JP2002267767A - シート検知装置 - Google Patents

シート検知装置

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JP2002267767A JP2001068474A JP2001068474A JP2002267767A JP 2002267767 A JP2002267767 A JP 2002267767A JP 2001068474 A JP2001068474 A JP 2001068474A JP 2001068474 A JP2001068474 A JP 2001068474A JP 2002267767 A JP2002267767 A JP 2002267767A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子と受光素子による用紙検知におい
て、検知応答速度を高める。 【解決手段】 発光素子130と、発光素子130が発
した光を受光する受光素子140と、受光素子が光を受
光したことに応じて、発光素子と受光素子間の光路上に
シートがないと検知するCPUと、受光素子140の近
傍に設けられた補助発光素子190を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光手段と受光手
段によりシートを検知するシート検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用紙検出するためのセンサとし
て、搬送路上に設けられた部材が用紙によって押され、
部材の端部がフォトインタラプタ等の検出部品の光路を
遮ることによって用紙の選出を行う、メカフラグ式のセ
ンサが知られている。ところが、このセンサは、用紙が
なくなった場合に部材が元の位置に戻るまでに時間がか
かってしまうといった、センサとしての応答性が良くな
いという問題があった。
【0003】これに対し、発光素子と受光素子を別々に
設けて、その間を用紙が遮ることによって用紙の有無を
検出する光学式のセンサが知られている。センサの応答
性はメカフラグ式と比較すると格段に良くなるが、厳密
には受光素子等の応答時間が多少あり、より高精度に検
出タイミングが求められる場合には問題となってくる。
【0004】また、発光素子をパルス点灯させ、そのタ
イミングに同期して受光レベルを検出するパルス変調方
式の光学式センサも知られている。このセンサの利点と
しては、発光素子の点灯時間が減ることによる発光素子
の高寿命化、受光側の回路に周波数フィルタを設けるこ
とで外乱光の除去が可能となる、の二点が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記と
同様に受光素子の応答性が悪く、立上がり途中で検出タ
イミングが来てしまう場合も考えられ、このようなセン
サの効率が悪くなるといった問題がある。更に、効率の
悪さを補う為に、発光素子の発光量を大きくすると、消
費電力が大きくなるという問題にもつながる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
め、本発明は、発光手段と、前記発光手段が発した光を
受光する受光手段と、前記受光手段が光を受光したこと
に応じて、前記発光手段と前記受光手段間の光路上にシ
ートがないと検知する検知手段と、前記受光手段の近傍
に設けられた補助発光手段とを有することを特徴とする
シート検知装置を提供するものである。
【0007】また、本発明は、発光手段と、シートから
反射した前記発光手段からの光を受光する受光手段と、
前記受光手段が光を受光したことに応じて、前記発光手
段と前記受光手段間の光路上にシートがあると検知する
検知手段と、前記受光手段の近傍に設けられた補助発光
手段と、を有することを特徴とするシート検知装置を提
供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、本発明における第1の実施
形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態
を示すブロック図である。同図において、用紙検出セン
サは発光素子130と受光素子140及び補助発光素子
190によって構成される。発光素子はLEDによって
構成され、受光素子及び補助発光素子はフォトトランジ
スタによって構成される。この点については後述する第
2及び第3の実施形態においても同様である。用紙20
0は発光素子130から受光素子140までの光軸を遮
る。
【0009】図2は本発明の第10の実施形態における
センサの配置図である。発光素子130はプリント基板
210に、受光素子140及び補助発光素子190はプ
リント基板201に実装されている。202、203は
用紙搬送ガイドでその間を用紙200が通過する。図2
では、用紙200は左側から右側に向かって通過する。
発光素子130から出力された光は用紙搬送ガイド20
2のスリット204、及び、用紙搬送ガイド203のス
リット205を通って受光素子140に入射する。
【0010】尚、207、208はセンサフードであ
り、発光素子130、及び、受光素子140を固定す
る。センサフード208の図中Aの部分は穴が開いてお
り、補助発光素子190からの光が受光素子140に入
射されるようになっているが、フード220あるいはシ
ート搬送装置の筐体により外部からの光の入射を防止し
ている。
【0011】図1において、100は本センサの状態を
制御するCPU、110はD/Aコンバータであり、C
PU100からの制御データにより発光素子130の光
量を可変にする。120はD/Aコンバータからの出力を
電流に変換する電圧電流変換回路(以降、V/I変換回
路と呼ぶ)である。
【0012】150は受光素子140からの光電電流を
電圧に変換する電流電圧変換回路(以降、I/V変換回
路と呼ぶ)、160は電流電圧変換回路からの出力を増
幅する増幅回路、170は補助発光素子190の発光に
よる出力分をオフセットするオフセット回路、180は
出力電圧をデジタルに変換するA/Dコンバータであ
る。CPU100はA/Dコンバータ180の出力に基
づいて、センサに用紙が掛かっているか、否かを判定す
る。90はD/Aコンバータ110の設定値を記憶して
いる不揮発メモリ(EEPROM)である。
【0013】図3は図1に示したI/V変換回路150
の具体例の一つを示す図であり、演算増幅回路を用いた
周知の電流電圧回路で実現されている。受光素子80に
光が入射すると図3の矢印92の方向に電流が流れ、出
力電圧V3は上昇する。
【0014】図4は図1に示した増幅回路160の具体
例の一つを示す図であり、演算増幅器を用いた回路で実
現されている。図4に於いて、51、52は増幅度を決
定する抵抗(抵抗値をそれぞれR51、R52とする)
であり、出力電圧Voutと入力Vinの関係は周知の
通り、下記の式で表される。
【0015】 Vout=R51/(R51+R52)×Vin 次に、補助発光素子190による効果について説明す
る。図5に受光素子130(本実施形態ではフォトトラ
ンジスタ)のコレクタ電流Icに対するスイッチング時
間の特性を示す。図5から分かるように、コレクタ電流
が大きくなるとスイッチング時間が短くなる。つまり、
予めコレクタ電流をある程度流しておけば、そこからの
立上がり時間を短縮することができる。
【0016】本実施形態ではこのことを利用して、補助
発光素子190を設け、シート搬送装置の動作中は常時
点灯させるようにしている。但し、単に補助発光素子を
点灯させているだけでは、実際に受光素子140が光を
検知していない場合(用紙がある場合)にも出力電圧が
生じてしまうため、オフセット回路170にてその分を
補正している。
【0017】図6に、従来までの補助発光素子を設けな
い場合の出力電圧の波形と、本実施形態における出力電
圧の波形を示す。a)は従来の構成における出力電圧の
波形であり、b)は本実施形態における出力電圧の波形
である。従来と比較して出力電圧の波形の立下り時間、
立下り時間が短かくなり、センサとしての応答性が改善
されている。
【0018】次に本発明における第2の実施形態につい
て説明する。本発明の第2の実施形態は、前述の第1の
実施形態に対して、発光素子及び受光素子を同一面側に
配置し、対向する位置に導光体を設け、用紙が2本の光
路を遮るように構成されたものである。この利点は、第
1の実施形態に比べ、用紙の有無での出力の比を大きく
とれることにある。
【0019】図7は本発明の第2の実施形態を示すブロ
ック図である。図1と共通するものには図1と同じ符号
を付してある。同図において、用紙検出センサは発光素
子330と受光素子340及び補助発光素子390、発
光素子330と受光素子340に対向する位置に配置さ
れる導光体250によって構成される。用紙400は紙
面の手前側から奥側に向かって通過し、発光素子330
から導光体250までの光軸251、及び、導光体25
0から受光素子340までの光軸252を遮る。
【0020】図8は本発明の第1の実施形態におけるセ
ンサの配置図である。発光素子330及び受光素子34
0及び補助発光素子390はプリント基板401に実装
されている。402、403は用紙搬送ガイドでその間
を用紙400が通過する。図7では、用紙400は紙面
の手前側から奥側に向かって通過する。発光素子330
から出力された光は用紙搬送ガイド402の第1スリッ
ト404、及び、用紙搬送ガイド403の第1スリット
405を通って導光体250に入射する。
【0021】導光体250に入射した光は、導光体内の
反射面421、422で反射しながら導光体内を通過
し、用紙搬送ガイド403の第2スリット406、用紙
搬送ガイド402の第2スリット407を通って受光素
子340に入射する。
【0022】尚、408はセンサフードであり、発光素
子130、及び、受光素子140を固定する。センサフ
ード408の図中のPの部分は穴が開いており、補助発
光素子390からの光が受光素子340に入射されるよ
うになっているが、フード420あるいはシート搬送装
置の筐体により外部からの光の入射を防止している。
【0023】次に、本発明における第3の実施形態につ
いて説明する。図9は本発明の第3の実施形態を示すブ
ロック図である。同図において、用紙検出センサは発光
素子530と受光素子540及び補助発光素子590、
発光素子530と受光素子540の上面に配置されるプ
リズム450によって構成される。用紙600はプリズ
ム450の上面に載置される。発光素子530からの光
がプリズム450に入射して偏向され、用紙600に到
達し、用紙600で光が反射した後、再度プリズムを通
って、受光素子540に入射される。
【0024】図10は本発明の第3の実施形態における
センサの配置図である。発光素子530及び受光素子5
40及び補助発光素子590はプリント基板501に実
装されている。図10では、用紙600はプリズム45
0の上面に載置される。プリズム450は、発光素子5
30からの光が用紙600に反射して受光素子540に
入射するように形状がつくられている。発光素子530
から出力された光はプリズム450に入射し、プリズム
下面504またはプリズム450上面にて屈折し、用紙
600に照射される。用紙600にて反射した光は再度
プリズム450を通り、受光素子540に入射する。
【0025】尚、508はセンサフードであり、発光素
子530、及び、受光素子540を固定する。センサフ
ード508の図中のSの部分は穴が開いており、補助発
光素子590からの光が受光素子540に入射されるよ
うになっているが、フード420あるいはシート搬送装
置の筐体により外部からの光の入射を防止している。
【0026】図9において、500は本センサの状態を
制御するCPU、510はD/Aコンバータであり、C
PU500からの制御データにより発光素子530の光
量を可変にする。505は発振回路であり、発光素子5
30をパルス点灯するために用いられる。520はD/
Aコンバータからの出力を電流に変換する電圧電流変換
回路(以降、V/I変換回路と呼ぶ)である。
【0027】550は受光素子540からの光電電流を
電圧に変換する電流電圧変換回路(以降、I/V変換回
路と呼ぶ)、560は電流電圧変換回路からの出力を増
幅する増幅回路、570はパルス点灯を行っている発光
素子530以外の、異なる周波数成分の出力(太陽光、
白熱灯等の外乱光)を取り除くフィルタ回路である。補
助発光素子590による出力電圧もフィルタ回路570
にてキャンセルされる。501は発振回路505のパル
スに同期して出力電圧のサンプリングを行うサンプリン
グ回路である。また、502は出力電圧をデジタルに変
換するA/Dコンバータである。CPU500はA/D
コンバータ502の出力に基づいて、センサに用紙が掛
かっているか、否かを判定する。490はD/Aコンバ
ータ510の設定値を記憶している不揮発メモリ(EE
PROM)である。
【0028】次に、補助発光素子590による効果につ
いて説明する。受光素子540(本実施形態ではフォト
トランジスタ)は第1の実施形態の受光素子130と同
様であり、その特性は図5に示される。本図からも分か
るように、受光素子のコレクタ電流が大きくなるとスイ
ッチング時間が短くなる。つまり、予めコレクタ電流を
ある程度流しておけば、そこからの立上がり時間を短縮
することができる。
【0029】本実施形態ではこのことを利用して、補助
発光素子590を設け、装置の動作中は常時点灯させる
ようにして出力の応答性を改善している。但し、単に補
助発光素子を点灯させているだけでは、実際に受光素子
540が反射光を検知していない場合(用紙がない場
合)にも出力電圧が生じてしまうため、フィルタ回路5
70にて直流成分をキャンセルしている。
【0030】図11に、発光側のパルス波形と、従来ま
での補助発光素子を設けない場合の出力電圧の波形と、
本実施形態における出力電圧の波形を示す。a)は発光
素子530のパルス点灯波形、b)は従来の構成におけ
る出力電圧の波形であり、c)はサンプリング回路50
1における出力のサンプリングタイミングを表す波形、
d)は本実施形態における出力電圧の波形である。従来
と比較して出力電圧の波形の立下り時間、立下り時間が
短かくなっており、波形b)では立上がり途中にサンプ
リングのタイミングが来てしまうのに対し、d)では完
全に立ち上がった後にサンプリングのタイミングが来て
いる。よって、従来例ではその欠点を改善するために発
光素子の発光量を大きくして対応するが、消費電流が大
きくなってしまうのと、発光素子の寿命が短くなるとい
う欠点がある。これに対し、本実施形態では発光量を大
きくすることなく出力波形の応答性を改善できる。
【0031】図12は第3の実施形態のセンサを複写装
置の原稿給送装置に設ける場合の、センサの設置位置を
示す図である。800は原稿を読み取るスキャナ、70
0はスキャナ800のプラテンガラス810に原稿を給
送する原稿給送装置である。710は原稿600をユー
ザが載置するための原稿トレイ、720は給送された原
稿を排出するための排出トレイである。第3の実施形態
のセンサ対は740及び730の2箇所にそれぞれ設け
られる。センサ740及び730により原稿の有無及び
原稿のサイズを検知する。また、センサ740は最終原
稿の後端がセンサ740を抜けたことを検知する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光手段と、前記発光手段が発した光を受光する受光手
段と、前記受光手段が光を受光したことに応じて、前記
発光手段と前記受光手段間の光路上にシートがないと検
知する検知手段と、前記受光手段の近傍に設けられた補
助発光手段とを有するので、シート検知の応答速度を高
めることができる。
【0033】また、本発明によれば、発光手段と、シー
トから反射した前記発光手段からの光を受光する受光手
段と、前記受光手段が光を受光したことに応じて、前記
発光手段と前記受光手段間の光路上にシートがあると検
知する検知手段と、前記受光手段の近傍に設けられた補
助発光手段と、を有するので、シート検知の応答速度を
高めることができる。
【0034】また、シート搬送装置の動作中は補助発光
手段を常時点灯することによって、センサ回路応答性が
改善され、検出精度を高めることが可能となる。また、
パルス変調方式の光学式センサにおいては、効率のよい
用紙センサを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるブロック図である。
【図2】第1の実施形態におけるセンサ配置図である。
【図3】第1の実施形態におけるI/V変換回路の具体
例である。
【図4】第1の実施形態における増幅回路の具体例であ
る。
【図5】第1の実施形態における受光素子のスイッチン
グ特性を示すグラフである。
【図6】第1の実施形態における出力電圧波形を示す図
である。
【図7】第2の実施形態におけるブロック図である。
【図8】第2の実施形態におけるセンサ配置図である。
【図9】第3の実施形態におけるブロック図である。
【図10】第3の実施形態におけるセンサ配置図であ
る。
【図11】第3の実施形態における出力電圧波形を示す
図である。
【図12】第3の実施形態のセンサを原稿給送装置に設
ける場合のセンサの設置位置を示す図である。
【符号の説明】
130 発光素子 140 受光素子 190 補助発光素子 200 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01J 1/02 G01V 9/04 K Fターム(参考) 2G065 AB16 AB28 BA07 BC04 BC13 BC28 BC33 BC35 DA15 DA20 3F048 AA01 AB01 BB07 DA06 DC12 5F089 BB02 BB04 BC02 BC22 CA11 CA17 FA05 FA06 5G055 AA04 AB01 AC01 AD01 AD04 AD08 AD22 AE47 AE48 AG17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光手段と、 前記発光手段が発した光を受光する受光手段と、 前記受光手段が光を受光したことに応じて、前記発光手
    段と前記受光手段間の光路上にシートがないと検知する
    検知手段と、 前記受光手段の近傍に設けられた補助発光手段と を有することを特徴とするシート検知装置。
  2. 【請求項2】 前記シート検知装置はシート搬送装置に
    設けられ、前記補助発光手段は前記シート搬送装置の動
    作中は常時点灯していることを特徴とする請求項1記載
    のシート検知装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記補助発光手段が発
    した光を前記受光手段が受光した受光レベルの分を補正
    することを特徴とする請求項1記載の用紙センサ。
  4. 【請求項4】 発光手段と、 シートから反射した前記発光手段からの光を受光する受
    光手段と、 前記受光手段が光を受光したことに応じて、前記発光手
    段と前記受光手段間の光路上にシートがあると検知する
    検知手段と、 前記受光手段の近傍に設けられた補助発光手段と、を有
    することを特徴とするシート検知装置。
  5. 【請求項5】 前記発光手段は前記駆動手段によって周
    期的に点灯・消灯を繰り返し、前記検出手段は、前記発
    光手段の発光する周期に同期して検出を行うことを特徴
    とする請求項4記載のシート検知装置。
  6. 【請求項6】 前記補助発光手段は、前記シート検知装
    置はシート搬送装置に設けられ、前記シート搬送装置の
    動作中は常時点灯していることを特徴とする請求項4記
    載のシート検知装置。
  7. 【請求項7】 前記検知手段は、前記補助発光手段が発
    した光を前記受光手段が受光した受光レベルの分を補正
    することを特徴とする請求項4記載のシート検知装置。
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