JP2005120740A - 開閉システムおよび開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 保守性を高め、安定運用を容易にする。
【解決手段】 電動または手動による開閉体の動作に関連する関連情報を管理する開閉体管理部を有する開閉装置において、関連情報に関し、予め選択した管理項目とその管理項目に関連する監視事象を、開閉体管理部に伝える管理制御部と、管理項目について監視事象が発生したことを開閉体管理部が検知すると、監視事象が発生したことを伝える監視事象発生メッセージを発信するか、または、監視事象発生メッセージの発信待機状態となるメッセージ発信部とを備える。この構成において、開閉装置を他の開閉装置と比較した場合の重要度を記憶しておく重要度記憶部を備え、監視事象発生メッセージを発信するときには、監視事象発生メッセージ中に重要度を示す情報を含ませることも好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は開閉システムに関し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバーヘッドドア、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などで、その動作を管理するシステムなどに適用し得るものである。
また、本発明は、かかる開閉システムの構成要素としての開閉装置に関するものである。
電動シャッターの場合、シャッターカーテンを動作させるための動力源はモータであるが、シャッター自体は、当該モータなどの電気系統のほか、シャッターカーテンの巻き取りを行うための巻き取りシャフトなどの機械系統を備えている。
これら電気系統の構成要素(電気部品)にも、機械系統の構成要素(機械部品)にも、部品としての耐久回数、耐用年数などの制約がある。
耐久回数や耐用年数などは、その部品が、部品としての本来の機能をほぼ確実に発揮できることをその部品の製造業者が保証するための指標であるから、例えば、耐久回数を越えて使用したからといって直ちにその部品が破損して機能を発揮できなくなるとは限らない。ただし、安定的にシャッターを運用するためには、耐久回数や耐用年数を越えた部品は、保守で交換を行うことが重要である。
モータなどを有しないシャッターの場合もこれと同様である。
シャッターに、その開閉動作の回数を表示するカウンタが付加されている場合には、ユーザは、当該カウンタの表示を見ることによって、開閉動作回数を知ることができる。
従来のシャッターに関する技術としては、例えば、次の特許文献1に記載されたものがある。
特開2002−276245
ところが、上述したカウンタが付加されていないシャッターや、付加されていても、そのカウンタが、普段、ユーザが開くことのないシャッターケースの内部に配置されている場合などには、ユーザがシャッターの開閉動作回数を知ることは事実上、困難である。
保守契約を行っている場合には、その契約内容に応じ、定期的に保守作業者がシャッターの開閉動作回数を確認して、前記部品の交換なども含む保守作業を実行することが可能であるが、そのような保守契約を行っていない場合には、ユーザ自身が開閉動作回数などをもとに、保守作業の必要性を判断し、保守作業の依頼を行わない限り、保守作業が行われることはなく、したがって部品の交換が行われることもないため、保守性が低いといえる。
耐久回数や耐用年数を越えた部品が含まれた状態で運用されているシャッターは、運用中にその部品が破損し、正常な機能を失う可能性が高いから、安定的な運用を行うことは難しい。
また、以上の課題は、シートシャッター、ガレージ用シャッター、窓用シャッターなどのシャッター用だけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどの他の開閉システムおよび開閉装置にも共通している。
本発明は、保守性が高く、運用の安定度を向上しやすい開閉システムおよび開閉装置を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、第1の本発明は、電動または非電動による開閉体の動作に関連する関連情報を管理する開閉体管理部を有する開閉装置において、前記関連情報に関し、予め選択した管理項目とその管理項目に関連する監視事象を、前記開閉体管理部に伝える管理制御部と、当該管理項目について前記監視事象が発生したことを当該開閉体管理部が検知すると、当該監視事象が発生したことを伝える監視事象発生メッセージを発信するか、または、当該監視事象発生メッセージの発信待機状態となるメッセージ発信部とを備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明にかかる開閉システムは、請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置であって、前記監視事象発生メッセージを無線送信する開閉装置と、当該開閉装置の設置場所の近傍まで移動して、無線送信された当該監視事象発生メッセージを受信するメッセージ受信装置とを有することを特徴とする。
さらに、第3の本発明にかかる開閉システムは、(1)請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置であって、開閉装置を一意に識別する識別情報を含む前記監視事象発生メッセージを無線送信する開閉装置と、(2)当該開閉装置の設置場所の近傍まで移動して、無線送信された当該監視事象発生メッセージを受信するメッセージ受信装置と、(3)すでに設置されている開閉装置の属性情報と前記識別情報の対応関係を登録してある開閉装置管理データベース部と、(4)前記メッセージ受信装置が監視事象発生メッセージを受信した場合、その監視事象発生メッセージに含まれている前記識別情報を検索キーとして当該開閉装置管理データベース部を検索することにより、当該監視事象発生メッセージの送信元である開閉装置を特定する送信元特定部とを備えたことを特徴とする。
以上に説明したように、本発明によれば、保守性を高めることができる。
また、これにより、運用の安定度を向上することも容易となる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる開閉システムおよび開閉装置を、シャッターの遠隔操作システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
一般に当該遠隔操作システムには、有線リモコンシステム、前記無線リモコンシステム、およびこれらを混合した混合システムがある。
ここで、有線リモコンシステムとは、シャッターシステムを構成要素として含むリモコンシステムであって、有線通信によってシャッター動作を行うものであり、無線リモコンシステムとは、シャッターシステムを構成要素として含むリモコンシステムであって、無線通信によってシャッター動作を行うものである。
一般に、遠くから離れた不特定の位置からシャッター動作を行うことができ、使い勝手が良いという点では無線リモコンシステムが有利であり、通信の信頼性の点や、常に特定の位置でシャッター動作を指定したい場合などには、有線リモコンシステムが向いている。
また、同じシャッターシステムを有線でも無線でも制御できると、融通性に富み、ユーザの都合によりどちらの方法を取ることも可能となる。したがって実際のリモコンシステムは、これら無線リモコンシステムと有線リモコンシステムの特徴を混合した混合システムとすることも少なくない。したがって、本実施形態では、混合システムを用いるものとする。
ただし本実施形態では、シャッター動作を指示するためだけでなく、メンテナンス情報(保守情報)を収集するためにも通信が必要となる。この通信に有線通信を用いることも可能であるが、収集の効率を重視した場合、無線通信を用いたほうが有利である。無線通信によれば、例えば、メンテナンス情報収集用の通信装置を搭載した車両をシャッター近傍の道路上を走行させるだけで、次々と異なるシャッターからメンテナンス情報を収集して行くことができるからである。したがってメンテナンス情報の収集のためには、主として無線通信を用いることを前提として説明を行う。
(A−1)実施形態の構成
本実施形態にかかる遠隔操作システム10の全体構成例を図7に示す。
図7において、当該遠隔操作システム10は、前記メンテナンス情報を収集するための通信装置(メンテナンス情報収集装置)9と、後で詳述する記憶処理装置11と、リモコン送信機12と、スラットシャッター13と、固定操作部(操作盤)14と、当該スラットシャッター13によって開閉される開口部15と、カウンタ表示部16と、ガイドレールGRと、シャッターケースSC1とを備えている。
このうちスラットシャッター13は、ポリエステルなどの軽い素材によって構成されたシート状のカーテン部を主体とするシートシャッター等に置き換えることも可能であるが、ここではスラットシャッターを用いるものとする。スラットシャッターは、鉄などの金属を主体として構成された多数のスラットを備える頑健なシャッターで、防災や防犯などの用途に利用され得る。
図7中では、壁WLに設けられたガイドレールGRに沿って矢印D1方向(下方向)に下端部13Aが移動する閉動作によってシャッター13が閉鎖され、反対に矢印D2方向(上方向)に移動する開動作によって開放される。なお、図7に示した状態では、シャッター13が完全閉鎖と完全開放の中間位置にある。
シャッター13の開閉動作などを行うユーザU1は、壁WLに固定的に設置された固定操作部14を操作するか、または、リモコン送信機12を操作することによって、所望の動作(必要に応じて、前記中間位置の変更なども含む)を行わせることができる。
シャッター13は閉動作されるとき、前記シャッターケースSC1内に設けられた巻き取りシャフト(図示せず)に巻き取られて行き、反対に、開動作されるときには、当該巻き取りシャフトから離れて展開しガイドレールGRに規定される軌道にしたがって下方へ進出する。前記記憶処理装置11も、当該シャッターケースSC1の内部に配置されている。
シャッターケースSC1の下部に露出している赤外線ポートPR2は、シャッター下端部13Aの上部に露出している赤外線ポートPR1と対向しているため、閉動作中の下端部13Aが物体に当接したとき赤外線ポートPR1から出力される赤外線IRDを受信することができる。
下端部13Aは、シャッター13の閉動作中に物体に当接したとき、前記赤外線IRDを出力することのできるものであれば、どのような構成であってもかまわない。この赤外線IRDを出力するために必要な電源は、下端部13A内に装填された電池BT1である。この電池BT1の消耗も、本実施形態で検出するメンテナンス情報の1つである。
なお、前記カウンタ表示部16は、設置後、運用を開始してからのシャッター13の開閉動作回数などの累積値を示すカウント値CT11を表示するための表示部である。この表示には、例えば、7セグメントLEDや7セグメント液晶表示デバイスなどを利用することが可能である。このようなカウンタ表示部16は、多くの場合、シャッターケースSC1の内部に配置され、シャッターケースSC1を開放しなければ目視することができないようになっているが、ここでは、図示した通り、ユーザU1が簡単に目視できる位置に配置されている。シャッターケースSC1は、保守作業などを行うとき等を除き、ほとんど開放されることのない部分であるため、その内部に配置してしまうと、通常のユーザU1がカウンタ表示部16が表示するカウント値CT11を目視することは困難となる。
前記リモコン送信機12は、例えば、図3に示すような外観を備えている。当該リモコン送信機12は、携帯性に富み、ユーザU1の手の平に収まる程度にコンパクトなパームサイズの送信機である。このようにコンパクトな本体12A内にすべての機能を収容するため、当該リモコン送信機12の機能は極限まで節約する必要がある。
図3において、リモコン送信機12の本体12Aはその上面から突出したPBS(プッシュ・ボタン・スイッチ)形式の3つの操作スイッチ51〜53を備えている。これら操作スイッチ51〜53は、シャッター動作(一般的には、開閉体の開、閉、停などの動作)を行わせ得るシャッター操作スイッチである。
本実施形態では、当該シャッター操作スイッチ51〜53のうち、シャッター操作スイッチ51は、シャッター13の開動作を行わせるための開動作スイッチで、シャッター操作スイッチ52はシャッター13の閉動作を行わせるための閉動作スイッチで、シャッター操作スイッチ53はシャッター13の開動作または閉動作を任意のタイミングで停止させるための停止スイッチである。
なお、各操作スイッチ51〜53の機能として例えば、閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)押すことによって、所定の中間位置(中間停止位置)までの開動作および閉動作(すなわち中間停止動作)を指示できるようにすること等も望ましい。
必要に応じて、これらの操作スイッチ51〜53の操作を52,53以外の組合せにしたがって組み合わせることにより、もっと複雑な動作を行わせることも可能である。一例として、換気動作(完全閉鎖状態にあるとき、スラットシャッター13上で隣接するスラット間に設けられた開口の大きさを制御することによりシャッター13の内外(すなわち、SP1側とSP2側)の空気が流通し得ない状態から流通し得る状態へ移行する動作)などが、当該複雑な動作に該当する。
当該リモコン送信機12の内部構成例は図4に示す。
(A−1−1)リモコン送信機の内部構成例
図4において、リモコン送信機12は、無線送信部54と、送信処理部55と、プロセッサ56と、手順記憶部57と、操作検出部58と、操作応答部59とを備え、前記操作スイッチ51〜53は、当該操作検出部58に設けられている。
このうち無線送信部54は、図7に示した無線伝送路としての空間TRを介してリモコン受信機を構成する記憶処理装置11内の後述する無線受信部41(図1参照)に対向する部分で、送信処理部55から所定の信号線を介して受け取った送信信号WSに対応した無線信号WL1を無線送信する。そのために、当該無線送信部54は、送信用のアンテナシステムやフィルタ回路などを備えている。当該無線信号WL1は、周波数帯域が例えば、300MHzや400MHz程度で、送信電力が例えば1mW程度の微弱な電波であってよい。
また、前記送信処理部55は符号化処理や変調処理などの必要な処理を実行する機能を備え、プロセッサ56から供給される送信処理信号RPに応じて、生成する送信信号WSの内容を変化させる。
リモコン送信機12の場合、当該送信信号WSの内容は、例えば、指定するシャッター動作や、ID登録操作などの種類に応じて決定される有限個であるので、送信する情報の発生源(この発生源は、例えばROM(リードオンリーメモリ)などであってよい)も送信処理部55の内部に存在し、前記送信処理信号RPに応じて当該発生源のなかから1つの送信情報を選択して読み出す構成であってもよい。
ここで、IDとは、使用する周波数帯域などが同じであるためにリモコン受信機である記憶処理装置11が混同する可能性のあるリモコン送信機を一義的に識別し、真に当該記憶処理装置11に対して無線送信することのできるユーザ(ここでは、U1)のリモコン送信機から送信された無線信号WL1だけに基づいて、シャッター13の動作等を行うために使用される識別子である。そのため、リモコン送信機12には無線送信するたびに無線信号WL1のなかに当該IDを収容する証明機構(図示せず)が必要であり、記憶処理装置11には当該IDを識別し、ユーザ認証(または端末認証)を行うための検証機構(図示せず)が必要である。
特に、スラットシャッター13を防犯用に利用する場合などには、厳格なユーザ認証を行うことが不可欠である。
前記送信処理部55に送信処理信号RPを出力するプロセッサ56は、当該リモコン送信機12のCPU(中央処理装置)である。
機能が極限まで節約されたリモコン送信機12を操作するユーザU1にとって唯一の遠隔操作手段である上述した3つの操作スイッチ51〜53を設けた操作検出部58は、各操作スイッチ51〜53について、その押し下げストロークが所定の長さに達すると操作検出信号PB1、PB2を出力する部分である。
操作検出信号PB1は押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとり、その操作手順は手順記憶部57に一時的に記憶される。
手順記憶部57は一時記憶している手順がどのような操作または入力データを指定しているかを判定して、その判定結果である判定信号DSをプロセッサ56に供給する部分である。
前記操作検出信号PB1が前記手順記憶部57に供給されるのと同時に操作応答部59に供給される操作検出信号PB2も、当該PB1と同様に、押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとるようにしてもよいが、本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別せず、同じ状態をとるものとする。
当該操作検出信号PB2を受け取った操作応答部59は、ブザーなどの音響発生器であり、操作スイッチ51〜53の押し下げが有効に検出されたことをユーザU1に伝えるために応答出力RAを出力する部分である。本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別しないので、いずれかの操作スイッチが十分に押し下げられると、一定音程、一定音色のブザー音が応答出力RAとしてユーザU1に聴取されることになる。これにより、ユーザU1は、聴覚的にスイッチ操作の有効性を確認することができる。
例えば、豊富なユーザインタフェースを備えるパーソナルコンピュータなどと異なり、高度な携帯性が求められるリモコン送信機12は、そのボディサイズを小さくするためにも機能を節約することが必要なので、どのようにして小規模な構成で効率的にユーザの操作がマシン(ここではリモコン送信機12)に認識されたことをユーザに伝えるかは、重要になる。
なおここでは、操作応答部59の応答出力RAを一定音程、一定音色のブザー音としたが、必要ならば、押し下げられた操作スイッチ51〜53または同時に押し下げられた操作スイッチの組合せに応じて音程や音色などを変化させるようにしてもよい。また、音響発生器による聴覚的な手段にかぎらず、LED(発光ダイオード)等の発光素子などを使用して、視覚的な手段で操作スイッチの操作が有効に検出されたことをユーザU1に伝えるようにしてもよく、視覚的な手段と聴覚的な手段を併用してもよい。
このようなリモコン送信機12から無線信号WL1を受信する記憶処理装置(すなわち、リモコン受信機)11の主要部の構成例は、図1に示す通りである。
なお、本実施形態では、リモコン送信機12のほかに、前記メンテナンス情報収集装置9も当該リモコン受信機11の通信相手となる。記憶処理装置11は、リモコン送信機12との関係では受信専用の通信装置であるが、当該メンテナンス情報収集装置9との関係では、受信と送信(いずれも無線通信)を行うものとする。この受信では無線信号WL21を受信し、送信では無線信号WL22を送信する。
リモコン送信機12との無線通信(無線信号WL1の無線通信)と、メンテナンス情報収集装置9との無線通信(無線信号WL21およびWL22の無線通信)に、別な周波数帯を利用することも可能であるが、ここでは基本的に、同じ周波数帯を利用するものとする。周波数資源に限りがあること等を考慮すると、現実の実装でも、同じ周波数帯を利用することになる可能性は小さくない。
(A−1−2)記憶処理装置の内部構成例
図1において、当該記憶処理装置11は、シャッター重要度管理部19と、発信手順決定部20と、ポーリング対応部21と、モータ抵抗測定部22と、赤外線受信部23と、シャッター制御部24と、無線送信部25と、送信処理部26と、前記カウンタ表示部16と、動作カウンタ27と、シャッター番号格納部27と、タイマ部29と、項目イベント選択部30と、イベント検出部31と、イベント緊急度管理部32と、無線受信部41と、受信処理部42と、前記固定操作部14とを備えている。
このうち固定操作部14は図7に示した通り、シャッターケースSC1の外部に配置する構成要素で、記憶処理装置11がユーザU1に提供するユーザインタフェースの一部である。当該固定操作部14の内部構成は図示しないが、有線伝送路(例えば、ツイストペアケーブルなど)でプロセッサ43と接続されていることを除き、図4に示した前記リモコン送信機12と同じものであってよい。ただし、有線伝送路で接続されているため、固定操作部14の場合、前記無線送信部54や送信処理部55は省略できる。
リモコン送信機12とまったく同じ無線通信装置を壁WLに固定的に配置(あるいは、着脱自在に配置)したものを、当該固定操作部14として用いる構成もあり得るが、ここでは、固定操作部14は、有線通信を行うものとしている。
ユーザU1は、前記リモコン送信機12を操作するほか、当該固定操作部14に設けられた操作スイッチ(51〜53に対応)を操作することによっても、シャッター動作を指示すること等が可能である。また、固定操作部14はリモコン送信機12ほどコンパクトさに関する要求水準が高くないため、3つの操作スイッチのほかにテンキーなどを設けることも容易である。
無線受信部41は受信用のアンテナシステム、フィルタ回路、電力増幅器などを備え、前記リモコン送信機12が無線送信した無線信号WL1や、メンテナンス情報収集装置9が無線送信した無線信号WL21を受信する部分で、受信した無線信号WL1、WL21に応じて前記送信信号WSに対応する受信信号WSを出力する。当該受信信号WSの内容が、無線信号WL1を受信した場合と、無線信号WL21を受信した場合とで相違することは当然である。
なお、当該無線信号WL1がシャッター13に関する動作指示などを行うための信号であることはすでに説明したが、当該無線信号WL21は、記憶処理装置11に対し、送信を希望するイベント情報が存在すれば送信するように求めるポーリングのための信号である。
当該無線信号WL21を受信したとき、前記ポーリング対応部21が機能して当該記憶処理装置11内にイベント情報収集装置9に伝えるべきイベント情報が存在するか否かを調べ、存在する場合には、無線信号WL22に収容してそのイベント情報を無線送信させる。当該無線信号WL22は、前記無線信号WL21の送信元であるイベント情報収集装置9によって受信される。無線信号WL21を受信できたということは、後述する自動車CA1(図8参照)に搭載されたメンテナンス情報収集装置9が当該記憶処理装置11の近傍まで移動してきていることを示すため、直ちに無線信号WL22を送信すれば、当該無線信号WL22が正常にメンテナンス情報収集装置9に受信される可能性は高い。
記憶処理装置11内にイベント情報収集装置9に伝えるべきイベント情報が存在する場合、そのイベント情報は、当該ポーリング対応部21のなかに待ち行列Q1を形成して保存されるものであってよい。そのイベント情報に対応する保守作業が実行されたとき、またはそのイベント情報が正確にイベント情報収集装置9に届いたことが確認されたときに、当該待ち行列Q1のなかから、該当するイベント情報が削除される。
ポーリング対応部21を設けない構成を取ることも可能であるが、その場合には、伝えるべきイベント情報が存在するとき、近傍にイベント情報収集装置9が存在するか否かにかかわらず、定期的に(あるいは、間欠的に)無線信号WL22を送信することになる。定期的に(あるいは、間欠的に)無線信号WL22を送信する理由は、常時、送信する構成とすると、当該無線信号WL22が引き起こす電波干渉による伝送誤りのため、当該無線信号WL22と同じ周波数帯を用いる無線信号WL1などの受信を正常に行うことができなくなるからである。
この場合にはまた、定期的に(あるいは、間欠的に)送信された無線信号WL22は、前記自動車CA1に搭載されたイベント情報収集装置9が偶然、当該記憶処理装置11の近傍に移動してきたときに受信されることになる。
以上のような点を考慮すると、無線信号WL22を送信するための電力の節約、周辺への電波干渉の影響低減などの観点で、ポーリングを行うほうが有利であるといえる。
前記モータ抵抗測定部22は、シャッター13の開閉動作の動力源となるモータM1に関する絶縁抵抗を測定する部分である。絶縁抵抗の劣化はモータM1の寿命を知るための有効な指標となり得る。
また受信処理部42は、前記送信処理部55等と対称的な復号処理や復調処理などの必要な処理を実行する機能を備えた部分で、無線受信部41から供給を受けた前記受信信号WSに応じた受信処理信号RPをプロセッサ43に出力する。
なお、送信処理部26はリモコン送信機12内の前記送信処理部55に対応し、無線送信部25は前記無線送信部54に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし、無線信号WL22はイベント情報を伝えるための信号であるから、送信処理部26が受け取る送信処理信号RPの内容や、無線送信部25が受け取る送信信号WSの内容が、リモコン送信機12内のWSやRPと相違することは当然である。
前記シャッター制御部24は厳密には記憶処理装置11の一部としてではなく、記憶処理装置11の外部であって前記モータM1の近傍に配置され得る部分で、前記モータM1の動作を直接、制御する。当該モータM1の出力軸の回転量に応じて出力されるエンコーダパルスも、当該シャッター制御部24に内蔵されたエンコーダから信号S24としてプロセッサ43へ供給される。プロセッサ43は当該信号S24をもとにエンコーダパルスの数をカウントすることで、シャッター下端部13Aの位置を認識することができる。この認識は、当該下端部13Aの緊急停止などに活用され得る。
赤外線受信部23は、シャッター13の当該下端部13Aが物体に当接したときに赤外線ポートPR1から出力する赤外線IRDを赤外線ポートPR2で受信して、受信結果に応じた電気信号S23をプロセッサ43に供給する部分である。この赤外線ポートPR2は、上述したように、シャッターケースSC1の下部に露出している。
シャッター下端部13Aが物体に当接したときに出力する信号としては、電気信号など様々なものを用いることができるが、ここでは、一例として、赤外線を用いている。下端部13Aと赤外線受信部23のあいだで赤外線IRDを伝送するための伝送路としては、光ファイバケーブルなどの閉じた伝送路を用意してもかまわないが、ここでは、伝送路として下端部13Aと赤外線受信部23のあいだの空間を利用するものとする。したがって、下端部13Aに設けられた赤外線ポートPR1は、空間を介して、赤外線ポートPR2に対向する位置に配置されている。この場合、2つの赤外線ポートPR1とPR2のあいだには、赤外線を遮るものが存在せず、見通しが得られるように配慮することは当然である。
シャッター13の一般的な運用状況を前提とすると、当該下端部13Aが当接する物体はほとんどの場合、床面FLであるが、希には、不測の物体(障害物)と当接することがある。床面FLと下端部13Aの当接は、閉動作によってシャッター13が完全閉鎖状態となるたびに発生する事象であるのに対し、不測の物体との当接は、シャッター13の閉動作中、シャッター13の軌道上(下端部13Aの進行方向)に不測の物体が出現した場合にのみ発生する事象である。
ここで、赤外線受信部23が赤外線ポートPR2で赤外線IRDを受信したことを、電気信号S23で伝えてきた場合、プロセッサ43は少なくともシャッター13を停止するように、前記シャッター制御部24を制御するものとする。前記信号S24に基づくエンコーダパルスのカウント値が、下端部13Aがその下限位置(機械的に下端部13Aが存在することを許される下方の限界位置)を越えているのに供給されつづける場合、プロセッサ43は、シャッター13の閉動作を強制的に停止させる。これが緊急停止である。このとき緊急停止を行うか否かの判定の基準となるのは、前記エンコーダパルスのカウント値のみである。
下限位置を越えて下端部13Aを移動させようとすると、シャッターの電気系統や機械系統が破損する可能性がある等の不都合があるため、このような緊急停止を行う必要がある。
通常は、それ以前に、前記赤外線IRDが受信され、その受信に応じてシャッター13の閉動作を停止できるため、このような緊急停止が行われることはない。したがって、緊急停止が行われるということは、例えば、電池BT1の電池切れなどの理由で、下端部13Aが物体(例えば、床面FL)に当接したにもかかわらず、赤外線ポートPR1から赤外線IRDが出力されなかった可能性が高い。
前記プロセッサ43は、当該記憶処理装置11のCPUであり、エンコーダパルスの場合と反対方向に伝送される信号S24を用いてシャッター制御部24を制御することで、所望の開動作、閉動作、あるいは停止等に応じた動作を、前記モータM1に行わせることもできる。
動作カウンタ27は、シャッター13の開閉動作の数をカウントするカウンタである。当該動作カウンタ27は、閉動作の数(完全閉鎖状態に至った回数)だけをカウントしたり、開動作の数(完全開放状態に至った回数)だけをカウントしたり、あるいは、閉動作の数と開動作の数を区別せずにカウントしたりすること等も可能である。また、開動作や閉動作の数ではなく、下端部13Aの移動距離(例えば、プロセッサ43へ供給されたエンコーダパルスの総数などで表現可能)を、そのカウント値CT1で表現することも可能である。
いずれにしても当該動作カウンタ27のカウント値CT1は、シャッター13が設置され、運用開始されてからの累積値であり、比較的長い時間にわたるシャッターの利用度合いの高さを表現している。
なお、分解検査を行った上で、複数の重要な部品(前記機械部品や電気部品など)を新しいものと交換した場合などには、当該カウント値CT1を初期値(例えば、0)にリセットできるようにしておくとよい。
この動作カウンタ27は記憶処理装置11の内部処理のためのカウント値CT1を提供する部分であるが、ユーザU1に対してカウント値CT11を提供するのは、上述したカウンタ表示部16である。
カウンタ表示部16が表示し、ユーザU1などに目視させるカウント値CT11は、動作カウンタ27のカウント値CT1と必ずしも同じである必要はないが、対応したものである。例えば、カウント値CT1を2進数表示とし、カウント値CT11を当該CT1の値に対応した10進数表示としてもよい。
タイマ部29は、シャッター13が設置され、運用開始されてからの時間を示す運用時間TM1を出力する部分である。例えば、一定の周期で供給される所定のクロックパルス(図示せず)の数の累積値を、当該運用時間TM1として利用することができる。
シャッター番号格納部28は、当該シャッター13(記憶処理装置11に対応)のシャッター番号を格納する部分である。シャッター番号は、製品としての当該シャッター13をグローバルな範囲で一意に識別するための識別情報である。ここでは、当該シャッター13のシャッター番号をSH1とする。
グローバルに一意なシャッター番号を付与する方法には様々なものがあり得るが、例えば、そのシャッター製品を販売した販売店を一意に示す販売店コードと、そのシャッター製品が販売された(あるいは、設置された)年月日を示す販売日コードと、そのシャッター製品がその販売店でその日に販売された(あるいは、設置された)何台目のシャッター製品であるかを一意に示す販売順序コードとを、所定の組み合わせ手順にしたがって組み合わせたものを、当該シャッター番号として用いれば、グローバルな一意性を確保できる。
もちろん、必要に応じて、当該シャッター製品の型番などの情報も当該シャッター番号に反映させることができることは当然である。
本実施形態に特徴的な構成要素であるイベント検出部31は、項目イベント選択部30が、選択した項目につき、選択したイベントが発生したか否かを検出する部分である。ここで、項目やイベントは、提供するべき前記メンテナンス情報に応じて選択され、決定されるべきものである。
前記固定操作部14やそのテンキーなどを利用して、ユーザU1が、項目やイベントの選択を指定できるようにしてもよいが、シャッター製品の製造工程などで指定するようにしてもよい。
ただしこの項目は、予めその項目に対応する機能がシャッター製品に搭載されていることを前提に選択可能となることは当然である。例えば、モータ抵抗測定部22が設けられていなければ、モータM1の抵抗に関する絶縁不良を検出することはできないからである。
ここでは、項目およびその項目に関するイベントとして次の4つの選択例MP1〜MP4をあげる。MP1〜MP4の表記は(項目:その項目に関して検出すべきイベント)の書式となっている。
(動作回数: 1万回以上に到達) …(MP1)
(運用時間: 5年以上に到達) …(MP2)
(電池: 電池切れの発生) …(MP3)
(モータ抵抗: 絶縁不良の発生) …(MP4)
イベント検出部31は動作回数が1万回以上に到達したか否かを検査する場合にはプロセッサ43を介して動作カウンタ27のカウント値CT1を調べることになる。
同様に、運用時間が5年以上に到達したか否かを検査する場合にはタイマ部29が出力する運用時間TM1を調べ、前記電池BT1の電池切れが発生したか否かを検査する場合には受信されるべきタイミングで赤外線IRDが赤外線受信部23に受信されていないこと(あるいは、前記緊急停止が行われたこと)をプロセッサ43を介して調べ、モータM1に絶縁不良が発生したか否かを検査する場合にはモータ抵抗測定部22の測定結果をプロセッサ43を介して調べることになる。
これらの検査は、十分に短い間隔で、繰り返し実行される。
なお、選択例MP1,MP2のうち、1万回や5年などの数値は一例を示したものにすぎず、これら以外の数値を選択してもよいことは当然である。
また、予めその項目に対応する機能をシャッター製品に搭載した上で、項目イベント選択部30の設定に応じて、ある項目を選択しないことも自由である。例えば、タイマ部29を搭載した上で、前記選択例MP2に対応する設定を行わず、運用時間TM1はイベント検出部31による検査の対象外としてもよい。
なお、前記選択例MP1〜MP4の各項目には、次のような質的相違がある。
例えば、選択例MP1,MP2に対応する動作回数や運用時間などの項目は、そのイベントで指定する値(例えば、前記「5年」など)を各部品の耐久回数、耐用年数に比べて大きすぎない値に設定する限り、その項目に関するイベントの発生はシャッター13の運用の継続に対してそれほど緊急性を要するものではない。例えば、動作回数が1万回に到達したからといって、通常は、直ちに部品が破損して不具合が発生しシャッター13を運用できなくなるわけではないからである。このようなケースでは、そのイベントの検出は、不具合が顕在化する前の予備的状態の検出であるといえる。
これに対し、選択例MP3やMP4に対応する電池BT1の電池切れの発生やモータM1の絶縁不良の発生は、直ちに不具合が発生する可能性が高く、緊急性を要するイベントであるといえる。例えば、電池BT1に電池切れが発生すると、閉動作中のシャッター13の下端部13Aが不測の物体に当接しても前記赤外線IRDを出力できず閉動作を停止することのできない危険な状態となる。このようなケースでシャッター13の閉動作を停止できなければ、不測の物体を破壊したり、シャッター13自体が破壊されたりする可能性がある。
このようにイベントのあいだの緊急度の相違を管理しているのが、イベント緊急度管理部32である。当該イベント緊急度管理部32には、各イベントの緊急度が設定されている。
各イベントに関する緊急度の設定内容は、そのイベントの技術的な性質だけでなく、適切な保守を行うために、いずれのイベントを、より緊急度の高いものとみなすのが適切であるかという保守に関するポリシーにも依存して決定されるべきものである。ここでは一例として、前記選択例MP1〜MP4のイベント間では、MP3,MP4,MP2,MP1の順番で緊急度が高いものとみなし、この順番にしたがって、イベント緊急度管理部32に対する緊急度の設定が行われたものとする。
緊急度が高いイベントほど、そのイベントに対応する保守を迅速かつ適切に実行する必要性が高い。そのため、緊急度が高いイベントほど、イベント情報収集装置9に正確なメンテナンス情報が伝送されるように配慮することが望ましい。
メンテナンス情報は、前記無線信号WL22を用いて伝送される。
無線信号WL22のフォーマット構成は例えば図9に示すものであってよい。
図9において、メンテナンス情報は、フィールドF2に記述されており、必要な保守の種類(例えば、前記選択例MP3に対応する電池切れが発生した場合には、電池BT1の電池交換が必要な保守となる)を伝える。
ただし、そのイベントが発生しているシャッターを正確に伝えることができなければ保守の実行が困難であるため、図9のフィールドF1に記述するシャッター番号も、広義のメンテナンス情報に含め、正確な伝送を行う必要がある。
上述したように、本実施形態では、メンテナンス情報収集装置9を搭載した自動車(CA1)を、シャッター近傍の道路上を走行させるだけで、次々と異なるシャッターからメンテナンス情報を収集する利用形態を想定している。シャッターは工場などの内部に設置されることもあるため、必要に応じて、工場の敷地内や建造物内まで当該自動車が走行するようにしてもよい。一般的に、シャッターの保守の頻度は極めて低いため、定期的または不定期に、このような自動車を走行させてメンテナンス情報を収集する利用形態は、シャッターの実状に適合し、極めて効率的であるといえる。
都市部や商店街などでは例えば図8に示す11〜11Cのように、シャッターの記憶処理装置の分布密度(厳密には、記憶処理装置(例えば、11)の無線送信部25に含まれる送信用のアンテナシステムの分布密度)が高く、目測ではいずれのシャッターの記憶処理装置から送信された無線信号WL22を受信しているのかを特定することが困難となる可能性も高いが、無線信号WL22に含まれるシャッター番号を検索キーとして後述する顧客管理データベース68を検索すれば、シャッター(の設置場所)を特定することができる。また、メンテナンス情報の収集効率を高める観点でも、収集と同時にいずれのシャッターの記憶処理装置から送信されたメンテナンス情報であるかをその自動車のドライバなどが確認するよりも、収集時にはメンテナンス情報とシャッター番号の対(無線信号WL22のフォーマット構成に対応)の収集だけを行い、送信元のシャッターの特定はその後に行う構成とするほうが効率的である。
なお、図8中に点線で描いた円形の領域E〜ECは、その領域の中心に位置する各記憶処理装置11〜11Cから無線送信した無線信号WL22が有効に伝送される範囲を示している。自動車CA1に搭載されたメンテナンス情報収集装置9が送信する無線信号WL21が有効に伝送される領域も、当該メンテナンス情報収集装置9を中心とする領域で、その大きさや形状は、領域E〜ECと同じであってよい。
もしも周辺に図示しない電波干渉の影響などがなく、その他、特段の悪条件がなければ、図8に示した走行経路MV1に沿って移動しながらポーリングを行うことで、自動車CA1に搭載されたメンテナンス情報収集装置9は、各記憶処理装置11〜11Cが無線信号WL22で送信するメンテナンス情報を次々と収集することができる。
前記選択例MP1〜MP4のうち発生しているイベントごとに図9のフォーマットの無線信号WL22を生成して送信するものとすると、例えば、イベントの緊急度が高いほど、そのイベント情報を収容した同じ内容の無線信号WL22を繰り返し送信する回数を増加するようにしてもよい。
周辺の電波環境が必ずしも良好なものであるとは限らず、また、図8の11Bと11Cのように、相互に近傍に設置されている場合などには、他の記憶処理装置が送信する無線信号WL22や他の記憶処理装置が受信すべき無線信号WL1との電波干渉なども起こり得ることを考慮すると、発生したイベントの緊急度に応じて、そのイベント情報を収容した無線信号WL22の送信回数を増加することは有効であると考えられる。
例えば、もっとも緊急度の高い前記選択例MP3のイベントが発生した場合には、そのイベント情報を収容した無線信号WL22を9回送信し、2番目に緊急度の高い前記選択例MP4のイベントが発生した場合には、そのイベント情報を収容した無線信号WL22を6回送信し、3番目に緊急度の高い前記選択例MP2のイベントが発生した場合には、そのイベント情報を収容した無線信号WL22を3回送信し、最も緊急度が低い前記選択例MP1のイベントが発生した場合には、そのイベント情報を収容した無線信号WL22を1回送信するようにしてもよい。
近傍に存在する他の記憶処理装置(例えば、11Bにとっては11Cなど)がどのようなタイミングで無線信号WL22の送信や無線信号WL1の受信を行うかは不明であるし、周辺の電波環境も不明であるので、送信回数を増加するほど、確率的に、無線信号WL22に含まれるシャッター番号やメンテナンス情報が正確に伝送される可能性は高くなるといえる。複数回送信した無線信号WL22のうちいずれか1つでも伝送誤りなくメンテナンス情報収集装置9に届けば、その無線信号WL22に基づいて正確なメンテナンス情報の収集が行えるからである。
もちろん、近傍の記憶処理装置間でネゴシエーションを行い、無線信号WL22の送信タイミングをずらしたり、周辺の電波環境を検査した上で電波干渉の影響がほとんどないときを選んでメンテナンス情報収集装置9側から無線信号WL21を送信してポーリングを行うこと等も可能であるが、そのような処理を行うことは、記憶処理装置(例えば、11)の機能の節約に反し、メンテナンス情報の収集効率を低下させる可能性が高い。
自動車CA1は定期的に、あるいは不定期に、何回も記憶処理装置11〜11Cの近傍まで移動してくるため、仮に今回、メンテナンス情報を正確に伝送することができなかったとしても、次回以降、正確に伝送することが可能である。緊急度が低いイベントに対応し、送信回数が少ない無線信号WL22であっても、自動車CA1が複数回、近傍まで移動してくる間には送信回数の累積値も多くなるため、正確に伝送できる確率が高まる。
一例としては、宅配便車を当該自動車CA1として活用してもよい。
なお、ここでは、緊急度を送信回数に反映させたが、送信回数以外の条件に反映させることもできる。もし必要ならば、緊急度に応じて、周波数帯を変更したり、変調方式を変更したりすること等も可能である。例えば、複数の周波数帯で同じ内容の無線信号WL22を送信すれば、ある周波数帯で電波干渉が発生していても他の周波数帯では正確な伝送が可能となる。また、変調方式として電波干渉に強いスペクトル拡散方式などを利用すれば、ある程度の電波干渉が発生している環境でも正確な伝送を行える可能性がある。また、Bluetoothなどの近距離無線通信方式を活用することも可能である。
前記発信手順決定部20は、無線信号WL22に関する発信手順を決定する部分である。
上述した緊急度に応じた送信回数の制御の内容も、当該発信手順決定部20が決定する。
また、1つのシャッター(1つの記憶処理装置11)について、前記選択例MP1〜MP4のうち複数の選択例に対応するイベントが発生している場合、各イベントに対応する無線信号WL22を、送信する手順もこの発信手順決定部20が決定する。
例えば、前記選択例MP3に対応するイベントと、選択例MP1に対応するイベントが発生している場合、この発信手順決定部20は、選択例MP3に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22を4回送信したあと、選択例MP1に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22を1回送信し、最後に、選択例MP3に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22を5回送信するという手順を決定するものであってもよい。
なお、この発信手順決定部20が決定した手順にしたがって実際に無線信号WL22の送信を行うのは、前記無線信号WL21を受信し、ポーリングが行われたときである。
前記シャッター重要度管理部19は、シャッターごと(記憶処理装置ごと)の重要度を管理する部分である。あるユーザ(例えば、U1)が複数台のシャッターを同時に近傍に設置して運用する場合、シャッター間に重要度の差があれば、その差を、このシャッター重要度管理部19に設定するシャッター重要度に反映させるとよい。ここで、近傍とは、前記領域(例えば、EBとEC)が相互にオーバーラップする程度の近さを指す。
例えば、図8に示す領域EとEAのように、領域が相互にオーバーラップしないほど離れた位置にシャッター(記憶処理装置)を設置する場合には、他の記憶処理装置の存在に配慮してシャッター重要度を設定する必要はない。ただし記憶処理装置以外の干渉源(電波干渉の発生源)の存在に配慮する場合には、近傍に他の記憶処理装置が存在しなくてもシャッター重要度を高くすることが有効な場合もある。
重要度の高いシャッターほど、故障することなく安定的に運用したり、故障後、速やかに機能を回復して運用を再開したりする必要性が高いため、結局、保守の緊急度が高いといえる。シャッターの重要度を上述した送信回数に反映させるものとすると、例えば、その記憶処理装置(ここでは、11)から無線送信される無線信号WL22の送信回数は、シャッターの重要度が高いほど増大させる構成となる。
なお、前記ポーリング対応部21、動作カウンタ27,タイマ部29の記憶内容(待ち行列Q1,カウント値CT1、運用時間TM1)は、シャッター13の運用にともなって変更されるものであり、また、記憶処理装置11に対する電力供給が停止されたときにも保存する必要があるから、不揮発性を有するとともに書き換えも容易なEEPROM(フラッシュメモリ:Electrical Erasable Programmable ROM)などの記憶手段に記憶しておくとよい。
また、シャッター重要度管理部19,項目イベント選択部30、イベント緊急度管理部32の記憶内容(シャッター重要度、選択した項目や選択したイベント、緊急度)は、基本的に、いったん記憶すると半永久的に変更する必要のないものであるとみることができるから、ROMなどの記憶手段で記憶しておくとよい。
次に、前記メンテナンス情報収集装置9の内部構成について説明する。メンテナンス情報収集装置9の内部構成は、例えば、図2に示すものであってよい。
(A−1−3)メンテナンス情報収集装置の内部構成例
図2において、当該メンテナンス情報収集装置9は、無線送信部60と、無線送信処理部61と、無線受信部62と、無線受信処理部63と、プロセッサ64と、ポーリング対応部65と、保守管理データベース66と、検索処理部67と、顧客管理データベース68とを備えている。
このうち無線送信部60は前記無線送信部25に対応し、送信処理部61は前記送信処理部61に対応し、無線受信部62は前記無線受信部41に対応し、受信処理部63は前記受信処理部42に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし無線送信部60と送信処理部61は、前記無線信号WL21を送信してポーリングをかけるための構成要素であり、無線受信部62と受信処理部63は、ポーリングをかけた通信相手(例えば、記憶処理装置11)から無線信号WL22を受信するための構成要素である。
なお、記憶処理装置11が上述した端末認証を行うための検証機構を搭載しており、なおかつ、当該無線信号WL21に対しても認証を行う場合には、メンテナンス情報収集装置9から送信された無線信号WL21に対する検証では検証結果が肯定的なものとなるように構成しておく必要がある。
当該無線信号WL21はシャッター動作を指示するものではないが、当該無線信号WL21に応じて記憶処理装置11から無線送信される無線信号WL22にはメンテナンス情報が含まれており、メンテナンス情報は、秘匿されるべき個人情報の一種であるとみることができるから、端末認証などのセキュリティ対策を施しておくほうが好ましい。
前記プロセッサ64は、当該メンテナンス情報収集装置9のCPUである。
ポーリング対応部65は、ポーリングをかけるとき、当該プロセッサ64を介して前記送信処理部61を動作させて無線信号WL21を送信させる部分である。
検索処理部67は、プロセッサ64からの要求に応じて、保守管理データベース66や顧客管理データベース68に関する検索その他の処理を実行する部分である。
顧客管理データベース68は、CRM(顧客関係管理)システムの一部などとして、シャッターの保守サービスを提供する企業や、シャッターを製造した製造業者などに蓄積されたデータベースである。製造し、販売した全シャッター製品に関する顧客情報を蓄積する場合、通常、当該顧客管理データベース68のサイズは膨大なものとなる。
顧客管理データベース68は、例えば、図5に示す構成を有する顧客管理テーブルTB1から構成されるものであってよい。当該顧客管理テーブルTB1は、データ項目として、シャッター番号と、顧客氏名と、顧客住所とを備えている。
この顧客管理テーブルTB1中、1つの行(横の並び)が1つのシャッター製品に対応している。
例えば、SH1,NAME1,ADDRESS1の行L11は、シャッター番号SH1のシャッター製品に関する行である。上述したように、シャッター番号はグローバルな範囲で一意なので、シャッター番号の値(例えば、行L11の場合なら、SH1)が同じ行は、当該顧客管理データベースTB1中に1つだけしか存在しない。
これに対し、顧客氏名や顧客住所などは、同じ値を持つ行が複数存在する可能性がある。同じ顧客が複数のシャッター製品を購入することもあるからである。
なお、当該顧客住所は、シャッターの設置場所を示している。
保守管理データベース66は、収集したメンテナンス情報の内容を整理、蓄積しておくためのデータベースである。
保守管理データベース66は、例えば、図6に示す構成を有する保守管理テーブルTB2から構成されるものであってよい。当該保守管理テーブルTB2は、データ項目として、シャッター番号と、回数と、年数と、モータと、電池とを備えている。
この保守管理テーブルTB2中、1つの行(横の並び)は、前記顧客管理テーブルTB1と同様、1つのシャッター製品に対応している。
例えば、SH1,△、OK、OK、△の行LN11は、シャッター番号SH1のシャッター製品に関する行である。
当該保守管理テーブルTB2のデータ項目のうち回数とは、前記選択例MP1に示した動作回数に対応するデータ項目で、年数とは、前記選択例MP2に示した運用時間に対応するデータ項目で、モータとは、前記選択例MP4に示したモータ抵抗に対応するデータ項目で、電池とは、前記選択例MP3に示した電池に対応するデータ項目である。
モータに関する値のうちOKは、そのモータ(M1)の抵抗に絶縁不良が発生していないことを示し、電池に関する値のうちOKはその電池(BT1)に電池切れが発生していないことを示し、△は発生していることを示す。
また、回数に関する値であるOKは、各記憶処理装置を伴うシャッターの動作回数(カウント値CT1)が、前記1万回未満であることを示し、△は、1万回以上であることを示す。
さらに、年数に関する値であるOKは、各記憶処理装置を伴うシャッターの運用時間(前記運用時間TM1)が、5年未満であることを示す。図6中には存在しないが、もしも年数の値が△のものがあれば、その△は、そのシャッターの運用時間が5年以上であることを示す。
これらデータベース66,68を用いた処理では、保守管理データベース66に蓄積した内容をもとに、後でまとめて、顧客管理を行う手順を取ることができる。この顧客管理の際には、保守管理テーブルTB2中の各行(例えば、L11など)からそのシャッター番号(例えば、SH1)を抽出した上で、当該シャッター番号を検索キーとして顧客管理テーブルTB1を検索し、顧客の住所(そのシャッターの設置場所(例えば、ADDRESS1))を特定する。これにより、上述したように、記憶処理装置の分布密度が高いために目測ではいずれの記憶処理装置から送信された無線信号WL22であるか特定できないケースでも、容易にシャッターの設置場所を特定することができ、保守の必要なシャッターに保守作業者を向かわせることができる。
このような手順を取る場合、当該保守管理データベース66はメンテナンス情報収集装置9に搭載しておく必要性が高く、顧客管理データベース68はメンテナンス情報収集装置9に搭載しておく必要性が低いといえる。
いずれにしても、そのデータベース66および/または68をメンテナンス情報収集装置9に搭載していなければ、そのデータベースに対するアクセスが必要になるたびに、ネットワーク経由の通信を行う必要がある。この通信は、例えば、無線LANサービスを利用して行う、インターネットを経由した通信であってよい。
無線LANサービスは、AP(アクセスポイント)装置と、無線LANカードを装着したノート型パソコン(メンテナンス情報収集装置9の機能の大部分は、当該ノート型パソコンに搭載することも可能である)70などのあいだで無線通信を行い、その無線通信の内容をインターネットを介して、リモートの通信装置などに伝えることができるサービスで、近年では、市街地の随所で提供されている。
図10は、無線LANサービスを利用する場合の動作例のイメージを示す概略図である。図10の例では、メンテナンス情報収集装置9の機能はノート型パソコン70の外部に設けられている。
無線LANサービスによる無線通信の内容を受け取るリモートの通信装置は、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)やイントラネット(例えば、シャッターに関する保守サービスを提供する企業が構築したイントラネット)などの内部に設けられている。具体的には、当該通信装置は、背後にデータベースサーバを伴うWebサーバマシンなどであってよい。この場合、メンテナンス情報収集装置9の検索処理部67は、当該Webサーバマシンの外部プログラム(CGIプログラムなど)を介してデータベースサーバにアクセスし、データベースサーバ配下のデータベース(例えば、66および/または68)にアクセスすることになる。このデータベースへのアクセスで、収集した前記メンテナンス情報の登録などを行うことができる。
ただし、自動車CA1が走行する地理的範囲はそれほど広いものである必要はないので、保守管理データベース66および顧客管理データベース68の双方をメンテナンス情報収集装置9の一部として自動車CA1に搭載できる可能性も小さくない。自動車CA1が走行する地理的範囲内に居住し、シャッターを設置している顧客に関する情報だけに限定すれば、顧客管理データベース68のサイズはそれほど大きなものとならないからである。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作を説明する。
(A−2)実施形態の動作
各ユーザ(例えば、U1)により購入されたシャッターは市街地の随所に設置され、運用されている。市街地に設置されたシャッターは、製品としての仕様も異なり、運用されている年数や使用状況なども相違するが、その記憶処理装置が図1に示すような内部構成を有する点は共通しているものとする。
ここでは、市街地に設置された膨大な数のシャッターのうち、図8に示した記憶処理装置11〜11Cを伴う4つのシャッターに注目する。
各記憶処理装置11〜11Cの内部で前記項目イベント選択部30が選択する項目やイベントの内容、イベント緊急度管理部32が管理する各イベントに関する緊急度の設定内容は相違してもよいが、ここでは、簡単のためにすべて同じであるものとする。また、各シャッター(各記憶処理装置11〜11C)を購入し設置しているユーザは、すべて別であるものとする。
また、上述したシャッター重要度管理部19が管理するシャッター重要度の内容によっては、各イベントに対応する無線信号WL22の送信回数が上述したものから変化するが、ここでは、各記憶処理装置11〜11Cのシャッター重要度管理部19に設定されているシャッター重要度は標準的な値で、送信回数に影響しないものとする。
さらに、自動車CA1が近傍へ移動してくる前に、記憶処理装置11をともなうシャッターでは、前記選択例MP3とMP1に対応するイベントが発生しており、記憶処理装置11Aをともなうシャッターでは、前記選択例MP1〜MP4に対応するイベントはいずれも発生しておらず、記憶処理装置11Bをともなうシャッターでは、前記選択例MP4に対応するイベントが発生しており、記憶処理装置11Cをともなうシャッターでは、前記選択例MP1に対応するイベントが発生しているものとする。
図8に示した自動車CA1が例えば宅配便車であるものとすると、宅配便の配達などの本来の業務を遂行するために、宅配担当エリア内の各地を走行することになる。前記記憶処理装置11〜11Cは、この宅配担当エリア内に含まれている。この場合、当該自動車CA1に搭載した前記メンテナンス情報収集装置9の顧客管理データベース68に登録してある顧客の数は、当該宅配担当エリアに属する顧客(シャッター購入者)の数に限定できるので、このようにエリアを限定しない本来の顧客管理データベースに比べてはるかに小さなサイズとすることができる。
自動車CA1が前記走行経路MV1に沿った移動で記憶処理装置11を中心とする領域E内に入ると、ポーリングをかけるために繰り返し無線送信している無線信号WL21が記憶処理装置11によって受信されるから、当該記憶処理装置11は、発信手順決定部20が決定した発信手順にしたがって無線信号WL22の送信を行う。
この送信は、上述したように、選択例MP3に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22を4回送信したあと、選択例MP1に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22を1回送信し、最後に、選択例MP3に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22を5回送信するものであってよい。
領域E内の電波環境に問題がなければ、合計で10回送信されたこれらの無線信号WL22はすべて、伝送誤りなく正確にメンテナンス情報収集装置9まで届けられる。領域E内の電波環境に問題があり、電波干渉が発生している場合には、その電波干渉の程度に応じて、10回送信されたもののうち、伝送誤りが生じるものの割合が高くなる。例えば、ユーザU1がシャッター動作などを指示するためにリモコン送信機12から無線送信する無線信号WL1も、偶然、その送信タイミングが無線信号WL22の送信タイミングと重なれば、このような電波干渉の原因となり得る。
緊急度が低い選択例MP1に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22は1回しか送信されないため、その無線信号WL22に伝送誤りが発生すると、今回は、正確なメンテナンス情報は届けることができないが、緊急度が高い選択例MP3に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22は合計で9回送信されるため、そのうちの1回でも伝送誤りなく伝送できれば、正確なメンテナンス情報を届けることができる。
正確な無線信号WL22を受信できた場合、メンテナンス情報収集装置9内のプロセッサ64は、前記保守管理データベース66の保守管理テーブルTB2にその無線信号WL22に対応するメンテナンス情報(シャッター番号F1と1または複数のメンテナンス情報F2)の組を、1つの行として追加する。一例として、図6に示す行LN11が、このようにして追加された行であってよい。当該行LN11は、回数と電池の値が△となっており、前記選択例MP1に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22も、前記選択例MP3に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22も、少なくとも1回は、伝送誤りなく届けられた場合に対応する。
走行経路MV1に沿って移動する自動車CA1は、前記領域Eから出ると、つづいて領域EA内に入るので、ポーリングをかけるために繰り返し送信している無線信号WL21が記憶処理装置11Aに受信されるが、記憶処理装置11Aをともなうシャッターでは選択例MP1〜MP4のいずれのイベントも発生していないため、当該記憶処理装置11Aからは無線信号WL22が返送されることはない。
メンテナンス情報収集装置9側では、無線信号WL22が受信されなければ、いずれのイベントも発生していないものとみなす。
ただし、もし必要ならば、いずれのイベントも発生していないことを明示的に伝えるため、特定のメンテナンス情報(いずれのイベントも発生していないことを内容とするメンテナンス情報)を含む無線信号WL22を無線送信するようにしてもよい。無線信号WL22を無線送信する機能そのものに損傷が発生している場合などには、無線信号WL22を送信することができないのであるから、いずれのイベントも発生していないことを明示的に伝えさせたほうが、より正確に各ユーザのシャッターの状態(記憶処理装置の状態)を把握することができ、発生している不具合を見落とす可能性を低減できる。
また、ポーリングをかけるために行う無線信号WL21の送信の繰り返し周期や、同じ記憶処理装置(例えば、11)からの無線信号WL22の送信間隔は、自動車CA1の移動速度や領域(例えば、Eなど)の大きさなどに配慮して、各領域のなかで少なくとも1回は無線信号WL21を送信でき、なおかつ、その無線信号WL21に応じて、1または複数回返送されてくる無線信号WL22を確実にメンテナンス情報収集装置9が受信できるタイミング関係となるように決めておく必要がある。
つづく領域EBやECに自動車CA1が入ったときに行われる動作も、基本的に、領域EやEA内で行われたものと同じである。
ただし図8から明らかなように、領域EBとECは大きくオーバーラップしているため、電波干渉が生じる確率は、前記領域E内やEA内に比べてはるかに高い。偶然、無線信号WL21の送信が当該オーバーラップの位置で行われた場合などには、メンテナンス情報収集装置9から無線送信された同じ無線信号WL21を2つの記憶処理装置11Bと11Cが同時に受信し、同時に無線信号WL22を返送してくる可能性さえある。したがって、もし可能ならば、このように近い位置に複数のシャッター(記憶処理装置)を設置することは避けたほうが望ましい。
ただしこのようなケースでも、記憶処理装置11Bから送信され、緊急度が比較的高い選択例MP4に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22は、記憶処理装置11Cから送信され、緊急度が低い選択例MP1に対応するイベント情報を収容した無線信号WL22よりも送信回数が多いため、確率的にみて、正確にメンテナンス情報収集装置9に届けられる可能性は高い。
記憶処理装置11〜11Cで発生している各イベントに対応する無線信号WL22が少なくとも1回、伝送誤りなくメンテナンス情報収集装置9まで届けられたものとすると、自動車CA1が図8中の最後の領域ECを出る頃には、保守管理テーブルTB1の内容は、図6に示すものとなっている。
図6中、行LN11は記憶処理装置11に対応する行であり、行LN12は記憶処理装置11Aに対応する行であり、行LN13は記憶処理装置11Bに対応する行であり、行LN14は記憶処理装置11Cに対応する行である。
このような保守管理テーブルTB1が得られれば、保守管理テーブルTB1中のシャッター番号(例えば、SH1)を検索キーとして、前記顧客管理テーブルTB1を検索することによりそのシャッター(例えば、13)の設置場所(例えば、ADDRESS1)を特定し、保守作業者を向かわせることができる点は上述した通りである。
保守が必要なシャッターの設置場所や、必要な保守の内容を、保守作業者に伝えることは、自動車CA1の走行が停止したあとで行うようにしてもよいが、走行中にほぼリアルタイムで行うようにしてもよい。その場合にも、前記無線LANサービスなどを活用することができる。
緊急度が高いイベントが発生している場合には、できるだけ早く保守作業者による保守を行うことが重要となる。
なお、そのイベント情報に対応する保守作業が実行されたとき、またはそのイベント情報が正確にイベント情報収集装置9に届いたことが確認されたときに、該当する記憶処理装置(例えば、11)内のポーリング対応部21では、前記待ち行列Q1のなかから、該当するイベント情報が削除される。
これにより、次回、自動車CA1が各領域(例えば、E)内に移動してきたときには、すでに不要となっている前回と同じイベント情報を送信することがなくなり、保守管理テーブルTB2の内容を必要最小限のものに集約することができる。
なお、本実施形態の場合、カウンタ表示部16を図7に示したようなユーザU1から目視しやすい位置に配置しなくてもメンテナンス情報を収集することができるが、カウンタ表示部16をユーザU1から目視しやすい位置に配置しておくことにより、ユーザU1がカウント値CT11を確認することが容易となり、保守作業の必要性についてユーザU1の納得を得やすいという効果も期待できる。
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、シャッター(例えば、13)のユーザ(例えば、U1)が何もしなくても、メンテナンス情報を収集することができるため、保守性を高めることができる。
また、これにより、シャッターの運用の安定度を向上することも容易となる。
(B)他の実施形態
なお、上記実施形態では、無線信号WL1、WL21,WL22は基本的に周波数帯域が300MHzや400MHz程度で、送信電力が1mW程度の微弱な電波であるものとしたが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。これよりも高い周波数や低い周波数の電波を使用してもよく、赤外線などを使用してもよい。また、送信電力もこれよりも大きくしてもよく、小さくしてもよい。
さらに、必要ならば、無線信号WL22の送信電力を、無線信号WL1より大きくすること等も可能である。
また、前記開閉動作とは、開方向のみ、閉方向のみ、または開閉両方向の移動動作を意味する。また、「閉」は開口部が存在するような場合にはこれを閉鎖する方向への移動を意味する概念であり、繰り出し、スライド移動、展張等を含む開閉体の前進を意味し、「開」は開口部が存在するような場合にはこれを開放する方向への移動を意味する概念であり、巻取り、収縮、折り畳み等を含む開閉体の後退を意味する。
さらに、上記実施形態では、操作スイッチは、PBS形式のスイッチであるものとしたが、本発明は、PBS形式のスイッチに限って適用されるものではない。スライド式スイッチや回転式スイッチなどを使用してもよく、圧力や温度、静電気の変化などに反応する各種のスイッチを適用することもできる。
なお、上記実施形態におけるメンテナンス情報収集装置9,記憶処理装置11,リモコン送信機12の機能は、その一部を省略することも可能である。
例えば、記憶処理装置11のポーリング対応部21やメンテナンス情報収集装置9のポーリング対応部65を省略することも可能である。
この場合、基本的に、記憶処理装置11は近傍にイベント情報収集装置9が存在するか否かにかかわらず、定期的に(あるいは、間欠的に)無線信号WL22を送信することは上述した通りである。
この場合にはまた、記憶処理装置11は、メンテナンス情報収集装置9からのポーリング(無線信号WL21の到達)を待つことなく、前記発信手順決定部20が決定した発信手順にしたがって、無線信号WL22を送信することになる。
また、ポーリングを待つことなく送信するのは、緊急度が高いイベントとし、緊急度が比較的低いイベントはポーリングを待ってから送信するように構成してもよい。
なお、図9にかかわらず、前記無線信号WL22には、伝送誤りの発生を確実に検出するための誤り検出符号を配置するフィールドを設けるようにしてもよい。また、誤り検出能力のある符号や誤り訂正能力のある符号を用いて、シャッター番号(F1)やメンテナンス情報(F2)を記述するようにしてもよい。誤り訂正能力のある符号を用いれば、その訂正能力の範囲内で伝送誤りを訂正することができるので、伝送誤りが発生してもそれが軽微な場合には、正確なメンテナンス情報を届けることが可能になる。
また、もし必要ならば、当該無線信号WL22のなかに、前記シャッター番号(F1)に替えて、またはシャッター番号(F1)とともに、そのシャッターの製造No、製品名などを示す情報を収容するようにしてもよい。
さらに、前記選択例MP1〜MP4に示した項目は例示的に列挙したものであるので、列挙したうち一部の項目を省略したり、列挙しなかった項目を用いたりすることは自由である。
なお、上記実施形態にかかわらず、モータM1を動力源としないシャッターにも本発明は適用可能である。例えば、人力を動力源とし手動で開閉動作を行うシャッターなどにも、耐久回数や耐用年数などの制約はあるからである。
上記実施形態における無線LANサービスは、例えば、PHS網、携帯電話ネットワークによる通信サービスなどに置換可能である。無線LANサービスのカバーエリアは現在のところ限られているが、PHS網、携帯電話ネットワークのカバーエリアは、国内のほぼ全ての市街地をカバーしているため、自動車CA1の位置にかかわらず、任意のタイミングで、リモートの通信装置にアクセスすることが可能である。
また、上記実施形態にかかわらず、走行する自動車に搭載したメンテナンス情報収集装置を用いなくてもかまわない。その場合、例えば、PHS網、携帯電話ネットワーク、インターネット(アクセス回線には有線伝送路を使用してもよく、無線LANサービスが提供する無線伝送路などを利用してもよい)等を利用して、記憶処理装置11からリモートの通信装置(前記保守管理データベース66等に対応)にメンテナンス情報を届けることが可能である。
ただしこの場合、前記記憶処理装置11は、PHS網を利用する場合にはPHS端末の通信機能を備える必要があり、携帯電話ネットワークを利用する場合には携帯電話機の通信機能を備える必要があり、インターネットを利用する場合にはIPプロトコルを処理するIPモジュールなどを備える必要があることは当然である。
なお、前記メンテナンス情報収集装置9と記憶処理装置11のあいだの無線通信や、記憶処理装置11とリモートの通信装置のあいだの通信では、単にメンテナンス情報を収集するだけでなく、記憶処理装置9に新たなプログラムを送信してインストールすることが可能である。このようなプログラムは、すでに記憶処理装置11にインストールされているプログラム(例えば、イベント検出部31の機能を持つプログラムなど)のバグを修正したり、記憶処理装置11に新たな機能を追加したり、設定(例えば、項目イベント選択部30の項目やイベントに関する選択内容など)を変更したりするために活用することができる。
また、上記実施形態で用いた各テーブルTB1,TB2の構成は必ずしも図5,図6に示したものでなくてもかまわない。
例えば、顧客管理テーブルTB1に、その顧客が購入したシャッター製品の、製造No、型番、製品名、回数(動作回数)、年数(運用時間)、保守履歴(これまで当該シャッターに対して実施した保守作業の詳細な履歴情報)、顧客の電話番号などのデータ項目を設けてもかまわない。
さらに、前記実施形態で述べた自動車CA1の具体例としては、上述した宅配便車のほかにも、定期または不定期に記憶処理装置11〜11Cの近傍を巡回したり通過したりする任意の車を活用可能である。例えば、一般的な配送車、広報車、保守用車両その他の車を活用することができる。
なお、上記実施形態にかかわらず、前記エンコーダパルスのカウント結果に応じて、シャッター13が完全閉鎖状態になったことや、完全開放状態になったことを検出するようにしてもよい。この場合、赤外線IRPは不測の物体が下端部13Aに当接したことを検出するためのみに用いることになる。
また、前記カウンタ表示部16で用いた7セグメント表示デバイスは、7セグメント以外の方法で、文字、数字、記号などを表示するデバイスに置換することも可能である。
なお、上記実施形態においては主として、スラットシャッターについて本発明を適用したが、本発明はスラットシャッター以外に、前記シートシャッターなど各種のシャッターに適用することも可能である。
さらに本発明は、シャッター用としてだけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドア、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの他の開閉装置にも適用することが可能である。
以上の説明では主としてハードウエア的に本発明を実現したが、本発明はソフトウエア的に実現することも可能である。また、以上の説明でソフトウエア的に実現した部分は、ハードウエア的に実現できる可能性がある。
実施形態に係る遠隔操作システムで使用する記憶処理装置の主要部の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る遠隔操作システムで使用するメンテナンス情報収集装置の主要部の構成例を示す概略図である。 実施形態に係るリモコン送信機の外観例を示す概略図である。 実施形態に係るリモコン送信機の主要部の構成を示す概略図である。 実施形態で使用する顧客管理データベースの構成例を示す概略図である。 実施形態で使用する保守管理データベースの構成例を示す概略図である。 実施形態に係る遠隔操作システムの全体構成例を示す概略図である。 実施形態の動作説明図である。 実施形態で使用する無線信号WL22のフォーマット構成例を示す概略図である。 実施形態の動作イメージを示す概略図である。
符号の説明
9…メンテナンス情報収集装置、10…遠隔操作システム、11…記憶処理装置(リモコン受信機)、12…リモコン送信機、13…シャッター、13A…(シャッターの)下端部、14…固定操作部、15…開口部、16…カウンタ表示部、19…シャッター重要度管理部、20…発信手順決定部、21、65…ポーリング対応部、22…モータ抵抗測定部、23…赤外線受信部、24…シャッター制御部、41,62…無線受信部、25,54,60…無線送信部、27…動作カウンタ、28…シャッター番号格納部、29…タイマ部、30…項目イベント選択部、31…イベント検出部、32…イベント緊急度管理部、66…保守管理データベース、67…検索処理部、68…顧客管理データベース、M1…モータ、TB1,TB2…テーブル、WL1,WL21,WL22…無線信号。

Claims (7)

  1. 電動または非電動による開閉体の動作に関連する関連情報を管理する開閉体管理部を有する開閉装置において、
    前記関連情報に関し、予め選択した管理項目とその管理項目に関連する監視事象を、前記開閉体管理部に伝える管理制御部と、
    当該管理項目について前記監視事象が発生したことを当該開閉体管理部が検知すると、当該監視事象が発生したことを伝える監視事象発生メッセージを発信するか、または、当該監視事象発生メッセージの発信待機状態となるメッセージ発信部とを備えたことを特徴とする開閉装置。
  2. 請求項1の開閉装置において、
    当該開閉装置を他の開閉装置と比較した場合の重要度を記憶しておく重要度記憶部を備え、
    前記監視事象発生メッセージを発信するときには、監視事象発生メッセージ中に当該重要度を示す情報を含ませることを特徴とする開閉装置。
  3. 請求項1の開閉装置において、
    前記管理項目が複数ある場合、各管理項目に緊急度を対応付けて記憶する緊急度記憶部と、
    前記メッセージ発信部が監視事象発生メッセージを発信する場合には、その監視事象発生メッセージに対応する管理項目の緊急度を反映した発信を行わせる発信制御部とを備えたことを特徴とする開閉装置。
  4. 請求項1の開閉装置において、
    前記メッセージ発信部は、
    前記発信待機状態にあるとき、当該監視事象発生メッセージを受信するメッセージ受信装置が発信を要求してくるのを待ち、その要求を受け取ってから当該監視事象発生メッセージの発信を行うことを特徴とする開閉装置。
  5. 請求項1の開閉装置において、
    前記管理項目に関する監視事象には、当該管理項目に関する不具合が顕在化したことを示すもののほか、顕在化前の予備的段階にあることを示すものも含むことを特徴とする開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置であって、前記監視事象発生メッセージを無線送信する開閉装置と、
    当該開閉装置の設置場所の近傍まで移動して、無線送信された当該監視事象発生メッセージを受信するメッセージ受信装置とを有することを特徴とする開閉システム。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置であって、開閉装置を一意に識別する識別情報を含む前記監視事象発生メッセージを無線送信する開閉装置と、
    当該開閉装置の設置場所の近傍まで移動して、無線送信された当該監視事象発生メッセージを受信するメッセージ受信装置と、
    すでに設置されている開閉装置の属性情報と前記識別情報の対応関係を登録してある開閉装置管理データベース部と、
    前記メッセージ受信装置が監視事象発生メッセージを受信した場合、その監視事象発生メッセージに含まれている前記識別情報を検索キーとして当該開閉装置管理データベース部を検索することにより、当該監視事象発生メッセージの送信元である開閉装置を特定する送信元特定部とを備えたことを特徴とする開閉システム。
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