JP2002246939A - Dsrc用車載器 - Google Patents

Dsrc用車載器

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JP2002246939A
JP2002246939A JP2001037019A JP2001037019A JP2002246939A JP 2002246939 A JP2002246939 A JP 2002246939A JP 2001037019 A JP2001037019 A JP 2001037019A JP 2001037019 A JP2001037019 A JP 2001037019A JP 2002246939 A JP2002246939 A JP 2002246939A
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vehicle
output level
dsrc
temperature compensation
mounted device
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JP2001037019A
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English (en)
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Atsushi Ouchi
淳 大内
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信出力および受信感度の安定した高度道路
交通システムにおける狭域通信(DSRC)用車載器を提
供する。 【解決手段】 路側に設置した路上器と車に搭載した車
載器の間で情報の授受を行うDSRC用車載器2aにお
いて、高周波回路部分での温度による利得変動の温度補
償を行うために、変調および復調のために局部発振器3
8から送信混合器30および受信混合器8に供給される
ローカル信号40の出力レベルを温度に従って変えるた
めの温度補償機能付の出力レベル可変手段100を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路自動料金収受
システム(Electronic Toll Collection System:ET
C)等の高度道路交通システム(Intelligent Transport
Systems:ITS)における狭域通信(Dedicated Short-R
age Communication:DSRC)システムにおいて用いら
れるDSRC用車載器に関し、特に車載器の送信出力の
安定、および安定した受信感度の確保に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は従来のDSRCシステムの一般
的な構成を示す図である。図において、1は道路側(路
側)に設けられた路上器、2は路上器1との間で通信を
行うDSRC用車載器、3は受信アンテナ、4はバンド
パスフィルタ、6は受信増幅器、8は受信混合器、8は
受信信号をローカル信号40と混合する受信混合器、1
0はバンドパスフィルタ、12は復調器、14は受信デ
ータである。
【0003】16は通信制御等を含む車載器2の全体の
制御を行う車載器コントローラ、18は車載器コントロ
ーラ16で得られた必要な情報を例えばドライバ(図示
せず)に表示して知らせる表示器、20は必要な情報を
得るための外部記憶媒体、22は車両内の他の車載装置
(図示せず)等と接続するための外部インターフェース、
24は得られた情報を音や言葉でドライバに知らせる音
声発生器、38は車載器コントローラ16からの制御信
号42に従ってローカル信号40を発生する局部発振器
である。
【0004】26は車載器コントローラ16から出力さ
れる送信データ、28はローパスフィルタ、30は送信
信号とローカル信号40を混合する送信混合器、32は
送信増幅器、34はバンドパスフィルタ、そして36は
路上器1に送信信号を送る送信アンテナである。
【0005】従来のDSRC用車載器では、製品出荷時
に送信出力チェック、受信感度チェックを行い、常温で
の送信出力及び受信感度は所望の規定値は保てる。しか
しながら車載器が車両のダッシュボード上におかれた場
合、車載器本体の自己発熱に加えて晴天の日等には日射
による温度変動などの影響を受ける。特に夏季の長時間
の車両放置等には大きな影響を受ける。
【0006】そしてこのような大きな温度変化を受けて
いた直後に、例えば料金ゲートを通過する場合には、車
載器2の送信出力や受信感度は製品出荷時の所望の規定
値ではなくなる。
【0007】通常、車載器2が高温時には路上器1との
通信エリアの縮小(送信出力低下、受信感度低下)が起こ
る。従って例えば車間距離が短い状態で連なって車両が
料金ゲートの路上器1に接近する際に、このような高温
の影響を受けたままで通信エリアが縮小している車載器
を搭載した車両がいると、通信エリアが短いために車両
速度次第ではその車両の後方の車両が先に路上器との通
信を開始してしまい、通信未完が起こる可能性がある。
【0008】また逆に、車載器か低温時には通信エリア
の広大(送信出力増大、受信感度増加)が起こり、この場
合は上記と同様の状況において、前の車両よりも先に路
上器1との通信を開始してしまったり、あるいは隣接す
る別の料金ゲートの路上器1への妨害波を発生してしま
うことなる。このようにDSRC用車載器2の送信出
力、受信感度が温度によって変化してしまうのは好まし
くない。
【0009】図12において送信時には、車載器コント
ローラ16にて所定の処理を行った送信データ26はロ
ーパスフィルタ28に送られ、その後、局部発振器38
のローカル信号40とで送信混合器30によりローカル
信号周波数帯の送信信号に変換され、さらに送信増幅器
32によって増幅され、バンドパスフィルタ34を通
り、送信アンテナ36にて路上器1に送信される。
【0010】受信時には、受信アンテナ3で受信された
路上器1からの受信信号は、バンドパスフィルタ4でフ
ィルタをかけられ、受信増幅器6にて増幅され、受信混
合器8で局部発振器38のローカル信号40により中間
周波数に変換され、バンドパスフィルタ10を通った
後、復調器12で復調されて受信データとして車載器コ
ントローラ16に送られる。
【0011】このような送受信の所定の処理を車載器コ
ントローラ16にて行い、車両ドライバに表示部18、
音声発生器24にて報知を行う。また所定の処理前、後
に車載器コントローラ16は外部記憶媒体20とのデー
タ授受を行い、必要に応じて外部インターフェイス22
にて外部機器(図示せず)とのデータ授受を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したDSRC用車
載器の通信周波数はマイクロ波であるため、高周波回路
部分である局部発振器、送信混合器、受信混合器、送信
増幅器および受信増幅器の素子はGaAs(ガリウム砒
素)半導体を用いていることが多い。一般にこのGaA
s半導体はSi(シリコン)半導体より温度による特性変
動が大きい。
【0013】通常、GaAs半導体の1素子で−0.1
0〜0.20dB/10℃の温度変動を受ける。つまり
−40℃〜90℃の温度変化では1.3〜2.6dB程度
の温度変動がある。通常、局部発振器38には前記素子
が2〜3個、送信増幅器32および受信増幅器6には1
〜3個、送信混合器30および受信混合器8には1個の
GaAs半導体素子が用いられている。
【0014】今、仮に送信を例に取ると、各GaAs半
導体で構成されている局部発振器38、送信混合器3
0、送信増幅器32の温度変動はそれぞれ図13の(a)
〜(c)のように示され、最終的に送信アンテナ36から
の送信出力は図13の(d)に示すように温度変動によっ
てΔPk+ΔPm+ΔPsの出力変動を受けることにな
り、上述の問題が発生する。
【0015】本発明は上記のような課題を解消するため
になされたもので、車載器の局部発振器、送信混合器、
受信混合器、送信増幅器、受信増幅器等の高周波回路部
分の温度変動を、局部発振器のローカル信号に温度補償
を与えることにより低減し、車載器の温度による通信エ
リアの縮小や広大の問題を解消したDSRC用車載器を
提供することを目的とする。
【0016】また、送信混合器と送信増幅器の送信側と
受信混合器と受信増幅器の受信側での温度変動率が異な
るときに、送信時と受信時で別々の割合で温度補償を行
って同問題を解消したDSRC用車載器を提供すること
を目的とする。
【0017】本発明では上記目的を達成するために、局
部発振器、送信混合器、受信混合器、送信増幅器、受信
増幅器等からなる高周波回路部分で生じる温度変動とは
逆の方向に、局部発振器から出力されるローカル信号の
出力レベルを温度に従って可変にする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、本発
明は、路側に設置した路上器と車に搭載した車載器の間
で情報の授受を行うDSRCシステムのDSRC用車載
器において、高周波回路部分での温度による利得変動の
温度補償を行うために、変調および復調のために局部発
振器から送信混合器および受信混合器に供給されるロー
カル信号の出力レベルを温度に従って変えるための温度
補償機能付の出力レベル可変手段を備えたことを特徴と
するDSRC用車載器にある。
【0019】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子
と、この高周波用FET素子のソース−GND間に接続
された抵抗とサーミスタの並列回路と、を含むことを特
徴とする請求項1に記載のDSRC用車載器にある。
【0020】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子
と、この高周波用FET素子のソース−GND間に接続
され車載器コントローラからの信号によりその抵抗値を
変えるポテンショメータと、を含むことを特徴とする請
求項1に記載のDSRC用車載器にある。
【0021】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子
を含み、この高周波用FET素子のゲート電圧を調整す
るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のDSR
C用車載器にある。
【0022】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号に直列に挿入されたπ形の減衰
器と、この減衰器の直列抵抗に並列接続されたサーミス
タと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のDSR
C用車載器にある。
【0023】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、車載器の送信時と受信時で別々の割合でロー
カル信号の出力レベルを変えることを特徴とする請求項
1に記載のDSRC用車載器にある。
【0024】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子
と、この高周波用FET素子のソース−GND間に接続
されそれぞれ送信時、受信時の抵抗設定を有する抵抗と
サーミスタからなる2つの並列回路と、これらの2つの
並列回路を車載器コントローラからの信号に従って切り
替えるスイッチと、を含むことを特徴とする請求項6に
記載のDSRC用車載器にある。
【0025】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子
と、この高周波用FET素子のソース−GND間に接続
され車載器コントローラからの信号によりその抵抗値を
変えるポテンショメータと、を含み、送信時と受信時で
車載器コントローラからの信号パターンを変えることを
特徴とする請求項6に記載のDSRC用車載器にある。
【0026】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子
を含み、この高周波用FET素子のゲート電圧を送信時
と受信時でそれぞれ調整するようにしたことを特徴とす
る請求項6に記載のDSRC用車載器にある。
【0027】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、ローカル信号に直列に挿入されたπ形の減衰
器とこの減衰器の直列抵抗に並列接続されたサーミスタ
とからなる、それぞれ送信時、受信時の減衰可変量設定
の2つのユニットと、これらの2つのユニットを車載器
コントローラからの信号に従って切り替えるスイッチ
と、を含むことを特徴とする請求項6に記載のDSRC
用車載器にある。
【0028】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、局部発振器の出力側に設けられていることを
特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のDS
RC用車載器にある。
【0029】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、局部発振器内に設けられていることを特徴と
する請求項1ないし10のいずれかに記載のDSRC用
車載器にある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に従っ
て説明する。実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1によるDSRC用車載器を含むDSRCシステムの構
成を示す図である。図において、1は道路側(路側)に設
けられた路上器、2aは路上器1との間で通信を行う本
発明によるDSRC用車載器、3は受信アンテナ、4は
バンドパスフィルタ、6は受信増幅器、8は受信混合
器、8は受信信号をローカル信号40と混合する受信混
合器、10はバンドパスフィルタ、12は復調器、14
は受信データである。
【0031】16は通信制御等を含む車載器2の全体の
制御を行う車載器コントローラ、18は車載器コントロ
ーラ16で得られた必要な情報を例えばドライバ(図示
せず)に表示して知らせる表示器、20は必要な情報を
得るための外部記憶媒体、22は車両内の他の車載装置
(図示せず)等と接続するための外部インターフェース、
24は得られた情報を音や言葉でドライバに知らせる音
声発生器、38は車載器コントローラ16からの制御信
号42に従ってローカル信号40を発生する局部発振器
である。
【0032】26は車載器コントローラ16から出力さ
れる送信データ、28はローパスフィルタ、30は送信
信号とローカル信号40を混合する送信混合器、32は
送信増幅器、34はバンドパスフィルタ、そして36は
路上器1に送信信号を送る送信アンテナである。
【0033】以上の構成は基本的に従来のものと同じで
あり、本発明ではさらに局部発振器38から送信混合器
30および受信混合器8に供給されるローカル信号40
の出力レベルを温度に従って可変にするための温度補償
機能付の出力レベル可変手段100が局部発振器38の
出力側に設けられている。図1では出力レベル可変手段
100は可変利得増幅器と温度素子で示されている。こ
の出力レベル可変手段100は車載器内の局部発振器、
送信混合器、受信混合器、送信増幅器、受信増幅器での
温度変動分を考慮に入れてローカル信号40に上記温度
変動分の逆特性を持たせる。
【0034】図2には図1の出力レベル可変手段100
の具体的な一例を示す。図において102はローカル信
号を増幅する可変利得増幅器である高周波用FET素
子、104は高周波用FET素子102のソース−GN
D間に接続された抵抗、106はこの抵抗104に並列
接続された周囲温度に従って抵抗値が変化する温度素子
であるサーミスタ、108は高周波用FET素子102
のドレイン−電源間に接続されたインダクタである。
【0035】図2の構成では、高周波用FET素子10
2を用い、高温時にはドレイン−ソース間の電流が増
し、ドレイン端子からのローカル出力40は増加する。
低温時は上記と逆になる。これにより温度補償が行わ
れ、車載器2aの送信出力安定、受信感度安定が可能と
なる。なお、これは同様な構成により高周波用FET素
子102のゲート電圧を調整するようにしても同様に可
能である。
【0036】例えば送信を例に取ると、図3の(a)〜
(c)にそれぞれ示す各局部発振器38、送信混合器3
0、送信増幅器32の温度変動分ΔPk、ΔPm、ΔP
aの変動分と逆の特性を出力レベル可変手段100にて
図3の(d)のように取ると、送信増幅器32の出力すな
わち車載器2aの送信出力は図3の(e)に示すように温
度変動に対して送信出力の安定が保てるようになる。受
信に関しても同様に受信感度の安定が保てる。
【0037】図4はこの実施の形態におけるDSRC用
車載器2aの別の構成を示す図である。この車載器2a
では車載器コントローラ16に温度素子50を接続し、
この温度素子50からの温度検出信号に基づき車載器コ
ントローラ16で演算された出力可変信号52によりそ
の利得を変える可変利得増幅器を含む出力レベル可変手
段100が設けられている。
【0038】図5には図4の出力レベル可変手段100
の具体的な一例を示す。図において102はローカル信
号を増幅する可変利得増幅器である高周波用FET素
子、110は高周波用FET素子102のソース−GN
D間に接続され車載器コントローラ16からの出力可変
信号52によりその抵抗値を変えるポテンショメータ、
108は高周波用FET素子102のドレイン−電源間
に接続されたインダクタである。
【0039】図4および図5の構成では、車載器コント
ローラ16が高周波用素子を用いた温度素子50からの
温度情報をモニタし、各温度によって車載器コントロー
ラ16はFETソース−GND間のポテンショメータ1
10の抵抗値を可変させ高周波用FET素子102から
なる可変利得増幅器からのローカル出力40を可変す
る。このことにより上述の出力安定、受信感度安定が可
能となる。なお、これは同様な構成により高周波用FE
T素子102のゲート電圧を調整するようにしても同様
に可能である。
【0040】図6はこの実施の形態におけるDSRC用
車載器2aのさらに別の構成を示す図である。この車載
器2aでは、減衰器に温度素子が並列に接続されて示さ
れる温度補償機能付の出力レベル可変手段100が局部
発振器38の出力側に設けられている。
【0041】図7には図6の出力レベル可変手段100
の具体的な一例を示す。図7では抵抗112,114,
116で構成されるローカル信号に直列に挿入されたπ
形の減衰器の直列抵抗である抵抗116に温度素子であ
るサーミスタ118が並列に接続されている。
【0042】図6および図7の構成では、抵抗112,
114,116で構成される減衰器に周囲温度で抵抗値
が変わるサーミスタ118を温度素子として付加するこ
とにより減衰特性を可変できる。高温時には減衰器の減
衰量は減り、低温時には減衰量は増える。このことによ
り上記送信出力安定、受信感度安定が可能となる。
【0043】実施の形態2.またこの実施の形態では、
送信混合器30と送信増幅器32を含む送信経路と、受
信増幅器6と受信混合器8を含む受信経路との温度変化
による利得変動が異なる場合に、車載器2aの送信時と
受信時に別々の割合でローカル信号の出力レベルを可変
にしてより安定した送信出力、安定した受信感度を得る
ようにした。
【0044】送信経路と受信経路で温度変化による利得
変動が異なる場合に必要な出力レベル可変手段100の
出力変動を図8に示す。(a)の送信時の送信増幅器32
の変動分がΔPta、送信混合器30の変動分がΔPt
m、(b)の受信時の受信増幅器6の変動分がΔPra、
受信混合器8の変動分がΔPrmであり、ΔPta+Δ
Ptmの変動量とΔPra+ΔPrmの変動量が異なる
ため、これを補うようにそれぞれの割合で出力レベル可
変手段100の出力すなわちローカル信号40の出力レ
ベルを逆の方向に変える。
【0045】この実施の形態における出力レベル可変手
段100の一例を図9に示す。DSRC用車載器2a全
体の構成は図1,4,6に示すものと基本的に同じであ
る。図9の例では図2のものの応用として、可変利得増
幅器である高周波用FET素子102のソース−GND
間に送信時の抵抗設定の抵抗104aとサーミスタ10
6aからなる並列回路と、受信時の抵抗設定の抵抗10
4bとサーミスタ106bからなる並列回路を設け、車
載器コントローラ16からの送受切り替え信号54によ
りスイッチ120で、受信時と送信時で2つの並列回路
を切り替えるようにして、ローカル信号40の出力レベ
ルを変動させ、図11に示すように送信出力、受信感度
の安定を保つ。なお、これは同様な構成により高周波用
FET素子102のゲート電圧を調整するようにしても
同様に可能である。
【0046】図10にはこの実施の形態における出力レ
ベル可変手段100の別の例を示す。この例では送信時
の減衰可変量設定の抵抗112a,114a,116a
で構成されるπ形の減衰器の抵抗116aに温度素子で
あるサーミスタ118aが並列に接続された温度補償機
能付き減衰器と、受信時の減衰可変量設定の抵抗112
b,114b,116bで構成されるπ形の減衰器の抵
抗116bに温度素子であるサーミスタ118bが並列
に接続された温度補償機能付き減衰器とを設け、車載器
コントローラ16からの送受切り替え信号54によりス
イッチ122で、受信時と送信時で2つの減衰器を切り
替えるようにして、ローカル信号40の出力レベルを変
動させ、図11に示すように送信出力、受信感度の安定
を保つ。
【0047】なお図4および5に示すように車載器コン
トローラ16が温度を直接モニタしてポテンショメータ
110に出力可変信号52を出力する場合は、車載器コ
ントローラ16が送信時、受信時に出力可変信号52の
信号パターン(値)を変更するようにする。なお、これは
同様な構成により高周波用FET素子102のゲート電
圧を調整するようにしても同様に可能である。
【0048】以上のいずれかの構成の出力レベル可変手
段100により、図8に示すように局部発振器38から
のローカル信号40の出力レベルを可変することによ
り、図11に示すように、送信出力、受信感度の安定が
図られる。
【0049】また実施の形態1,2を通して温度補償機
能付の出力レベル可変手段100は局部発振器38の出
力側に設けた例を示したが、これらをそれぞれ局部発振
器38内に内蔵させてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明は、路側に設置した
路上器と車に搭載した車載器の間で情報の授受を行うD
SRCシステムのDSRC用車載器において、高周波回
路部分での温度による利得変動の温度補償を行うため
に、変調および復調のために局部発振器から送信混合器
および受信混合器に供給されるローカル信号の出力レベ
ルを温度に従って変えるための温度補償機能付の出力レ
ベル可変手段を備えたDSRC用車載器とした。これに
より、車載器のおかれた厳しい温度環境に対応して、ロ
ーカル出力を可変させ、送信出力、受信感度の安定を行
い例えば料金ゲートでの通信エリアの一定化により、通
信順序ミスの低減効果、隣接料金ゲートへの妨害波の低
減効果が図られる。また、ローカル信号の出力レベル可
変では、制御に必要は車載器コントローラのICポート
の数は最小限に抑えることが可能であり、車載器コント
ローラのコスト上昇は抑えられる。
【0051】また、前記温度補償機能付の出力レベル可
変手段が、車載器の送信時と受信時で別々の割合でロー
カル信号の出力レベルを変えるようにしたので、送信混
合器と送信増幅器の送信側と受信混合器と受信増幅器の
受信側での温度変動率が異なるときにも、送信時と受信
時で別々の割合で温度補償を行うことにより送信出力、
受信感度のそれぞれの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるDSRC用車載
器を含むDSRCシステムの構成を示す図である。
【図2】 図1のDSRC用車載器の温度補償機能付の
出力レベル可変手段の一具体例を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1によるDSRC用車載
器の動作を説明するための図である。
【図4】 本発明の実施の形態1によるDSRC用車載
器の別の構成を示す図である。
【図5】 図4のDSRC用車載器の温度補償機能付の
出力レベル可変手段の一具体例を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態1によるDSRC用車載
器のさらに別の構成を示す図である。
【図7】 図6のDSRC用車載器の温度補償機能付の
出力レベル可変手段の一具体例を示す図である。
【図8】 本発明の実施の形態2によるDSRC用車載
器の動作を説明するための図である。
【図9】 本発明の実施の形態2によるDSRC用車載
器の温度補償機能付の出力レベル可変手段の一具体例を
示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態2によるDSRC用車
載器の温度補償機能付の出力レベル可変手段の別の具体
例を示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態2によるDSRC用車
載器の効果を説明するための図である。
【図12】 従来のDSRCシステムの一般的な構成を
示す図である。
【図13】 従来のDSRCシステムの課題を説明する
ための図である。
【符号の説明】
6 受信増幅器、8 受信混合器、16 車載器コント
ローラ、30 送信混合器、32 送信増幅器、38
局部発振器、40 ローカル信号、52 出力可変信
号、54 送受切り替え信号、100 温度補償機能付
の出力レベル可変手段、102 高周波用FET素子、
104,104a,104b、112,112a、11
2b,114,114a,114b,116,116
a,116b抵抗、106,106a,106b,11
8,118a,118b サーミスタ、108 インダ
クタ、110 ポテンショメータ、120,122 ス
イッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 1/04 H04B 1/04 F 1/26 1/26 C 1/59 1/59 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB04 CC12 CC30 EE10 FF13 FF25 FF27 5K011 DA01 DA03 DA06 EA03 FA00 GA05 GA06 JA01 KA13 5K020 AA08 CC04 DD23 EE01 LL01 5K060 BB07 CC05 DD04 HH06 HH16 LL01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路側に設置した路上器と車に搭載した車
    載器の間で情報の授受を行うDSRCシステムのDSR
    C用車載器において、高周波回路部分での温度による利
    得変動の温度補償を行うために、変調および復調のため
    に局部発振器から送信混合器および受信混合器に供給さ
    れるローカル信号の出力レベルを温度に従って変えるた
    めの温度補償機能付の出力レベル可変手段を備えたこと
    を特徴とするDSRC用車載器。
  2. 【請求項2】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子と、
    この高周波用FET素子のソース−GND間に接続され
    た抵抗とサーミスタの並列回路と、を含むことを特徴と
    する請求項1に記載のDSRC用車載器。
  3. 【請求項3】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子と、
    この高周波用FET素子のソース−GND間に接続され
    車載器コントローラからの信号によりその抵抗値を変え
    るポテンショメータと、を含むことを特徴とする請求項
    1に記載のDSRC用車載器。
  4. 【請求項4】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子を含
    み、この高周波用FET素子のゲート電圧を調整するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載のDSRC用
    車載器。
  5. 【請求項5】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号に直列に挿入されたπ形の減衰器
    と、この減衰器の直列抵抗に並列接続されたサーミスタ
    と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のDSRC
    用車載器。
  6. 【請求項6】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、車載器の送信時と受信時で別々の割合でローカル
    信号の出力レベルを変えることを特徴とする請求項1に
    記載のDSRC用車載器。
  7. 【請求項7】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子と、
    この高周波用FET素子のソース−GND間に接続され
    それぞれ送信時、受信時の抵抗設定を有する抵抗とサー
    ミスタからなる2つの並列回路と、これらの2つの並列
    回路を車載器コントローラからの信号に従って切り替え
    るスイッチと、を含むことを特徴とする請求項6に記載
    のDSRC用車載器。
  8. 【請求項8】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子と、
    この高周波用FET素子のソース−GND間に接続され
    車載器コントローラからの信号によりその抵抗値を変え
    るポテンショメータと、を含み、送信時と受信時で車載
    器コントローラからの信号パターンを変えることを特徴
    とする請求項6に記載のDSRC用車載器。
  9. 【請求項9】 前記温度補償機能付の出力レベル可変手
    段が、ローカル信号を増幅する高周波用FET素子を含
    み、この高周波用FET素子のゲート電圧を送信時と受
    信時でそれぞれ調整するようにしたことを特徴とする請
    求項6に記載のDSRC用車載器。
  10. 【請求項10】 前記温度補償機能付の出力レベル可変
    手段が、ローカル信号に直列に挿入されたπ形の減衰器
    とこの減衰器の直列抵抗に並列接続されたサーミスタと
    からなる、それぞれ送信時、受信時の減衰可変量設定の
    2つのユニットと、これらの2つのユニットを車載器コ
    ントローラからの信号に従って切り替えるスイッチと、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のDSRC用車
    載器。
  11. 【請求項11】 前記温度補償機能付の出力レベル可変
    手段が、局部発振器の出力側に設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のDSR
    C用車載器。
  12. 【請求項12】 前記温度補償機能付の出力レベル可変
    手段が、局部発振器内に設けられていることを特徴とす
    る請求項1ないし10のいずれかに記載のDSRC用車
    載器。
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