JP3471151B2 - 離型フィルム - Google Patents

離型フィルム

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JP3471151B2
JP3471151B2 JP30922295A JP30922295A JP3471151B2 JP 3471151 B2 JP3471151 B2 JP 3471151B2 JP 30922295 A JP30922295 A JP 30922295A JP 30922295 A JP30922295 A JP 30922295A JP 3471151 B2 JP3471151 B2 JP 3471151B2
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昌司 稲垣
慶英 尾崎
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三菱化学ポリエステルフィルム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型フィルムに関
し、さらに詳しくは、ポリエステルフィルムと硬化シリ
コーン樹脂塗膜との経時密着性および離型性に優れた離
型フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、粘接着剤等の粘接着面を保護するためのシリコーン
樹脂をコーティングした離型フィルムが種々開発されて
おり、特開昭47−34447号公報には縮合反応によ
り硬化するシリコーン樹脂組成物、特公昭52−409
18号公報には付加反応により硬化するシリコーン離型
性皮膜が記載されている。従来の離型フィルムは、ポリ
エステルフィルム等の基材に離型性を有するシリコーン
樹脂塗膜が形成された離型フィルムが主で、シリコーン
樹脂には、離型性があるため基材との密着性が悪いこと
が知られていた。この基材との密着性を改良する方法と
して、例えば、特開昭64−5838号公報、特開平3
−120042号公報には、ポリエステル表面にシラン
カップリング剤を用いた下塗り層を設けて、その上に離
型層を設ける方法が記載されている。しかしながら、ポ
リエステル表面にシランカップリング剤を用いた下塗り
層を設ける方法は、下塗り層を設ける工程、例えば、イ
ンラインコーティングやオフラインコーティングが別途
必要となり、工程の増加、塗液の管理、巻き替えによる
フィルムへの傷入り等繁雑になることや経費の増加にも
つながる。またシリコーンの表面状態、例えば、帯電や
異物の付着等が下塗り層の塗布抜けを引き起こすことが
多く、この抜けた部分での密着性の改良はできない。塗
布抜けを皆無にすることは極めて困難である。
【0003】また、特公昭62−2986号公報等に
は、架橋性シリコーンとシランカップリング剤からなる
皮膜を形成する方法が記載されている。しかしながら、
架橋性シリコーンとシランカップリング剤とからなるシ
リコーン皮膜に関しては、加えるシランカップリング剤
の影響で使用できるシリコーン樹脂が制限させられて離
型フィルムとしての設計の幅が狭められる欠点があるほ
かに、基材との密着力が強くなった場合には、剥離力を
軽くすることが難しい点があった。また、特開平5−2
5303号公報には、ポリエステル表面をコロナ処理等
により、表面濡れ指数をある範囲に変化させ熱硬化型シ
リコーン樹脂層を形成したものが記載されているが、密
着性改良効果はまだ少ない。また、ポリエステルフィル
ムと離型層との密着性を向上させるため、シリコーン変
性ウレタンあるいはアクリル樹脂等の非シリコーン系離
型層を用いる方法も有るが、この場合、軽い剥離性が得
られないのが実情であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み、離型性と密着性の二律背反する性質を同時に満
足させるべく鋭意検討を重ねた結果、ある特定のフィル
ム構成に硬化型シリコーン樹脂塗膜を形成することによ
り、実現できることを知見し、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、ポリエステルフィルムの少なくとも片面
、ポリエチレンテレフタレートの第三成分としてジカ
ルボン酸成分のイソフタル酸、アジピン酸またはセバシ
ン酸の1種または2種以上、グリコール成分のジエチレ
ングリコールと共重合された共重合ポリエチレンテレフ
タレートが0.05〜10μm共押出法により積層され
た複合化フィルムにおいて、少なくとも片面の共重合
リエチレンテレフタレート面に硬化シリコーン樹脂塗膜
が形成されていることを特徴とする離型フィルムを要旨
とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明にいう複合化フィルムとは、全ての層が押
出口金から共に溶融押し出される、いわゆる共押出法に
より、押し出されたフィルムであって、後に縦方向およ
び横方向の二軸方向に配向させたフィルムであるか、押
出ラミネート法により複合化されたフィルムであるか、
あるいはフィルム同士を接着剤等で張り合わせて複合化
したフィルム等であってもよい。これらの中でも共押出
法により得られた複合化フィルムが好適に用いられる。
本発明において、ポリエステルとは実質的にホモポリエ
ステルからなる。かかるポリエステルは、芳香族ジカル
ボン酸と脂肪族グリコールとを重縮合させて得られる。
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸などが挙げられ、脂肪族グリコ
ールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノ−ル等が挙げら
れる。代表的なポリエステルとしては、ポリエチレンテ
レフタレ−ト(PET)、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレ−ト(PEN)等が例示される。
中でもポリエチレンテレフタレート(PET)が汎用
性、経済性等の点で好適に使用される。
【0006】本発明において、共重合ポリエステルは、
第三成分を含有した共重合体である。かかる共重合ポリ
エステルのジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、
フタル酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸、アジピン酸、セバシン酸、およびオキシカルボン
酸(例えば、P−オキシ安息香酸など)の一種または二
種以上が挙げられ、グリコール成分として、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、ネオペンチルグリコール等の一種または二種以上
が挙げられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタ
レートの第三成分として、ジカルボン酸成分のイソフタ
ル酸、アジピン酸またはセバシン酸の1種または2種以
上、グリコール成分としてジエチレングリコールと共重
合された共重合ポリエチレンテレフタレートが好適であ
り、さらに共重合ポリエチレンテレフタレートのイソフ
タル酸成分が3〜30モル%、好ましくは5〜25モル
%、さらに好ましくは7〜20モル%の範囲で共重合さ
れた共重合ポリエチレンテレフタレートが好適である。
この値が3モル%未満では密着性の改良効果が小さくな
る傾向があり、この値が30モル%を超える場合には、
共重合ポリエステル樹脂の水分の乾燥等で取り扱いが難
しい場合がある。
【0007】本発明において、共重合ポリエステルの積
層厚さとしては、0.05〜10μm、好ましくは0.
1〜5μm、さらに好ましくは0.15〜3μmの範囲
である。この値が0.05μm未満では、押出成形の制
御が難しく、膜厚が不安定となるため好ましくない。ま
たこの値が10μmを超える場合には、密着性は飽和し
てしまい不経済である。またフィルムの強度が低下して
くる場合がある。複合化フィルムには、通常、粒子が含
有される。粒子としては特に限定されるものではない
が、平均粒径が0.02〜3μm、好ましくは0.02
〜2μmの酸化ケイ素、アルミナ、炭酸カルシウム、カ
オリンおよび特公昭59−5216号公報に記載されて
いるような架橋高分子微粉体等を挙げることができる。
これらの粒子は、単独あるいは2成分以上を同時に使用
してもよい。そしてその含有量は、通常0.02〜2重
量%,好ましくは0.04〜1重量%の範囲である。粒
子の含有量が0.02重量%未満では、フィルム製造工
程における巻き特性が劣る傾向がある。また粒子の含有
量が2.0重量%を超えると、フィルム表面の粗面化の
度合いが大きくなりすぎて、フィルムの透明性が低下す
る傾向がある。
【0008】複合化されたポリエステルフィルムに粒子
を配合する方法としては、特に限定されるものではな
く、公知の方法を採用し得る。例えば、ポリエステルを
製造する任意の段階において添加することができるが、
好ましくはエステル化の段階、もしくはエステル交換反
応終了後、重縮合反応開始前の段階でエチレングリコー
ル等に分散させたスラリーとして添加し、重縮合反応を
進めてもよい。またベント付き混練押出機を用い、エチ
レングリコールまたは水などに分散させた粒子のスラリ
ーとポリエステル原料とをブレンドする方法、または混
練押出機を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料と
をブレンドする方法などによって行われる。
【0009】本発明において、複合化フィルムには前述
の粒子以外にフィルムの易滑性を向上させるために、有
機滑剤を含有させることも好ましい手法である。有機滑
剤の種類としては特に限定するものではないが、脂肪族
化合物、脂肪酸エステル類、アルキレンビス脂肪族アミ
ドおよび芳香族アミド等が好ましい。脂肪族化合物とし
ては、モンタン酸等炭素数の多いものが好ましい。ま
た、脂肪族エステルとしては、モンタン酸エチレングリ
コールエステル等が挙げられる。アルキレンビス脂肪族
アミドおよび芳香族アミドとしては、ヘキサメチレンビ
スベヘンアミド、ヘキサメチレンビスステアリルアミ
ド、N,N’−ジステアリルテレフタルアミド等が挙げ
られる。これらの有機滑剤のフィルム中の含有量として
は、500ppm以下、好ましくは200ppm以下が
好適である。これらの滑剤が余りに多量に混入すると、
フィルムに各種塗布等を施す際の接着性が低下したり、
フィルムの色目として黄味が強くなりすぎるため好まし
くない。さらに、複合化フィルムの接着性を向上させる
目的で、共重合層にポリアルキレングリコール類を含有
させることも好適である。ポリアルキレングリコールと
しては、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール等を挙げること
ができる。
【0010】これらのポリアルキレングリコールをフィ
ルム中に含有させる方法としては、エステル交換中、重
合中に反応系に添加する、ポリアルキレングリコールを
共重合させた重合体をブレンドする、ポリエステルの乾
燥時または、押出時に練り込む等、いかなる方法でもよ
い。ただし、本発明のフィルムの透明性を損なわないよ
うに、ポリアルキレングリコールとしては、分子量10
000以下、好ましくは8000以下のものを用いるの
が好ましく、またそのフィルム中の含有量は、1.0重
量%以下、好ましくは、0.5重量%以下とするのが好
ましい。また、本発明の複合化フィルムは、必要に応じ
て安定剤、酸化防止剤等の添加剤を含有するものであっ
てもよい。本発明の複合化ポリエステルフィルムは、フ
ィルムとして製膜できる厚さであればよく、例えば、1
〜500μm、好ましくは3〜400μm、さらに好ま
しくは6〜350μm厚みのフィルムとした場合、優れ
た効果を発揮する。フィルム厚さが1μm未満では、離
型フィルムとして加工する際、連続性がなくなる傾向が
ある。また、フィルム厚さが500μmを超える場合に
は、フィルムの可撓性がなくなり取扱性が悪くなる傾向
がある。また、中間層の厚みとしては、特に限定されな
い。
【0011】次に本発明の複合化フィルムの製造方法に
ついて具体的に説明するが、本発明の複合化フィルムの
製造方法は以下の製造例に何ら限定されるものではな
い。先に述べたポリエステル原料を使用し、複数台の押
出機、複数層のマルチマニホールドダイまたはフィード
ブロックを用い、それぞれのポリエステルを積層して口
金から複数層の溶融シートを押出し、冷却ロールで冷却
固化して未延伸シートを得る方法が好ましい。この場
合、シートの平面性を向上させるため、シートと回転冷
却ドラムとの密着性を高める必要があり、静電印加密着
法および/または液体塗布密着法が好ましく採用され
る。次いで、得られた未延伸フィルムは二軸方向に延伸
して二軸配向される。すなわち、先ず前記の未延伸シー
トを一方向にロールまたはテンター方式の延伸機により
延伸する。延伸温度は、通常70〜120℃、好ましく
は80〜110℃であり、延伸倍率は、通常2.5〜7
倍、好ましくは3.0〜6倍である。次いで、一段目の
延伸方向と直交する方向に延伸を行う。延伸温度は、通
常70〜120℃、好ましくは80〜115℃であり、
延伸倍率は、通常3.0〜7倍、好ましくは3.5〜6
倍である。引き続き、130℃〜250℃の範囲の温度
で30%以内の弛緩下で熱処理を行い、二軸延伸フィル
ムを得る。延伸工程中にフィルム表面を処理する、いわ
ゆるインラインコーティングを施すことができる。それ
は、以下に限定するものではないが、例えば、1段目の
延伸が終了して、2段目の延伸前に、帯電防止性、滑り
性、接着性等の改良、2次加工性改良等の目的で、水溶
液、水系エマルジョン、水系スラリー等によってコーテ
ィング処理を施すことができる。
【0012】上記の延伸においては、一方向の延伸を2
段階以上で行う方法を用いることもできる。その場合、
最終的に二方向の延伸倍率がそれぞれ上記範囲となるよ
うに行うのが好ましい。また、前記の未延伸シートを面
積倍率が10〜40倍になる様に同時二軸延伸を行うこ
とも可能である。さらに、必要に応じて熱処理を行う前
または後に再度縦および/または横方向に延伸しても良
い。本発明においては、複合化フィルムのうち少なくと
も片面の共重合ポリエステル面に硬化シリコーン樹脂塗
膜を設けることが必要である。硬化シリコーン樹脂塗膜
は、フィルムに離型特性を付与する層であり、硬化性シ
リコーン樹脂を含有する塗液をコーティングし乾燥、硬
化させることで形成させる。この場合、インラインコー
ティングとオフラインコーティングの両方を用いること
ができるが、オフラインコーティングで硬化樹脂塗膜を
形成することが好ましい。硬化型シリコーン樹脂として
は特に限定されるものではないが、例えば縮合反応型、
付加反応型、紫外線硬化型、電子線硬化型などいずれの
ものでも用いることができる。
【0013】本発明において、硬化型シリコーン樹脂を
コーティングする方法としては、リバースロールコート
法、グラビアロールコート法、エア−ナイフコート法
等、公知の方法によりコーティングすることができる。
例えば塗布された熱硬化型シリコーン樹脂は、50℃〜
150℃、好ましくは80℃〜130℃の範囲の温度で
2分以内、好ましくは1分以内の時間で加熱処理するこ
とにより、硬化皮膜を形成することができる。硬化型シ
リコーン樹脂の塗布量としては、1〜25g/m3 、好
ましくは2〜20g/m3 の範囲が好ましく、硬化後の
シリコーン樹脂塗膜の厚みは0.05〜1μm、さらに
は0.1〜0.5μmの範囲が好ましい。塗膜厚みが
0.05μm未満の場合には、離型性能が低下する傾向
がある。また塗膜厚みが1μmを超える場合には、塗膜
の硬化が不十分となり、離型性能が経時的に変化するよ
うになる恐れがある。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。 (1)ラブオフテスト コーティング後、試料を23℃/50%RHの室内に3
0日間放置後、コーティング面を指先で数回摩擦し、硬
化シリコーン皮膜の脱落の具合を下記の評価基準にて判
断し、密着性の目安とした。 ○:脱落なし(密着性良好);△:若干脱落するが、実
用上問題ないレベル;×:脱落あり(密着性不良) (2)剥離力試験 離型フィルムの硬化シリコーン樹脂塗布面に日東電工社
製No.502両面粘着テープを貼り、ゴムローラーを
用いて450g/cmの線圧で圧着し、50mm幅に切
り出し剥離力測定用試料とした。圧着してから1時間放
置後インストロン型引張試験機を用いて、180°方向
に引張速度300mm/分で剥し、その応力の平均値を
その試料の剥離力とした。この試験を10回繰り返し行
い、10回の相加平均をもって剥離力とした。なおこの
試験を行った雰囲気は、23℃/50%RHの標準状態
である。
【0015】製造例1(ポリエステルA) ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
60部および酢酸マグネシウム・4水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留去
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いで、平均粒径1.45μmのシリカ粒子を
0.1部含有するエチレングリコールスラリーを反応系
に添加し、さらにエチルアシッドフォスフェート0.0
4部、三酸化アンチモン0.04部を添加した後100
分で温度を280℃、圧力を15mmHgとし、以後も
徐々に圧力を減じ、最終的に0.3mmHgとした。4
時間後、系内を常圧に戻し、ポリエステルAを得た。ポ
リエステルAのシリカ粒子含有量は0.1%であった。 製造例2(ポリエステルB) 製造例1において、平均粒径1.45μmのシリカ粒子
を0.3部含有するエチレングリコールスラリーを反応
系に添加しない以外は製造例1と同様にして、ポリエス
テルBを得た。
【0016】製造例3(共重合ポリエステルC) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート80部とジメチルイソフタレート20部に変更
した以外は製造例1と同様にして共重合ポリエステルC
を得た。 製造例4(共重合ポリエステルD) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート90部とジメチルイソフタレート10部に変更
した以外は製造例1と同様にして共重合ポリエステルD
を得た。 製造例5(共重合ポリエステルE) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート95部とジメチルイソフタレート5部に変更し
た以外は製造例1と同様にして共重合ポリエステルEを
得た。
【0017】製造例6(共重合ポリエステルF) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート90部とジメチルアジペート10部に変更した
以外は製造例1と同様にして共重合ポリエステルFを得
た。 製造例7(共重合ポリエステルG) 製造例1において、グリコール成分をエチレングリコー
ル90部とジエチレングリコール10部に変更した以外
は製造例1と同様にして共重合ポリエステルGを得た。 製造例8(共重合ポリエステルH) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート60部とジメチルイソフタレート40部に変更
した以外は製造例1と同様にして共重合ポリエステルH
を得た。 製造例9(共重合ポリエステルI) 製造例1において、ジカルボン酸成分をジメチルテレフ
タレート99部とジメチルイソフタレート1部に変更し
た以外は製造例1と同様にして共重合ポリエステルIを
得た。
【0018】実施例1 ポリエステルAを180℃で4時間、不活性ガス雰囲気
中で、共重合ポリエステルCを160℃で24時間、真
空乾燥機中でそれぞれ乾燥し、別個の溶融押出機により
290℃で溶融押出し、これらのポリマーをフィードブ
ロック内で合流して積層し、静電印加密着法を用いて表
面温度を40℃に設定した冷却ロール上で冷却固化して
積層未延伸シートを得た。得られたシートを85℃で
3.2倍縦方向に延伸した。次いで、フィルムをテンタ
ーに導き100℃で3.2倍横方向に延伸した後、23
0℃にて熱固定を行い、層構成がA/Cであり、各層の
厚さが37/1(μm)である厚さ38μmの複合化フ
ィルムを得た。次いで得られた複合化フィルムの共重合
ポリエステル層側に硬化性シリコーン樹脂(信越化学工
業社製KS−779)100重量部、硬化剤(信越化学
工業社製CAT PL−8)1重量部、メチルエチルケ
トン/トルエン/n−ヘプタン混合溶媒2200重量部
からなる塗布液を用いて、マイヤーバーにて硬化後の塗
布厚みが0.1μmとなるように塗布し、硬化シリコー
ン樹脂皮膜を形成した離型フィルムを得た。
【0019】実施例2 実施例1において層構成がA/Dであり、各層の厚さが
37.9/0.1(μm)である厚さ38μmの複合化
フィルムとする以外は実施例1と同様にして離型フィル
ムを得た。 実施例3 実施例1において層構成がA/Dであり、各層の厚さが
37/1(μm)である厚さ38μmの複合化フィルム
とする以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得
た。 実施例4 実施例3において、共重合ポリエステル層側に硬化性シ
リコーン樹脂(信越化学工業社製KS−723A)10
0重量部、(信越化学工業社製KS−723B)25
部、硬化剤(信越化学工業社製CAT PS−3)5重
量部、メチルエチルケトン/トルエン/n−ヘプタン混
合溶媒2200重量部からなる塗布液を使用する以外は
実施例3と同様にして離型フィルムを得た。 実施例5 実施例3において、共重合ポリエステル層側に硬化性シ
リコーン樹脂(信越化学工業社製X−62−5039
A)100重量部、硬化剤(信越化学工業社製X−62
−5039B)5重量部、メチルエチルケトン/トルエ
ン/n−ヘプタン混合溶媒2200重量部からなる塗布
液を使用する以外は実施例3と同様にして離型フィルム
を得た。
【0020】実施例6 実施例1において層構成がA/Dであり、各層の厚さが
35/3(μm)である厚さ38μmの複合化フィルム
とする以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得
た。 実施例7 実施例1において層構成がA/Eであり、各層の厚さが
37/1(μm)である厚さ38μmの複合化フィルム
とする以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得
た。 実施例8 実施例4において層構成がA/Fであり、各層の厚さが
37/1(μm)である厚さ38μmの複合化フィルム
とする以外は実施例4と同様にして離型フィルムを得
た。 実施例9 実施例1において層構成がA/Gであり、各層の厚さが
36/2(μm)である厚さ38μmの複合化フィルム
とする以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得
た。
【0021】比較例1 実施例1において共重合ポリマーHを乾燥した際、当該
ポリマーが融着し、押出に供することができなかった。 比較例2 実施例1において層構成がA/Cであり、各層の厚さが
37.99/0.01(μm)である厚さ38μmの複
合化フィルムを得ようとしたが、共重合ポリエステルC
を押し出すための押出機が吐出変動を起こし、複合化フ
ィルムは得られなかった。
【0022】比較例3 実施例1において層構成がA/Bであり、各層の厚さが
37/1(μm)である厚さ38μmの複合化フィルム
とする以外は実施例1と同様にして離型フィルムを得
た。 比較例4 比較例3において硬化シリコーン樹脂塗布液が実施例4
で使用したもの使用する以外は比較例3と同様にして離
型フィルムを得た。 比較例5 比較例3において硬化シリコーン樹脂塗布液が実施例5
で使用したもの使用する以外は比較例3と同様にして離
型フィルムを得た。以上、得られた結果をまとめて下記
表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の離型フィルムは、ポリエステル
フィルムと硬化シリコーン樹脂塗膜との経時密着性およ
び離型性に優れ、各種分野の離型フィルムとして使用さ
れた場合に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29K 67:00 B29K 67:00 83:00 83:00 B29L 9:00 B29L 9:00 (56)参考文献 特開 平2−3307(JP,A) 特開 平7−1692(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 27/36 B29C 55/12 - 55/16 B32B 7/06 B32B 27/00 B29K 67:00 B29K 83:00 B29L 9:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    、ポリエチレンテレフタレートの第三成分としてジカ
    ルボン酸成分のイソフタル酸、アジピン酸またはセバシ
    ン酸の1種または2種以上、グリコール成分のジエチレ
    ングリコールと共重合された共重合ポリエチレンテレフ
    タレートが0.05〜10μm共押出法により積層され
    た複合化フィルムにおいて、少なくとも片面の共重合
    リエチレンテレフタレート面に硬化シリコーン樹脂塗膜
    が形成されていることを特徴とする離型フィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステルフィルムが二軸配向された
    ポリエチレンテレフタレートである請求項1記載の離型
    フィルム。
  3. 【請求項3】 硬化シリコーン樹脂塗膜がオフラインコ
    ートにより形成されてなる請求項1記載の離型フィル
    ム。
  4. 【請求項4】 共重合ポリエチレンテレフタレートがイ
    ソフタル酸3〜30モル%の範囲で共重合された共重合
    ポリエチレンテレフタレートである請求項3記載の共重
    合ポリエチレンテレフタレート。
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