JP4166073B2 - 非開閉体側通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は非開閉体側通信装置に関し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバーヘッドドア、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの遠隔操作システム(リモコンシステム)などのリモコン送信機等に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャッターの無線リモコンシステムでは、ユーザが携帯したり、シャッター近傍の壁面などに固着する形式で、リモコン送信機を設ける。
【0003】
携帯タイプ、壁面固着タイプいずれであっても、リモコン送信機上に設けられた所定の操作スイッチをユーザが操作すると、リモコン送信機はユーザの操作内容(開動作、閉動作、停止などの指示)に応じた無線信号を送信し、この無線信号を受信したリモコン受信機が当該操作内容に応じたシャッター動作を実行する。
【0004】
携帯タイプのリモコン送信機の場合、携帯性が重要であるためコンパクトに構成(例えば、ユーザの手の平に収まる程度にコンパクトに構成)する必要性が高く、設けられる操作スイッチの数も例えば3個程度(一例として、開動作指示用の操作スイッチ、閉動作指示用の操作スイッチ、停止指示用の操作スイッチの3個)と少ないのが普通であるが、壁面固着タイプの場合には携帯性はほとんど必要ないため、操作スイッチの数も、これより多く、例えば、0〜9の整数ごとに合計10個の操作スイッチと数個の補助スイッチを配列したテンキーが設けられ、さらに上述した開動作指示用の操作スイッチ、閉動作指示用の操作スイッチ、停止指示用の操作スイッチが設けられることがある。
【0005】
テンキーがあれば数字入力を効率的に行うことが可能であるため、所定桁数の暗証番号を入力させることも容易で、シャッターの例えば開動作などの指示に先だって、暗証番号の入力を義務づけることができる。これにより、正確な暗証番号を入力できる正規のユーザしかシャッターを動作させることができなくなり、セキュリティを強化できる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−188363号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した壁面固着タイプのリモコン送信機に設けられるテンキーは、暗証番号以外の数字を入力するために利用しても効率的なユーザインタフェースであるが、既存のリモコン送信機は、暗証番号以外の数字を入力できるようには構成されていない。
【0008】
このため、ほとんどの機能が共通であるにもかかわらず、テンキーで入力された数字の意味(前記リモコン送信機などの内部における処理内容)が相違することが原因で、テンキーで暗証番号を入力するリモコン送信機と、テンキーで暗証番号以外の数字を入力するリモコン送信機とは、まったく別個の製品として製造しなければならない等、柔軟性に欠ける。
【0009】
暗証番号以外の数字の例としては、一戸の住宅の複数の窓ごとに設けられる複数の窓用シャッターのなかから、動作指示の対象とする窓用シャッターを特定するために入力される数字(シャッター識別子)があげられる。
なお、以上の課題は、窓用シャッター、シートシャッター、ガレージ用シャッターなどのシャッターだけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどにも共通している。
【0010】
本発明は、柔軟性の高い非開閉体側通信装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本発明では、所定の通信信号を送信して、第1の仕様に従う開閉体側通信装置、または、第2の仕様に従う開閉体側通信装置に対して、開閉体の動作を指示する非開閉体側通信装置であって、開閉体の動作を指示する基本操作スイッチと、第1の仕様に応じた第1の機能、または、第2の仕様に応じた、第1の機能とは異なる第2の機能を担う、選択仕様対応操作スイッチと、操作者の操作に応じて、前記選択仕様対応操作スイッチが担う機能を第1及び第2の機能間で変更させる機能変更スイッチと、当該非開閉体側通信装置の動作電源を供給する、電池収容空間内に装着される着脱自在な電池とを備え、前記機能変更スイッチが、前記電池の離脱時にのみ操作者が操作可能な、前記電池収容空間の奥部に配置されていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(A)実施形態
以下、本発明にかかる非開閉体側通信装置を、無線リモコンシステムで使用するリモコン受信機およびリモコン送信機に適用した場合を例に、実施形態について説明する。
【0013】
本実施形態は、テンキーを備えた1つのリモコン送信機を、所定の製品変更スイッチを切り替えることによって仕様(用途)の異なる2通りのリモコン送信機製品のいずれかとして製造できるようにしたことを特徴とする。
【0014】
最終的にはいずれか1つの用途でしか使用しないリモコン送信機製品を、このようにの2つの用途に対応可能なものとして製造する利点は、同一製品の製造数量を大きくして1製品あたりの製造コストを低減できる点、同一の製品をストックしておき、需要の変動に応じて第1の用途の製品として出荷したり、第2の用途の製品として出荷したりすることで、予測することが困難な需要の変動に対する即応性を高めることができる点などがあげられる。
【0015】
また、各スイッチ類の機能は用途に応じて変化しても、ハードウエア的なユーザインタフェースの構成は用途に依存することなく同じであるため、その用途ではじめて利用するユーザにも安心感を与え、使い勝手を高める効果も期待できる。
【0016】
(A−1)実施形態の構成
シャッター装置の無線リモコンシステム10の全体構成例を図4に示す。
【0017】
図4において、当該無線リモコンシステム10は、後述するリモコン受信機11と、リモコン送信機12と、シャッター13とを備えている。
【0018】
なお、本実施形態では2種類のリモコン受信機11Aと11Bを想定するが、特に両者を区別する必要がないときには、その符号として当該11を用いる。
【0019】
リモコン受信機11はシャッター13の上部に配置されているシャッターケースCA内に収納されている。当該シャッターケースCA内には、シャッター13を開閉させるためのモータM1なども配置されている。開動作するとき、シャッター13は図示しない巻き取りシャフト(この巻き取りシャフトはモータM1が提供する動力に応じて回転する)に巻き取られてシャッター収納部CAに収納されていき、閉動作するときには、これと反対の動きになる。
【0020】
シャッター13自体は、ポリエステルなどの軽い素材によって構成されたシート状のカーテン部を主体とするシャッターであってもよいが、図示した例では、鉄などの金属によって構成された多数のスラットを備えるスラットシャッターを用いている。
【0021】
図4に示した状態においてこのシャッター13は完全閉鎖と完全開放の中間位置にある。シャッター13の軌道を画定する前記ガイドレールGRに沿って、図示の状態から、シャッター下端部(座板)13Aが矢印D1方向に移動して位置PN1で停止したときが完全閉鎖状態であり、反対に矢印D2方向に移動して最上部で停止したときが完全開放状態である。
【0022】
前記シャッター13の開閉動作などを指示するユーザU1は、壁WAに固定的に設置(一例として、ねじ止めなどの方法による設置)されたリモコン送信機12を操作することによって、所望の動作(開閉動作や、前記中間位置の設定の変更なども含む)を行わせることができる。
【0023】
図4上は必ずしも明確ではないが、リモコン送信機12は、有線伝送路(有線ケーブルなど)によっては自身の外のいずれの通信装置とも接続されていない無線通信装置で、上述した壁面固着タイプのリモコン送信機に該当する。
【0024】
したがってリモコン送信機12は、シャッター13の動力源となるモータM1を制御するリモコン受信機11とも有線伝送路によっては接続されておらず、無線伝送路(無線通信)によって接続されている。
【0025】
固定的に設置されるリモコン送信機12をこのような無線通信装置とすることにより、有線ケーブルの引き回しなどが不要になって、有線ケーブルの長さなどに制限されることなく、所望の場所に取り付けることができ、施工性が向上する利点がある。
【0026】
当該リモコン送信機12は、例えば、図3に示すような外観を備えている。当該リモコン送信機12は、シャッターシステムによく利用される上述した携帯タイプのリモコン送信機に比べると、そのサイズを大きくすることが可能であるから、搭載できるボタン(操作スイッチ)の数も多く、テンキーを搭載することもできる。
【0027】
(A−1−1)リモコン送信機の外観構成例
図3において、当該リモコン送信機12は、ボディ12Aと、上蓋12Bと、操作部12Cと、電池収納ボックス12Dとを備え、この操作部12C内には、送信スイッチ50と、動作指示スイッチ51〜53と、テンキー70〜81とを有し、電池収納ボックス12D内には、製品変更スイッチ64を有する。
【0028】
このうち上蓋12Bは回転軸部AX1を中心として矢印RD1方向に自由に回転できるように構成されている。上蓋12Bが閉鎖した状態では操作部12Cが当該上蓋12Bによって完全に覆われるため、操作部12C内のスイッチ類(51、71など)を操作することはできないが、閉鎖状態から、上蓋12Bを前記矢印RD1方向に回転させて例えば、図3に示した状態にまで開放すると、ユーザU1などがスイッチ類を操作することが可能になる。
【0029】
必要ならば、当該上蓋12Bやボディ12Aなどに、閉鎖状態で施錠できる機構を設けてもかまわない。
【0030】
前記電池収納ボックス12Dは、例えば、点線で示したような形状の乾電池BT1を収納するための部分である。この乾電池BT1は、当該リモコン送信機12の電力供給源となるものであるから、無線リモコンシステム10の運用状態では、常時、電池収納ボックス12D内に収納された状態にある。
【0031】
製品変更スイッチ64はリモコン送信機12の後述する用途を決定するために操作する切替スイッチ(例えば、スライド式のスイッチであってよい)で、当該電池収納ボックス12Dの奥部に配置され、当該電池収納ボックス12D内に収納してある乾電池BT1を取り除かなければ(ユーザU1などから)操作することができない。
【0032】
当該製品変更スイッチ64は、通常、リモコン送信機12の製造工程で製造作業者によって操作される(あるいは、配送や在庫管理の段階で、物流に関する作業の担当者などが操作したり、小売り段階で小売店の担当者が操作してもよい)スイッチで、当該リモコン送信機12を購入し、使用するユーザU1がこの製品変更スイッチ64を操作したり、操作する意思がないのに不用意に触れて操作してしまうことがないようにしておくことが重要である。この製品変更スイッチ64を例えば図3に示した矢印D3の方向に切り替えると、当該リモコン送信機12自体の用途(機能)が変化してしまい、いずれか一方の用途に対応した操作方法しか知らない通常のユーザU1には予測できない動作をするようになるからである。
【0033】
当該リモコン送信機12の用途としては各スイッチ類50〜53,70〜81ごとに様々なものが考えられるが、ここでは、テンキー70〜81に注目し、当該テンキー70〜81を暗証番号の入力に使用するものを第1の用途、当該テンキー70〜81を、開、閉、停などの動作指示の対象となるシャッターの指定に使用するものを第2の用途とする。図4に示した無線リモコンシステム10のように、シャッターが1つ(シャッター13)だけしか存在しないリモコンシステムの場合、動作指示の対象となるシャッターを指定するということはあり得ないから、用途は第1の用途に限られる。
【0034】
反対に、住宅などの窓用シャッターのように、一戸の住宅に多数設けられている各窓ごとに設置され、各窓用シャッターの動作(開動作、閉動作、停止など)を1つのリモコン送信機12で指示する場合には、どの窓用シャッターに対する指示であるかを特定する必要があるから、用途は、主として第2の用途に限られる。もちろん、テンキー70〜81を指示対象(シャッターIDに対応するシャッター)の特定に使用したあとで(あるいは、前に)、暗証番号の入力にも使用するという構成も可能であるが、ここでは説明を簡単にするために、第1の用途と第2の用途を想定する。
【0035】
なお、指示対象の特定が必要になるのは、複数の窓に設置されている窓用シャッターに限らない。例えば、複数のガレージに設置されているガレージシャッターなども同様である。
【0036】
また、前記ユーザU1が製品変更スイッチ64を操作したり、操作する意思がないのに不用意に触れて操作してしまうことがない配置場所は、図示した電池収納ボックス12Dの奥部に限らない。一例としては、図3の紙面上、操作部12Cなどの裏側に相当するボディ12Aの背面に配置してもよい。この背面は、リモコン送信機12をねじ止めなどにより壁WAに取り付けたときには壁面に密着するため、ユーザU1が触れることは困難である。
【0037】
また、電池収納ボックス12Dの奥部やこの背面は、製品としてのリモコン送信機12の組み立てが完了したあとで触れることのできる場所(ボディ12Aの表面)であったが、組み立て完了後には触れることのできない場所(ボディ12Aの内部)に配置してもよい。
【0038】
その場合、ボディ12Aを分解しなければ製品変更スイッチ64に触れることができないため、通常のユーザU1が触れることはほとんど不可能である。ボディ12Aの内部に配置するか表面に配置するかは、製造工程の中のどの時点で、リモコン送信機12の用途を決定するかに応じて決まる。
【0039】
図3の例のように、電池収納ボックス12Dの奥部などのボディ12Aの表面に設けるのは、製品としてのリモコン送信機12の組み立てが完全に完了してから用途を決定する場合に便利であるが、組み立ての途中(例えば、組み立ての最終段階に近い工程(下流工程))で用途を決定する場合などには、情報処理装置としての当該リモコン送信機12の主要な構成要素である(、あるいは当該主要な構成要素に接続されている)ハードウエアモジュールに、この製品変更スイッチ64を設けておくとよい。
【0040】
ただし製造工程のなかの早い工程(上流工程)で製品変更スイッチ64の切り替えに相当する操作(用途変更操作)を行うと、上述した1製品あたりの製造コストの低減や、需要の変動に対する即応性の向上などの効果も低減されるから、用途変更操作は、下流工程で行うほど有利であるといえる。
【0041】
前記操作部12C内に設けたスイッチ類のうちテンキー70〜81は、1つひとつが1桁の10進数に対応した数字キー70〜71と、これらの数字キー70〜71に関連して付加的な機能を提供する補助キー80、81から構成される。
【0042】
すなわち、当該テンキーは、基本的に数字の「0」の入力に使用する数字キー70と、基本的に数字の「1」の入力に使用する数字キー71と、基本的に数字の「2」の入力に使用する数字キー72と、基本的に数字の「3」の入力に使用する数字キー73と、基本的に数字の「4」の入力に使用する数字キー74と、基本的に数字の「5」の入力に使用する数字キー75と、基本的に数字の「6」の入力に使用する数字キー76と、基本的に数字の「7」の入力に使用する数字キー77と、基本的に数字の「8」の入力に使用する数字キー78と、基本的に数字の「9」の入力に使用する数字キー79と、入力内容をキャンセル(「C」)する補助キー80と、暗証番号登録時に使用する補助キー81を備えている。
【0043】
ワードプロセッサやパーソナルコンピュータのキーボードなどに設けられているテンキーと比べると、当該テンキー70〜81には、算術演算を指示する「+」キー、「−」キーが存在しないなど、いくつかの相違点がある。「+」キー、「−」キーなどは、算術演算を実行しない本実施形態では不要だからである。
【0044】
なお、ここでは、テンキーに属するボタンを数字キーや補助キーと呼び、シャッター動作の指示などに使用するボタンを動作指示スイッチ(51など)や送信スイッチ(50)などと呼んでいるが、機械的、電気的にはいずれも同じスイッチであるため、スイッチ類と総称する。
【0045】
これらのスイッチ類は、機械的、電気的にどのような形式のスイッチであってもかまわないが、一例として、通常は配置位置近傍の基準面から突出しており、ユーザU1が指などで押し込む(押し下げる)ことによって機能するPBS(プッシュ・ボタン・スイッチ)形式のスイッチであってよい。
【0046】
動作指示スイッチ51〜53のうち、動作指示スイッチ51は操作することによってシャッター13の開動作を指示する開動作指示スイッチで、動作指示スイッチ52は操作することによってシャッター13の閉動作を指示する閉動作指示スイッチで、動作指示スイッチ53は操作することによってシャッター13の停止を指示する停止動作指示スイッチである。
【0047】
通常、当該停止動作指示スイッチ53は、シャッター13が開動作実行中であるとき、または閉動作実行中であるとき、その動作を停止させるために操作される。
【0048】
ただしここで述べた動作指示は基本的なものであって、これら3つの動作指示スイッチ51〜53を用いてこれら以外の動作の指示などを行うことも可能である。携帯タイプに比べコンパクト化の要求水準が低いとはいえ、壁面固着タイプのリモコン送信機12でも、ボディ12Aのサイズは小さいほうよく、スイッチ類の数は少ないほうが望ましいから、その必要性は小さくない。
【0049】
例えば、閉動作指示スイッチ52と停止動作指示スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)押すことによって、前記シャッター13の下端部13Aに関し予め設定した所定の中間位置(中間停止位置)までの開動作および閉動作(すなわち中間停止動作)を指示できるようにしてもよい。
【0050】
また、必要に応じて、これらの動作指示スイッチ51〜53の操作を52,53以外の組合せにしたがって組み合わせることにより、もっと複雑な動作を行わせることも可能である。一例として、スラットシャッターである当該シャッター13では、換気動作(隣接するスラット間に設けられた開口の大きさを制御することにより閉鎖状態のシャッター13の内外の空気が流通し得ない状態から流通し得る状態へ移行する動作)などが、当該複雑な動作に該当する。
【0051】
なお、図3上は省略しているが、リモコン送信機12は、電池収納ボックス12Dに乾電池BT1を収納したあと、その上から所定の電池カバー蓋(図示せず)を被せることによって、乾電池BT1および電池収納ボックス12D(製品変更スイッチ64も含む)を覆うことができるようになっている。
【0052】
このような機能を有する壁面固着タイプの当該リモコン送信機12の内部構成例は図1に示す。
【0053】
(A−1−2)リモコン送信機の内部構成例
図1において、リモコン送信機12は、無線送信部54と、送信処理部55と、プロセッサ56と、手順記憶部57と、動作指示検出部58と、(監視タイマ59と、)テンキー操作検出部60と、解釈部61と、製品変更部62と、送信許可部63とを備えている。
【0054】
このうち無線送信部54は、無線伝送路としての空間を介してリモコン受信機内の後述する無線受信部41(図2参照)に対向する部分で、送信処理部55から所定の信号線を介して受け取った送信信号WSに対応した無線信号WL1を無線送信する。そのために、当該無線送信部54は、送信用のアンテナシステム、フィルタ回路、電力増幅器などを備えている。当該無線信号WL1は、周波数帯域が例えば、300MHzや400MHz程度で、送信電力が例えば1mW程度の微弱な電波であってよい。
【0055】
前記送信処理部55は符号化処理や変調処理などの必要な処理を実行する機能を備え、プロセッサ56から供給される送信処理信号RPに応じて、生成する送信信号WSの内容を変化させる。
【0056】
リモコン送信機12の場合、当該送信信号WSの内容は、例えば、指定するシャッター動作や、送信機ID登録操作などの種類に応じて決定される有限個であるので、送信する情報の発生源(この発生源は、例えばROM(リードオンリーメモリ)などであってよい)も送信処理部55の内部に存在し、前記送信処理信号RPに応じて当該発生源のなかから1つの送信情報を選択して読み出す構成であってもよい。
【0057】
ここで、送信機IDとは、使用する周波数帯域などが同じである等のためにリモコン受信機11が混同する可能性のあるリモコン送信機を一義的に識別し、真に当該リモコン受信機11に対して無線送信することのできる正当なユーザのリモコン送信機から送信された無線信号WL1だけに基づいて、シャッター13の動作等を行うために使用される識別子(送信機識別子)である。そのため、リモコン送信機12には無線送信するたびに無線信号WL1のなかに当該送信機IDを収容する証明機構(図示せず)が必要であり、リモコン受信機11には当該送信機IDを識別し、ユーザ認証(または端末認証)を行うための検証機構(図示せず)が必要である。
【0058】
なお、必要に応じてこれらの証明機構や検証機構を省略することができる。
【0059】
特に、リモコン送信機12を上述した第1の用途に用い、なおかつ、入力した暗証番号とシャッター動作の指示内容を示す情報(動作指示情報)を、図6(A)に示すように、同じフォーマットFM1のなかに収容して前記無線信号WL1として送信する場合には、リモコン受信機11A側では当該暗証番号を利用してユーザ認証(ユーザの正当性の検証)を行うことができるので、一般的には、端末認証(送信機の正当性の検証)までこれに重ねて行う必要性は低いと考えられ、そのための証明機構や検証機構を省略できる可能性が高い。
【0060】
もちろん、必要ならば、ユーザ認証とともに、端末認証も実行してよいことは当然である。
【0061】
前記送信処理部55に送信処理信号RPを出力するプロセッサ56は、当該リモコン送信機12のCPU(中央処理装置)である。
【0062】
リモコン送信機12を操作するユーザU1にとって唯一のシャッター動作指示手段である上述した3つの動作指示スイッチ51〜53を設けた動作指示検出部58は、各動作指示スイッチ51〜53について、その押し下げストロークが所定の長さに達すると操作検出信号PB1を出力する部分である。
【0063】
前記操作検出信号PB1が前記手順記憶部57に供給されるのと同時に、当該動作指示検出部58の内部では、動作指示スイッチ51〜53の押し下げが有効に検出されたことをユーザU1に伝えるため、聴覚的および/または視覚的な応答を返す。この応答は、例えば、一定音程、一定音色のブザー音などであってよい。必要ならば、操作が検出された動作指示スイッチ51〜53の相違に応じて、音程や音色を変更するようにしてもよい。
【0064】
これにより、ユーザU1は、聴覚的にスイッチ操作の有効性を確認することができる。
【0065】
前記操作検出信号PB1は押し下げを検出した動作指示スイッチの相違に応じて異なる状態を取り、その操作手順は手順記憶部57に一時的に記憶される。
【0066】
テンキー操作検出部60は、テンキー70〜81のために設けられた構成要素で、その機能は、前記動作指示検出部58に対応する。したがって、当該テンキー操作検出部60は、テンキー70〜81のうちのいずれかのキー(例えば、数字キー71)の操作が有効であると、操作検出信号PB2を手順記憶部57に供給するとともに、ブザー音などを出力する。
【0067】
当該操作検出信号PB2は、前記操作検出信号PB1に対応する信号であるから、操作されたキーの相違に応じて異なる状態を取る。
【0068】
なお、図1では作図の都合上、3つのキー71〜73しか図示していないが、当該テンキー操作検出部60には、テンキー70〜81のすべてが設けられていることは当然である。
【0069】
手順記憶部57は一時記憶している前記操作検出信号PB1やPB2の系列からなる手順がどのような操作または入力データを指定しているかを判定して、その判定結果である判定信号DSを解釈部61に供給する部分である。
【0070】
したがって、本実施形態では、手順記憶部57に一時記憶されている前記操作検出信号PB1およびPB2の系列(ユーザU1の行った操作手順に対応)が一括して解釈部61に渡されることになる。
【0071】
解釈部61は通常の実装では前記プロセッサ56内にソフトウエア的に実現される可能性の高い構成要素であるが、ここでは、プロセッサ56の外部に展開して図示している。
【0072】
この解釈部61は前記製品変更スイッチ64の切り替え操作の内容に応じた製品変更信号AT1を製品変更部62から受け取り、当該製品変更信号AT1の状態により、実行する解釈処理の内容を変更する部分で、その解釈処理の結果は、解釈信号IPとしてプロセッサ56に供給する。
【0073】
すなわち、製品変更信号AT1が前記第1の用途を指定している場合には、判定信号DS中の操作検出信号PB2に対応する部分を暗証番号の入力として解釈し、反対に、AT1が前記第2の用途を指定している場合には、判定信号DS中の操作検出信号PB2に対応する部分を動作指示対象のシャッターを特定するシャッター識別子(シャッターID)として解釈する。
【0074】
判定信号DS中の操作検出信号PB1に対応する部分については、本実施形態では、製品変更信号AT1の状態にかかわらず解釈処理の内容を変化させないものとするが、もし必要ならば、この部分に対する解釈処理の内容を変化させることも可能である。
【0075】
暗証番号とは、セキュリティ強化の観点から設けられるパスワードのことであり、1桁や2桁の10進数では偶然一致する可能性も高いため、通常は4桁程度(あるいはそれ以上)に設定されるものであるのに対し、シャッターIDは、1つのリモコン送信機で動作指示を行うシャッターの数に応じたものであり、原理的にはいくらでも大きな値を取りうるが、現実のシャッターの使用環境を想定すると、十数個を大きく上回ることは、ほとんどあり得ず、多くの場合は、十個未満で十分である。シャッターの数が十個未満ならば、シャッターIDは、1桁の10進数とすることも容易で、そのほうが効率的である。
【0076】
暗証番号もシャッターIDも、ユーザU1がテンキー70〜81を利用して入力するものであるから、操作性の観点ではできるだけ桁数が少ないほうがよいが、その性質上、暗証番号の桁数は少なくすることが難しいのに、シャッターIDは少なくできるという相違がある。
【0077】
情報処理装置の内部では数が1桁変化しただけでも内部処理は大きく変わってくる。例えば、無線信号WL1の図6(A)、(B)に示すフォーマットFM1,FM2のなかの暗証番号(またはシャッターID)を収容するフィールドF11(またはF22)と、動作指示情報を収容するフィールドF12(またはF22)で、前記プロセッサ56や送信処理部55が行う処理の内容が相違する場合などには、解釈部61は解釈信号IPを介して、暗証番号(またはシャッターID)と、動作指示情報を峻別するのに必要な情報をプロセッサ56に伝える必要がある。例えば、フィールドF11とF12を区別して符号化処理を行う場合などがこれに該当する。
【0078】
図1中の監視タイマ部59と送信許可部63はいずれか一方だけを設ければよい。ここでは、主として、送信許可部63を設ける場合を例に説明する。
【0079】
前記送信許可部63はユーザU1などが明示的に無線信号WL1の送信タイミングを指定するための部分で、ユーザU1などが前記送信スイッチ50を有効に押し下げたとき、それまでに前記スイッチ類の操作によって前記手順記憶部57内などに蓄積された前記操作検出信号PB1およびPB2の系列をもとに、前記無線信号WS1を送信するための処理を、プロセッサ56に開始させる。
【0080】
一方、前記監視タイマ部59はこのようなユーザからの指定を待つことなく、自動的に時間の経過を計測し、計測した時間が所定のしきい値(例えば、5秒〜10秒程度)に達したタイミングを送信タイミングとして、自動的に無線送信を行うための部分である。時間の計測の開始タイミングは、ユーザU1がリモコン送信機12のスイッチ類に対して行う一連の操作のうち、最初の操作が有効に検出されたタイミングであってよい。
【0081】
例えば、最初にテンキー70〜81を操作して暗証番号(あるいは、シャッターID)を入力し、そのあと、動作指示スイッチ51〜53を操作して動作指示情報を入力するものとすると、最初のテンキー(例えば、数字キー73など)を有効に操作したときが、この開始タイミングとなる。
【0082】
場合によっては、最後のテンキーの操作が有効に行われたタイミングや、最初の動作指示スイッチの操作が有効に行われたタイミングを開始タイミングとしてもよい。
【0083】
当該監視タイマ部59を設けることによって送信スイッチ50が不要となり、スイッチ類の数を減らせ、ユーザU1の操作負担を軽減できる利点がある。
【0084】
計測時間に関する上述したしきい値(例えば、5秒〜10秒程度)の具体値は、前記中間停止動作を指示する場合に行う閉動作指示スイッチ52と停止動作指示スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)押す操作などが実行できるように配慮して設定する必要がある。
【0085】
このようなリモコン送信機12から無線信号WL1を受信する上述したリモコン受信機11の主要部の構成例は、図2(A)、(B)に示す通りである。
【0086】
図2(A)は上述した第1の用途に対応するリモコン受信機11Aを示し、図2(B)は上述した第2の用途に対応するリモコン受信機11Bを示す。
【0087】
(A−1−3)リモコン受信機およびその周辺の構成例
図2(A)において、当該リモコン受信機11Aは、無線受信部41と、受信処理部42と、プロセッサ43と、ユーザ認証部44と、暗証番号格納部45と、シャッター制御部65とを備えている。
【0088】
このうち無線受信部41は受信用のアンテナシステム、フィルタ回路、電力増幅器などを備え、前記リモコン送信機12が無線送信した無線信号WL1を受信する部分で、受信した無線信号WL1に応じて前記送信信号WSに対応する受信信号WSを出力する。
【0089】
また受信処理部42は、前記送信処理部55と対称的な復号処理や復調処理などの必要な処理を実行する機能を備えた部分で、無線受信部41から供給を受けた前記受信信号WSに応じた受信処理信号RPをプロセッサ43に出力する。
【0090】
シャッター制御部65は、リモコン受信機11の外部であって前記モータM1の近傍に配置される部分で、前記プロセッサ43から供給される制御信号MC1に応じてシャッター13の開閉動作の動力源となるモータM1の動作を制御する。当該シャッター制御部65は、一例として、複数のリレーを内蔵し、開動作、停止動作、閉動作などの相違に応じて、該当するリレーを作動させるものであってもよい。
【0091】
当該プロセッサ43は、当該リモコン受信機11のCPUである。
【0092】
前記リモコン送信機12が図6(A)に示すフォーマットの無線信号WL1を送信してきた場合、当該プロセッサ43はフォーマット中の暗証番号情報フィールドF11から取得した暗証番号を、ユーザ認証部43に供給する。ユーザ認証部43によるユーザ認証の結果が肯定的である場合に限り、プロセッサ43は、前記制御信号MC1を変化させることによってシャッター制御部65を制御し、ユーザU1が望む開動作、閉動作等のシャッター動作に応じた動作をモータM1に行わせる。
【0093】
プロセッサ43とシャッター制御部65のあいだには、必要に応じてドライブ回路などが配置されていてよい。
【0094】
暗証番号格納部45は、予め登録された前記暗証番号(例えば、4桁の数字)を登録してある記憶装置である。EEPROM(フラッシュメモリ:Electrical Erasable Programmable ROM)などの書き込み可能な記憶装置を使用すれば、必要に応じて、登録した暗証番号の値を変更することも容易である。
【0095】
ユーザ認証部44は、プロセッサ43から供給された暗証番号を暗証番号格納部45に格納されている暗証番号と照合することによってユーザ認証を行う部分である。照合の結果、プロセッサ43から供給された暗証番号と暗証番号格納部45内に登録されている暗証番号が一致すれば、認証結果は肯定的なものとなり、一致しなければ否定的なものとなる。
【0096】
図2(B)に示すリモコン受信機11Bも基本的にこのリモコン受信機11Aと同等な機能を備えている。
【0097】
図2(B)中で、図2(A)と同じ符号41〜43を付与した構成要素の機能は、リモコン受信機11Aに対応するので、その詳しい説明は省略する。
【0098】
リモコン受信機11Bが11Aと相違する点は、構成要素46,47,65A〜65Nに関連する部分に限られる。
【0099】
このうちシャッター制御部65A〜65Nは、それぞれに別個のシャッター(例えば、窓用シャッター)の動力源となるモータ(図示せず)を制御する。基本的に、シャッター制御部65A〜65Nと各シャッター(窓用シャッター)は1対1に対応しているから、シャッター制御部を特定することは、シャッターを特定することに等しい。
【0100】
ここでは、上述したシャッターIDの具体例としてSIDA〜SIDNを用い、シャッター制御部65AにはSIDAを対応させ、シャッター制御部65BにはSIDBを対応させ、…、シャッター制御部65NにはSIDNを対応させるものとする。SIDA〜SIDNのそれぞれは、異なる1桁の十進数であってよい。例えば、SIDAは0,SIDBは1,SIDNは5などであってよい。
【0101】
識別子格納部47は、上述したシャッターIDと伝送路P1〜PNの対応関係を格納する記憶装置である。格納するシャッターIDの追加、変更、削除などを行うには、この識別子格納部47にも、例えば、前記EEPROMを用いるとよい。
【0102】
具体的には、前記SIDAと伝送路P1が対応し、SIDBと伝送路P2が対応し、…、SIDNと伝送路PNが対応する旨を、当該識別子格納部47に格納しておく。
【0103】
対象識別部46は、プロセッサ43から供給を受けたシャッターIDをもとに識別子格納部47を検索することで、そのシャッターIDに対応する伝送路を特定してプロセッサ43に返す機能を備えている。
【0104】
例えば、図6(B)に示すフォーマットの無線信号WL1を受信すると、プロセッサ43は、当該フォーマット中のシャッターIDフィールドF21からシャッターID(例えば、SIDB)を取り出して、当該対象識別部46に供給し、対象識別部46は当該シャッターIDであるSIDBをもとに識別子格納部47を検索する。検索の結果、対象識別部46がSIDBに対応づけられた伝送路P2を特定し、その伝送路P2を示す情報をプロセッサ43に返すと、プロセッサ43は、前記SIDBと同じフォーマット中の動作指示情報フィールドF22に収容されていた動作指示情報に応じた制御信号(ここでは、MC2)を、該当する伝送路(ここでは、P2)を介してシャッター制御部65Bに伝える。
【0105】
これにより、シャッター制御部65Bに対応する例えば窓用シャッターだけが、指示された動作(例えば、開動作)を行い、他のシャッター制御部65Aや65Nなどに対応する窓用シャッターは動作しない。
【0106】
なお、図6(B)のシャッターIDフィールドF21にはシャッターIDとともに、上述した送信機IDを収容するようにしてもよい。シャッターIDは10進数で1桁程度と小さく、膨大な数のリモコン送信機製品を一義的に識別する必要のある送信機IDはこれよりもはるかに大きな値となるため、送信機IDの一部としてシャッターIDを収容してもよい。
【0107】
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について、図5および図7のフローチャートを参照しながら説明する。
【0108】
図5のフローチャートは、S10〜S19の各ステップから構成されており、図7のフローチャートはS30〜S34の各ステップから構成されている。
【0109】
(A−2)実施形態の動作
図5のステップS10において、前記製品変更スイッチ64が操作されることにより、製品としてのリモコン送信機12は、上述したテンキー70〜81を暗証番号の入力に使用する第1の用途または、テンキー70〜81を、開、閉、停などの動作指示の対象となるシャッターの指定に使用する第2の用途のいずれかで用いられる。ユーザU1からみた場合、この製品変更スイッチ64の操作は、同じリモコン送信機12を異なる製品に変更することに等しい。
【0110】
当該ステップS10で当該製品変更スイッチ64を操作する主体は、通常、ユーザU1ではなく、リモコン送信機12の製造作業者などであり、操作の時点は製造工程などであり、多くの場合、製造工程の最終段階に近い下流工程で操作される。
【0111】
ステップS10で第1の用途を選択した場合、リモコン送信機12は第1の用途に対応する暗証番号入力モードで動作し(S11)、ユーザU1はテンキー70〜81を用いて、例えば4桁以上の所定の暗証番号を入力する(S12)。この場合、当該リモコン送信機12の通信相手となるのは、前記リモコン受信機11Aである。
【0112】
次のステップS13では、入力した当該暗証番号の正当性をリモコン送信機12内で検証し(すなわち、リモコン送信機12内でユーザ認証を実行している)、検証の結果が否定的な場合にはN(No)側に分岐し、肯定的な場合にはY(Yes)側に分岐する。
【0113】
No側に分岐した場合、ユーザU1は暗証番号を再入力することになる。
【0114】
図5のフローチャートではこの再入力の繰り返し回数に制限はないため、ユーザU1は何回でも再入力を行うことができるが、セキュリティ上は、暗証番号の再入力がつづけて所定回数(例えば、5回程度)繰り返された場合(すなわち、つづけて所定回数、誤った暗証番号が入力された場合)は、警報を発したり、所定の操作(警戒状態を解除するための特定の操作)を行わないかぎり、さらなる再入力を受け付けないようにする等の処理を行うことも好ましい。
【0115】
正当な権限のない者(不正侵入者)などが、総当たり的に暗証番号を変化させて、不正侵入を試みる可能性もあるからである。
【0116】
ステップS13がYes側に分岐すると、動作指示スイッチ51〜53の操作の受付けが有効になる(S14)。
【0117】
なお、ステップS13で行うユーザ認証は、上述したように、リモコン受信機11A側で行うようにしたほうが、セキュリティなどの観点で有利である。
【0118】
リモコン送信機12であれ、リモコン受信機11Aであれ、ユーザ認証を行うほうの通信装置には、真正な暗証番号を記憶しておく必要があり、その通信装置を盗まれると、真正な暗証番号が取り出されて悪用される可能性もあるが、シャッターケースCAなどで防御されているリモコン受信機11Aのほうが、リモコン送信機12よりも盗難にあう危険性は少ないものと考えられるからである。
【0119】
リモコン受信機11A側でユーザ認証を行う場合には、当該ステップS13は省略可能で、ステップS12の次にはステップS14が実行される。
【0120】
当該ステップS14につづくステップS15では、上述した監視タイマ部59が、前記しきい値の例として10秒を計測している。計測の開始タイミングは、例えば、暗証番号の最初の1桁を示す数字キー(例えば、75)を操作したときとしてもよく、ステップS13がYes側に分岐したとき等としてもよい。
【0121】
計測する時間がこの10秒に達する前に、前記動作指示スイッチ51〜52のいずれかの操作が検出されれば、10秒経過後に、ステップS15がYes側に分岐してその操作内容に応じた動作指示情報をフィールドF12に含み、暗証番号情報をフィールドF11に含む図6(A)のフォーマットの無線信号WL1が、リモコン送信機12から無線送信される(S16)。
【0122】
なお、ユーザ認証をリモコン送信機12側で行った場合には、重ねてリモコン受信機11Aでも同様なユーザ認証を行う必要性に乏しいため、リモコン受信機11A側ではユーザ認証を行わないようにしてもよい。その場合には、暗証番号情報を無線信号WL1に収容する必要はない。
【0123】
また、前記動作指示スイッチ51〜52のいずれかの操作が検出されても10秒経過するまでステップS15をYes側に分岐させないのは、上述した喚起動作などの複雑な動作を指示するために、例えば、3秒以内に開動作指示スイッチ51を繰り返し3回押し下げること等の経過時間を条件に含む一連の操作を行わせることもあり得、ユーザU1が指示する動作の内容を見極める必要があるからである。
【0124】
したがって、もしも、経過時間を条件に含む一連の操作を行わせることがあり得ない場合には、最初の1回の操作(上述した閉動作指示スイッチ52と停止動作指示スイッチ53を同時に短く(例えば3秒以内)押す操作なども含む)を検出した時点で、直ちに、ステップS15をYes側に分岐させて無線信号WL1を送信させるようにしてもよい。
【0125】
計測時間が10秒に達しても動作指示スイッチ51〜53の操作が有効に検出されなければ、ステップS15はNo側に分岐して、処理は前記ステップS12にもどる。
【0126】
なお、計測時間が10秒に達したことは、聴覚的および/または視覚的に、ユーザU1に伝えるようにしてもよい。このとき、特定のブザー音などを用いることができる。
【0127】
前記ステップS13のユーザ認証がリモコン送信機12側で行われないものとすると、無線信号WL1には、暗証番号情報フィールドF11が収容されている。このため、ステップS16で無線送信された無線信号WL1を受信したリモコン受信機11Aは、プロセッサ43が当該フィールドF11から暗証番号を取り出してユーザ認証部44に渡し、ユーザ認証部44は、プロセッサ43から受け取った当該暗証番号と暗証番号格納部45に格納されている暗証番号とを照合して上述したユーザ認証を行う。
【0128】
ユーザ認証部44が肯定的な認証結果を返した場合に限り、プロセッサ43は、当該暗証番号情報を収容したフィールドF11に隣接するフィールドF12に収容された動作指示情報に応じて制御信号MC1をシャッター制御部65に供給するから、当該制御信号MC1の内容に応じてシャッター13が動作(停止動作も含む)することになる。
【0129】
なお、図6(A)には含まれていないが、当該無線信号WL1に上述した送信機IDを収容して送信した場合には、無線信号WL1を受信したリモコン受信機11Aでは、図7のフローチャートで示される処理が実行される。図7のフローチャートは、上述した端末認証をリモコン受信機11A側で行う場合に相当する。
【0130】
端末認証を行うタイミングは、前記ユーザ認証の前後いずれであってもよいが、端末認証の認証結果が否定的となった場合にシャッター動作を実行させないためには、少なくとも、前記制御信号MC1をプロセッサ43からシャッター制御部65に送信する前に行う必要がある。
【0131】
図7において、リモコン受信機11Aが送信機IDを含む無線信号WL1を受信すると(S30)、プロセッサ43が送信機IDを取り出し(S31)、予め登録してある送信機IDと照合する(S32)。このとき、予め登録してある送信機IDと、無線信号WL1に含まれていた送信機IDのコードが一致した場合、端末認証の認証結果は肯定的なものとなり、一致しない場合には、否定的なものとなる。
【0132】
ステップS32は肯定的な認証結果が得られるとYes側に分岐し、否定的な認証結果が得られるとNo側に分岐する。
【0133】
No側の分岐では、リモコン受信機11Aの処理は、当該無線信号WL1の受信前の状態にもどり、Yes側の分岐では、プロセッサ43が当該無線信号WL1の該当フィールド(前記F12に相当)に収容されている動作指示情報を読み込み(S33)、当該動作指示情報に応じた前記制御信号MC1を、前記シャッター制御部65に出力する(S34)。
【0134】
ただし、端末認証とユーザ認証を重ねて行う場合には、ユーザ認証の結果も肯定的であることが、ステップS32をYes側に分岐させる条件となるのが普通である。端末認証の結果が肯定的であるのに、ユーザ認証の結果が否定的となる典型的なケースは、シャッター13を操作する正当な権限を持たない不正侵入者が、リモコン送信機12を操作して侵入を試みようとしている場合だからである。
【0135】
一方、図5の前記ステップS10で第2の用途を選択した場合、当該リモコン送信機12の通信相手となるのは、前記リモコン受信機11Bである。
【0136】
そして、リモコン送信機12は第2の用途に対応するシャッター指定モードで動作し(S17)、ユーザU1はテンキー70〜81を用いて、例えば1桁程度のシャッターIDを入力する(S18)。
【0137】
ステップS18につづくステップS19は、前記ステップS15に対応するステップで、監視タイマ部59が前記10秒の計測を行う。計測の開始タイミングは、シャッターIDの(最初の)1桁の入力を検出したときであってもよく、シャッターIDが2桁以上におよぶ場合には、最後の1桁の入力を検出したときであってもよい。
【0138】
当該10秒に達する前にいずれかの動作指示スイッチ51〜53の操作が検出された場合には、ステップS19はYes側に分岐して前記ステップS16が実行され、いずれの動作指示スイッチ51〜53の操作も検出されることなく10秒を経過した場合には、ステップS19はNo側に分岐して処理は前記ステップS18にもどる。
【0139】
なお、ステップS19がYes側に分岐したときに実行されるステップS16で送信される無線信号WL1のフォーマットは、図6(B)に示すものであり、前記ステップS15がYes側に分岐したときにステップS16で送信される無線信号WL1のフォーマットとは相違する。
【0140】
なお、図5のフローチャートでは、前記送信スイッチ50を用いなかったが、送信スイッチ50を用いる場合には、前記ステップS15および前記ステップS19の処理が、送信スイッチ50の操作の検出処理に置換される。
【0141】
すなわち、送信スイッチ50の操作が検出されれば前記ステップS16が実行され、検出されなければ、所定時間(送信監視時間)経過後に、処理は、前記ステップS13またはS18にもどる。
【0142】
ここで、送信監視時間経過後に、処理が、前記ステップS13またはS18にもどるものとしたのは、そのようにしておかないと、ユーザU1がリモコン送信機12が、ある時点で、どのような内部状態(例えば、暗証番号の入力の途中なのか、そうではないのか等)にあるのかを見失った場合に困るからである。当該送信監視時間は、前記10秒よりも長く設定することが望ましい。
【0143】
ステップS19につづくステップS16で無線送信された無線信号WL1が前記送信機IDを含む場合、図7と同様の端末認証をリモコン受信機11Bで実行することが可能である。
【0144】
本実施形態において、ステップS19につづくステップS16で無線送信された無線信号WL1では、暗証番号情報を収容することはないためユーザ認証が行えないことから、端末認証を実行する必要性は小さくない。
【0145】
なお、ユーザU1は、通常、第1または第2のいずれかの用途にしか当該リモコン送信機12を使用しないため、いずれか一方の用途に対応した操作方法
を知っていればよい。
【0146】
(A−3)実施形態の効果
本実施形態によれば、テンキーを備えた1つのリモコン送信機(12)を、所定の製品変更スイッチ(64)を切り替えることによって仕様(用途)の異なる2通りのリモコン送信機製品のいずれかとして製造(流通、販売なども含む)することが可能になり、柔軟性が向上する。
【0147】
(B)他の実施形態
上記実施形態では、本発明を無線リモコンシステムに適用した場合を例に説明したが、本発明は有線リモコンシステムに適用することも可能である。
【0148】
有線リモコンシステムでは、前記リモコン送信機に相当する通信装置と前記リモコン受信機に相当する通信装置が有線ケーブルなどの有線伝送路によって接続される。
【0149】
一般に、遠くから離れた不特定の位置からシャッター動作を行うことができ、使い勝手が良いという点では無線リモコンシステムが有利であり、有線ケーブルなどを引き回すスペースを確保したり、有線ケーブルを通すために壁面に穴を開けたりする作業が不要で施工性が高い点も、無線リモコンシステムの利点であるが、通信の信頼性の点や、常に特定の位置でシャッター動作を指定したい場合などには、有線リモコンシステムが向いている。
【0150】
また、同じシャッターシステムを有線でも無線でも制御できると、融通性に富み、ユーザの都合によりどちらの方法を取ることも可能となる。したがってリモコンシステムは、これら無線リモコンシステムと有線リモコンシステムの特徴を混合した混合システムとすることも好ましい。
【0151】
なお、上記リモコン送信機12は壁面固着タイプのリモコン送信機であったが、本発明は、上述した携帯タイプのリモコン送信機に適用することも可能である。
【0152】
さらに、図3に示した上記リモコン送信機12の外観は一例であり、変更可能である。
【0153】
例えば、前記上蓋12Bは省略することもでき、動作指示スイッチとしては前記51〜53に新たなスイッチを追加してもよく、51〜53の一部を省略してもよい。
【0154】
また、必ずしも、テンキー中の数字キー70〜79のすべてを暗証番号の入力やシャッターIDの入力に使用する必要はないので、使用しない数字キーを上述した動作指示スイッチ51〜53や、送信スイッチ50などとして利用してもよい。この場合、ハードウエア的な動作指示スイッチ51〜53や送信スイッチ50を省略することができ、スイッチ類の数を低減することが可能になる。
【0155】
さらに、上記実施形態では、解釈部61や手順記憶部57をリモコン送信機12側に配置したが、これらの機能はリモコン受信機11側に配置することもできる。
【0156】
なお、上記実施形態では、図5のステップS15,S19で、10秒以内に行われた動作指示スイッチ51〜53の操作の内容を一括して無線信号WL1に収容するようにしたが、動作指示スイッチ51〜53のいずれか1つを操作するたびに、暗証番号の入力やシャッターIDの指定を行わせ、間欠的に供給された動作指示スイッチ51〜53の操作系列を示す情報を、リモコン受信機11側で再構成し、解釈するようにしてもよい。
【0157】
この場合、複雑な処理はすべてリモコン受信機11側で行うこととなり、ユーザU1の操作負担は大きくなるが、リモコン送信機12の機能は大幅に削減できる。
【0158】
また、上記実施形態は、同じリモコン送信機12を第1または第2の用途のいずれか一方の製品としてユーザU1に使用させるものであったが、ユーザU1が第1の用途とともに第2の用途にも当該リモコン送信機12を活用できるようにしてもよい。
【0159】
その場合、例えば、テンキー中の数字キー70〜79をシャッターIDの入力に使用したあとで(あるいは、前に)、暗証番号の入力にも使用するという構成も可能である。このとき、シャッターIDの入力と暗証番号の入力の境界を明確にするため、シャッターIDと暗証番号の中間に特定のスイッチ(例えば、補助キー81)を操作させるようにするとよい。
【0160】
この場合、当該補助キー81が前記製品変更スイッチ64に相当する機能を持つことになり、電池収納ボックス12Dの奥部に設けていた製品変更スイッチ64は省略できる。
【0161】
また、これによって、ユーザU1の操作は複雑化するが、リモコン送信機12を多機能な通信装置として利用できるようになる。
【0162】
なお、上記実施形態において、必要ならば、製品変更スイッチ64を、ユーザU1が操作しやすい場所に配置し、ユーザU1に操作させるようにしてもよい。
【0163】
また、上記実施形態では、無線信号WL1は周波数帯域が300MHzや400MHz程度で、送信電力が1mW程度の微弱な電波であったが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。これよりも高い周波数や低い周波数の電波を使用してもよく、赤外線などを使用してもよい。また、送信電力もこれよりも大きくしてもよく、小さくしてもよい。
【0164】
さらにまた、上記実施形態では、動作指示スイッチは、PBS形式のスイッチであるものとしたが、本発明は、PBS形式のスイッチに限って適用されるものではない。スライド式スイッチや回転式スイッチなどを使用してもよく、圧力や温度、静電気の変化などに反応する各種のスイッチを適用することもできる。この点は、動作指示スイッチ以外のスイッチについても同様である。
【0165】
さらに上記実施形態ではシャッター13は主として開動作や閉動作などの移動動作を行ったが、必要に応じて、移動動作以外の動作を行うものであってもよい。移動動作以外の動作の具体例としては、前記換気動作のほか、例えば、シャッターカーテンの施錠動作や解錠動作なども含まれ得る。
【0166】
なお、シャッターなどの開閉体や開閉装置、開閉システムに関する「開閉」とは、「開のみ」、「閉のみ」、「開および閉」などの総称である。したがって「開」、「閉」一対の動作の存在は本発明にとって必須の要件ではない。
【0167】
なお、上記実施形態においては、スラットシャッターについて本発明を適用したが、本発明はスラットシャッター以外にも、シートシャッターなど各種のシャッターに適用することが可能であることはすでに述べた通りである。
【0168】
さらに本発明は、シャッター用としてだけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドア、ロールスクリーン(例えば遮光幕)、ブラインド、オーニング装置などの他の開閉装置の混合システムにも適用することが可能である。
【0169】
また、以上の説明において、情報の流れる方向は、リモコン送信機12(や固定操作部14)からリモコン受信機(リモコン受信機11)へ向かう単方向であったが、本発明の適用範囲はこのような単方向通信に限定されるものではない。
【0170】
すなわち当該リモコン送信機を送信専用の通信機器ではなく遠隔操作用の送受信機である操作送受信機に置換するとともに、当該リモコン受信機を受信専用の通信機器ではなく遠隔被操作用の送受信機である被操作送受信機に置換し、必要に応じて全二重通信や半二重通信が行えるようにしてもよい。
【0171】
このとき操作送受信機から被操作送受信機に向かう無線信号(または、有線信号)に含まれている信号は、前記シャッター動作などを指示する動作指示情報であってよく、反対に被操作送受信機から操作送受信機に向かう無線信号(または、有線信号)に含まれている信号は、シャッター動作の現状を報告するための動作状態報告信号(開閉回数累積値や不具合発生状況の履歴情報等、その時点で記憶している履歴情報も含む)であってよい。
【0172】
当該動作状態報告信号は、その時点のシャッター動作状態が、例えば、「全開放状態」、「全閉鎖状態」、「一部開放状態(部分的に開放して停止している状態)」、「開動作中」、「閉動作中」、「異常発生」、モード(非制限操作または制限操作等の)状態などであることを示す信号であってよい。
【0173】
この場合、当該動作状態報告信号を受け取ることによって、操作送受信機のユーザは、シャッター動作状態が例えば当該「閉動作中」であることを認識することができる。
【0174】
以上の説明では主としてハードウエア的に本発明を実現したが、本発明はソフトウエア的に実現することも可能である。
【0175】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、柔軟性の高い非開閉体側通信装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る無線リモコンシステムで使用するリモコン送信機の主要部の構成例を示す概略図である。
【図2】 実施形態に係る無線リモコンシステムで使用するリモコン受信機およびその周辺の主要部の構成例を示す概略図である。
【図3】 実施形態に係る無線リモコンシステムで使用するリモコン送信機の外観例を示す概略図である。
【図4】 実施形態の無線リモコンシステムの全体構成例を示す概略図である。
【図5】 実施形態の動作説明図である。
【図6】 実施形態で使用する無線信号のフォーマット構成例を示す概略図である。
【図7】 実施形態の動作説明図である。
【符号の説明】
10…無線リモコンシステム、11、11A、11B…リモコン受信機、12…リモコン送信機、13…シャッター、13A…(シャッターの)下端部、41…無線受信部、43,56…プロセッサ、44…ユーザ認証部、45…暗証番号格納部、46…対象識別部、47…識別子格納部、50…送信スイッチ、60…テンキー操作検出部、61…解釈部、62…製品変更部、63…送信許可部、64…製品変更スイッチ、65,65A〜65N…シャッター制御部。
Claims (5)
- 所定の通信信号を送信して、第1の仕様に従う開閉体側通信装置、または、第2の仕様に従う開閉体側通信装置に対して、開閉体の動作を指示する非開閉体側通信装置であって、
開閉体の動作を指示する基本操作スイッチと、
第1の仕様に応じた第1の機能、または、第2の仕様に応じた、第1の機能とは異なる第2の機能を担う、選択仕様対応操作スイッチと、
操作者の操作に応じて、前記選択仕様対応操作スイッチが担う機能を第1及び第2の機能間で変更させる機能変更スイッチと、
当該非開閉体側通信装置の動作電源を供給する、電池収容空間内に装着される着脱自在な電池とを備え、
前記機能変更スイッチが、前記電池の離脱時にのみ操作者が操作可能な、前記電池収容空間の奥部に配置されている
ことを特徴とする非開閉体側通信装置。 - 請求項1の非開閉体側通信装置において、
前記選択仕様対応操作スイッチが担う第1の機能は、予め登録してある暗証番号と照合する暗証番号を取り込む暗証番号取得機能を含み、
前記選択仕様対応操作スイッチが担う第2の機能は、指示対象とする開閉体を複数の開閉体の中から選択させる対象開閉体選択機能を含む
ことを特徴とする非開閉体側通信装置。 - 請求項2の非開閉体側通信装置において、
前記選択仕様対応操作スイッチを介して暗証番号が入力された後、または、対象開閉体が選択された後、所定の操作受付時間の計測を開始する第1の監視タイマ手段を備え、
当該操作受付時間内に行われた前記基本操作スイッチの操作に応じて前記開閉体側通信装置に対して、開閉体の動作を指示することを特徴とする非開閉体側通信装置。 - 請求項2の非開閉体側通信装置において、
前記基本操作スイッチによって開閉体に対する動作が指示された後、所定の動作条件受付時間の計測を開始する第2の監視タイマ手段を備え、
当該動作条件受付時間内に前記選択仕様対応操作スイッチを介して入力された暗証番号または対象開閉体の選択が適正であれば、前記動作指示の内容に応じて、前記開閉体側通信装置を動作させることを特徴とする非開閉体側通信装置。 - 請求項2の非開閉体側通信装置において、
前記第1の機能で使用されるが第2の機能で使用されない選択仕様対応操作スイッチを、前記第2の機能の選択時に、前記第1及び第2の機能以外の機能に割り振って使用することを特徴とする非開閉体側通信装置。
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