JP3771147B2 - 建築用接合金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造建築物における木部材の接合金具に関し、特に、洋式小屋の寄棟屋根における真束と棟木,合掌の接合に用いると好適な建築用接合金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の建築用接合金具に関する技術が考案,提供されている。
本発明者も、建築用接合金具開発の第一人者として、数多くの建築用接合金具を提案し、かつ、実用化している。
しかしながら、これまでの建築用接合金具の多くは、柱と梁,胴差し,土台等の軸部接合に関するものであり、屋根の軸組みに用いる接合金具としては、本発明者の特公平8−33041号にかかわるものなど、数点しか散見できない。特に、寄棟屋根の軸組みに用いる接合金具は、ほとんど存在しなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、屋根、特に寄棟屋根については、接合金具が実用化されていないために、従来工法によって軸組みがなされていた。図18は、洋式小屋の従来工法による寄棟屋根の小屋組みを示す一部省略斜視図である。
【0004】
同図に示す、従来工法では、隅真束100の上部に棟木101と、二本の隅合掌102(一本は、省略してある。),二本の平合掌103及び一本の妻合掌104を仕口によって接合している。
そのため、それぞれの接合部となる仕口加工が複雑となって、加工作業に手数を要するとともに、一本の隅真束の同一高さの外周に少なくとも五つの仕口を加工しなければならないため、強度的にも十分ではなかった。
【0005】
また、屋根を組むときは、隅真束100を中央にして、複数本の合掌(二本の隅合掌102と三本の平・妻合掌103,104)の先端をそれぞれ接合し、かつ、棟木101を接合することにより行っていた。
しかも、この接合作業は、高所で足場が悪い施工現場において行う必要があるため、作業能率が低く、安全性の点でも問題があった。
【0006】
なお、高所での複雑な加工作業と接合作業を避けるため、予め、屋根全体を組み立て接合してから建物の上に載せる方法も採用されている。
しかし、この場合には、予め屋根全体を組み立て接合するための作業スペースが施工現場に必要となるとともに、完成した屋根を建物に載せるための大型クレーンが必要となるといった問題があった。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、工場等の作業環境の良い所で、屋根を部分ごとに予め組み立ててユニットとしておき、施工現場では、このユニットを接合するだけで、屋根全体を組み立てることができるようにした建築用接合金具の提供を目的とする。
また、本発明は、施工現場の高所で屋根を組み立てる場合においても、多数本の各合掌を隅真束に容易に接合することができるようにして、接合作業の安全性と迅速性を高めた建築用接合金具の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の請求項1記載の建築用接合金具は、垂直に設けられた主木部材に対し、複数本の副木部材を前記主木部材の外周方向に取り付けるための接合金具であって、前記主木部材の上部に載置される有底筒状の金具本体と、この金具本体を前記主木部材に固定させる固定手段と、前記金具本体の周壁に形成され、前記副木部材に固定された接合部材が係止する複数のスリットと、前記金具本体の底部側に取り付けられ、前記主木部材の上端に形成した角ほぞが嵌合するほぞ穴を有した厚板部材を具備した構成としてある。
【0009】
このようにすると、主木部材への仕口加工が不要になるとともに、副木部材の仕口の加工を単純化できるので、加工時間を短縮することができ、さらに、主木部材と副木部材との接合強度を高くすることができる。
また、容易に接合作業を行うことができるので、高所で足場が悪い施工現場においても、作業能率及び安全性を向上させることができる。
さらに、予め屋根をユニット化する場合においても、部分的にユニット化することができるので、施工現場における作業スペースを省スペース化できるとともに、クレーン等を用いなくても副木部材の屋根への搭載が可能となる。
【0010】
また、主木部材の上端に形成した角ほぞの嵌合するほぞ穴を有した厚板部材を具備した構成としてあるので、金具本体が、主木部材に対して、ほぞ穴により定まる角度で接合されるので、周方向に対する接合強度を高めることができるとともに、金具本体の回転方向へのずれを効果的に防止することができる。
【0011】
また、本発明は、前記金具本体が、中心に貫通孔を穿設した底部を有し、前記固定手段が、前記主木部材に立設され前記金具本体底板の貫通孔を貫通する軸ボルトと、この軸ボルトに前記金具本体底板の上から前記軸ボルトに螺合するナットとからなる構成としてある。
このようにすると、金具本体を容易に主木部材に接合させることができるとともに、接合構造を単純化することができるので、製造コストを削減し組立て作業を容易化することができる。
【0012】
また、本発明は、前記金具本体のスリットと前記接合プレートとの係止状態を維持するための押え部材を具備した構成としてある。
このようにすると、接合プレートが金具本体から外れるのを防止して、接合プレートを金具本体に確実に接合させることができ、接合の信頼性を高めることができる。
【0013】
また、本発明は、前記金具本体の底部にフランジを形成した構成としてある。
このようにすると、副木部材の端部をフランジ上面に載置して、副木部材の重量をフランジで支えることができ、結果的に、副木部材の金具本体への接合強度を高くすることができる。
【0014】
また、本発明は、前記押え部材の平面形状が、前記金具本体の上部開口部を覆う形状であって、中心に前記軸ボルトの貫通孔を有する構成としてある。
このようにすると、押え部材の構造を単純化することができ、かつ、接合プレートを確実に係止することができる。
【0015】
また、本発明は、前記スリットが、前記金具本体の周壁上部に開口部を有し、かつ、この開口部に接合プレートのガイド用傾斜を形成した構成としてある。
このようにすると、接合プレートを金具本体に容易に係止することができ、特に、高所で足場の不安定な施工現場においては、作業者の安全性を改善することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の建築用接合金具の各実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の金具本体の構造について説明する。
【0017】
[金具本体の構造]
図1は、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の金具本体の構造を説明するための概略図を示しており、(a)は平面図を、(b)はA−A線における断面図を示している。
同図において、金具本体1は、円筒状の筒状部材10と、筒状部材10の外径より大きな外径を有し、筒状部材10の底部に取り付けられたフランジ11とからなっている。
【0018】
ここで、金具本体1は、筒状部材10を周方向に八等分に分割する位置に、筒状部材10の上端から下方に向けてスリット12が形成してあり、後で説明する接合プレート2a,2bを係止する構成としてある。
【0019】
このように、スリット12が筒状部材10の上部に開口部13を有することにより、接合プレート2a,2bをスリット12に容易に挿入することができ、接合プレート2a,2bを接合する際の作業性を向上させることができる。
また、開口部13を形成することにより、金具本体1の長手方向の寸法を小さくすることができ、金具本体1を小型・軽量化することができる。
【0020】
また、この開口部13の両側に、ガイド用傾斜14を形成するとよく、このようにすると、接合プレート2a,2bをスリット12に挿入する際に、両者の位置が多少ずれていても、接合プレート2a,2bは、ガイド用傾斜14に案内されながらスリット12と係止することになり、作業性をより向上させることができる。
【0021】
なお、スリットの形成位置は、上記スリット12の開口部に形成したものに限定するものではなく、たとえば、スリットを筒状部材10の中間部に設けてもよい。このようにすると、押え部材5を省略しても、接合プレート2a,2bが外れるのをある程度防止することができる。
【0022】
また、フランジ11の中央部には、後で説明する軸ボルト32が貫通する軸ボルト用孔15が穿設されており、貫通した軸ボルト32にナットを締め付けることにより、金具本体1を主木部材の上部に容易に固定することができる。
さらにまた、フランジ11の筒状部材10の内側には、周方向に四等分に分割する位置に、後で説明する厚板部材4を締結するためのボルト穴16が穿設してある。
【0023】
なお、金具本体1は、スリット12が八箇所に形成されているが、この構造に限定するものではなく、接合される副木部材の数量に応じて、たとえば、副木部材が四本のときは、四箇所にスリット12を形成した構造としてもよい。
また、金具本体1は、円筒状の筒状部材10を用いているが、これに限定するものではなく、たとえば、多角形状としてもよく、図2に示す金具本体1aのように、八角形筒状部材10aを用いた構成とすることもできる。
【0024】
次に、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の接合プレートの構造について説明する。
なお、理解しやすいように、合掌及び棟木を副木部材として用いた場合について説明する。
[接合プレートの構造]
図3は、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の接合プレートの構造を説明するための概略図を示しており、(a)は合掌用接合プレートの正面図を、(b)は合掌用接合プレートの側面図を、(c)は棟木用接合プレートの正面図を、(d)は棟木用接合プレートの側面図を示している。
【0025】
同図において、合掌用接合プレート2a,棟木用接合プレート2bは、鋼板などの板状部材からなり、少なくとも、上記金具本体1のスリット12に係止される係止部20と、合掌,棟木にボルト・ナットにより固定するためのボルト孔を有している。
ここで、係止部20のボルト孔21と反対側には、傾斜部22が形成してあり、接合プレート2a,2bをスリット12に係止しやすい形状としてある。
【0026】
合掌用接合プレート2aは、隅合掌の勾配(隅勾配)と同じ傾斜を有する下部斜辺23と、平合掌及び妻合掌の勾配(平勾配)と同じ傾斜を有する上部斜辺24とを有する形状としてある。
また、合掌用接合プレート2aは、下部斜辺23とほぼ平行に四つのボルト孔21と21a,21と21aが穿設されており、また、上部斜辺24とほぼ平行に四つのボルト孔21と21b,21と21bが穿設されている。なお、これらボルト孔のうち、中央側の二つのボルト孔21,21は共用としてある。
【0027】
このようにすると、勾配の異なる隅合掌と平合掌(妻合掌は、平合掌と同じ勾配である。)に対して、接合プレートを共用化することができ、接合プレートの製造コストを低減することができる。また、組立て作業においても、作業性を改善することができる。
【0028】
棟木用接合プレート2bは、四つのボルト孔21が穿設された矩形部を有する構造としてある。
ここで、係止部20から上面までの距離“L”は、使用する接合プレート、たとえば、合掌用接合プレート2a,棟木用接合プレート2bで一定とするとよく、このようにすると、後で説明する押え部材をこれら上面に当接させることにより、容易に接合プレートの係止状態を維持することができる。
【0029】
なお、図示してないが、合掌,棟木は、ボルト孔に対応する位置に貫通孔が穿設してあり、この貫通孔とボルト孔にボルトを挿入してナットを螺合することにより、接合プレートを合掌,棟木に容易に固定することができる。
また、上記接合プレートの形状及びボルト孔の位置,数量は、副木部材を合掌,棟木とした場合の一例であり、副木部材に応じて、様々な形状及びボルト孔の位置,数量を有する接合プレートを使用することができる。
【0030】
次に、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の固定手段の構造について説明する。
[固定手段の構造]
図4は、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の固定手段の構造を説明するための概略正面図を示している。
同図において、固定手段は、軸部材30a,全ねじからなる軸ボルト32及びナット33とで構成してある。
ここで、軸部材30aは、上部に雌ねじ30cが加工されており、下部にピン孔30bが穿設された構造としてある。
【0031】
また、主木部材の上端には、角ほぞ41が形成してあり、フランジ11の下面には、角ほぞ41に嵌合されるほぞ穴42の形成された厚板部材4が設けてある。このようにすると、フランジ11が主木部材に対して、角ほぞ41とほぞ穴42の嵌合により定まる角度で接合されるので、周方向に対する接合強度を高めることができるとともに、金具本体の回転方向へのずれを効果的に防止することができる。
【0032】
上記構成の固定手段は、軸部材30aが、主木部材に埋設され、かつ、図示してないが、後で説明するピン31がピン孔30bに挿入されることにより、主木部材に固定される。
そして、軸ボルト32が、主木部材の上部に載置されたフランジ11の軸ボルト用孔15に挿入され、雌ねじ30cと螺合し、さらに、ナット33が軸ボルト32と螺合することにより、フランジ11は主木部材に固定される。
【0033】
なお、上記固定手段は、本発明者が、特願平8−114161号において、提案した技術であり、上記構成に限定するものではなく、たとえば、雌ねじの代りに雄ねじを加工し、さらに、軸ボルトの代りにナットを用いる構成としてもよい。
【0034】
上述した金具本体,接合プレート及び固定手段を具備した建築用接合金具によれば、副木部材に接合プレートを押し込む溝を設けるだけでよいので、複雑な仕口加工を行う必要がなく、この仕口加工に要していた加工時間を短縮することができ、さらに、副木部材の接合強度を高くすることができる。
【0035】
なお、副木部材は、棟木や合掌などに用いられる木部材であり、通常、介板とこの介板を挟むように接合された二枚の規格材とで構成してある。
ここで、接合プレートの厚さを介板の厚さとほぼ同じにするとよく、このようにすると、後で説明する介板スペースに接合プレートを押し込むことができるので、接合プレートを押し込む溝の加工時間をさらに短縮することができる。
【0036】
次に、上述した建築用接合金具を用いた使用例について、図面を参照して説明する。
まず、本発明に係る建築用接合金具により、たとえば、図5に示すように、洋式小屋の寄棟屋根において、上部に金具本体1が固定された隅真束70と、棟木71,隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74とを接合する場合があり、この使用例について説明する。
【0037】
[使用例]
図6は、本発明における第一実施形態の建築用接合金具の使用例を説明するための要部の概略平面図を示している。
同図において、金具本体1は、図示してないが、主木部材である隅真束70の上部に固定され、棟木用接合プレート2b,合掌用接合プレート2aは、それぞれ副木部材である棟木71,隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74の端部の介板スペースにボルト25,ナットにより固定されている。さらに、これら棟木用接合プレート2b,合掌用接合プレート2aが、金具本体1に係止されることにより、副木部材が主木部材に接合されている。
【0038】
続いて、建築用接合金具の使用例の断面図を参照して説明する。
図7は、建築用接合金具の使用例を示した図6のC−C線における断面図を示している。
同図において、金具本体1は、固定手段3により隅真束70に固定されており、具体的には、全ねじからなる軸ボルト32が、隅真束70に埋設されピン31により固定された軸部材30aに、金具本体1の軸ボルト用孔15に挿入された状態で螺合され、さらに、この軸ボルト32にナット33を締め付けることにより、金具本体1は、隅真束70の上面に固定される。なお、ナット33のゆるみ防止のために、ダブルナット締めしてある。
【0039】
ここで、好ましくは、隅真束70の上部に角ほぞ41を形成し、この角ほぞ41と嵌合するほぞ穴42を形成した厚板部材4を金具本体1の底部側にボルト40を用いて取り付けた構造とするとよく、このようにすると、金具本体1が主木部材に対して、ほぞ穴42により定まる角度で接合されるので、接合強度を向上させるとともに、金具本体1の廻りを防止することができる。
【0040】
棟木71は、端部にボルト25によって固定された棟木用接合プレート2bの係止部22が、金具本体1のスリット12に係止することにより、金具本体1と接合される。ただし、厳密には、接合プレート2bは、上方向に移動可能である。
このため、棟木用接合プレート2bは、隅真束70側の先端部上面が、押え部材5と当接する構成とするとよく、このようにすると、接合プレート2bが金具本体1から容易に外れない(上方向に対して移動できなくなり、係止状態が維持される。)ようにすることができ、接合の信頼性を高めることができる。
【0041】
また、押え部材5は、上面形状が、筒状部材10の内側に嵌合する形状(金具本体の上部開口部を覆う形状の一例である。)とし、さらに、中心に軸ボルト32が貫通する貫通孔を有する構造とするとよく、このようにすると、押え部材5,座金50の貫通孔を軸ボルト32に挿入し、緩まないように二個のナット51をダブルナット締めすることにより、接合プレートの係止状態を容易に維持することができる。
【0042】
また、上記押え部材5の固定構造は、金具本体1の固定に用いた軸ボルト32を兼用して、押え部材5を固定することにより、単純化してある。
なお、他の副木部材に固定される接合プレートに対しても、同様の構造とすることができることは、勿論である。
【0043】
また、棟木71は、先端下部に、接合プレートより突き出た当接部71aを有し、この当接部71aが、金具本体1のフランジ11上面に載置され、棟木71の重さを支える構成とするとよく、このようにすると、スリット12と係止部22に作用する外力を分散することができ、この外力によって、スリット12周辺の部材が変形するなどの不具合を防止することができる。
さらに、たとえば、当接部71aに切削加工を施すことにより、棟木71の位置を容易に微調整することができる。
なお、他の副木部材、たとえば、妻合掌74の当接部74aに対しても、同様の構造とすることができる。
【0044】
また、妻合掌74の先端には、合掌用接合プレート2aが、ボルト孔21,21,21b,21bに挿入されたボルト25とナットによって、固定されている。
ここで、合掌用接合プレート2aは、各ボルト孔21,21,21b,21bが妻合掌74に対して、ほぼ同じ固着力を有効に発揮することができるので、妻合掌74に強固に固定される。
また、合掌用接合プレート2aは、上部斜辺24上面が妻合掌74の上面と同一面を形成するように固定され、さらに、下部斜辺23の下面が妻合掌74の下面の内側に位置するので、突出する部分がなく好適に接合することができる。
【0045】
これに対し、図8に示すように、隅合掌72の先端には、合掌用接合プレート2aが、ボルト孔21,21,21a,21aに挿入されたボルト25とナットによって、固定されている。
ここで、合掌用接合プレート2aは、各ボルト孔21,21,21a,21aが妻合掌74に対して、ほぼ同じ固着力を有効に発揮することができるので、隅合掌72に強固に固定される。
また、合掌用接合プレート2aは、下部斜辺23下面が隅合掌72の下面と同一面を形成するように固定され、さらに、上部斜辺24の上面が隅合掌72の上面の内側に位置するので、突出する部分がなく好適に接合することができる。
【0046】
このように、上記使用例における建築用接合金具を用いることにより、棟木71,隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74の接合作業を容易に行うことができるので、高所で足場が悪い施工現場においても、作業能率及び安全性を改善することができる。
【0047】
本発明の建築用接合金具を用いると、たとえば、次のようなユニット化した接合方法を採用することもできる。
【0048】
(1)ユニット組立工程:工場などの作業環境のよいところで、予め、使用例における建築用接合金具や、図5に示す梁受接合金具などを用いて、屋根を形成する木部材をユニット化する工程。
ここで、ユニットの一例としては、たとえば、釣りづか78,方づえ79を用いて、平合掌73にろくばり75を接合したもの(図9参照)や、隅合掌72に隅ろくばり76を接合したものなどがある。
【0049】
(2)ユニット接合工程:組み立てられたユニットを隅真束70に接合することにより、屋根全体を組み立て接合する工程。
ここで、本発明に係る建築用接合金具や梁受接合金具などの各種接合金具を用いることにより、ユニット化した隅合掌72,平合掌73および妻合掌74を隅真束70に接合する。
【0050】
この際、ユニット化した平合掌73や妻合掌74は、先ず、先端部に固定された接合プレートが金具本体1に係止され、続いて、ろくばり75が梁受接合金具によって隅真束70に結合されることによって、隅真束70に接合される。
また、ユニット化した隅合掌72を組み立てるときは、予め、隅ろくばり受け火打ち77を、火打ち金具(図示せず)や補強プレートによって、ろくばり75に接合する。その後、ユニット化した隅合掌72は、先ず、先端部に固定された接合プレートが金具本体1に係止され、続いて、隅ろくばり76が隅ろくばり受け火打ち77に結合されることによって、隅真束70に接合される。
【0051】
このように、ユニット化した隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74は、先ず、接合プレートが金具本体1に係止されることにより、フランジ11が各合掌の一端の荷重を受けることができる。これにより、この端を持ち上げていた作業者が持ち上げ作業から開放され、続いて、この作業者は、ろくばり75や隅ろくばり76の結合作業を行うことができるので、各合掌を隅真束70に効率良くかつ容易に接合することができる。また、その他の木部材、たとえば、垂木などは、順次、組み立て接合される。
なお、上記梁受接合金具は、本発明者が、特願平8−114161号において提案した技術である。
【0052】
このように、上記建築用接合金具を用いた建築用接合工法を採用することによって、各合掌72,73,74を隅真束70に容易に接合させることができ、施工現場における作業スペースを省スペース化できる。
さらに、このユニット化した副木部材は、作業者らが安全に持ち上げることができるので、この接合工法によれば、クレーンなどを手配しなくても、安全かつ迅速に副木部材を主木部材に結合させることができる。
【0053】
また、本発明は、上記構成に限定するものではなく、たとえば隅真束などの垂直に設けられる主木部分材を使用しない場合には、軸ブリッジなどを用いる構成とすることができる。
次に、軸ブリッジである丸型ブリッジを用いた第二実施形態の建築用接合金具について、図面を参照して説明する。
【0054】
[第二実施形態]
図10は、本発明に係る第二実施形態の建築用接合金具の構造を説明するための概略図を示しており、(a)は側面図を、(b)は要部の上面図を示している。
同図において、軸ブリッジを用いた建築用接合金具は、金具本体1と、接合プレート2aと、金具本体1の下方に金具本体1と連結して取り付けられる、有底筒状の丸型ブリッジ201と、副木部材である平合掌73などに取り付けられるアンカーブロック202と、丸型ブリッジ201とアンカーブロック202を連結する連結部材である連結ボルト223およびナット224と、を具備した構成としてある。
【0055】
ここで、金具本体1は、底部に釣り軸ボルト216が挿入されるボルト穴16と、押え部材5を固定するためのボルト34が挿入される軸ボルト孔15が穿設してある。
このボルト穴16は、図示してないが、釣り軸ボルト216が、丸型ブリッジ201において連結ボルト223と当接しないように位置をずらして穿設してある。このようにすると、丸型ブリッジ201に連結ボルト223を固定する際、釣り軸ボルト216やナット224の取付作業を容易に行うことができる。
また、押え部材5は、軸ボルト用孔15を貫通するボルト34とナット35を用いて取り付けてある。
【0056】
丸型ブリッジ201は、図11に示すように、金属製の円板212に鋼管などの金属製の筒214を溶接した構造としてある。なお、丸型ブリッジ201は、溶接構造に限定するものではない。また、丸型に限定されるものでもなく、多角形などであってもよい。
したがって、本明細書では、これらブリッジを総称して、軸ブリッジということもある。
円板212は、釣り軸ボルト216が連結ボルト223と当接しないように位置をずらして、釣り軸ボルト孔211を穿設してあり、このようにすると、丸型ブリッジ201と連結ボルト223を連結する際、ナット224の取付作業を容易に行うことができる。
【0057】
また、円板212は、中央に仮固定用ボルト(図示せず)が挿入される仮固定用孔215が穿設してあり、このようにすると、屋根組みする際に使用される、垂直に設けられる主木部分材の代りである仮サポートに、丸型ブリッジ201を容易に仮固定することができる。
【0058】
また、筒214には、副木部材が接合される方向に、連結ボルト223の挿入される連結ボルト孔213が穿設してある。
なお、連結ボルト孔213の穿設位置や穿設箇所は、上記構造に限定されるものではなく、副木部材の接合方向に応じて決定されることは勿論である。
【0059】
丸型ブリッジ201は、円板212を下にして、釣り軸ボルト216と、釣り軸ボルト216の挿入されるパイプスリーブ217と、ナット218とによって、金具本体1と連結してある。なお、ナット218は、ナットのゆるみ止めを行うため、ダブルナット締めしてある。
このようにすると、パイプスリーブ217の長さだけ離れた位置に、丸型ブリッジ201を精度よく連結することができ、かつ、構造を軽量化することができる。また、パイプスリーブ217どうしの隙間が広いので、押え部材5を固定する際に、ボルト34を容易に軸ボルト用孔15に挿入することができ、押え部材5の固定作業を容易に行うことができる。
【0060】
なお、図示してないが、丸型ブリッジ201は、円板212を下にして連結する上記構成に限定するものではなく、円板212を上にして連結する構成としてもよく、このようにすると、丸型ブリッジ201と連結ボルト223を連結する際、パイプスリーブ217が円板212の上に位置することとなり、作業スペースが広くなるので、釣り軸ボルト216やナット224の取付作業を容易に行うことができる。
【0061】
アンカーブロック202は、コ型プレート204と、ブロック205と、ブロック205をコ型プレート204に固定するボルト221およびナット222とで構成してある。
【0062】
ブロック205は、連結部材としての連結ボルト223の貫通する連結ボルト孔251および連結ボルト孔251と交わらない状態で直角方向に固定孔252が穿設された直六面体状のブロック205としてある。
なお、上記ブロック205は、本発明者が、特願2000−153037号において、提案した技術である。
【0063】
コ型プレート204は、ブロック205を内包する構造としてあり、図12に示すように、木部材への取付孔243が穿設された矩形平板状の基部241と、基部241の両側に突設され、ブロック205を固定するボルト孔244が穿設された側板242とで構成してある。このようにすると、連結構造を単純化することができるので、製造コストを削減することができる。
【0064】
また、側板242は、ブロック205を可動自在に挟む構成としてあり、このようにすると、連結ボルト223を取り付ける際、連結ボルト223が挿入されたブロック205をコ型プレート204に取り付け、あるいは、あらかじめ取り付けられたブロック205に連結ボルト223を挿入し、続いて、ブロック205を回動させながら、容易に連結ボルト223を丸型ブリッジ201の連結ボルト孔213に挿入することができるので、組立て作業を容易に行うことができる。
【0065】
アンカーブロック202は、接合だぼ203,ピン231及びボルト232で、平合掌73に取り付けられている。
接合だぼ203は、雌ねじ加工された筒状部材であり、ピン231が挿入されるピン孔が二箇所に穿設してある。
なお、この固定手段は、本発明者が、特願平8−114161号において、提案した技術であり、上記構成に限定するものではなく、たとえば、雌ねじの代りに雄ねじを加工し、さらに、ボルトの代りにナットを用いて固定する構成としてもよい。
また、合掌用接合プレート2aなどその他の構造及び作用は、第一実施形態における建築用接合金具と同様としてある。
【0066】
このように、丸型ブリッジを用いた建築用接合金具は、隅真束などの主木部材を使用しなくても、副木部材(平合掌73など)の仕口の加工を単純化できるので、加工時間を短縮することができ、さらに、金具本体1と副木部材との接合強度を高くすることができる。
【0067】
また、丸型ブリッジを用いた建築用接合金具は、容易に接合作業を行うことができるので、高所で足場が悪い施工現場においても、作業能率及び安全性を向上させることができる。
さらに、隅真束70、ろくばり75、隅ろくばり受け火打ち77を使用しなくても屋根軸組を行うことができ(図5参照)、建築資材のコストダウンを図ることができる。
また、丸型ブリッジを用いた建築用接合金具を用いることにより、図13に示すように、隅真束70、ろくばり75、隅ろくばり受け火打ち77などがないので、屋根裏空間を有効に活用することができる。
【0068】
次に、本実施形態の建築用接合金具を用いた屋根組み方法について、図面を参照して説明する。
図13は、本発明の第二実施形態の建築用接合金具を使用した寄棟屋根の小屋組みを示す要部の概略斜視図を示している。
同図において、金具本体1は、棟木71,隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74と接合してあり、丸型ブリッジ201は、連結ボルト223を介して、隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74と連結している。
また、丸型ブリッジ201は、連結ボルト223を介して、後述する異なる丸型ブリッジ又はアングルブリッジと連結している。
【0069】
屋根組み方法は、まず、丸型ブリッジ201と金具本体1を釣り軸ボルト216,パイプスリーブ217及びナット218で連結する。
【0070】
次に、本実施形態では、垂直に設けられる主木部材である隅真束がないので、代りに仮サポート(図示せず)を設けて、仮サポートに金具本体1と連結した丸型ブリッジ201を仮固定し、棟木71,隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74を金具本体1と接合する。
【0071】
次に、各合掌72,73及び74に接合されたアンカーブロック202のブロック205を、連結ボルト孔251が各合掌と平行になるように回動させ、連結ボルト孔251に連結ボルト223を挿入し、ブロック251を水平方向に回動させながら、連結ボルト223の先端を丸型ブリッジ201の連結ボルト孔214に挿入し、ナット224をねじ締めする。なお、ナット224は、ゆるみ止めのために、ダブルナット締めするとよいことは、勿論である。
さらに、図14(a)に示すように、寄棟屋根の両端に設けられた丸型ブリッジ201間の距離Lが短いときは、丸型ブリッジ201どうしを連結ボルト223で連結する。距離Lは、屋根全体の大きさによって異なるが、通常、約1m以内としている。
【0072】
建築用接合金具は、平合掌73がアンカーブロック202や連結ボルト223などを介して、丸型ブリッジ201に作用する外力を、この平合掌73と対向する平合掌73の同様の外力でほぼ相殺することができ、さらに、上記のように丸型ブリッジ201どうしを連結することにより、屋根の片側に接合される隅合掌72と妻合掌74が丸型ブリッジ201に作用する外力を、同様に対向する隅合掌72と妻合掌74による外力でほぼ相殺することができるので、構造の単純化された、かつ、機械的強度に優れた建築用接合金具を提供することができる。
【0073】
ところで、寄棟屋根が、図14(b)に示すように長くなると、両側の丸型ブリッジ201を、連結ボルト223だけで直接連結する構造は、屋根組み作業の作業性を低下させたり、機械的強度を低下させるので、対向する丸型ブリッジの間にアングルブリッジ206を設け、丸型ブリッジ201とアングルブリッジ206を連結ボルト223で連結する構成とするとよい。
次に、アングルブリッジ206を用いた、第三実施形態の建築用接合金具について、図面を参照して説明する。
【0074】
[第三実施形態]
図15は、本発明に係る第三実施形態の建築用接合金具の構造を説明するための概略側面図を示している。
同図において、建築用接合金具は、棟木71の両側に配設された金具本体1と、接合プレート2a,2bと、金具本体1の下方に連結された丸型ブリッジ201と、副木部材である妻合掌74などに取り付けられるアンカーブロック202と、丸型ブリッジ201とアンカーブロック202を連結する連結部材である連結ボルト223およびナット224と、棟木71の下面に取り付けられた有底筒状のアングルブリッジ206と、このアングルブリッジ206と丸型ブリッジ201とを連結する連結ボルト223およびナット224とを具備した構成としてある。
【0075】
アングルブリッジ206は、図16に示すように、矩形状の底面に開口部261を有する、有底筒状体を縦に起こした構造としてあり、上面には、取付孔262が穿設してあり、また、側面には、連結ボルト孔263が穿設してある。
また、アングルブリッジ206は、背面(有底筒状体の底面)に長方形の開口部261を形成することにより、軽量化することができ、さらに、通常、金属の板を溶接して製作するので、溶接する部材の形状を単純化することができ、製造費用のコストダウンを図ることができる。
【0076】
アングルブリッジ206は、接合ほぞ203,ピン231及びボルト232によって、棟木71に取り付けられ、さらに、連結ボルト223が連結ボルト孔263に挿入され、連結ボルトの先端が、丸型ブリッジ201の連結ボルト孔213に挿入され、ナット224でねじ締めされる。
なお、その他の構造及び作用は、第二実施形態の建築用接合金具と同様としてある。
【0077】
このようにすると、二つの丸型ブリッジ201の距離が離れている場合であっても、丸型ブリッジ201を金具本体1と強固に連結して取り付けることができるので、金具本体1と副木部材との接合強度を高くすることができる。
【0078】
また、寄棟屋根がさらに長くなると、アングルブリッジ206を丸型ブリッジ201の間に複数個配設し、アングルブリッジ206どうしを連結ボルト223およびナット224で連結する構成としてもよく、このようにすると、寄棟屋根が長くなっても、接合作業性や接合強度を低下させない建築用接合金具提供することができる。
なお、屋根全体の大きさによって異なるが、通常、距離Lが約1m〜2mのとき、アングルブリッジ206を一個設けており、距離Lが約2m以上のときは、アングルブリッジ206を二個以上設けている。
【0079】
なお、本発明の各実施形態の建築用接合金具は、洋式小屋の寄棟屋根において、副木部材である棟木71,隅合掌72,平合掌73及び妻合掌74を接合する場合について説明したが、副木部材は、寄棟屋根に使用される上記木部材に限定するものでない。
【0080】
また、本発明は、建築用接合金具に限定するものではなく、上記アンカーブロック202は、金具本体1や丸型ブリッジ201と一緒に用いなくても、建築用接合金具として有効である。
次に、このアンカーブロックの実施形態について、図面を参照して説明する。
【0081】
[アンカーブロック]
図17は、本発明に係るアンカーブロックの実施形態を説明するための、概略断面図を示している。
同図において、棟木71の登り梁92が接合してあり、対向する登り梁92の下面にアンカーブロック202が、接合ほぞ203,ピン231及びボルト232により取り付けてあり、かつ、対向するブロック205の連結ボルト孔251に連結ボルト223が挿入され、ナット224でねじ締めされている。
【0082】
このように、本発明に係るアンカーブロックは、金具本体や、丸型ブリッジがなくても木部材を接合するアンカーブロックとして好適であり、連結部材を容易にアンカーブロックと連結させることができ、また、連結部材を容易に被連結部材と連結させることができるので、組立て作業を容易化することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の建築用接合金具は、複雑な仕口加工を必要とせず、副木部材の仕口加工を単純化できるので、加工時間を短縮することができ、さらに、副木部材の接合強度を向上させることができる。また、多数本の副木部材を主木部材に接合する場合であっても、効率良く接合することができる。
【0084】
また、容易に接合作業を行うことができるので、高所で足場が悪い施工現場においても、作業能率及び安全性を向上させることができる。
さらにまた、予め屋根をユニット化して、すなわち、工場等の作業環境の良い所で、部分的に組み立て接合することができるので、施工現場における作業スペースを省スペース化できるとともに、クレーンを手配しなくても、作業者がユニット化した副木部材を容易に上げることができる。
【0085】
また、丸型ブリッジを用いた建築用接合金具は、主木部材を使用しなくても、副木部材の仕口の加工を単純化できるので、加工時間を短縮することができ、さらに、金具本体と副木部材との接合強度を高くすることができる。
また、容易に接合作業を行うことができるので、高所で足場が悪い施工現場においても、作業能率及び安全性を向上させることができる。
さらに、隅真束、ろくばり、隅ろくばり受け火打ちを使用しなくても屋根軸組を行うことができ、建築資材のコストダウンを図ることができる。また、隅真束、ろくばりなどがないので、屋根裏空間を有効に活用することができる。
【0086】
さらにまた、コ型プレートとブロックからなるアンカーブロックは、連結部材を容易に丸型ブリッジと連結させることができるとともに、連結構造を単純化することができるので、製造コストを削減し組立て作業を容易化することができる。
【0087】
また、本発明のアンカーブロックは、連結部材を容易にブロックと連結させることができ、また、連結部材を容易に被連結部材と連結させることができるので、組立て作業を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の金具本体の構造を説明するための概略図を示しており、(a)は平面図を、(b)はA−A線における断面図を示している。
【図2】 図2は、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の金具本体の応用例を説明するための概略図を示しており、(a)は平面図を、(b)はB−B線における断面図を示している。
【図3】 図3は、本発明に係る第一実施形態の建築用接合金具の接合プレートの構造を説明するための概略図を示しており、(a)は合掌用接合プレートの正面図を、(b)は合掌用接合プレートの側面図を、(c)は棟木用接合プレートの正面図を、(d)は棟木用接合プレートの側面図を示している。
【図4】 図4は、本発明に係る建築用接合金具の固定手段の構造を説明するための概略正面図を示している。
【図5】 図5は、本発明の第一実施形態の建築用接合金具を用いた使用例における寄棟屋根の小屋組みを示す一部省略斜視図を示している。
【図6】 図6は、本発明における第一実施形態の建築用接合金具の使用例を説明するための要部の概略平面図を示している。
【図7】 図7は、建築用接合金具の使用例を示した図6のC−C線における断面図を示している。
【図8】 図8は、建築用接合金具の使用例を示した図6のE−E線における断面図を示している。
【図9】 図9は、建築用接合金具の使用例における副木部材のユニット化を説明するための概略側面図を示している。
【図10】 図10は、本発明に係る第二実施形態の建築用接合金具の構造を説明するための概略図を示しており、(a)は側面図を、(b)は要部の上面図を示している。
【図11】 図11は、本発明に係る第二実施形態の建築用接合金具の丸型ブリッジの構造を説明するための概略図を示しており、(a)は側面図を、(b)はF−F線における断面図を示している。
【図12】 図12は、本発明に係る第二実施形態の建築用接合金具のコ型プレート構造を説明するための概略図を示しており、(a)は平面図を、(b)は側面図を示している。
【図13】 図13は、本発明の第二実施形態の建築用接合金具を使用した寄棟屋根の小屋組みを示す要部の概略斜視図を示している。
【図14】 図14は、本発明の第二実施形態の建築用接合金具を使用した寄棟屋根の概略図を示しており、(a)は短い屋根の平面図を、(b)は長い屋根の平面図を示している。
【図15】 図15は、本発明に係る第三実施形態の建築用接合金具の構造を説明するための概略側面図を示している。
【図16】 図16は、本発明に係る第三実施形態の建築用接合金具におけるアングルブリッジの構造を説明するための概略図を示しており、(a)は上面図を、(b)は正面図を、(c)はG−G線における断面図を示している。
【図17】 図17は、本発明に係るアンカーブロックの実施形態を説明するための、概略断面図を示している。
【図18】 図18は、洋式小屋の従来工法による寄棟屋根の小屋組みを示す一部省略斜視図を示している。
【符号の説明】
1,1a 金具本体
2a 合掌用接合プレート
2b 棟木用接合プレート
3 固定手段
4 厚板部材
5 押え部材
10 筒状部材
10a 八角形筒状部材
11 フランジ
12 スリット
13 開口部
14 ガイド用傾斜
15 軸ボルト孔
16 ボルト穴
20 係止部
21,21a,21b ボルト孔
22 傾斜部
23 下部斜辺
24 上部斜辺
25,40 ボルト
30a 軸部材
30b ピン孔
30c 雌ねじ
32 軸ボルト
31 ピン
33,51 ナット
34 ボルト
35 ナット
41 角ほぞ
42 ほぞ穴
50 座金
70,100 隅真束
71,101 棟木
71a,74a 当接部
72,102 隅合掌
73,103 平合掌
74,104 妻合掌
75 ろくばり
76 隅ろくばり
77 隅ろくばり受け火打ち
78 釣りづか
79 方づえ
80,81 梁受接合金具
92 登り梁
201 丸型ブリッジ
202 アンカーブロック
203 接合だぼ
204 コ型プレート
205 ブロック
206 アングルブリッジ
211 釣り軸ボルト孔
212 円板
213 連結ボルト孔
214 筒
215 円板
216 釣り軸ボルト
217 パイプスリーブ
218 ナット
221 ボルト
222 ナット
223 連結ボルト
224 ナット
231 ピン
232 ボルト
241 基部
242 側板
243 取付孔
244 ボルト孔
251 連結ボルト孔
252 固定孔
261 開口部
262 取付孔
263 連結ボルト孔

Claims (6)

  1. 垂直に設けられた主木部材に対し、複数本の副木部材を前記主木部材の外周方向に取り付けるための接合金具であって、
    前記主木部材の上部に載置される有底筒状の金具本体と、
    この金具本体を前記主木部材に固定させる固定手段と、
    前記金具本体の周壁に形成され、前記副木部材に固定された接合部材が係止する複数のスリットと、
    前記金具本体の底部側に取り付けられ、前記主木部材の上端に形成した角ほぞが嵌合するほぞ穴を有した厚板部材を
    具備したことを特徴とする建築用接合金具。
  2. 前記金具本体が、中心に貫通孔を穿設した底部を有し、
    前記固定手段が、前記主木部材に立設され前記金具本体底板の貫通孔を貫通する軸ボルトと、この軸ボルトに前記金具本体底板の上から前記軸ボルトに螺合するナットとからなる請求項1記載の建築用接合金具。
  3. 前記金具本体のスリットと前記接合プレートとの係止状態を維持するための押え部材を具備した請求項1又は2に記載の建築用接合金具。
  4. 前記金具本体の底部にフランジを形成した請求項1〜3のいずれかに記載の建築用接合金具。
  5. 前記押え部材の平面形状が、前記金具本体の上部開口部を覆う形状であって、中心に前記軸ボルトの貫通孔を有する請求項4記載の建築用接合金具。
  6. 前記スリットが、前記金具本体の周壁上部に開口部を有し、かつ、この開口部に接合プレートのガイド用傾斜を形成した請求項1〜5のいずれかに記載の建築用接合金具。
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