JP2002276245A - 開閉装置の通信システム、非開閉装置側通信装置および開閉装置側通信装置 - Google Patents

開閉装置の通信システム、非開閉装置側通信装置および開閉装置側通信装置

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JP2002276245A
JP2002276245A JP2001077826A JP2001077826A JP2002276245A JP 2002276245 A JP2002276245 A JP 2002276245A JP 2001077826 A JP2001077826 A JP 2001077826A JP 2001077826 A JP2001077826 A JP 2001077826A JP 2002276245 A JP2002276245 A JP 2002276245A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目的関連動作の動作属性を変更する際の手数
を低減する。 【解決手段】 開閉装置の開閉動作に関連する所定の関
連動作を制御する開閉装置の通信システムにおいて、前
記関連動作の内、少なくとも一部の動作である目的関連
動作につき、その動作属性を電気的制御によって変更す
る動作属性変更手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開閉装置の通信シス
テムに関し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバー
ヘッドドア、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロ
ールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニ
ング装置などの遠隔操作システム(リモコンシステム)
などに適用し得るものである。
【0002】また、本発明は、かかる通信システムの構
成要素としての非開閉装置側通信装置に関するものであ
る。
【0003】さらに、本発明は、かかる通信システムの
構成要素としての開閉装置側通信装置である。
【0004】
【従来の技術】モータを動力源としてシャッターの開閉
動作を行う電動シャッターには種々のタイプがあるが、
工場から出荷され設置されたあとで、ユーザの希望に合
わせてその動作をカスタマイズすることが可能なものも
ある。
【0005】そのような動作可変型の電動シャッターで
は、例えば、シャッターの中間停止位置や動作変更位置
を任意に変更することができる。
【0006】工場から出荷された時点で完全に動作が確
定されてしまい、一切変更する余地のないタイプのシャ
ッターに比べ、このような動作可変型の電動シャッター
は、ユーザの要望にきめ細かく応えることができる融通
性を持つ点で優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の動作可
変型シャッターの場合、シャッター動作をカスタマイズ
する作業は機械的な変更を必要とするものであり、ユー
ザが実行するには困難で手数のかかる面があった。
【0008】例えば、シャッターの開閉軌道を画定する
ガイドレール部に設けた近接スイッチの配置位置によっ
てシャッターの中間停止位置を指定している場合には、
当該近接スイッチを取り外して所望の位置に取り付ける
作業などが必要になる。この作業に要する手数は近接ス
イッチの取り付け態様にも依存するが、多くの場合、ド
ライバなどの工具類を使用した複雑な作業になるものと
考えられる。
【0009】そこで、もっと簡単に、シャッター動作を
カスタマイズすることの可能な開閉装置の通信システム
及び非開閉装置側通信装置が求められる。
【0010】なお、以上の課題は、シートシャッター、
ガレージ用シャッター、窓用シャッターなどのシャッタ
ー用だけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどの
他の開閉装置のリモコンシステムにも共通している。
【0011】本発明は、操作性が良好な開閉装置の通信
システムを提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、このような通信システム
の構成要素としての非開閉装置側通信装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第1の発明では、開閉装置の開閉動作に関連する
所定の関連動作を制御する開閉装置の通信システムにお
いて、前記関連動作の内、少なくとも一部の動作である
目的関連動作につき、その動作属性を電気的制御によっ
て変更する動作属性変更手段を備えることを特徴とす
る。
【0014】また、第2の発明では、非開閉装置側に配
置され、開閉装置の開閉動作に関連する所定の関連動作
を制御する非開閉装置側通信装置において、前記関連動
作の内、少なくとも一部の動作である目的関連動作につ
き、その動作属性を電気的制御によって変更する動作属
性変更手段を備えることを特徴とする。
【0015】さらに、第3の発明では、開閉装置の開閉
動作に関連する所定の関連動作を制御する開閉装置側通
信装置において、前記関連動作の内、少なくとも一部の
動作である目的関連動作につき、その動作属性を電気的
制御によって変更する動作属性変更手段を備えることを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 以下、本発明にかかる開閉装置の通信システム及び非開
閉装置側通信装置をそれぞれ、シートシャッターのため
の遠隔操作システム(リモコンシステム)、およびリモ
コン送信機等に適用した場合を例に、実施形態について
説明する。
【0017】本実施形態では、当該遠隔操作システム
は、有線リモコンシステムと前記無線リモコンシステム
を混合した混合システムであるものとする。
【0018】ここで、有線リモコンシステムとは、シャ
ッターシステムを構成要素として含むリモコンシステム
であって、有線通信によってシャッター動作を行うもの
である。
【0019】一般に、遠くから離れた不特定の位置から
シャッター動作を行うことができ、使い勝手が良いとい
う点では前記無線リモコンシステムが有利であり、通信
の信頼性の点や、常に特定の位置でシャッター動作を指
定したい場合などには、当該有線リモコンシステムが向
いている。
【0020】また、同じシャッターシステムを有線でも
無線でも制御できると、融通性に富み、ユーザの都合に
よりどちらの方法を取ることも可能となる。したがって
実際のリモコンシステムは、これら無線リモコンシステ
ムと有線リモコンシステムの特徴を混合した混合システ
ムとすることも少なくない。
【0021】(A−1)実施形態の構成 シートシャッターの遠隔操作システム10の全体構成例
を図2に示す。
【0022】図2において、当該遠隔操作システム10
は、後述する記憶処理部11と、リモコン送信機12
と、シートシャッター13とを備えている。
【0023】このうちシートシャッター13は、鉄など
の金属によって構成された多数のスラットを備えるスラ
ットシャッターと異なり、ポリエステルなどの軽い素材
によって構成されたシート状のカーテン部を主体とする
シャッターである。当該シートシャッター13では、素
材が軽量であるから、シャッター13の開閉動作の動力
源となるトルクを供給するモータ(図示せず)の出力軸
に作用し得る慣性モーメントが小さく、高速な開閉動作
が容易に実現できる。
【0024】高速開閉が可能なことにより、シャッター
開放後ただちにシャッター閉鎖を行うこと等が速やかに
実行でき、当該シャッター13によって仕切られる空間
SP1と空間SP2の相互間で、保温、保冷や、防塵、
防虫効果などの向上が期待できる。
【0025】図2中では、壁WLに設けられたガイドレ
ールGRに沿って矢印D1方向に下端部13Aが移動す
ることによってシャッター13が閉鎖され、反対に矢印
D2方向に移動することによって開放される。なお、図
2に示した状態では、シャッター13が完全閉鎖と完全
開放の中間位置にある。
【0026】シャッター13の開閉動作などを行うユー
ザU1は、壁WLに固定的に設置された固定操作部(操
作盤)14を操作するか、または、リモコン送信機12
を操作することによって、所望の動作(前記中間位置の
変更なども含む)を行わせることができる。
【0027】当該リモコン送信機12は、例えば、図3
に示すような外観を備えている。当該リモコン送信機1
2は、携帯性に富み、ユーザU1の手の平に収まる程度
にコンパクトなパームサイズの送信機である。このよう
にコンパクトな本体12A内にすべての機能を収容する
ため、当該リモコン送信機12の機能は極限まで節約す
る必要がある。
【0028】図3において、リモコン送信機12の本体
12Aはその上面から突出したPBS(プッシュ・ボタ
ン・スイッチ)形式の3つの操作スイッチ51〜53を
備えている。これら操作スイッチ51〜53は、シャッ
ター動作(一般的には、開閉体の開、閉、停などの動
作)を行わせ得るシャッター操作スイッチである。
【0029】本実施形態では、当該シャッター操作スイ
ッチ51〜53のうち、シャッター操作スイッチ51
は、シャッター13の開動作を行わせるための開動作ス
イッチで、シャッター操作スイッチ52はシャッター1
3の閉動作を行わせるための閉動作スイッチで、シャッ
ター操作スイッチ53はシャッター13の開動作または
閉動作を任意のタイミングで停止させるための停止スイ
ッチである。
【0030】そして、閉動作スイッチ52と停止スイッ
チ53を同時に短く(例えば3秒以内)押すことによっ
て、所定の中間位置(中間停止位置)までの開動作およ
び閉動作(すなわち中間停止動作)を指示できるものと
する。本実施形態において当該中間位置は、当該リモコ
ン送信機12または固定操作部14の操作によって、従
来よりも、簡単に変更可能である。
【0031】必要に応じて、これらの操作スイッチ51
〜53の操作を52,53以外の組合せにしたがって組
み合わせることにより、もっと複雑な動作を行わせるこ
とも可能である。一例として、当該シャッター13がス
ラットシャッターなどである場合には、換気動作(隣接
するスラット間に設けられた開口の大きさを制御するこ
とによりシャッターの内外の空気が流通し得ない状態か
ら流通し得る状態へ移行する動作)などが、当該複雑な
動作に該当する。
【0032】当該リモコン送信機12の内部構成例は図
4に示す。
【0033】(A−1−1)リモコン送信機の内部構成 図4において、リモコン送信機12は、無線送信部54
と、送信処理部55と、プロセッサ56と、手順記憶部
57と、操作検出部58と、操作応答部59とを備え、
前記操作スイッチ51〜53は、当該操作検出部58に
設けられている。
【0034】このうち無線送信部54は、図2に示した
無線伝送路としての空間TRを介してリモコン受信機を
構成する記憶処理装置11内の後述する無線受信部27
(図1参照)に対向する部分で、送信処理部55から所
定の信号線を介して受け取った送信信号WSに対応した
無線信号WL1を無線送信する。そのために、当該無線
送信部54は、送信用のアンテナシステムやフィルタ回
路などを備えている。当該無線信号WL1は、周波数帯
域が例えば、300MHzや400MHz程度で、送信
電力が例えば1mW程度の微弱な電波であってよい。
【0035】また、前記送信処理部55は符号化処理や
変調処理などの必要な処理を実行する機能を備え、プロ
セッサ56から供給される送信処理信号RPに応じて、
生成する送信信号WSの内容を変化させる。
【0036】リモコン送信機12の場合、当該送信信号
WSの内容は、例えば、指定するシャッター動作や、I
D登録操作などの種類に応じて決定される有限個である
ので、送信する情報の発生源(この発生源は、例えばR
OM(リードオンリーメモリ)などであってよい)も送
信処理部55の内部に存在し、前記送信処理信号RPに
応じて当該発生源のなかから1つの送信情報を選択して
読み出す構成であってもよい。
【0037】ここで、IDとは、使用する周波数帯域な
どが同じであるためにリモコン受信機である記憶処理装
置11が混同する可能性のあるリモコン送信機を一義的
に識別し、真に当該記憶処理装置11に対して無線送信
することのできるユーザのリモコン送信機から送信され
た無線信号WL1だけに基づいて、シャッター13の動
作等を行うために使用される識別子である。そのため、
リモコン送信機12には無線送信するたびに無線信号W
L1のなかに当該IDを収容する証明機構(図示せず)
が必要であり、記憶処理装置11には当該IDを識別
し、ユーザ認証(または端末認証)を行うための検証機
構(図示せず)が必要である。
【0038】なお、工場などの建物の内部で、ある部屋
と別な部屋を仕切る壁(前記WLに相当)に配置される
ことも多く、スラットシャッターなどに比べ機械的に脆
弱でもともと防犯の機能などが弱いシートシャッターの
特性を考慮すると、記憶処理装置11の受信範囲内に他
のリモコン送信機が存在せず、真にユーザU1の意図し
たとおりのシャッター動作を行い得る環境では、当該証
明機構や検証機構を省略しても差し障りは少ないものと
考えられる。
【0039】前記送信処理部55に送信処理信号RPを
出力するプロセッサ56は、当該リモコン送信機12の
CPU(中央処理装置)である。
【0040】機能が極限まで節約されたリモコン送信機
12を操作するユーザU1にとって唯一の遠隔操作手段
である上述した3つの操作スイッチ51〜53を設けた
操作検出部58は、各操作スイッチ51〜53につい
て、その押し下げストロークが所定の長さに達すると操
作検出信号PB1、PB2を出力する部分である。
【0041】操作検出信号PB1は押し下げを検出した
操作スイッチに応じて異なる状態をとり、その操作手順
は手順記憶部57に一時的に記憶される。
【0042】手順記憶部57は一時記憶している手順が
どのような操作または入力データを指定しているかを判
定して、その判定結果である判定信号DSをプロセッサ
56に供給する部分である。後述する移行操作が行われ
たことを検出するのも、当該手順記憶部57である。
【0043】前記操作検出信号PB1が前記手順記憶部
57に供給されるのと同時に操作応答部59に供給され
る操作検出信号PB2も、当該PB1と同様に、押し下
げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとるよ
うにしてもよいが、本実施形態では、操作スイッチ51
〜53を区別せず、同じ状態をとるものとする。
【0044】当該操作検出信号PB2を受け取った操作
応答部59は、ブザーなどの音響発生器であり、操作ス
イッチ51〜53の押し下げが有効に検出されたことを
ユーザU1に伝えるために応答出力RAを出力する部分
である。本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区
別しないので、いずれかの操作スイッチが十分に押し下
げられると、一定音程、一定音色のブザー音が応答出力
RAとしてユーザU1に聴取されることになる。これに
より、ユーザU1は、聴覚的にスイッチ操作の有効性を
確認することができる。
【0045】例えば、パーソナルコンピュータなどでキ
ーボードを操作する場合など、リモコン送信機12に比
べるとはるかに大規模で豊富なユーザインタフェースを
備えた環境ならば、あるキーの押し下げがマシンに認識
されたか否かはビットマップディスプレイなどの画面表
示を目視すること等によって容易に確認可能であるが、
高度な携帯性が求められるリモコン送信機12は、前述
の機能の節約の観点から、機能が極限まで切りつめられ
るので、どのようにして小規模な構成で効率的にユーザ
の操作がマシン(ここではリモコン送信機12)に認識
されたか否かを確認するかは、重要になる。
【0046】なおここでは、操作応答部59の応答出力
RAを一定音程、一定音色のブザー音としたが、必要な
らば、押し下げられた操作スイッチ51〜53または同
時に押し下げられた操作スイッチの組合せに応じて音程
や音色などを変化させるようにしてもよい。また、音響
発生器による聴覚的な手段にかぎらず、LED(発光ダ
イオード)等の発光素子などを使用して、視覚的な手段
で操作スイッチの操作が有効に検出されたことをユーザ
U1に伝えるようにしてもよく、視覚的な手段と聴覚的
な手段を併用してもよい。
【0047】このような本実施形態のリモコン送信機1
2では、少なくとも、シャッター13の開動作、閉動
作、停止動作、中間停止動作などの通常操作を行うとと
もに、前記中間位置の変更や減速開始位置の変更を行う
設定操作を行い、なおかつ当該通常操作と設定操作のあ
いだでモード切替(状態遷移)を実行するための移行操
作を行う必要がある。
【0048】そのために、リモコン送信機12が通常操
作を行うための通常操作モードと、設定操作を行うため
の設定操作モードとを搭載することも考えられるが、本
実施形態では、リモコン送信機12の機能を節約するた
めに、リモコン送信機12の動作モードは単一モードと
し、当該通常操作モードや設定操作モードは一元的にリ
モコン受信機である記憶処理装置11側で管理するもの
とする。
【0049】なお、前記設定操作モードはさらに、中間
位置を変更するための中間位置設定操作モードと、減速
開始位置を変更するための減速開始位置設定操作モード
に細分することができる。
【0050】これに伴い、前記移行操作も、記憶処理装
置11の動作モードを通常操作モードと中間位置設定操
作モード間で切替える第1の移行操作と、通常操作モー
ドと減速開始位置設定操作モード間で切替える第2の移
行操作に細分することができる。
【0051】記憶処理装置11のほうも、コンパクト性
やコスト低減などの観点で、できるだけ機能を節約した
ほうが好ましいが、リモコン送信機12と異なり通常は
固定的に配置されるものなので、機能の節約に対する要
求水準はリモコン送信機12ほど厳格ではないと考えら
れるから、可能なかぎり記憶処理装置11のほうに多く
の機能を配分する構成を取ることが、システム10全体
として、効率的である。
【0052】本実施形態において、リモコン送信機12
が記憶処理装置11の動作モードを通常操作モードと中
間位置設定操作モード間で切替える第1の移行操作と、
通常操作モードと減速開始位置設定操作モード間で切替
える第2の移行操作は、あまりに単純すぎると誤操作に
よって偶発的に通常操作モードや設定操作モードに移行
してしまう可能性が高まり、あまりに複雑すぎると操作
手順をユーザが記憶したり実行したりすることが困難に
なるので、適度な複雑さを持つ操作であることを要す
る。
【0053】一例として、本実施形態では、3つの操作
スイッチ51〜53の同時押し下げを3秒間以上継続す
ることを、第1の移行操作とし、両端に配置された2つ
の操作スイッチ51と52の同時押し下げを3秒間以上
継続することを、第2の移行操作とする。
【0054】したがって本実施形態では、通常操作モー
ドにある記憶処理装置11に対してリモコン送信機12
の操作スイッチ51〜53の同時押し下げを3秒間以上
継続して行うと中間位置設定操作モードに移行し、中間
位置設定操作モードにある記憶処理装置11に対してリ
モコン送信機12の操作スイッチ51〜53の同時押し
下げを3秒間以上継続すると、通常操作モードに復帰す
る。同様に、通常操作モードにある記憶処理装置11に
対してリモコン送信機12の操作スイッチ51と53の
同時押し下げを3秒間以上継続して行うと減速開始位置
設定操作モードに移行し、減速開始位置設定操作モード
にある記憶処理装置11に対してリモコン送信機12の
操作スイッチ51と53の同時押し下げを3秒間以上継
続すると、通常操作モードに復帰する。
【0055】この場合、当該第1、第2の移行操作がリ
モコン送信機12に認識されたことの確認はユーザU1
にとって重要な意味を持つので、3つの操作スイッチ5
1〜53の同時押し下げの継続が3秒以上に達したこと
が認識された場合の操作検出信号PB2は、他の操作が
認識された場合と比べて音程や音色の異なるブザー音を
前記応答出力RAとして、操作応答部59から出力させ
るようにするとよい。2つの操作スイッチ51と53の
同時押し下げの継続が3秒以上に達したことが認識され
た場合も同様である。
【0056】当該リモコン送信機12から無線信号WL
1を受信し、前記通常操作モードや設定操作モードを管
理する記憶処理装置11の主要部の構成例は、図1に示
す通りである。
【0057】(A−1−2)記憶処理装置の内部構成 図1において、当該記憶処理装置11は、減速指示部2
0と、中間停止指示部21と、シャッター仕様識別部2
2と、カウンタ23と、比較器24と、基準数値メモリ
25と、基準数値候補メモリ26と、無線受信部27
と、受信処理部28と、制御部29と、モードメモリ3
0と、手順記憶部31とを備えている。
【0058】当該記憶処理装置11には、前記固定操作
部14内に設けられた操作検出部32(および操作応答
部33)と、前記モータの近傍に配置されたシャッター
制御部40およびエンコーダ41が有線接続されてい
る。
【0059】ここで、固定操作部14は、有線接続され
ている点を除き、基本的に前記リモコン送信機12と同
じユーザインタフェースをユーザU1に対して提供する
部分である。
【0060】したがって、当該操作検出部32は前記操
作検出部58に対応し、操作スイッチ33は前記操作ス
イッチ53に対応し、操作スイッチ34は前記操作スイ
ッチ54に対応し、操作スイッチ35は前記操作スイッ
チ55に対応し、操作応答部33は前記操作応答部59
に対応する。また、図4と同じ符号を付与した各信号P
B1、PB2、RAの機能も図4と同じである。
【0061】ただし固定操作部14は、携帯性を要求さ
れない点などでリモコン送信機12よりも多機能化しや
すいので、必要ならば、操作スイッチの数を増やした
り、操作応答部33を多機能化したり、液晶ディスプレ
イ装置を搭載したりすること等も比較的容易である。
【0062】なお、ここでは、記憶処理装置11を固定
操作部14の外に配置しているが、記憶処理装置11の
構成要素20〜31の全部または一部を、当該固定操作
部14内に配置することも可能なことは当然である。
【0063】一方、前記エンコーダ41は前記モータの
出力軸の回転に応じてエンコーダパルスENを出力する
部分である。当該エンコーダパルスENのパルス数をカ
ウントすることによって、記憶処理装置11は、シャッ
ター13の位置をリアルタイムで認識することが可能で
ある。
【0064】また、前記シャッター制御部40は、当該
モータの出力軸の回転を制御する部分である。
【0065】なお、シートシャッター13の場合、材質
などの点から、上述したように機械的に脆弱なので、シ
ャッター13が矢印D2方向に移動して完全開放状態に
なるときの速度が速すぎると、シャッター収納ボックス
(図示せず)にシャッター13が収納されるときの衝撃
などによってシャッターカーテンが機械的に破損する可
能性もあり、完全開放状態の少しまえにモータの出力軸
の回転速度を減速する必要がある。
【0066】一般にシャッターシステムは、シャッター
カーテンの開閉動作を行うための駆動システムの観点
で、モータ単独駆動システムと、バネ併用システムに分
類することができる。
【0067】当該モータ単独駆動システムでは、モータ
が直接的に、シャッターの開動作と閉動作の双方を行
う。スラットシャッターのようにシャッターカーテン部
分の重量が大きいと、モータ単独駆動システムの場合、
開閉体トルクに抗しながら安定的に閉動作を行うため、
モータは、少なくとも過渡的には、負のトルク(モータ
の出力軸の回転方向と反対方向のトルク)を発生して回
生制動を行うことを求められる可能性がある。これはク
レーンなどの巻上機において巻き下ろしを行うときのモ
ータ動作と同様で、少なくとも一時的には、モータが発
電機として機能することを意味する。
【0068】ここで開閉体トルクとは、シャッターの開
閉時に巻取りシャフトやモータの出力軸に対して開閉体
(シャッタースラットやシャッターパネルなど)の重量
に起因して作用するトルクのことである。
【0069】シャッターの場合、通常は軽量化シャッタ
ーでも開閉体(シャッタースラットやシャッターパネル
など)がかなりの重量を持っている。
【0070】シャッターを閉動作させるということは、
完全開放状態では巻取りシャフトに複数回(例えば4回
程度)巻き付けられて完全に収納されている開閉体が、
展開されて巻取りシャフトを離れ、通常は垂直方向下方
に移動することを意味する。一連の開閉体のうち、当該
巻取りシャフトを離れる部分(これはシャッター収納ボ
ックスからの引出し量に対応する)が増加すればその重
量が巻取りシャフトに対してトルク(開閉体トルク)と
して作用する。しかもこの開閉体トルクは、1回の開動
作または閉動作が行われているあいだでも、かなり大幅
に変動するという特徴がある。
【0071】ただしシートシャッターの場合、シャッタ
ーカーテンの重量はきわめて軽いので、小容量のモータ
でも比較的容易に、当該モータ単独駆動システムを構成
することができる。このため、通常、シートシャッター
には、当該モータ単独駆動システムが用いられる。
【0072】したがって本実施形態のシートシャッター
13にも、当該モータ単独駆動システムを用いるものと
する。
【0073】一方、前記バネ併用システムでは、巻取り
バネの弾性力を前記開閉体トルクと反対方向(開動作方
向)に作用させることで、シャッターが完全に開放され
ている完全開放状態と完全に閉鎖されている完全閉鎖状
態の中間のすべての動作状態において、当該弾性力と開
閉体トルクとをほぼ完全にバランスさせ、モータがわず
かのトルクを出力するだけで、開動作を行うことも閉動
作を行うことも、比較的簡単、かつ安定的に行うことが
できる。
【0074】したがって、バネ併用システムでは、前記
負のトルクの発生が不要となり、モータ単独駆動システ
ムに比べてモータの制御が簡単になる。当該バネ併用シ
ステムは、比較的軽量のスラットシャッターなどに用い
られることが多い。
【0075】本実施形態のように、シートシャッター1
3にモータ単独駆動システムを採用する場合、上述した
ように、完全開放時には完全開放状態の少しまえにモー
タの出力軸の回転速度を減速することになる。
【0076】当該減速を指示するのが、前記減速指示部
20である。
【0077】減速指示部20は、制御部29から供給さ
れる制御信号S4と、比較器24から供給される比較結
果CPに応じて動作し、減速信号BSを出力することに
よってシャッター制御部40に対し、開動作中のシャッ
ター13の減速を指示する部分である。ここで、制御信
号S4は当該減速指示部20の有効、無効を制御する信
号であり、比較結果CPは当該有効時において、減速信
号BSを出力するタイミングを指定する信号である。ま
た、減速信号BSを受け取ったシャッター制御部40
は、当該受け取りのタイミングによって指定される減速
開始位置で、減速処理を開始する。
【0078】なお、シャッター13が減速を開始する位
置(減速開始位置)は、シャッター13の開閉速度に影
響するものと考えられる。
【0079】減速信号BSを受け取ったシャッター制御
部40が実行する減速処理は、シャッター制御部40が
ブレーキ機構を備えている場合には当該ブレーキ機構を
利用して実行し、ブレーキ機構を備えていない場合に
は、例えば一時的に開放方向と反対方向のトルクを発生
する電力を供給すること等によって実現することになる
ものと考えられる。減速処理の目的は下端部13Aが図
2に示す位置PN0に到達する完全開放状態におけるシ
ャッター速度を十分に低下して、前記衝撃を弱め、シャ
ッター13の破損を防ぐことにあるが、減速開始位置が
上昇するほどシャッター速度を十分に低下することが難
しくなるため、下端部13Aが減速開始位置に到達する
まえのシャッター速度を低下することが必要になる可能
性が高い。
【0080】すなわち、シャッター13の下端部13A
が位置PN0に到達する完全開放状態までに速度を十分
に低下させるためには減速開始位置まえのシャッター速
度は、減速開始位置がPN2のときよりも、PN1のと
きのほうが、遅くなる可能性が高い。
【0081】なお、本実施形態では、完全開放時にのみ
当該減速処理を実行するものとするが、必要に応じて、
中間停止時や、完全閉鎖時にも、当該減速処理を実行す
るようにしてもよい。
【0082】前記制御部29から制御信号S5を受け取
り、比較器24から比較結果CPを受け取る中間停止指
示部21は、これらの信号CPとS5に応じて中間停止
信号ISを出力する部分である。ここで、制御信号S5
は、当該中間停止指示部21の有効、無効を指定する信
号であり、比較結果CPは、中間停止信号ISを出力す
るタイミングを指定する信号である。また、中間停止信
号ISを受け取った場合、シャッター制御部40は、当
該受け取りのタイミングによって指定される中間位置
で、シャッター13を中間停止する。
【0083】ここで、前記減速指示部20からシャッタ
ー制御部40へ減速信号BSを伝送するための信号線、
中間停止指示部21からシャッター制御部40へ中間停
止信号ISを伝送するための信号線、制御部29から通
常の開閉動作を指示する通常動作信号NSを伝送するた
めの信号線、およびエンコーダ41からカウンタ23へ
エンコーダパルスENを伝送するための信号線によって
構成される電気的なインタフェースをLF1とする。
【0084】当該電気的インタフェースLF1の構造
は、構成要素23,20,21、29以外の記憶処理装
置11内の構成要素(比較器24など)の機能に依存せ
ず一定である。
【0085】すなわち、本実施形態は、比較器24や基
準数値候補メモリ26などの機能を搭載した点に従来の
記憶処理装置11に相当する装置との相違があるとみる
ことができるが、当該比較器24や基準数値候補メモリ
26などの機能を搭載したことは、電気的インタフェー
スLF1の構造に実質的な変化を与えていない。
【0086】同様に本実施形態では、記憶処理装置11
に当該比較器24や基準数値候補メモリ26などの機能
を搭載したことによって、前記リモコン送信機12の操
作スイッチ51〜53の数や、固定操作部14の操作ス
イッチ33〜35の数が、従来に比べて増加することも
ない。
【0087】なお、図1では、減速信号BSの伝送を示
す矢印、通常動作信号NSの伝送を示す矢印、および中
間停止信号ISの伝送を示す矢印は、それぞれ1本ずつ
であるが、これらの矢印は論理的な矢印であり、物理的
な信号線の数は必ずしも当該矢印の数と同じである必要
はない。したがって、図1は、各信号BS、NS、IS
を、それぞれ1本の信号線で伝送することを意味しな
い。
【0088】必要に応じて、シャッター制御部40と記
憶処理装置11間の接続(および/またはエンコーダ4
1と記憶処理装置11間の接続)は、平衡伝送路を用い
て行うようにするとよい。平衡伝送路では、コモンモー
ドノイズがノーマルモードノイズに変化することを防ぐ
こと等に有効であり、耐ノイズ性に優れている。
【0089】前記エンコーダ41からエンコーダパルス
ENの伝送を受けるカウンタ23は、当該エンコーダパ
ルスENのパルス数をカウントすることで得られるカウ
ント値CTによって、カウント開始時からの相対的なシ
ャッター13の(下端部13Aの)位置を示す部分であ
る。当該カウンタ23はカウントアップするタイプのも
のであっても、カウントダウンするタイプのものであっ
てもかまわないが、ここでは、カウントアップするもの
とする。
【0090】当該カウンタ23のカウント値CTは、制
御信号S1によって適宜、リセットされて0に戻され
る。当該リセットのタイミングは、例えば、シャッター
13が完全開放状態となったときや、完全閉鎖状態とな
ったときである。本実施形態ではシャッター13が予め
設定した前記中間位置に達したときにもリセットするも
のとする。
【0091】基準数値メモリ25は、基準数値候補メモ
リ26内に格納されている(1または)複数の基準数値
候補のなかから制御部29が制御信号S2を用いて選択
した基準数値を、基準数値信号CNとして読み込むメモ
リである。
【0092】本実施形態では、当該基準数値候補は中間
位置を指定するための基準数値ISN1と、減速開始位
置を指定するための基準数値BSN1の2つであるもの
とするが、必要に応じて、基準数値候補は、当該2つよ
り多くしてもよく、少なくしてもよい。
【0093】例えば、中間位置を指定するための基準数
値をISN1以外にも用意し、ユーザU1が適宜、選択
できるようにしてもよい。
【0094】ここで、基準数値候補メモリ26が記憶し
ている基準数値候補ISN1およびBSN1は半永久的
に保存する必要がある反面、前記設定操作モードによっ
てその値が変更されたときには、記憶内容を書き換える
必要もある。
【0095】したがってこの基準数値候補メモリ26と
しては、EEPROM(フラッシュメモリ:Electrical
Erasable Programmable ROM)などの書き込み可
能なROM(リードオンリーメモリ)を使用するものと
する。
【0096】なお、EEPROMの場合、書き込みに
は、通常のRAM(ランダムアクセスメモリ)に比べて
長い時間(例えば10ms程度)を要するが、この時間
はシャッターの遠隔操作システムにおいて問題となるほ
どの時間ではないと考えられる。
【0097】ただし、必要に応じて、磁気的記憶手段
や、十分な電源バックアップ機構を備えたRAMなどで
当該ROMを置換することが可能である。一般に、メモ
リ自体の価格は、EEPROMのほうがRAMよりも高
価であるが、バックアップ用の電力消費などの点を考慮
すると、運用コストはRAMのほうが高くなる可能性が
高い。実際の実装にあたっては、これらの点を考慮し
て、有利なものを選定すればよい。
【0098】これに対し基準数値メモリ25のほうは、
その記憶内容は、シャッター13の動作開始から動作終
了まで(例えば、シャッター13の完全閉鎖を行う場合
には、シャッター13の下端部13Aが位置PN0にあ
るときから位置PNEに移動するまで)維持できれば十
分なので、通常のRAM(ランダムアクセスメモリ)に
よって構成することができる。
【0099】制御部29は、前記減速処理を実行させた
い場合には基準数値候補BSN1を基準数値候補メモリ
26から基準数値メモリ25に書き込ませ、前記中間停
止を行わせたい場合には、基準数値候補ISN1を基準
数値メモリ25に書き込ませることになる。
【0100】当該制御部29にモード信号MSを用いて
接続されているモードメモリ30は、当該記憶処理装置
11の現時点の動作モードが、前記通常操作モードであ
るか、前記中間位置設定操作モードであるか、または前
記減速開始位置設定モードであるかを示す値を記憶する
部分で、制御部29は当該モードメモリ30が記憶して
いる値を調べることによって、いつでも動作モードを確
認することが可能である。当該モードメモリ30は前記
RAMによって構成することができる。
【0101】カウンタ23からカウンタ値CTを受け取
り、基準数値メモリ25から基準数値NWとして、BS
N1またはISN1を受け取る(BSN1を受け取るの
は減速処理が必要な完全開放時で、ISN1を受け取る
のは中間停止時)比較器23は、カウンタ値CTが当該
基準数値NWに達したときに、比較結果CPを非能動状
態から能動状態に変化させて、開動作中または閉動作中
のシャッター制御部40に対し、中間停止や減速開始の
タイミングを指定する部分である。
【0102】また、前記制御部29に対し信号S3を用
いて接続されているシャッター仕様識別部22は、シャ
ッター13の機械的な仕様を示す情報を、当該信号S3
として制御部29に供給する部分である。
【0103】当該信号S3の内容は、シャッター仕様識
別部22に施される操作RBによって変化する。当該操
作RBは、電気的または磁気的な信号であってもよい
が、ここでは、機械的な操作であるものとする。
【0104】シャッター13等と記憶処理装置11を組
み合わせて工場などから出荷する場合には、工場出荷時
点までに、当該操作RBによって、シャッター13がシ
ートシャッターであることや、前記モータ単独駆動シス
テムであることなどの機械的な仕様を指定しておく。当
該操作PBは、シャッター13、記憶処理装置11、お
よび固定操作部14の設置後にはユーザU1が容易に操
作することのできない場所に配置された所定のディップ
スイッチなどの操作であってよい。
【0105】なお、工場出荷時点でシャッター(13)
と記憶処理装置11の組合せが確定しておらず設置時に
確定する場合には、設置作業の際に、当該操作PBを実
行するようにするとよい。
【0106】当該操作PBの内容、すなわち信号S3の
内容によって、例えば、前記減速処理を行う必要が生じ
たり生じなかったりするからである。
【0107】例えば、本実施形態のようにモータ単独駆
動システムを用いるシートシャッターであれば前記減速
処理が必要であるが、バネ併用システムを用いるシート
シャッターであれば、バネの弾性力を活用することで減
速処理を省略することも可能であるし、バネ併用システ
ムを用いるスラットシャッターの場合には、減速処理は
通常、行う必要がない。
【0108】次に、上述したリモコン送信機12から無
線送信された無線信号WL1を空間TRを介して受信す
る無線受信部27は、受信用のアンテナシステムやフィ
ルタ回路などを備えている。
【0109】前記無線受信部27からは受信した無線信
号WL1に対応した受信信号WSが出力される。受信信
号WSは所定の信号線を介して受信処理部28に供給さ
れる。当該受信信号WSは前記送信信号WSに対応する
信号である。
【0110】受信処理部28は、受け取った受信信号W
Sに対して復調処理、復号処理などの必要な処理を施し
て受信処理信号RPを生成し、出力する部分である。
【0111】受信処理信号RPは、前記送信処理信号R
Pに対応した信号で、通常操作モードではシャッターの
開動作、閉動作、停止動作、中間停止動作などのシャッ
ター動作を指定するシャッター動作指定信号としてのみ
機能するが、前記設定操作モードでは、設定内容を指定
する設定内容指定信号として機能し、動作モードの切替
時には、動作モード移行指示信号として機能する。
【0112】前記受信処理部28から当該受信処理信号
RPを受け取る制御部29は、リモコン受信機である当
該記憶処理装置11のCPUとして機能する部分であ
る。
【0113】なお、本実施形態でCPU29の外部に設
けた記憶処理装置11の各構成要素(例えば、30,3
1など)の大部分は、実際の実装では、CPU29の内
部で主としてソフトウエア的に実現するのが普通であ
る。
【0114】また、本実施形態では、リモコン送信機1
2、固定操作部14のいずれを用いても、前記通常操
作、移行操作、および設定操作のすべてを実行すること
ができるものとしたが、これらの操作の一部をリモコン
送信機12だけ(または固定操作部14だけ)で行うこ
とができるようにしてもよいことは当然である。
【0115】以下、上記のような構成を有する本実施形
態の動作を、図5のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0116】図5のフローチャートは、P10〜P17
の各ステップから構成されている。
【0117】(A−2)実施形態の動作 ここでは、前記リモコン送信機12を用いて、前記中間
位置を変更する場合を例に説明する。シートシャッター
の場合、例えば工場内で図2に示す空間SP1からSP
2へ(またはSP2からSP1)へ荷物などを運搬する
場合、当該荷物などの高さに応じて、できるだけ低い中
間位置を設定することになる。このとき、当該荷物を運
ぶ際には、シャッター13を当該中間位置まで開放し、
荷物が通過するとただちにシャッター13を完全閉鎖状
態にする動作を荷物が通過するたびに繰り返すことにな
るので、当該中間位置を低くするほど、上述した保温、
保冷、防塵、防虫効果などを高めることができるからで
ある。
【0118】図5において、リモコン送信機12に対す
る電源投入や記憶処理装置11に対する電源投入などに
より、当該フローが開始した場合(P10)、記憶処理
装置11の初期状態での動作モードは通常操作モードと
なる(P11)。
【0119】前記設定操作モードの利用頻度に比べて当
該通常操作モードの利用頻度のほうがはるかに高いのが
普通であると考えられるので、初期状態の動作モードは
このように通常操作モードにするのが効率的である。
【0120】通常操作モードであるから、もちろんこの
状態で、操作スイッチ(例えば51)を押し下げれば、
シャッター13は通常の動作(例えば開動作)を行うこ
とになる。
【0121】またこのとき、上述した閉動作スイッチ5
2と停止スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)
押すと、基準数値ISN1に対応する中間位置PNS
で、シャッター13が中間停止する。
【0122】ところで遠隔操作システム10には、閉動
作しているシャッター13の下端部13Aに何らかの通
過物体が当接したり、当接するまでには至らずに物体が
通過しようとして近接した場合に、当該閉動作を停止し
て所定の退避位置(これも中間位置の一種)までシャッ
ター13を開動作する破損防止機構を搭載することが考
えられる。なお、物体近接時に所定の退避位置までシャ
ッター13を開動作することは、シャッター13が閉動
作しているときのみではなく、例えば全閉等で停止して
いる場合にも行うこととしてもよい。適用例としては、
工場内で荷物を運搬するための運搬車が出入りする際に
リモコン送信機の開閉スイッチの押し下げを省略したい
ような場合が考えられる。このような適用例では、前述
の所定の退避位置にシャッター13を開動作させた後、
物体の検出が無い状態になった場合には、例えば全閉等
の所定の位置まで閉動作させるようにすることが好まし
い。
【0123】上述の当接検出は、例えば、シャッター制
御部40内に搭載しているモータのトルク変化などが発
生すると、当該変化を通過物体検知センサが検出するこ
とによる。また、接近検出は、例えばシャッター13の
近傍に設けられた光路接断判定による通過物体検知セン
サが光路接断の変化を検出することによる。
【0124】当該物体当接感知部が前記モータのトルク
変化を検出したことや当該通過物体検知センサが接近物
体を検出したことが前記制御部29に伝えられると(例
えば、当該感知部や当該検知センサが接続される端子に
当接や接近を検出した旨の入力がなされ、この信号が前
記制御部29に伝えられることにより)、当該制御部2
9が下端部13Aを、当該退避位置まで後退させること
になる。当該退避位置は、当該物体当接感知部や当該通
過物体検知センサに対応して設定するようにしてもよ
い。
【0125】当該ステップP11につづくステップP1
2では、前記第1の移行操作を行ったか否かが検査され
る。本実施形態では上述したように、3つの操作スイッ
チ51〜53の同時押し下げを3秒間以上継続すること
を、当該第1の移行操作としたので、ステップP12で
は当該操作の検出が行われたか否かが検査される。
【0126】当該第1の移行操作の検出が行われなけれ
ば、ステップP12はNo側に分岐して記憶処理装置1
1の動作モードは通常操作モードを維持する。
【0127】一方、リモコン送信機12に対して当該第
1の移行操作が行われた場合、リモコン送信機12側で
は、前記操作応答部59が応答出力RAとして、他の操
作(例えば、開動作を指示するための操作スイッチ51
の押し下げ操作)が認識された場合と比べて音程や音色
の異なるブザー音を発して、ユーザU1に当該認識が行
われたことを伝える。
【0128】リモコン送信機12が記憶処理装置11の
受信範囲内に存在して、雑音などの影響も大きくなけれ
ば、当該第1の移行操作に対応した情報を持つ無線信号
WL1を受信することによって、記憶処理装置11は通
常操作モードから中間位置設定操作モードに移行する
(P13)。この移行は、前記モードメモリ30が格納
している値を書き換えることによって行われる。
【0129】次にステップP14では、新たな中間位置
の情報を記憶処理装置11に与えて、中間位置を設定し
直すことになる。新たな中間位置の情報を記憶処理装置
11に与える方法(情報入力方法)にはさまざまなもの
が考えられるが、機能が限定されているリモコン送信機
12を用いて行う点を考慮すると、実際に所望の中間位
置までシャッター13の下端部13Aを移動させること
によって与えるのが効率的であると考えられる。
【0130】この場合、例えば、当該下端部13Aが位
置PN0にある完全開放状態を初期位置とし、閉動作ス
イッチ52を押し下げて当該初期位置からシャッター1
3に閉動作を行わせ、所望の中間位置まで下端部13A
が移動したところで停止スイッチ53を押し下げること
によって、当該情報の入力を行うものとする。
【0131】当該初期位置は必ずしも位置PN0である
必要はないが、位置PNEまたは位置PN0を初期位置
としたほうが処理が簡単になるものと考えられる。した
がって、当該初期位置以外の位置に下端部13Aが存在
する場合には、記憶処理装置11の動作モードが通常操
作モードから中間位置設定操作モードに移行したとき
に、所定の初期位置まで前記下端部13Aを移動させ
て、前記情報の入力を待ち受けるようにするとよい。
【0132】例えば、新たに設定しようとする中間位置
が図2に示す位置PNTで初期位置がPN0である場
合、ユーザU1が停止スイッチ53を押し下げるタイミ
ングが遅れると閉動作するシャッター13の下端部13
Aが当該PNTを通過して位置PNT+1まで達してし
まう。この場合、ユーザU1は開動作スイッチ51を押
し下げることによって下端部13Aを目的のPNTまで
戻す必要がある。
【0133】このときカウンタ23内のカウンタ値CT
は制御信号S1を用いる制御部29の制御下にあるが、
制御部29では、前記初期位置PN0からPNT+1ま
でカウンタ値CTをエンコーダパルスENに応じてイン
クリメント(+1)していたとすると、PNT+1から
PNTに戻すときには、エンコーダパルスENに応じて
デクリメント(−1)することになる。
【0134】このように停止スイッチ53を押し下げる
タイミングが遅すぎたり、早すぎたりすることによる微
調整は、当該情報入力方法を実行する場合には不可欠と
考えられる。ただし、当該微調整に要する手数や時間を
低減するため、通常はかなり高速に行われるシートシャ
ッター13の開閉動作を、当該情報入力時には、やや低
速で行うようにしてもよい。
【0135】あるいはユーザU1が手動で、当該シート
シャッター13の下端部13Aを所望の中間位置PNT
まで移動させるようにしてもよい。
【0136】いずれにしても、最終的に確定したカウン
タ値CTが、設定される新たな中間位置を示す基準数値
ISN2とされ、制御部29によって前記基準数値候補
メモリ26上の従前の基準数値ISN1に上書きされ
る。
【0137】この確定のタイミングは、当該ステップP
14につづくステップP15が、Yes側に分岐したタ
イミングである。
【0138】ステップP15では、前記第1の移行操作
と同じ操作をユーザU1がもう1度おこなったことを制
御部29が検出することによって、当該Yes側を選択
する。当該Yes側を選択するまではステップP15の
No側の選択を継続し、記憶処理装置11の動作モード
を中間位置設定モードに維持する。
【0139】ステップP15のYes側の分岐につづい
て実行されるステップP16では、上述した新たな中間
位置を示す基準数値ISN2の上書きが行われる。この
上書きは論理的には、従前の基準数値ISN1の削除と
新しい基準数値ISN2の記憶にわけることもできる
が、メモリ上の同一の記憶領域に新たなデータを書き込
めば従前のデータは失われるので、物理的には1つの上
書き操作(または書き込み操作)と同等である。
【0140】当該上書きの実行後ただちに、当該中間位
置設定操作モードは解除され(P17)、記憶処理装置
11の動作モードは、前記ステップP11の通常操作モ
ードに復帰する。
【0141】このとき記憶処理装置11へ電源供給を断
ったとしても、新たな中間位置を示す基準数値ISN2
の記憶は、基準数値候補メモリ26上に維持されてい
る。
【0142】ステップP17のあとの通常操作モード
(P11)ではすでに新たな中間位置(ISN2)が有
効になっているので、上述したように、閉動作スイッチ
52と停止スイッチ53を同時に短く(3秒以内)押す
ことによって中間停止を指示すると、シャッター13は
当該基準数値ISN2に対応する新たな中間位置PNT
で停止するようになる。
【0143】なお、以上の動作では、通常操作モードか
ら中間位置設定モードへの移行操作も、中間位置設定モ
ードから通常操作モードへの移行操作も、同一の前記第
1の移行操作としたが、必要に応じて、これらの移行操
作を異なる操作としてもよい。
【0144】また、図5のフローチャートでは、ユーザ
U1が2回目の前記第1の移行操作を行うまではいつま
でも、記憶処理装置11の動作モードは中間位置設定操
作モードに維持されたが、ステップP14とP15の間
にタイマ処理を設け、一定時間(例えば、10秒程度)
以上、有効な操作が検出できない場合には自動的に中間
位置設定操作モードから通常操作モードに復帰するよう
にしてもよい。機能が限定されているリモコン送信機1
2や記憶処理装置11などを用いていることから、状況
によりユーザU1が記憶処理装置11の動作モードが何
であるかを見失う可能性もあるため、このような自動復
帰機能を設けたほうが、システム10の使い勝手が向上
する。
【0145】なお、以上ではリモコン送信機12を用い
た場合を例に説明したが、固定操作部14を用いる場合
の動作も、実質的に同じである。
【0146】また、図5のフローチャートでは中間位置
を設定する場合を例に説明したが、減速開始位置を設定
する場合の動作も、実質的に同じである。
【0147】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、本実施形態によれば、ドライバなどの工
具類を用いることなく、従来よりも簡単かつ短時間の操
作によってシャッターの中間位置や減速開始位置を変更
し、シャッター動作をカスタマイズすることが可能にな
る。
【0148】(B)他の実施形態 上記実施形態では、本発明を混合システムに適用した場
合を例に説明したが、本発明は、専用の無線リモコンシ
ステムまたは有線リモコンシステムのいずれかに適用す
ることも可能である。
【0149】有線リモコンシステムに適用する場合、リ
モコン送信機は所定の装着部などに装着して、前記固定
操作部14を使用する場合のように、有線伝送路を介し
て記憶処理装置11と通信するようにしてもよい。
【0150】なお、上記実施形態では、無線信号WL1
は周波数帯域が300MHzや400MHz程度で、送
信電力が1mW程度の微弱な電波であっったが、本発明
の適用範囲はこれに限定されるものではない。これより
も高い周波数や低い周波数の電波を使用してもよく、赤
外線などを使用してもよい。また、送信電力もこれより
も大きくしてもよく、小さくしてもよい。
【0151】また、上記実施形態の記憶処理装置11に
搭載していたシャッター仕様識別部22は省略可能であ
る。当該シャッター仕様識別部22の機能によって、同
一の記憶処理装置11をさまざまなシャッターと組み合
わせて使用することが可能になり、同一装置の大量生産
によるコスト低減を期待することができるが、予め、特
定のシャッターとの組合せが確定している記憶処理装置
にあっては、このような機能は不要である。
【0152】また、上記実施形態の記憶処理装置11は
減速指示部20と、中間停止指示部21の双方を搭載し
ていたが、いずれか一方だけを搭載するものであっても
よい。
【0153】さらに、上記実施形態の減速指示部20
は、ブレーキや反対方向のトルクを発生させること等に
よって積極的な減速処理を実行させるものであったが、
本発明では、モータに対する電力供給を断つこと等によ
り、シャッター(例えば13)の開閉動作に必要な駆動
力の発生源を無くし、ガイドレールとシャッターカーテ
ン部の摩擦などを利用してシャッター速度の消極的な減
速(自由停止処理)を行わせる自由停止指示部を設ける
ようにしてもよい。
【0154】自由停止処理の場合も、前記減速処理の場
合と同様に、設定、変更の対象となるのは自由停止を開
始する位置(すなわち自由停止開始位置)である。当該
自由停止開始位置は基本的に上記減速開始位置に相当す
る概念である。
【0155】しかしながら、当該自由停止処理は、極め
て軽量なシートシャッターなどではあまり利用されず、
また通常は、完全開放時に利用されるものでもない。す
なわち当該自由停止処理は、スラットシャッターなどを
完全閉鎖する際に利用されるのがふつうである。従来
は、前記シャッター(13。ここでは、シャッター13
がスラットシャッターであるものとする)の下端部(1
3A)の位置が最下端PNEの近傍(例えば、最下端か
ら50cm上方の位置)に配置したセンサ(例えば光電
管)が、当該シャッターの下端(例えば13A)を検出
したときに、自由停止処理を開始する構成となってい
た。
【0156】このような前記自由停止指示部は、減速指
示部20や中間停止指示部21とともに記憶処理装置
(11)内に設けてもよく、単独で記憶処理装置(1
1)内に設けてもよい。
【0157】なお、上記実施形態では、開放時にのみ当
該減速処理を実行するものとしたため、減速開始位置
は、開放用の減速開始位置のみであったが、システム構
成によっては、開放用の減速開始位置だけでなく、シャ
ッターの閉鎖時に使用する閉鎖用の減速開始位置が併存
する場合もある。
【0158】この場合、減速開始位置設定時に、当該中
間位置の用途、すなわち開放用、閉鎖用いずれの減速開
始位置であるかを、どのようにして指定するかが問題と
なる。その指定方法として、以下の(1)〜(5)のよ
うな方法が考えられる。
【0159】(1)予めモード設定等で、用途指定(開
放用であるか閉鎖用であるかの指定)を行った上で、あ
る中間位置を指定する所定の操作が行われると、システ
ム(前記記憶処理装置11に相当する装置)が、当該中
間位置を当該用途のための中間位置として認識する。
【0160】(2)開放方向か閉鎖方向に動作させてい
るとき(または、直前に動作していたとき)に所定の操
作で中間位置を指定すると、当該中間位置は、当該動作
方向に対応する用途の中間位置であるものとして、シス
テムが認識する。
【0161】(3)指定した中間位置の位置自体に応じ
て、システムが自動的に用途を特定する。例えば、完全
開放位置と完全閉鎖位置のちょうど中央(より一般的に
は予め決められている所定位置)を基準位置として、当
該基準位置よりも完全開放位置寄りの中間位置を指定し
た場合には、システムはその中間位置の用途を開放用と
して認識し、反対に当該基準位置よりも完全閉鎖位置寄
りの位置を指定した場合には、閉鎖用として認識する。
【0162】(4)中間位置を指定する位置指定操作と
ともに用途指定を行う用途指定操作も行うようにし、当
該位置指定操作によって指定された中間位置は、当該用
途指定操作によって指定された用途であるとシステムが
認識する。
【0163】(5)非開閉装置側通信装置または開閉装
置側通信装置に、予め候補となるいくつかの中間位置を
用途別に用意しておき、所定の選択操作によって中間位
置を選択するようにする。この場合、中間位置の選択
は、同時に用途の選択ともなっている。
【0164】前記指定方法(1)〜(5)は、減速開始
位置について述べたが、これらは前記自由停止開始位置
などについても、そのまま当て嵌まる。
【0165】なお、指定した中間位置(減速開始位置な
ど)を解除する方法としては、全部の中間位置指定を同
時に解除する全部解除機能と、一部の中間位置だけを解
除する一部解除機能を設けるようにするとよい。
【0166】例えば、特定の操作スイッチを押し下げる
ことで全部解除を実行したり、前記固定操作部14など
に番号キーを設けておき、当該番号キーの押し下げと、
所定の操作スイッチの押し下げを同時に行うことによ
り、一部解除を実行したりするようにしてもよい。
【0167】また、上記実施形態では、リモコン送信機
12に搭載する機能をできるだけ少なくし、できるだけ
多くの機能を記憶処理装置11側に配分する構成を取っ
たが、必要ならば、記憶処理装置11が搭載している機
能の一部をリモコン送信機12側に搭載する構成を採用
することもできる。
【0168】例えば、構成要素23〜26、30などを
リモコン送信機12側に配置するようにしてもよい。
【0169】さらに、上記実施形態では、操作スイッチ
は、PBS形式のスイッチであるものとしたが、本発明
は、PBS形式のスイッチに限って適用されるものでは
ない。スライド式スイッチや回転式スイッチなどを使用
してもよく、圧力や温度、静電気の変化などに反応する
各種のスイッチを適用することもできる。
【0170】なお、上記実施形態においては主として、
シートシャッターについて本発明を適用したが、本発明
はシートシャッター以外にも、ガレージ用シャッターや
窓用シャッターなど各種のシャッターに適用することも
可能である。
【0171】さらに本発明は、シャッター用としてだけ
でなく、ドア、窓、オーバーヘッドドア、ロールスクリ
ーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置な
どの他の開閉装置の混合システムにも適用することが可
能である。
【0172】また、以上の説明において、情報の流れる
方向は、基本的にはリモコン送信機からリモコン受信機
(記憶処理装置11)へ向かう単方向であったが、本発
明の適用範囲はこのような単方向通信に限定されるもの
ではない。
【0173】すなわち当該リモコン送信機を送信専用の
通信機器ではなく遠隔操作用の送受信機である操作送受
信機に置換するとともに、当該リモコン受信機を受信専
用の通信機器ではなく遠隔被操作用の送受信機である被
操作送受信機に置換し、必要に応じて全二重通信や半二
重通信が行えるようにしてもよい。
【0174】このとき操作送受信機から被操作送受信機
に向かう無線信号に含まれている信号は、前記シャッタ
ー動作などを指示する動作状態指示信号であってよく、
反対に被操作送受信機から操作送受信機に向かう無線信
号に含まれている信号は、シャッター動作の現状を報告
するための動作状態報告信号であってよい。
【0175】当該動作状態報告信号は、その時点のシャ
ッター動作状態が、例えば、「全開放状態」、「全閉鎖
状態」、「一部開放状態(部分的に開放して停止してい
る状態)」、「開動作中」、「閉動作中」、「異常発
生」などであることを示す信号であってよい。
【0176】この場合、当該動作状態報告信号を受け取
ることによって、操作送受信機のユーザは、シャッター
動作状態が例えば当該「閉動作中」であることを認識す
ることができる。
【0177】また、当該操作送受信機を携帯受信機に置
換し、被操作送受信機を固定送信機に置換することもで
きる。この場合、情報の流れる方向は、固定送信機から
携帯受信機に向かう単方向となる。常時このような単方
向通信だけが行われるシステム構成であってもよく、通
信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このよう
な単方向通信を行い得るシステム構成であってもよい。
【0178】すなわち、前記操作送受信機と被操作送受
信機において、通信方向モード切換に応じて必要な場合
にのみ、このような単方向通信を行い得るようにしても
よい。
【0179】また、以上の説明では、主として、開閉装
置側通信装置が遠隔被操作器であり、非開閉装置側通信
装置が遠隔操作器である場合について説明したが、本発
明は、このケースに限って適用できるものではない。
【0180】非開閉装置側通信装置が受信だけを行う
(ただし割り当てられているIDは送信する)実質的な
受信専用機器である場合も考えられる。
【0181】この受信専用機器は、例えば、メンテナン
スなどを目的としたもので、開閉装置側通信装置が開閉
体に関して保有している動作管理情報(開閉体の開閉位
置、開閉回数、開閉に関する障害情報、開閉時の障害物
当接感知の有無など)などを受信し、受信結果を表示す
るものであってよい。
【0182】また、この動作管理情報を開閉装置側通信
装置が送信する送信タイミングについては、例えば、曜
日や時間などを固定的に予め決めておいたり、有線で送
信指示が与えられた任意のタイミングを、当該送信タイ
ミングとすること等も可能である。
【0183】さらに、当該送信タイミングで送信される
前記動作管理情報の具体的な内容についても、予め固定
的に決めておくようにしてもよく、指示された内容だけ
を送信するようにしてもよい。
【0184】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、前記目的関連動作の動作属性を、簡単に、かつ短時
間の操作によって変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る遠隔操作システムの記憶処理装
置(リモコン受信機)の主要部の構成例を示す概略図で
ある。
【図2】実施形態に係る遠隔操作システムの全体構成を
示す概略図である。
【図3】実施形態に係るリモコン送信機の外観例を示す
概略図である。
【図4】実施形態に係るリモコン送信機の主要部の構成
を示す概略図である。
【図5】実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10…遠隔操作システム、11…記憶処理装置(リモコ
ン受信機)、12…リモコン送信機、13…シートシャ
ッター(シャッターカーテン部)、14…固定操作部、
20…減速指示部、21…中間停止指示部、22…シャ
ッター仕様識別部、23…カウンタ、24…比較器、2
5…基準数値メモリ、26…基準数値候補メモリ、29
…制御部、30…モードメモリ、31、57…手順記憶
部、33〜35、51〜53…操作スイッチ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉装置の開閉動作に関連する所定の関
    連動作を制御する開閉装置の通信システムにおいて、 前記関連動作の内、少なくとも一部の動作である目的関
    連動作につき、その動作属性を電気的制御によって変更
    する動作属性変更手段を備えることを特徴とする開閉装
    置の通信システム。
  2. 【請求項2】 目的関連動作を、開閉装置が全閉状態と
    全開状態の中間位置で停止する中間停止動作とする場合
    の請求項1の開閉装置の通信システムにおいて、 前記動作属性変更手段は、 前記動作属性としての当該中間位置を電気的制御によっ
    て変更する中間位置変更部を備えることを特徴とする開
    閉装置の通信システム。
  3. 【請求項3】 目的関連動作を、開閉動作の速度を落と
    す減速動作とする場合の請求項1の開閉装置の通信シス
    テムにおいて、 前記動作属性変更手段は、 前記動作属性としての減速開始位置を電気的制御によっ
    て変更する減速開始位置変更部を備えることを特徴とす
    る開閉装置の通信システム。
  4. 【請求項4】 目的関連動作を、開閉装置への駆動力の
    供給を断つ動力供給停止動作とする場合の請求項1の開
    閉装置の通信システムにおいて、 前記動作属性変更手段は、 前記動作属性としての動力供給停止位置を電気的制御に
    よって変更する動力供給停止位置変更部を備えることを
    特徴とする開閉装置の通信システム。
  5. 【請求項5】 動作属性変更手段が開閉装置側に配置さ
    れている場合の請求項1の開閉装置の通信システムにお
    いて、 前記動作属性変更手段は、前記開閉装置に通常の開閉動
    作を指示するための通常操作手段の内部に組み込んで配
    置し、 当該組み込みによって、当該通常操作手段の前記開閉装
    置側に対する電気的インタフェースが変化しないよう
    に、前記動作属性の変更内容を記憶して処理する第1の
    変更内容記憶処理部を備えることを特徴とする開閉装置
    の通信システム。
  6. 【請求項6】 動作属性変更手段が開閉装置側に配置さ
    れている場合の請求項1の開閉装置の通信システムにお
    いて、 前記動作属性変更手段は、前記開閉装置に通常の開閉動
    作を指示するための通常操作手段の内部に組み込んで配
    置し、 当該組み込みによって、当該通常操作手段に設けられて
    いる操作スイッチの態様が変更しないように、前記動作
    属性の変更内容を記憶して処理する第2の変更内容記憶
    処理部を備えることを特徴とする開閉装置の通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1の開閉装置の通信システムにお
    いて、 前記開閉装置が収容している開閉体の機械的な仕様に応
    じて、当該目的関連動作を変更する目的関連動作変更手
    段を備えることを特徴とする開閉装置の通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項7の開閉装置の通信システムにお
    いて、 前記開閉装置の機能維持に対して与える影響の大きな関
    連動作は、前記目的関連動作とせず、当該機能維持に与
    える影響が軽微な関連動作を当該目的関連動作とするこ
    とを特徴とする開閉装置の通信システム。
  9. 【請求項9】 非開閉装置側に配置され、開閉装置の開
    閉動作に関連する所定の関連動作を制御する非開閉装置
    側通信装置において、 前記関連動作の内、少なくとも一部の動作である目的関
    連動作につき、その動作属性を電気的制御によって変更
    する動作属性変更手段を備えることを特徴とする非開閉
    装置側通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項9の非開閉装置側通信装置にお
    いて、 前記動作属性変更手段は、前記開閉装置に通常の開閉動
    作を指示するために当該非開閉装置側通信装置に搭載さ
    れている非開閉装置側通常操作手段の内部に組み込んで
    配置し、 当該組み込みによって、当該非開閉装置側通常操作手段
    に設けられている操作スイッチの態様が変更しないよう
    に、前記動作属性の変更内容を記憶して処理する第2の
    変更内容記憶処理部を備えることを特徴とする非開閉装
    置側通信装置。
  11. 【請求項11】 開閉装置の開閉動作に関連する所定の
    関連動作を制御する開閉装置側通信装置において、 前記関連動作の内、少なくとも一部の動作である目的関
    連動作につき、その動作属性を電気的制御によって変更
    する動作属性変更手段を備えることを特徴とする開閉装
    置側通信装置。
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