JP2011119866A - 伝送装置および電子回路ボード - Google Patents

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Abstract

【課題】配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置および配線ボードに接続される電子回路ボードにおいて、クロストークノイズを低減する。
【解決手段】伝送装置の配線ボードは、複数の信号入力端と、この信号入力端から延びる配線と、この配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する。電子回路ボードは、信号を出力するデバイスと、このデバイスが信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、信号入力端の各々と接続される、信号をボードから出力する信号出力端と、を有する。電子回路ボードあるいは伝送装置の制御ボードは、集線部において隣接する信号間で異なる信号変化タイミングとなるように、基準タイミングからの位相差情報を定め、出力位相制御部は、前記位相差情報と基準タイミングとに基づいて信号の出力のタイミングを制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置、および配線ボードに接続される電子回路ボードに関する。
今日、通信装置、あるいはコンピュータ等の情報処理装置において、バックワイヤリングボード(以下、BWBという)にプラグインユニット型の電子回路ボードが接続された伝送装置が用いられている。
例えば、BWBを用いた電子機器において、少ない組み立て工数と部品点数で強度の高い筐体本体を組み立てることができる筐体構造が知られている。(特許文献1)
図6は、従来のBWBを用いた電子機器である伝送装置300の一例を模式的に示す図である。図6に示す伝送装置300は、BWB302と、電子回路ボード306,308,310と、制御ボード322と、クロスコネクトユニットボード324と、を有する。
電子回路ボード306,308,310は、それぞれ信号を出力する主信号デバイス306a,308a,310aと、主信号デバイス306a,308a,310aからの信号の出力タイミング(出力位相)を制御するユニット制御部306b,308b,310bを有する。
クロスコネクトユニットボード324は、電子回路ボード306,308,310からの信号を用いてクロスコネクト処理を行うクロスコネクトデバイス324aと、クロスコネクト処理を制御するユニット制御部324bと、を有する。
制御ボード322は、装置制御部322aを有する。装置制御部322aは、制御信号を生成し、BWB302に設けられた制御バスを介して、生成した制御信号を電子回路ボード306,308,310およびクロスコネクトユニットボード324に送り、電子回路ボード306,308,310およびクロスコネクトユニットボード324の動作を制御する。
BWB302は、電子回路ボード306,308,310およびクロスコネクトユニットボード324と接続するための配線を有する。BWB302は、電子回路ボード306,308,310、制御ボード322、およびクロスコネクトユニットボード324といずれもコネクタ328,330,332,334,336を介して接続される。
ここで、クロスコネクトユニットボード324とBWB302を接続するコネクタ336には、電子回路ボード306,308,310と接続された複数の配線が集中して配列され、信号A,B,Cがそれぞれコネクタ336を介してクロスコネクトユニットボード324に送られる。
特開2005−26306号公報
この伝送装置300では、コネクタ336に配線が集中して密になるため、信号A,B,C間でクロストークが発生する場合がある。
図7は、コネクタ336のコネクタピン配列の一例と、信号A,B,Cの模式的な信号レベル(電圧レベル)の波形とを示す。
図7に示すように、信号Bが通過するコネクタピンに隣接するコネクタピンにおいて、信号Aおよび信号Cの電圧レベルが同時にlowレベルからHighレベルに変化したとき、信号Bには、信号Aおよび信号Cの変化が一方しかない場合に比べてクロストークノイズが大きく加わる。このノイズは、一例では2倍の大きさとなる。このクロストークノイズは、これ以降行われる信号処理にとって無視できない大きさとなる場合がある。
近年、通信装置あるいは情報処理装置の伝送容量の増大に伴って、信号レートが高速化している。そして、高速であることは、信号の立ち上がり、立ち下がりのエッジが急峻となり、クロストークノイズが増大する一因となる。一方で、低消費電力化の要請などから、信号レベル、つまり、信号の振幅は低く抑えられるようになってきている。このため、信号の振幅が小さい状態で大きなクロストークノイズが加わることは一層好ましくない。また、通信装置や情報処理装置の高密度実装化に伴い、コネクタピン間の間隔が小さくなることにより、クロストークノイズはより一層大きくなる。
そこで、本発明は、配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置、および配線ボードに接続される電子回路ボードにおいて、クロストークノイズを低減することを目的とする。
本発明の一つの態様は、配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置である。
当該転送装置は、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有する。
前記制御ボードは、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する。
本発明の一つの態様も、配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置である。
当該伝送装置は、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有する。
前記ユニット制御部は、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定する。
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する。
更に、本発明の一つの態様は、配線ボードに接続される電子回路ボードである。
前記配線ボードは、前記電子回路ボードからの信号を伝送する第1の配線と、別の複数の電子回路ボードからの信号を伝送する第2の配線とが配列して集まる集線部を有する。
当該電子回路ボードは、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを基準タイミングに基づいて制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有し、
前記配線ボードにおける、前記デバイスから出力した信号のうち、前記第1の配線の第1の信号と、前記第1の信号と隣接する信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングで通過するように設定された位相差情報と、前記基準タイミングと、に基づいて前記出力位相制御部は前記信号の出力のタイミングを制御する。
上述の態様の伝送装置および電子回路ボードは、クロストークノイズを低減することができる。
(a)および(b)は、実施形態1の伝送装置の概略を説明する図である。 図1に示す伝送装置を簡略化して模式的に説明する構成図である。 (a)および(b)は、実施形態1における信号の信号変化タイミングを説明する図である。 実施形態2の伝送装置を簡略化して模式的に説明する構成図である。 実施形態3の伝送装置を簡略化して模式的に説明する構成図である。 従来の伝送装置を簡略化して模式的に説明する構成図である。 従来の伝送装置で発生する信号のクロストークノイズを説明する図である。
以下、本発明の伝送装置および電子回路ボードについて詳細に説明する。
図1(a)および(b)は、実施形態1の伝送装置10の概略を説明する図である。
図1(b)は、伝送装置10に電子回路ボード等が接続された状態を示す正面図である。
(実施形態1)
伝送装置10は、BWB12と、8つの電子回路ボード16〜30と、制御ボード32と、クロスコネクトユニットボード34とを、主に有する。図1(b)に示すように、BWB12は筐体36に固定され、この筐体36に電子回路ボード16〜30、制御ボード32およびクロスコネクトユニットボード34がBWB12と接続されて棚状に配置されている。
伝送装置10の動作を概説すると、伝送装置10は、BWB12の、クロスコネクトユニットボード34と接続するコネクタにおける配線の配列位置に応じて、上記コネクタにおいて信号レベルが変化するタイミング(以降、信号変化タイミングという)を設定する。信号は、例えば、電圧レベルがlowレベルからHighレベルに、あるいは、Highレベルからlowレベルに変化する信号である。伝送装置10は、さらに、定めた信号変化タイミングに基づいて、電子回路ボード16〜30の主信号デバイスが出力する信号の出力のタイミングを制御する。このため、上記コネクタに集まる配線のうち、注目する配線に隣接して複数の配線がある場合、この複数の配線を通過する信号のレベルが同時にhighレベルからlowレベルのように変化することが無いように、各々の主信号デバイスの信号の出力のタイミングを制御することができる。したがって、クロスコネクトユニットボード34に入力する信号に含まれるクロストークノイズを低減することができる。
BWB12は、図1(a)に示すように、ボード上に10個のコネクタを有する。各コネクタは、電子回路ボード16〜30、制御ボード32、およびクロスコネクトユニットボード34のそれぞれのコネクタと接続されている。図1(a)では、電子回路ボード16のコネクタ38aは、BWB12のコネクタ38bと接続され、電子回路ボード18のコネクタ40aは、BWB12のコネクタ40bと接続され、電子回路ボード20のコネクタ42aは、BWB12のコネクタ42bと接続されている。他の電子回路ボード22〜30も同様に、BWB12のコネクタに接続されている。また、制御ボード32のコネクタ44aは、BWB12のコネクタ44bと接続され、クロスコネクトユニットボード34のコネクタ46aは、BWB12のコネクタ46bと接続されている。
以降では、伝送装置10の電子回路ボードの数を3個に簡略化して説明する。
図2は、伝送装置10を簡略化して模式的に説明する構成図である。図2に示す伝送装置10は、BWB12と、電子回路ボード16,18,20と、制御ボード32と、クロスコネクトユニットボード34とを有する。
(電子回路ボードの構成)
図2において、電子回路ボード16は、信号を出力する主信号デバイス16aと、出力位相制御部16bと、ユニット制御部16cと、配線情報部16dと、コネクタ38aと、を有する。
主信号デバイス16aは、出力位相制御部16bによる制御の下に信号を出力する。
出力位相制御部16bは、主信号デバイス16aの信号の出力のタイミング(以降、信号出力タイミングという)を制御して、主信号デバイス16aから信号を出力させる。
ユニット制御部16cは、電子回路ボード16の動作全体を制御、管理するとともに、制御ボード32からBWB12を経由して送られる主信号デバイス16aの信号出力タイミングの情報を出力位相制御部16bに提供する。
配線情報部16dは、主信号デバイス16aの信号出力部16eからコネクタ38aのコネクタピンまでの配線16fの第1の配線距離情報を保持する。第1の配線距離情報は、BWB12を経由して制御ボード32から読み出される。
電子回路ボード18,20は、主信号デバイス18a,20aと、出力位相制御部18b,20bと、ユニット制御部18c,20cと、配線情報部18d,20dと、コネクタ40a,42aと、を有する。主信号デバイス18a,20a、出力位相制御部18b,20b、ユニット制御部18c,20c、配線情報部18d,20d,およびコネクタ40a,42aは、それぞれ、主信号デバイス16a、出力位相制御部16b、ユニット制御部16c、配線情報部16dおよびコネクタ38aと同様の構成と作用を有するので、これらの説明は省略する。
(BWBの構成)
図2において、BWB12は、配線12a,12b,12cと、制御バス12dと、タイミング信号線12e,12f,12gと、コネクタ38b,40b,42b,44b,および46bと、を有する。
コネクタ38b,40b,42bが、電子回路ボード16,18,20から送られる信号の信号入力端となっている。コネクタ38b,40b,42bは、電子回路ボード16,18,20のコネクタ38a,40a,42aと接続される。このため、配線12a,12b,12cはそれぞれ、電子回路ボード16,18,20の配線16f,配線18f、および配線20fと接続される。
また,配線12a,12b,12cは、コネクタ38b,40b、42bのコネクタピンから延びて、コネクタ46bにおいて配列されて集まっている。
コネクタ44bは、制御ボード32のコネクタ44aと接続される。
制御バス12dは、制御ボード32から提供される制御信号を、電子回路ボード16,18,20に伝送する。
タイミング信号線12e,12f,12gは、基準タイミング信号を電子回路ボード16,18,20に個別に送信する伝送線である。電子回路ボード16,18,20毎にタイミング信号線12e,12f,12gを設けるのは、基準タイミング信号が電子回路ボード16,18,20の出力位相制御部16b,18b,20bに伝送されるまでの伝送時間の違いを考慮して、基準タイミング信号の出力のタイミングを別々に調整して送信するためである。
(制御ボードの構成)
図2において、制御ボード32は、装置制御部32aと、基準タイミング生成部32bと、装置配線情報部32cと、を有する。
装置制御部32aは、伝送装置10の全体の動作を制御し、管理する。装置制御部32aは、主信号デバイス16a,18a,20aから出力された信号が、コネクタ46bのどのコネクタピン位置を伝送されるかを管理する。換言すると、主信号デバイスからの出力信号と、コネクタピンの配列位置とを対応づけた情報を用いて上記管理をする。装置制御部32aは、この配列位置に応じて、配列位置における信号変化タイミング(コネクタを通過する主信号デバイスからの出力信号の変化のタイミング)を定める。信号変化タイミングは、後述するように、基準タイミング信号からの位相ずれの情報(位相差情報)により定まる。言い換えると、コネクタピンの配列位置に応じて、その配列位置を伝送される主信号デバイスの信号の位相を制御する。
また、装置制御部32aは、装置配線情報部32cに保持された第1の配線距離情報と第2の配線距離情報とを読み出して、これらの情報に基づいて、主信号デバイス16a,18a,20aの信号出力部16e,18e,20eからコネクタ46bまでの信号の伝送時間を求める。この伝送時間を用いて、コネクタ46bを通過する信号の信号変化タイミングが適切となるように、上記位相差情報を定め、調整することにより、主信号デバイス16a,18a,20aの信号出力タイミングを定める。装置制御部32aは、この信号出力タイミングの情報を電子回路ボード16,18,20の各々のユニット制御部16c,18c,20cに提供する。
ここで、第1の配線距離情報は、電子回路ボード16,18,20の主信号デバイス16a,18a,20aの信号出力部から信号出力端であるコネクタ38a,40a、42aのコネクタピンまでの配線距離を示す情報である。一般的に、この情報は、電子回路ボード毎に異なる。
また、第2の配線距離情報は、BWB12側の信号入力端であるコネクタ38b,40b,42bのコネクタピンから延び、集線部であるBWB12のコネクタ46bまで、たとえば、コネクタ46bの配線が集中する部分、あるいはコネクタピンまでの配線距離を示す情報である。
なお、第1の配線距離情報は、各電子回路ボードの配線情報部16d,18d,20dに保持されている。そして、この情報はユニット制御部16c、18c、20c及び制御バスを介して、装置制御部32aに転送される。
このようにして、装置制御部32aは、配線12a,12b,12cのそれぞれと接続される電子回路ボード16,18,20の配線16f,18f,20fの第1の配線距離情報を獲得する。
装置制御部32aで定める信号変化タイミングおよび信号出力タイミングについては後述する。
基準タイミング生成部32bは、基準タイミング信号を生成し、タイミング信号線12e,12f,12gを介して、出力位相制御部16b,18b,20bに送る。基準タイミング信号は、出力位相制御部16b,18b,20bが、信号出力タイミングを制御するための基準となる信号である。
装置配線情報部32cは、第1の配線距離情報と第2の配線距離情報とを保持する。第1の配線距離情報は、電子回路ボード16,18,20がBWB12に接続されたとき、配線情報部16d,18d,20dからユニット制御部16c、18c、20cと制御バスを介して、装置制御部32aに転送されて、装置配線情報部32cに記録された情報である。第2の配線距離情報は、予め装置配線情報部32cに記録されている。
また、装置配線情報部32cは、コネクタ38b,40b,42bのコネクタピンの位置とコネクタ46bにおける配線の配列位置との対応を示すコネクタピン対応情報を保持する。
(クロスコネクトユニットボードの構成)
図2において、クロスコネクトユニットボード34は、クロスコネクトデバイス34aと、ユニット制御部34bと、コネクタ46aを有する。
クロスコネクトデバイス34aは、電子回路ボード16,18,20から送られた信号を他の電子回路ボードに自在に切り替えて出力するクロスコネクト処理を行う。
ユニット制御部34bは、クロスコネクトデバイス34aにおけるクロスコネクト処理を制御、管理する。
(集線位置における信号変化タイミング(信号の位相)の設定および、各電子回路ユニットでの信号出力タイミングの設定のフロー)
伝送装置10では、制御ボード32において、コネクタ46bの位置における各信号の信号変化タイミングが以下のように設定され、この信号変化タイミングに基づいて主信号デバイス16a,18a,20aからの信号の出力のタイミングが設定される。
図3(a)および(b)は、信号変化タイミングを説明する図である。
まず、装置制御部32aは、コネクタ38b,40b,42bに接続されている電子回路ボード16,18,20の情報を取得する。
そして、装置制御部32aは、装置配線情報部32cに保持されたコネクタピン対応情報を用いて、コネクタ46bを信号が通る位置、すなわち配線12a,12b,12cのコネクタ46におけるコネクタピンの位置(配列位置)を特定する。配線12a,12b,12cがコネクタ38b,40b,42b内のどのコネクタピンと接続されているかは既知であるので、装置制御部32aは、コネクタピン対応情報を用いて、電子回路ボード16,18,20から出力される信号が、コネクタ46bのコネクタピンのどの位置を通過するかを特定することができる。
ここで、各電子回路ボードから出力される信号と、これらの信号が集線されるコネクタ46bのコネクタピンとの対応を以下のように仮定する。
図2に示すように、電子回路ボード16から信号Aが、電子回路ボード18から信号Bが、電子回路ボード20から信号Cが出力される。そして、信号Aは、図2における配線12aを伝送され、図3(a)に示すように、コネクタ46bのコネクタピンのピン番号#1を通る。信号Bは、図2における配線12bを伝送され、図3(a)に示すように、コネクタ46bのコネクタピンのピン番号#2を通る。信号Cは、図2における配線12cを伝送され、図3(a)に示すように、コネクタ46bのコネクタピンのピン番号#3を通る。
コネクタ46bにおいて、ピン#2を伝送される信号Bは、ピン#1およびピン#3に隣接しており、これらのピンを伝送される信号A,Cからのクロストークの影響を受け易くなる。しかし、後述するようにピン#1およびピン#3における信号変化タイミングが異なるように各信号の出力のタイミングが制御されているので、信号A,Cから同時にクロストークの影響を受けることはない。
具体的には、配線12aと配線12cが、ピン#2と接続される配線12bに隣接するので、装置制御部32aは、配線12aと配線12cを通過する信号A,Cの信号変化タイミング同士が異なるように定める。また、配線12bを通過する信号Bの信号変化タイミングも信号A,Cの信号変化タイミングと異なるように定める。このとき、定める信号変化タイミングは、図3(a)に示すように、タイミング1,2,3のように、周期的に繰り返される複数のタイミングの中の1つである。すなわち、タイミング1は、周期信号である基準タイミング信号が立ち上がるタイミングを、タイミング2は基準タイミング信号が立ち下がるタイミングを、タイミング3は、基準タイミング信号が立ち下がった時点より一定時間経過後のタイミングである。信号Bには、図3(a)に示すように、信号Aによるクロストークノイズと信号Cによるクロストークノイズが加わるが、信号Aと信号Cの信号変化はコネクタ46bにおいて同じタイミングで生じない。このため、信号Aに起因するクロストークノイズと、信号Cに起因するクロストークノイズとが信号Bに同時刻に加わることがない。
図3(a)に示す例では、信号A〜Fが直線的に配列したピン#1〜#6を有するコネクタを通過するとき、伝送装置10は、信号A〜Fの信号変化タイミングをタイミング2,1,3の順の繰り返しとなるように定める。この信号変化タイミングの設定により、1つの注目するコネクタピンと接続する配線の周りに複数の隣接配線がある場合、これらの隣接配線を通過する信号同士が同時に信号変化を起こすことはない。
換言すると、伝送装置10は、信号が集線される部分において、ある信号、その信号と隣接する信号のそれぞれの位相(信号の変化点)が一致しないように、基準タイミング信号からの位相(信号の変化点)を設定する。
このように、定めた信号変化タイミングで信号A,B,Cがコネクタ46bにおいて信号レベルが変化するために、出力位相制御部16b,18b,20bは、主信号デバイス16a,18a,20aから信号A,B,Cを出力するときの信号出力タイミングを、制御する。装置制御部32aは、この信号出力タイミングを、主信号デバイス16a,18a,20aの信号出力部16e,18e,20eからコネクタ46bまで信号が伝送される伝送時間を考慮して定める。
具体的には、図3(a)に示すように、タイミング1が基準タイミング信号の立ち上がり時点、タイミング2が基準タイミング信号の立ち上がりから5n秒後の立下り時点、タイミング3が基準タイミング信号の立ち上がりから10n秒後とし、信号Aの信号変化タイミングがタイミング2に、信号Bの信号変化タイミングがタイミング1に、信号Cの信号変化タイミングがタイミング3にそれぞれ定められるとする。この場合、信号A,B,Cのコネクタ46bにおける信号変化タイミングを定めるための、基準タイミング信号からの位相差情報は、信号Aでは5n秒、信号Bでは0n秒(または15n秒)、信号Cでは10n秒である。このとき、信号Aの上記伝送時間が3n秒、信号Bの上記伝送時間が2n秒、信号Cの上記伝送時間が5n秒であるとする。
装置制御部32aは、信号出力タイミングを定めるために、以下の計算を行う。
信号変化タイミングがタイミング2である信号Aの場合、装置制御部32aは、基準タイミング信号の立ち上がり時点からのタイミング2の遅れ時間5n秒を、信号Aの伝送時間3n秒を減算することにより、基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間2n秒(=5n秒−3n秒)を得る。
一方、信号Bの信号変化タイミングは、基準タイミング信号の立ち上がり時点のタイミング1であるが、信号Bの伝送時間を考慮して、1周期前の基準タイミング信号が用いられる。したがって、装置制御部32aは、タイミング1の、1周期前の基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間15n秒から信号Bの伝送時間2n秒を減算することにより、基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間13n秒(=15n秒−2n秒)を得る。
信号変化タイミングがタイミング3である信号Cの場合、装置制御部32aは、信号Aと同様に、信号Cの基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間5n秒(=10n秒(タイミング3の、基準タイミング信号の立ち上がりからの遅れ時間)−5n秒(伝送時間))を得る。
このように、信号Aでは5n秒、信号Bでは0n秒(または15n秒)、信号Cでは10n秒に定めた位相差情報が、それぞれ、伝送時間に応じて、順に2n秒後、13n秒後、5n秒に調整される。これにより、基準タイミング信号に基づいて信号出力タイミングが定められる。
なお、装置制御部32aは、信号出力タイミングを定めるとき、装置配線情報部32cに保持されている第1の配線距離情報と第2の配線距離情報を読み出す。そして、信号A,B,Cそれぞれについて、信号出力部からコネクタ46bまでの伝送距離を求め、この伝送距離を信号A,B,Cの既知の伝送速度で除算することにより、信号A,B,Cそれぞれの伝送時間を求める。
装置制御部32aは、上記位相差情報を信号出力タイミングの情報としてユニット制御部16c,18c,20cに転送する。
なお、配線が4個以上である場合も同様に、各信号を、信号変化タイミングがタイミング1,2,3である3つのグループに分け、しかも、注目する配線を通過する信号と、この配線に隣接する隣接配線を通過する信号を、お互いに異なるグループに分けるとよい。
図3(a)に示すように、コネクタのピン配列が一次元状であるとき、あるコネクタピンに注目したときに、クロストークノイズの影響を受けやすいコネクタピンは、物理的に隣接する2つのコネクタピンである。このため、隣接する2つのコネクタピンと、この2つのコネクタピンに挟まれた注目するコネクタピンとについて、3つの信号変化タイミングのグループに分けることにより、配線が4個以上であってもクロストークノイズの低減が可能である。
装置制御部32aは、以上のようにして求められた信号A,B,Cの信号出力タイミングの情報である調整された位相差情報を、制御バス12dを介してユニット制御部16c,18c,20cに転送する。
図3(a)に示す例では、基準タイミング信号の立ち上がりから2n秒後に信号出力部16eにおける信号Aの信号変化点が出力されるように、装置制御部32aは、制御バス12dを介して、信号Aの位相差情報をユニット制御部16cに転送する。信号B,Cの信号出力タイミングも同様である。
ユニット制御部16c,18c,20cは、提供された位相差情報を出力位相制御部16b,18b,20bに送る。出力位相制御部16b,18b,20bは、基準タイミング生成部32bで生成され、BWB12のタイミング信号線12e,12f,12gを経由して提供される基準タイミング信号を基準にして、上記位相差情報を用いて信号A,B,Cの出力のタイミングを制御する。タイミング信号線12e,12f,12gを電子回路ボード毎に設け、基準タイミング信号がお互いにずれることがないように基準タイミング信号の出力が調整されている。
なお、コネクタ46bは、図3(a)に示すようにコネクタピンを直線状に1列に配列した構成であるが、この他に図3(b)に示すようにコネクタピンを2次元に配列した構成もある。すなわち、配線が直線状に配列される場合の他、2次元的に配列される場合もある。
図3(b)に示すように横方向に3列、縦方向に9個のコネクタピンが配列する場合、1つのコネクタピンの周りを囲む、8個の隣接コネクタピンを通過する信号同士がコネクタ43bにおいてお互いに異なる信号変化タイミングに設定されるとよい。この場合、信号変化タイミングは周期的に訪れるタイミングで、9個のタイミングの中の1つが選ばれる。残りの8個の信号変化タイミングは、8個の隣接コネクタピンを通る信号に割り振られる。このため、隣接する8つのコネクタピンと、この8つのコネクタピンに囲まれた注目するコネクタピンとについて、9つの信号変化タイミングのグループに分けることにより、図3(b)に示すようにコネクタピンが配列する場合であってもクロストークノイズの低減が可能である。
このように、伝送装置10は、注目する配線に隣接する隣接配線を通る信号の信号変化タイミングがお互いに異なるようにする。このため、伝送装置10は、信号レベルの変化が隣接する信号で同時に起こることを防止できる。したがって、配線を通過する信号に加わるクロストークノイズは従来に比べて半分に低減することができる。
この結果、BWB12に、クロストークノイズが加わりにくいがコストのかかる材質を用いる必要がなくなる。また、同じ材質を用いてBWB12を作製した場合、低振幅の信号を用いることが可能になり、伝送装置10の低消費電力化を実現する。また、クロストークノイズの大きさが半減するので、コネクタ46bを通過するとき減衰により振幅が小さくなる伝送速度の高い高周波信号を用いることもできる。
また、出力位相制御部16b,18b,20bは、基準タイミング信号を基準にして信号出力タイミングを制御するので、電子回路ボード16,18,20の間で信号変化タイミングのずれがない。
信号出力タイミングは、信号の伝送時間を考慮して定められた信号変化タイミングで、信号のレベルがコネクタの位置で変化するように定められるので、信号レベルの変化を、定められた信号変化タイミングに正確に合わせることができる。
伝送装置10は、コネクタピン対応情報を用いて、配線12a,12b,12cの、コネクタ46bにおける配列位置さらにはコネクタ43bのコネクタピンの配列位置を特定することができるので、信号変化タイミングを正確に定めることができる。また、伝送時間を正確に求めることができる。
伝送装置10は、コネクタ43bにおける信号変化タイミングを定める信号として、主信号デバイス16a,18a,20aが出力する主信号の他に、制御信号を適用することもできる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2の伝送装置100を簡略化して模式的に説明する図である。実施形態1の伝送装置10では、制御ボード32の装置制御部32aが基準タイミング信号に対する信号変化タイミングの位相差情報を定めるが、実施形態2の伝送装置100では、電子回路ボードのユニット制御部それぞれが、基準タイミング信号に対する信号変化タイミングの位相差情報を定め、この位相差情報を伝送時間を考慮して調整する。
伝送装置100は、BWB102と、電子回路ボード106,108,110と、制御ボード122と、クロスコネクトユニットボード124と、を有する。
BWB102は、配線102a,102b,102cと、制御バス102dと、タイミング信号線102e,102f,102gと、コネクタ128b,130b,132b,134b,136bと、を有する。配線102a,102b,102cと、制御バス102dと、タイミング信号線102e,102f,102gは、実施形態1の配線12a,12b,12cと、制御バス12dと、タイミング信号線12e,12f,12gと、コネクタ38b,40b,42b,44b,46bと同じ構成および作用を有するので、これらの説明は省略する。
電子回路ボード106,108,110はそれぞれ、主信号デバイス106a,108a,110aと、出力位相制御部106b,108b,110bと、ユニット制御部106c,108c,110cと、配線情報部106d,108d,110dと、配線106f,108f,110fと、コネクタ128a,130a,132aと、を有する。
主信号デバイス106a,108a,110aと、出力位相制御部106b,108b,110bと、配線106f,108f,110fと、コネクタ128a,130a,132aは、実施形態1の対応する部分と同じ構成および作用を有するので、その説明は省略する。
配線情報部106d,108d,110dは、第1の配線距離情報および第2の配線距離情報を記録保持する。第1の配線距離情報および第2の配線距離情報は、第1の実施形態における第1の配線距離情報および第2の配線距離情報と同じである。
さらに、配線情報部106d,108d,110dは、コネクタピン対応情報を保持する。コネクタピン対応情報は、第1の実施形態におけるコネクタピン対応情報と同じである。
第1の配線距離情報および第2の配線距離情報と、コネクタピン対応情報は、配線情報部106d,108d,110dに予め記録して保持されている。
ユニット制御部106c,108c,110cは、クロスコネクトユニットボード124と接続されるコネクタ136bにおける信号の信号レベルが変化する信号変化タイミングおよび主信号デバイス106a,108a,110aが信号を出力する信号出力タイミングを定める。ユニット制御部106c,108c,110cは、定めた信号出力タイミングを、出力位相制御部106b,108b,110bに送る。
ユニット制御部106c,108c,110cは、電子回路ボード106,108,110のコネクタ128a,130a,132aがBWB102のどのコネクタに接続されているかを、BWB102からコネクタ128a,130a,132aを通して受ける実装位置情報を獲得することにより特定する。この実装位置情報は、電子回路ボード106,108,110から出力された信号が、コネクタ136bのどのコネクタピン位置を伝送されるかを特定し管理するために用いられる。換言すると、実装位置情報は、主信号デバイスからの出力信号と、コネクタピンの配列位置とを対応づけた情報を用いてユニット制御部106c,108c,110cが特定し管理するために用いられる。
制御ボード122は、装置制御部122aと、基準タイミング生成部122bと、コネクタ134aと、を有する。基準タイミング生成部122bとコネクタ134aは、実施形態1の基準タイミング生成部32bとコネクタ44aと同じ構成および作用を有するので、これらの説明は省略する。
装置制御部122aは、伝送装置100全体の動作を制御、管理する。実施形態1と異なり、ユニット制御部106c,108c,110cが信号の信号変化タイミングおよび信号出力タイミングを定めるため、装置制御部122aは、これらのタイミングを定める処理はしない。
クロスコネクトユニットボード124は、クロスコネクトデバイス124aとユニット制御部124bと、コネクタ136aと、を有する。クロスコネクトデバイス124aとユニット制御部124bと、コネクタ136aとは、実施形態1のクロスコネクトデバイス34aとユニット制御部34bと、コネクタ46aと同じ構成および作用を有するので、これらの説明は省略する。
(信号変化タイミングおよび信号の出力のタイミングの設定のフロー)
伝送装置100では、電子回路ボード106,108,110がBWB102のコネクタと接続されたとき、ユニット制御部106c,108c,110cは各コネクタから実装位置情報の提供を受ける。実装位置情報は、例えば、コネクタの複数のコネクタピンの通電の有無のパターンにより得られる情報である。この情報はコネクタ毎の固有の情報である。このため、電子回路ボード106,108,110がBWB102のどのコネクタに接続されたかを、ユニット制御部106c,108c,110cは特定することができる。
さらに、ユニット制御部106c,108c,110cのそれぞれは、配線情報部106d,108d,110dのそれぞれに保持している、BWB102のコネクタ毎のコネクタピン対応情報を読み出す。ユニット制御部106c,108c,110cのそれぞれは、コネクタピン対応情報と、得た実装位置情報を用いて、信号を伝送する配線がコネクタ136bにおいてどのコネクタピンに位置するか、を特定する。
ユニット制御部106d,108d,110dのそれぞれは、コネクタ136bにおけるコネクタピンの位置、あるいは配線の配列位置に基づいて、信号変化タイミングを定めるために基準タイミング信号からの位相差情報を定める。信号変化タイミングは実施形態1と同様に、タイミング1,2,3等の基準タイミング信号に基づいて定められる。
信号変化タイミングは、図3(a)あるいは(b)に示すように、コネクタピンに隣接するコネクタピンが複数ある場合、隣接するコネクタピン同士で信号変化タイミングがお互いに異なるように上記位相差情報が定められる。さらに、注目するコネクタピンと、隣接するコネクタピンとの間でも、信号変化タイミングがお互いに異なるように位相差情報が定められる。換言すると、配線に隣接する隣接配線が複数ある場合、隣接配線同士で信号変化タイミングがお互いに異なるように上記位相差情報が定められる。さらに、注目する配線と、隣接配線との間でも、信号変化タイミングがお互いに異なるように位相差情報が定められる。
次に、ユニット制御部106c,108c,110cのそれぞれは、第2の配線距離情報を第1の配線距離情報に加算し、この加算結果を、既知の信号の伝送速度で除算することにより、主信号デバイス106a,108a,110aの信号出力部からコネクタ136bに信号が伝送される伝送時間を求める。
さらに、ユニット制御部106d,108d,110dのそれぞれは、定めた位相差情報から、求めた伝送時間を差し引くことにより、位相差情報を調整し、この調整した位相差情報を信号出力タイミングの情報として定める。位相差情報の調整は、実施形態1と同様の方法で行われる。定められた信号出力タイミングの情報は、出力位相制御部106b,108b,110bに送られる。
出力位相制御部106b,108b,110bは、BWB102から供給される基準タイミング信号を基準として、上記位相差情報を用いて信号の出力のタイミングを制御する。これにより、主信号デバイス106a,108a,110aは、基準タイミング信号を基準とした信号出力タイミングで信号を出力する。
ユニット制御部106c,108c,110cで定められる信号変化タイミングは、ユニット制御部106c,108c,110c間で共通の複数のタイミングの中から選ばれたものである。また、信号変化タイミングは、ユニット制御部106d,108d,110dにおいて共通のアルゴリズムを用いて定められる。したがって、電子回路ボード106,108,110で別々に定められた信号変化タイミングは実施形態1と同様に一意に定まる。
伝送装置100は、伝送装置10と同様に、注目する配線の周囲に複数の隣接配線があるとき、これらの隣接配線を通過する信号の信号変化タイミングがお互いに異なるようにする。このため、伝送装置100は、信号レベルの変化が隣接する信号で同時に起こることを防止できる。したがって、コネクタピンに集まる配線のうち、注目する配線を通る信号に加わるクロストークノイズは従来に比べて半分に低減することができる。
この結果、BWB102に、クロストークノイズが加わりにくいがコストのかかる材質を用いる必要がなくなる。また、同じ材質を用いてBWB102を作製した場合、低振幅の信号を用いることが可能になり、伝送装置100の低消費電力化が実現される。また、クロストークノイズの大きさが半減するので、コネクタ136bを通過するとき、減衰により振幅が小さくなる伝送速度の高い高周波信号を用いることもできる。
伝送装置100は、制御ボード122に基準タイミング生成部122bを設けるだけでよいので、構成は簡素化される。
また、出力位相制御部106b,108b,110bは、基準タイミング信号を基準にして信号出力タイミングを制御するので、電子回路ボード106,108,110の間で信号変化タイミングのずれがない。
信号出力タイミングは、定められた信号変化タイミングで、信号のレベルがコネクタの位置で変化するように、伝送時間を考慮して定められるので、信号レベルの変化を、定められた信号変化タイミングに正確に合わせることができる。
伝送装置100は、実装位置情報およびコネクタピン対応情報を用いて、配線102a,102b,102cの、コネクタ136bにおける配列位置を特定することができるので、信号変化タイミングを正確に定めることができる。また、伝送時間を正確に求めることができる。
(実施形態3)
図5は、実施形態3の伝送装置200を簡略化して模式的に説明する構成図である。実施形態3の伝送装置200では、電子回路ボードのユニット制御部それぞれは、信号変化タイミングを定める位相差情報を、信号の伝送時間を考慮して調整することなく、位相差情報をそのまま信号出力タイミングに用いる。
伝送装置200は、BWB202と、電子回路ボード206,208,210と、制御ボード222と、クロスコネクトユニットボード224と、を有する。
制御ボード222およびクロスコネクトユニットボード224は、実施形態2の伝送装置100の制御ボード122およびクロスコネクトユニットボード124と同じ構成および作用を有するので、これらの説明は省略する。
BWB202は、実施形態2の伝送装置100の配線102a,102b,102cと、タイミング信号線102e,102f,102gと、制御バス102dと、コネクタ128b,130b,132b,134b,136bと同じ構成および作用を有する配線、タイミング信号線、制御バスおよびコネクタを有する。したがって、これらの説明は省略する。BWB202は、さらに、各配線上に遅延素子203a,203b,203cを有する。遅延素子203a,203b,203cは、各配線を通過する信号の伝送を遅延させて伝送時間を揃えるための遅延素子である。
したがって、電子回路ボード206,208,210と接続されるBWB202のコネクタ128b,130b,132bから、クロスコネクトユニットボード224に接続されるコネクタ136bまでの信号の伝送時間は配線に関わらず一定である。
電子回路ボード206,208,210は、主信号デバイス206a,208a,210aと、出力位相制御部と、ユニット制御部と、配線情報部206d,208d,210dと、配線と、コネクタと、を有する。主信号デバイス206a,208a,210aと、出力位相制御部と、ユニット制御部と、配線と、コネクタとは、実施形態2の伝送装置100の主信号デバイス106a,108a,110aと、出力位相制御部106b,108b,110bと、ユニット制御部106c,108c,110cと、配線106f,108f,110df、コネクタ128a,130a,132aと同様の構成および作用を有する。したがって、これらの説明は省略する。
電子回路ボード206,208,210は、他に、遅延素子206g,208g,210gを配線上に有する。遅延素子206g,208g,210gは、電子回路ボード206,208,210それぞれの配線を通過する信号の伝送を遅延させて伝送時間を揃えるための遅延素子である。したがって、BWB202の電子回路ボード206,208,210の主信号デバイス206a,208a,210aの信号出力部からBWB202と接続されるコネクタまでの伝送時間は、電子回路ボード206,208,210に関わらず一定である。
電子回路ボード206,208,210の配線情報部206d,208d,210dは、実施形態2で説明したコネクタピン対応情報を保持するが、実施形態2で説明した第1の配線距離情報および第2の配線距離情報を保持しない。これは、上述したように、遅延素子203a,203b,203c,206g,208g,210gを用いて、信号の伝送時間を揃えているので、信号変化タイミングを定める基準タイミング信号からの位相のずれを表す上述の位相差情報が定まれば、第1の配線距離情報および第2の配線距離情報に基づいて求められる信号の伝送時間を考慮した信号出力タイミングを定める必要はないからである。
伝送装置200は、実施形態2と同様の方法で、電子回路ボード206,208,210のユニット制御部が、基準タイミング信号からの位相差情報を用いて信号変化タイミングを定め、この信号変化タイミングを出力位相制御部に信号出力タイミングとして送る。出力位相制御部は、提供された信号出力タイミングを用いて、BWB202から送られる基準タイミング信号を基準として、上記位相差情報を用いて信号の出力のタイミングを制御する。
電子回路ボード206,208,210の各主信号デバイス206a,208a,210aから出力される信号の伝送時間が一定に揃えられているため、クロスコネクトユニットボード224と接続されるコネクタに到達する信号はいずれも伝送時間分だけ遅延する。しかし、電子回路ボード206,208,210のいずれの信号も同じ伝送時間だけ遅延するので、コネクタに集まる配線のうち、注目する配線に隣接する複数の隣接配線がある場合、これらの隣接配線を通過する信号の信号レベルが同時に変化をすることを防止できる。
電子回路ボード206,208,210のユニット制御部が定める信号変化タイミングは、周期的に繰り返されるタイミングであるので、遅延素子203a,203b,203cあるいは遅延素子206g,208g,210gを用いて調整される伝送時間は、信号変化タイミングの周期の整数倍だけ遅れてもよい。
以上のように、伝送装置200は、実施形態2の伝送装置100と同様に、注目する配線の周囲に複数の隣接配線があるとき、これらの隣接配線を通過する信号の信号変化タイミングがお互いに異なるようにする。このため、伝送装置200は、これらの隣接配線を通過する信号の変化が同時に起こることを防止できる。したがって、コネクタピンに集まる配線のうち、注目する配線を通過する信号に加わるクロストークノイズは従来に比べて半分に低減することができる。
この結果、BWB202に、クロストークノイズが加わりにくいがコストのかかる材質を用いる必要がなくなる。また、同じ材質を用いてBWB202を作製した場合、低振幅の信号を用いることが可能になり、伝送装置200の低消費電力化が実現される。また、クロストークノイズの大きさが半減するので、振幅の減衰が大きいためにコネクタを通過するとき振幅が小さくなる伝送速度の高い高周波信号を用いることもできる。
伝送装置200は、制御ボード222に基準タイミング生成部を設けるだけでよいので、構成は簡素化される。
また、出力位相制御部は、基準タイミング信号を基準にして信号出力タイミングを制御するので、電子回路ボード206,208,210の間で信号変化タイミングのずれがない。
伝送装置200は、実装位置情報およびコネクタピン対応情報を用いて、コネクタにおける配線の配列位置を特定することができるので、信号変化タイミングを正確に定めることができる。
以上の実施形態1〜3に関し、以下の付記を開示する。
(付記1)
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記制御ボードは、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
(付記2)
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記ユニット制御部は、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
(付記3)
前記信号変化タイミングは、周期的に繰り返される複数のタイミングの中の1つに設定され、
前記集線部の1つの配線に隣接した複数の隣接配線がある場合、該隣接配線の前記信号変化タイミングはお互いに異なる、付記1または2に記載の伝送装置。
(付記4)
前記複数の電子回路ボードの各々は、前記信号出力端と接続される前記信号入力端の各々の位置を特定する情報と、前記配線ボードの、前記信号入力端の各々の位置と前記集線部における前記配列位置との対応を示す対応情報とを用いて、前記信号出力端が接続された前記配線の各々の、前記集線部における前記配列位置を特定する、付記1〜3のいずれか1項に記載の伝送装置。
(付記5)
前記制御ボードは、
前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する装置配線情報部と、
前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報とに基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整し、調整された前記位相差情報を前記電子回路ボードの各々の前記出力位相制御部に提供する装置制御部と、を有する付記1に記載の伝送装置。
(付記6)
前記電子回路ボードの各々は、前記第1の配線距離情報を記録した配線情報部を有し、
前記第1の配線距離情報は、前記配線情報部から読み出され、前記装置制御部に取得されて、前記装置配線情報部に記録保持された情報である、付記5に記載の伝送装置。
(付記7)
前記ユニット制御部は、前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する配線情報部と、前記信号変化タイミングを定め、さらに、前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報に基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整する、付記2に記載の伝送装置。
(付記8)
前記配線ボードの前記配線の各々には、前記信号の前記集線部への伝送を遅延させる遅延素子が設けられ、
前記配線ボードの信号入力端の各々から前記集線部までの前記信号の伝送時間を、前記遅延素子を用いて前記配線間で揃える、付記1または2に記載の伝送装置。
(付記9)
前記電子回路ボードの各々は、前記デバイスの信号出力部から出力した信号の伝送を遅延させる遅延素子を有し、
前記電子回路ボードの各々の前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの前記信号の伝送時間を、前記遅延素子を用いて前記電子回路ボード間で揃える、付記8に記載の伝送装置。
(付記10)
前記集線部は、前記配線が直線的に配列された、あるいは、2次元的に配列された領域である付記1〜9のいずれか1つに記載の伝送装置。
(付記11)
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の第1の入力コネクタと、前記第1の入力コネクタから延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる第2のコネクタと、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記第1の入力コネクタと接続される第1の出力コネクタと、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記制御ボードは、前記第2のコネクタの前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記第2のコネクタを通る信号とが前記第2のコネクタにおいて異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
(付記12)
配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
複数の第1の入力コネクタと、前記第1の入力コネクタから延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる第2のコネクタと、を有する配線ボードと、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
前記ユニット制御部は、前記第2のコネクタの前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記第2のコネクタを通る信号とが前記第2のコネクタにおいて異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定し、
前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
(付記13)
配線ボードに接続される電子回路ボードであって、
前記配線ボードは、前記電子回路ボードからの信号を伝送する第1の配線と、別の複数の電子回路ボードからの信号を伝送する第2の配線とが配列して集まる集線部を有し、
信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを基準タイミングに基づいて制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有し、
前記配線ボードにおける、前記デバイスから出力した信号のうち、前記第1の配線の第1の信号と、前記第1の信号と隣接する信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングで通過するように設定された位相差情報と、前記基準タイミングと、に基づいて前記出力位相制御部は前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする電子回路ボード。
(付記14)
さらに、前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する配線情報部と、
前記位相差情報を設定し、前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報に基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整することにより、前記信号を出力するタイミングを求めるユニット制御部と、を有する付記13に記載の電子回路ボード。
以上、本発明の伝送装置および電子回路ボードについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態1〜3に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
10,100,200,300 伝送装置
12,102,202,302 バックワイヤリングボード
12a,12b,12c,102a,102b,102c 配線
12d,102d 制御バス
12e,12f,12g,102e,102f,102g タイミング信号線
16,18,20,22,24,26,28,30,106,108,110,206,208,210,306,308,310 電子回路ボード
16a,18a,20a,106a,108a,110a,206a,208a,210a,306a,308a,310a 主信号デバイス
16b,18b,20b,106b,108b,110b 出力位相制御部
16c,18c,20c,106c,108c,110c,306b,308b,310b ユニット制御部
16d,18d,20d,106d,108d,110d,206d,208d,210d 配線情報部
16e,18e,20e 信号出力部
16f,18f,20f,106f,108f,110f 配線
32,122,222,322 制御ボード
32a,122a,322a 装置制御部
32b,122b 基準タイミング生成部
32c 装置配線情報部
34,124,224,324 クロスコネクトユニットボード
34a,124a,324a クロスコネクトデバイス
34b,124b,324b ユニット制御部
36 筐体
38a,38b,40a,40b,42a,42b,44a,44b,46a,46b,128a,128b,130a,130b,132a,132b,134a,134b,136a,136b,328,330,332,334,336 コネクタ
203a,203b,203c,206g,208g,210g 遅延素子

Claims (8)

  1. 配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
    複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
    信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
    前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
    前記制御ボードは、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように設定された、前記基準タイミングからの位相差情報を前記電子回路ボードに転送し、
    前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
  2. 配線ボードに複数の電子回路ボードが接続された伝送装置であって、
    複数の信号入力端と、前記信号入力端から延びる配線と、前記配線同士が配列されて集まる集線部と、を有する配線ボードと、
    信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを定めるユニット制御部と、前記信号を出力するタイミングを制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有する複数の電子回路ボードと、
    前記複数の電子回路ボードに基準タイミングを供給する制御ボードと、を有し、
    前記ユニット制御部は、前記集線部の前記配線を通る第1の信号と、前記第1の信号と隣接して前記集線部を通る信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングとなるように、前記基準タイミングからの位相差情報を設定し、
    前記出力位相制御部は、前記基準タイミングと、前記位相差情報とに基づいて前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする伝送装置。
  3. 前記信号変化タイミングは、周期的に繰り返される複数のタイミングの中の1つに設定され、
    前記集線部の1つの配線に隣接した複数の隣接配線がある場合、該隣接配線の前記信号変化タイミングはお互いに異なる、請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 前記複数の電子回路ボードの各々は、前記信号出力端と接続される前記信号入力端の各々の位置を特定する情報と、前記配線ボードの、前記信号入力端の各々の位置と前記集線部における前記配列位置との対応を示す対応情報とを用いて、前記信号出力端が接続された前記配線の各々の、前記集線部における前記配列位置を特定する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の伝送装置。
  5. 前記制御ボードは、
    前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する装置配線情報部と、
    前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報とに基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整し、調整された前記位相差情報を前記電子回路ボードの各々の前記出力位相制御部に提供する装置制御部と、を有する請求項1に記載の伝送装置。
  6. 前記ユニット制御部は、前記デバイスの信号出力部から前記信号出力端までの第1の配線距離情報と前記配線ボードの前記信号入力端の各々から前記集線部までの第2の配線距離情報を保持する配線情報部と、前記信号変化タイミングを定め、さらに、前記第1の配線距離情報と前記第2の配線距離情報に基づいて、前記デバイスの信号出力部から前記集線部までの前記信号の伝送時間を求め、求めた前記伝送時間を用いて前記位相差情報を調整する、請求項2に記載の伝送装置。
  7. 前記配線ボードの前記配線の各々には、前記信号の前記集線部への伝送を遅延させる遅延素子が設けられ、
    前記配線ボードの信号入力端の各々から前記集線部までの前記信号の伝送時間を、前記遅延素子を用いて前記配線間で揃える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の伝送装置。
  8. 配線ボードに接続される電子回路ボードであって、
    前記配線ボードは、前記電子回路ボードからの信号を伝送する第1の配線と、別の複数の電子回路ボードからの信号を伝送する第2の配線とが配列して集まる集線部を有し、
    信号を出力するデバイスと、前記デバイスが前記信号を出力するタイミングを基準タイミングに基づいて制御する出力位相制御部と、前記信号入力端と接続される信号出力端と、を有し、
    前記配線ボードにおける、前記デバイスから出力した信号のうち、前記第1の配線の第1の信号と、前記第1の信号と隣接する信号とが前記集線部において異なる信号変化タイミングで通過するように設定された位相差情報と、前記基準タイミングと、に基づいて前記出力位相制御部は前記信号の出力のタイミングを制御する、ことを特徴とする電子回路ボード。
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