JPH0356330Y2 - - Google Patents

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JPH0356330Y2
JPH0356330Y2 JP2986187U JP2986187U JPH0356330Y2 JP H0356330 Y2 JPH0356330 Y2 JP H0356330Y2 JP 2986187 U JP2986187 U JP 2986187U JP 2986187 U JP2986187 U JP 2986187U JP H0356330 Y2 JPH0356330 Y2 JP H0356330Y2
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mold
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hollow
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molding
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は下型と、該下型に型合わせされる上型
とからなる成形型と、該成形型内に一次成形時に
挿入される中子とを備え、二種類の発泡性合成樹
脂材の原液を順次注入して発泡させることにより
層状異硬度発泡体を一体的に成形する成形型装置
に関し、特にこの成形型内に一次成形時に挿入さ
れる中子の改良に関する。
〔従来の技術〕
たとえば車両用シート等におけるシートクツシ
ヨンやシートバツクを、異なる硬度を有する発泡
体の積層体として形成することが従来から行われ
ている。そして、このような層状異硬度シートに
よれば、着座者に対してのクツシヨン性を良好な
ものとし、座り心地感を大幅に向上させ得るとい
う利点があり、その有用性は大きい。
ところで、このようなシート等といつた層状異
硬度発泡体を一体的に成形するために、二種類の
発泡性合成樹脂材(たとえばウレタン等)の原液
を順次注入して発泡させる成形型からなる成形型
装置においては、一次成形時にこの成形型内でキ
ヤビテイの型合せ面側に挿入される二次成形体の
表面形状と同形状を有する中子が用いられてい
る。すなわち、上述した層状異硬度発泡体を形成
するためのキヤビテイを有する成形型内に一次成
形用の原液を注入した後、この中子を成形型内の
キヤビテイに挿入して型合せ面側に配置させ、こ
の状態で前記原液を発泡させるとともに、この発
泡後において中子を取除いて二次成形用の原液
を、中子により形成されたキヤビテイ内に注入し
て発泡させることにより、一次成形時の発泡体に
対し二次成形時の発泡体を層状に積層した状態で
一体的に成形するものであつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した層状異硬度発泡体を成
形するにあたつて一次成形時に成形型内に挿入し
て設置される中子は、通常、金属材等の硬質材料
により剛体として形成されているため、次のよう
な問題をもつものであつた。すなわち、上述した
成形型において、そのキヤビテイにおける型抜き
方向の側壁部が型合せ面に向つて逆テーパ状を呈
している場合、その傾斜角度が大きすぎると、中
子の着脱作業が面倒かつ煩雑となるばかりでな
く、装着し得ないこともあり、実用上で大きな問
題となるものであつた。
また、従来の中子では、キヤビテイ内への着脱
を考慮して側部が形成されるため、折角挿入して
配置させても、その側部と前記側壁部との間に隙
間が生じることを避けることが困難で、この隙間
に対して一次成形時の発泡原液が漏出することで
ばり等を生じることとなり、これにより層界面の
外観が損なわれるばかりでなく、このばりに対し
二次成形時の発泡原液が部分的に含浸すること
で、部分的に硬い部分が発生し、たとえばシート
等においてはクツシヨン性が損なわれるという問
題をもつもので、このような問題点を一掃し得る
何らかの対策を講じることが望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
このような要請に応えるために、本考案に係る
成形型装置は、下型と、該下型に型合わせされる
上型とからなる成形型と、該成形型内に一次成形
時に挿入される中子とを備え、前記中子は中子剛
体部と、該中子剛体部の外側に設けられ、下型の
側壁部に当接可能な側部が柔軟性を有する材料に
より中空状に形成された中空状側部とを有し、前
記中子剛体部には外部より流体を供給する供給口
が設けられ、該中子を成形型内に挿入したとき
に、前記供給口より流体を供給して前記中空状側
部を膨出させて下型の側壁部に密着させ得るよう
になされていることを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、成形型のキヤビテイ内に、型
合せ面側の開口から、中子を未膨出状態で簡単か
つ確実に挿入して所要の状態で配置させ得るとと
もに、この挿入した後において中子内に流体圧を
供給し、柔軟性材料による中空状側部を側方に膨
出させることにより、前記下型の側壁部に密着し
て接合させ得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図は本考案に係る成形型装置の一実施例を
示すものであり、本実施例では、第2図からも明
らかなように、両サイド部1a,1aが逆テーパ
状を呈するシートクツシヨン1等を、硬度が異な
る第1および第2の発泡体2,3の積層体として
形成されている層状異硬度シートを成形する場合
を説明する。
図において、符号10で示される成形型は、型
抜き方向の側壁部11aが型合せ面に対して逆テ
ーパ状を呈するように形成されているキヤビテイ
11を有する下型12と、この下型12の型合せ
面側の開口12aを閉塞するように組合わせられ
る上型13とから構成されている。
そして、このような成形型10において、キヤ
ビテイ11の下側には、一次成形用としての発泡
原液が注入されるとともに、その注入後において
キヤビテイ11の上側には、二次成形用部分を確
保するように、中子14が挿入して配置され、こ
の状態で前記一次成形用の原液が発泡され、また
この発泡後において中子14を取外し、その部分
に形成されるキヤビテイ内に二次成形用の発泡原
液を注入して発泡することで、層状異硬度発泡体
が成形されるように構成されている。
さて、本考案によれば、上述した構成による成
形型装置において、逆テーパ状側壁部11aに接
するようにして成形型12,13によるキヤビテ
イ11内に一次成形時に挿入される二次成形体の
表面形状と同形状を有する中子14を、硬質材料
からなり中空部を有する剛体部15と、その中空
部に連続して中空状に形成されかつ前記逆テーパ
状側壁部11aに接するように膨出可能に構成さ
れた合成樹脂材やゴム等の柔軟性材料によるフレ
キシブルシートなどによつて形成される中空状側
部16とから構成し、かつこの中空状側部16内
に対し前記成形型10内ヘの挿入時において逆テ
ーパ状側壁部11aに密着するように膨出させる
エア等の流体圧を外部から供給するための供給口
17を設けるようにしたところに特徴を有してい
る。なお、図中17aは前記供給口17を形成す
るエアカプラで、二次成形時には閉塞される上型
13の挿通孔13aから外部に引出されている。
また、15aは中子剛体部15を中空状に構成す
るための複数本の支柱部、15b,13bはこの
中子14および上蓋13に穿設されたベントホー
ルである。
そして、このような構成によれば、成形型10
のキヤビテイ11内に、型合せ面側の開口12a
から、中子14を、その側部16が未膨出状態で
簡単かつ確実に挿入して所要の状態で配置させ得
るとともに、この挿入した後において中子14内
に流体圧を供給し、柔軟性材料による中空状側部
16を図中矢印で示すように側方に膨出させるこ
とにより、前記キヤビテイ11の逆テーパ状側壁
部11aに密着して接合させ得るものである。
したがつて、このような構成による中子14に
よれば、一次成形における発泡時において中子と
逆テーパ状側壁部11aとの間に隙間が生ぜず、
その結果ばり等の発生を防止でき、これにより二
次成形時に発泡原液がばりに対して含浸する等と
いつた問題を一掃し得るものである。
勿論、このような中子14の取外しは、前述し
たとは逆に、前記流体圧を抜くことで、簡単に行
えることも容易に理解されよう。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、各部の形状、構造などを、必要に応じて適宜
変形、変更することは自由であり、たとえば上型
12と下型13からなる成形型10や、中子14
の形状、構造等を始め種々の変形例が考えられる
ものであり、また本考案を適用する層状異硬度発
泡体としても、車両用シートに限定されないこと
も、明らかであろう。
第3図には本考案に係る中子14の中空状側部
16の異なる実施例が示されており、この中子1
4の中空状側部16の外側に中空状側部16と同
一の材質、または中空状側部16よりも多少硬い
合成樹脂材等の柔軟性材料からなる形状出し部1
6aを接合したもので、この形状出し部16aが
下型12に更に強く密着する事により、ばりの発
生を更に防止し得るようになされているものであ
る。
尚中空状側部16と形状出し部16aを同一材
質のものよりも一体に形成することも出来る。ま
た前記中空状側部16に設けられる形状出し部1
6aとしては部分的なもの、例えば中空状側部1
6の下端が下型12に当接する位置に楔状の短い
形状出し部を設けるものであつてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る成形型装置
によれば、中子の側壁部に接する側部を、柔軟性
材料により中空状に形成するとともに、この中空
状側部に対し前記成形型内への挿入時において側
壁部に密着するように膨出させる流体圧を外部か
ら供給するための供給口を設けるようにしたの
で、簡単かつ安価な構成にもかかわらず、側壁部
を有するキヤビテイ内に、中子を簡単かつ適切に
着脱し得るばかりでなく、流体圧の供給によつて
中子の中空状側部を膨出させ、前記側壁部に密着
して接合させ得るもので、これにより一次成形時
のばり等の発生を防ぎ、二次成形時における発泡
体との層界面を適切かつ確実に形成することがで
き、また従来のようなばり部分への部分的な発泡
原液の含浸等といつた不具合を一掃し得る等の実
用上種々優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る成形型装置の一実施例を
示す要部拡大断面図、第2図は本考案を適用する
車両用シートの概略断面図、第3図は中空状側部
の異なる実施例を示す一部拡大断面図である。 図中、1……シートクツシヨン、2,3……第
1および第2の発泡体、10……成形型、11…
…キヤビテイ、11a……逆テーパ状側壁部、1
2,13……上,下型、14……中子、15……
剛体部、16……中空状側部、16a……形状出
し部、17……流体圧供給口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下型と、該下型に型合わせされる上型とからな
    る成形型と、該成形型内に一次成形時に挿入され
    る中子とを備える成形型装置において、前記中子
    は中子剛体部と、該中子剛体部の外側に設けら
    れ、下型の側壁部に当接可能な側部が柔軟性を有
    する材料により中空状に形成された中空状側部と
    を有し、前記中子剛体部には外部より流体を供給
    する供給口が設けられ、該中子を成形型内に挿入
    したときに、前記供給口より流体を供給して前記
    中空状側部を膨出させて下型の側壁部に密着させ
    得るようになされていることを特徴とする成形型
    装置。
JP2986187U 1987-02-28 1987-02-28 Expired JPH0356330Y2 (ja)

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JPS63136911U JPS63136911U (ja) 1988-09-08
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