JP3898066B2 - 開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は開閉装置に関し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバーヘッドドア、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの遠隔操作システム(リモコンシステム)などに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャッターの開閉動作を行うシャッター装置においては、所定の制御部が設けられ、当該制御部がシャッター装置の動作を集中的に制御している。
【0003】
すなわち、ユーザが操作するリモコン送信機などから送信され、シャッターの開閉動作を指示する動作指示信号や、障害物感知センサ等から供給され、障害物に対してシャッターが当接することを防止するためにシャッターの閉動作を阻止する閉動作制限信号は、最終的に当該制御部に入力され、反対に、シャッターの開閉動作に対する動力源となるモータの出力軸の回転を制御するモータ制御信号は当該制御部から出力される。
【0004】
このように制御部には、多くの入力や出力が集中し得るため、各入力につき、現在、入力信号が制御部に供給されているか、あるいは、各出力につき、現在、出力信号が制御部から出力されているかを示すLED(発光ダイオード)が設けられている。
【0005】
例えば、シャッターがユーザの指示した通りの動作を行わない場合、これらLEDのうちいずれのLEDが点灯しているかを確認することにより、発生している問題の種類の特定、障害の有無の判定、障害箇所の特定などが可能である。
【0006】
一例として、LEDの点灯で当該出力や入力が有ることを示すものとすると、閉動作を指示する前記動作指示信号の入力を示すLEDが点灯しているときに、モータの出力軸を閉動作の方向に回転させるモータ制御信号の出力を示すLEDが点灯していなかったとしても、そのとき、閉動作制限信号の入力を示すLEDが点灯していれば、ユーザの希望通りのシャッター動作が行われない原因が閉動作制限信号の入力にあることがわかる。
【0007】
このケースで、障害物が存在する場合には当該障害物を取り除くことによって、ユーザの希望通りのシャッター動作が行えるようになるし、障害物が存在しなかったり、障害物を取り除いたあとでも閉動作制限信号の入力を示すLEDの点灯が続くようであれば、原因は障害物感知センサの故障であると判断することもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれのLEDが点灯しているかを確認することによって発生している問題の種類を特定したり、障害の有無を判定したり、障害箇所を特定したりするためには、前記障害物感知センサやモータなどの周辺機器と制御部の関係や機能を熟知していることを要する。
【0009】
このため、不慣れな保守者や一般のユーザには、LEDの点灯をもとにこのような判断を行うことは必ずしも容易ではない。
【0010】
したがって不慣れな保守者や一般のユーザなどによると、例えば、ユーザの希望通りのシャッター動作が行われないことや、故障の発生とは無関係な周辺機器も含め、すべての周辺機器からの入力信号の有無や、周辺機器に対する出力信号の有無を逐一確認することとなり、保守作業の効率が低い。
【0011】
なお、以上の課題は、シートシャッター、ガレージ用シャッター、窓用シャッターなどのシャッター用だけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどの他の開閉システムにも共通している。
【0012】
本発明は、保守の利便性が高い開閉装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明は、開閉体の動作制御用の外部からの入力信号に応じて、制御手段が、前記開閉体の動作を制御するための出力信号を出力して、前記開閉体を動作させる開閉装置において、前記制御手段に関する入力信号及び出力信号の各信号の内容の組み合わせ関係に基づいて、前記制御手段及びその周辺の手段の正常、異常を検査すると共に、前記制御手段への入力信号である前記開閉体の動作指示信号に対して、前記制御手段及びその周辺の手段が追従しているか否かを検査する検査手段と、当該検査手段の検査結果に応じて、異常であること、又は、正常であるが非追従であることを少なくとも表示する表示手段とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明にかかる開閉装置を、遠隔操作システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
【0015】
本実施形態では、当該遠隔操作システムは、有線リモコンシステムと無線リモコンシステムを混合した混合システムであるものとする。
【0016】
シャッターシステムを構成要素として含むリモコンシステムにおいて、有線リモコンシステムとは、有線通信によってシャッター動作を行うものであり、無線リモコンシステムとは、無線通信によってシャッター動作を行うものである。
【0017】
一般に、遠くから離れた不特定の位置からシャッター動作を行うことができ、使い勝手が良いという点では無線リモコンシステムが有利であり、通信の信頼性の点や、常に特定の位置でシャッター動作を指定したい場合などには、有線リモコンシステムが向いている。
【0018】
また、同じシャッターシステムを有線でも無線でも制御できると、融通性に富み、ユーザの都合によりどちらの方法を取ることも可能となる。したがって実際のリモコンシステムは、これら無線リモコンシステムと有線リモコンシステムの特徴を混合した混合システムとすることも少なくない。
【0019】
一方、シャッターの開閉動作の回数をカウント(累加算)して表示するカウンタ装置は大きく2つに分かれる。その1つは電気式カウンタ装置であり、もう1つは機械式カウンタ装置である。電気式カウンタ装置はカウント動作およびカウント結果の表示を電気的に実行する装置であり、機械式カウンタ装置はカウント動作およびカウント結果の表示を機械的に実行する装置である。
【0020】
本発明は、表示する値に対応するように表示機構部を回転させたり、移動駆動させたりすること等により機械式カウンタ装置にも適用可能であるが、以下の実施形態では、電気式カウンタ装置に適用した場合について説明する。
【0021】
(A−1)実施形態の構成
シャッター装置の遠隔操作システム10の全体構成例を図2に示す。
【0022】
図2において、当該遠隔操作システム10は、後述する記憶処理装置11と、リモコン送信機12と、シャッター13と、固定操作部14と、カウンタ装置15とを備えている。
【0023】
このうちシャッター13は、ポリエステルなどの軽い素材によって構成されたシート状のカーテン部を主体とするシャッターであってもよいが、図示した例では、鉄などの金属によって構成された多数のスラットを備えるスラットシャッターを用いている。図2に示した状態では、シャッター13は完全閉鎖と完全開放の中間位置にある。
【0024】
カウンタ装置15はシャッター13の開閉動作の回数(ここでは、閉動作の終了の回数とする)のカウント値を表示する装置で、記憶処理装置11に電気的に接続されている。カウンタ装置15独自の機能で開閉動作回数をカウントするものとしてもかまわないが、本実施形態ではカウント値を得るのは記憶処理装置11の機能により、カウンタ装置15は記憶処理装置11からの制御にしたがって単に表示出力を行う機能だけを持つものとする。
【0025】
当該カウンタ装置15の外観例は例えば図5に示すとおりであってよい。図5の表示面23Aにはこれまでの開閉動作回数(「08217」)を示している。本実施形態では、検出対象として上述したように閉動作の終了を選んでいるため、この開閉動作回数は厳密には閉動作回数であり、中間停止動作の回数や開動作の回数は含まない。ただしシャッターの動作は同じ動作の繰り返しであり、完全閉鎖状態の次の動作は開放動作(中間停止動作も含む)しかあり得ないため、通常は、開閉動作回数をカウントすることと閉動作回数をカウントすることを厳密に区別する必要はないものと考えられる。
【0026】
もちろん、必要ならばこれらを厳密に区別するようにしてもかまわない。
【0027】
当該カウンタ装置15は、シャッターケースCAの内部に配置するようにしてもかまわないが、それではカウンタ装置15をみるためシャッターケースCAを開かなければならない点で不便であるため、本実施形態ではシャッターケースCAの外部に配置するものとする。
【0028】
その設置位置は、図2で現に設置してある位置CP0のほか、点線で示した候補位置CP1〜CP6のなかから選定した任意の位置に設置可能である。この設置は、例えば、機械的な部材の係合を用いて行ったり、磁石などの吸引力を用いて行うこと等が可能である。
【0029】
位置CP0〜CP6のなかで、どの位置にカウンタ装置15を設置するかは、ユーザU1の自由であるが、通常はユーザU1の視線の高さに近い位置が目視しやすく、好ましいものと考えられる。
【0030】
カウンタ装置15は、内部で用いられる2進数などのカウント値(開閉動作回数)を10進数のカウント値に変換する操作(デコーダに相当)を実行する機能を持つ。10進数を表示する方法には様々なものがあり得るが、ここでは一般的な7セグメント表示法を採用している。
【0031】
7セグメント表示法は、図5の「08217」で千の位に位置する「8」の例で明らかなように、7つのセグメントSG1〜SG7のオン・オフの組合せ(例えば「8」の場合は、全セグメントSG1〜SG7をオンにし、「7」の場合は、セグメントSG1,SG2,SG3だけをオン、残りのセグメントをオフにする)によって10進数を表現するものである。
【0032】
各セグメントを物理的にどのように実現するかについても様々な方法が考えられる。例えば、1つのLED(発光ダイオード)を1つのセグメントに対応付けることによって暗所でも明るい7セグメント表示が可能であるが、LEDは電力消費量が比較的大きい素子であり、素子サイズも大きく10進数1桁あたりの装置サイズも比較的大きくなる傾向がある。したがって節電やサイズが小さくできる点を重視する場合には、液晶などを用いるのが有利である。
【0033】
なお、表示面23Aに表示する10進数の桁数は、あまり多すぎると、電力消費量や装置サイズが必要以上に大きくなるし、小さすぎると、保守の時期や保守の程度を判断する指標としての役割を果たすことができない。
【0034】
したがって適切な桁数は、シャッター装置自体の耐久性や平均的なユーザの使用形態などを想定し、指標としての役割を果たせる限度で、できるだけ少なく設定されるべきものであると考えられるが、一例としては、図示した5桁程度であってよい。
【0035】
5桁の場合には、最大で99999回までカウントできるが、この最大値を超えた場合には、カウント値が巡回して、再度、1(00001)からカウントアップするようにするとよい。その場合、必要に応じて、表示しているカウント値が2巡目(あるいは3巡目以降)のカウント値であることを表現するようにしてもよい。この表現には、専用の特別な桁(図示せず)を表示面23A内に用意するようにしてもよい。
【0036】
なお、7セグメント表示の1桁は、10進数の0〜9のほかに、アルファベットの「A、b、C、d、E、F、H」の表示も可能である。例えば、「A」は前記セグメントSG4以外をオンとすることによって表示でき、「b」は、前記セグメントSG1とSG2以外をオンとすることによって表示できる(因みに、当該「b」と10進数の「6」とは、セグメントSG1のオン、オフが異なるために区別できる)。
【0037】
このためこれら7種類のアルファベットを、図5に示した5桁のどこかに表示することによって2巡目、3巡目を表示するようにしてもよい。例えば、2巡目には「A」を最下位桁に表示し、3巡目には「b」を最下位桁に表示することによって巡回回数を表現するようにしてもよい。最下位桁(最下位桁でなくても可)の10進数も表示できるようにしたければ、10進数の表示と、アルファベットの表示を交互に(例えば、0.5秒置きに)切り替えるようにしてもよい。
【0038】
また、本実施形態では、開閉動作回数に加え、記憶処理装置11およびその周辺機器の正常性や追従性に関する表示も、当該カウンタ装置15を用いて行うものとする。
【0039】
ここで、正常性に関する表示(正常性表示)とは、後述する入出力判定部39(図1参照)からみて、記憶処理装置11、モータM1、モータ制御部37,固定操作部14などが正常に動作しているか否か(すなわち正常性)を示すもので、追従性に関する表示(追従性表示)とは、前記動作指示信号に対し、記憶処理装置11自身、ならびに前記モータ制御部37などが忠実に追従しているか否か(すなわち追従性)を示す表示である。正常性、追従性とも、単に、正常に動作しているか否か、追従しているか否かを示すだけであってもよいが、本実施形態では、さらに具体的な情報も、当該表示によって提供するものとする。
【0040】
当該正常性表示や追従性表示の表示形態については様々な方法が考えられるが、一例として全桁を使用する表示形態を用いる場合には、例えば、正常性表示の場合、その時点のカウント値(例えば、「08217」)と前記7種類のアルファベットのうちの1つを用いた正常性表示(例えば、「E0000」)とを一定の時間間隔(例えば、0.5秒程度)で交互に切り替えて、当該「E0000」の最上位の「E」で異常であることを示し、異常の具体的な内容に応じて、下位の4ビット(この例では、「0000」の部分)を変化させるようにするとよい。
【0041】
正常性表示では、正常である場合にも何らかの表示を行ってもかまわないが、ここでは、異常である場合にだけこのような表示を行うものとする。
【0042】
同様に、追従性表示では、全桁につき、その時点のカウント値(例えば、「08217」)と前記7種類のアルファベットのうちの1つを用いた追従性表示(例えば、「F0000」)とを一定の時間間隔(例えば、0.5秒程度)で交互に切り替えて、当該「F0000」の最上位の「F」で追従していないこと(非追従)を示し、非追従の具体的な内容に応じて、下位の4ビット(この例では、「0000」の部分)を変化させるようにするとよい。
【0043】
追従性表示では、追従している場合にも何らかの表示を行ってもかまわないが、ここでは、非追従である場合にだけこのような表示を行うものとする。
【0044】
上述したように、障害物が感知されて閉動作制限信号を供給されている場合などには非追従となるのが正常であるため、非追従は必ずしも異常を意味しない。また、異常にも様々な態様があるため、異常である場合に必ずしも非追従となるとは限らない。
【0045】
一方、前記シャッター13の開閉動作などを指示するユーザU1は、壁WAに固定的に設置された固定操作部(操作盤)14を操作するか、または、リモコン送信機12を操作することによって前記動作指示信号を記憶処理装置11に送信し、所望の動作(開閉動作や、前記中間位置の設定の変更なども含む)を行わせることができる。
【0046】
当該リモコン送信機12は、例えば、図3に示すような外観を備えている。当該リモコン送信機12は、携帯性に富み、ユーザU1の手の平に収まる程度にコンパクトなパームサイズの送信機である。このようにコンパクトな本体12A内にすべての機能を収容するため、当該リモコン送信機12の機能は極限まで節約する必要がある。
【0047】
図3において、リモコン送信機12の本体12Aはその上面から突出したPBS(プッシュ・ボタン・スイッチ)形式の3つの操作スイッチ51〜53を備えている。これら操作スイッチ51〜53は、シャッター動作(一般的には、開閉体の開、閉、停などの動作)を行わせ得るシャッター操作スイッチである。
【0048】
本実施形態では、当該シャッター操作スイッチ51〜53のうち、シャッター操作スイッチ51は、シャッター13の開動作を行わせるための開動作スイッチで、シャッター操作スイッチ52はシャッター13の閉動作を行わせるための閉動作スイッチで、シャッター操作スイッチ53はシャッター13の開動作または閉動作を任意のタイミングで停止させるための停止スイッチである。
【0049】
わずか3つのシャッター操作スイッチ51〜53を用いて、このほかのシャッター動作を行わせることも可能である。例えば、閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)押すことによって、予め設定した所定の中間位置(中間停止位置)までの開動作および閉動作(すなわち中間停止動作)を指示できるようにしてもよい。
【0050】
また、必要に応じて、これらの操作スイッチ51〜53の操作を52,53以外の組合せにしたがって組み合わせることにより、もっと複雑な動作を行わせることも可能である。一例として、スラットシャッターである当該シャッター13では、換気動作(隣接するスラット間に設けられた開口の大きさを制御することによりシャッターの内外の空気が流通し得ない状態から流通し得る状態へ移行する動作)などが、当該複雑な動作に該当する。
【0051】
当該リモコン送信機12の内部構成例は図4に示す。
【0052】
(A−1−1)リモコン送信機の内部構成
図4において、リモコン送信機12は、リモコン送信機12は、無線送信部54と、送信処理部55と、プロセッサ56と、手順記憶部57と、操作検出部58と、操作応答部59とを備え、前記操作スイッチ51〜53は、当該操作検出部58に設けられている。
【0053】
このうち無線送信部54は、無線伝送路としての空間を介してリモコン受信機を構成する記憶処理装置11内の後述する無線受信部41(図1参照)に対向する部分で、送信処理部55から所定の信号線を介して受け取った送信信号WSに対応した無線信号WL1を無線送信する。そのために、当該無線送信部54は、送信用のアンテナシステムやフィルタ回路などを備えている。当該無線信号WL1は、周波数帯域が例えば、300MHzや400MHz程度で、送信電力が例えば1mW程度の微弱な電波であってよい。
【0054】
また、前記送信処理部55は符号化処理や変調処理などの必要な処理を実行する機能を備え、プロセッサ56から供給される送信処理信号RPに応じて、生成する送信信号WSの内容を変化させる。
【0055】
リモコン送信機12の場合、当該送信信号WSの内容は、例えば、指定するシャッター動作や、ID登録操作などの種類に応じて決定される有限個であるので、送信する情報の発生源(この発生源は、例えばROM(リードオンリーメモリ)などであってよい)も送信処理部55の内部に存在し、前記送信処理信号RPに応じて当該発生源のなかから1つの送信情報を選択して読み出す構成であってもよい。
【0056】
ここで、IDとは、使用する周波数帯域などが同じであるためにリモコン受信機である記憶処理装置11が混同する可能性のあるリモコン送信機を一義的に識別し、真に当該記憶処理装置11に対して無線送信することのできるユーザのリモコン送信機から送信された無線信号WL1だけに基づいて、シャッター13の動作等を行うために使用される識別子である。そのため、リモコン送信機12には無線送信するたびに無線信号WL1のなかに当該IDを収容する証明機構(図示せず)が必要であり、記憶処理装置11には当該IDを識別し、ユーザ認証(または端末認証)を行うための検証機構(図示せず)が必要である。
【0057】
もちろん、不要な場合には、当該証明機構や検証機構を省略することも可能である。
【0058】
前記送信処理部55に送信処理信号RPを出力するプロセッサ56は、当該リモコン送信機12のCPU(中央処理装置)である。
【0059】
機能が極限まで節約されたリモコン送信機12を操作するユーザU1にとって唯一の遠隔操作手段である上述した3つの操作スイッチ51〜53を設けた操作検出部58は、各操作スイッチ51〜53について、その押し下げストロークが所定の長さに達すると操作検出信号PB1、PB2を出力する部分である。
【0060】
操作検出信号PB1は押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとり、その操作手順は手順記憶部57に一時的に記憶される。
【0061】
手順記憶部57は一時記憶している手順がどのような操作または入力データを指定しているかを判定して、その判定結果である判定信号DSをプロセッサ56に供給する部分である。
【0062】
前記操作検出信号PB1が前記手順記憶部57に供給されるのと同時に操作応答部59に供給される操作検出信号PB2も、当該PB1と同様に、押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとるようにしてもよいが、本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別せず、同じ状態をとるものとする。
【0063】
当該操作検出信号PB2を受け取った操作応答部59は、ブザーなどの音響発生器であり、操作スイッチ51〜53の押し下げが有効に検出されたことをユーザU1に伝えるために応答出力RAを出力する部分である。本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別しないので、いずれかの操作スイッチが十分に押し下げられると、一定音程、一定音色のブザー音が応答出力RAとしてユーザU1に聴取されることになる。これにより、ユーザU1は、聴覚的にスイッチ操作の有効性を確認することができる。
【0064】
例えば、パーソナルコンピュータなどでキーボードを操作する場合など、リモコン送信機12に比べるとはるかに大規模で豊富なユーザインタフェースを備えた環境ならば、あるキーの押し下げがマシンに認識されたか否かはビットマップディスプレイなどの画面表示を目視すること等によって容易に確認可能であるが、高度な携帯性が求められるリモコン送信機12は、前述の機能の節約の観点から、機能が極限まで切りつめられるので、どのようにして小規模な構成で効率的にユーザの操作がマシン(ここではリモコン送信機12)に認識されたか否かを確認するかは、重要になる。
【0065】
なおここでは、操作応答部59の応答出力RAを一定音程、一定音色のブザー音としたが、必要ならば、押し下げられた操作スイッチ51〜53または同時に押し下げられた操作スイッチの組合せに応じて音程や音色などを変化させるようにしてもよい。また、音響発生器による聴覚的な手段にかぎらず、LED(発光ダイオード)等の発光素子などを使用して、視覚的な手段で操作スイッチの操作が有効に検出されたことをユーザU1に伝えるようにしてもよく、視覚的な手段と聴覚的な手段を併用してもよい。
【0066】
次に、前記シャッター13の開閉動作を制御する記憶処理装置11について説明する。
【0067】
記憶処理装置11のほうも、コンパクト性やコスト低減などの観点で、できるだけ機能を節約したほうが好ましいが、リモコン送信機12と異なって通常は固定的に配置されるものであり、機能の節約に対する要求水準はリモコン送信機12ほど厳格ではないと考えられるから、可能なかぎり記憶処理装置11のほうに多くの機能を配分する構成を取ることが、遠隔操作システム10全体として、効率的である。
【0068】
当該記憶処理装置11の内部構成例は、図1に示すとおりである。
【0069】
(A−1−2)記憶処理装置の内部構成
図1において、当該記憶処理装置11は、手順記憶部31と、操作検出部32と、操作応答部36と、モータ制御部37と、追従性検査部38と、正常性検査部39と、基準テーブル部40と、無線受信部41と、受信処理部42と、制御部43と、入出力判定部44と、障害物感知センサ45とを備えている。
【0070】
このうちモータ制御部37は厳密には記憶処理装置11の一部としてではなく、記憶処理装置11の外部であって前記モータM1の近傍に配置される部分で、シャッター13の開閉動作の動力源となるモータM1の動作を直接的に制御する。この制御(例えば、シャッター13の閉動作のためのモータM1の駆動)の基礎となるのは、制御部43がモータ制御部37に供給するモータ制御信号S24である。
【0071】
当該モータM1の出力軸の回転量に応じて出力されるエンコーダパルスは、当該モータ制御信号S24とは反対に、当該モータ制御部37に内蔵されたエンコーダから信号S23として制御部43へ供給される。このエンコーダパルスS23を、制御部43内のカウンタ(図示せず)がカウントすることにより、機能を節約しながらシャッター下端部13Aの位置を制御部43が把握することが可能となる。電動によって自動的にシャッター13を所定の完全閉鎖状態で停止させたり、完全開放状態で停止させたりするためには、制御部43がシャッター下端部13Aの位置を正確に把握していることが重要である。
【0072】
当該制御部43は、当該記憶処理装置11のCPUである。
【0073】
本実施形態の制御部43にも上述した従来の制御部と同様に、各出力や各入力に関する信号の有無を示すLEDを搭載するようにしてもかまわないが、その必要性は低い。
【0074】
制御部43からみた場合、図1中に示した制御部43以外の構成要素はすべて周辺機器であるとみなすことができるが、ここでは、特に、モータ制御部37,固定操作部14、受信処理部42(これは、実質的に、前記リモコン送信機12に等しい)、および障害物感知センサ45を周辺機器とする。これらの周辺機器37,14,42,45は、シャッター13の開閉動作に直接関係し、制御部43とともに遠隔操作システム10中の基本的な機能を構成する。
【0075】
障害物感知センサ45は、障害物に対してシャッター13が当接することを防止するため、障害物の存在を感知した場合に閉動作制限信号S25を発生する部分で、当該閉動作制限信号S25を制御部43に入力させる。当該閉動作制限信号S25を受け取ると、制御部43は、シャッターの閉動作を阻止する。
【0076】
障害物感知センサ45として用いるセンサの種類はどのようなものであってもよいが、一例として、光電管を利用することができる。光電管は、シャッター13の閉動作中などにシャッター下端部13Aの進行方向に何らかの不測の物体が存在した場合、それを光学的に検出し、検出結果を電気信号(前記閉動作制限信号S25に相当)として出力するセンサである。
【0077】
機能を節約する観点から、本実施形態のシャッター13の周辺に配置されるセンサは、当該障害物感知センサ45だけであってよい。
【0078】
無線受信部41は前記無線送信部54に対応して受信用のアンテナシステムやフィルタ回路などを備える部分であり、受信処理部41は前記送信処理部55に対応して復号処理や復調処理などに必要な機能を備える部分である。
【0079】
このため、無線信号WL1を受信して前記無線受信部41が出力する受信信号WSは前記送信信号WSに対応し、同様に、当該受信信号WSを入力して受信処理部42が出力する受信処理信号RPは前記送信処理信号RPに対応する。
【0080】
また、固定操作部14内の手順記憶部31は、前記リモコン送信機12内の手順記憶部57に対応して一時記憶している手順がどのような操作または入力データを指定しているかを判定しその判定結果である判定信号DSを出力する部分である。同様に、操作検出部32は前記操作検出部58に対応し、操作応答部36は前記操作応答部59に対応する。
【0081】
受信処理部42から制御部43に入力される受信処理信号RPも、手順記憶部31から制御部43に入力される判定信号DSも、ともに、上述した動作指示信号に対応するものである。
【0082】
入出力判定部44は制御部43に対する入力と出力の状態を監視し判定する機能を持つ部分で、本実施形態では特に、前記モータ制御信号S24の出力、エンコーダパルスS23の入力、動作制限信号S25の入力、動作指示信号(動作指示信号にはRPとDSがあり得るが、以下では、簡単のためにRPだけを想定する)の入力を監視するものとする。図1上では他の構成要素と同様に信号S26およびS27で制御部43と接続されているが、この入出力判定部44は、場合によっては、制御部43自体の異常も検出しなければならないため、ハードウエア的に各入力および出力の状態を監視するものとして構成することが望ましく、その機能はできるだけ制御部43と独立したものであることが望ましい。
【0083】
当該入出力判定部44による制御部43に対する入力と出力の状態に関する判定結果(有無判定信号)S27は、例えば、入出力の状態(各入力信号または出力信号の有無)に変化が生じたときに新たな有無判定信号S27を出力するものであってよい。一例として、動作指示信号RPの入力が無い状態から有る状態に変化した場合が、これに該当する。また、必要に応じて、所定の周期で周期的に有無判定信号S27を出力するようにしてもよい。
【0084】
なお、制御部43に対する入力信号や出力信号のなかには、前記エンコーダパルスS23のようにハイレベルとローレベルを繰り返す極性反転パターンを有する信号があったり、ノイズが入力されたり出力されたりすることも起こり得るため、入出力判定部44は、このような条件下でも正確に入力信号または出力信号の有無を判定できるものである必要がある。
【0085】
信号S22で制御部43と接続されている正常性検査部39は、上述した正常性を検査する部分である。同様に、信号S21で制御部43と接続されている追従性検査部38は、上述した追従性を検査する部分である。
【0086】
正常性検査部39による正常性の検査も、追従性検査部38による追従性の検査も、入出力判定部44が出力する有無判定信号S27を基礎として実行される。
【0087】
これら正常性検査や追従性検査は、所定のアルゴリズムにしたがって動的に実行されるものであってもかまわないが、ここでは、遠隔操作システム10がインターネットに接続するなど未知のコンピュータ等と接続される可能性が少ないという意味で閉鎖性の強いシステムであり、予測される異常や非追従の状態も極めて限定的な有限個(例えば、十数個程度)である点に着目し、前記有無判定信号S27を検索キーとする基準テーブル部40の検索をもって当該検査にかえる構成を取る。
【0088】
対象とする入力および出力を、前記動作指示信号RPと、動作制限信号S25と、モータ制御信号S24と、エンコーダパルスS23の4信号に限定するなら、起こりうる入力と出力の状態(すなわち、前記有無判定信号S27の種類)は、図6に示すケースC1〜C16の16通りしかあり得ないから、前記基準テーブル部40が格納している基準テーブルTB1に、すべての検査結果を予め静的に記述しておくことができる。
【0089】
図6は、当該基準テーブルTB1の構成を示すものである。遠隔操作システム10の閉鎖性を考慮すると、基準テーブルTB1の内容を変更する必要性は低く、遠隔操作システム10が運用されつづける限り半永久的にその内容が保存される必要があるため、当該基準テーブルTB1はROM(リードオンリーメモリ)に格納するとよい。
【0090】
ただしもしも当該基準テーブルTB1の内容を書き換える可能性がある場合には、EEPROM(フラッシュメモリ:Electrical Erasable Programmable ROM)などの書き込み可能なROMに格納するようにしてもよい。
【0091】
図6において、各信号RP、S25,S24,S23に関する「○」印は、制御部43に関してその信号の入力または出力が有ることを示し、「×」印は、無いことを示す。有無の対象となるのが入力であるか出力であるかはその信号の性質によって決まる。すなわち、動作指示信号RP、動作制限信号S25、エンコーダパルスS23は入力であり、モータ制御信号S24は出力である。またここでは、前記動作指示信号RPは、シャッター13の閉動作を指示する動作指示信号で、動作制限信号S25は、シャッター13の閉動作を阻止する動作制限信号で、モータ制御信号S24はモータM1をシャッター13が閉動作する方向に駆動させるモータ制御信号であるものと仮定している。
【0092】
図6上の列のうちで左端に位置するケースC1の場合、動作指示信号RP、動作制限信号S25、エンコーダパルスS23、モータ制御信号S24がいずれも有り(「○」)で、前記有無判定信号S27の内容が「○○○○」であり、これを検索キーとする正常性検査部39による検索では、異常を示す「異」と解析値V1が検索される。同様に、当該「○○○○」を検索キーとする追従性検査部38による検索では追従性があることを示す「追」と解析値V1が検索される。
【0093】
すなわち、動作指示信号RP、動作制限信号S25、エンコーダパルスS23、モータ制御信号S24の4信号のすべてが有りを示すということは、動作指示信号RPの入力に応じて制御部43からモータ制御信号S24が出力されている点で追従性はあるが、このとき動作制限信号S25が入力されているのにもかかわらずモータ制御信号S24を出力するということは(この有無判定信号S27が正しいとすれば)制御部43に異常があることを意味する。
【0094】
したがって解析値V1の内容は、制御部43の異常(動作制限無視)を示すものとなり、前記「E0000」の下位ビット「0000」の部分にその旨のコードが表示されることとなる。当該コードとしては、10進数または前記アルファベットの「A、b、C、d、E、F、H」の列、またはこれらの混在したものが使用可能である。
【0095】
この場合、非追従ではないから、前記「F0000」などの表示は行われない。
【0096】
ただし例えばケースC3のように、異常(「異」)であると同時に非追従(「非」)でもあれば、通常の動作回数を示すカウント値(例えば、前記「08217」)と、前記正常性表示(例えば、「E0000」)と、前記追従性表示(例えば、「F0000」)とが、時間的に切り替えられてカウンタ装置15に表示されることになる。
【0097】
もちろん、制御部43の機能が完全に異常である場合には、これらの表示をカウンタ装置15に行わせること自体、不可能であるが、制御部43の異常がその機能の一部だけに限定されている場合には、表示を行わせること等が可能である。
【0098】
これと同様に、有無判定信号S27の内容が例えば「○×○○」である場合は、図6上の列のうちで左端から4つ目のケースC4に該当し、検索結果は、正常性検査部39による正常性検査の結果が正常であることを示す「正」と解析値V4で、追従性検査部38による追従性検査の結果が追従であることを示す「追」と解析値V4である。
【0099】
このケースでは、動作制限信号S25の入力がないため、動作指示信号RPの入力に応じて、モータ制御信号S24が出力され、エンコーダパルスS23も正しく入力されており、正常性に関しても追従性に関してもまったく問題がない。
【0100】
したがって、カウンタ装置15の表示は通常のカウント値の表示だけでよく、正常性表示や追従性表示を行う必要はない。正常性表示を行うか否か、追従性表示を行うか否かは、検索される前記解析値(例えば、V1)の一部として記述しておくとよい。
【0101】
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作を説明する。
【0102】
(A−2)実施形態の動作
ユーザU1がリモコン送信機12を用いてシャッター動作を指示する場合、ユーザU1とシャッター13(カウンタ装置15)との距離が十分に近く、見通しを遮る構造物が存在しなければ、ユーザU1は、カウンタ装置15が表示するカウント値を視覚的に読み取りながら、この指示を行うことができる。
【0103】
このとき、ユーザU1が前記操作スイッチ52を押してシャッター13の閉動作を指示すると、通常は、図6に示すケースC4に応じて「○×○○」の有無判定信号S27が入出力判定部44から供給されるから、これを検索キーとして、正常性検査部39は「正」と解析値V4を検索し、追従性検査部38は「追」と解析値V4を検索する。
【0104】
この場合、前記カウンタ装置15の正常性表示や追従性表示を行う必要はなく、カウンタ装置15は単にカウント値に関する表示を指示されたシャッター動作の進行に応じて変化させるだけ(例えば、前記「08217」を「08218」にインクリメントさせるだけ)である。
【0105】
遠隔操作システム10の通常の運用状態において、図6上の各ケースC1〜C16の発生確率は決して均等ではなく、著しく偏っている。すなわち、通常は、当該ケースC4と、ケースC6と、ケースC13と、ケースC16だけが発生し、それ以外のケースC1〜C3,C5,C7〜C12,C14,C15が発生することは、ほとんど無い。ケースC1〜C3,C5,C7〜C12,C14,C15は、制御部43またはその周辺に異常が生じた場合にだけ発生するものである。これらのケースの異常の態様には様々な要因が含まれているが、一例として、モータ制御信号S24を出力しているのにモータM1の出力軸が回転していることを示すエンコーダパルスS23が入力されないのは明らかな異常であるといえる。
【0106】
発生確率の高いグループに属するケースC4と、ケースC6と、ケースC13と、ケースC16のうち、遠隔操作システム10の運用時間全体に占める割合については、ケースC16の割合がもっとも大きく、次に大きいのは、ケースC4で、その次に大きいのはケースC13で、もっとも小さいのは、ケースC6となるのが普通であると考えられる。
【0107】
ケースC16は、制御部43に対して入力および出力が無い状態であり、シャッター13に対する動作指示等が行われることなく放置されている場合に相当する。また、ケースC4は上述した通り、閉動作指示に対して正常に制御部43およびその周辺が反応した場合で、ケースC13は放置状態において、障害物が感知された場合であり、ケースC6は動作指示が行われたときに障害物感知も行われた場合である。
【0108】
ただし、もしも、放置状態においては前記障害物感知センサ45が機能しないような構成を取った場合には、ケースC13に対応する「×○××」の有無判定信号S27が入出力判定部44から出力されることはない。節電などの観点からも、このような構成を取ることは有用である。
【0109】
また、発生確率の高いグループに属するケースC4と、ケースC6と、ケースC13と、ケースC16のうち、正常性にも追従性にも問題のないケースC4,C13,C16については、正常性表示や追従性表示を行う必要がないため、正常性表示や追従性表示を行うケースのうちでは、ケースC6がもっとも発生確率が高く、もっとも重要であるといえる。
【0110】
上述したように、7セグメント表示は表現能力が限られており、また、ケースC1〜C16のうち、別なケースには別なコード(前記「F0000」や「E0000」の「0000」の部分)を割り当てるのが基本であると考えられるから、もっとも分かりやすい(あるいは、もっとも覚えやすい)コードを優先的に当該ケースC6のために割り当てるのが好ましい。
【0111】
ケースC6の場合には、ユーザU1が閉動作を指示しているのにシャッター13が閉動作を行わないが、ケースC6の追従性表示は、その理由として、周辺機器の故障などが起きたためではなく、動作制限信号S25が入力されているためであることをユーザU1に教示する。
【0112】
一例としては、障害物のシャッター下端部13Aに対する「当接」を連想することのできる英単語HEADとの類似から、当該コードとして、「HEAd」を割り当てるようにしてもよい。これにより、ケースC6の場合には、前記追従性表示として、カウンタ装置15に「FHEAd」と表示させることができる。
【0113】
また、発生確率の低いグループに属するケースC1〜C3,C5,C7〜C12,C14,C15はすべて、正常性に問題のあるものであるので、前記正常性表示(必要に応じて追従性表示も)を行わせる必要がある。コードを使用する以上、コードの意味をユーザU1が覚えているか、少なくとも対照表などを利用して認識できることが前提となる。
【0114】
ただしコードの意味を認識できさえすれば、ただちに、故障に関係する周辺機器の特定などを正確に行うことができ、LEDだけを用いる従来の方法に比べて保守作業の効率が高い。
【0115】
なお、カウンタ装置15と同様な機能を有する表示部をリモコン送信機12に搭載し、記憶処理装置11からの制御で、当該表示部に前記正常性表示や追従性表示を行わせるようにすれば、ユーザU1とシャッター13(カウンタ装置15)との距離が遠い場合や、見通しを遮る構造物が存在する場合でも、ユーザU1が前記カウンタ装置15を目視した場合と同様な効果を得ることができる。
【0116】
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、保守作業の効率が高く、保守の利便性が向上する。
【0117】
(B)他の実施形態
上記実施形態では、本発明を混合システムに適用した場合を例に説明したが、本発明は、専用の無線リモコンシステムまたは有線リモコンシステムのいずれかに適用することも可能なことは上述した通りである。
【0118】
なお、上記実施形態では、無線信号WL1は周波数帯域が300MHzや400MHz程度で、送信電力が1mW程度の微弱な電波であったが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。これよりも高い周波数や低い周波数の電波を使用してもよく、赤外線などを使用してもよい。また、送信電力もこれよりも大きくしてもよく、小さくしてもよい。
【0119】
上記実施形態では使用するカウンタ装置(15)は1つであったが、例えば、工場などのように、多数のシャッター装置(例えば、シートシャッター装置)を配置してある場所では、各シャッター装置に対応した複数のカウンタ装置を一箇所に集中的に配置するようにしてもよい。
【0120】
当該工場等においては、シャッターの管理責任者が置かれることが多いが、複数のカウンタ装置を一箇所に配置することによって、管理責任者は容易にすべてのシャッターの動作回数を知ることができる。
【0121】
また、上記実施形態では、カウンタ装置(15)は記憶処理装置(11)に電気的に接続され、記憶処理装置(11)の制御下に置かれたが、これらは電気的にまったく接続しないか、少なくともカウント動作のためには接続しないようにしてもよい。
【0122】
その場合、カウンタ装置(15)は、前記シャッター13の下端部13Aに設ける動作通知部によって、赤外線などを利用してシャッター13の動作回数をカウントすることができる。
【0123】
当該動作通知部は、例えば、シャッター(13)の開動作、閉動作、中間停止動作または停止のいずれか、または全てを検出しカウンタ装置(15)に通知することができるものであればどのような装置であってもかまわない。
【0124】
また、上記実施形態においては、記憶処理装置(11)内のプロセッサは制御部(43)だけであったが、記憶処理装置11を、制御部(43)と別個のプロセッサを備えたマルチプロセッサ構成とすることで、入出力判定部(44)の制御部(43)に対する独立性を高めるようにしてもよい。
【0125】
この場合、別個のプロセッサで前記カウンタ装置(15)の制御や、基準テーブル部(40),追従性検査部(38),および正常性検査部(39)の制御を行うようにすれば、制御部(43)の機能が完全に異常な場合でも表示(正常性表示や追従性表示など)を正確に行わせることが可能となる。
【0126】
さらに、上記実施形態では、カウンタ装置(15)のすべての桁を利用して正常性表示や追従性表示を行うようにしたが、カウンタ装置(15)の一部の桁だけを利用して正常性表示や追従性表示を行うようにしてもよい。一例としては、カウンタ装置(15)の下位2ビットだけをこれらの表示に利用してもよい。あるいは、そのときのカウント値(開閉動作回数)の変化に応じて、変化する桁のうち最上位の桁は少なくともカウント値を表示するようにし、残りの桁の中から正常性表示や追従性表示のための桁を選ぶようにしてもよい。
【0127】
また、カウンタ装置(15)の桁数を少なくしたり、桁の一部を他の用途に使用可能とするために、動作回数を示す数値を上位と下位に分割して表示してもよい。上位の表示と下位の表示を切り換えるためには、切換スイッチを利用してもよいし、所定時間毎に自動的に切り換えるようにしてもよい。通常は上位、下位のどちらを優先表示するか、あるいは、当該所定時間を指定するスイッチ等の指定手段をさらに設けてもよい。
【0128】
なお、上記実施形態では、正常性表示と追従性表示の双方に対応するものとしたが、これらのうち一方にだけ対応する構成としてもよいことは当然である。
【0129】
さらに、前記制御部43に対する入力と出力は必ずしも上述した4信号に限定する必要はない。例えば、信号の数は4より少なくてもよく、多くてもよい。また、信号の種類も、上述した4信号に含まれない信号を入力(または出力)するようにしてもよく、上述した4信号の一部につき、入力(または出力)を行わない構成としてもかまわない。一例としては、シャッター下端部(13A)の位置の限界を示す上限リミット信号や下限リミット信号を用いるようにしてもよい。
【0130】
なお、上記カウンタ装置(15)はさらに表現力の豊かな表示装置に置換可能である。例えば、液晶ディスプレイ装置など自然言語の文字列をそのまま表示可能な表示装置を使用すれば、「動作制限信号が入力されているために、シャッターの閉動作を行うことができません。」などのメッセージを画面表示することができ、コードを覚える必要がなくなるから、使い勝手がよくなる。
【0131】
あるいは、例えばこのメッセージと同様な内容を合成音声などを用いて、音声で出力するようにしてもよい。
【0132】
なお、上記実施形態では、記憶処理装置(11)と固定操作部(14)は有線接続したが、必要に応じてこれを無線接続するようにしてもよいことは当然である。
【0133】
また、上記実施形態においてカウンタ装置(15)は、シャッター(13)の動作回数(閉動作回数、開閉動作回数など)を表示するものであったが、回数ではなく移動距離を計測してその値を表示するようにしてもよいし、移動距離に所定の演算を施して、例えば、開口部の高さ(場合によってはこの2倍の値)で移動距離を除すること等により、移動距離を回数に変換してその値を表示するようにしてもよい。シャッター(13)の移動距離は、例えば、モータM1やシャッター13の巻取り軸(図示せず)の回転量や移動量(必要に応じて方向も含む)の計測結果から、容易に求めることができる。
【0134】
また、上記実施形態におけるカウンタ装置15は図2に示したとおりの位置CP0に配置したが、本発明ではこの位置は当該位置CP0に限定する必要はなく、さらに前記位置CP1〜CP6以外の位置であってもよい。
【0135】
カウンタ装置15は、目視できる位置ではあるがあまり目立たない位置に配置することが好ましく、かつ人等が接触しにくい高い位置や遠い位置であることがさらに好ましい。具体例としては、上部に開閉体の収納部があり、下降により閉動作し、上昇により開動作を行う場合、上部のまぐさまたはこの近傍、好ましくはさらにガイドレールまたはこの近傍にも該当する位置に設置する。その他の例としては開口部に隣接または近傍に位置する縦枠や壁等に設置する。開閉を制御する制御部(記憶処理装置11)から計数情報や表示情報を受信する場合には、制御部にも近い位置であればなお好ましい。
【0136】
また、上記実施形態では、リモコン送信機12に搭載する機能をできるだけ少なくし、できるだけ多くの機能を記憶処理装置11側に配分する構成を取ったが、必要ならば、記憶処理装置11が搭載している機能の一部をリモコン送信機12側に搭載する構成を採用することもできる。
【0137】
さらに、上記実施形態では、操作スイッチは、PBS形式のスイッチであるものとしたが、本発明は、PBS形式のスイッチに限って適用されるものではない。スライド式スイッチや回転式スイッチなどを使用してもよく、圧力や温度、静電気の変化などに反応する各種のスイッチを適用することもできる。
【0138】
なお、上記実施形態においては、スラットシャッターについて本発明を適用したが、本発明はスラットシャッター以外にも、シートシャッターなど各種のシャッターに適用することが可能である。
【0139】
さらに本発明は、シャッター用としてだけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドア、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの他の開閉装置の混合システムにも適用することが可能である。
【0140】
また、以上の説明において、情報の流れる方向は、カウント値を知らせる場合を除きリモコン送信機からリモコン受信機(記憶処理装置11)へ向かう単方向であったが、本発明の適用範囲はこのような単方向通信に限定されるものではない。
【0141】
すなわち当該リモコン送信機を送信専用の通信機器ではなく遠隔操作用の送受信機である操作送受信機に置換するとともに、当該リモコン受信機を受信専用の通信機器ではなく遠隔被操作用の送受信機である被操作送受信機に置換し、必要に応じて全二重通信や半二重通信が行えるようにしてもよい。
【0142】
このとき操作送受信機から被操作送受信機に向かう無線信号に含まれている信号は、前記シャッター動作などを指示する動作状態指示信号であってよく、反対に被操作送受信機から操作送受信機に向かう無線信号に含まれている信号は、シャッター動作の現状(カウント値以外の状態)を報告するための動作状態報告信号であってよい。
【0143】
当該動作状態報告信号は、その時点のシャッター動作状態が、例えば、「全開放状態」、「全閉鎖状態」、「一部開放状態(部分的に開放して停止している状態)」、「開動作中」、「閉動作中」、「異常発生」、モード(非制限操作または制限操作等の)状態などであることを示す信号であってよい。
【0144】
この場合、当該動作状態報告信号を受け取ることによって、操作送受信機のユーザは、シャッター動作状態が例えば当該「閉動作中」であることを認識することができる。
【0145】
また、当該操作送受信機を携帯受信機に置換し、被操作送受信機を固定送信機に置換することもできる。この場合、情報の流れる方向は、固定送信機から携帯受信機に向かう単方向となる。常時このような単方向通信だけが行われるシステム構成であってもよく、通信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このような単方向通信を行い得るシステム構成であってもよい。
【0146】
すなわち、前記操作送受信機と被操作送受信機において、通信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このような単方向通信を行い得るようにしてもよい。
【0147】
また、以上の説明では、主として、開閉装置側通信装置が遠隔被操作器であり、非開閉装置側通信装置が遠隔操作器である場合について説明したが、本発明は、このケースに限って適用できるものではない。
【0148】
非開閉装置側通信装置が受信だけを行う(ただし割り当てられているIDは送信する)実質的な受信専用機器である場合も考えられる。
【0149】
この受信専用機器は、例えば、メンテナンスなどを目的としたもので、開閉装置側通信装置が開閉体に関して保有している動作管理情報(開閉体の開閉位置、開閉回数、開閉に関する障害情報、開閉時の障害物当接感知の有無、モード(非制限操作または制限操作等の)状態、(前記下端部13Aの)位置データや補正値などを受信し、受信結果を表示するものであってよい。
【0150】
また、この動作管理情報を開閉装置側通信装置が送信する送信タイミングについては、例えば、曜日や時間などを固定的に予め決めておいたり、有線で送信指示が与えられた任意のタイミングを、当該送信タイミングとすること等も可能である。
【0151】
さらに、当該送信タイミングで送信される前記動作管理情報の具体的な内容についても、予め固定的に決めておくようにしてもよく、指示された内容だけを送信するようにしてもよい。
【0152】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、開閉装置の保守に関する利便性を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る遠隔操作システムで使用する記憶処理装置の主要部の構成例を示す概略図である。
【図2】実施形態に係る遠隔操作システムの全体構成例を示す概略図である。
【図3】実施形態に係る遠隔操作システムで使用するリモコン送信機の外観例を示す概略図である。
【図4】実施形態に係る遠隔操作システムで使用するリモコン送信機の主要部の構成例を示す概略図である。
【図5】実施形態に係る遠隔操作システムで使用するカウンタ装置の外観例を示す概略図である。
【図6】実施形態に係る遠隔操作システムで使用する基準テーブルの構成例を示す概略図である。
【符号の説明】
10…遠隔操作システム、11…記憶処理装置(リモコン受信機)、12…リモコン送信機、13…シャッター、13A…(シャッターの)下端部、14…固定操作部、15…カウンタ装置、23A…表示面、38…追従性検査部、39…正常性検査部、40…基準テーブル部、44…入出力判定部、45…障害物感知センサ。

Claims (5)

  1. 開閉体の動作制御用の外部からの入力信号に応じて、制御手段が、前記開閉体の動作を制御するための出力信号を出力して、前記開閉体を動作させる開閉装置において、
    前記制御手段に関する入力信号及び出力信号の各信号の内容の組み合わせ関係に基づいて、前記制御手段及びその周辺の手段の正常、異常を検査すると共に、前記制御手段への入力信号である前記開閉体の動作指示信号に対して、前記制御手段及びその周辺の手段が追従しているか否かを検査する検査手段と、
    該検査手段の検査結果に応じて、異常であること、又は、正常であるが非追従であることを少なくとも表示する表示手段と
    を備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1の開閉装置において、
    前記制御手段に関する入力信号として、前記開閉体の動作指示信号に加えて、障害物検知手段からの障害物検知信号と、前記開閉体を駆動する電動機の動作検知信号とがあり、前記制御手段に関する出力信号として、前記電動機への駆動制御信号があり、前記動作指示信号が閉動作を指示し、前記障害物検知信号が障害物の存在を指示し、前記動作検知信号が前記電動機の停止状態を指示し、前記駆動制御信号が前記電動機の停止を指示しているときには、前記検査手段は、正常であるが非追従であるという結果を得ることを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項1の開閉装置において、
    前記表示手段は、前記検査手段による検査結果を表示していない通常時には、前記制御手段の制御下で前記開閉体の動作回数を表示することを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項1の開閉装置において、
    記検査手段は、前記制御手段に関する入力信号及び出力信号の各信号の内容の組み合わせと、検査結果とを対応付けたテーブル部を備えていることを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項4の開閉装置において、
    前記テーブル部は、前記制御手段に関する入力信号及び出力信号の各信号の内容の組み合わせが示す事象を表す解析値を含み、前記表示手段が異常の検査結果を表示する際には、解析値も表示することを特徴とする開閉装置。
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