JP2002247073A - 多重化中継伝送装置 - Google Patents

多重化中継伝送装置

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JP2002247073A JP2001041481A JP2001041481A JP2002247073A JP 2002247073 A JP2002247073 A JP 2002247073A JP 2001041481 A JP2001041481 A JP 2001041481A JP 2001041481 A JP2001041481 A JP 2001041481A JP 2002247073 A JP2002247073 A JP 2002247073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギガビットLANのGbE信号を多重化して光伝達網
のOTU1フレーム構造の光信号を出力するネットワークコ
ストの低減に有効である簡易な構成の多重化中継伝送装
置を提供する。 【解決手段】GbE信号を受信する2チャンネルのGbE受信
回路101,102と、それぞれに接続された2チャンネルの
独立したクロックにより書き込み、読み出し可能なFIFO
メモリ105,106と、読み出した2チャンネルの信号を多
重化する多重化回路109と、多重化された2チャンネル
の信号をOTUフレームのOTUペイロードにマッピングする
OTUフレーム生成回路111と、OTUフレーム構造の伝送信
号を送信する光送信回路115を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低速インタフェー
ス(例えばGb(Gbit)によるLAN(Local Area Network)
(以下、「GbE」という))を飛躍的にワイドエリア化
する場合に用いられる高速光インタフェース(例えば光
伝達網(OTN:Optical Transport Network)のOTU(Optical
Transport Unit)インタフェース)を有する多重化中継
伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GbEをはじめとするLAN用のイーサーネッ
トの物理インタフェースには伝送距離の制限があり、そ
の最大長は1000BASE-LXで5km程度である。規定距離以上
に離れた2つのLAN間の接続は、POS(Packet Over SONE
T)やEOS(Ethernet over SONET)のインタフェースを有す
るルータやスイッチをSONET(Synchronous Optical Netw
ork:光同期伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarc
hy:同期デジタルハイアラーキ)装置がネットワークコ
ストを引き上げることとなり、ネットワークの帯域のブ
ロードバンド化を妨げてきた。
【0003】最近は、GbE信号のインタフェースコンバ
ータを用いることで伝送距離制限を克服する技術が実現
されてきてはいるが、SONET/SDH伝送装置を用いないた
めにネットワーク監視が困難となっている。一方で、ト
ランスペアレンシ(透明性)の確保並びに、WDM(Wavele
ngth Division Multiplex:波長分割多重)システムの管
理を目標にITU-T(International Telecommunication Un
ion Telcommunication Standardization Sector)におい
て、新たなネットワークノードインタフェース仕様が議
論されている。これらの仕様は2001年2月にITU-T G.709
として承認される予定である。この仕様を用いることで
ネットワークの監視が可能でありながらSONET/SDHのフ
レーム構造に比べて簡易な構造であることから低コスト
なネットワークシステムが実現できる。さらにはネット
ワークコスト低減に有効な、管理可能なWDMネットワー
クをも実現できる。
【0004】さてこの新たな仕様を用いた伝送装置で構
成されるネットワークOTNで用いられる最小フレームOTU
1(Optical Transport Unit 1)のペイロード速度は2.48
832Gbit/sである。ここに1.25Gbit/sのGbE信号をマッ
ピングすると帯域使用率が約50%となり、非常に効率が
悪い。そこでGbE 2チャンネルを多重する技術がコスト
低減に有効となる。しかしながら、単純にGbE信号を2
多重すると、2.5Gbit/sとなりOTU1信号のペイロード速
度より高速となるため、速度変換の仕組みが必要であ
る。しかし多重化するための仕組みが複雑であれば、装
置コストが上昇するためにできるだけ簡易な構成で多重
化する事も必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】GbE信号を多重化し、O
TU1フレームにマッピングする場合、1.クロック乗せ
換え、2.OTU1フレームへのマッピング、3.チャンネ
ルの識別、という3つの課題を解決しなくてはならな
い。1.は非同期で動作する複数のGbE信号を、OTUフレ
ームへマッピングする際のクロック乗換えに関する課題
である。2.は、多重したGbE信号のビットレートがOTU
のペイロードのビットレートと一致していない場合に、
過不足分のデータをどう処理するかということである。
3.は、多重したGbE信号を分離する際のチャンネル識
別方法についてである。
【0006】また今ひとつの課題は、単純にビットレー
ト1.25Gbit/sのGbE信号を2多重すると2.5Gbit/sとな
り、このままITU-T G.709で定めるOTU1のフレームを単
純に構成すると、G.709 で規定されるOTU1信号のペイロ
ードのビットレート2.48832Gbit/sに比べて大きくな
る。G.709勧告に準拠するためには、GbE信号のビットレ
ートを約0.5%のビットレート低減する必要がある。本発
明では、非同期の2チャンネルのGbE信号を、それぞれ
一旦メモリに書き込み同一のクロックで読み出した後で
多重する事でクロックの乗換えを行う。また、GbE信号
が持つIDLE2信号(後述する)によるスタッフィングを
行うことで伝送速度の調整を行い、OTNへの信号の収容
を可能とするとともに、ビットレート変換も行ってい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、非同期で動作する
2チャンネルのGbE信号をOTUフレームにマッピングする
際のクロック乗り換えに関する課題については、次の方
法により解決する。各チャンネルごとに、GbE受信回路
にて入力GbE信号から抽出したクロックを用いて、入力G
bE信号をFIFOメモリに書き込む。書き込んだGbE信号をO
TU1信号に同期したクロックにより読み出すことで、ク
ロック乗り換えを行う。同様に、OTUフレームのペイロ
ードから抽出したGbE信号は、OTU受信回路にて入力OTU
信号から抽出したクロックを用いて、FIFOメモリの書き
込む。書き込んだGbE信号をGbE信号用クロック発生回路
にて発生したクロックにより読み出すことで、クロック
乗り換えを行う。(請求項1〜6) 次に、多重したGbE信号のビットレートがOTUのペイロー
ドのビットレートと一致していない場合に、過不足分の
データをどう処理するかについては、次の方法により解
決する。
【0008】2チャンネルのGbE信号をOTU1信号にマッ
ピングする場合に、受信したGbE信号から生成したクロ
ック周波数がOTU1信号用クロック周波数の1/2より高い
場合は、FIFOメモリの読み出し速度が書き込み速度より
遅く、装置始動から一定時間経過後にメモリが完全に書
き込まれた状態になるが、次々にGbE信号はFIFOメモリ
に書き込まれていくため、結局のところ、メモリ内に保
持された信号は読み出されることなく破棄される。逆に
受信したGbE信号から発生したクロック周波数が、OTU1
信号用クロック周波数の1/2より低い場合は、FIFOメモ
リのデータ読み出し速度が書き込み速度より速いので、
常に、メモリ内に保持されるデータはゼロに近く、OTU
フレームのペイロードに、信号がマッピングされない状
態が発生する。
【0009】ところで、GbE信号はPMA(Physical Media
Attachment:物理媒体接続部)以下では8B10B変換符号
(以下、変換単位10bitをワードと呼ぶ)である。GbE信
号のワードには、データ符号と特殊符号がある。IEEE 8
02.3の仕様によればMAC(Media Access Control)フレー
ム(データ符号とデータの先頭と最後を示す特殊符号、
オーバーヘッドからなる)を構成して受け渡しがなされ
るが、MACフレームとMACフレームの間には同期をとるた
めの信号、すなわちインターフレームギャップを置くこ
とになっている。PMD(Physical Media Dependent:物理
媒体依存部)以下でのインターフレームギャップは0.96
μs(Carrier_Extension 2オクテットまたはEnd_of_
Packet, Carrier_Extension 各1オクテットにつづ
くIDLE1またはIDLE2 1個とその後に続くIDLE2信号
9個)以上と定められている。
【0010】ここで話を元に戻し、FIFOメモリの読み出
しと書き込み速度の違いを吸収するために、まずFIFOメ
モリの空きが少なく(すなわち、あらかじめ設定された
空き容量)なってきたらGbE信号からIDLE2信号を検出
し、IDLE2信号のFIFOメモリへの書き込みを行わないこ
ととする。逆にGbE信号を復号する際にはワードが不足
するので、IDLE2信号生成回路を設けてFIFOメモリの蓄
積容量に応じてOTU1フレーム生成回路へ入する手段を設
けることとした。(請求項5〜7) すべてのIDLE2信号のFIFOメモリへの書き込みを停止す
ることを許容すると、インターフレームギャップの開始
を検出し、インターフレームギャップ長を拡大する機能
が必要となるが、この機能を省略するためにインターフ
レームギャップの最小長を確保するIDLE2信号は、必ずF
IFOメモリに書き込む方式も発明した。(請求項5) 次に、GbE信号2チャンネルを多重する場合のチャンネ
ル識別方法を以下に示す。
【0011】まず、一方のGbE信号の論理を反転してか
ら多重する。受信側ではOTU1フレームから抽出した信号
を分離回路で分離した後に、チャンネル識別回路で、ID
LE2信号を検出し、IDLE2信号の論理を判断してチャンネ
ル識別を行う。(請求項3,6)
【0012】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して本発明の実施
例を詳細に説明する。ここで、請求項1,2に対応する
多重化中継伝送装置の実施例1をIEEE802.3z規格で定義
された低速伝送網、ITU-T G.709規格で定義された高速
光伝達網を例として図1、2を参照して説明する。101,
102はIEEE802.3z規格の1000BASE-X用物理層デバイス(PH
Y:Physical LayerDevice)のGbE受信回路部分である。PH
Yは、物理媒体依存部(PMD:Physical Media Dependent)
と物理媒体接続部(PMA:Physical Media Attachment)か
らなる。103,104は同じくIEEE802.3z規格の1000BASE-X
用物理層デバイスのGbE送信回路部分である。
【0013】105〜108は読み出しと書き込みを別クロッ
ク(CLK1,CLK1'とCLK2)で行うことができるFIFOメモリで
ある。109はGbE信号2チャンネル相当を多重する2:1
多重回路である。110はOTU1のペイロード信号を1:2
に分離する分離回路である。111は、入力信号をITU-T
G.709規定のOTU1フレームのペイロードにマッピングす
るOTUフレーム生成回路である。115はOTUフレーム生成
回路で生成されたOTU1電気信号をOTU1光信号に変換する
光送信回路である。
【0014】113は、OTUフレーム生成回路111にクロッ
クCLK3(周波数f1)とCLK6(周波数f2)を供給し、光送信回
路115にCLK6(周波数f2)を供給し、FIFOメモリ105,106に
CLK2(周波数f1/2)の読み出しクロックを供給するOUT信
号用クロック生成回路である。114はGbE送信回路103,10
4にCLK7(周波数f2)のクロックを、FIFOメモリにCLK7(周
波数f2)の読み出しクロックを供給するGbE信号用クロッ
ク生成回路である。116はOTU1光信号をOTU1電気信号に
変換する光受信回路である。
【0015】112は、光受信回路116からのOTU1信号から
OTU1ペイロード信号を復号するOTUフレーム終端回路で
ある。次に多重化中継伝送装置の動作を説明する。 (送信部)GbE受信回路101,102に入力した2チャンネル
のGbE信号1,2は、それぞれFIFOメモリ105,106に書き込
まれる。このときの書き込みクロックは、各々GbE受信
回路101,102に入力したGbE信号1,2から抽出したクロッ
ク(CLK1,CLK1')である。FIFOメモリに書き込まれたGbE
信号1,2はOTU信号用クロック生成回路で生成したクロッ
クCLK2を用いて読み出される。ここで、クロック乗り換
えが行われる。読み出されたGbE信号1,2は多重回路109
で多重され、OTUフレーム生成回路111でOTU1フレームの
ペイロードにマッピングされる。GbE信号1,2をペイロー
ドに格納したOTU1信号は、光送信回路115で光信号に変
換されて本装置から出力される。
【0016】ITU-T G.709の規定ではOTU1の伝送速度
は、ペイロード速度の256/237倍であるので、OTU信号
用クロック生成回路113は、同期した2系列のクロックC
LK3(周波数f1:ペイロード速度に等しいクロック)、CL
K6(周波数f2:OTU1信号速度に等しいクロック)を生成
する必要がある。 (受信部)一方、光受信回路116で受信したOTU1光信号
は、電気信号に変換されOTUフレーム終端回路112でペイ
ロードに格納された2チャンネルのGbE信号が復号され
る。この信号は、分離回路110で分離される。受信したO
TU1信号から抽出したCLK4に同期したCLK5を用いて、1
チャンネルずつFIFOメモリ107,108に書き込まれる。こ
こでCLK4はOTU1信号速度と等しいクロック周波数であ
り、CLK5はペイロード速度に等しいクロック周波数であ
る。FIFOメモリ107,108に書き込まれたGbE信号はGbE信
号用クロック生成回路114で生成したCLK7を用いて読み
出され、GbE送信回路103,104を介して、GbE信号として
出力される。
【0017】以上が本発明の多重化中継伝送装置の実施
例1の動作である。続いて、請求項3に対応する多重化
中継伝送装置の実施例2を図3、4に示す。その機能を
図3、4、図5を用いて説明する。図3、4は、請求項
2の多重化中継伝送装置の実施例1に論理反転回路201
とチャンネル選択回路202を付加した構成である。 (送信部)入力した2チャンネルのGbE信号のうち、FIF
Oメモリ106で読み出されたGbE信号2は、論理反転回路20
1にて論理を反転させ、論理の反転しないもう一方のGbE
信号1と多重回路109にて多重される。 (受信部)一方、OTUフレーム終端回路にて復号された
2チャンネルのGbE信号は、分離回路で分離された後、
チャンネル選択回路202にてそれぞれ論理判定され、論
理反転している信号は再度論理が反転されるとともに、
論理反転の有無によりチャンネルの識別が行われ設定し
たチャンネルに出力される。
【0018】チャンネル選択回路202の実施例を図5に
示す。2チャンネルの入力信号は、分岐回路203,204に
てそれぞれ、2分岐されて論理判定回路205,206にてパ
ターン照合が行われる。パターン照合はGbE信号の特殊
記号K28.5とデータ符号0x50の2オクテット(20ビッ
ト)により行う。インターフレームギャップに用いられ
るIDLE信号にはIDLE1とIDLE2の2種類が存在するが、IE
EE 802.3zの規格によればインターフレームギャップの
最初と2番目の特殊符号(End_of_Packet、Packet_Ex
tension 各1オクテットもしくはPacket_Extension 2
オクテット)のうち2番目の符号直後のRD(running disp
arity:継続不等価)値が正の場合には、インターフレー
ムギャップの3番目の符号はIDLE1を用い、続く4番目
以降の符号は、IDLE2が用いられる。インターフレーム
ギャップの2番目の特殊符号直後のRD値が負の場合に
は、インターフレームギャップの3番目の符号はIDLE2
を用い、続く4番目以降の符号も、IDLE2が用いられ
る。結果的にIDLE2は、符号直後のRD値が負のみであ
り、正のものは存在しないことになる。(図12にOTN
フレームとGbE信号の構造を示す。) この特性を利用して、IDLE2の構成符号K28.5・0x50もし
くはその論理反転符号のビット列をパターン照合してID
LE2を検出し、そのコンマが“0”で構成されている場合
には論理は反転していず、“1”で構成されている場合
には論理が反転しているものと判断する。
【0019】パターン照合により論理が反転しているこ
とが判明したチャンネルの信号は論理反転回路207,208
にて論理を反転して出力する。論理反転回路はたとえば
EXORにて構成する。2チャンネルのGbE信号は、2×2S
W(スイッチ)209にて、論理反転していた信号をFIFOメ
モリ108に入力するように切り替える。このようにする
ことで本装置を2台対向した場合に2つのチャンネルが
正しく接続されることになる。以上が本発明の請求項3
の多重化中継伝送装置の実施例2の動作である。
【0020】図6、7は、多重化中継伝送装置の実施例
3を示す。請求項2の多重化中継伝送装置の実施例1に
信号を2分岐する分岐回路301,302,307,308とGbE信号か
らIDLE2信号を検出するIDEL信号検出回路303,304,309,3
10とFIFOメモリの書き込み停止、開始を制御する書き込
み制御回路305,306とIDLE2信号を発生するIDLE信号発生
回路313,314と入力した2つの信号の一方を選択して出
力するセレクタ315,316とセレクタ選択信号を切り替え
るCH制御回路311,312を追加する。 (送信部)入力したGbE信号1は、GbE受信回路101で10並
列のNRZ(Non Return to zero)符号に変換される。この
信号は分岐回路301にて2分岐され、一方はFIFOメモリ
に書き込まれ、他方はIDLE信号検出回路303に入力され
る。IDLE信号検出回路303では入力した信号が、IDLE2信
号であるときにIDLE信号検出信号を出力する。前記IDLE
信号検出信号は書き込み制御回路305に入力される。書
き込み制御回路305ではメモリ使用率情報をFIFOメモリ1
05から取得し、あらかじめ設定しておいた上限値以上の
メモリ使用率であるときで、なおかつFIFOメモリに書き
込まれる信号が前記IDLE信号検出信号によってIDLE2で
あると判明したときにFIFOメモリに対して書き込み停止
の制御信号を送出しFIFOメモリ105における信号の書き
込みを停止させる。IDLE信号検出回路で次にFIFOメモリ
105に書き込まれる信号がIDLE2信号以外の信号であると
判明した時、もしくはFIFOメモリ105の使用率があらか
じめ定めた下限値以下になった時には、書き込み制御回
路305は直ちにFIFOメモリ105に書き込みを開始させる。
GbE信号2についてもGbE信号1と同様である。 (受信部)OTU1光信号は光受信回路116で受信し、OTUフ
レーム終端回路112にて再生した多重されている2チャ
ンネルのGbE信号は分離回路110で2チャンネルのGbE信
号となり、それぞれFIFOメモリ107,108に書き込まれ
る。FIFOメモリ107から読み出されたGbE信号は分岐回路
307にて2分岐され一方はセレクタ315に入力される。他
方はIDLE信号検出回路309に入力される、IDLE信号検出
回路309では入力した信号がIDLE2信号であるときにIDLE
信号検出信号を出力する。前記IDLE信号検出信号はCH制
御回路311に入力される。CH制御回路311ではメモリ使用
率情報をFIFOメモリ107から取得し、あらかじめ設定し
ておいた下限値以下のメモリ使用率であるときで、なお
かつFIFOメモリから読み出された信号が前記IDLE信号検
出信号によってIDLE2であると判明したときにFIFOメモ
リから読み出された信号が前記IDLE信号検出信号によっ
てIDLE2であると判明したときにFIFOメモリに対して読
込停止の制御信号を送出しFIFOメモリ107における信号
の読込を停止させる。さらにセレクタ315にCH選択制御
信号を送出しセレクタ315の出力を分岐回路307からの入
力信号からIDLE信号発生回路313からのIDLE2信号に切り
替える。この状態でFIFOメモリ107のメモリ使用率があ
らかじめ設定しておいた上限値を超えたことをメモリ使
用率情報から検出するとCH制御回路311はFIFOメモリ107
に対してメモリの読み出しを開始させ、かつセレクタ31
5にチャンネルの切り替えを行わせる。FIFOメモリ108に
書き込まれた信号についても同様である。
【0021】上記の方法によりGbE信号の伝送速度がOTU
1のペイロード速度の1/2倍よりも大きな場合でも、IDL
E2を破棄することでデータを破棄せずに速度調整が可能
である。ただしGbE上のMACフレームの占有率が高く、Gb
E信号中に占めるIDLE2信号の比率が、低位にある場合に
はMACフレームが破棄される危険性があるが、通常の使
用状態ではGbE上を流れるMACフレームの比率が数十%で
あることから実用上は大きな問題とはならない。続い
て、請求項4に対応する多重化中継伝送装置の第2の実
施例4について図8を用いて説明する。
【0022】第1の実施例との違いは、IDLE信号検出回
路309,310の代わりにIDLE信号検出回路309a,310aを用い
ることと、CH制御回路311,312の代わりにCH制御回路311
a,312aを用いることと、分岐回路307,308とセレクタ315
の間にFIFOメモリ317、分岐回路308とセレクタ316の間
にFIFOメモリ318を用いることにある。IDLE信号検出回
路309a,310aでは分岐回路307から入力されたGbE信号の
パターン照合を行いMACフレームの最後尾にあるEnd_of
_Packet符号及びCarrier_Extension符号を検出し、さ
らにその後につづくIDLE符号をカウントし、インターフ
レームギャップが12オクテット以下である場合にはIDLE
符号をIDLE信号発生回路から追加するように制御する。
この場合にFIFOメモリ317,318にGbE信号を蓄積してお
く。
【0023】これは、IEEE802.3zの規定ではインターフ
レームギャップが12オクテット以上必要とあるのに対し
て、請求項3の実施例3では、インターフレームギャッ
プ長の最小値が保証されないことになり、本装置の接続
対象GbE装置類の仕様によっては信号の導通が不可能と
なる。実施例2においては、GbEインタフェースによる
他装置との相互接続時の問題は発生しない。続いて、請
求項5に対応する多重化中継伝送装置の実施例5を図9
に示す。その機能を図9を用いて説明する。
【0024】請求項4の第1の実施例3との違いは、ID
LE信号検出回路303,304の代わりにIDLE信号検出回路303
a,304aを用いることにある。IDLE信号検出回路303a,304
aでは、内部にカウンタを具備し、検出したIDLE2をカウ
ントしIDLE2以外の符号を検出したときにカウンタを0
に戻す。カウント数が6となるIDLE2を検出したときにI
DLE信号検出信号を出力し、カウンタを0に戻す。カウ
ント数が6となるIDLE2を検出したときにIDLE信号検出
信号を出力し、カウンタが0となる符号を検出したとき
にIDLE信号検出信号の発生を停止する。このような機能
をIDLE信号検出回路に持たせることで、フレームインタ
ーギャップを規定の12オクテット以上とすることがで
き、GbEの規定を損なうことなくGbE信号とOTU信号のペ
イロードの速度の差異を吸収することができる。
【0025】続いて、請求項6に対応する多重化中継伝
送装置の実施例6を図10、11に示す。その機能を図
10、11を用いて説明する。請求項4、5の実施例
4、5に加えて、請求項2の実施例に示した論理反転回
路201とチャンネル選択回路202を具備している。論理判
定にはIDLE2のパターン照合を行うため、IDLE2信号が存
在しないと判定不能だが、IDLE信号検出回路303a,304a
の機能によりチャンネル選択回路202に入力される信号
はIDLE2を有することが保証されているため判定が可能
である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、2チャンネルのGb
E信号を多重化してOTU信号のペイロードにマッピングす
ることが可能な本発明の光多重化中継伝送装置により、
管理可能で低コストのネットワークによりLAN間の接続
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重化中継伝送装置(送信部)の実施
例1のブロック図。
【図2】本発明の多重化中継伝送装置(受信部)の実施
例1のブロック図。
【図3】本発明の多重化中継伝送装置(送信部)の実施
例2のブロック図。
【図4】本発明の多重化中継伝送装置(受信部)の実施
例2のブロック図。
【図5】実施例2のチャンネル選択回路。
【図6】本発明の多重化中継伝送装置(送信部)の実施
例3のブロック図。
【図7】本発明の多重化中継伝送装置(受信部)の実施
例3のブロック図。
【図8】本発明の多重化中継伝送装置(受信部)の実施
例4のブロック図。
【図9】本発明の多重化中継伝送装置(送信部)の実施
例5のブロック図。
【図10】本発明の多重化中継伝送装置(送信部)の実
施例6のブロック図。
【図11】本発明の多重化中継伝送装置(受信部)の実
施例6のブロック図。
【図12】OTNフレームとGbE信号構造を示す図。
【符号の説明】
101,102 GbE受信回路 105,106,107,108,317,318 FIFOメモリ 109 多重回路 110 分離回路 111 OTUフレーム生成回路 112 OTUフレーム終端回路 113 OTU信号用クロック生成回路 115 光送信回路 116 光受信回路 201,207,208 論理反転回路 202 チャンネル選択回路 203,204,301,302,307,308 分岐回路 206 論理判定回路 209 2×2SW 303,304,309,310 IDLE信号検出回路 305,306 書き込み制御回路 311,312 CH制御回路 313,314 IDLE信号発生回路 315,316 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 智由 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 富沢 将人 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 山田 義朗 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 相澤 茂樹 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 浜田 昌紀 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 エヌ ティティエレクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA06 BB08 CC02 DD04 KK01 KK03 KK12 MM05 RR03 SS26 5K033 AA04 BA01 BA02 CB08 DA20 DB17 DB18 DB22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高速光インタフェースと低速インタフェー
    スを備え、相互のフレーム構造を有する伝送信号を送受
    信する多重化中継伝送装置において、 2つの低速インタフェースからの伝送信号を受信する2
    チャンネル分の低速伝送信号受信回路と、 2チャンネル分の低速伝送信号受信回路のそれぞれに接
    続された2チャンネル分の独立の書き込み用クロックと
    読み出し用クロックにて書き込み、読み出し可能な2つ
    のFIFOメモリと、 読み出し用クロックにより2チャンネル分のFIFOメモリ
    から読み出した信号を多重化する多重化回路と、 多重化された2チャンネル分の低速伝送信号を入力して
    高速光伝送信号のフレームのペイロードにマッピングし
    て高速光インタフェースに出力する高速光伝送信号フレ
    ーム発生手段と、 高速光インタフェースで受信したフレーム構造の高速光
    伝送信号を2チャンネル分の低速伝送信号を復号、分離
    して出力する高速光伝送信号フレーム終端・分離手段
    と、 高速光伝送信号フレーム終端・分離手段で分離された2
    つの低速伝送信号を2チャンネル分の独立の書き込み用
    クロックと読み出し用クロックにて書き込み、読み出し
    可能な2つのFIFOメモリと、 FIFOメモリから読み出された信号を入力して低速インタ
    フェースに出力する2チャンネル分の低速伝送信号送信
    回路を備えたことを特徴とする多重化中継伝送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の多重化中継伝送装置にお
    いて、 高速光インタフェースの信号フォーマットがITU-T G.70
    9において定義されているOTU1(Optical Transport Netw
    ork 1)フレーム構造を有する伝送信号であり、 低速イ
    ンタフェースの信号フォーマットがIEEE 802.3zにおい
    て定義されているギガビットLAN(以下「GbE」という)
    フレーム構造を有する伝送信号であり、 2つの低速インタフェースからの伝送信号を受信する2
    チャンネル分のGbE受信回路と、 2チャンネル分のGbE受信回路にそれぞれ接続された2
    チャンネル分の独立の書き込み用クロックと読み出し用
    クロックにて書き込み、読み出し可能な2つのFIFOメモ
    リと、 読み出し用クロックにより2チャンネル分のFIFOメモリ
    から読み出した信号を多重化する多重回路と、 多重化された2チャンネル分のGbE信号を入力してOTU1
    フレームのOTU1ペイロードにマッピングして高速光イン
    タフェースに出力するOTUフレーム発生手段と、 高速光インタフェースで受信したOTU1フレーム構造の伝
    送信号を2チャンネル分のGbE信号を復号、分離して出
    力するOTU1フレーム終端・分離手段と、 OTU1フレーム終端手段で分離された2つのGbE信号を2
    チャンネル分の独立の書き込み用クロックと読み出し用
    クロックにて書き込み、読み出し可能な2つのFIFOメモ
    リと、 FIFOメモリから読み出された信号を入力して低速インタ
    フェースに出力する2チャンネル分のGbE送信回路を備
    えたことを特徴とする多重化中継伝送装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の多重化中継伝送装置にお
    いて、 低速インタフェースを介して入力した2チャンネルのGb
    E信号を多重する前段階で一方のFIFOメモリから読み出
    されたGbE信号の論理を反転させる論理反転GbE信号生成
    手段と、 高速光インタフェースを介してOTU1フレーム終端・分離
    手段でOTU1信号から復号した2チャンネル分のGbE信号
    中のIDLE2信号のパターンを照合して論理を判定する論
    理判定手段と、 該論理判定手段の判定結果に従って、論理反転している
    ことが判明したGbE信号の論理を再度反転させる手段
    と、 論理反転の有無により信号を識別することで2チャンネ
    ルのGbE信号をあらかじめ設定したFIFOメモリに出力す
    るスイッチ手段を備えたことを特徴とする光多重化中継
    装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の多重化中継伝送装置にお
    いて、 低速インタフェースを介して入力した2チャンネルのGb
    E信号のIDLE2信号を検出する手段と、 検出した該IDLE2信号のFIFOメモリへの書き込みを行わ
    ずに破棄するための書き込みクロックを停止させるIDLE
    2信号破棄手段と、 IDLE2信号発生手段を有し、発生させたIDLE2信号とOTU1
    フレーム終端・分離手段を介しFIFOメモリから読み出さ
    れたGbE信号とから新たなGbE信号を生成する手段を具備
    し、 入力したGbE信号のビットレートとOTU1信号のペイロー
    ドのビットレートの2分の1の周波数の差異を吸収する
    スタッフィング、デスタッフィングをIDLE2信号の破
    棄、挿入によって行うことを特徴とする多重化中継伝送
    装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の多重化中継伝送装置にお
    いて、 IDLE2信号破棄手段は、 低速インタフェースを介して入力するGbE信号中の連続
    するIDLE2信号列の先頭部分のワードを破棄しないこと
    でインタフレームギャップの再構成回路を必要としない
    ことを特徴とする多重化中継伝送装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の多重化中継伝送
    装置において、 請求項3に記載の論理反転GbE信号生成手段、論理判定
    手段、GbE信号の論理を再度反転させる手段およびスイ
    ッチ手段を備えたことを特徴とする多重化中継伝送装
    置。
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