JP4114023B2 - 感光材料排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画紙などの感光材料の排出装置に関し、より具体的には、現像処理済みのシート状の感光材料を受け取って外部に排出する排出ローラ対を備え、この排出ローラ対は、横向きに延びた軸芯回りで回転駆動される駆動ローラと、感光材料を駆動ローラの周面に押し付け可能な押し付けローラとを有する感光材料排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の感光材料排出装置では、図7に示されるように、排出中の感光材料60が第1ガイド部138によって所定の湾曲形状に矯正され、感光材料60は排出方向に沿って湾曲されることを規制されるので、排出ローラ対150と136に挟持されている限り、先端が下に垂れ下がったりすることなく水平な姿勢を保つ。これによって、印画紙60の先端がほぼ水平方向を向いた状態で排出ローラから横向きに飛ばされるので、排出装置の下流に設けられた横送りコンベア上に水平な姿勢のまま着地するという効果が得られる。言い換えれば、感光材料の先端が下向きに垂れて横送りコンベアに先に接触し、横送りコンベア上における感光材料の姿勢が乱れる(感光材料の整列性の低下)と言った問題が防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特に腰の弱い感光材料に対して先端の垂れ下がりを防止しようとして、図7のように、形状矯正用の第1ガイド部138を大幅に押し付けローラ150の軸芯側に配置した場合には、駆動ローラ136と第1ガイド部138から加えられる、感光材料を折り曲げようとする応力が、感光材料の表面(印画紙で言えば乳剤面に相当する)の、駆動ローラの周面の軸芯側端部に相当する単一個所(図7の矢印Xで示された、駆動ローラの角と接当する個所)に集中するため、同個所に恒久的な折れ目が形成され、例えば写真では製品としての歩留まりが低下するという問題があり、改善の余地があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、上に例示した従来技術による感光材料排出装置の持つ前述した欠点に鑑み、先端の垂れ下がりを防止する効果を高めるために、形状矯正用の第1ガイド部を大幅に押し付けローラの軸芯側に配置した場合でも、感光材料の表面に恒久的な折れ目が形成され難い感光材料排出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による感光材料排出装置は、
前記駆動ローラおよび前記押し付けローラとは前記軸芯に沿って変位した位置に、前記感光材料に当接するローラを、前記感光材料に対して前記駆動ローラの側にのみ設けると共に、当該ローラを、前記駆動ローラと一体回転可能であって、前記排出中の感光材料の側縁部を前記押し付けローラの側に押し出して同感光材料を所定の湾曲形状に矯正する第1ガイド部とし、さらに、
前記感光材料のうち、前記駆動ローラと前記第1ガイド部との間に位置する部位を前記軸芯の側に押し出す第2ガイド部が設けられていることを特徴構成としている。
【0006】
このような特徴構成を備えているために、本発明の請求項1による感光材料排出装置では、駆動ローラと第1ガイド部から加えられる、感光材料を折り曲げようとする応力が、感光材料の表面の、駆動ローラの周面の軸芯側端部に相当する単一個所のみに集中せず、少なくとも、この駆動ローラの角と接当する個所と第2ガイドという複数の個所に前記応力が分散されることとなり、結果的に、感光材料表面のどこにも恒久的な折れ目が形成されず、例えば写真の製品として、より高い歩留まりが維持されるという効果が得られた。
【0007】
より具体的には、押し付けローラは、軸芯に沿って円弧状に延びた周面を備えており、第2ガイドは、押し付けローラの円弧状周面に形成されている構成とすれば、応力を分散させるための第2ガイドを軸芯に沿って延びた連続面とすることができるので、応力がより広い範囲に分散され、折れ目を無くす効果がより高められる。
【0008】
また、押し付けローラは、自重によって駆動ローラ側に付勢されるように、駆動ローラの上方に遊転可能に配置されたウエイトローラとすれば、付勢用の手段としてバネなどを別途設ける必要がなく、構造が簡単になる、故障が少なくなる等の効果が得られる。
【0009】
第1ガイド部を固定された接当部材としておいても、感光材料を押し出すことによって、感光材料を折り曲げようとする応力を分散させ、感光材料表面への折れ目の形成を防止する効果は得られるが、第1ガイド部を、駆動ローラと共通の軸芯回りで回転可能な円形部材の外周面としておけば、感光材料が第1ガイド部と接当しながら排出される際に、第1ガイド部は感光材料の裏面との摩擦に応じて回転することができるので、感光材料の裏面に傷が付きにくい、感光材料の排出がより一層円滑に行われる等の効果が得られる。
【0010】
排出ローラ対の上流側には、現像処理済みのシート状の感光材料を排出ローラ対に手渡すための搬送ローラ対が設けられており、駆動ローラは、搬送ローラ対による感光材料の搬送速度を上回る周速度で回転駆動される構成としておけば、感光材料は、搬送が進んで搬送ローラによる挟持状態が無くなる瞬間に駆動ローラによる高速の排出状態に切り替わるので、感光材料が水平な姿勢を維持しつつ、下流側の例えばベルトコンベア等に落下し、結果的に、感光材料の先端のみが先行してベルトコンベアの面に接触する等の事態が防止され、ベルトコンベアによって収集された感光材料どうしの整列性が高まる等の効果が得られる。
【0011】
本発明によるその他の特徴および利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態の一例について図面に基づいて解説する。
図1は、本発明の感光材料排出装置の一例としての印画紙排出装置を備えた写真処理装置1の全体外観を示す。
写真処理装置1は、ネガフィルムなどが有する画像をロール状印画紙からカットしたシート状の印画紙に露光処理する露光処理部3、露光処理済みの印画紙を搬送する搬送部5、搬送部5から送られてきた印画紙を数種類の処理液内に通すことで現像処理する現像処理部7、現像処理部7から出た印画紙を乾燥させながら印画紙排出口11まで搬送する乾燥部9などで構成されている。現像処理部7の上面を開閉自在に覆っている上部カバー13の上には、横送りコンベア(写真処理装置1内における印画紙の基本的な処理方向を横切る方向に印画紙を搬送する)のユニット15が着脱自在に設けられており、一方、写真処理装置1の本体20の正面側には、横送りコンベア15と直角に延びた縦送りコンベア17が配置されている。コンベアユニット15には、コンベアユニット15の無端ベルト15aを駆動するためのモーター(不図示)が内蔵されている。
印画紙排出口11から順番に排出された印画紙は、横送りコンベア15の無端ベルト15a上に水平な姿勢で着地し、一枚ずつ縦送りコンベア17の一端上に載置され、オーダー単位での印画紙のスタック(積み重ね)が前記一端に形成される度に、縦送りコンベア17が所定距離分だけ駆動され、最終的に一連の前記スタックを、モニター22や操作テーブル24の正面に位置するオペレーター(不図示)の手の届く位置まで搬送する。
【0013】
図2に示されるように、印画紙排出口11には、印画紙排出装置30が設けられているが、この印画紙排出装置30は、乾燥部9と共通の縦形の排出ユニット26内に組み込まれている。
尚、ネガフィルム等からシート状印画紙への露光処理は、露光処理部3によって基本的にネガフィルム上の画像駒の順序通りに行われるが、乾燥処理部7から印画紙排出口11までは、左右方向、言い換えれば、搬送方向を横切る向きに並んだ2列の搬送経路上を搬送される。そのため、露光処理部3と現像処理部7の間には、露光処理部3から一枚ずつ供給される露光処理済みのシート状印画紙を、前記2列の搬送経路に順次振り分けるための振り分け装置5が介装されている。前記2列の搬送経路上を2列態勢で搬送される印画紙どうしは、振り分け装置5によって搬送方向に時間的位相差を持たされるので、結果的に、千鳥状の相対位置関係を保ちつつ搬送されることになる。
【0014】
図3に示されるように、印画紙排出装置30は、印画紙60を、排出ユニット26に沿って始めは垂直方向に、最終的に印画紙排出口11に向かって水平方向に所定速度で送る一連の搬送ローラ対28,28,..の内の最下流側の搬送ローラ対28aと、搬送ローラ対28aの更に搬送方向下流の、搬送ローラ対28aとほぼ同じ高さに位置する排出ローラ対32とからなる。排出ローラ対32は、搬送ローラ対28aから排出された印画紙を、前記所定速度を超える高速(1.1から20倍の速度)で横送りコンベア15の無端ベルト15a上に排出する。
一連の搬送ローラ対28,28,..は、最下流側の搬送ローラ対28aも含めて全て、印画紙60を両面から確実に挟持し、印画紙60の面に対して空回りすることの無いように、ゴム製など、摩擦係数の高い周面を備えている。
一方、排出ローラ対32は、ゴム製の周面を備え、直流モータ等によって一定の速度で回転駆動される駆動ローラ36と、駆動ローラ36の上方に遊転自在に配置された樹脂製のウエイト・ローラ40とを備えている。
駆動ローラ36は、共通の回転軸34に互いに間隔を空けて一体的に固定された三つの駆動ローラ、すなわち、第1駆動ローラ36a、第2駆動ローラ36b,および、第3駆動ローラ36cからなる。
ウエイト・ローラ40は、水平ロッド42上にやはり互いに間隔を空けて前述した通り遊転自在に支持された三つのウエイト・ローラ、すなわち、第1ウエイト・ローラ40a、第2ウエイト・ローラ40b、および、第3ウエイト・ローラ40cからなる。この水平ロッド42は、上下方向に2〜3mmの範囲で移動自在となるように、上下に延びた左右の長穴44,44内に支持されているので、個々のウエイト・ローラ40は常に各々の自重によって、対応する駆動ローラ34の周面側に押し付けられている。
【0015】
したがって、搬送ローラ28から送られてきた印画紙60が、駆動ローラ36とウエイト・ローラ40の間に供給されると、印画紙60はウエイト・ローラ40の重量によって駆動ローラ36に押し付けられ、駆動ローラ36の回転力によって確実に排出される。ただし、ウエイト・ローラ40の樹脂製(例えばジュラコン(商品名)などの硬質樹脂が適する)の周面は、ゴム等によって製作された駆動ローラ36の周面に比して摩擦係数が十分に小さいので、印画紙60が最下流側の搬送ローラ対の28a間と排出ローラ32対の間の双方に挟まれる位置にある過程では、ウエイト・ローラ40の重量によって駆動ローラ36と印画紙60の間に発生する摩擦力は、搬送ローラ対28aとの摩擦力を十分に下回るので、駆動ローラ36は印画紙の裏面(乳剤面と反対側の面)に対して空回りし、印画紙60は飽くまで搬送ローラ対28aの搬送速度(排出ローラのそれよりも遅い)で搬送される。印画紙60の搬送が更に進むと、印画紙60の後端が搬送ローラ28aによる挟持から解放され、印画紙60は排出ローラ対32によって高速で排出される。このように、印画紙60は排出ローラ対32によって高速で排出されるので、先端が先行して落下することなく、ほぼ水平な状態で横送りコンベア15の無端ベルト15a上に落下する。
尚、ここで印画紙60の乳剤面は上側にあり、駆動ローラ36との滑りを起こすのは印画紙60の裏面側であるから駆動ローラ36の空回りによって印画紙60の画像を損傷したりすることはない。そして、駆動ローラ36が印画紙60に対して滑りを起こしている間も、ウエイト・ローラ40は、搬送ローラ28aの搬送速度で移動する印画紙60の乳剤面との摩擦で転動するだけであるから、ウエイト・ローラ40は、乳剤面に対して空回りしないので、ここでウエイト・ローラ40が乳剤面を損傷することもない。
【0016】
図4に示されるように、第1駆動ローラ36aの左右には、第1駆動ローラ36aよりも大径の第1および第2大径ローラ38a,38bが設けられている。ただし、横送りコンベアに関して上流側の第2大径ローラ38bは、下流側(図4の最右端側)の第1大径ローラ38aよりも若干小径に形成されている。また、第3駆動ローラ36cの上流側にも、第1大径ローラ38aと同寸法の第3大径ローラ38cが設けられている。これらの、第1、第2、および、第3大径ローラ38a,38b,38cは、硬質樹脂製であり、いずれも各駆動ローラ36と同様に一体回転される。ここでは、各大径ローラの大径の周面が、後述する形状矯正効果を発揮する第1ガイド部として機能する。
既に記したように、この実施形態では、レギュラーサイズの印画紙60Aは露光処理を受けた後、左右2列体勢で現像、乾燥の各処理を受け、印画紙排出口11からの排出も、第1駆動ローラ36aに沿った前列と、第3駆動ローラ36cに沿った後列の2列で行われる。
【0017】
図4(イ)に示されるように、前列から排出される印画紙60Aに関しては、印画紙60Aのほぼ中心付近が第1駆動ローラ36aと第1ウエイト・ローラ40aの間に密着挟持され、印画紙60Aの左右の縁付近は第1と第2大径ローラ38a,38bによって上方に押し上げられ、結果として、図に示されるように、樋状に湾曲した形状に矯正される。このように樋状の形状に矯正されることによって、印画紙60Aは排出方向に沿った湾曲を規制されるので、印画紙60Aの先端が下に垂れ下がったりすることなく水平な姿勢を保つ。これによって、次のような利点が得られる。第1の利点は、印画紙60Aの先端がほぼ水平方向を向いた状態で排出ローラ対32から横向きに飛ばされるので、水平な姿勢のまま横送りコンベア15上に着地することである。仮に、印画紙60Aの先端が大きく斜め下を向いた状態で排出ローラ対32から横に飛ばされると、印画紙60Aの先端部分が先行して横送りコンベア15の無端ベルト15aの表面に向かっていくので、この時の前記辺のコンベア面に対する平行度が僅かでも不完全であれば、印画紙60Aはその一つのコーナーから先にコンベア15の無端ベルト15aに衝突することとなり、この衝突の瞬間に印画紙60Aは垂直軸芯回りで回転し、コンベア15上にも回転した姿勢で載置されてしまうが、本実施形態のように形状を所定の向きに矯正されることで、図5(イ)に示されるように、コンベア15上に水平に着地し易いので、垂直軸芯回りで回転することなく、排出ローラ32に挟持されている時と変わらない正しい姿勢で横送りコンベア15上に着地する。
また、第2の利点は、印画紙60Aの先端が排出ローラ対32から離れる最後の瞬間まで、下に垂れ下がったりすることなく水平な姿勢を保つので、図5(ロ)に示されるように、後列用の第3駆動ローラ36cから排出されて横送りコンベア15によって搬送される先行する印画紙60A−1が、前列用の第1駆動ローラ36aから押し出され始めた後続の印画紙60A−2と干渉し難く、結果的に印画紙の整列性を向上させる点である。すなわち、仮に、後続の印画紙60A−2の先端が下に垂れ下がる傾向を強く持っていれば、横送りコンベア15上を搬送される先行の印画紙60A−1と干渉して、この搬送を阻害したり、横送りコンベア15上における先行印画紙の姿勢を乱すことになる。
【0018】
さらに、各駆動ローラ36および大径ローラ38についてはいずれも断面形状が略平坦な周面を備えているのに対して、第1ウエイト・ローラ40aは、円弧状の周面を備えており、しかも、軸芯方向の長さが駆動ローラよりも十分に長く、全体として軸芯に関して回転対称な太鼓状を呈している。この周面を形成している前記円弧は、第1ウエイト・ローラ40aを正面から見た時の左右対称軸との交点、すなわち、駆動ローラ36aとの接点から、第1および第2大径ローラ38a,38bの周面に向かって滑らかで連続的な曲線を描きながら延びている。この第1ウエイト・ローラ40aの円弧状の周面40Sは、第1および第2大径ローラ38a,38bが印画紙60Aの左または右の縁付近を押し上げて樋状の形状を作る際に、印画紙60Aを補助的に、駆動ローラ36aと大径ローラ(38aまたは38b)の中間位置において軸芯側に押し出す第2ガイド部として機能し、結果的に、印画紙60Aがウエイト・ローラ40aの軸芯方向の角で折られて、乳剤面(上向き面)に恒久的な折れ目が形成されることを防止する。
【0019】
図4(イ)に一点鎖線にて示されるように、後列の印画紙60Aに関しても、やはり印画紙のほぼ中心付近が第3駆動ローラ36cと第3ウエイト・ローラ40cの間に挟持されるが、印画紙60Aの左側の縁付近は第3大径ローラ40cによって上方に押し上げられ、結果として、図に示されるように、左半分のみ樋状に湾曲した形状に矯正される。このように部分的にでも樋状の形状に矯正されることによって、やはり印画紙は排出方向に沿った湾曲を或程度は規制されるので、印画紙60Aの先端が下に垂れ下がったりすることなく水平な姿勢を保つ。これによって、印画紙60Aの先端がほぼ水平方向を向いた状態で排出ローラ対32から横向きに飛ばされるので、水平な姿勢のまま横送りコンベア15上に正しい姿勢で着地するという利点が得られる。
第3ウエイト・ローラ40cについても、第3駆動ローラ36cよりも十分に軸芯方向に長く、且つ、円弧状の周面を備えた太鼓状を呈しており、第1ウエイト・ローラ40aと同様に、第3大径ローラ38cが印画紙60Aの左の縁付近を押し上げて部分的に樋状の形状を作る際に、印画紙60Aが第3ウエイト・ローラ40cの軸芯方向の角で折られて、乳剤面(上向き面)に折れ目が形成されることを防止する。
【0020】
尚、後列の印画紙を排出する第3駆動ローラ36cには、第1駆動ローラ36aに対する第2大径ローラ38bのような、二つ目の大径ローラが付随していない。この理由は、後列の印画紙が横送りコンベア15 の最下流側に位置することから、他の駆動ローラから排出完了される直前の印画紙の下を潜って横送りコンベア15で搬送される状況が無く、そのため、形状矯正を行う必要性が第1駆動ローラに比して低いためである。
また、中央の第2駆動ローラ36bについては、レギュラーサイズの印画紙60Aを排出する役割を持たず、大判サイズの印画紙専用に設けられているので、形状矯正用の大径ローラや、円弧状周面を持つウエイト・ローラは付随しておらず、第2ウエイト・ローラ40bは平坦な周面を持つ円柱状を呈している。
因みに、排出された一連のレギュラーサイズの印画紙60Aは、横送りコンベア15の無端ベルト15aの間欠的な動作で送られるが、1枚の感光材料が横送りコンベア15の無端ベルト15a上にある状態にあっては、次の印画紙60Aは排出ローラ対32による排出が完了しない位置に保持されるようになっている。こうして順次排出される印画紙60Aを横送りコンベア15の間欠駆動により縦送りコンベア17(またはトレー)上に順番に積み重ねることにより、印画紙60Aをネガフィルムの各コマの露光順番に再整列して積み重ねることができる。
尚、横送りコンベア15の前述した間欠駆動のタイミング設定は、高速で排出される印画紙60の後端を一枚ずつ光検出器(不図示)で検出し、前記後端が通過してから所定時間後に横送りコンベア15を駆動し、印画紙60の縦送りコンベア17への移動を同じく光検出器(図外)で検出して、横送りコンベア15の停止をおこなうようにしている。
【0021】
この実施形態では、大判サイズの印画紙60Bは露光後も排出口11の中心を通る1列体勢で現像、乾燥の各処理を受け、印画紙排出口からの排出も、図4(ロ)に示されるように、第1、第2、および、第3駆動ローラ36a,36b,36cの全てに跨(またが)った1列態勢で行われる。
すなわち、大判サイズの印画紙60Bの場合も、その左右の縁部付近が、第1および第3大径ローラ38a,38cの作用で樋の両側をなす形状に矯正されるため、図5(ハ)に示されるように、排出方向に沿って先端が垂れ下がる現象が防止される。
尚、前述したように第2大径ローラ38bが第1大径ローラ38aや第3大径ローラ38cに比して若干小径に形成されている理由は、第2大径ローラ38bまで第1大径ローラ38aや第3大径ローラ38cと同等の径に構成すると、大判サイズの印画紙60Bが波打った形状に仕上げられる不都合が生じ易いためである。したがって、大判サイズの印画紙60Bを全く対象としない写真処理装置においては、第1駆動ローラ36aの片側ではなく両側に第1大径ローラ38aと同径の大径ローラを配置し、第3駆動ローラ36cの横送りコンベア15に関して下流側の位置にも第3大径ローラ38cと左右対称となるように新たな大径ローラを配置するなどして、さらに高い形状矯正効果をねらっても良い。またこの場合、第2駆動ローラ36bの両側にも、第1大径ローラ38aや第3大径ローラ38cと同径の大径ローラを配置し、第2ウエイト・ローラ40bも第1や第2ウエイト・ローラ40a,40cと同様の円弧状の周面を持ち、軸芯方向に十分な長さを持つ形状のものに取り替えることによって、3列体勢の現像、乾燥、排出を行う写真処理装置とすることが可能である。
【0022】
〔別実施形態〕
ウエイト・ローラは、円弧状に連続した周面形状を持つものに限らず、図6に示されるような、分割された形状のウエイト・ローラ50であっても良い。この互いに一体回転する三つの分割体52,54,54で構成される別実施形態の場合、外側の分割体54,54の周面が、印画紙60を、例えば第1駆動ローラ36aと第1大径ローラ38aの中間位置において軸芯側に押し出す第2ガイド部を構成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印画紙排出装置を備えた写真処理装置の全体斜視図
【図2】印画紙排出装置と乾燥部を備えた排出ユニットの斜視図
【図3】印画紙排出装置付近の要部の斜視図
【図4】印画紙排出装置の要部の正面図
【図5】印画紙排出口付近の斜視図
【図6】印画紙排出装置のウエイト・ローラの別実施形態を示す正面図
【図7】従来の印画紙排出装置のウエイト・ローラを示す正面図
【符号の説明】
15 横送りコンベア
29 搬送ローラ対
32 排出ローラ対
36 駆動ローラ
38 大径ローラ
40 ウエイト・ローラ
60 印画紙
Claims (5)
- 現像処理済みのシート状の感光材料を受け取って外部に排出する排出ローラ対を備え、前記排出ローラ対は、横向きに延びた軸芯回りで回転駆動される駆動ローラと、前記感光材料を前記駆動ローラの周面に押し付け可能な押し付けローラとを有する感光材料排出装置であって、
前記駆動ローラおよび前記押し付けローラとは前記軸芯に沿って変位した位置に、前記感光材料に当接するローラを、前記感光材料に対して前記駆動ローラの側にのみ設けると共に、当該ローラを、前記駆動ローラと一体回転可能であって、前記排出中の感光材料の側縁部を前記押し付けローラの側に押し出して同感光材料を所定の湾曲形状に矯正する第1ガイド部とし、さらに、
前記感光材料のうち、前記駆動ローラと前記第1ガイド部との間に位置する部位を前記軸芯の側に押し出す第2ガイド部が設けられている感光材料排出装置。 - 前記押し付けローラは、軸芯に沿って円弧状に延びた周面を備えており、前記第2ガイド部は、前記押し付けローラの前記円弧状周面に形成されている請求項1に記載の感光材料排出装置。
- 前記押し付けローラは、自重によって前記駆動ローラ側に付勢されるように、駆動ローラの上方に遊転可能に配置されたウエイトローラである請求項2に記載の感光材料排出装置。
- 前記第1ガイド部は、駆動ローラと共通の軸芯回りで回転可能な円形部材の外周面である請求項1から3のいずれか1項に記載の感光材料排出装置。
- 前記排出ローラ対の上流側には、前記現像処理済みのシート状の感光材料を前記排出ローラ対に手渡すための搬送ローラ対が設けられており、前記駆動ローラは、前記搬送ローラ対による感光材料の搬送速度を上回る周速度で回転駆動される請求項1から4のいずれか1項に記載の感光材料排出装置。
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