JP2002256626A - 引寄せ金物 - Google Patents

引寄せ金物

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JP2002256626A JP2001060395A JP2001060395A JP2002256626A JP 2002256626 A JP2002256626 A JP 2002256626A JP 2001060395 A JP2001060395 A JP 2001060395A JP 2001060395 A JP2001060395 A JP 2001060395A JP 2002256626 A JP2002256626 A JP 2002256626A
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Hiroki Kanai
宏樹 金井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一方の長尺材に対する固定用ボルトの貫通位
置を変えることなく、係合部材を筋交いなど他部材と干
渉し合わない位置へ適宜ずらして設置することができ、
係合金物の変形や破断を防止できる引寄せ金物の提供。 【解決手段】 引き寄せボルト6と係合金物5及び複数
の固定用ボルト14を備える。係合金物5は、筒部15
と、その背面を一側方に延長した取付け部16から成
る。取付け部16に固定用ボルト14を挿通する長孔1
8を筒部15の内外に亘って形成し、長孔18と一致す
る筒部14の側面に、固定用ボルト14の頭部20が通
過可能な窓孔21を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は柱や梁を他の構成
部材へ緊結するための建築用金物に関する。
【0002】
【従来の技術】木造軸組構造の住宅、パネル化工法住宅
あるいは2×4工法住宅などの木造住宅では、基礎と土
台との緊結の他に、土台と柱の緊結、柱と梁あるいは筋
交いとの緊結など各部材相互間の緊結が重要であり、多
くの接合金物が用いられている。例えば、土台と柱の緊
結には、図1に示すような引寄せ金物1が用いられて来
た。符号2は布基礎、符号3は土台、符号4は柱であ
る。
【0003】引寄せ金物1は、係合金物5と引き寄せボ
ルト6及び取付けボルト7を主な構成要素としており、
係合金物5は、長方形の背板8とその前方に張り出すボ
ルト挿通部9を有する。この図で、取付けボルト7は座
金付きボルトであり、3本を用いている。また、土台3
は、下部を布基礎2に固定したアンカーボルト10を利
用して布基礎2の天端に固定してある。
【0004】引寄せ金物1は次のように用いられる。柱
4に横断孔を予め設けておき、その柱4を土台3の上面
に直立させる。土台3はあらかじめアンカーボルト10
によって布基礎2に固定し、また、引寄せボルト6を上
方へ貫通させてある。ついで、係合金物5のボルト挿通
部9に引寄せボルト6の突出部を挿通すると共に、背板
8を柱4の正面に当て付け、柱4の背面側から座金付き
の取付けボルト7を差し込んで背板8に貫通させ、その
正面側に取付けナット11をねじ込む。3本の取付けボ
ルト7について同様に取付け、各取付けナット11を強
く締め込んで、柱4に係合金物5を確実に固定する。そ
して、引寄せボルト6に引寄せナット12を取付け、こ
れをねじ込む。引寄せナット12を締め込むにしたがっ
て、柱4は土台3に対して強く(1〜2トン前後)引き寄
せられ、柱4と土台3が緊結される。
【0005】ところで、係合金物5を柱4の低い位置に
取付けると、柱4と土台3の角部に筋交いを配置すると
きには、前方に張り出している挿通部9が筋交いや筋交
い金物と干渉するので、これを避けて係合金物5を通常
よりも高い位置に固定する必要がある。しかし、係合金
物5の取付け位置が高いと引寄せボルトが長く、不安定
になって柱の上部が揺れやすい。また、係合金物を柱の
幅方向に移動して筋交いを避ける配置にすると取付けボ
ルト7が柱4の中心から外れた個所となり、柱4が割れ
易くなる。
【0006】さらに、木造住宅では、耐震構造として柱
など長尺材の引き抜き耐力を向上させることが重要であ
るが、上記の引き寄せ金物1では、地震により柱4が土
台3から引き抜かれようとするとき、構造上、引寄せナ
ット12による力の作用点と取付けボルト7による力の
作用点の間に前後方向の距離があり、また、生じるモー
メントの方向が1方向であるために、加えて、背板8が
平らな単なる板状であるために、係合金物5は下部のボ
ルト挿通部9が外側ヘ引き出されるような変形状態とな
り、ついにはボルト挿通部9に近い取付けボルト7の個
所で背板8の破断が生じる可能性がある。充分な安全性
を見込んでいるとしても耐震対策として万全ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、一方の長
尺材に対する固定用ボルトの貫通位置を変えることな
く、係合金物を筋交いなど他の部材と干渉しない位置へ
適宜ずらして設置することができ、係合金物の変形や破
断及び柱の損傷を防止できる引き寄せ金物及び施工時に
おける引寄せボルトの位置ずれを吸収して取付けること
ができる係合金物の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】木造住宅における柱と土
台の緊結のように、一方の長尺材に他方の長尺材を緊結
する個所に用いる引寄せ金物であって、引寄せボルトと
係合金物及び複数の固定用ボルトを備える。一方の長尺
材と他方の長尺材は木造軸組構造やパネル化工法におい
ては、主として柱と土台、柱と柱、あるいは柱と梁など
であり、2×4工法による構造では、主として壁パネル
における縦枠の重合部(柱相当)と土台(床受け根太を
含む)などである。固定用ボルトはボルト部と頭部を有
する。
【0009】係合金物は、複数の固定用ボルトを用いて
一方の長尺材に固定する部材であり、筒部と取付け部を
一体に有する。筒部は、他方の部材から突出している引
き寄せボルトを挿通する部分であり、取付け部は、長孔
を有してこれに挿通する固定用ボルトで一方の長尺材に
固定される部分である。係合金物は、厚手の頑丈な鋼板
をプレス加工や巻き込み加工で成形する。筒部は、横断
面形状が前後方向に長い形状(係合金物を取付ける一方
の長尺材の面を正面としてこの面に対する前後方向)
で、内孔の長径(前後方向の内寸法)を固定用ボルトの
頭部の厚み(前後方向寸法)と引寄せボルトの直径とを
合計した値よりも大きくしてある。その程度は、引寄せ
ボルトの位置ずれを考慮してボルト直径の2倍以上とす
ることが望ましい。なお、筒部における内孔の短径
(幅)は、固定用ボルトにナットを螺合して締め付ける
とき、共回りしないように筒部の内側で固定用ボルトの
頭部が回転できない寸法とすることがある。筒部の両端
は、その軸方向に対して直角な平面で切断した構造とし
ておけば、加工が簡単であると共に筒部の両端を引き寄
せボルトに螺合したナットが係合できる係合面と出来
る。すなわち、係合金物を長尺方向で逆転して使用する
こともでき、汎用性が高くなる。
【0010】取付け部は、筒部の背面を筒部の一側方に
延ばして設ける。取付け部には、固定用ボルトを通すた
めの長孔を1列に配置する。それぞれの長孔は、筒部の
軸方向と交差する方向に長く、筒部の内外に亘って形成
してある。長孔の幅は固定用ボルトのボルト部を挿通で
きるが、頭部は通過できない寸法である。そして、前記
筒部の側面であって、長孔と一致する個所に、固定用ボ
ルトの頭部が筒部の内外ヘ通過できる窓孔を形成してあ
る。固定用ボルトは、頭部の付け根を角形とした角根ボ
ルトとし、角根部を取付け部における長孔へ嵌め込ん
で、回転不能とすることにより前記した固定用ボルトの
共回りを防止することもできる。
【0011】係合金物は、その取付け部の長孔に固定用
ボルトを通し、その固定用ボルトを柱など一方の長尺材
に設けた貫通孔に通して、その先端に座板付きナット等
を螺合して固定する。最終的に固定する前であれば、取
付け部に設けた筒部の内外に亘る長孔の範囲で筒部を一
方の長尺材の幅方向で位置調整することができる。つま
り、一方の長尺材に対する固定用ボルトの貫通位置は長
尺材の幅方向中央部としたまま変更することなく、筒部
の位置を一方の長尺材の幅方向で中央から変位させ、筋
交いなどとの干渉を避けることができる。
【0012】固定用ボルトの本数は、柱など一方の長尺
材に要求される引き抜き耐力に応じて異なるが、例え
ば、引き抜き耐力を1トンに予定する場合、ボルト部が
直径φ10.6、長さ125mmのものを2本使用し、
1.5トンに設定する場合は、同じく3本使用する見当
である。木造軸組構造やパネル化工法において、一方の
長尺材は柱(係合金物を縦方向に使用)あるいは梁(係
合金物を横方向に使用)であり、これに対する他方の部
材は土台、あるいは柱である。2×4工法では、一方の
長尺材は、壁パネルの柱相当縦枠や横枠であり、他方の
長尺材は壁パネルの前記縦枠や横枠に緊結される横枠や
縦枠、土台部材などである。
【0013】
【発明の実施の形態】図2〜図7は、この発明による引
寄せ金物1の第1の実施形態を示し、図2は、その第1
の使用態様であり、図6は第2の使用態様、図7は第3
の使用態様である。図2は、軸組木造住宅の隅部におけ
る構造であって、布基礎2の天端面に土台3(他方の部
材に相当)をアンカーボルト10(M12)で固定し、
土台3を突き当てた角部の上面に柱4(一方の部材に相
当)を立設し、この角部に基部を固定する筋交13で構
造補強を行っている。柱4の正面には引寄せ金物1を固
定してある。引寄せ金物1は係合金物5と引寄せボルト
6、2本の固定用ボルト14とからなる。引寄せボルト
6(M16)に引寄せナット12を螺合し、固定用ボル
ト14(M12)には取付けナット11を螺合する。こ
の実施形態において、取付けナット11は、裏面に切削
刃を備えた座板を一体に有する自己座掘り形ナットであ
る。
【0014】係合金物5(図3)は、筒部15と取付け
部16とからなり、厚さ4.5mmの頑丈な鋼板を巻き
込み加工で上下方向の寸法120mmに成形してある。
筒部15は、両端を上下方向の軸に対して直角な平面で
切断した構造であり、横断面形状が前部で丸く、後部で
角張った前後方向に長い形状となっている。巻き込み加
工した筒部15の側端縁は取付け部16へアーク溶接に
よって固定してある。筒部15は、外寸法で前後方向5
0.5mm、左右方向(幅)26mm、内孔17の長径
41.5mm、短径17mm、円部の半径8.5mmで
ある。
【0015】取付け部16は、筒部15の背面を筒部1
5の一側方に延ばして形成してあり、2個の長孔18を
上下方向で1列に形成してある。長孔18は、筒部15
の軸方向(上下方向)と交差する方向に長く、筒部15
の内外に亘って形成してある。長孔18の幅は固定用ボ
ルト14のボルト部19を挿通できるが、頭部20は通
過できない寸法である。すなわち、この実施形態の固定
用ボルト14はT頭ボルト(M12)であって、ボルト
部の径10.6mm、長さ125mmであり、頭部20
は幅寸法がボルト部19の径に略等しく11mm、上下
方向の寸法24mm、厚さ9mmである。長孔18は幅
(上下方向寸法)が11.5mm、長さ(左右方向寸
法)が32.75mmである。さらに、前記筒部15の
側面には、前記長孔18と一致する個所に窓孔21を形
成してある。窓孔21は、固定用ボルト14の頭部20
が筒部15の内外ヘ通過できる大きさで、頭部20の側
面視形状よりも一回り大きい(図5イ)。
【0016】係合金物1は、その取付け部16の長孔1
8に固定用ボルト14のボルト部19を通し、頭部20
を長孔18に係合させるとともに、ボルト部19の後端
側を柱4に設けた貫通孔に通して、取付けナット11を
螺合し、固定する。なお、引寄せボルト6が布基礎2に
基部を固定したアンカーボルト形の場合は、土台3から
上方へ突出させてある引寄せボルト6の上部を係合金物
5の筒部15に挿通させてから、係合金物5を柱4に固
定する。このとき、筒部15は前後方向に長く、内孔1
7の空間は前後方向で引寄せボルト6の2倍以上あるの
で、布基礎2に基部が固定されている引寄せボルト6の
上部に多少の前後方向ずれがあってもこれを吸収して、
引寄せボルト14を筒部15に挿通することが可能であ
る。
【0017】柱4に設けた貫通孔は2個で、柱正面の中
心線に沿って上下に2個設ける。また、取付けナット1
1は裏面に切削刃を備えた座板付きのナットであって、
このナット11は、工具でねじ込む際の回転で柱4に座
掘りを行い、柱面と同一面に沈み込む。取付けナット1
1を回転するとき、固定用ナット14の頭部20が筒部
15の内部にあると、頭部20の長さは筒部15の内孔
17の幅寸法よりも大きくて筒部15の内部で回転でき
ないから、共回りを防止することができる。
【0018】以上のようにして、係合金物1は柱4の正
面に固定されるが、取付けナット11を最終的に締め込
む前であれば、固定用ボルト14の位置はそのままに、
係合金物5を柱4正面の幅方向で移動することができる
(図4)。調整できる範囲は、係合金物5の取付け部1
6に設けた長孔18の長さ範囲(約18.5mm)であ
るが、筒部15を筋交13と干渉する個所から退避した
内側へ配置するのに十分である(図2)。一方、固定用
ボルト14が貫通している位置は依然として柱4正面の
中心線上であるから、柱4が割れるなどの支障が生じる
こともない。なお、固定用ボルト14の本数は、柱4な
ど一方の長尺材に要求される引き抜き耐力に応じて異な
るが、例えば、引き抜き耐力を1トンに予定する場合、
ボルト部が直径φ10.6、 長さ125mmのものを
2本使用し、1.5トンに設定する場合は、同じく3本
を使用する。
【0019】ついで、取付けナット11を本締めして係
合金物5を柱4へ固定し、その筒部15から突出してい
る引寄せボルト6に引寄せナット12を螺合して締め込
み、柱4を土台3側に引寄せて緊結する。引寄せナット
12は、筒部15の上端面に当接し、ここを作用点とし
て緊結を行なう。筒部15の両端は、その軸方向に対し
て直角な平面で切断した構造としてあるので、筒部15
の両端を引き寄せボルト6に螺合した引寄せナット12
が係合できる係合面となる。このことは筒部15を長尺
方向で逆転して使用することもできることを意味し、逆
転すると取付け部16が外側となる。
【0020】図6は、第1の実施形態における第2の使
用態様であり、パネル化工法による住宅の隅部における
柱4と土台3を緊結している。引寄せ金物1に関しては
第1の使用態様と同じ構成であり、係合金物5、引き寄
せボルト6及び2本の固定用ボルト14を備える。柱4
には、壁パネル22の縦枠23が重合し、土台3には下
横枠24が重合し、土台3は壁パネル22の下横枠24
とともに、布基礎2に基部を固定したアンカーボルト1
0a,10bと座板付きナット25a,25bによって
布基礎2の天端に固定してある。座板付きナット25
a,25bはいずれも座板の裏面に切削刃を備えた自己
座掘り形であるが、一方の座板付きナット25bはねじ
孔が上方に貫通して開放しており、長ナットの機能を有
する。
【0021】壁パネル22の縦枠23は、係合金物5と
固定用ボルト14によって柱4に固定され、その筒部1
5に引寄せボルト6を挿通してある。引寄せボルト6
は、下部を前記の座板付きナット25bのねじ孔に螺合
してアンカーボルト10bと結合し、上部に引寄せナッ
ト12を螺合してこれを係合金物5の上端面に係合して
ある。引寄せナット12を締め込むことによって柱4に
縦枠23が重合した柱相当部と、土台3に下横枠24が
重合した土台相当部とを緊結する。
【0022】このように、壁パネル22を利用するパネ
ル化工法においても、軸組工法の場合と同様に、係合金
物5を固定するための固定用ボルト14の位置を柱相当
部分の中心に置いたまま、引寄せボルト6が挿通する筒
部15の位置を柱相当部の幅方向で調整することができ
る。特に、パネル化工法の場合は、壁パネル22の面材
が邪魔になって工具が入りにくく、係合金物5に係合さ
せた引寄せナットを締め込む作業が困難なことがある
が、前記とは上下を逆にした使用法で取付け部16を外
側にして係合金物5を柱相当部に固定すると、面材との
間に工具を差し込んだり、操作するための間隙ができる
ので、このような困難を解決することもできる。
【0023】図7は第2の実施形態を示したもので、パ
ネル化工法に関するものであるが、上階と下階を構成す
る桁26と梁27部分を示しており、柱4a,4bは梁
27部分を挟んで上階と下階とで分割された管柱であ
る。上下の管柱4aと4bの正面にそれぞれ係合金物5
を2本の固定用ボルト14で固定し、梁27を貫通させ
た1本の引寄せボルト6をこれらに挿通してある。引寄
せボルト6の上部と下部にはそれぞれ引寄せナット12
を螺合して係合金物に係合させ、これらのナット12を
締め込むことで上下の管柱4a,4bを梁27へ緊結す
る。このとき、この使用態様では桁26を梁27ヘ羽子
板ボルト28で緊結しているので、その梁27を横方向
に貫通したボルト部分を避けて引寄せボルト6を配置し
ている。このために引寄せボルト6は前後方向にその位
置が少しずれることがあるが、そのずれは係合金物5の
筒部15が前後方向に長い内孔17を備えることで吸収
することができる。上下の係合金物5は、引寄せボルト
6の係合個所が異なることになるが同じ金物でよい。
【0024】図8は、第2の実施形態を示したものであ
り、3本の固定用ボルト14を用いて係合金物5を一方
の長尺材に固定するものである。従って、係合金物5の
長さを180mmと長くし、取付け部16に3個の長孔
18を形成してある。その他の構造と使用の態様は、第
1の実施形態と同じである。なお、上記第1及び第2の
実施形態において、係合金物5は工場など、現場以外で
仮止めしておくと、現場での組み立て作業を軽減するこ
とができる。図9は、固定用ボルト14と長孔18に関
する他の例であり、固定用ボルト14を、頭部20の付
け根29が角形となった角根ボルトとしている点を特徴
とする。これに応じて長孔18も角根部分が嵌り込み、
回転不能となる大きさとし、これにより、固定用ボルト
14を締め付けるときに共回りしてしまうのを防止する
ことができる。
【0025】
【発明の効果】係合金物を柱へ固定している部分と引き
寄せナットを係合して引寄せ力を受ける筒部上端面とに
上下方向の距離差がないのと、固定用ボルトの配置が係
合金物における筒部の背面の上下であることにより、引
寄せ力によるモーメントと対抗する力が大きく、一方の
長尺材と他方の長尺材を大きな引寄せ力で緊結すること
が出来る。
【0026】係合金物は筒部を主体とするので、頑丈で
あり、筒部の屈曲や破断が生じるなどのことがなく、引
寄せ状態が不安定になることがない。また、小形にする
ことができるので、梱包や現場への搬送を行い易い。一
方の長尺材に対する固定用ボルトの貫通位置を変えるこ
となく、筋交いなど他部材の有無に応じて係合金物の位
置を柱の幅方向に調整することができる。これにより、
固定用ボルトを柱の中心に沿わせて配置するなど、柱に
おいて固定用ボルトの位置が偏倚することによる支障を
解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例について説明するための斜視図
【図2】第1の実施形態における第1の使用態様を示す
斜視図
【図3】第1の実施形態における係合金物部分の斜視図
【図4】取付け状態を説明するための平面図(一部破
断)
【図5】(イ)は、係合金物及び固定用ボルトの側面図
(一部破断)、 (ロ)は、係合金物及び固定ボルトの正面図 (ハ)は、係合金物及び固定ボルトの平面図 (ニ)は、他の使用態様で示す係合金物及び固定ボルト
の平面図
【図6】第1の実施形態における第2の使用態様を示す
斜視図
【図7】第1の実施形態における第3の使用態様を示す
斜視図
【図8】第2の実施形態を示し、(イ)は係合金物の正
面図、(ロ)は係合金物の側面図、(ハ)は係合金物の
平面図
【図9】固定用ボルトが角根付きボルトである場合の斜
視図
【符号の説明】
1 引寄せ金物 2 布基礎 3 土台 4 柱 4a、4b 管柱 5 係合金物 6 引き寄せボルト 7 取付けボルト(従来例) 8 背板 9 ボルト挿通部 10、10a,10b アンカーボルト 11 取付けナット 12 引寄せナット 13 筋交 14 固定用ボルト 15 筒部 16 取付け部 17 内孔 18 長孔 19 ボルト部 20 頭部 21 窓孔 22 壁パネル 23 縦枠 24 下横枠 25 座板付きナット 26 桁 27 梁 28 羽子板ボルト 29 付け根

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の長尺材と他方の長尺材を引き寄せ
    て結合するための建築用金物であって、引き寄せボルト
    と係合金物及び複数の固定用ボルトとを備え、係合金物
    は、引き寄せボルトが貫通できる筒部と、 筒部の背面
    を筒部の一側方に延長して形成した一方の長尺材への取
    付け部を一体に形成して成り、固定ボルトは頭部とボル
    ト部とからなり、係合金物の前記取付け部に長孔を筒部
    の内外に亘って形成し、長孔の孔幅を固定用ボルトのボ
    ルト部を挿通できるが頭部は通過できない寸法とし、さ
    らに筒部の側面であって前記の長孔と一致する個所に、
    固定用ボルトの頭部が筒部の内外へ通過可能な窓孔を形
    成してあることを特徴とした引寄せ金物。
  2. 【請求項2】 固定用ボルトの頭部は、 筒部の内部で
    は回転できない形態であることを特徴とした請求項1に
    記載の引寄せ金物。
  3. 【請求項3】 固定用ボルトは、頭部の付け根を角形状
    とした角根ボルトとし、取付け部の長孔に角根部分で嵌
    まり込んで回転できない構造としてあることを特徴とし
    た請求項1に記載の引寄せ金物。
  4. 【請求項4】 筒部の前後方向寸法は、筒部の内部に納
    まった固定用ボルトの頭部先端面と筒部の先端内面との
    距離が、引き寄せボルトの直径の2倍以上である請求項
    1〜3のいずれか1つに記載の引き寄せ金物。
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