JP2002255367A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

Info

Publication number
JP2002255367A
JP2002255367A JP2001059998A JP2001059998A JP2002255367A JP 2002255367 A JP2002255367 A JP 2002255367A JP 2001059998 A JP2001059998 A JP 2001059998A JP 2001059998 A JP2001059998 A JP 2001059998A JP 2002255367 A JP2002255367 A JP 2002255367A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
roller
sheet
rollers
transport device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001059998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4540867B2 (ja
Inventor
Hirohiko Iwamoto
裕彦 岩本
Masafumi Fukumoto
雅文 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2001059998A priority Critical patent/JP4540867B2/ja
Publication of JP2002255367A publication Critical patent/JP2002255367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4540867B2 publication Critical patent/JP4540867B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の給紙性能を安定化することができる搬
送装置を提供する。 【解決手段】 互いに略平行に配置された複数の回転す
るローラー12,12a〜12d,14,14a〜14
dであって、その上にその長手方向に重ねられた複数の
用紙(2)をその長手方向に略直交して立てられた状態
で並ぶように積載するローラー(12,12a〜12
d,14,14a〜14d)と、前記複数の用紙2を前
記ローラーの最端側に位置する用紙2aから一枚ずつ分
離して排出する分離排出手段16,16dとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を複数枚重ね
て積層し、給紙ローラーに一枚ずつ搬送させる搬送装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙を複数枚積載し、一枚ずつ分離して
送り出す搬送装置は、種々の分野で用いられている。従
来の搬送装置としては、例えば、図1および図2に示す
ようなものが存在する。この搬送装置は、底壁91と側
壁92とで囲まれた空間に、複数枚積層した用紙を底壁
2に対して立てた状態で積載し、給紙ローラー96およ
びサバキ板93で最前側に位置する用紙2aを分離し
て、上側ガイド95と下側ガイド94との間を矢印Aで
示される方向に排出する。立てた状態で載置されている
用紙2は、図2に示すように押え部材98により給紙ロ
ーラー96側に所定の圧力で付勢されており、給紙ロー
ラー96側に倒れるのを防止するため倒れ止めリング9
7により支持されている。
【0003】用紙が一枚ずつ分離され排出が繰り返さ
れ、積載された用紙2が少なくなるにつれて、用紙2の
背面側から給紙ローラー96側にかけてスプリングなど
で付勢された押え部材98により積載された用紙2の残
量に追随して用紙2を矢印Bで示す方向に底板91に沿
って移動させ、最前側の用紙2aと給紙ローラー96と
の接触を常に一定の圧力で維持することが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、積載された用
紙2に対して付勢される押え部材98の所定の圧力は、
用紙2がその残量に応じて給紙ローラー96側に移動す
る際の用紙2の下端とその下に位置する底壁91との摩
擦の影響により不安定となり、ひいては、給紙ローラー
96に用紙を押し付ける圧力に影響を及ぼすことから、
給紙性能の不安定要素となることもあった。また、大量
の用紙2を積載した場合、スプリングなどによる用紙2
に対する付勢力は、大量の用紙2全体を移動させるため
の力に加えて、前記の底壁91との間の摩擦力よりも大
きくする必要があり、その結果、搬送装置の構成が複雑
になるとともに、用紙にかけられる圧力が不安定にな
る。
【0005】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、用紙の給紙性能を安定化することができる
搬送装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、前記技術的課題を解決するために、以下の構成の搬
送装置を提供する。
【0007】搬送装置は、互いに略平行に配置された複
数の回転するローラーであって、その上にその長手方向
に重ねられた複数の用紙を、その長手方向に略直交して
立てられた状態で並ぶように積載するローラーと、前記
複数の用紙を前記ローラーの最端側に位置する用紙から
一枚ずつ分離して排出する分離排出手段とを備える。
【0008】上記構成において、用紙は、一枚のシート
状のものであっても良いし、例えば封筒のようなもので
あっても良い。用紙は、複数のローラーの長手方向に重
ねて並べられ(すなわち、用紙の重なり方向がローラー
の長手方向にほぼ平行になるように)、立った状態(す
なわち、用紙の端がローラーの外周に対向するように)
で、ローラーの長手方向に略直行し複数のローラーを横
断するように搬送装置に積載される。分離排出手段に所
定の付勢力で当接している最前側の用紙は、サバキ板な
どの分離排出手段によって一枚ずつ分離され、排出され
る。最前側の用紙が排出されると、次の用紙が分離排出
手段に接触するように、用紙にかけられた付勢力によっ
て、用紙が分離排出手段側に移動する。用紙を分離排出
手段側に付勢するためには、例えば、押え部材などを用
いても良いし、ローラーを傾斜させて配置し、用紙の自
重により分離排出手段に押し付けるようにしても良い。
用紙の下端に接触したローラーが回転することによっ
て、静摩擦より小さい動摩擦が働くと考えられ、用紙が
分離排出手段方向、すなわちローラーの略長手方向に移
動する場合において、ローラーとの間の摩擦力が軽減す
る。
【0009】上記構成によれば、搬送装置に積載されて
いる用紙は、その下端に位置するローラーが回転してい
る状態で待機することとなり、その間の摩擦力が小さく
なる。したがって、例えば、用紙の分離排出手段への移
動させるのに少ない力ですむ。また、用紙が積載されて
いるローラーとの間の摩擦力の影響を受けることが少な
く、最前側の用紙の給紙ローラーへの付勢力の調整が容
易となり、これを安定化させることができる。したがっ
て、給紙性能を安定させることができる。
【0010】本発明の搬送装置は、具体的には以下のよ
うに種々の態様で構成することができる。
【0011】好ましくは、前記ローラーは、互いに逆方
向に回転する。
【0012】上記構成によれば、ローラーが互いに相反
する方向に回転するため、積載されている用紙が、ロー
ラーの回転によって、前後に送られることなく、一定位
置でバランスが取れ、その結果、例えば、用紙の側面な
どに設けられたガイドに対して用紙による不要な付勢力
を生じさせることがない。したがって、用紙とローラー
以外の部材との間の摩擦抵抗の影響をなくすことが可能
となる。したがって、用紙の給紙ローラーへの圧力を一
定に維持しやすくなり、給紙性能を安定させることがで
きる。
【0013】好ましくは、搬送装置は、前記用紙の側端
に接触し前記分離排出手段に用紙を導くガイドをさらに
有し、前記ローラーは、前記用紙が前記ガイドに突き当
たるような方向に回転する。
【0014】上記構成において、ローラーは用紙が前記
ガイドに突き当たるような方向、すなわち、用紙をガイ
ド方向に送るようにガイドに向かって回転する。上記構
成によれば、ローラーの回転により用紙側端がガイドに
突き当たり、用紙がそろうため、給紙性能を安定させる
ことができる。
【0015】上記構成において好ましくは、前記ガイド
は前記用紙の一端に接触するように延在する回転可能に
支持された側部ローラーの外周面である。
【0016】上記構成によれば、前記用紙の一端に接触
するように延在し、回転する側部ローラーの外周面、す
なわち、用紙と側部ローラーとの接触面がガイドとして
機能する。このようにガイドとして側部ローラーを用い
ることにより、用紙側端と側壁の間の摩擦抵抗を小さく
することができ、かつ、用紙側端のそろえを良くするこ
とができるため、より給紙性能を安定させることができ
る。
【0017】上記各構成において、好ましくは、前記ロ
ーラーが、前記用紙が重ねられた方向に対して所定の角
度で延在する。
【0018】上記構成によれば、用紙の重なり方向と用
紙下端のローラーの長手方向とが所定の角度を持つよう
に用紙が配置されているため、ローラーが用紙下端に接
触する個所が、用紙が分離排出手段へ向かって移動する
に伴い変化する。したがって、用紙下端とローラー表面
との間の摩擦による用紙下端の汚れを分散させ、目立た
なくさせることができる。
【0019】好ましくは、前記複数のローラーが、前記
分離排出手段側が低くなるように水平方向に対し所定の
角度を持って設置され、前記ローラーは前記用紙の積載
範囲の下流側の一部にのみ設けられる。
【0020】上記構成において、分離排出手段側が低く
なるように水平方向に対し所定の角度を持ってローラー
が設置されているため、用紙はその自重により分離排出
手段に押し当てられる。ここで、上記構成によれば、用
紙の積載範囲の下流側の一部にのみ回転するローラーが
設けられているため、積載範囲の上流側には適度な摩擦
力が残り、下流側に過剰な圧力が係ることがない。用紙
の分離排出手段への押し付け圧力は、例えば、用紙の積
載範囲におけるローラーを配置する長さを変化させるこ
とにより容易に調整することができる。したがって、給
紙性能を安定させることができる。
【0021】好ましくは、前記ローラー又は側部ローラ
ーの少なくとも一方は、その外周面が低摩擦材料又は汚
れが付着しにくい材料で被覆される。
【0022】上記構成によれば、ローラー又は側部ロー
ラーの表面をコーティングして、用紙との摩擦を少なく
させることができ、また用紙の端への汚れの付着を少な
くすることができる。
【0023】好ましくは、搬送装置は、前記ローラー又
は側部ローラーのうち少なくとも一方の外周面に付着し
た汚れを取り除くクリーニング部材をさらに備える。
【0024】上記構成によれば、クリーニング部材がロ
ーラー又は側部ローラーの表面に付着した汚れを取り除
くため、用紙の端への汚れの付着を少なくすることがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態に係る
搬送装置について、図面を参照しながら説明する。
【0026】図3および図4に本発明の第1実施形態に
係る搬送装置の構成を示す。図3は搬送装置を給紙ロー
ラー側から見た斜視図、図4は搬送装置を押え部材側か
ら見た斜視図である。
【0027】本実施形態に係る搬送装置1は、複数枚の
用紙2を重ねて積載し、一枚ずつ分離して排出するもの
である。用紙2が積載されている用紙積載下部には、2
本の細長いローラー12,14が所定の距離を持って互
いに平行に設けられている。各ローラー12,14間の
距離は積載する用紙2の大きさなどによって調整できる
ようにしてもよい。ローラー12,14は、矢印Aで示
す用紙の排出方向に異なる位置にほぼ直角の角度をなし
て、用紙を積載可能な範囲全域にわたって延在する。ロ
ーラーの側方には、用紙2の側端を押し当て、用紙をそ
ろえるためのガイド4が設けられている。排出装置は、
積載されている最前側の用紙2aが給紙ローラー16に
所定の圧力で当接するように構成されており、給紙ロー
ラー16が回転することによって、用紙2aサバキ板1
0によって一枚ずつ分離され、倒れないように上側ガイ
ド8および下側ガイド6の間に挟まれて矢印Aで示され
る方向に排出される。
【0028】積載される用紙2の背面側には、用紙積載
下部に沿って接離自在に支持される押え部材5が設けら
れている。押え部材5は用紙2に対し給紙ローラー16
側に向けて所定の付勢力を与える。用紙が給紙ローラー
16側に倒れないようにするため、最前側の用紙2aに
当接する倒れ止めリング18が設けられている。用紙は
押え部材5と倒れ止めリング18と給紙ローラー16と
で挟持され、ローラー12,14上に立った状態で積載
される。
【0029】搬送装置1の作動時には、給紙ローラー1
6が所定の速度で回転し、最前側の用紙2aを他の用紙
2から一枚ずつ分離し、排出方向A排出するとともに、
用紙2の残量に応じて用紙2の背面に付されている押え
部材5が矢印Bで示すように用紙の重なり方向に沿って
給紙ローラー16側に移動し、最前側の用紙2aを常に
一定の圧力で給紙ローラー16に押し付ける。
【0030】用紙積載下部に設けられているローラー1
2,14は、所定の速度で回転している。ローラー1
2,14が回転することによって、用紙2とローラー1
2,14の外周面が動いている状態で用紙2に接触す
る。したがって、用紙2とローラー12,14との間に
は、動摩擦が働くと考えられ、両者の摩擦力が小さくな
り、押え部材5の付勢力に与える影響が小さくなり、押
え部材5による所定の付勢力が安定し、その結果、用紙
2の給紙性能が向上する。
【0031】ローラー12,14は、例えば、金属で構
成される。ローラー12,14の表面は、用紙と擦れる
ため耐磨耗性の材質であることが好ましい。また、ロー
ラーの外周面の摩擦力を低下させるために、例えば、フ
ッ素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエチレン系樹
脂などの低摩擦材料や汚れが付着しにくい材料でコーテ
ィングさせても良い。
【0032】ローラーの回転の向きは、2本のローラー
が互いに逆方向であっても良いし、同じ方向であっても
良い。給紙ローラー16に当接する側の用紙紙面側から
見た搬送装置の概略構成を示す図5および図6に2本の
ローラー12,14の回転方向の例を示す。
【0033】図5に示す例では、2本のローラー12,
14は、矢印50,52に示すように、互いに逆方向に
回転する。用紙排出方向下流側のローラー12は矢印5
0で示されるように、用紙を矢印Aで示される排出方向
から遠ざけるような向きに回転し、もう一方の上流側ロ
ーラー14は矢印52で示されるように、用紙を排出方
向へ近づけるような向きに回転する。このように2つの
ローラー12,14が互いに内側に逆方向へ回転するこ
とにより、積載された用紙2全体が、その用紙給紙方向
Aの前後方向に送られることなく、一定位置でバランス
が取れ、その結果、ガイド4に対して余計な圧力が加わ
ることなく、用紙2とガイド4との間の摩擦抵抗の影響
をなくすことができる。
【0034】図6に示す例では、2本のローラー12,
14は、矢印54,56に示すように互いに同方向に回
転する。2本のローラー12,14ともに用紙を矢印A
示される排出方向へ近づけるような向きに回転する。こ
のように2つのローラー12,14が矢印54,56の
向きに回転することにより、積載された用紙2全体がガ
イド4方向に移動して接触し、用紙の端がそろうため、
給紙を安定させることができる。
【0035】本発明の第2実施形態に係る搬送装置1a
では、図7に示すように、ローラーが用紙積載下部だけ
でなく、用紙側端側にも設けられている。このローラー
20は、ガイド4aとして機能し、用紙2の側端をそろ
えるだけでなく、回転によって、用紙2の側端との間の
摩擦力を低下させる。このときのガイドローラー20の
回転方向は特に限定されるものではない。一方、用紙積
載下部に設けられたローラー12a,14aの回転方向
は特に限定されるものではないが、特に、用紙2をガイ
ド(図3の符号4に相当)方向へ移動させるような向き
に回転し、用紙2がガイドへ付勢される場合に、用紙2
とガイドとの間の摩擦力を軽減させるために、ガイドロ
ーラー20を設けることのメリットは大きい。
【0036】図8に本発明の第3実施形態に係る搬送装
置のローラーの配置構成についての概略を示す。本発明
の第3実施形態に係る搬送装置1bでは、用紙積載下部
に配置されている用紙2の上方向から見て、ローラー1
2b,14bは、用紙の重なり方向B、すなわち、用紙
2が給紙ローラー側に移動する方向に対して平行ではな
く、それぞれ所定の角度θ1,θ2をつけて設けられて
いる。
【0037】図9に本発明の第4実施形態に係る搬送装
置のローラーの配置構成についての概略を示す。本発明
の第4実施形態に係る搬送装置1cでは、上記の第3実
施形態と同様に、用紙積載下部に配置されている用紙2
の上方向から見て、ローラー12c,14cは、用紙の
重なり方向B、すなわち、用紙2が給紙ローラーに移動
する方向に対して平行ではなく、それぞれ所定の角度θ
3,θ4をつけて設けられている。
【0038】このように、ローラー12b,14b,1
2c,14cを用紙の重なり方向Bに対して、角度をつ
けて配置することにより、用紙下端のローラーと接触す
る個所が用紙の移動に伴って変化するため、用紙下端と
ローラー表面との間の摩擦による用紙下端の汚れを分散
させ、目立たなくさせることができる。
【0039】なお、ガイドローラー(図7の符号20に
相当)が設けられている場合、用紙重なり方向Bに対し
て所定の角度を有し、かつ用紙2の側端に常時接触する
ような方向にガイドローラーを延在させることにより、
用紙2が用紙移動方向Bに移動するにつれて、用紙2の
側端都とガイドローラーとの接触位置を変化させること
ができ、用紙側端の汚れを分散させ、目立たなくさせる
ことができる。
【0040】図10に本発明の第5実施形態に係る搬送
装置を積載されている用紙の側端方向から見た概略構成
を示す。本搬送装置1dは、用紙2の下端と接触する用
紙積載下部12,22が倒れ止めリング18dが設けら
れている側が低くなるように水平方向に対し所定の角度
θ5を持って設置されている。用紙積載下部のローラー
12dは用紙2の積載範囲の下流側の一部にのみ設けら
れる。用紙積載下部の上流側は、板状の底壁22で構成
される。
【0041】用紙2は、用紙積載下部に対して立った状
態で、倒れ止めリング18dに支えられ、その上に重な
って積載される。用紙2の背面部には、押え部材5dが
用紙積載下部に沿って移動可能に設けられる。
【0042】本搬送装置1dの作動時には、最も下に位
置する用紙2aが給紙ローラー16dとサバキ板10d
とによって一枚ずつ分離され、矢印Aで示される用紙排
出方向に排出される。用紙2の排出が繰り返され、用紙
2の残量が少なくなるにしたがって、押え部材5dは、
給紙ローラー16d側、すなわち矢印Bで示される用紙
2の重なり方向に移動し、最下側の用紙2aを一定圧力
で給紙ローラー16dに当接させる。
【0043】本実施形態に係る搬送装置は、用紙積載下
部が所定の角度を持って配置されているため、最下側の
用紙2aには、その上部に存在する用紙2の自重がかけ
られる。したがって、用紙2の残量によって、その圧力
は変化する。
【0044】ローラー12dは回転しているため、用紙
積載下部のうちローラー12dが存在している下流領域
は、摩擦力が小さい低摩擦領域30になる。一方、底壁
22が存在している上流領域は摩擦力が比較的大きい高
摩擦領域32となる。高摩擦領域32には適度な摩擦力
が残り、用紙を大量に積載したときの圧力の大きさを調
整して、下側の用紙2aに過剰な圧力がかかるのを防ぐ
ことができる。
【0045】なお、上記各実施形態において、ローラー
12〜12dおよびガイドローラー20には、必要に応
じてクリーニング部材24を設けることができる。図1
1は、第1実施形態にかかる搬送装置のローラー12に
クリーニング部材24を付した場合の構成を示す概略図
である。クリーニング部材24はローラー12の表面に
当接するように配置される。なお、クリーニング部材は
単なる細長い板状のものであっても良いし、ローラーに
当接する先端部に布などのふき取り部材などを備えたも
のであっても良い。また、乾式であっても湿式であって
も良いが、湿式の場合は、ローラーの表面に付着した水
分が用紙2を濡らさないようにすることが好ましい。
【0046】ローラー12が矢印58で示される方向に
回転すると、ローラー12の表面に所定の圧力で当接し
て配置されているクリーニング部材24の先端がローラ
ー12の表面を擦過する。このとき、ローラー12の表
面に付着した汚れは、クリーニング部材により取り除か
れる。したがって、ローラーの表面に付着した汚れが用
紙の端に付着することを防止することができる。
【0047】図12に、ローラーの回転数と押え部材の
荷重(押圧力)との関係を示す。ローラーはφ36のも
のを用紙の移動方向に対して平行になるように2本配置
した。ローラーは互いに内側を向くように回転させた
(図5参照)。そのローラーの上に用紙を300枚積載
し、その用紙をローラーの長手方向に移動させるときの
最大荷重をテンションゲージにより測定した。回転数が
0のとき、すなわち用紙積載下部がまったく移動しない
場合は、荷重が140g必要であったのに対し、ローラ
ーの回転数を上げるにしたがって、荷重は減少し、毎分
80回転程度のとき荷重は約10gとなった。
【0048】図12のグラフに基づいて、用紙下端を通
過するローラーの表面の周速として求めると、図13に
示すグラフとなる。図13によれば、概略150mm/
s以上で荷重は約10gになり、摩擦軽減の効果が顕著
になる。
【0049】一方、周速150mm/s以上の場合は、
荷重はほぼ一定値である。ただし、周速300mm/s
を超えてローラーを回転させると、用紙の下端に傷や汚
れなどの影響が出やすくなる。したがって、ローラーは
概略150mm/s以上300mm/s以下の周速で回
転させることが好ましい。
【0050】以上説明したように、本発明の搬送装置
は、ローラーの回転により用紙の下端とローラー表面と
の摩擦力を少なくさせることができ、押え部材による荷
重を小さくすることができるので、用紙の給紙性能が安
定する。本発明の搬送装置は、用紙の一枚ずつの供給を
受ける装置に広く用いることができ、印刷機、複写機、
用紙折り曲げ機、用紙カウンターなどに広く用いること
ができる。
【0051】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例
えば、ローラーの数は必ずしも2本である必要はなく、
用紙の下端を安定して支持できるのであればそれ以上で
あっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の搬送装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1の搬送装置を観察方向を変えた斜視図で
ある。
【図3】 本発明の第1実施形態に係る搬送装置の概略
構成を示す斜視図である。
【図4】 図3の搬送装置を観察方向を変えた斜視図で
ある。
【図5】 ローラーの回転方向の例を示す第1実施形態
に係る搬送装置の要部拡大概略図である。用紙の紙面方
向から見た構成を示す。
【図6】 ローラーの回転方向の他の例を示す第1実施
形態に係る搬送装置の要部拡大概略図である。用紙の紙
面方向から見た構成を示す。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る搬送装置の構成
を示す要部拡大概略図である。用紙紙面方向から見た構
成を示す。
【図8】 本発明の第3実施形態に係る搬送装置の構成
を示す要部拡大該略図である。用紙積載下部に配置され
ている用紙の上方向から見た構成を示す。
【図9】 本発明の第4実施形態に係る搬送装置の構成
を示す要部拡大該略図である。用紙積載下部に配置され
ている用紙の上方向から見た構成を示す。
【図10】 本発明の第5実施形態に係る搬送装置の構
成を示すよう部拡大概略図である。ガイド方向から見た
の構成を示す。
【図11】 ローラーの軸方向から見たローラーの他の
構成例を示す概略図である。
【図12】 ローラーの回転数と押え部材にかかる荷重
との関係を示すグラフである。
【図13】 ローラーの周速と押え部材にかかる荷重と
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 搬送装置 2 用紙 4 ガイド 5,5d 押え部材 6 下側ガイド 8 上側ガイド 10 サバキ板(分離排出手段) 12,12a,12b,12c,12d ローラー 14,14a,14b,14c,14d ローラー 16 給紙ローラー(分離排出手段) 18 倒れ止めリング 20 ガイドローラー(側部ローラー) 22 底壁 24 クリーニング部材 30 低摩擦領域 32 高摩擦領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F343 FA02 FA03 FA04 FA15 FA17 FB07 FB11 FC01 GA04 GB02 GC01 GD01 HA31 HD09 HD14 KB03 KB18 LA03 LC07 LD28 MB02 MB12 MC12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに略平行に配置された複数の回転す
    るローラー(12,12a〜12d,14,14a〜1
    4d)であって、その上にその長手方向に重ねられた複
    数の用紙(2)を、その長手方向に略直交して立てられ
    た状態で並ぶように積載するローラー(12,12a〜
    12d,14,14a〜14d)と、 前記複数の用紙(2)を前記ローラーの最端側に位置す
    る用紙(2a)から一枚ずつ分離して排出する分離排出
    手段(16,16d)とを備えることを特徴とする搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラー(12,14)は、互いに
    逆方向に回転することを特徴とする、請求項1記載の搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙の側端に接触し前記分離排出手
    段に用紙を導くガイド(4,4a)をさらに有し、 前記ローラー(12,14)は、前記用紙(2)が前記
    ガイド(4)に突き当たるような方向に回転することを
    特徴とする、請求項1記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドは前記用紙の一端に接触する
    ように延在する回転可能に支持された側部ローラー(2
    0)の外周面であることを特徴とする、請求項3に記載
    の搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラー(12b,14b,12
    c,14c)が、前記用紙が重ねられた方向に対して所
    定の角度で延在することを特徴とする、請求項1から4
    いずれか1つに記載の搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のローラー(12d)が、前記
    分離排出手段(16d)側が低くなるように水平方向に
    対し所定の角度を持って設置され、前記ローラー(12
    d)は前記用紙の積載範囲の下流側の一部にのみ設けら
    れることを特徴とする、請求項1から5いずれか1つに
    記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラー(12,12a〜12d,
    14,14a〜14d)又は側部ローラー(20)のう
    ち少なくとも一方の外周面に付着した汚れを取り除くク
    リーニング部材(24)をさらに備えたことを特徴とす
    る、請求項1から6いずれか1つに記載の搬送装置。
JP2001059998A 2001-03-05 2001-03-05 搬送装置 Expired - Lifetime JP4540867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059998A JP4540867B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001059998A JP4540867B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 搬送装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010110354A Division JP5020350B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002255367A true JP2002255367A (ja) 2002-09-11
JP4540867B2 JP4540867B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=18919481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001059998A Expired - Lifetime JP4540867B2 (ja) 2001-03-05 2001-03-05 搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4540867B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051589A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 給紙装置、画像形成装置
WO2012133541A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 凸版印刷株式会社 巻き取り成膜装置
JP2019064776A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社プレッシオ 紙葉類取り出し装置
JP2019064777A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社プレッシオ 紙葉類取り出し装置
JP2020093907A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 キヤノン電子株式会社 シート整列装置、シート給送装置、及び、画像読取装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5464360A (en) * 1977-03-01 1979-05-24 Hotchkiss Brandt Sogeme Method of and apparatus for arranging article assembly
JPS54120083U (ja) * 1978-02-10 1979-08-22
JPS55125644U (ja) * 1979-02-28 1980-09-05
JPS5658745U (ja) * 1979-10-09 1981-05-20
JPS5834829U (ja) * 1981-08-31 1983-03-07 オムロン株式会社 紙葉類繰出装置
JPS5860637U (ja) * 1981-10-19 1983-04-23 株式会社東芝 紙葉類の供給、取出し装置
JPS6090231U (ja) * 1983-11-29 1985-06-20 富士通株式会社 紙葉類供給装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5464360A (en) * 1977-03-01 1979-05-24 Hotchkiss Brandt Sogeme Method of and apparatus for arranging article assembly
JPS54120083U (ja) * 1978-02-10 1979-08-22
JPS55125644U (ja) * 1979-02-28 1980-09-05
JPS5658745U (ja) * 1979-10-09 1981-05-20
JPS5834829U (ja) * 1981-08-31 1983-03-07 オムロン株式会社 紙葉類繰出装置
JPS5860637U (ja) * 1981-10-19 1983-04-23 株式会社東芝 紙葉類の供給、取出し装置
JPS6090231U (ja) * 1983-11-29 1985-06-20 富士通株式会社 紙葉類供給装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009051589A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Ricoh Co Ltd 給紙装置、画像形成装置
WO2012133541A1 (ja) * 2011-03-29 2012-10-04 凸版印刷株式会社 巻き取り成膜装置
JP5206908B2 (ja) * 2011-03-29 2013-06-12 凸版印刷株式会社 巻き取り成膜装置
JP2019064776A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社プレッシオ 紙葉類取り出し装置
JP2019064777A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社プレッシオ 紙葉類取り出し装置
JP2020093907A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 キヤノン電子株式会社 シート整列装置、シート給送装置、及び、画像読取装置
JP7232033B2 (ja) 2018-12-14 2023-03-02 キヤノン電子株式会社 シート整列装置、シート給送装置、及び、画像読取装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4540867B2 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6186490B1 (en) Bill dispensing device
JP2002255367A (ja) 搬送装置
JPH0725465B2 (ja) ソーター
CN205471910U (zh) 图像记录设备
JP5020350B2 (ja) 搬送装置
JP2018002470A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP6156292B2 (ja) シート後処理装置及び画像形成装置
JPH0872433A (ja) 折り装置
JP2016155666A (ja) 記録装置
JP6596540B1 (ja) 紙葉類処理装置
JP6615261B2 (ja) 紙葉類処理装置
JPH03162331A (ja) 給紙装置
JP4421409B2 (ja) 給紙装置
JPH06135626A (ja) 紙折機
JP2002284362A (ja) 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6796381B2 (ja) シート供給装置
JP4495875B2 (ja) 給紙装置
JP4421411B2 (ja) 給紙装置
KR200362498Y1 (ko) 용지후단 정렬장치
JP4114023B2 (ja) 感光材料排出装置
JP3291119B2 (ja) 記録装置の給紙機構
JPH0613184Y2 (ja) 両面複写装置のスタック装置
JP2020121850A (ja) シート積載装置及び記録装置
JPS6341358A (ja) シ−ト整合装置
JPH09216772A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100512

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100623

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4540867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term