JP2002260417A - 車両用前照灯 - Google Patents
車両用前照灯Info
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Abstract
灯室内の温度上昇を助長することなく、また灯具配光性
能を犠牲にすることなく、点灯回路ユニットをランプボ
ディに取付可能とする。 【解決手段】 点灯回路ユニット30を、比較的広い取
付スペースを確保可能なランプボディ12における車幅
方向内側の側面壁12dの外面に取り付ける。これによ
り、放電バルブ18Aの点灯に伴って点灯回路ユニット
30で発生する熱を、該点灯回路ユニット30の上方あ
るいは側方へ放散させ、灯室40内の温度上昇を効果的
に抑制する。また、点灯回路ユニット30から延出する
給電コード26をリフレクタ16の反射面背面部16f
に沿って這い回すことにより、従来のように給電コード
26の這い回しのためにランプボディ12とリフレクタ
16との間に大きなクリアランスを確保する必要をなく
し、このためにリフレクタ16のサイズが縮小されてし
まうのを回避する。
Description
えた車両用前照灯に関するものであり、特に、その点灯
回路ユニットのランプボディへの取付構造に関するもの
である。
ら、近年、車両用前照灯の光源としても採用されるよう
になってきている。このような車両用前照灯において
は、放電バルブに高電圧を印加してこれを点灯させるた
めの点灯回路ユニットを設けることが必要となる。
前照灯においては、点灯回路ユニットがランプボディの
後面壁に取り付けられた構成も提案されていたが、一般
的には、図4に示すように、点灯回路ユニット130の
取付スペースを比較的確保しやすいランプボディ112
の下面壁112cに点灯回路ユニット130が取り付け
られた構成となっている。
来の車両用前照灯においては、次のような問題が生じて
いる。
プボディ112の下面壁112cに取り付けられている
と、放電バルブ118の点灯に伴って点灯回路ユニット
130で発生する熱は、その大半が上方へ放散されてし
まい、放電バルブ118の点灯により加熱される灯室1
40の温度上昇を助長してしまうという問題がある。
タ116は、その下端部に下面壁116cが形成された
構成となっているが、点灯回路ユニット130がランプ
ボディ112の下面壁112cに取り付けられる場合に
は、この下面壁112cとリフレクタ116の下面壁1
16cとの間に、点灯回路ユニット130と放電バルブ
118とを接続する給電コード126およびバルブソケ
ット124を這い回すためのクリアランスを確保する必
要があるので、リフレクタ116のサイズをある程度小
さくすることを余儀なくされ、その分だけ灯具配光性能
が犠牲になってしまうという問題もある。
れたものであって、放電バルブを備えた車両用前照灯に
おいて、灯室内の温度上昇を助長することなく、また灯
具配光性能を犠牲にすることなく、点灯回路ユニットを
ランプボディに取り付けることができる車両用前照灯を
提供することを目的とするものである。
ニットのランプボディへの取付位置に工夫を施すことに
より、上記目的達成を図るようにしたものである。
は、放電バルブと、この放電バルブを支持するリフレク
タと、このリフレクタを収容するランプボディと、この
ランプボディの前端開口部に取り付けられた透明カバー
と、上記放電バルブを点灯させる点灯回路ユニットと、
を備えてなる車両用前照灯において、上記点灯回路ユニ
ットが、上記ランプボディにおける車幅方向内側の側面
壁の外面に取り付けられている、ことを特徴とするもの
である。
ィにおける車幅方向内側の側面壁の外面に取り付けられ
たものであれば、その具体的形状やランプボディに対す
る取付姿勢等は特に限定されるものではない。
係る車両用前照灯は、放電バルブを備えた構成となって
いるが、この放電バルブを点灯させる点灯回路ユニット
が、ランプボディにおける車幅方向内側の側面壁の外面
に取り付けられているので、次のような作用効果を得る
ことができる。
ィの側面壁に取り付けることにより、放電バルブの点灯
に伴って点灯回路ユニットで発生する熱を、該点灯回路
ユニットの上方あるいは側方へ放散させることができ、
これにより灯室内の温度上昇を効果的に抑制することが
できる。
れる側面壁は、下面壁のようにリフレクタの後頂部に比
較的近い位置から反射面を大きく切り取るように形成さ
れることはなく、リフレクタの後頂部からかなり前方に
離れた位置から反射面を小さく切り取るように形成され
る。したがって、点灯回路ユニットをランプボディの車
幅方向内側の側面壁に取り付けるようにすれば、点灯回
路ユニットから延出する給電コードをリフレクタの反射
面背面部に沿って這い回すことが可能となる。この反射
面背面部とランプボディの側面壁および後面壁との間に
は、リフレクタを傾動させるためのエイミング構造が設
けられるため、比較的大きいクリアランスが元々確保さ
れている。このため、従来のようにランプボディの下面
壁に点灯回路ユニットを取り付けた場合のように、給電
コードの這い回しのためにランプボディとリフレクタと
の間に大きなクリアランスを確保する必要はなくなる。
したがって、リフレクタのサイズが給電コードの這い回
しのために縮小されてしまうのを未然に回避することが
できる。
カバーが車幅方向外側へ向けて後方側へある程度傾斜し
ているので、ランプボディの前端開口部も車幅方向外側
へ向けて後方側へある程度傾斜したものとなる。このた
め、ランプボディの側面壁は、車幅方向内側の側面壁が
車幅方向外側の側面壁に比して大きな面積を有するもの
となる。この点、本願発明においては車幅方向内側の側
面壁の外面に点灯回路ユニットが取り付けられているの
で、比較的広い取付スペースを確保することが可能であ
る。
を備えた車両用前照灯において、灯室内の温度上昇を助
長することなく、また灯具配光性能を犠牲にすることな
く、点灯回路ユニットをランプボディに取り付けること
ができる。
ルブを支持する第1リフレクタ部と、この放電バルブ以
外の光源バルブを支持する第2リフレクタ部とが上下2
段で設けられてなる構成とすれば、ランプボディの側面
壁の高さ寸法を大きく確保することができるので、点灯
回路ユニットの取付スペースを一層拡大することができ
る。しかも、点灯回路ユニットから延出する給電コード
を、第1リフレクタ部の反射面背面部と第2リフレクタ
部の反射面背面部との間に形成される凹部に沿って這い
回すことが可能となるので、灯室内のスペースを有効に
活用して灯具のコンパクト化を図ることができる。
端開口部が車幅方向外側へ向けて後方側へ大きく回り込
むように形成されている場合には、ランプボディの車幅
方向外側の側面壁は存在しないか非常に狭いものとな
り、またランプボディの下面壁は楔形に近い形状となる
ので、本願発明のように点灯回路ユニットを車幅方向内
側の側面壁に取り付ける構成とすることが特に効果的で
ある。ここで「車幅方向外側へ向けて後方側へ大きく回
り込む」とは、具体的には、ランプボディの前端開口部
の車幅方向外側の端部が放電バルブの放電発光部よりも
後方側に位置していることを意味するものである。
ィの側面壁の外面に取り付けるようにした場合には、点
灯回路ユニットを覆うユニットカバーを該側面壁の外面
に取り付けることが防水性および防塵性を高める上から
好ましい。その際、ユニットカバーを側面壁の上下両端
部近傍部位において該側面壁にネジ止め固定することに
よりユニットカバーの取付けを行うようにすれば、ラン
プボディの側面壁における点灯回路ユニットの取付部周
辺の強度を高めることができる。
面壁とのシール面は、鉛直面に沿ったものあるいはこれ
に近いものとなるので、たとえユニットカバー内に水が
入ったとしても、自然排水により容易にユニットカバー
外へ水を排出することができ、これによりユニットカバ
ーの防水構造を簡略化することができる。
実施の形態について説明する。
用前照灯を示す正面図であり、図2および3は、図1の
II-II 線断面図およびIII 方向矢視図である。
る車両用前照灯10は、ランプボディ12と、その前端
開口部12aに取り付けられた素通し状の透明カバー1
4とで形成される灯室40内に、リフレクタ16が図示
しないエイミング構造を介して上下方向および左右方向
に傾動可能に設けられてなっている。そして、上記灯室
40内におけるリフレクタ16の前方には、その開口周
縁形状に沿ってエクステンションリフレクタ22が設け
られている。
長矩形状の第1リフレクタ部16Aと第2リフレクタ部
16Bとが上下2段で配置されてなっている。
電バルブ(メタルハライドバルブ)18Aと、この放電
バルブ18Aの前方を覆うシェード20Aとが支持され
ている。この第1リフレクタ部16Aの反射面16Aa
は、前後方向に延びる光軸Ax1を中心軸とする回転放
物面上に複数の反射素子が形成されてなり、放電バルブ
18Aからの光を前方に拡散偏向反射させてロービーム
用の配光パターンでビーム照射を行うようになってい
る。
は、ハロゲンバルブ(H4バルブ)18Bと、このハロ
ゲンバルブバルブ18Bの前方を覆うシェード20Bと
が支持されている。この第2リフレクタ部16Bの反射
面16Baは、前後方向に延びる光軸Ax2を中心軸と
する回転放物面上に複数の反射素子が形成されてなり、
ハロゲンバルブ18Bからの光を前方に拡散偏向反射さ
せてハイビーム用の配光パターンまたはフォグランプ用
の配光パターンでビーム照射を行うようになっている。
b、下面壁16cおよび左右1対の側面壁16d、16
eが形成されている。上面壁16bおよび下面壁16c
は、リフレクタ16の後頂部に比較的近い位置から反射
面16Aa、16Baを各々大きく切り取るように形成
されているが、側面壁16d、16eは、リフレクタ1
6の後頂部から前方にかなり離れた位置から反射面16
Aa、16Baを小さく切り取るように形成されてい
る。
後方側へ大きく回り込むように形成されており、これに
伴い、ランプボディ12の前端開口部12aも、車幅方
向外側へ向けて後方側へ大きく回り込むように形成され
ており、該前端開口部12aの車幅方向外側の端部は放
電バルブ18Aの放電発光部18Aaよりも後方側に位
置している。このため、ランプボディ12の車幅方向内
側には前後方向の奥行き寸法が比較的大きい側面壁12
dが形成されているが、ランプボディ12の車幅方向外
側には側面壁が形成されていない。
リフレクタ部16A、16Bが上下2段で配置されたリ
フレクタ16を収容する必要上、その側面壁12dおよ
び後面壁12bの高さ寸法が比較的大きい値に設定され
ている。ランプボディ12の後面壁12bには、放電バ
ルブ18Aおよびハロゲンバルブ18Bを交換するため
のバルブ交換用開口部12iが形成されており、このバ
ルブ交換用開口部12iにはバックカバー28が取り付
けられている。
および給電コード26を介して点灯回路ユニット30に
接続されている。この点灯回路ユニット30は、始動回
路および安定回路が薄い直方体形状のケースに収容され
てなり、ランプボディ12における車幅方向内側の側面
壁12dの外面に縦長配置で取り付けられている。この
取付けは、点灯回路ユニット30の後端面に形成された
上下1対のタブ30aを、側面壁12dに形成された上
下1対のボス12eに当接させてネジ42で締付け固定
することにより行われている。
の車幅方向外側の側面における上下方向略中心位置の後
端近傍部位から延出している。一方、ランプボディ12
の側面壁12dにおける上下方向略中心位置にはコード
挿通孔12fが形成されている。そして、点灯回路ユニ
ット30の取付けの際、給電コード26がバルブソケッ
ト24と共にコード挿通孔12fから灯室40内に挿入
され、バルブソケット24が放電バルブ18Aの後端部
に装着されるようになっている。このとき、給電コード
26は、灯室40内において、リフレクタ16の反射面
背面部16fに沿って這い回されることとなるが、コー
ド挿通孔12fはランプボディ12の側面壁12dにお
ける上下方向略中心位置に形成されているので、リフレ
クタ16における第1リフレクタ部16Aの反射面背面
部16Afと第2リフレクタ部16Bの反射面背面部1
6Bfとの間に形成される凹部に沿って給電コード26
の這い回しを行うことが可能である。
は、点灯回路ユニット30を覆う縦長矩形状のユニット
カバー32が取り付けられている。このユニットカバー
32の取付けは、該ユニットカバー32の周縁部全周に
わたって形成されたシール脚部32aを、側面壁12d
の外面に突出形成されたシール溝12gにガスケット3
4を介して挿入するとともに、ユニットカバー32の上
下両端部に形成された2対のタブ32bを、側面壁12
dの上下両端部近傍部位に形成された上下2対のボス1
2hに当接させてネジ44で締付け固定することにより
行われている。このユニットカバー32を取り付けるこ
とにより、コード挿通孔12f周辺の防水および防塵を
図るようになっている。なお、ユニットカバー32の下
端部における該ユニットカバー32のシール脚部32a
と側面壁12dのシール溝12gとのシール面近傍部位
には、排水用の孔(図示せず)が形成されている。
両用前照灯10は、放電バルブ18Aを備えた構成とな
っているが、この放電バルブ18Aを点灯させる点灯回
路ユニット30が、ランプボディ12における車幅方向
内側の側面壁12dの外面に取り付けられているので、
次のような作用効果を得ることができる。
ボディ12の側面壁12dに取り付けることにより、放
電バルブ18Aの点灯に伴って点灯回路ユニット30で
発生する熱を、該点灯回路ユニット30の上方あるいは
側方へ放散させることができ、これにより灯室40内の
温度上昇を効果的に抑制することができる。
側の側縁部に形成された側面壁16dは、該リフレクタ
16の後頂部からかなり前方に離れた位置から反射面1
6Aa、16Baを小さく切り取るように形成されたも
のであるので、点灯回路ユニット30から延出する給電
コード26をリフレクタ16の反射面背面部16fに沿
って這い回すことが可能となる。この反射面背面部16
fとランプボディ12の側面壁12dおよび後面壁12
bとの間には、リフレクタ16を傾動させるためのエイ
ミング構造が設けられるので、比較的大きいクリアラン
スが元々確保されている。このため、従来のようにラン
プボディ12の下面壁12cに点灯回路ユニット30を
取り付けた場合のように、給電コード26の這い回しの
ためにランプボディ12とリフレクタ16との間に大き
なクリアランスを確保する必要はなくなる。したがっ
て、リフレクタ16のサイズが給電コード26の這い回
しのために縮小されてしまうのを未然に回避することが
できる。
0は、透明カバー14およびランプボディ12の前端開
口部12aが車幅方向外側へ向けて後方側へ大きく回り
込むように形成されているため、ランプボディ12の車
幅方向外側の側面壁は形成されておらず、また、ランプ
ボディ12の下面壁12cは楔形に近い形状となってい
るが、車幅方向内側の側面壁12dを点灯回路ユニット
30の取付面とすることにより、比較的広い取付スペー
スを確保することができる。
内の温度上昇を助長することなく、また灯具配光性能を
犠牲にすることなく、点灯回路ユニット30をランプボ
ディ12に取り付けることができる。
6が、放電バルブ18Aを支持する第1リフレクタ部1
6Aとハロゲンバルブ18Bを支持する第2リフレクタ
部16Bとが上下2段で設けられた構成となっているの
で、ランプボディ12の側面壁12dの高さ寸法を大き
く確保することができ、このため点灯回路ユニット30
の取付スペースを一層拡大することができる。そしてこ
れにより点灯回路ユニット30を、ランプボディ12の
側面壁12dの外面に縦長配置で該側面壁12dの面内
に納めることができるので、灯具周辺の車体側の部材等
との干渉を効果的に回避することができる。しかも、点
灯回路ユニット30から延出する給電コード26を、第
1リフレクタ部16Aの反射面背面部16Afと第2リ
フレクタ部16Bの反射面背面部16Bfとの間に形成
される凹部に沿って這い回すことが可能となるので、灯
室40内のスペースを有効に活用して灯具のコンパクト
化を図ることができる。
灯回路ユニット30を覆うユニットカバー32がランプ
ボディ12の側面壁12dの外面に取り付けられてお
り、その際、このユニットカバー32が側面壁12dの
上下両端部近傍部位において該側面壁12dにネジ止め
固定されているので、側面壁12dにおける点灯回路ユ
ニット30の取付部周辺の強度を高めることができる。
しかも、側面壁12dの外面には、点灯回路ユニット3
0を囲むようにしてシール溝12gが突出形成されてい
るので、側面壁12dの剛性を高めることもできる。
12の側面壁12dとのシール面は、略鉛直面に沿った
ものとなるので、たとえユニットカバー32内に水が入
ったとしても、自然排水により容易にユニットカバー3
2外へ水を排出することができ、これによりユニットカ
バー32の防水構造を簡略化することができる。
す正面図
Claims (4)
- 【請求項1】 放電バルブと、この放電バルブを支持す
るリフレクタと、このリフレクタを収容するランプボデ
ィと、このランプボディの前端開口部に取り付けられた
透明カバーと、上記放電バルブを点灯させる点灯回路ユ
ニットと、を備えてなる車両用前照灯において、 上記点灯回路ユニットが、上記ランプボディにおける車
幅方向内側の側面壁の外面に取り付けられている、こと
を特徴とする車両用前照灯。 - 【請求項2】 上記リフレクタが、上記放電バルブを支
持する第1リフレクタ部と、上記放電バルブ以外の光源
バルブを支持する第2リフレクタ部とが上下2段で配置
されてなる、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前
照灯。 - 【請求項3】 上記ランプボディの前端開口部が、車幅
方向外側へ向けて後方側へ大きく回り込むように形成さ
れている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車
両用前照灯。 - 【請求項4】 上記車幅方向内側の側面壁の外面に、上
記点灯回路ユニットを覆うユニットカバーが取り付けら
れており、このユニットカバーの取付けが、上記側面壁
の上下両端部近傍部位において該ユニットカバーを上記
側面壁にネジ止め固定することにより行われている、こ
とを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用前照
灯。
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