JP2002249636A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents
フェノール樹脂成形材料Info
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Abstract
脂成形材料を提供すること。 【解決手段】 (a)フェノール樹脂、(b)ガラス繊
維、及び(c)球状フィラーを必須成分として含有する
ことを特徴とするフェノール樹脂成形材料であり、その
配合割合は、好ましくは、成形材料全体に対して、
(a)フェノール樹脂15〜65重量%、(b)ガラス
繊維20〜78重量%、(c)球状フィラー2〜30重
量%である。
Description
ス繊維基材フェノール樹脂成形材料に関するものであ
り、自動車等の機構部品用途に好適に使用されるもので
ある。
的強度、電気的特性等種々の点において優れており、漆
器等の家庭用品から自動車、家電等の部品まで様々な用
途に使用されている。自動車分野において部品の軽量化
を目的に従来金属部品であったものの樹脂化検討が進め
られており、強度が必要な部品ではガラス繊維を配合し
た高強度グレードのフェノール樹脂成形材料が主に使用
されている。近年、高機能化、小型化の進展で部品の形
状がより複雑なものとなってきているが、それに伴い金
型への樹脂の充填がしづらくなるため流動性の良い材料
が求められている。
粘度や硬化性を低くすることで流動性は向上するが、成
形材料の粘度低下によりガスの巻き込みやひけ等が発生
しやすくなり外観が損なわれたり、硬化性を低くしたこ
とによる成形サイクルの延長等の問題が生じる場合があ
る。
観、成形サイクル等の成形性を損なうことなく、流動性
に優れたガラス繊維基材フェノール樹脂成形材料に関す
るものである。
ール樹脂成形材料全体において、(a)フェノール樹
脂、(b)ガラス繊維、及び(c)球状フィラーを必須
成分として含有することを特徴とするフェノール樹脂成
形材料、(2)成形材料全体に対して、(a)フェノー
ル樹脂を15〜65重量%、(b)ガラス繊維を20〜
78重量%、(c)球状フィラーを2〜30重量%含有
する第(1)項記載のフェノール樹脂成形材料、であ
る。
脂(a)は、特に限定されるものではなく、ノボラック
型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂のいずれ
をも用いることができる。ノボラック型フェノール樹脂
を使用したときは、硬化剤として通常ヘキサメチレンテ
トラミンを使用する。ヘキサメチレンテトラミンの配合
量はノボラック型フェノール樹脂に対して、通常のフェ
ノール樹脂成形材料と同様、10〜20重量%が好まし
い。フェノール樹脂の配合量は、ヘキサメチレンテトラ
ミンを配合する場合はその量を含めて、ガラス繊維を配
合した通常のフェノール樹脂成形材料と同様、成形材料
全体に対して15〜65重量%が好ましい。15重量%
より少ないと成形材料の生産が困難となることと、材料
の流動性が低下するため成形が困難になるといった問題
が生じるようになる。65重量%より多いとガラス繊維
及び球状シリカの量が少なくなるため、機械的強度等種
々の特性が低下するようになる。
る。ガラス繊維は、通常、平均繊維径が6〜20μmで
平均繊維長が1.5〜6mmのチョップドストランドで
あり、通常のフェノール樹脂成形材料に用いられるもの
である。ガラス繊維の配合量は、成形材料全体に対して
20〜78重量%が好ましい。78重量%を超える量を
配合した場合、成形材料の生産性及び射出成形或いは移
送成形での成形性が低下するようになる。20重量%を
下回る量では、機械的強度が低くなるため、成形品によ
っては必要な強度を満足できない場合がある。
上させ、成形金型への充填性を改良するために、球状フ
ィラー(c)を配合する。球状フィラー(c)として
は、球状シリカ、球状ガラスビーズなどがあるが、これ
らに限定されず、形状が球形であればいかなるものも使
用することができる。球状フィラー(c)の粒径は、本
発明の目的である流動性向上のために、150μm以下
が好ましい。この範囲より大きいと流動性向上効果が小
さくなる。本発明に用いる球状フィラー(c)の配合量
は、成形材料全体に対して、2〜30重量%が好まし
い。2重量%未満であると流動性向上の効果か充分でな
く、30重量%を越えるとカラス繊維の配合量の減少に
より成形品の機械的強度が低下がみられる。流動性向上
と成形品の機械的強度とのバランスを考慮すると、より
好ましくは2〜20重量%である。
が、球状フィラーの配合により樹脂内に分散した球状フ
ィラーがいわゆるベアリングの役割を演じ、成形金型内
においてガラス繊維間あるいは樹脂とガラス繊維との滑
性が向上することによると考えられる。本発明のフェノ
ール樹脂成形材料は、通常の方法により製造させる。即
ち、上記の配合物を所定の配合割合で混合し、更に着色
剤、離型剤、硬化触媒を加え、加熱ロール、コニーダ、
二軸押出機等を使用して加熱溶融混練した後、冷却、粉
砕することにより得られる。
友ベークライト製「A−1082」)、硬化剤としてヘ
キサメチレンテトラミン、ガラス繊維(日本板硝子製
「RES03−BM38」:繊維長3mm)、球状フィ
ラーとしてガラスビーズ(ユニオン製「UB−01
L」:最大粒径53μm)、硬化助剤として酸化マグネ
シウム、その他の添加剤として滑剤、着色剤を表1の割
合で配合し、110℃でのラボプラストミルのトルクで
2.5kg・mになるまで加熱ロールで混練し粉砕して成
形材料を作成した。
−1082:住友ベークライト製)、硬化剤としてヘキ
サメチレンテトラミン、ガラス繊維として日本板硝子製
の「RES03−BM38」、硬化助剤として酸化マグ
ネシウム、その他、滑剤、着色剤などの添加剤を表1の
割合で配合し、110℃でのラボプラストミルのトルク
で2.5kg・mになるまで加熱ロールで混練し粉砕して
成形材料を作成した。
−1082:住友ベークライト製)、硬化剤としてヘキ
サメチレンテトラミン、ガラス繊維として日本板硝子製
の「RES03−BM38」、無機フィラーとして未焼
成クレー、硬化助剤として酸化マグネシウム、その他、
滑剤、着色剤などの添加剤を表1の割合で配合し、11
0℃でのラボプラストミルのトルクで2.5kg・mにな
るまで加熱ロールで混練し粉砕して成形材料を作成し
た。
った。 1.流動性 使用成形機 (株)マルシチ製トランスファー成形機 MF−037 金型温度 175℃ キャビティ形状 図1に示す形状 評価:同条件で成形した場合の成形品の長さで評価。そ
の長さが長いほど流動性が良いと判断した。 2.硬化性 使用成形機 東芝機械(株)製射出成形機 IR−200 金型温度 175℃ 成形品 径50×厚さ3mm 評価:硬化時間を延長していき、成形品のバコール硬度
が40以上になった時の硬化時間で表す。 3.溶融粘度 ラボプラストミルで175℃での溶融トルクで評価し
た。
来のガラス繊維配合フェノール樹脂成形材料に比べ優れ
た流動性を有している。従って、複雑な形状の成形品を
充填不良等の欠陥を生じることなく成形することができ
る。
り、(a)は平面図、(b)は拡大断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 フェノール樹脂成形材料において、
(a)フェノール樹脂、(b)ガラス繊維、及び(c)
球状フィラーを必須成分として含有することを特徴とす
るフェノール樹脂成形材料。 - 【請求項2】 成形材料全体に対して、(a)フェノー
ル樹脂15〜65重量%、(b)ガラス繊維20〜78
重量%、(c)球状フィラー2〜30重量%を含有する
請求項1記載のフェノール樹脂成形材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001049790A JP2002249636A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | フェノール樹脂成形材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001049790A JP2002249636A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | フェノール樹脂成形材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002249636A true JP2002249636A (ja) | 2002-09-06 |
Family
ID=18910847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001049790A Pending JP2002249636A (ja) | 2001-02-26 | 2001-02-26 | フェノール樹脂成形材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002249636A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012169147A1 (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | パナソニック株式会社 | 光半導体パッケージおよびその製造方法 |
-
2001
- 2001-02-26 JP JP2001049790A patent/JP2002249636A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012169147A1 (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | パナソニック株式会社 | 光半導体パッケージおよびその製造方法 |
JPWO2012169147A1 (ja) * | 2011-06-07 | 2015-02-23 | パナソニック株式会社 | 光半導体パッケージおよびその製造方法 |
US9018658B2 (en) | 2011-06-07 | 2015-04-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Optical semiconductor package and method of manufacturing the same |
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