JP2017179736A - 開閉装置及び該開閉装置を監視するための開閉装置監視システム - Google Patents

開閉装置及び該開閉装置を監視するための開閉装置監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】 開閉装置毎のメンテナンス情報を容易に確認する。【解決手段】 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体10と、開閉体10の開閉動作を制御する制御部33と、メンテナンスのための情報を感知するメンテナンス情報感知手段41〜44と、外部機器に対し無線による通信を行う無線通信機50とを備えた開閉装置であって、前記制御部が、前記メンテナンス情報感知手段41〜44から感知信号を取り込み、該感知信号に基づくメンテナンス情報を、前記無線通信機50を介して外部に無線発信するようにした。【選択図】 図1

Description

本発明は、オーバーヘッドドアやパネルシャッター、シートシャッター、窓シャッター、重量シャッター、軽量シャッターを含むシャッター装置等、空間を仕切るようにして開閉体を閉鎖動作させる開閉装置及び該開閉装置を監視するための開閉装置監視システムに関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるもののように、閉鎖動作可能なシャッターカーテン(4)と、前記シャッターカーテンを開閉動作させるための駆動源である開閉機(1)と、前記開閉機を前記シャッターカーテンの開放状態で拘束するブレーキ(2)と、前記ブレーキを解除して前記シャッターカーテンの自重による閉鎖動作を可能にする自動閉鎖装置(3)と、防災信号が入力された場合に前記自動閉鎖装置をバッテリーの電力によって動作させる危害防止用連動中継器(5)とを具備したシャッター装置がある。なお、括弧内の数字は特許文献1の符号を示す。
このシャッター装置によれば、通常時は、電気式手動閉鎖装置(7)に対する手動操作があった場合に、商用電源の電力により前記開閉機を作動させてシャッターカーテンを開閉動作するが、防災信号の入力があった場合には、前記危害防止用連動中継器に内在されるバッテリーの電力により前記自動閉鎖装置を作動させて、前記シャッターカーテンを自重により閉鎖動作させる。前記バッテリーの残量は、有線接続された電気式手動閉鎖装置(7)の操作盤にて確認することができる。
特開2007−138394号公報
ところで、上記従来技術によれば、前記構成の開閉装置を複数用いるようにした場合、各開閉装置について、開閉回数や、前記バッテリーの消耗状態、最終メンテナンス日等のメンテナンス情報を確認するのは困難であり、使用者やサービスマン等が各開閉装置の制御盤等を直接チェックする必要が生じる。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、メンテナンスのための情報を感知するメンテナンス情報感知手段と、外部機器に対し無線による通信を行う無線通信機とを備えた開閉装置であって、前記制御部が、前記メンテナンス情報感知手段から感知信号を取り込み、該感知信号に基づくメンテナンス情報を、前記無線通信機を介して外部に無線発信するようにしたことを特徴とする開閉装置。
本発明は、以上説明したように構成されているので、開閉装置毎のメンテナンス情報を容易に確認することができる。
本発明に係る開閉装置及び開閉装置監視システムの一例を示すブロック図である。 制御部による処理の一例を示すフローチャートである。 監視コンピュータの表示画面の一例として、シャッター一覧の画面を示す図である。 監視コンピュータの表示画面の一例として、シャッター履歴1の画面を示す図である。 監視コンピュータの表示画面の一例として、シャッター履歴2の画面を示す図である。 監視コンピュータの表示画面の一例として、シャッターデータの画面を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下、異なる図における同一符号は略同一の構成を示しており、重複する説明は適宜省略する。
図1は、本発明に係る開閉装置1、及び複数の開閉装置1を監視するための開閉装置監視システムAを示している。
開閉装置1は、空間を仕切ったり開放したりするようにして開閉動作する開閉体10と、該開閉体10の横幅方向の両端部を囲んで上下方向へ案内するガイドレール20,20と、制御部33の指令により開閉体10をその上方側で収納したり繰り出したりする収納部30と、メンテナンスのための情報を感知するメンテナンス情報感知手段41〜44と、当該開閉装置1の内外の通信機器と無線通信を行う無線通信機50と、開閉体10の開閉動作を遠隔操作する無線リモコン装置36とを備えたシャッター装置である。
この開閉装置1は、日常的に出入り口等の開閉に使用される管理用シャッター装置として用いてもよいし、災害時のみ開閉体10を閉鎖動作させる防災シャッター装置として用いてもよく、さらには、これら二種類の用途を兼ね備えた管理防災併用シャッター装置として用いてもよい。
開閉体10は、例えば、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなるスラットを、開閉体開閉方向に複数並列させ、隣接するスラット同士の間で回動するように接続してなる。
この開閉体10の他例としては、前記スラットに換えて、パネルや、パイプ、シート状物等からなる態様とすることも可能である。
この開閉体10の下端側には、該開閉体10よりも閉鎖方向側の障害物を感知するメンテナンス情報感知手段としての障害物感知装置41が設けられる。
障害物感知装置41は、開閉体10の下端側に設けられた可動座板に障害物が当接するのを感知する接触式障害物感知装置や、開閉体10の下方側に形成した光路が障害物によって遮られるのを感知するようにした非接触式障害物感知装置、これらを併用した障害物感知装置等とすればよい。この障害物感知装置41は、その感知信号を後述する無線送信機12に入力するように、無線送信機12に対し電気的に接続されている。
無線送信機12は、障害物感知装置41によって感知される障害物感知信号を無線送信するように、開閉体10の閉鎖方向端部側に設けられる。
この無線送信機12から送信される無線信号(障害物感知信号)は、前記巻取軸側の不動部位(図示例によれば収納ケース31)に固定された無線通信機50に送信される。前記無線信号には、当該無線送信機12を特定する固有のコード、障害物感知の有無を示す信号等が含まれる。
ガイドレール20は、開閉体10の横幅方向の端部を略コ字状に囲んで上下方向へ案内する部材である。このガイドレール20は、地面や床面等の開閉体当接対象部位と、収納ケース31との間にわたって連続している。
このガイドレール20の上端側には、メンテナンス情報感知手段として、開閉体10の開放動作と閉鎖動作を感知する動作感知部42が設けられる。この動作感知部42は、開閉動作した際の開閉体10を感知するセンサ等であればよい。この動作感知部42は、図1に示す一例によれば、複数の近接スイッチを用いており、その感知順序により動作方向が判別されるようにしている。
この動作感知部42は、その感知信号を制御部33へ入力するように、制御部33に対し電気的に接続されている。
なお、動作感知部42の他例としては、収納ケース31内で開閉体10の開閉動作を感知する態様や、ガイドレール20の下端側で開閉体10の開閉動作を感知する態様、開閉機32に具備されるカウンター式リミットスイッチの接点信号を利用した態様、開閉機32をオンオフするリレーの接点信号を利用した態様等とすることも可能である。
収納部30は、収納ケース31内に、開閉体10をその上方側で巻き取ったり繰り出したりする巻取軸(図示せず)と、この巻取軸を双方向へ回転させる開閉機32と、開閉機32の動作を制御する制御部33と、停電時に開閉機32の電源に用いられるバッテリー34と、メンテナンス情報感知手段としてのバッテリー電圧感知部43とを具備している。
開閉機32は、前記巻取軸を回転させるための駆動源であり、例えば電動モータや、該電動モータの回転力を前記巻取軸に伝達する複数のギヤ、前記電動モータの出力軸を制動するブレーキ機構等を具備して構成される。
この開閉機32は、通常時には商用電源の電力の供給を受けて動作するが、停電時にはバッテリー34の電力の供給を受けて動作するように、図示しない電源切替装置によって電源が切り替えられる。
制御部33は、図示しない記憶装置に記憶されたプログラムに基づいて中央処理装置(CPU)を機能させる電子回路(マイコン回路等)であり、入力信号(例えば、無線リモコン装置36による制御指令や、無線送信機12による障害物感知信号等)に応じて開閉機32を制御する。
この制御部33は、メンテナンス情報感知手段41〜44による感知信号を有線又は無線で取得し、前記感知信号に基づくメンテナンス情報を無線通信機50により外部に発信する。
バッテリー34は、DC24V定格の蓄電池(例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池、その他の充電可能な電池等)である。このバッテリー34は、制御部33を介することで、通常時に商用電源からの電力供給を受けて充電され、停電時には、図示しない電源切替装置の作動によって、開閉機32へ電力を供給する。
バッテリー34には、バッテリー電圧感知部43が接続されている。
このバッテリー電圧感知部43は、バッテリー34の電圧値を感知して制御部33へ入力するように、バッテリー34と制御部33の間に電気配線されている。
その他、収納ケース31内には、必要に応じて、開閉体10を自重により閉鎖動作させる自動閉鎖装置(図示せず)が設けられる。この自動閉鎖装置は、外部から入力される信号に応じて、開閉機32内のブレーキ機構を解除し、これによって開閉機32の出力軸及び巻取軸(図示せず)を自由回転させ、開閉体10が自重によって繰り出されるようにするものである(例えば、特開2012−21370公報等参照)。
また、無線リモコン装置36は、開スイッチ、閉スイッチ、停止スイッチ等を有する周知の無線送信機である。この無線リモコン装置36は、当該無線リモコン装置36を特定する固有のコードや、前記各スイッチの操作に応じた操作信号を、電波にのせて発信する。
また、無線通信機50は、無線送受信機であり、受信した無線信号を制御部33に転送する機能と、制御部33から転送されるデータを電波にのせて外部へ発信する機能とを有する。
無線送信機12から発信される電波(障害物感知信号)や、無線リモコン装置36から発信される電波(操作信号)は、無線通信機50に捕捉されて制御部33に転送される。
また、制御部33から無線通信機50に転送されるメンテナンス情報は、開閉装置1毎の固有のコード番号と共に、無線通信機50が電波に載せて外部へ発信する。
上述した無線送信機12、無線通信機50及び無線リモコン装置36は、同一の周波数を用いた特定小電力無線機により構成される。
無線通信機50は、図示例によれば、収納ケース31の下側に固定されているが、収納ケース31内やガイドレール20の内部又は外部等に配置することも可能である。
無線通信機50には、メンテナンス情報感知手段としてのセンサ44が設けられている。
このセンサ44は、該センサ44の周囲温度及び湿度を感知するセンサや、開閉機32の電流値を感知するセンサ等により構成され、その感知信号を制御部33へ転送するように電気配線されている。
なお、図示例によれば、特に好ましい態様として、センサ44を無線通信機50に一体的に設けたが、他例としては、センサ44を無線通信機50とは別体に設けることも可能である。この場合は、センサ44は、例えば、収納ケース31内や、ガイドレール20内、制御部33上等に設ければよい。
上記構成の開閉装置1は、例えば、同一の建物や敷地内等に、あるいは、距離が離れた複数の敷地や地域にわたり、複数設置される。そして、これら複数の開閉装置1は、図1に示すように、開閉装置監視システムAによって監視される。
閉装置監視システムAは、無線通信機50により無線発信されるメンテナンス情報を受信してネットワーク回線に送信するサーバ装置a1と、ネットワーク回線a2を介してサーバ装置a1から受信したメンテナンス情報を表示する監視コンピュータa3とを備える。
サーバ装置a1は、記憶装置に予め記憶されたプログラムによりCPUを機能させるようにしたコンピュータであり、無線ルータ及びモデム等を介してネットワーク回線a2に接続(無線LAN接続(WI-FI接続)又は有線LAN接続)する通信手段や、特定小電力無線により複数の開閉装置1の各無線通信機50と無線通信を行う送受信機等を具備している。
なお、複数の開閉装置1が同一の建物や敷地内等、特定小電力無線による無線通信が可能な範囲内に設けられる場合には、これら複数の開閉装置1に対応して、一つのサーバ装置a1を設ければよい。
また、複数の開閉装置1が複数の敷地や地域にわたる場合等、比較的遠距離の範囲にわたって設けられる場合には、敷地毎や建物毎等、特定小電力無線による無線通信が可能な範囲毎に、それぞれサーバ装置a1を設けるようにすればよい。
また、ネットワーク回線a2は、スマートフォンや、携帯電話、PHS等の携帯電話サービス会社などによって提供される移動体通信網や、該移動体通信網にISP((Internet Service Provider)等を介して接続されたインターネット通信網等によって構成される。
監視コンピュータa3は、例えば、シャッター装置の製造メーカやサービス会社、設置会社、セキュリティ会社等の開閉装置管理団体が保有する単数もしくは複数のコンピュータである。
この監視コンピュータa3は、記憶装置に記憶したプログラムを実行することにより、サーバ装置a1と及びネットワーク回線a2を介して、上述した開閉装置1からメンテナンス情報を受信し、このメンテナンス情報をディスプレイ等に表示する。
次に、開閉装置1の制御部33によるメンテナンス情報の発信について、図2に示すフローチャートに沿って、詳細に説明する。
先ず、制御部33は、監視コンピュータa3からの通信開始指令があるのを待ち(ステップ1)、通信開始指令があった場合には、メンテナンス情報感知手段41〜44から取り込んだ感知信号に基づきメンテナンス情報を作成して、このメンテナンス情報を無線通信機50によって外部へ発信する(ステップ2)。このメンテナンス情報の作成及び発信は、略リアルタイムに継続される。
この後、同制御部33は、監視コンピュータa3からの通信停止指令があるのを待ち(ステップ3)、通信停止指令があった場合には、メンテナンス情報の発信を停止し(ステップ4)、処理をステップ1へ戻す。
ここで、前記通信開始指令とは、後述する監視コンピュータa3の表示画面(図3〜図6参照)にて「通信開始」のボタンが操作されて発せられる信号である。
また、前記通信停止指令とは、後述する監視コンピュータa3の表示画面(図3〜図6参照)にて「通信停止」のボタンが操作されて発せられる信号である。
また、前記メンテナンス情報とは、当該開閉装置1のメンテナンスのために用いられる情報であって、メンテナンス情報感知手段41〜44により感知される感知信号に基づいて制御部33が作成し記憶した情報や、サービスマン等により手動で制御部33に入力され記憶された情報等である。
これらメンテナンス情報は、制御部33から、無線通信機50、サーバ装置a1及びネットワーク回線a2を介して、監視コンピュータa3に送信され、監視コンピュータa3のディスプレイに表示される。
図3〜図6は、監視コンピュータa3のディスプレイに表示される画面の一例を示す。
これらの画面中、表中のデータが、制御部33から受信したメンテナンス情報である。
また、これらの画面中、下端側、及び右端側に表示される「シャッター一覧」、「シャッター履歴」、「シャッター履歴1」、「シャッター履歴2」、「シャッターデータ」、「通信開始」、「通信停止」、「終了」、「表示更新」等は、マウスクリック操作又はタッチ操作が可能なボタンである。
図3の表中、「IDタグナンバー」は、各開閉装置1に割り当てられた固有のコード(数字)である。他の項目は、前記「IDタグナンバー」毎に対応して表示される。
図3の表中、「シャッター種類」は、重量シャッターや、軽量シャッター、窓シャッター、シートシャッター等、各開閉装置1の種別を示すデータである。
図3の表中、「位置情報」は、各開閉装置1が設置された場所の住所を示すデータである。この「位置情報」は、開閉装置1の制御部33にサービスマン等が手動入力したものとすればよいが、他例としては、制御部33にGPS等の位置情報取得手段(図示せず)を備え、この位置情報取得手段によって自動取得したデータとすることも可能である。
図3の表中、「設置年月日」は、開閉装置1の制御部33に手動入力されたデータである。
図3の表中、「動作回数」は、動作感知部42の感知信号に基づいて制御部33が算出した開閉体10の動作回数を示すデータである。
この「動作回数」のデータは、開閉体10の開放動作の回数を算出したデータや、開閉体10の閉鎖動作の回数を算出したデータ、開閉体10の開閉による往復動作の回数を算出したデータ等とすることが可能である。
また、この「動作回数」のカウント開始時点は、例えば、当該開閉装置1が設置されて電源投入された時点、あるいは、メンテナンス作業時に制御部33のリセット操作が行われた時点等とすればよい。
図3の表中、「最終更新日」は、制御部33の記憶装置に記憶されたプログラムの最終更新日を示すデータである。
図3の表中、「最終メンテナンス日」は、サービスマン等によるメンテナンスが行われた最新の日付を示すデータである。このデータは、サービスマン等が手動で入力した値とすればよいが、他例としては、制御部33がメンテナンスモードに切り換えられて操作された際に、その操作時点の日付が自動入力されるようにすることも可能である。
図3の表中、「通信状態」は、各開閉装置1と監視コンピュータa3との間の通信状態を示すデータである。監視コンピュータa3は、各開閉装置1からメンテナンス情報を正常に受信した場合に、前記「通信状態」を「正常」とし、そうでない場合に「異常」とする。
図3の表中、「要注意」は、必要に応じて、その他の要注意事項を示すデータであり、図示例によれば、一部の開閉装置1が、腐食(錆)の発生を生じ易い「海岸地域」にあることを表示している。
そして、図3の画面中、マウスクリック操作あるいはタッチ操作等により、特定の一つの「IDタグナンバー」(図示例によれば1001)が選択され、且つ「シャッター履歴」のボタンがオンにされた場合、監視コンピュータa3のディスプレイには、選択された「IDタグナンバー」に対応する「シャッター履歴1」の画面が表示される(図4参照)。
図4の表中、「開操作履歴」は、動作感知部42の感知信号に基づき作成されたデータであり、開閉体10が開放動作した日付と時刻を示す。
同様に、「閉操作履歴」は、動作感知部42の感知信号に基づき作成されたデータであり、開閉体10が閉鎖動作した日付と時刻を示す。
また、図4の表中、「異常履歴」は、バッテリー電圧感知部43やセンサ44の感知信号に基づき作成されたデータであり、異常のあった日付と時刻、異常状態等を示す。
例えば、バッテリー電圧感知部43による感知信号が所定の閾値以下である場合には、メンテナンス情報として「バッテリー切れ」が表示される。
また、図4の表中、「障害物感知履歴」は、障害物感知装置41の感知信号に基づき作成されたデータであり、障害物感知のあった日付と時刻を示す。
そして、図4の画面中、マウスクリック操作あるいはタッチ操作等により、「シャッター履歴2」のボタンがオンにされた場合、監視コンピュータa3のディスプレイには、「シャッター履歴2」の画面が表示される(図5参照)。
図5の表中、「動作履歴」は、動作感知部42に基づくデータや、制御部33内の電気信号(例えばリレー接点信号)等に基づき作成されたデータであり、開閉装置1の動作状態(上昇、全開、降下、停止、全閉等)を時系列的に順番に並べて示している。
また、図3の画面中、マウスクリック操作あるいはタッチ操作等により、特定の一つの「IDタグナンバー」(図示例によれば1001)が選択され、且つ「シャッターデータ」のボタンがオンにされた場合、監視コンピュータa3のディスプレイには、選択された「IDタグナンバー」に対応する開閉装置1の仕様及び基本データ等を表にした「シャッターデータ」が表示される(図6参照)。
図6の表中、「シャッターサイズ」、「ロット番号」、「開閉機」及び「制御盤」は、手動で制御部33に入力され記憶された情報であり、それぞれ、機器の型番等を示している。
図6の表中、「通電時間」は、制御部33が具備するタイマー機能により計測された開閉機32の総通電時間を示すデータである。
図6の表中、「動作回数」は、図3と同様に、動作感知部42の感知信号に基づいて制御部33が算出した開閉体10の動作回数を示すデータである。
図6の表中、「現在の状態」は、制御部33内の電気信号(例えばリレー接点信号)等に基づき作成されたデータであり、開閉体10の現時点の動作状態を示している。
図6の表中、「温度」、「湿度」及び「電流」は、現時点においてセンサ44によって測定されたデータである。
よって、上記構成の開閉装置1によれば閉装置監視システムAによれば、離れた位置に設置された複数の開閉装置1のメンテナンス情報を、開閉装置1毎に外部に容易に発信することができ、前記メンテナンス情報を開閉装置管理団体等の監視コンピュータa3により容易に確認することができる。ひいては、各開閉装置1に対するメンテナンス作業を速やかに行うことができる。
なお、上記実施の形態によれば、監視コンピュータa3からの通信開始指令に応じて、開閉装置1がメンテナンス情報を略リアルタイムに発信し続ける態様としたが、他例としては、一日に1回〜数回等、所定の時間間隔を置いて、前記メンテナンス情報を発信する態様や、監視コンピュータa3からの通信開始指令を受けた時点のみ前記メンテナンス情報を発信する態様等とすることも可能である。
また、これらの態様では、好ましくは、無線通信機50によるメンテナンス情報の発信を、開閉体10が停止中であることを条件に行う。
この構成によれば、開閉体10の開閉動作中に、無線通信機50によるメンテナンス情報の発信のタイミングと、同無線通信機50による障害物感知信号又は停止信号の受信のタイミングとが重なるのを防ぐことができる。
すなわち、無線通信機50のアンテナが例えば単数である場合や、無線通信機50の送受信回路の仕様等によっては、無線通信機50による送信と受信を同時に行えない可能性があるが、このような場合であっても、前記障害物感知信号や前記停止信号の受信による開閉体10の停止が遅れるようなことを防ぐことができる。
なお、前記のように、開閉体10が停止中であることを条件にするのは典型例であるが、この典型例を包含する態様としては、開閉体10が使用上において他の動作に比較して重要性(緊急性や危険性等を含む)の低い動作の最中(停止中を含む)であることを条件に、メンテナンス情報を発信するようにしてもよい。この態様では、無線通信機50によるメンテナンス情報の発信のタイミングと、同無線通信機50による障害物感知信号又は停止信号の受信のタイミングとが、万が一重なっても支障が少ないと考えられる。
ここで、前記「他の動作に比較して重要性の低い動作」とは、例えば、防犯等のために閉鎖動作が重要でかつ閉鎖時に障害物を感知するケースが比較的多く発生するおそれはあるが、開放動作においてはそのようなおそれが少ない場合における開放動作や、これとは逆に、車両や搬入機材等の迅速な通過のために開放動作が閉鎖動作に比較して重要である場合における閉鎖動作がこれに相当する。
また、上記実施の形態によれば、メンテナンス情報感知手段として、障害物感知装置41、動作感知部42、バッテリー電圧感知部43及びセンサ44等を例示したが、前記メンテナンス情報感知手段の他例としては、開閉動作時の開閉体10や開閉機32の振動を感知する振動センサを用いることも可能である。
この他例においては、制御部33は、前記振動センサによる検出値が予め設定した閾値を超えた場合に、故障時期が近いものと判断し、この判断結果に応じたデータ(例えば「メンテナンス要」等の表示データ)をメンテナンス情報として外部に発信し、該メンテナンス情報を受信した監視コンピュータa3が前記表示データをディスプレイ等に出力するようにする。
また、さらに他例としては、前記振動センサにより取得した振動データを、制御部33のプログラムを実行して分析するとともに、この分析結果から機械的故障時期やメンテナンス時期等を予測し、この予測された時期等を監視コンピュータa3のディスプレイ等に出力することも可能である。
また、上記メンテナンス情報感知手段の他例としては、開閉動作時の開閉体10等の腐食(錆)を感知する腐食センサを具備することも可能である。
この他例においては、制御部33は、前記腐食センサによる検出値が予め設定した閾値を超えた場合に、メンテナンス時期が近いものと判断し、この判断結果に応じたデータ(例えば「メンテナンス要」等の表示データ)をメンテナンス情報として外部に発信し、該メンテナンス情報を受信した監視コンピュータa3が前記表示データをディスプレイ等に出力するようにする。
また、さらに他例としては、前記腐食センサにより取得したデータを、制御部33のプログラムを実行して分析するとともに、この分析結果から機械的故障時期や寿命時期等を予測し、この予測された時期等を監視コンピュータa3のディスプレイ等に出力することも可能である。
また、上記実施の形態によれば、センサ44により測定された温度、湿度及び電流値等のデータを監視コンピュータa3にディスプレイ表示するようにしたが、他例としては、温度、湿度及び電流値等に基づき、開閉装置1を構成する電子部品やその他の部品の寿命や交換時期、回路故障時期、故障部位等を予測し、この予測されたデータ等を監視コンピュータa3のディスプレイ等に出力することも可能である。
また、上記実施の形態によれば、動作感知部42の感知信号に基づく「動作回数」を監視コンピュータa3にディスプレイ表示するようにしたが、他例としては、制御部33のプログラムを実行することで、前記「動作回数」に基づく使用頻度を計算し、この使用頻度を、監視コンピュータa3のディスプレイ等に出力することも可能である。
また、上記実施の形態によれば、開閉装置1を、サーバ装置a1を介してネットワーク回線a2に接続するようにしたが、他例としては、無線通信機50を無線LAN(Wi−Fi)モジュールや、ブルートゥース(登録商標)通信モジュール等によって構成し、この無線通信機50に対し、移動体通信機器(スマートフォンや、タブレットパソコン、ノートパソコン、携帯電話等)により直接無線通信し、該移動体通信機器が前記メンテナンス情報を表示する態様とすることも可能である。
この態様によれば、例えば、開閉装置1のサービスマン等がタブレットパソコンを用いて開閉装置1と直接的に無線通信を行い、開閉装置1のメンテナンス情報を容易に取得することができ、そのメンテナンス作業の作業性を向上することができる。
また、上記実施の形態によれば、無線通信機50により障害物感知装置41及び無線リモコン装置36の信号を受信するようにしたが、より好ましい態様としては、同無線通信機50によって、制御部33に記憶されるプログラムの更新データを、監視コンピュータa3等の外部のコンピュータから受信するようにしてもよい。
また、上記実施の形態によれば、無線通信機50を障害物感知装置41及び無線リモコン装置36の受信機として機能させるようにしたが、他例としては、障害物感知装置41と無線リモコン装置36の何れか一方を省いた態様とすることも可能である。さらに他例としては、障害物感知装置41及び無線リモコン装置36の双方を省き、無線通信機50を、送信機能のみを有する態様とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、障害物感知信号を電波及び電気信号により制御部33へ送信する態様としたが、他例としては、障害物を接触感知した際の信号をワイヤー等の引張力として機械的に収納部30へ伝達し、前記引張力により上記自動閉鎖装置の作動を停止する機械式障害物感知装置について、上述したセンサ44及び無線通信機50等の構成を適用することも可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
1:開閉装置
10:開閉体
12:無線送信機
20:ガイドレール
30:収納部
31:収納ケース
32:開閉機
33:制御部
34:バッテリー
41:障害物感知装置(メンテナンス情報感知手段)
42:動作感知部(メンテナンス情報感知手段)
43:バッテリー電圧感知部(メンテナンス情報感知手段)
44:センサ(メンテナンス情報感知手段)
50:無線通信機
A:閉装置監視システム
a1:サーバ装置
a2:ネットワーク回線
a3:監視コンピュータ

Claims (6)

  1. 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、前記開閉体の開閉動作を制御する制御部と、メンテナンスのための情報を感知するメンテナンス情報感知手段と、外部機器に対し無線による通信を行う無線通信機とを備えた開閉装置であって、
    前記制御部が、前記メンテナンス情報感知手段から感知信号を取り込み、該感知信号に基づくメンテナンス情報を、前記無線通信機を介して外部に無線発信するようにしたことを特徴とする開閉装置。
  2. 前記開閉体には、該開閉体の閉鎖方向側の障害物を感知する前記メンテナンス情報感知手段としての障害物感知装置と、該障害物感知装置による障害物感知信号を電波にのせて無線発信する無線送信機とが設けられ、
    前記制御部は、前記無線送信機から無線発信される電波を前記無線通信機を介して受信し、前記電波に含まれる障害物感知信号に基づいてメンテナンス情報を作成し、このメンテナンス情報を同無線通信機により外部に無線発信することを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  3. 前記開閉体の開閉動作を遠隔操作する無線リモコン装置を備え、
    前記無線通信機を、前記無線リモコン装置から無線発信される電波を受信する受信機として併用するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置。
  4. 前記メンテナンス情報感知手段には、前記開閉体の動作を感知する動作感知部が含まれ、前記制御部は、前記動作感知部による感知信号に基づく前記開閉体の動作回数をメンテナンス情報として前記無線通信機により外部に無線発信することを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の開閉装置。
  5. 停電時に前記開閉体の駆動源に電力を供給するバッテリーを備え、
    前記メンテナンス情報感知手段には、前記バッテリーの電圧を感知するバッテリー電圧感知部が含まれ、前記制御部は、前記バッテリー電圧感知部により前記バッテリーの電圧を検出し、該電圧が、予め設定した閾値以下になった場合に、このことを示す情報を、前記無線通信機により外部に無線発信することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置。
  6. 前記無線通信機により無線発信される前記メンテナンス情報を受信してネットワーク回線に送信するサーバ装置と、ネットワーク回線を介して前記サーバ装置から受信した前記メンテナンス情報を表示する監視コンピュータとを備えたことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の開閉装置を監視するための開閉装置監視システム。
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