JP2011119866A - 伝送装置および電子回路ボード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伝送装置の配線ボードは、複数の信号入力端と、この信号入力端から延びる配線と、この配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する。電子回路ボードは、信号を出力するデバイスと、このデバイスが信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、信号入力端の各々と接続される、信号をボードから出力する信号出力端と、を有する。電子回路ボードあるいは伝送装置の制御ボードは、集線部において隣接する信号間で異なる信号変化タイミングとなるように、基準タイミングからの位相差情報を定め、出力位相制御部は、前記位相差情報と基準タイミングとに基づいて信号の出力のタイミングを制御する。
【選択図】 図2
Description
電子回路ボード306,308,310は、それぞれ信号を出力する主信号デバイス306a,308a,310aと、主信号デバイス306a,308a,310aからの信号の出力タイミング(出力位相)を制御するユニット制御部306b,308b,310bを有する。
クロスコネクトユニットボード324は、電子回路ボード306,308,310からの信号を用いてクロスコネクト処理を行うクロスコネクトデバイス324aと、クロスコネクト処理を制御するユニット制御部324bと、を有する。
制御ボード322は、装置制御部322aを有する。装置制御部322aは、制御信号を生成し、BWB302に設けられた制御バスを介して、生成した制御信号を電子回路ボード306,308,310およびクロスコネクトユニットボード324に送り、電子回路ボード306,308,310およびクロスコネクトユニットボード324の動作を制御する。
ここで、クロスコネクトユニットボード324とBWB302を接続するコネクタ336には、電子回路ボード306,308,310と接続された複数の配線が集中して配列され、信号A,B,Cがそれぞれコネクタ336を介してクロスコネクトユニットボード324に送られる。
図7は、コネクタ336のコネクタピン配列の一例と、信号A,B,Cの模式的な信号レベル(電圧レベル)の波形とを示す。
図7に示すように、信号Bが通過するコネクタピンに隣接するコネクタピンにおいて、信号Aおよび信号Cの電圧レベルが同時にlowレベルからHighレベルに変化したとき、信号Bには、信号Aおよび信号Cの変化が一方しかない場合に比べてクロストークノイズが大きく加わる。このノイズは、一例では2倍の大きさとなる。このクロストークノイズは、これ以降行われる信号処理にとって無視できない大きさとなる場合がある。
当該転送装置は、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有する。
前記制御ボードは、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する。
当該伝送装置は、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有する。
前記ユニット制御部は、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定する。
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する。
前記配線ボードは、前記電子回路ボードからの信号を伝送する第1の配線と、別の複数の電子回路ボードからの信号を伝送する第2の配線とが配列して集まる集線部を有する。
当該電子回路ボードは、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを基準タイミングに基づいて制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有し、
前記配線ボードにおける、前記デバイスから出力した信号のうち、前記第1の配線の第1の信号と、前記第1の信号と隣接する信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングで通過するように設定された位相差情報と、前記基準タイミングと、に基づいて前記出力位相制御部は前記信号の出力のタイミングを制御する。
図1(a)および(b)は、実施形態1の伝送装置10の概略を説明する図である。
図1(b)は、伝送装置10に電子回路ボード等が接続された状態を示す正面図である。
伝送装置10は、BWB12と、8つの電子回路ボード16〜30と、制御ボード32と、クロスコネクトユニットボード34とを、主に有する。図1(b)に示すように、BWB12は筐体36に固定され、この筐体36に電子回路ボード16〜30、制御ボード32およびクロスコネクトユニットボード34がBWB12と接続されて棚状に配置されている。
図2は、伝送装置10を簡略化して模式的に説明する構成図である。図2に示す伝送装置10は、BWB12と、電子回路ボード16,18,20と、制御ボード32と、クロスコネクトユニットボード34とを有する。
図2において、電子回路ボード16は、信号を出力する主信号デバイス16aと、出力位相制御部16bと、ユニット制御部16cと、配線情報部16dと、コネクタ38aと、を有する。
主信号デバイス16aは、出力位相制御部16bによる制御の下に信号を出力する。
出力位相制御部16bは、主信号デバイス16aの信号の出力のタイミング(以降、信号出力タイミングという)を制御して、主信号デバイス16aから信号を出力させる。
ユニット制御部16cは、電子回路ボード16の動作全体を制御、管理するとともに、制御ボード32からBWB12を経由して送られる主信号デバイス16aの信号出力タイミングの情報を出力位相制御部16bに提供する。
配線情報部16dは、主信号デバイス16aの信号出力部16eからコネクタ38aのコネクタピンまでの配線16fの第1の配線距離情報を保持する。第1の配線距離情報は、BWB12を経由して制御ボード32から読み出される。
図2において、BWB12は、配線12a,12b,12cと、制御バス12dと、タイミング信号線12e,12f,12gと、コネクタ38b,40b,42b,44b,および46bと、を有する。
コネクタ38b,40b,42bが、電子回路ボード16,18,20から送られる信号の信号入力端となっている。コネクタ38b,40b,42bは、電子回路ボード16,18,20のコネクタ38a,40a,42aと接続される。このため、配線12a,12b,12cはそれぞれ、電子回路ボード16,18,20の配線16f,配線18f、および配線20fと接続される。
また,配線12a,12b,12cは、コネクタ38b,40b、42bのコネクタピンから延びて、コネクタ46bにおいて配列されて集まっている。
制御バス12dは、制御ボード32から提供される制御信号を、電子回路ボード16,18,20に伝送する。
タイミング信号線12e,12f,12gは、基準タイミング信号を電子回路ボード16,18,20に個別に送信する伝送線である。電子回路ボード16,18,20毎にタイミング信号線12e,12f,12gを設けるのは、基準タイミング信号が電子回路ボード16,18,20の出力位相制御部16b,18b,20bに伝送されるまでの伝送時間の違いを考慮して、基準タイミング信号の出力のタイミングを別々に調整して送信するためである。
図2において、制御ボード32は、装置制御部32aと、基準タイミング生成部32bと、装置配線情報部32cと、を有する。
また、装置制御部32aは、装置配線情報部32cに保持された第1の配線距離情報と第2の配線距離情報とを読み出して、これらの情報に基づいて、主信号デバイス16a,18a,20aの信号出力部16e,18e,20eからコネクタ46bまでの信号の伝送時間を求める。この伝送時間を用いて、コネクタ46bを通過する信号の信号変化タイミングが適切となるように、上記位相差情報を定め、調整することにより、主信号デバイス16a,18a,20aの信号出力タイミングを定める。装置制御部32aは、この信号出力タイミングの情報を電子回路ボード16,18,20の各々のユニット制御部16c,18c,20cに提供する。
また、第2の配線距離情報は、BWB12側の信号入力端であるコネクタ38b,40b,42bのコネクタピンから延び、集線部であるBWB12のコネクタ46bまで、たとえば、コネクタ46bの配線が集中する部分、あるいはコネクタピンまでの配線距離を示す情報である。
なお、第1の配線距離情報は、各電子回路ボードの配線情報部16d,18d,20dに保持されている。そして、この情報はユニット制御部16c、18c、20c及び制御バスを介して、装置制御部32aに転送される。
このようにして、装置制御部32aは、配線12a,12b,12cのそれぞれと接続される電子回路ボード16,18,20の配線16f,18f,20fの第1の配線距離情報を獲得する。
装置制御部32aで定める信号変化タイミングおよび信号出力タイミングについては後述する。
また、装置配線情報部32cは、コネクタ38b,40b,42bのコネクタピンの位置とコネクタ46bにおける配線の配列位置との対応を示すコネクタピン対応情報を保持する。
図2において、クロスコネクトユニットボード34は、クロスコネクトデバイス34aと、ユニット制御部34bと、コネクタ46aを有する。
クロスコネクトデバイス34aは、電子回路ボード16,18,20から送られた信号を他の電子回路ボードに自在に切り替えて出力するクロスコネクト処理を行う。
ユニット制御部34bは、クロスコネクトデバイス34aにおけるクロスコネクト処理を制御、管理する。
伝送装置10では、制御ボード32において、コネクタ46bの位置における各信号の信号変化タイミングが以下のように設定され、この信号変化タイミングに基づいて主信号デバイス16a,18a,20aからの信号の出力のタイミングが設定される。
図3(a)および(b)は、信号変化タイミングを説明する図である。
そして、装置制御部32aは、装置配線情報部32cに保持されたコネクタピン対応情報を用いて、コネクタ46bを信号が通る位置、すなわち配線12a,12b,12cのコネクタ46におけるコネクタピンの位置(配列位置)を特定する。配線12a,12b,12cがコネクタ38b,40b,42b内のどのコネクタピンと接続されているかは既知であるので、装置制御部32aは、コネクタピン対応情報を用いて、電子回路ボード16,18,20から出力される信号が、コネクタ46bのコネクタピンのどの位置を通過するかを特定することができる。
図2に示すように、電子回路ボード16から信号Aが、電子回路ボード18から信号Bが、電子回路ボード20から信号Cが出力される。そして、信号Aは、図2における配線12aを伝送され、図3(a)に示すように、コネクタ46bのコネクタピンのピン番号#1を通る。信号Bは、図2における配線12bを伝送され、図3(a)に示すように、コネクタ46bのコネクタピンのピン番号#2を通る。信号Cは、図2における配線12cを伝送され、図3(a)に示すように、コネクタ46bのコネクタピンのピン番号#3を通る。
具体的には、配線12aと配線12cが、ピン#2と接続される配線12bに隣接するので、装置制御部32aは、配線12aと配線12cを通過する信号A,Cの信号変化タイミング同士が異なるように定める。また、配線12bを通過する信号Bの信号変化タイミングも信号A,Cの信号変化タイミングと異なるように定める。このとき、定める信号変化タイミングは、図3(a)に示すように、タイミング1,2,3のように、周期的に繰り返される複数のタイミングの中の1つである。すなわち、タイミング1は、周期信号である基準タイミング信号が立ち上がるタイミングを、タイミング2は基準タイミング信号が立ち下がるタイミングを、タイミング3は、基準タイミング信号が立ち下がった時点より一定時間経過後のタイミングである。信号Bには、図3(a)に示すように、信号Aによるクロストークノイズと信号Cによるクロストークノイズが加わるが、信号Aと信号Cの信号変化はコネクタ46bにおいて同じタイミングで生じない。このため、信号Aに起因するクロストークノイズと、信号Cに起因するクロストークノイズとが信号Bに同時刻に加わることがない。
換言すると、伝送装置10は、信号が集線される部分において、ある信号、その信号と隣接する信号のそれぞれの位相(信号の変化点)が一致しないように、基準タイミング信号からの位相(信号の変化点)を設定する。
装置制御部32aは、信号出力タイミングを定めるために、以下の計算を行う。
信号変化タイミングがタイミング2である信号Aの場合、装置制御部32aは、基準タイミング信号の立ち上がり時点からのタイミング2の遅れ時間5n秒を、信号Aの伝送時間3n秒を減算することにより、基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間2n秒(=5n秒−3n秒)を得る。
一方、信号Bの信号変化タイミングは、基準タイミング信号の立ち上がり時点のタイミング1であるが、信号Bの伝送時間を考慮して、1周期前の基準タイミング信号が用いられる。したがって、装置制御部32aは、タイミング1の、1周期前の基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間15n秒から信号Bの伝送時間2n秒を減算することにより、基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間13n秒(=15n秒−2n秒)を得る。
信号変化タイミングがタイミング3である信号Cの場合、装置制御部32aは、信号Aと同様に、信号Cの基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間5n秒(=10n秒(タイミング3の、基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間)−5n秒(伝送時間))を得る。
装置制御部32aは、上記位相差情報を信号出力タイミングの情報としてユニット制御部16c,18c,20cに転送する。
図3(a)に示すように、コネクタのピン配列が一次元状であるとき、あるコネクタピンに注目したときに、クロストークノイズの影響を受けやすいコネクタピンは、物理的に隣接する2つのコネクタピンである。このため、隣接する2つのコネクタピンと、この2つのコネクタピンに挟まれた注目するコネクタピンとについて、3つの信号変化タイミングのグループに分けることにより、配線が4個以上であってもクロストークノイズの低減が可能である。
図3(a)に示す例では、基準タイミング信号の立ち上がりから2n秒後に信号出力部16eにおける信号Aの信号変化点が出力されるように、装置制御部32aは、制御バス12dを介して、信号Aの位相差情報をユニット制御部16cに転送する。信号B,Cの信号出力タイミングも同様である。
ユニット制御部16c,18c,20cは、提供された位相差情報を出力位相制御部16b,18b,20bに送る。出力位相制御部16b,18b,20bは、基準タイミング生成部32bで生成され、BWB12のタイミング信号線12e,12f,12gを経由して提供される基準タイミング信号を基準にして、上記位相差情報を用いて信号A,B,Cの出力のタイミングを制御する。タイミング信号線12e,12f,12gを電子回路ボード毎に設け、基準タイミング信号がお互いにずれることがないように基準タイミング信号の出力が調整されている。
図3(b)に示すように横方向に3列、縦方向に9個のコネクタピンが配列する場合、1つのコネクタピンの周りを囲む、8個の隣接コネクタピンを通過する信号同士がコネクタ43bにおいてお互いに異なる信号変化タイミングに設定されるとよい。この場合、信号変化タイミングは周期的に訪れるタイミングで、9個のタイミングの中の1つが選ばれる。残りの8個の信号変化タイミングは、8個の隣接コネクタピンを通る信号に割り振られる。このため、隣接する8つのコネクタピンと、この8つのコネクタピンに囲まれた注目するコネクタピンとについて、9つの信号変化タイミングのグループに分けることにより、図3(b)に示すようにコネクタピンが配列する場合であってもクロストークノイズの低減が可能である。
この結果、BWB12に、クロストークノイズが加わりにくいがコストのかかる材質を用いる必要がなくなる。また、同じ材質を用いてBWB12を作製した場合、低振幅の信号を用いることが可能になり、伝送装置10の低消費電力化を実現する。また、クロストークノイズの大きさが半減するので、コネクタ46bを通過するとき減衰により振幅が小さくなる伝送速度の高い高周波信号を用いることもできる。
信号出力タイミングは、信号の伝送時間を考慮して定められた信号変化タイミングで、信号のレベルがコネクタの位置で変化するように定められるので、信号レベルの変化を、定められた信号変化タイミングに正確に合わせることができる。
伝送装置10は、コネクタピン対応情報を用いて、配線12a,12b,12cの、コネクタ46bにおける配列位置さらにはコネクタ43bのコネクタピンの配列位置を特定することができるので、信号変化タイミングを正確に定めることができる。また、伝送時間を正確に求めることができる。
図4は、実施形態2の伝送装置100を簡略化して模式的に説明する図である。実施形態1の伝送装置10では、制御ボード32の装置制御部32aが基準タイミング信号に対する信号変化タイミングの位相差情報を定めるが、実施形態2の伝送装置100では、電子回路ボードのユニット制御部それぞれが、基準タイミング信号に対する信号変化タイミングの位相差情報を定め、この位相差情報を伝送時間を考慮して調整する。
BWB102は、配線102a,102b,102cと、制御バス102dと、タイミング信号線102e,102f,102gと、コネクタ128b,130b,132b,134b,136bと、を有する。配線102a,102b,102cと、制御バス102dと、タイミング信号線102e,102f,102gは、実施形態1の配線12a,12b,12cと、制御バス12dと、タイミング信号線12e,12f,12gと、コネクタ38b,40b,42b,44b,46bと同じ構成および作用を有するので、これらの説明は省略する。
主信号デバイス106a,108a,110aと、出力位相制御部106b,108b,110bと、配線106f,108f,110fと、コネクタ128a,130a,132aは、実施形態1の対応する部分と同じ構成および作用を有するので、その説明は省略する。
第1の配線距離情報および第2の配線距離情報と、コネクタピン対応情報は、配線情報部106d,108d,110dに予め記録して保持されている。
装置制御部122aは、伝送装置100全体の動作を制御、管理する。実施形態1と異なり、ユニット制御部106c,108c,110cが信号の信号変化タイミングおよび信号出力タイミングを定めるため、装置制御部122aは、これらのタイミングを定める処理はしない。
伝送装置100では、電子回路ボード106,108,110がBWB102のコネクタと接続されたとき、ユニット制御部106c,108c,110cは各コネクタから実装位置情報の提供を受ける。実装位置情報は、例えば、コネクタの複数のコネクタピンの通電の有無のパターンにより得られる情報である。この情報はコネクタ毎の固有の情報である。このため、電子回路ボード106,108,110がBWB102のどのコネクタに接続されたかを、ユニット制御部106c,108c,110cは特定することができる。
さらに、ユニット制御部106c,108c,110cのそれぞれは、配線情報部106d,108d,110dのそれぞれに保持している、BWB102のコネクタ毎のコネクタピン対応情報を読み出す。ユニット制御部106c,108c,110cのそれぞれは、コネクタピン対応情報と、得た実装位置情報を用いて、信号を伝送する配線がコネクタ136bにおいてどのコネクタピンに位置するか、を特定する。
信号変化タイミングは、図3(a)あるいは(b)に示すように、コネクタピンに隣接するコネクタピンが複数ある場合、隣接するコネクタピン同士で信号変化タイミングがお互いに異なるように上記位相差情報が定められる。さらに、注目するコネクタピンと、隣接するコネクタピンとの間でも、信号変化タイミングがお互いに異なるように位相差情報が定められる。換言すると、配線に隣接する隣接配線が複数ある場合、隣接配線同士で信号変化タイミングがお互いに異なるように上記位相差情報が定められる。さらに、注目する配線と、隣接配線との間でも、信号変化タイミングがお互いに異なるように位相差情報が定められる。
さらに、ユニット制御部106d,108d,110dのそれぞれは、定めた位相差情報から、求めた伝送時間を差し引くことにより、位相差情報を調整し、この調整した位相差情報を信号出力タイミングの情報として定める。位相差情報の調整は、実施形態1と同様の方法で行われる。定められた信号出力タイミングの情報は、出力位相制御部106b,108b,110bに送られる。
この結果、BWB102に、クロストークノイズが加わりにくいがコストのかかる材質を用いる必要がなくなる。また、同じ材質を用いてBWB102を作製した場合、低振幅の信号を用いることが可能になり、伝送装置100の低消費電力化が実現される。また、クロストークノイズの大きさが半減するので、コネクタ136bを通過するとき、減衰により振幅が小さくなる伝送速度の高い高周波信号を用いることもできる。
伝送装置100は、制御ボード122に基準タイミング生成部122bを設けるだけでよいので、構成は簡素化される。
信号出力タイミングは、定められた信号変化タイミングで、信号のレベルがコネクタの位置で変化するように、伝送時間を考慮して定められるので、信号レベルの変化を、定められた信号変化タイミングに正確に合わせることができる。
伝送装置100は、実装位置情報およびコネクタピン対応情報を用いて、配線102a,102b,102cの、コネクタ136bにおける配列位置を特定することができるので、信号変化タイミングを正確に定めることができる。また、伝送時間を正確に求めることができる。
図5は、実施形態3の伝送装置200を簡略化して模式的に説明する構成図である。実施形態3の伝送装置200では、電子回路ボードのユニット制御部それぞれは、信号変化タイミングを定める位相差情報を、信号の伝送時間を考慮して調整することなく、位相差情報をそのまま信号出力タイミングに用いる。
制御ボード222およびクロスコネクトユニットボード224は、実施形態2の伝送装置100の制御ボード122およびクロスコネクトユニットボード124と同じ構成および作用を有するので、これらの説明は省略する。
したがって、電子回路ボード206,208,210と接続されるBWB202のコネクタ128b,130b,132bから、クロスコネクトユニットボード224に接続されるコネクタ136bまでの信号の伝送時間は配線に関わらず一定である。
電子回路ボード206,208,210の配線情報部206d,208d,210dは、実施形態2で説明したコネクタピン対応情報を保持するが、実施形態2で説明した第1の配線距離情報および第2の配線距離情報を保持しない。これは、上述したように、遅延素子203a,203b,203c,206g,208g,210gを用いて、信号の伝送時間を揃えているので、信号変化タイミングを定める基準タイミング信号からの位相のずれを表す上述の位相差情報が定まれば、第1の配線距離情報および第2の配線距離情報に基づいて求められる信号の伝送時間を考慮した信号出力タイミングを定める必要はないからである。
電子回路ボード206,208,210の各主信号デバイス206a,208a,210aから出力される信号の伝送時間が一定に揃えられているため、クロスコネクトユニットボード224と接続されるコネクタに到達する信号はいずれも伝送時間分だけ遅延する。しかし、電子回路ボード206,208,210のいずれの信号も同じ伝送時間だけ遅延するので、コネクタに集まる配線のうち、注目する配線に隣接する複数の隣接配線がある場合、これらの隣接配線を通過する信号の信号レベルが同時に変化をすることを防止できる。
この結果、BWB202に、クロストークノイズが加わりにくいがコストのかかる材質を用いる必要がなくなる。また、同じ材質を用いてBWB202を作製した場合、低振幅の信号を用いることが可能になり、伝送装置200の低消費電力化が実現される。また、クロストークノイズの大きさが半減するので、振幅の減衰が大きいためにコネクタを通過するとき振幅が小さくなる伝送速度の高い高周波信号を用いることもできる。
伝送装置200は、制御ボード222に基準タイミング生成部を設けるだけでよいので、構成は簡素化される。
伝送装置200は、実装位置情報およびコネクタピン対応情報を用いて、コネクタにおける配線の配列位置を特定することができるので、信号変化タイミングを正確に定めることができる。
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記制御ボードは、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記ユニット制御部は、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
前記信号変化タイミングは、周期的に繰り返される複数のタイミングの中の1つに設定され、
前記集線部の1つの配線に隣接した複数の隣接配線がある場合、該隣接配線の前記信号変化タイミングはお互いに異なる、付記1または2に記載の伝送装置。
前記複数の電子回路ボードの各々は、前記信号出力端と接続される前記信号入力端の各々の位置を特定する情報と、前記配線ボードの、前記信号入力端の各々の位置と前記集線部における前記配列位置との対応を示す対応情報とを用いて、前記信号出力端が接続された前記配線の各々の、前記集線部における前記配列位置を特定する、付記1〜3のいずれか1項に記載の伝送装置。
前記制御ボードは、
前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する装置配線情報部と、
前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報とに基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整し、調整された前記位相差情報を前記電子回路ボードの各々の前記出力位相制御部に提供する装置制御部と、を有する付記1に記載の伝送装置。
前記電子回路ボードの各々は、前記第1の配線距離情報を記録した配線情報部を有し、
前記第1の配線距離情報は、前記配線情報部から読み出され、前記装置制御部に取得されて、前記装置配線情報部に記録保持された情報である、付記5に記載の伝送装置。
前記ユニット制御部は、前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する配線情報部と、前記信号変化タイミングを定め、さらに、前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報に基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整する、付記2に記載の伝送装置。
前記配線ボードの前記配線の各々には、前記信号の前記集線部への伝送を遅延させる遅延素子が設けられ、
前記配線ボードの信号入力端の各々から前記集線部までの前記信号の伝送時間を、前記遅延素子を用いて前記配線間で揃える、付記1または2に記載の伝送装置。
前記電子回路ボードの各々は、前記デバイスの信号出力部から出力した信号の伝送を遅延させる遅延素子を有し、
前記電子回路ボードの各々の前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの前記信号の伝送時間を、前記遅延素子を用いて前記電子回路ボード間で揃える、付記8に記載の伝送装置。
前記集線部は、前記配線が直線的に配列された、あるいは、2次元的に配列された領域である付記1〜9のいずれか1つに記載の伝送装置。
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の第1の入力コネクタと、前記第1の入力コネクタから延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる第2のコネクタと、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記第1の入力コネクタと接続される第1の出力コネクタと、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記制御ボードは、前記第2のコネクタの前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記第2のコネクタを通る信号とが前記第2のコネクタにおいて異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の第1の入力コネクタと、前記第1の入力コネクタから延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる第2のコネクタと、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記ユニット制御部は、前記第2のコネクタの前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記第2のコネクタを通る信号とが前記第2のコネクタにおいて異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
配線ボードに接続される電子回路ボードであって、
前記配線ボードは、前記電子回路ボードからの信号を伝送する第1の配線と、別の複数の電子回路ボードからの信号を伝送する第2の配線とが配列して集まる集線部を有し、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを基準タイミングに基づいて制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有し、
前記配線ボードにおける、前記デバイスから出力した信号のうち、前記第1の配線の第1の信号と、前記第1の信号と隣接する信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングで通過するように設定された位相差情報と、前記基準タイミングと、に基づいて前記出力位相制御部は前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする電子回路ボード。
さらに、前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する配線情報部と、
前記位相差情報を設定し、前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報に基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整することにより、前記信号を出力するタイミングを求めるユニット制御部と、を有する付記13に記載の電子回路ボード。
12,102,202,302 バックワイヤリングボード
12a,12b,12c,102a,102b,102c 配線
12d,102d 制御バス
12e,12f,12g,102e,102f,102g タイミング信号線
16,18,20,22,24,26,28,30,106,108,110,206,208,210,306,308,310 電子回路ボード
16a,18a,20a,106a,108a,110a,206a,208a,210a,306a,308a,310a 主信号デバイス
16b,18b,20b,106b,108b,110b 出力位相制御部
16c,18c,20c,106c,108c,110c,306b,308b,310b ユニット制御部
16d,18d,20d,106d,108d,110d,206d,208d,210d 配線情報部
16e,18e,20e 信号出力部
16f,18f,20f,106f,108f,110f 配線
32,122,222,322 制御ボード
32a,122a,322a 装置制御部
32b,122b 基準タイミング生成部
32c 装置配線情報部
34,124,224,324 クロスコネクトユニットボード
34a,124a,324a クロスコネクトデバイス
34b,124b,324b ユニット制御部
36 筐体
38a,38b,40a,40b,42a,42b,44a,44b,46a,46b,128a,128b,130a,130b,132a,132b,134a,134b,136a,136b,328,330,332,334,336 コネクタ
203a,203b,203c,206g,208g,210g 遅延素子
Claims (8)
- 配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記制御ボードは、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。 - 配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記ユニット制御部は、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。 - 前記信号変化タイミングは、周期的に繰り返される複数のタイミングの中の1つに設定され、
前記集線部の1つの配線に隣接した複数の隣接配線がある場合、該隣接配線の前記信号変化タイミングはお互いに異なる、請求項1または2に記載の伝送装置。 - 前記複数の電子回路ボードの各々は、前記信号出力端と接続される前記信号入力端の各々の位置を特定する情報と、前記配線ボードの、前記信号入力端の各々の位置と前記集線部における前記配列位置との対応を示す対応情報とを用いて、前記信号出力端が接続された前記配線の各々の、前記集線部における前記配列位置を特定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伝送装置。
- 前記制御ボードは、
前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する装置配線情報部と、
前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報とに基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整し、調整された前記位相差情報を前記電子回路ボードの各々の前記出力位相制御部に提供する装置制御部と、を有する請求項1に記載の伝送装置。 - 前記ユニット制御部は、前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する配線情報部と、前記信号変化タイミングを定め、さらに、前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報に基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整する、請求項2に記載の伝送装置。
- 前記配線ボードの前記配線の各々には、前記信号の前記集線部への伝送を遅延させる遅延素子が設けられ、
前記配線ボードの信号入力端の各々から前記集線部までの前記信号の伝送時間を、前記遅延素子を用いて前記配線間で揃える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の伝送装置。 - 配線ボードに接続される電子回路ボードであって、
前記配線ボードは、前記電子回路ボードからの信号を伝送する第1の配線と、別の複数の電子回路ボードからの信号を伝送する第2の配線とが配列して集まる集線部を有し、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを基準タイミングに基づいて制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有し、
前記配線ボードにおける、前記デバイスから出力した信号のうち、前記第1の配線の第1の信号と、前記第1の信号と隣接する信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングで通過するように設定された位相差情報と、前記基準タイミングと、に基づいて前記出力位相制御部は前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする電子回路ボード。
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