JP2002160208A - 離型フィルム用ポリエステルフィルム - Google Patents

離型フィルム用ポリエステルフィルム

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JP2002160208A
JP2002160208A JP2000358773A JP2000358773A JP2002160208A JP 2002160208 A JP2002160208 A JP 2002160208A JP 2000358773 A JP2000358773 A JP 2000358773A JP 2000358773 A JP2000358773 A JP 2000358773A JP 2002160208 A JP2002160208 A JP 2002160208A
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Hiroteru Okumura
博輝 奥村
Takatoshi Miki
崇利 三木
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Mitsubishi Polyester Film Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型フィルム加工時の取り扱い性が改良さ
れ、離型フィルム上に設置する層に対する不具合を解消
することのできる離型フィルム用ベースフィルムを提供
する。 【解決手段】 一方の表面(A面)の最大突起高さ(R
max)が500nm以下であることを特徴とする離型
フィルム用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型フィルムのベ
ースフィルムに関し、詳しくはセラミック積層コンデン
サーに使用するグリーンシートの成型などの際に用いら
れる離型フィルムとして好適なベースフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック積層コンデンサー用に
グリーンシート成形用キャリアフィルムとしてポリエス
テルフィルムを基材とする離型フィルムが使用されてい
る。
【0003】近年、電子機器の小型化に伴うコンデンサ
ーの小型化に伴い、セラミックグリーンシート自体が薄
膜化されており、かかる状況の中、離型フィルム離型層
表面の粗大突起の高さが高い場合、セラミックスラリー
塗工時のスラリーのはじき、ピンホールの発生、グリー
ンシート剥離時にはグリーンシートの破断等の不具合が
生じる場合がある。そのため、離型フィルムの粗大突起
高さの低減化、特にそのベースフィルムの粗大突起高さ
低減化等の対策が必要となっている。
【0004】一方、ベースフィルムの粗大突起高さを著
しく低減化した場合、その表面は著しく平坦となり、離
型フィルムに加工後、巻き取る際にブロッキング発生や
離型フィルムの搬送性の悪化等の問題が生じる場合があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を解決しようとするものであり、その解決課題
は、離型フィルム加工時の取り扱い性が改良され、離型
フィルム上に設置する層に対する不具合を解消すること
のできる離型フィルム用ベースフィルムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を有するフィルム
により、上記課題が容易に解決できることを見いだし、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明の要旨は、一方の表面(A
面)の最大突起高さ(Rmax)が500nm以下であ
ることを特徴とする離型フィルム用ポリエステルフィル
ムに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明でいうポリエステルとは、ジカルボ
ン酸と、ジオールとからあるいはヒドロキシカルボン酸
とから重縮合によって得られるエステル基を含むポリマ
ーを指す。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、コハ
ク酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ドデカン二酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等を、ジオー
ルとしては、エチレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−ブタンジ
オール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ポリエチレングリコール等を、ヒドロキ
シカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等をそれぞれ例示すること
ができる。
【0010】かかるポリマーの代表的なものとして、ポ
リエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレー
ト等が例示される。これらのポリマーはホモポリマーで
あってもよく、また第3成分を共重合させたものでもよ
い。
【0011】本発明のフィルムとしては、優れた強度や
寸法安定性の観点から二軸延伸フィルムが好ましく用い
られるが、未延伸または少なくとも一方に延伸されたポ
リエステルフィルムを用いることもできる。
【0012】本発明におけるポリエステルフィルムは、
一方の表面(A面)のRmaxが500nm以下であ
り、さらには450nm以下、特に400nm以下が望
ましい。離型層設置面のRmaxが500nmより大き
い場合、A面上に離型層を設置した際に、離型層の抜け
(ピンホール)が発生し、実用上好ましくない。
【0013】また、A面における350nm以上の突起
の数(Pc)が200個/mm2以下であることが好ま
しい。350nm以上の突起の数が200個/mm2
り多いポリエステルフィルムの場合、離型層およびセラ
ミック層を設置してグリーンシートとした後、セラミッ
クコンデンサーを作成した際に、コンデンサーの不良率
が増加する傾向がある。
【0014】さらにA面の反対面(C面)のRmaxは
400〜1000nmの範囲が好ましく、さらには45
0〜900nm、特に500〜700nmが範囲が好ま
しい。離型層設置面の反対面のRmaxが400nm未
満である場合、離型層を設置した離型フィルムを巻き取
る際にブロッキングが生じることがある。さらに離型層
設置面の反対面のRmaxが1000nmより大きい場
合には、離型層を設けて巻き取った際に、離型層へのい
わゆる裏写りが生じ、離型層の脱落等が起こることがあ
る。
【0015】ポリエステルフィルムのA面およびC面の
Rmax値を上述の範囲とするには、不活性微粒子、例
えばシリカ、炭酸カルシウム、カオリン、酸化チタン、
酸化アルミニウム、硫酸バリウム、ゼオライト等の無機
粒子、またはシリコーン樹脂、架橋ポリスチレン、アク
リル樹脂等の有機粒子をフィルム中に配合させることが
好ましい。この場合、使用する粒子の平均粒径、添加
量、さらに粒径分布は、特に限定されるものではない
が、平均粒径は通常0.1〜4.0μm、添加量は通常
0.1〜1.0重量%、粒径分布はその分散が小さい方
が好ましい。
【0016】また、本発明のポリエステルフィルムのフ
ィルムヘーズは、20%以下であることが好ましく、さ
らには15%以下、特に10%以下が好ましい。フィル
ムヘーズが20%を超えると、そのフィルムを用いてグ
リーンシートとした際に、グリーンシートの検査として
広く用いられている、目視によるグリーンシートのピン
ホール検査の際の障害となる場合がある。
【0017】また本発明のポリエステルフィルムは、本
発明の要旨を越えない限り、単層フィルムであっても、
複数の層が積層された多層フィルムであってもよい。多
層フィルムにおいては、積層方法および層の数は特に限
定されない。
【0018】以下、本発明のフィルムの製造方法に関し
て具体的に説明するが、本発明の効果を満足する限り、
本発明は以下の例示に特に限定されるものではない。
【0019】公知の手法により乾燥したポリエステルチ
ップを溶融押出装置に供給し、それぞれのポリマーの融
点以上である温度に加熱し溶融する。次いで、溶融した
ポリマーをダイから押出し、回転冷却ドラム上でガラス
転移温度以下の温度になるように急冷固化し、実質的に
非晶状態の未配向シートを得る。この場合、シートの平
面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラムとの密
着性を高めることが好ましく、本発明においては静電印
加密着法および/または液体塗布密着法が好ましく採用
される。
【0020】本発明においては、このようにして得られ
たシートを2軸方向に延伸してフィルム化する。延伸条
件について具体的に述べると、前記未延伸シートを好ま
しくは縦方向に70〜145℃で2〜6倍に延伸し、縦
1軸延伸フィルムとした後、横方向に90〜160℃で
2〜6倍延伸を行い、150〜240℃で1〜600秒
間熱処理を行うことが好ましい。さらにこの際、熱処理
の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリン
グゾーンにおいて、縦方向および/または横方向に0.
1〜20%弛緩する方法が好ましい。また、必要に応じ
て再縦延伸、再横延伸を付加することも可能である。
【0021】本発明のポリエステルフィルムは、本発明
の効果を損なわない範囲であれば、その要求特性に応じ
て必要な特性、例えば帯電防止性、耐候性および表面硬
度の向上のため、必要に応じて縦延伸終了後、横延伸の
テンター入口前にコートをしてテンター内で乾燥する、
いわゆるインラインコートを行ってもよい。また、フィ
ルム製造後にオフラインコートで各種のコートを行って
もよい。このようなコートは片面、両面のいずれでもよ
い。コーティングの材料としては、オフラインコーティ
ングの場合は水系および/または溶媒系のいずれでもよ
いが、インラインコーティングの場合は水系または水分
散系が好ましい。
【0022】また、本発明のポリエステルフィルムに
は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、他の熱可
塑性樹脂、例えばポリエチレンナフタレート、ポリトリ
メチレンテレフタレート等を混合することができる。ま
た、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、顔料、蛍
光増白剤等を混合することができる。
【0023】本発明のポリエステルフィルムに離型層を
設置する場合、離型層を構成する材料は離型性を有する
ものであれば特に限定されるものではなく、硬化型シリ
コーン樹脂を主成分とするタイプでもよいし、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等の有機樹脂との
グラフト重合等による変性シリコーンタイプ等を使用し
てもよい。それらの中でも、硬化型シリコーン樹脂を主
成分とするものが離型性が良好な点で良い。
【0024】硬化型シリコーン樹脂の種類としては、溶
剤付加型・溶剤縮合型・溶剤紫外線硬化型、無溶剤付加
型、無溶剤縮合型、無溶剤紫外線硬化型、無溶剤電子線
硬化型等いずれの硬化反応タイプでも用いることができ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、種々の諸物性、
特性は以下のように測定、または定義されたものであ
る。実施例中、「%」は「重量%」を意味する。
【0026】(1)最大突起高さ(Rmax)の測定 3cm角のフィルム試料の表面にアルミニウム蒸着を行
い、直接位相検出干渉法、いわゆる2光束干渉法を用い
た非接触式3次元粗さ計(マイクロマップ社製512)
で、測定波長:554nm、対物レンズ倍率:20倍の
条件にて、232μm×177μmの測定領域における
P−V値を求め、50点の値を平均して試料の最大突起
高さ(Rmax)とした。
【0027】(2)突起の数の測定 3cm角のフィルム試料の表面にアルミニウム蒸着を行
い、直接位相検出干渉法いわゆる2光束干渉法を用いた
非接触式3次元粗さ計(マイクロマップ社製512)
で、測定波長:554nm、対物レンズ倍率:20倍の
条件にて、突起高さ分布曲線より、232μm×177
μmの測定領域における350nm以上の高さを持つ突
起の数を算出し、50点の値を平均して、1mm2当た
りにおける、350nm以上の高さを持つ突起の数(P
c)とした。
【0028】(3)フィルムヘーズの測定 JIS−K6714に準じ、日本電色工業社製分球式濁
度計NDHー20Dによりフィルムのヘーズを測定し
た。
【0029】(4)スラリー塗工性の評価 A層の表面に、硬化型シリコーン樹脂(信越化学製「K
S−779H」)100部、硬化剤(信越化学製「CA
T−PL−8」)1部、メチルエチルケトン(MEK)
/トルエン混合溶媒系2200部よりなる離型剤を、塗
工量が0.1g/mm2になるように塗布して離型フィ
ルムを得た。
【0030】その後、下記組成よりなるセラミックスラ
リーを湿潤状態で5μmとなるように離型面上に塗布
し、その際のスラリー塗工性を下記判定基準にて判定を
行った。
【0031】 <セラミックスラリー組成> セラミック粉体(チタン酸バリウム) 100部 結合剤(ポリビニルブチラール樹脂) 5部 可塑剤(フタル酸ジオクチル) 1部 トルエン/MEK混合溶媒(1:1の配合比率) 10部 <判定基準> ○○:スラリーの塗工性が極めて良好 ○:スラリーの塗工性が良好 △:微小なスラリーのはじきが見られる ×:スラリーをはじく なお、△は実用上問題ないレベルである。
【0032】(5)離型フィルムのブロッキング性の評
価 A層の表面に、硬化型シリコーン樹脂(信越化学製「K
S−779H」)100部、硬化剤(信越化学製「CA
T−PL−8」)1部、メチルエチルケトン(MEK)
/トルエン混合溶媒系2200部より成る離型剤を塗工
量が0.1g/mm2になるように塗布して離型フィル
ムを得た。
【0033】その後、作成した離型フィルムを10cm
角に裁断し、離型面と離型層が設けられていない面が合
わさるように10枚重ね、100℃、1時間、10Kg
/cm2の条件下でプレスした後、剥離の際のブロッキ
ング発生の程度を、下記判定基準にて判定した。
【0034】<判定基準> ○○:ブロッキングの発生が全く認められない ○:ブロッキングの発生が殆どない △:ブロッキングの発生が認められる ×:ブロッキングの発生が顕著に認められる。
【0035】なお、△は、実用上問題ないレベルであ
る。
【0036】実施例 1 (ポリエステルチップの製造法)ジメチルテレフタレー
ト100部、エチレングリコール70部、および酢酸カ
ルシウム一水塩0.07部を反応器にとり、加熱昇温す
ると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、
反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実
質的にエステル交換反応を終了した。
【0037】次に燐酸0.04部および三酸化アンチモ
ン0.035部を添加し、常法に従って重合した。すな
わち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃と
し、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mm
Hgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チ
ップ化してポリエステルAを得た。
【0038】上記ポリエステルAを製造する際、平均粒
径0.7μmの炭酸カルシウムを20000ppm添加
し、ポリエステルBを得た。
【0039】また、上記ポリエステルAを製造する際、
平均粒径0.8μmの炭酸カルシウムを20000pp
m添加し、ポリエステルCを得た。
【0040】さらに、上記ポリエステルAを製造する
際、平均粒径2.4μmの非晶質シリカを20000p
pm添加し、ポリエステルDを得た。
【0041】(ポリエステルフィルムの製造)上記ポリ
エステルA、Bをそれぞれ64%、36%の割合で混合
した混合原料1をA層およびC層の原料とし、ポリエス
テルAをB層の原料として、2台の押出機に各々を供給
し、各々285℃で溶融した後、A層およびC層を最外
層(表層)、B層を中間層として、20℃に冷却したキ
ャスティングドラム上に、2種3層の層構成で共押出し
冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、90℃に
て縦方向に4倍延伸した後、テンター内で予熱工程を経
て90℃で4倍、横延伸、230℃で10秒間の熱処理
を行い、厚さ38μmのポリエステルフィルムを得た。
なお、各層の厚さは下記表1に示すとおりであった。
【0042】得られたポリエステルフィルムは、スラリ
ー塗工性に優れ実用性の高いフィルムであった。
【0043】実施例2〜6 A層とC層の原料配合、および厚さを表1に示すとおり
とした以外、実施例1と同様にして製造し、ポリエステ
ルフィルムを得た。
【0044】得られたポリエステルフィルムは、スラリ
ー塗工性に優れ実用性の高いフィルムであった。
【0045】実施例7 ポリエステルA、Bをそれぞれ64%、36%の割合で
混合した混合原料1をA層の原料とし、ポリエステルA
をB層の原料、さらにポリエステルA、Dをそれぞれ9
4%、6%の割合で混合した混合原料2をC層の原料と
して、3台の押出機に各々を供給し、各々285℃で溶
融した後、A層およびC層を最外層(表層)、B層を中
間層として、20℃に冷却したキャスティングドラム上
に、3種3層の層構成で共押出し冷却固化させて無配向
シートを得た以外、実施例1と同様な方法にて製造し、
ポリエステルフィルムを得た。なお、ポリエステルフィ
ルムの各層の厚さは表1に示すとおりであった。
【0046】得られたポリエステルフィルムは、スラリ
ー塗工性に優れ、実用性の高いフィルムであった。
【0047】実施例8 C層の原料配合、A層の厚さを表1に示すとおりとした
以外、実施例7と同様な方法にて製造し、ポリエステル
フィルムを得た。なお、ポリエステルフィルムの各層の
厚さは表1に示すとおりであった。
【0048】得られたフィルムは、スラリー塗工性に優
れ、実用性の高いフィルムであった。
【0049】実施例9 A層、C層の原料配合および厚さを表2に示すとおりと
した以外、実施例1と同様な方法にて製造し、ポリエス
テルフィルムを得た。
【0050】得られたポリエステルフィルムは、スラリ
ー塗工性に優れ、実用性の高いフィルムであった。
【0051】比較例1 A層、C層の原料配合および厚さを下記表2に示すとお
りとした以外、実施例1と同様にして製造し、ポリエス
テルフィルムを得た。
【0052】得られたポリエステルフィルムは、ブロッ
キング性および透明性には優れているものの、スラリー
塗工性が劣っており、実用性に欠けたフィルムであっ
た。
【0053】比較例2 A層とC層の原料配合を表2に示すとおりとした以外、
実施例7と同様な方法にて製造し、ポリエステルフィル
ムを得た。
【0054】得られたポリエステルフィルムは、ブロッ
キング性および透明性には優れているものの、スラリー
塗工性が劣っており、実用性に欠けたフィルムであっ
た。
【0055】比較例3 A層、C層の原料配合および厚さを表2に示すとおりと
した以外、実施例1と同様な方法にて製造し、ポリエス
テルフィルムを得た。
【0056】得られたポリエステルフィルムは、ブロッ
キング性には優れているものの、スラリー塗工性および
透明性が劣っており、実用性に欠けたフィルムであった
以上、得られた結果をまとめて下記表1〜2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、離型フィルム加工時の
取り扱い性が改良され、離型フィルム上に設置する層に
対する不具合を解消することのできる離型フィルム用ベ
ースフィルムを提供することができ、その工業的価値は
高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 67:00 C08L 67:00 Fターム(参考) 4F071 AA46 AB21 AB26 AB30 AF19 AF27 AF30 AH19 BA01 BB06 BB08 BC01 BC14 BC15 4F100 AK41A AK41B AR00C AT00B BA01 BA02 BA03 BA10B BA10C EJ38 JK14A JL14C JN30A YY00A 4G052 DA02 DB10 5E082 AB03 BC38 FF05 FG06 FG26 FG46 KK01 LL02 PP04 PP08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の表面(A面)の最大突起高さ(R
    max)が500nm以下であることを特徴とする離型
    フィルム用ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 A面において、350nm以上の突起の
    数が200個/mm2以下であることを特徴とする請求
    項1記載の離型フィルム用ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 A面の反対面(C面)のRmaxが、下
    記式およびを同時に満足することを特徴とする請求
    項1または2記載の離型フィルム用ポリエステルフィル
    ム。 400nm≦C面のRmax≦1000nm …… A面のRmax≦C面のRmax ……
  4. 【請求項4】 フィルムヘーズが20%以下であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の離型フィ
    ルム用ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 積層体の構造であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の離型フィルム用ポリエス
    テルフィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のポリエステルフィルムの
    A面上に離型層を設けてなるグリーンシート用離型フィ
    ルム。
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