JP2002270913A - 超電導コイル装置、mri装置 - Google Patents

超電導コイル装置、mri装置

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JP2002270913A
JP2002270913A JP2001066950A JP2001066950A JP2002270913A JP 2002270913 A JP2002270913 A JP 2002270913A JP 2001066950 A JP2001066950 A JP 2001066950A JP 2001066950 A JP2001066950 A JP 2001066950A JP 2002270913 A JP2002270913 A JP 2002270913A
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superconducting coil
helium
coil device
container
refrigerator
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JP2001066950A
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Takeo Nemoto
武夫 根本
Norihide Saho
典英 佐保
Hiroyuki Watanabe
洋之 渡邊
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超電導コイル装置全体の大きさを小形化する
とともに、その製作を単純化し、さらに液体ヘリウムの
消費量を少なくする。 【解決手段】 冷凍機7の軸を垂直にして、真空容器2
1側方に取付けて小型化し、冷凍機のヘッド8aと連結
した熱交換器本体6aを液体ヘリウム2中に設けた。ま
た、超電導コイル1a、1bをヘリウム容器3の外側に
接するように構成して製作を単純化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超電導コイル装置に
係り、特に小さいスペースに設置されるMRI装置等に
適した超電導コイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置のような超電導コイルを用い
た装置を狭い部屋等の小スペースでも設置できるように
するためには、超電導コイル装置を小型化する必要があ
る。また、超電導コイルの一般的課題としては、その装
置の構造を単純なものとして製作を容易にすること、冷
凍機による液体ヘリウム冷却の効率向上や液体ヘリウム
の消費量を低減することなどがある。
【0003】超電導コイル装置の小型化をはかった従来
例としては、特開平8−159633号に記載の「極低
温装置」に記載されているように、部屋の天井高さが低
くても超電導コイル装置が設置できるように、多段式冷
凍機を超電導コイル装置の下方に水平方向に取り付けた
ものがある。そしてヘリウム容器内で蒸発したヘリウム
(ガス)を冷媒循環器により配管経由で3段式冷凍機の
ヒートステージへ送ってここで液化し、再び別の配管経
由でヘリウム容器へ戻している。
【0004】また、特開昭61−175400号には、
垂直に設置された多段式冷凍機のコールドヘッドと熱的
に結合された熱交換器を液体ヘリウムと直接接触させる
構成により、冷却効率を改善した「低蒸発容器」が開示
されている。熱交換器を液体ヘリウムに直接接触させる
ものは、この他にも例えば特開平6−283328号の
「極低温装置」にも開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平8−1
59633号に記載の「極低温装置」では、ヘリウムガ
ス及び液を冷媒循環器により循環させているが、この冷
媒循環器の発熱が液体ヘリウムへの侵入熱を増加させる
という問題がある。また特開昭61−175400号の
「低蒸発容器」では、多段式冷凍機がヘリウム容器中央
上部に垂直配置された構造のものが示されているが、こ
の構造では装置全体としての高さが大となり、特に高い
天井をもたない普通の部屋への設置には向いていない。
また、特開平6−283328号の「極低温装置」で
は、多段式冷凍機が水平方向に向けて配置されている。
しかし多段式冷凍機を水平方向にして作動させること
は、内部流体の対流発生のため冷凍力を低減することに
なり、好ましくない。また、多段式冷凍機の水平配置
は、装置全体の天井方向の高さ低減には好都合である
が、床面積が大きくなる。
【0006】本発明の目的は、その設定に必要とする超
電導コイル装置全体のスペースの高さ及び床面積が小さ
く、その構造も簡単で製作が容易であり、かつ液体ヘリ
ウムの冷却効率がよく消費量の少ない超電導コイル装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体ヘリウム
を収容するヘリウム容器と、このヘリウム容器を収容す
るシールドと、このシールドを収容する真空容器と、前
記ヘリウム容器に収容された液体ヘリウムを冷却する多
段式冷凍機と、この多段式冷凍機のコールドヘッドと熱
的に接続されてその一端が前記ヘリウム容器内の液体ヘ
リウムに熱的に接している熱交換器と、前記ヘリウム容
器内に収納された超電導コイルと、この超電導コイルに
電流を供給するための電流リード線とを備えた超電導コ
イル装置において、前記多段式冷凍機をその軸が垂直と
なるように前記真空容器側部に配置するとともに、その
コールドヘッドが前記シールド内にあるように配置され
たことを特徴とする超電導コイル装置を開示する。
【0008】更に本発明は、液体ヘリウムを収容するヘ
リウム容器と、このヘリウム容器を収容するシールド
と、このシールドを収容する真空容器と、前記ヘリウム
容器に収容された液体ヘリウムを冷却する多段式冷凍機
と、この多段式冷凍機のコールドヘッドと熱的に接続さ
れてその一端が前記ヘリウム容器内の液体ヘリウムに熱
的に接している熱交換器と、前記ヘリウム容器の外面で
熱的に接触して前記シールド内に設けられた超電導コイ
ルと、この超電導コイルに電流を供給するための電流リ
ード線とを備えた超電導コイル装置において、前記多段
式冷凍機をその軸が垂直となるように前記真空容器側部
に配置するとともに、そのコールドヘッドが前記シール
ド内にあるように配置されたことを特徴とする超電導コ
イル装置を開示する。
【0009】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記多段式冷凍機を収納する冷凍機ポートもし
くはシールドの少なくとも一方に、前記ヘリウム容器内
で蒸発したヘリウムガスを流すための配管を設置したこ
とを特徴とする超電導コイル装置を開示する。
【0010】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記熱交換器を液又はガスの寒剤を封入した容
器により構成したことを特徴とする超電導コイル装置を
開示する。
【0011】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記ヘリウム容器と前記超電導コイルの接触部
に柔軟性があり高熱伝導の部材を挿入して密着させたこ
とを特徴とする超電導コイル装置を開示する。
【0012】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記電流リード線を収納する電流リードポート
の内部に液体ヘリウムを供給し、発生するヘリウムガス
により前記電流リード線を冷却するとともに、前記電流
リード線は着脱可能な構造であることを特徴とする超電
導コイル装置を開示する。
【0013】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記電流リード線を冷却するための液体窒素冷
却配管が組み込まれ、かつ前記電流リード線は着脱可能
な構造であることを特徴とする超電導コイル装置を開示
する。
【0014】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記電流リード線を着脱可能とするとともに、
その電流リード線を収納する電流リードポートの底部と
前記ヘリウム容器の上部とを配管で接続したことを特徴
とする超電導コイル装置を開示する。
【0015】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記超電導コイル全体に液体ヘリウム又はヘリ
ウムガスを流すための継ぎ足し管を設けたことを特徴と
する超電導コイル装置を開示する。
【0016】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記超電導コイルを収納しているヘリウム容器
の上板内面を、超電導コイル上部に発生したヘリウムガ
スが液溜部の方へ移動するように傾斜した面としたこと
を特徴とする超電導コイル装置を開示する。
【0017】更に本発明は、前記の超電導コイル装置に
おいて、前記ヘリウム容器の内面を、超電導コイルと相
対して接触しているヘリウム容器の内部に発生したヘリ
ウムガスが液溜部の方へ移動するように傾斜した面とし
たことを特徴とする超電導コイル装置を開示する。
【0018】更に本発明は、前記の超伝導コイル装置に
おいて、永久電流スイッチをヘリウム容器外部に接触し
て設置したことを特徴とする超伝導コイル装置を開示す
る。
【0019】更に本発明は、前記の超電導コイル装置を
使用したMRI装置を開示する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の超電導コイル装置の構成例を示
すもので、磁気共鳴撮像システム(MRI)の超電導コ
イル冷却装置への適用例である。同図において、2つの
リング状の超電導コイル1aと1bは水平に対向して据
え付けられており、空間Sに強磁場を発生する。この超
電導コイル1a、1bと液体ヘリウム2は、ヘリウム容
器3に収納されている。上下の超電導コイル1aと1b
は、高熱伝導材料から成る伝導部材4によって接続され
ている。液体ヘリウム2は注液管5からヘリウム容器に
供給され、そのとき蒸発したガスはバルブ5aから大気
中に放出される。
【0021】伝導部材4は、液体ヘリウムの液面が上部
の超電導コイル1aより低下したときでも、超電導コイ
ル1aが超電導状態を維持するように、伝導によって超
電導コイル1aの熱を液体ヘリウムに伝達する働きがあ
る。また、初期冷却で重要なことは、液体ヘリウムの浪
費をできるだけ少なくすることである。このため、蒸発
したガスの顕熱を有効に使うために、伝導部材4には蒸
発したガスが直接触れるようにしている。また、この伝
導部材4と接続された超電導コイル1a,1bの熱も伝
導部材4からの伝導によって冷却されるので、伝導部材
4がない場合より冷却時間が短縮される。
【0022】図1の構成例では、冷凍機7は、垂直な状
態で装置の上部位置が超電導コイル装置の高さとほぼ等
しくなるように装置側面に設置されている。このため、
超電導コイル装置の高さを低くすることができると同時
に、設置に必要な床面積も大きくならない。また、冷凍
機7は、通常年1回メンテナンスが行われる。このと
き、冷凍機7を超電導コイル装置から外す必要があるた
め、冷凍機7の外周に冷凍機7の着脱用の冷凍機ポート
8が取り付けられている。液体ヘリウムへの侵入熱を小
さくするため、冷凍機7の第2ヘッドと相対する冷凍機
ポート8の低温部8aと熱交換器の熱交換器本体6aと
は熱交換器の伝導部材6bを介して熱的に接続され、熱
交換器本体6aは液体ヘリウム2中に浸されている。熱
交換器の伝導部材6bは、高熱伝導率の材質でできたも
ので、第2ヘッドからの低温の熱を熱交換器本体6aに
効率良く伝えるためのものである。熱交換器本体6aの
温度は、ほぼ4.5K以下で使用される。液体ヘリウム
2は液中の熱交換器本体6a伝熱表面温度と液体ヘリウ
ム温度との温度差によって生ずる自然対流により冷却さ
れる。従って、冷凍機7が運転されている間は、液体ヘ
リウムへの熱は冷凍機7が奪うので、液体ヘリウムの消
費量は零となる。
【0023】永久電流スイッチ9は、超電導コイル1
a、1bに電流を供給するときに使用するものである。
ガス配管10は、蒸発したヘリウムガスの顕熱で冷凍機
ポート8の低温部8aと中温部8bを冷却するためのガ
ス配管で、低温部8aと中温部8bの冷凍機ポート8に
熱的に接続されている。このガス配管10の入口はヘリ
ウム容器3の上部に取り付けられ、出口には逆止弁11
が設置されている。ガス配管10の入口と冷凍機ポート
8の低温部8aの間の真空容器21内に、電動式の低温
バルブ12が設置されている。この低温バルブ12の開
閉は、バルブ制御器15が圧力センサー13及び温度セ
ンサー14からの信号を受けて、制御する。
【0024】ガス放出管17の端部には破壊板16、一
方の端部に放出管18が接続されている。破壊板16
は、超電導コイルがクエンチを起こして大量のヘリウム
ガスが発生し、ヘリウム容器の圧力が一定圧以上になっ
た場合に破壊する。活性炭19は、ガスを吸着するため
のもので、ヘリウム容器3の下方に取り付けられてい
る。
【0025】真空容器21が室温に接していると真空容
器21からヘリウム容器3への輻射熱が大きくなりすぎ
るため、シールド20にを設けてその輻射熱を遮蔽して
いる。シールド20は、冷凍機ポート8の中温部8bと
熱的に接続されている。また、冷凍機7の第1のヘッド
に相対する冷凍機ポート8の中温部8bが第1のヘッド
の冷却熱によって冷却することによりシールド20も冷
却される。またシールド20は注液管5と放出管18と
を熱的に接続することで真空容器21からの注液管5と
放出管18に流れる伝導熱を吸収している。シールド2
0の外周にアルミニウムが蒸着されたフィルムを多層積
層した積層断熱材を巻き付けることで、真空容器21か
らの輻射熱がさらに低減されている。バックアップ電源
22は、停電時でも低温バルブ12、圧力センサー1
3、温度センサー14、そしてバルブ制御器15の動作
を保証するために設けられている。
【0026】図2は、図1の熱交換器本体6aの拡大鳥
瞰図である。銅又はアルミニウム等の高熱伝導率を有す
る材料で構成され、熱交換器のベース6a1は図1の熱
交換器の伝導部材6b及び本図のフィン6a2を取り付
けるためのものである。熱交換器の容積は、フィン6a
2を最適に形成することにより小さくすることができ
る。例えば、本超電導コイル装置への液体ヘリウム侵入
熱量が1Wのとき、単純な円柱の電熱面を用いたときに
比べ、フィン付き伝熱面を用いると熱交換器の容積が約
1/5になる。
【0027】停電時には、冷凍機7が停止するので液体
ヘリウムへの侵入熱が増える。また、冷凍機7本体と冷
凍機ポート8からの侵入熱も加わるので液体ヘリウムへ
の侵入熱は2倍以上増える。そこで、無人運転時でも冷
凍機7が停止した場合、液体ヘリウムの消費量を少なく
することが望まれる。図1ではこの対策がとられてい
る。即ち、冷凍機7が停止すると熱交換器全体の温度が
上昇したり、ヘリウム容器内の圧力が上昇するので、こ
れを温度センサー14、圧力センサー13で検出し、バ
ルブ制御器15からの命令で電気式の低温バルブ12を
開く。そうすると蒸発したガスはガス配管10を通り冷
凍機ポート8の低温部8aから中温部8bを流れる。ガ
ス配管10の先端に設置された逆止弁11は設定圧力
(大気圧より0.01Mpa上昇)以上でヘリウムガス
が大気中に放出される。こうして、侵入熱量が増える
と、ヘリウム蒸発量も多くなるので冷凍機ポート8の低
温部8aと中温部8bの温度は配管10内のヘリウムガ
スにより冷されて低下し、冷凍機ポート8からヘリウム
容器3への侵入熱量が低減される。なお、ガス配管10
を冷凍機ポート8の低温部8aと中温部8bに熱的に接
触させているが、低温部8aを熱交換器の伝導部材6
b、中温部8bをシールド20に変えても同じ効果が得
られることは言うまでもない。
【0028】図3は、冷凍機7とその着脱を容易とする
冷凍機ポート8の間の構成、即ち冷凍機7周りの構成例
を示す断面図である。冷凍機ヘッドと冷凍機ポート8の
間の一部には高熱伝導柔軟部材50が設けられ、冷凍機
ヘッドからの冷却熱を冷凍機ポート8の低温部8aと中
温部8bに伝達する。柔軟な部材を用いることで、冷凍
機7を取付けたときに低温ヘッド、高温ヘッドと冷凍機
ポートの低温部8b高温部8aが常に接触するようにし
ている。高熱伝導柔軟部材50としては、インジュウム
等のように柔軟性があり、しかも熱伝導率が高い材質が
好ましい。インジュウムの他には、銅、または、アルミ
ニュウム等の繊維を一つにまとめて使用することもでき
る。
【0029】冷凍機ヘッドと冷凍機ポ−ト8との間の他
の部分にはヘリウムガス51が充填され、これはガス供
給管52とバルブ53を介して供給される。なおOリン
グ54は機密保持用に設けられている。この冷凍機ポー
ト8内のヘリウムガス51は、高熱伝導柔軟部材50が
冷凍機ポート8またはヘッド7a,7bから剥がれてし
まった場合に、ヘリウムガスの伝導熱によって冷却熱を
輸送する働きがある。伝導熱は、高温部、低温部のギャ
ップが小さいほど大きく、この場合のギャップは、およ
そ100マイクロメータ以下と小さくなっている。この
ため、熱収縮によって高熱伝導柔軟部材が冷凍機ポート
または冷凍機ヘッドから剥離しても問題無く冷却熱を熱
交換器の伝導部材6b及びシールド20に伝えることが
できる。また、冷凍機7を冷凍機ポート8から引き抜く
場合、バルブ53を開いて冷凍機7と冷凍機ポート8の
隙間にボンベ(図示省略)からヘリウムガスを供給しな
がら冷凍機7を引き抜くと、大気が冷凍機ポート8内部
に入らず氷結を防止することができる。冷凍機7を冷凍
機ポート8から抜き終わったときは、すぐに、冷凍機ポ
ート8内に空気が侵入しないよう冷凍機ポートの上部を
密封する。冷凍機7を冷凍機ポート8に取り付ける場合
は、ボンベからヘリウムガス51を冷凍機ポート内部に
供給しながら冷凍機7を取り付けることで冷凍機ポート
内部全体にヘリウムガス51を満たす事ができる。以上
のとおり、本超電導コイル装置は、冷凍機の着脱が容易
であり、冷凍機が故障しても簡単に新品または正常な冷
凍機と交換が容易にできる構造である。
【0030】図4は、冷凍機7周りの別の構成例を示す
断面図で、図3の構成の変形例である。ガス供給管52
の真空容器21側の先端は、冷凍機ポート8の低温部8
aと連通している。このようにヘリウムガス51を冷凍
機ポート8の低温部8aに供給すれば、冷凍機7を冷凍
機ポートから外したとき、室温のヘリウムガス51が冷
凍機ポート8内部全体を通って大気に放出できる。従っ
て、少ないヘリウムガス流量でも空気が冷凍機ポートに
入ることを防げる。また、真空容器21とシールド20
の間の冷凍機ポート8に取り付けた中間ベローズ55
と、真空容器21と磁気シールド(図なし)からのサポ
ート57の間に取り付けた室温ベローズ56は、冷凍機
7を運転したときに生じる振動を真空容器21に極力伝
達しないようにして、超電導コイル装置の騒音を小さく
するためのものである。冷凍機7の振動は高熱伝導柔軟
部材50を通して冷凍機ポート8の低温部8aと中温部
8bに伝播する。伝播した振動の一部は熱交換器の伝導
部材6bからヘリウム容器3とシールド20に伝わる
が、真空容器21には中間ベローズ55により振動が吸
収されるので振動が減衰される。また、冷凍機7の上部
から伝わる振動は、サポート57から磁気シールドに伝
わる。この場合、振動エネルギは10トン以上の重量が
ある磁気シールドに伝播しても振動の振幅が小さくなる
の磁気シールドから発生する騒音は小さい。さらに、室
温ベローズ56が冷凍機7の上部から真空容器21に伝
播する振動を吸収するので、真空容器21から発生する
騒音が小さくなる。このように、冷凍機ポート8の中間
ベローズ55と室温ベローズ56を設けたことにより、
超電導コイル装置の冷凍機を運転した場合に真空容器2
1から発生する騒音を防止できる。
【0031】図5は、熱交換器周りの構成例を示す断面
図で、図1に示した熱交換器本体6aに代わって、ヘリ
ウム容器3の上部まで伸び形状の熱交換器本体6a′と
したものである。図1の熱交換器本体6aでは、その下
方が低温になり易く、熱交換器本体6aから上部はより
高温になり易い。しかし図5のように、熱交換器本体6
a′を上部まで伸ばしたことで、ヘリウム容器全体の液
が循環し易くなるので、全体の液温を均一にする効果が
ある。この熱交換器本体6a′の場合にも、実伝熱面積
を拡大するため、図2に示したフィンあるいは溝を設け
た伝熱面としても良い。
【0032】図6は、熱交換器6a、6bを寒剤容器2
2で構成したときの断面図である。この寒剤容器22
は、冷凍機ポート8の低温部8aと接触する部分及びヘ
リウム容器3に挿入される部分は銅のような高熱伝導率
の部材22bで形成し、その他の部分はステンレス鋼の
ような低熱伝導率の部材22aで形成したもので、その
寒剤容器22と連通した凝縮ガス配管23がヘリウム容
器3の上部でヘリウム容器と連結している。
【0033】この図6の構成では、冷凍機7の初期運転
時は寒剤容器22内がヘリウムガスで満たされている。
しばらくの間、冷凍機7を運転していると、寒剤容器2
2の温度は1気圧のヘリウム飽和温度4.2K以下にな
る。このときから、寒剤容器22にはヘリウムガスが凝
縮されて、最終的には寒剤容器が液体ヘリウム2で満た
される。図6の寒剤容器22内の矢印は、このときの液
体ヘリウムの流れを示したものである。このように、寒
剤容器22内の液は絶えず循環するので冷たい熱を輸送
できる。この熱輸送は一種のヒートパイプと同じ原理で
ある。
【0034】冷凍機7が停止した場合は、冷凍機7の熱
を冷凍機ポート8が受けて、寒剤容器22に伝達され
る。寒剤容器22内の液体ヘリウム2は蒸発して凝縮ガ
ス配管23からヘリウム容器3、ガス抜き配管24、逆
止弁11′から大気中に放出される。従って、寒剤容器
22内部はヘリウムガスのみとなるので、その熱伝導率
が小さくなっている。このため、図1のように、高熱伝
導率の伝導部材6bを用いるのと比べ、冷凍機ポートか
らヘリウム容器3に侵入する熱を小さくすることができ
る。
【0035】図7は、図1の熱交換器の伝導部材6bの
構成例を示す断面図である。伝導部材6bは銅又はアル
ミニュウム等の高熱伝導材料でできている。一方、ヘリ
ウム容器3は通常ステンレス鋼で作られている。また、
伝導部材6bをヘリウム容器3に取り付ける際に、真空
容器21内にヘリウム容器3内の液体ヘリウム2が漏れ
ると、真空容器21内の蒸発したヘリウムガスの伝導熱
により侵入熱が増大して液体ヘリウム消費量が多くな
る。このため、伝導部材6bとヘリウム容器3の接合部
からの漏れをなくすことが重要になっている。このため
に異種部材25を設けている。この異種部材の材質は、
例えばステンレス鋼と銅またはステンレス鋼とアルミニ
ュウムのように2種類の異なる材料を拡散接合又は摩擦
圧接により張り合わせたものである。このような異種部
材25の付いた熱交換器の伝導部材6bを使用すること
により、熱交換器とヘリウム容器3は簡単に溶接が行え
るので、組み立て施工の作業効率が高くなるとともに、
ヘリウムの漏れも容易に防止できる。
【0036】図8は、本発明の超電導コイル装置の別の
構成例を示す断面図で、超電導コイル1a、1b、伝導
部材4及び永久電流スイッチ9をヘリウム容器3の外部
に取り付けている点が図1と異なる。つまり、ヘリウム
容器3の内部は液体ヘリウム2を溜めるためだけに使用
され、ヘリウム容器3内への超電導コイルの設置作業及
び配線作業がなくなる。また、配線がないため、ヘリウ
ム容器3の単体の真空リークテストも簡単になり、リー
クした場合でも修繕が簡単に行える。超電導コイル1
a、1bの冷却は、液体ヘリウムが封入されたヘリウム
容器3との接触によって行われる。伝導部材4は、上部
の超電導コイル1aの高さより液体ヘリウム2の液面が
低いときでも、超電導コイルを冷却できるようにするた
めのものである。永久電流スイッチ9は、ヘリウム容器
3に熱的に接触して取り付けられている。この永久電流
スイッチ9は、伝導部材4またはヘリウム容器3に取り
付けた高熱伝導率の材料に熱的に接触して取り付けても
良い。超電導コイル1a、1bと永久電流スイッチ9間
の配線は、ヘリウム容器3またはヘリウム容器3に熱的
に接触された高熱伝導体4に熱的に接触されている。超
電導コイル1a、1bはヘリウム容器3と熱的に接触さ
せるだけで組み立てが完了する。また、配線も低温のヘ
リウム容器3または高熱伝導体4と熱的に接触させただ
けで済む。従って、超電導コイルをヘリウム容器3の外
に分離した構成にすることにより、従来の超電導コイル
をヘリウム容器3の内部に入れた場合より組み立て作業
効率が上がる。
【0037】図9は、図8の超電導コイル装置のA−A
の断面図である。超電導コイル1aは、リング状の形状
を持ち、ヘリウム容器3も超電導コイル1aに合わせて
同じ形状としている。超電導コイルとヘリウム容器3の
間に高熱伝導部材26を挟みつけ、超電導コイルの熱を
ヘリウム容器3に効率良く伝達できるようにしている。
高熱伝導部材26は、柔軟性に富んだインジュウムから
作られたシートである。また、その他の材料としてグラ
ファイトシート、高熱伝導グリースまたはグラファイト
シートに高熱伝導グリースを塗り付けたものでも良い。
さらには、金属繊維、カーボン繊維をシート状にしたも
のでも高熱伝導部材26として有効である。このよう
に、高熱伝導体26を柔軟性がありかつ高熱伝導率特性
の材料にすることにより、超電導コイルとヘリウム容器
を密着させるだけで、超電導コイルで発生した熱をヘリ
ウム容器3から液体ヘリウムに伝達することができるの
で、クエンチのない安定した超電導コイル装置が得られ
る。
【0038】図10は、図9の超電導コイルとヘリウム
容器の一部分を切り出して示した鳥瞰図である。超電導
コイルと高熱伝導体26と、ヘリウム容器3はバンド2
7で締め付けられ、高熱伝導体26を介して熱伝導を良
好としている。超電導コイルの最外周部1cは、銅また
はアルミニウム等の高熱伝導率の材質からなる板を超電
導コイルに巻き付けた構造とすることにより、冷却性能
をより向上させことができる。
【0039】図11は、図9の構成で図示及び説明を省
略した構造を示したもので、上部の超電導コイル1a、
高熱伝導部材26及びヘリウム容器3をバンド27で固
定した部材が、真空容器21に荷重支持体28により支
持されている。この荷重支持体28は、真空容器21か
らヘリウム容器3に伝導熱によって侵入熱が入るのを防
ぐために、熱伝導度の低いガラス、カーボン、アルミナ
等の繊維とエポキシ樹脂からなる繊維強化プラスチック
で構成する。なお、荷重支持体28は真空容器21とシ
ールド20、シールド20とヘリウム容器3の二つに分
割して支持したものでもよい。いずれにしても荷重支持
体28は超電導コイルと直接接触しないこと、また、荷
重支持体28の伝導熱をヘリウム容器3内の液体ヘリウ
ムで吸収することにより、超電導コイルへの侵入熱を少
なくし、超電導コイルの熱的安定性(クエンチしない)
を保っている。なお、図9〜11ではコイル1aの側の
構造について説明したが、コイル1bについても同様で
ある。
【0040】図12は、図8に示した構成例において、
電流リードポート周りを示した断面図である。また、図
20は、超電導コイルを液体ヘリウム2中に浸して冷却
するタイプの超電導コイル装置を示したものである。こ
の図20の構成では、ヘリウム容器3内に超電導コイル
1a、1bと永久電流スイッチ9があるため、配線を考
慮して電流リードポート29がヘリウム容器3の上部か
らポート配管58で接続されている。超電導コイルのリ
ード線は、ヘリウム容器3からポート配管58内を通っ
てコネクター59に常時接続されている。このコネクタ
ー59はガスが簡単に通過出来るものである。リード線
のカバー60の低温部と室温部に冷却口60aと吐出配
管60bが設けてある。電流を超電導コイルに供給する
場合は、図20のように電流リードポート29内にカバ
ー60とリード線を差込み通電するが、電流リード線に
使用されている線は常伝導であるためジュール発熱があ
る。このリード線からの発熱は最終的には液体ヘリウム
2に伝わるので、この場合、通電時の永久電流スイッチ
9の発熱による蒸発ガス量をリード線の冷却ガスに利用
している。冷却ガスは、冷却口60aから入り、吐出配
管60bから大気に流出する。
【0041】一方、図12の超電導コイル装置の場合に
は、超電導コイルが真空中に設置されているため、永久
電流スイッチ9も配線を考慮して真空中に設置してい
る。ここでの問題は、電流リードの冷却である。電流リ
ードポート29の底部29aにはハーメチックシール3
0が取り付けられ、ヘリウム容器3に支持体31で固定
されている。電流リードポート29の上部29cは真空
容器21と接合され、また、上部29cには、電流リー
ドポート用の液体ヘリウム注液口32、ヘリウムガス吐
出口33が取り付けられている。また、ヘリウムガス吐
出口33にバルブ33aが取り付けられている。電流リ
ード取付け口36には、空気が電流リードポート29内
に入らないようにするための電流リードキャップ36a
が取り付けられている。トランスファチューブ34は液
体ヘリウムを電流リードポート29に注液するときに使
用する。電流リードポート29の中間部29bはシール
ド20と熱的に接触している。ハーメチックシール30
は、電流リードポート内の電流リードから永久電流スイ
ッチ9に電流を供給するとともに、電流リードポート2
9内の液体ヘリウム2′と真空容器21内の真空を分離
する働きがある。従って、低温で真空に保つことが重要
である。この液体ヘリウム2′が電流リードで発生した
熱を冷却している。また、この液体ヘリウム2′と液体
ヘリウム2の温度は等しいため、ハーメチックシール3
0に接続した電流リード線から液体ヘリウム2には熱が
伝わらない。このため、電流供給時でも、超電導コイル
装置の侵入熱量に影響がない。
【0042】図13は、図12の電流リードポート29
の詳細構成例を示す断面図である。ハーメチック30に
は端子30aが設けられ、これと電気絶縁物であるガイ
ド37bに囲まれた電流リード線37aと接続されてい
る。端子30aは、セラミックス製の電気絶縁体30
b、冷凍機ポート29と溶接がし易いようにした金属製
のリング30cで支持されている。このハーメチックシ
ール30では、端子30aが電気絶縁物30bを貫通し
ており、端子30aと電気絶縁物30bに隙間はなく完
全シールされている。ガイド37bはリード線37aを
冷却したヘリウムガスを大気中に放出する案内の役目が
ある。大気中のガイド37bには調整弁38が接続され
ている。この調整弁38は二つのリード線37aの冷却
ガス流量を調整するためのものある。また、二本のガイ
ド37bを固定する固定バンド37cと固定キャップ3
7dによって電流リード線37aは一本に纏められてお
り、その着脱が容易な構造となっている。液面計41
は、液体ヘリウム2の液面高さを計測する。液体ヘリウ
ム2′が無くなると冷却ガスが供給されなくなり、リー
ド線37aが焼き切れてしまう恐れがあるので、液体ヘ
リウム2′の液面高さの監視は重要である。電流リード
ポート29に溜められた液体ヘリウム2′は、リード線
37aのジュール熱により蒸発し、その蒸発ガスによっ
てリード線37aが冷却される。例えば電流リード線3
7aは、1kA通電時、1Wの侵入熱量に収まるので、
通電時のみ電流リードポート29内に液体ヘリウム2′
を溜めて利用することは有効である。
【0043】図14は、図12の電流リードポート29
の別の詳細構成例を示す断面図である。図13の電流リ
ード線はヘリウムガスによりの冷却されているが、図1
4の構成では、液体窒素が電流リード線37aの中間部
の一部を冷却するようにしている。ガイド37b′は、
図13と異なり、その内部にヘリウムガスは流れない。
ヒータ42は、固定キャップ37dが冷えすぎて大気の
水分を固化しないようにするために設けられている。冷
却管39は液体窒素を流す管でバルブ38で液体窒素流
量が制御される。リード線37aで発生した熱は、電気
的には絶縁体で熱に対しては良好な伝導体である伝導版
40を介して、冷却管39内を流れる液体窒素で冷却さ
れる。この構成によれば、液体ヘリウムより安い液体窒
素が利用できるので経済的である。なお、リード線37
aの材質は、二種類以上の材質の組み合わせたものでも
よい。たとえば、液体窒素で冷却している部分から下方
部をステンレス鋼、上方部を銅として使用してもよい。
また、この電流リード線の一部に液体窒素温度レベルで
超電導に転移する高温超電導体を利用してもよい。
【0044】図13と図14に示した構成では、通電時
のみ電流リードポート29に電流リード線を収容したガ
イドを取付け、それ以外のときはこれを取り外すことが
できるので、超電導コイル装置が稼動しているときは電
流リードを取り外しておくことでこのリード線からの侵
入熱をなくせる。このため、侵入熱の少ない超電導コイ
ル装置とすることができる。
【0045】図15は、図8に示した構成例において、
電流リードポートのさらに別の詳細構成例を示す断面図
である。図12の電流リードポートでは、ポート内冷却
用のヘリウムをヘリウム容器3内のヘリウムとは別に、
液体ヘリウム注液口32から注入してリード線冷却を行
っているが、図15では、ポート配管58によってヘリ
ウム容器3上部と電流リードポート29の底部29aを
接続することで、電流リーポート29内部にへリウムガ
スが供給される構造となっている。そして超電導コイル
に電流を供給するとき、永久電流スイッチ9をONにす
る。このとき、永久電流スイッチ9′内部にON時に加
熱されるヒータを設けておくと、このヒータの熱は永久
電流スイッチ9の表面からヘリウム容器3の表面を経由
して液体ヘリウム2に伝わる。そして、ヘリウム容器3
内部に蒸発したガスが発生する。このガスがポート配管
58を通って電流リードを電流リードポート29内へ導
かれるので、これをリード線の冷却ガスとして使用でき
る。従って、電流リードを冷却するために、別途液体ヘ
リウムを準備する必要がない。なおポート29内のリー
ド線やそのガイドの構造は図13と同様とする。
【0046】図16は、図1に示した超電導コイル装置
のヘリウム容器3のより詳細な構成例を示したもので、
磁気共鳴撮像装置(MRI)への適用例である。MRI
では、超電導コイルで発生した強力な磁場が直接又は間
接に患者及び医師に影響を与えないように、超電導コイ
ルの周囲に磁気シールド61を設置している。この磁気
シールドは鉄系のものである。冷凍機や熱交換器、電流
リードポート等は図示を省略している。この構成におい
ては継ぎ足し管62が設けられている。この継ぎ足し管
62の上部先端62aはラッパ形状をしており、大きく
開いている方が上に向けて、注液管5の先端に対向して
設置されている。液体ヘリウムはデュワー64から供給
される。継ぎ足し管62の他方の先端62bは、超電導
コイル1bが収納されているヘリウム容器3内部に挿入
されている。また、上部と下部の超電導コイル1a,1
bの周りのヘリウム容器はヘリウム連通管63により連
通している。このヘリウム連通管63の周りはシールド
20と真空容器21で包囲されている。
【0047】図16のB−B断面に示したように、継ぎ
足し管62の形状は、下方の超電導コイル1bの半周分
のみ、超電導コイルにそって半円の形をしている。ま
た、下方の継ぎ足し管62の先端62bは、ヘリウム連
通管63近傍に設置されている。初期冷却時の蒸発した
ガスは、継ぎ足し管62の先端からヘリウム容器3内へ
入り、その一部は超電導コイル1bに沿って左方へ移動
し、また一部はヘリウム連通管63経由で上部の超電導
コイル1aの方へ流れ、コイル1bに沿って左方へ移動
し、最後にはバルブ5aから大気に流れる(図16矢
印)。もし、この継ぎ足し管62が無い場合は、蒸発し
たガスの顕熱が十分活用できないため、超電導コイルの
冷却は液体ヘリウム2の潜熱のみを使用することにな
る。このようにして、図16のヘリウム容器内構成によ
れば、蒸発したガスが上下の超電導コイル1a、1b周
りを流れるので、ガスの顕熱を有効に利用できる。潜熱
のみで室温から液体ヘリウム温度まで超電導コイルを冷
却するために必要な液量は潜熱と顕熱を利用したときの
およそ40倍になるから、継ぎ足し管62とヘリウム連
通管63は、超電導コイルの初期冷却時の液体ヘリウム
液量を少なくでき、製作コストを下げる効果がある。
【0048】図17は、ヘリウム容器3の別の詳細構成
例を示したもので、図16と同様に磁気シールド61が
設けられている。この構成では上下のコイル1a、1b
のあいだのヘリウム連通関63が無い構成である。継ぎ
足し管65は、上下二個の超電導コイル1a、1bを冷
却するために、吐出口65bを上下に2個設けて、冷却
ガスを二つに分流している。継ぎ足し管65の入口65
aは、図16と同じである。超電導コイル1a、1bに
液体ヘリウム2を均等に分流するため、継ぎ足し管65
の分配配管65cの長さと内径を同じくしている。図1
7のC−C断面に示したように、継ぎ足し管65の吐出
口65bは超電導コイル1に沿ったヘリウム容器3内に
少し入れるだけでよい。液体ヘリウム2が入っているデ
ュワー64から注液管5を経由して継ぎ足し管65に液
体ヘリウムを流して初期冷却する。蒸発したヘリウムガ
スが上下の超電導コイル1a、1b表面上を図示矢印の
ように流れるので、冷却ガスの顕熱を有効に使うことが
出来る。従って、図16のようにヘリウム連通管が無い
場合においても、吐出口が二つに分かれた継ぎ足し管6
5を使用することで上下に分離されている超電導コイル
の初期冷却を短時間に行うことが出来る。
【0049】なお、図16及び図17で継ぎ足し管の入
口を注液管5に直接接続しないで、ヘリウム容器3の上
部で注液管5出口と対向して設置しているのは、すで
に、液体ヘリウム2がヘリウム容器3に溜まっている状
態から液を補給する場合に、注液管5の吐出口を継ぎ足
し管の入口から離して使用できるからである。こうすれ
ば、注液管5から吐出した液体ヘリウム2がヘリウム容
器に流せる。また、注液管5から暖かいガスが流れても
超電導コイル1にガスが流れることがないので、超電導
コイル1のクエンチが発生しない。
【0050】図18は、ヘリウム容器3のさらに別の詳
細構成例を示したもので、水平な床66に架台67を置
いて、磁気シールド61、ヘリウム容器3等を水平線に
対してθ度傾くようにしたものである。MRI用超電導
コイル装置は、小さな病院でも設置できるよう小形にな
っている。このため、超電導コイルを冷却している液体
ヘリウムの容積も小さくなっている。これは、超電導コ
イル周りの液体ヘリウムの液溜容積を小さくしている。
また、超電導コイルは通常水平に設置していることか
ら、超電導コイルが発熱して蒸発したガスが超電導コイ
ル上部に溜まることが懸念されている。さらに図18の
ように、磁気シールドのために、ヘリウム容器の液溜め
部3aと超電導コイル1a、1bの間を配管68で接続
した超電導コイル装置の場合、超電導コイル1a、1b
の上部に蒸発ガスがさらに滞留し易くなっている。
【0051】図18の超電導コイル装置は、この滞留し
ているガス又はボイド(気泡)を無くす目的で、水平に
対し傾斜角θだけ傾けて超電導コイル装置が設置できる
よう、床66の上に架台67を設けている。この傾斜に
より蒸発ガスを液溜め部3aに排出する駆動力は、超電
導コイルの直径をd、液とガスの密度をρl、ρg、重
量加速度をgとすると(ρl−ρg)×g×d×sin
θとなる。従って、傾斜角θを大きくすることによって
駆動力が増し、ガスが排出し易くなる。MRI用超電導
コイル装置の傾斜角θは0.1度以上5度以内が現実的
な値である。この傾斜によるガスの流れは、図18のD
−Dの断面図の矢印で示されている。こうして、超電導
コイル1a、1bで発生したボイドは液溜め部3aに流
れるので、超電導コイル上部に蒸発ガスが滞留すること
がなく、超電導コイルは熱的に安定に運転ができる。
【0052】なお、図18の傾斜角θは小さい角度でよ
いから、図19のように、磁気シールド61、真空容器
21とその内部全体を傾けなくても、ヘリウム容器3の
内面で、上板の下面になっている面が傾斜していればよ
い。即ちヘリウム容器3のドウナツ形状部及び配管68
の部分の上板内面が傾斜していれば、図18と同様な効
果が得られる。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、装置全体としての高さ
及び所要床面積を小さくすることができ、MRI装置等
を狭い部屋でも設置でき、かつ効率のよい冷凍能力を実
現できる。また、冷凍機7が異常のため停止しても、温
度センサ−14と圧力センサー13の信号によりヘリウ
ム容器3内のヘリウムガスを冷却源として冷凍機ポート
8に利用できるので、冷凍機停止時においても液体ヘリ
ウムの消費量を抑えることがでる。図1の熱交換器の代
わりに寒剤容器22を入れても同様の効果が得られる。
また、超電導コイルとヘリウム容器を分離した構成にす
ることにより、超電導コイルの冷却性能を維持したま
ま、簡単な構成部品の組み合せで装置組立てが行え、製
作費と組み立て施工コストが低減できる。また、同じく
超電導コイルをヘリウム容器の外に分離した構成におい
て、電流リードをヘリウムガス、あるいは液体窒素で冷
却することが可能で、さらに電流リードを着脱可能な構
造とすることにより、通常運転時の超電導コイル装置の
侵入熱を少なくでき、ランニングコストの低減が図れ
る。また、継ぎ足し管を設けて超電導コイルの初期冷却
時にヘリウムガスを供給する構成とすることにより、初
期冷却時に使用する液体ヘリウムの液量を大幅に低減す
ることができる。さらに超電導コイルをヘリウム容器内
に設けて、ヘリウム容器内面がコイル上部からヘリウム
液溜部に向って水平面に対し上昇するようにヘリウム容
器を構成することで、超電導コイル上部に停滞するガス
がヘリウム容器の液溜部まで自然に流れ、超電導コイル
装置を熱的に安定に運転が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超電導コイル装置構成例を示すの断面
図である。
【図2】図1の熱交換器本体6aの拡大鳥瞰図である。
【図3】図1の冷凍機7周りの構成例を示す断面図であ
る。
【図4】図1の冷凍機7周りの別の構成例を示す断面図
である。
【図5】図1の熱交換器周りの構成例を示す断面図であ
る。
【図6】図1の熱交換器を寒剤容器で構成した図であ
る。
【図7】図1の熱交換器の伝導部材の断面図である。
【図8】本発明の超電導コイル装置の別の構成例を示す
断面図である。
【図9】図8の超電導コイル装置のA−Aの断面図であ
る。
【図10】図9の超電導コイルとヘリウム容器の一部の
鳥瞰図である
【図11】図9の支持構造を示した図である。
【図12】図8の構成の電流リードポート周りの構成例
を示す断面図である。
【図13】図12の電流リードポートの詳細構成例を示
す断面図である。
【図14】図12の電流リードポートの別の詳細構成例
を示す断面図である。
【図15】図8の構成の電流リードポート周りの別の構
成例を示す断面図である。
【図16】図1の構成のヘリウム容器周りの構成例を示
す断面図である。
【図17】図1の構成のヘリウム容器周りの別の構成例
を示す断面図である。
【図18】図1の構成のヘリウム容器周りの更に別の構
成例を示す断面図である。
【図19】図1の構成のヘリウム容器周りの更に別の構
成例を示す断面図である。
【図20】超電導コイルがヘリウム容器内に収納された
従来の超電導コイル装置断面図である。
【符号の説明】
1a、1b 超電導コイル 2、2’ 液体ヘリウム 3 ヘリウム容器 4 伝導部材 6a、6b 熱交換器 7 冷凍機 8 冷凍機ポート 10 ガス配管 12 低温バルブ 13 圧力センサー 14 温度センサー 15 バルブ制御器 25 異種部材 26 高熱伝導部材 27 バンド 28 荷重支持体 29 電流リードポート 30 ハーメチックシール 38 調整弁 39 冷却管 61 磁気シールド 62 継ぎ足し管(1本) 63 ヘリウム連通管 65 継ぎ足し管(分流型) 67 架台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 7/22 ZAAG (72)発明者 渡邊 洋之 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内 Fターム(参考) 3L044 AA04 BA07 CA16 DB03 4C096 AB42 AB45 AD08 CA02 CA16 CA52 CA53 CA54 FA12 FB06 4M114 AA02 AA14 AA19 AA25 AA28 AA31 BB04 CC03 CC05 CC11 CC16 DA02 DA07 DA09 DA13 DA15 DA21 DA35 DA45 DA47 DA51 DA54 DA60 DB02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体ヘリウムを収容するヘリウム容器
    と、このヘリウム容器を収容するシールドと、このシー
    ルドを収容する真空容器と、前記ヘリウム容器に収容さ
    れた液体ヘリウムを冷却する多段式冷凍機と、この多段
    式冷凍機のコールドヘッドと熱的に接続されてその一端
    が前記ヘリウム容器内の液体ヘリウムに熱的に接してい
    る熱交換器と、前記ヘリウム容器内に収納された超電導
    コイルと、この超電導コイルに電流を供給するための電
    流リード線とを備えた超電導コイル装置において、 前記多段式冷凍機をその軸が垂直となるように前記真空
    容器側部に配置するとともに、そのコールドヘッドが前
    記シールド内にあるように配置されたことを特徴とする
    超電導コイル装置。
  2. 【請求項2】 液体ヘリウムを収容するヘリウム容器
    と、このヘリウム容器を収容するシールドと、このシー
    ルドを収容する真空容器と、前記ヘリウム容器に収容さ
    れた液体ヘリウムを冷却する多段式冷凍機と、この多段
    式冷凍機のコールドヘッドと熱的に接続されてその一端
    が前記ヘリウム容器内の液体ヘリウムに熱的に接してい
    る熱交換器と、前記ヘリウム容器の外面で熱的に接触し
    て前記シールド内に設けられた超電導コイルと、この超
    電導コイルに電流を供給するための電流リード線とを備
    えた超電導コイル装置において、 前記多段式冷凍機をその軸が垂直となるように前記真空
    容器側部に配置するとともに、そのコールドヘッドが前
    記シールド内にあるように配置されたことを特徴とする
    超電導コイル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の超電導コ
    イル装置において、前記多段式冷凍機を収納する冷凍機
    ポートもしくはシールドの少なくとも一方に、前記ヘリ
    ウム容器内で蒸発したヘリウムガスを流すための配管を
    設置したことを特徴とする超電導コイル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の超電導コ
    イル装置において、前記熱交換器を液又はガスの寒剤を
    封入した容器により構成したことを特徴とする超電導コ
    イル装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の超電導コイル装置にお
    いて、前記ヘリウム容器と前記超電導コイルの接触部に
    柔軟性があり高熱伝導の部材を挿入して密着させたこと
    を特徴とする超電導コイル装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の超電導コイル装置にお
    いて、前記電流リード線を収納する電流リードポートの
    内部に液体ヘリウムを供給し、発生するヘリウムガスに
    より前記電流リード線を冷却するとともに、前記電流リ
    ード線は着脱可能な構造であることを特徴とする超電導
    コイル装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の超電導コイル装置にお
    いて、前記電流リード線を冷却するための液体窒素冷却
    配管が組み込まれ、かつ前記電流リード線は着脱可能な
    構造であることを特徴とする超電導コイル装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の超電導コイル装置にお
    いて、前記電流リード線を着脱可能とするとともに、そ
    の電流リード線を収納する電流リードポートの底部と前
    記ヘリウム容器の上部とを配管で接続したことを特徴と
    する超電導コイル装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の超電導コイル装置にお
    いて、前記超電導コイル全体に液体ヘリウム又はヘリウ
    ムガスを流すための継ぎ足し管を設けたことを特徴とす
    る超電導コイル装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の超電導コイル装置に
    おいて、前記超電導コイルを収納しているヘリウム容器
    の上板内面を、超電導コイル上部に発生したヘリウムガ
    スが液溜部の方へ移動するように傾斜した面としたこと
    を特徴とする超電導コイル装置。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載の超電導コイル装置に
    おいて、前記ヘリウム容器の内面を、超電導コイルと相
    対して接触しているヘリウム容器の内部に発生したヘリ
    ウムガスが液溜部の方へ移動するように傾斜した面とし
    たことを特徴とする超電導コイル装置。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載の超伝導コイル装置に
    おいて、永久電流スイッチをヘリウム容器外部に接触し
    て設置したことを特徴とする超伝導コイル装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12の内の1つに記載
    の超電導コイル装置を使用したMRI装置。
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