JP4132784B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は開閉装置に関し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバーヘッドドア、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの遠隔操作システム(リモコンシステム)などに適用し得るものである。
【0002】
また本発明は、かかる開閉システムの構成要素としての開閉装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、シャッターの開閉動作を行うシャッター装置において、モータなどの動力源、動力源から発生した機械的な動力を伝達するための伝達機構、および当該モータの回転を制御する制御回路などはシャッターケースの内部に収容されている。
【0004】
これにより、シャッター装置にとって中枢を担うこれらの重要な構成要素を保護することができる。また同時に、ユーザが不用意に当該構成要素に触れたりすること等も防止できる。
【0005】
なお、開口部を開放するときにシャッターカーテンを巻取り、閉鎖するときにシャッターカーテンを繰り出すように構成することを考慮すると、これらの構成要素はシャッター装置の最上部に集中配置するのが機能的に自然であるとともに効率的でもあり、実際のシャッター製品の多くがそのような構成を取っている。
【0006】
一方、シャッターの開閉動作の回数をカウントし、表示するカウンタ装置も、通常は、前記伝達機構や制御回路に対する接続が効率的に行えるため、当該シャッターケースの内部に設けられている。そして保守作業を行う保守作業者などがシャッターケースを開いて当該カウンタ装置を目視することでこれまでの当該シャッター装置の開閉動作回数を確認する。開閉動作回数は、使用年数などとともに、シャッター装置の保守の時期や、保守の程度(どこまで保守、点検を行うか)などを判断する指標(管理情報)として用いられる。開閉動作回数をみれば、長い年月のあいだに少しずつ行われたユーザによるシャッター装置の使用回数(開動作および/または閉動作を行った回数)の総計を正確に知ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが一般のユーザにとって、前記シャッターケースを開いてカウンタ装置が表示している開閉動作回数を目視確認することは、かなり煩わしい作業であるため、実際にはほとんど行われず、有用な管理情報である開閉動作回数がほとんど活用されていないのが現状である。
【0008】
したがって、例えば、保守を依頼する時期の判断なども、シャッター装置の動作がおおむね正常である場合、もっぱら使用期間にもとづいて行われている。
【0009】
しかしながら使用期間が同じであっても、ユーザの使い方次第で、シャッター装置の開閉動作回数はかなり大きく相違するのが普通であるし、使用期間よりも開閉動作回数のほうが、適切な保守の時期の決定に関して支配的な要素となることも多いものと考えられる。
【0010】
また、開閉動作回数は、長い年月のあいだに少しずつ蓄積されるものであるから、通常は、カウンタ装置をみることがほとんど唯一の正確な認識方法である。
【0011】
なお、以上の課題は、シートシャッター、ガレージ用シャッター、窓用シャッターなどのシャッター用だけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどの他の開閉システムにも共通している。
【0012】
本発明は、利便性が高く管理が容易な開閉装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明では、所定の開閉体を移動動作させる開閉装置において、前記開閉体が閉鎖状態になるとそれを検出して信号を出力する動作通知部と、当該動作通知部で出力された信号を受信して前記開閉体の移動動作の回数をカウントすると共に前記開閉体の開閉動作が指示されてそれに応じた前記開閉体の開閉動作が実行されたときに最新のカウント値を送信する外部カウンタ装置と、少なくとも前記開閉体の開閉動作を行わせるリモコン送信機とを備え、前記リモコン送信機に、前記外部カウンタ装置でのカウント情報を受信する無線通信手段と、前記移動動作の回数を表示する計数表示手段とを設けたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明にかかる開閉装置を、遠隔操作システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
【0017】
本実施形態では、当該遠隔操作システムは、有線リモコンシステムと無線リモコンシステムを混合した混合システムであるものとする。
【0018】
シャッターシステムを構成要素として含むリモコンシステムにおいて、有線リモコンシステムとは、有線通信によってシャッター動作を行うものであり、無線リモコンシステムとは、無線通信によってシャッター動作を行うものである。
【0019】
一般に、遠くから離れた不特定の位置からシャッター動作を行うことができ、使い勝手が良いという点では無線リモコンシステムが有利であり、通信の信頼性の点や、常に特定の位置でシャッター動作を指定したい場合などには、有線リモコンシステムが向いている。
【0020】
また、同じシャッターシステムを有線でも無線でも制御できると、融通性に富み、ユーザの都合によりどちらの方法を取ることも可能となる。したがって実際のリモコンシステムは、これら無線リモコンシステムと有線リモコンシステムの特徴を混合した混合システムとすることも少なくない。
【0021】
一方、シャッターの開閉動作の回数をカウント(累加算)して表示するカウンタ装置は大きく2つに分かれる。その1つは電気式カウンタ装置であり、もう1つは機械式カウンタ装置である。電気式カウンタ装置はカウント動作およびカウント結果の表示を電気的に実行する装置であり、機械式カウンタ装置はカウント動作およびカウント結果の表示を機械的に実行する装置である。
【0022】
本発明は機械式カウンタ装置にも適用可能であるが、以下の実施形態では、電気式カウンタ装置に適用した場合について説明する。
【0023】
(A−1)実施形態の構成
シャッター装置の遠隔操作システム10の全体構成例を図1に示す。
【0024】
図1において、当該遠隔操作システム10は、後述する記憶処理装置11と、リモコン送信機12と、シャッター13と、固定操作部14と、外部カウンタ装置15とを備えている。
【0025】
このうちシャッター13は、ポリエステルなどの軽い素材によって構成されたシート状のカーテン部を主体とするシャッターであってもよいが、図示した例では、鉄などの金属によって構成された多数のスラットを備えるスラットシャッターを用いている。図1に示した状態では、シャッター13は完全閉鎖と完全開放の中間位置にある。
【0026】
当該シャッター13の下端部13Aには、動作通知部16が配置されている。
【0027】
当該動作通知部16はシャッター13の開動作、閉動作、中間停止動作または停止のいずれか、または全てを検出し通知することができるものであればどのような装置であってもかまわない。検出対象としては、開動作または閉動作(完全開放状態と完全閉鎖状態の中間の位置で停止する中間停止動作も含む)につき、その開始または終了を選ぶことが可能で(動作の開始や終了は、例えば振動センサによって検出できる)あるし、検出結果の通知は有線または無線で通知することが可能である。
【0028】
また、検出あるいは通知のために必要な電力は外部から供給を受ける構成としてもよく、当該動作通知部16の内部で発生する構成としてもよい。内部で発生する場合には、電池を内蔵する構成や、シャッター13の動作の機械的なエネルギーを電気的なエネルギーに変換して発電する構成などが考えられる。
【0029】
ここでは一例として、検出対象には閉動作の終了(完全閉鎖)を選び、検出結果の通知には無線(特に赤外線)を用い、検出または通知に必要な電力は、内蔵した電池から得るものとする。
【0030】
したがって、本実施形態の動作通知部16は、シャッター13の閉動作の終了を検出すると、内蔵電池が発生する電力を用いて赤外線を照射する機能を備えている。すなわち、シャッター13が矢印D1方向に移動してシャッター下端部13Aが一点鎖線で示した位置PN1まで到達する完全閉鎖状態になると、動作通知部16内の圧電素子などがそれを検出して、赤外線IRを上方に照射する。
【0031】
完全閉鎖状態が継続されるあいだ赤外線IRが照射されつづけるようにしてもよいが、ここでは節電のため、所定時間(例えば、1秒未満)だけ照射したあと、照射を停止するものとする。
【0032】
照射された赤外線IRは、上方に配置された外部カウンタ装置15によって受信され、その時点のカウント値をインクリメント(+1)する。必要ならば、赤外線IRを受信するたびにデクリメント(−1)するダウンカウンタを構成してもかまわないが、ここではインクリメントするアップカウンタを想定する。
【0033】
外部カウンタ装置15の内部構成は、前記動作通知部16や、後述する記憶処理装置11などとの関連によって規定される。例えば、記憶処理装置11と接続するようにした場合にはカウント動作を自身では行わず、記憶処理装置11が行ったカウント動作の結果を受け取ってその表示だけを外部カウンタ装置15が行うようにすることも可能である。また、その接続が有線接続である場合には電源を記憶処理装置11経由で受け取ることも容易である。
【0034】
しかしながら本実施形態では、外部カウンタ装置15を前記記憶処理装置11と接続せず、内蔵した電池BTを用いて必要な電力を得る構成としたため、その内部構成は一例として図5に示すようなものになる。
【0035】
当該外部カウンタ装置15の外観例は例えば図6に示すとおりであってよい。図6の表示面23Aにはこれまでの開閉動作回数(「08217」)を示している。本実施形態では、検出対象として上述したように閉動作の終了を選んでいるため、この開閉動作回数は厳密には閉動作回数であり、中間停止動作の回数や開動作の回数は含まない。ただしシャッターの動作は同じ動作の繰り返しであり、完全閉鎖状態の次の動作は開放動作(中間停止動作も含む)しかあり得ないため、通常は、開閉動作回数をカウントすることと閉動作回数をカウントすることを厳密に区別する必要はないものと考えられる。
【0036】
もちろん、必要ならばこれらを厳密に区別するようにしてもかまわない。
【0037】
なお、振動センサなどを用いて開動作または閉動作の開始または終了を検出する場合は、1回のシャッター動作(例えば、閉動作)の開始時と終了時にカウント値が1回ずつインクリメントされるため、閉動作回数だけをカウント(閉動作の終了時にだけインクリメント)する場合に比べ、カウント値が単純に2倍または4倍になる。
【0038】
当該外部カウンタ装置15は、図1で現に設置してある位置CP0のほか、点線で示した候補位置CP1〜CP6のなかから選定した任意の位置に設置可能である。この設置は、例えば、機械的な部材の係合を用いて行ったり、磁石などの吸引力を用いて行うこと等が可能である。
【0039】
位置CP0〜CP6のなかで、どの位置に外部カウンタ装置15を設置するかは、ユーザU1の自由であるが、通常はユーザU1の視線の高さに近い位置が目視しやすく、好ましいものと考えられる。また、外部カウンタ装置15の位置を変更した場合、必要ならば、動作通知部16の位置も変更するようにしてもよい。
【0040】
(A−1−1)外部カウンタ装置の内部構成例
図5において、当該外部カウンタ装置15は、制御部20と、電圧レベル検出部21と、電源部22と、表示部23と、カウンタ部24と、センサ部25と、保存部26とを備えている。
【0041】
このうちセンサ部25は、カバー25Aで被覆されている外部カウンタ装置15の内部に配置されたセンサで、前記動作通知部16がシャッター13の閉動作が終了するたびに照射する赤外線IRを受信すると、その受信を信号S12で制御部20に伝える部分である。
【0042】
これを受ける制御部20は、外部カウンタ装置15全体のCPU(中央処理装置)であるが、信号S12を受けるたびにカウンタ部24が格納しているカウント値CTをインクリメントし、当該インクリメントによって得られた新たなカウンタ値CT+1を当該カウンタ部24に残すとともに信号S10として表示部23に供給する機能のほか、後述する各機能も備えている。
【0043】
信号S10を受け取る表示部23は、当該信号S10に応じたカウント値を表示面23Aに表示する部分で、内部で用いられる2進数などのカウント値を10進数のカウント値に変換する操作(デコーダに相当)も実行する。10進数を表示する方法には様々なものがあり得るが、ここでは一般的な7セグメント表示法を採用している。
【0044】
7セグメント表示法は、図6の「08217」で千の位に位置する「8」の例で明らかなように、7つのセグメントSG1〜SG7のオン・オフの組合せ(例えば「8」の場合は、全セグメントSG1〜SG7をオンにし、「7」の場合は、セグメントSG1,SG2,SG3だけをオン、残りのセグメントをオフにする)によって10進数を表現するものである。
【0045】
各セグメントを物理的にどのように実現するかについても様々な方法が考えられる。例えば、1つのLED(発光ダイオード)を1つのセグメントに対応付けることによって暗所でも明るい7セグメント表示が可能であるが、LEDは電力消費量が比較的大きい素子であり、素子サイズも大きく10進数1桁あたりの装置サイズも比較的大きくなる傾向がある。このため、内蔵電池BTによって表示を行う本実施形態では、節電やサイズが小さくできる点を重視して液晶などを用いるのが有利であると考えられる。
【0046】
なお、表示面23Aに表示する10進数の桁数は、あまり多すぎると、電力消費量や装置サイズが必要以上に大きくなるし、小さすぎると、保守の時期や保守の程度を判断する指標としての役割を果たすことができない。
【0047】
したがって適切な桁数は、シャッター装置自体の耐久性や平均的なユーザの使用形態などを想定し、指標としての役割を果たせる限度で、できるだけ少なく設定されるべきものであると考えられるが、一例としては、図示した5桁程度であってよい。
【0048】
5桁の場合には、最大で99999回までカウントできるが、この最大値を超えた場合には、カウント値が巡回して、再度、1(00001)からカウントアップするようにするとよい。その場合、必要に応じて、表示しているカウント値が2巡目(あるいは3巡目以降)のカウント値であることを表現するようにしてもよい。この表現には、専用の特別な桁(図示せず)を表示面23A内に用意するようにしてもよい。
【0049】
なお、7セグメント表示の1桁は、10進数の0〜9のほかに、アルファベットの「A、b、C、d、E、F、H」の表示も可能である。例えば、「A」は前記セグメントSG4以外をオンとすることによって表示でき、「b」は、前記セグメントSG1とSG2以外をオンとすることによって表示できる(因みに、当該「b」と10進数の「6」とは、セグメントSG1のオン、オフが異なるために区別できる)。
【0050】
このためこれら7種類のアルファベットを、図6に示した5桁のどこかに表示することによって2巡目、3巡目を表示するようにしてもよい。例えば、2巡目には「A」を最下位桁に表示し、3巡目には「b」を最下位桁に表示することによって巡回回数を表現するようにしてもよい。最下位桁(最下位桁でなくても可)の10進数も表示できるようにしたければ、10進数の表示と、アルファベットの表示を交互に(例えば、0.5秒置きに)切り替えるようにしてもよい。
【0051】
次に、電源部22は、上述した内蔵電池BTを格納する部分である。当該電池BTから得られた電力が、表示部23や制御部20など、外部カウンタ装置15内の各構成要素に供給される。
【0052】
電源部22に信号S15で接続されている電圧レベル検出部21は、検出した電池BTの電圧レベルVBを信号S14として制御部20に伝える部分である。
【0053】
制御部20では当該電圧レベルVBと予め設定された2つの閾値TH1,TH2とを比較することによって、当該電池BTの電力の消耗度を監視しており、消耗度に応じた処理を実行する。一般的に電池は、消耗してくると内部抵抗が変化して発生する電圧レベルVBが低下するため、電圧レベルVBを検出することによってその消耗度を知ることが可能である。
【0054】
ここで、閾値TH1は閾値TH2よりも高い電圧レベルに設定しておき、電池BTが消耗して単調に電圧レベルVBが低下して行く場合、当該電圧レベルVBはまず閾値TH1以下になり、さらに消耗したときに閾値TH2以下となるようにする。電圧レベルVBが閾値TH1以下になったとき、制御部20は電池の消耗をユーザU1に知らせるために、例えば、表示部23による表示を変化させ、所定の電池消耗警告表示を行う。
【0055】
どのような表示を当該電池消耗警告表示とし、電池の消耗をユーザU1に知らせるかについては様々な方法が考えられるが、一例としては、全桁につき、その時点のカウント値(例えば、「08217」)と前記7種類のアルファベットのうちの1つを用いた表示(例えば、「0000E」)とを一定の時間間隔(例えば、0.5秒程度)で交互に切り替えることを電池消耗警告表示としてもよい。
【0056】
もちろん、必要ならばこの表示とともに、またはこの表示に替えて、警告音などを発生するようにしてもよい。
【0057】
電圧レベルVBがさらに低下して、閾値TH2以下になったときには、制御部20はそのときのカウンタ部24が格納しているカウント値を保存部26に書き込む。
【0058】
当該保存部26は、電池BTの電力が完全に無くなったり、電池BTが電池交換などで完全に除去された場合でも、記憶内容を維持することができる記憶手段で、具体的には、EEPROM(フラッシュメモリ:Electrical Erasable Programmable ROM)などの書き込み可能なROM(リードオンリーメモリ)や、磁気的記憶手段、十分な電源バックアップ機構を備えたRAMなどで構成することができる。
【0059】
必要ならば、信号S14の供給の有無にかかわらず、カウント値CTがインクリメントされるたびにそのカウント値CTを制御部20が保存部26に書き込むようにしてもよいが、電圧レベルVBが当該閾値TH2以下に低下した場合にだけ書き込むほうが、無駄な処理が発生しない点で効率的である。
【0060】
電池BTの消耗ではなく、電池交換等の場合には、信号S14として検出される電圧レベルVBは、閾値TH1を超えているレベルから突然、閾値TH2以下になるが、このような場合には、前記電池消耗警告表示を行う必要はない。ただしその時点のカウント値を保存部26に書き込む必要はあるので、この書込みに必要な最小限度の電力は、例えば、コンデンサ等を用いて常時確保するようにするとよい。
【0061】
なお、本実施形態では前記動作通知部16も自身の内蔵電池から必要な電力を得る構成としているため、もし必要ならば、動作通知部16の内蔵電池が消耗したときにも、前記電池BTが消耗したときと同様、前記電池消耗警告表示を行うようにするとよい。この場合、動作通知部16が照射する赤外線IRのパターンを変化させることで、内蔵電池の消耗を外部カウンタ装置15に伝えることが可能である。
【0062】
もちろん、電池BTが消耗した場合と動作通知部16の内蔵電池が消耗した場合とで、電池消耗警告表示の表示内容を変化させる(例えば、前記「0000E」の替わりに「0000H」を用いる)ようにしてもよいことは当然である。
【0063】
図5に示す外部カウンタ装置15内のカウンタ部24はハードウエア的に構成することもソフトウエア的に構成することも可能であるが、いずれの場合でもカウンタ部24は記憶機能をともなう。すなわち当該カウンタ部24をハードウエア的に構成する場合には通常、フリップフロップを組み合わせて構成するが、当該フリップフロップ自体が記憶機能である。また、ソフトウエア的に構成する場合(インクリメントを制御部20が実行する演算命令に基づいてソフトウエア的に行う場合)にはインクリメントしたカウント値を格納しておく部分は、制御部20内のレジスタまたは制御部20外のメモリ(RAM)上の所定の領域になるが、これらはいずれも記憶機能そのものである。
【0064】
いずれの場合でもカウンタ部24の記憶機能は、RAMなどの揮発性メモリに依存するのが普通であるため、上述した保存部26を設けるものとしたが、カウンタ部24の記憶機能自体を不揮発性の記憶手段で実現する場合には、保存部26を省略することができる。
【0065】
外部カウンタ装置15において、電池BTが新しいものと交換されること等により、電圧レベルVBが前記閾値TH1を上回ると、保存部26に書き込んでおいたカウント値を制御部20が読み出してカウンタ部24に書き込み、当該カウント値から新たなインクリメントが開始され得ることは当然である。
【0066】
なお、本実施形態の場合、当該外部カウンタ装置15はシャッター13の開閉動作を制御する記憶処理装置11に接続されていないため、記憶処理装置11は、当該外部カウンタ装置15の電源の有無、および当該外部カウンタ装置15自体の存否にかかわらず通常の動作が可能である。ただし、外部カウンタ装置15に電源が無い状態や、外部カウンタ装置15が存在しない状態でシャッター13が開閉動作されることは、外部カウンタ装置15が表示するカウンタ値の判断指標としての信憑性を低下させるから、好ましくないことは当然である。
【0067】
もし必要ならば、外部カウンタ装置15に電源が無い状態や、外部カウンタ装置15が存在しない状態ではシャッター13の開閉動作を制限するようにしてもよい。
【0068】
一方、前記シャッター13の開閉動作などを指示するユーザU1は、壁WAに固定的に設置された固定操作部(操作盤)14を操作するか、または、リモコン送信機12を操作することによって、所望の動作(開閉動作や、前記中間位置の設定の変更なども含む)を行わせることができる。
【0069】
当該リモコン送信機12は、例えば、図3に示すような外観を備えている。当該リモコン送信機12は、携帯性に富み、ユーザU1の手の平に収まる程度にコンパクトなパームサイズの送信機である。このようにコンパクトな本体12A内にすべての機能を収容するため、当該リモコン送信機12の機能は極限まで節約する必要がある。
【0070】
図3において、リモコン送信機12の本体12Aはその上面から突出したPBS(プッシュ・ボタン・スイッチ)形式の3つの操作スイッチ51〜53を備えている。これら操作スイッチ51〜53は、シャッター動作(一般的には、開閉体の開、閉、停などの動作)を行わせ得るシャッター操作スイッチである。
【0071】
本実施形態では、当該シャッター操作スイッチ51〜53のうち、シャッター操作スイッチ51は、シャッター13の開動作を行わせるための開動作スイッチで、シャッター操作スイッチ52はシャッター13の閉動作を行わせるための閉動作スイッチで、シャッター操作スイッチ53はシャッター13の開動作または閉動作を任意のタイミングで停止させるための停止スイッチである。
【0072】
わずか3つのシャッター操作スイッチ51〜53を用いて、このほかのシャッター動作を行わせることも可能である。例えば、閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)押すことによって、予め設定した所定の中間位置(中間停止位置)までの開動作および閉動作(すなわち中間停止動作)を指示できるようにしてもよい。
【0073】
また、必要に応じて、これらの操作スイッチ51〜53の操作を52,53以外の組合せにしたがって組み合わせることにより、もっと複雑な動作を行わせることも可能である。一例として、スラットシャッターである当該シャッター13では、換気動作(隣接するスラット間に設けられた開口の大きさを制御することによりシャッターの内外の空気が流通し得ない状態から流通し得る状態へ移行する動作)などが、当該複雑な動作に該当する。
【0074】
通常、この種のシャッターの遠隔操作システムで用いられるリモコン送信機には操作スイッチ51〜53以外のユーザインタフェースは搭載しないことが多いが、本実施形態の場合には、表示面53Aが設けられており、表示面53Aに、シャッター13の閉動作回数を示すカウント値が表示される。
【0075】
当該リモコン送信機12の内部構成例は図4に示す。
【0076】
(A−1−1)リモコン送信機の内部構成
図4において、リモコン送信機12は、表示部53と、無線通信部54と、通信処理部55と、プロセッサ56と、手順記憶部57と、操作検出部58と、操作応答部59とを備え、前記操作スイッチ51〜53は、当該操作検出部58に設けられ、前記表示面53Aは当該表示部53に設けられている。
【0077】
このうち無線通信部54は、無線伝送路としての空間を介してリモコン受信機を構成する記憶処理装置11内の後述する無線通信部41(図2参照)に対向する部分で、必要に応じて無線信号WL1の送信または、無線信号WL2の受信を行う。
【0078】
例えば、シャッター動作を指示する場合には無線信号WL1の送信を行い、記憶処理装置11からシャッターの動作回数を示すカウント値を受け取る場合には無線信号WL2の受信を行う。
【0079】
なお、動作回数のカウントは、記憶処理装置11側ではなく当該リモコン送信機12側で行うことも考えられる。特に、リモコン送信機12が1つしか存在せず、必ず当該リモコン送信機12でシャッター動作を指示する場合ならば、リモコン送信機12側で閉動作回数をカウントすることも簡便である。その場合、シャッター13が閉動作を行うたびに、そのことを記憶処理装置11からリモコン送信機11へ通知するようにすれば、信憑性の高いカウント値を表示することが可能となる。
【0080】
しかしながら本実施形態のような混合システムでは、リモコン送信機12ではなく固定操作部14を用いてシャッター動作を指示することもあるため、動作回数のカウントは記憶処理装置11側で行うのが効率的である。
【0081】
前記無線通信部54に接続された通信処理部55は、無線通信部54の送受信に応じて通信信号WS1,WS2の送受信を行う部分である。そのために、当該無線通信部54は、送信用および/または受信用のアンテナシステムやフィルタ回路などを備えている。
【0082】
なお、当該無線信号WL1、WL2は、周波数帯域が例えば、300MHzや400MHz程度で、送信電力が例えば1mW程度の微弱な電波であってよい。
【0083】
通信処理部55はまた、符号化処理、変調処理、復号処理、復調処理などの必要な処理を実行する機能を備え、そのために、プロセッサ56とのあいだで通信処理信号RP1,RP2をやり取りする。すなわち、通信処理部55から無線通信部54へ通信信号WS1を送信する場合(これは、無線信号WL1を送信する場合に対応)には、当該通信信号WS1はプロセッサ56から受け取る通信処理信号RP1に応じて生成し、無線通信部54から通信処理部55へ通信信号WS2を送信する場合(無線信号WL2を受信した場合)には、当該通信信号RP2をプロセッサ56に供給する。
【0084】
リモコン送信機12の場合、当該通信信号WS1の内容は、例えば、指定するシャッター動作や、ID登録操作などの種類に応じて決定される有限個であるので、送信する情報の発生源(この発生源は、例えばROM(リードオンリーメモリ)などであってよい)も通信処理部55の内部に存在し、前記通信処理信号RP1に応じて当該発生源のなかから1つの送信情報を選択して読み出す構成であってもよい。
【0085】
ここで、IDとは、使用する周波数帯域などが同じであるためにリモコン受信機である記憶処理装置11が混同する可能性のあるリモコン送信機を一義的に識別し、真に当該記憶処理装置11に対して無線送信することのできるユーザの正当なリモコン送信機から送信された無線信号WL1だけに基づいて、シャッター13の動作等を行うために使用される識別子である。そのため、リモコン送信機12には無線送信するたびに無線信号WL1のなかに当該IDを収容する証明機構(図示せず)が必要であり、記憶処理装置11には当該IDを識別し、ユーザ認証(または端末認証)を行うための検証機構(図示せず)が必要である。
【0086】
また当該リモコン送信機12では、通信信号WS1と同様、通信信号WS2の内容も有限個であるから、受信の際にも送信の場合のようにROMを活用することが可能である。
【0087】
前記通信処理部55に通信処理信号RP1を出力し、当該通信処理部55から通信処理信号RP2を入力するプロセッサ56は、当該リモコン送信機12のCPUである。
【0088】
当該プロセッサ56は受け取った通信処理信号RP2に基づいて、その時点のシャッター13の閉動作のカウント値CTを認識し、当該認識に応じた制御信号CSを表示部53に供給する機能を備えている。表示部53は、前記外部カウンタ装置15が内蔵している表示部23と同様な機能を持つ構成要素であり(したがって表示面53Aは前記表示面23Aに対応する)、当該制御信号CSによってその表示内容をプロセッサ56から制御できる。
【0089】
何を契機として記憶処理装置11側が前記無線信号WL2を送信し、プロセッサ56に通信処理信号RP2を供給するかについては、様々な構成が考えられる。一例として、常時、一定の時間間隔(例えば、1秒程度の間隔)で送信することも考えられるが、ここでは、リモコン送信機12からシャッター動作を指示し、それに応じたシャッター動作を記憶処理装置11が実行するときに、最新のカウント値CT(指示したシャッター動作が、閉動作である場合には、CT+1)を、前記無線信号WL2に収容してリモコン送信機12へ送信するものとする。
【0090】
これにより、そのカウント値CT(またはCT+1)が例えば「08217」である場合には、図3に示すように、当該「08217」が、表示面53Aに表示される。
【0091】
なお、本実施形態における前記外部カウンタ装置15はリモコン送信機12および記憶処理装置11とは(無線でも有線でも)接続されていないが、当該外部カウンタ装置15に類似したシャッター13の閉動作のカウント機能を記憶処理装置11が備えることによって、最新のカウント値CT(CT+1)を収容した無線信号WL2を記憶処理装置11からリモコン送信機12へ送信することが可能となる。
【0092】
また、前記外部カウンタ装置15を設けた上に、当該リモコン送信機12にまで表示部53を設けるのは一見過剰な構成にも見えるが、ユーザU1がリモコン送信機12を用いてシャッター13の開閉動作を指示する場所では、必ずしもシャッター13および外部カウンタ装置15が見えるとは限らないため、必要性のある構成である。一例として、前記1mWの送信電力を前提とすると、記憶処理装置11から数10m程度離れた任意の位置(あいだに視界を遮る物体が存在していてもかまわない)からシャッター動作を指示することが可能である。
【0093】
機能が極限まで節約された当該リモコン送信機12を操作するユーザU1にとって唯一の遠隔操作手段である上述した3つの操作スイッチ51〜53を設けた操作検出部58は、各操作スイッチ51〜53について、その押し下げストロークが所定の長さに達すると操作検出信号PB1、PB2を出力する部分である。
【0094】
操作検出信号PB1は押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとり、その操作手順は手順記憶部57に一時的に記憶される。
【0095】
手順記憶部57は一時記憶している手順がどのような操作または入力データを指定しているかを判定して、その判定結果である判定信号DSをプロセッサ56に供給する部分である。
【0096】
前記操作検出信号PB1が前記手順記憶部57に供給されるのと同時に操作応答部59に供給される操作検出信号PB2も、当該PB1と同様に、押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとるようにしてもよいが、本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別せず、同じ状態をとるものとする。
【0097】
当該操作検出信号PB2を受け取った操作応答部59は、ブザーなどの音響発生器であり、操作スイッチ51〜53の押し下げが有効に検出されたことをユーザU1に伝えるために応答出力RAを出力する部分である。本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別しないので、いずれかの操作スイッチが十分に押し下げられると、一定音程、一定音色のブザー音が応答出力RAとしてユーザU1に聴取されることになる。これにより、ユーザU1は、聴覚的にスイッチ操作の有効性を確認することができる。
【0098】
例えば、パーソナルコンピュータなどでキーボードを操作する場合など、リモコン送信機12に比べるとはるかに大規模で豊富なユーザインタフェースを備えた環境ならば、あるキーの押し下げがマシンに認識されたか否かはビットマップディスプレイなどの画面表示を目視すること等によって容易に確認可能であるが、高度な携帯性が求められるリモコン送信機12は、前述の機能の節約の観点から、機能が極限まで切りつめられるので、どのようにして小規模な構成で効率的にユーザの操作がマシン(ここではリモコン送信機12)に認識されたか否かを確認するかは、重要になる。
【0099】
なおここでは、操作応答部59の応答出力RAを一定音程、一定音色のブザー音としたが、必要ならば、押し下げられた操作スイッチ51〜53または同時に押し下げられた操作スイッチの組合せに応じて音程や音色などを変化させるようにしてもよい。また、音響発生器による聴覚的な手段にかぎらず、LED等の発光素子などを使用して、視覚的な手段で操作スイッチの操作が有効に検出されたことをユーザU1に伝えるようにしてもよく、視覚的な手段と聴覚的な手段を併用してもよい。
【0100】
次に、前記シャッター13の開閉動作を制御する記憶処理装置11について説明する。
【0101】
記憶処理装置11のほうも、コンパクト性やコスト低減などの観点で、できるだけ機能を節約したほうが好ましいが、リモコン送信機12と異なり通常は固定的に配置されるものなので、機能の節約に対する要求水準はリモコン送信機12ほど厳格ではないと考えられるから、可能なかぎり記憶処理装置11のほうに多くの機能を配分する構成を取ることが、遠隔操作システム10全体として、効率的である。
【0102】
当該記憶処理装置11の内部構成例は、図2に示すとおりである。
【0103】
(A−1−2)記憶処理装置の内部構成
図2において、当該記憶処理装置11は、手順記憶部31と、操作検出部32と、保存部33と、カウンタ部34と、モータ制御部35と、無線通信部41と、通信処理部42と、制御部43とを備えている。
【0104】
このうち無線通信部41は前記無線通信部54に対応する部分であり、無線処理部42は前記無線処理部55に対応する部分である。したがって図2中で図4中と同一の符号を付与した各信号WL1,WL2,WS1,WS2,RP1,RP2も、図4中の信号と対応する。
【0105】
なお、リモコン送信機12が記憶処理装置11に対して自身の正当性を示すため、無線信号WL1には、前記IDを収容して送信するものとしたが、本実施形態ではカウント値を知らせるために記憶処理装置11側から無線信号WL2を送信する必要があるから、当該無線信号WL2には、記憶処理装置11がリモコン送信機12に対して自身の正当性を示すためのIDを収容するようにするとよい。
【0106】
また、モータ制御部35は厳密には記憶処理装置11の一部としてではなく、記憶処理装置11の外部であってモータM1の近傍に配置される部分で、シャッター13の開閉動作の動力源となるモータM1の動作を制御する。モータM1は図1に示すように、当該モータ制御部35の機能も含む制御回路35A、モータM1が発生する機械的な動力をシャッター13の開閉を行う機構に伝達するための伝達機構(図示せず)などとともに、シャッターケースCAの内部に収容されている。
【0107】
記憶処理装置11の内部で当該モータ制御部35に接続されている制御部43は、当該記憶処理装置11のCPUであり、信号S23を用いてモータ制御部35を制御し、所望の開動作、閉動作等に応じた動作をモータM1に行わせる。
【0108】
当該制御部43はまた、モータM1の出力軸の回転に応じてモータ制御部35側から供給されるエンコーダパルスなどを用いることで、自身が行った論理的な制御の物理的な結果を確認することが可能である。すなわち、シャッター13の閉動作を指示した場合、シャッター13の閉動作が指示通りに完了したか否かを確認することができる。
【0109】
これにより、シャッター13の閉動作が完了するたびに、カウンタ部34に格納しているカウント値CTをインクリメントすることができる。
【0110】
なお、必要ならば、カウンタ部34におけるカウント値CTのインクリメントを、モータ制御部35への指示や、エンコーダパルスなどをもとに行うのではなく、前記外部カウンタ装置15と同様に、シャッター13の前記下端部13Aに設けた動作通知部16が出力する赤外線IRを受信することで実行するようにしてもよい。
【0111】
電動でシャッター13を開閉する場合だけでなく、ユーザU1の人力を動力源とする手作業でシャッター13の開閉を行うこともあり得るケースでは、赤外線IRを受信するこの方法は、比較的簡単な構成の割に、信憑性の高いカウント値を得やすい利点がある。
【0112】
なお、もし必要ならば、例えば、シャッター13の軌道を画定する前記ガイドレールGRに沿って、光電管などのセンサを配置することにより、下端部13Aが完全閉鎖位置に到達しシャッター13が完全閉鎖状態になったことを検出し、その検出に基づいてカウント値をインクリメントするようにしてもよい。
【0113】
前記保存部33は、前記保存部26と同等な機能を持つ部分で、停電やユーザU1が行う操作などによって記憶処理装置11に対する給電(この給電は家庭用の商用電源(AC100ボルト)などを用いて行うことができる)が停止された場合でも、給電停止前のカウント値を保存する機能を持つ。
【0114】
なお、当該記憶処理装置11には、図1および図2に示す前記固定操作部14内に設けられた操作検出部32(および操作応答部33)が有線接続されている。
【0115】
ここで、固定操作部14は、有線接続されている点、および表示部53に対応する構成要素を持たない点を除き、基本的に前記リモコン送信機12と同じユーザインタフェースをユーザU1に対して提供する部分である。
【0116】
したがって、当該操作検出部32は前記操作検出部58に対応し、操作スイッチ33は前記操作スイッチ53に対応し、操作スイッチ34は前記操作スイッチ54に対応し、操作スイッチ35は前記操作スイッチ55に対応し、操作応答部33は前記操作応答部59に対応する。また、図4と同じ符号を付与した各信号PB1、PB2、RAの機能も図4と同じである。
【0117】
ただし固定操作部14は、携帯性を要求されない点などでリモコン送信機12よりも多機能化しやすいため、必要ならば、操作スイッチの数を増やしたり、操作応答部33を多機能化したり、液晶ディスプレイ装置(これには、シャッター13の閉動作回数を示すカウント値以外の情報を表示するとよい)を搭載したりすること等も比較的容易である。
【0118】
なお、ここでは、記憶処理装置11を固定操作部14の外に配置しているが、記憶処理装置11の構成要素の全部または一部を、当該固定操作部14内に配置することも可能なことは当然である。
【0119】
なお、本実施形態で制御部43の外部に設けた記憶処理装置11の各構成要素(例えば、31など)は、実際の実装では、制御部43の内部で主としてソフトウエア的に実現するようにしてもよい。
【0120】
また、本実施形態では、リモコン送信機12、固定操作部14のいずれを用いることもできるものとしたが、これらの操作の一部をリモコン送信機12だけ(または固定操作部14だけ)で行うことができるようにしてもよいことは当然である。
【0121】
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作を説明する。
【0122】
(A−2)実施形態の動作
最初に、ユーザU1がリモコン送信機12を用いてシャッター動作を指示する場合を想定する。ユーザU1は、外部カウンタ装置15が表示するカウント値を視覚的に読み取れるほど外部カウンタ装置15の近傍に位置してもかまわないが、ここでは、視界を遮るものが存在したり、距離が遠い等の理由で、そのような位置にはいないものとする。
【0123】
この場合、ユーザU1が例えば前記操作スイッチ51を押すことでシャッター13の開動作を指示し、その指示内容を含んだ無線信号WL1がリモコン送信機12から送信され、記憶処理装置11に正常に受信されると、制御部43はモータ制御部35を介してシャッター13に開動作を行わせる。本実施形態では開動作は検出対象外であるため、この開動作によっては、カウンタ部34が格納しているカウント値CT(例えば、「08216」)は変化しない。
【0124】
しかしながらこの無線信号WL1の受信によって、記憶処理装置11は、リモコン送信機12が無線通信の可能な距離内に位置することを認識できるため、その時点のカウンタ部34の格納内容である前記「08216」を収容した無線信号WL2を返送する。
【0125】
この無線信号WL2を正常に受信したリモコン送信機12側では、表示部53に当該「08216」を供給し、表示面53Aにその値を表示させるから、ユーザU1は、離れた場所にいてもその時点のカウント値を知ることが可能である。表示面53Aが表示しているカウント値は表示しつづけてもかまわないが、一定時間(例えば、数秒程度)表示したら表示を止めるのが節電の観点などから好ましいものと考えられる。
【0126】
もし必要ならば、検査対象外のシャッター動作(ここでは、開動作)が行われたときには、記憶処理装置11は無線信号WL2の送信を行わないようにしてもよい。
【0127】
一方、前記外部カウンタ装置15では、この間、当該「08216」を表示しつづける。
【0128】
なお、外部カウンタ装置15でも、必要ならば、当該カウント値を一定時間だけ表示して表示停止するようにしてもよい。ただし、当該一定時間の開始時刻としてインクリメントのタイミングを用いる場合には、前回のカウント値である「08215」からインクリメントした直後の一定時間だけ当該「08216」を表示することになる。
【0129】
次にユーザU1がリモコン送信機12に対して行う操作がシャッター13の開動作、中間停止動作、停止など、検査対象外のシャッター動作を指示するものである場合はこれと同じ処理の繰り返しで、そのたびに同じカウント値「08216」が表示面53A上に一定時間だけ表示されたあと、表示が停止される。
【0130】
その間に、例えば、ユーザU1以外のシャッターユーザ(ユーザU1自身でも可)が固定操作部14やリモコン送信機12以外の正当なリモコン送信機(図示せず)を用いてシャッター13の閉動作を行った場合には、記憶処理装置11がカウント値CTをインクリメントさせるため、当該インクリメントのあと、前記ユーザU1がリモコン送信機12で開動作などを指示すると、インクリメント後のカウント値(ここでは、「08217」)が表示面53A上に一定時間表示れることになる。
【0131】
記憶処理装置11内でこのインクリメントが行われたとき、前記外部カウンタ装置15内でも前記赤外線IRをもとにインクリメントが行われて、表示面23Aに表示されるカウント値が当該「08217」に変化する。
【0132】
なお、「08216」からのインクリメントがリモコン送信機12で行った操作スイッチ52の押し下げによって発生する場合でも、記憶処理装置11、動作通知部16および外部カウンタ装置15が行う処理は、固定操作部14やリモコン送信機12以外のリモコン送信機の操作によってインクリメントが発生した場合と同様であるが、リモコン送信機12を操作するユーザU1からみると、自身が閉動作を指示する操作スイッチ52を押した直後に、前回と同じ「08216」ではなく、当該「08216」からインクリメントされた「08217」が表示される点が相違する。
【0133】
これによりユーザU1は、外部カウンタ装置15の表示面23Aの内容を読み取ることができない場合にはリモコン送信機12の表示面53Aの内容をもとに、また、外部カウンタ装置15の表示面23Aの表示内容を読み取ることができる場合には、表示面23Aまたは表示面53Aの表示内容をもとにカウント値を目視確認することができる。このカウント値は、シャッター13の運用開始時からの閉動作回数の総計を示しているため、適切な保守の時期の決定などに関して有用な情報となり得る。
【0134】
なお、誤動作などが発生した場合には、記憶処理装置11が提供するカウント値と外部カウンタ装置15が提供するカウント値が相違した値を示すこと(カウント誤差の発生)も起こり得ると考えられるが、カウント誤差が発生した場合には、いずれか信憑性の高いほうに他方の値を合わせるように調整操作を行うようにしてもよい。
【0135】
その場合、リモコン送信機12または記憶処理装置11には、当該調整操作を実行するための調整機構を設けるようにするとよい。
【0136】
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、有用な管理情報である動作回数(閉動作回数)を、ユーザが容易に目視確認することができるため、利便性が高く、管理が容易である。
【0137】
(B)他の実施形態
上記実施形態では、本発明を混合システムに適用した場合を例に説明したが、本発明は、専用の無線リモコンシステムまたは有線リモコンシステムのいずれかに適用することも可能なことは上述した通りである。
【0138】
有線リモコンシステムに適用する場合、リモコン送信機は所定の装着部などに装着して、前記固定操作部14を使用する場合のように、有線伝送路を介して記憶処理装置11と通信するようにしてもよい。
【0139】
なお、上記実施形態では、無線信号WL1は周波数帯域が300MHzや400MHz程度で、送信電力が1mW程度の微弱な電波であったが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。これよりも高い周波数や低い周波数の電波を使用してもよく、赤外線などを使用してもよい。また、送信電力もこれよりも大きくしてもよく、小さくしてもよい。
【0140】
上記実施形態では使用する外部カウンタ装置15は1つであったが、例えば、工場などのように、多数のシャッター装置(例えば、シートシャッター装置)を配置してある場所では、各シャッター装置に対応した複数の外部カウンタ装置を一箇所に集中的に配置するようにしてもよい。
【0141】
当該工場等においては、シャッターの管理責任者が置かれることが多いが、複数の外部カウンタ装置を一箇所に配置することによって、管理責任者は容易にすべてのシャッターの動作回数を知ることができる。
【0142】
ただしこの場合には、外部カウンタ装置(15)と動作通知部(16)のあいだで見通しを確保することが困難であるから前記赤外線IRを利用することは難しいと考えられる。したがって、電磁波を用いた無線通信や、有線通信を利用するのが実用的である。
【0143】
また、必要に応じて記憶処理装置(11)と外部カウンタ装置(15)とを接続するようにしてもよいこと、外部カウンタ装置(15)自体にカウント機能を持たせなくてもよいこと、検出対象が閉動作の終了にかぎらないこと等は、すでに述べたとおりである。
【0144】
なお、リモコン送信機(15)側の表示部(53)または外部カウンタ装置(11)のいずれか一方を省略することが可能である。
【0145】
リモコン送信機(15)側の表示部(53)を省略した場合、本発明では、既存のシャッター装置の遠隔操作システムに外部カウンタ装置(15)と動作通知部(16)に相当する構成要素を付加するだけで済み、従来の記憶処理装置(11)に相当する構成要素などには全く改変を施す必要がない。したがって、実現性にも優れている。
【0146】
このことはまた、すでにいずれかのユーザの自宅や工場などで運用状態にある従来の遠隔操作システムに対し、外部カウンタ装置(15)と動作通知部(16)に相当する構成要素を付加するだけ本発明の効果が得られることを意味する。
【0147】
なお、上記実施形態では、記憶処理装置11と固定操作部14は有線接続したが、必要に応じてこれを無線接続するようにしてもよいことは当然である。
【0148】
また、上記実施形態において外部カウンタ装置15は、シャッター13の動作回数(閉動作回数、開閉動作回数など)を表示するものであったが、回数ではなく移動距離を計測してその値を表示するようにしてもよいし、移動距離に所定の演算を施して、例えば、開口部の高さ(場合によってはこの2倍の値)で移動距離を除すること等により、移動距離を回数に変換してその値を表示するようにしてもよい。シャッター13の移動距離は、例えば、モータM1やシャッター13の巻取り軸(図示せず)の回転量や移動量(必要に応じて方向も含む)の計測結果から、容易に求めることができる。
【0149】
さらに上記実施形態では、障害物感知機能についてはほとんど考慮していなかったが、遠隔操作システム10は必要に応じて障害物感知機能を装備することがある。障害物感知機能は、例えば、閉動作中のシャッター13の下端部13Aに不測の物体(障害物)が挟まれたり、開動作中のシャッター13が障害物に開動作を阻まれたりすることを検出するための機能で、多くの場合、物体の当接を検出するセンサ部とセンサ部が検出した物体の当接の事実を所定の通知信号を用いて障害物対応処理装置(例えば、前記記憶処理装置11などに相当)に伝える通知部から構成される。当接の事実を認識した障害物対応処理装置は、モータM1を制御して、閉動作中のシャッター13を停止したり、反転して開動作を行ったりする。
【0150】
このような障害物感知機能が装備されていて、当該障害物感知機能の前記センサ部が障害物に当接した場合にかぎらず、正常に全閉動作(シャッター下端部13Aの着地や着床等)や全開動作等を行った場合にも所定の通知信号を送信する場合には、当該通知信号を、シャッター13の動作回数のカウントに活用することが可能である。
【0151】
この場合、障害物対応処理装置は正常な閉動作等による通知信号であるか、障害物の当接による通知信号であるかを識別する識別機能(例えば、通知信号を受信したときに、シャッター下端部13Aなどの完全閉鎖位置を検出するリミットスイッチが検出出力を出しているか否かを参照することで識別できる)を持つ必要があると考えられるが、そのような識別機能の有無や識別機能との連携の有無と無関係に、当該通知信号を用いて閉動作等の回数をカウントすることが可能である。障害物の当接が起きるのは確率的に極めて希である等の理由で、障害物の当接を含めても動作回数の誤差の範囲として許容できる場合には、当該通知信号を利用したカウントも効果的である。
【0152】
もちろん、前記識別機能と連携して、真に正常な閉動作等が行われた場合にだけカウントするようにすれば、カウントの信憑性をさらに高めることができる。
【0153】
前記障害物感知機能の実現法の一例としては、シャッターの座板にスイッチと可動部を設け、座板に障害物などが当接すると、可動部が相対的に座板内を上昇して(これは、例えば、シャッター13が下降することによって閉動作中の場合に対応する)、スイッチを押すことにより、例えば、赤外線などによる前記通知信号が送信される構成が考えられる。この場合、当該赤外線は、例えば、上方のまぐさ近辺に配置した前記障害物対応処理装置の受信部によって受信されることになる。
【0154】
この障害対応処理装置の受信部の近傍に外部カウンタ装置15を設置しておくこととし、この外部カウンタ装置15自身が独自で前述の赤外線(より一般的には無線信号)を傍受して当該通知信号に基づいてカウントするように構成することにより、外部カウンタ装置15を開閉体の動作を制御する部分とは物理的に切り離し、また情報の相互伝達等を不要とするようにできる。
【0155】
なお、前記障害物感知機能のなかの通知部の動作としては、前記センサ部が物体の当接を1回検出するたびに通知信号を1回送信するのが基本であると考えられるが、例えば、通知信号の伝送が伝送途中で消滅する場合などに備えて当接検出1回につき複数回送信したり、あるいは当接がなくなるまで連続的(または間欠的)に送信したりすることも可能である。制御部側で1回の当接を認識することができるようにしておけば、いずれの動作を用いることも可能である。
【0156】
また、当該通知信号は赤外線などの無線にかぎらず、有線を用いて伝送するようにしてもよいことは当然である。また、障害物感知の方法については前記スイッチのような接触タイプのものに限定せず、光線切断状態検出や撮像装置等を用いた画像認識による把握等の非接触タイプでもよい。
【0157】
このような通知信号を用いた動作回数のカウントは、電動でシャッター13を開閉する場合だけでなく、ユーザU1の人力を動力源とする手作業でシャッター13の開閉を行う場合などにも適用可能である。
【0158】
また、上記実施形態における外部カウンタ装置15は図1に示したとおりの位置CP0に配置したが、本発明ではこの位置は当該位置CP0に限定する必要はなく、さらに前記位置CP1〜CP6以外の位置であってもよい。
【0159】
外部カウンタ装置15は、目視できる位置ではあるがあまり目立たない位置に配置することが好ましく、かつ人等が接触しにくい高い位置や遠い位置であることがさらに好ましい。具体例としては、上部に開閉体の収納部があり、下降により閉動作し、上昇により開動作を行う場合、上部のまぐさまたはこの近傍、好ましくはさらにガイドレールまたはこの近傍にも該当する位置に設置する。開閉を制御する制御部(記憶処理装置11)から計数情報や表示情報を受信する場合には、制御部にも近い位置であればなお好ましい。
【0160】
また、上記実施形態では、リモコン送信機12に搭載する機能をできるだけ少なくし、できるだけ多くの機能を記憶処理装置11側に配分する構成を取ったが、必要ならば、記憶処理装置11が搭載している機能の一部をリモコン送信機12側に搭載する構成を採用することもできる。
【0161】
さらに、上記実施形態では、操作スイッチは、PBS形式のスイッチであるものとしたが、本発明は、PBS形式のスイッチに限って適用されるものではない。スライド式スイッチや回転式スイッチなどを使用してもよく、圧力や温度、静電気の変化などに反応する各種のスイッチを適用することもできる。
【0162】
なお、上記実施形態においては、スラットシャッターについて本発明を適用したが、本発明はスラットシャッター以外にも、シートシャッターなど各種のシャッターに適用することが可能である。
【0163】
さらに本発明は、シャッター用としてだけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドア、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの他の開閉装置の混合システムにも適用することが可能である。
【0164】
また、以上の説明において、情報の流れる方向は、カウント値を知らせる場合を除きリモコン送信機からリモコン受信機(記憶処理装置11)へ向かう単方向であったが、本発明の適用範囲はこのような単方向通信に限定されるものではない。
【0165】
すなわち当該リモコン送信機を送信専用の通信機器ではなく遠隔操作用の送受信機である操作送受信機に置換するとともに、当該リモコン受信機を受信専用の通信機器ではなく遠隔被操作用の送受信機である被操作送受信機に置換し、必要に応じて全二重通信や半二重通信が行えるようにしてもよい。
【0166】
このとき操作送受信機から被操作送受信機に向かう無線信号に含まれている信号は、前記シャッター動作などを指示する動作状態指示信号であってよく、反対に被操作送受信機から操作送受信機に向かう無線信号に含まれている信号は、シャッター動作の現状(カウント値以外の状態)を報告するための動作状態報告信号であってよい。
【0167】
当該動作状態報告信号は、その時点のシャッター動作状態が、例えば、「全開放状態」、「全閉鎖状態」、「一部開放状態(部分的に開放して停止している状態)」、「開動作中」、「閉動作中」、「異常発生」、モード(非制限操作または制限操作等の)状態などであることを示す信号であってよい。
【0168】
この場合、当該動作状態報告信号を受け取ることによって、操作送受信機のユーザは、シャッター動作状態が例えば当該「閉動作中」であることを認識することができる。
【0169】
また、当該操作送受信機を携帯受信機に置換し、被操作送受信機を固定送信機に置換することもできる。この場合、情報の流れる方向は、固定送信機から携帯受信機に向かう単方向となる。常時このような単方向通信だけが行われるシステム構成であってもよく、通信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このような単方向通信を行い得るシステム構成であってもよい。
【0170】
すなわち、前記操作送受信機と被操作送受信機において、通信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このような単方向通信を行い得るようにしてもよい。
【0171】
また、以上の説明では、主として、開閉装置側通信装置が遠隔被操作器であり、非開閉装置側通信装置が遠隔操作器である場合について説明したが、本発明は、このケースに限って適用できるものではない。
【0172】
非開閉装置側通信装置が受信だけを行う(ただし割り当てられているIDは送信する)実質的な受信専用機器である場合も考えられる。
【0173】
この受信専用機器は、例えば、メンテナンスなどを目的としたもので、開閉装置側通信装置が開閉体に関して保有している動作管理情報(開閉体の開閉位置、開閉回数、開閉に関する障害情報、開閉時の障害物当接感知の有無、モード(非制限操作または制限操作等の)状態、(前記下端部13Aの)位置データや補正値などを受信し、受信結果を表示するものであってよい。
【0174】
また、この動作管理情報を開閉装置側通信装置が送信する送信タイミングについては、例えば、曜日や時間などを固定的に予め決めておいたり、有線で送信指示が与えられた任意のタイミングを、当該送信タイミングとすること等も可能である。
【0175】
さらに、当該送信タイミングで送信される前記動作管理情報の具体的な内容についても、予め固定的に決めておくようにしてもよく、指示された内容だけを送信するようにしてもよい。
【0176】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、利便性が高く管理が容易な開閉装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る遠隔操作システムの全体構成例を示す概略図である。
【図2】実施形態に係る遠隔操作システムで使用する記憶処理装置の主要部の構成例を示す概略図である。
【図3】実施形態に係る遠隔操作システムで使用するリモコン送信機の外観例を示す概略図である。
【図4】実施形態に係る遠隔操作システムで使用するリモコン送信機の主要部の構成例を示す概略図である。
【図5】実施形態に係る遠隔操作システムで使用する外部カウンタ装置の主要部の構成例を示す概略図である。
【図6】実施形態に係る遠隔操作システムで使用する外部カウンタ装置の外観例を示す概略図である。
【符号の説明】
10…遠隔操作システム、11…記憶処理装置(リモコン受信機)、12…リモコン送信機、13…シャッター、13A…(シャッターの)下端部、14…固定操作部、15…外部カウンタ装置、16…動作通知部、23,53…表示部、23A、53A…表示面、24、34…カウンタ部、26,33…保存部。
Claims (1)
- 所定の開閉体を移動動作させる開閉装置において、
前記開閉体が閉鎖状態になるとそれを検出して信号を出力する動作通知部と、
当該動作通知部で出力された信号を受信して前記開閉体の移動動作の回数をカウントすると共に前記開閉体の開閉動作が指示されてそれに応じた前記開閉体の開閉動作が実行されたときに最新のカウント値を送信する外部カウンタ装置と、
少なくとも前記開閉体の開閉動作を行わせるリモコン送信機とを備え、
前記リモコン送信機に、前記外部カウンタ装置でのカウント情報を受信する無線通信手段と、前記移動動作の回数を表示する計数表示手段とを設けたことを特徴とする開閉装置。
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