コポリマーポリエチレン、及びポ
リプロピレンの存在の確認は、それぞれの材料が異なる
融点を持つため、ポリオレフィン製微多孔膜のDSC測
定により行うことが出来る。また、ポリオレフィン製微
多孔膜のファーストランのDSC測定より求められる各
材料の融点ピークの△Hより、それらの量比についても
確認することが可能である。
の分子量は、得られる膜の破膜温度と高温オーブン特性
の観点から、ポリエチレン換算の粘度平均分子量で5万
以上が好ましく、製膜性の観点から100万以下が好ま
しい。より好ましくは10万〜80万であり、15万〜
60万がさらに好ましい。本発明のポリオレフィン製微
多孔膜は、GPC/FTIRより求められる分子量M
(i)の常用対数値と末端メチル基濃度C(M(i))
の値との最小二乗法近似直線関係が、M(i)10万以
上100万以下の分子量範囲において、 C(M(i))=A×log(M(i))+B
(A、Bは定数)−0.015≦A≦2.0 である。
分布と末端メチル基濃度は、いずれも本発明の微多孔膜
を構成するホモポリマーポリエチレンとコポリマーポリ
エチレンとポリプロピレンとの合算値となる。分子量M
(i)はポリエチレン換算分子量である。末端メチル基
濃度C(M(i))は、メチル基に帰属される吸光度I
(−CH3)(吸収波数2960cm-1)とメチレン基
に帰属される吸光度I(−CH2−)(吸収波数292
5cm-1)との比I(−CH3)/ I(−CH2−)と
する。ここで、C(M(i))は全ポリマーの側鎖末端
のメチル基と主鎖末端のメチル基との和となるが、ポリ
プロピレンにおける側鎖メチル基のC(M(i))への
影響度合いは大きいため、M(i)とC(M(i))と
の相関より膜中のポリプロピレンの分子量分布を判断す
ることが出来る。
(i)との最小二乗法近似直線関係において定数Aが−
0.015以上2.0以下にあることが必須であり、好
ましくは−0.012以上1.0以下、より好ましくは
0以上0.5以下である。定数Aが−0.015より小
さいことは、膜中において、ポリプロピレンの低分子量
成分がポリプロピレンの高分子量成分と比較して非常に
多いことを意味しており、この場合、本発明の優れた効
果は十分に発現されない。定数Aが2.0を越える微多
孔膜を得ることは実質上困難である。
の厚みは膜強度の観点から3μm以上が好ましく、透気
度の観点から100μm以下が好ましい。より好ましく
は5〜50μmであり、5〜30μmがもっとも好まし
い。本発明のポリオレフィン製微多孔膜の気孔率は、電
池セパレータとして使用される場合の電解液含浸量の観
点から20%以上が好ましく、膜強度の観点から80%
以下が好ましい。より好ましくは30〜70%である。
の透気度は、1sec以上が好ましく、イオン透過性の
観点から2000sec以下であることが好ましい。よ
り好ましくは80〜1000secである。本発明にお
けるポリオレフィン製微多孔膜の突刺強度は、0.7〜
20.0N/20μmが好ましく、3.5〜20.0N
/20μmがさらに好ましい。突刺強度が低いと、電池
セパレータとして使用される場合、電極材等の鋭利部が
微多孔膜に突き刺さり、ピンホールや亀裂が発生するの
で、突刺強度は高い方が好ましい。
の孔閉塞温度は120〜140℃が好ましく、破膜温度
は185〜300℃が好ましい。低い孔閉塞温度と高い
破膜温度を有することにより、本発明のポリオレフィン
製微多孔膜は、広い温度範囲での孔閉塞状態の保持を実
現している。よって、従来の電池のみならず、今後の高
容量化された電池においても、本発明の微多孔膜を組み
込むことにより、異常昇温及びそれによる発火の可能性
を著しく低減できると考えられる。
の100℃熱収縮率は、MD(微多孔膜の長手方向であ
り、すなわち機械方向)及びTD(機械方向に垂直な方
向)共に0〜10%が好ましい。低い熱収縮率を有する
ことにより、本発明の微多孔膜を組み込む電池の乾燥工
程における歩留まりを向上させることが出来ると考えら
れる。本発明のポリオレフィン製微多孔膜は、MDを固
定した状態及びTDを固定した状態で150℃オーブン
中に1時間おいた後でも、破膜しないことを特長とす
る。これにより、本発明の微多孔膜を組み込んだ電池の
オーブン安全性は、従来より大きく向上すると考えられ
る。
説明する。本発明の微多孔膜は、特願2000−224
947で提案した工程により得ることができる。本発明
の微多孔膜は、例えば、以下の(a)〜(e)の工程を
含む方法により得られる。 (a)ホモポリマーポリエチレン、コポリマーポリエチ
レン、ポリプロピレン、可塑剤、及び酸化防止剤を窒素
雰囲気下で溶融混練する工程。 (b)溶融物を押し出し、シート状に成形して冷却固化
する工程。 (c)少なくとも一軸方向へ延伸を行う工程。 (d)可塑剤を抽出する工程。 (e)熱固定の工程
に制限はないが、(a)工程→(b)工程→(c)工程
→(d)工程→(e)工程の順序、(a)工程→(b)
工程→(c)工程→(d)工程→(c)工程→(e)工
程の順序、或いは(a)工程→(b)工程→(d)工程
→(c)工程→(e)工程の順序が好ましく、(a)工
程→(b)工程→(c)工程→(d)工程→(e)工程
の順序、(a)工程→(b)工程→(c)工程→(d)
工程→(c)工程→(e)工程の順序がさらに好まし
い。
種のホモポリマーポリエチレン或いは複数のホモポリマ
ーポリエチレンのことである。ホモポリマーポリエチレ
ンの粘度平均分子量には特に制限はないが、3万〜30
0万が好ましく、5万〜100万がさらに好ましく、1
0万〜80万がもっとも好ましい。重合触媒には制限は
ない。重合方法としては、一段重合、二段重合、もしく
はそれ以上の多段重合等があるが、いずれの方法のホモ
ポリマーポリエチレンも使用可能である。
種のコポリマーポリエチレン或いは複数のコポリマーポ
リエチレンのことである。コポリマーポリエチレンのコ
モノマーは、エチレン以外のα−オレフィンコモノマー
である。α−オレフィンコモノマーの種類に特に制限は
ないが、プロピレン、1ーブテン、1ーペンテン、1ー
ヘキセン、4ーメチルー1ーペンテン、1ーオクテンの
単独若しくは2種以上併用が好ましく、プロピレンが単
独使用されていることがさらに好ましい。コポリマーポ
リエチレンのコモノマー含量は、孔閉塞性能の観点から
0.1モル%以上が好ましく、耐熱性、透過性能の観点
から4モル%以下が好ましい。より好ましくは0.2〜
3モル%、さらに好ましくは0.5〜2モル%である。
クス(MI)は特に制限はないが、好ましくは0.1未
満であり、0.07未満であることがさらに好ましく、
0.05未満であることがもっとも好ましい。コポリマ
ーポリエチレンの粘度平均分子量としても特に制限はな
いが、好ましくは3万〜300万であり、15万〜20
0万であることがさらに好ましく、20万〜80万であ
ることがもっとも好ましい。重合触媒には制限はない。
重合方法としては、一段重合、二段重合、もしくはそれ
以上の多段重合等があるが、いずれの方法のコポリマー
ポリエチレンも使用可能である。
ロピレン或いは複数のポリプロピレンのことである。使
用するポリプロピレンとしては、ホモポリマーポリプロ
ピレン、ランダムコポリマーポリプロピレン、ブロック
コポリマーポリプロピレンが挙げられるが、コモノマー
(通常はエチレン)含量は1モル%以下であることが好
ましく、ホモポリマーポリプロピレンであることが好ま
しい。ポリプロピレンの粘度平均分子量は10万〜50
0万であることが好ましく、20万〜100万であるこ
とがさらに好ましい。重合触媒及び重合方法には特に制
限はない。
%が好ましく、0.5〜2.0wt%がさらに好まし
い。酸化防止剤としては、1次酸化防止剤であるフェノ
ール系酸化防止剤が好ましく、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール、ペンタエリスリチル−テトラ
キス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート等が挙げられる。
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、
テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,
4−ビフェニレン−ジフォスフォナイト等のリン系酸化
防止剤、ジラウリル−チオ−ジプロピオネート等のイオ
ウ系酸化防止剤も、必要に応じてフェノール系酸化防止
剤と併用して追加使用することが出来る。また、必要に
応じて、ステアリン酸カルシウムやステアリン酸亜鉛等
の金属石鹸類、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、
防曇剤、着色顔料等の公知の添加剤も混合して使用する
ことが出来る。
リマーポリエチレン及びポリプロピレン以外のポリマー
材料や他の有機及び無機材料についても、電池用セパレ
ータとしての性能を損なうことなく、製膜性を損なうこ
となく、そして本発明の要件及び効果を損なわない範囲
で配合することができる。可塑剤は、ホモポリマーポリ
エチレン、コポリマーポリエチレン及びポリプロピレン
と混合した際に、その融点以上において均一溶液を形成
しうる不揮発性溶媒を指す。例えば、流動パラフィンや
パラフィンワックス等の炭化水素類、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジヘプチ
ルフタレートなどが挙げられるが、炭化水素類が好まし
い。
る全混合物中に占める質量割合は、得られる膜の気孔率
の観点から20〜80wt%が好ましく、30〜70w
t%がさらに好ましい。(d)工程において使用される
抽出溶媒としては、ホモポリマーポリエチレン、コポリ
マーポリエチレン、及びポリプロピレンに対して貧溶媒
であり、且つ可塑剤に対しては良溶媒であり、沸点がホ
モポリマーポリエチレン、コポリマーポリエチレン、及
びポリプロピレンの融点よりも低いものが望ましい。こ
のような抽出溶媒としては、n−ヘキサンやシクロヘキ
サン等の炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、塩化メチレン、1,1,1−トリクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類等の有機溶媒が挙げられる。この
中から適宜選択し、単独もしくは混合して用いられる。
えば、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、タンブ
ラーブレンダー等で混合後、一軸押出し機、二軸押出し
機等のスクリュー押出し機、ニーダー、バンバリーミキ
サー等により溶融混練させる方法が挙げられる。溶融混
練する方法としては、連続運転可能な押出し機が好まし
く、二軸押出し機が混練性に優れる点でさらに好まし
い。可塑剤は、上記ヘンシェルミキサー等で原料ポリマ
ーと混合しても良く、また、溶融混練時に押出し機に直
接フィードしても良い。
ために160℃以上が好ましく、本発明の微多孔膜の要
件を満たすために300℃以下が好ましい。より好まし
くは180〜250℃である。本発明のポリオレフィン
製微多孔膜を得るため、溶融混練工程では、高濃度の酸
化防止剤を配合し窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
これにより、構成材料のポリプロピレンの劣化は防止さ
れ、本発明の要件は満たされ、優れた耐熱性を賦与する
ことが可能となる。また、従来、構成材料のコポリマー
ポリエチレンは混練時に劣化しやすいため、過度に低融
点化した成分が結果として生じる問題があった。そのた
め、孔閉塞性能は改善されても熱固定が充分に出来なく
なり、収縮が悪化する傾向にあった。本発明のポリオレ
フィン製微多孔膜では、構成材料のポリプロピレンと共
にコポリマーポリエチレンも劣化が防止されているた
め、優れた耐熱性に加え、熱収縮率を悪化させることな
く優れた孔閉塞性能も賦与されている。
は、例えば、T−ダイを装着した押出し機より溶融物を
押出し、冷却することによって得る方法が挙げられる。
冷却方法としては、冷風や冷却水等の冷却媒体に直接接
触させる方法、冷媒で冷却したロールに接触させる方法
等が挙げられるが、冷媒で冷却したロールに接触させる
方法が厚み制御が優れる点で好ましい。(c)工程の延
伸方法としては、例えば、一軸延伸機による延伸や、同
時二軸延伸機による延伸により行うことができる。
(a)工程→(b)工程→(c)工程→(d)工程→
(e)工程の順序で製造する場合の延伸条件、及び
(a)工程→(b)工程→(c)工程→(d)工程→
(c)工程→(e)工程の順序で製造する場合の最初の
延伸工程の延伸条件としては、延伸倍率は面倍率で20
倍以上が好ましく、40倍以上がさらに好ましい。延伸
温度は100〜135℃が好ましく、110〜130℃
がさらに好ましい。
浸漬することにより全可塑剤を抽出し、その後充分に乾
燥させる。抽出により、膜中の可塑剤残量を1wt%未
満とすることが好ましい。(e)工程において、熱固定
処理を行うことにより、熱収縮率を低減することが出来
る。熱固定は、例えばTDテンターにより、100〜1
35℃程度の温度範囲でTD方向の応力を緩和させるこ
とにより施すことが出来る。
照射、プラズマ照射、界面活性剤塗布、化学的改質など
の表面処理を必要に応じ施すことが出来る。以下、実施
例及び比較例によって本発明を具体的に説明するが、こ
れらは本発明の範囲を制限しない。本発明で用いた各種
物性は、以下の試験方法に基づいて測定した。 (1)定数Aの算出 GPC/FTIR測定より、微多孔膜の分子量M(i)
の分布と末端メチル基濃度C(M(i))を求める。M
(i)はポリエチレン換算分子量である。C(M
(i))は、メチル基に帰属される吸光度I(−C
H3)(吸収波数2960cm-1)とメチレン基に帰属
される吸光度I(−CH2−)(吸収波数2925cm
-1)との比I(−CH3)/ I(−CH2−)である。
logM(i)とC(M(i))との相関について、M
(i)10万以上100万以下の分子量範囲で最小二乗
法直線近似することにより、定数Aは得られる。 C(M(i))=A×log(M(i))+B
(A、Bは定数) なお、GPC/FTIR測定は以下の条件で行った。
ソー(株)製GMH−HT6(2本)を直列に接続 移動相:トリクロロベンゼン(TCB) カラム温度:140℃ 流量:1.0ml/分 試料調製:20〜30mgの微多孔膜を、0.1wt%
の2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを溶
解させたTCB溶液20mlへ140℃に加温して溶解
させる。 検出器:パーキンエルマー(株)社製FT−IR 17
60X
23℃で測定した。 (3)気孔率(%) 10cm×100cm角の試料を微多孔膜から切り取
り、その体積(cm3 )と質量(g)を求め、それらと
膜密度(g/cm3 )より、次式を用いて計算した。 気孔率=(体積−質量/膜密度)/体積×100 なお、膜密度はASTM−D1505に準拠し、密度勾
配管法(23℃)により測定した。
(東洋精器(株)製G−B2型)により測定した。 (5)突刺強度(N/20μm) カトーテック製KES−G5ハンディー圧縮試験器を用
いて、針先端の曲率半径0.5mm、突刺速度2mm/
secの条件で突刺試験を行うことにより、最大突刺荷
重として生の突刺強度(N)が得られる。これに20
(μm)/膜厚(μm)を乗じることにより20μm膜
厚換算突刺強度(N/20μm)を算出した。
(℃) 厚さ10μmのニッケル箔を2枚(A、B)用意し、一
方のニッケル箔Aを縦15mm、横10mmの長方形部
分を残してテフロン(登録商標)テープでマスキングす
ると共に、他方のニッケル箔Bには測定試料の微多孔膜
を置き、微多孔膜の両端をテフロンテープで固定した。
このニッケル箔Bを規定の電解液に浸漬して微多孔膜に
電解液を含浸させた後、これらニッケル箔A、Bを張り
合わせ2枚のガラス板で両側を押さえた。このようにし
て作成したニッケル箔電極を25℃のオーブンに入れ2
00℃まで2℃/minで昇温した。
1kHzの条件下で測定した。この測定において、イン
ピーダンスが1000Ωに達した時点の温度を孔閉塞温
度とした。また、孔閉塞状態に達した後、再びインピー
ダンスが1000Ωを下回った時点の温度を破膜温度と
した。なお、規定の電解液の組成比は以下の通りであ
る。 溶媒の組成比(体積比):炭酸プロピレン/炭酸エチレ
ン/δ−ブチルラクトン=1/1/2 溶質の組成比:上記溶媒にてLiBF4を1mol/リ
ットルの濃度になるように溶かす
り、MD及びTDにそれぞれ3カ所100mm採寸し、
採寸したそれぞれの両端に油性ペンで印を付けた。作成
した試料は、あらかじめ100℃に設定したオーブンへ
速やかに入れた。この時、試料に直接熱風が当たらない
よう置く場所に注意した。1時間経過後、試料をオーブ
ンより取り出し、10分以上室温で静置した。その後、
MD及びTDで、それぞれ3カ所の印間の長さを読み、
平均の印間長さ(LMD、LTD;mm)を求めた。求めた
値を以下の式に代入することにより、MD及びTD収縮
率を算出した。 MD収縮率(%)=(100−LMD)/100×100 TD収縮率(%)=(100−LTD)/100×100
手方向、TDが長手方向となるようにそれぞれ切り取
り、外寸60mm、内寸40mm、厚さ1mmの正方形
のSUS枠に、枠内が試料で全て覆われるように中心位
置を合わせて置き、試料が枠に重なった部分をテフロン
粘着テープで固定することにより、MD固定試料、
TD固定試料を作成した。作成した試料は、あらかじめ
150℃に設定したオーブンへ速やかに入れた。この
時、試料に直接熱風が当たらないよう置く場所に注意し
た。1時間経過後、試料をオーブンより取り出し、状態
を観察した。
135℃での極限粘度[η]を求める。ポリエチレン
(ホモポリマーポリエチレン、コポリマーポリエチレ
ン)のMvは次式により算出した。 [η]=6.77×10-4Mv0.67 ポリプロピレンについては、次式によりMvを算出し
た。 [η]=1.10×10-4Mv0.80
1.2Nで測定した。 (11)コモノマー含量(モル%)13 C−NMRスペクトルにおいて、コモノマー単位由来
のシグナル強度の積分値のモル換算量(A)を、(A)
と主モノマー単位由来のシグナル強度の積分値のモル換
算量(B)との和で除して得られた値に100を乗じる
ことにより、求めた。例えば、コモノマーとしてプロピ
レンを用いたコポリマーポリエチレンの場合、下記の構
造モデル(1)
Iβ、Iγ、Im、及びIMをそれぞれ対応する炭素に由
来する13C−NMRスペクトルのシグナル強度とする
と、 コモノマー含量(モル%)=(A)/((A)+
(B))×100 ここで、 (A)=(I1'+Im+Iα/2)/3、 (B)=(I1+I2+I3+IM+Iα/2+Iβ+I
γ)/2 となるので、末端の炭素由来のシグナル強度I1、I2、
及びI3を無視して上式を整理すると、 コモノマー含量(モル%)=Im/(Im+(IM+5
Im)/2)×100 となる。
0wt%、Mv25万でプロピレン含量1.3mol%
のコポリマーポリエチレン15wt%、Mv40万のホ
モポリマーポリプロピレン5wt%をタンブラーブレン
ダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー
混合物99.4wt%に酸化防止剤としてペンタエリス
リチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.6
wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドラ
イブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。
得られたポリマー等混合物は窒素で充分に置換を行った
後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供
給した。また流動パラフィン(37.78℃における動
粘度7.59×10―5m2/s)を押出機シリンダーに
プランジャーポンプにより注入した。
める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フ
ィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定
温度200℃、スクリュー回転数200rpm、吐出量
15kg/hで行った。続いて、溶融混練物を、T−ダ
イを経て表面温度30℃に制御された冷却ロール上に押
出しキャストすることにより、厚み1400μmのゲル
シートを得た。次に、同時二軸テンター延伸機に導き、
二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0
倍、TD倍率6.4倍、設定温度120℃である。次
に、メチルエチルケトン槽に導き、メチルエチルケトン
中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽出除去し、その
後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
固定を行った。熱固定条件は、最大延伸倍率1.4倍、
最終延伸倍率1.2倍、最大延伸時設定温度115℃、
最終延伸時設定温度127℃である。得られた微多孔膜
について、GPC/FTIRの測定を行い、定数Aを算
出した。また、膜厚、気孔率、透気度、突刺強度、孔閉
塞温度、破膜温度、100℃収縮率の測定を行った。な
お、膜密度は0.97であった。さらに、150℃オー
ブン試験を実施したところ、MD固定/TD固定共に、
非固定方向への幾分かの収縮は見られたが、破膜は生じ
ていなかった。以上の測定結果を表1に記載した。ま
た、GPC/FTIRのチャートを図1に示した。
5wt%、Mv25万でプロピレン含量1.3mol%
のコポリマーポリエチレン30wt%、Mv40万のホ
モポリマーポリプロピレン5wt%をタンブラーブレン
ダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー
混合物99.4wt%に酸化防止剤としてペンタエリス
リチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.6
wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドラ
イブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。
得られたポリマー等混合物は窒素で充分に置換を行った
後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供
給した。また流動パラフィン(37.78℃における動
粘度7.59×10―5m2/s)を押出機シリンダーに
プランジャーポンプにより注入した。
める流動パラフィン量比が55wt%となるように、フ
ィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定
温度200℃、スクリュー回転数200rpm、吐出量
15kg/hで行った。続いて、溶融混練物を、T−ダ
イを経て表面温度30℃に制御された冷却ロール上に押
出しキャストすることにより、厚み1300μmのゲル
シートを得た。次に、同時二軸テンター延伸機に導き、
二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0
倍、TD倍率6.4倍、設定温度122℃である。
ルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽
出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
さらに、TDテンター熱固定機に導き、熱固定を行っ
た。熱固定条件は、最大延伸倍率1.4倍、最終延伸倍
率1.3倍、最大延伸時設定温度110℃、最終延伸時
設定温度122℃である。得られた微多孔膜について、
GPC/FTIRの測定を行い、定数Aを算出した。ま
た、膜厚、気孔率、透気度、突刺強度、孔閉塞温度、破
膜温度、100℃収縮率の測定を行った。なお、膜密度
は0.97であった。さらに、150℃オーブン試験を
実施したところ、MD固定/TD固定共に、非固定方向
への幾分かの収縮は見られたが、破膜は生じていなかっ
た。以上の測定結果を表1に記載した。
0wt%、Mv25万でプロピレン含量1.3mol%
のコポリマーポリエチレン15wt%、Mv40万のホ
モポリマーポリプロピレン5wt%をタンブラーブレン
ダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー
混合物99.0wt%に酸化防止剤としてペンタエリス
リチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.0
wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドラ
イブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。
得られたポリマー等混合物は窒素で充分に置換を行った
後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供
給した。また流動パラフィン(37.78℃における動
粘度7.59×10―5m2/s)を押出機シリンダーに
プランジャーポンプにより注入した。
める流動パラフィン量比が62wt%となるように、フ
ィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定
温度200℃、スクリュー回転数210rpm、吐出量
12kg/hで行った。続いて、溶融混練物を、T−ダ
イを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押
出しキャストすることにより、厚み1400μmのゲル
シートを得た。次に、同時二軸テンター延伸機に導き、
二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0
倍、TD倍率6.4倍、設定温度123℃である。
ルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽
出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
さらに、TDテンター熱固定機に導き、熱固定を行っ
た。熱固定条件は、最大延伸倍率1.4倍、最終延伸倍
率1.2倍、最大延伸時設定温度123℃、最終延伸時
設定温度127℃である。得られた微多孔膜について、
GPC/FTIRの測定を行い、定数Aを算出した。ま
た、膜厚、気孔率、透気度、突刺強度、孔閉塞温度、破
膜温度、100℃収縮率の測定を行った。なお、膜密度
は0.97であった。さらに、150℃オーブン試験を
実施したところ、MD固定/TD固定共に、非固定方向
への幾分かの収縮は見られたが、破膜は生じていなかっ
た。以上の測定結果を表1に記載した。
0wt%、Mv25万でプロピレン含量1.3mol%
のコポリマーポリエチレン15wt%、Mv40万のホ
モポリマーポリプロピレン5wt%をタンブラーブレン
ダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマー
混合物99.0wt%に酸化防止剤としてペンタエリス
リチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を1.0
wt%添加し、再度タンブラーブレンダーを用いてドラ
イブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得た。
得られたポリマー等混合物は窒素で充分に置換を行った
後に、二軸押出機へ窒素雰囲気下でフィーダーにより供
給した。また流動パラフィン(37.78℃における動
粘度7.59×10―5m2/s)を押出機シリンダーに
プランジャーポンプにより注入した。
める流動パラフィン量比が64wt%となるように、フ
ィーダー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定
温度200℃、スクリュー回転数210rpm、吐出量
12kg/hで行った。続いて、溶融混練物を、T−ダ
イを経て表面温度25℃に制御された冷却ロール上に押
出しキャストすることにより、厚み1420μmのゲル
シートを得た。次に、同時二軸テンター延伸機に導き、
二軸延伸を行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0
倍、TD倍率6.4倍、設定温度122℃である。
ルエチルケトン中に充分に浸漬して流動パラフィンを抽
出除去し、その後メチルエチルケトンを乾燥除去した。
さらに、TDテンター熱固定機に導き、熱固定を行っ
た。熱固定条件は、最大延伸倍率1.5倍、最終延伸倍
率1.3倍、最大延伸時設定温度115℃、最終延伸時
設定温度123℃である。得られた微多孔膜について、
GPC/FTIRの測定を行い、定数Aを算出した。ま
た、膜厚、気孔率、透気度、突刺強度、孔閉塞温度、破
膜温度、100℃収縮率の測定を行った。なお、膜密度
は0.97であった。さらに、150℃オーブン試験を
実施したところ、MD固定/TD固定共に、非固定方向
への幾分かの収縮は見られたが、破膜は生じていなかっ
た。以上の測定結果を表1に記載した。
5wt%とMv40万のホモポリマーポリプロピレン5
wt%をタンブラーブレンダーを用いてドライブレンド
した。得られた純ポリマー混合物99.7wt%に酸化
防止剤としてペンタエリスリチル−テトラキス−[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]を0.3wt%添加し、再度タンブラ
ーブレンダーを用いてドライブレンドすることにより、
ポリマー等混合物を得た。得られたポリマー等混合物は
窒素置換を行うことなく、二軸押出機へフィーダーによ
り供給した。また流動パラフィン(37.78℃におけ
る動粘度7.59×10―5m2/s)を押出機シリンダ
ーにポンプにより注入した。溶融混練し、押し出される
全混合物中に占める流動パラフィン量比が55wt%と
なるように、フィーダー及びポンプを調整した。溶融混
練条件は、設定温度200℃、スクリュー回転数250
rpm、吐出量15kg/hで行った。
面温度30℃に制御された冷却ロール上に押出しキャス
トすることにより、厚み1450μmのゲルシートを得
た。次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を
行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率
6.4倍、設定温度120℃である。次に、メチルエチ
ルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬
して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチル
ケトンを乾燥除去した。
固定を行った。熱固定条件は、最大延伸倍率1.5倍、
最終延伸倍率1.3倍、最大延伸時設定温度125℃、
最終延伸時設定温度130℃である。得られた微多孔膜
について、GPC/FTIRの測定を行い、定数Aを算
出した。また、膜厚、気孔率、透気度、突刺強度、孔閉
塞温度、破膜温度、100℃収縮率の測定を行った。な
お、膜密度は0.97であった。さらに、150℃オー
ブン試験を実施したところ、MD固定/TD固定共に、
破膜して枠より外れていた。以上の測定結果を表1に記
載した。
0wt%、Mv25万でプロピレン含量1.3mol%
のコポリマーポリエチレン30wt%をタンブラーブレ
ンダーを用いてドライブレンドした。得られた純ポリマ
ー混合物99.7wt%に、酸化防止剤としてペンタエ
リスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を
0.3wt%添加し、タンブラーブレンダーを用いてド
ライブレンドすることにより、ポリマー等混合物を得
た。得られたポリマー等混合物は窒素置換を行うことな
く、二軸押出機へフィーダーにより供給した。また流動
パラフィン(37.78℃における動粘度7.59×1
0―5m2/s)を押出機シリンダーにポンプにより注入
した。溶融混練し、押し出される全混合物中に占める流
動パラフィン量比が55wt%となるように、フィーダ
ー及びポンプを調整した。溶融混練条件は、設定温度2
00℃、スクリュー回転数250rpm、吐出量15k
g/hで行った。
面温度30℃に制御された冷却ロール上に押出しキャス
トすることにより、厚み1470μmのゲルシートを得
た。次に、同時二軸テンター延伸機に導き、二軸延伸を
行った。設定延伸条件は、MD倍率7.0倍、TD倍率
6.4倍、設定温度121℃である。次に、メチルエチ
ルケトン槽に導き、メチルエチルケトン中に充分に浸漬
して流動パラフィンを抽出除去し、その後メチルエチル
ケトンを乾燥除去した。
固定を行った。熱固定条件は、最大延伸倍率1.4倍、
最終延伸倍率1.2倍、最大延伸時設定温度108℃、
最終延伸時設定温度113℃である。得られた微多孔膜
について、GPC/FTIRの測定を行い、定数Aを算
出した。また、膜厚、気孔率、透気度、突刺強度、孔閉
塞温度、破膜温度、100℃収縮率の測定を行った。な
お、膜密度は0.97であった。さらに、150℃オー
ブン試験を実施したところ、MD固定/TD固定共に、
破膜して枠より外れていた。以上の測定結果を表1に記
載した。
優れた透過性能と高い突刺強度を維持し、熱収縮率が小
さく、そして耐熱性と孔閉塞特性を高次元で両立してい
る。それにより、従来の微多孔膜よりも高性能な二次電
池を得ることが可能である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 ホモポリマーポリエチレン、コポリマー
ポリエチレン及びポリプロピレンからなるポリオレフィ
ン製微多孔膜であり、GPC/FTIRより求められる
分子量M(i)の常用対数値と末端メチル基濃度C(M
(i))の値との最小二乗法近似直線関係が、M(i)
10万以上100万以下の分子量範囲において、 C(M(i))=A×log(M(i))+B
(A、Bは定数)−0.015≦A≦2.0 であることを特徴とする、ポリオレフィン製微多孔膜。
Priority Applications (1)
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ID=26608091
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-09-11 JP JP2001275038A patent/JP4698091B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4884008B2 (ja) * | 2003-03-24 | 2012-02-22 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | ポリエチレン微多孔膜 |
US8338017B2 (en) | 2007-10-12 | 2012-12-25 | Toray Battery Separator Film Co., Ltd. | Microporous membrane and manufacturing method |
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