JP3224453B2 - 車両内装品のパッド成形方法 - Google Patents

車両内装品のパッド成形方法

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JP3224453B2 JP13241293A JP13241293A JP3224453B2 JP 3224453 B2 JP3224453 B2 JP 3224453B2 JP 13241293 A JP13241293 A JP 13241293A JP 13241293 A JP13241293 A JP 13241293A JP 3224453 B2 JP3224453 B2 JP 3224453B2
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シートのアームレス
ト表面のような、車両内装品の軟質部となるパッドを、
フレームとの一体発泡によって成形する車両内装品のパ
ッド成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、芯材となるフレームの回り
に、軟質部の成形材料であるパッド液(発泡材)を注
入、発泡(硬化)させて、フレーム、パッド(弾性体)
を一体的に成形(一体発泡)する方法が、シートのアー
ムレスト、各種グリップおよびコンソールックス等
ような、車両内装品の軟質部となるパッドの成形に、広
く利用されている。
【0003】このような内装品のパッドの成形は、通
常、所定形状のキャビティを規定する成形用金型(金
型)によって行われる。そして、フレームが予め配置さ
れたキャビティ内へのパッド液の注入、発泡によって、
対応する形状の成形品が成形可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両等の内
装品においては、パッドの厚さが抑えられるため、通
常、金型のキャビティが幅狭に形成される。しかしなが
ら、フレームとの一体発泡時においては、キャビティ内
にフレームが配置されるため、フレームが、パッド液の
進入を妨害する虞れがある。
【0005】特に、アームレストのような長い形状の内
装品のキャビティにおいて、パッド液の進入がフレーム
によって妨げられると、キャビティの先端部分や、フレ
ームに対する、内装品基部の位置される側へのパッド液
の注入が十分に行えなくなるため、パッドの、いわゆる
形状出しを不十分とする原因になりやすい。
【0006】また、フレームに油分の付着した状態でパ
ッドの一体発泡を行うと、フレームへのパッドの接合力
が弱まり、パッドがフレームから剥がれやすくなる。そ
こで、パッドの発泡作業の前に、フレームの油分の取り
除き作業を行うことが考えられる。しかし、フレームか
らの油分の完全な除去は容易でないため、作業の煩雑化
により、作業性の低下は避けられない。
【0007】この発明は、パッドの形状を確実に出すと
ともに、一体発泡におけるフレーム、パッドの剥がれを
防止する車両内装品のパッド成形方法の提供を目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、パッド液の含浸可能なウレタン
プレートが、キャビティ内のフレームの、少なくともい
ずれかの側に隣接して配置されている。そして、このウ
レタンプレートが、フレームと共にパッドと一体発泡さ
れている。
【0009】
【作用】この発明によれば、ウレタンプレートが、フレ
ームとの隣接位置で、フレームと共にパッドと一体発泡
されるため、フレーム側部へのパッド液の進入が不十分
であっても、内装品の形状に対応したパッドの形状出し
がウレタンプレートにより確実に行われる。また、ウレ
タンプレートはフレームの油分を吸収するため、フレー
ム、パッド間がウレタンプレートを含めて強い力のもと
で接合され、フレームからのパッドの剥がれが、十分に
抑制される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0011】この発明に係る車両内装品のパッド成形方
法によれば、図1に示すように、内装品の軟質部となる
パッド10が、成形用金型12によって、フレーム14との一
体発泡のもとで成形可能となっている。
【0012】成形用金型(金型)12は、図1に示すよう
に、たとえば、一対の上型12a 、下型12b から構成さ
れ、内装品の軟質部形状に対応するキャビティ16が、上
型、下型によって規定されている。そして、キャビティ
16の所定箇所に、芯材となるフレーム14が配置されると
ともに、キャビティ内へのパッド液の注入、発泡によっ
て、たとえば、図2に示す形状のパッド10が、フレーム
と一体的に成形(一体発泡)可能となっている。パッド
液としては、通常、ウレタンフォーム等の発泡材が利用
される。
【0013】図2のパッド10は、シートのアームレスト
の軟質部となるパッドを示し、図示の状態から天地を逆
にしこのパッドによる硬質の内装品基部(図示しな
い)の外装、接着によって、アームレストは形成され
る。
【0014】なお、金型12、フレーム14およびパッド液
(発泡材)としては、それぞれ公知のものが利用でき、
これら自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細
に説明しない。
【0015】ここで、図1、および図2を見るとわかる
ように、この発明においては、たとえば、対応する形状
のウレタンプレート18が、内装品基部の位置される側、
つまり、フレーム14に隣接する位置と、図示の状態でい
うパッド10の底部上面とに配置され、フレーム、ウレタ
ンプレートとの一体発泡によって、図2に示すようなパ
ッド10を成形している。
【0016】ウレタンプレート18は、パッド液を含浸
能なウレタン材料から、図1、図2に示すように、内装
品基部に対応するボックス状に成形され、たとえば、上
型12a の凸部への嵌着のもとで、キャビティ内に配置さ
れている。
【0017】このようなウレタンプレート18、フレーム
14の配置されたキャビティ内にパッド液を注入すると、
パッド液がキャビティ内を所定の圧力のもとで進入して
充填される。このとき、パッド液は、フレーム14、ウレ
タンプレート18の存在しない空間内での進入に加えて、
ウレタンプレートに含浸されながら充填され、含浸した
箇所においてウレタンプレートがパッドと一体発泡され
るため、ウレタンプレートがパッドの一部として成形さ
れる。
【0018】つまり、フレーム14による妨げによって、
パッド液が内装品基部の配置される側に十分に進入され
なくても、ウレタンプレート18がフレームに隣接した位
置でのパッド液の含浸により一体発泡されるため、パッ
ド10の形状出しが確実に行える。
【0019】そして、この発明によれば、ウレタンプレ
ート18がフレーム14に隣接されるため、フレームの油分
がウレタンプレートに吸収される。そのため、フレーム
14、パッド10が、ウレタンプレート18を含めて強い力の
もとで接合でき、フレームからのパッドの剥がれが、十
分に抑制できる。
【0020】このような方法は、シートのアームレスト
のような、長い軟質部を有する内装品に、特に有効に利
用できる。
【0021】ここで、実施例においては、内装品基部
位置される側のパッド10の複数の面を連続して覆うボッ
クス状に、ウレタンプレート18を予め成形しているが、
少なくともフレーム14に隣接して配置可能な形状であれ
ば足りるため、これに限定されず、別体のウレタンプレ
ートを内装品基部の位置される側のパッドの複数の面
に個別に配置する構成としてもよい。
【0022】しかしながら、ボックス状のウレタンプレ
ート18を利用すれば、上型12a の凸部にウレタンプレー
トを嵌着すれば足りるため、ウレタンプレートの配置作
業が容易に行える。そして、内装品基部の位置される側
のパッド10の複数の面間における境界部の隙間等が確実
に無くなるため、パッド10の形状出しが一層確実に行え
る。
【0023】また、ここでは、ウレタンプレート18を内
装品基部の位置される側でフレーム14に隣接させる構成
として具体化しているが、これに限定されず、フレーム
に対する、これに反する側に、ウレタンプレートを配置
してもよい。しかしながら、このようなパッドの成形時
においては、内装品基部の位置される側に反する外方
容量が、内装品基部の位置される側に比較して大きく
なり、通常の場合は、容量の大きなサイドを中心に、パ
ッド液が注入されるため、フレーム14に対する、内装品
基部の位置される側にウレタンプレート18を配置するこ
とによって、その効果が十分に期待でき
【0024】なお、実施例においては、シートのアーム
レストを内装品として具体化しているが、その基部表面
の一部に軟質部を有する内装品であれば足りるため、こ
れに限定されず、たとえば、グリップ、ドア内張り、ド
ア内張りのアームレストおよびコンソールボックス等の
他の種々の内装品のパッドの成形に、この発明のパッド
成形方法を応用してもよい。
【0025】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0026】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両内装
品のパッド成形方法によれば、フレームに隣接して配置
されたウレタンプレートが、パッドの一部として一体発
泡されるため、ウレタンプレートによって、内装品の軟
質部の弾性、形状が確保できる。従って、内装品の形状
に対応したパッドの形状出しが、確実に行える。
【0027】そして、フレームの油分をウレタンプレー
トで吸収できるため、フレーム、パッド間がウレタンプ
レートを含めて強い力のもとで接合され、フレームから
のパッドの剥がれが、十分に抑制される。
【0028】また、内装品基部の位置される側のパッド
の複数の面を連続して覆う形状に、ウレタンプレートを
形成すれば、金型の凸部への嵌着のもとで、ウレタンプ
レートがキャビティ内に配置できるため、ウレタンプレ
ートの配置作業が容易に行える。そして、連続した形状
のウレタンプレートによれば、内装品基部の位置され
側のパッドの複数の面間における境界部の隙間等が確実
に無くなるため、パッドの形状出しが一層確実に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の線A−Aに沿ったパッドの断面図であ
る。
【図2】この発明の方法により成形した、内装品(アー
ムレスト)のパッドの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 パッド(軟質部、弾性体) 12 成形用金型 14 フレーム 16 キャビティ 18 ウレタンプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:58 B29L 31:58 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 B29C 39/22 - 39/24 A47C 7/54 A47C 7/18 - 7/20 B68G 5/02,7/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用金型によって規定されたキャビテ
    ィ内にフレームを配置し、キャビティ内へのパッド液の
    注入、発泡による、フレームとの一体発泡によって、内
    装品の軟質部となるパッドを成形する車両内装品のパッ
    ド成形方法において、 パッド液の含浸可能なウレタンプレートを、キャビティ
    内のフレームの、少なくともいずれかの側に隣接させ
    配置しこのウレタンプレートをフレームと共に、パッ
    ドと一体発泡したことを特徴とする車両内装品のパッド
    成形方法。
  2. 【請求項2】 その本体となる内装品基部表面の少なく
    とも一部に、軟質部となるパッドを有した車両内装品で
    あり、成形用金型によって規定されたキャビティ内にフ
    レームを配置し、キャビティ内へのパッド液の注入、発
    泡による、フレームとの一体発泡によって、内装品基部
    に対応する形状のパッドを成形する車両内装品のパッド
    成形方法において、 パッド液の含浸可能なウレタンプレートを、キャビティ
    内のフレームに対する内装品基部の位置される側で、こ
    のフレームに隣接させて配置しこのウレタンプレート
    をフレームと共に、パッドと一体発泡したことを特徴と
    する車両内装品のパッド成形方法。
  3. 【請求項3】 ウレタンプレートが、内装品基部の位置
    される側のパッドの複数の面を連続して覆う形状に形成
    された請求項2記載の車両内装品のパッド成形方法。
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