JP2002273915A - インク吐出部及びこの吐出部を備える描画装置 - Google Patents

インク吐出部及びこの吐出部を備える描画装置

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JP2002273915A
JP2002273915A JP2001074352A JP2001074352A JP2002273915A JP 2002273915 A JP2002273915 A JP 2002273915A JP 2001074352 A JP2001074352 A JP 2001074352A JP 2001074352 A JP2001074352 A JP 2001074352A JP 2002273915 A JP2002273915 A JP 2002273915A
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Yasunori Yamazaki
保範 山崎
Toshimasa Mori
俊正 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッド等のインク吐出部のイ
ンク吐出部本体の表面に付着したインク等の付着物を容
易に除去することができるインク吐出部及びこの吐出部
を備える描画装置を提供すること。 【解決手段】 インク吐出部本体132と、このインク
吐出部本体に対して配置されたインク吐出口形成部13
1と、を有するインク吐出部であって、前記インク吐出
部本体の表面に付着した付着物180を除去する除去用
ノズル部136が設けられていることでインク吐出部1
30を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は、例えばプリンタ等の描画装置で
使用されるインクジェットヘッド等のインク吐出部及び
このインク吐出部を備える描画装置に関するものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来より、プリンタ等には、インクジェ
ットヘッドが備わっている。このインクジェットヘッド
は、そのインク吐出面に多くのノズルが配置されてお
り、このノズルからインクを吐出することで、紙等の対
象物に印画できるようになっている。また、インクジェ
ットヘッドには、圧電素子等が配置され、この圧電素子
に電圧が印加されると、その電圧に応じて圧電素子が変
形し、ノズルからインクが吐出される。このため、イン
ク吐出が制御し易いインクジェットヘッドとなってい
る、このようにインクを吐出する方式は、インクジェト
方式と称されている。
【0004】このようにインクを吐出するインクジェッ
トヘッドは、例えば図10に示すように構成されてい
る。図10は、インクジェットヘッド10の部分概略断
面図である。図10のノズル形成領域11には、ノズル
が多数配置されており、上述のように液状のインクを吐
出したり、吐出を停止したりすることを繰り返すため、
長時間使用すると、どうしてもノズル近傍にインクが付
着することとなる。このような付着インクが形成された
インクジェットヘッドをそのまま使用すると、ノズルか
ら吐出されるインクの吐出角度が付着インクによって変
化させられたりする(インクの飛行曲がり)ため、ノズ
ルの吐出不良の原因となっていた。
【0005】このため、図10に示すようなクリーニン
グ装置20が使用されている。このクリーニング装置2
0は、図10に示すように、ホルダ上に配置されるラバ
ー21とワイパ22とからなるリップ23と呼ばれる部
材が設けられている。このリップ23は、インクジェッ
トヘッド10のノズル形成領域11に接触して(図10
の矢印の間)、ノズルの近傍に付着した付着インクを払
ったり、擦り落としたりするようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このイ
ンクジェトヘッド10で吐出するインクは、図10のノ
ズル形成領域11だけでなく、ノズル形成領域11の近
傍である矢印Bや矢印Cに示すような位置にもインクが
付着してしまい付着インクとして残ってしまうという問
題があった。特に、インクが例えばUV樹脂を含有して
いるUV白色インク等のインク自体の流動性が悪いイン
クである場合は、付着インクがより大量に付き易く容易
に除去できないという問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑み、インクジェット
ヘッド等のインク吐出部のインク吐出部本体の表面に付
着したインク等の付着物を容易に除去することができる
インク吐出部及びこの吐出部を備える描画装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1の
発明によれば、インク吐出部本体と、このインク吐出部
本体に対して配置されたインク吐出口形成部と、を有す
るインク吐出部であって、前記インク吐出部本体の表面
に付着した付着物を除去する除去用ノズル部が設けられ
ていることを特徴とするインク吐出部により、達成され
る。請求項1の構成によれば、前記インク吐出部本体の
表面に付着した付着物を除去する除去用ノズル部が設け
られているので、この除去用ノズル部で、容易に前記付
着物を除去することができる。
【0009】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記除去用ノズル部が、前記付
着物を吸引するための吸引用ノズル部となっていること
を特徴とするインク吐出部である。請求項2の構成によ
れば、前記除去用ノズル部が、前記付着物を吸引するた
めの吸引用ノズル部となっているので、付着物が吸引用
ノズル部で吸引され前記インク吐出部本体の表面から除
かれる。
【0010】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項1の構成において、前記除去用ノズル部が、前記付
着物を前記インク吐出部本体の表面から離脱させる液体
を排出する液体排出用ノズル部であることを特徴とする
インク吐出部である。請求項3の構成によれば、前記除
去用ノズル部が、前記付着物を前記インク吐出部本体の
表面から離脱させる液体を排出する液体排出用ノズル部
であるので、付着物が液体排出用ノズル部から排出され
る液体で、インク吐出部本体の表面から除去される。
【0011】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項3の構成において、前記液体排出用ノズル部から排
出された液体を収容する収容部を備えていることを特徴
とするインク吐出部である。請求項4の構成によれば、
前記液体排出用ノズル部から排出された液体を収容する
収容部を備えているので、排出された液体及び前記イン
ク吐出部本体の表面から除去された前記付着物は収容部
内に収められることになる。
【0012】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項4の構成において、前記収容部には、収容された液
体を廃棄する廃棄用吸引手段が備えられていることを特
徴とするインク吐出部である。請求項5の構成によれ
ば、前記収容部には、収容された液体を廃棄する廃棄用
吸引手段が備えられているので、収容部内に収容された
液体や前記付着物は、廃棄用吸引手段によって、収容部
外に排出される。したがって、収容部内に液体や付着物
が必要以上に溜まってしまうことがないので、メンテナ
ンスが容易となる。
【0013】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項1乃至請求項5のいずれかの構成において、前記イ
ンク吐出口形成部のクリーニング機構が備わっているこ
とを特徴とするインク吐出部である。請求項6の構成に
よれば、前記インク吐出口形成部のクリーニング機構が
備わっているので、前記インク吐出部本体の表面の付着
物のみならず、インク吐出部形成部の付着物も除去する
ことができる。
【0014】好ましくは、請求項7の発明によれば、請
求項1乃至請求項6のいずれかの構成において、前記イ
ンクがUV(紫外線硬化)樹脂を含有したインクである
ことを特徴とするインク吐出部である。請求項7の構成
によれば、前記インクが、UV樹脂を含有したインクな
ので、インクが前記インク吐出部本体の表面等に付着し
易くなる。したがって、付着物が、インク吐出部本体の
表面等に付着したUV樹脂を含有する白色インクの付着
であっても、より確実に除去することができる。
【0015】前記目的は、請求項8の発明によれば、イ
ンク吐出部本体と、このインク吐出部本体に形成された
インク吐出口形成部と、を有するインク吐出部を備える
描画装置であって、前記インク吐出部の前記インク吐出
部本体の表面に付着した付着物を除去する除去用ノズル
部が設けられていることを特徴とするインク吐出部を備
える描画装置により、達成される。請求項8の構成によ
れば、前記インク吐出部の前記インク吐出部本体の表面
に付着した付着物を除去する除去用ノズル部が設けられ
ているので、この除去用ノズル部で、容易に前記付着物
を除去することができる描画装置となる。
【0016】好ましくは、請求項9の発明によれば、請
求項8の構成において、前記除去用ノズル部が、前記付
着物を吸引するための吸引用ノズル部となっていること
を特徴とするインク吐出部を備える描画装置である。請
求項9の構成によれば、前記除去用ノズル部が、前記付
着物を吸引するための吸引用ノズル部となっているの
で、付着物が吸引用ノズル部で吸引され前記インク吐出
部本体の表面から除かれる描画装置となる。
【0017】好ましくは、請求項10の発明によれば、
請求項8の構成において、前記除去用ノズル部が、前記
付着物を前記インク吐出部本体の表面から離脱させる液
体を排出する液体排出用ノズル部であることを特徴とす
るインク吐出部を備える描画装置である。請求項10の
構成によれば、前記除去用ノズル部が、前記付着物を前
記インク吐出部本体の表面から離脱させる液体を排出す
る液体排出用ノズル部であるので、付着物が液体排出用
ノズル部から排出される液体で、インク吐出部本体の表
面から除去される構成となっている描画装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0019】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態にかかる描画装置であるプリンタ装置1
00を示す概略斜視図である。図1に示すように、プリ
ンタ装置100は、基台110を有している。この基台
110上には、インク吐出対象である例えば回路基板等
を載置するためのテーブル部120が形成されている。
また、このテーブル部120上には、インク吐出部であ
るインクジェットヘッド130がヘッド保持部140に
保持されて配置されている。
【0020】このインクジェットヘッド130は、例え
ば図2に示すように構成されている。図2に示すよう
に、インクジェットヘッド130は、インク吐出部本体
であるインクジェットヘッド本体132を有している。
そして、このインクジェットヘッド本体132に、イン
ク吐出口形成部であるノズル形成領域131が配置され
ている。
【0021】このノズル形成領域131には、具体的に
は、多数のノズルが形成されている。このようなノズル
の形成状態を示すのが図3である。図3は、ノズル形成
状態を示す部分拡大断面図である。図3に示すように
は、ノズル133は、ノズルプレート134によって保
持されていると共に、インクを吐出するための開口13
3aを有している。この開口133aの周囲は、図3に
示すように撥水膜135が形成されている。この撥水膜
135は、例えば、ニッケルとフッ化炭化水素との共析
メッキにより成っている。
【0022】また、このノズルから吐出されるインク
は、例えばUV(紫外線)硬化樹脂が含有されているU
V白色インクが含まれている。このように構成されるノ
ズル形成領域131を、図1においてテーブル部120
側に向けるようにインクジェットヘッド130は配置さ
れている。また、インクジェットヘッド130には、図
1に示すようにインクタンク150から所定のインクが
所定量だけインク搬送管151を介して供給されるよう
になっている。したがって、上記UV白色インクはイン
クタンク150内に収容され、インク搬送管151を介
してインクジェットヘッド130に供給される。そし
て、インクジェット130を保持するヘッド保持部14
0は、図1に示すY軸ガイド160に沿ってY軸方向
(図1の矢印Y方向)に移動可能に配置されている。
【0023】また、このY軸ガイド160上のヘッド保
持部140は、Y軸ガイド160と共に、X軸ガイド1
70に沿って、X軸方向(図1の矢印X方向)移動可能
に構成されている。したがって、これらY軸ガイド16
0及びX軸ガイド170を用いることで、テーブル部1
20上の任意の位置に載置された回路基板等上に、イン
クジェトヘッド130のノズル形成領域131を配置さ
せることができるようになっている。
【0024】ところで、インクジェットヘッド130の
ノズル形成領域131では、上述のようにUV白色イン
ク等が回路基板等に対して吐出される。しかし、図1の
テーブル部120上に回路基板等が載置されていない場
合等は、図3のインクジェットヘッド130のノズル1
33の開口133a等でインクが乾燥等し、その後の適
切なノズル133からのインクの吐出を妨げるおそれが
ある。このため、プリンタ装置100には、図1に示す
ようにキャップ部190が形成されている。このキャッ
プ部190では、インクジェットヘッド130のノズル
形成領域131をキャップ部190でカバーし、ノズル
133等の乾燥等を防ぐようになっている。
【0025】ところで、上述のようにUV白色インク等
を吐出するインクジェットヘッド130のノズル形成領
域131では、インクの吐出及び停止等を繰り返すた
め、インクが付着することになる。この付着インク18
0は、具体的には、図3に示すように、ノズル133の
開口133a付近の撥水膜135に付着すると共に、こ
のノズル形成領域131外のインクジェット本体132
の表面にも付着することになる。具体的には、図4に示
すように付着インク180は、ノズル形成領域131の
外側に形成される。図4は、インクジェトヘッド130
とキャップ部190との関係を示した概略端面図であ
る。
【0026】このように付着インク180が付着したイ
ンクジェットヘッド130は、このような付着インク1
80を除去するために、図1に示すY軸ガイド160及
びX軸ガイド170を介して、クリーニング部200の
位置に移動させられる。このクリーニング部200で
は、例えば図10に示すリップ23がインクジェットヘ
ッド130のノズル形成領域131に接触し、ノズル1
33の開口133a付近に付着した付着インク180
(図3参照)をラビング及びワイピングによって除去す
るようになっている。
【0027】また、図1においてクリーニング部200
と並んで配置されているキャップ部190は、具体的に
は、以下のような構成となっている。すなわち、図4に
示すようにキャップ部190の位置にインクジェットヘ
ッド130が移動されてくると、キャップ部190は、
図4の矢印方向に移動し、図5に示すように、インクジ
ェットヘッド130の下面(テーブル部120側)を覆
うように配置される。この状態でインクジェットヘッド
130のノズル形成領域131は、外気の影響を受け難
くなり、ノズル133の乾燥等を防ぐことができる。ま
た、この状態で、ノズル133からインク吐出等を行う
ことで、ノズル133の状態を更に良い状態に保持する
ことができることになる。
【0028】ところで、本実施の形態のインクジェット
ヘッド130には、図5に示すように除去用ノズル部、
液体排出用ノズル部である洗浄液吹き出しノズル136
が配置されている。この洗浄液吹き出しノズル136
は、具体的には図6に示すように配置されている。図6
は、図5のインクジェットヘッド130の概略底面図で
ある。図6に示すように洗浄液吹き出しノズル136
は、インクジェットヘッド130のノズル形成領域13
1を囲むように多数形成されており、それぞれの洗浄液
吹き出しノズル136の直径は例えば1mm程度となっ
ている。この洗浄液吹き出しノズル136からは、例え
ば水又はアルコールが図5の下方向(キャップ部側)に
向かって吹き出すようになっている。
【0029】水又はアルコールが吹き出すと、図5矢印
方向にも水又はアルコールが流れることになるので、イ
ンクジェットヘッド本体132の表面に付着している付
着インク180を吹き飛ばして、除去することになる。
このように吹き飛ばされインクジェットヘッド本体13
2の表面から除かれた付着インク180と、洗浄液吹き
出しノズル136から吹き出された水又はアルコール
は、図5のキャップ部190内に配置されたスポンジ状
の吸収材191内に一旦、収容される。
【0030】また、このキャップ部190には、吸収材
191内に収容された水等が必要以上に溜まることがな
いように、廃棄用吸引手段である吸引ポンプが配置さ
れ、この吸引ポンプと図5に示す吸引用管192が接続
されている。したがって、この吸引用管192を通して
吸引された水又はアルコール及び付着インク180等
は、吸引ポンプにより外部へ廃棄されるように成ってい
る。
【0031】本実施の形態に係るプリンタ装置100は
以上のように構成されているが、以下、その動作等をキ
ャップ部190とインクジェトヘッド130との関係を
中心に説明する。先ず、図1に示すテーブル部120上
に例えばスクリーン印刷用の回路基板を配置する。そし
て、インクタンク150にUV白色インクを収容する。
そして、インクジェットヘッド130を保持しているヘ
ッド保持部140をY軸ガイド160やX軸ガイド17
0を用いて、回路基板上の所定位置に移動させる。
【0032】このように移動する以前は、インクジェト
ヘッド130は、図1のキャップ部190の位置にあっ
て、そのノズル形成領域131がキャップ部190によ
り覆われている。したがって、ノズル形成領域131の
ノズル133の開口133aが乾燥等して、インク吐出
不良等が生じるのを未然に防ぐことができる。この状態
で、インクジェットヘッド130を移動させるときは、
先ず、キャップ部190が図1の基台110方向に図示
しない移動手段によって、ノズル形成領域131から移
動する。これによって、キャップ部190は、インクジ
ェットヘッド130から離間する。
【0033】その後、インクジェットヘッド130は、
クリーニング部200の上を通過して回路基板上に移動
させられる。次に、インクジェットヘッド130のUV
白色インクの吐出が終了すると、図3に示すようにノズ
ル133の開口133aの周囲や、図5に示すインクジ
ェットヘッド本体132の表面に付着インク180が形
成されることになる。
【0034】これは、ノズル133からインクをの吐出
及び停止を繰り返すことで形成される。特に、UV白色
インクを吐出する場合は、インク自体の流動性が悪いた
め、多くの付着インク180が大量にインクジェットヘ
ッド本体132の表面等に付いてしまうことになる。こ
のように付着インク180が付いたインクジェトヘッド
130をそのまま次に回路基板のスクリーン印刷に使用
すると、上述のようにインクの飛行曲がり等が生じイン
ク吐出不良となってしまう。そこで、この付着インクを
除去するため、このインクジェットヘッド130を図1
のクリーニング部200の位置まで、Y軸ガイド160
やX軸ガイド170を用いて移動させる。
【0035】インクジェットヘッド130のインク吐出
領域131が、クリーニング部200の上方に配置され
たとき、それまで、回避していたクリーニング部200
がインク吐出領域131に接触し、図10のリップ23
の動きによってワイピング及びラビングされる。すなわ
ち、ワイピングは、リップ23の表面が付着インク18
0を払い落とすように作用し、ラビングは、リップ23
の表面が付着インク180を擦り落とすように作用する
ことになる。このようなワイピング及びラビングにより
付着インク180がノズル形成領域131から除去され
た後、インクジェットヘッド130は、図1のキャップ
部190に対応する位置に進む。
【0036】すると、図4に示すようにキャップ部19
0がインクジェットヘッド130に向かって移動し、図
5に示すように接触した後、インクジェットヘッド本体
132に設けられた洗浄吹き出しノズル136から水又
はアルコールを図5のキャップ部190側に吹き出す。
すると、この水又はアルコールの吹き出し力で、図5の
インクジェットヘッド本体132の表面に付着している
付着インク180が吹き飛ばされ、その表面から除去さ
れることになる。このように、水又はアルコールを吹き
出すことで、付着インク180が、たとえ付着し易いU
V白色インクを使用しても、確実にインクジェットヘッ
ド本体132の表面から取り除くことができる。
【0037】このように取り除かれた付着インク180
や水又はアルコールは、キャップ部190の吸収材19
1に吸収され、その後、吸引用管192を通して外部に
吸引廃棄される。したがって、キャップ部190内に必
要以上に水又はアルコールが溜まりすぎることがないの
で、メンテンナンスのコストダウンを図ることができ
る。その後、新しい回路基板がテーブル部120上に載
置されるまで、インクジェットヘッド130の底面(テ
ーブル部120側)はキャップ部190に覆われて、イ
ンク吐出をする最良の状態に保持される。このため、再
び、インクジェットヘッド130でUV白色インクを回
路基板に吐出する際には、吐出不良が生じることがない
優れたインクジェットヘッド130となる。
【0038】(第2の実施の形態)図7は、本発明の第
2の実施の形態に係るプリンタ装置のインク吐出部であ
るインクジェットヘッド230とキャップ部290との
関係を示す概略端面図である。本実施の形態のプリンタ
装置は、インクジェットヘッド230とキャップ部29
0を除き第1の実施の形態と同様であるため、共通の構
成は、同一符号等として、その説明を省略し、以下、相
違点を中心に説明する。
【0039】図7は本実施の形態のプリンタ装置におい
て、インクジェットヘッド230がY軸ガイド160及
びX軸ガイド170等によって、キャップ部290に位
置に移動させられ、キャップ部290がインクジェット
ヘッド230の底面(テーブル部120)側に当接した
状態を示す図である。図7において、キャップ部290
が設けられている位置は、図1の第1の実施の形態のキ
ャップ部190が設けられている位置と同様である。本
実施の形態のインクジェットヘッド230には、ノズル
形成領域131の外側に付着した付着インク282及び
その外側にある付着インク281を除去するための吸引
用ノズル237が図7に示すように斜めに配置されてい
る。
【0040】この吸引用ノズル237は、例えば図8に
示すようにノズル形成領域131の近傍に多数配置され
ている。図8は、図7のインクジェットヘッド230の
概略底面図である。これら多数の吸引用ノズル237
は、図示しない真空ポンプに接続され、真空引きされる
ように成っている。また、このインクジェットヘッド2
30に当接するキャップ部290は、第1の実施の形態
のキャップ部190と異なり、インクジェットヘッド2
30のノズル形成領域131に対して覆うように配置さ
れる。
【0041】第2の実施の形態のプリンタ装置のインク
ジェットヘッド230とキャップ部290は、以上によ
うに構成されるが、以下、その動作等を説明する。先
ず、第1の実施の形態のように、インクジェットヘッド
230がインクの吐出を終了すると、次に、インクジェ
ットヘッド230は、プリンタ装置のキャップ部290
の位置に移動させられる。ここで、キャップ部290が
インクジェットヘッド230に当接すると、インクジェ
ットヘッド本体232の吸引用ノズル237に接続され
た真空ポンプによって真空引きされる。
【0042】すると、インク吐出時にノズル形成領域1
31の外側に付着した付着インク282や、その外側で
吸引用ノズル237の開口付近に付着している付着イン
ク281が、その真空引きによって吸引、除去されるこ
とになる。この付着インク281,282が、インクジ
ェットヘッド本体232の表面に付着し易いUV白色イ
ンクにより生じたものであっても、この真空引きによっ
て確実にインクジェットヘッド本体232の表面から取
り除くことができる。特に、この吸引用のノズル237
は、付着インク281,282の方向にその開口を向け
るように、図7で斜めに配置されているため、より真空
引きの効果を高めることができるようになっている。
【0043】(第3の実施の形態)図9は、本発明の第
3の実施の形態に係るプリンタ装置のインク吐出部であ
るインクジェットヘッド130とキャップ部390との
関係を示す概略端面図である。本実施の形態のプリンタ
装置は、キャップ部390を除き第1の実施の形態と同
様であるため、共通の構成は、同一符号等として、その
説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0044】本実施の形態のキャップ部390は、第1
の実施の形態のキャップ部190と同様にインクジェト
ヘッド130の洗浄液吹き出しノズル136の外側に当
接するように構成されている。しかし、その内側に第2
の実施の形態のキャップ部290と同様に主にノズル形
成領域131を覆うように構成されているノズル形成領
域用キャップ部393が形成されている。また、外側の
キャップ部には、図9に示すように図示しない真空ポン
プと接続されている吸引用管392が配置されている。
そして、内側のノズル形成領域用キャップ部393にも
吸収材394を介して吸引用管395が接続されてい
る。
【0045】本実施の形態のプリンタ装置の要部は、以
上のように構成されているが、以下、その動作等を説明
する。先ず、キャップ390がインクジェットヘッドに
当接する。すると、第1の実施の形態のように洗浄液吹
き出しノズル136から水又はアルコールが吹き出し、
これによって、付着インク180等が吹き飛ばされイン
クジェットヘッド本体132から付着インク180が除
去される。この除去された付着インク180はキャップ
部390内に、水又はアルコールと共に落下する。これ
ら落下した付着インク180と水又はアルコール等は、
ジャップ部390の底部に配置されている吸引用管39
2から外部に廃棄される。
【0046】したがって、キャップ部390内に必要以
上に付着インク180、水又はアルコール等が溜まるこ
とがなく、メンテナンスが容易となる。また、同時に、
キャップ部390の内側に配置されたノズル形成領域用
キャップ部393内も図示しない真空ポンプにより吸引
用管395を介して真空引きされる。したがって、ノズ
ル形成領域131のノズル133もインク吐出が良好な
状態、すなわち最適なメニスカス等が形成されることに
なる。特に、インクとして、インクジェットヘッド本体
232の表面等に付着し易いUV白色インクを使用する
場合は、付着インク180を効果的に除去できるだけで
なく、同時に、ノズル133においてメニスカス等を最
適な状態に維持できるので、よりメンテナンスが容易な
プリンタ装置となる。
【0047】さらに、本発明は、上記実施の形態に限定
されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更
を行うことができる。そして、上記実施の形態の構成
は、その一部を省略したり、上述していない他の任意の
組み合わせに変更することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェットヘッド等のインク吐出部のインク吐出部
本体の表面に付着したインク等の付着物を容易に除去す
ることができるインク吐出部及びこの吐出部を備える描
画装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプリンタ装置
の概略斜視図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドを示す概略斜視図
である。
【図3】図2のインクジェットヘッドのノズル形成状態
を示す概略部分断面図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドとキャップ部との
関係を示す概略端面図である。
【図5】図4のインクジェットヘッドとキャップ部が当
接した状態を示す概略端面図である。
【図6】図5のインクジェットヘッドの概略底面図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るプリンタ装置
のインクジェットヘッドとキャップ部との関係を示す概
略端面図である。
【図8】図7のインクジェットヘッドの概略底面図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るプリンタ装置
のインクジェットヘッドとキャップ部との関係を示す概
略端面図である。
【図10】従来のインクジェットヘッドとリップとの関
係を示す概略端面図である。
【符号の説明】
100・・・プリンタ装置 110・・・基台 120・・・テーブル部 130、230・・・インクジェットヘッド 131・・・ノズル形成領域 132、232・・・インクジェットヘッド本体 133・・・ノズル 133a・・・開口 134・・・ノズルプレート 135・・・撥水膜 136・・・洗浄液吹き出しノズル 140・・・ヘッド保持部 150・・・インクタンク 160・・・Y軸ガイド 170・・・X軸ガイド 180、281,282・・・付着インク 190、290,390・・・キャップ部 191,291、394・・・吸収材 192,392、395・・・吸引用管 200・・・クリーニング部 237・・・吸引用ノズル 393・・・ノズル形成領域用キャップ部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吐出部本体と、 このインク吐出部本体に対して配置されたインク吐出口
    形成部と、を有するインク吐出部であって、 前記インク吐出部本体の表面に付着した付着物を除去す
    る除去用ノズル部が設けられていることを特徴とするイ
    ンク吐出部。
  2. 【請求項2】 前記除去用ノズル部が、前記付着物を吸
    引するための吸引用ノズル部となっていることを特徴と
    する請求項1に記載のインク吐出部。
  3. 【請求項3】 前記除去用ノズル部が、前記付着物を前
    記インク吐出部本体の表面から離脱させる液体を排出す
    る液体排出用ノズル部であることを特徴とする請求項1
    に記載のインク吐出部。
  4. 【請求項4】 前記液体排出用ノズル部から排出された
    液体を収容する収容部を備えていることを特徴とする請
    求項3に記載のインク吐出部。
  5. 【請求項5】 前記収容部には、収容された液体を廃棄
    する廃棄用吸引手段が備えられていることを特徴とする
    請求項4に記載のインク吐出部。
  6. 【請求項6】 前記インク吐出口形成部のクリーニング
    機構が備わっていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載のインク吐出部。
  7. 【請求項7】 前記インクがUV(紫外線硬化)樹脂を
    含有したインクであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項6のいずれかに記載のインク吐出部。
  8. 【請求項8】 インク吐出部本体と、 このインク吐出部本体に形成されたインク吐出口形成部
    と、を有するインク吐出部を備える描画装置であって、 前記インク吐出部の前記インク吐出部本体の表面に付着
    した付着物を除去する除去用ノズル部が設けられている
    ことを特徴とするインク吐出部を備える描画装置。
  9. 【請求項9】 前記除去用ノズル部が、前記付着物を吸
    引するための吸引用ノズル部となっていることを特徴と
    する請求項8に記載のインク吐出部を備える描画装置。
  10. 【請求項10】 前記除去用ノズル部が、前記付着物を
    前記インク吐出部本体の表面から離脱させる液体を排出
    する液体排出用ノズル部であることを特徴とする請求項
    8に記載のインク吐出部を備える描画装置。
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