JP4104497B2 - 開閉システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は開閉システムに関し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバーヘッドドア、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などで、その動作を制御するシステムなどに適用し得るものである。
【0003】
さらに本発明は、かかる開閉システムの構成要素としての開閉装置に関するものである。
【0004】
【従来の技術】
各々が独立に動作し得る2つのシャッター装置から構成される複合シャッターシステムとしては、例えば、工場の内部を外気から遮断するために、一方のシャッター装置が開放している状態では他方のシャッター装置の開放を制限するインターロック機能を備えたものがある。
【0005】
インターロック機能を持つこの複合シャッターシステムでは、一方のシャッター装置が開放状態にある場合、他方のシャッター装置は閉鎖状態を維持するしかないから、2つのシャッター装置がともに閉鎖状態にあるときが最もシャッター動作の自由度が高い状態であり、受け取ったシャッター動作指定信号に応じて、どちらのシャッター装置も開動作を行うことが可能である。
【0006】
ただし、2つのシャッター装置が同時に開動作を行うと、工場内を外気から遮断することができなくなってしまうため、次のような簡単な一方向の通信によって外気の遮断状態を維持している。
【0007】
すなわち、ともに閉鎖状態にある2つのシャッター装置のうち、どちらかのシャッター装置が開動作を行うとき、所定の開動作通知信号を他方のシャッター装置に送信することにより、開動作の発生を通知する。当該開動作通知信号を受信した他方のシャッター装置では、自身に対し開動作を指示するシャッター動作指定信号を受け取ったとしてもそれには従わず閉鎖状態を維持するから、外気の遮断を継続することができる。もちろんこの場合、当該開動作通知信号を受信した他方のシャッター装置は開動作を指示するシャッター動作指定信号を受け取ったとしても、開動作通知信号を送信することはない。
【0008】
下記の特許文献1に記載された技術も、このようなインターロック機能を備えた複合シャッターシステムに関連するものである。特許文献1の技術では、複合シャッターシステム内の複数のシャッター装置に異なる優先度を付与し、当該優先度に基づいた制御を行うことにより、複数のシャッター装置に対して開動作がほぼ同時に指示され、ほぼ同時に開動作通知信号が送信された場合に、複数のシャッター装置がともに開動作できなくなる矛盾を解消している。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−64945
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したインターロック機能は外気の遮断などを行うために通常は有用なものであるが、緊急時などには、インターロック機能を早急に無効化したいことも起こり得る。通常は有用なインターロック機能を無効化するのであるから、無効化するときは緊急を要する状況であることが多い。
【0011】
インターロック機能の無効化は、複合シャッターシステム内の各シャッター装置に対する設定を、「インターロック有効」の状態から「インターロック無効」の状態へ変更することによって行うことになるが、従来のシャッター装置では、当該設定を変更するための切替スイッチは、シャッターケースなどの内部に配置された制御盤上に設けられている。したがって、ユーザは、普段は触れることのないシャッターの最上部などに配置されたシャッターケースの点検口を開放して当該制御盤上の切替スイッチを操作する必要があり、ユーザの操作負担が大きく、操作効率が低い。
【0012】
例えば、上述したように、インターロック機能を無効化するのは緊急を要する状況であることが多い点を考慮すると、このような操作効率の低さに起因して、設定の変更が遅れることは、望ましいことではない。
【0013】
なお、複合シャッターシステムの利用形態(周辺環境)によっては、インターロック機能を無効化するときではなく、有効化するときに緊急を要する可能性もある。
【0014】
また、以上の課題は、シートシャッター、ガレージ用シャッター、窓用シャッターなどのシャッター用だけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどの他の開閉システム、開閉装置、あるいはその遠隔操作機にも共通している。
【0015】
本発明は、インターロック機能を無効化(または有効化)する際の操作効率が高い開閉システム、遠隔操作機および開閉装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明の開閉システムは、供給される動作指示信号に応じて独立に開閉体を動作させると共に、他装置の開閉体の開閉状態に応じて自装置の開閉体の状態を制御するインターロック機能を備える複数の開閉装置の動作を制御する開閉システムにおいて、(1)ユーザの操作に応じて、開閉装置のいずれかに対し動作指示信号を供給するものであって、開閉装置のいずれかに対し、インターロック機能の有効化又は無効化を指示するインターロック切替指示信号を供給する遠隔操作機と、(2)各開閉装置は、(2−1)インターロック機能の有効状態又は無効状態を記憶するインターロック機能状態記憶手段と、(2−2)遠隔操作機から動作指示信号が供給されると、インターロック機能状態記憶手段を参照し、インターロック機能の状態に応じて所定の開閉動作を制御する開閉動作制御手段とを備え、(2A)遠隔操作機からインターロック切替指示信号が供給された一の前記開閉装置は、インターロック切替指示信号の供給により、インターロック機能の状態を切り替え、他の開閉装置に対してインターロック切替通知信号を与える協調指示手段を備え、(2B)遠隔操作機から前記インターロック切替指示信号が供給されなかった他の開閉装置は、インターロック切替通知信号を協調指示手段から受け取ると、一の前記開閉装置のインターロック機能の状態と合うように、自装置のインターロック機能の状態を切り替える協調追従手段を備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明にかかる開閉システムを、2つのシートシャッターを持つ複合シャッターシステム(遠隔操作システム(リモコンシステム))に適用した場合を例に、実施形態について説明する。
【0020】
一般に当該遠隔操作システムには、有線リモコンシステム、前記無線リモコンシステム、およびこれらを混合した混合システムがある。
【0021】
ここで、有線リモコンシステムとは、シャッターシステムを構成要素として含むリモコンシステムであって、有線通信によってシャッター動作を行うものであり、無線リモコンシステムとは、シャッターシステムを構成要素として含むリモコンシステムであって、無線通信によってシャッター動作を行うものである。
【0022】
一般に、遠くから離れた不特定の位置からシャッター動作を行うことができ、使い勝手が良いという点では無線リモコンシステムが有利であり、通信の信頼性の点や、常に特定の位置でシャッター動作を指定したい場合などには、有線リモコンシステムが向いている。
【0023】
また、同じシャッターシステムを有線でも無線でも制御できると、融通性に富み、ユーザの都合によりどちらの方法を取ることも可能となる。したがって実際のリモコンシステムは、これら無線リモコンシステムと有線リモコンシステムの特徴を混合した混合システムとすることも少なくない。
ただし本実施形態では、説明を簡潔にするために、当該複合シャッターシステムは、異なるリモコン送信機を用いてシャッター動作を指示することのできる別個のリモコン受信機を備えた無線リモコンシステムであるものとする。
【0024】
(A−1)実施形態の構成
本実施形態の複合シャッターシステム10の全体構成例を図2に示す。
【0025】
図2において、当該複合シャッターシステム10は、後述するリモコン受信機11A,11Bと、リモコン送信機12A,12Bと、シートシャッター装置14A,14Bと、バッファ空間13、伝送路15とを備えている。
【0026】
このうちバッファ空間13は、壁面や床面および2つのシートシャッター装置14A,14Bのシャッターカーテンで覆うことのできる緩衝用の空間である。図示の例では、バッファ空間13の形状は、直方体であるが、これは直方体に限定する必要はない。例えば、「L」字型に曲がっているために一方から他方が見通せない(例えば、ユーザU1側からユーザU2側のシャッター14Bのシャッターカーテンが見通せない)形態を取ることも有り得る。
【0027】
このようなバッファ空間13を設ける目的には様々なものが有り得、例えば、外気を遮断して、防塵、防虫、保冷、保温などの目的を達成するものであってよい。ユーザU1が位置するSA側が(工場などの)内側であるとすると、反対にユーザU2が位置するSB側が(工場などの)外側となる。必要な防塵、防虫、保冷、保温などの精度が高い場合には、シートシャッター装置14A,14Bの替わりに、高い気密性を持つシャッターや開閉扉などが使用され得る。
【0028】
シートシャッター装置14A,14Bは、鉄などの金属によって構成された多数のスラットを備えるスラットシャッターと異なり、ポリエステルなどの軽い素材によって構成されたシート状のカーテン部を主体とするシャッターである。当該シートシャッター装置14A,14Bでは、素材が軽量であるから、シャッター装置14A,14Bの開閉動作の動力源となるトルクを供給するモータ(図示せず)の出力軸に作用し得る慣性モーメントが小さく、高速な開閉動作が容易に実現できる。一例として、当該モータは、例えばACサーボモータであってよく、シートシャッター装置14Aに開動作(または閉動作)を行わせるとき、1秒間に3000回転程度の速度で回転するものであってよい。
【0029】
また、当該バッファ空間13の両端に配置されている2つのシャッター装置14A,14Bは、図示したシャッターカーテンのほかに当該モータなども含み、当該モータの出力軸の回転に応じてシャッターカーテンの開閉動作を行う部分である。
【0030】
このモータの出力軸の回転は、リモコン受信機11A,11Bに内蔵されているシャッター制御部64(図1参照)によってコントロールされる。
【0031】
シャッター装置14Aの開閉動作などを行うユーザU1は、携帯しているリモコン送信機12Aを操作することによって、所望のシャッター動作を行わせることができる。この動作には、シャッター下端部14ADを矢印D1方向に移動させる閉動作、矢印D2方向に移動させる開動作のほか、移動中の下端部14ADをその位置で停止させる停止動作なども含まれる。ユーザU2とそのリモコン送信機12B、およびシャッター装置14Bの関係も、これと同様である。
【0032】
ただし、シャッター装置14Aに対してシャッター動作を指示することのできるリモコン送信機は、リモコン送信機12Aに限る必要はなく、必要に応じて複数のリモコン送信機であってもかまわない。シャッター装置14Bとリモコン送信機12Bについても同様である。
【0033】
なお、設定用の特殊なリモコン送信機(設定用リモコン送信機)を除き、一般的なリモコン送信機(通常リモコン送信機)は多くの場合、自身が対応(自身が後述するIDを登録している)1つのシャッター装置に対してのみ、シャッター動作を指示することができる。この点、シャッター動作以外の動作(例えば、本実施形態で注目するインターロック機能の切替動作)についても同様である。以下では、主として、リモコン送信機12A、12Bは、この通常リモコン送信機であるものとして説明する。
【0034】
当該リモコン送信機12Aは、例えば、図3に示すような外観を備えている。リモコン送信機12Bの外観や大きさも、図3と同様であってよい。
【0035】
当該リモコン送信機12Aは、携帯性に富み、ユーザU1の手の平に収まる程度にコンパクトなパームサイズの送信機である。このようにコンパクトな本体12AD内にすべての機能を収容するため、当該リモコン送信機12Aの機能は極限まで節約する必要がある。
【0036】
図3において、リモコン送信機12Aの本体12ADはその上面から突出したPBS(プッシュ・ボタン・スイッチ)形式の3つの操作スイッチ51〜53を備えている。これら操作スイッチ51〜53は、所望の前記シャッター動作を行わせ得るシャッター操作スイッチである。
【0037】
本実施形態では、当該シャッター操作スイッチ51〜53のうち、シャッター操作スイッチ51は、シャッター14Aの開動作を行わせるための開動作スイッチで、シャッター操作スイッチ52はシャッター14Aの閉動作を行わせるための閉動作スイッチで、シャッター操作スイッチ53はシャッター14Aの開動作または閉動作を任意のタイミングで停止させるための停止スイッチであるものとする。また、ユーザU1に各操作スイッチの機能を伝えるため、各操作スイッチ51〜53上には、開動作を示す「開」、閉動作を示す「閉」、停止動作を示す「停」の各文字が、例えば印刷などの方法により、表示されている。
【0038】
ただし、押し下げる操作スイッチの組合せを替えたり、押し下げ方を変えることによって、さらに多様なシャッター動作等を指示することも可能である。ここでは一例として、閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く(例えば2秒以内)押すことによって、インターロック機能の有効化または無効化を指示することができるものとする。実際には、ユーザU1が、厳密に同時に押すことは困難であるため、最初に停止スイッチ53を押し、停止スイッチ53を押しつづけた状態で閉動作スイッチ52を押すことになる。最初に、閉動作スイッチ52を押してしまうと、シャッター12Aが閉動作を開始してしまうからである。
【0039】
有効化用の操作と無効化用の操作を別個に用意することも考えられるが、ここでは、同じ操作で両方を兼ねるものとする。したがって、その時点でインターロック機能が有効である場合には、閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く押すことによって、インターロック機能が無効化され、反対に、その時点でインターロック機能が無効である場合には、閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く押すことによって、インターロック機能が有効化される。
【0040】
以下では、このように閉動作スイッチ52と停止スイッチ53を同時に短く押す操作をインターロック機能の切替操作と呼ぶ。
【0041】
このように、有効化用の操作と無効化用の操作を同じ内容の操作とすることにより、リモコン送信機12A、12Bの機能を節約することができ、本体12ADのコンパクト化に寄与することが可能である。また、覚える必要のある操作手順の数を抑制できるため、ユーザU1,U2にとっては、操作負担の軽減にもなる。
【0042】
一般的なインターロック機能の使用形態では、インターロック機能が有効な状態または無効な状態のいずれかが常態であるが、緊急時に、前記インターロック機能の切替操作を行えば、常態とは反対の状態に遷移する。本実施形態の場合、インターロック機能が有効な状態を常態とする。
【0043】
また、前記本体12AD上には、本体12AD上で閉動作スイッチ53と停止動作スイッチ52を結び付けることで、インターロック機能の切替操作を行うときには、両スイッチ53,52を同時に押すように、前記インターロック機能の切替操作の内容をユーザU1に教示するマークMK1が、例えば、印刷などの方法により、表示されている。このマークMK1には、両スイッチ52、53を同時に短く押す操作がインターロック機能の切替操作であることをユーザU1に想起させる文字列(例えば、「インターロック」など)等が含まれていてよい。
【0044】
なお、必要ならば、これらの操作スイッチ51〜53の操作を52,53以外の組合せにしたがって組み合わせることにより、もっと複雑な動作を行わせることも可能である。一例として、当該シャッター装置14Aのシャッターカーテン部分がスラットシャッターなどである場合には、換気動作(隣接するスラット間に設けられた開口の大きさを制御することによりシャッターの内外の空気が流通し得ない状態から流通し得る状態へ移行する動作)などが、当該複雑な動作に該当する。
【0045】
当該リモコン送信機12Aの内部構成例は図4に示す。もう一つのリモコン送信機12Bの内部構成もこれと同じであってよい。
【0046】
ただし、リモコン送信機12Aと12Bは必ずしも同じ製造業者の製品である必要はない。その一方で、リモコン送信機12Aとリモコン受信機11Aの機能は対応し、基本的に同じ製造業者の製品であることが必要であり、同様に、リモコン送信機12Bとリモコン受信機11Bの機能も対応し、基本的に同じ製造業者の製品であることが必要であるから、リモコン送信機12Aと12Bが異なる製造業者の製品である場合には、リモコン受信機11Aと11Bも異なる製造業者の製品であるのが普通である。
【0047】
(A−1−1)リモコン送信機の内部構成
図4において、リモコン送信機12Aは、インターロック切替判定部49と、ID格納部50と、無線送信部54と、送信処理部55と、プロセッサ56と、手順記憶部57と、操作検出部58と、操作応答部59とを備え、前記操作スイッチ51〜53は、当該操作検出部58に設けられている。
【0048】
このうち無線送信部54は、無線伝送路としての空間を介してリモコン受信機11Aの後述する無線受信部61に対向する部分で、送信処理部55から所定の信号線を介して受け取った送信信号WSに対応した無線信号WL1を無線送信する。そのために、当該無線送信部54は、送信用のアンテナシステムやフィルタ回路などを備えている。当該無線信号WL1は、周波数帯域が例えば、300MHzや400MHz程度で、送信電力が例えば1mW程度の微弱な電波であってよい。
【0049】
また、前記送信処理部55は符号化処理や変調処理などの必要な処理を実行する機能を備え、プロセッサ56から供給される送信処理信号RPに応じて、生成する送信信号WSの内容を変化させる。
【0050】
リモコン送信機12Aの場合、当該送信信号WSの内容は、例えば、指定するシャッター動作や、ID登録操作などの種類に応じて決定される有限個であるので、送信する情報の発生源(この発生源は、例えばROM(リードオンリーメモリ)などであってよい)も送信処理部55の内部に存在し、前記送信処理信号RPに応じて当該発生源のなかから1つの送信情報を選択して読み出す構成であってもよい。
【0051】
ここで、IDとは、使用する周波数帯域などが同じであるためにリモコン受信機11Aが混同する可能性のあるリモコン送信機(例えば、リモコン送信機12Bの使用周波数が12Aと同じであり、リモコン受信機11A、11B間の距離が十分に遠くなければ、当該リモコン送信機12Bがこれに該当し得る)を一義的に識別し、真に当該リモコン受信機11Aに対して無線送信することのできるユーザのリモコン送信機から送信された無線信号WL1だけに基づいて、シャッター14Aの動作等を行うために使用される識別子である。そのため、リモコン送信機12Aには無線送信するたびに無線信号WL1のなかに当該IDを収容する証明機構(図示せず)が必要であり、リモコン受信機11Aには当該IDを識別し、ユーザ認証(または端末認証)を行うための検証機構(図示せず)が必要である。
【0052】
なお、シートシャッターの場合、工場などの建物の内部で、ある部屋と別な部屋を仕切る壁に配置されることも多く、スラットシャッターなどに比べ機械的に脆弱であるためもともと防犯の機能などが弱い点を考慮すると、リモコン受信機11Aの受信範囲内に他のリモコン送信機(例えば、12B)が存在せず、真にユーザU1の意図したとおりのシャッター動作を行い得る環境では、当該証明機構や検証機構を省略しても差し障りは少ないものと考えられる。
【0053】
ただし本実施形態では、証明機能や検証機能は設けるものとする。その証明機能の一部をなすのが、前記ID格納部50であり、検証機能の一部をなすのが、リモコン受信機側のID登録部71(図1参照)である。
【0054】
ID格納部50は、当該リモコン送信機12Aに付与された前記IDの値(ここでは、ID1とする)を格納する部分である。ID格納部50に対するIDの格納は、例えば、リモコン送信機の製造工程などにおいて行われる。リモコン送信機に付与し、ID格納部50に格納するIDはその性質上、いったん格納すれば、半永久的に変更されるものではないので、当該ID格納部50は、ROMなどによって構成することができる。
【0055】
もしも当該リモコン送信機12Aが上述した設定用リモコン送信機である場合には、当該ID1として例えば、すべてのリモコン受信機(例えば、11A、11B)に必ずID登録されている特殊な値を用いるものであってよい。セキュリティ性などに配慮して、そのような特殊な値のIDを設けない場合には、ID1自体は通常の識別子とし、そのID1を、リモコン受信機11AのID登録部71とリモコン受信機11BのID登録部の双方に登録しておくことにより、当該リモコン送信機12Aを前記設定用リモコン送信機として利用することができる。
【0056】
ただし設定用リモコン送信機であるとしても、リモコン送信機12Aの送信電力は微弱なものであるため、無線信号WL1が有効に到達する距離(無線到達距離)は例えば数十メートル以内に限られており、周辺の電波環境などの諸条件によってはさらに短いものとなる。したがって、リモコン送信機12Aから送信した無線信号WL1が前記バッファ空間13の反対側に位置するリモコン受信機(例えば、11B)に到達し、当該無線信号WL1の内容に応じたシャッター動作をシャッター装置14Bが実行するためには、リモコン受信機11Bまでの距離が当該無線到達距離以内にあることが必要である。リモコン受信機11Bまでの距離が無線到達距離より長い場合には、リモコン送信機12Aを携帯したユーザU1が移動してその距離を無線到達距離以内にしなければ、通信が成立するのに十分な品質の無線信号WL1を届けることができないため、リモコン受信機11Bに前記シャッター動作を実行させることも、インターロック機能の切替動作を実行させることもできない。
【0057】
前記送信処理部55に送信処理信号RPを出力するプロセッサ56は、当該リモコン送信機12AのCPU(中央処理装置)である。
【0058】
機能が極限まで節約されたリモコン送信機12Aを操作するユーザU1にとって唯一の遠隔操作手段である上述した3つの操作スイッチ51〜53を設けた操作検出部58は、各操作スイッチ51〜53について、その押し下げストロークが所定の長さに達すると操作検出信号PB1、PB2を出力する部分である。
【0059】
操作検出信号PB1は押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとり、その操作手順は手順記憶部57に一時的に記憶される。
【0060】
手順記憶部57は一時記憶している手順がどのような操作または入力データを指定しているかを判定して、その判定結果である判定信号DSをプロセッサ56に供給する部分である。
【0061】
インターロック切替判定部49は、前記操作検出信号PB1をもとに、上述したインターロック機能の切替操作が行われたか否かを判定する部分で、インターロック機能の切替操作が行われたと判定した場合、切替判定信号DS1をプロセッサに供給する。このインターロック切替判定部49の機能は、前記手順記憶部57の内部に実現され得る性質のものであるが、図4上は、外部に抜き出して図示している。
【0062】
この切替判定信号DS1を供給すると、前記プロセッサ56は、前記送信処理部55と無線送信部54を制御して、インターロック機能の切替動作を指示する無線信号WL1を送信させる。
【0063】
前記操作検出信号PB1が前記手順記憶部57に供給されるのと同時に操作応答部59に供給される操作検出信号PB2も、当該PB1と同様に、押し下げを検出した操作スイッチに応じて異なる状態をとるようにしてもよいが、本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別せず、同じ状態をとるものとする。
【0064】
当該操作検出信号PB2を受け取った操作応答部59は、ブザーなどの音響発生器であり、操作スイッチ51〜53の押し下げが有効に検出されたことをユーザU1に伝えるために応答出力RAを出力する部分である。本実施形態では、操作スイッチ51〜53を区別しないので、いずれかの操作スイッチが十分に押し下げられると、一定音程、一定音色のブザー音が応答出力RAとしてユーザU1に聴取されることになる。これにより、ユーザU1は、聴覚的にスイッチ操作の有効性を確認することができる。
【0065】
例えば、パーソナルコンピュータなどでキーボードを操作する場合など、リモコン送信機12Aに比べるとはるかに大規模で豊富なユーザインタフェースを備えた環境ならば、あるキーの押し下げがマシンに認識されたか否かはビットマップディスプレイなどの画面表示を目視すること等によって容易に確認可能であるが、高度な携帯性が求められるリモコン送信機12Aは、前述の機能の節約の観点から、機能が極限まで切りつめられるので、どのようにして小規模な構成で効率的にユーザの操作がマシン(ここではリモコン送信機12A)に認識されたか否かを確認するかは、重要になる。
【0066】
なおここでは、操作応答部59の応答出力RAを一定音程、一定音色のブザー音としたが、必要ならば、押し下げられた操作スイッチ51〜53または同時に押し下げられた操作スイッチの組合せに応じて音程や音色などを変化させるようにしてもよい。また、音響発生器による聴覚的な手段にかぎらず、LED(発光ダイオード)等の発光素子などを使用して、視覚的な手段で操作スイッチの操作が有効に検出されたことをユーザU1に伝えるようにしてもよく、視覚的な手段と聴覚的な手段を併用してもよい。
【0067】
図2の状態でユーザU1側に位置するシャッター装置14A、リモコン受信機11A、リモコン送信機11Aから構成されたシャッター操作システムと、ユーザU2側に位置するシャッター装置14B、リモコン受信機11B、リモコン送信機11Bから構成されたシャッター操作システムとは、本来、別個のシステムであるから、基本的にシャッター装置14AのほうはユーザU1がリモコン送信機11Aを用いて指示した通りのシャッター動作を行い、シャッター装置14BのほうはユーザU2がリモコン送信機11Bを用いて指示した通りのシャッター動作を行う。
【0068】
ただし本実施形態の場合、バッファ空間13を利用して外気を遮断することが目的であるから、シャッター装置14Aと14Bとが、同時に開動作を行うことは禁止しなければならない。
【0069】
この禁止は、リモコン受信機11Aと11B間の通信に基づいて行われる。
【0070】
当該リモコン受信機11A(、11B)のほうも、コンパクト性やコスト低減などの観点で、できるだけ機能を節約したほうが好ましいが、リモコン送信機12Aと異なり通常は固定的に配置されるものなので、機能の節約に対する要求水準はそれほど厳格ではない。したがって、リモコン受信機11A、11Bの機能の節約は、むしろコスト的な観点から求められる面が大きい。例えば、必要な処理能力の増大をもたらすリモコン受信機11A、11B間の双方向通信機能などは、搭載しないほうが有利である。
【0071】
当該リモコン受信機11Aの内部構成例は、図1に示す通りである。リモコン受信機11Bの内部構成例も図1と同じであってよいが、ここでは、図1には主としてリモコン受信機11Aを示したものとして説明を進める。このリモコン受信機11Aを自リモコン受信機とすると、伝送路15を介してこのリモコン受信機11Aに対向しているリモコン受信機11Bは、他リモコン受信機となる。
【0072】
(A−1−2)リモコン受信機の内部構成
図1において、当該リモコン受信機11Aは、無線受信部61と、受信処理部62と、プロセッサ63と、シャッター制御部64と、入力部65と、出力部66と、切替通知フラグ67と、自動作情報フラグ68と、指示情報フラグ69と、他動作情報フラグ70と、ID登録部71と、インターロック切替情報フラグ72と、協調指示部73と、協調追従部74とを備えている。
【0073】
このうち無線受信部61は、受信用のアンテナシステムやフィルタ回路などを備え、リモコン送信機12Aから送信される無線信号WL1を、空間(前記無線伝送路)を介して受信する部分で、受信した無線信号に対応した受信信号WSを出力する。前記送信信号WSに対応した信号である当該受信信号WSは所定の信号線を介して受信処理部52に供給される。
【0074】
受信処理部52は、受け取った受信信号WSに対して復調処理、復号処理などの必要な処理を施して受信処理信号RPを生成し、出力する部分である。
【0075】
受信処理信号RPは、前記送信処理信号RPに対応した信号で、シャッターの開動作、閉動作または停止動作などのシャッター動作を指定するシャッター動作指定信号として機能し得るが、必要に応じて、当該リモコン送信機の製造、組み立てを行う工場から出荷されるときなどに当該リモコン送信機12Aに割り当てられたIDの登録を指示する信号や、前記インターロック機能の切り替えを指示する信号としても機能する。
【0076】
シャッター制御部64は、プロセッサ63から受け取る開閉制御信号CSに対応したシャッター制御信号CCを前記モータに供給し、ユーザ(例えばU1)の望むシャッター動作を実現する部分である。当該シャッター制御部64は、必要に応じて、リモコン受信機11Aの一部としてではなく、リモコン受信機11Aの外部に設けるようにしてもよい。
【0077】
前記受信処理部62から受信処理信号RPを受け取るプロセッサ63は、当該リモコン受信機11AのCPUとして機能する部分である。さらに当該プロセッサ63は、伝送路15を介して対向する他リモコン受信機11Bから入力部65に送信されてくる他動作通知信号NT2を信号N2として受け取り、他インターロック切替通知信号ST2を、信号S2として受け取る機能も備えている。
【0078】
これによりプロセッサ63は、受信処理信号RP、他動作通知信号NT2、他インターロック切替通知信号ST2に応じた動作を行うことが可能となる。
【0079】
ここで、他インターロック切替通知信号ST2は、他リモコン受信機11B側でリモコン送信機(例えば、12B)からの指示にしたがってインターロック機能の切替え(無効化または有効化)が行われたことを通知する信号である。反対に、リモコン送信機(例えば、12A)からの指示にしたがって自リモコン受信機11A側でインターロック機能の切替が行われたことを、他リモコン受信機11Bへ通知するのは、自インターロック切替通知信号ST1である。ST1は、信号S1に基づいて出力部66が生成し出力する。
【0080】
それまでインターロック機能の切替状態(有効または無効の状態)が自他のリモコン受信機11A、11B間で整合していたものとすると、自他いずれかのリモコン受信機だけがインターロック機能を(例えば、無効状態に)切り替えると、自他のリモコン受信機11A、11B間でインターロック機能の切替状態が整合しなくなって、予期せぬ現象が起きる可能性があるため、このように自インターロック切替通知信号ST1または他インターロック切替通知信号ST2を通知することで、インターロック機能の切替状態を整合させている。一例として、インターロック機能の切替状態が整合しない状態の発生を許すと、自リモコン受信機11Aはインターロック機能が有効であるのに他リモコン受信機11Bはインターロック機能が無効となる現象が起こり得るが、このような現象が発生している状態では、インターロック機能そのものが実現不能となってしまう。
【0081】
自インターロック切替通知信号ST1または他インターロック切替通知信号ST2を通知して自他のリモコン受信機11A、11B間でインターロック機能の切替状態を整合させることにより、リモコン送信機12A、12Bが、前記設定用リモコン送信機でない場合や、いずれか一方のリモコン受信機が前記無線到達距離以内にない場合など、一方のリモコン送信機(例えば、12A)を用いて一方のリモコン受信機(例えば、11A)のインターロック機能を切替えると、それに追従して、自動的に、他方のリモコン受信機(例えば、11B)のインターロック機能の切替状態も切り替わる。
【0082】
なお、自他のリモコン受信機のインターロック機能の切替状態を整合させるには、いずれか一方の(いずれか1つの)リモコン受信機を、インターロック機能の切替に関して主導権を持つマスタとし、他方の(他のすべての)リモコン受信機を当該マスタからの制御にしたがってインターロック機能の切替を行うスレーブとするマスタ−スレーブ型のシステム構成を取ることも考えられるが、本実施形態では、自他のリモコン受信機が対等な関係にある対等型のシステム構成としている。
【0083】
マスタ−スレーブ型のシステム構成では、ユーザ(例えば、U1)は、マスタのほうに対してインターロック機能の切替を指示すれば、スレーブもそれに追従する形で切替状態の整合性が確保される。複合シャッターシステム10内のリモコン受信機の数が多い場合(例えば、10個以上の場合)などには、マスタ−スレーブ型のシステム構成が有利であるが、本実施形態のように少ない場合(例えば、2個の場合)などには、対等型のシステム構成のほうが有利であると考えられる。
【0084】
マスタ−スレーブ型のシステム構成では、インターロック切替通知信号は常にマスタであるリモコン受信機から送信され、スレーブであるリモコン受信機は受信するだけであるため、伝送路(15に対応。ただし実質的には入力部65や、プロセッサ63なども含む)上でインターロック切替通知信号どうしが衝突する可能性をなくすことができる利点があるが、その一方で、ユーザ(例えば、U1)は常に、マスタであるリモコン受信機に対してインターロック機能の切替を指示しなければならないため、複合シャッターシステム10が物理的に大きな広がりを持ち、リモコン受信機間の距離が離れている場合などには、インターロック機能の切替を指示したいとき、ユーザはマスタの近傍に位置しなければならない点などで、不便である。
【0085】
これに対し対等型のシステム構成の場合には、いずれのリモコン受信機からもインターロック切替通知信号が送信される可能性があるため、伝送路(15に対応。ただし実質的には入力部65やプロセッサ63なども含む)上でインターロック切替通知信号どうしが衝突し得るが、複合シャッターシステム内のリモコン受信機の数が多くない場合には、実用上、衝突が生じる可能性は、十分に小さいといえる。
【0086】
対等型のシステム構成ではまた、ユーザ(例えば、U1)は、複合シャッターシステム内のいずれのリモコン受信機に対しても、インターロック機能の切替を指示することができるため、複合シャッターシステムが物理的に大きな広がりを持つ場合などには、いつでも最寄りのリモコン受信機にインターロック機能の切替の指示を出すことができる点で便利である。
【0087】
本実施形態ではこの対等型のシステム構成を採用するため、リモコン受信機11Aの内部には、協調指示部73と、協調追従部74が含まれている。この点、他リモコン受信機11Bも同じである。
【0088】
協調指示部73は、自リモコン受信機11Aに対してリモコン送信機12Aなどからインターロック機能の切替が指示され、その指示にしたがって自リモコン受信機11Aのインターロック機能を切り替える場合、プロセッサ63に前記自インターロック切替通知信号ST1を送信させて、この切替に他リモコン受信機11Bを追従させる部分である。
【0089】
また、協調追従部74は、自リモコン受信機11Bが他インターロック切替通知信号ST2を受信した場合、プロセッサ63に、自リモコン受信機11Aのインターロック機能の切替状態を、他リモコン受信機11Bに整合したものに切替(追従)させる部分である。他インターロック切替通知信号ST2を受信したということは、他リモコン受信機11B側でインターロック機能の切り替えが行われたことを意味するのは当然である。
【0090】
本実施形態では対等型のシステム構成を取るために各リモコン受信機11A、11Bが、協調指示部73と協調追従部74の双方を備えているが、もしも前記マスタ−スレーブ型のシステム構成を採用するなら、マスタであるリモコン受信機だけが当該協調指示部73を備え、スレーブであるリモコン受信機は、当該協調追従部74を備えることになる。前記マスタ−スレーブ型のシステム構成では、ただ1つのリモコン受信機も、協調指示部73と協調追従部74の双方を備える必要はない。
【0091】
対等型のシステム構成を採用し、1つのリモコン受信機(ここでは、11A)が、協調指示部73と、協調追従部74の双方を備え得る本実施形態において、前記切替通知フラグ67は、前記自インターロック切替通知信号ST1を送信したか否かを記憶しておくためのフラグである。自リモコン受信機11Aがリモコン送信機(例えば、12A)からインターロック機能の切替の指示を受け、自インターロック切替通知信号ST1を送信した場合、当該切替通知フラグ67には通知済みを示す値V11を記憶し、自リモコン受信機11Aがリモコン送信機(例えば、12A)からインターロック機能の切替の指示を受け、自インターロック切替通知信号ST1を送信していないときには、未通知を示す値V12を記憶する。
【0092】
具体的な処理の手順は実装に依存して決まるが、例えば、図6に示すように、それまで自他のリモコン受信機11A、11Bに関するインターロック機能の切替状態がともに「有効」(常態)で整合していたところ、自リモコン受信機11Aがリモコン送信機(例えば、12A)からインターロック機能の切替を指示する無線信号WLを受信し(DV11)、この指示に応じて実際に自リモコン受信機11Aのインターロック機能を切替えたあと(DV12)、自インターロック切替通知信号ST1を送信し(DV13)、切替通知フラグの値を通知済みを示す値V1に変更する手順の場合などには、自リモコン受信機11Aのインターロック機能の切替動作(DV12)を行っている間に、他インターロック切替通知信号ST2が届く可能性も小さくない。
【0093】
これは、自リモコン受信機11Aよりも、わずかに早く、他リモコン受信機11B側へ、例えば、リモコン送信機12B(あるいは、設定用リモコン送信機としてのリモコン送信機12A)から、インターロック機能の切替を指示する無線信号WL1が届いたケースである。この場合、リモコン受信機11Aのプロセッサ63は、前記切替通知フラグ67に記憶されている値を検査し、その値が、未通知を示すV1である場合には、前記自インターロック切替通知信号ST1の送信を行なわず、切替通知フラグ67の値を通知済みを示すV1に変更する。すでに、他リモコン受信機11Bも、自リモコン受信機11Aと同じインターロック機能の無効状態に遷移していると推定できるからである。
【0094】
また、他インターロック切替通知信号ST2が届いたとき、すでに前記切替通知フラグ67の値が、通知済みを示す値V1となっている場合には、再度、自リモコン受信機11Aのインターロック機能を切り替えるものであってよい。すでに自インターロック切替通知信号ST1を送信したあとで、他インターロック切替通知信号ST2が届くということは、他リモコン受信機11B側で、リモコン送信機12Bなどからの指示による新たな切り替えが行われた可能性が高いからである。
【0095】
なお、自他のインターロック切替通知信号ST1,ST2の内容は、切り替えの方向を示す情報(インターロック機能の有効状態から無効状態への切替であるか、無効状態から有効状態への切替であるかを示す情報)を含むものであってもよいが、そのような情報を含まず、単に、インターロック切替通知信号であることのみを伝える信号であってもよい。切り替えは必ず、無効化(有効状態から無効状態への切り替え)と、有効化(無効状態から有効状態への切り替え)が交互に行われるものだからである。
【0096】
自リモコン受信機11Aが備える前記インターロック切替情報フラグ72は、当該リモコン受信機11Aのインターロック機能が有効であるか、無効であるかを示す値を記憶するフラグである。値V1が有効、値V2が無効を示すものとする。
【0097】
前記受信処理信号RPを受け取ったプロセッサ63は、当該受信処理信号RPがシャッター動作(開動作など)を指定する信号である場合、まずインターロック切替情報フラグ72が記憶している値がV1であるかV2であるかを検査し、検査結果がインターロック機能が有効であることを示すV1である場合には、後述する自動作情報フラグ68が記憶している自動作情報ES1や、他動作情報フラグ70が記憶している他動作情報ES2の内容などに基づいて、インターロック機能に対応した動作を行うが、検査結果が、インターロック機能が無効であることを示すV2である場合には、自動作情報ES1や他動作情報ES2などを無視して、受信処理信号RPの内容に応じたシャッター動作を行う。
【0098】
図1に示す自リモコン受信機11Aのプロセッサ63に前記信号N2やS2を供給する入力部65は、他リモコン受信機11Bの出力部(図1の出力部66に相当する構成要素)と前記伝送路を介して接続されている。当該伝送路15には、無線伝送路を用いることも可能であるが、ここでは有線伝送路を使用するものとする。
【0099】
具体的には、当該有線伝送路15は、例えば、ツイストペアケーブル(より対線)や同軸ケーブルなどを用いて構成することができる。自リモコン受信機11Aから他リモコン受信機11Bに向かう方向の信号伝送と、反対に他リモコン受信機11Bから自リモコン受信機11Aに向かう方向の信号伝送は、同一の信号線を用いてもかまわないが、本実施形態では各方向に伝送される他動作通知信号NT2と後述する自動作通知信号NT1の衝突による通信品質の劣化の発生頻度を低減するために、別個の信号線を用いるものとする。インターロック切替通知信号ST1,ST2に関しても同様である。
【0100】
ただし、伝送路15内の信号線のみを別個にしても、プロセッサ63など、各リモコン受信機内の各資源が1つずつしか存在しない場合には、各リモコン受信機の内部で、やはり衝突が発生する可能性がある。例えば、プロセッサ63は、同時には1つの処理しか実行することができないからである。したがって、例えば、自インターロック切替通知信号ST1を送信するための処理を実行している途中で、他インターロック切替通知信号ST2が受信された場合には、1つのプロセッサ63で、双方の信号ST1,ST2のための処理を正常に行うことは困難である。
【0101】
もっとも、本実施形態の場合、動作通知信号NT1,NT2やインターロック切替通知信号ST1,ST2は、開動作を行うか否か等を示すもので、極めてわずかの情報量しか持たないからその時間幅は狭く(プロセッサ63などがその処理のために要する時間も短く)、確率的にこのような衝突が発生することは極めて希であり、同一の信号線を利用したり、各リモコン受信機内の各資源が1つずつしか存在しない場合でも、衝突に起因する問題が生じることはほとんどないものと考えられる。
【0102】
プロセッサ63は入力部65から信号N2を受け取ると、N2の内容に応じて、他動作情報フラグ70に書き込みを行う。
【0103】
本実施形態の各リモコン受信機11A、11Bは、インターロック機能の有効状態において、少なくとも双方のシャッター装置14Aと14Bがともに開放状態となることを防止できる程度には、相互に相手の動作状態を認識している必要がある。そのため、他動作通知信号NT2の状態には、最低限2通りの状態が必要であると考えられる。すなわち、これから開動作を開始することを示す開動作開始状態と、現在シャッターが完全閉鎖中であることを示す閉鎖状態の2通りである。必要ならば、これらに加えて、開動作が終了して現在シャッターが完全開放中(必ずしも完全開放に限らない。例えば、中間位置にあることを通知してもよい)であることを示す開放状態を取り得るようにしてもよい。
【0104】
ただし本実施形態では、機能の節約の観点から、他動作通知信号NT2の状態は2通りとする。2通りとする以上、開動作開始状態の他動作通知信号NT2を受け取ったときには、次に閉鎖状態の他動作通知信号NT2を受け取るまで、相手のリモコン受信機(11Aにとっては11B)側のシャッター装置は開放状態(疑似開放状態)にあるものとみなすことが必要になる。他動作通知信号NT2が2通りであれば、信号N2も2通りである。
【0105】
次に、出力部66は、すでに述べた他リモコン受信機11B側の出力部と同様な機能を持ち、前記他動作通知信号NT2に対応する自動作通知信号NT1と、自インターロック切替通知信号ST1を出力する部分である。
【0106】
ここで、自インターロック切替通知信号ST1は、信号S1をもとに出力部66から出力される信号であり、当該自リモコン受信機11A側でリモコン送信機(例えば、12Aなど)からの指示によりインターロック機能の切替えが行われたことを他リモコン受信機11Bに通知する。また、他動作通知信号NT2が他リモコン受信機11B側のシャッター装置14Bの動作状態を示しているのに対し、当該自動作状態信号NT1は自リモコン受信機11A側のシャッター装置14Aの動作状態を示している。したがって、当該自動作状態信号NT1およびその基礎となる信号N1の状態は、開動作開始と閉動作状態(完全閉鎖状態)の2通りである。
【0107】
例えば、前記プロセッサ63がシャッター装置14Aの開動作を指示する受信処理信号RP(無線信号WL1)を受け取った場合、所定の条件が揃えば、当該出力部65に開動作開始状態の自動作通知信号NT1を送信する信号N1を供給するとともに、シャッター制御部64にシャッターの開動作を実行させる開閉制御信号CSを供給することになる。この条件が揃うか否かを含め、シャッター装置14Aの動作はすべて、指示情報フラグ56、優先順位設定部57,自動作情報フラグ58,他動作情報フラグ60、切替通知フラグ67およびID登録部71などの内容に応じて決まる。
【0108】
当該指示情報フラグ66は、プロセッサ63がシャッター装置14Aのシャッター動作を指示する受信処理信号RP(無線信号WL1)を受け取った場合、その指示内容に応じた指示情報CDを書き込むためのフラグである。
【0109】
また、自動作情報フラグ68は、自リモコン受信機11Aが自身の側の自シャッター装置14Aの動作情報である自動作情報ES1を書き込むためのフラグである。この自動作情報ES1には、完全閉鎖状態、完全閉鎖状態以外の停止状態、および動作中(動作時)の3通りがある。一般的な「動作中(動作時)」は、開動作、または閉動作の実行途中の意味であるが、本実施形態で問題となる動作中の意味は、後述するように、開動作の実行途中(しかも、開動作の開始直後)に限られる。
【0110】
次に、他動作情報フラグ70は、他リモコン受信機11Bから受け取った他動作通知信号NT2の内容に応じて、他リモコン受信機11B側の他シャッター装置14Bの動作情報である他動作情報ES2を書き込むためのフラグである。この他動作情報ES2は、入力部65を介して受信した他動作通知信号NT2をもとに生成されるものなので、当該他動作通知信号NT2の状態が2通りである本実施形態では、当該他動作情報ES2も2通りとなる。すなわち、これから開動作を開始することを示す開動作開始状態(疑似開放状態)と、現在シャッターが完全閉鎖状態にあることを示す閉鎖状態である。
【0111】
以上の構成要素のうち、フラグ68,69,70については、当該複合シャッターシステム10の運用時(電源供給時)にだけ機能すればよいので、通常のRAM(ランダムアクセスメモリ)を使用することができるが、インターロック切替情報フラグ72については、電源が供給されないときにも記憶内容を維持して電源供給再開時に備える必要がある。このため、フラグ72は、EEPROM(フラッシュメモリ:Electrical Erasable Programmable ROM)などの書き込み可能なROM(リードオンリーメモリ)を使用するとよい。厳密な制御を行うためには、前記切替通知フラグ67も、EEPROMなどで構成することが望ましい。
【0112】
ただし、必要に応じて、磁気的記憶手段や、十分な電源バックアップ機構を備えたRAMなどで当該ROMを置換することが可能である。一般に、メモリ自体の価格は、EEPROMのほうがRAMよりも高価であるが、バックアップ用の電力消費などの点を考慮すると、運用コストはRAMのほうが高くなる可能性が高い。実際の実装にあたっては、これらの点を考慮して、有利なものを選定すればよい。
【0113】
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について、図5と図6を参照しながら説明する。
【0114】
図5は、インターロック機能の切り替えに関連する動作を示すフローチャートで、S10〜S14の各ステップから構成されている。
【0115】
図6は、インターロック機能の切り替えに関連して行われる動作を、自他のリモコン受信機11A、11Bの観点から示した動作シーケンスで、DV11〜DV14およびD21,DV22の各ステップを備えている。
【0116】
(A−2)実施形態の動作
図6において、最初は、自他のリモコン受信機11Aおよび11Bにおいて、インターロック機能が有効な状態にある。上述したように、これが本実施形態の常態である。これはまた、図5のステップS10の通常処理(インターロック機能に対応する処理も含まれる)に相当する。このとき、インターロック機能が有効であるから、自他のリモコン受信機11A、11Bは、前記自動作通知信号NT1や他動作通知信号NT2などをもとに、シャッター14Aと14Bが同時に開放されることがないように制御し、バッファ空間13を利用して外気を遮断することができる。
【0117】
次に、このような常態において、前記工場の内部などで緊急事態が発生し、そのためにインターロック機能を無効化するものとする。
【0118】
従来なら、当該無効化を指示するには、上述したように、シャッターの最上部などに配置されたシャッターケース(図示せず)の点検口を開放して前記制御盤上の切替スイッチを操作する必要がある。この操作は、図5のステップS11に対応するものであり、操作を行えばステップS11がYes側に分岐し、行わなければNo側に分岐する。
【0119】
ステップS11のYes側の分岐につづくステップS13では、インターロック機能が切り替えられる。これまで有効な状態であったから、この切り替えでは、無効な状態に遷移する。
【0120】
もっとも本実施形態ではユーザU1などが前記制御盤上の切替スイッチを操作することは希であり、多くの場合、自身が携帯しているリモコン送信機12Aなどに対し、上述したインターロック機能の切替操作を行うことによって、インターロック機能の無効化を指示することになる。そのほうが、操作効率が高く、ユーザU1の操作負担が小さく、短時間で、無効化を指示することができるからである。
【0121】
すなわち、図5において、前記ステップS11のNo側の分岐につづくステップS12で、リモコン送信機12Aに対しインターロック機能の切替操作を行うことでインターロック機能の切替を指示し、リモコン受信機11A側ではこの指示に応じてインターロック機能を無効化する(S13)。これにより、従来より短時間でインターロック機能の無効化を実行できる。
【0122】
したがって、本実施形態では、前記制御盤上の切替スイッチの必要性は低いといえるが、信頼性を高める観点で、制御盤上の切替スイッチも残しておくことが望ましい。例えば、ユーザU1がシャッター14Aの近傍にいるがリモコン送信機12Aを携帯していない場合、携帯していても、電池切れや故障などのためにリモコン送信機12Aを用いた指示を出すことができない場合、ユーザU1が偶然、制御盤を点検しているときに前記緊急事態が発生した場合など、制御盤上にも切替スイッチが存在したほうが望ましいと考えられるからである。
【0123】
なお、ステップS13につづくステップS14の通常処理は、基本的に、前記ステップS10の通常処理と同じであるが、インターロック機能が無効化されている点が相違する。今度は、インターロック機能が無効化された状態の通常処理が、前記ステップS10に置き換わり、この通常処理から、前記ステップS11などの後続のステップが実行され得る。
【0124】
インターロック機能が無効化される前後における自他のリモコン受信機11A、11Bの動作は、図6に示した通りである。
【0125】
図6の例では、ユーザU1がリモコン送信機12Aに対し、前記インターロック機能の切替操作を行うことで、無効化を指示すると、その指示の内容を含む無線信号WL1を受信した自リモコン受信機11Aでは、その指示の内容が自リモコン受信機11Aのプロセッサ63で解釈され(DV11)、解釈結果に応じて切替動作が実行される(DV12)。この切替動作では、当該プロセッサ63が前記インターロック切替情報フラグ73の値をインターロック機能の有効状態を示すV1から無効状態を示すV2へ書き換える。
【0126】
この書き換えによって、自リモコン受信機11Aではインターロック機能が無効な状態となるが、まだ、他リモコン受信機11Bでは有効な状態であるため、前記協調指示部73が、プロセッサ63に自インターロック切替通知信号ST1を送信させる(DV13)。ただし、前記ステップDV12のインターロック機能の切替動作を行っている間に、他インターロック切替通知信号ST2が届いた場合には、前記切替通知フラグ67の値を検査し、その検査結果が、未通知を示す値V12である場合には自インターロック切替通知信号ST1を送信しない点などは、すでに説明した通りである。
【0127】
ステップDV13で自インターロック切替通知信号ST1を送信した場合、プロセッサ63は、切替通知フラグ67の値を、通知済みを示すV11に変更する(DV14)。
【0128】
前記自インターロック切替通知信号ST1を受信した他リモコン受信機11B側では、プロセッサ(63に対応)が、その信号ST1に応じた解釈を行い(DV21)、解釈結果に応じて、前記ステップDV13に対応する切替動作を、他リモコン受信機11B内のインターロック切替情報フラグ(72に対応)に対して実行する。これにより、他リモコン受信機11Bも、自リモコン受信機11Aと同様に、インターロック機能が無効な状態に遷移する。
【0129】
図6の例では、自リモコン受信機11Aに対してリモコン送信機11Aから無効化を指示したが、指示するのは、無効化ではなく、有効化であってもよい。また、リモコン受信機11Aではなく、リモコン受信機11Bに無効化(または有効化)を指示した場合でも、同様な動作が行われ、操作効率が高い。
【0130】
なお、必要に応じて、自リモコン受信機11Aにおける切替動作(DV12)よりも、切替通知(DV13)を先に実行するようにしてもよい。
【0131】
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、インターロック機能の無効化(または有効化)を指示する際のユーザの操作負担が低減され、操作効率が高い。
【0132】
(B)他の実施形態
なお、上記実施形態では、無線信号WL1は周波数帯域が300MHzや400MHz程度で、送信電力が1mW程度の微弱な電波であったが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。これよりも高い周波数や低い周波数の電波を使用してもよく、赤外線などを使用してもよい。また、送信電力もこれよりも大きくしてもよく、小さくしてもよい。
【0133】
また、上記実施形態では、連動関係として、シャッターの開閉に関する動作の連動関係を所定のものに保持する構成であったが、必要ならば、シャッターの開閉以外の動作に関する連動関係を保持するようにしてもよい。
【0134】
さらに、上記実施形態では、いずれか一方のシャッターが閉鎖状態であることが当該連動関係を保持するための条件であったが、このような条件は保持すべき連動関係の内容から必然的に決まるものである。
【0135】
また、上記実施形態では、外気の遮断を目的とするため、2つのシャッター装置が同時に開放されることを防ぐ必要があったが、目的によっては、2つのシャッター装置が同時に閉鎖されることを防ぐ必要が生じることも考えられる。本発明はそのようなケースにも適用可能である。その場合、上記実施形態での説明における開放や開動作を閉鎖や閉動作に読み替えるとともに、閉鎖や閉動作を開放や開動作と読み替えること等が必要となる。
【0136】
さらに、前記開閉動作とは、開方向のみ、閉方向のみ、または開閉両方向の移動動作を意味する。また、「閉」は開口部が存在するような場合にはこれを閉鎖する方向への移動を意味する概念であり、繰り出し、スライド移動、展張等を含む開閉体の前進を意味し、「開」は開口部が存在するような場合にはこれを開放する方向への移動を意味する概念であり、巻取り、収縮、折り畳み等を含む開閉体の後退を意味する。
【0137】
また、上記実施形態では、リモコン送信機に搭載する機能をできるだけ少なくし、できるだけ多くの機能をリモコン受信機側に配分する構成を取ったが、必要ならば、リモコン受信機が搭載している機能の一部をリモコン送信機側に搭載する構成を採用することもできる。
【0138】
さらに、上記実施形態では、操作スイッチは、PBS形式のスイッチであるものとしたが、本発明は、PBS形式のスイッチに限って適用されるものではない。スライド式スイッチや回転式スイッチなどを使用してもよく、圧力や温度、静電気の変化などに反応する各種のスイッチを適用することもできる。
【0139】
上記実施形態にかかわらず、いわゆるTS(test and set)命令などの不可分命令を活用することによって、前記衝突の発生を防止することが可能である。
【0140】
なお、上記実施形態においては主として、シートシャッターについて本発明を適用したが、本発明はシートシャッター以外にも、ガレージ用シャッターや窓用シャッターなど各種のシャッターに適用することも可能である。
【0141】
さらに本発明は、シャッター用としてだけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドア、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの他の開閉装置の混合システムにも適用することが可能である。
【0142】
また、以上の説明において、情報の流れる方向は、基本的にはリモコン送信機からリモコン受信機(リモコン受信機11)へ向かう単方向であったが、本発明の適用範囲はこのような単方向通信に限定されるものではない。
【0143】
すなわち当該リモコン送信機を送信専用の通信機器ではなく遠隔操作用の送受信機である操作送受信機に置換するとともに、当該リモコン受信機を受信専用の通信機器ではなく遠隔被操作用の送受信機である被操作送受信機に置換し、必要に応じて全二重通信や半二重通信が行えるようにしてもよい。
【0144】
このとき操作送受信機から被操作送受信機に向かう無線信号に含まれている信号は、前記シャッター動作などを指示する動作状態指示信号やインターロック機能の切替を指示する信号であってよく、反対に被操作送受信機から操作送受信機に向かう無線信号に含まれている信号は、シャッター動作の現状を報告するための動作状態報告信号であってよい。
【0145】
当該動作状態報告信号は、その時点のシャッター動作状態が、例えば、「全開放状態」、「全閉鎖状態」、「一部開放状態(部分的に開放して停止している状態)」、「開動作中」、「閉動作中」、「異常発生」などであることを示す信号であってよい。
【0146】
この場合、当該動作状態報告信号を受け取ることによって、操作送受信機のユーザは、シャッター動作状態が例えば当該「閉動作中」であることを認識することができる。
【0147】
また、当該操作送受信機を携帯受信機に置換し、被操作送受信機を固定送信機に置換することもできる。この場合、情報の流れる方向は、固定送信機から携帯受信機に向かう単方向となる。常時このような単方向通信だけが行われるシステム構成であってもよく、通信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このような単方向通信を行い得るシステム構成であってもよい。
【0148】
すなわち、前記操作送受信機と被操作送受信機において、通信方向モード切換に応じて必要な場合にのみ、このような単方向通信を行い得るようにしてもよい。
【0149】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、操作効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る遠隔操作システムのリモコン受信機の主要部の構成例を示す概略図である。
【図2】実施形態に係る遠隔操作システムの全体構成例を示す概略図である。
【図3】実施形態に係るリモコン送信機の外観例を示す概略図である。
【図4】実施形態に係るリモコン送信機の主要部の構成を示す概略図である。
【図5】実施形態の動作例を示すフローチャートである。
【図6】実施形態の動作例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10…複合シャッターシステム、11A、11B…リモコン受信機、12A、12B…リモコン送信機、13…バッファ空間、14A、14B…シャッター装置、15…有線伝送路、57…手順記憶部、58…操作検出部、51〜53…操作スイッチ、56,63…プロセッサ、59…操作応答部、61…無線受信部、62…受信処理部、64…シャッター制御部、65…入力部、66…出力部、67…切替通知フラグ、68…自動作情報フラグ、69…指示情報フラグ、70…他動作情報フラグ、71…ID登録部、72…インターロック切替情報フラグ、73…協調指示部、74…協調追従部、NT1…自動作通知信号、NT2…他動作通知信号。

Claims (6)

  1. 供給される動作指示信号に応じて独立に開閉体を動作させると共に、他装置の開閉体の開閉状態に応じて自装置の開閉体の状態を制御するインターロック機能を備える複数の開閉装置の動作を制御する開閉システムにおいて、
    ユーザの操作に応じて、前記開閉装置のいずれかに対し前記動作指示信号を供給するものであって、前記開閉装置のいずれかに対し、前記インターロック機能の有効化又は無効化を指示するインターロック切替指示信号を供給する遠隔操作機と、
    前記各開閉装置は、
    前記インターロック機能の有効状態又は無効状態を記憶するインターロック機能状態記憶手段と、
    前記遠隔操作機から前記動作指示信号が供給されると、前記インターロック機能状態記憶手段を参照し、前記インターロック機能の状態に応じて所定の開閉動作を制御する開閉動作制御手段と
    を備え、
    前記遠隔操作機から前記インターロック切替指示信号が供給された一の前記開閉装置は、前記インターロック切替指示信号の供給により、前記インターロック機能の状態を切り替え、他の前記開閉装置に対してインターロック切替通知信号を与える協調指示手段を備え、
    前記遠隔操作機から前記インターロック切替指示信号が供給されなかった他の前記開閉装置は、前記インターロック切替通知信号を前記協調指示手段から受け取ると、一の前記開閉装置のインターロック機能の状態と合うように、自装置の前記インターロック機能の状態を切り替える協調追従手段を備える
    ことを特徴とする開閉システム。
  2. 前記一の開閉装置は、前記協調指示手段の他に、前記協調追従手段をさらに備え、前記他の開閉装置は、前記協調追従手段の他に、前記協調指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の開閉システム。
  3. 前記各開閉装置は、前記インターロック切替通知信号の送信又は受信の状況を管理し、このインターロック切替通知信号の送信又は受信の状況に応じて、前記インターロック機能の有効化又は無効化を行うインターロック切替通知管理手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉システム。
  4. 前記インターロック切替通知信号が、インターロック機能の状態切替のみを伝える信号であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開閉システム。
  5. 前記遠隔操作機には複数の操作スイッチが設けられており、前記遠隔操作機は、予め定められた手順で前記各操作スイッチが押下された場合、インターロック切替指示信号を送信させるインターロック切替指示信号送信手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の開閉システム。
  6. 前記遠隔操作機によるインターロックの切替操作は、インターロック機能の有効化操作と無効化操作が同じ操作内容であることを特徴とする請求項5に記載の開閉システム。
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