JPH06320552A - 車両内装品のパッド成形方法 - Google Patents

車両内装品のパッド成形方法

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JPH06320552A
JPH06320552A JP5132412A JP13241293A JPH06320552A JP H06320552 A JPH06320552 A JP H06320552A JP 5132412 A JP5132412 A JP 5132412A JP 13241293 A JP13241293 A JP 13241293A JP H06320552 A JPH06320552 A JP H06320552A
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pad
frame
urethane plate
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liquid
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Masatoshi Takahara
正十四 高原
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッドの形状を確実に出すとともに、一体発
泡におけるフレーム、パッドの剥がれを防止する。 【構成】 パッド液の含侵可能なウレタンプレート18を
フレーム14に隣接させている。そして、ウレタンプレー
ト18をフレーム14とともにパッド10と一体発泡してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フレームとの一体発
泡によって、シートのアームレスト表面のような車両内
装品の軟質部となるパッドを成形する車両内装品のパッ
ド成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、芯材となるフレームの回り
に、軟質部の成形材料であるパッド液(発泡材)を注
入、発泡(硬化)させて、フレーム、パッド(弾性体)
を一体的に成形(一体発泡)する方法が、シートのアー
ムレスト、各種グリップおよびコンソールポックス等の
内装品の軟質部となるパッドの成形に、広く利用されて
いる。
【0003】このような内装品のパッドの成形は、通
常、所定形状のキャビティを規定する成形用金型(金
型)によって行われる。そして、フレームが予め配置さ
れたキャビティ内へのパッド液の注入、発泡によって、
対応する形状の成形品が成形可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両等の内
装品においては、パッドの厚さが抑えられるため、通
常、金型のキャビティが幅狭に形成される。しかしなが
ら、フレームとの一体発泡時においては、キャビティ内
にフレームが配置されるため、フレームが、パッド液の
進入を妨害する虞れがある。
【0005】特に、アームレストのような長い形状の内
装品のキャビティにおいて、パッド液の進入がフレーム
によって妨げられると、キャビティの先端部分や内装品
基部サイドへのパッド液の注入が十分に行えなくなるた
め、パッドの、いわゆる形状出しを不十分とする原因に
なりやすい。
【0006】また、フレームに油分の付着した状態でパ
ッドの一体発泡を行うと、フレームへのパッドの接合力
が弱まり、パッドがフレームから剥がれやすくなる。そ
こで、パッドの発泡作業の前に、フレームの油分の取り
除き作業を行うことが考えられる。しかし、フレームか
らの油分の完全な除去は容易でないため、作業の煩雑化
により、作業性の低下は避けられない。
【0007】この発明は、パッドの形状を確実に出すと
ともに、一体発泡におけるフレーム、パッドの剥がれを
防止する車両内装品のパッド成形方法の提供を目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、パッド液の含侵可能なウレタン
プレートをフレームに隣接させている。そして、ウレタ
ンプレートをフレームとともにパッドと一体発泡してい
る。
【0009】
【作用】この発明によれば、ウレタンプレートが、フレ
ームのサイドでフレームとともにパッドと一体発泡され
るため、フレームのサイドへのパッド液の進入が不十分
であっても、ウレタンプレートによって内装品の形状に
対応したパッドの形状出しが確実に行われる。また、ウ
レタンプレートはフレームの油分を吸収するため、フレ
ーム、パッド間がウレタンプレートを含めて強い力のも
とで接合され、フレームからのパッドの剥がれが、十分
に抑制される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0011】この発明に係る車両内装品のパッド成形方
法によれば、図1に示すように、内装品の軟質部となる
パッド10が、成形用金型12によって、フレーム14との一
体発泡のもとで成形可能となっている。
【0012】成形用金型(金型)12は、図1に示すよう
に、たとえば、一対の上型12a 、下型12b から構成さ
れ、内装品の軟質部形状に対応するキャビティ16が、上
型、下型によって規定されている。そして、キャビティ
16の所定箇所に、芯材となるフレーム14が配置されると
ともに、キャビティ内へのパッド液の注入、発泡によっ
て、たとえば、図2に示す形状のパッド10が、フレーム
と一体的に成形(一体発泡)可能となっている。パッド
液としては、通常、ウレタンフォーム等の発泡材が利用
される。
【0013】図2のパッド10は、シートのアームレスト
の軟質部となるパッドを示し、図示の状態から天地を逆
にして、硬質の内装品基部(図示しない)に載置、接着
されて、アームレストが形成される。
【0014】なお、金型12、フレーム14およびパッド液
(発泡材)としては、それぞれ公知のものが利用でき、
これら自体はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細
に説明しない。
【0015】ここで、図1を見るとわかるように、この
発明においては、たとえば、対応する形状のウレタンプ
レート18が、内装品基部サイドでフレーム14に隣接して
配置され、フレーム、ウレタンプレートとの一体発泡に
よって、図2に示すようなパッド10を成形している。
【0016】ウレタンプレート18は、パッド液を含侵可
能なウレタン材料から、図1、図2に示すように、内装
品基部に対応するボックス状に成形され、たとえば、上
型12a の凸部への嵌着のもとで、キャビティ内に配置さ
れている。
【0017】このようなウレタンプレート18、フレーム
14の配置されたキャビティ内にパッド液を注入すると、
パッド液がキャビティ内を所定の圧力のもとで進入して
充填される。このとき、パッド液は、フレーム14、ウレ
タンプレート18の存在しない空間内での進入に加えて、
ウレタンプレートに含侵されながら充填され、含侵した
箇所においてウレタンプレートがパッドと一体発泡され
るため、ウレタンプレートがパッドの一部として成形さ
れる。
【0018】つまり、フレーム14による妨げによって、
パッド液がフレームから内装品基部サイドに十分に進入
されなくても、ウレタンプレートがフレームに隣接して
一体発泡されるため、パッド10の形状出しが確実に行え
る。
【0019】そして、この発明によれば、ウレタンプレ
ート18がフレーム14に隣接されるため、フレームの油分
がウレタンプレートに吸収される。そのため、フレーム
14、パッド10が、ウレタンプレート18を含めて強い力の
もとで接合でき、フレームからのパッドの剥がれが、十
分に抑制できる。
【0020】このような方法は、シートのアームレスト
のような、長い軟質部を有する内装品に、特に有効に利
用できる。
【0021】ここで、実施例においては、内装品基部サ
イドの面を連続して覆うボックス状に、ウレタンプレー
ト18を予め成形しているが、フレーム14に隣接して配置
可能な形状であれば足りるため、これに限定されず、別
体のウレタンプレートを内装品基部サイドの面に個別に
配置する構成でもよい。
【0022】しかしながら、ボックス状のウレタンプレ
ート18を利用すれば、上型12a の凸部にウレタンプレー
トを嵌着すれば足りるため、ウレタンプレートの配置作
業が容易に行える。そして、内装品基部サイドの面の境
界部の隙間等が確実に無くなるため、パッド10の形状出
しが一層確実に行える。
【0023】また、ここでは、ウレタンプレート18を内
装品基部サイドでフレーム14に隣接させる構成として具
体化されているが、これに限定されず、内装品の外方に
位置するサイドに、ウレタンプレートを配置してもよ
い。しかしながら、このようなパッドの成形時において
は、内装品の外方サイドの容量が、内装品基部サイドに
比較して大きくなり、通常の場合は、容量の大きなサイ
ドを中心に、パッド液が注入されるため、フレーム14の
内装品基部サイドにウレタンプレート18を配置すること
によって、その効果が十分に期待でき。
【0024】なお、実施例においては、シートのアーム
レストを内装品として具体化しているが、基部の表面等
の一部に軟質部を有する内装品であれば足りるため、こ
れに限定されず、たとえば、グリップ、ドア内張り、ド
ア内張りのアームレストおよびコンソールボックス等の
他の種々の内装品のパッドの成形に、この発明のパッド
成形方法を応用してもよい。
【0025】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0026】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る車両内装
品のパッド成形方法によれば、フレームに隣接して配置
されたウレタンプレートが、パッドの一部として一体発
泡されるため、ウレタンプレートによって、内装品の軟
質部の弾性、形状が確保できる。従って、内装品の形状
に対応したパッドの形状出しが、確実に行える。
【0027】そして、フレームの油分をウレタンプレー
トで吸収できるため、フレーム、パッド間がウレタンプ
レートを含めて強い力のもとで接合され、フレームから
のパッドの剥がれが、十分に抑制される。
【0028】また、内装品の基部サイドの面を連続して
覆う形状に、ウレタンプレートを形成すれば、金型の凸
部への嵌着のもとで、ウレタンプレートがキャビティ内
に配置できるため、ウレタンプレートの配置作業が容易
に行える。そして、連続した形状のウレタンプレートに
よれば、内装品基部サイドの面の境界部の隙間等が確実
に無くなるため、パッドの形状出しが一層確実に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の線A−Aに沿ったパッドの断面図であ
る。
【図2】この発明の方法により成形した、内装品(アー
ムレスト)のパッドの概略斜視図である。
【符号の説明】
10 パッド(軟質部、弾性体) 12 成形用金型 14 フレーム 16 キャビティ 18 ウレタンプレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用金型によって規定されたキャビテ
    ィ内にフレームを配置し、キャビティ内へのパッド液の
    注入、発泡による、フレームとの一体発泡によって、内
    装品の軟質部となるパッドを成形する車両内装品のパッ
    ド成形方法において、 パッド液の含侵可能なウレタンプレートをフレームに隣
    接させ、ウレタンプレートをフレームとともにパッドと
    一体発泡したことを特徴とする車両内装品のパッド成形
    方法。
  2. 【請求項2】 成形用金型によって規定されたキャビテ
    ィ内にフレームを配置し、キャビティ内へのパッド液の
    注入、発泡による、フレームとの一体発泡によって、内
    装品に対応した形状のパッドを成形する車両内装品のパ
    ッド成形方法において、 パッド液の含侵可能なウレタンプレートを内装品の基部
    サイドでフレームに隣接させ、ウレタンプレートをフレ
    ームとともにパッドと一体発泡したことを特徴とする車
    両内装品のパッド成形方法。
  3. 【請求項3】 ウレタンプレートが、内装品の基部サイ
    ドの面を連続して覆う形状からなる請求項2記載の車両
    内装品のパッド成形方法。
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