JP3301368B2 - 3層構造発泡成形体及びその製造方法 - Google Patents

3層構造発泡成形体及びその製造方法

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JP3301368B2
JP3301368B2 JP35617097A JP35617097A JP3301368B2 JP 3301368 B2 JP3301368 B2 JP 3301368B2 JP 35617097 A JP35617097 A JP 35617097A JP 35617097 A JP35617097 A JP 35617097A JP 3301368 B2 JP3301368 B2 JP 3301368B2
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foam
foaming
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哲也 小林
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    • B29C44/0469Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles consisting of at least two parts of chemically or physically different materials, e.g. having different densities by having different chemical compositions in different places, e.g. having different concentrations of foaming agent, feeding one composition after the other provided with physical separators between the different materials, e.g. separating layers, mould walls
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    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/34Auxiliary operations
    • B29C44/58Moulds
    • B29C44/581Closure devices for pour holes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,例えば自動車用シートに用いら
れる座面部用,背中部用シートクッションなどの3層構
造発泡成形体及びその製造方法に関する
【0002】
【従来技術】例えば自動車シートには,その形状を保つ
と共に座り心地を向上させるため,弾力性のあるウレタ
ン発泡体等よりなる発泡成形体が用いられている。従
来,発泡成形体は,例えば2層構造であって,上層に低
硬度ウレタン発泡体,下層に高硬度ウレタン発泡体を用
いたものがある。しかしながら,この2層構造の発泡成
形体を自動車用シートに用いた場合には,安定した良好
な着座姿勢を保つことが困難であり,長時間の着座によ
る疲労が大きくなるという問題がある。
【0003】これに対し,上記の上下層の間に,着座部
分を予め凹状の窪み面に形成した仕切板を介設して3層
構造とすることにより,安定した着座姿勢を長期に渡っ
て確保することができる。この3層構造の発泡成形体を
製造する方法としては,例えば予め1層を成形してお
き,これを成形型内にセットし,仕切板と残りの1層を
成形する方法がある。
【0004】また,他の方法としては,例えば特開平7
−108544号公報に示されているごとき方法があ
る。即ち,この方法においては,まず成形用型として,
上型,下型及びこれらの間に中型を備えた成形型を用い
る。そして,下型に上層用のウレタン発泡原液を注入
し,次いで,予め仕切板をセットした中型を閉じて下型
を閉塞する。次いで,仕切板上に下層用のウレタン発泡
原液を注入し,次いで上型を閉じて中型を閉塞する。こ
れにより,上層,仕切板,下層の3層構造の発泡成形体
が得られる。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の発
泡成形体の製造方法においては,次の問題がある。即
ち,上記の予め1層を成形しておく方法においては,成
形型を用いた成形作業が2回必要となり,製造工程の複
雑化,製造コストの増加を招いてしまう。
【0006】また,上記の特開平7−108544号公
報に示された方法においては,使用する成形型として,
上記のごとく,上型と下型以外に中型を備えたものを用
いる必要がある。さらに,ウレタン発泡原液の発泡によ
り発生するガスを抜くためのベントを下型と中型の間等
に設ける必要がある。そのため,成形型の構造が複雑と
なり,設備コストも増大する。
【0007】また,これら従来の製造方法により得られ
た3層構造発泡成形体は,上記複雑な製造工程等により
製造されたものであり,2層構造のものに比べてコスト
の高いものとなる。そのため,従来よりも安価で,かつ
従来以上の品質を有する3層構造発泡成形体,及びその
製造方法の開発が望まれていた。
【0008】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,安価で高品質な3層構造発泡成形体及び
これを簡単に製造できる方法を提供しようとするもので
ある。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,発泡体よりなる
第1層と,仕切板を介してさらに形成された発泡体より
なる第2層とからなる3層構造の発泡成形体を製造する
に当たり,上記仕切板には,第1層形成用の第1発泡原
液を注入するための注入口と,一端が該注入口の近傍に
固定されていると共に自由に折り返し可能なヒンジ部を
有する閉塞蓋とを予め設けておき,まず成形型に上記仕
切板をセットし,次いで該仕切板の上記注入口から上記
第1発泡原液を注入すると共に発泡させ,一方,上記第
2層形成用の第2発泡原液は,上記第1発泡原液による
発泡体により上記閉塞蓋が閉じられた後に上記仕切板の
上記注入口に上記第2発泡原液による発泡体が到達する
ように注入することを特徴とする3層構造発泡成形体の
製造方法にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記仕切板には,上記注入口と上記閉塞蓋とを予め設けて
あり,かつ,上記第2発泡原液は,上記第1発泡原液に
よる発泡体により上記閉塞蓋が閉じられた後に上記仕切
板の上記注入口に上記第2発泡原液による発泡体が到達
するように注入することである。即ち,第2発泡原液の
注入は,これが注入口から仕切板の下方へ侵入しないよ
うに行う。
【0011】上記仕切板は,例えば樹脂製又は金属製の
ものを用い,必要に応じて所望形状に予め成形してお
く。また,上記注入口は,第1発泡原液を注入可能な大
きさであればよく,その形状等には特に制限はない。
【0012】また,注入口を開閉する上記閉塞蓋として
は,後述する種々の構造をとることができる。少なくと
も,閉塞蓋は,その一端が仕切板に固定されていると共
に自由に折り返し可能なヒンジ部を有することが必要で
ある。また,閉塞蓋としては,例えば紙,樹脂等を薄板
状に形成したものを用いることができる。
【0013】閉塞蓋の仕切板への固定は,例えばステー
プラー(いわゆるホッチキス),接着剤,粘着テープ,
縫製等の各種の固定方法により行うことができる。ま
た,上記ヒンジ部としては,例えば閉塞蓋自体の厚みを
局部的に溝状に薄くして折り曲げ可能としたもの,単に
テープ止めしてそのテープをヒンジ部として利用するも
の等,種々の構成をとることができる。
【0014】次に,本発明における作用につき説明す
る。本発明の方法により3層構造発泡成形体を製造する
に当たっては,まず上記成形型に上記仕切板をセットす
る。次いで,仕切板の注入口から第1層成形用の第1発
泡原液を注入する。
【0015】一方,第2発泡原液は,上記第1発泡原液
の注入タイミングに関わらず,仕切板の注入口が上記閉
塞蓋により閉じられた後にその注入口に第2発泡原液に
よる発泡体が到達するように注入する。これにより,第
2発泡原液は,注入口から仕切板の下方の成形型側に浸
入することなく仕切板上に積層される。
【0016】この一連の工程により,成形型内において
下層から第1層,仕切板,第2層の順に積層された3層
構造発泡成形体が得られる。このように,本発明の製造
方法においては,上記注入口及び閉塞蓋を備えた特殊な
仕切板を用いるため,高品質な3層構造発泡成形体を簡
単に製造することができる。即ち,上記仕切板に上記注
入口を設けたことにより,成形用型に特殊な工夫をする
ことなく,仕切板を成形型にセットしたままで第1発泡
原液の注入及びガス抜きを行うことができる。
【0017】また,仕切板には,注入口を開閉する閉塞
蓋を設けてある。そして,この閉塞蓋は,ヒンジ部を起
点として自由に折り曲げ可能である。そのため,第1発
泡原液による発泡体により,自動的に閉じられる。それ
故,仕切板上に第2発泡原液を注入した際に,第1発泡
原液側に浸入してこれと混じり合うことを確実に防止す
ることができる。したがって,本発明においては,上記
のごとく,安価で品質に優れた3層構造発泡成形体を容
易に製造することができる。
【0018】次に,請求項2の発明のように,上記第2
発泡原液の注入は,上記第1発泡原液の注入後であるこ
とが好ましい。これにより,第2発泡原液による発泡体
の上記仕切板の注入口への到達タイミングをより確実に
調整することができる。また,請求項3の発明のよう
に,上記第2発泡原液の注入は,上記第1発泡原液の注
入後であって,上記閉塞蓋が閉じられる前であることが
好ましい。これにより,成形のサイクルタイムをさらに
短縮することができる。
【0019】また,請求項4の発明のように,上記仕切
板は上記成形型に略水平にセットされ,上記閉塞蓋は下
方側に位置することが好ましい。この場合には,仕切板
をセットした際に上記閉塞蓋をその自重により開くこと
ができる。それ故,成形作業を容易に行うことができ
る。また,請求項5の発明のように,上記第1発泡原液
及び上記第2発泡原液の注入後,上記仕切板の上記閉塞
蓋が閉じられる前に,上記成形型を閉じることが好まし
い。この場合には,成形のサイクルタイムの短縮を図る
ことができる。
【0020】次に,請求項6の発明のように,成形型に
仕切板をセットし,該仕切板により成形用の空間を第1
空間と第2空間とに区分し,それぞれの空間に発泡原液
を注入・発泡させることにより,上記仕切板を介した第
1層の発泡体と第2層の発泡体よりなる3層構造の発泡
成形体を製造するに当たり,上記仕切板には,上記第1
層形成用の第1発泡原液を注入するための注入口と,一
端が該注入口の近傍に固定されていると共に自由に折り
返し可能なヒンジ部を有する閉塞蓋とを予め設けてお
き,まず上記成形型に上記仕切板をセットし,次いで該
仕切板の上記注入口から上記第1発泡原液を注入すると
共に発泡させて,上記第1発泡原液による発泡体により
上記閉塞蓋が閉じられることにより,上記第1空間が閉
塞されることを特徴とする3層構造発泡成形体の製造方
法がある。
【0021】本製造方法において最も注目すべきこと
は,上記第1空間の閉塞は,上記第1発泡原液による発
泡体により上記閉塞蓋が閉じられることにより行われる
ことである。これにより,従来のような複雑な構造の成
形型を用いることなく,容易に3層構造の発泡成形体を
製造することができる。
【0022】次に,請求項7の発明のように,上記閉塞
蓋が閉じられる前に上記成形型は閉塞されており,上記
第1発泡原液による発泡体により上記閉塞蓋が閉じられ
ることにより,上記第1空間と上記第2空間とが仕切ら
れることが好ましい。これにより,成形のサイクルタイ
ムの短縮を図ることができる。
【0023】また,請求項8の発明のように,上記第2
発泡原液の注入は,上記第1発泡原液の注入後であっ
て,上記閉塞蓋が閉じられる前であることが好ましい。
この場合にも,成形のサイクルタイムの短縮を図ること
ができる。
【0024】また,請求項9の発明のように,上記仕切
板は,チップウレタンフォームにより作製されているこ
とが好ましい。これにより,通気性を有するチップウレ
タンフォームの微細なセル状空洞を通して,第1発泡原
液が発泡している過程で生じる発泡ガス,及び注入口か
ら排出できなかった空気を上部へ排出することができ
る。
【0025】また,請求項10の発明のように,上記仕
切板の上記閉塞蓋は,複数枚に分割されて構成されてい
ることが好ましい。これにより,閉塞蓋を分割した各片
の大きさを分割しない場合よりも小さくすることがで
き,開閉動作をさらにスムーズに行うことができる。
【0026】次に,上記優れた製造方法により製造した
3層構造発泡成形体として次の発明がある。即ち,請求
項11の発明のように,ウレタン発泡体よりなる第1層
と,該第1層と異なるウレタン発泡体よりなる第2層
と,上記第1層と第2層との間に介設された仕切板とか
らなる3層構造の発泡成形体であって,上記仕切板に
は,閉塞蓋が配設されていることを特徴とする3層構造
発泡成形体がある。
【0027】本成形体において最も注目すべきことは,
上記仕切板には,発泡成形体の製造過程において有効な
閉塞蓋を有していることである。これにより,3層構造
発泡成形体を非常に簡単にかつ高品質な状態で製造する
ことができ,製造コストの低減,ひいては製品価格の低
下を図ることができる。それ故,本発明の3層構造発泡
成形体は,高品質でかつ安価なものとなる。
【0028】次に,請求項12の発明のように,上記仕
切板はチップウレタンフォームにより作製されているこ
とが好ましい。この場合には,チップウレタンフォーム
は,樹脂板,金属板に比べて柔軟性が大きく,適度な硬
さがあるため,着座用シートとして用いた際に,着座者
の体格の違いからくる尻部,及び大腿部形状の違いに追
従しやすく,着座者を支持しやすいという効果が得られ
る。
【0029】また,請求項13の発明のように,上記第
1層は反発弾性率70〜85%,25%ILD硬度15
〜30Kgf/314cm2 の高反発高硬度材であり,
上記第2層は反発弾性率30〜70%,25%ILD硬
度8〜20Kgf/314cm2 の低反発低硬度材であ
ることが好ましい。
【0030】上記第1層の反発弾性率が70%未満の場
合には,高周波領域における振動に対する充分な減衰効
果が期待できないという問題があり,一方,反発弾性率
が85%を超える場合には,低周波領域における振動に
対する減衰性が悪化するという問題がある。
【0031】上記第1層の25%ILD硬度が15Kg
f/314cm2 未満の場合には,高周波領域における
振動に対する充分な減衰効果が期待できないという問題
があり,一方,25%ILD硬度が30Kgf/314
cm2 を超える場合には,やはり高周波領域における振
動に対する減衰効果が期待できないという問題がある。
【0032】ここで,25%ILDとは,試料を直径2
0cmの円盤で25%圧縮したときの硬度のことをい
う。また,上記の314cm2 は,直径20cmの円盤
の面積であり,上記ILDは,局部圧縮(INDENT
ATION LOAD DEFLECTION)の略で
ある。
【0033】また,上記第2層の反発弾性率が30%未
満の場合には,復元力が極めて小さく,クッション性が
乏しくなるという問題があり,一方,反発弾性率が70
%を超える場合には,低周波領域における振動に対する
減衰効果が期待できないという問題がある。
【0034】上記第2層の25%ILD硬度が8Kgf
/314cm2 未満の場合には,着座用シートとして用
いた際に,柔らかすぎて着座者の尻部,及び大腿部が仕
切板の硬さを感じてしまい,着座者に不快感を与えてし
まうという問題がある。一方,25%ILD硬度が20
Kgf/314cm2 を超える場合には,硬すぎて,着
座者にソフトな乗り心地を与えることができないという
問題がある。
【0035】また,上記3層構造発泡成形体の1種類で
ある3層構造クッションパッドを製造するに際しては,
以下の製造方法を採用することもできる。 すなわち,3
層構造クッションパッドの製造方法の1つとして,着座
上部は低反発低硬度材により,一方着座下部及びサイド
部は高反発高硬度材よりなり,上記着座上部と上記着座
下部及びサイド部との間には柔軟性仕切材を配設してな
る3層構造クッションパッドを製造するに当たり,成形
型のキャビティ内に,上端部を曲線状に形成した一対の
側板と,これらを繋ぐ前板よりなる係止部を立設すると
共に,該係止部の上端部の間に上記柔軟性仕切材を架設
して,係止部と柔軟性仕切材と成形型底面とによって囲
まれた第1成形部を形成し,次いで,上記柔軟性仕切材
に設けた注入口から上記第1成形部内に上記着座上部用
の低反発低硬度材を形成するための第1発泡原液を注入
し,次いで,上記第1成形部以外のキャビティ内に上記
着座下部及びサイド部の高反発高硬度材を形成するため
の第2発泡原液を注入し,これらを発泡させることを特
徴とするクッションパッドの製造方法がある。
【0036】本製造方法においては,上記着座上部と上
記着座下部及びサイド部との間には上記係止部を設け,
これに上記柔軟性仕切材を配設するため,該柔軟性仕切
材を着座時の形状に沿って上記着座上部と上記着座下部
との境界に極めて容易に配設することができる。また,
上記第1発泡原液の注入口は,上記柔軟性仕切材にナイ
フ等で切り込みを入れるだけで容易に形成できる。この
ように,本方法によれば上記3層構造クッションパッド
を容易に,生産効率よく製造することができる。
【0037】また,上記3層構造クッションパッドの製
造方法においては,上記係止部のうちの一対の側板は,
成形型に対して着脱可能に配設してあることが好まし
い。これにより,異なる形状の係止部を多数用意してお
き,得ようとする3層構造クッションパッドの構造に応
じて係止部を取り替えることにより,内部構造の異なる
多種類の3層構造クッションパッドを1種類の成形型で
製造することができる。
【0038】更に上記係止部の上端部には上記柔軟性
仕切材を係止するための係止ピンを有することが好まし
い。これにより,成形型のキャビティ内に立設された係
止部の上端部に上記柔軟性仕切材を架設する際,該柔軟
性仕切材を上記係止ピンに係止することにより,容易に
かつ確実に上記架設作業を行うことができる。
【0039】また上記柔軟性仕切材は通気性布材であ
ることが好ましい。これにより,第1発泡原液が発泡し
ている過程で生じる発泡ガス,及び注入口から排出でき
なかった空気を上部へ排出することができる。
【0040】また,上記低反発低硬度材及び高反発高硬
度材はウレタンフォームであり,上記低反発低硬度材
は,反発弾性率が30〜70%,25%ILD硬度が8
〜20Kgf/314cm2であり,上記高反発高硬度
材は,反発弾性率が70〜85%,25%ILD硬度が
15〜30Kgf/314cm2であることが好まし
い。これにより,振動に対する減衰効果が発揮され,座
り心地のよいクッションパッドを得ることができる。な
お,上記各数値の範囲限定理由は,前述の請求項13に
おける理由と同様である。
【0041】また,上記3層構造発泡成形体の1種類で
ある3層構造クッションパッドとしては,以下のものが
ある。 すなわち,3層構造クッションパッドの1つとし
て,着座上部は低反発低硬度材により,一方着座下部及
びサイド部は高反発高硬度材よりなり,上記着座上部と
上記着座下部との間には柔軟性仕切材を配設してなる3
層構造クッションパッドであり,かつ上記柔軟性仕切材
は通気性布材であることを特徴とする3層構造クッショ
ンパッドがある。
【0042】上記3層構造クッションパッドにおいて
は,上記着座上部と上記着座下部との間には柔軟性仕切
材を配設してあるので,上記着座上部と上記着座下部と
の境界を長期間維持することができる。また,3層構造
クッションパッドを,容易に,かつ,高品質な状態で製
造することができる。
【0043】また,上記3層構造クッションパッドにお
いては,上記低反発低硬度材及び高反発高硬度材はウレ
タンフォームであり,上記低反発低硬度材は,反発弾性
率が30〜70%,25%ILD硬度が8〜20Kgf
/314cm2であり,上記高反発高硬度材は,反発弾
性率が70〜85%,25%ILD硬度が15〜30K
gf/314cm2であることが好ましい。
【0044】上述のように材質特性を限定することによ
り,上記3層構造クッションパッドは,振動に対する減
衰効果が発揮され,座り心地のよいクッションパッドが
得られる。なお,上記各数値の範囲限定理由は,前述の
請求項13における理由と同様である。
【0045】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる3層構造発泡成形体及びそ
の製造方法につき,図1〜図13を用いて説明する。本
例において製造する3層構造発泡成形体10は,図11
に示すごとく,自動車シートに適用する発泡成形体であ
って,ウレタン発泡体よりなる第1層1と,これと異な
るウレタン発泡体よりなる第2層2と,これらの間に介
設された仕切板3とからなる3層構造である。
【0046】最下層の第1層1は反発力弾性率80%,
25%ILD硬度25Kgf/314cm2 の高反発高
硬度ウレタン発泡体であり,一方,最上層の第2層2は
反発力弾性率60%,25%ILD硬度15Kgf/3
14cm2 の低反発低硬度ウレタン発泡体である。また
仕切板3には,図1,図2に示すごとく,発泡成形体1
0に組み込む前に,第1層形成用の第1発泡原液71
(図5)を注入するための注入口31と,一端が注入口
31の近傍に固定されていると共に自由に折り返し可能
なヒンジ部43を有する閉塞蓋4とを予め設けてある。
【0047】この仕切板3としては,図1,図3に示す
ごとく,チップウレタンシートを予め着座用の窪み面3
9を有する形状に成形したものを用いる。また,仕切板
3に設けた注入口31は,図1に示すごとく円形状であ
って,第1発泡原液の注入が十分にできる大きさ(図
5)にしてある。そして,注入口31は仕切板3の後方
寄り(図1の上方)に設けてある。
【0048】また,注入口31を開閉する閉塞蓋4は,
図2に示すごとく,注入口31より大きな径の円形の頭
部41と固定部42とよりなり,約1mm厚みの硬質紙
により作製してある。また閉塞蓋4は,固定部42を仕
切板3裏面の注入口31の前方側(図1下側)に固定し
てある。そして頭部41と固定部42との間には,溝状
に局部的に肉厚を薄くして構成したヒンジ部43が設け
られている。閉塞蓋4は,このヒンジ部43を起点とし
て,上記の頭部41が自由に折れ曲がり,注入口31を
開閉するよう構成されている。
【0049】また,本例において用いる成形型6は,図
4に示すごとく,発泡成形体10の第1層1を成形する
ためのキャビティ610を有する成形型61と,第2層
2を成形するためのキャビティ620を有する成形用上
型62とよりなる。また成形型61と成形用上型62と
の間にはヒンジ63が設けられており,このヒンジ63
を起点として成形用上型62が回動し,開閉するよう構
成されている。
【0050】また,成形用上型62には,第2発泡原液
から発生するガスを排気するためのベント(図示略)を
設けてある。また,図5に示すごとく,成形型61のキ
ャビティ610は,後方(図5右側)を持ち上げた状態
で斜めに形成してある。
【0051】次に,上記成形用型6を用いて3層構造発
泡成形体1を製造するに当たっては,図5に示すごと
く,まず成形型61の上方に,仕切板3を閉塞蓋4を下
方にしてセットする。これにより,図6に示すごとく,
仕切板3の閉塞蓋4の頭部41は,自重によって自動的
に垂れ下がり,注入口31を開放する。
【0052】次いで,図5に示すごとく,ノズル81を
用いて,仕切板3の注入口31から第1発泡原液71を
注入する。次いで,第2層形成用の第2発泡原液72
は,図7に示すごとく,第1発泡原液71の注入後,そ
の発泡体により閉塞蓋4が閉じられる前に,注入を開始
する。また,第2発泡原液72の注入は,図7に示すご
とく,注入口31から比較的離れた位置の仕切板3上に
行う。次に,図8に示すごとく,成形用上型62を閉じ
る。
【0053】次に,図9に示すごとく,先に注入した第
1発泡原液71の発泡体の方が第2発泡原液72の発泡
体よりも先に成長する。そして,第1発泡原液71の発
泡体1により仕切板3の閉塞蓋4が押し上げられて注入
口31が閉じられた際には,未だ第2発泡原液の発泡体
2が注入口31上に到達しない。
【0054】次に,図10に示すごとく,さらに各発泡
体1,2が成長して最終的にそれぞれ第1層1及び第2
層2に成長する。また,第2層2は,その成長過程にお
いて,閉塞蓋4が閉じられた後に注入口31上を通過し
ているため,第1層1と混じり合うことなく形成され
る。このようにして,図11〜図13に示す3層構造発
泡成形体10が得られる。
【0055】このように,本例の製造工程は,上記注入
口31と閉塞蓋4を有する特殊な仕切板3を用いている
ため,簡単に3層構造の発泡成形体を製造することがで
きる。また,得られた3層構造発泡成形体10は,上記
のごとく,第1層1と第2層2を形成する発泡原液7
1,72を互いに混ぜ合うことなく成形されており,第
1層1と第2層2のそれぞれのウレタン発泡体の特性を
確実に維持することができる。
【0056】また,本例の3層構造発泡成形体1は,上
記のごとく,仕切板3に予め着座部分に応じた窪み面3
9を設けてある。そのため,自動車シートに実際に適用
された場合に,優れた着座姿勢を長時間維持することが
できる。
【0057】なお,本例においては,第2発泡原液72
の注入を,仕切板3の閉塞蓋4が閉じられる前に開始し
たが,これを,閉塞蓋4が完全に閉じた後に開始しても
勿論よい。また,第2発泡原液72が仕切板3の注入口
31に到達した際に注入口31が閉塞蓋4により塞がれ
た状態となるタイミングが確保できる場合には,第2発
泡原液72の注入を第1発泡原液71の注入よりも先に
開始してもよい。
【0058】実施形態例2 本例は,図14に示すごとく,実施形態例1の仕切板3
の閉塞蓋4に代えて,2枚に分割された閉塞蓋50を用
いた。即ち,閉塞蓋50は,図14に示すごとく,仕切
板3の注入口31の前後にそれぞれ配設した2枚の蓋片
51,52とよりなる。各蓋片51,52は,仕切板に
固定された固定部512,522と,ヒンジ部513,
523を起点として自由に折り曲げ可能な頭部511,
521とよりなる。ヒンジ部513,523は,実施形
態例1と同様に,局部的に厚みを溝状に薄くしたもので
ある。また,その他は実施形態例1と同様である。
【0059】本例においては,閉塞蓋50を2枚の蓋片
51,52により構成しているため,開閉する頭部51
1,521の長さを短くすることができる。そのため,
頭部512,522の回動を,第1発泡原液71による
発泡体が十分に成長した後に開始させることができる。
それ故,ガスの排気等を更に十分に行うことができる。
その他,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【0060】実施形態例3 本例は,図15に示すごとく,実施形態例1の仕切板3
の閉塞蓋4に代えて,4枚に分割された閉塞蓋55を用
いた。即ち,閉塞蓋55は,図15に示すごとく,仕切
板3の注入口31の前後左右にそれぞれ配設した4枚の
蓋片56とよりなる。各蓋片56は,それそれ仕切板に
固定された固定部562と,ヒンジ部563を起点とし
て自由に折り曲げ可能な頭部561とよりなる。ヒンジ
部563は,実施形態例1と同様に,局部的に厚みを溝
状に薄くしたものである。また,その他は実施形態例1
と同様である。
【0061】本例においては,閉塞蓋53を4枚の蓋片
56により構成してある。そのため,四方から第1発泡
原液による発泡体が成長してききた場合においても,確
実に注入口からの吹き出しを防止しつつ注入口31の閉
止を行うことができる。それ故,さらに安定した品質を
確保することができる。その他,実施形態例1,2と同
様の効果が得られる。
【0062】なお,上記実施形態例1〜3においては,
自動車シートの座面部に適用する発泡成形体及びその製
造方法について説明したが,その他,自動車シートの背
中部,或いは,自動車シートのヘッドレスト等の発泡成
形体についても本発明を適用することができる。
【0063】参考例1 本例は,3層構造クッションパッド及びその製造方法に
関する。本例について,図16〜図23を用いて説明す
る。本例にかかる3層構造クッションパッド9は図16
〜図18に示すごとく,低反発低硬度材よりなる着座上
部92と,高反発高硬度材よりなる着座下部91及びサ
イド部94と,これらの間に介設された柔軟性仕切材9
3とからなる。
【0064】上記柔軟性仕切材93は,通気性布材であ
り着座時の形状に沿うように形成されている。また,上
記柔軟性仕切材93には,成形時において下記の第1成
形部内に上記着座上部用の低反発低硬度材を形成するた
めの第1発泡原液を注入するための注入口931が設け
られている(図22)。
【0065】一方,上記着座上部92は反発弾性率30
〜70%,25%ILD硬度8〜20Kgf/314c
2 の低反発低硬度ウレタンフォームである。そして,
上記着座下部91及びサイド部94は反発弾性率70〜
85%,25%ILD硬度15〜30Kgf/314c
2 の高反発高硬度ウレタンフォームである。
【0066】次に,上記3層構造クッションパッド9を
製造するに当たっては,図19に示すごとく,まず成形
型61のキャビティ610内に,着座時の形状に沿って
その上端部644を曲線状に形成した一対の側板641
(図21,図22)と,これらの間を繋ぐ前板642よ
りなる係止部64(図19)を立設する。
【0067】また,該係止部64の上端部644の間
に,上記着座時の形状に沿うように上記柔軟性仕切材9
3を架設する(図22,図23)。上記柔軟性仕切材9
3は,上記上端部644に設けた係止ピン645に対し
て,その端部を差し込むことにより架設する(図19〜
図23)。
【0068】これにより,図22,図23に示すごとく
係止部64と柔軟性仕切材93と成形型底面611とに
よって囲まれた空間が,上記着座上部92を形成する第
1成形部612を構成する。そして,それ以外のキャビ
ティ610の空間が,上記着座下部91及びサイド部9
4とを成形する第2成形部613を構成する。
【0069】次いで,図23に示すごとく,成形型61
内に上記柔軟性仕切材93を上記のごとく架設した後,
該柔軟性仕切材93に設けた注入口931から,上記第
1成形部612内に上記着座上部92用の低反発低硬度
材を形成するための第1発泡原液を注入する。次いで,
上記第2成形部613内に上記着座下部91及びサイド
部94の高反発高硬度材を形成するための第2発泡原液
を注入し成形型の蓋を閉じる。そして,これらを発泡さ
せることにより上記3層構造クッションパッド9を製造
する。
【0070】なお,上記係止部64は,成形型61に対
して,ビスで仮止めしてあり,着脱可能に配設してあ
る。また,その他は実施形態例1と同様である。
【0071】次に,本例における作用効果につき述べ
る。本例にかかる3層構造クッションパッド9は図16
〜図18に示すごとく,低反発低硬度材よりなる着座上
部92と,高反発高硬度材よりなる着座下部91及びサ
イド部94と,これらの間に介設された柔軟性仕切材9
3とからなる。該柔軟性仕切材93は柔軟性のある布状
である。そのため,該柔軟性仕切材93は,極めて容易
に上記係止部64の形状に沿って架設することができ
る。更に,注入口931も上記柔軟性仕切材93にナイ
フ等で切り込みを入れるだけで容易に形成できる。
【0072】また,上記係止部64は,成形型61に対
して着脱可能に配設してある。そのため,異なる形状の
係止部64を多数用意し取り替えることにより,内部構
造の異なる多種類の3層構造クッションパッド9を1種
類の成形型61で製造することができる。
【0073】また,図19〜図21に示すごとく,上記
係止部64の上端部644には上記柔軟性仕切材93を
係止するための係止ピン645を有する。そのため,上
記柔軟性仕切材93を架設する際,該柔軟性仕切材93
を上記係止ピン645に係止することにより,容易にか
つ確実に上記架設作業を行うことができる。
【0074】また,上記柔軟性仕切材93は通気性布材
であるため,第1発泡原液が発泡している過程で生じる
発泡ガス,及び注入口931から排出できなかった空気
を上部へ排出することができる。また,本例において
は,上記着座上部と上記着座下部との間には柔軟性仕切
材を配設してあるので,上記着座上部と上記着座下部と
の境界を着座時の形状に長期間維持することができる。
その他,実施形態例1と同様の効果が得られる。
【0075】参考例2 本例は,図24に示すごとく,柔軟性仕切材93に2点
以上の注入口931〜934を設けた例である。本例に
おいては,例えば注入口931から932,933,9
34といったように,順番に2箇所以上から,或いは複
数の場所を選んで,第1発泡原液を注入する必要がある
場合に,容易に対応することができる。その他,参考例
と同様の効果が得られる。
【0076】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,安価で
高品質な3層構造発泡成形体及びこれを簡単に製造でき
る方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,仕切板の斜視図。
【図2】実施形態例1における,仕切板の注入口及び閉
塞蓋を示す,(A)断面図,(B)底面図。
【図3】図1のA−A線矢視断面図。
【図4】実施形態例1における,成形用型の構成を示す
説明図。
【図5】実施形態例1における,図4のE−E線矢視断
面から見た第1発泡原液を注入している状態を示す説明
図。
【図6】実施形態例1における,成形型に仕切板をセッ
トした際の閉塞蓋の状態を示す説明図。
【図7】実施形態例1における,第2発泡原液を注入し
ている状態を示す説明図。
【図8】実施形態例1における,成形型を閉じた状態を
示す説明図。
【図9】実施形態例1における,各発泡体の成長過程を
示す説明図。
【図10】実施形態例1における,各発泡体の成長が完
了した状態を示す説明図。
【図11】実施形態例1において製造した3層構造発泡
成形体の斜視図。
【図12】図11のB−B線矢視断面図。
【図13】図11のC−C線矢視断面図。
【図14】実施形態例2における,仕切板の注入口及び
閉塞蓋を示す,(A)断面図,(B)底面図。
【図15】実施形態例3における,仕切板の注入口及び
閉塞蓋を示す,(A)断面図,(B)底面図。
【図16】参考例1における,3層構造クッションパッ
ドの斜視図。
【図17】図16のG−G線矢視断面図。
【図18】図16のH−H線矢視断面図。
【図19】参考例1における,3層構造クッションパッ
ドの成形型の斜視図。
【図20】図19のJ−J線矢視断面図。
【図21】参考例1における,係止部の側板の斜視図。
【図22】参考例1における,柔軟性仕切材を係止部に
架設した状態を示す斜視図。
【図23】参考例1における,柔軟性仕切材を係止部に
架設した状態の成形型の斜視図。
【図24】参考例2における,注入口を複数設けた柔軟
性仕切材の斜視図。
【符号の説明】
10...3層構造発泡成形体,1...第1層,
2...第2層,3...仕切板,31...注入口,
4,50,55...閉塞蓋,43,513,523,
563...ヒンジ部,64...係止部,64
5...係止ピン,71...第1発泡原液,7
2...第2発泡原液,9...3層構造クッションパ
ッド,91...着座下部,92...着座上部,9
3...柔軟性仕切材,931...注入口,9
4...サイド部,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:04 B29K 105:04 B29L 9:00 B29L 9:00 31:58 31:58 (56)参考文献 特開 平8−244508(JP,A) 特開 平7−108544(JP,A) 特開 昭63−120610(JP,A) 実開 平4−124611(JP,U) 実開 平4−15468(JP,U) 実開 昭63−41523(JP,U) 実公 昭48−32108(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/24 B32B 5/18,27/12,27/40 A47C 7/00 - 7/20 B68G 7/00 - 7/06 B68G 5/00 - 5/02 B60N 2/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体よりなる第1層と,仕切板を介し
    てさらに形成された発泡体よりなる第2層とからなる3
    層構造の発泡成形体を製造するに当たり, 上記仕切板には,第1層形成用の第1発泡原液を注入す
    るための注入口と,一端が該注入口の近傍に固定されて
    いると共に自由に折り返し可能なヒンジ部を有する閉塞
    蓋とを予め設けておき, まず成形型に上記仕切板をセットし, 次いで該仕切板の上記注入口から上記第1発泡原液を注
    入すると共に発泡させ, 一方,上記第2層形成用の第2発泡原液は,上記第1発
    泡原液による発泡体により上記閉塞蓋が閉じられた後に
    上記仕切板の上記注入口に上記第2発泡原液による発泡
    体が到達するように注入することを特徴とする3層構造
    発泡成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第2発泡原液の
    注入は,上記第1発泡原液の注入後であることを特徴と
    する3層構造発泡成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記第2発泡原液の
    注入は,上記第1発泡原液の注入後であって,上記閉塞
    蓋が閉じられる前であることを特徴とする3層構造発泡
    成形体の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記仕切板は上記成形型に略水平にセットされ,上記閉
    塞蓋は下方側に位置することを特徴とする3層構造発泡
    成形体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において,上記第1発泡原液及
    び上記第2発泡原液の注入後,上記仕切板の上記閉塞蓋
    が閉じられる前に,上記成形型を閉じることを特徴とす
    る3層構造発泡成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】 成形型に仕切板をセットし,該仕切板に
    より成形用の空間を第1空間と第2空間とに区分し,そ
    れぞれの空間に発泡原液を注入・発泡させることによ
    り,上記仕切板を介した第1層の発泡体と第2層の発泡
    体よりなる3層構造の発泡成形体を製造するに当たり, 上記仕切板には,上記第1層形成用の第1発泡原液を注
    入するための注入口と,一端が該注入口の近傍に固定さ
    れていると共に自由に折り返し可能なヒンジ部を有する
    閉塞蓋とを予め設けておき, まず上記成形型に上記仕切板をセットし, 次いで該仕切板の上記注入口から上記第1発泡原液を注
    入すると共に発泡させて,上記第1発泡原液による発泡
    体により上記閉塞蓋が閉じられることにより,上記第1
    空間が閉塞されることを特徴とする3層構造発泡成形体
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記閉塞蓋が閉じら
    れる前に上記成形型は閉塞されており,上記第1発泡原
    液による発泡体により上記閉塞蓋が閉じられることによ
    り,上記第1空間と上記第2空間とが仕切られることを
    特徴とする3層構造発泡成形体の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6において,上記第2発泡原液の
    注入は,上記第1発泡原液の注入後であって,上記閉塞
    蓋が閉じられる前であることを特徴とする3層構造発泡
    成形体の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項において,
    上記仕切板は,チップウレタンフォームにより作製され
    ていることを特徴とする3層構造発泡成形体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項におい
    て,上記仕切板の上記閉塞蓋は,複数枚に分割されて構
    成されていることを特徴とする3層構造発泡成形体の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 ウレタン発泡体よりなる第1層と,該
    第1層と異なるウレタン発泡体よりなる第2層と,上記
    第1層と第2層との間に介設された仕切板とからなる3
    層構造の発泡成形体であって, 上記仕切板には,閉塞蓋が配設されていることを特徴と
    する3層構造発泡成形体。
  12. 【請求項12】 請求項11において,上記仕切板はチ
    ップウレタンフォームにより作製されていることを特徴
    とする3層構造発泡成形体。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12において,上記第
    1層は反発弾性率70〜85%,25%ILD硬度15
    〜30Kgf/314cm2の高反発高硬度材であり,
    上記第2層は反発弾性率30〜70%,25%ILD硬
    度8〜20Kgf/314cm2の低反発低硬度材であ
    ることを特徴とする3層構造発泡成形体。
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