JP2002269890A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JP2002269890A
JP2002269890A JP2001061893A JP2001061893A JP2002269890A JP 2002269890 A JP2002269890 A JP 2002269890A JP 2001061893 A JP2001061893 A JP 2001061893A JP 2001061893 A JP2001061893 A JP 2001061893A JP 2002269890 A JP2002269890 A JP 2002269890A
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悟 小泉
Hironobu Shimomura
広伸 下村
Yoshifusa Fujioka
義房 藤岡
Harunobu Yamaguchi
治伸 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレイ駆動機構の構成が簡素であり、また装置
全体がコンパクトであって、しかも信頼性の高いディス
クローディング装置を提供する。 【解決手段】ディスクが載置可能な複数のトレイと、複
数のトレイを収納するトレイ収納部と、選択されたトレ
イをディスクの着脱位置或いは装置内奥部側へと移動す
る第1のトレイ移動手段と、トレイ収納部に対向して昇
降移動可能な装置内奥部のトレイホルダーと、トレイを
装置内奥部側からトレイホルダーへと移動する第2のト
レイ移動手段と、トレイを選択するトレイ選択決定手段
と、選択されたトレイ収納部におけるトレイの位置に、
第1のトレイ移動手段を昇降移動させる第1のトレイ選
択手段と、選択されたトレイの対向位置に、第2のトレ
イ移動手段及びトレイホルダーを昇降移動させる第2の
トレイ選択手段と、トレイホルダー上のディスクを再生
するディスク再生手段とを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクや光磁
気ディスクのような情報記録媒体としてのディスクを、
ディスク再生装置にローディングするディスクローディ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスクや光磁気ディスク
のような情報記録媒体としてのディスクの普及に伴い、
複数のディスクをまとめて容易に取り扱うために、これ
ら複数のディスクを一度に収納し、これらのディスクの
中から選択的に再生を行うディスクローディング装置が
提案されている。
【0003】このようなディスクローディング装置にお
いては、或るディスクを再生又は記録中に、再生又は記
録に関わらない他のディスクを出し入れし、或いは交換
できることが、利便性の上で重要となる。即ち、再生又
は記録に関わらないディスクを出し入れし、或いは交換
するために、ディスクの再生又は記録を中断したり、終
了まで待ったりすることを必要としないディスクローデ
ィング装置が求められてきている。ところが、この種の
ディスクローディング装置は、複数のディスクを収納す
るため、大型化する傾向にある。
【0004】そこで、以上のような従来からの要求を満
たし、また不都合を解消することができるディスクロー
ディング装置として、例えば特開平7−282520号
公報に記載されている如く、マガジンケースを必要とせ
ず、しかも再生中にその他のディスクを交換可能なディ
スク再生装置が提案されている。
【0005】具体的には、ディスクを載置するためのサ
ブトレイと、サブトレイを一定距離移動可能に保持する
メイントレイと、段積み配置された少なくとも3枚のメ
イントレイを一定距離移動可能に保持する再生装置筐体
と、サブトレイとメイントレイを選択的に移動するトレ
イ移動機構と、再生位置に置かれたディスクを再生する
再生機構とから成る構成としている。
【0006】また、トレイ移動機構は、サブトレイに付
設されたラックとメイントレイに付設されたラックとの
何れかに噛合する一個のピニオンと、このピニオンを回
動するピニオン回動モーターと、ピニオンをピニオンの
回転軸に沿って移動させるピニオン移動手段とから成る
構成としている。
【0007】また、ピニオン移動手段はピニオンを回転
軸に沿って移動させるピニオン昇降カムを含み、また、
再生機構は再生部昇降カムで所定の位置に移動され、こ
れらピニオン昇降カムと再生部昇降カムが一個のカム回
動モーターで選択的に回動されるようにした構成として
いる。
【0008】より具体的には、このディスク再生装置
は、一組のサブトレイ及びメイントレイを備えている。
サブトレイは、ディスクを筐体外部のディスク交換位置
から再生位置までの間で移動させる。メイントレイは、
サブトレイをディスク交換位置から筐体内部の待機位置
までの間において移動可能に保持する。
【0009】また、サブトレイ及びメイントレイの双方
にはラックが設けられており、1個のピニオンが何れか
一方のラックに噛み合うようになっている。つまり、ピ
ニオン昇降カムを含むピニオン移動手段により、ピニオ
ンがそれ自身の回転軸に沿って昇降することで、何れか
一方のラックに噛み合う位置に移動する。ピニオン昇降
カムは円筒カムであり、ピニオンの位置に応じた複数の
カム面を有している。
【0010】また、このディスク再生装置は、揺動ギヤ
及び再生装置を移動させる再生部昇降カムを備えてい
る。再生部昇降カムは、ターンテーブルや光ピックアッ
プユニットを含む再生部を昇降移動させるための円筒カ
ムであり、再生部の位置に応じた複数のカム面を有して
いる。揺動ギヤは、モーターの回転方向に応じて揺動す
ることにより、ピニオン昇降カム又は再生部昇降カムの
何れか一方のカムを回転させる。これにより、1つのモ
ーターで2種類のカムを駆動させることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7−282520号公報に記載されているような構
成では、装置筐体外部のディスク交換位置から筐体内部
の再生位置間におけるディスクの移動にあたって、メイ
ントレイ及びサブトレイの駆動を必要としており、部品
点数も多く機構も複雑化して、結局は装置全体の大型化
を招くとともに、製造コストの上昇につながる。
【0012】また、再生機構が筐体内において移動する
ことによって、再生性能にバラツキが生じやすく、また
移動のための機構が必要となるため、これによる部品点
数の増加やそれに伴うコストの上昇につながる。本発明
は、以上のような問題点に鑑み、トレイ駆動機構の構成
が簡素であり、また装置全体がコンパクトであって、し
かも信頼性の高いディスクローディング装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、ディスクがそれぞれ載置可能な複数の
トレイと、その複数のトレイを重畳して収納するトレイ
収納部と、前記複数のトレイのうち選択されたトレイを
前記トレイ収納部からディスクの着脱を行う位置へと移
動し、或いはそのトレイ収納部から装置内奥部側へと移
動する第1のトレイ移動手段と、装置内奥部に設けら
れ、前記トレイ収納部に対向して昇降移動可能なトレイ
ホルダーと、前記トレイを装置内奥部側から前記トレイ
ホルダーへと移動する第2のトレイ移動手段と、前記ト
レイを選択するトレイ選択決定手段と、そのトレイ選択
決定手段によって選択された前記トレイ収納部における
トレイの位置に、前記第1のトレイ移動手段を昇降移動
させる第1のトレイ選択手段と、前記トレイ選択決定手
段によって選択された前記トレイの対向位置に、前記第
2のトレイ移動手段及び前記トレイホルダーを昇降移動
させる第2のトレイ選択手段と、前記トレイホルダーが
下降する先に設けられ、そのトレイホルダー上のトレイ
に載置されたディスクを再生するディスク再生手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0014】また、前記第1のトレイ選択手段及び第2
のトレイ選択手段を、一つの駆動手段により駆動するこ
とを特徴とする。
【0015】また、前記駆動手段は、第1の回転体の側
部に複数の歯から成る歯部と欠歯部とが間欠的に設けら
れた第1のギヤと、その第1の回転体の側部に複数の歯
から成る歯部と欠歯部とが間欠的に設けられた第2のギ
ヤと、より成る第1の駆動源と、前記第1のギヤよりの
駆動力を前記第1のトレイ選択手段に伝達する第1の中
間ギヤと、その第2のギヤよりの駆動力を前記第2のト
レイ選択手段に伝達する第2の中間ギヤと、を備えて成
ることを特徴とする。
【0016】また、第1の回転体の側部に、前記第1の
トレイ選択手段を駆動する第1のギヤ及び第3のギヤ
と、前記第2のトレイ選択手段を駆動する第2のギヤと
を備え、前記第1のギヤ及び第2のギヤにより駆動され
る前記第1のトレイ選択手段及び第2のトレイ選択手段
と、前記第1のトレイ移動手段及び第2のトレイ移動手
段とにより、前記トレイ選択決定手段によって選択され
たトレイを前記トレイ収納部より前記ディスク再生手段
へと移動し、その選択されたトレイがそのディスク再生
手段に位置するときに、前記第3のギヤにより駆動され
る前記第1のトレイ選択手段と、前記第1のトレイ移動
手段とにより、前記トレイ選択決定手段によって新たに
選択されたトレイをディスクの着脱を行う位置へと移動
することを特徴とする。
【0017】また、前記第3のギヤと噛み合ってその駆
動力を前記第1のトレイ選択手段に伝達する第3の中間
ギヤと、前記第2のギヤと噛み合ってその駆動力を前記
第2のトレイ選択手段に伝達する第2の中間ギヤと、前
記第1のギヤと噛み合ってその駆動力を前記第3の中間
ギヤを介して前記第1のトレイ選択手段に伝達する第1
の中間ギヤとを備え、前記第1のギヤは、前記第1の中
間ギヤと噛み合う複数の歯から成る歯部と欠歯部とが連
続して設けられているギヤ群と、前記第1の中間ギヤと
接しないギヤ離間部とから成り、前記第1のギヤが前記
ギヤ離間部として作用し、前記第2の中間ギヤが前記連
続した欠歯部と接触状態を維持することで前記トレイホ
ルダーを前記ディスク再生手段の位置に保持して、前記
第3のギヤにより前記第3の中間ギヤを介して前記第1
のトレイ選択手段を駆動することにより、前記トレイ選
択決定手段によって前記新たに選択されたトレイの位置
に、前記第1のトレイ移動手段を昇降移動させることを
特徴とする。
【0018】また、前記第1の中間ギヤ及び第2の中間
ギヤ及び第3の中間ギヤは、それぞれ前記連続した欠歯
部との接触状態を維持する歯部において、歯先を延長し
てその連続した欠歯部に沿う形状としたことを特徴とす
る。
【0019】また、前記第1のトレイ移動手段は、第2
の駆動源と噛み合う第4の中間ギヤと、その第4の中間
ギヤよりの駆動力を前記トレイに伝達する第1の中間伝
達部材とを備え、前記第2のトレイ移動手段は、前記第
2の駆動源と噛み合う第5の中間ギヤと、その第5の中
間ギヤよりの駆動力を前記トレイに伝達する第2の中間
伝達部材とを備え、前記第4の中間ギヤの駆動により前
記トレイが装置内奥部側の所定位置に移動されたとき
に、そのトレイと前記第1の中間伝達部材との連結を解
除するとともに、そのトレイと前記第2の中間伝達部材
とを連結し、前記第5の中間ギヤの駆動により前記トレ
イが前記トレイホルダー内に移動された後に、前記第2
のトレイ選択手段によりそのトレイが昇降移動するとき
に、前記第2の中間伝達部材の移動を案内することを特
徴とする。
【0020】また、前記第2の中間伝達部材は、前記第
5の中間ギヤと噛み合う第6の中間ギヤと、その第6の
中間ギヤのギヤ軸に嵌入されて前記トレイに設けられた
ラックに噛み合う第4のギヤとを備え、前記第4のギヤ
は、前記第6の中間ギヤのギヤ軸に対して回転方向に規
制され、且つそのギヤ軸の長手方向に対して摺動自在に
配されることを特徴とする。
【0021】また、前記第2の駆動源は、第2の回転体
の側部に設けられて第7の中間ギヤと噛み合う第7のギ
ヤと、その第2の回転体の側部に設けられて前記第5の
中間ギヤと噛み合う第6のギヤと、その第2の回転体の
側部に設けられて前記第5の中間ギヤと噛み合って前記
第7の中間ギヤを介して前記第1のトレイ移動手段を駆
動する第5のギヤとを備え、前記第5のギヤ及び第6の
ギヤにより前記第1のトレイ移動手段を駆動し、前記ト
レイ選択決定手段によって選択されたトレイを前記トレ
イ収納部より前記トレイホルダーへと移動し、その選択
されたトレイが前記ディスク再生手段に位置するとき
に、前記第7のギヤにより前記第1のトレイ移動手段を
駆動し、前記トレイ選択決定手段によって新たに選択さ
れたトレイをディスクの着脱を行う位置へと移動するこ
とを特徴とする。
【0022】また、前記第5のギヤ及び第6のギヤ及び
第7のギヤ各々は、保持面部を有する保持層と、端部の
み歯厚の大きいギヤ群を有する第1のギヤ層と、端部の
みが欠歯であって前記第1のギヤ層のギヤ群と同位相の
ギヤ群を有する第2のギヤ層とより成り、前記第4の中
間ギヤ及び第5の中間ギヤ及び第7の中間ギヤは、それ
ぞれ前記第5のギヤ及び第6のギヤ及び第7のギヤ各々
における、前記保持層の保持面部に沿う被保持面部を有
する被保持層と、前記第1のギヤ層のギヤ群に噛み合う
ギヤ群を有する第3のギヤ層と、前記第2のギヤ層のギ
ヤ群に噛み合って前記第3のギヤ層のギヤ群と同位相の
ギヤ群を有する第4のギヤ層とより成ることを特徴とす
る。
【0023】また、前記第1及び第2のトレイ選択手段
を駆動する第1の駆動源と、前記第1及び第2のトレイ
移動手段を駆動する第2の駆動源とを、前記トレイ収納
部の下部に配置することを特徴とする。
【0024】また、前記第2のトレイ選択手段は、前記
トレイホルダーに設けられたラックと噛み合って第1の
駆動源よりの駆動力を伝達する、第8のギヤを有するこ
とを特徴とする。
【0025】また、前記第8のギヤと同軸に組み合わさ
れ且つバネにより連結されることにより前記第1の駆動
源よりの駆動力をその第8のギヤに伝達する第9のギヤ
を備え、前記トレイホルダーが前記ディスク再生手段へ
と下降した後、更に駆動力が加わったときに前記第9の
ギヤが前記バネによる付勢力に抗して回転することを特
徴とする。
【0026】また、前記第8のギヤと第9のギヤとの間
の、前記バネによる付勢方向への当接位置を調整する調
整部材を設けたことを特徴とする。
【0027】また、前記第2のトレイ選択手段を駆動す
る中間ギヤにロック部材を設け、前記トレイホルダーに
支持部材を設けて、そのトレイホルダーが前記ディスク
再生手段に位置するとき、前記ロック部材が前記支持部
材と係合するようにしたことを特徴とする。
【0028】また、前記トレイホルダーに、装置筐体の
ガイド溝に沿うことによりそのトレイホルダーの昇降移
動をガイドするボスを設け、そのボスは前記トレイホル
ダーの重心位置及びディスクを載置した前記トレイとそ
のトレイホルダーとを含んだ重心位置より、オフセット
した位置に配置されていることを特徴とする。
【0029】また、前記トレイに設けたラック及び凹部
と、そのラックと噛み合う第10のギヤと、前記凹部に
挿入されて前記トレイをロックするロックレバーと、前
記第10のギヤを保持する保持部及び前記ロックレバー
を作動する作動部を有し、昇降移動可能なギヤカバー
と、を備え、前記トレイ収納部に重畳された前記各トレ
イは、前記ギヤカバーが昇降移動して前記第10のギヤ
が前記ラックと噛み合うときに、前記作動部により前記
ロックレバーが前記凹部から抜き去られ、そのトレイの
ロックが解除されることを特徴とする。
【0030】また、前記トレイに、そのトレイに載置さ
れたディスクを支持するディスク支持部材を設け、その
トレイが前記ディスク再生手段へと移動したときに、前
記ディスク支持部材が装置筐体に設けられた支持解除部
材と係合し、前記ディスクの支持を解除することを特徴
とする。
【0031】また、装置筐体と前記トレイホルダーとの
間に、そのトレイホルダーの昇降移動に伴って回動し、
前記トレイに載置されたディスクの脱落を防止するディ
スク脱落防止部材を設けたことを特徴とする。
【0032】また、前記トレイ収納部に、前記トレイの
移動をガイドするトレイガイド部を各段に設け、その各
トレイガイド部は、その下段のトレイに載置されたディ
スクを、そのトレイとの間で挟持することを特徴とす
る。
【0033】また、前記トレイホルダーは、ディスクを
載置した前記トレイを収容したときにそのトレイからそ
のディスクがずれることを防止するディスクずれ防止部
材を有することを特徴とする。
【0034】また、装置筐体上部にディスク解離部を設
け、前記トレイホルダーに、ディスクの再生中にそのデ
ィスクを保持するディスク押さえ部材を備え、前記トレ
イホルダーが最上部まで上昇移動したときに、前記ディ
スク押さえ部材に固着した前記ディスクの上面に、前記
ディスク解離部が当接することにより、そのディスク押
さえ部材からそのディスクを解離させることを特徴とす
る。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係るディスクローディング装置の外観を示す
斜視図であり、図2はその内部構造を示す斜視図であ
る。これらの図に示すように、本実施形態のディスクロ
ーディング装置は、略箱状の筐体1を備えている。筐体
1の前部には、複数枚のトレイ4が重畳されて収納され
るトレイ収納部3が設けられている。トレイ収納部3
は、筐体1前部右側面に枠状のトレイ収納部3Rが、ま
た筐体1前部左側面に枠状のトレイ収納部3Lが、それ
ぞれ取り付けられて構成されている。
【0036】また筐体1の後部には、再生されるディス
クが載置されたトレイ4が引き込まれるトレイホルダー
12や、その中央前寄りに設けられた略円板状のディス
ク押さえ13等が組み込まれている。そして、筐体1の
前部上方から上部カバー2が螺着され、また筐体1の後
部上方から前後にそれぞれ上部カバー2F,2Rが螺着
されて構成されている。
【0037】図3は、本実施形態のディスクローディン
グ装置における筐体及びトレイ収納部の外観を示す正面
図である。同図に示すように、トレイ収納部3には、装
置内に収納可能なディスクの枚数、即ち重畳されるトレ
イ4の枚数(ここでは6枚)に応じたトレイガイド部3
aが両端に配置されている。つまり、トレイ収納部3R
及び3Lの各内壁より内側へと、断面が略L字状をした
長板状のトレイガイド部3aが各段に突設している。ま
た各トレイガイド部最上段の上方には、長板状のトレイ
ガイド部3bがトレイ収納部3R及び3Lの各内壁より
内側へと突設している。なお、筐体1下面より下方に向
かって、脚100が延びている。
【0038】図4は、本実施形態のディスクローディン
グ装置におけるトレイ収納部及びギヤカバーに関連する
部分の構成を示す前部左側面図である。同図に示すよう
に、トレイ収納部3Lには、側面部外側より内側に向か
って、即ち装置左右方向にガイド溝3cが各段に形成さ
れている。そして、各段に収納される上記トレイ4にそ
れぞれ対応したトレイロック部材25が、その下部に設
けられた凸部25cと各ガイド溝3cとが係合すること
により、装置左右方向に摺動自在に取り付けられてい
る。
【0039】このトレイロック部材25は、上述したよ
うに、トレイ収納部3Lに設けられたガイド溝3cによ
って動作を案内される。そして、トレイ収納部3Lの側
面部外側より、ここに螺着されたロック部材押さえバネ
26より各段に延びる板バネ状の作用部26aによっ
て、後部面25bを押圧され、それぞれ内側へと付勢さ
れている。なお、25aはトレイロック部材25の装置
内側への挿入量を規制するロック解除部である。詳しく
は後述する。
【0040】図5は、本実施形態のディスクローディン
グ装置に装着される2種類のディスクを示す平面図であ
る。同図(a)及び(b)には、それぞれ情報記録媒体
としてのディスク15及び16を示している。ディスク
15は、外径Dで示される大径のディスクであり、その
中央に、後述する再生機構ユニットのターンテーブルと
嵌合する穴15aを有している。また、ディスク16
は、外径dで示される小径のディスクであり、その中央
に、後述する再生機構ユニットのターンテーブルと嵌合
する穴16aを有している。
【0041】図6は、その再生機構ユニットの外観を示
す斜視図である。同図に示すように、再生機構ユニット
14は、略長方形状のベース板14a上に、ターンテー
ブル61やピックアップ62等が取り付けられた構成で
ある。ターンテーブル61は、ベース板14aの前部に
てその下面に取り付けられたスピンドルモーター63か
ら上方へ延びる回転軸63aに嵌合して設けられてい
る。
【0042】また、ピックアップ62は、その左右より
それぞれスライド板14b及びスライド軸14cにて摺
動自在に支えられており、ベース板14a中央付近から
後部の間で、ターンテーブル61上に載置される上記デ
ィスクの径方向に直動する。なお、ベース板14a右部
に設けられた14dは、ピックアップ62を駆動する駆
動機構である。また、ベース板14aの四隅には、取付
穴14eが設けられており、これにより、再生機構ユニ
ット14を例えば防振ゴム等を介して筐体1に取り付け
る。この再生機構ユニット14は、上記筐体1後部のト
レイホルダー12下方に配置される。
【0043】ところで、図1に示したように、トレイ4
はトレイ収納部3において略平行に複数枚重畳してお
り、同図の矢印A方向即ち装置の前後方向に摺動自在に
取り付けられている。そして、このトレイ4に載置され
る上記ディスク15或いはディスク16を、筐体1の外
部前方から筐体1の後部に配置される上記再生機構ユニ
ット14との間で搬送する。
【0044】図7は、トレイの構造を示す平面図であ
る。同図に示すように、略長方形状のトレイ4は、その
中央付近前方寄りに、図6に示した再生機構ユニット1
4のターンテーブル61を導入する穴部4eが開けられ
ており、これと同心で内径の異なる円形の凹部4a及び
4bを上面に有している。凹部4aは、大径のディスク
15が嵌合してこれを収納し得るように形成されてお
り、また凹部4bは、小径のディスク16が嵌合してこ
れを収納し得るように形成されている。
【0045】また、穴部4eから後方へ延びるように、
上記再生機構ユニット14のピックアップ62を導入す
る穴部4fが開けられている。さらに、トレイ4は、前
後方向に沿った両側縁部の下面側に、ガイド溝4dを有
している。ガイド溝4dは、図3に示したトレイ収納部
3R,3Lに一体的に設けられるトレイガイド部3aと
係合してトレイ4の動作を案内する。
【0046】トレイ4の左側面には、前後の移動方向の
ほぼ全長に渡って、ラック4cが形成されている。ラッ
ク4cは、装置前部において後述する昇降移動可能な第
1トレイ駆動ギヤ8と噛み合い、トレイ4を装置前方の
着脱位置T1,装置前部の収納位置T2,及びこれより
奥側の駆動切替位置T2’の間で移動させる。さらに、
駆動切替位置T2’と装置後部の引き込み位置T3との
間において、ラック4cは後述する第2トレイ駆動ギヤ
10と噛み合って、トレイ4を移動させる。詳しくは後
述する。
【0047】なお、これより以降の説明においては、デ
ィスク15或いはディスク16の何れかに特化した特徴
を述べる場合を除いて、便宜上ディスク15のみを用い
る。
【0048】図8は、トレイのラック部及びトレイロッ
ク部材の構成を示す図である。同図(a)は平面図、同
図(b)は左側面図を示している。また、同図(c)は
同図(a)において破線の円で囲まれたB部、即ちトレ
イロック部材25周辺の詳細図である。同図に示すよう
に、ラック4c前寄りには、凹部であるロック部4mが
設けられている。
【0049】一方、トレイロック部材25の装置内側先
端部には、凸部であるロック部25dが設けられてい
る。このロック部25dがロック部4mと係合すること
により、トレイ4の装置前後方向の動きがロックされ、
トレイ4がトレイ収納部3に保持される。このロック部
4mは、ラック4cの上部に設けられており、第1トレ
イ駆動ギヤ8及び第2トレイ駆動ギヤ10との噛み合い
に支障がないように構成されている。
【0050】図9は、トレイホルダーの構成を示す斜視
図である。同図に示すように、トレイホルダー12の左
側前部には、断面が略コの字状のギヤ保持部12aが一
体的に設けられており、後述する第2トレイ駆動ギヤ1
0を、装置上下方向に動作を規制しながら保持してい
る。また、トレイホルダー12の左右両側面及び後面に
は、昇降動作ガイド用ボス12bがそれぞれ上下2箇所
ずつ設けられており、これらは図2に示した筐体1の後
部左右内側両面及び内側後面に上下に渡って設けられ
た、断面が略コの字状のガイド溝1aにそれぞれ嵌入さ
れている。これにより、トレイホルダー12は装置上下
方向に対して摺動自在に配置されている。
【0051】トレイホルダー12には、その中央前寄り
に略円板状のディスク押さえ13が、上面より下方に向
けて取り付けられている。そして、トレイホルダー12
とディスク押さえ13のみの場合と、これにディスク1
5が載置されたトレイ4が組み合わされた場合の双方に
おいて、これらの重心位置付近から意図的にオフセット
した位置に、上記ボス12bが設けられている。これに
より、ボス12bとガイド溝1aとの隙間によるトレイ
ホルダー12の傾きを常に一定の方向に保ち、ガタツキ
のない安定した動作を可能としている。
【0052】また、トレイホルダー12の左右両側面に
は、トレイホルダー12の昇降動作を行うためのラック
12cが上下に渡って設けられている。これは、後述す
る第1トレイ昇降ギヤ11と組み合わされた第2トレイ
昇降ギヤ18と噛み合っており、これにより駆動力が伝
達される。そして、トレイホルダー12前部には、左右
方向に橋渡しされているトレイ押さえ部12j上に、後
述するディスク脱落防止部材24と係合してこの動作を
案内するための、左右方向にスリット状に開けられたガ
イド穴12dが左右2箇所に設けられている。
【0053】さらに、トレイホルダー12の底面左右に
は、図3で示したトレイ収納部3に設けられたトレイガ
イド部3aと対応するように、トレイガイド部12eが
前後に渡って数箇所ずつ設けられている。トレイホルダ
ー12がトレイ収納部3における選択されたトレイ位置
へと昇降移動して、そのトレイ4の対向位置へと達した
とき、トレイガイド部12eはそのトレイ4が収納され
ている段におけるトレイガイド部3aと略直線上の位置
関係となり、そのトレイ4の収納位置T2から引き込み
位置T3への移動、即ちトレイ収納部3からトレイホル
ダー12への移動を案内する。
【0054】また、トレイホルダー12の前面左側に
は、後述するトレイホルダー昇降動作規制のために、正
面から見て略L字状のリブ12fが設けられている。そ
して、トレイホルダー12の後部左右には、上面より前
方へ向かって斜め下方に延びるディスクずれ防止部12
gが一体的に設けられている。このディスクずれ防止部
12gは、トレイ4が引き込み位置T3に達したとき
に、図7で示したトレイ4の後部上面左右に前後方向に
設けられた溝4gへと導入される。
【0055】また、トレイホルダー12の上面には、デ
ィスク押さえ13の後方左右に穴部12hが設けられて
おり、図1に示した上部カバー2Rより下方に延びるデ
ィスク解離部2bが、この穴部12hに導入される。詳
しくは後述する。
【0056】図10は、駆動力伝達機構の構成を示す平
面図である。本実施形態のディスクローディング装置前
部の前記トレイ収納部3下方には、同図に示すように、
駆動源となるモーターより上記トレイ4或いはトレイホ
ルダー12へと駆動力を伝達する、駆動力伝達機構各部
が筐体1に配設されている。まず、筐体1つまり本ディ
スクローディング装置の正面(図の右側)から見て右端
には、本ディスクローディング装置の駆動源である、そ
れぞれ略円柱状をしたモーター31及びモーター30が
前後に位置して取り付けられている。
【0057】モーター30は、トレイホルダー12並び
に第1トレイ駆動ギヤ8及び第2トレイ駆動ギヤ10の
昇降動作を行い、またモーター31は、第1トレイ駆動
ギヤ8及び第2トレイ駆動ギヤ10を駆動して、トレイ
4を着脱位置T1と引き込み位置T3との間で移動させ
る。
【0058】モーター30の回転駆動力は、筐体1に回
転自在に取り付けられた中間伝達部材である中間ギヤ3
2,33,34,及び35での各ギヤ部の噛み合いによ
り順次伝達され、筐体1前部中央付近に回転自在に取り
付けられた大径のトレイ選択手段駆動カム20に達す
る。具体的には、まずモーター30中心の回転軸s0に
取り付けられたピニオンギヤ30aより、中間ギヤ32
の大歯車32bへと回転駆動力が伝達され、次に大歯車
32bと同心に設けられた小歯車32aより、中間ギヤ
33の大歯車33bへと伝達される。
【0059】そして大歯車33bと同心に設けられた小
歯車33aより、中間ギヤ34の大歯車34bへと伝達
され、更に大歯車34bと同心に設けられた小歯車34
aより、中間ギヤ35のギヤ部35aへと伝達される。
最後に、ギヤ部35aからトレイ選択手段駆動カム20
の側面周囲に設けられたギヤ部20aへと回転駆動力が
伝達される。このように、中間ギヤ32,33,及び3
4は、それぞれ大歯車と小歯車を有しており、これによ
りモーター30の回転を各ギヤにおいて減速するととも
に、トレイ選択手段駆動カム20以降の後述する各部を
駆動するのに十分な回転トルクを得ている。
【0060】一方、モーター31の回転駆動力は、筐体
1に回転自在に取り付けられた中間伝達部材である中間
ギヤ36,37,及び38での各ギヤ部の噛み合いによ
り順次伝達され、筐体1前部中央のトレイ選択手段駆動
カム20下部で同軸上に回転自在に取り付けられた、後
述する大径のトレイ駆動カム21(ここでは不図示)に
達する。具体的には、まずモーター31中心の回転軸s
1に取り付けられたピニオンギヤ31aより、中間ギヤ
36の大歯車36bへと回転駆動力が伝達され、次に大
歯車36bと同心に設けられた小歯車36aより、中間
ギヤ37の大歯車37bへと伝達される。
【0061】そして大歯車37bと同心に設けられた小
歯車37aより、中間ギヤ38外周に設けられたギヤ部
38aへと伝達される。最後に、ギヤ部38aからトレ
イ駆動カム21の側面周囲に設けられたギヤ部21aへ
と回転駆動力が伝達される。このように、中間ギヤ36
及び37は、それぞれ大歯車と小歯車を有しており、こ
れによりモーター31の回転を各ギヤにおいて減速する
とともに、トレイ駆動カム21以降の後述する各部を駆
動するのに十分な回転トルクを得ている。
【0062】次に、筐体1の正面から見て左側後方に
は、中間伝達部材である中間ギヤ50が、筐体1に回転
自在に取り付けられている。これは、図9で示したよう
に、トレイホルダー12の前方に位置し、上下に延びる
略円柱状の軸形状をしている。そして、上部にはトレイ
選択手段駆動カム20の後述するギヤ部20bと噛み合
うギヤ部50aを有しており、下部には後述する中間ギ
ヤ51と噛み合うギヤ部50bを有している。また、中
央部には舌片状のロック部材50cが一体的に側方へ突
設している。
【0063】トレイ選択手段駆動カム20からの駆動力
は、中間ギヤ50を経て、筐体1に回転自在に取り付け
られた中間伝達部材である中間ギヤ51及び52での各
ギヤ部の噛み合いにより順次伝達され、中間ギヤ53に
達する。具体的には、まずトレイ選択手段駆動カム20
のギヤ部20bより、中間ギヤ50のギヤ部50aへと
駆動力が伝達され、次にギヤ部50aと同心に設けられ
たギヤ部50bより、中間ギヤ51外周に設けられたギ
ヤ部51aへと伝達される。そしてギヤ部51aより、
中間ギヤ52外周に設けられたギヤ部52bへと伝達さ
れる。この中間ギヤ52上部のギヤ部52aは、かさ歯
車となっている。
【0064】一方、中間ギヤ53は、筐体1後部でトレ
イホルダー12前部下方に、筐体1全幅に渡って左右方
向に設けられた軸部材54の左端に嵌入されている。ま
た軸部材54の右端に中間ギヤ55が嵌入されている。
そして中間ギヤ53,55が軸部材54と一体回転する
構成となっている。中間ギヤ53は、略円筒状で右部に
ギヤ部53bを有しており、左部にギヤ部53aを有し
ている。またギヤ部53bは、かさ歯車となっている。
なお、中間ギヤ55は外周にギヤ部55aを有してい
る。
【0065】ここでは中間ギヤ52のギヤ部52aと中
間ギヤ53のギヤ部53bとが噛み合っており、これに
より縦方向の回転軸が横方向へと変換され、駆動力が伝
達される仕組みである。また、中間ギヤ53のギヤ部5
3aは、図1或いは図2に示したように、筐体1後部左
側面の第1トレイ昇降ギヤ11外周に設けられているギ
ヤ部11aと噛み合っており、これにより中間ギヤ52
よりの駆動力を、第1トレイ昇降ギヤ11へと伝達する
ように構成されている。詳しくは後述する。
【0066】図11は、トレイ選択手段駆動カムの構成
を示す図である。同図(a)は斜視図、同図(b)は側
面ギヤ部の展開図である。同図では、トレイ選択手段駆
動カム20の中心Oから見た或る方位(ここでは例えば
図10の状態で装置正面に向かって右方向)を0゜と
し、側面を360゜まで展開している。そして、各ギヤ
部の噛み合い状態を示している。
【0067】同図に示すように、トレイ選択手段駆動カ
ム20の側面周囲には、最上段に上記ギヤ部20aが設
けられている。そして、トレイ選択手段駆動カム20の
側面でギヤ部20aの下側には、中間ギヤ50と噛み合
うギヤ部20bが設けてある。ギヤ部20bは、上記中
間ギヤ50のギヤ部50aと噛み合う複数の歯からなる
歯部20b1と、歯部20b1のピッチ円直径を外径と
する円弧状の欠歯部20b2とが、連続して設けられて
いるギヤ群として構成されている。
【0068】また、トレイ選択手段駆動カム20の側面
でギヤ部20bの下側には、中間ギヤ41と噛み合うギ
ヤ部20cが設けてある。ギヤ部20cは、中間ギヤ4
1のギヤ部41aと噛み合う複数の歯からなる歯部20
c1と、歯部20c1のピッチ円直径を外径とする円弧
状の欠歯部20c2とが、連続して設けられているギヤ
群と、ギヤ部41aとは接触しないギヤ離間部20c3
とから構成されている。
【0069】中間ギヤ41は、図10に示したように、
筐体1の正面から見て左端前方に回転自在に取り付けら
れており、第1トレイ駆動ギヤ8及び後述するギヤカバ
ー7を昇降移動させる昇降カム5へと駆動力を伝達する
働きをしている。また中間ギヤ41から順次隣り合って
中間ギヤ42及び昇降カム5が回転自在に取り付けられ
ている。中間ギヤ41には、上記ギヤ部41aと同心で
ギヤ部41bが設けられている。
【0070】また中間ギヤ42は、ギヤ部42aが中間
ギヤ41のギヤ部41bと噛み合い、ギヤ部42aと同
心で設けられたギヤ部42bが後述する略円柱状の昇降
カム5下端に設けられたギヤ部5aと噛み合うように配
置されている。これにより、中間ギヤ41の駆動力が昇
降カム5に伝達される。さらにギヤ部42aがトレイ選
択手段駆動カム20に設けられたギヤ部20dにも噛み
合うように配置されている。
【0071】図11に示すように、上記ギヤ部20d
は、トレイ選択手段駆動カム20の側面でギヤ部20c
の下側に設けられており、中間ギヤ42のギヤ部42a
と噛み合う複数の歯からなる歯部20d1と、歯部20
d1のピッチ円直径を外径とする円弧状の欠歯部20d
2とが、連続して設けられているギヤ群と、ギヤ部42
aとは接触しないギヤ離間部20d3とから構成されて
いる。
【0072】ここで、ギヤ部42aが歯部20d1と噛
み合い、トレイ選択手段駆動カム20からの駆動力が中
間ギヤ42へと伝達される状態において、ギヤ部20c
はギヤ離間部20c3として作用し、中間ギヤ41への
駆動規制を解除する。逆に、ギヤ部41aが歯部20c
1と噛み合い、トレイ選択手段駆動カム20からの駆動
力が中間ギヤ41へと伝達される状態において、ギヤ部
20dはギヤ離間部20d3として作用し、中間ギヤ4
2への駆動規制を解除する。このように、2つの中間ギ
ヤ41及び42がトレイ選択手段駆動カム20によって
同時に駆動されることがないように、ギヤ部20c及び
20dは予め設定されている。
【0073】図12は、昇降カム及びその周辺部分の構
成を示す斜視図である。同図に示すように、上記昇降カ
ム5は、略円柱状をして縦方向に設けられており、その
下端には中間ギヤ42と噛み合うギヤ部5aが設けられ
ている。また、側面周囲には螺旋状にカム溝5bが形成
されている。これは、数段に水平に設けられた平行部分
5b1が斜面5b2によって連続的に繋がれた円筒カム
として構成されている。平行部分5b1は、第1トレイ
駆動ギヤ8の昇降動作における所定の各位置、即ち収納
された各トレイ4及び再生(待機)位置に対応するよう
に設けられている。
【0074】カム溝5bには、下記ギヤカバー7より突
設する凸部7aが嵌入され、昇降カム5がその中心軸5
c周りに回転することによって、ギヤカバー7及びこれ
により保持された第1トレイ駆動ギヤ8を昇降させ、所
定の各段まで移動させる。なお、以上の構成の筐体1に
対する取り付け位置関係は、図1,図2,及び図4に示
している。但し、図4では昇降カム5の図示は省略して
いる。
【0075】ギヤカバー7は、第1トレイ駆動ギヤ8を
保持する略半円柱状のギヤ保持部7eを有している。ギ
ヤ保持部7eの上面及び下面には、後述する第1トレイ
駆動ギヤ8の回転軸となる中間ギヤ6の長軸6aとの径
方向の接触を避けるため、U字状切り欠き部7fが設け
てある。また、ギヤ保持部7eに隣接して、ガイド軸2
7が嵌入される略円筒状のガイド7bが縦方向に設けら
れており、これによりギヤカバー7はガイド軸27に案
内され、装置上下方向に摺動自在に保持された状態で、
ガイド軸27と共にトレイ収納部3Lに取り付けられ
る。
【0076】また、ギヤカバー7において、ガイド7b
に隣接して上記凸部7aが側方に突設している。さら
に、凸部7aに隣接して、上下略対称で山形にカットさ
れた斜面7cが設けられており、ギヤカバー7の昇降動
作に伴って、上述のトレイロック部材25におけるロッ
ク解除部25aと係合し、トレイ4のロック解除動作を
行う。なお、斜面7cは頂部7dを持つ。また、図12
では上述したトレイロック部材25とロック部材押さえ
バネ26との配置関係を示している。
【0077】図13は、装置左側に設けられたトレイ昇
降ギヤ機構の構成を示す分解斜視図であり、図14は側
面図である。これらの図に示すように、略円板状の第1
トレイ昇降ギヤ11は、同じく略円盤状の第2トレイ昇
降ギヤ18と同心で重ね合わされており、これらの間に
トレイホルダー高さ調整用の調整プレート17を挟み込
んでいて、また互いに引っ張りコイルバネ19により連
結されている。
【0078】第2トレイ昇降ギヤ18の中心部には、図
1,図2で示した筐体1後部左側面に設けられた回転軸
16に回転自在に取り付けられるように、円筒形のボス
18cが設けられている。ボス18cの外径部分に対し
ては、調整プレート17の中心穴17c、さらには第1
トレイ昇降ギヤ11の中心穴11cが、回転自在に挿入
される。
【0079】また、第2トレイ昇降ギヤ18の周辺部付
近3箇所には、略L字状のガイド部18dが設けられて
おり、第1トレイ昇降ギヤ11の周辺部付近3箇所に設
けられたガイド部11dとそれぞれ係合している。これ
により、第1トレイ昇降ギヤ11と第2トレイ昇降ギヤ
18とが解離することを防止している。
【0080】そして、第1トレイ昇降ギヤ11に設けら
れた穴部11bから、第2トレイ昇降ギヤ18に設けら
れた略L字状のバネ掛け部18bに渡って、引っ張りコ
イルバネ19が取り付けられている。これにより、第1
トレイ昇降ギヤ11は、図14において、第2トレイ昇
降ギヤ18に対して時計回りの方向に回転付勢されてい
る。
【0081】さらに、第2トレイ昇降ギヤ18外周のギ
ヤ部18aは、上述したように、トレイホルダー12の
左側面に設けられたラック12cと噛み合っており、こ
れにより、トレイホルダー12の昇降動作を行う駆動力
が伝達される。一方、第1トレイ昇降ギヤ11外周のギ
ヤ部11aは、上述したように、中間ギヤ53のギヤ部
53aと噛み合っており、これにより上記中間ギヤ52
よりの駆動力が、第1トレイ昇降ギヤ11へと伝達され
る。
【0082】以上のような構成によって、中間ギヤ53
の駆動力は、トレイホルダー12へと伝達される。な
お、昇降動作時における、第1トレイ昇降ギヤ11,調
整プレート17,第2トレイ昇降ギヤ18,及び引っ張
りコイルバネ19の、それぞれの間での駆動力伝達につ
いては、後に詳述する。
【0083】また、中間ギヤ55は、図10で示したよ
うに、軸部材54で中間ギヤ53と連結されている。こ
の、中間ギヤ53と同期した中間ギヤ55の駆動力を、
そのギヤ部55aから最終的にトレイホルダー12の右
側面に設けられたラック12cへと伝達するため、トレ
イ昇降ギヤ機構が装置右側面即ち筐体1後部の右側面に
も設けられている。これは、上記第1トレイ昇降ギヤ1
1,調整プレート17,第2トレイ昇降ギヤ18及びそ
の関連部分と同様の構成であり、且つ左右対称としたも
のであるので、説明は省略する。
【0084】ところで、図10で示したように、筐体1
の正面から見て左側後方には、中間伝達部材である中間
ギヤ56及び57が、筐体1に回転自在に取り付けられ
ている。そして、トレイ駆動カム21の駆動力は、中間
ギヤ56及び57を介して中間ギヤ9へと伝達される。
また、筐体1の正面から見て左側前方には、中間伝達部
材である中間ギヤ43及び44が、筐体1に回転自在に
取り付けられている。そして、トレイ駆動カム21の駆
動力は、中間ギヤ43及び44を介して中間ギヤ6へと
伝達される。詳しくは後述する。
【0085】図15は、トレイ駆動カムの構成を示す図
である。同図(a)は斜視図、同図(b)は側面ギヤ部
の展開図である。同図では、トレイ駆動カム21の中心
Oから見た或る方位(ここでは例えば図10の状態で装
置正面に向かって右方向)を0゜とし、側面を360゜
まで展開している。そして、各ギヤ部の噛み合い状態を
示している。
【0086】同図に示すように、トレイ駆動カム21の
側面周囲には、最下段に上記中間ギヤ38と噛み合うギ
ヤ部21aが設けられている。そして、トレイ駆動カム
21の側面でギヤ部21aの上側には、中間ギヤ56の
ギヤ部56a及び56bと噛み合うギヤ部21d及び2
1cが設けてある。ギヤ部21d及び21cは、ギヤ部
56a及びギヤ部56bと噛み合う同位相の歯部21d
1及び21c1と、噛み合わないギヤ離間部21d2及
び21c2とによって構成されている。そして、ギヤ部
21dはギヤ部21cよりも両側に1歯分多く、且つ両
端の2歯分を1つの歯として結合した形状となってい
る。
【0087】ギヤ部56aと56bとは同位相の歯形状
であるが、ギヤ部21cの歯巾と対応する歯巾の狭い
歯、即ちギヤ部56b側のみの歯と、ギヤ部21cより
ギヤ部21dに至る範囲に対応する歯巾の広い歯、即ち
ギヤ部56a側とギヤ部56b側の両方に渡る歯とが、
交互に配置されている。これにより、ギヤ部56aはギ
ヤ部56bの歯を1歯おきに持つことになり、上記ギヤ
部21dの歯部21d1両端に位置する2歯分の歯厚の
歯と噛み合うことができる。
【0088】また、トレイ駆動カム21の側面でギヤ部
21aと21cとの間には、回転保持部21bが設けら
れている。回転保持部21bは、外径の大きい保持部2
1b1と、外径の小さい離間部21b2とから構成され
ている。なお、本実施形態では、保持部21b1はギヤ
部21cのギヤ離間部21c2と同径としている。そし
て、ギヤ56には、回転保持部21bと接する被保持部
56cが設けられている。被保持部56cは、回転保持
部21bの保持部21b1に沿う円弧状の面を、複数組
み合わせて略正多角形状となるように構成されている。
【0089】トレイ駆動カム21の側面でギヤ部21d
の上側には、中間ギヤ43のギヤ部43a及び43bと
噛み合うギヤ部21e及び21fが設けてある。ギヤ部
21e及び21fは、ギヤ部43a及び43bと噛み合
う同位相の歯部21e1及び21f1と、噛み合わない
ギヤ離間部21e2及び21f2とによって構成されて
いる。そして、ギヤ部21eはその片側端部においてギ
ヤ部21fよりも1歯分多く、且つその端部の2歯分を
1つの歯として結合した形状となっている。さらにギヤ
部21eは、ギヤ離間部21e2の途中に、2歯分を結
合して1つの歯とした1歯のみから成るギヤ部21e’
を有する。
【0090】ギヤ部43aと43bとは同位相の歯形状
であるが、ギヤ部21fの歯巾と対応する歯巾の狭い
歯、即ちギヤ部43b側のみの歯と、ギヤ部21fより
ギヤ部21eに至る範囲に対応する歯巾の広い歯、即ち
ギヤ部43a側とギヤ部43b側の両方に渡る歯とが、
交互に配置されている。これにより、ギヤ部43aはギ
ヤ部43bの歯を1歯おきに持つことになり、上記ギヤ
部21eの歯部21e1端部に位置する2歯分の歯厚の
歯と噛み合うことができる。
【0091】また、トレイ駆動カム21の側面でギヤ部
21fの上方には、回転保持部21iが設けられてい
る。回転保持部21iは、外径の大きい保持部21i1
と、外径の小さい離間部21i2とから構成されてい
る。そして、ギヤ43には、回転保持部21iと接する
被保持部43cが設けられている。被保持部43cは、
回転保持部21iの保持部21i1に沿う円弧状の面
を、複数組み合わせて略正多角形状となるように構成さ
れている。
【0092】トレイ駆動カム21の側面でギヤ部21f
と回転保持部21iとの間には、中間ギヤ44のギヤ部
44a及び44bと噛み合うギヤ部21g及び21hが
設けてある。ギヤ部21g及び21hは、ギヤ部44a
及びギヤ部44bと噛み合う同位相の歯部21g1及び
21h1と、噛み合わないギヤ離間部21g2及び21
h2とによって構成されている。そして、ギヤ部21g
はその片側端部においてギヤ部21hよりも1歯分多
く、且つその端部の2歯分を1つの歯として結合した形
状となっている。
【0093】ギヤ部44aと44bとは同位相の歯形状
であるが、ギヤ部21hの歯巾と対応する歯巾の狭い
歯、即ちギヤ部44b側のみの歯と、ギヤ部21hより
ギヤ部21gに至る範囲に対応する歯巾の広い歯、即ち
ギヤ部44a側とギヤ部44b側の両方に渡る歯とが、
交互に配置されている。これにより、ギヤ部44aはギ
ヤ部44bの歯を1歯おきに持つことになり、上記ギヤ
部21gの歯部21g1端部に位置する2歯分の歯厚の
歯と噛み合うことができる。
【0094】また、トレイ駆動カム21の側面で回転保
持部21iの上側には、回転保持部21jが設けられて
いる。回転保持部21jは、外径の大きい保持部21j
1と、外径の小さい離間部21j2とから構成されてい
る。そして、ギヤ44には、回転保持部21jと接する
被保持部44cが設けられている。被保持部44cは、
回転保持部21jの保持部21j1に沿う円弧状の面
を、複数組み合わせて略正多角形状となるように構成さ
れている。
【0095】ここで、中間ギヤ43のギヤ部43dは、
中間ギヤ44のギヤ部44dと噛み合っている。そし
て、ギヤ部43a及び43bが歯部21e1及び21f
1と噛み合い、トレイ駆動カム21からの駆動力が中間
ギヤ43へと伝達される状態において、ギヤ部21g及
び21hはギヤ離間部21g2及び21h2として作用
し、且つ、被保持部43c及び44cは離間部21i2
及び21j2の位置となる。
【0096】逆に、ギヤ部44a及び44bが歯部21
g1及び21h1と噛み合い、トレイ駆動カム21から
の駆動力が中間ギヤ44へと伝達される状態において、
ギヤ部21e及び21fはギヤ離間部21e2及び21
f2として作用し、且つ、被保持部43c及び44cは
離間部21i2及び21j2の位置となる。このよう
に、2つの中間ギヤ43及び44がトレイ駆動カム21
によって同時に駆動されることがないように、ギヤ部2
1e,21f,21g,及び21hは予め設定されてい
る。
【0097】図16は、上述した第1トレイ駆動ギヤに
関連する部分の構成を示す図である。同図(a)は第1
トレイ駆動ギヤ8の平面図、同図(b)は中間ギヤ6の
平面図を示している。また、同図(c)はこれらの分解
斜視図である。同図に示した部分の装置上の配置関係
は、主として図1,図2,図4,及び図10に示してあ
る。
【0098】中間ギヤ6は、トレイ収納部3Lに回転自
在に取り付けられる中間伝達部材であって、図16に示
すように、長軸部6aと、その外周に長手方向に設けら
れた溝部6b,6c、及び長軸部6aの下端に設けられ
たギヤ部6dを有している。溝部6b及び6cは、断面
形状が略U字状或いは略V字状をなし、長軸部6aの略
対角上に位置している。また、溝部6b及び6cの断面
形状は異なっている。
【0099】一方、第1トレイ駆動ギヤ8は、中央に穴
部8aを有しており、穴部8a内周の略対角位置には、
上記溝部6b及び6cにそれぞれ嵌入する、略U字状或
いは略V字状の凸部8b及び8cが内側へ突設してい
る。また、第1トレイ駆動ギヤ8外周には、歯巾の広い
歯を持つギヤ部8dと、歯巾の狭い歯を持つギヤ部8e
とが交互に配置されている。そして、第1トレイ駆動ギ
ヤ8は、その凸部8b及び8cが中間ギヤ6の溝部6b
及び6cと係合することにより、回転方向に規制を受け
つつ中間ギヤ6の長軸部6aの長手方向に摺動自在に取
り付けられている。
【0100】そして、中間ギヤ6のギヤ部6dは、中間
ギヤ44のギヤ部44dと噛み合っており、トレイ駆動
カム21からの駆動力は、中間ギヤ43或いは44を介
して中間ギヤ6へと回転伝達される。さらに、上述した
回転規制の作用によって、中間ギヤ6の回転は第1トレ
イ駆動ギヤ8へと伝達される。
【0101】第1トレイ駆動ギヤ8は、上記ギヤカバー
7の略半円柱状のギヤ保持部7eに覆われるように保持
されて、トレイ収納部3Lに取り付けられており、昇降
カム5の回転に伴うギヤカバー7の昇降動作に従って、
中間ギヤ6の長軸部6aに案内され、所定のトレイ位置
へと昇降移動する。第1トレイ駆動ギヤ8の上記ギヤ部
は、上述したトレイ4の左側面に形成されたラック4c
と噛み合い、トレイ4を装置前方の着脱位置T1,装置
前部の収納位置T2,及びこれより奥側の駆動切替位置
T2’の間で移動させる。
【0102】図17は、上述した第2トレイ駆動ギヤに
関連する部分の構成を示す図である。同図(a)は第2
トレイ駆動ギヤ10の平面図、同図(b)は中間ギヤ9
の平面図を示している。また、同図(c)はこれらの分
解斜視図である。同図に示した部分の装置上の配置関係
は、主として図1,図2,及び図10に示してある。
【0103】中間ギヤ9は、筐体1に回転自在に取り付
けられる中間伝達部材であって、図17に示すように、
長軸部9aと、その外周に長手方向に設けられた溝部9
b,9c、及び長軸部9aの下端に設けられたギヤ部9
dを有している。溝部9b及び9cは、断面形状が略U
字状或いは略V字状をなし、長軸部9aの略対角上に位
置している。また、溝部9b及び9cの断面形状は異な
っている。
【0104】一方、第2トレイ駆動ギヤ10は、中央に
穴部10aを有しており、穴部10a内周の略対角位置
には、上記溝部9b及び9cにそれぞれ嵌入する、略U
字状或いは略V字状の凸部10b及び10cが内側へ突
設している。また、第2トレイ駆動ギヤ10外周には、
歯巾の広い歯を持つギヤ部10dと、歯巾の狭い歯を持
つギヤ部10eとが交互に配置されている。そして、第
2トレイ駆動ギヤ10は、その凸部10b及び10cが
中間ギヤ9の溝部9b及び9cと係合することにより、
回転方向に規制を受けつつ中間ギヤ9の長軸部9aの長
手方向に摺動自在に取り付けられている。
【0105】そして、中間ギヤ9のギヤ部9dは、中間
ギヤ57のギヤ部57dと噛み合っており、トレイ駆動
カム21からの駆動力は、中間ギヤ56及び57を介し
て中間ギヤ9へと回転伝達される。さらに、上述した回
転規制の作用によって、中間ギヤ9の回転は第2トレイ
駆動ギヤ10へと伝達される。
【0106】第2トレイ駆動ギヤ10は、上記トレイホ
ルダー12に一体的に設けられたギヤ保持部12aに挟
持されており、トレイホルダー12の昇降動作に従っ
て、中間ギヤ9の長軸部9aに案内され、所定のトレイ
位置へと昇降移動する。第2トレイ駆動ギヤ10の上記
ギヤ部は、上述したトレイ4の左側面に形成されたラッ
ク4cと噛み合い、トレイ4を駆動切替位置T2’と装
置後部の引き込み位置T3との間で移動させる。
【0107】図18は、本実施形態のディスクローディ
ング装置におけるトレイの移動を模式的に示す基本動作
図である。同図では、装置の左側面を示している。本実
施形態では、装置内に収納可能なディスク枚数を6枚と
して、6枚のトレイ4を備えたディスクローディング装
置について説明する。各トレイ4は、以降の説明におけ
る便宜上、収納位置が最下段となるものをNo.1と
し、最上段のNo.6まで順に番号を与えておく。
【0108】また、以下の表1に、本ディスクローディ
ング装置の基本動作を示す。同表(a)〜(h)の各行
は、図18(a)〜(h)の状態にそれぞれ対応してい
る。なお同表では、対応するトレイ選択手段駆動カムの
回転位置、並びにトレイ駆動カムの回転位置も併せて記
されている。これらについては後に詳述する。
【0109】
【表1】
【0110】図18及び表1に示すように、トレイ4は
ここに載置された上記ディスク15を着脱位置T1,収
納位置T2,引き込み位置T3,及び再生位置T4に搬
送するように構成されている。まず、着脱位置T1は、
筐体1の前方外部でディスク15のトレイ4への着脱を
行う位置である。次に、収納位置T2は、トレイ4が装
置前部に位置する上記トレイ収納部3に収納される位置
であり、上記トレイロック部材25に保持される位置で
ある。なお、このトレイ収納部の下部に配置されたP
は、図10に示した駆動力伝達機構である。
【0111】そして、引き込み位置T3は、筐体1内の
収納位置T2よりも更に奥側で、トレイ4がトレイホル
ダー12に引き込まれ、昇降可能となる位置である。最
後に、再生位置T4は、筐体1奥側の引き込み位置T3
の下部に位置する上記再生機構ユニット14に、ディス
ク15を再生可能な状態に搬送完了させた位置である。
【0112】また、全てのディスク15が収納位置T2
にあり、トレイホルダー12が下降して待機状態にある
とき、そのトレイホルダー12の位置は、図18(a)
に示すように、再生位置T4よりも下がった待機位置T
4’となる。この位置は、後述するように、トレイ4を
保持するため、トレイ4,トレイホルダー12,及び筐
体1の当たり位置関係を考慮したものである。
【0113】さて、図18(a)及び表1(a)には、
待機状態が示されている。待機状態は、No.1〜N
o.6の全トレイ4が収納位置T2にあり、第1トレイ
駆動ギヤ8は、収納されている各トレイ4のラック4c
と噛み合わないトレイ収納部3下部に位置し、また第2
トレイ駆動ギヤ10とトレイホルダー12は、下限位置
となる待機位置にある状態である。
【0114】待機状態より、例えばNo.4のトレイ4
に対してディスク15の着脱を行う場合、まず、図18
(b)及び表1(b)に示すように、第1トレイ駆動ギ
ヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー1
2が、選択されたNo.4のトレイ4の位置へと上昇す
る。次に、図18(c)及び表1(c)に示すように、
第1トレイ駆動ギヤ8によってNo.4のトレイ4を駆
動し、着脱位置T1へと移動させる。
【0115】続いて、No.4のトレイ4を再生する場
合には、まず、図18(d)及び表1(d)に示すよう
に、第1トレイ駆動ギヤ8によってNo.4のトレイ4
を駆動し、収納位置T2を経て装置内奥側の駆動切替位
置T2’へと移動させる。このT2’は、トレイ4の駆
動源が第1トレイ駆動ギヤ8から第2トレイ駆動ギヤ1
0へと切り換えられる位置である。
【0116】次に、図18(e)及び表1(e)に示す
ように、第2トレイ駆動ギヤ10によってNo.4のト
レイ4を駆動し、トレイホルダー12内の引き込み位置
T3へと移動させる。さらに、図18(f)及び表1
(f)に示すように、T3へと引き込まれたNo.4の
トレイ4は、第1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギ
ヤ10,及びトレイホルダー12と共に、再生位置T4
へと下降する。
【0117】ここで、No.4のトレイ4上のディスク
15を再生中に、他のディスク15の着脱を行うため
に、No.6のトレイ4が新たに選択された場合を考え
る。この場合、図18(g)及び表1(g)に示すよう
に、第1トレイ駆動ギヤ8のみが、新たに選択されたN
o.6のトレイ4の位置へと上昇する。そして、図18
(h)及び表1(h)に示すように、第1トレイ駆動ギ
ヤ8がNo.6のトレイ4を駆動し、着脱位置T1へと
移動させる。
【0118】以上が本ディスクローディング装置におけ
る基本動作の概要であり、動作するトレイ4はNo.1
からNo.6まで任意に選択することができる。以下、
待機状態より、ディスクの選択,再生、再生中における
別ディスクの交換、という流れに沿って、本ディスクロ
ーディング装置の動作を詳しく説明する。
【0119】図19は、トレイ選択手段駆動カムの構成
を示す図である。同図(a)は斜視図であり、同図
(b)は回転位置を示す平面図である。同図(b)に示
すように、トレイ選択手段駆動カム20は、中心の周り
に略13等分した位置に回転位置を有している。そし
て、黒丸印の位置により回転位置を示す。ちなみに、同
図は待機状態におけるPm7の位置を示している。
【0120】また、以下の表2に、トレイ選択手段駆動
カムの回転位置とトレイ駆動ギヤ位置との関係を示す。
【表2】
【0121】そして、図20は、トレイ駆動カムの構成
を示す図である。同図(a)は回転位置を示す平面図で
あり、同図(b)は側面図である。同図(b)に示すよ
うに、トレイ駆動カム21は、中心の周りに数カ所で不
等分した位置に回転位置を有している。そして、黒丸印
の位置により回転位置を示す。ちなみに、同図は待機状
態におけるPt2の位置を示している。
【0122】さらに、図21〜図25は、トレイ選択手
段駆動カムに関連する部分の模式的な状態遷移図であ
る。それぞれ(a)は平面、(b)は正面、(c)は左
側面、(d)は(a)におけるC部詳細を示している。
但し、図25のみC部詳細はギヤ部20d近傍とギヤ部
20c近傍をそれぞれ(d),(e)に示している。
【0123】また、図26は、状態保持機能を備えるギ
ヤの構成を示す平面図である。同図(a)は中間ギヤ5
0周囲のギヤ部50aと、トレイ選択手段駆動カム20
側面のギヤ部20bとの接触部分を示している。また、
(b)〜(d)は各歯形状を示している。本実施形態で
は、同図に示すように、中間ギヤ50におけるギヤ部5
0aの歯車形状を、歯丈の低い歯50eの両側に歯丈の
高い歯50dを配して、ギヤ部20bの欠歯部20b2
に沿う構成としている。
【0124】同図(c)に示す歯50dは、同図(b)
に示す基本となる歯形状の先端部分を延長し、更にギヤ
部20bの欠歯部20b2に沿うように、片側に斜面5
0d1を設けている。同図(d)に示す歯50eは、基
本となる歯形状の先端側部分を、ピッチ円pに沿って切
り落とした形状としている。これにより、ギヤ部50a
とギヤ部20bの欠歯部20b2とが安定的に接触状態
を維持し、中間ギヤ50が不要に回転してトレイホルダ
ー12や第2トレイ駆動ギヤ10が昇降動作してしまう
ことを防止できる。
【0125】また、中間ギヤ50におけるものと同様の
形状を、中間ギヤ41のギヤ部41a、及び中間ギヤ4
2のギヤ部42aにも設けることで、それぞれ、トレイ
選択手段駆動カム20のギヤ部20cにおける欠歯部2
0c2、及びギヤ部20dにおける欠歯部20d2と、
接触状態を維持できるように構成している。これによ
り、昇降カム5が不要に回転してギヤカバー7及び第1
トレイ駆動ギヤ8が昇降動作してしまうことを防止でき
る。
【0126】図27は、このような状態保持機能を備え
るギヤの動作に関する状態遷移図である。同図は、トレ
イ選択手段駆動カム20の矢印方向の回転による、
(a)に示す待機状態におけるPm7の位置から、
(h)に示すPm5の位置までの状態遷移を示してい
る。詳しくは後述する。
【0127】ここで、図21に示すように、本ディスク
ローディング装置は、通常、全てのトレイ4が収納位置
T2に収納され、第1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆
動ギヤ10,及びトレイホルダー12が最下位置となる
待機状態で待機している。このとき、図27では(a)
の状態となっている。ここでは各図に示すように、ギヤ
部50aは、ギヤ部20bの欠歯部20b2と接触して
おり、トレイホルダー12及び第2トレイ駆動ギヤ10
を待機位置に保持している。同様に、ギヤ部42aはギ
ヤ部20dの欠歯部20d2と接触しており、ギヤカバ
ー7及び第1トレイ駆動ギヤ8を待機位置に保持してい
る。
【0128】さて、図示しないトレイ選択決定手段によ
って再生するディスクが決定されたとき、選択されたト
レイ4を収納位置T2からトレイホルダー内の引き込み
位置T3へと移動させるため、上述の第1トレイ駆動ギ
ヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー1
2を、選択されたトレイ位置まで上昇移動する。
【0129】このとき、トレイ選択決定手段によるディ
スク選択に従って、トレイ選択手段駆動用のモーター3
0が駆動され、モーター30の駆動力はピニオンギヤ3
0aから中間ギヤ32,33,及び34の各段を介する
ことで、減速されながら中間ギヤ35に伝達される。中
間ギヤ35は、筐体1に配置されたトレイ選択手段駆動
カム20のギヤ部20aと噛み合って、当該カム20を
回転駆動する。
【0130】上述したように、ギヤカバー7と、それに
伴う第1トレイ駆動ギヤ8の昇降移動は、トレイ選択手
段駆動カム20側面のギヤ部20cと中間ギヤ41とが
噛み合い、中間ギヤ42を介して昇降カム5が回転駆動
されることによって行われる。このとき、ギヤ部20d
はギヤ離間部20d3として作用しており、中間ギヤ4
2とギヤ部20dとは噛み合っていない。また、トレイ
ホルダー12と、それに伴う第2トレイ駆動ギヤ10の
昇降移動は、トレイ選択手段駆動カム20側面のギヤ部
20bと中間ギヤ50との噛み合いにより、第2トレイ
昇降ギヤ18が駆動されることによって行われる。
【0131】上記の昇降動作は、図19(b)におい
て、トレイ選択手段駆動カム20の黒丸印がPm7の位
置からPm1の位置までの間で矢印で示すように回転す
ることで、同時に行われる。ここで、選択されたトレイ
位置への上昇移動に際し、トレイ選択手段駆動カム20
は、まず、Pm7よりPm6の位置へと回転し、これに
より、第1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ1
0,及びトレイホルダー12がNo.1のトレイ4の位
置へと上昇移動を行う。
【0132】トレイ選択手段駆動カム20が、Pm7の
位置よりPm6の位置へと回転すると、ギヤ部20bの
歯部20b1とギヤ部50aとが噛み合い、図27
(b)の状態から、(c),(d)を経て(e)の状態
へと中間ギヤ50は2/3回転だけ回転駆動される。図
27(e)はPm6の回転位置であって、これは図23
に示すように、トレイホルダー12及び第2トレイ駆動
ギヤ10が、No.1のトレイ4の位置へと上昇した位
置である。
【0133】即ち、待機位置よりNo.1のトレイ4の
位置までの移動が、中間ギヤ50の2/3回転に対応す
るように、中間ギヤ51,52,53,及び55と、第
1トレイ昇降ギヤ11,第2トレイ昇降ギヤ18等が設
定されている。また図27(e)の位置において、ギヤ
部50aとギヤ部20bの欠歯部20b2とは再び接触
状態となり、上記No.1のトレイ4の位置にトレイホ
ルダー12及び第2トレイ駆動ギヤ10を保持する。
【0134】一方、図21から図23に示した、トレイ
選択手段駆動カム20のPm7の位置よりPm6の位置
への回転において、図22に示すように、中間ギヤ42
のギヤ部42aとギヤ部20dの欠歯部20d2とが接
触状態を維持しつつ、中間ギヤ41のギヤ部41aとギ
ヤ部20cの欠歯部20c2とが接触状態となる。続い
て、ギヤ部20dはギヤ離間部20d3が作用する状態
へと移行し、昇降カム5は、中間ギヤ41のギヤ部41
aとギヤ部20cの欠歯部20c2との接触において保
持されている状態となる。
【0135】さらに、トレイ選択手段駆動カム20が同
図(a)における時計方向に回転すると、ギヤ部20c
とギヤ部41aとの噛み合い、ギヤ部41bとギヤ部4
2aとの噛み合い、及びギヤ部42bとギヤ部5aとの
噛み合いによって、昇降カム5が回転する。この昇降カ
ム5の回転によって、ギヤカバー7がNo.1のトレイ
4の位置へと上昇し、それに伴い第1トレイ駆動ギヤ8
も上昇するように、昇降カム5は予め設定されている。
【0136】そして、Pm6の位置において、ギヤ部4
1aとギヤ部20cの欠歯部20c2とは再び接触状態
となり、No.1のトレイ4の位置にギヤカバー7及び
第1トレイ駆動ギヤ8を保持する。上述のように、図2
3に示したPm6の位置において、ギヤ部50aはギヤ
部20bの欠歯部20b2と接触しており、トレイホル
ダー12及び第2トレイ駆動ギヤ10をNo.1のトレ
イ4の位置に保持している。同様に、ギヤ部41aはギ
ヤ部20cの欠歯部20c2と接触しており、ギヤカバ
ー7及び第1トレイ駆動ギヤ8をNo.1のトレイ4の
位置に保持している。
【0137】なお、図21から図23に示したように、
第1トレイ駆動ギヤ8に伴いギヤカバー7(ここでは不
図示)が上昇移動することによって、ギヤカバー7に設
けられた斜面7cの上側が、No.1のトレイ4に対応
するトレイロック部材25のロック解除部25aと当接
する。ギヤカバー7が更に上昇して行くと、トレイロッ
ク部材25は斜面7cの上側に沿って、ロック部材押さ
えバネ26の付勢力に抗しながら、トレイ収納部3Lの
ガイド溝3cに案内されて、装置側面外側へと移動し始
める。
【0138】また、ギヤカバー7によって保持されてい
る第1トレイ駆動ギヤ8は、No.1のトレイ4側面に
設けられたラック4cと噛み合う。即ち、第1トレイ駆
動ギヤ8とNo.1のトレイ4のラック4cが噛み合い
始める時点において、No.1のトレイ4はトレイロッ
ク部材25によって保持されており、噛み合わせを円滑
に行えるようにしている。さらに、図23に示したN
o.1のトレイ4の位置において、ロック解除部25a
は斜面7cの頂部7dへと達し、図8に示したように、
トレイロック部材25はラック4cのロック部4mより
離れ、No.1のトレイ4のロック解除が行われる。
【0139】以上のように、第1トレイ駆動ギヤ8,第
2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー12は、N
o.1のトレイ4の位置へと上昇し、No.1のトレイ
4がトレイホルダー12へと引き込み可能な状態とな
る。選択されたトレイ4がNo.1のトレイ4以外であ
った場合、第1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ
10,及びトレイホルダー12は、引き続きNo.2の
トレイ4の位置へと上昇移動することとなる。
【0140】そして、No.1のトレイ4の位置よりN
o.2のトレイ4の位置への移動は、トレイ選択手段駆
動カム20がPm6の位置よりPm5の位置へと回転駆
動されることによって行われる。トレイ選択手段駆動カ
ム20が、Pm6の位置よりPm5の位置へと回転する
と、ギヤ部20bとギヤ部50aとが噛み合い、図27
(e)の状態から、(f),(g)を経て(h)の状態
へと中間ギヤ50は1/3回転だけ回転駆動される。図
27(h)はPm5の回転位置であって、これは図24
に示すように、トレイホルダー12及び第2トレイ駆動
ギヤ10が、No.2のトレイ4の位置へと上昇した位
置である。
【0141】即ち、重畳して収納されたトレイ4におい
て、隣接する1段分の移動が、中間ギヤ50の1/3回
転に対応するように、中間ギヤ51,52,53,及び
55と、第1トレイ昇降ギヤ11,第2トレイ昇降ギヤ
18等が設定されている。また図27(h)の位置にお
いて、ギヤ部50aとギヤ部20bの欠歯部20b2と
は再び接触状態となり、上記No.2のトレイ4の位置
にトレイホルダー12及び第2トレイ駆動ギヤ10を保
持する。
【0142】一方、上述したトレイ選択手段駆動カム2
0のPm6の位置からPm5の位置への回転によって、
ギヤ部20cとギヤ部41aが噛み合い、中間ギヤ42
を介して昇降カム5が回転する。この昇降カム5の回転
によって、ギヤカバー7はNo.2のトレイ4の位置へ
と上昇し、それに伴い第1トレイ駆動ギヤ8も上昇する
ように、昇降カム5は予め設定されている。そして、P
m5の位置において、ギヤ部41aとギヤ部20cの欠
歯部20c2とは再び接触状態となり、No.2のトレ
イ4の位置にギヤカバー7及び第1トレイ駆動ギヤ8を
保持する。
【0143】なお、図23及び図24に示したように、
第1トレイ駆動ギヤ8に伴いギヤカバー7(ここでは不
図示)が上昇移動することによって、No.1のトレイ
4に対応するトレイロック部材25のロック解除部25
aは、ギヤカバー7の斜面7cの頂部7dより下側に沿
うように、ロック部材押さえバネ26の付勢力に従って
装置側面内側へと移動し、No.1のトレイ4を収納位
置T2にて保持する。
【0144】また、ギヤカバー7に設けられた斜面7c
の上側が、No.2のトレイ4に対応するトレイロック
部材25のロック解除部25aと当接する。ギヤカバー
7が更に上昇して行くと、トレイロック部材25は斜面
7cの上側に沿って、ロック部材押さえバネ26の付勢
力に抗しながら、トレイ収納部3Lのガイド溝3cに案
内されて、装置側面外側へと移動し始める。
【0145】また、ギヤカバー7によって保持されてい
る第1トレイ駆動ギヤ8は、No.2のトレイ4側面に
設けられたラック4cと噛み合う。即ち、第1トレイ駆
動ギヤ8とNo.2のトレイ4のラック4cが噛み合い
始める時点において、No.2のトレイ4はトレイロッ
ク部材25によって保持されており、噛み合わせの切り
換えを円滑に行えるようにしている。さらに、図24に
示したNo.2のトレイ4の位置において、ロック解除
部25aは斜面7cの頂部7dへと達し、図8に示した
ように、トレイロック部材25はラック4cのロック部
4mより離れ、No.2のトレイ4のロック解除が行わ
れる。
【0146】以上のように、第1トレイ駆動ギヤ8,第
2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー12は、N
o.2のトレイ4の位置へと上昇し、No.2のトレイ
4がトレイホルダー12へと引き込み可能な状態とな
る。この動作は、或るトレイ位置にて保持されている第
1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びト
レイホルダー12を、隣接する1段上のトレイ位置へと
移動させるものであって、No.2のトレイ4の位置よ
りNo.3のトレイ4の位置、或いはNo.5のトレイ
4の位置よりNo.6のトレイ4の位置への移動も同様
の動作によって行われる。
【0147】即ち、選択されたトレイ4がNo.2のト
レイ4よりも上部のトレイであった場合、No.2のト
レイ4の位置より、1段分の上昇動作を繰り返し行うこ
とによって、目的のトレイ位置へと第1トレイ駆動ギヤ
8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー12
を移動させることができる。
【0148】また、これら第1トレイ駆動ギヤ8,第2
トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー12の所定の
各トレイ位置への移動は、上述した待機位置よりNo.
1のトレイ4の位置への移動も含めて、トレイ選択手段
駆動カム20の回転駆動によって行われ、第1トレイ駆
動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダ
ー12の上昇位置は、トレイ選択手段駆動カム20の回
転角度によって決められるので、トレイ選択手段駆動カ
ム20の図示しない角度検出スイッチによって、第1ト
レイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイ
ホルダー12の位置を検出し、モーター30の回転駆動
を制御することができる。
【0149】さらに、上述したように、トレイホルダー
12は、動作中の傾きが一定の方向になるように設定さ
れており、各トレイ位置へと移動する際、トレイホルダ
ー12の姿勢がガタツキによりその時々で変化すること
を防止し、安定したトレイ4の出し入れを可能としてい
る。
【0150】以下、中間ギヤ53からトレイホルダー1
2への駆動力の伝達について、詳細に説明する。まず、
トレイホルダーを上昇させる場合について述べる。図1
3に示したように、中間ギヤ53の回転駆動は、ギヤ部
53aからギヤ部11aによって第1トレイ昇降ギヤ1
1に伝達され、これは図14中の時計方向へと回転す
る。時計方向への回転の場合には、第1トレイ昇降ギヤ
11の周辺近傍に一箇所設けられた凸部11eが、調整
プレート17の下端に設けられた舌片状の調整部17a
に当接し、回転動作を調整プレート17へと伝達する。
【0151】第2トレイ昇降ギヤ18は、バネ掛け部1
8bとガイド部18dとが一体的に形成されている支持
部18eを有する。当該支持部18eは、調整プレート
17上端に設けられた切り欠き部17dに嵌入されるよ
うに構成されている。調整プレート17の回転駆動は、
図14に示す切り欠き部17dの左側内側面と、支持部
18eの左側外側面との当接によって、第2トレイ昇降
ギヤ18へと伝達される。
【0152】また、第2トレイ昇降ギヤ18の外周に設
けられたギヤ部18aと、トレイホルダー12側面に設
けられたラック12cとが噛み合っており、第2トレイ
昇降ギヤ18に伝達された時計方向の回転によって、ラ
ック12c即ちトレイホルダー12が上昇移動する。
【0153】第1トレイ昇降ギヤ11と第2トレイ昇降
ギヤ18の相対角度は、第1トレイ昇降ギヤの凸部11
eと調整プレート17の調整部17aとが当接する位置
によって決定される。これは、調整プレート17本体と
調整部17aとの間に設けられた調整用間隙17bの幅
を、調整部17aを折り曲げて変化させることによって
調整することができる。これにより、装置組立後におい
て、トレイ収納位置に対してトレイホルダーの上昇高さ
を微調整する等、トレイホルダーの高さ調整を簡単な方
法で行うことが可能となっている。
【0154】次に、トレイホルダーを下降させる場合に
ついて述べる。図13に示したように、中間ギヤ53の
回転駆動は、ギヤ部53aからギヤ部11aによって第
1トレイ昇降ギヤ11に伝達され、これは図14中の反
時計方向へと回転する。反時計方向への回転の場合に
は、第1トレイ昇降ギヤ11の穴部11bと第2トレイ
昇降ギヤ18に設けられたバネ掛け部18bとの間に取
り付けられた、引っ張りコイルバネ19を介して、回転
動作が伝達される。
【0155】また、第2トレイ昇降ギヤ18の外周に設
けられたギヤ部18aと、トレイホルダー12側面に設
けられたラック12cとが噛み合っており、第2トレイ
昇降ギヤ18に伝達された反時計方向の回転によって、
ラック12c即ちトレイホルダー12が下降移動する。
トレイホルダー12が下降し、再生位置T4に達した
時、トレイホルダー12内のトレイ4は、上記引っ張り
コイルバネ19の引っ張り力によって、筐体1に押し付
けられる。これにより、装置外部よりの外乱振動を受け
ても、トレイ4が振動して再生中のディスクと接触する
のを防止することができる。
【0156】上述したような各トレイ昇降ギヤの働きに
よって、トレイホルダー12の昇降動作が行われる。本
実施形態では、このようなトレイ昇降ギヤを筐体1の右
側面にも配置することによって、中間ギヤ53と同期し
て回転する中間ギヤ55から、トレイホルダー12の右
側面に設けられたラック12cへと駆動力を伝達し、昇
降動作をより安定させ確実な動作が行える構成としてい
る。
【0157】なお、本ディスクローディング装置を内蔵
する製品の出荷等により、本ディスクローディング装置
の輸送を行う際には、本ディスクローディング装置が待
機状態となっていることを想定しているが、こうした装
置輸送時において落下等の衝撃が装置に加わった場合に
は、トレイホルダー12が上方へと持ち上げられ、トレ
イホルダー12を待機位置に保持している各ギヤに過大
な負荷が加わり、各ギヤ等の破損を起こすことが考えら
れる。
【0158】このため、図9に示したように、待機状態
では上記中間ギヤ50のロック部材50cとトレイホル
ダー12のリブ12fが係合する位置関係となってお
り、トレイホルダー12が突発的な衝撃によって持ち上
げられようとした時、リブ12fにロック部材50cが
当接するので、トレイホルダー12の動きを規制するこ
とができる。
【0159】これにより、各ギヤに対して過大な負荷が
発生するのを防ぐことができるため、ギヤ破損等のよう
な装置の動作に支障を来す故障を回避することができ
る。また、通常の動作においてトレイホルダー12が昇
降する場合には、中間ギヤ50は駆動力を伝達するため
に回転しており、リブ12fとロック部材50cが当接
しないように設定されている。
【0160】ところで、図28はトレイホルダー及びデ
ィスク脱落防止部材の構成を示す図であり、同図(a)
が正面図、同図(b)が主要部の分解斜視図である。同
図に示すように、上部カバー2Fには装置に水平な前後
方向を軸とする、中央付近及び左側の計2ヶ所の穴部2
cが設けられている。そして、各々の穴部に対して、長
板状の各ディスク脱落防止部材24の上端に設けられた
軸部24aが回動自在に嵌入されている。
【0161】一方、各ディスク脱落防止部材24の下端
に設けられた軸部24bは、対応するトレイホルダー1
2に設けられた左右のガイド穴12dにそれぞれ摺動自
在に取り付けられている。ここでは、2つのディスク脱
落防止部材24の間隔は、小径であるディスク16の直
径より狭くなるように設定してある。各ディスク脱落防
止部材24は、トレイホルダー12の昇降動作に従っ
て、互いに一定間隔を保ちながら、各軸部24a周りに
回動する。
【0162】これにより、ディスクが載置され収納位置
にあるトレイ4に対し、例えばその上部に位置するトレ
イ4が再生位置へと移動して、ディスク上面方向の規制
がなくなった場合でも、装置の傾きや衝撃などによっ
て、収納位置にあるディスクが装置内奥側の再生機構ユ
ニット部分へと脱落したりすることを防止できる。な
お、同図(a)に示す上部カバー2F下面より下方に延
びるピン状の2aは、ディスク押さえ13に固着したデ
ィスクを解離するためのディスク解離部である。詳しく
は後述する。
【0163】以上説明したようにして、第1トレイ駆動
ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー
12は、図示しないトレイ選択決定手段によって選択さ
れたトレイ位置まで上昇移動する。次に、収納位置より
再生位置へのトレイ4の移動について説明する。
【0164】図29〜図38は、トレイ駆動カムに関連
する部分の模式的な状態遷移図である。それぞれ(a)
はトレイ駆動カム21下部及びその関係各部の平面、
(b)はトレイ駆動カム21上部及びその関係各部の平
面、(c)は第1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギ
ヤ10,及びトレイ4等の平面を示している。そして、
(d)は(a)におけるE部詳細、(e)は(b)にお
けるF部詳細、(f)は(c)におけるG部詳細或いは
H部詳細をそれぞれ示している。
【0165】さて、トレイホルダー12が、収納位置T
2に収納されている、選択されたトレイ4の対向位置へ
と上昇したことを、図示しないトレイ位置検出スイッチ
によって検出すると、図10等で示した、トレイ選択手
段駆動用のモーター30が停止するとともに、トレイ駆
動用のモーター31が駆動される。モーター31の駆動
力は、ピニオンギヤ31aから中間ギヤ36及び37を
介して、減速されながら中間ギヤ38に伝達される。中
間ギヤ38は、筐体1に回動自在に配置されたトレイ駆
動カム21のギヤ21aと噛み合って、当該カム21を
回転駆動する。
【0166】図20に示すように、トレイ駆動カム21
には、ギヤ部21c〜21hが設けられている。ギヤ部
21g及びギヤ部21hは、中間ギヤ44を介して上記
中間ギヤ6を駆動する。また、ギヤ21e及びギヤ21
fは、中間ギヤ43と噛み合い、中間ギヤ44を介して
中間ギヤ6を駆動する。トレイ4が収納位置T2にある
時、トレイ駆動カム21は、同図に示すような黒丸印が
Pt2の位置にある状態となっている。
【0167】このようなPt2の位置におけるトレイ駆
動カム21及びその関係各部は、図29に示す状態とな
っている。ここではトレイ駆動カム21の側面に設けら
れた回転保持部21iの保持部21i1と、中間ギヤ4
3に設けられた被保持部43cとが接触し、中間ギヤ4
4及び中間ギヤ6を介して第1トレイ駆動ギヤ8が回転
しないように保持しているとともに、トレイ駆動カム2
1の側面に設けられた回転保持部21bの保持部21b
1と、中間ギヤ56に設けられた被保持部56cとが接
触し、中間ギヤ57及び中間ギヤ9を介して第2トレイ
駆動ギヤ10が回転しないように保持している。これに
より、上述したような重畳して収納された各トレイ4に
対する、第1トレイ駆動ギヤ8の昇降動作を確実なもの
としている。
【0168】選択されたトレイ4をトレイホルダー12
へと引き込む場合、トレイ駆動カム21は、図20に示
すPt2の位置よりPt2’の位置を経てPt3の位置
へと矢印で示すように回転駆動される。トレイ駆動カム
21がPt2の位置よりPt2’の位置へと回転する
と、まず、図30に示すように、回転保持部21iが離
間部21i2として作用し、被保持部43cとの接触が
解かれて回転可能な状態となる。
【0169】次に、ギヤ部21e’とギヤ部43aとが
噛み合い、中間ギヤ44及び中間ギヤ6を介して、第1
トレイ駆動ギヤ8が反時計方向に駆動される。ここで、
第1トレイ駆動ギヤ8とトレイ4の側面に設けられたラ
ック4cとが噛み合っているため、トレイ4は収納位置
T2より駆動切替位置T2’へと移動し始める。このと
き、回転保持部21bは離間部21b2として作用し、
中間ギヤ56は回転可能な状態となっている。
【0170】さらに、トレイ駆動カム21の回転が進ん
だ状態では、図31に示すように、ギヤ部21e’とギ
ヤ部43aとの噛み合いが離れるとともに、回転保持部
21iの保持部21i1と被保持部43cとが当接し、
第1トレイ駆動ギヤ8を更に回転させ、トレイ4を装置
奥側へと移動させる。このとき、中間ギヤ56は引き続
き回転規制されない状態であり、トレイ4の移動に伴っ
て、ラック4c後端部の歯4nと第2トレイ駆動ギヤ1
0とが噛み合い始める。
【0171】ところで、第2トレイ駆動ギヤ10は、図
17に示したように、中間ギヤ56におけるギヤ部56
a及び56bと同様にして、歯巾の異なる歯が1歯ずつ
交互に配置されるように構成されており、また上記ラッ
ク4c後端部の歯4nは、第2トレイ駆動ギヤ10の、
歯巾の広い歯と噛み合うように構成されている。このよ
うな構成とすることによって、これらの歯の噛み合い開
始時に、歯同士が接触して破損する等の不具合を回避す
ることができる。また、歯4nはラック4c前端部にも
設けられており、第1トレイ駆動ギヤ8との噛み合い開
始時においても、これらの歯同士の接触,破損を回避す
ることができる。
【0172】図32は、トレイ駆動カム21がPt2’
の位置へと達した状態、即ちトレイ4が駆動切替位置T
2’となる状態を示している。ここでは回転保持部21
iの保持部21i1と被保持部43cとが接触すること
によって、中間ギヤ44及び中間ギヤ6を介して第1ト
レイ駆動ギヤ8が回転しないように保持されている。ま
た、回転保持部21bの保持部21b1と被保持部56
cとが接触することによって、中間ギヤ57及び中間ギ
ヤ9を介して第2トレイ駆動ギヤ10が回転しないよう
に保持されている。
【0173】図33は、トレイ駆動カム21がPt2’
の位置よりPt3の位置へと時計方向に回転している途
中の状態を示している。ここでは回転保持部21iは離
間部21i2として作用し、被保持部43cとの接触が
解かれて、中間ギヤ44及び中間ギヤ6を介した第1ト
レイ駆動ギヤ8は、回転可能な状態となる。次に、中間
ギヤ56のギヤ部56aと、トレイ駆動カム21側面に
設けられたギヤ部21dとが噛み合って、トレイ4の駆
動が第1トレイ駆動ギヤ8から第2トレイ駆動ギヤ10
へと移行する。そして、これによりトレイ4が装置内奥
部のトレイホルダー12へと移動する。
【0174】ここで、ギヤ部21dの歯部21d1端部
の歯形状は、上述したように、2歯分を結合して作られ
た大きな歯であるが、これは、ギヤ部56bに対して1
歯おきになるように構成されたギヤ部56aと噛み合う
ものであり、その噛み合い開始時において、これらの歯
同士の接触による破損等の不具合を回避するものであ
る。
【0175】図34は、更にトレイ駆動カム21の回転
が進み、Pt3の位置へと達した状態、即ち選択された
トレイ4が引き込み位置T3へと達した状態を示してい
る。ここでは中間ギヤ43は引き続き回転規制されない
状態であるが、回転保持部21jの保持部21j1が中
間ギヤ44の被保持部44cと接触することによって、
中間ギヤ6及び第1トレイ駆動ギヤ8が回転しないよう
に保持されている。
【0176】そして、ギヤ部21d及び21cはそれぞ
れギヤ部56a及び56bとの噛み合いによる回転を終
えており、回転保持部21bの保持部21b1が被保持
部56cと接触することによって、中間ギヤ57及び中
間ギヤ9を介した第2トレイ駆動ギヤ10が、回転しな
いように保持されている。以上のような動作によって、
選択されたトレイ4は、収納位置T2より引き込み位置
T3へと移動する。
【0177】また、選択されたトレイ4に対してディス
ク交換を行う場合は、トレイ4は収納位置T2より着脱
位置T1へと移動するが、これはトレイ駆動カム21が
Pt2の位置よりPt1の位置へと回転することによっ
て行われる。図35は、トレイ駆動カム21がPt2の
位置よりPt1の位置へと回転している途中の状態を示
している。ここでは回転保持部21iは離間部21i2
として作用し、被保持部43cとの接触が解かれて規制
のない状態となり、中間ギヤ43のギヤ部43aと、ト
レイ駆動カム21側面に設けられたギヤ部21eとが噛
み合って、トレイ4を着脱位置T1方向へと移動させ
る。
【0178】ここで、ギヤ部21e端部の歯形状は、上
述したように、2歯分を結合して作られた大きな歯であ
るが、これは、ギヤ部43bに対して1歯おきになるよ
うに構成されたギヤ部43aと噛み合うものであり、そ
の噛み合い開始時において、これらの歯同士の接触によ
る破損等の不具合を回避するものである。
【0179】更にトレイ駆動カム21の回転が進むと、
ギヤ部21e及び21fはそれぞれギヤ部43a及び4
3bと噛み合って、中間ギヤ44,中間ギヤ6,及び第
1トレイ駆動ギヤ8を介してトレイ4が駆動される。そ
して、図36に示すように、トレイ駆動カム21がPt
1の位置へと達した時点で、トレイ4は着脱位置T1と
なる。この間、回転保持部21bは被保持部56cと接
触状態を維持し、中間ギヤ57及び中間ギヤ9を介した
第2トレイ駆動ギヤ10は回転しないように保持されて
いる。
【0180】トレイ4が着脱位置T1にある状態で、筐
体1外部においてディスク交換が行われた後、上記と逆
の手順によって、トレイ駆動カム21はPt1の位置よ
りPt2の位置へと回転し、トレイ4は収納位置T2へ
と戻される。
【0181】ところで、トレイ4は、着脱位置T1と引
き込み位置T3との間の移動において、図3に示したト
レイ収納部3R及び3Lに一体的に設けられたトレイガ
イド部3a、及び図9に示したトレイホルダー12に一
体的に設けられたトレイガイド部12eが、図7に示し
たトレイ4下面側に設けられたガイド溝4dと係合する
ことによって案内されている。
【0182】本実施形態では、トレイ収納部3Rに設け
られたトレイガイド部3a及び3bと、トレイ収納部3
Lに設けられたトレイガイド部3a及び3bとの間の距
離l(図3参照)は、ディスク15の直径Dよりも短く
設定されている。これにより、ディスク15がトレイ4
に載置された状態で収納位置にある時、トレイ載置面と
その上段側に隣接するトレイガイド部3a若しくは3b
とによって挟持されることとなり、ディスク載置用の凹
部4aの範囲から外れて移動したり、トレイ4から脱落
すること等を防止できる。
【0183】また図39に、トレイホルダーにおけるデ
ィスクずれ防止機構に関する図を示す。同図(a)は斜
視図であり、同図(b)はa−a断面図、同図(c)は
b−b断面図である。同図に示すように、トレイホルダ
ー12には、ディスクずれ防止部12g及び12lがそ
れぞれ一体的に設けられている。トレイ4が引き込み位
置T3にある状態において、ディスクずれ防止部12l
は、トレイ4上の凹部4a外周に位置し、ディスクずれ
防止部12gは、トレイ4の上面に設けられた溝4gへ
と導入される。
【0184】これにより、トレイ4上のディスク15或
いは16が、凹部4a或いは4bから外れて装置内奥側
へと移動した時、ディスク15或いは16は、ディスク
ずれ防止部12lによって規制され、ディスクずれ防止
部12gへと乗り上げる。ディスクずれ防止部12gに
乗り上げたディスクは、同図(c)に示すように、自重
によってトレイ4上のディスク載置部へと戻る。ここで
はディスク16の例を図示している。
【0185】また、選択されたトレイ4及びこれが引き
込まれたトレイホルダー12を、引き込み位置T3より
再生位置T4へと移動するには、上述した第1トレイ駆
動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダ
ー12の上昇動作と逆の手順を行う。即ち、図23から
図24にかけて、及び図27(f)から(h)にかけて
示したように、トレイ選択手段駆動カム20をPm6の
位置よりPm5の位置へと回転させることにより、N
o.1のトレイ4の位置よりNo.2のトレイ4の位置
への1段分の上昇動作が行われるが、これと逆の手順に
より1段分の下降動作を行うことができる。
【0186】このような1段分の下降動作と同様の動作
を、選択されているトレイ位置に応じて必要回数繰り返
すことにより、Pm1の位置よりPm5の位置までの間
に対応する、No.6のトレイ4の位置よりNo.2の
トレイ4の位置までの間における任意の位置より、Pm
6の位置即ちNo.1のトレイ4の位置まで、第1トレ
イ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホ
ルダー12下降させることができる。
【0187】また、Pm6の位置(No.1のトレイ4
の位置)よりPm7の位置(再生位置)への移動は、同
様にして、図21から図23にかけて、及び図27
(a)から(f)にかけて示した、トレイ選択手段駆動
カム20のPm7の位置よりPm6の位置への回転によ
る、再生位置よりNo.1のトレイ4の位置への上昇動
作と、逆の手順により行うことができる。
【0188】そして、トレイホルダー12が再生位置T
4に下降する時、トレイ4に設けられた穴部4e及び4
fに、図6で示した再生機構ユニット14のターンテー
ブル61とピックアップ62が各々導入される。この場
合、まず、ディスク15がターンテーブル61上に載置
され、ピックアップ62とディスク15が情報の読み取
り可能な距離に保持される。
【0189】図40は、再生位置T4におけるトレイ保
持機構に関する部分の構成を示す左側面図である。同図
に示すように、ここでは筐体1の底面より上方に突出す
るトレイ支持部1cが、これに対応してトレイホルダー
12に設けられた穴部12iを貫通して、トレイ4の下
面に当接する。これにより、トレイ4は下降を停止す
る。
【0190】さらに、トレイホルダー12が下限まで移
動する過程で、ディスク押さえ13がトレイ4に載置さ
れたディスク15上へと下降し、これによりディスク押
さえ13と上記ターンテーブル61とがディスク15を
挟持する。そして、トレイホルダー12の上部に設けら
れたトレイ押さえ部12j及び12kが、トレイ4の上
面に当接した時点で、トレイホルダー12は動作を停止
する。
【0191】この時点で、トレイ選択手段駆動カム20
はPm7の位置には達しておらず、そのまま回転し続け
る。トレイホルダー12の停止に伴い、第2トレイ昇降
ギヤ18は回転を停止するが、トレイ選択手段駆動カム
20の駆動力によって、第1トレイ昇降ギヤ11は、引
っ張りコイルバネ19に抗して回転を継続する(図1
3,図14参照)。その後、トレイ選択手段駆動カム2
0がPm7の位置へと達したことが、図示しない角度検
出スイッチによって検出された時点で、モーター30の
回転は停止し、トレイホルダー12の再生位置への移動
が完了する。
【0192】図41〜図43は、トレイホルダーの位置
関係を示す左側面図である。図41は再生位置状態、図
42は待機位置状態を示している。再生位置状態は、ト
レイ4が搭載された状態であり、待機位置状態は、トレ
イ4が搭載されない状態である。また、図43はNo.
1のトレイ4の位置状態である。図41に示すように、
再生位置状態とは、トレイホルダー12がその内部のト
レイ4を、筐体1のトレイ支持部1cに、引っ張りコイ
ルバネ19の引っ張り力にて押し付けた状態である。即
ち、図42の待機位置状態に示すように、トレイホルダ
ー12が押し付けられるべきトレイ4を搭載していない
場合は、トレイ4を搭載している場合の再生位置より、
バネの引っ張り力を作用させている距離分、下方向に位
置することとなる。
【0193】従って、上述した、トレイホルダー12の
上部に設けられたトレイ押さえ部12j及び12kが、
トレイ4の上面に当接し、トレイホルダー12が動作を
停止した時点で、図41に示すように、トレイホルダー
12のボス12bと筐体1の当接部1dとの間には、隙
間IIが生じた状態となる。
【0194】さらに、上述した、トレイ選択手段駆動カ
ム20がPm7の位置へと達し、トレイホルダー12の
再生位置への移動が完了した時点では、同図に示した、
第1トレイ昇降ギヤ11と第2トレイ昇降ギヤ18の回
転角度の差によって生じる、調整プレート17と第1ト
レイ昇降ギヤ11との成す角度、即ち調整部17aと凸
部11eとの開き角度Iは、図42に示した、待機位置
状態における開き角度I'よりも大きくなっている。
【0195】このような構成とすることで、上述したよ
うに、再生位置においてトレイホルダー12内のトレイ
4は、引っ張りコイルバネ19の付勢力によって、筐体
1側に押し付けられることとなり、装置外部よりの外乱
振動を受けても、トレイ4が振動して再生中のディスク
と接触するのを防止することができる。以上のようにし
て、収納位置T2より再生位置T4へのディスク及びト
レイ4の移動が行われる。
【0196】なお、本実施形態によるディスクローディ
ング装置を、例えばCD用からDVD用等へと、規格の
異なるディスクを再生するために用いる場合、上記ピッ
クアップ62をその規格に適合するものに変更する必要
がある。このとき、ピックアップが変更前より大きくな
ると、トレイ4におけるピックアップを導入用の穴部4
fも大きくする必要が生じ、ここからのディスク脱落に
よる動作不具合や、装置の故障が懸念されることとな
る。このような場合、トレイ4にディスク支持部材を取
り付ける構成としても良い。
【0197】図44は、トレイ4にこのようなディスク
支持部材を備えた場合の構成を示す分解斜視図である。
同図(a)はトレイ4の構成を示し、同図(b)は再生
機構ユニット周辺の構成を示している。同図において、
トレイ104の左後部下面側には、略三角板形状のディ
スク支持部材22が取り付けられている。ディスク支持
部材22は、軸22bでトレイ104に対して矢印方向
に回動自在に配置され、先端22c側が穴部104fの
下面側に導出されている。そして、軸22b周りのねじ
りコイルバネ23によって、平面視時計方向即ちディス
クを支持する方向へと回転付勢されている。
【0198】一方、筐体1後部には、再生機構ユニット
14左後端角部付近に、これも略三角板形状の支持解除
部1bが上方に突設しており、またトレイ104にはこ
の支持解除部1bが導入されるスリット状の穴部104
hが開けられている。穴部104h下側には、ディスク
支持部材22の先端22cと反対側に設けられた回転入
力部22aが、ねじりコイルバネ23の回転付勢力によ
って導出されている。
【0199】以上のような構成において、トレイ104
が図示しないトレイホルダーと共に、再生位置へと下降
するとき、支持解除部1bの斜面1b1は、ディスク支
持部材22の回転入力部22aと当接する。更にトレイ
104が下降すると、支持解除部1bは穴部104hに
導入されながら、斜面1b1が回転入力部22aに摺動
しつつこれを押し、ディスク支持部材22をねじりコイ
ルバネ23の回転付勢力に抗して、平面視反時計方向に
回動させる。
【0200】トレイ104及びトレイホルダー12が再
生位置に達した時、ディスク支持部材22は、穴部10
4fの範囲外への回動を完了し、ピックアップ62の動
作を阻害しないように、穴部104fを開口する。これ
により、トレイの昇降動作を行うだけでディスクの支持
或いは支持の解除を行う機構が、簡単な構成で実現でき
る。
【0201】次に、ディスク再生中における別ディスク
の交換について説明する。或るディスクが再生位置T4
にあって再生状態のとき、別のトレイに搭載されている
ディスクの交換を行う場合、新たに選択されたそのトレ
イを収納位置T2と着脱位置T1との間で移動させるこ
ととなる。
【0202】図示しないトレイ選択決定手段によって、
ディスクの交換を行うトレイ4が新たに決定されると、
トレイ選択手段駆動カム20がモーター30によって、
図19(b)に示したPm7の位置からPm13の位置
までの間で回転駆動される。Pm7の位置である再生若
しくは待機状態における、トレイ選択手段駆動カム20
に関連する各部の位置関係は、上述の如く図21に示し
たとおりである。ここでは中間ギヤ42のギヤ部42a
と、ギヤ部20dの欠歯部20d2とが接触状態を維持
しながら、昇降カム5を保持し、中間ギヤ50のギヤ部
50aと、ギヤ部20bの欠歯部20b2とが接触状態
を維持しながら、トレイホルダー12を再生位置に保持
している。
【0203】第1トレイ駆動ギヤ8を、新たに選択され
たトレイ4の位置へと上昇移動させる動作として、ま
ず、上記再生状態より、図25に示したNo.1のトレ
イ4の位置への移動について説明する。トレイ選択手段
駆動カム20は、モーター30の回転によって、図19
(b)に示したPm7の位置より、Pm8の位置へと反
時計方向に駆動される。この間において、中間ギヤ50
のギヤ部50aとギヤ部20bの欠歯部20b2とが引
き続き接触状態を維持し、第2トレイ駆動ギヤ10及び
トレイホルダー12を再生位置に保持し続ける。
【0204】中間ギヤ42のギヤ部42aは、トレイ選
択手段駆動カム20の側面に設けられたギヤ部20dの
歯部20d1と噛み合い、これにより中間ギヤ42は1
/3回転だけ駆動される。中間ギヤ42からの駆動力
は、昇降カム5のギヤ部5aへと伝達され、昇降カム5
の回転によって、ギヤカバー7とそれに伴う第1トレイ
駆動ギヤ8とを上昇移動させる。このとき、ギヤ部20
cはギヤ離間部20c3として作用する状態となってお
り、中間ギヤ41は規制されない状態となっている。
【0205】中間ギヤ42の1/3回転によって、ギヤ
カバー7がNo.1のトレイ4の位置へと上昇移動する
ように、中間ギヤ42及び昇降カム5が設定されてい
る。このPm8の位置において、中間ギヤ42のギヤ部
42aとギヤ部20dの欠歯部20d2とは再び接触状
態を維持し、第1トレイ駆動ギヤ8及びギヤカバー7を
No.1のトレイ4の位置に保持している。
【0206】なお、ギヤカバー7の上昇移動に伴うトレ
イロック部材25の動作については、上記図21〜図2
3で説明した内容と同様である。以上のようにして、第
2トレイ駆動ギヤ10及びトレイホルダー12を再生位
置に保持したまま、第1トレイ駆動ギヤ8をNo.1の
トレイ4の位置へと移動させる。この上昇動作は、N
o.1のトレイ4の位置よりNo.2のトレイ4の位置
まで、或いはNo.5のトレイ4の位置よりNo.6の
トレイ4の位置まで等、1段分の第1トレイ駆動ギヤ8
の上昇移動と同様の動作である。
【0207】従って、新たに選択されたトレイ4の位置
へと、上述の動作を必要回数行うことで、No.1のト
レイ4の位置よりNo.6のトレイ4の位置まで、即ち
Pm8の位置よりPm13の位置までの間で、トレイ選
択手段駆動カム20を回転駆動させ、第1トレイ駆動ギ
ヤ8を所定の位置まで上昇移動させる。
【0208】第1トレイ駆動ギヤ8の上昇位置は、トレ
イ選択手段駆動カム20の回転位置によって決定される
ため、上述したPm1の位置よりPm7の位置までの間
における回転駆動と同様に、Pm7の位置よりPm13
の位置までの間でのトレイ選択手段駆動カム20の回転
位置を検出することによって確認できる。第1トレイ駆
動ギヤ8が新たに選択されたトレイ4の位置まで上昇し
たことが、トレイ選択手段駆動カム20の図示しない角
度検出スイッチによって検出されると、モーター30は
回転を停止し、モーター31の駆動によるトレイ4の排
出動作へと移行する。
【0209】なお、このような、ディスク再生中におけ
る別ディスクの交換においては、中間ギヤ50が回転し
ないこと、即ちトレイホルダー12が移動せず再生位置
に保持されることは、ディスクの安定した再生を行う上
で重要となる。本実施形態では、図26に示したよう
に、中間ギヤ50におけるギヤ部50aの歯車形状を、
歯丈の低い歯50eの両側に歯丈の高い歯50dを配し
て、ギヤ部20bの欠歯部20b2に沿う構成としてい
る。
【0210】同図(c)に示す歯50dは、同図(b)
に示す基本となる歯形状の先端部分を延長し、更にギヤ
部20bの欠歯部20b2に沿うように、片側に斜面5
0d1を設けている。同図(d)に示す歯50eは、基
本となる歯形状の先端側部分を、ピッチ円pに沿って切
り落とした形状としている。これにより、ギヤ部50a
とギヤ部20bの欠歯部20b2とが安定的に接触状態
を維持し、トレイホルダー12を再生位置に保持するこ
とができる。
【0211】続いて、上述したように、再生中のディス
ク及びトレイ4が、収納位置T2より引き込み位置T3
へと移動された時点において、トレイ駆動カム21の回
転位置は、図20(a)に示したPt3の位置となって
いる。そして、図34に示されたこの状態より、新たに
選択されたトレイ4を着脱位置T1へと移動させる動作
は、上述したトレイ選択手段駆動カム20の駆動動作
後、トレイ駆動カム21のPt3の位置よりPt4の位
置へと、時計方向の回転によって行われる。
【0212】トレイ駆動カム21が、Pt3の位置より
Pt4の位置方向へと回転すると、図34及び図37に
示すように、回転保持部21jは離間部21j2が作用
する状態となり、被保持部44cとの接触が解かれて、
中間ギヤ6を介した第1トレイ駆動ギヤ8は、回転可能
な状態となる。そして、中間ギヤ44のギヤ部44a
と、トレイ駆動カム21側面に設けられたギヤ部21g
とが噛み合って、新たに選択されたトレイ4を着脱位置
T1方向へと移動させ始める。
【0213】ここで、ギヤ部21gの歯部21g1端部
の歯形状は、上述したように、2歯分を結合して作られ
た大きな歯であるが、これは、ギヤ部44bに対して1
歯おきになるように構成されたギヤ部44aと噛み合う
ものであり、その噛み合い開始時において、これらの歯
同士の接触による破損等の不具合を回避するものであ
る。
【0214】更にトレイ駆動カム21の回転が進むと、
ギヤ部21g及びギヤ部21hはギヤ部44a及びギヤ
部44bと噛み合い、中間ギヤ6及び第1トレイ駆動ギ
ヤ8を介して、新たに選択されたトレイ4が駆動され
る。そして、トレイ駆動カム21の回転がPt4の位置
へと達した時点で、新たに選択されたトレイ4は、図3
8に示す着脱位置T1となる。この間、回転保持部21
bは被保持部56cと接触状態を維持し、回転位置を保
持している。
【0215】着脱位置T1の状態で、筐体1外部におい
てディスク交換を行った後、上記と逆の手順によって、
トレイ駆動カム21はPt4の位置よりPt3の位置へ
と回転し、トレイ4は収納位置T2へと戻される。さら
に、これらのディスク交換動作が終了した後、トレイ選
択手段駆動カム20がPm7の位置へと戻され、これに
より、第1トレイ駆動ギヤ8は待機位置T4’へと下降
する。
【0216】なお、第1トレイ駆動ギヤ8の位置につい
ては、トレイ収納後にそのまま選択された位置にて待機
するよう動作設定を行っても良いが、本実施形態では、
便宜上標準状態である下限位置へと下降して待機するこ
ととした。以上の動作によって、ディスク再生中におけ
る別ディスクの交換を行う。
【0217】次に、再生位置T4にあるディスクの、収
納位置T2への移動について説明する。再生中のディス
クを再生位置T4より収納位置T2へと移動させる動作
については、上述した、T2よりT4へと移動させる動
作を逆の手順で行うことによって実現できるが、本実施
形態では、再生位置にあるトレイ4がどの番号であるか
にかかわらず、トレイ4及びトレイホルダー12を一度
最上部まで上昇させた後に、収納位置T2へと移動させ
るものとして説明する。
【0218】第1トレイ駆動ギヤ8,第2トレイ駆動ギ
ヤ10,及びトレイホルダー12の上昇動作は、モータ
ー30の回転駆動によって、トレイ選択手段駆動カム2
0がPm7の位置よりPm1の位置まで回転することで
行われる。トレイ選択手段駆動カム20の駆動力は、中
間ギヤ41,42を介して昇降カム5へと伝達され、昇
降カム5の回転によるギヤカバー7の上昇に伴って、第
1トレイ駆動ギヤ8は上昇移動する。
【0219】同時に、トレイ選択手段駆動カム20の駆
動力は、各中間ギヤ50,51,52,53,及び55
を介して装置両側に設けられた第2トレイ昇降ギヤ18
へと伝達され、トレイホルダー12及び第2トレイ駆動
ギヤ10を上昇移動させる。その他、駆動力の伝達に関
する詳細は、上述したとおりである。
【0220】トレイ選択手段駆動カム20は、まず、P
m1の位置まで回転し、これにより、第1トレイ駆動ギ
ヤ8,第2トレイ駆動ギヤ10,及びトレイホルダー1
2は、上限位置即ち最上部のNo.6のトレイ4の位置
まで上昇する。ここで、図45は、ディスク解離機構に
関連する部分の構成を示す左側面図である。
【0221】同図及び図28(a)に示すように、上部
カバー2Fには、その下面より下方に延びるディスク解
離部2aが設けられ、また上部カバー2Rには、同様に
してその下面より下方に延びるディスク解離部2bが設
けられている。また、図9に示すように、トレイホルダ
ー12の上面には、ディスク押さえ13の後方左右に、
ディスク解離部2bが導入される穴部12hが設けられ
ている。
【0222】トレイホルダー12が最上部まで上昇した
とき、図45(b)に示すように、ディスク解離部2a
及び2bの下端部は、ディスク押さえ13の下面より下
側に達し、且つ、通常時には図45(a)に示すよう
に、トレイ4に載置されたディスク15に接触しないよ
う、ディスク15の上面より上側となるように設定され
ている。
【0223】ディスク15の上面に粘着力を有する異物
が付着した場合等は、再生位置においてディスク押さえ
13にディスク15が固着することが知られている。こ
のような場合、上述したような構成とすることで、トレ
イホルダー12が最上部まで上昇したときに、ディスク
押さえ13に固着したディスク15を、ディスク解離部
2a,2bにより押圧し、確実に解離することができ
る。
【0224】続いて、トレイ4を収納位置T2へと移動
させる。本実施形態では、トレイホルダー12を上述し
たように最上部まで上昇させた後、所定のトレイ位置よ
りも下の位置まで下降させるようにしている。即ち、ト
レイホルダー12に引き込まれているトレイ4が、収納
される位置が例えば下から4番目となるNo.4のトレ
イ4の位置である場合、トレイ4及びトレイホルダー1
2が下から3番目のトレイ位置まで下降するように制御
する。
【0225】これは、上述したように、トレイホルダー
12が下降する場合、第1トレイ昇降ギヤ11と第2ト
レイ昇降ギヤ18とを連結する引っ張りコイルバネ19
の付勢力によって、トレイホルダー12が駆動されてい
ることによる。即ち、トレイホルダー12の下降時に、
引っ張りコイルバネ19の引っ張り力よりも大きな摺動
負荷が発生した場合、第1トレイ昇降ギヤ11が所定位
置まで回転していても、第2トレイ昇降ギヤ18は同期
して回転することができず、トレイホルダー12が所定
の位置に達しないことが起こりうる。
【0226】そこで、本実施形態では、引っ張りコイル
バネ19の最大伸張ストロークが、図14に示した、第
1トレイ昇降ギヤ11に設けられた当接部11fと、第
2トレイ昇降ギヤ18に設けられた支持部18eの側面
との成す角によって決まることを考慮して、この角度と
同等以上の回転動作によるトレイホルダー12の余分な
下降動作を、予め与えることとしている。この後、トレ
イホルダー12を改めて上昇させることで、第1トレイ
昇降ギヤ11と第2トレイ昇降ギヤ18が所定の位置関
係に戻るので、確実にトレイホルダー12を所定の位置
まで移動させることができる。
【0227】続いて、トレイ4及びディスク15の、ト
レイホルダー12内の引き込み位置T3より収納位置T
2への移動は、上述した収納位置T2より引き込み位置
T3への移動と逆の手順によって行われる。即ち、モー
ター31の回転駆動によって、トレイ駆動カム21がP
t3位置よりPt2位置へと回転し、各中間伝達部材を
介して第2トレイ駆動ギヤ10へと駆動力が伝達され
る。そして、第2トレイ駆動ギヤ10と、トレイ4側面
部のラック4cとの噛み合いによって、トレイ4及びデ
ィスク15は、引き込み位置T3より駆動切替位置T
2’へと移動する。
【0228】さらに、第2トレイ駆動ギヤ10が回転規
制されない状態となった後に、トレイ駆動カム21の駆
動力が、各中間伝達部材を介して、第1トレイ駆動ギヤ
8へと伝達される。第1トレイ駆動ギヤ8は、この時点
においてラック4cと噛み合っているので、トレイ4及
びディスク15は、第1トレイ駆動ギヤ8によって収納
位置T2へと移動する。トレイ駆動カム21の回転位置
がPt2の位置へと達した時、トレイ4及びディスク1
5の、収納位置T2への移動は完了する。
【0229】以上のように、本実施形態に係るディスク
ローディング装置では、各動作を行う駆動源を、トレイ
選択手段駆動カム20及びトレイ駆動カム21の2つの
カムに集約させている。また、トレイ選択手段駆動カム
20及びトレイ駆動カム21と、周辺の各駆動力伝達ギ
ヤの一部は、図10及び図18に示したように、駆動力
伝達機構として、トレイ収納部に対して装置下部に配置
している。これは、トレイ収納部とディスク再生装置と
の間の高低差から生じる空間に、このような駆動力伝達
機構を配置するものであり、これにより、装置全体の小
型化を図っている。
【0230】また、トレイの枚数を、装置内に収納可能
なディスクの枚数と同じにすることで、部品点数を削減
するとともに動作を簡素化し、装置全体の小型化及びコ
スト削減を可能としている。そして、再生機構ユニット
を装置内に固定するように構成しており、安定した再生
機構を得ている。さらに、トレイ昇降ギヤを装置側面に
配置すること等により、さらなる小型化を図っている。
【0231】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トレイ駆動機構の構成が簡素であり、また装置全体がコ
ンパクトであって、しかも信頼性の高いディスクローデ
ィング装置を提供することができる。
【0232】具体的には、ディスクがそれぞれ載置可能
な複数のトレイと、その複数のトレイを重畳して収納す
るトレイ収納部と、前記複数のトレイのうち選択された
トレイを前記トレイ収納部からディスクの着脱を行う位
置へと移動し、或いはそのトレイ収納部から装置内奥部
側へと移動する第1のトレイ移動手段と、装置内奥部に
設けられ、前記トレイ収納部に対向して昇降移動可能な
トレイホルダーと、前記トレイを装置内奥部側から前記
トレイホルダーへと移動する第2のトレイ移動手段と、
前記トレイを選択するトレイ選択決定手段と、そのトレ
イ選択決定手段によって選択された前記トレイ収納部に
おけるトレイの位置に、前記第1のトレイ移動手段を昇
降移動させる第1のトレイ選択手段と、前記トレイ選択
決定手段によって選択された前記トレイの対向位置に、
前記第2のトレイ移動手段及び前記トレイホルダーを昇
降移動させる第2のトレイ選択手段と、前記トレイホル
ダーが下降する先に設けられ、そのトレイホルダー上の
トレイに載置されたディスクを再生するディスク再生手
段と、を備えた構成とする。
【0233】これにより、筐体外部においてディスクの
着脱を可能にする着脱位置と、複数のディスクを収納す
る収納位置と、この収納位置より更に筐体奥部でディス
クを再生する再生位置との間におけるディスクの移動
は、ディスクが載置可能なトレイの移動によって行わ
れ、例えばメイントレイとサブトレイのような用途の異
なる別形態のトレイを設けることなく、収納可能なディ
スクの枚数に対応した枚数のトレイのみで構成すること
ができる。
【0234】そして、装置内に固定されたディスク再生
手段へと、トレイを選択的に移動させる構成とすること
で、収納されている複数のディスクが同じ条件で再生可
能となる。従って、トレイ移動に関する部品及び駆動手
段を簡素化することができ、それに伴いコストの低減を
図ることができる。さらに、ディスク再生手段が移動す
る従来の構成に比べて、再生性能を安定に保つことがで
きる。
【0235】また、前記第1のトレイ選択手段及び第2
のトレイ選択手段を、一つの駆動手段により駆動する構
成とする。これにより、選択されたトレイ位置と再生位
置との間で移動する前記第1のトレイ選択手段及び第2
のトレイ選択手段との駆動の同期をとることが容易とな
る。また、駆動手段を共有することにより、部品及び構
造の単純化、またこれに伴うコストの低減並びに装置の
小型化を図ることができる。
【0236】また、前記駆動手段は、第1の回転体の側
部に複数の歯から成る歯部と欠歯部とが間欠的に設けら
れた第1のギヤと、その第1の回転体の側部に複数の歯
から成る歯部と欠歯部とが間欠的に設けられた第2のギ
ヤと、より成る第1の駆動源と、前記第1のギヤよりの
駆動力を前記第1のトレイ選択手段に伝達する第1の中
間ギヤと、その第2のギヤよりの駆動力を前記第2のト
レイ選択手段に伝達する第2の中間ギヤと、を備えて成
る構成とする。
【0237】これにより、1つの回転体の駆動のみによ
って前記第1のトレイ選択手段及び第2のトレイ選択手
段との駆動の同期をとることができる。しかも、収納さ
れた各トレイ位置に合わせて間欠的な移動を行うことに
よって、選択されたトレイ位置に対して確実な昇降動作
を行うことができる。
【0238】また、第1の回転体の側部に、前記第1の
トレイ選択手段を駆動する第1のギヤ及び第3のギヤ
と、前記第2のトレイ選択手段を駆動する第2のギヤと
を備え、前記第1のギヤ及び第2のギヤにより駆動され
る前記第1のトレイ選択手段及び第2のトレイ選択手段
と、前記第1のトレイ移動手段及び第2のトレイ移動手
段とにより、前記トレイ選択決定手段によって選択され
たトレイを前記トレイ収納部より前記ディスク再生手段
へと移動し、その選択されたトレイがそのディスク再生
手段に位置するときに、前記第3のギヤにより駆動され
る前記第1のトレイ選択手段と、前記第1のトレイ移動
手段とにより、前記トレイ選択決定手段によって新たに
選択されたトレイをディスクの着脱を行う位置へと移動
する構成とする。
【0239】これにより、1つの回転体の駆動によって
前記第1のトレイ選択手段及び第2のトレイ選択手段と
の駆動を同期的且つ確実に行うことができる。また、前
記第3のギヤを設けることで、回転体の回転方向を一定
に保ったまま、前記第1トレイ選択手段のみを駆動可能
とし、ディスクの再生中に新たに選択された別のトレイ
に対して、ディスクの着脱が可能となる。従って、ディ
スク再生中に別ディスクの着脱が可能である構成におい
ても、部品及び構造の単純化、またこれに伴うコストの
低減、さらにはローディング動作制御の簡素化並びにロ
ーディング装置の小型化を図ることができる。
【0240】また、前記第3のギヤと噛み合ってその駆
動力を前記第1のトレイ選択手段に伝達する第3の中間
ギヤと、前記第2のギヤと噛み合ってその駆動力を前記
第2のトレイ選択手段に伝達する第2の中間ギヤと、前
記第1のギヤと噛み合ってその駆動力を前記第3の中間
ギヤを介して前記第1のトレイ選択手段に伝達する第1
の中間ギヤとを備え、前記第1のギヤは、前記第1の中
間ギヤと噛み合う複数の歯から成る歯部と欠歯部とが連
続して設けられているギヤ群と、前記第1の中間ギヤと
接しないギヤ離間部とから成り、前記第1のギヤが前記
ギヤ離間部として作用し、前記第2の中間ギヤが前記連
続した欠歯部と接触状態を維持することで前記トレイホ
ルダーを前記ディスク再生手段の位置に保持して、前記
第3のギヤにより前記第3の中間ギヤを介して前記第1
のトレイ選択手段を駆動することにより、前記トレイ選
択決定手段によって前記新たに選択されたトレイの位置
に、前記第1のトレイ移動手段を昇降移動させる構成と
する。
【0241】これにより、ディスク再生中に新たに選択
された別ディスクの着脱を行う場合、位置保持部材を個
別に設けることなく前記トレイホルダーを再生位置に保
持することが可能となり、簡潔な構成で且つ確実な動作
を行える駆動機構を実現することができる。
【0242】また、前記第1の中間ギヤ及び第2の中間
ギヤ及び第3の中間ギヤは、それぞれ前記連続した欠歯
部との接触状態を維持する歯部において、歯先を延長し
てその連続した欠歯部に沿う形状とした構成とする。こ
れにより、前記トレイホルダーの保持をより確実で安定
したものとすることができる。
【0243】また、前記第1のトレイ移動手段は、第2
の駆動源と噛み合う第4の中間ギヤと、その第4の中間
ギヤよりの駆動力を前記トレイに伝達する第1の中間伝
達部材とを備え、前記第2のトレイ移動手段は、前記第
2の駆動源と噛み合う第5の中間ギヤと、その第5の中
間ギヤよりの駆動力を前記トレイに伝達する第2の中間
伝達部材とを備え、前記第4の中間ギヤの駆動により前
記トレイが装置内奥部側の所定位置に移動されたとき
に、そのトレイと前記第1の中間伝達部材との連結を解
除するとともに、そのトレイと前記第2の中間伝達部材
とを連結し、前記第5の中間ギヤの駆動により前記トレ
イが前記トレイホルダー内に移動された後に、前記第2
のトレイ選択手段によりそのトレイが昇降移動するとき
に、前記第2の中間伝達部材の移動を案内する構成とす
る。
【0244】これにより、前記第1のトレイ移動手段及
び第2のトレイ移動手段は、1つの駆動源により駆動す
ることができる。従って、駆動源を1つにすることによ
る部品及び構造の単純化、及びこれに伴うコストの低減
を図ることができるとともに、前記第2の中間伝達部材
の移動を案内する構成とすることにより、安定した前記
トレイの昇降動作を行うことができる。
【0245】また、前記第2の中間伝達部材は、前記第
5の中間ギヤと噛み合う第6の中間ギヤと、その第6の
中間ギヤのギヤ軸に嵌入されて前記トレイに設けられた
ラックに噛み合う第4のギヤとを備え、前記第4のギヤ
は、前記第6の中間ギヤのギヤ軸に対して回転方向に規
制され、且つそのギヤ軸の長手方向に対して摺動自在に
配される構成とする。
【0246】これにより、別途手段を設けることなく前
記第4のギヤの移動を案内することができる。また、前
記第6の中間ギヤのギヤ軸に、前記第4のギヤを回転方
向に規制する溝部を設け、これを複数ヶ所の形状の異な
る溝部とすることで、前記第6の中間ギヤに対して前記
第4のギヤを組み込む方向を容易に認識することができ
る。従って、案内手段の構成を簡素化してコストの低減
を図ることができるとともに、前記第6の中間ギヤに対
して前記第4のギヤを組み込むときに、異方向挿入等の
作業不良を防ぐことができる。
【0247】また、前記第2の駆動源は、第2の回転体
の側部に設けられて第7の中間ギヤと噛み合う第7のギ
ヤと、その第2の回転体の側部に設けられて前記第5の
中間ギヤと噛み合う第6のギヤと、その第2の回転体の
側部に設けられて前記第5の中間ギヤと噛み合って前記
第7の中間ギヤを介して前記第1のトレイ移動手段を駆
動する第5のギヤとを備え、前記第5のギヤ及び第6の
ギヤにより前記第1のトレイ移動手段を駆動し、前記ト
レイ選択決定手段によって選択されたトレイを前記トレ
イ収納部より前記トレイホルダーへと移動し、その選択
されたトレイが前記ディスク再生手段に位置するとき
に、前記第7のギヤにより前記第1のトレイ移動手段を
駆動し、前記トレイ選択決定手段によって新たに選択さ
れたトレイをディスクの着脱を行う位置へと移動する構
成とする。
【0248】これにより、1つの回転体の駆動のみによ
って前記第1のトレイ移動手段及び第2のトレイ移動手
段を同期させて駆動することができる。また、前記第7
のギヤにより前記第1のトレイ移動手段を駆動し、或る
ディスクの再生中に新たに選択された別のトレイに対し
て、ディスクが着脱可能となる。
【0249】また、前記第5のギヤ及び第6のギヤ及び
第7のギヤ各々は、保持面部を有する保持層と、端部の
み歯厚の大きいギヤ群を有する第1のギヤ層と、端部の
みが欠歯であって前記第1のギヤ層のギヤ群と同位相の
ギヤ群を有する第2のギヤ層とより成り、前記第4の中
間ギヤ及び第5の中間ギヤ及び第7の中間ギヤは、それ
ぞれ前記第5のギヤ及び第6のギヤ及び第7のギヤ各々
における、前記保持層の保持面部に沿う被保持面部を有
する被保持層と、前記第1のギヤ層のギヤ群に噛み合う
ギヤ群を有する第3のギヤ層と、前記第2のギヤ層のギ
ヤ群に噛み合って前記第3のギヤ層のギヤ群と同位相の
ギヤ群を有する第4のギヤ層とより成る構成とする。
【0250】これにより、前記各中間ギヤは、位置保
持,非保持や、駆動源のギヤ部へのギヤ噛み合わせ、及
びギヤ駆動などの動作を実現し、また、これらの各状態
間の遷移を円滑に行うことができる。
【0251】また、前記第1及び第2のトレイ選択手段
を駆動する第1の駆動源と、前記第1及び第2のトレイ
移動手段を駆動する第2の駆動源とを、前記トレイ収納
部の下部に配置する構成とする。これにより、前記トレ
イ収納部と前記ディスク再生手段の高低差から生じる空
間に、前記各トレイ移動手段及び各トレイ選択手段の駆
動源を配置し、装置全体を小型化することができる。
【0252】また、前記第2のトレイ選択手段は、前記
トレイホルダーに設けられたラックと噛み合って第1の
駆動源よりの駆動力を伝達する、第8のギヤを有する構
成とする。これにより、装置の横幅が小さくなり、装置
の小型化が可能となる。
【0253】また、前記第8のギヤと同軸に組み合わさ
れ且つバネにより連結されることにより前記第1の駆動
源よりの駆動力をその第8のギヤに伝達する第9のギヤ
を備え、前記トレイホルダーが前記ディスク再生手段へ
と下降した後、更に駆動力が加わったときに前記第9の
ギヤが前記バネによる付勢力に抗して回転する構成とす
る。これにより、前記トレイホルダーが再生位置まで下
降したことを検出してから前記第2のトレイ選択手段の
駆動を停止するまでの間に時間差が生じても、前記第9
のギヤがバネによる付勢力に抗することによって、中間
伝達部材等にロックを生じさせることなく、安定した動
作が可能となる。
【0254】また、前記第8のギヤと第9のギヤとの間
の、前記バネによる付勢方向への当接位置を調整する調
整部材を設けた構成とする。これにより、前記第9のギ
ヤの回転角を調整することなく、前記第9のギヤと第8
のギヤとの、回転角の差を調整するだけで、容易に前記
トレイ収納部に対する前記トレイホルダーの高さを調整
することができる。
【0255】また、前記第2のトレイ選択手段を駆動す
る中間ギヤにロック部材を設け、前記トレイホルダーに
支持部材を設けて、そのトレイホルダーが前記ディスク
再生手段に位置するとき、前記ロック部材が前記支持部
材と係合するようにした構成とする。これにより、装置
に衝撃が加わった場合に、前記トレイホルダーを再生位
置に保持することが可能となり、中間伝達部材等の破損
を防ぐことができる。
【0256】また、前記トレイホルダーに、装置筐体の
ガイド溝に沿うことによりそのトレイホルダーの昇降移
動をガイドするボスを設け、そのボスは前記トレイホル
ダーの重心位置及びディスクを載置した前記トレイとそ
のトレイホルダーとを含んだ重心位置より、オフセット
した位置に配置されている構成とする。これにより、前
記トレイホルダーは、昇降移動中に一定の姿勢を保つの
で、選択されたトレイ位置に対して、安定して位置合わ
せを行うことができる。
【0257】また、前記トレイに設けたラック及び凹部
と、そのラックと噛み合う第10のギヤと、前記凹部に
挿入されて前記トレイをロックするロックレバーと、前
記第10のギヤを保持する保持部及び前記ロックレバー
を作動する作動部を有し、昇降移動可能なギヤカバー
と、を備え、前記トレイ収納部に重畳された前記各トレ
イは、前記ギヤカバーが昇降移動して前記第10のギヤ
が前記ラックと噛み合うときに、前記作動部により前記
ロックレバーが前記凹部から抜き去られ、そのトレイの
ロックが解除される構成とする。これにより、前記トレ
イの位置保持と、前記トレイと前記第10のギヤの噛み
合わせ状態との切り換えを円滑に行うことができる。
【0258】また、前記トレイに、そのトレイに載置さ
れたディスクを支持するディスク支持部材を設け、その
トレイが前記ディスク再生手段へと移動したときに、前
記ディスク支持部材が装置筐体に設けられた支持解除部
材と係合し、前記ディスクの支持を解除する構成とす
る。これにより、ディスクの着脱位置から収納位置、さ
らには再生位置との間で、小径ディスク等、トレイの穴
部に対して脱落しやすいディスクを支持することが可能
となる。従って、ディスクの脱落による装置の誤動作、
特に装置内部におけるディスクの脱落による、装置の破
損等を防止することができる。
【0259】また、装置筐体と前記トレイホルダーとの
間に、そのトレイホルダーの昇降移動に伴って回動し、
前記トレイに載置されたディスクの脱落を防止するディ
スク脱落防止部材を設けた構成とする。これにより、前
記第2トレイ移動手段による前記トレイ収納部と前記ト
レイホルダーとの間でのトレイの移動を妨げることな
く、収納位置にてトレイに載置されているディスクが、
装置に加わる振動や衝撃によって装置内奥部のディスク
再生手段側に脱落することを防止することができる。従
って、ディスクが装置内奥部のディスク再生手段側へ脱
落することによる、装置の誤動作や破損を防止し、安定
した動作を実現することができる。
【0260】また、前記トレイ収納部に、前記トレイの
移動をガイドするトレイガイド部を各段に設け、その各
トレイガイド部は、その下段のトレイに載置されたディ
スクを、そのトレイとの間で挟持する構成とする。これ
により、収納位置にてトレイに載置されているディスク
は、トレイ上の所定のディスク載置位置内に規制され
る。従って、別途ディスク位置規制機構を設けることな
く、装置に振動や衝撃が加わった場合にも、装置の誤動
作や破損を防止することができ、簡素な構成で安定した
動作を実現することができる。
【0261】また、前記トレイホルダーは、ディスクを
載置した前記トレイを収容したときにそのトレイからそ
のディスクがずれることを防止するディスクずれ防止部
材を有する構成とする。これにより、収納位置と再生位
置との間での前記トレイ移動中に装置に振動や衝撃が加
わっても、ディスクをトレイ上のディスク載置位置に保
持することができる。従って、装置に振動や衝撃が加わ
った場合にも、ディスクのズレや脱落による装置の誤動
作や破損を防止することができ、簡素な構成で安定した
動作を実現することができる。
【0262】また、装置筐体上部にディスク解離部を設
け、前記トレイホルダーに、ディスクの再生中にそのデ
ィスクを保持するディスク押さえ部材を備え、前記トレ
イホルダーが最上部まで上昇移動したときに、前記ディ
スク押さえ部材に固着した前記ディスクの上面に、前記
ディスク解離部が当接することにより、そのディスク押
さえ部材からそのディスクを解離させる構成とする。こ
れにより、別途ディスク解離部材を設けることなく、前
記トレイホルダーの上昇移動のみによって、ディスク押
さえ部材に固着したディスクを解離させることができ
る。従って、ディスク解離機構を簡素化し、コストの低
減を図るとともに、確実なディスク解離動作を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るディスクローディン
グ装置の外観を示す斜視図。
【図2】本実施形態のディスクローディング装置の内部
構造を示す斜視図。
【図3】本実施形態のディスクローディング装置におけ
る筐体及びトレイ収納部の外観を示す正面図。
【図4】本実施形態のディスクローディング装置におけ
るトレイ収納部及びギヤカバーに関連する部分の構成を
示す前部左側面図。
【図5】本実施形態のディスクローディング装置に装着
される2種類のディスクを示す平面図。
【図6】再生機構ユニットの外観を示す斜視図。
【図7】トレイの構造を示す平面図。
【図8】トレイのラック部及びトレイロック部材の構成
を示す図。
【図9】トレイホルダーの構成を示す斜視図。
【図10】駆動力伝達機構の構成を示す平面図。
【図11】トレイ選択手段駆動カムの構成を示す図。
【図12】昇降カム及びその周辺部分の構成を示す斜視
図。
【図13】装置左側に設けられたトレイ昇降ギヤ機構の
構成を示す分解斜視図。
【図14】装置左側に設けられたトレイ昇降ギヤ機構の
構成を示す側面図。
【図15】トレイ駆動カムの構成を示す図。
【図16】第1トレイ駆動ギヤに関連する部分の構成を
示す図。
【図17】第2トレイ駆動ギヤに関連する部分の構成を
示す図。
【図18】本実施形態のディスクローディング装置にお
けるトレイの移動を模式的に示す基本動作図。
【図19】トレイ選択手段駆動カムの構成を示す図。
【図20】トレイ駆動カムの構成を示す図。
【図21】トレイ選択手段駆動カムに関連する部分の模
式的な状態遷移図。
【図22】トレイ選択手段駆動カムに関連する部分の模
式的な状態遷移図。
【図23】トレイ選択手段駆動カムに関連する部分の模
式的な状態遷移図。
【図24】トレイ選択手段駆動カムに関連する部分の模
式的な状態遷移図。
【図25】トレイ選択手段駆動カムに関連する部分の模
式的な状態遷移図。
【図26】状態保持機能を備えるギヤの構成を示す平面
図。
【図27】状態保持機能を備えるギヤの動作に関する状
態遷移図。
【図28】トレイホルダー及びディスク脱落防止部材の
構成を示す図。
【図29】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図30】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図31】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図32】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図33】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図34】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図35】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図36】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図37】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図38】トレイ駆動カムに関連する部分の模式的な状
態遷移図。
【図39】トレイホルダーにおけるディスクずれ防止機
構に関する図。
【図40】再生位置におけるトレイ保持機構に関する部
分の構成を示す左側面図。
【図41】トレイホルダーの位置関係を示す左側面図
(再生位置状態)。
【図42】トレイホルダーの位置関係を示す左側面図
(待機位置状態)。
【図43】トレイホルダーの位置関係を示す左側面図
(No.1のトレイの位置状態)。である。
【図44】トレイにディスク支持部材を備えた場合の構
成を示す分解斜視図。
【図45】ディスク解離機構に関連する部分の構成を示
す左側面図。
【符号の説明】
1 筐体 2 上部カバー 3 トレイ収納部 4 トレイ 5 昇降カム 6 中間ギヤ 7 ギヤカバー 8 第1トレイ駆動ギヤ 9 中間ギヤ 10 第2トレイ駆動ギヤ 11 第1トレイ昇降ギヤ 12 トレイホルダー 13 ディスク押さえ 14 再生機構ユニット 15,16 ディスク 17 調整プレート 18 第2トレイ昇降ギヤ 19 引っ張りコイルバネ 20 トレイ選択手段駆動カム 21 トレイ駆動カム 22 ディスク支持部材 23 ねじりコイルバネ 24 ディスク脱落防止部材 25 トレイロック部材 26 ロック部材押さえバネ 27 ガイド軸 30,31 モーター 32,33,34,35 中間ギヤ 36,37,38 中間ギヤ 41,42,43,44 中間ギヤ 50,51,52,53,55 中間ギヤ 54 軸部材 56,57 中間ギヤ 61 ターンテーブル 62 ピックアップ 63 スピンドルモーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 広伸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 藤岡 義房 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山口 治伸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D072 AB23 BB20 BG02 BH05 BH11 EB14 EB16 EB18

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクがそれぞれ載置可能な複数のト
    レイと、 該複数のトレイを重畳して収納するトレイ収納部と、 前記複数のトレイのうち選択されたトレイを前記トレイ
    収納部からディスクの着脱を行う位置へと移動し、或い
    は該トレイ収納部から装置内奥部側へと移動する第1の
    トレイ移動手段と、 装置内奥部に設けられ、前記トレイ収納部に対向して昇
    降移動可能なトレイホルダーと、 前記トレイを装置内奥部側から前記トレイホルダーへと
    移動する第2のトレイ移動手段と、 前記トレイを選択するトレイ選択決定手段と、 該トレイ選択決定手段によって選択された前記トレイ収
    納部におけるトレイの位置に、前記第1のトレイ移動手
    段を昇降移動させる第1のトレイ選択手段と、 前記トレイ選択決定手段によって選択された前記トレイ
    の対向位置に、前記第2のトレイ移動手段及び前記トレ
    イホルダーを昇降移動させる第2のトレイ選択手段と、 前記トレイホルダーが下降する先に設けられ、該トレイ
    ホルダー上のトレイに載置されたディスクを再生するデ
    ィスク再生手段と、 を備えたことを特徴とするディスクローディング装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のトレイ選択手段及び第2のト
    レイ選択手段を、一つの駆動手段により駆動することを
    特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、 第1の回転体の側部に複数の歯から成る歯部と欠歯部と
    が間欠的に設けられた第1のギヤと、該第1の回転体の
    側部に複数の歯から成る歯部と欠歯部とが間欠的に設け
    られた第2のギヤと、より成る第1の駆動源と、 前記第1のギヤよりの駆動力を前記第1のトレイ選択手
    段に伝達する第1の中間ギヤと、 該第2のギヤよりの駆動力を前記第2のトレイ選択手段
    に伝達する第2の中間ギヤと、 を備えて成ることを特徴とする請求項2に記載のディス
    クローディング装置。
  4. 【請求項4】 第1の回転体の側部に、前記第1のトレ
    イ選択手段を駆動する第1のギヤ及び第3のギヤと、前
    記第2のトレイ選択手段を駆動する第2のギヤとを備
    え、 前記第1のギヤ及び第2のギヤにより駆動される前記第
    1のトレイ選択手段及び第2のトレイ選択手段と、前記
    第1のトレイ移動手段及び第2のトレイ移動手段とによ
    り、前記トレイ選択決定手段によって選択されたトレイ
    を前記トレイ収納部より前記ディスク再生手段へと移動
    し、 該選択されたトレイが該ディスク再生手段に位置すると
    きに、前記第3のギヤにより駆動される前記第1のトレ
    イ選択手段と、前記第1のトレイ移動手段とにより、前
    記トレイ選択決定手段によって新たに選択されたトレイ
    をディスクの着脱を行う位置へと移動することを特徴と
    する請求項1に記載のディスクローディング装置。
  5. 【請求項5】 前記第3のギヤと噛み合ってその駆動力
    を前記第1のトレイ選択手段に伝達する第3の中間ギヤ
    と、前記第2のギヤと噛み合ってその駆動力を前記第2
    のトレイ選択手段に伝達する第2の中間ギヤと、前記第
    1のギヤと噛み合ってその駆動力を前記第3の中間ギヤ
    を介して前記第1のトレイ選択手段に伝達する第1の中
    間ギヤとを備え、 前記第1のギヤは、前記第1の中間ギヤと噛み合う複数
    の歯から成る歯部と欠歯部とが連続して設けられている
    ギヤ群と、前記第1の中間ギヤと接しないギヤ離間部と
    から成り、 前記第1のギヤが前記ギヤ離間部として作用し、前記第
    2の中間ギヤが前記連続した欠歯部と接触状態を維持す
    ることで前記トレイホルダーを前記ディスク再生手段の
    位置に保持して、前記第3のギヤにより前記第3の中間
    ギヤを介して前記第1のトレイ選択手段を駆動すること
    により、前記トレイ選択決定手段によって前記新たに選
    択されたトレイの位置に、前記第1のトレイ移動手段を
    昇降移動させることを特徴とする請求項4に記載のディ
    スクローディング装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の中間ギヤ及び第2の中間ギヤ
    及び第3の中間ギヤは、それぞれ前記連続した欠歯部と
    の接触状態を維持する歯部において、歯先を延長して該
    連続した欠歯部に沿う形状としたことを特徴とする請求
    項5に記載のディスクローディング装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のトレイ移動手段は、第2の駆
    動源と噛み合う第4の中間ギヤと、該第4の中間ギヤよ
    りの駆動力を前記トレイに伝達する第1の中間伝達部材
    とを備え、前記第2のトレイ移動手段は、前記第2の駆
    動源と噛み合う第5の中間ギヤと、該第5の中間ギヤよ
    りの駆動力を前記トレイに伝達する第2の中間伝達部材
    とを備え、 前記第4の中間ギヤの駆動により前記トレイが装置内奥
    部側の所定位置に移動されたときに、該トレイと前記第
    1の中間伝達部材との連結を解除するとともに、該トレ
    イと前記第2の中間伝達部材とを連結し、 前記第5の中間ギヤの駆動により前記トレイが前記トレ
    イホルダー内に移動された後に、前記第2のトレイ選択
    手段により該トレイが昇降移動するときに、前記第2の
    中間伝達部材の移動を案内することを特徴とする請求項
    1に記載のディスクローディング装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の中間伝達部材は、前記第5の
    中間ギヤと噛み合う第6の中間ギヤと、該第6の中間ギ
    ヤのギヤ軸に嵌入されて前記トレイに設けられたラック
    に噛み合う第4のギヤとを備え、 前記第4のギヤは、前記第6の中間ギヤのギヤ軸に対し
    て回転方向に規制され、且つ該ギヤ軸の長手方向に対し
    て摺動自在に配されることを特徴とする請求項7に記載
    のディスクローディング装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の駆動源は、第2の回転体の側
    部に設けられて第7の中間ギヤと噛み合う第7のギヤ
    と、該第2の回転体の側部に設けられて前記第5の中間
    ギヤと噛み合う第6のギヤと、該第2の回転体の側部に
    設けられて前記第5の中間ギヤと噛み合って前記第7の
    中間ギヤを介して前記第1のトレイ移動手段を駆動する
    第5のギヤとを備え、 前記第5のギヤ及び第6のギヤにより前記第1のトレイ
    移動手段を駆動し、前記トレイ選択決定手段によって選
    択されたトレイを前記トレイ収納部より前記トレイホル
    ダーへと移動し、 該選択されたトレイが前記ディスク再生手段に位置する
    ときに、前記第7のギヤにより前記第1のトレイ移動手
    段を駆動し、前記トレイ選択決定手段によって新たに選
    択されたトレイをディスクの着脱を行う位置へと移動す
    ることを特徴とする請求項7に記載のディスクローディ
    ング装置。
  10. 【請求項10】 前記第5のギヤ及び第6のギヤ及び第
    7のギヤ各々は、保持面部を有する保持層と、端部のみ
    歯厚の大きいギヤ群を有する第1のギヤ層と、端部のみ
    が欠歯であって前記第1のギヤ層のギヤ群と同位相のギ
    ヤ群を有する第2のギヤ層とより成り、 前記第4の中間ギヤ及び第5の中間ギヤ及び第7の中間
    ギヤは、それぞれ前記第5のギヤ及び第6のギヤ及び第
    7のギヤ各々における、前記保持層の保持面部に沿う被
    保持面部を有する被保持層と、前記第1のギヤ層のギヤ
    群に噛み合うギヤ群を有する第3のギヤ層と、前記第2
    のギヤ層のギヤ群に噛み合って前記第3のギヤ層のギヤ
    群と同位相のギヤ群を有する第4のギヤ層とより成るこ
    とを特徴とする請求項9に記載のディスクローディング
    装置。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2のトレイ選択手段を
    駆動する第1の駆動源と、前記第1及び第2のトレイ移
    動手段を駆動する第2の駆動源とを、前記トレイ収納部
    の下部に配置することを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスクローディング装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のトレイ選択手段は、前記ト
    レイホルダーに設けられたラックと噛み合って第1の駆
    動源よりの駆動力を伝達する、第8のギヤを有すること
    を特徴とする請求項1に記載のディスクローディング装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第8のギヤと同軸に組み合わされ
    且つバネにより連結されることにより前記第1の駆動源
    よりの駆動力を該第8のギヤに伝達する第9のギヤを備
    え、前記トレイホルダーが前記ディスク再生手段へと下
    降した後、更に駆動力が加わったときに前記第9のギヤ
    が前記バネによる付勢力に抗して回転することを特徴と
    する請求項12に記載のディスクローディング装置。
  14. 【請求項14】 前記第8のギヤと第9のギヤとの間
    の、前記バネによる付勢方向への当接位置を調整する調
    整部材を設けたことを特徴とする請求項13に記載のデ
    ィスクローディング装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のトレイ選択手段を駆動する
    中間ギヤにロック部材を設け、前記トレイホルダーに支
    持部材を設けて、該トレイホルダーが前記ディスク再生
    手段に位置するとき、前記ロック部材が前記支持部材と
    係合するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    ディスクローディング装置。
  16. 【請求項16】 前記トレイホルダーに、装置筐体のガ
    イド溝に沿うことにより該トレイホルダーの昇降移動を
    ガイドするボスを設け、該ボスは前記トレイホルダーの
    重心位置及びディスクを載置した前記トレイと該トレイ
    ホルダーとを含んだ重心位置より、オフセットした位置
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のデ
    ィスクローディング装置。
  17. 【請求項17】 前記トレイに設けたラック及び凹部
    と、 該ラックと噛み合う第10のギヤと、 前記凹部に挿入されて前記トレイをロックするロックレ
    バーと、 前記第10のギヤを保持する保持部及び前記ロックレバ
    ーを作動する作動部を有し、昇降移動可能なギヤカバー
    と、 を備え、 前記トレイ収納部に重畳された前記各トレイは、前記ギ
    ヤカバーが昇降移動して前記第10のギヤが前記ラック
    と噛み合うときに、前記作動部により前記ロックレバー
    が前記凹部から抜き去られ、該トレイのロックが解除さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のディスクローデ
    ィング装置。
  18. 【請求項18】 前記トレイに、該トレイに載置された
    ディスクを支持するディスク支持部材を設け、該トレイ
    が前記ディスク再生手段へと移動したときに、前記ディ
    スク支持部材が装置筐体に設けられた支持解除部材と係
    合し、前記ディスクの支持を解除することを特徴とする
    請求項1に記載のディスクローディング装置。
  19. 【請求項19】 装置筐体と前記トレイホルダーとの間
    に、該トレイホルダーの昇降移動に伴って回動し、前記
    トレイに載置されたディスクの脱落を防止するディスク
    脱落防止部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のディスクローディング装置。
  20. 【請求項20】 前記トレイ収納部に、前記トレイの移
    動をガイドするトレイガイド部を各段に設け、該各トレ
    イガイド部は、その下段のトレイに載置されたディスク
    を、該トレイとの間で挟持することを特徴とする請求項
    1に記載のディスクローディング装置。
  21. 【請求項21】 前記トレイホルダーは、ディスクを載
    置した前記トレイを収容したときに該トレイから該ディ
    スクがずれることを防止するディスクずれ防止部材を有
    することを特徴とする請求項1に記載のディスクローデ
    ィング装置。
  22. 【請求項22】 装置筐体上部にディスク解離部を設
    け、前記トレイホルダーに、ディスクの再生中に該ディ
    スクを保持するディスク押さえ部材を備え、前記トレイ
    ホルダーが最上部まで上昇移動したときに、前記ディス
    ク押さえ部材に固着した前記ディスクの上面に、前記デ
    ィスク解離部が当接することにより、該ディスク押さえ
    部材から該ディスクを解離させることを特徴とする請求
    項1に記載のディスクローディング装置。
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