JP2017179736A - 開閉装置及び該開閉装置を監視するための開閉装置監視システム - Google Patents
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Abstract
Description
このシャッター装置によれば、通常時は、電気式手動閉鎖装置(7)に対する手動操作があった場合に、商用電源の電力により前記開閉機を作動させてシャッターカーテンを開閉動作するが、防災信号の入力があった場合には、前記危害防止用連動中継器に内在されるバッテリーの電力により前記自動閉鎖装置を作動させて、前記シャッターカーテンを自重により閉鎖動作させる。前記バッテリーの残量は、有線接続された電気式手動閉鎖装置(7)の操作盤にて確認することができる。
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、メンテナンスのための情報を感知するメンテナンス情報感知手段と、外部機器に対し無線による通信を行う無線通信機とを備えた開閉装置であって、前記制御部が、前記メンテナンス情報感知手段から感知信号を取り込み、該感知信号に基づくメンテナンス情報を、前記無線通信機を介して外部に無線発信するようにしたことを特徴とする開閉装置。
この開閉装置1は、日常的に出入り口等の開閉に使用される管理用シャッター装置として用いてもよいし、災害時のみ開閉体10を閉鎖動作させる防災シャッター装置として用いてもよく、さらには、これら二種類の用途を兼ね備えた管理防災併用シャッター装置として用いてもよい。
この開閉体10の他例としては、前記スラットに換えて、パネルや、パイプ、シート状物等からなる態様とすることも可能である。
この開閉体10の下端側には、該開閉体10よりも閉鎖方向側の障害物を感知するメンテナンス情報感知手段としての障害物感知装置41が設けられる。
この無線送信機12から送信される無線信号(障害物感知信号)は、前記巻取軸側の不動部位(図示例によれば収納ケース31)に固定された無線通信機50に送信される。前記無線信号には、当該無線送信機12を特定する固有のコード、障害物感知の有無を示す信号等が含まれる。
このガイドレール20の上端側には、メンテナンス情報感知手段として、開閉体10の開放動作と閉鎖動作を感知する動作感知部42が設けられる。この動作感知部42は、開閉動作した際の開閉体10を感知するセンサ等であればよい。この動作感知部42は、図1に示す一例によれば、複数の近接スイッチを用いており、その感知順序により動作方向が判別されるようにしている。
この動作感知部42は、その感知信号を制御部33へ入力するように、制御部33に対し電気的に接続されている。
なお、動作感知部42の他例としては、収納ケース31内で開閉体10の開閉動作を感知する態様や、ガイドレール20の下端側で開閉体10の開閉動作を感知する態様、開閉機32に具備されるカウンター式リミットスイッチの接点信号を利用した態様、開閉機32をオンオフするリレーの接点信号を利用した態様等とすることも可能である。
この開閉機32は、通常時には商用電源の電力の供給を受けて動作するが、停電時にはバッテリー34の電力の供給を受けて動作するように、図示しない電源切替装置によって電源が切り替えられる。
この制御部33は、メンテナンス情報感知手段41〜44による感知信号を有線又は無線で取得し、前記感知信号に基づくメンテナンス情報を無線通信機50により外部に発信する。
このバッテリー電圧感知部43は、バッテリー34の電圧値を感知して制御部33へ入力するように、バッテリー34と制御部33の間に電気配線されている。
無線送信機12から発信される電波(障害物感知信号)や、無線リモコン装置36から発信される電波(操作信号)は、無線通信機50に捕捉されて制御部33に転送される。
また、制御部33から無線通信機50に転送されるメンテナンス情報は、開閉装置1毎の固有のコード番号と共に、無線通信機50が電波に載せて外部へ発信する。
無線通信機50は、図示例によれば、収納ケース31の下側に固定されているが、収納ケース31内やガイドレール20の内部又は外部等に配置することも可能である。
このセンサ44は、該センサ44の周囲温度及び湿度を感知するセンサや、開閉機32の電流値を感知するセンサ等により構成され、その感知信号を制御部33へ転送するように電気配線されている。
なお、図示例によれば、特に好ましい態様として、センサ44を無線通信機50に一体的に設けたが、他例としては、センサ44を無線通信機50とは別体に設けることも可能である。この場合は、センサ44は、例えば、収納ケース31内や、ガイドレール20内、制御部33上等に設ければよい。
閉装置監視システムAは、無線通信機50により無線発信されるメンテナンス情報を受信してネットワーク回線に送信するサーバ装置a1と、ネットワーク回線a2を介してサーバ装置a1から受信したメンテナンス情報を表示する監視コンピュータa3とを備える。
また、複数の開閉装置1が複数の敷地や地域にわたる場合等、比較的遠距離の範囲にわたって設けられる場合には、敷地毎や建物毎等、特定小電力無線による無線通信が可能な範囲毎に、それぞれサーバ装置a1を設けるようにすればよい。
この監視コンピュータa3は、記憶装置に記憶したプログラムを実行することにより、サーバ装置a1と及びネットワーク回線a2を介して、上述した開閉装置1からメンテナンス情報を受信し、このメンテナンス情報をディスプレイ等に表示する。
先ず、制御部33は、監視コンピュータa3からの通信開始指令があるのを待ち(ステップ1)、通信開始指令があった場合には、メンテナンス情報感知手段41〜44から取り込んだ感知信号に基づきメンテナンス情報を作成して、このメンテナンス情報を無線通信機50によって外部へ発信する(ステップ2)。このメンテナンス情報の作成及び発信は、略リアルタイムに継続される。
この後、同制御部33は、監視コンピュータa3からの通信停止指令があるのを待ち(ステップ3)、通信停止指令があった場合には、メンテナンス情報の発信を停止し(ステップ4)、処理をステップ1へ戻す。
ここで、前記通信開始指令とは、後述する監視コンピュータa3の表示画面(図3〜図6参照)にて「通信開始」のボタンが操作されて発せられる信号である。
また、前記通信停止指令とは、後述する監視コンピュータa3の表示画面(図3〜図6参照)にて「通信停止」のボタンが操作されて発せられる信号である。
これらメンテナンス情報は、制御部33から、無線通信機50、サーバ装置a1及びネットワーク回線a2を介して、監視コンピュータa3に送信され、監視コンピュータa3のディスプレイに表示される。
これらの画面中、表中のデータが、制御部33から受信したメンテナンス情報である。
また、これらの画面中、下端側、及び右端側に表示される「シャッター一覧」、「シャッター履歴」、「シャッター履歴1」、「シャッター履歴2」、「シャッターデータ」、「通信開始」、「通信停止」、「終了」、「表示更新」等は、マウスクリック操作又はタッチ操作が可能なボタンである。
この「動作回数」のデータは、開閉体10の開放動作の回数を算出したデータや、開閉体10の閉鎖動作の回数を算出したデータ、開閉体10の開閉による往復動作の回数を算出したデータ等とすることが可能である。
また、この「動作回数」のカウント開始時点は、例えば、当該開閉装置1が設置されて電源投入された時点、あるいは、メンテナンス作業時に制御部33のリセット操作が行われた時点等とすればよい。
同様に、「閉操作履歴」は、動作感知部42の感知信号に基づき作成されたデータであり、開閉体10が閉鎖動作した日付と時刻を示す。
例えば、バッテリー電圧感知部43による感知信号が所定の閾値以下である場合には、メンテナンス情報として「バッテリー切れ」が表示される。
図5の表中、「動作履歴」は、動作感知部42に基づくデータや、制御部33内の電気信号(例えばリレー接点信号)等に基づき作成されたデータであり、開閉装置1の動作状態(上昇、全開、降下、停止、全閉等)を時系列的に順番に並べて示している。
図6の表中、「通電時間」は、制御部33が具備するタイマー機能により計測された開閉機32の総通電時間を示すデータである。
図6の表中、「動作回数」は、図3と同様に、動作感知部42の感知信号に基づいて制御部33が算出した開閉体10の動作回数を示すデータである。
図6の表中、「現在の状態」は、制御部33内の電気信号(例えばリレー接点信号)等に基づき作成されたデータであり、開閉体10の現時点の動作状態を示している。
図6の表中、「温度」、「湿度」及び「電流」は、現時点においてセンサ44によって測定されたデータである。
また、これらの態様では、好ましくは、無線通信機50によるメンテナンス情報の発信を、開閉体10が停止中であることを条件に行う。
この構成によれば、開閉体10の開閉動作中に、無線通信機50によるメンテナンス情報の発信のタイミングと、同無線通信機50による障害物感知信号又は停止信号の受信のタイミングとが重なるのを防ぐことができる。
すなわち、無線通信機50のアンテナが例えば単数である場合や、無線通信機50の送受信回路の仕様等によっては、無線通信機50による送信と受信を同時に行えない可能性があるが、このような場合であっても、前記障害物感知信号や前記停止信号の受信による開閉体10の停止が遅れるようなことを防ぐことができる。
ここで、前記「他の動作に比較して重要性の低い動作」とは、例えば、防犯等のために閉鎖動作が重要でかつ閉鎖時に障害物を感知するケースが比較的多く発生するおそれはあるが、開放動作においてはそのようなおそれが少ない場合における開放動作や、これとは逆に、車両や搬入機材等の迅速な通過のために開放動作が閉鎖動作に比較して重要である場合における閉鎖動作がこれに相当する。
この他例においては、制御部33は、前記振動センサによる検出値が予め設定した閾値を超えた場合に、故障時期が近いものと判断し、この判断結果に応じたデータ(例えば「メンテナンス要」等の表示データ)をメンテナンス情報として外部に発信し、該メンテナンス情報を受信した監視コンピュータa3が前記表示データをディスプレイ等に出力するようにする。
また、さらに他例としては、前記振動センサにより取得した振動データを、制御部33のプログラムを実行して分析するとともに、この分析結果から機械的故障時期やメンテナンス時期等を予測し、この予測された時期等を監視コンピュータa3のディスプレイ等に出力することも可能である。
この他例においては、制御部33は、前記腐食センサによる検出値が予め設定した閾値を超えた場合に、メンテナンス時期が近いものと判断し、この判断結果に応じたデータ(例えば「メンテナンス要」等の表示データ)をメンテナンス情報として外部に発信し、該メンテナンス情報を受信した監視コンピュータa3が前記表示データをディスプレイ等に出力するようにする。
また、さらに他例としては、前記腐食センサにより取得したデータを、制御部33のプログラムを実行して分析するとともに、この分析結果から機械的故障時期や寿命時期等を予測し、この予測された時期等を監視コンピュータa3のディスプレイ等に出力することも可能である。
この態様によれば、例えば、開閉装置1のサービスマン等がタブレットパソコンを用いて開閉装置1と直接的に無線通信を行い、開閉装置1のメンテナンス情報を容易に取得することができ、そのメンテナンス作業の作業性を向上することができる。
10:開閉体
12:無線送信機
20:ガイドレール
30:収納部
31:収納ケース
32:開閉機
33:制御部
34:バッテリー
41:障害物感知装置(メンテナンス情報感知手段)
42:動作感知部(メンテナンス情報感知手段)
43:バッテリー電圧感知部(メンテナンス情報感知手段)
44:センサ(メンテナンス情報感知手段)
50:無線通信機
A:閉装置監視システム
a1:サーバ装置
a2:ネットワーク回線
a3:監視コンピュータ
Claims (6)
- 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、メンテナンスのための情報を感知するメンテナンス情報感知手段と、外部機器に対し無線による通信を行う無線通信機とを備えた開閉装置であって、
前記制御部が、前記メンテナンス情報感知手段から感知信号を取り込み、該感知信号に基づくメンテナンス情報を、前記無線通信機を介して外部に無線発信するようにしたことを特徴とする開閉装置。 - 前記開閉体には、該開閉体の閉鎖方向側の障害物を感知する前記メンテナンス情報感知手段としての障害物感知装置と、該障害物感知装置による障害物感知信号を電波にのせて無線発信する無線送信機とが設けられ、
前記制御部は、前記無線送信機から無線発信される電波を前記無線通信機を介して受信し、前記電波に含まれる障害物感知信号に基づいてメンテナンス情報を作成し、このメンテナンス情報を同無線通信機により外部に無線発信することを特徴とする請求項1記載の開閉装置。 - 前記開閉体の開閉動作を遠隔操作する無線リモコン装置を備え、
前記無線通信機を、前記無線リモコン装置から無線発信される電波を受信する受信機として併用するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。 - 前記メンテナンス情報感知手段には、前記開閉体の動作を感知する動作感知部が含まれ、前記制御部は、前記動作感知部による感知信号に基づく前記開閉体の動作回数をメンテナンス情報として前記無線通信機により外部に無線発信することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置。
- 停電時に前記開閉体の駆動源に電力を供給するバッテリーを備え、
前記メンテナンス情報感知手段には、前記バッテリーの電圧を感知するバッテリー電圧感知部が含まれ、前記制御部は、前記バッテリー電圧感知部により前記バッテリーの電圧を検出し、該電圧が、予め設定した閾値以下になった場合に、このことを示す情報を、前記無線通信機により外部に無線発信することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置。 - 前記無線通信機により無線発信される前記メンテナンス情報を受信してネットワーク回線に送信するサーバ装置と、ネットワーク回線を介して前記サーバ装置から受信した前記メンテナンス情報を表示する監視コンピュータとを備えたことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉装置を監視するための開閉装置監視システム。
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