JP2002273831A - 離型用積層フィルム及びそれを用いた離型フィルム - Google Patents
離型用積層フィルム及びそれを用いた離型フィルムInfo
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- JP2002273831A JP2002273831A JP2001080315A JP2001080315A JP2002273831A JP 2002273831 A JP2002273831 A JP 2002273831A JP 2001080315 A JP2001080315 A JP 2001080315A JP 2001080315 A JP2001080315 A JP 2001080315A JP 2002273831 A JP2002273831 A JP 2002273831A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、、離型フィルムとして使用後、容易
にフィルムに再生することができる離型用積層フィルム
およびそれを用いた離型フィルムを提供せんとするもの
である。 【解決手段】本発明の離型用積層フィルムは、ポリエス
テルフィルムの少なくとも片面に、該ポリエステルフィ
ルムと剥離可能な被覆層が形成されていることを特徴と
するものであり、また、本発明の離型フィルムは、かか
る離型用積層フィルムの被覆層の表面に、硬化性シリコ
ーン樹脂膜が形成されていることを特徴とするものであ
る。
にフィルムに再生することができる離型用積層フィルム
およびそれを用いた離型フィルムを提供せんとするもの
である。 【解決手段】本発明の離型用積層フィルムは、ポリエス
テルフィルムの少なくとも片面に、該ポリエステルフィ
ルムと剥離可能な被覆層が形成されていることを特徴と
するものであり、また、本発明の離型フィルムは、かか
る離型用積層フィルムの被覆層の表面に、硬化性シリコ
ーン樹脂膜が形成されていることを特徴とするものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型用積層フィル
ム、とりわけセラミックグリーンシート用離型フィルム
として好適な離型用積層フィルムに関するものであり、
詳しくは使用済みの離型フィルムから高純度のポリエス
テルを容易に分離回収することができる離型用積層フィ
ルムおよびそれを用いた離型フィルムに関する。
ム、とりわけセラミックグリーンシート用離型フィルム
として好適な離型用積層フィルムに関するものであり、
詳しくは使用済みの離型フィルムから高純度のポリエス
テルを容易に分離回収することができる離型用積層フィ
ルムおよびそれを用いた離型フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエステルフィルムの表面
に、硬化性シリコーン樹脂膜などの離型層を設けた離型
フィルムは、セラミックコンデンサー、セラミック基
板、ドライフィルムレジストなどの電子部品製造工程用
フィルムとして、あるいは、偏光板セパレータ、ラベル
離型紙などの粘着離型紙として、非常に多く用いられて
いる。
に、硬化性シリコーン樹脂膜などの離型層を設けた離型
フィルムは、セラミックコンデンサー、セラミック基
板、ドライフィルムレジストなどの電子部品製造工程用
フィルムとして、あるいは、偏光板セパレータ、ラベル
離型紙などの粘着離型紙として、非常に多く用いられて
いる。
【0003】とりわけポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを基材とした離型フィルムは、耐熱性、寸法安定
性、平滑性、透明性、離型性に優れることから、精密電
子部品用として、非常に多くの量が用いられている。
ルムを基材とした離型フィルムは、耐熱性、寸法安定
性、平滑性、透明性、離型性に優れることから、精密電
子部品用として、非常に多くの量が用いられている。
【0004】例えば、セラミック積層コンデンサー製造
工程用に、グリーンシート成形用キャリアーフィルムと
して、ポリエステルフィルムを基材とする離型フィルム
が使用されている。
工程用に、グリーンシート成形用キャリアーフィルムと
して、ポリエステルフィルムを基材とする離型フィルム
が使用されている。
【0005】この離型フィルムは、該離型フィルム上に
形成されたグリーンシートを剥離し、多層積層法によ
り、セラミック積層体を作成した後は、離型フィルム上
に残存したセラミックと共に廃棄されるのが通常であっ
た。
形成されたグリーンシートを剥離し、多層積層法によ
り、セラミック積層体を作成した後は、離型フィルム上
に残存したセラミックと共に廃棄されるのが通常であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、昨今の環境問題
の高まりから、使用後の離型フィルムの再利用方法を構
築することが求められている。
の高まりから、使用後の離型フィルムの再利用方法を構
築することが求められている。
【0007】ところが、セラミックが残存する離型フィ
ルムを、そのまま回収して使用しようとした場合、例え
ば、使用後の離型フィルムを再溶融し、フィルムを製膜
しようとした場合は、溶融押出して異物等を取り除く濾
過工程でセラミックによってフィルターが目詰まりを起
こし、結果として、高精度な濾過ができなくなる。
ルムを、そのまま回収して使用しようとした場合、例え
ば、使用後の離型フィルムを再溶融し、フィルムを製膜
しようとした場合は、溶融押出して異物等を取り除く濾
過工程でセラミックによってフィルターが目詰まりを起
こし、結果として、高精度な濾過ができなくなる。
【0008】また、仮に濾過工程の問題が解決されて
も、硬化性シリコーン樹脂膜成分がポリエチレンテレフ
タレートに混入するため、溶融粘度の低下による、機械
物性の低下や製膜安定性の低下、表面粗大突起や粗大欠
点の発生、着色、押出時の異臭の発生を抑制することが
困難であり、実用的なフィルムとして再生することがで
きない。
も、硬化性シリコーン樹脂膜成分がポリエチレンテレフ
タレートに混入するため、溶融粘度の低下による、機械
物性の低下や製膜安定性の低下、表面粗大突起や粗大欠
点の発生、着色、押出時の異臭の発生を抑制することが
困難であり、実用的なフィルムとして再生することがで
きない。
【0009】そこで、使用後の離型フィルムから、残存
するセラミック成分や硬化性シリコーン樹脂膜を何らか
の方法で除去し、フィルムとして再生することが考えら
れるが、現在考えられているいずれの方法によっても、
非常に多くの労力、コストが避けられないため実用的で
ない。
するセラミック成分や硬化性シリコーン樹脂膜を何らか
の方法で除去し、フィルムとして再生することが考えら
れるが、現在考えられているいずれの方法によっても、
非常に多くの労力、コストが避けられないため実用的で
ない。
【0010】また、他の用途、例えば杭やプランタなど
の射出成形品、ブロー成型品などの比較的原料となる樹
脂の純度が低くても、使用可能な成形品として再生しよ
うとした場合も、フィルムの場合と同様に、着色や強度
の低下等の問題が発生するし、どうしても別の用途で再
利用する場合には、廃棄される離型フィルムの量と再利
用可能な用途での使用量に、アンバランスが生じ、廃棄
物問題の解消には至らないのが実状であった。
の射出成形品、ブロー成型品などの比較的原料となる樹
脂の純度が低くても、使用可能な成形品として再生しよ
うとした場合も、フィルムの場合と同様に、着色や強度
の低下等の問題が発生するし、どうしても別の用途で再
利用する場合には、廃棄される離型フィルムの量と再利
用可能な用途での使用量に、アンバランスが生じ、廃棄
物問題の解消には至らないのが実状であった。
【0011】本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、
離型フィルムとして使用後、容易にフィルムに再生する
ことができる離型用積層フィルムおよびそれを用いた離
型フィルムを提供せんとするものである。
離型フィルムとして使用後、容易にフィルムに再生する
ことができる離型用積層フィルムおよびそれを用いた離
型フィルムを提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の離型用積層フィルムは、ポリエ
ステルフィルムの少なくとも片面に、該ポリエステルフ
ィルムと剥離可能な被覆層が形成されていることを特徴
とするものであり、また、本発明の離型フィルムは、か
かる離型用積層フィルムの被覆層の表面に、硬化性シリ
コーン樹脂膜が形成されていることを特徴とするもので
ある。
解決するために、次のような手段を採用するものであ
る。すなわち、本発明の離型用積層フィルムは、ポリエ
ステルフィルムの少なくとも片面に、該ポリエステルフ
ィルムと剥離可能な被覆層が形成されていることを特徴
とするものであり、また、本発明の離型フィルムは、か
かる離型用積層フィルムの被覆層の表面に、硬化性シリ
コーン樹脂膜が形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、前記課題、つまり、離
型フィルムとして使用後、容易にフィルムに再生するこ
とができる離型用積層フィルムについて、鋭意検討し、
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に剥離可能な特
定のポリマーからなる層を介在させてみたところ、かか
る課題を一挙に解決することを究明したものである。
型フィルムとして使用後、容易にフィルムに再生するこ
とができる離型用積層フィルムについて、鋭意検討し、
ポリエステルフィルムの少なくとも片面に剥離可能な特
定のポリマーからなる層を介在させてみたところ、かか
る課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0014】本発明で用いられるポリエステルフィルム
を構成するポリエステルとしては、ジカルボン酸成分と
グリコール成分を主たる構成成分とするポリエステルが
好ましく使用される。
を構成するポリエステルとしては、ジカルボン酸成分と
グリコール成分を主たる構成成分とするポリエステルが
好ましく使用される。
【0015】かかるジカルボン酸成分としては、芳香族
ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン
酸を用いることができ、芳香族ジカルボン酸成分として
は、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,
4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホン
ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フ
ェニルエンダンジカルボン酸等を用いることができる。
脂肪族ジカルボン酸成分としては、例えばコハク酸、ア
ジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン
酸、ダイマー酸、エイコサンジオン酸等を用いることが
できる。また、脂環族ジカルボン酸成分としては、例え
ば1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を用いること
ができる。
ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン
酸を用いることができ、芳香族ジカルボン酸成分として
は、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,
4′−ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホン
ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フ
ェニルエンダンジカルボン酸等を用いることができる。
脂肪族ジカルボン酸成分としては、例えばコハク酸、ア
ジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカンジオン
酸、ダイマー酸、エイコサンジオン酸等を用いることが
できる。また、脂環族ジカルボン酸成分としては、例え
ば1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を用いること
ができる。
【0016】これらの酸成分は1種のみ用いてもよく、
2種以上併用してもよく、さらにはヒドロキシ安息香酸
等のオキシ酸等を一部共重合してもよい。
2種以上併用してもよく、さらにはヒドロキシ安息香酸
等のオキシ酸等を一部共重合してもよい。
【0017】また、グリコール成分としては、例えばエ
チレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2
−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、スピログリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,
2′ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパン等を用いることができる。中でもエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、スピログ
リコールが好ましく用いられる。これらのグリコール成
分は1種のみ用いてもよく、2種以上併用してもよい。
チレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2
−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサ
ンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、スピログリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリアルキレングリコール、2,
2′ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プ
ロパン等を用いることができる。中でもエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、スピログ
リコールが好ましく用いられる。これらのグリコール成
分は1種のみ用いてもよく、2種以上併用してもよい。
【0018】また、本発明の効果を阻害しない範囲で、
フィルムの成形性、取扱い性の向上を目的として、上記
ポリエステルに、トリメリット酸、トリメシン酸、ペン
タエリストール、トリメチロールプロパン、グリセリン
等の多官能化合物やp−オキシ安息香酸等のオキシジカ
ルボン酸等を共重合してもよい。
フィルムの成形性、取扱い性の向上を目的として、上記
ポリエステルに、トリメリット酸、トリメシン酸、ペン
タエリストール、トリメチロールプロパン、グリセリン
等の多官能化合物やp−オキシ安息香酸等のオキシジカ
ルボン酸等を共重合してもよい。
【0019】本発明のポリエステルとしては、好ましく
はポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレー
トとエチレンイソフタレートとの共重合体、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ブチレンテレフタレートとエチレンテレフタレート
との共重合体、ブチレンテレフタレートとヘキサメチレ
ンテレフタレートとの共重合体、ヘキサメチレンテレフ
タレートと1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタ
レートとの共重合体、エチレンテレフタレートとエチレ
ン−2,6−ナフタレートとの共重合体およびこれらの
ブレンド物等を用いることができる。さらに好ましくは
エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレートとの
共重合体、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ヘキサ
メチレンテレフタレートと1,4−シクロヘキサンジメ
チレンテレフタレート、エチレンテレフタレートとエチ
レン−2,6−ナフタレートとの共重合体等を用いるこ
とができる。
はポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレー
トとエチレンイソフタレートとの共重合体、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ブチレンテレフタレートとエチレンテレフタレート
との共重合体、ブチレンテレフタレートとヘキサメチレ
ンテレフタレートとの共重合体、ヘキサメチレンテレフ
タレートと1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタ
レートとの共重合体、エチレンテレフタレートとエチレ
ン−2,6−ナフタレートとの共重合体およびこれらの
ブレンド物等を用いることができる。さらに好ましくは
エチレンテレフタレートとエチレンイソフタレートとの
共重合体、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ヘキサ
メチレンテレフタレートと1,4−シクロヘキサンジメ
チレンテレフタレート、エチレンテレフタレートとエチ
レン−2,6−ナフタレートとの共重合体等を用いるこ
とができる。
【0020】本発明の剥離可能な被覆層を構成する樹脂
としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリヒドロキシカル
ボン酸を主体とする樹脂等を用いることができる。
としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリヒドロキシカル
ボン酸を主体とする樹脂等を用いることができる。
【0021】本発明のポリオレフィン系樹脂とは、ポリ
オレフィン及びポリオレフィン系共重合樹脂である。ポ
リオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン
などが好ましく使用される。また、ポリオレフィン系共
重合樹脂としては、ポリプロピレンを主成分とする重合
体であることが接着性から好ましい。その中でも、プロ
ピレンを主成分とした他のα−オレフィンとのランダム
共重合体が透明性の点で好ましく使用できる。共重合す
るα−オレフィンモノマーとしては、エチレン、ブテン
−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセ
ン−1、オクテン−1等が好ましく使用され、中でもエ
チレン、ブテン−1が特に好ましく使用される。α−オ
レフィンモノマーの共重合量としては、3〜15重量%
の範囲が接着性の面から好ましく、エチレンモノマーの
場合は、2〜6重量%、ブテン−1モノマーの場合は、
3〜15重量%の範囲が、それぞれ好ましく採用され
る。
オレフィン及びポリオレフィン系共重合樹脂である。ポ
リオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン
などが好ましく使用される。また、ポリオレフィン系共
重合樹脂としては、ポリプロピレンを主成分とする重合
体であることが接着性から好ましい。その中でも、プロ
ピレンを主成分とした他のα−オレフィンとのランダム
共重合体が透明性の点で好ましく使用できる。共重合す
るα−オレフィンモノマーとしては、エチレン、ブテン
−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセ
ン−1、オクテン−1等が好ましく使用され、中でもエ
チレン、ブテン−1が特に好ましく使用される。α−オ
レフィンモノマーの共重合量としては、3〜15重量%
の範囲が接着性の面から好ましく、エチレンモノマーの
場合は、2〜6重量%、ブテン−1モノマーの場合は、
3〜15重量%の範囲が、それぞれ好ましく採用され
る。
【0022】かかるポリオレフィン系樹脂としては、具
体的には、エチレン−プロピレン共重合体(EPC)、
エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体(EPB
C)、プロピレン−ブテン−1共重合体(BPC)など
が、特に好ましく使用される。
体的には、エチレン−プロピレン共重合体(EPC)、
エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体(EPB
C)、プロピレン−ブテン−1共重合体(BPC)など
が、特に好ましく使用される。
【0023】また、上記ポリオレフィン系樹脂には、必
要に応じて、少量の造核剤、熱安定剤、酸化防止剤など
を添加せしめてもよい。例えば造核剤としては、ソルビ
トール系造核剤、有機リン酸エステル金属塩系造核剤な
どを0.5重量%以下、熱安定剤としては2,6−ジ−
第3−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)などを
0.5重量%以下、酸化防止剤としてはテトラキス−
(メチレン−(3,5−ジ−第3−ブチル−4−ハイド
ロオキシ−ハイドロシンナメート))ブタン(Irganox
1010)などを0.5重量%以下で添加してもよい。
要に応じて、少量の造核剤、熱安定剤、酸化防止剤など
を添加せしめてもよい。例えば造核剤としては、ソルビ
トール系造核剤、有機リン酸エステル金属塩系造核剤な
どを0.5重量%以下、熱安定剤としては2,6−ジ−
第3−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)などを
0.5重量%以下、酸化防止剤としてはテトラキス−
(メチレン−(3,5−ジ−第3−ブチル−4−ハイド
ロオキシ−ハイドロシンナメート))ブタン(Irganox
1010)などを0.5重量%以下で添加してもよい。
【0024】本発明のポリアミド系樹脂とは、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナ
イロン12、ポリエチレンイソフタラミド、ポリメタキ
シレンアジパミド、ポリ(ヘキサメチレンイソフタラミ
ド/テレフタラミド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタ
ラミド/モノメチルテレフタラミド)、ヘキサメチレン
イソフタラミド/テレフタラミドとε−カプロラクタム
との共重合体、ヘキサメチレンテレフタラミドとヘキサ
メチレンアジパミドとの共重合体などが挙げられる。も
ちろん、これらは単独で用いてもよいし、また、2成分
以上を混合したものであってもよい。
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナ
イロン12、ポリエチレンイソフタラミド、ポリメタキ
シレンアジパミド、ポリ(ヘキサメチレンイソフタラミ
ド/テレフタラミド)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタ
ラミド/モノメチルテレフタラミド)、ヘキサメチレン
イソフタラミド/テレフタラミドとε−カプロラクタム
との共重合体、ヘキサメチレンテレフタラミドとヘキサ
メチレンアジパミドとの共重合体などが挙げられる。も
ちろん、これらは単独で用いてもよいし、また、2成分
以上を混合したものであってもよい。
【0025】本発明のポリヒドロキシカルボン酸を主体
とする樹脂とは、L−乳酸、D−乳酸、グリコール酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカ
プロン酸等の重合体、およびこれらの共重合体を挙げる
ことができる。
とする樹脂とは、L−乳酸、D−乳酸、グリコール酸、
3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロ
キシ吉草酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカ
プロン酸等の重合体、およびこれらの共重合体を挙げる
ことができる。
【0026】これらのうち、特に乳酸ホモポリマー(ポ
リ乳酸)または乳酸と他のヒドロキシカルボン酸等との
共重合体、もしくはこれらの混合物であることが硬化性
シリコーン樹脂膜の除去のしやすさの点で好ましい。
リ乳酸)または乳酸と他のヒドロキシカルボン酸等との
共重合体、もしくはこれらの混合物であることが硬化性
シリコーン樹脂膜の除去のしやすさの点で好ましい。
【0027】さらには、発明の効果を阻害しない範囲に
おいて、ジカルボン酸類やグリコールも使用することが
できる。乳酸成分とその他の成分との混合物は、ポリマ
ー中の乳酸成分の含有率が50mol%以上となるよう
に、種々の組合せで使用することが好ましい。
おいて、ジカルボン酸類やグリコールも使用することが
できる。乳酸成分とその他の成分との混合物は、ポリマ
ー中の乳酸成分の含有率が50mol%以上となるよう
に、種々の組合せで使用することが好ましい。
【0028】本発明におけるポリエステルやポリオレフ
ィン系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリヒドロキシカルボン酸を主体とする樹
脂等には、必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、結晶核剤、顔料、可塑
剤、末端封鎖剤、脂肪酸エステル、ワックス等の有機滑
剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤等を配合すること
ができる。さらには、目的に応じて易滑性を付与するこ
ともできる。
ィン系樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリヒドロキシカルボン酸を主体とする樹
脂等には、必要に応じて、難燃剤、熱安定剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、結晶核剤、顔料、可塑
剤、末端封鎖剤、脂肪酸エステル、ワックス等の有機滑
剤あるいはポリシロキサン等の消泡剤等を配合すること
ができる。さらには、目的に応じて易滑性を付与するこ
ともできる。
【0029】特にポリオレフィン系樹脂にワックス成分
を添加することは、ポリエステル層とポリオレフィン層
の離型性を容易にその添加量によって調整することが可
能となる点で好ましい。
を添加することは、ポリエステル層とポリオレフィン層
の離型性を容易にその添加量によって調整することが可
能となる点で好ましい。
【0030】また、易滑性を付与する方法としては、特
に制限はされないが、例えば、クレー、マイカ、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、カオリン、
タルク、アルミナ、ジルコニア、スピネル、湿式あるい
は乾式シリカなどの無機粒子、アクリル酸系ポリマ類、
ポリスチレン等を構成成分とする有機粒子等を配合する
方法、界面活性剤を塗布する方法等を採用することがで
きる。かかる粒子の配合量としては、ポリマー100重
量部に対して0.05〜10重量部が好ましく、より好
ましくは0.1〜3重量部である。また、配合する粒子
の平均径としては、0.01〜3μmが好ましく、より
好ましくは0.1〜2μmである。このような粒子は、
種類、平均径の異なる複数の併用であってもよい。
に制限はされないが、例えば、クレー、マイカ、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、カオリン、
タルク、アルミナ、ジルコニア、スピネル、湿式あるい
は乾式シリカなどの無機粒子、アクリル酸系ポリマ類、
ポリスチレン等を構成成分とする有機粒子等を配合する
方法、界面活性剤を塗布する方法等を採用することがで
きる。かかる粒子の配合量としては、ポリマー100重
量部に対して0.05〜10重量部が好ましく、より好
ましくは0.1〜3重量部である。また、配合する粒子
の平均径としては、0.01〜3μmが好ましく、より
好ましくは0.1〜2μmである。このような粒子は、
種類、平均径の異なる複数の併用であってもよい。
【0031】本発明の剥離可能な被覆層に、コロナ表面
処理を施し、樹脂層表面の濡れ張力を35mN/m以上
に上げることは、接着性、帯電防止性及び滑剤のブリー
ドアウト性を向上させるため好ましく採用することがで
きる。この時のコロナ放電処理時の雰囲気ガスとして
は、酸素、空気、炭酸ガス、あるいは窒素/炭酸ガスの
混合系などが好ましい。
処理を施し、樹脂層表面の濡れ張力を35mN/m以上
に上げることは、接着性、帯電防止性及び滑剤のブリー
ドアウト性を向上させるため好ましく採用することがで
きる。この時のコロナ放電処理時の雰囲気ガスとして
は、酸素、空気、炭酸ガス、あるいは窒素/炭酸ガスの
混合系などが好ましい。
【0032】本発明の積層フィルムは、ポリエステルフ
ィルムの少なくとも片面に、剥離可能な被覆層が形成さ
れていることが肝要である。
ィルムの少なくとも片面に、剥離可能な被覆層が形成さ
れていることが肝要である。
【0033】ここで「剥離可能」とは、ポリエステルフ
ィルムと被覆層の間の剥離力が、好ましくは500g/cm
以下であることを言う。かかる剥離力は、より好ましく
は200g/cm以下、特に好ましくは100g/cm以下であ
るのが、剥離の際、被覆層フィルムの損傷を最小限にと
どめることができるのでよい。また、かかる剥離力の下
限としては、好ましくは0.5g/cm以上、より好ましく
は1.0g/cm以上であるのが、積層状態でセラミックス
ラリーを塗布するなどの加工工程で剥離してしまうとい
うトラブルを防ぐ上からよい。
ィルムと被覆層の間の剥離力が、好ましくは500g/cm
以下であることを言う。かかる剥離力は、より好ましく
は200g/cm以下、特に好ましくは100g/cm以下であ
るのが、剥離の際、被覆層フィルムの損傷を最小限にと
どめることができるのでよい。また、かかる剥離力の下
限としては、好ましくは0.5g/cm以上、より好ましく
は1.0g/cm以上であるのが、積層状態でセラミックス
ラリーを塗布するなどの加工工程で剥離してしまうとい
うトラブルを防ぐ上からよい。
【0034】ポリエステルフィルムと被覆層を剥離可能
に積層する方法は、特に問われるものではないが、粘着
剤や接着剤などは用いず、該ポリエステルフィルムと該
被覆層が、直接隣接して剥離界面を形成していることが
好ましい。
に積層する方法は、特に問われるものではないが、粘着
剤や接着剤などは用いず、該ポリエステルフィルムと該
被覆層が、直接隣接して剥離界面を形成していることが
好ましい。
【0035】かかる剥離可能な被覆層を、ポリエステル
フィルム上に形成しておくことにより、該積層フィルム
表面上に、セラミックグリーンシートの成形や硬化型シ
リコーン被膜形成などの、いかなる表面処理、表面加工
がなされた後においても、機械的な操作で、該ポリエス
テルフィルムと該被覆層の界面で、容易に剥離すること
ができるために、高純度のポリエステルを含むポリエス
テルフィルム部分のみを、容易に分離回収することが可
能となり、このようにして回収されたポリエステルは、
ポリエステルフィルム自身にも再生可能な程度に純度を
高めることができる。
フィルム上に形成しておくことにより、該積層フィルム
表面上に、セラミックグリーンシートの成形や硬化型シ
リコーン被膜形成などの、いかなる表面処理、表面加工
がなされた後においても、機械的な操作で、該ポリエス
テルフィルムと該被覆層の界面で、容易に剥離すること
ができるために、高純度のポリエステルを含むポリエス
テルフィルム部分のみを、容易に分離回収することが可
能となり、このようにして回収されたポリエステルは、
ポリエステルフィルム自身にも再生可能な程度に純度を
高めることができる。
【0036】特に、積層セラミックコンデンサーなどの
積層セラミック部品を製造する工程で用いられるキャリ
アーフィルムとして用いる場合には、被覆層上に、直接
セラミックグリーンシートを形成しておき、該ポリエス
テルフィルムと該被覆層の界面で剥離して、被覆層付き
セラミックグリーンシートを得ることができる。
積層セラミック部品を製造する工程で用いられるキャリ
アーフィルムとして用いる場合には、被覆層上に、直接
セラミックグリーンシートを形成しておき、該ポリエス
テルフィルムと該被覆層の界面で剥離して、被覆層付き
セラミックグリーンシートを得ることができる。
【0037】この、被覆層付きセラミックグリーンシー
トは、被覆層付きのままでも、セラミック焼成処理工程
で、被覆層は有機物であるため、分解気化させることが
できるので、従来の積層セラミック部品の製造工程に、
全く付加工程を付け加えることなく、ポリエステルフィ
ルム部分のみを分離回収できるようになるばかりでな
く、従来必須とされたポリエステルフィルム上へのシリ
コーン硬化膜の形成すら不要とすることができる。
トは、被覆層付きのままでも、セラミック焼成処理工程
で、被覆層は有機物であるため、分解気化させることが
できるので、従来の積層セラミック部品の製造工程に、
全く付加工程を付け加えることなく、ポリエステルフィ
ルム部分のみを分離回収できるようになるばかりでな
く、従来必須とされたポリエステルフィルム上へのシリ
コーン硬化膜の形成すら不要とすることができる。
【0038】また、セラミックの焼成処理など、500
℃以上の高温処理が行われない用途、あるいは焼成処理
が行われる場合でも、シリコーン硬化膜の特性が必要な
場合においては、従来の離型フィルムと同様に剥離可能
な被覆層面、化性シリコーン樹脂膜を形成することもで
きる。
℃以上の高温処理が行われない用途、あるいは焼成処理
が行われる場合でも、シリコーン硬化膜の特性が必要な
場合においては、従来の離型フィルムと同様に剥離可能
な被覆層面、化性シリコーン樹脂膜を形成することもで
きる。
【0039】この場合は、使用済の離型フィルムからポ
リエステルのみを分離しようとする際に、ポリエステル
の不純物となっていた種々の表面残差、たとえばセラミ
ック成分や硬化性シリコーン樹脂膜、表面加工残差等
は、剥離可能な被覆層ごと剥離除去することによって、
容易に、かつ、完全に、ポリエステルフィルムから除去
することができるようになる。
リエステルのみを分離しようとする際に、ポリエステル
の不純物となっていた種々の表面残差、たとえばセラミ
ック成分や硬化性シリコーン樹脂膜、表面加工残差等
は、剥離可能な被覆層ごと剥離除去することによって、
容易に、かつ、完全に、ポリエステルフィルムから除去
することができるようになる。
【0040】本発明のポリエステルフィルムの厚さは、
該被覆層の厚みの好ましくは5倍以上、より好ましくは
10倍以上であるのがよい。かかるポリエステルフィル
ムの厚さは、特に限定されないが、5〜100μの範囲
のものが好ましい。
該被覆層の厚みの好ましくは5倍以上、より好ましくは
10倍以上であるのがよい。かかるポリエステルフィル
ムの厚さは、特に限定されないが、5〜100μの範囲
のものが好ましい。
【0041】本発明の剥離可能な被覆層からなる層の厚
さは、好ましくは0.01〜5μmであり、より好まし
くは0.01〜3μm、特に好ましくは0.01〜1μ
mであるのがよい。
さは、好ましくは0.01〜5μmであり、より好まし
くは0.01〜3μm、特に好ましくは0.01〜1μ
mであるのがよい。
【0042】以下、本発明の積層フィルム及び離型フィ
ルムの製造方法の一例について説明する。
ルムの製造方法の一例について説明する。
【0043】ポリエステルフィルムの少なくとも片面に
剥離可能な被覆層を積層する方法は、特に限定されない
が、例えば (1)ポリエステル原料と被覆層原料を2台の押出機に投
入し、溶融して口金から共押出して、そのまま巻き取っ
たり、または延伸する方法、(2)単膜で作製したポリエ
ステルフィルムに被覆層原料を押出機に投入して溶融押
出して口金から押出しながらラミネートする方法、(3)
ポリエステルフィルムと被覆層をそれぞれ別々に単膜作
製し、加熱されたロール群などにより熱圧着する方法、
等が好ましく採用される。
剥離可能な被覆層を積層する方法は、特に限定されない
が、例えば (1)ポリエステル原料と被覆層原料を2台の押出機に投
入し、溶融して口金から共押出して、そのまま巻き取っ
たり、または延伸する方法、(2)単膜で作製したポリエ
ステルフィルムに被覆層原料を押出機に投入して溶融押
出して口金から押出しながらラミネートする方法、(3)
ポリエステルフィルムと被覆層をそれぞれ別々に単膜作
製し、加熱されたロール群などにより熱圧着する方法、
等が好ましく採用される。
【0044】本発明の効果を得るための特に好ましい製
造方法は、(1)の方法である。
造方法は、(1)の方法である。
【0045】かかる(1)の方法について、さらに詳しく
説明する。
説明する。
【0046】例えば、上記の剥離可能な被覆層を構成す
る樹脂(ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリヒドロキシカルボ
ン酸を主体とする樹脂等)を十分乾燥したもの(ポリオ
レフィン系樹脂は乾燥しない)と、十分に乾燥した上記
ポリエステル原料を、2台以上の押出機、2層以上のマ
ニホールド、合流ブロックを用いて、樹脂の融点以上の
温度で、剥離可能な被覆層が最表層になるように積層
し、スリット状口金から、シート状に溶融押出し、静電
印加などの方式により、キャスティングドラムに密着さ
せて、冷却固化せしめて、未延伸フィルムを得る。
る樹脂(ポリオレフィン系樹脂、ポリフェニレンサルフ
ァイド樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリヒドロキシカルボ
ン酸を主体とする樹脂等)を十分乾燥したもの(ポリオ
レフィン系樹脂は乾燥しない)と、十分に乾燥した上記
ポリエステル原料を、2台以上の押出機、2層以上のマ
ニホールド、合流ブロックを用いて、樹脂の融点以上の
温度で、剥離可能な被覆層が最表層になるように積層
し、スリット状口金から、シート状に溶融押出し、静電
印加などの方式により、キャスティングドラムに密着さ
せて、冷却固化せしめて、未延伸フィルムを得る。
【0047】この未延伸の積層フィルムを、そのまま離
型フィルムとして用いてもよいが、フィルムの平面性や
易滑性などの特性面や生産性から、二軸延伸を行うのが
好ましい。かかる二軸延伸する方法は、如何なる方法で
あってもよく、インフレーション同時二軸延伸法、ステ
ンター式同時二軸延伸法、ステンター式逐次二軸延伸法
等の方法を採用することができる。
型フィルムとして用いてもよいが、フィルムの平面性や
易滑性などの特性面や生産性から、二軸延伸を行うのが
好ましい。かかる二軸延伸する方法は、如何なる方法で
あってもよく、インフレーション同時二軸延伸法、ステ
ンター式同時二軸延伸法、ステンター式逐次二軸延伸法
等の方法を採用することができる。
【0048】ここで同時二軸延伸法とは、リニアモータ
ー式、パンタグラフ式、スクリュウ式等の同時二軸延伸
機により、フィルムの両端をクリップで把持しながら、
長手方向、横方向の延伸を同時に延伸することであり、
逐次二軸延伸法とは、周速差のある複数の加熱ロール群
からなる通常のロール延伸機で、長手方向に延伸し、続
いてテンターで、フィルムの両端を把持しながら、横方
向に延伸する方式である。逐次二軸延伸法では、長手方
向の延伸と横方向の延伸を、前記と逆に行ってもよく、
また、長手方向の延伸、幅方向の延伸を、複数回数組み
合わせてもよい。ここでポリオレフィン系樹脂を被覆層
に使用して、ロール法あるいはテンター法で延伸する場
合に、被覆層のポリオレフィン系樹脂層が、ロールやテ
ンタークリップに粘着する場合には、予め該ポリオレフ
ィン系樹脂層をポリエステル等で被覆しておく方法を採
用するのが好ましい。
ー式、パンタグラフ式、スクリュウ式等の同時二軸延伸
機により、フィルムの両端をクリップで把持しながら、
長手方向、横方向の延伸を同時に延伸することであり、
逐次二軸延伸法とは、周速差のある複数の加熱ロール群
からなる通常のロール延伸機で、長手方向に延伸し、続
いてテンターで、フィルムの両端を把持しながら、横方
向に延伸する方式である。逐次二軸延伸法では、長手方
向の延伸と横方向の延伸を、前記と逆に行ってもよく、
また、長手方向の延伸、幅方向の延伸を、複数回数組み
合わせてもよい。ここでポリオレフィン系樹脂を被覆層
に使用して、ロール法あるいはテンター法で延伸する場
合に、被覆層のポリオレフィン系樹脂層が、ロールやテ
ンタークリップに粘着する場合には、予め該ポリオレフ
ィン系樹脂層をポリエステル等で被覆しておく方法を採
用するのが好ましい。
【0049】上記延伸法の中で、特に好ましい延伸方式
は、逐次二軸延伸方式であり、上記未延伸積層フィルム
を逐次二軸延伸する場合、長手方向の延伸は、通常用い
られるロールを用いて行われるが、予熱、延伸ロール
は、セラミック、テフロン(登録商標)、シリコンなど
の非粘着性の材質のロールを用いることが、フィルム表
面の平滑性が良好となるので好ましい。
は、逐次二軸延伸方式であり、上記未延伸積層フィルム
を逐次二軸延伸する場合、長手方向の延伸は、通常用い
られるロールを用いて行われるが、予熱、延伸ロール
は、セラミック、テフロン(登録商標)、シリコンなど
の非粘着性の材質のロールを用いることが、フィルム表
面の平滑性が良好となるので好ましい。
【0050】延伸温度は、ポリエステルフィルムを構成
する樹脂の熱特性を基本にして、適宜選択して使用する
ことができる。たとえば、ポリエステルフィルムを構成
する樹脂が、ポリエチレンテレフタレートである場合に
は、60℃〜160℃の範囲で延伸することが可能であ
り、この範囲の中から、被覆層を構成する樹脂の熱特性
を鑑みて選択することができる。
する樹脂の熱特性を基本にして、適宜選択して使用する
ことができる。たとえば、ポリエステルフィルムを構成
する樹脂が、ポリエチレンテレフタレートである場合に
は、60℃〜160℃の範囲で延伸することが可能であ
り、この範囲の中から、被覆層を構成する樹脂の熱特性
を鑑みて選択することができる。
【0051】たとえば、被覆層がポリオレフィン系樹脂
の場合は、好ましくは60〜160℃、好よりましくは
70〜140℃、被覆層がポリフェニレンサルファイド
樹脂、ポリアミド樹脂の場合は、好ましくは70〜14
0℃、より好ましくは70〜120℃、被覆層がポリヒ
ドロキシカルボン酸を主体とした樹脂の場合は、好まし
くは50〜120℃、より好ましくは60〜100℃の
延伸温度で、それぞれ好ましくは1〜7倍延伸する方法
を用いる。なお、かかる延伸は、1段でも、2段以上の
段階延伸でもかまわない。延伸倍率が、この範囲を外れ
ると、延伸むらや破れ等が発生し、良好な特性のフィル
ムが得られない。
の場合は、好ましくは60〜160℃、好よりましくは
70〜140℃、被覆層がポリフェニレンサルファイド
樹脂、ポリアミド樹脂の場合は、好ましくは70〜14
0℃、より好ましくは70〜120℃、被覆層がポリヒ
ドロキシカルボン酸を主体とした樹脂の場合は、好まし
くは50〜120℃、より好ましくは60〜100℃の
延伸温度で、それぞれ好ましくは1〜7倍延伸する方法
を用いる。なお、かかる延伸は、1段でも、2段以上の
段階延伸でもかまわない。延伸倍率が、この範囲を外れ
ると、延伸むらや破れ等が発生し、良好な特性のフィル
ムが得られない。
【0052】幅方向の延伸は、公知のテンターを用い
て、長手方向と同様の温度範囲から選ばれ、その倍率は
2〜8倍延伸することが好ましい。延伸温度、延伸倍率
がこの範囲より外れると、延伸むらや破れ等が発生し、
良好な特性のフィルムが得られない。
て、長手方向と同様の温度範囲から選ばれ、その倍率は
2〜8倍延伸することが好ましい。延伸温度、延伸倍率
がこの範囲より外れると、延伸むらや破れ等が発生し、
良好な特性のフィルムが得られない。
【0053】また、一旦、二軸延伸したフィルムを、少
なくとも一方向に延伸してもよい。
なくとも一方向に延伸してもよい。
【0054】次に、この延伸フィルムを熱処理する。か
かる熱処理条件としては、定長下で延伸温度〜ポリエス
テル樹脂の融点−20℃の範囲で、0.5〜30秒間行
うのが好ましい。
かる熱処理条件としては、定長下で延伸温度〜ポリエス
テル樹脂の融点−20℃の範囲で、0.5〜30秒間行
うのが好ましい。
【0055】本発明の積層フィルムには、必要に応じ
て、剥離可能な被覆層に、硬化性シリコーンを塗布す
る。
て、剥離可能な被覆層に、硬化性シリコーンを塗布す
る。
【0056】かかるシリコーン硬化性樹脂としては、具
体的には、信越化学工業(株)製KS−774、KS−
775、KS−778、KS−779H、KS−85
6、X−62−2422、X−62−2461、KNS
−305、KNS−3000、X−62−1256、ダ
ウ・コーニング・アジア(株)製DKQ3−202、D
KQ3−203、DKQ3−204、DKQ3−20
5、DKQ3−210、東芝シリコーン(株)製YSR
−3022、TPR−6700、TPR−6720、T
PR−6721等が、好ましく使用される。
体的には、信越化学工業(株)製KS−774、KS−
775、KS−778、KS−779H、KS−85
6、X−62−2422、X−62−2461、KNS
−305、KNS−3000、X−62−1256、ダ
ウ・コーニング・アジア(株)製DKQ3−202、D
KQ3−203、DKQ3−204、DKQ3−20
5、DKQ3−210、東芝シリコーン(株)製YSR
−3022、TPR−6700、TPR−6720、T
PR−6721等が、好ましく使用される。
【0057】本発明において、積層フィルムに硬化性シ
リコーン樹脂を形成する方法として、バーコート、リバ
ースロールコート、グラビアコート、ロッドコート、エ
アドクターコート、ドクターブレードコート等、従来よ
り公知の塗工方式を用いることができる。硬化性シリコ
ーン樹脂の厚みは、0.01〜5μmが好ましい。0.
01μm未満になると、安全性に欠け、均一な塗膜を得
難くなる傾向があり、一方、5μmを超えると、実用面
で問題が生じる。
リコーン樹脂を形成する方法として、バーコート、リバ
ースロールコート、グラビアコート、ロッドコート、エ
アドクターコート、ドクターブレードコート等、従来よ
り公知の塗工方式を用いることができる。硬化性シリコ
ーン樹脂の厚みは、0.01〜5μmが好ましい。0.
01μm未満になると、安全性に欠け、均一な塗膜を得
難くなる傾向があり、一方、5μmを超えると、実用面
で問題が生じる。
【0058】
【実施例】以下、実施例により、本発明をさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0059】<評価方法> 1.剥離力 まず厚さ0.5mmの表面の平滑なアルミ板を用意し、
積層フィルムの被覆層面をこのアルミ板に両面粘着テー
プを用いて貼り合わせる。
積層フィルムの被覆層面をこのアルミ板に両面粘着テー
プを用いて貼り合わせる。
【0060】これからポリエステルフィルムを被覆層と
の界面で剥離して180度方向に連続的に200mm/min
の速度で剥離する時のポリエステルフィルムにかかる張
力を張力計で測定する。
の界面で剥離して180度方向に連続的に200mm/min
の速度で剥離する時のポリエステルフィルムにかかる張
力を張力計で測定する。
【0061】このとき積層フィルムの幅をW(cm)、張
力をT(g)とした時、下記算式により求めた。
力をT(g)とした時、下記算式により求めた。
【0062】剥離力(g/cm)=T/W 実施例1 (積層フィルムの製造)固有粘度0.61のポリエチレ
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥し、押出機1
に、また未乾燥のエチレン(5.5重量%)−プロピレ
ン(94.5重量%)共重合体(以下、EPC)を押出
機2に、それぞれ供給して、加熱溶融し、平均濾過精度
10μmの不織布型焼結フィルターで濾過しつつ、3層
のマニホールドを通過させた後に、T型口金から押し出
し、直径600mmの冷却ドラム上にキャストして、厚
さ約900μmのPET/EPC/PETの3層の未延
伸フィルムを作製した。
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥し、押出機1
に、また未乾燥のエチレン(5.5重量%)−プロピレ
ン(94.5重量%)共重合体(以下、EPC)を押出
機2に、それぞれ供給して、加熱溶融し、平均濾過精度
10μmの不織布型焼結フィルターで濾過しつつ、3層
のマニホールドを通過させた後に、T型口金から押し出
し、直径600mmの冷却ドラム上にキャストして、厚
さ約900μmのPET/EPC/PETの3層の未延
伸フィルムを作製した。
【0063】得られた未延伸フィルムを、加熱ロール群
に供給して、予熱し、温度90℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦、室温まで
冷却した。続いて、該延伸フィルムをテンター式延伸機
に導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.5
倍延伸し、さらにテンター内で、220℃で熱処理し
て、厚さ78μm(v−PET38μm/EPC2μm
/v−PET38μm)の2軸延伸3層積層フィルムを
作製した。
に供給して、予熱し、温度90℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦、室温まで
冷却した。続いて、該延伸フィルムをテンター式延伸機
に導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.5
倍延伸し、さらにテンター内で、220℃で熱処理し
て、厚さ78μm(v−PET38μm/EPC2μm
/v−PET38μm)の2軸延伸3層積層フィルムを
作製した。
【0064】続いて、この3層の積層フィルムの一方の
PET層を剥離して、v−PET38μm/EPC2μ
mの2層からなる離型用積層フィルム1を得た。
PET層を剥離して、v−PET38μm/EPC2μ
mの2層からなる離型用積層フィルム1を得た。
【0065】こうして得られた2層積層フィルムのポリ
エステルフィルム(v−PET層)と被覆層(EPC
層)との剥離力は、1.0g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた離型用積層フィ
ルム1の、被覆層(EPC層)面に、下記組成からなる
セラミックスラリーを塗布し、乾燥して、厚さ10μm
のセラミックグリーンシートを形成した。
エステルフィルム(v−PET層)と被覆層(EPC
層)との剥離力は、1.0g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた離型用積層フィ
ルム1の、被覆層(EPC層)面に、下記組成からなる
セラミックスラリーを塗布し、乾燥して、厚さ10μm
のセラミックグリーンシートを形成した。
【0066】次に、PET層とEPC層とを、その界面
で剥離して、被覆層付きセラミックグリーンシートとポ
リエステルフィルムに分離した。
で剥離して、被覆層付きセラミックグリーンシートとポ
リエステルフィルムに分離した。
【0067】 《セラミックスラリー組成》 セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 (回収性の評価)剥離したポリエステルフィルムを、細
かく粉砕したのち、180℃で3時間真空乾燥し、ペレ
タイザによって、回収ポリエチレンテレフタレート(以
下、r−PET)のペレットを作成した。
かく粉砕したのち、180℃で3時間真空乾燥し、ペレ
タイザによって、回収ポリエチレンテレフタレート(以
下、r−PET)のペレットを作成した。
【0068】v−PETペレットに代えて、r−PET
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、積層フィルムを得るこ
とができた。
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、積層フィルムを得るこ
とができた。
【0069】実施例2 (積層フィルムの製造)固有粘度0.61のポリエチレ
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥し、押出機1
に、また180℃で3時間真空乾燥したポリフェニレン
サルファイドペレット(以下、PPS)を押出機2に、
それぞれ供給して、加熱溶融し、平均濾過精度10μm
の不織布型焼結フィルターで濾過しつつ、2層のマニホ
ールドを通過させた後に、T型口金から押し出し、直径
600mmの冷却ドラム上に、キャストして、厚さ約4
60μmのPET/PPSの2層の未延伸フィルムを作
製した。
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥し、押出機1
に、また180℃で3時間真空乾燥したポリフェニレン
サルファイドペレット(以下、PPS)を押出機2に、
それぞれ供給して、加熱溶融し、平均濾過精度10μm
の不織布型焼結フィルターで濾過しつつ、2層のマニホ
ールドを通過させた後に、T型口金から押し出し、直径
600mmの冷却ドラム上に、キャストして、厚さ約4
60μmのPET/PPSの2層の未延伸フィルムを作
製した。
【0070】得られた未延伸フィルムを、加熱ロール群
に供給して、予熱し、温度95℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムをテンター式延伸機に
導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.5倍
延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理して、
厚さ40μm(v−PET38μm/PPS2μm)の
2軸延伸した2層からなる離型用積層フィルム1を作製
した。
に供給して、予熱し、温度95℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムをテンター式延伸機に
導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.5倍
延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理して、
厚さ40μm(v−PET38μm/PPS2μm)の
2軸延伸した2層からなる離型用積層フィルム1を作製
した。
【0071】こうして得られた離型用積層フィルムのポ
リエステルフィルム(v−PET層)と被覆層(PPS
層)との剥離力は1.0g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた離型用積層フィ
ルム1の、被覆層(PPS層)面に下記組成からなる硬
化性シリコーン樹脂膜を形成した。
リエステルフィルム(v−PET層)と被覆層(PPS
層)との剥離力は1.0g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた離型用積層フィ
ルム1の、被覆層(PPS層)面に下記組成からなる硬
化性シリコーン樹脂膜を形成した。
【0072】その樹脂膜面に、下記組成のセラミックス
ラリーを塗布し、乾燥して、厚さ10μmのセラミック
グリーンシートを形成した。
ラリーを塗布し、乾燥して、厚さ10μmのセラミック
グリーンシートを形成した。
【0073】この時、セラミックグリーンシート面に、
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トは、セロハンテープによる剥離により、硬化性シリコ
ーン樹脂膜から容易に剥離することができた。
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トは、セロハンテープによる剥離により、硬化性シリコ
ーン樹脂膜から容易に剥離することができた。
【0074】 《硬化性シリコーン樹脂組成》 硬化性シリコーン樹脂(信越化学製:KS−779H) 100部 硬化剤(信越化学製:CAT−PL−8) 1部 MEK・トルエン系 2000部 《セラミックスラリー組成》 セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 (回収性の評価)セラミックグリーンシートを除去した
硬化性シリコーン樹脂層/PPS層/PET層の離型用
積層フィルムを、巻出機にセットし、PET層とPPS
層の界面で剥離して、きっかけをつくり、続いて、2軸
の巻出機で、PET層と硬化性シリコーン層/PPS層
を、別々に巻き取った。
硬化性シリコーン樹脂層/PPS層/PET層の離型用
積層フィルムを、巻出機にセットし、PET層とPPS
層の界面で剥離して、きっかけをつくり、続いて、2軸
の巻出機で、PET層と硬化性シリコーン層/PPS層
を、別々に巻き取った。
【0075】剥離したPET層を細かく粉砕したのち、
180℃で3時間真空乾燥し、ペレタイザによって、回
収ポリエチレンテレフタレート(以下、r−PET)の
ペレットを作成した。
180℃で3時間真空乾燥し、ペレタイザによって、回
収ポリエチレンテレフタレート(以下、r−PET)の
ペレットを作成した。
【0076】v−PETペレットに代えて、r−PET
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、積層フィルムを得るこ
とができた。
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、積層フィルムを得るこ
とができた。
【0077】硬化性シリコーン層/PPS層は、回収で
きないので廃棄した。
きないので廃棄した。
【0078】実施例3 (積層フィルムの製造)固有粘度0.61のポリエチレ
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥し、押出機1
に、また150℃で3時間真空乾燥したナイロン6(以
下、N6)を、押出機2に、それぞれ供給して、加熱溶
融し、平均濾過精度10μmの不織布型焼結フィルター
で濾過しつつ、2層のマニホールドを通過させた後に、
T型口金から押し出し、直径600mmの冷却ドラム上
に、キャストして、厚さ約460μmのPET/N6の
2層の未延伸フィルムを作製した。
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥し、押出機1
に、また150℃で3時間真空乾燥したナイロン6(以
下、N6)を、押出機2に、それぞれ供給して、加熱溶
融し、平均濾過精度10μmの不織布型焼結フィルター
で濾過しつつ、2層のマニホールドを通過させた後に、
T型口金から押し出し、直径600mmの冷却ドラム上
に、キャストして、厚さ約460μmのPET/N6の
2層の未延伸フィルムを作製した。
【0079】得られた未延伸フィルムを、加熱ロール群
に供給して、予熱し、温度90℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムを、テンター式延伸機
に導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.5
倍延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理し
て、厚さ40μm(v−PET38μm/N62μm)
の2軸延伸した2層からなる離型用積層フィルムを作製
した。
に供給して、予熱し、温度90℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムを、テンター式延伸機
に導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.5
倍延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理し
て、厚さ40μm(v−PET38μm/N62μm)
の2軸延伸した2層からなる離型用積層フィルムを作製
した。
【0080】こうして得られた離型用積層フィルムのポ
リエステルフィルム(v−PET層)と被覆層(N6
層)との剥離力は、0.7g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた離型用積層フィ
ルム1の、被覆層(N6層)面に下記組成からなる硬化
性シリコーン樹脂膜を形成した。
リエステルフィルム(v−PET層)と被覆層(N6
層)との剥離力は、0.7g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた離型用積層フィ
ルム1の、被覆層(N6層)面に下記組成からなる硬化
性シリコーン樹脂膜を形成した。
【0081】その樹脂膜面に、下記組成のセラミックス
ラリーを塗布し、乾燥し、さ10μmのセラミックグリ
ーンシートを形成した。
ラリーを塗布し、乾燥し、さ10μmのセラミックグリ
ーンシートを形成した。
【0082】この時、セラミックグリーンシート面に、
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トは、セロハンテープによる剥離によ、化性シリコーン
樹脂層から容易に剥離することができた。
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トは、セロハンテープによる剥離によ、化性シリコーン
樹脂層から容易に剥離することができた。
【0083】 《硬化性シリコーン樹脂組成》 硬化性シリコーン樹脂(信越化学製:KS−779H) 100部 硬化剤(信越化学製:CAT−PL−8) 1部 MEK・トルエン系 2000部 《セラミックスラリー組成》 セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 (回収性の評価)セラミックグリーンシートを除去した
硬化性シリコーン樹脂層/PPS層/PET層の離型用
積層フィルムを、巻出機にセットし、PET層とN6層
の界面で剥離して、きっかけをつくり、続いて2軸の巻
出機で、PET層と硬化性シリコーン層/N6層を、別
々に巻き取った。
硬化性シリコーン樹脂層/PPS層/PET層の離型用
積層フィルムを、巻出機にセットし、PET層とN6層
の界面で剥離して、きっかけをつくり、続いて2軸の巻
出機で、PET層と硬化性シリコーン層/N6層を、別
々に巻き取った。
【0084】剥離したPET層を細かく粉砕したのち、
180℃で3時間真空乾燥し、ペレタイザによって、回
収ポリエチレンテレフタレート(以下、r−PET)の
ペレットを作成した。
180℃で3時間真空乾燥し、ペレタイザによって、回
収ポリエチレンテレフタレート(以下、r−PET)の
ペレットを作成した。
【0085】v−PETペレットに代えて、r−PET
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、離型用積層フィルムを
得ることができた。
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、離型用積層フィルムを
得ることができた。
【0086】硬化性シリコーン層/N6層は、回収でき
ないので廃棄した。
ないので廃棄した。
【0087】実施例4 (積層フィルムの製造)固有粘度0.61のポリエチレ
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥、出機1に、ま
た120℃で3時間真空乾燥したポリヒドロキシカルボ
ン酸を主成分とする樹脂ペレット(以下、PLA)を、
押出機2に、それぞれ供給して、加熱溶融し、平均濾過
精度10μmの不織布型焼結フィルターで濾過しつつ、
2層のマニホールドを通過させた後に、T型口金から押
し出し、直径600mmの冷却ドラム上に、キャストし
て、厚さ約440μmのPET/PLAの2層の未延伸
フィルムを作製した。
ンテレフタレートバージン原料(以下、v−PET)の
ペレットを、180℃で3時間真空乾燥、出機1に、ま
た120℃で3時間真空乾燥したポリヒドロキシカルボ
ン酸を主成分とする樹脂ペレット(以下、PLA)を、
押出機2に、それぞれ供給して、加熱溶融し、平均濾過
精度10μmの不織布型焼結フィルターで濾過しつつ、
2層のマニホールドを通過させた後に、T型口金から押
し出し、直径600mmの冷却ドラム上に、キャストし
て、厚さ約440μmのPET/PLAの2層の未延伸
フィルムを作製した。
【0088】得られた未延伸フィルムを、加熱ロール群
に供給して、予熱し、温度87℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムを、テンター式延伸機
に導き、熱風温度90℃で加熱しつつ、幅方向に3.3
倍延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理し
て、厚さ40μm(v−PET38μm/PLA2μ
m)の2軸延伸2層からなる離型用積層フィルムを作製
した。
に供給して、予熱し、温度87℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムを、テンター式延伸機
に導き、熱風温度90℃で加熱しつつ、幅方向に3.3
倍延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理し
て、厚さ40μm(v−PET38μm/PLA2μ
m)の2軸延伸2層からなる離型用積層フィルムを作製
した。
【0089】こうして得られた離型用積層フィルムのポ
リエステルフィルム(v−PET層)と被覆層(PLA
層)との剥離力は、0.6g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた積層フィルム1
の、被覆層(PLA層)面に、下記組成からなるセラミ
ックスラリーを塗布し、乾燥して、厚さ10μmのセラ
ミックグリーンシートを形成した。
リエステルフィルム(v−PET層)と被覆層(PLA
層)との剥離力は、0.6g/cmであった。 (離型フィルムとしての使用)得られた積層フィルム1
の、被覆層(PLA層)面に、下記組成からなるセラミ
ックスラリーを塗布し、乾燥して、厚さ10μmのセラ
ミックグリーンシートを形成した。
【0090】次に、PET層とPLA層とを、その界面
で剥離して、被覆層付きセラミックグリーンシートとポ
リエステルフィルムに分離した。
で剥離して、被覆層付きセラミックグリーンシートとポ
リエステルフィルムに分離した。
【0091】 《セラミックスラリー組成》 セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 (回収性の評価)剥離したポリエステルフィルムを、細
かく粉砕したのち、180℃で3時間真空乾燥し、ペレ
タイザによって、回収ポリエチレンテレフタレート(以
下、r−PET)のペレットを作成した。
かく粉砕したのち、180℃で3時間真空乾燥し、ペレ
タイザによって、回収ポリエチレンテレフタレート(以
下、r−PET)のペレットを作成した。
【0092】v−PETペレットに代えて、r−PET
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、離型用積層フィルムを
得ることができた。
を用いたこと以外、上述した積層フィルム1と同様の方
法で、積層フィルムを製膜したところ、v−PETペレ
ットを用いたときと同様にして、離型用積層フィルムを
得ることができた。
【0093】比較例1 (フィルムの製造)固有粘度0.61のポリエチレンテ
レフタレートバージン原料(以下、PET)のペレット
を、180℃で3時間真空乾燥し、1台の押出機に供給
し、平均濾過精度10μmの不織布型焼結フィルターで
濾過しつつ、マニホールドを通過させた後に、T型口金
から押し出し、直径600mmの冷却ドラム上に、キャ
ストして、厚さ約440μmのPETの未延伸フィルム
を作製した。
レフタレートバージン原料(以下、PET)のペレット
を、180℃で3時間真空乾燥し、1台の押出機に供給
し、平均濾過精度10μmの不織布型焼結フィルターで
濾過しつつ、マニホールドを通過させた後に、T型口金
から押し出し、直径600mmの冷却ドラム上に、キャ
ストして、厚さ約440μmのPETの未延伸フィルム
を作製した。
【0094】得られた未延伸フィルムを、加熱ロール群
に供給して、予熱し、温度95℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムを、テンター式延伸機
に導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.3
倍延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理し
て、厚さ40μmの2軸延伸フィルムを作製した。 (離型フィルムとしての使用)得られたPETフィルム
の片面に、下記組成からなる硬化性シリコーン樹脂膜を
形成した。
に供給して、予熱し、温度95℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムを、テンター式延伸機
に導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.3
倍延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理し
て、厚さ40μmの2軸延伸フィルムを作製した。 (離型フィルムとしての使用)得られたPETフィルム
の片面に、下記組成からなる硬化性シリコーン樹脂膜を
形成した。
【0095】その樹脂膜面に、下記組成のセラミックス
ラリーを塗布し、乾燥して厚さ10μmのセラミックグ
リーンシートを形成した。
ラリーを塗布し、乾燥して厚さ10μmのセラミックグ
リーンシートを形成した。
【0096】この時、セラミックグリーンシート面に、
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トは、セロハンテープによる剥離により、PET層から
容易に剥離することができた。
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トは、セロハンテープによる剥離により、PET層から
容易に剥離することができた。
【0097】 《硬化性シリコーン樹脂組成》 硬化性シリコーン樹脂(信越化学製:KS−779H) 100部 硬化剤(信越化学製:CAT−PL−8) 1部 MEK・トルエン系 2000部 《セラミックスラリー組成》 セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 (回収性の評価)硬化性シリコーン樹脂膜が形成された
ままのPETフィルムを細かく粉砕したのち、180℃
で3時間真空乾燥し、ペレタイザによって、回収PET
のペレットを作成した。
ままのPETフィルムを細かく粉砕したのち、180℃
で3時間真空乾燥し、ペレタイザによって、回収PET
のペレットを作成した。
【0098】PETペレットに代えて、回収PETを用
いたこと以外、上述したPETフィルムと同様の方法
で、製膜したところ、溶融状態で濾過装置で、目詰まり
が発生し、未延伸フィルムの作製もできなかった。さら
に、T型口金より吐出した少量の溶融ポリマーは黄色く
着色していた。
いたこと以外、上述したPETフィルムと同様の方法
で、製膜したところ、溶融状態で濾過装置で、目詰まり
が発生し、未延伸フィルムの作製もできなかった。さら
に、T型口金より吐出した少量の溶融ポリマーは黄色く
着色していた。
【0099】比較例2 (フィルムの製造)固有粘度0.61のポリエチレンテ
レフタレートバージン原料(以下、PET)のペレット
を、180℃で3時間真空乾燥し、1台の押出機に供給
し、平均濾過精度10μmの不織布型焼結フィルターで
濾過しつつ、マニホールドを通過させた後に、T型口金
から押し出し、直径600mmの冷却ドラム上に、キャ
ストして、厚さ約440μmのPETの未延伸フィルム
を作製した。
レフタレートバージン原料(以下、PET)のペレット
を、180℃で3時間真空乾燥し、1台の押出機に供給
し、平均濾過精度10μmの不織布型焼結フィルターで
濾過しつつ、マニホールドを通過させた後に、T型口金
から押し出し、直径600mmの冷却ドラム上に、キャ
ストして、厚さ約440μmのPETの未延伸フィルム
を作製した。
【0100】得られた未延伸フィルムを、加熱ロール群
に供給して、予熱し、温度95℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムをテンター式延伸機に
導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.3倍
延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理して、
厚さ40μmの2軸延伸フィルムを作製した。 (離型フィルムとしての使用)得られたPETフィルム
の片面に、下記組成のセラミックスラリーを塗布し、乾
燥して、厚さ10μmのセラミックグリーンシートを形
成した。
に供給して、予熱し、温度95℃の周速の異なるロール
間で、長さ方向に3.3倍延伸した後、一旦室温まで冷
却した。続いて、該延伸フィルムをテンター式延伸機に
導き、熱風温度95℃で加熱しつつ、幅方向に3.3倍
延伸し、さらにテンター内で、230℃で熱処理して、
厚さ40μmの2軸延伸フィルムを作製した。 (離型フィルムとしての使用)得られたPETフィルム
の片面に、下記組成のセラミックスラリーを塗布し、乾
燥して、厚さ10μmのセラミックグリーンシートを形
成した。
【0101】この時、セラミックグリーンシート面に、
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トが部分的に破断して、PET層から剥離できなかっ
た。
セロハンテープを貼り付けて、セラミックグリーンシー
トの接着力を確認したところ、セラミックグリーンシー
トが部分的に破断して、PET層から剥離できなかっ
た。
【0102】 《セラミックスラリー組成》 セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 (回収性の評価)セラミックグリーンシートが剥離でき
なかったので、回収性の評価を断念した。
なかったので、回収性の評価を断念した。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、機械的な操作で、ポリ
エステルフィルムと剥離可能な被覆層の界面で、容易
に、剥離することができる離型用積層フィルムを提供す
ることができるので、高純度のポリエステルのみを含む
ポリエステルフィルム部分のみを容易に分離回収するこ
とができる。
エステルフィルムと剥離可能な被覆層の界面で、容易
に、剥離することができる離型用積層フィルムを提供す
ることができるので、高純度のポリエステルのみを含む
ポリエステルフィルム部分のみを容易に分離回収するこ
とができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03B AK41A AK41B AK42 AK46B AK47B AK52C AK64 AR00B AT00A BA03 BA07 BA10A EH20 EJ37 GB41 JB12C JK06 JL14 JL14B
Claims (7)
- 【請求項1】ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、該ポリエステルフィルムと剥離可能な被覆層が形成
されていることを特徴とする離型用積層フィルム。 - 【請求項2】該被覆層が、ポリオレフィン系樹脂からな
る層である請求項1に記載の離型用積層フィルム。 - 【請求項3】該被覆層が、ポリフェニレンスルファイド
樹脂からなる層である請求項1に記載の離型用積層フィ
ルム。 - 【請求項4】該被覆層が、ポリアミド系樹脂からなる層
である請求項1に記載の離型用積層フィルム。 - 【請求項5】該被覆層が、ポリヒドロキシカルボン酸を
主体とする樹脂からなる層である請求項1に記載の離型
用積層フィルム。 - 【請求項6】該ポリエステルフィルムの厚さが、該被覆
層の厚みの5倍以上である請求項1〜6のいずれかに記
載の離型用積層フィルム。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の離型用積
層フィルムの被覆層の表面に、硬化性シリコーン樹脂膜
が形成されていることを特徴とする離型フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080315A JP2002273831A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 離型用積層フィルム及びそれを用いた離型フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080315A JP2002273831A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 離型用積層フィルム及びそれを用いた離型フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002273831A true JP2002273831A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18936615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001080315A Pending JP2002273831A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 離型用積層フィルム及びそれを用いた離型フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002273831A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005054346A1 (en) * | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Toray Saehan Inc. | Silicone release polyester film |
WO2019069656A1 (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-11 | 日本メクトロン株式会社 | 多層離型フィルム、多層離型フィルムの製造方法、並びにフレキシブルプリント基板の製造方法 |
-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001080315A patent/JP2002273831A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005054346A1 (en) * | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Toray Saehan Inc. | Silicone release polyester film |
WO2019069656A1 (ja) * | 2017-10-03 | 2019-04-11 | 日本メクトロン株式会社 | 多層離型フィルム、多層離型フィルムの製造方法、並びにフレキシブルプリント基板の製造方法 |
CN109952199A (zh) * | 2017-10-03 | 2019-06-28 | 日本Mektron株式会社 | 多层脱模膜,多层脱模膜的制造方法,柔性印刷基板的制造方法 |
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