JP2002271425A - 信号伝送方法 - Google Patents

信号伝送方法

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JP2002271425A
JP2002271425A JP2001067247A JP2001067247A JP2002271425A JP 2002271425 A JP2002271425 A JP 2002271425A JP 2001067247 A JP2001067247 A JP 2001067247A JP 2001067247 A JP2001067247 A JP 2001067247A JP 2002271425 A JP2002271425 A JP 2002271425A
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Japan
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bits
transmission
signal
wiring
connector
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Yoshihiro Jin
吉廣 神
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射ノイズを低減できる基板間の信号伝送方
法を提供する。 【解決手段】 送信基板40内の送信信号部41から出
力された同一位相の複数ビットの送信信号S41−1〜
S41−nは、ドライバ42で駆動される。駆動された
送信信号S42−1〜S42−nは、ビット毎に配線長
の異なるバス配線43−1〜43−nによってコネクタ
44からバックボード60内の共通バス配線61−1〜
61−nへ出力される。そのため、コネクタ44から放
射するノイズのピークを抑制することができる。時間的
にずれた複数ビットの送信信号S42−1〜S42−n
は、コネクタ54へ伝送され、受信基板50内のビット
毎に配線長の異なるバス配線53−1〜53−nへ送ら
れ、ここでビット間の位相が同一になるように遅延さ
れ、レシーバ52で受信され、受信信号部51に入力さ
れる。これにより、受信処理を的確に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路がそれぞれ搭
載された複数の基板間において複数ビットの信号を伝送
する信号伝送方法、特に複数の基板と基板接続用共通バ
ス配線との接続箇所から発生する放射ノイズを低減する
信号伝送方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の基板間の信号伝送方法の
一例を説明する図である。従来の基板間の信号伝送方法
では、例えば、送信基板10と受信基板20とをバック
ボード30で接続し、送信基板10から出力された複数
ビットの送信信号S12−1〜S12−nをバックボー
ド30を通して受信基板20へ送り、この受信基板20
で受信するようになっている。
【0003】送信基板10は、ビット間の位相が同一の
複数ビットの送信信号S11−1〜S11−nを出力す
る送信信号部11を有し、この出力側に送信用ドライバ
12が接続されている。ドライバ12は、送信信号S1
1−1〜S11−nを駆動して送信信号S12−1〜S
12−nを出力する複数のゲート12−1〜12−nで
構成されている。各ゲート12−1〜12−nの出力側
には、基板内配線パターンからなるバス配線13−1〜
13−nを介して、コネクタ14が接続されている。コ
ネクタ14は、送信基板10をバックボード30に電気
的に接続するためのものである。
【0004】受信基板20は、複数ビットの受信信号S
22−1〜S22−nを入力して処理する受信信号部2
1を有し、この入力側に、複数ビットのゲート22−1
〜22−nからなる受信用レシーバ22の出力側が接続
されている。レシーバ22の入力側には、基板内配線パ
ターンからなるバス配線23−1〜23−nを介して、
コネクタ24が接続されている。コネクタ24は、受信
基板20をバックボード30に電気的に接続するための
ものである。
【0005】バックボード30は、共通バス配線31−
1〜31−nを有し、この共通バス配線31−1〜31
−nによって送信基板10と受信基板20とを電気的に
接続するようになっている。
【0006】このような構成において、従来の基板間の
信号伝送方法では、送信基板10内の送信信号部11か
ら複数ビットの送信信号S11−1〜S11−nが出力
されると、これがドライバ12で駆動されて送信信号S
12−1〜S12−nとなり、バス配線13−1〜13
−nを介してコネクタ14から出力される。コネクタ1
4から出力された送信信号S12−1〜S12−nは、
バックボード30内の共通バス配線31−1〜31−n
を通して受信基板20のコネクタ24へ伝送される。コ
ネクタ24へ送られてきた送信信号S12−1〜S12
−nは、バス配線23−1〜23−nを通してレシーバ
22で受信され、この受信信号S22−1〜S22−n
が受信信号部21に入力されて処理される。
【0007】従来の基板間の信号伝送方法では、設計や
メンテナンス等の容易性を考えて、バス配線13−1〜
13−n、バス配線23−1〜23−n、及び共通バス
配線31−1〜31−nの各ビットの配線長を同じ長さ
に設定し、ドライバ12から複数ビットの送信信号S1
2−1〜S12−nを同時に出力し、レシーバ22の入
力端子で、複数ビットの送信信号S12−1〜S12−
nが同じ遅延時間になるように送信基板10、受信基板
20及びバックボード30を設計していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号伝送方法では、例えば、図3及び図4に示すような
課題があった。
【0009】図3は、従来の図2の放射ノイズNSの放
出方向を示す図である。又、図4は、従来の図2の信号
変化点とノイズ位相を示す信号波形図である。
【0010】従来の信号伝送方法では、設計やメンテナ
ンス等の容易性を考えて、送信基板10内のバス配線1
3−1〜13−n、受信基板20内のバス配線23−1
〜23−n、及びバックボード30内の共通バス配線3
1−1〜31−nの各ビットの配線長が同じ長さになる
ように設計されていた。ところが、配線長を同じ長さに
設定すると、図4に示すように、送信基板10のコネク
タ14から出力される送信信号S12−1〜S12−n
の変化点(即ち、立ち上がり、立ち下がり)が同一時間
に発生した場合、図3に示すように、コネクタ14のピ
ン14aから放射するノイズNSがドライバ12の同時
変化数により加算され、該ピン14aから大きな放射ノ
イズNSが放出され、バックボード30に接続された他
の受信基板20等に悪影響を与えるという問題があり、
これを解決することが困難であった。
【0011】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、放射ノイズを低減できる基板間の信号伝送方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明では、複数ビットの送信
信号を出力するドライバと、複数ビットの配線からな
り、一端側が前記ドライバに接続された信号伝送用の第
1のバス配線と、前記第1のバス配線の他端側に接続さ
れた配線接続用の第1のコネクタと、を有する第1の基
板と、配線接続用の第2のコネクタと、複数ビットの配
線からなり、一端側が前記第2のコネクタに接続された
信号伝送用の第2のバス配線と、前記第2のバス配線の
他端側に接続され、該第2のバス配線から送られてくる
複数ビットの信号を受信するレシーバと、を有する第2
の基板と、複数ビットの配線からなり、前記第1及び第
2のコネクタを介して前記第1と第2のバス配線を相互
に接続する基板接続用の共通バス配線とを用い、信号伝
送方法を次のように構成している。
【0013】即ち、前記第1のバス配線上の前記複数ビ
ットの送信信号に、ビット毎に異なる遅延時間を持た
せ、ビット間の位相を変えて前記第1のコネクタから前
記共通バス配線へ出力する。そして、前記共通バス配線
から送られてくる前記複数ビットの送信信号を、前記第
2のコネクタ及び前記第2のバス配線を介して前記レシ
ーバで受信し、前記ビット毎に異なる遅延時間との合計
時間が一定時間となるような遅延時間が加算されて生成
されたビット間が同位相の受信信号を、該レシーバから
出力している。
【0014】このような構成を採用したことにより、第
1の基板内のドライバから複数ビットの送信信号が出力
されると、第1のバス配線を介して第1のコネクタか
ら、ビット間の位相が異なる送信信号が出力され、共通
バス配線へ送られる。そのため、第1のコネクタから発
生する放射ノイズが減少する。共通バス配線へ送られた
複数ビットの送信信号は、第2の基板の第2のコネク
タ、及び第2のバス配線を介してレシーバで受信され、
ビット間が同位相の受信信号が該レシーバから出力され
る。
【0015】第2の発明では、第1の発明の信号伝送方
法において、第1のバス配線における複数ビットの配線
を、ビット毎に配線長を変えて伝送遅延時間を異なら
せ、ビット毎に位相の異なる複数ビットの送信信号を第
1のコネクタから共通バス配線へ出力する。そして、第
2のバス配線における複数ビットの配線を、前記伝送遅
延時間との合計時間が一定時間となるようにビット毎に
配線長を変えて伝送遅延時間を異ならせ、ビット間の位
相を同一にした送信信号をレシーバに入力している。
【0016】このような構成を採用したことにより、第
1の基板内のドライバから出力された複数ビットの送信
信号は、第1のバス配線においてビット毎に伝送遅延時
間が変えられ、ビット毎に位相の異なる複数ビットの送
信信号が第1のコネクタから出力されて共通バス配線へ
送られる。そのため、第1のコネクタから発生する放射
ノイズが減少する。共通バス配線へ送られた複数ビット
の送信信号は、第2のバス配線において伝送遅延時間が
変えられ、ビット間の位相が同一になった送信信号がレ
シーバに入力されて受信される。
【0017】第3の発明では、第1の発明の信号伝送方
法において、ドライバを複数ビットの第1のゲートで構
成し、これらの第1のゲートとして、ビット毎に遅延時
間が異なる素子を使用して伝送遅延時間を異ならせ、ビ
ット間の位相の異なる複数ビットの送信信号を第1のコ
ネクタから共通バス配線へ出力する。そして、レシーバ
を複数ビットの第2のゲートで構成し、これらの第2の
ゲートとして、前記伝送遅延時間との合計時間が一定時
間となるようにビット毎に遅延時間が異なる素子を使用
して伝送遅延時間を異ならせ、ビット間が同位相の受信
信号を該第2のゲートから出力している。
【0018】このような構成を採用したことにより、第
1の基板内のドライバから、ビット間の位相の異なる複
数ビットの送信信号が出力され、第1のバス配線を介し
て第1のコネクタへ送られる。第1のコネクタからは、
ビット間の位相の異なる複数ビットの送信信号が出力さ
れ、共通バス配線へ送られる。そのため、第1のコネク
タから発生する放射ノイズが減少する。共通バス配線へ
送られた複数ビットの送信信号は、第2の基板の第2の
コネクタ、及び第2のバス配線を介してレシーバへ送ら
れ、このレシーバにおいて伝送遅延時間が変えられ、ビ
ット間が同位相の受信信号が該レシーバから出力され
る。
【0019】第4の発明では、第1の発明の信号伝送方
法において、第1のバス配線における複数ビットの配線
にそれぞれ第1のディレーラインを設け、ビット毎に該
第1のディレーラインの伝送遅延時間を異ならせ、ビッ
ト間の位相の異なる複数ビットの送信信号を第1のコネ
クタから共通バス配線へ出力する。そして、第2のバス
配線における複数ビットの配線にそれぞれ第2のディレ
ーラインを設け、前記伝送遅延時間との合計時間が一定
時間となるようにビット毎に該第2のディレーラインの
伝送遅延時間を異ならせ、ビット間の位相を同一にした
送信信号をレシーバに入力している。
【0020】このような構成を採用したことにより、第
1の基板内のドライバから出力された複数ビットの送信
信号は、第1のバス配線の第1のディレーラインによっ
てビット毎に伝送遅延時間が変えられ、ビット間の位相
の異なる複数ビットの送信信号が第1のコネクタから出
力されて共通バス配線へ送られる。そのため、第1のコ
ネクタから発生する放射ノイズが少なくなる。共通バス
配線へ送られた複数ビットの送信信号は、第2の基板の
第2のコネクタへ送られ、第2のバス配線の第2のディ
レーラインによって伝送遅延時間が変えられ、ビット間
の位相が同一になった送信信号がレシーバに入力されて
受信される。
【0021】第5の発明では、遅延時間を変えて互いに
位相の異なる複数ビットの送信信号を出力すると共に、
該遅延時間との合計時間が一定時間となるように遅延時
間を変えて位相が同一の複数ビットの受信信号を出力す
る双方向性の第1の送受信手段と、複数ビットの配線か
らなり、一端側が前記第1の送受信手段に接続された信
号伝送用の第1のバス配線と、前記第1のバス配線の他
端側に接続された配線接続用の第1のコネクタと、を有
する第1の基板と、配線接続用の第2のコネクタと、複
数ビットの配線からなり、一端側が前記第2のコネクタ
に接続された信号伝送用の第2のバス配線と、前記第2
のバス配線の他端側に接続され、前記第1の送受信手段
と同一構成の双方向性の第2の送受信手段と、を有する
第2の基板と、複数ビットの配線からなり、前記第1及
び第2のコネクタを介して前記第1と第2のバス配線を
相互に接続する基板接続用の共通バス配線とを用い、信
号伝送方法を次のように構成している。
【0022】即ち、前記第1又は第2の送受信手段か
ら、ビット間の位相の異なる前記複数ビットの送信信号
を出力し、前記第1又は第2のコネクタを介して前記共
通バス配線へ送出する。そして、前記複数ビットの送信
信号を、前記第2又は第1のコネクタを介して前記第2
又は第1の送受信手段で受信し、ビット間が同位相の前
記複数ビットの受信信号を該第2又は第1の送受信手段
から出力している。
【0023】このような構成を採用したことにより、第
1又は第2の送受信手段から、ビット間の位相の異なる
複数ビットの送信信号が出力されると、これが第1又は
第2のバス配線を介して第1又は第2のコネクタから出
力され、共通バス配線へ送られる。そのため、第1又は
第2のコネクタから発生する放射ノイズが少なくなる。
共通バス配線へ送られた複数ビットの送信信号は、第2
又は第1のコネクタと第2又は第1のバス配線とを介し
て、第2又は第1の送受信手段で受信され、ビット間の
伝送遅延時間が変えられ、ビット間が同位相の複数ビッ
トの受信信号が該第2又は第1の送受信手段から出力さ
れる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態を示す基板間の信号伝送方法を説明
する図である。この基板間の信号伝送方法では、第1の
基板(例えば、送信基板)40と第2の基板(例えば、
受信基板)50とをバックボード60によって電気的に
接続し、送信基板40から出力された複数ビットの送信
信号S42−1〜S42−nをバックボード60を介し
て受信基板50で受信するようになっている。
【0025】送信基板40は、ビット間の位相が同一の
複数ビットの送信信号S41−1〜S41−nを出力す
る送信信号部41を有し、この出力側に送信用ドライバ
42が接続されている。ドライバ42は、送信信号S4
1−1〜S41−nを駆動して送信信号S42−1〜S
42−nを出力するものであり、インバータからなる複
数ビットのゲート42−1〜42−nにより構成されて
いる。各ゲート42−1〜42−nの出力側には、基板
内配線パターンからなる複数ビットの第1のバス配線4
3−1〜43−nが接続されている。複数ビットのバス
配線43−1〜43−nは、ビット毎に配線長が変えら
れて信号の伝送遅延時間がずらされている。例えば、バ
ス配線43−1は最も短い配線であり、バス配線43−
2,43−3,…毎に順次長くなっていき、バス配線4
3−nが最も長い配線となっている。これらのバス配線
43−1〜43−nは、第1のコネクタ44に接続され
ている。
【0026】受信基板50は、ビット間の位相が同一の
複数ビットの受信信号S52−1〜S52−nを入力し
て処理する受信信号部51を有し、この入力側に受信用
レシーバ52の出力側が接続されている。レシーバ52
は、インバータからなる複数ビットのゲート52−1〜
52−nで構成され、この入力側に、基板内配線パター
ンからなる複数ビットの第2のバス配線53−1〜53
−2が接続されている。複数ビットのバス配線53−1
〜53−2は、ビット毎に配線長を変えて信号の伝送遅
延時間をずらすようになっている。この複数ビットのバ
ス配線53−1〜53−2は、送信基板40内のバス配
線43−1〜43−nにおいて配線長を変化させて信号
を遅延させた組み合わせと、逆になるような配線長に設
定されている。例えば、バス配線53−1は、最も短い
バス配線43−1に対応して配線長が最も長く、配線長
53−2,43−3,…毎に配線長が短くなり、最も長
い配線43−nに対応して配線53−nが最も短い配線
長に設定されている。
【0027】バックボード60は、コネクタ44を介し
て送信基板40と電気的に接続されると共に、コネクタ
54を介して受信基板50と電気的に接続され、これら
のコネクタ44及び54間を接続するために複数ビット
の共通バス配線61−1〜61−nが設けられている。
各ビットの共通バス配線61−1〜61−nは、それぞ
れ配線長が同一に設定されている。
【0028】ドライバ42の出力端子からレシーバ52
の入力端子までの各ビットの配線43−1,61−1,
53−1〜43−n,61−n,53−nは、同一の長
さに設定されている。
【0029】図5は、図1の送信信号S42−1〜S4
2−nの変化点とノイズNS位相を示す信号波形図であ
る。
【0030】以下、図5を参照しつつ、図1の信号伝送
方法を説明する。例えば、送信基板40内の送信信号部
41から、ビット間の位相が同一の複数ビットの送信信
号S41−1〜S41−nが出力されると、ドライバ4
2内の各ゲート42−1〜42−nで駆動されて送信信
号S42−1〜S42−nが出力され、バス配線43−
1〜43−nへ送られる。各ビットのバス配線43−1
〜43−nでは、それぞれ配線長が異なるので、各ゲー
ト42−1〜42−nから出力された送信信号S42−
1〜S42−nが異なる伝送遅延時間だけ遅れてコネク
タ44へ到達し、このコネクタ44から出力されてバッ
クボード60の共通バス配線61−1〜61−nへ送ら
れる。
【0031】各ビットの共通バス配線61−1〜61−
nはそれぞれ配線長が等しいため、コネクタ44から出
力された複数ビットの送信信号S42−1〜S42−n
が、ビット毎にずれた時間を保ったまま受信基板50側
のコネクタ54へ送られる。
【0032】コネクタ54に送られてきた複数ビットの
送信信号S42−1〜S42−nは、受信基板50内の
バス配線53−1〜53−2を通ってレシーバ52へ伝
達される。各ビットのバス配線53−1〜53−2で
は、送信基板40内のバス配線43−1〜43−nの配
線長の組み合わせと逆になるような配線長に設定されて
いるため、このバス配線53−1〜53−nで伝送遅延
時間が異なり、複数ビットの送信信号S42−1〜S4
2−nが時間的に同時にレシーバ52に到達する。
【0033】例えば、ドライバ42内のゲート42−1
から出力された送信信号S42−1は、送信基板40内
の最も短い配線43−1とバックボード60内の配線6
1−1と受信基板50内の最も長い配線53−1とを全
て加えた配線長分だけ遅延し、レシーバ52内のゲート
52−1の入力端子に到達する。又、ドライバ42内の
ゲート42−nから出力される送信信号S42−nは、
送信基板40内の最も長い配線43−nとバックボード
60内の配線61−nと受信基板50内の最も短い配線
53−nとを全て加えた配線長分だけ遅延し、レシーバ
52内のゲート52−nの入力端子に到達する。ドライ
バ42の出力端子からレシーバ52の入力端子までの各
ビットの配線長は、同じ長さに設定されているため、各
ビットの送信信号S42−1〜S42−nが時間的に同
時にレシーバ52内のゲート52−1〜52−nの入力
端子に到達する。レシーバ52内の各ゲート52−1〜
52−nの入力端子に到達した複数ビットの送信信号S
42−1〜S42−nは、ここで受信され、この受信信
号S52−1〜S52−nが受信信号部51に入力され
て所定の受信処理が行われる。
【0034】以上のように、本実施形態では、次のよう
な効果がある。図5に示すように、ドライバ42から出
力された複数ビットの送信信号S42−1〜S42−n
は、送信基板40内の異なる配線長のバス配線43−1
〜43−nによって異なる遅延時間で時間的にずらさ
れ、複数ビットの送信信号S42−1〜S42−nの変
化点が時間的にずらされてコネクタ44から出力され
る。そのため、コネクタ44から放射するノイズNSの
ピークを抑制することができる。しかも、時間的にずら
された複数ビットの送信信号S42−1〜S42−n
は、受信基板50内の異なる配線長のバス配線53−1
〜53−2によって伝送遅延時間の調整が行われ、複数
ビットの送信信号S42−1〜S42−nが同一時間に
レシーバ52に到達し、このレシーバ52で受信するこ
とができる。これにより、複数ビットの受信信号S52
−1〜S52−nを的確に受信信号部51で処理でき
る。
【0035】(第2の実施形態)図6は、本発明の第2
の実施形態を示す基板間の信号伝送方法を説明する図で
あり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要素
には共通の符号が付されている。
【0036】本実施形態の基板間の信号伝送方法では、
図1の構成と異なる第1の基板である送信基板40A
と、図1の構成と異なる第2の基板である受信基板50
Aとを、図1の構成と同一のバックボード60によって
相互に接続している。
【0037】送信基板40Aは、ビット間の位相が同一
の複数ビットの送信信号S41−1〜S41−nを出力
する送信信号部41を有し、この出力側に送信用ドライ
バ42Aが接続されている。ドライバ42Aは、複数ビ
ットの送信信号S41−1〜S41−nを駆動して複数
ビットの送信信号S42A−1〜S42A−nを出力す
るものであり、各ビットが例えばインバータからなるゲ
ート42A−1〜42A−nで構成され、ビット毎に各
ゲート42A−1〜42A−nの遅延時間が異なってい
る。各ゲート42A−1〜42A−nの遅延時間は、ず
らして設定されており、例えば、ゲート42A−1から
42A−nへ行くに従って遅延時間が長くなるように設
定されている。各ゲート42A−1〜42A−nの出力
側は、各ビットの配線長が等しい基板内配線パターンか
らなる複数ビットの第1のバス配線43A−1〜43A
−nを介して、バックボード60に接続するための第1
のコネクタ44が接続されている。
【0038】受信基板50Aは、ビット間の位相が同一
の複数ビットの受信信号S52A−1〜S52A−nを
入力して受信処理を行う受信信号部51を有し、この入
力側に受信用レシーバ52Aの出力側が接続されてい
る。レシーバ52Aは、例えば、インバータからなる複
数ビットのゲート52A−1〜52A−nで構成され、
この各ゲート52A−1〜52A−nの遅延時間が異な
っている。各ゲート52A−1〜52A−nの遅延時間
は、ずらして設定されており、ドライバ42A内の各ゲ
ート42A−1〜42A−nの遅延時間のずれと逆にな
るような遅延時間のずれの組み合わせで構成されてい
る。即ち、ゲート52A−1の遅延時間が最も長く、ゲ
ート52A−nに行くに従って遅延時間が順次短くな
り、ゲート52A−nの遅延時間が最も短くなってい
る。各ゲート52A−1〜52A−nの入力側には、各
ビットの配線長が等しい基板内配線パターンからなる複
数ビットの第2のバス配線53A−1〜53A−nを介
して、バックボード60に接続するための第2のコネク
タ54が接続されている。
【0039】図7は、図6のドライバ42A/レシーバ
52Aの信号波形図である。以下、図7を参照しつつ、
図6の信号伝送方法を説明する。
【0040】送信基板40A内の送信信号部41から、
ビット間の位相が同一の複数ビットの送信信号S41−
1〜S41−nが出力され、ドライバ42Aに与えられ
る。ドライバ42A内のゲート42A−1〜42A−n
は、与えられた送信信号S41−1〜S41−nを駆動
し、異なる遅延時間を持った複数ビットの送信信号42
A−1〜42A−nを出力する。遅延時間の異なる複数
ビットの送信信号S42A−1〜S42A−nは、各ビ
ットの配線長が等しいバス配線43A−1〜43A−n
によってずれた時間を保ったままコネクタ44へ送ら
れ、このコネクタ44から複数ビットの共通バス配線6
1−1〜61−nへ出力される。
【0041】複数ビットの共通バス配線61−1〜61
−nは、各配線長が等しいため、時間的にずれた複数ビ
ットの送信信号S42A−1〜S42A−nを、このず
れた時間を保ったままレシーバ50A側のコネクタ54
へ伝送する。コネクタ54から受信基板50A内に入力
された時間的にずれた複数ビットの送信信号S42A−
1〜S42A−nは、各ビットの配線長が等しいバス配
線53A−1〜53A−nにより、ずれた時間を保った
ままレシーバ52Aへ送られる。
【0042】レシーバ52A内の各ゲート52A−1〜
52A−nは、ドライバ42A内の各ゲート42A−1
〜42A−nの遅延時間のずれと逆になるように組み合
わされているので、時間的にずれた複数ビットの送信信
号S42A−1〜S42A−nを受信し、異なる遅延時
間によってビット間の位相を同一にした受信信号S52
A−1〜S52A−nを出力する。この受信信号S52
A−1〜S52A−nは、受信信号部51に入力され、
所定の受信処理が行われる。
【0043】例えば、ドライバ42A内のゲート42A
−1から出力された送信信号S42A−1は、送信基板
40A内のバス配線43A−1と、バックボード60内
の共通バス配線61−1と、受信基板50A内のバス配
線53A−1とを全て加えた配線長分だけ伝送時間が遅
延し、レシーバ52A内のゲート52A−1に到達し、
ドライバ42A内のゲート42A−1の遅延時間とレシ
ーバ52A内のゲート52A−1の遅延時間とを加えた
時間で、該ゲート52A−1から受信信号S52A−1
として出力される。
【0044】又、ドライバ42A内のゲート42A−n
から出力された送信信号S42A−nは、送信基板40
A内のバス配線43A−nと、バックボード60内の共
通バス配線61−nと、受信基板50A内のバス配線5
3A−nとを全て加えた配線長だけ伝送時間が遅延し、
レシーバ52A内のゲート52A−nに到達し、ドライ
バ42A内のゲート42A−nの遅延時間とレシーバ5
2A内のゲート52A−nの遅延時間とを加えた時間
で、該ゲート52A−nから受信信号S52A−nとし
て出力される。
【0045】いずれの配線43A−1,61−1,53
A−1及び43A−n,61−n,53A−nの配線長
も、ドライバ42Aの出力端子からレシーバ52Aの入
力端子までは同じ長さである。 ゲート42A−1の遅延時間+配線遅延時間+ゲート5
2A−1の遅延時間=ゲート42A−nの遅延時間+配
線遅延時間+ゲート52A−nの遅延時間 但し、 配線長=送信基板40A内配線長+バックボード60内
配線長+受信基板50A内配線長 の遅延時間である。
【0046】以上のように、本実施形態では、次のよう
な効果がある。基板40A,50A間をバス接続して同
一時間で接続する構成において、コネクタ44からバッ
クボード60へ出力される各送信信号S42A−1〜S
42A−nの変化点を時間的にずらすようにしているの
で、該コネクタ44から放射するノイズNSのピークを
抑制することができる。しかも、レシーバ52Aによっ
てずれた時間の調整がされているので、このレシーバ5
2Aで受信した受信信号S52A−1〜S52A−n
は、時間的にずれのない同一時間で出力されて受信信号
部51へ入力される。そのため、適切な受信処理が行え
る。
【0047】(第3の実施形態)図8は、本発明の第3
の実施形態を示す基板間の信号伝送方法を説明する図で
あり、第1の実施形態を示す図1、及び第2の実施形態
を示す図6中の要素と共通の要素には共通の符号が付さ
れている。
【0048】本実施形態の基板間の信号伝送方法では、
図1及び図6と異なる構成の第1の基板である送信基板
40Bと、第1及び第6の構成と異なる第2の基板であ
る受信基板50Bとを、図1及び図6の構成と同一のバ
ックボード60によって相互に接続している。
【0049】送信基板40Bは、複数ビットの送信信号
S41−1〜S41−nを出力する送信信号部41を有
し、この出力側に送信用ドライバ42が接続されてい
る。ドライバ42は、複数ビットの送信信号S41−1
〜S41−nを駆動してビット間の位相が同一の複数ビ
ットの送信信号S42−1〜S42−nを出力するもの
であり、この出力側に、基板内配線パターンからなる複
数ビットの第1のバス配線43A−1〜43A−nが接
続されている。複数ビットのバス配線43A−1〜43
A−nは、同一の配線長であるが、これには遅延時間の
異なるディレーライン(遅延線)45−2〜45−nが
接続され、ビット毎に遅延時間をずらすようにしてい
る。
【0050】即ち、バス配線43A−1にはディレーラ
インが設けられていないが、バス配線43A−2から4
3A−nに、遅延時間が順次大きいディレーライン45
−2〜45−nが設けられている。バス配線43A−1
〜43A−nは、第1のコネクタ44に接続され、この
コネクタ44によってバックボード60内の共通バス配
線61−1〜61−nに接続されている。
【0051】受信基板50Bは、ビット間の位相が同一
の複数ビットの受信信号S52−1〜S52−nを入力
して受信処理を行う受信信号部51を有し、この入力側
に受信用レシーバ52の出力側が接続されている。レシ
ーバ52は、ビット間の位相が同一の複数ビットの送信
信号S42−1〜S42−nを受信して受信信号S52
−1〜S52−nを出力するものであり、例えば、イン
バータからなる複数ビットのゲート52−1〜52−n
で構成されている。各ゲート52−1〜52−nの入力
側には、基板内配線パターンからなる複数ビットの第2
のバス配線53A−1〜53A−nが接続され、このバ
ス配線53A−1〜53A−3,…に、それぞれ遅延時
間の異なるディレーライン55−1〜55−3,…が設
けられている。
【0052】各ビットのディレーライン55−1〜55
−3,…の遅延時間は、送信基板40B内のディレーラ
イン45−2〜45−nの遅延時間と逆の組み合わせに
なるように設定されている。即ち、ディレーライン55
−1の遅延時間が最も長く、ディレーライン55−2,
55−3,…に従って遅延時間が順次小さくなり、バス
配線53A−nにはディレーラインが設けられていな
い。
【0053】次に、図8の信号伝送方法を説明する。送
信基板40B内の送信信号部41から、ビット間の位相
が同一の複数ビットの送信信号S41−1〜S41−n
が出力されると、これがドライバ42内の各ゲート42
−1〜42−nで駆動され、同一の遅延時間を有する複
数ビットの送信信号S42−1〜S42−nが出力され
る。複数ビットの送信信号S42−1〜S42−nは、
バス配線43A−1〜43A−n中のディレーライン4
5−2〜45−nで伝送時間がずらされ、コネクタ44
からバックボード60へ出力される。
【0054】時間的にずれた送信信号S42−1〜S4
2−nは、バックボード60内の同一配線長の共通バス
配線61−1〜61−nによって時間的にずれたまま、
受信基板50B側のコネクタ54へ伝送される。
【0055】コネクタ54へ伝送された時間的にずれた
送信信号S42−1〜S42−nは、バス配線53A−
1〜53A−n中のディレーライン55−1〜55−
3,…により、各ビット間の位相が同一になるように遅
延時間が変えられ、ビット間の位相が同一の送信信号S
42−1〜S42−nが、レシーバ52内の各ゲート5
2−1〜52−nに受信される。各ゲート52−1〜5
2−nで受信されたビット間の位相が同一の受信信号S
52−1〜S52−nは、受信信号部51に入力されて
受信処理が行われる。
【0056】例えば、ドライバ42内のゲート42−1
から出力された送信信号S42−1は、送信基板40B
内のバス配線43A−1と、バックボード60内の共通
バス配線61−1と、受信基板50B内のバス配線53
A−1とを全て加えた配線長分の遅延時間と、受信基板
50B内のディレーライン55−1の遅延時間とを加え
た遅延時間で、レシーバ52内のゲート52−1に到達
する。
【0057】又、ドライバ42内のゲート42−nから
出力された送信信号S42−nは、送信基板40B内の
バス配線43A−nと、バックボード60内の共通バス
配線61−nと、受信基板50B内のバス配線53A−
nとを全て加えた配線長分の遅延時間と、送信基板40
B内のディレーライン45−nの遅延時間とを加えた遅
延時間で、レシーバ52内のゲート52−nに到達す
る。
【0058】いずれの配線も、ドライバ42の出力端子
からレシーバ52の入力端子までの配線長は同じ長さで
ある。
【0059】以上のように、本実施形態では、次のよう
な効果がある。基板40B,50B間をバス接続して同
一時間で接続する構成において、コネクタ44からバッ
クボード60へ出力される各送信信号S42−1〜S4
2−nの変化点を時間的にずらすようにしているので、
該コネクタ44から放射するノイズNSのピークを抑制
することができる。しかも、受信基板50B内のレシー
バ52によって複数ビットの送信信号S42−1〜S4
2−nを同一時間で受信することができるので、受信信
号部51において適切な受信処理が行える。
【0060】(第4の実施形態)図9は、本発明の第4
の実施形態を示す基板間の信号伝送方法を説明する図で
あり、第2の実施形態を示す図6中の要素と共通の要素
には共通の符号が付されている。
【0061】本実施形態の基板間の信号伝送方法では、
図6の構成と異なる第1の基板である送受信基板40C
と、図6の構成と異なる第2の基板である送受信基板5
0Cとを、図6の構成と同一のバックボード60によっ
て相互に接続している。
【0062】一方の送受信基板40Cは、ビット間の位
相が同一の複数ビットの信号S41A−1〜S41A−
nに対して送受信処理を行う送受信信号部41Aを有
し、これには双方向性の第1の送受信手段42Bが接続
されている。送受信手段42Bは、送受信信号部41A
から出力されるモード切替え用の制御信号EN1によっ
て送信と受信を切替えるものであり、例えば、複数組の
逆並列接続されたインバータ対からなるゲート対42B
−11,42B−12〜42B−n1,42B−n2に
より構成されている。
【0063】制御信号EN1が“H”レベルの送信モー
ドの時には、ゲート42B−11〜42B−n1がオン
状態、ゲート42B−12〜42B−n2がオフ状態に
なり、信号S41A−1〜S41A−nが駆動されて信
号S42B−1〜S42B−nが出力される。制御信号
EN1が“L”レベルの受信モードの時には、ゲート4
2B−11〜42B−n1がオフ状態、ゲート42B−
12〜42B−n2がオン状態になり、信号S42B−
1〜S42B−nが受信されて信号S41A−1〜S4
1A−nが出力される。
【0064】これらのゲート対42B−11,42B−
12〜42B−n1,42B−n2の遅延時間の関係
は、 ゲート42B−12=42B−n1>42B−11=4
2B−n2>42B−22=42B−31>42B−2
1=42B−32 に設定されている。
【0065】送受信手段42Bは、同一配線長の基板内
配線パターンからなる複数ビットの第1のバス配線43
A−1〜43A−nを介して、第1のコネクタ44に接
続されている。
【0066】他方の送受信基板50Cは、ビット間の位
相が同一の複数ビットの信号S51A−1〜S51A−
nに対して送受信処理を行う送受信信号部51Aを有
し、これには双方向性の第2の送受信手段52Bが接続
されている。送受信手段52Bは、送受信手段42Bと
同一の構成であり、複数組のインバータ対からなる複数
ビットのゲート対52B−11,52B−21〜52B
−n1,52B−n2により構成されている。各ゲート
対52B−11,52B−12〜52B−n1,52B
−n2の遅延時間は、送受信手段42Bと同様にビット
毎にずらして設定されている。
【0067】送受信信号部51Aから出力されるモード
切替え用の制御信号EN2が“H”レベルの送信モード
の時には、ゲート52B−12〜52B−n2がオン状
態、ゲート52B−11〜52B−n1がオフ状態にな
り、ビット間の位相が同一の複数ビットの信号S51A
−1〜S51A−nを駆動してビット毎に遅延時間の異
なる信号S52B−1〜S52B−nを出力し、制御信
号EN2が“L”レベルの受信モードの時には、ゲート
52B−12〜52B−n2がオフ状態、ゲート52B
−11〜52B−n1がオン状態になり、ビット間の位
相がずれた信号S52B−1〜S52B−nを受信して
ビット間の位相を同一にした信号S51A−1〜S51
A−nを出力する機能を有している。
【0068】送受信手段52Bには、同一配線長の基板
内配線パターンからなる複数ビットの第2のバス配線5
3A−1〜53A−nを介して、第2のコネクタ54が
接続されている。一方の送受信基板40Cのコネクタ4
4と、他方の送受信基板50Cのコネクタ54とは、バ
ックボード60内の同一配線長の共通バス配線61−1
〜61−nによって相互に接続されている。
【0069】図10(a)、(b)は図9の送受信基板
40Cから送受信基板50Cへの信号伝送を示す波形図
である。
【0070】以下、図10(a)、(b)を参照しつ
つ、図9の信号伝送方法を説明する。一方の送受信基板
40Cから送信信号を他方の送受信基板50Cへ伝送す
る場合、送受信信号部41Aから“H”レベルの制御信
号EN1が出力されて送受信手段42Bが送信モードに
なると共に、送受信信号部51Aから“L”レベルの制
御信号EN2が出力されて送受信手段52Bが受信モー
ドになる。
【0071】送受信信号部41Aから、ビット間の位相
が同一の複数ビットの信号S41A−1〜S41A−n
が出力されると、これが送受信手段42B内のゲート4
2B−11〜42B−n1によって駆動される。この
際、各ゲート42B−11〜42B−n1の遅延時間が
ずれるように設定されているので、図10(a)に示す
ように、ゲート42B−11〜42B−n1から、遅延
時間のずれた信号S42B−1〜S42B−nが出力さ
れる。
【0072】遅延時間のずれた信号S42B−1〜S4
2B−nは、同一配線長のバス配線43A−1〜43A
−nによってずれたままの状態でコネクタ44へ伝送さ
れ、バックボード60内の共通バス配線61−1〜61
−nへ出力される。信号S42B−1〜S42B−nは
ずれた時間を保ったまま、共通バス配線61−1〜61
−nによってコネクタ54へ伝送される。コネクタ54
へ伝送された信号S52B−1〜S52B−nは、同一
配線長のバス配線53A−1〜53A−nによって時間
的にずれた状態のままで、送受信手段52Bへ送られ
る。
【0073】送受信手段52Bでは、送受信手段42B
内の遅延時間をずらしたゲート42B−11〜42B−
n1の組み合わせと逆の組み合わせになるように遅延時
間の異なるゲート52B−11〜52B−n1が組み合
わされている。そのため、ゲート52B−11〜52B
−n1により、ビット間の位相の異なる複数ビットの信
号S52B−1〜S52B−nが受信され、図10
(b)に示すように、ビット間の位相を同一にした複数
ビットの信号S51A−1〜S51A−nが出力され、
送受信信号部51Aで送受信処理が行われる。
【0074】例えば、送受信手段42B内のゲート42
B−11から出力された信号S42B−1は、バス配線
43A−1とバックボード60内の共通バス配線61−
1とバス配線53A−1とを全て加えた配線長分の遅延
時間で、ゲート52B−11に到達し、ゲート42B−
11の遅延時間とゲート52B−11の遅延時間とを加
えた時間で、該ゲート52B−11から出力される。
【0075】又、ゲート42B−21から出力された信
号S42B−2は、バス配線43A−2とバックボード
60内の共通バス配線61−2とバス配線53A−2と
を全て加えた配線長分の遅延時間で、ゲート52B−2
1に到達し、ゲート42B−21の遅延時間とゲート5
2B−21の遅延時間とを加えた時間で、該ゲート52
B−21から出力される。
【0076】いずれの配線も、送受信手段42Bの出力
端子から送受信手段52Bの入力端子までの配線長は同
じ長さである。 ゲート42B−11の遅延時間+配線遅延時間+ゲート
52B−11の遅延時間=ゲート42B−21の遅延時
間+配線遅延時間+ゲート52B−21の遅延時間=ゲ
ート42B−31の遅延時間+配線遅延時間+ゲート5
2B−31の遅延時間=ゲート42B−n1の遅延時間
+配線遅延時間+ゲート52B−n1の遅延時間 但し、 配線長=送受信基板40C内配線長+バックボード60
内配線長+送受信基板50C内配線長 の遅延時間である。
【0077】以上のように、本実施形態では、次のよう
な効果がある。基板40C,50C間をバス接続して同
一時間で接続する構成において、コネクタ44又は54
からバックボード60へ出力される信号S42B−1〜
S42B−n又はS52B−1〜S52B−nの変化点
を時間的にずらすようにしているので、コネクタ44又
は54から放射するノイズNSのピークを抑制すること
ができる。しかも、送受信信号部41A又は51Aにお
いて、複数ビットの信号S41A−1〜S41A−n又
はS51A−1〜S51A−nを同一時間で受信するこ
とができるので、受信処理を的確に行うことができる。
【0078】(利用形態)なお、本発明は上記実施形態
に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。こ
の変形や利用形態としては、例えば、次の(a)〜
(c)のようなものがある。
【0079】(a) ドライバ42,42A、レシーバ
52,52A、及び送受信手段42B,52Bは、それ
ぞれインバータで構成したが、これを他のバッファ等の
素子で構成してもよい。
【0080】(b) バックボード60は、複数ビット
の共通バス配線61−1〜61−nを有するケーブル等
で構成してもよい。
【0081】(c) 実施形態では、2つの基板40,
50,…をバックボード60で接続するようにしたが、
3つ以上の基板をバックボード60等で接続してもよ
い。従って、本発明では、複数の基板40,50,…を
バックボード60等で接続して信号を伝送する構成の電
子機器全般に適用可能である。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、第1のバス配線上の複数ビットの送信信号
に、ビット毎に異なる遅延時間を持たせ、ビット間の位
相を変えて第1のコネクタから共通バス配線へ出力する
ようにしたので、該第1のコネクタから放射するノイズ
のピークを抑制することができる。しかも、ビット間が
同位相の受信信号をレシーバから出力するようにしたの
で、受信処理を的確に行うことができる。
【0083】第2の発明によれば、第1のバス配線にお
ける複数ビットの配線を、ビット毎に配線長を変えて伝
送遅延時間を異ならせ、ビット毎に位相の異なる複数ビ
ットの送信信号を第1のコネクタから共通バス配線へ出
力するようにしたので、該第1のコネクタから放射する
ノイズのピークを抑制することができる。しかも、第2
のバス配線における複数ビットの配線を、ビット毎に配
線長を変えて伝送遅延時間を異ならせ、ビット間の位相
を同一にした送信信号をレシーバに入力するようにした
ので、受信処理を的確に行うことができる。
【0084】第3の発明によれば、ビット毎に遅延時間
の異なる素子によってドライバを構成し、ビット間の位
相の異なる複数ビットの送信信号を第1のコネクタから
共通バス配線へ出力するようにしたので、該第1のコネ
クタから放射するノイズのピークを抑制することができ
る。しかも、ビット毎に遅延時間の異なる素子を用いて
レシーバを構成し、ビット間が同位相の受信信号を第2
のゲートから出力するようにしたので、受信処理を的確
に行うことができる。
【0085】第4の発明によれば、第1のバス配線に第
1のディレーラインを設け、ビット間の位相の異なる複
数ビットの送信信号を第1のコネクタから共通バス配線
へ出力するようにしたので、該第1のコネクタから放射
するノイズのピークを抑制することができる。しかも、
第2のバス配線に第2のディレーラインを設け、ビット
間の位相を同一にした送信信号をレシーバに入力するよ
うにしたので、受信処理を的確に行うことができる。
【0086】第5の発明によれば、第1又は第2の送受
信手段から、ビット間の位相の異なる複数ビットの送信
信号を出力し、第1又は第2のコネクタを介して共通バ
ス配線へ送出するようにしたので、該コネクタから放射
するノイズのピークを抑制することができる。しかも、
ビット間が同位相の複数ビットの受信信号を第2又は第
1の送受信手段から出力するようにしたので、受信処理
を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す基板間の信号伝
送方法を説明する図である。
【図2】従来の基板間の信号伝送方法を説明する図であ
る。
【図3】図2の放射ノイズの放出方向を示す図である。
【図4】図2の信号変化点とノイズ位相を示す図であ
る。
【図5】図1の信号変化点とノイズ位相を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す基板間の信号伝
送方法を説明する図である。
【図7】図6のドライバ/レシーバの信号波形図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施形態を示す基板間の信号伝
送方法を説明する図である。
【図9】本発明の第4の実施形態を示す基板間の信号伝
送方法を説明する図である。
【図10】図9の基板間の信号伝送波形図である。
【符号の説明】
40,40A,40B 送信基板 40C,50C 送受信基板 41 送信信号部 41A,51A 送受信信号部 42,42A ドライバ 42B,52B 送受信手段 43−1〜43−n,43A−1〜43A−n,53−
1〜53−n,53A−1〜53A−n バス配線 44,54 コネクタ 50,50A,50B 受信基板 51 受信信号部 52,52A レシーバ 45−2〜45−n,55−1〜55−3,… ディ
レーライン 60 バックボード 61−1〜61−n 共通バス配線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビットの送信信号を出力するドライ
    バと、 複数ビットの配線からなり、一端側が前記ドライバに接
    続された信号伝送用の第1のバス配線と、 前記第1のバス配線の他端側に接続された配線接続用の
    第1のコネクタと、を有する第1の基板と、 配線接続用の第2のコネクタと、 複数ビットの配線からなり、一端側が前記第2のコネク
    タに接続された信号伝送用の第2のバス配線と、 前記第2のバス配線の他端側に接続され、該第2のバス
    配線から送られてくる複数ビットの信号を受信するレシ
    ーバと、を有する第2の基板と、 複数ビットの配線からなり、前記第1及び第2のコネク
    タを介して前記第1と第2のバス配線を相互に接続する
    基板接続用の共通バス配線とを用い、 前記第1のバス配線上の前記複数ビットの送信信号に、
    ビット毎に異なる遅延時間を持たせ、ビット間の位相を
    変えて前記第1のコネクタから前記共通バス配線へ出力
    し、 前記共通バス配線から送られてくる前記複数ビットの送
    信信号を、前記第2のコネクタ及び前記第2のバス配線
    を介して前記レシーバで受信し、前記ビット毎に異なる
    遅延時間との合計時間が一定時間となるような遅延時間
    が加算されて生成されたビット間が同位相の受信信号
    を、該レシーバから出力することを特徴とする信号伝送
    方法。
  2. 【請求項2】 第1のバス配線における複数ビットの配
    線を、ビット毎に配線長を変えて伝送遅延時間を異なら
    せ、ビット毎に位相の異なる複数ビットの送信信号を第
    1のコネクタから共通バス配線へ出力し、 第2のバス配線における複数ビットの配線を、前記伝送
    遅延時間との合計時間が一定時間となるようにビット毎
    に配線長を変えて伝送遅延時間を異ならせ、ビット間の
    位相を同一にした送信信号をレシーバに入力するように
    したことを特徴とする請求項1記載の信号伝送方法。
  3. 【請求項3】 ドライバを複数ビットの第1のゲートで
    構成し、これらの第1のゲートとして、ビット毎に遅延
    時間が異なる素子を使用して伝送遅延時間を異ならせ、
    ビット間の位相の異なる複数ビットの送信信号を第1の
    コネクタから共通バス配線へ出力し、 レシーバを複数ビットの第2のゲートで構成し、これら
    の第2のゲートとして、前記伝送遅延時間との合計時間
    が一定時間となるようにビット毎に遅延時間が異なる素
    子を使用して伝送遅延時間を異ならせ、ビット間が同位
    相の受信信号を該第2のゲートから出力することを特徴
    とする請求項1記載の信号伝送方法。
  4. 【請求項4】 第1のバス配線における複数ビットの配
    線にそれぞれ第1のディレーラインを設け、ビット毎に
    該第1のディレーラインの伝送遅延時間を異ならせ、ビ
    ット間の位相の異なる複数ビットの送信信号を第1のコ
    ネクタから共通バス配線へ出力し、 第2のバス配線における複数ビットの配線にそれぞれ第
    2のディレーラインを設け、前記伝送遅延時間との合計
    時間が一定時間となるようにビット毎に該第2のディレ
    ーラインの伝送遅延時間を異ならせ、ビット間の位相を
    同一にした送信信号をレシーバに入力するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の信号伝送方法。
  5. 【請求項5】 遅延時間を変えて互いに位相の異なる複
    数ビットの送信信号を出力すると共に、該遅延時間との
    合計時間が一定時間となるように遅延時間を変えて位相
    が同一の複数ビットの受信信号を出力する双方向性の第
    1の送受信手段と、 複数ビットの配線からなり、一端側が前記第1の送受信
    手段に接続された信号伝送用の第1のバス配線と、 前記第1のバス配線の他端側に接続された配線接続用の
    第1のコネクタと、を有する第1の基板と、 配線接続用の第2のコネクタと、 複数ビットの配線からなり、一端側が前記第2のコネク
    タに接続された信号伝送用の第2のバス配線と、 前記第2のバス配線の他端側に接続され、前記第1の送
    受信手段と同一構成の双方向性の第2の送受信手段と、
    を有する第2の基板と、 複数ビットの配線からなり、前記第1及び第2のコネク
    タを介して前記第1と第2のバス配線を相互に接続する
    基板接続用の共通バス配線とを用い、 前記第1又は第2の送受信手段から、ビット間の位相の
    異なる前記複数ビットの送信信号を出力し、前記第1又
    は第2のコネクタを介して前記共通バス配線へ送出し、 前記複数ビットの送信信号を、前記第2又は第1のコネ
    クタを介して前記第2又は第1の送受信手段で受信し、
    ビット間が同位相の前記複数ビットの受信信号を該第2
    又は第1の送受信手段から出力することを特徴とする信
    号伝送方法。
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