JP2001012176A - 建物開口部用開閉装置の無線遠隔操作システム、建物開口部用開閉装置の遠隔操作器及び建物開口部用開閉装置の遠隔被操作器 - Google Patents

建物開口部用開閉装置の無線遠隔操作システム、建物開口部用開閉装置の遠隔操作器及び建物開口部用開閉装置の遠隔被操作器

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JP2001012176A
JP2001012176A JP11187298A JP18729899A JP2001012176A JP 2001012176 A JP2001012176 A JP 2001012176A JP 11187298 A JP11187298 A JP 11187298A JP 18729899 A JP18729899 A JP 18729899A JP 2001012176 A JP2001012176 A JP 2001012176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠隔操作器の操作者が開閉体方向を視認して
いないとしても、操作者による指示内容に応じた開閉体
動作をより確実に実行させる。 【解決手段】本発明は、開閉体の状態変更を指示する情
報を含む無線送信信号を遠隔操作器が空間に放射し、遠
隔被操作器がその無線送信信号を受信処理して開閉体の
状態変更の指示を認識する建物開口部用開閉装置の無線
遠隔操作システムに関する。そして、遠隔被操作器が、
開閉体の状態や状態変化などの開閉体情報を1又は複数
の遠隔操作器に無線送信する開閉体情報送信手段を有
し、遠隔操作器が、遠隔被操作器から無線送信された開
閉体情報を受信する開閉体情報受信手段を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物開口部用開閉装
置の無線遠隔操作システム、建物開口部用開閉装置の遠
隔操作器及び建物開口部用開閉装置の遠隔被操作器に関
し、例えば、シャッター、ドア、窓、オーバーヘッドド
アなどの無線遠隔操作システム(リモコンシステム)な
どに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】開閉体の開閉をリモコン送信機(遠隔操
作器)を用いて指示できるようにした建物開口部用開閉
装置も多く提案されている。例えば、ガレージ用シャッ
ターにおいては、ユーザが車両から降りることなくシャ
ッターの開閉を実行できることが便利であり、リモコン
システムが適用されることも多い。
【0003】このようなシャッター用のリモコンシステ
ムでは、シャッター近傍の壁面や、シャッターの収納ボ
ックスの前面又は下面に、受信アンテナが取り付けら
れ、リモコン送信機からの電波を捕捉する。
【0004】リモコン受信機(遠隔被操作器)において
は、受信アンテナが捕捉して変換した電気信号(例え
ば、ASK変調信号やFSK変調信号など)が受信部に
よって復調され、リモコン送信機が送信しようとした原
送信信号(復調信号)が受信制御部に与えられる。そし
て、受信制御部によって、復調信号が解読されて、シャ
ッターの開、閉又は停止を指示する開閉制御信号が形成
されてシャッター制御部に与えられる。これにより、リ
モコン操作者が意図したシャッターの動作(開、閉又は
停止など)が実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リモコンシステムは、以下のような種々の課題を有する
ものであった。
【0006】従来のリモコンシステムは、リモコン操作
者は、シャッター方向を見て操作することを前提として
いる。
【0007】リモコン送信機(遠隔操作器)は、その送
信電波の指向性は限定されているとは言え、リモコン送
信機の向きが完全に受信アンテナの方向に向いていなく
ても、通信ができるように、その指向性は緩やかであ
る。また、建物内部の壁面などによって電波が反射する
ため、リモコン操作者がシャッターを見えない位置にい
ても指示を与えることができ、そのようなことを知って
いるリモコン操作者も多い。
【0008】そのため、リモコン操作者が、シャッター
が見えない位置でリモコン送信機を操作したり、シャッ
ター方向を見ないでリモコン送信機の向きをラフに受信
アンテナ側に向けて操作したりすることもあり得る。ま
た、シャッターに対する駆動操作を行うとシャッターの
動きを確認することなく、移動するリモコン操作者もい
る。さらに、夜間の取り締まりなどでは、暗闇でリモコ
ン送信機を操作することもあるが、シャッターの動きは
良く見えないこともある。
【0009】このような場合において、従来では、リモ
コン操作者は、自己が指示したシャッター動作がリモコ
ン受信機側で受け付けられたかを確認することができ
ず、また、正しくそのシャッター動作が行われているか
も確認することができない。
【0010】例えば、開状態にあるシャッターに対して
閉動作をリモコン送信機から指示しても、その指示が受
け付けられない場合には継続して開状態にあるが、リモ
コン操作者は指示を出したので閉状態になったと勘違い
することもあり得る。また例えば、開状態にあるシャッ
ターに対して閉動作をリモコン送信機から指示しても、
障害物が存在するために、シャッターの障害物検出構成
が機能して途中でシャッターが止まったとしても、リモ
コン操作者はそのことを認識することができない。
【0011】さらに、シャッターが見えない位置のリモ
コン操作者は、シャッターの現状を正しく理解できない
ので、無駄な指示を行うこともある。例えば、シャッタ
ーが開状態にあるのに、開動作を指示するようなことも
あり得る。例えば、リモコン操作と、シャッター近傍に
設けられているボタン操作との双方に対応できるシャッ
ター装置の場合、リモコン操作者が認識しているシャッ
ター状態と、実際のシャッター状態とが異なることも生
じ易い。
【0012】また、仮に、リモコン操作者が、シャッタ
ー方向を常に見て操作したとしても、その指示が受け付
けられたかは、シャッターが指示した動作を行うまでは
確認できない。リモコン操作と、シャッター近傍に設け
られているボタン操作との双方に対応できるシャッター
装置の場合には、ボタン操作ユニットには開閉動作を明
らかにするLEDなどを備えており、リモコン操作され
た場合にも、ボタン操作ユニットにおけるLEDなどを
点灯させることも考えられるが、リモコン操作者からL
EDなどの状態を確認することはまずできない。
【0013】上述したような種々の課題は、シャッター
用だけでなく、ドア、窓、オーバーヘッドドアなどの他
の建物開口部用開閉装置のリモコンシステムにも同様に
生じている。
【0014】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、遠隔操作器の操作者が開閉体方向を視認して
いないとしても、操作者による指示内容に応じた開閉体
動作をより確実に実行させることができる、建物開口部
用開閉装置の無線遠隔操作システム、遠隔操作器及び遠
隔被操作器を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、開閉体の状態変更を指示する情報
を含む無線送信信号を遠隔操作器が空間に放射し、遠隔
被操作器がその無線送信信号を受信処理して上記開閉体
の状態変更の指示を認識する建物開口部用開閉装置の無
線遠隔操作システムにおいて、上記遠隔被操作器が、上
記開閉体の状態や状態変化などの開閉体情報を1又は複
数の上記遠隔操作器に無線送信する開閉体情報送信手段
を有し、上記遠隔操作器が、上記遠隔被操作器から無線
送信された上記開閉体情報を受信する開閉体情報受信手
段を有することを特徴とする。
【0016】また、第2の本発明は、遠隔操作器が空間
に放射した、開閉体の状態変更を指示する情報を含む無
線送信信号を受信処理して上記開閉体の状態変更の指示
を認識する建物開口部用開閉装置の遠隔被操作器におい
て、上記開閉体の状態や状態変化などの開閉体情報を1
又は複数の上記遠隔操作器に無線送信する開閉体情報送
信手段を有することを特徴とする。
【0017】さらに、第3の本発明は、開閉体の状態変
更を指示する情報を含む無線送信信号を、遠隔被操作器
宛に空間に放射する、建物開口部用開閉装置の遠隔操作
器において、上記遠隔被操作器から無線送信された、上
記開閉体の状態や状態変化などの開閉体情報を受信する
開閉体情報受信手段を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明による建物開口部用開閉装置の無線遠隔操
作システム、遠隔操作器及び遠隔被操作器を、シャッタ
ーのリモコンシステムに適用した第1の実施形態を図面
を参照しながら詳述する。なお、この第1の実施形態の
場合、シャッター動作を遠隔操作器だけが指示できるシ
ャッター装置を意図している。
【0019】(A−1)第1の実施形態の構成 図1が第1の実施形態のリモコンシステムの全体構成を
示すブロック図である。
【0020】図1において、第1の実施形態のリモコン
システム1は、従来におけるリモコン送信機が該当する
遠隔操作器10と、従来におけるリモコン受信機が該当
する遠隔被操作器20とから構成されている。
【0021】遠隔操作器10は、操作部11、制御部1
2、送信部13、送受信切換部14、送受共用アンテナ
15、受信部16、表示部17、電源部18及び電源作
動回路19を有する。
【0022】電源部18は、当該遠隔操作器10の各部
に対する動作電圧を供給するものである。なお、後述す
るように、受信部16に対しては、電源部18からの電
源電圧は、電源作動回路19を介して供給されるように
なされている。電源部18としては、一般的な電池の
他、太陽電池などの2次電池を適用可能である。
【0023】操作部11は、シャッターの開動作、閉動
作又は停止動作を指示するためのキー(図2参照)を備
え、ユーザの操作に応じて、シャッターの開動作、閉動
作又は停止動作の指示信号を制御部12に与えるもので
ある。
【0024】図2は、遠隔操作器10の表面(操作パネ
ル面)を示す平面図である。遠隔操作器10の表面10
Fには、操作部11の構成要素であるシャッターの開動
作(OPEN)、閉動作(CLOSE)及び停止動作
(STOP)を指示するためのキー11a〜11cが設
けられている。また、遠隔操作器10の表面10Fに
は、これらのキー11a〜11cに関連して、後述する
表示部17の構成要素である開発光素子(例えばLE
D)17a、閉発光素子17b、停止発光素子17cも
設けられている。
【0025】制御部12は、当該遠隔操作器10の全体
を制御するものであり、例えば、マイクロコンピュータ
で構成されている。第1の実施形態の遠隔操作器10
は、送信機能だけでなく、受信機能をも有し、制御部1
2は、送信動作及び受信動作の双方を制御する。
【0026】制御部12は、操作部11から、開動作、
閉動作又は停止動作の指示信号を受けると、原送信信号
(例えばシリアル送信データ:図3参照)を組み立てて
送信部13に与えるものである。また、制御部12は、
操作部11から、開動作、閉動作又は停止動作の指示信
号を受けたときには、指示を受け付けたことを表示部1
7に表示動作させる。さらに、制御部12は、操作部1
1から、開動作、閉動作又は停止動作の指示信号を受け
たときには、その時点から少なくとも所定時間の間だけ
電源作動回路19を動作させて、電源部18の電源電圧
を受信部16に供給させるようにすると共に、常時は、
送信部13と送受共用アンテナ15とを接続させている
送受信切換部14を、所定時間の間、受信部16と送受
共用アンテナ15とを接続させるように切り換える。
【0027】なお、以下では適宜、電源作動回路19を
動作させて電源部18の電源電圧を受信部16に供給さ
せると共に、送受信切換部14によって受信部16と送
受共用アンテナ15とを接続させている状態を受信可能
状態と呼ぶ。逆に、送受信切換部14によって送信部1
3と送受共用アンテナ15とを接続させている状態を送
信可能状態と呼ぶ。
【0028】制御部12は、受信部16から、遠隔被操
作器20が送信した原送信信号が与えられると、その原
送信信号を解読し、解読内容に応じ、表示部17に表示
動作を実行させる。ここで、無線変調されていない信号
を、原送信信号と呼んでいる。
【0029】図3は、遠隔操作器10と遠隔被操作器2
0とで授受される原送信信号のデータフォーマットを示
す説明図である。このデータフォーマットは、遠隔操作
器10が送信元であるときでも、遠隔被操作器20が送
信元であるときでも同様である。
【0030】原送信信号は、原送信信号の先頭を示すフ
ラグシーケンスFと、送信元又は送信先である遠隔操作
器10の識別コードIDと、送信したい情報(例えば、
開動作指示、閉動作指示、停止動作指示など)を含む情
報部INFとでなる。
【0031】遠隔操作器10の制御部12は、操作部1
1のキー11a、11b又は11cが押下されている
間、図3に示した原送信信号を繰り返し送信部13に与
える。なお、キー11a、11b又は11cの押下時間
が短い場合には、予め、最低の繰り返し回数を定めてお
き、その回数だけ、図3に示した原送信信号を繰り返し
送信部13に与えるようにしても良い。また、遠隔操作
器10の制御部(例えばマイクロコンピュータ)12に
は、当該遠隔操作器10の識別コードIDが組み込まれ
ている。
【0032】送信部13は、このような原送信信号(送
信データ)を変調して無線周波数帯(例えば315MH
z程度)の信号(無線送信信号)にし、送受信切換部1
4を介して、送受共用アンテナ15から空間に放射させ
る。送信部13には、必要に応じて、バンドパスフィル
タや電力増幅器が内蔵されている。なお、原送信信号
(送信データ)の変調方式は任意であるが、例えば、A
SK変調方式やFSK変調方式を適用し得る。
【0033】送受信切換部14は、上述したように、制
御部12の制御下で、送受共用アンテナ15を、送信部
13又は受信部16に接続させるものである。
【0034】送受共用アンテナ15は、送信部13から
の遠隔被操作器20への無線送信信号を空間に放射した
り、遠隔被操作器20側からの電波を捕捉して電気信号
(無線受信信号)に変換するものである。上述したよう
に、送受共用アンテナ15を送信アンテナとして機能さ
せるか、受信アンテナとして機能させるかは、制御部1
2による送受信切換部14への制御により、時間的に明
確に切り分けられている。
【0035】なお、従来の遠隔操作器(リモコン送信
機)の場合、送信機能しか対応していないため、アンテ
ナは遠隔操作器を構成する筐体内部に設けられているこ
とが多い。この第1の実施形態の送受共用アンテナ15
は、当該遠隔操作器10を構成する筐体内部に設けられ
ていても良く、また、受信感度との関係から、筐体外部
に突出する形式(例えば、携帯電話のアンテナと同様な
形式で)で設けられていても良い。
【0036】受信部16は、電源作動回路19から供給
された電源電圧を用い、送受信切換部14を介して送受
共用アンテナ15から与えられた無線受信信号に対して
復調処理し、遠隔被操作器20が送信しようとした原送
信信号(復調信号)を得るものであり、このようにして
得られた復調信号を制御部12に与える。
【0037】図1において、遠隔被操作器20は、送受
共用アンテナ21、送受信切換部22、受信部23、制
御部24、送信部25、IDメモリ26及び登録部27
を備えている。なお、電源部も備えているが、第1の実
施形態の特徴とは無関係であるので、図示は省略してい
る。
【0038】また、遠隔被操作器20は、シャッター駆
動部30及び障害物検出装置31と接続されている。
【0039】送受共用アンテナ21は、遠隔操作器10
からの放射電波を捕捉し、電気信号(無線受信信号)に
変換するものであり、また、当該遠隔被操作器20から
遠隔操作器10への無線送信信号を電波として空間に放
射するものである。この送受共用アンテナ21は、遠隔
操作器10が種々の位置をとり得るので、受信感度を考
慮し、例えば、外部に突出する形式で設けられているこ
とが好ましい。また、送受共用アンテナ21としては、
遠隔操作器10が種々の位置をとり得るので、例えば、
無指向性又は指向範囲がかなり広いものを適用する。
【0040】送受信切換部22は、制御部24の制御下
で、送受共用アンテナ21を、受信部23又は送信部2
5に接続させるものである。この送受信切換部22の機
能により、送受共用アンテナ21を、送信アンテナとし
て機能させるか、受信アンテナとして機能させるかが、
時間的に明確に切り分けられる。なお、送受信切換部2
2は、常時は、送受共用アンテナ21を受信部23に接
続させるようになっており(この状態を受信可能状態と
呼ぶ)、送信が必要になったときに必要期間でのみ、送
受共用アンテナ21を送信部25に接続させる(この状
態を送信可能状態と呼ぶ)。
【0041】受信部23は、送受信切換部22を介して
送受共用アンテナ21から与えられた無線受信信号に対
して復調処理し、遠隔操作器10が送信しようとした原
送信信号(復調信号)を得るものであり、このようにし
て得られた復調信号を制御部24に与える。受信部23
には、必要に応じて、無線周波数帯を通過帯域とするバ
ンドパスフィルタや前置増幅器や復調信号の帯域を通過
帯域とするローパスフィルタが含まれる。なお、受信部
23の受信感度によって(すなわち、受信部23が動作
し得る電界強度によって)、交信可能な遠隔操作器10
との距離や範囲が定まる。
【0042】制御部24は、当該遠隔被操作器20の各
部の制御を行うものであり、例えば、マイクロコンピュ
ータで構成されている。ここで、図1では、制御部24
が、遠隔操作に係る制御だけでなく、シャッター駆動部
30に対する駆動制御を行うものとして記載している。
【0043】なお、遠隔操作に係る制御を行う制御部
と、シャッター駆動部30に対する駆動制御を行う制御
部とが、分離して設けられていても良い。例えば、シャ
ッター駆動部30に対する駆動制御を行う制御部が、遠
隔被操作器20の外部ユニットに設けられていても良
い。
【0044】制御部24は、後述する登録部27が、当
該遠隔被操作器20に対し、指示し得る遠隔操作器10
の識別番号の登録を指示したときには、その識別番号を
取り込んでIDメモリ26に格納させる。
【0045】また、制御部24は、受信部23からの復
調信号を解読して、送信元の遠隔操作器10が当該シャ
ッターに対する指示を出せるものであるか確認をした
後、指示されているシャッターの動作内容、すなわち、
シャッターの開動作、閉動作又は停止動作を認識すると
共に、その認識内容(開動作、閉動作又は停止動作)に
基づいて、シャッターの開動作、閉動作又は停止動作を
実行させるシャッター駆動信号を形成し、シャッター駆
動部30に与える。
【0046】なお、制御部24は、送信元の遠隔操作器
10が当該シャッターに対する指示を出せない場合や、
遠隔操作器10からの指示内容が現状のシャッター状態
と矛盾する場合には(例えば、シャッターの開状態にお
いて開動作が指示されたような場合には)、その指示内
容を無視する。
【0047】シャッター駆動部30はシャッターを上下
動させるためのモータを中心に構成されているものであ
り、制御部24からのシャッター駆動信号に応じて、モ
ータに対して所望の動作(正回転、逆回転、回転停止な
ど)を実行させ、シャッターを開動作、閉動作、停止動
作させる。また、シャッター駆動部30は、シャッター
の位置やモータの回転速度などの情報を制御部24に与
える。
【0048】障害物検出装置31は、シャッター近傍や
シャッターに接触している障害物を検出するものであ
り、障害物検出情報を制御部24に与えるものである。
【0049】制御部24は、遠隔操作器10からの有効
な原送信信号を受信し、シャッター駆動信号をシャッタ
ー駆動部30に出力したときなどには、送受信切換部2
2を、送信部25と送受信共用アンテナ21とを接続さ
せるように制御する。
【0050】制御部24は、遠隔操作器10からの有効
な原送信信号を受信し、シャッター駆動信号をシャッタ
ー駆動部30に出力したり、シャッター駆動部30から
の情報や障害物検出装置31からの検出情報によって遠
隔操作器10への送信が必要となったりしたときには、
遠隔操作器10への原送信信号を形成して送信部25に
与える。この原送信信号のフォーマットも、例えば、図
3に示した構成を有する。また、図3に示すフォーマッ
ト構成の原送信信号を所定回数(例えば5回)繰り返し
て送信部25に与える。
【0051】送信部25は、このような原送信信号(送
信データ)を変調して無線周波数帯(例えば315MH
z程度)の信号(無線送信信号)にし、送受信切換部2
2を介して、送受共用アンテナ21から電波として空間
に放射させる。送信部25にも、必要に応じて、バンド
パスフィルタや電力増幅器が内蔵されている。
【0052】なお、この遠隔被操作器20から遠隔操作
器10へ(この通信方向を必要に応じて下り方向と呼
ぶ)の原送信信号(送信データ)の変調方式も任意であ
るが、例えば、ASK変調方式やFSK変調方式を適用
し得、遠隔操作器10から遠隔被操作器20へ(この通
信方向を必要に応じて上り方向と呼ぶ)の無線送信信号
と同様であることが好ましい。また、この第1の実施形
態では、上り方向の通信と、下り方向との通信が時分割
で実行されるため、上り方向での無線周波数と下り方向
との無線周波数とは異なっていても良いが、送信部13
及び25を同一構成にできたり、受信部16及び23を
同一構成にできたりすることから、同一周波数であるこ
とは好ましい。
【0053】登録部27は、当該遠隔被操作器20に対
して、シャッター動作の指示を発行し得る遠隔操作器1
0の識別番号を登録する処理(削除を含む)を行うもの
であり、その登録方法は既存のいずれの方法であっても
良い。なお、登録数は1個に限定しても良く、2個以上
の登録を認めるものであっても良い。
【0054】IDメモリ26は、登録された識別番号を
記憶しているものである。例えば、EEPROMなどの
不揮発性メモリが好ましい。
【0055】(A−2)第1の実施形態の動作 以下、第1の実施形態のリモコンシステムにおける遠隔
操作器10での動作を説明する。
【0056】遠隔操作器10の制御部12は、操作部1
1の開動作指示キー11a、閉動作指示キー11b又は
停止動作指示キー11cの操作を監視している。
【0057】そして、開動作指示キー11aが操作され
たときには、図4及び図5のフローチャートに示す処理
を開始し、閉動作指示キー11bが操作されたときに
は、図6及び図7のフローチャートに示す処理を開始
し、停止動作指示キー11cが操作されたときには、図
8及び図9のフローチャートに示す処理を開始する。
【0058】制御部12は、開動作指示キー11aが操
作され、図4及び図5のフローチャートに示す処理を開
始したときには、開動作中情報又は閉動作中情報(後述
する図5のステップ111、図7のステップ160参
照)などが内部記憶されているか否かに基づいて、シャ
ッターが現在開動作可能な状態にあるか否かを確認する
(ステップ100)。
【0059】シャッターが開動作可能な状態にないと、
制御部12は、今回の操作を無視し、直ちに、開動作指
示キー11aの操作時の処理を終了する。なお、閉動作
中や開動作中の開動作の指示が受け付けられない場合
は、後述するように、既に閉発光素子17b又は開発光
素子17aが点滅しているので、操作者は、操作が無視
された理由を確認できる。
【0060】開動作指示キー11aが操作されたとき、
シャッターが開動作可能な状態にあれば、制御部12
は、そのキー11aの操作期間だけ、開発光素子17a
を点灯させると共に(ステップ101)、情報部INF
に開動作の指示情報を含む原送信信号を作成して送信部
13に与え(ステップ102)、送信部13に変調処理
させて空間に放射させる(ステップ103)。なお、開
発光素子17aの点灯処理と、原送信信号の作成、送信
処理とは並行的に実行される。また、今回の原送信信号
は、開動作指示であることを内部記憶する。
【0061】その送信後、制御部12は、送受信切換部
14を、送受信共用アンテナ15を受信部16に接続さ
せるように切り換えさせると共に、電源作動回路19を
作動させて受信部16に動作電源を供給させる(ステッ
プ104)。また、制御部12は、内蔵するタイマ1の
計時を開始させる(ステップ105)。なお、タイマ1
が計時する所定時間は、シャッターが全閉鎖状態から全
開放状態に移行するのに要する時間より長くなってい
る。
【0062】以上のようにして受信可能状態に移行する
と、制御部12は、遠隔被操作器20が送信した原送信
信号が受信部16から与えられたか否かの確認と(ステ
ップ106)、タイマ1による所定時間の計時終了の確
認と(ステップ107)を繰り返し行う。すなわち、所
定時間だけの受信監視状態に移行する。
【0063】遠隔被操作器20が送信した原送信信号が
受信部16から与えられると、制御部12は、その原送
信信号における識別番号IDが、当該遠隔操作器10に
割り当てられている識別番号に一致するか否かを確認す
る(ステップ108)。一致しない場合には、制御部1
2は、ステップ106及び107でなる、所定時間だけ
の受信監視状態に戻る。
【0064】なお、識別番号が一致しない原送信信号
が、遠隔被操作器20側から与えられた場合には、表示
部17に異常表示させるようにしても良い。また、遠隔
被操作器20が複数の遠隔操作器10からの指示を受け
付けられるものである場合には、識別番号が一致しなく
ても、ステップ109以降のその情報部INFの解読処
理に進むようにしても良い。
【0065】遠隔被操作器20側から与えられた原送信
信号の識別番号IDが、当該遠隔操作器10に割り当て
られている識別番号に一致していると、制御部12は、
その原送信信号の情報部INFの情報の内容を判別する
(ステップ109)。
【0066】ここで、遠隔被操作器20側から与えられ
る原送信信号の情報部INFに挿入されている情報の種
類は、「開動作開始」、「開動作終了」、「閉動作開
始」、「閉動作終了」、「停止」又は「異常発生」の6
種類であるとする(遠隔被操作器20についての後述す
る動作説明参照)。
【0067】受信した原送信信号の情報部INFの情報
の内容が開動作開始であると、制御部12は、それが妥
当の情報であるか否かを確認する(ステップ110)。
例えば、既に開動作開始が到来していた場合には、妥当
でないとする。開動作開始が妥当でないと、制御部12
は、ステップ106及び107でなる、所定時間だけの
受信監視状態に戻る。一方、開動作開始が妥当である
と、制御部12は、開動作中という情報を内部記憶する
と共に(ステップ111)、開発光素子11aを点滅さ
せ(ステップ112)、ステップ106及び107でな
る、所定時間だけの受信監視状態に戻る。
【0068】また、受信した原送信信号の情報部INF
の情報の内容が開動作終了であると、制御部12は、そ
れが妥当の情報であるか否かを確認する(ステップ11
3)。例えば、開動作が開始されていないのに開動作終
了が到来していた場合には、妥当でないとする。開動作
終了が妥当でないと、制御部12は、ステップ106及
び107でなる、所定時間だけの受信監視状態に戻る。
一方、開動作終了が妥当であると、制御部12は、内部
記憶していた開動作中という情報を消去すると共に(ス
テップ114)、点滅していた開発光素子11aを消灯
させる(ステップ115)。その後、制御部12は、タ
イマ1の計時を途中終了(リセット)させ(ステップ1
16)、次に、送受信切換部14を、送受信共用アンテ
ナ15を送信部13に接続させるように切り換えさせる
と共に、電源作動回路19の作動を停止させて受信部1
6への動作電源の供給も停止させる(ステップ11
7)。これにより、送信可能状態に復帰する。
【0069】さらに、遠隔被操作器20からの原送信信
号の情報部INFの情報の内容が異常発生であると、制
御部12は、内部に異常発生情報を記憶すると共に(ス
テップ118)、表示部17に異常発生を表示させる
(ステップ119)。その後、この場合も、制御部12
は、タイマ1の計時を途中終了(リセット)させ(ステ
ップ116)、次に、送受信切換部14を、送受信共用
アンテナ15を送信部13に接続させるように切り換え
させると共に、電源作動回路19の作動を停止させて受
信部16への動作電源の供給も停止させる(ステップ1
17)。
【0070】なお、表示部17による異常発生通知に基
づく異常表示は、例えば、全ての発光素子17a〜17
cの同時点滅であっても良く、また、3個の発光素子1
7a〜17cの点灯を短時間ずつ巡回させる方法であっ
ても良い。さらに、図2とは異なるが、異常発生専用の
発光素子を設け、それを点灯させる方法であっても良
い。
【0071】さらにまた、遠隔被操作器20からの原送
信信号の情報部INFの情報の内容が閉動作開始、閉動
作終了又は停止であると、制御部12は、ステップ10
6及び107でなる、所定時間だけの受信監視状態に戻
る。これは、今回の操作が開動作の指示に関係するもの
であるのに、無関係な応答であるためである。
【0072】なお、情報部INFの情報が閉動作開始、
閉動作終了又は停止である原送信信号が、遠隔被操作器
20側から与えられた場合に、表示部17に異常表示さ
せるようにしても良い。
【0073】制御部12は、タイマ1がタイムアップし
たときには、表示部17に異常表示させ(ステップ12
0)、次に、送受信切換部14を、送受信共用アンテナ
15を送信部13に接続させるように切り換えさせると
共に、電源作動回路19の作動を停止させて受信部16
への動作電源の供給も停止させる(ステップ117)。
なお、タイマ1がタイムアップするのは、タイマ1が計
時する所定時間内で、異常発生の情報や有効な開動作終
了の情報が、遠隔被操作器20側から到来しない場合で
ある。
【0074】このように遠隔被操作器20側で開動作が
正しく実行されずにタイムアップによって当該遠隔操作
器10側で異常を検出した場合の異常表示は、遠隔被操
作器20側から異常発生が通知された場合の異常表示と
同一態様の表示でも良く、また、区別できるように、異
なる表示態様であっても良い。
【0075】例えば、異常発生通知に基づく異常表示を
全ての発光素子17a〜17cの同時点滅で行い、タイ
ムアップに基づく異常表示を3個の発光素子17a〜1
7cの短時間ずつの巡回点灯で行うようにしても良い。
【0076】以上のような処理により、開動作指示キー
11aが操作された場合において、遠隔被操作器20側
でそれを正しく受信して開動作が正しく実行された場合
には、その開動作中の期間では開発光素子11aが点滅
し、何らかの異常や、当該遠隔操作器10からの送信信
号が遠隔被操作器20で受信されないような場合には、
それに応じた表示がなされる。
【0077】次に、閉動作指示キー11bが操作された
ときの遠隔操作器10での動作を、図6及び図7のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0078】制御部12は、閉動作指示キー11bが操
作されたときには、図6及び図7に示す処理を開始し、
まず、開動作中情報又は閉動作中情報などが内部記憶さ
れているか否かに基づいて、シャッターが現在閉動作可
能であるか否かを確認する(ステップ150)。
【0079】シャッターが閉動作ができない状態にある
と、制御部12は、今回の閉動作指示操作を無視し、直
ちに、閉動作指示キー11bの操作時の処理を終了す
る。なお、既に閉動作中又は開動作中によって閉動作指
示を受け付けられない場合には、閉発光素子17b又は
開発光素子17aが点滅しているので、操作者は、操作
が無視された理由を確認できる。
【0080】閉動作指示キー11bが操作されたとき、
シャッターが閉動作が可能な状態にあれば、制御部12
は、そのキー11bの操作期間だけ、閉発光素子17b
を点灯させると共に(ステップ151)、情報部INF
に閉動作の指示情報を含む原送信信号を作成して送信部
13に与え(ステップ152)、送信部13に変調処理
させて空間に放射させる(ステップ153)。なお、閉
発光素子17bの点灯処理と、原送信信号の作成、送信
処理とは並行的に実行される。また、今回の原送信信号
は、閉動作指示であることを内部記憶する。
【0081】その送信後、制御部12は、送受信切換部
14を、送受信共用アンテナ15を受信部16に接続さ
せるように切り換えさせると共に、電源作動回路19を
作動させて受信部16に動作電源を供給させる(ステッ
プ154)。また、制御部12は、内蔵するタイマ2の
計時を開始させる(ステップ155)。なお、タイマ2
が計時する所定時間は、シャッターが全開放状態から全
閉鎖状態に移行するに要する時間より長くなっている。
ここで、上述したタイマ1による計時時間と、タイマ2
による計時時間とは同じであっても良い。
【0082】以上のようにして受信可能状態に移行する
と、制御部12は、遠隔被操作器20が送信した原送信
信号が受信部16から与えられたか否かの確認と(ステ
ップ156)、タイマ2による所定時間の計時終了の確
認と(ステップ157)を繰り返し行う。すなわち、所
定時間だけの受信監視状態に移行する。
【0083】遠隔被操作器20が送信した原送信信号が
受信部16から与えられると、制御部12は、その原送
信信号における識別番号IDが、当該遠隔操作器10に
割り当てられている識別番号に一致するかを確認する
(ステップ158)。一致しない場合には、制御部12
は、ステップ156及び157でなる、所定時間だけの
受信監視状態に戻る。
【0084】ここでも、識別番号が一致しない原送信信
号が、遠隔被操作器20側から与えられた場合に、表示
部17に異常表示させるようにしても良い。また、遠隔
被操作器20が複数の遠隔操作器10からの指示を受け
付けられるものである場合には、識別番号が一致しなく
ても、ステップ159以降のその情報部INFの解読処
理に進むようにしても良い。
【0085】遠隔被操作器20側から与えられた原送信
信号の識別番号IDが、当該遠隔操作器10に割り当て
られている識別番号に一致していると、制御部12は、
その原送信信号の情報部INFの情報の内容を判別する
(ステップ159)。
【0086】受信した原送信信号の情報部INFの情報
の内容が閉動作開始であると、制御部12は、それが妥
当の情報であるか否かを確認する(ステップ160)。
例えば、既に閉動作開始が到来していた場合には、妥当
でないとする。閉動作開始が妥当でないと、制御部12
は、ステップ156及び157でなる、所定時間だけの
受信監視状態に戻る。一方、閉動作開始が妥当である
と、制御部12は、閉動作中という情報を内部記憶する
と共に(ステップ161)、閉発光素子11bを点滅さ
せ(ステップ162)、ステップ156及び157でな
る、所定時間だけの受信監視状態に戻る。
【0087】また、受信した原送信信号の情報部INF
の情報の内容が閉動作終了であると、制御部12は、そ
れが妥当の情報であるか否かを確認する(ステップ16
3)。例えば、閉動作が開始されていないのに閉動作終
了が到来していた場合には、妥当でないとする。閉動作
終了が妥当でないと、制御部12は、ステップ156及
び157でなる、所定時間だけの受信監視状態に戻る。
一方、閉動作終了が妥当であると、制御部12は、内部
記憶していた閉動作中という情報を消去すると共に(ス
テップ164)、点滅していた閉発光素子11bを消灯
させる(ステップ165)。その後、制御部12は、タ
イマ2の計時を途中終了(リセット)させ(ステップ1
66)、次に、送受信切換部14を、送受信共用アンテ
ナ15を送信部13に接続させるように切り換えさせる
と共に、電源作動回路19の作動を停止させて受信部1
6への動作電源の供給も停止させる(ステップ16
7)。これにより、送信可能状態に復帰する。
【0088】さらに、遠隔被操作器20からの原送信信
号の情報部INFの情報の内容が異常発生であると、制
御部12は、内部に異常発生情報を記憶すると共に(ス
テップ168)、表示部17に異常発生を表示させる
(ステップ169)。その後、この場合も、制御部12
は、タイマ2の計時を途中終了(リセット)させ(ステ
ップ166)、次に、送受信切換部14を、送受信共用
アンテナ15を送信部13に接続させるように切り換え
させると共に、電源作動回路19の作動を停止させて受
信部16への動作電源の供給も停止させる(ステップ1
67)。
【0089】なお、閉動作指示に対する遠隔被操作器2
0からの異常発生応答に基づく異常表示も、例えば、全
ての発光素子17a〜17cの同時点滅であっても良
く、また、3個の発光素子17a〜17cの点灯を短時
間ずつ巡回させる方法であっても良い。さらに、図2と
は異なるが、異常発生専用の発光素子を設け、それを点
灯させる方法であっても良い。
【0090】また、閉動作指示に対する遠隔被操作器2
0からの異常発生応答に基づく異常表示と、開動作指示
に対する遠隔被操作器20からの異常発生応答に基づく
異常表示とは、同一の表示態様であっても良く、異なる
表示態様であっても良い。異なる表示態様としては、例
えば、閉動作指示に対する遠隔被操作器20からの異常
発生応答に基づく異常表示を、閉発光素子11bの点
灯、他の発光素子11a及び11cの点滅で行い、開動
作指示に対する遠隔被操作器20からの異常発生応答に
基づく異常表示を、開発光素子11aの点灯、他の発光
素子11b及び11cの点滅で行うことを挙げることが
できる。
【0091】さらにまた、遠隔被操作器20からの原送
信信号の情報部INFの情報の内容が開動作開始、開動
作終了又は停止であると、制御部12は、ステップ15
6及び157でなる、所定時間だけの受信監視状態に戻
る。これは、今回の操作が閉動作の指示に関係するもの
であるのに、無関係な応答であるためである。
【0092】なお、情報部INFの情報が開動作開始、
開動作終了又は停止である原送信信号が、遠隔被操作器
20側から与えられた場合に、表示部17に異常表示さ
せるようにしても良い。
【0093】制御部12は、タイマ2がタイムアップし
たときには、表示部17に異常表示させ(ステップ17
0)、次に、送受信切換部14を、送受信共用アンテナ
15を送信部13に接続させるように切り換えさせると
共に、電源作動回路19の作動を停止させて受信部16
への動作電源の供給も停止させる(ステップ167)。
ここで、タイマ2がタイムアップするのは、異常発生の
情報や有効な閉動作終了の情報が、タイマ2が計時する
所定時間内で遠隔被操作器20側から到来しない場合で
ある。
【0094】このように遠隔被操作器20側で閉動作が
正しく実行されずにタイムアップによって当該遠隔操作
器10側で異常を検出した場合の異常表示は、遠隔被操
作器20側から異常発生が通知された場合の異常表示と
同一態様の表示でも良く、また、区別できるように、異
なる表示態様であっても良い。
【0095】以上のような処理により、閉動作指示キー
11bが操作された場合において、遠隔被操作器20側
でそれを正しく受信して閉動作が正しく実行された場合
には、その閉動作中の期間では閉発光素子11bが点滅
し、何らかの異常や、当該遠隔操作器10からの送信信
号が遠隔被操作器20で受信されないような場合には、
それに応じた表示がなされる。
【0096】次に、停止動作指示キー11cが操作され
たときの遠隔操作器10での動作を、図8及び図9のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0097】停止動作指示キー11cが操作されたとき
には、制御部12は、図8及び図9に示す処理を開始
し、まず、図4及び図5に示した開動作指示キー11a
が操作されて開始された処理が完了していないか、ま
た、図6及び図7に示した閉動作指示キー11bが操作
されて開始された処理が完了していないかを確認する
(ステップ200)。
【0098】図4及び図5に示した処理が継続中の場
合、又は、図6及び図7に示した処理が継続中の場合に
は、それらの処理を途中でも終了させる(ステップ20
1)。なお、この途中終了処理では、送受信切換部14
や電源作動回路19が受信を可能な状態にしていても、
送信が可能な状態への復帰を伴う。なお、途中終了で
も、表示部17での表示は継続させる。例えば、シャッ
ターの開動作中を示す開発光素子17aの点滅表示が実
行されていれば、その点滅表示を継続させ、シャッター
の閉動作中を示す閉発光素子17bの点滅表示が実行さ
れていれば、その点滅表示を継続させ、異常発生を示す
表示部17の表示が実行されていれば、その異常発生表
示を継続させる。
【0099】また、制御部12は、そのキー11cの操
作期間だけ、停止発光素子17cを点灯させると共に
(ステップ202)、情報部INFに停止動作の指示情
報を含む原送信信号を作成して送信部13に与え(ステ
ップ203)、送信部13に変調処理させて空間に放射
させる(ステップ204)。なお、停止発光素子17c
の点灯処理と、原送信信号の作成、送信処理とは並行的
に実行される。また、今回の原送信信号は、停止動作指
示であることを内部記憶する。
【0100】その送信後、制御部12は、送受信切換部
14を、送受信共用アンテナ15を受信部16に接続さ
せるように切り換えさせると共に、電源作動回路19を
作動させて受信部16に動作電源を供給させる(ステッ
プ205)。また、制御部12は、内蔵するタイマ3の
計時を開始させる(ステップ206)。ここで、タイマ
3が計時する所定時間は、遠隔被操作器20側がこの原
送信信号を受信してシャッターを停止させ、停止させた
ことを返信し、その原送信信号が当該遠隔操作器10が
受信認識するのに要する最小期間より多少長く選定され
ている。なお、このタイマ3による計時時間が、上述し
たタイマ1やタイマ2による計時時間と同じであっても
良い。
【0101】以上のようにして受信し得る状態に移行す
ると、制御部12は、遠隔被操作器20が送信した原送
信信号が受信部16から与えられたか否かの確認と(ス
テップ207)、タイマ3による所定時間の計時終了の
確認と(ステップ208)を繰り返し行う。すなわち、
所定時間だけの受信監視状態に移行する。
【0102】遠隔被操作器20が送信した原送信信号が
受信部16から与えられると、制御部12は、その原送
信信号における識別番号IDが、当該遠隔操作器10に
割り当てられている識別番号に一致するかを確認する
(ステップ209)。一致しない場合には、制御部12
は、ステップ207及び208でなる、所定時間だけの
受信監視状態に戻る。
【0103】ここでも、識別番号が一致しない原送信信
号が、遠隔被操作器20側から与えられた場合に、表示
部17に異常表示させるようにしても良い。また、遠隔
被操作器20が複数の遠隔操作器10からの指示を受け
付けられるものである場合には、識別番号が一致しなく
ても、ステップ210以降のその情報部INFの解読処
理に進むようにしても良い。
【0104】遠隔被操作器20側から与えられた原送信
信号の識別番号IDが、当該遠隔操作器10に割り当て
られている識別番号に一致していると、制御部12は、
その原送信信号の情報部INFの情報の内容を判別する
(ステップ210)。
【0105】受信した原送信信号の情報部INFの情報
内容が停止であると、制御部12は、内部記憶していた
開動作中や閉動作中や異常発生などの情報や後述する停
止指示の再送回数をクリアし(ステップ211)、その
後、開発光素子17aや閉発光素子17bが点滅してい
てもそれを消灯し、停止発光素子17cを短時間だけ点
滅させて停止したことを報知させる(ステップ21
2)。さらに、制御部12は、タイマ3の計時を途中終
了(リセット)させ(ステップ213)、送受信切換部
14を、送受信共用アンテナ15を送信部13に接続さ
せるように切り換えさせると共に、電源作動回路19の
作動を停止させて受信部16への動作電源の供給も停止
させ、停止動作指示キー11cの操作から開始された一
連の処理を終了する(ステップ214)。
【0106】停止動作指示に対する遠隔被操作器20か
らの応答の原送信信号の情報部INFの情報内容が停止
以外であるとき、又は、上述したステップ208でタイ
マ3がタイムアップしたと判断されたときには、制御部
12は、再送回数が上限値(例えば2回)になっている
か否かを確認する(ステップ215)。
【0107】再送回数が上限値になっていないと、制御
部12は、内部記憶の再送回数を1だけ増加させた後
(ステップ216)、送受信切換部14を、送受信共用
アンテナ15を送信部13に接続させるように切り換え
させると共に、電源作動回路19の作動を停止させて受
信部16への動作電源の供給も停止させて(ステップ2
17)、上述したステップ203に戻って、停止動作に
係る原送信信号を再送させる。
【0108】再送回数の上限値だけの再送を行っても、
遠隔被操作器20から停止を内容とする原送信信号が届
かない場合には、すなわち、タイムアップ回数と、停止
以外の原送信信号の受信回数との和が、再送回数の上限
値に達した場合には、制御部12は、表示部17に停止
指示に対する異常表示を実行させ(ステップ218)、
その後、送受信切換部14を、送受信共用アンテナ15
を送信部13に接続させるように切り換えさせると共
に、電源作動回路19の作動を停止させて受信部16へ
の動作電源の供給も停止させ、停止動作指示キー11c
の操作から開始された一連の処理を終了する(ステップ
214)。
【0109】停止指示に対する異常表示も、他の異常表
示と同様な態様で行っても良く、また、異なる態様で行
っても良い。異なる態様で行う方法としては、例えば、
停止発光素子17cを点灯させ、他の発光素子17a及
び17bを点滅させることを挙げることができる。
【0110】以上のような処理により、停止動作指示キ
ー11cが操作された場合において、遠隔被操作器20
側でそれを正しく受信して停止動作が正しく実行された
場合には、停止発光素子11cが短時間だけ点滅し、停
止が実行されない場合には、自動的に停止動作の指示に
係る原送信信号を所定回数だけ再送し、それでも停止を
実行した応答がない場合には、停止が実行されないこと
に応じた表示がなされる。
【0111】次に、第1の実施形態のリモコンシステム
における遠隔被操作器20での動作を説明する。ここ
で、図10及び図11が、遠隔被操作器20での動作を
示すフローチャートである。
【0112】遠隔被操作器20の制御部24は、受信部
23から、遠隔操作器10が送信した原送信信号の到来
を監視しており、原送信信号が与えられると、図10に
示す処理を開始する。
【0113】そしてまず、制御部24は、その原送信信
号における識別番号IDが、当該遠隔被操作器20に動
作指示を出すことが認められている遠隔操作器10に割
り当てられている、IDメモリ26に格納されている識
別番号に一致するかを確認する(ステップ250)。一
致しない場合には、制御部24は、直ちに処理を終了す
る。
【0114】遠隔操作器10側から与えられた原送信信
号の識別番号IDが、動作指示を出すことが認められて
いる遠隔操作器10の識別番号に一致していると、制御
部24は、その原送信信号における情報部INFの情報
の内容を判別する(ステップ251)。
【0115】原送信信号の情報部INFの内容が開動作
の指示であると、制御部24は、シャッター状態が開動
作の可能な状態か否かを確認する(ステップ252)。
既に全開放状態にあるなど、開動作を実行できない状態
にあると、制御部12は、直ちに処理を終了する。
【0116】シャッター状態が開動作の可能な状態であ
ると、制御部24は、シャッター駆動部30に対して開
動作を起動すると共に、開動作中であることを内部記憶
する(ステップ253)。その後、制御部24は、情報
部INFに開動作開始を含む遠隔操作器10宛の原送信
信号を作成する(ステップ254)。そして、制御部2
4は、送受信切換部22を、送受共用アンテナ21と送
信部25とを接続させるように切り換えた後(ステップ
255)、作成した原送信信号を送信部25に与え、送
信部25に変調処理させて空間に放射させる(ステップ
256)。そして、制御部24は、送受信切換部22
を、送受共用アンテナ21と受信部23とを接続させる
ように戻し(ステップ257)、遠隔操作器10からの
原送信信号の受信処理を終了する。
【0117】また、遠隔操作器10からの原送信信号の
情報部INFの内容が閉動作の指示であると、制御部2
4は、シャッター状態が閉動作の可能な状態か否かを確
認する(ステップ258)。既に全閉鎖状態にあるな
ど、閉動作を実行できない状態にあると、制御部12
は、直ちに処理を終了する。
【0118】シャッター状態が閉動作の可能な状態であ
ると、制御部24は、シャッター駆動部30に対して閉
動作を起動すると共に、閉動作中であることを内部記憶
する(ステップ259)。その後、制御部24は、情報
部INFに閉動作開始を含む遠隔操作器10宛の原送信
信号を作成する(ステップ260)。そして、制御部2
4は、送受信切換部22を、送受共用アンテナ21と送
信部25とを接続させるように切り換えた後(ステップ
255)、作成した原送信信号を送信部25に与え、送
信部25に変調処理させて空間に放射させる(ステップ
256)。そして、制御部24は、送受信切換部22
を、送受共用アンテナ21と受信部23とを接続させる
ように戻し(ステップ257)、遠隔操作器10からの
原送信信号の受信処理を終了する。
【0119】さらに、遠隔操作器10からの原送信信号
の情報部INFの内容が停止動作の指示であると、制御
部24は、シャッター状態が停止動作の可能な状態か否
かを確認する(ステップ261)。既に停止状態にある
など、停止動作を実行できない状態にあると、制御部1
2は、直ちに処理を終了する。
【0120】シャッター状態が停止動作の可能な状態で
あると、制御部24は、シャッター駆動部30に対して
停止動作を起動すると共に、停止状態であることを内部
記憶する(ステップ262)。その後、制御部24は、
情報部INFに停止を含む遠隔操作器10宛の原送信信
号を作成する(ステップ263)。そして、制御部24
は、送受信切換部22を、送受共用アンテナ21と送信
部25とを接続させるように切り換えた後(ステップ2
55)、作成した原送信信号を送信部25に与え、送信
部25に変調処理させて空間に放射させる(ステップ2
56)。そして、制御部24は、送受信切換部22を、
送受共用アンテナ21と受信部23とを接続させるよう
に戻し(ステップ257)、遠隔操作器10からの原送
信信号の受信処理を終了する。
【0121】開動作によって、シャッターが全開放状態
になると、シャッター駆動部30から(例えばモータに
関連して設けられている上限リミットスイッチから)、
制御部24に全開放状態になったことが通知される。こ
のとき、制御部24は、図11(A)に示す処理を開始
する。
【0122】そしてまず、制御部24は、情報部INF
に開動作終了を含む遠隔操作器10宛の原送信信号を作
成する(ステップ300)。そして、制御部24は、送
受信切換部22を、送受共用アンテナ21と送信部25
とを接続させるように切り換えた後(ステップ30
1)、作成した原送信信号を送信部25に与え、送信部
25に変調処理させて空間に放射させる(ステップ30
2)。そして、制御部24は、送受信切換部22を、送
受共用アンテナ21と受信部23とを接続させるように
戻し(ステップ303)、全開放通知に伴う一連の処理
を終了する。
【0123】また、閉動作によって、シャッターが全閉
鎖状態になると、シャッター駆動部30から(例えばモ
ータに関連して設けられている下限リミットスイッチか
ら)、制御部24に全閉鎖状態になったことが通知され
る。このとき、制御部24は、図11(B)に示す処理
を開始する。
【0124】そしてまず、制御部24は、情報部INF
に閉動作終了を含む遠隔操作器10宛の原送信信号を作
成する(ステップ350)。そして、制御部24は、送
受信切換部22を、送受共用アンテナ21と送信部25
とを接続させるように切り換えた後(ステップ35
1)、作成した原送信信号を送信部25に与え、送信部
25に変調処理させて空間に放射させる(ステップ35
2)。そして、制御部24は、送受信切換部22を、送
受共用アンテナ21と受信部23とを接続させるように
戻し(ステップ353)、全閉鎖通知に伴う一連の処理
を終了する。
【0125】さらに、開動作中や閉動作中において、障
害物検出装置31から検出通知があったときや、シャッ
ター駆動部30から異常通知(例えば、モータの回転数
の異常な低下)があったときには、制御部24は、図1
1(C)に示す処理を開始する。
【0126】そしてまず、制御部24は、シャッター駆
動部30に対し停止を指示する8ステップ400)。そ
の後、制御部24は、情報部INFに異常発生を含む遠
隔操作器10宛の原送信信号を作成する(ステップ40
1)。そして、制御部24は、送受信切換部22を、送
受共用アンテナ21と送信部25とを接続させるように
切り換えた後(ステップ402)、作成した原送信信号
を送信部25に与え、送信部25に変調処理させて空間
に放射させる(ステップ403)。最後に、制御部24
は、送受信切換部22を、送受共用アンテナ21と受信
部23とを接続させるように戻し(ステップ404)、
異常に係る通知に伴う一連の処理を終了する。
【0127】次に、開動作指示キー11aが操作された
場合におけるリモコンシステム1の全体の処理の流れを
簡単に説明する。
【0128】遠隔操作器10において、開動作指示キー
11aが操作されると、開動作を指示できることを確認
し、キー11aの操作期間だけ、開発光素子17aを点
灯させ、その後、開動作を指示する原送信信号を組み立
てて遠隔被操作器20に送信する。送信後には、受信可
能状態にする。
【0129】遠隔被操作器20においては、このように
して送信された開動作を指示する原送信信号が与えられ
ると、挿入されている識別番号IDに基づいて自己に指
示を出せる遠隔操作器10からの信号であること、現在
開動作できる状態にあることを確認した後、シャッター
駆動部30に対し開動作を起動し、開動作開始を内容と
する原送信信号を組み立て、受信可能状態から送信可能
状態への切換を行って、遠隔操作器10に返送し、返送
後、受信可能状態に戻す。
【0130】遠隔操作器10においては、自己の識別番
号及び開動作開始を含む原送信信号を受信すると、開発
光素子17aを点滅させて開動作中を操作者に通知す
る。このときには、受信可能状態を継続する。
【0131】遠隔被操作器20は、シャッター駆動部3
0に対し開動作を起動した後は、シャッター駆動部30
側からの全閉鎖状態の通知を待ち受けており、その通知
を受けると、開動作終了を内容とする原送信信号を組み
立て、受信可能状態から送信可能状態への切換を行っ
て、遠隔操作器10に送信し、送信後、受信可能状態に
戻す。
【0132】遠隔操作器10においては、自己の識別番
号及び開動作終了を含む原送信信号を受信すると、開発
光素子17aを点滅から消灯に変化させ、送信可能状態
に戻す。
【0133】以上は、シャッターの開動作が正しくなさ
れた場合であるが、開動作中などにおいて、障害物検出
装置31が検出動作したり、開動作を実行しているシャ
ッター駆動部30が異常を検出したときには、開動作開
始を遠隔操作器10に返送していても、遠隔被操作器2
0は、異常発生を内容とする原送信信号を組み立て、受
信可能状態から送信可能状態への切換を行って、遠隔操
作器10に送信し、送信後、受信可能状態に戻す。
【0134】このとき、遠隔操作器10においては、自
己の識別番号及び異常発生を含む原送信信号を受信する
と、異常発生表示を表示部17に実行させ、送信可能状
態に戻す。これにより、操作者は、シャッター側での異
常発生を認識することができる。
【0135】次に、閉動作指示キー11bが操作された
場合におけるリモコンシステム1の全体の処理の流れを
簡単に説明する。
【0136】遠隔操作器10において、閉動作指示キー
11bが操作されると、閉動作を指示できることを確認
し、キー11bの操作期間だけ、閉発光素子17bを点
灯させ、その後、閉動作を指示する原送信信号を組み立
てて遠隔被操作器20に送信する。送信後には、受信可
能状態にする。
【0137】遠隔被操作器20においては、このように
して送信された閉動作を指示する原送信信号が与えられ
ると、挿入されている識別番号IDに基づいて自己に指
示を出せる遠隔操作器10からの信号であること、現在
閉動作できる状態にあることを確認した後、シャッター
駆動部30に対し閉動作を起動し、閉動作開始を内容と
する原送信信号を組み立て、受信可能状態から送信可能
状態への切換を行って、遠隔操作器10に返送し、返送
後、受信可能状態に戻す。
【0138】遠隔操作器10においては、自己の識別番
号及び閉動作開始を含む原送信信号を受信すると、閉発
光素子17bを点滅させて閉動作中を操作者に通知す
る。このときには、受信可能状態を継続する。
【0139】遠隔被操作器20は、シャッター駆動部3
0に対し閉動作を起動した後は、シャッター駆動部30
側からの全開放状態の通知を待ち受けており、その通知
を受けると、閉動作終了を内容とする原送信信号を組み
立て、受信可能状態から送信可能状態への切換を行っ
て、遠隔操作器10に送信し、送信後、受信可能状態に
戻す。
【0140】遠隔操作器10においては、自己の識別番
号及び閉動作終了を含む原送信信号を受信すると、閉発
光素子17bを点滅から消灯に変化させ、送信可能状態
に戻す。
【0141】以上は、シャッターの閉動作が正しくなさ
れた場合であるが、閉動作中などにおいて、障害物検出
装置31が検出動作したり、閉動作を実行しているシャ
ッター駆動部30が異常を検出したときには、閉動作開
始を遠隔操作器10に返送していても、遠隔被操作器2
0は、異常発生を内容とする原送信信号を組み立て、受
信可能状態から送信可能状態への切換を行って、遠隔操
作器10に送信し、送信後、受信可能状態に戻す。
【0142】このとき、遠隔操作器10においては、自
己の識別番号及び異常発生を含む原送信信号を受信する
と、表示部17に異常発生表示を実行させ、送信可能状
態に戻す。これにより、操作者は、シャッター側での異
常発生を認識することができる。
【0143】次に、停止動作指示キー11cが操作され
た場合におけるリモコンシステム1の全体の処理の流れ
を簡単に説明する。
【0144】遠隔操作器10において、停止動作指示キ
ー11cが操作されたときには、シャッターの現状を確
認せず、また、開動作や閉動作に応じた処理を行ってい
てもそれを途中で終了する。そして、キー11cの操作
期間だけ、停止発光素子17cを点灯させ、その後、停
止動作を指示する原送信信号を組み立てて遠隔被操作器
20に送信する。送信後には、受信可能状態にする。
【0145】遠隔被操作器20においては、このように
して送信された停止動作を指示する原送信信号が与えら
れると、挿入されている識別番号IDに基づいて自己に
指示を出せる遠隔操作器10からの信号であること、現
在停止動作できる状態にあることを確認した後、シャッ
ター駆動部30に対し停止動作させし、停止を内容とす
る原送信信号を組み立て、受信可能状態から送信可能状
態への切換を行って、遠隔操作器10に返送し、返送
後、受信可能状態に戻す。
【0146】遠隔操作器10においては、自己の識別番
号及び停止を含む原送信信号を受信すると、停止発光素
子17cを所定時間だけ点滅させて停止が実行されたこ
とを操作者に通知する。このときには、送信可能状態に
戻す。
【0147】遠隔操作器10は、以上のように、遠隔被
操作器20からの停止応答を待っているが、停止応答が
与えられないときは、停止を内容とする原送信信号を自
動的に再送する。所定回数の再送でも、遠隔被操作器2
0から停止応答がなければ、表示部17によって停止異
常を表示させる。これにより、操作者はシャッター位置
に向かうであろう。
【0148】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態のリモコンシステム1に
よれば、遠隔操作器10に受信機能を設け、遠隔被操作
器20に送信機能を設けたので、シャッター動作やシャ
ッター状態に関する情報を遠隔被操作器20から遠隔操
作器10に与えることができる。
【0149】ここで、遠隔操作器10において、遠隔被
操作器20からの情報に応じて表示部17に表示動作さ
せるので、操作者がシャッターの見えない場所にいたと
しても、シャッター動作やシャッター状態を操作者が知
ることができる。遠隔被操作器20からの情報として、
異常発生もあるので、操作者は、異常発生時に迅速な対
応がとれる。
【0150】また、第1の実施形態のリモコンシステム
1によれば、遠隔操作器10に受信機能を設けている
が、受信部16の電源供給は、遠隔被操作器20に対し
て指示を送信してから所定時間以内としたので、遠隔操
作器10での電源部18の消費電力を押さえることがで
きる。その結果、仮に、電源部18として、充電機能を
有しない電池を適用していたとしても、長期使用が可能
である。
【0151】さらに、第1の実施形態のリモコンシステ
ム1によれば、開動作指示や閉動作指示より、遠隔被操
作器20に伝送することの確度が高い停止指示に対して
は、遠隔操作器10が自動的に再送するようにしたの
で、シャッターの停止をより確実に実行させることがで
きる。
【0152】(B)第2の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置の無線遠隔操
作システム、遠隔操作器及び遠隔被操作器を、シャッタ
ーのリモコンシステムに適用した第2の実施形態を図面
を参照しながら詳述する。なお、この第2の実施形態の
場合も、シャッター動作を遠隔操作器だけが指示できる
シャッター装置を意図している。
【0153】図12は、第2の実施形態のリモコンシス
テム1Aの全体構成を示すブロック図であり、上述した
図1との同一、対応部分には同一、対応符号を付して示
している。
【0154】上述した第1の実施形態のリモコンシステ
ム1は、上り方向の無線周波数と下り方向の無線周波数
とが同一周波数である場合に有効なものである。なお、
時分割で上り方向の通信と下り方向の通信とを切り分け
ているいわゆるピンポン伝送であるので、上り方向の無
線周波数と下り方向の無線周波数とが異なっていても良
い。
【0155】この第2の実施形態のリモコンシステム1
Aは、上り方向の無線周波数と下り方向の無線周波数と
が異なる場合に好適なものである。
【0156】図12に示すように、第2の実施形態の遠
隔操作器10Aにおいて、送信部13は送信アンテナ1
5Sに直接接続されており、また、受信部16は受信ア
ンテナ15Rに直接接続されている。すなわち、第1の
実施形態においては、アンテナは送受共用であったが、
この第2の実施形態の遠隔操作器10Aでは送信用及び
受信用で別個に設けており、そのため、送受信切換部を
省略している。
【0157】同様に、第2の実施形態の遠隔被操作器2
0Aにおいて、送信部25は送信アンテナ21Sに直接
接続されており、また、受信部23は受信アンテナ21
Rに直接接続されている。すなわち、第1の実施形態に
おいては、アンテナは送受共用であったが、この第2の
実施形態の遠隔被操作器20Aでは送信用及び受信用で
別個に設けており、そのため、送受信切換部を省略して
いる。
【0158】このように、送信及び受信のハードウェア
構成は、第1の実施形態と同様であるが、遠隔操作器1
0Aから遠隔被操作器20Aへのシャッター動作の指示
のための通信処理や、遠隔被操作器20Aから遠隔操作
器10Aへの指示に対する応答の通信処理は、送受信切
換部への切換処理を除けば、第1の実施形態とほぼ同様
であるので、その説明は省略する。
【0159】この第2の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な効果を奏することができる。これに加え
て、第2の実施形態によれば、遠隔操作器10Aや遠隔
被操作器20Aにおいて、送受信切換部を制御しないで
済むという効果をも奏する。
【0160】(C)第3の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置の無線遠隔操
作システム、遠隔操作器及び遠隔被操作器を、シャッタ
ーのリモコンシステムに適用した第3の実施形態を図面
を参照しながら詳述する。
【0161】図13は、第3の実施形態の遠隔操作器1
0Bの表面(操作パネル面)を示す平面図であり、上述
した図2との同一、対応部分には、同一符号を付して示
している。
【0162】この第3の実施形態の遠隔操作器10Bの
表面10Fには、第1の実施形態と同様に、シャッター
の開動作(OPEN)、閉動作(CLOSE)及び停止
動作(STOP)を指示するためのキー11a〜11c
と、これらのキー11a〜11cに関連して、開発光素
子(例えばLED)17a、閉発光素子17b、停止発
光素子17cが設けられている。これに加えて、シャッ
ターの状態や動作を確認することを指示する確認(ST
ATE)指示キー11dが設けられている。
【0163】なお、ハードウェア的には、確認指示キー
11dが設けられている点を除けば、第1の実施形態と
同様である(図1参照)。
【0164】開動作指示キー11a、閉動作指示キー1
1b及び停止動作指示キー11cが操作された際の遠隔
操作器10B及び遠隔被操作器20B(第3の実施形態
の遠隔被操作器の符号を20Bとする)の動作は、第1
の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0165】フローチャートの図示は省略するが、次
に、確認指示キー11dが操作された際の遠隔操作器1
0B及び遠隔被操作器20Bの動作を説明する。
【0166】遠隔操作器10Bの制御部12は、確認指
示キー11dが操作されたときには、そのキーの操作期
間だけ、3種類の発光素子17a〜17cを点灯させる
と共に、情報部INFに確認の指示情報を含む原送信信
号を作成して送信部13に与え、送信部13に変調処理
させて空間に放射させる。その送信後、制御部12は、
送受信切換部14を、送受信共用アンテナ15を受信部
16に接続させるように切り換えさせると共に、電源作
動回路19を作動させて受信部16に動作電源を供給さ
せる。また、制御部12は、内蔵するタイマ4の計時を
開始させる。なお、タイマ4が計時する所定時間は、確
認指示に対する遠隔被操作器20Bからの応答の原送信
信号を受信するに十分な時間になっている。
【0167】遠隔被操作器20Bの制御部24は、受信
部23から原送信信号が与えられると、その原送信信号
における識別番号IDが、当該遠隔被操作器20Bに動
作指示を出すことが認められている遠隔操作器10Bに
割り当てられている、IDメモリ26に格納されている
識別番号に一致するかを確認した後、その原送信信号に
おける情報部INFの情報の内容を判別する。
【0168】ここでの判別結果が確認指示であるので、
制御部24は、内部記憶した情報に基づき、シャッター
状態又はシャッター動作の現状を確認する。その後、制
御部24は、情報部INFにシャッターの現状情報を含
む遠隔操作器10宛の原送信信号を作成し、送受信切換
部22を、送受共用アンテナ21と送信部25とを接続
させるように切り換えた後、作成した原送信信号を送信
部25に与え、送信部25に変調処理させて空間に放射
させる。そして、制御部24は、送受信切換部22を、
送受共用アンテナ21と受信部23とを接続させるよう
に戻す。
【0169】例えば、現状情報の種類としては、「全開
放状態」、「全閉鎖状態」、「一部開放状態(停止状
態)」、「開放動作中」、「閉鎖動作中」及び「異常発
生」とする。
【0170】遠隔操作器10Bの制御部12は、上述し
たように、確認指示に係る原送信信号を送信して、受信
し得る状態に移行すると、遠隔被操作器20が送信した
原送信信号が受信部16から与えられたか否かの確認
と、タイマ4による所定時間の計時終了の確認とを繰り
返し行う。
【0171】そして、タイマ4による所定時間以内に、
遠隔被操作器20Bが送信した原送信信号が受信部16
から与えられると、制御部12は、その原送信信号にお
ける識別番号IDが、当該遠隔操作器10に割り当てら
れている識別番号に一致することを確認した後、その原
送信信号の情報部INFに挿入されているシャッター現
状情報の内容を判別する。そして、制御部12は、その
現状情報の内容に応じた表示を表示部17に所定時間だ
け実行させた後、送受信切換部14を、送受信共用アン
テナ15を送信部13に接続させるように戻す。
【0172】この際の表示を、例えば、以下のように行
う。原送信信号での現状情報が全開放状態であれば、開
発光素子17aを点灯させる。原送信信号での現状情報
が全閉鎖状態であれば、閉発光素子17bを点灯させ
る。原送信信号での現状情報が一部開放状態(停止状
態)であれば、停止発光素子17cを点灯させる。原送
信信号での現状情報が開放動作中であれば、開発光素子
17aを点滅させる。原送信信号での現状情報が閉鎖動
作中であれば、閉発光素子17bを点滅させる。原送信
信号での現状情報が異常発生であれば、3個の発光素子
17a〜17cを点滅させる。
【0173】この第3の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な効果を奏することができる。
【0174】これに加えて、第3の実施形態によれば、
遠隔操作器に対する操作者は、必要に応じてシャッター
の現状を確認することができる。例えば、1個の遠隔被
操作器に対し、指示を発行できる遠隔操作器が複数の場
合には、ある遠隔操作器の操作者が認識しているシャッ
ターの現状と実際の現状とが異なることもあり得るが、
確認指示で現状を確認し、適切な指示を与えることがで
きる。また、遠隔操作と、シャッター装置側に設けられ
た操作部に対する手動操作の双方に応じられるシャッタ
ー装置においても、ある遠隔操作器の操作者が認識して
いるシャッターの現状と実際の現状とが異なることもあ
り得るが、確認指示で現状を確認し、適切な指示を与え
ることができる。
【0175】(D)第4の実施形態 次に、本発明による建物開口部用開閉装置の無線遠隔操
作システム、遠隔操作器及び遠隔被操作器を、シャッタ
ーのリモコンシステムに適用した第4の実施形態を図面
を参照しながら詳述する。
【0176】図14は、この第4の実施形態のリモコン
システム1Cの全体構成を示すブロック図であり、上述
した図1との同一、対応部分には、同一、対応符号を付
して示している。
【0177】上述した第1の実施形態は、遠隔操作器1
0の制御部12がシャッター動作の指示に係る原送信信
号の送信を実行させた後、自動的に、遠隔操作器10を
受信可能状態にするものであった。
【0178】この第4の実施形態は、遠隔被操作器20
Cが遠隔操作器10Cを受信可能状態にも制御できるよ
うにしたものである。
【0179】第4の実施形態の遠隔被操作器20Cは、
第1の実施形態と同様な構成要素21〜27に加えて、
パイロット送信部40及びパイロット送信アンテナ41
を備えている。
【0180】パイロット送信部40は、制御部24から
パイロット信号の送信を指示されたときに、パイロット
送信アンテナ41からパイロット信号を所定時間だけ空
間に放射させるものである。ここで、パイロット信号
は、遠隔操作器10Cを受信可能状態に切り換えること
を指示する信号である。パイロット信号は、例えば、所
定周波数の正弦波信号そのものであり、変調などがなさ
れていないものである。
【0181】なお、制御部24は、遠隔操作器10Cに
何らかの情報(原送信信号)を送信するのに先立って、
遠隔操作器10Cにパイロット信号を送信して、遠隔操
作器10Cを受信可能状態に切り換えさせる。
【0182】一方、第4の実施形態の遠隔操作器10C
は、第1の実施形態と同様な構成要素11〜19に加え
て、パイロット受信アンテナ42及びパイロット受信部
43を備えている。
【0183】パイロット受信部43は、パイロット受信
アンテナ42が捕捉したパイロット信号を認識したとき
に制御部12に通知するものである。
【0184】このとき、制御部12は、当該遠隔操作器
10Cが送信可能状態にあっても、受信可能状態に切り
換える。
【0185】この第4の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な効果を奏することができる。
【0186】これに加えて、第4の実施形態によれば、
遠隔操作器の基本的な通信可能状態が送信可能状態であ
っても、遠隔被操作器側から、遠隔操作器を受信可能状
態に切り換えることができる。
【0187】例えば、1個の遠隔被操作器に対し、指示
を発行できる遠隔操作器が複数の場合において、ある遠
隔操作器の指示に応じて、遠隔被操作器がシャッター駆
動部を起動してシャッター状態が変わったとき、指示を
発していない遠隔操作器に対し、シャッターの現状を通
知することもできるようになる。すなわち、指示を発し
ていない遠隔操作器が送信可能状態であっても、パイロ
ット信号の送信によって受信可能状態に切り換えさせ、
その後、シャッターの現状を通知することができる。
【0188】(E)他の実施形態 上記各実施形態では、上り方向の通信と下り方向の通信
とが時分割で行われるものを示したが、同時通信が可能
なものであっても良い。
【0189】また、上記各実施形態では、遠隔操作器に
おいて、受信部への電源供給は、受信処理が必要となっ
た期間に限定しているが、常時、受信部へ電源供給を行
うようにしても良い。逆に、受信部に対して、常時電源
供給を行い、キー操作があったとき以降、所定時間の間
だけ送信部に電源供給を行うようにしても良い。さら
に、送信部及び受信部の双方共に、送信又は受信が必要
になった期間に応じて、限定した期間だけ電源を供給す
るようにしても良い。
【0190】また、遠隔操作器の受信部への電源供給の
制御も、上記実施形態のものに限定されない。例えば、
受信の可能性がある所定時間内で断続的に電源供給のオ
ン、オフを繰り返しても良い。この場合には、遠隔操作
器は受信できたことを遠隔被操作器に返信し、遠隔被操
作器は、この返信を受信するまで、送信を繰り返す(再
送でも良い)ようにしても良い。また、第2の実施形態
のようなシステム構成であれば、遠隔操作器が受信部に
電源供給しているタイミングで応答を送信することを遠
隔被操作器に求めるようにしても良い。
【0191】遠隔操作器において、受信部が受信可能か
否かを表示させるようにしても良い。また、遠隔操作器
が受信可能か否か、すなわち、受信部への電源供給がオ
ンかオフかの情報をも遠隔被操作器に与え、遠隔被操作
器が遠隔操作器への送信を行っても良いか認識できるよ
うにしても良い。
【0192】上記実施形態では、遠隔操作器において有
効な応答を受信したときには、受信部への電源供給を停
止するものを示したが、タイマの計時時間が経過するま
では、電源供給の停止を行わないようにしても良い。
【0193】さらに、上記各実施形態では、各時点を捉
えれば、遠隔操作器及び遠隔被操作器間の1対1の通信
の場合を説明したが、遠隔被操作器が複数の遠隔操作器
に同報通信を行うものであっても良い。この場合、各遠
隔操作器が全て受信可能であることを要するが、この方
法としては、第4の実施形態の方法を適用でき、また、
各遠隔操作器の受信部に常時電源供給を行う方法を挙げ
ることができる。例えば、シャッター装置に関連して設
けられている、操作器(遠隔操作器ではない)の操作で
シャッターの現状や動作状態が変わった場合に、全ての
遠隔操作器にそのことを通知することは操作者がシャッ
ターの現状などを認識できて好ましい。
【0194】さらにまた、上記第1の実施形態では、自
動再送機能を、停止指示の場合にのみ持たせたものを示
したが、他の指示時にも自動再送機能を持たせるように
しても良い。
【0195】また、上記各実施形態においては、1個の
遠隔操作器が指示を与えることができる遠隔被操作器
(従ってシャッター装置)が1個のものを示したが、1
個の遠隔操作器が複数の遠隔被操作器に指示を与えるこ
とができるものであっても良い。この場合には、遠隔操
作器及び遠隔被操作器間で授受する信号のフォーマット
に、遠隔操作器だけでなく遠隔被操作器をも特定する情
報を挿入することを要する。さらに、1個の遠隔被操作
器が複数のシャッター装置に共通なものである場合にお
いても、本発明を適用することができる。この場合に
は、遠隔操作器及び遠隔被操作器間で授受する信号のフ
ォーマットに、遠隔操作器だけでなくシャッター装置を
も特定する情報を挿入することを要する。
【0196】さらにまた、上記各実施形態においては、
遠隔操作器が発する指示が「開動作」、「閉動作」及び
「停止動作」のものを示したが、これ以外の指示を出す
ことができるようにしても良い。例えば、全閉鎖状態又
は全開放状態などから、排気、換気に必要な部分開放状
態への移行を指示する「排気、換気」をも指示できるよ
うにしても良い。また、遠隔被操作器から遠隔操作器へ
の情報も、上記各実施形態のものに限定されない。例え
ば、単に、指示を受け付けたか否かを返送するようにし
ても良い。この場合において、受付けできないことを返
送するときは、その理由(例えば、識別番号の相違、他
の遠隔操作器からの指示で動作中など)をも返送するよ
うにしても良い。同様に、異常理由などを返送するよう
にしても良い。
【0197】また、上記各実施形態では、遠隔操作器に
おいて、操作者にシャッターの現状などの情報を報知す
る手段が発光素子であるものを示したが、これに代え、
又は、これに加えて、他の報知手段を設けるようにして
も良い。例えば、液晶ディスプレイ装置を設け、文字、
図形、画像などの表示によって、シャッターの現状など
のシャッター情報を報知しても良い。また例えば、ブザ
ーやスピーカ(スピーカの場合には音声合成部も必要)
を設けて、異常発生などを、音響、音声報知するように
しても良い。さらに例えば、遠隔操作器全体を振動させ
る振動部を設け、異常発生などを振動で報知するように
しても良い。なお、表示項目などを、操作者が選択でき
るようにしても良い。
【0198】上記各実施形態においては、遠隔操作器は
自己が発した指示と矛盾する応答が遠隔被操作器から与
えられた場合には、無視するものを示したが、その応答
通りの表示を行うようにしても良い。
【0199】また、上記各実施形態では、遠隔操作器が
報知手段(表示部)を備えるものであったが、報知手段
(表示部)を備えていなくても良い。例えば、遠隔被操
作器からの情報を自動再送を行うか否かにのみ利用する
ものであっても良い。
【0200】さらに、上記各実施形態では、本発明をシ
ャッターのリモコンシステムに適用したものを示した
が、ドア、窓、オーバーヘッドドアなど一般的に開閉体
を制御する建物開口部用開閉装置の無線遠隔操作システ
ム(リモコンシステム)に適用するようにしても良い。
【0201】さらにまた、上記各実施形態では、無線回
線での伝送媒体が電波であるものを示したが、赤外線で
あっても良い。この場合には、アンテナに代え、光電変
換部や電光変換部を適用することとなる。
【0202】
【発明の効果】以上のように、本発明の建物開口部用開
閉装置の無線遠隔操作システム、建物開口部用開閉装置
の遠隔操作器及び建物開口部用開閉装置の遠隔被操作器
によれば、遠隔被操作器が、開閉体の状態や状態変化な
どの開閉体情報を1又は複数の遠隔操作器に無線送信す
る開閉体情報送信手段を有し、一方、遠隔操作器が、遠
隔被操作器から無線送信された開閉体情報を受信する開
閉体情報受信手段を有するので、遠隔操作器の操作者が
開閉体方向を視認していないとしても、操作者による指
示内容に応じた開閉体動作をより確実に実行させること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のシステム構成を示すブロック
図である。
【図2】第1の実施形態の遠隔操作器の操作パネル面を
示す平面図である。
【図3】第1の実施形態の遠隔操作器及び遠隔被操作器
間で授受する信号フォーマットを示す説明図である。
【図4】第1の実施形態の遠隔操作器での開動作指示に
係る処理を示すフローチャート(1)である。
【図5】第1の実施形態の遠隔操作器での開動作指示に
係る処理を示すフローチャート(2)である。
【図6】第1の実施形態の遠隔操作器での閉動作指示に
係る処理を示すフローチャート(1)である。
【図7】第1の実施形態の遠隔操作器での閉動作指示に
係る処理を示すフローチャート(2)である。
【図8】第1の実施形態の遠隔操作器での停止動作指示
に係る処理を示すフローチャート(1)である。
【図9】第1の実施形態の遠隔操作器での停止動作指示
に係る処理を示すフローチャート(2)である。
【図10】第1の実施形態の遠隔被操作器の処理を示す
フローチャート(1)である。
【図11】第1の実施形態の遠隔被操作器の処理を示す
フローチャート(2)である。
【図12】第2の実施形態のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【図13】第3の実施形態の遠隔操作器の操作パネル面
を示す平面図である。
【図14】第4の実施形態のシステム構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1、1A、1C…リモコンシステム。 10、10A、10B、10C…遠隔操作器、 11…操作部、 11a…開動作指示キー、 11b…閉動作指示キー、 11c…停止動作指示キー、 11d…確認指示キー、 12、24…制御部、 13、25…送信部、 14、22…送受信切換部、 15、21…送受共用アンテナ、 16、23…受信部、 17…表示部、 17a…開発光素子、 17b…閉発光素子、 17c…停止発光素子、 19…電源作動回路、 20、20A、20C…遠隔被操作器、 30…シャッター駆動部、 31…障害物検出装置。
フロントページの続き Fターム(参考) 2E042 AA01 CA01 CA15 CC06 2E052 AA04 AA05 BA01 DA01 DB01 EA11 EB01 GB06 GC02 GC06 GC10 5K048 BA21 DB01 DC01 EA16 EB02 FA10 FB04 FC03 HA04 HA06 HA32

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体の状態変更を指示する情報を含む
    無線送信信号を遠隔操作器が空間に放射し、遠隔被操作
    器がその無線送信信号を受信処理して上記開閉体の状態
    変更の指示を認識する建物開口部用開閉装置の無線遠隔
    操作システムにおいて、 上記遠隔被操作器は、上記開閉体の状態や状態変化など
    の開閉体情報を1又は複数の上記遠隔操作器に無線送信
    する開閉体情報送信手段を有し、 上記遠隔操作器は、上記遠隔被操作器から無線送信され
    た上記開閉体情報を受信する開閉体情報受信手段を有す
    ることを特徴とする建物開口部用開閉装置の無線遠隔操
    作システム。
  2. 【請求項2】 上記遠隔操作器は、上記開閉体情報受信
    手段が受信した上記開閉体情報に応じた内容を報知する
    報知手段を有することを特徴とする請求項1に記載の建
    物開口部用開閉装置の無線遠隔操作システム。
  3. 【請求項3】 上記遠隔操作器は、上記開閉体の状態変
    更を指示する情報を無線送信させる開閉体状態変更情報
    送信手段と、上記開閉体情報受信手段との少なくとも一
    方に対し、電源供給期間を制限する電源供給制限手段を
    有することを特徴とする請求項1又は2に記載の建物開
    口部用開閉装置の無線遠隔操作システム。
  4. 【請求項4】 遠隔操作器が空間に放射した、開閉体の
    状態変更を指示する情報を含む無線送信信号を受信処理
    して上記開閉体の状態変更の指示を認識する建物開口部
    用開閉装置の遠隔被操作器において、 上記開閉体の状態や状態変化などの開閉体情報を1又は
    複数の上記遠隔操作器に無線送信する開閉体情報送信手
    段を有することを特徴とする遠隔被操作器。
  5. 【請求項5】 開閉体の状態変更を指示する情報を含む
    無線送信信号を、遠隔被操作器宛に空間に放射する、建
    物開口部用開閉装置の遠隔操作器において、 上記遠隔被操作器から無線送信された、上記開閉体の状
    態や状態変化などの開閉体情報を受信する開閉体情報受
    信手段を有することを特徴とする遠隔操作器。
  6. 【請求項6】 上記開閉体情報受信手段が受信した上記
    開閉体情報に応じた内容を報知する報知手段を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の遠隔操作器。
  7. 【請求項7】 上記開閉体の状態変更を指示する情報を
    無線送信させる開閉体状態変更情報送信手段と、上記開
    閉体情報受信手段との少なくとも一方に対し、電源供給
    期間を制限する電源供給制限手段を有することを特徴と
    する請求項5又は6に記載の遠隔操作器。
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