JP2002270064A - スイッチ - Google Patents

スイッチ

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JP2002270064A
JP2002270064A JP2001069481A JP2001069481A JP2002270064A JP 2002270064 A JP2002270064 A JP 2002270064A JP 2001069481 A JP2001069481 A JP 2001069481A JP 2001069481 A JP2001069481 A JP 2001069481A JP 2002270064 A JP2002270064 A JP 2002270064A
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  • Slide Switches (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ON・OFF切り替え位置の調整が容易で、
且つ摩耗を抑制して耐久性の高いスイッチの提供を可能
とする。 【解決手段】 自動変速機の変速位置を検出するインヒ
ビタースイッチにおいて、極盤に、表面が摺動面93で
ある絶縁体のインシュレーター部39,39Aを突設
し、摺動面93に、面圧軽減用の凹部94,94Aを設
け、可動接点63が固定接点S3に対し摺動して可動接
点63がON・OFF切り替え位置となったときインシ
ュレーター部39,39Aに乗り上げを開始して可動接
点63が固定接点S3から離れて非接触になると共に可
動接点63が摺動面93から凹部94,94A内へ移行
可能であり、可動接点63がインシュレーター部39,
39Aから降りると可動接点63が固定接点S3のON
・OFF切り替え位置に接触することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インヒビタースイ
ッチ等のスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインヒビタースイッチ装
置としては、例えば、特開平10−134672号公報
に記載された図11に示すようなものがある。このイン
ヒビタースイッチ201は、極盤203の下面に複数の
固定接点205を備え、この極盤203に対して移動可
能な可動盤207に可動接点209が支持されている。
可動接点209には接点アーム211が片持ち状に複数
設けられている。各接点アーム211は、前記各固定接
点205に対し摺動可能に接触している。この各接点ア
ーム211の各固定接点205に対する接触の状態は例
えば図12のようになっている。
【0003】前記各固定接点205は樹脂で形成された
極盤203にインサート成形によって設けられ、固定設
点205に対し前記接点アーム211の湾曲した接触部
213が摺動可能となっている。そして、可動接点21
1の固定接点205に対する摺動によるON・OFF切
り替え位置215は固定接点205と極盤203とのイ
ンサート成形の境目となっている。
【0004】従って、可動盤207の移動に伴って各接
点アーム211が各固定接点205に対し接触しながら
摺動し、固定接点205に対する接点アーム211の接
触、非接触は、ON・OFF切り替え位置215を通過
することによって行われ、各固定接点205の選択的な
導通を確保することができる。
【0005】この場合、接点アーム211の接触部21
3は湾曲形成されており、固定接点205に対しほぼ線
接触状態となっている。従って、インサート成形の境目
を正確に設定してON・OFF切り替え位置215を決
めることにより、各固定接点205に対する各接点アー
ム211の接触、非接触の切り替えを正確に行わせるこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金型上
でON・OFF切り替え位置215を調整することは極
めて困難であるという問題がある。すなわち、上記のよ
うな構造では、ON・OFF切り替え位置215を調整
する場合に、固定接点205の端縁を例えば1/100
mm削ると共に、インサート成型用の金型もこれに合わ
せて調整しなければならず、極盤203及び固定接点2
05の双方の型変更が必要となり、双方を調整してON
・OFF切り替え位置215を決定することが極めて困
難となる恐れがある。
【0007】また、固定接点205のプレス成形の際
に、図13(a)のようにダレ219が生じたり、図1
3(b)のようにバリ221が生じ、ON・OFF切り
替え位置215を決めたとしても、ダレ219あるいは
バリ221によって実際のON・OFF切り替え位置2
23,225は前記ON・OFF切り替え位置215か
らずれることになり、かかる点からもON・OFF切り
替え位置を正確に調整することが極めて困難であるとい
う問題がある。
【0008】これに対し、例えば、実開昭61−151
214号公報に記載された図14、図15に示すような
ものがある。このスイッチ231は、例えば冷蔵庫のド
ア用に用いられるものである。このスイッチ231に
は、操作摘み233が備えられている。操作摘み233
は、内部のばねで外方に付勢されている。この操作摘み
233にはスライドが連動するように備えられている。
このスライドには可動接点235が保持されている。可
動接点235の先端は、接触部237となっている。一
方、スイッチ231内には、極盤239に固定接点24
1が備えられている。極盤239には、インシュレータ
ー部243が突設されている。
【0009】従って、操作摘み233を押し込むとスラ
イドと共に可動接点235が摺動し、一点鎖線図示のよ
うに、接触部237が固定接点241に接触し、導通状
態となる。操作摘み233の押し込みを解除すると、復
帰ばねの付勢により可動接点235は元の位置に復帰す
る。このとき、可動接点235は、実線図示のようにイ
ンシュレーター部243上に乗り上げ、可動接点235
の接触部237が、固定接点241から浮き上がる。
【0010】このように可動接点235を浮き上がらせ
ることにより固定接点241に対する導通のOFFを行
わせることで、固定接点241の端縁ではなくその途中
の固定接点241上にON,OFF切り替え位置を設定
することができ、ON,OFF切り替えを比較的正確に
行わせることが可能となる。
【0011】しかし、上記インヒビタースイッチ201
に接触部237浮き上がりの構造を単に適用すると新た
な問題を招くことになる。すなわち、上記冷蔵庫のドア
用のスイッチ231の場合は、図14の実線図示の位置
で可動接点235を停止させておくことはできるが、イ
ンヒビタースイッチ201の場合は、インシュレーター
部243の両側に固定接点を配置する個所も多く、可動
接点235がインシュレーター部243を一端乗り上
げ、可動接点235の接触部237がインシュレーター
部243上を摺動して再び次の固定接点上に接触すると
いう動作が繰り返される。このため、可動接点235の
接触部237が、突出しているインシュレーター部24
3上で強い面圧(接点圧)を受けながら摺動し、摩耗が
早期に進行する恐れがある。特に、インヒビタースイッ
チにあっては、自動変速機のミッションケース内や、ミ
ッションケース外であってもケースに取り付けられるこ
とが多いため、耐熱性、強度の面から極盤にガラス繊維
を含んだ樹脂を用いることがあり、可動接点235の接
触部237の摩耗は進行し易い状態にあった。
【0012】図16はインヒビタースイッチの極盤に2
03に接点乗り上げ用のインシュレーター部245を設
けたもので、図16(a)のようにインシュレーター部
245に乗り上げることで固定接点205の端縁位置に
関わらずON,OFFを行わせることができる。しか
し、図16(b)のように接触部213に摩耗213a
が進行すると、可動接点235がインシュレーター部2
45に当接して乗り上げようとするときに、その機械的
位置が、図16(a)の摩耗前の距離L1に対し摩耗後
の距離L2に拡大した分だけ図上左側へずれることにな
る。このため、可動接点235の機械的位置と接点開閉
位置(ON,OFF切り替え位置)とがL1,L2の相
違に応じて、すなわち摩耗の拡大に応じてずれることに
なり、インヒビタースイッチとしての耐久性が損なわれ
る恐れがある。また、インシュレーター部245で発生
した多くの摩耗粉が可動接点209と共に固定接点20
5上へ移動することになり、固定接点205上に降りた
可動接点209との間に摩耗粉が挟まると接触不良の原
因となる恐れもある。
【0013】本発明は、ON・OFF切り替え位置の調
整が容易で、且つ可動接点の摩耗を抑制して正確なON
・OFF切り替えと耐久性の維持を可能としたスイッチ
装置の提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、極盤
に備えられた固定接点に対して摺動可能な可動接点を有
するスイッチにおいて、前記極盤に、表面が摺動面であ
る絶縁体のインシュレーター部を前記可動接点の前記固
定接点に対する摺動の接触、非接触の境界をなすON・
OFF切り替え位置に対応して突設し、前記インシュレ
ーター部の摺動面に、前記可動接点のOFF位置に対応
して面圧軽減用の凹部を設け、前記可動接点が前記固定
接点に対し摺動して該可動接点が前記固定接点のON・
OFF切り替え位置となったとき前記インシュレーター
部の摺動面側に乗り上げを開始して該可動接点が前記固
定接点から離れて非接触になると共に前記可動接点が前
記摺動面から前記凹部内へ移行可能であり、前記可動接
点が前記インシュレーター部の摺動面から降りると該可
動接点が前記固定接点のON・OFF切り替え位置に接
触することを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、固定接点を備えた極盤
と、前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記極盤
に対し移動可能な可動盤とを備え、前記可動接点及び固
定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッチ
において、前記極盤に、表面が摺動面である絶縁体のイ
ンシュレーター部を前記可動接点の前記固定接点に対す
る摺動の接触、非接触の境界をなすON・OFF切り替
え位置に対応して突設し、前記インシュレーター部の摺
動面に、前記可動接点のOFF位置に対応して面圧軽減
用の凹部を設け、前記可動接点が前記固定接点に対し摺
動して該可動接点が前記固定接点のON・OFF切り替
え位置となったとき前記インシュレーター部の摺動面側
に乗り上げを開始して該可動接点が前記固定接点から離
れて非接触になると共に前記可動接点が前記摺動面から
前記凹部内へ移行可能であり、前記可動接点が前記イン
シュレーター部の摺動面から降りると該可動接点が前記
固定接点のON・OFF切り替え位置に接触することを
特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
スイッチであって、前記凹部の深さは、前記インシュレ
ーター部の摺動面と前記固定接点の表面との間の距離に
対し同等以上に設定したことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1又は2記載の
スイッチであって、前記可動接点に、前記固定接点に接
触させるための接触部及び前記インシュレーター部に乗
り上げ可能な乗り上げ部を設け、前記接触部が前記固定
接点に対し摺動して前記固定接点のON・OFF切り替
え位置となったとき前記乗り上げ部が前記インシュレー
ター部の摺動面側に乗り上げを開始して前記接触部が前
記固定接点から離れて非接触になると共に前記乗り上げ
部が前記摺動面から前記凹部内へ移行可能であり、前記
乗り上げ部が前記インシュレーター部の摺動面から降り
ると前記接触部が前記固定接点のON・OFF切り替え
位置に接触することを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、請求項4記載のスイッ
チであって、前記凹部の深さは、前記乗り上げ部が前記
インシュレーター部の摺動面に乗り上げたときに形成さ
れる前記接触部と前記固定接点との距離よりも浅いこと
を特徴とする。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明では、極盤に備えられた
固定接点に対して摺動可能な可動接点を有するスイッチ
において、前記極盤に、表面が摺動面である絶縁体のイ
ンシュレーター部を前記可動接点の前記固定接点に対す
る摺動の接触、非接触の境界をなすON・OFF切り替
え位置に対応して突設したので、前記可動接点が前記固
定接点に対して摺動し、該可動接点が前記固定接点のO
N・OFF切り替え位置となったとき、前記可動接点が
前記インシュレーター部の摺動面側に乗り上げを開始し
て該可動接点が前記固定接点から離れて非接触となり、
前記可動接点が前記インシュレーター部の摺動面から降
りると該可動接点が前記固定接点のON・OFF切り替
え位置に接触することができる。
【0020】従って、固定接点の端縁の位置に関わらず
可動接点の乗り上げ部がインシュレーター部に乗り上げ
ることによって、あるいはインシュレーター部から降り
ることによって固定接点上のON・OFF切り替え位置
において可動接点を確実に非接触、接触とすることがで
きる。このため、変速位置の検出を正確に行うことがで
きる。
【0021】しかも、前記インシュレーター部の摺動面
に、前記可動接点のOFF位置に対応して面圧軽減用の
凹部を設けたので、前記可動接点が前記摺動面から前記
凹部内へ移行可能であり、OFF状態において可動接点
の面圧を大幅に下げることができる。従って、可動接点
がOFF状態で摺動する場合でも凹部内における面圧の
低い状態で摺動させることができ、可動接点の摩耗を大
幅に抑制することができる。このため、可動接点の機械
的な位置と接点開閉位置との関係がずれることなく当初
の設定のまま長く維持することができ、スイッチの耐久
性を大幅に向上させることができる。
【0022】また、インシュレーター部での摩耗減少に
より摩耗粉の発生を抑制することができ、可動接点が固
定接点上へ降りるときに絶縁材の摩耗粉が可動接点と共
に固定接点上へ移動することも無いか、少なくなり、固
定接点上に降りた可動接点の接触不良を防止することが
できる。
【0023】請求項2の発明では、固定接点を備えた極
盤と、前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記極
盤に対し移動可能な可動盤とを備え、前記可動接点及び
固定接点により自動変速機の変速位置を検出するスイッ
チにおいて、前記極盤に、表面が摺動面である絶縁体の
インシュレーター部を前記可動接点の前記固定接点に対
する摺動の接触、非接触の境界をなすON・OFF切り
替え位置に対応して突設し、前記インシュレーター部の
摺動面に、前記可動接点のOFF位置に対応して面圧軽
減用の凹部を設けたため、自動変速機の変速位置を検出
するスイッチにおいて請求項1と同様な効果を奏するこ
とができる。
【0024】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、前記凹部の深さは、前記インシュレー
ター部の摺動面と前記固定接点の表面との間の距離に対
し同等以上に設定したため、可動接点の面圧をより確実
に軽減することができる。
【0025】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
の効果に加え、前記可動接点に、前記固定接点に接触さ
せるための接触部及び前記インシュレーター部に乗り上
げ可能な乗り上げ部を設けたため、接触部、乗り上げ部
双方の摺動を固定接点とインシュレーター部とに分ける
ことができ、双方の摩耗をより軽減することができる。
【0026】請求項5の発明では、請求項4の発明の効
果に加え、前記凹部の深さは、前記乗り上げ部が前記イ
ンシュレーター部の摺動面に乗り上げたときに形成され
る前記可動接点と前記固定接点との距離よりも浅いた
め、乗り上げ部が前記インシュレーター部の摺動面に乗
り上げたとき、可動接点の接触部の面圧を零にすること
ができ、摩耗をより軽減することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の第1実施形態を適用したスイッチとしてインヒビター
スイッチの斜視図を示している。このインヒビタースイ
ッチ1は、図示はしないが自動変速機のミッションケー
ス内に図1のように立てた状態で配置され、取り付けら
れている。そして、インヒビタースイッチ1にはミッシ
ョンケース内で飛散する高温のオイルが掛かる状態とな
っている。このインヒビタースイッチ1は、極盤3と、
可動盤5と、ブラケット一体の金属製のケース7とから
概ね構成されている。
【0028】前記極盤3は、前記ケース7に加締めによ
って固定され、前記可動盤5はケース7と極盤3との間
に配置され、極盤3に対し矢印A方向に往復移動可能と
なっている。
【0029】前記可動盤5には、駆動ピン9が突設され
ている。駆動ピン9は、前記ケース7の矢印A方向に長
い穴11からケース7外へ突出している。この駆動ピン
9は、図示はしないが自動変速機のマニュアルバルブの
連動部に連結されている。従って、極盤3に対し可動盤
5がマニュアルバルブの変速位置に応じて矢印A方向に
移動し停止することにより、マニュアルバルブによる変
速位置を検出することができる。
【0030】前記極盤3の接点構造は、図2のようにな
っている。この図2は、極盤3の正面図を示している。
極盤3の基盤13は、樹脂によって成形され、該基盤1
3には、前記ケース7に対向する縦壁14に、複数の固
定接点S2,VB,S4,S1,S3が設けられてい
る。即ち、基盤13の縦壁14には、5本の溝15,1
7,19,21,23が前記矢印A方向(図1)に沿っ
て設けられている。各溝15,17,19,21,23
は、図2紙面直交方向に凹状に形成され、各溝15,1
7,19,21,23の奥側の面に、それぞれ平板状の
前記固定接点S2,VB,S4,S1,S3が固定され
ている。
【0031】前記固定接点VBは、常時導通状態とする
コモン接点とするため溝17に沿って長く形成されてい
る。他の固定接点S2,S4,S1,S3はそれぞれO
N・OFF接続のために所定長さに設定されている。
【0032】前記基盤13には、各溝15,17,1
9,21,23内においてインシュレーター部25,2
7,29,31,33,35,37,39が設けられて
いる。このインシュレーター部25,27,29,3
1,33,35,37,39は、後述する可動接点の固
定接点S2,S4,S1,S3に対する接触、非接触の
境界をなすON・OFF切り替え位置に対応して絶縁体
で形成されている。本実施形態では、各溝15,17,
19,21,23の奥側の面に一体に突設されている。
但し、別体のインシュレーター部を接着などにより固定
することもできる。
【0033】前記可動盤5は、図3,図4のようになっ
ている。図3は可動盤5の正面図、図4は図3のSB矢
視における側面図である。すなわち可動盤5は、樹脂に
よって形成され、前記極盤3に対向する側の面にステン
レスなどの金属による可動接点63が固定されている。
可動接点63の固定は、例えば可動盤5に突設された結
合ピン65に固定金具67を加締めることによって行わ
れている。
【0034】図5は、図3のSC方向から見た可動接点
63の側面図である。この図5をも参照すると、可動接
点63は枠状の固定部69に対し接点アーム71,7
3,75,77,79が片持ち状に設けられている。そ
して、接点アーム71,75,79と接点アーム73,
77との先端はそれぞれ同一直線上にはなく、いわゆる
W型配置となっている。
【0035】前記各接点アーム71,73,75,7
7,79は、傾斜して配置され、その先端にそれぞれ接
触部81が片持ち状に備えられている。各接触部81は
湾曲形成されている。各接点アーム71,73,75,
77,79の各接触部81は、それぞれ図2の固定接点
S2,VB,S4,S1,S3に当接可能であり、各接
点アーム71,73,75,77,79が図5のように
自由状態からSだけ撓んで固定接点S2,VB,S4,
S1,S3側に弾性接触し一定の接点圧を保つようにな
っている。
【0036】次に、本発明実施形態の要部をなす可動接
点、固定接点、及びインシュレーター部の関係を更に説
明する。
【0037】前記可動接点63、固定接点S2,S4,
S1,S3、及びインシュレーター部25,27,2
9,31,33,35,37,39の関係は、各固定接
点S2,S4,S1,S3においてほぼ同一であるた
め、固定接点S3の部分を図6のように取り出して説明
し、他の固定接点S2,S4,S1と可動接点63及び
インシュレーター部25,27,29,31,33,3
5との関係はその説明を省略する。
【0038】図6は固定接点S3、インシュレーター部
37,39、及び可動接点63の接点アーム79との関
係を分解して斜視図で示している。この図6の状態にお
いて、固定接点S3及びインシュレーター部39の部分
における断面図を図7に示している。図7(a)は、浅
い凹部の例を示す断面図、図7(b)は、深い凹部の例
を示す断面図である。
【0039】図6,図7(a)のように、前記可動接点
63の接触部81には前記のように湾曲形成によって乗
り上げ摺動用のアール面89が設けられている。一方、
インシュレーター部39には、前記接触部81のアール
面89を乗り上げ摺動ガイドする摺動面91,93が設
けられている。摺動面91は一定の傾斜角をもって設定
され、摺動面93は可動接点63の接点アーム79の摺
動方向に対しほぼ平行に設定されている。この摺動面9
3の固定接点S3に対する高さは、可動接点63の面圧
を考慮するとできるだけ低くするのがよい。
【0040】前記摺動面93には、可動接点63のOF
F位置に対応して面圧軽減用の凹部94が設けられてい
る。凹部94の深さは、本実施形態において、摺動面3
9と前記固定接点S3の表面との距離と等しく設定され
ている。結果的に、凹部94の底部94aは、基盤13
及び固定接点S3の表面と面一となっている。この凹部
94は、前記のように可動接点63の面圧軽減用であ
り、摺動方向に可能な限り長く設定するのがよい。凹部
94の前後には、乗り上げ用の摺動面96が設けられて
いる。摺動面96の傾斜角度は、任意に設定することが
できる。
【0041】前記凹部94は、図7(b)のように深く
形成することもできる。図7(b)では、構造的に余裕
がある場合に適用するもので、基盤13及び固定接点S
3の表面よりもさらに深い凹部94Aをインシュレータ
ー部39Aに形成している。凹部94Aの前後には、乗
り上げ用の摺動面96Aが設けられている。摺動面96
Aの傾斜角度も、任意に設定することができる。
【0042】前記摺動面91の傾斜角は、可動接点63
の固定接点S3に対するON・OFFの急峻性及び可動
盤5の操作力を決定するものである。摺動面91の傾斜
が急なとき操作力は大きくなるが、可動接点63の固定
接点S3に対するON・OFF動作を急峻に行うことが
できる。摺動面91の傾斜角が緩くなると、可動盤5の
操作力は低くなるが、可動接点63の固定接点S3に対
するON・OFFの急峻性が緩和されることになる。従
って、可動盤5の操作力、ON・OFFの急峻性を考慮
して、摺動面91の傾斜角が決定されることになる。
【0043】前記摺動面91の端部には、製造上の基準
面97が設けられている。この基準面97に対し固定接
点S3の端部99は、インシュレーター部39の下部側
に入り込んだ状態となっている。従って、固定接点S3
のON・OFF切り替え位置95は、前記基準面97を
基準にして設定されることになり、固定接点S3の端部
99がON・OFF切り替え位置95に関わることがな
い。このため、前記図14のように固定接点S3の端部
99にダレやバリを生じても、ON・OFF切り替え位
置95を正確に設定することができる。
【0044】このように、固定接点S3のON・OFF
切り替え位置95の設定などに際しては、基準面97を
決定すべく極盤3側の金型を放電加工で削るだけで合わ
せることができるため、固定接点S3側の金型を調整す
る必要が無く、精度出しが極めて容易となる。この基準
面97は、摺動面91の位置、傾斜角の設定の基準とも
なっている。即ち、金型の放電加工によって、基準面9
7、摺動面91を設定することができる。
【0045】次に、前記可動盤5が移動すると、可動接
点63における接点アーム79の接触部81は、固定接
点S3に対し摺動する。この摺動により、図7(a)の
ように接触部81が固定接点S3のON・OFF切り替
え位置95にきたとき該接触部81が摺動面91に当接
して乗り上げ摺動を開始する。これにより接触部81の
固定接点S3に対する接触がON・OFF切り替え位置
95で非接触となる。
【0046】次いで、接触部81は摺動面91を摺動し
て、摺動方向に平行な摺動面93側に乗り上げ移動し、
摺動面96を経て凹部94内へ移行する。従って、接触
部81は、OFF回路時において凹部94内に位置す
る。
【0047】逆に、可動盤5の移動によって、接触部8
1が摺動面93から摺動面91を経てインシュレーター
部39から降りると、可動接点63の接触部81が固定
接点S3に接触する。この接触は接触部81と摺動面9
1との関係により、固定接点S3のON・OFF切り替
え位置95において確実に行われる。
【0048】図7(b)のインシュレーター部39Aの
場合も、前記インシュレーター部39とほぼ同様に機能
し、接触部81は摺動面91を摺動して、摺動方向に平
行な摺動面93側に乗り上げ移動し、摺動面96Aを経
て凹部94A内へ移行する。従って、接触部81は、O
FF回路時において凹部94A内に位置する。特に図7
(b)の場合には、凹部94A内で接触部81と凹部9
4Aの底部94Aaとの間に隙間が形成され、OFF回
路時において接触部81の面圧を零にすることができ
る。
【0049】このようにインシュレーター部39、39
Aの作用によって、可動盤5の移動により可動接点63
の接触部81の固定接点S3に対する接触、非接触を固
定接点S3の端縁ではなく、固定接点S3上のON・O
FF切り替え位置95で確実に行うことができ、接点の
ON・OFFを正確に行うことができる。
【0050】しかも、接触部81がインシュレーター部
39,39Aに乗り上げた後は、凹部94,94A内へ
移行させることができるため、OFF回路時において接
触部81の面圧を大幅に下げることができるか、零にす
ることができる。従って、接触部81が再び摺動する場
合でも凹部94、94A内における面圧の低い状態で摺
動させ、或いは面圧零の状態で摺動させることができ、
接触部81の摩耗を大幅に抑制することができる。すな
わち、インヒビタースイッチ1のようにスペース的に余
裕が無く、可動接点63の高さをインシュレーター部3
9,39A上においても変えることができない場合、上
記凹部94,94Aの存在により面圧を軽減、或いは零
とし、接触部81の摩耗を大幅に抑制することができ
る。
【0051】特に、ミッションケース内で使用され、高
温のオイルが飛散してインヒビタースイッチ1に掛かる
ような場合には、摩耗粉等が接触部81とインシュレー
ター部39,39Aとの間に介在し、接触部81の摩耗
が早期に進行する恐れもあるが、凹部94,94Aによ
り面圧を下げ、或いは零にすることで接触部81の摩耗
を確実に抑制することができる。
【0052】これらの結果、可動接点63の機械的な位
置と接点開閉位置(ON・OFF切り替え位置95)と
の関係がずれることなく当初の設定のまま長く維持する
ことができ、インヒビタースイッチ1の耐久性を大幅に
向上させることができる。
【0053】また、インシュレーター部39,39Aで
の摩耗減少により摩耗粉の発生を抑制することができ、
接触部81が固定接点S3上へ降りるときに絶縁材の摩
耗粉が接触部81と共に固定接点S3上へ移動すること
も無いか、少なくなり、固定接点S3上に降りた接触部
81の接触不良を防止することができる。
【0054】なお、本実施形態では、アール面89を摺
動面91,93に対し線接触させながら摺動面91,9
3上を摺動させるようにしたから、接触部81がインシ
ュレーター部39,39Aの1個所で摺動するようなこ
とがなく、摺動面91,93に渡って長く摺動すること
になり、摺動面91,93の摩耗を大幅に抑制すること
ができる。従って、摺動面91,93の形状を長く維持
することができ、かかる点においても固定接点S3のO
N・OFF切り替え位置95を長くかつ正確に維持する
ことができる。
【0055】同様な作用は、固定接点S2及びインシュ
レーター部25と接触部81との間、固定接点S4及び
インシュレーター部27,29,31と接触部81との
間、固定接点S1及びインシュレーター部33,35と
接触部81との間においても同様に行われている。従っ
て、インヒビタースイッチ3は、全体として可動接点6
3と固定接点S2,S4,S1,S3とのON・OFF
を正確に行わせ、この正確さを長く維持することができ
る。
【0056】図8は前記固定接点VB,S1,S2,S
3,S4の導通状態と変速位置の検出状態との関係を示
す図表である。この図8の図表において、丸を示してい
る部分が導通個所である。この固定接点VB,S1,S
2,S3,S4の導通の組み合わせによって変速位置で
あるパーキングレンジP、リバースレンジR、ニュート
ラルレンジN、ドライブレンジD、3速3、2速2、1
速1などを正確に検出することができる。
【0057】なお、前記凹部94は、前記のように可動
接点63の面圧(接点圧)軽減用であり、凹部94の深
さを上記実施形態よりも浅く形成し、その底部94a
を、基盤13及び固定接点S3の表面よりも突出させた
構成にすることもできる。 (第2実施形態)図9、図10は、本発明の第2実施形
態を示している。図9は、固定接点S3、インシュレー
ター部37,39B、及び可動接点63Aの接点アーム
79Aとの関係を分解して斜視図で示している。この図
9の状態において、固定接点S3及びインシュレーター
部39Bの部分における断面図を図10に示している。
なお、前記第1実施形態と対応する構成部分には同符号
を付して説明する。また、本実施形態においても、可動
接点、固定接点、及びインシュレーター部の関係は、第
1実施形態と同様に各部においてほぼ同一であるため、
固定接点S3の部分を図9のように取り出して説明し、
他の固定接点と可動接点及びインシュレーター部との関
係はその説明を省略する。
【0058】まず、図9、図10のように、接点アーム
79Aには、二股の接触部82,83が設けられてい
る。接触部82,83間には、乗り上げ部85が設けら
れている。乗り上げ部85は前記各接触部82,83よ
りも短く、接点アーム79Aに片持ち状に形成されてい
る。この各乗り上げ部85も湾曲形成されて、この湾曲
形成によって乗り上げ用のアール面90が設けられてい
る。
【0059】前記摺動方向に平行な摺動面93の固定接
点S3に対する高さは、可動接点63Aがインシュレー
ター部39Bに乗り上げたときの接触部83と固定接点
S3との間のギャップの大小を決定する。インシュレー
ター部39Bの固定接点S3に対する高さが高いと、接
点アーム79Aの撓み量は増大するが、接触部83と固
定接点S3との間のギャップが大となって、接点OFF
状態を確実に形成することができる。従って、摺動面9
3の高さは接点アーム79Aの撓み量と接触部83の固
定接点S3に対するギャップを考慮して決定されること
になる。
【0060】前記摺動面93には、可動接点63のOF
F位置に対応して面圧軽減用の凹部94Bが設けられて
いる。凹部94Bの深さは、前記可動接点63Aの乗り
上げ部85が前記インシュレーター部39Bの摺動面9
3に乗り上げたときに形成される前記接触部82,83
と前記固定接点S3及び基盤13の表面との距離よりも
浅く形成されている。従って、乗り上げ部85がインシ
ュレーター部39Bの凹部94B内に移行したときは、
図10のように接触部82,83と基盤13の表面との
間に隙間が形成される。従って、乗り上げ部85が凹部
94B内を移動するとき、各接触部82,83が基盤1
3表面上を摺動することはなく、接触部82,83の摩
耗を防止することができる。また、乗り上げ部85も凹
部94Bにより面圧が下がることにより摩耗が防止で
き、それに伴って接触部82,83の固定接点S3に対
するON,OFF切り替え位置が長期に渡って安定して
初期設定位置に維持できる。凹部94Bの前後には、乗
り上げ用の摺動面96Bが設けられている。摺動面96
Bの傾斜角度は、任意に設定することができる。
【0061】次に、前記可動盤5が移動すると、可動接
点63Aにおける可動接点アーム79Aの接触部82,
83は、固定接点S3に対し図9の範囲101,103
において摺動することになる。この接触部82,83の
固定接点S3に対する摺動により接触部82,83が固
定接点S3のON・OFF切り替え位置95にきたとき
乗り上げ部85のアール面90が摺動面91に当接して
乗り上げ摺動を開始し、接触部82,83の固定接点S
3に対する接触がON・OFF切り替え位置95で非接
触となる。
【0062】次いで、乗り上げ部85は摺動面91を摺
動して、摺動方向に平行な摺動面93側に乗り上げ移動
する。乗り上げ部85が摺動面93側に乗り上げたと
き、接触部82,83と固定接点S3との間のギャップ
が設定値となり、接触部82,83と固定接点S3との
間の非接触状態を確実に形成することができる。
【0063】次いで、接触部81は摺動方向に平行な摺
動面93側に乗り上げ移動し、摺動面96Bを経て凹部
94B内へ移行する。従って、接触部81は、OFF回
路時において凹部94B内に位置する。
【0064】逆に、可動盤5の移動によって、乗り上げ
部85が摺動面93から摺動面91を経てインシュレー
ター部39Bから降りると、可接触部82,83が固定
接点S3に接触することになる。この接触は乗り上げ部
85と摺動面91との関係により、固定接点S3上のO
N・OFF切り替え位置95において確実に行われる。
【0065】従って、本実施形態においても、凹部94
Bの存在により、第1実施形態とほぼ同様な作用効果を
奏することができる。
【0066】また、本実施形態では接触部82,83の
他に乗り上げ部85を設けているため、接触部82,8
3、乗り上げ部85双方の摺動を、固定接点S3とイン
シュレーター部39Bとに分けることができ、双方の摩
耗をより軽減することができる。
【0067】さらに、片持ち状の接触部82,83を一
対、すなわち少なくとも2本設けているため、インシュ
レーター部39Bから接点アーム79Aが降りるときに
接触部82,83の一方と固定接点S3との間に異物が
介在するなどしても接触部82,83の他方を固定接点
S3に必ず接触させることができ、接点アーム79Aを
固定接点S3に確実に接触させることができる。
【0068】尚、上記第2実施形態では、乗り上げ部8
5を全体的に湾曲形成することによってアール面90を
構成しているが、摺動面91,93に接触する部分だけ
をアール部として構成することも可能である。又、乗り
上げ部85は接触部82,83と別物として構成した
が、乗り上げ部85を別に設けることなく一対の接触部
82,83の一方を乗り上げ部として共用することも可
能である。
【0069】上記各実施形態は、可動盤5が直線的に摺
動するインヒビタースイッチについて説明したが、他の
機構、例えば同心円状に設けた固定接点を有する極盤に
対し、可動接点を有する回転アームを有したタイプのイ
ンヒビタースイッチにも適用できることは勿論のこと、
これらインヒビタースイッチに限らず、他のスイッチに
適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインヒビタースイ
ッチの斜視図である。
【図2】第1実施形態に係り、極盤の正面図である。
【図3】第1実施形態に係り、可動盤の正面図である。
【図4】第1実施形態に係り、図3のSB方向から見た
可動盤の側面図である。
【図5】第1実施形態に係り、図3のSC方向から見た
可動接点の側面図である。
【図6】第1実施形態に係り、接点アームと固定接点及
びインシュレーター部との関係を示す分解状態の斜視図
である。
【図7】第1実施形態に係り、インシュレーター部周辺
を示し、(a)は凹部が浅い場合の拡大断面図、(b)
は凹部が深い場合の拡大断面図である。
【図8】第1実施形態に係り、固定接点の導通と変速位
置との関係を示す図表である。
【図9】本発明の第2実施形態に係り、接点アームと固
定接点及びインシュレーター部との関係を示す分解状態
の斜視図である。
【図10】第2実施形態に係り、インシュレーター部周
辺を示す拡大断面図である。
【図11】従来例に係るインヒビタースイッチの分解斜
視図である。
【図12】従来例に係り、固定接点のON・OFF切り
替え位置と可動接点との関係を示す断面図である。
【図13】従来例に係り、(a)は固定接点のダレによ
るON・OFF切り替え位置のずれを示す断面図、
(b)は固定接点のバリによるON・OFF切り替え位
置のずれを示す断面図である。
【図14】従来例に係り、可動接点の乗り上げ状態をす
断面図である。
【図15】従来例に係るスイッチの斜視図である。
【図16】極盤にインシュレーター部を設けた例を示
し、(a)は接触部摩耗前の状態、(b)は同摩耗後の
状態の断面図である。
【符号の説明】
1 インヒビタースイッチ 3 極盤 5 可動盤 VB,S1,S2,S3,S4 固定接点 63,63A 可動接点 25,27,29,31,33,35,37,39,3
9A,39B インシュレーター部 81,82,83 接触部 85 乗り上げ部 89,90 アール面 91,93 摺動面 94,94A,94B 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極盤に備えられた固定接点に対して摺動
    可能な可動接点を有するスイッチにおいて、 前記極盤に、表面が摺動面である絶縁体のインシュレー
    ター部を前記可動接点の前記固定接点に対する摺動の接
    触、非接触の境界をなすON・OFF切り替え位置に対
    応して突設し、 前記インシュレーター部の摺動面に、前記可動接点のO
    FF位置に対応して面圧軽減用の凹部を設け、 前記可動接点が前記固定接点に対し摺動して該可動接点
    が前記固定接点のON・OFF切り替え位置となったと
    き前記インシュレーター部の摺動面側に乗り上げを開始
    して該可動接点が前記固定接点から離れて非接触になる
    と共に前記可動接点が前記摺動面から前記凹部内へ移行
    可能であり、前記可動接点が前記インシュレーター部の
    摺動面から降りると該可動接点が前記固定接点のON・
    OFF切り替え位置に接触することを特徴とするスイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 固定接点を備えた極盤と、 前記固定接点に摺動可能な可動接点を有し前記極盤に対
    し移動可能な可動盤とを備え、 前記可動接点及び固定接点により自動変速機の変速位置
    を検出するスイッチにおいて、 前記極盤に、表面が摺動面である絶縁体のインシュレー
    ター部を前記可動接点の前記固定接点に対する摺動の接
    触、非接触の境界をなすON・OFF切り替え位置に対
    応して突設し、 前記インシュレーター部の摺動面に、前記可動接点のO
    FF位置に対応して面圧軽減用の凹部を設け、 前記可動接点が前記固定接点に対し摺動して該可動接点
    が前記固定接点のON・OFF切り替え位置となったと
    き前記インシュレーター部の摺動面側に乗り上げを開始
    して該可動接点が前記固定接点から離れて非接触になる
    と共に前記可動接点が前記摺動面から前記凹部内へ移行
    可能であり、前記可動接点が前記インシュレーター部の
    摺動面から降りると該可動接点が前記固定接点のON・
    OFF切り替え位置に接触することを特徴とするスイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスイッチであっ
    て、 前記凹部の深さは、前記インシュレーター部の摺動面と
    前記固定接点の表面との間の距離に対し同等以上に設定
    したことを特徴とするスイッチ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のスイッチであっ
    て、 前記可動接点に、前記固定接点に接触させるための接触
    部及び前記インシュレーター部に乗り上げ可能な乗り上
    げ部を設け、 前記接触部が前記固定接点に対し摺動して前記固定接点
    のON・OFF切り替え位置となったとき前記乗り上げ
    部が前記インシュレーター部の摺動面側に乗り上げを開
    始して前記接触部が前記固定接点から離れて非接触にな
    ると共に前記乗り上げ部が前記摺動面から前記凹部内へ
    移行可能であり、前記乗り上げ部が前記インシュレータ
    ー部の摺動面から降りると前記接触部が前記固定接点の
    ON・OFF切り替え位置に接触することを特徴とする
    スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスイッチであって、 前記凹部の深さは、前記乗り上げ部が前記インシュレー
    ター部の摺動面に乗り上げたときに形成される前記接触
    部と前記固定接点との距離よりも浅いことを特徴とする
    スイッチ。
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