JP2002273744A - 3層構造クッションパッド及びその製造方法 - Google Patents

3層構造クッションパッド及びその製造方法

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JP2002273744A
JP2002273744A JP2002049696A JP2002049696A JP2002273744A JP 2002273744 A JP2002273744 A JP 2002273744A JP 2002049696 A JP2002049696 A JP 2002049696A JP 2002049696 A JP2002049696 A JP 2002049696A JP 2002273744 A JP2002273744 A JP 2002273744A
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C44/04Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities
    • B29C44/0461Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by having different chemical compositions in different places, e.g. having different concentrations of foaming agent, feeding one composition after the other
    • B29C44/0469Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by having different chemical compositions in different places, e.g. having different concentrations of foaming agent, feeding one composition after the other provided with physical separators between the different materials, e.g. separating layers, mould walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/58Upholstery or cushions, e.g. vehicle upholstery or interior padding

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で高品質な3層層構造クッションパッド
及びこれを簡単に製造できる方法を提供すること。 【解決手段】 3層構造クッションパッド9は,低反発
低硬度材よりなる着座上部92と,高反発高硬度材より
なる着座下部91及びサイド部94と,これらの間に介
設された柔軟性仕切材93とからなる。柔軟性仕切材9
3は,通気性布材であり,着座時の形状に沿うように3
層構造クッションパッド9の前後方向において曲線状に
配置されている。また,着座上部92とサイド部94と
の間には溝95を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,例えば自動車用シートに用いら
れる座面部用,背中部用シートクッションなどの3層構
造クッションパッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】例えば自動車シートには,その形状を保つ
と共に座り心地を向上させるため,弾力性のあるウレタ
ン発泡体等よりなる発泡成形体が用いられている。従
来,発泡成形体は,例えば2層構造であって,上層に低
硬度ウレタン発泡体,下層に高硬度ウレタン発泡体を用
いたものがある。しかしながら,この2層構造の発泡成
形体を自動車用シートに用いた場合には,安定した良好
な着座姿勢を保つことが困難であり,長時間の着座によ
る疲労が大きくなるという問題がある。
【0003】これに対し,上記の上下層の間に,着座部
分を予め凹状の窪み面に形成した仕切板を介設して3層
構造とすることにより,安定した着座姿勢を長期に渡っ
て確保することができる。この3層構造の発泡成形体を
製造する方法としては,例えば予め1層を成形してお
き,これを成形型内にセットし,仕切板と残りの1層を
成形する方法がある。
【0004】また,他の方法としては,例えば特開平7
−108544号公報に示されているごとき方法があ
る。即ち,この方法においては,まず成形用型として,
上型,下型及びこれらの間に中型を備えた成形型を用い
る。そして,下型に上層用のウレタン発泡原液を注入
し,次いで,予め仕切板をセットした中型を閉じて下型
を閉塞する。次いで,仕切板上に下層用のウレタン発泡
原液を注入し,次いで上型を閉じて中型を閉塞する。こ
れにより,上層,仕切板,下層の3層構造の発泡成形体
が得られる。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の発
泡成形体の製造方法においては,次の問題がある。即
ち,上記の予め1層を成形しておく方法においては,成
形型を用いた成形作業が2回必要となり,製造工程の複
雑化,製造コストの増加を招いてしまう。
【0006】また,上記の特開平7−108544号公
報に示された方法においては,使用する成形型として,
上記のごとく,上型と下型以外に中型を備えたものを用
いる必要がある。さらに,ウレタン発泡原液の発泡によ
り発生するガスを抜くためのベントを下型と中型の間等
に設ける必要がある。そのため,成形型の構造が複雑と
なり,設備コストも増大する。
【0007】また,これら従来の製造方法により得られ
た3層構造発泡成形体は,上記複雑な製造工程等により
製造されたものであり,2層構造のものに比べてコスト
の高いものとなる。そのため,従来よりも安価で,かつ
従来以上の品質を有する3層構造発泡成形体,及びその
製造方法の開発が望まれていた。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,安価で高品質な3層構造クッションパッ
ド及びこれを簡単に製造できる方法を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,着座上部は低反
発低硬度材により,一方着座下部及びサイド部は高反発
高硬度材よりなり,上記着座上部と上記着座下部及びサ
イド部との間には柔軟性仕切材を配設してなる3層構造
クッションパッドを製造するに当たり,成形型のキャビ
ティ内に,上端部を曲線状に形成した一対の側板と,こ
れらを繋ぐ前板よりなる係止部を立設すると共に,該係
止部の上端部の間に上記柔軟性仕切材を架設して,係止
部と柔軟性仕切材と成形型底面とによって囲まれた第1
成形部を形成し,次いで,上記柔軟性仕切材に設けた注
入口から上記第1成形部内に上記着座上部用の低反発低
硬度材を形成するための第1発泡原液を注入し,次い
で,上記第1成形部以外のキャビティ内に上記着座下部
及びサイド部の高反発高硬度材を形成するための第2発
泡原液を注入し,これらを発泡させることを特徴とする
3層構造クッションパッドの製造方法である。
【0010】本製造方法においては,上記着座上部と上
記着座下部及びサイド部との間には上記係止部を設け,
これに上記柔軟性仕切材を配設するため,該柔軟性仕切
材を着座時の形状に沿って上記着座上部と上記着座下部
との境界に極めて容易に配設することができる。また,
上記第1発泡原液の注入口は,上記柔軟性仕切材にナイ
フ等で切り込みを入れるだけで容易に形成できる。この
ように,本方法によれば上記3層構造クッションパッド
を容易に,生産効率よく製造することができる。
【0011】また,請求項2の発明のように,上記係止
部のうちの一対の側板は,成形型に対して着脱可能に配
設してあることが好ましい。これにより,異なる形状の
係止部を多数用意しておき,得ようとする3層構造クッ
ションパッドの構造に応じて係止部を取り替えることに
より,内部構造の異なる多種類の3層構造クッションパ
ッドを1種類の成形型で製造することができる。
【0012】更に,請求項3の発明のように,上記係止
部の上端部には上記柔軟性仕切材を係止するための係止
ピンを有することが好ましい。これにより,成形型のキ
ャビティ内に立設された係止部の上端部に上記柔軟性仕
切材を架設する際,該柔軟性仕切材を上記係止ピンに係
止することにより,容易にかつ確実に上記架設作業を行
うことができる。
【0013】また,請求項4の発明のように,上記柔軟
性仕切材は通気性布材であることが好ましい。これによ
り,第1発泡原液が発泡している過程で生じる発泡ガ
ス,及び注入口から排出できなかった空気を上部へ排出
することができる。
【0014】次に,請求項5の発明のように,上記低反
発低硬度材及び高反発高硬度材はウレタンフォームであ
り,上記低反発低硬度材は,反発弾性率が30〜70
%,25%ILD硬度が8〜20Kgf/314cm2
であり,上記高反発高硬度材は,反発弾性率が70〜8
5%,25%ILD硬度が15〜30Kgf/314c
2であることが好ましい。これにより,振動に対する
減衰効果が発揮され,座り心地のよいクッションパッド
を得ることができる。
【0015】ここで,25%ILDとは,試料を直径2
0cmの円盤で25%圧縮したときの硬度のことをい
う。また,上記の314cm2は,直径20cmの円盤
の面積であり,上記ILDは,局部圧縮(INDENT
ATION LOAD DEFLECTION)の略で
ある。
【0016】また,上記低反発低硬度材の反発弾性率が
30%未満の場合には,復元力が極めて小さく,クッシ
ョン性が乏しくなるという問題があり,一方,反発弾性
率が70%を超える場合には,低周波領域における振動
に対する減衰効果が期待できないという問題がある。
【0017】上記低反発低硬度材の25%ILD硬度が
8Kgf/314cm2未満の場合には,着座用シート
として用いた際に,柔らかすぎて着座者の尻部,及び大
腿部が仕切板の硬さを感じてしまい,着座者に不快感を
与えてしまうという問題がある。一方,25%ILD硬
度が20Kgf/314cm2を超える場合には,硬す
ぎて,着座者にソフトな乗り心地を与えることができな
いという問題がある。
【0018】上記高反発高硬度材の反発弾性率が70%
未満の場合には,高周波領域における振動に対する充分
な減衰効果が期待できないという問題があり,一方,反
発弾性率が85%を超える場合には,低周波領域におけ
る振動に対する減衰性が悪化するという問題がある。
【0019】上記高反発高硬度材の25%ILD硬度が
15Kgf/314cm2未満の場合には,高周波領域
における振動に対する充分な減衰効果が期待できないと
いう問題があり,一方,25%ILD硬度が30Kgf
/314cm2を超える場合には,やはり高周波領域に
おける振動に対する減衰効果が期待できないという問題
がある。
【0020】次に,請求項6の発明は,着座上部は低反
発低硬度材により,一方着座下部及びサイド部は高反発
高硬度材よりなり,上記着座上部と上記着座下部との間
には柔軟性仕切材を配設してなる3層構造クッションパ
ッドであり,かつ上記柔軟性仕切材は通気性布材であ
り,上記着座上部と上記サイド部との間には溝を有して
いることを特徴とする3層構造クッションパッドにあ
る。
【0021】本発明においては,上記着座上部と上記着
座下部との間には柔軟性仕切材を配設してあるので,上
記着座上部と上記着座下部との境界を長期間維持するこ
とができる。また,3層構造クッションパッドを,容易
に,かつ,高品質な状態で製造することができる。
【0022】また,請求項7の発明のように,上記柔軟
性仕切材は,上記3層構造クッションパッドの前後方向
において曲線状に配置されていることが好ましい。これ
により,着座時の形状に沿って上記柔軟性仕切材を配置
することが可能になる。
【0023】また,請求項8の発明のように,上記低反
発低硬度材及び高反発高硬度材はウレタンフォームであ
り,上記低反発低硬度材は,反発弾性率が30〜70
%,25%ILD硬度が8〜20Kgf/314cm2
であり,上記高反発高硬度材は,反発弾性率が70〜8
5%,25%ILD硬度が15〜30Kgf/314c
2であることが好ましい。
【0024】上述のように材質特性を限定することによ
り,本発明の3層構造クッションパッドは,振動に対す
る減衰効果が発揮され,座り心地のよいクッションパッ
ドが得られる。なお,上記各数値の範囲限定理由は,前
述の請求項5における理由と同様である。
【0025】以下に,参考として,上記3層構造クッシ
ョンパッドに関連する3層構造発泡成形体の製造方法に
つき説明する。すなわち,第1の3層構造発泡成形体の
製造方法として,発泡体よりなる第1層と,仕切板を介
してさらに形成された発泡体よりなる第2層とからなる
3層構造の発泡成形体を製造するに当たり,上記仕切板
には,第1層形成用の第1発泡原液を注入するための注
入口と,一端が該注入口の近傍に固定されていると共に
自由に折り返し可能なヒンジ部を有する閉塞蓋とを予め
設けておき,まず成形型に上記仕切板をセットし,次い
で該仕切板の上記注入口から上記第1発泡原液を注入す
ると共に発泡させ,一方,上記第2層形成用の第2発泡
原液は,上記第1発泡原液による発泡体により上記閉塞
蓋が閉じられた後に上記仕切板の上記注入口に上記第2
発泡原液による発泡体が到達するように注入することを
特徴とする3層構造発泡成形体の製造方法がある。
【0026】本製造方法において最も注目すべきこと
は,上記仕切板には,上記注入口と上記閉塞蓋とを予め
設けてあり,かつ,上記第2発泡原液は,上記第1発泡
原液による発泡体により上記閉塞蓋が閉じられた後に上
記仕切板の上記注入口に上記第2発泡原液による発泡体
が到達するように注入することである。即ち,第2発泡
原液の注入は,これが注入口から仕切板の下方へ浸入し
ないように行う。
【0027】上記仕切板は,例えば樹脂製又は金属製の
ものを用い,必要に応じて所望形状に予め成形してお
く。また,上記注入口は,第1発泡原液を注入可能な大
きさであればよく,その形状等には特に制限はない。
【0028】また,注入口を開閉する上記閉塞蓋として
は,後述する種々の構造をとることができる。少なくと
も,閉塞蓋は,その一端が仕切板に固定されていると共
に自由に折り返し可能なヒンジ部を有することが必要で
ある。また,閉塞蓋としては,例えば紙,樹脂等を薄板
状に形成したものを用いることができる。
【0029】閉塞蓋の仕切板への固定は,例えばステー
プラー(いわゆるホッチキス),接着剤,粘着テープ,
縫製等の各種の固定方法により行うことができる。ま
た,上記ヒンジ部としては,例えば閉塞蓋自体の厚みを
局部的に溝状に薄くして折り曲げ可能としたもの,単に
テープ止めしてそのテープをヒンジ部として利用するも
の等,種々の構成をとることができる。
【0030】次に,本製造方法における作用につき説明
する。本製造方法により3層構造発泡成形体を製造する
に当たっては,まず上記成形型に上記仕切板をセットす
る。次いで,仕切板の注入口から第1層成形用の第1発
泡原液を注入する。
【0031】一方,第2発泡原液は,上記第1発泡原液
の注入タイミングに関わらず,仕切板の注入口が上記閉
塞蓋により閉じられた後にその注入口に第2発泡原液に
よる発泡体が到達するように注入する。これにより,第
2発泡原液は,注入口から仕切板の下方の成形型側に浸
入することなく仕切板上に積層される。
【0032】この一連の工程により,成形型内において
下層から第1層,仕切板,第2層の順に積層された3層
構造発泡成形体が得られる。このように,本発明の製造
方法においては,上記注入口及び閉塞蓋を備えた特殊な
仕切板を用いるため,高品質な3層構造発泡成形体を簡
単に製造することができる。即ち,上記仕切板に上記注
入口を設けたことにより,成形用型に特殊な工夫をする
ことなく,仕切板を成形型にセットしたままで第1発泡
原液の注入及びガス抜きを行うことができる。
【0033】また,仕切板には,注入口を開閉する閉塞
蓋を設けてある。そして,この閉塞蓋は,ヒンジ部を起
点として自由に折り曲げ可能である。そのため,第1発
泡原液による発泡体により,自動的に閉じられる。それ
故,仕切板上に第2発泡原液を注入した際に,第1発泡
原液側に浸入してこれと混じり合うことを確実に防止す
ることができる。したがって,本製造方法によれば,安
価で品質に優れた3層構造発泡成形体を容易に製造する
ことができる。
【0034】上記第1の3層構造発泡成形体の製造方法
においては,上記第2発泡原液の注入は,上記第1発泡
原液の注入後であることが好ましい。これにより,第2
発泡原液による発泡体の上記仕切板の注入口への到達タ
イミングをより確実に調整することができる。また,上
記第2発泡原液の注入は,上記第1発泡原液の注入後で
あって,上記閉塞蓋が閉じられる前であることが好まし
い。これにより,成形のサイクルタイムをさらに短縮す
ることができる。
【0035】また,上記仕切板は上記成形型に略水平に
セットされ,上記閉塞蓋は下方側に位置することが好ま
しい。この場合には,仕切板をセットした際に上記閉塞
蓋をその自重により開くことができる。それ故,成形作
業を容易に行うことができる。また,上記第1発泡原液
及び上記第2発泡原液の注入後,上記仕切板の上記閉塞
蓋が閉じられる前に,上記成形型を閉じることが好まし
い。この場合には,成形のサイクルタイムの短縮を図る
ことができる。
【0036】上記3層構造発泡成形体を製造する方法と
しては,以下の方法を採用することもできる。すなわ
ち,3層構造発泡成形体の他の製造方法として,成形型
に仕切板をセットし,該仕切板により成形用の空間を第
1空間と第2空間とに区分し,それぞれの空間に発泡原
液を注入・発泡させることにより,上記仕切板を介した
第1層の発泡体と第2層の発泡体よりなる3層構造の発
泡成形体を製造するに当たり,上記仕切板には,上記第
1層形成用の第1発泡原液を注入するための注入口と,
一端が該注入口の近傍に固定されていると共に自由に折
り返し可能なヒンジ部を有する閉塞蓋とを予め設けてお
き,まず上記成形型に上記仕切板をセットし,次いで該
仕切板の上記注入口から上記第1発泡原液を注入すると
共に発泡させて,上記第1発泡原液による発泡体により
上記閉塞蓋が閉じられることにより,上記第1空間が閉
塞されることを特徴とする3層構造発泡成形体の製造方
法がある。
【0037】本製造方法において最も注目すべきこと
は,上記第1空間の閉塞は,上記第1発泡原液による発
泡体により上記閉塞蓋が閉じられることにより行われる
ことである。これにより,従来のような複雑な構造の成
形型を用いることなく,容易に3層構造の発泡成形体を
製造することができる。
【0038】上記3層構造発泡成形体の他の製造方法に
おいては,上記閉塞蓋が閉じられる前に上記成形型は閉
塞されており,上記第1発泡原液による発泡体により上
記閉塞蓋が閉じられることにより,上記第1空間と上記
第2空間とが仕切られることが好ましい。これにより,
成形のサイクルタイムの短縮を図ることができる。
【0039】また,上記第2発泡原液の注入は,上記第
1発泡原液の注入後であって,上記閉塞蓋が閉じられる
前であることが好ましい。この場合にも,成形のサイク
ルタイムの短縮を図ることができる。
【0040】また,上記仕切板は,チップウレタンフォ
ームにより作製されていることが好ましい。これによ
り,通気性を有するチップウレタンフォームの微細なセ
ル状空洞を通して,第1発泡原液が発泡している過程で
生じる発泡ガス,及び注入口から排出できなかった空気
を上部へ排出することができる。
【0041】また,上記仕切板の上記閉塞蓋は,複数枚
に分割されて構成されていることが好ましい。これによ
り,閉塞蓋を分割した各片の大きさを分割しない場合よ
りも小さくすることができ,開閉動作をさらにスムーズ
に行うことができる。
【0042】以下に,参考として,上記3層構造クッシ
ョンパッドに関連する3層構造発泡成形体につき説明す
る。即ち,3層構造発泡成形体の1つとして,ウレタン
発泡体よりなる第1層と,該第1層と異なるウレタン発
泡体よりなる第2層と,上記第1層と第2層との間に介
設された仕切板とからなる3層構造の発泡成形体であっ
て,上記仕切板には,閉塞蓋が配設されていることを特
徴とする3層構造発泡成形体がある。
【0043】本成形体において最も注目すべきことは,
上記仕切板には,発泡成形体の製造過程において有効な
閉塞蓋を有していることである。これにより,3層構造
発泡成形体を非常に簡単にかつ高品質な状態で製造する
ことができ,製造コストの低減,ひいては製品価格の低
下を図ることができる。それ故,上記3層構造発泡成形
体は,高品質でかつ安価なものとなる。
【0044】上記3層構造発泡成形体においては,上記
仕切板はチップウレタンフォームにより作製されている
ことが好ましい。この場合には,チップウレタンフォー
ムは,樹脂板,金属板に比べて柔軟性が大きく,適度な
硬さがあるため,着座用シートとして用いた際に,着座
者の体格の違いからくる尻部,及び大腿部形状の違いに
追従しやすく,着座者を支持しやすいという効果が得ら
れる。
【0045】また,上記第1層は反発弾性率70〜85
%,25%ILD硬度15〜30Kgf/314cm2
の高反発高硬度材であり,上記第2層は反発弾性率30
〜70%,25%ILD硬度8〜20Kgf/314c
2の低反発低硬度材であることが好ましい。これによ
り,振動に対する減衰効果が発揮され,座り心地のよい
クッションパッドを得ることができる。なお,上記各数
値の範囲限定理由は,前述の請求項5における理由と同
様である。
【0046】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる3層構造クッションパッド
及びその製造方法につき,図1〜図8を用いて説明す
る。本例にかかる3層構造クッションパッド9は図1〜
図3に示すごとく,低反発低硬度材よりなる着座上部9
2と,高反発高硬度材よりなる着座下部91及びサイド
部94と,これらの間に介設された柔軟性仕切材93と
からなる。
【0047】上記柔軟性仕切材93は,通気性布材であ
り,着座時の形状に沿うように上記3層構造クッション
パッド9の前後方向において曲線状に配置されている。
また,上記柔軟性仕切材93には,成形時において下記
の第1成形部内に上記着座上部用の低反発低硬度材を形
成するための第1発泡原液を注入するための注入口93
1が設けられている(図7)。また,上記着座上部92
と上記サイド部94との間には溝95を有している(図
3)。
【0048】一方,上記着座上部92は反発弾性率30
〜70%,25%ILD硬度8〜20Kgf/314c
2の低反発低硬度ウレタンフォームである。そして,
上記着座下部91及びサイド部94は反発弾性率70〜
85%,25%ILD硬度15〜30Kgf/314c
2の高反発高硬度ウレタンフォームである。
【0049】次に,上記3層構造クッションパッド9を
製造するに当たっては,図4に示すごとく,まず成形型
61のキャビティ610内に,着座時の形状に沿ってそ
の上端部644を曲線状に形成した一対の側板641
(図6,図7)と,これらの間を繋ぐ前板642よりな
る係止部64(図4)を立設する。
【0050】また,該係止部64の上端部644の間
に,上記着座時の形状に沿うように上記柔軟性仕切材9
3を架設する(図7,図8)。上記柔軟性仕切材93
は,上記上端部644に設けた係止ピン645に対し
て,その端部を差し込むことにより架設する(図4〜図
8)。
【0051】これにより,図7,図8に示すごとく係止
部64と柔軟性仕切材93と成形型底面611とによっ
て囲まれた空間が,上記着座上部92を形成する第1成
形部612を構成する。そして,それ以外のキャビティ
610の空間が,上記着座下部91及びサイド部94と
を成形する第2成形部613を構成する。
【0052】次いで,図8に示すごとく,成形型61内
に上記柔軟性仕切材93を上記のごとく架設した後,該
柔軟性仕切材93に設けた注入口931から,上記第1
成形部612内に上記着座上部92用の低反発低硬度材
を形成するための第1発泡原液を注入する。次いで,上
記第2成形部613内に上記着座下部91及びサイド部
94の高反発高硬度材を形成するための第2発泡原液を
注入し成形型の蓋を閉じる。そして,これらを発泡させ
ることにより上記3層構造クッションパッド9を製造す
る。なお,上記係止部64は,成形型61に対して,ビ
スで仮止めしてあり,着脱可能に配設してある。
【0053】次に,本例における作用効果につき述べ
る。本例にかかる3層構造クッションパッド9は図1〜
図3に示すごとく,低反発低硬度材よりなる着座上部9
2と,高反発高硬度材よりなる着座下部91及びサイド
部94と,これらの間に介設された柔軟性仕切材93と
からなる。該柔軟性仕切材93は柔軟性のある布状であ
る。そのため,該柔軟性仕切材93は,極めて容易に上
記係止部64の形状に沿って架設することができる。更
に,注入口931も上記柔軟性仕切材93にナイフ等で
切り込みを入れるだけで容易に形成できる。
【0054】また,上記係止部64は,成形型61に対
して着脱可能に配設してある。そのため,異なる形状の
係止部64を多数用意し取り替えることにより,内部構
造の異なる多種類の3層構造クッションパッド9を1種
類の成形型61で製造することができる。
【0055】また,図4〜図6に示すごとく,上記係止
部64の上端部644には上記柔軟性仕切材93を係止
するための係止ピン645を有する。そのため,上記柔
軟性仕切材93を架設する際,該柔軟性仕切材93を上
記係止ピン645に係止することにより,容易にかつ確
実に上記架設作業を行うことができる。
【0056】また,上記柔軟性仕切材93は通気性布材
であるため,第1発泡原液が発泡している過程で生じる
発泡ガス,及び注入口931から排出できなかった空気
を上部へ排出することができる。また,本例において
は,上記着座上部と上記着座下部との間には柔軟性仕切
材を配設してあるので,上記着座上部と上記着座下部と
の境界を着座時の形状に長期間維持することができる。
【0057】実施形態例2 本例は,図9に示すごとく,柔軟性仕切材93に2点以
上の注入口931〜934を設けた例である。本例にお
いては,例えば注入口931から932,933,93
4といったように,順番に2箇所以上から,或いは複数
の場所を選んで,第1発泡原液を注入する必要がある場
合に,容易に対応することができる。その他,実施形態
例1と同様の効果が得られる。
【0058】以下に,参考として,上記3層構造クッシ
ョンパッドに関連する3層構造発泡成形体及びその製造
方法につき,図面を用いて説明する。 参考例1 本例において製造する3層構造発泡成形体10は,図2
0に示すごとく,自動車シートに適用する発泡成形体で
あって,ウレタン発泡体よりなる第1層1と,これと異
なるウレタン発泡体よりなる第2層2と,これらの間に
介設された仕切板3とからなる3層構造である。
【0059】最下層の第1層1は反発力弾性率80%,
25%ILD硬度25Kgf/314cm2の高反発高
硬度ウレタン発泡体であり,一方,最上層の第2層2は
反発力弾性率60%,25%ILD硬度15Kgf/3
14cm2の低反発低硬度ウレタン発泡体である。また
仕切板3には,図10,図11に示すごとく,発泡成形
体10に組み込む前に,第1層形成用の第1発泡原液7
1(図14)を注入するための注入口31と,一端が注
入口31の近傍に固定されていると共に自由に折り返し
可能なヒンジ部43を有する閉塞蓋4とを予め設けてあ
る。
【0060】この仕切板3としては,図10,図12に
示すごとく,チップウレタンシートを予め着座用の窪み
面39を有する形状に成形したものを用いる。また,仕
切板3に設けた注入口31は,図10に示すごとく円形
状であって,第1発泡原液の注入が十分にできる大きさ
(図14)にしてある。そして,注入口31は仕切板3
の後方寄り(図10の上方)に設けてある。
【0061】また,注入口31を開閉する閉塞蓋4は,
図11に示すごとく,注入口31より大きな径の円形の
頭部41と固定部42とよりなり,約1mm厚みの硬質
紙により作製してある。また閉塞蓋4は,固定部42を
仕切板3裏面の注入口31の前方側(図10下側)に固
定してある。そして頭部41と固定部42との間には,
溝状に局部的に肉厚を薄くして構成したヒンジ部43が
設けられている。閉塞蓋4は,このヒンジ部43を起点
として,上記の頭部41が自由に折れ曲がり,注入口3
1を開閉するよう構成されている。
【0062】また,本例において用いる成形型6は,図
13に示すごとく,発泡成形体10の第1層1を成形す
るためのキャビティ610を有する成形型61と,第2
層2を成形するためのキャビティ620を有する成形用
上型62とよりなる。また成形型61と成形用上型62
との間にはヒンジ63が設けられており,このヒンジ6
3を起点として成形用上型62が回動し,開閉するよう
構成されている。
【0063】また,成形用上型62には,第2発泡原液
から発生するガスを排気するためのベント(図示略)を
設けてある。また,図14に示すごとく,成形型61の
キャビティ610は,後方(図14右側)を持ち上げた
状態で斜めに形成してある。
【0064】次に,上記成形用型6を用いて3層構造発
泡成形体1を製造するに当たっては,図14に示すごと
く,まず成形型61の上方に,仕切板3を閉塞蓋4を下
方にしてセットする。これにより,図15に示すごと
く,仕切板3の閉塞蓋4の頭部41は,自重によって自
動的に垂れ下がり,注入口31を開放する。
【0065】次いで,図14に示すごとく,ノズル81
を用いて,仕切板3の注入口31から第1発泡原液71
を注入する。次いで,第2層形成用の第2発泡原液72
は,図16に示すごとく,第1発泡原液71の注入後,
その発泡体により閉塞蓋4が閉じられる前に,注入を開
始する。また,第2発泡原液72の注入は,図16に示
すごとく,注入口31から比較的離れた位置の仕切板3
上に行う。次に,図17に示すごとく,成形用上型62
を閉じる。
【0066】次に,図18に示すごとく,先に注入した
第1発泡原液71の発泡体の方が第2発泡原液72の発
泡体よりも先に成長する。そして,第1発泡原液71の
発泡体1により仕切板3の閉塞蓋4が押し上げられて注
入口31が閉じられた際には,未だ第2発泡原液の発泡
体2が注入口31上に到達しない。
【0067】次に,図19に示すごとく,さらに各発泡
体1,2が成長して最終的にそれぞれ第1層1及び第2
層2に成長する。また,第2層2は,その成長過程にお
いて,閉塞蓋4が閉じられた後に注入口31上を通過し
ているため,第1層1と混じり合うことなく形成され
る。このようにして,図20〜図22に示す3層構造発
泡成形体10が得られる。
【0068】このように,本例の製造工程は,上記注入
口31と閉塞蓋4を有する特殊な仕切板3を用いている
ため,簡単に3層構造の発泡成形体を製造することがで
きる。また,得られた3層構造発泡成形体10は,上記
のごとく,第1層1と第2層2を形成する発泡原液7
1,72を互いに混ぜ合うことなく成形されており,第
1層1と第2層2のそれぞれのウレタン発泡体の特性を
確実に維持することができる。
【0069】また,本例の3層構造発泡成形体1は,上
記のごとく,仕切板3に予め着座部分に応じた窪み面3
9を設けてある。そのため,自動車シートに実際に適用
された場合に,優れた着座姿勢を長時間維持することが
できる。
【0070】なお,本例においては,第2発泡原液72
の注入を,仕切板3の閉塞蓋4が閉じられる前に開始し
たが,これを,閉塞蓋4が完全に閉じた後に開始しても
勿論よい。また,第2発泡原液72が仕切板3の注入口
31に到達した際に注入口31が閉塞蓋4により塞がれ
た状態となるタイミングが確保できる場合には,第2発
泡原液72の注入を第1発泡原液71の注入よりも先に
開始してもよい。
【0071】参考例2 本例は,図23に示すごとく,参考例1の仕切板3の閉
塞蓋4に代えて,2枚に分割された閉塞蓋50を用い
た。即ち,閉塞蓋50は,図23に示すごとく,仕切板
3の注入口31の前後にそれぞれ配設した2枚の蓋片5
1,52とよりなる。各蓋片51,52は,仕切板に固
定された固定部512,522と,ヒンジ部513,5
23を起点として自由に折り曲げ可能な頭部511,5
21とよりなる。ヒンジ部513,523は,参考例1
と同様に,局部的に厚みを溝状に薄くしたものである。
また,その他は参考例1と同様である。
【0072】本例においては,閉塞蓋50を2枚の蓋片
51,52により構成しているため,開閉する頭部51
1,521の長さを短くすることができる。そのため,
頭部512,522の回動を,第1発泡原液71による
発泡体が十分に成長した後に開始させることができる。
それ故,ガスの排気等を更に十分に行うことができる。
その他,参考例1と同様の効果が得られる。
【0073】参考例3 本例は,図24に示すごとく,参考例1の仕切板3の閉
塞蓋4に代えて,4枚に分割された閉塞蓋55を用い
た。即ち,閉塞蓋55は,図24に示すごとく,仕切板
3の注入口31の前後左右にそれぞれ配設した4枚の蓋
片56とよりなる。各蓋片56は,それそれ仕切板に固
定された固定部562と,ヒンジ部563を起点として
自由に折り曲げ可能な頭部561とよりなる。ヒンジ部
563は,参考例1と同様に,局部的に厚みを溝状に薄
くしたものである。また,その他は参考例1と同様であ
る。
【0074】本例においては,閉塞蓋53を4枚の蓋片
56により構成してある。そのため,四方から第1発泡
原液による発泡体が成長してききた場合においても,確
実に注入口からの吹き出しを防止しつつ注入口31の閉
止を行うことができる。それ故,さらに安定した品質を
確保することができる。その他,参考例1,2と同様の
効果が得られる。
【0075】なお,上記参考例1〜3においては,自動
車シートの座面部に適用する発泡成形体及びその製造方
法について説明したが,その他,自動車シートの背中
部,或いは,自動車シートのヘッドレスト等の発泡成形
体についても本発明を適用することができる。
【0076】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,安価で
高品質な3層構造クッションパッド及びこれを簡単に製
造できる方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,3層構造クッションパ
ッドの斜視図。
【図2】図1のG−G線矢視断面図。
【図3】図1のH−H線矢視断面図。
【図4】実施形態例1における,3層構造クッションパ
ッドの成形型の斜視図。
【図5】図4のJ−J線矢視断面図。
【図6】実施形態例1における,係止部の側板の斜視
図。
【図7】実施形態例1における,柔軟性仕切材を係止部
に架設した状態を示す斜視図。
【図8】実施形態例1における,柔軟性仕切材を係止部
に架設した状態の成形型の斜視図。
【図9】実施形態例2における,注入口を複数設けた柔
軟性仕切材の斜視図。
【図10】参考例1における,仕切板の斜視図。
【図11】参考例1における,仕切板の注入口及び閉塞
蓋を示す,(A)断面図,(B)底面図。
【図12】図10のA−A線矢視断面図。
【図13】参考例1における,成形用型の構成を示す説
明図。
【図14】参考例1における,図13のE−E線矢視断
面から見た第1発泡原液を注入している状態を示す説明
図。
【図15】参考例1における,成形型に仕切板をセット
した際の閉塞蓋の状態を示す説明図。
【図16】参考例1における,第2発泡原液を注入して
いる状態を示す説明図。
【図17】参考例1における,成形型を閉じた状態を示
す説明図。
【図18】参考例1における,各発泡体の成長過程を示
す説明図。
【図19】参考例1における,各発泡体の成長が完了し
た状態を示す説明図。
【図20】参考例1において製造した3層構造発泡成形
体の斜視図。
【図21】図20のB−B線矢視断面図。
【図22】図20のC−C線矢視断面図。
【図23】参考例2における,仕切板の注入口及び閉塞
蓋を示す,(A)断面図,(B)底面図。
【図24】参考例3における,仕切板の注入口及び閉塞
蓋を示す,(A)断面図,(B)底面図。
【符号の説明】
10...3層構造発泡成形体, 1...第1層, 2...第2層, 3...仕切板, 31...注入口, 4,50,55...閉塞蓋, 43,513,523,563...ヒンジ部, 64...係止部, 645...係止ピン, 71...第1発泡原液, 72...第2発泡原液, 9...3層構造クッションパッド, 91...着座下部, 92...着座上部, 93...柔軟性仕切材, 931...注入口, 94...サイド部,

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座上部は低反発低硬度材により,一方
    着座下部及びサイド部は高反発高硬度材よりなり,上記
    着座上部と上記着座下部及びサイド部との間には柔軟性
    仕切材を配設してなる3層構造クッションパッドを製造
    するに当たり,成形型のキャビティ内に,上端部を曲線
    状に形成した一対の側板と,これらを繋ぐ前板よりなる
    係止部を立設すると共に,該係止部の上端部の間に上記
    柔軟性仕切材を架設して,係止部と柔軟性仕切材と成形
    型底面とによって囲まれた第1成形部を形成し,次い
    で,上記柔軟性仕切材に設けた注入口から上記第1成形
    部内に上記着座上部用の低反発低硬度材を形成するため
    の第1発泡原液を注入し,次いで,上記第1成形部以外
    のキャビティ内に上記着座下部及びサイド部の高反発高
    硬度材を形成するための第2発泡原液を注入し,これら
    を発泡させることを特徴とする3層構造クッションパッ
    ドの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記係止部のうちの
    一対の側板は,成形型に対して着脱可能に配設してある
    ことを特徴とする3層構造クッションパッドの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記係止部の
    上端部には上記柔軟性仕切材を係止するための係止ピン
    を有することを特徴とする3層構造クッションパッドの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記柔軟性仕切材は通気性布材であることを特徴とする
    3層構造クッションパッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記低反発低硬度材及び高反発高硬度材はウレタンフォ
    ームであり,上記低反発低硬度材は,反発弾性率が30
    〜70%,25%ILD硬度が8〜20Kgf/314
    cm2であり,上記高反発高硬度材は,反発弾性率が7
    0〜85%,25%ILD硬度が15〜30Kgf/3
    14cm2であることを特徴とする3層構造クッション
    パッドの製造方法。
  6. 【請求項6】 着座上部は低反発低硬度材により,一方
    着座下部及びサイド部は高反発高硬度材よりなり,上記
    着座上部と上記着座下部との間には柔軟性仕切材を配設
    してなる3層構造クッションパッドであり,かつ上記柔
    軟性仕切材は通気性布材であり,上記着座上部と上記サ
    イド部との間には溝を有していることを特徴とする3層
    構造クッションパッド。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記柔軟性仕切材
    は,上記3層構造クッションパッドの前後方向において
    曲線状に配置されていることを特徴とする3層構造クッ
    ションパッド。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において,上記低反発低
    硬度材及び高反発高硬度材はウレタンフォームであり,
    上記低反発低硬度材は,反発弾性率が30〜70%,2
    5%ILD硬度が8〜20Kgf/314cm2であ
    り,上記高反発高硬度材は,反発弾性率が70〜85
    %,25%ILD硬度が15〜30Kgf/314cm
    2であることを特徴とする3層構造クッションパッド。
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