JP3059892B2 - パワーコントロール回路 - Google Patents
パワーコントロール回路Info
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- JP3059892B2 JP3059892B2 JP6207749A JP20774994A JP3059892B2 JP 3059892 B2 JP3059892 B2 JP 3059892B2 JP 6207749 A JP6207749 A JP 6207749A JP 20774994 A JP20774994 A JP 20774994A JP 3059892 B2 JP3059892 B2 JP 3059892B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話機など無線通信
装置のパワーコントロール回路に関する。
装置のパワーコントロール回路に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機(以下略して携帯機とも呼
ぶ)は屋外に持ち出して利用でき、さらに自動車などの
移動体の中でも通話が可能であるため、通信のパーソナ
ル化とライフスタイルの多様化とともに近年利用が大き
く伸びてきている。
ぶ)は屋外に持ち出して利用でき、さらに自動車などの
移動体の中でも通話が可能であるため、通信のパーソナ
ル化とライフスタイルの多様化とともに近年利用が大き
く伸びてきている。
【0003】これら携帯電話機では、携帯時の利便性を
向上させるため小型・軽量にする必要があるが、一方で
は使用する電池容量や放熱等の問題で構造上の制約があ
り、その送信出力は1W以下に制限されている。従っ
て、携帯電話機を自動車内で使用する場合には、単独で
は十分な通話エリアを確保できないため、送信出力を2
Wあるいは3Wまで増大するパワ−ブ−スタ(電力増幅
器)を外部に接続して通話可能エリアを拡大して利用さ
れてきた。このような携帯電話機やパワーブースタ内部
の送信部には、通常、送信パワーレベルを段階的に変化
させるように制御したり、所定レベルを自動的に出力・
維持するためのパワ−コントロ−ル回路がそれぞれ設け
られている。このようなブースタ回路は、たとえば特開
平3−224323号公報(H04B7/26)に記載
されている。
向上させるため小型・軽量にする必要があるが、一方で
は使用する電池容量や放熱等の問題で構造上の制約があ
り、その送信出力は1W以下に制限されている。従っ
て、携帯電話機を自動車内で使用する場合には、単独で
は十分な通話エリアを確保できないため、送信出力を2
Wあるいは3Wまで増大するパワ−ブ−スタ(電力増幅
器)を外部に接続して通話可能エリアを拡大して利用さ
れてきた。このような携帯電話機やパワーブースタ内部
の送信部には、通常、送信パワーレベルを段階的に変化
させるように制御したり、所定レベルを自動的に出力・
維持するためのパワ−コントロ−ル回路がそれぞれ設け
られている。このようなブースタ回路は、たとえば特開
平3−224323号公報(H04B7/26)に記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来技術では、携帯電話機とブースタ回路は双方でパワ−
コントロ−ルを行うため、送信出力を制御するための制
御回路を含むパワ−コントロ−ル回路を両方に設ける必
要があった。このため、パワーブースタ内回路規模が増
大し複雑になるという問題点があった。
来技術では、携帯電話機とブースタ回路は双方でパワ−
コントロ−ルを行うため、送信出力を制御するための制
御回路を含むパワ−コントロ−ル回路を両方に設ける必
要があった。このため、パワーブースタ内回路規模が増
大し複雑になるという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の従来技術の問題を
改善するため、本発明は、送信信号を増幅するとともに
増幅率を制御電圧により可変することができる第1のパ
ワーアンプ回路と該第1のパワーアンプ回路によって増
幅される送信信号の出力レベルをモニタする第1のカッ
プラを有する通信装置と、該通信装置に接続され、前記
第1のパワーアンプ回路の出力を増幅する第2のパワー
アンプ回路と該第2のパワーアンプ回路によって増幅さ
れる送信信号の出力レベルをモニタする第2のカップラ
を有するブースタとからなるパワーコントロール回路に
おいて、前記第1のパワ−アンプ回路の出力信号をアン
テナもしくは前記第2のパワーアンプ回路のいずれかに
選択的に供給する第1のスイッチと、前記第1および第
2のカップラにてモニタされた検出信号のうちのいずれ
か一方を選択する第2のスイッチと、該第2のスイッチ
によって選択された検出信号と予めメモリに記憶された
基準電圧データとの比較により誤差増幅する誤差増幅回
路とを有し、該誤差増幅回路から出力される制御電圧に
て前記第1のパワ−アンプ回路の増幅率を制御すること
を特徴とするものである。
改善するため、本発明は、送信信号を増幅するとともに
増幅率を制御電圧により可変することができる第1のパ
ワーアンプ回路と該第1のパワーアンプ回路によって増
幅される送信信号の出力レベルをモニタする第1のカッ
プラを有する通信装置と、該通信装置に接続され、前記
第1のパワーアンプ回路の出力を増幅する第2のパワー
アンプ回路と該第2のパワーアンプ回路によって増幅さ
れる送信信号の出力レベルをモニタする第2のカップラ
を有するブースタとからなるパワーコントロール回路に
おいて、前記第1のパワ−アンプ回路の出力信号をアン
テナもしくは前記第2のパワーアンプ回路のいずれかに
選択的に供給する第1のスイッチと、前記第1および第
2のカップラにてモニタされた検出信号のうちのいずれ
か一方を選択する第2のスイッチと、該第2のスイッチ
によって選択された検出信号と予めメモリに記憶された
基準電圧データとの比較により誤差増幅する誤差増幅回
路とを有し、該誤差増幅回路から出力される制御電圧に
て前記第1のパワ−アンプ回路の増幅率を制御すること
を特徴とするものである。
【0006】また、本発明によるパワーコントロール回
路は、前記第2のカップラ出力電力を調整するレベル調
整手段を設け、前記通信装置を単独で使用する時と、前
記通信装置に前記ブースタを直列に接続した時との前記
第2のスイッチ入力レベルを同一に合わせることによ
り、前記メモリに格納するパワーコントロール用基準電
圧デ−タを共用化したことを特徴とするものである。
路は、前記第2のカップラ出力電力を調整するレベル調
整手段を設け、前記通信装置を単独で使用する時と、前
記通信装置に前記ブースタを直列に接続した時との前記
第2のスイッチ入力レベルを同一に合わせることによ
り、前記メモリに格納するパワーコントロール用基準電
圧デ−タを共用化したことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明は、前記第1および第2のカ
ップラの出力信号を検波しDC電圧に変換するおのおの
第1および第2の検波回路を設けるとともに、前記レベ
ル調整手段によって前記第2の検波回路出力信号のレベ
ルを調整することを特徴とするものである。
ップラの出力信号を検波しDC電圧に変換するおのおの
第1および第2の検波回路を設けるとともに、前記レベ
ル調整手段によって前記第2の検波回路出力信号のレベ
ルを調整することを特徴とするものである。
【0008】さらに本発明は、前記第2のカップラを前
記第1のカップラの結合度と異なる結合度とすることに
より前記レベル調整手段を構成したことを特徴とするも
のである。
記第1のカップラの結合度と異なる結合度とすることに
より前記レベル調整手段を構成したことを特徴とするも
のである。
【0009】
【作用】本発明の請求項1記載の発明によれば、通信装
置を単独で使用する場合には第1のカップラにてモニタ
された検出信号が、また通信装置にブースタを接続して
使用する場合には第2のカップラにてモニタされた検出
信号が第2のスイッチにより選択されるとともに、誤差
増幅回路にて通信装置のメモリに記憶された基準電圧と
比較された結果に基づいてパワーアンプの増幅率が制御
される。
置を単独で使用する場合には第1のカップラにてモニタ
された検出信号が、また通信装置にブースタを接続して
使用する場合には第2のカップラにてモニタされた検出
信号が第2のスイッチにより選択されるとともに、誤差
増幅回路にて通信装置のメモリに記憶された基準電圧と
比較された結果に基づいてパワーアンプの増幅率が制御
される。
【0010】また請求項2記載の発明によれば、レベル
調整手段により、通信装置を単独で使用する時と、通信
装置に前記ブースタを直列に接続した時との、第2のス
イッチ入力レベルが同一に調整され、メモリに格納する
パワーコントロール用基準電圧デ−タの数が削減され
る。
調整手段により、通信装置を単独で使用する時と、通信
装置に前記ブースタを直列に接続した時との、第2のス
イッチ入力レベルが同一に調整され、メモリに格納する
パワーコントロール用基準電圧デ−タの数が削減され
る。
【0011】また、請求項3記載の発明によれば、検波
回路によってカップラから出力されるRF信号がDC電
圧に変換された後レベル調整が行われるので、簡単な構
成でレベル調整手段が実現できる。
回路によってカップラから出力されるRF信号がDC電
圧に変換された後レベル調整が行われるので、簡単な構
成でレベル調整手段が実現できる。
【0012】さらに請求項4記載の発明によれば、第2
のカップラによってレベル調整が行われる。
のカップラによってレベル調整が行われる。
【0013】
【実施例】以下本発明によるパワーコントロール回路に
ついて図面に基づいて説明する。図1は本発明によるパ
ワーコントロール回路の第1の実施例を示すものであ
り、自動車内等で携帯電話機にパワ−ブ−スタを接続し
て使用した場合のブロック図である。一点鎖線より左側
が携帯電話機1であり、右側がパワ−ブ−スタ2であ
る。3は送信RF信号を増幅するパワーアンプ回路、4
は10〜20dBの結合度を有するカップラ、5は送信
RF信号を携帯電話機1に内蔵された携帯機アンテナ
6、もしくは端子7を介してパワーブースタ2のいずれ
かに選択的に送出するスイッチ、8はカップラ4から送
出されるRF信号レベルを検出する検波回路、9はスイ
ッチ、10は誤差増幅回路、11はROM12に記憶さ
れた後述の基準電圧Vrefに基づいて出力を制御する制
御回路であり、検波回路8、制御回路11および誤差増
幅回路10は、後述する送信出力を制御するためのフィ
ードバックループを形成する。
ついて図面に基づいて説明する。図1は本発明によるパ
ワーコントロール回路の第1の実施例を示すものであ
り、自動車内等で携帯電話機にパワ−ブ−スタを接続し
て使用した場合のブロック図である。一点鎖線より左側
が携帯電話機1であり、右側がパワ−ブ−スタ2であ
る。3は送信RF信号を増幅するパワーアンプ回路、4
は10〜20dBの結合度を有するカップラ、5は送信
RF信号を携帯電話機1に内蔵された携帯機アンテナ
6、もしくは端子7を介してパワーブースタ2のいずれ
かに選択的に送出するスイッチ、8はカップラ4から送
出されるRF信号レベルを検出する検波回路、9はスイ
ッチ、10は誤差増幅回路、11はROM12に記憶さ
れた後述の基準電圧Vrefに基づいて出力を制御する制
御回路であり、検波回路8、制御回路11および誤差増
幅回路10は、後述する送信出力を制御するためのフィ
ードバックループを形成する。
【0014】13は携帯電話機1がパワーブースタ2に
接続されているか否かを検出する検出回路であり、この
検出回路13の検出結果に基づいてスイッチ5およびス
イッチ9を切り換えるとともに、制御回路11にも検出
結果を送出する。すなわち、携帯電話機1を単独で使用
し、パワーブースタ2が接続されていない場合は、スイ
ッチ5およびスイッチ9を接点a側に、また携帯電話機
1とパワーブースタ2が接続された場合はスイッチ5お
よびスイッチ9を接点b側に切り換える。スイッチ5が
接点a側にある場合には、携帯電話機1に内蔵された携
帯機アンテナ6によって送受信が行われ、スイッチ4が
接点b側に切り替わった場合は、送信信号は端子7から
パワーブースタ2に送られ、車外に取り付けられた車載
アンテナ14より送出される。
接続されているか否かを検出する検出回路であり、この
検出回路13の検出結果に基づいてスイッチ5およびス
イッチ9を切り換えるとともに、制御回路11にも検出
結果を送出する。すなわち、携帯電話機1を単独で使用
し、パワーブースタ2が接続されていない場合は、スイ
ッチ5およびスイッチ9を接点a側に、また携帯電話機
1とパワーブースタ2が接続された場合はスイッチ5お
よびスイッチ9を接点b側に切り換える。スイッチ5が
接点a側にある場合には、携帯電話機1に内蔵された携
帯機アンテナ6によって送受信が行われ、スイッチ4が
接点b側に切り替わった場合は、送信信号は端子7から
パワーブースタ2に送られ、車外に取り付けられた車載
アンテナ14より送出される。
【0015】パワーブースタ2にも携帯電話機1と同
様、パワーアンプ回路15、カップラ16および検波回
路17が設けられ、検波回路17の検波出力は制御端子
18を介して携帯電話機1の送出される。
様、パワーアンプ回路15、カップラ16および検波回
路17が設けられ、検波回路17の検波出力は制御端子
18を介して携帯電話機1の送出される。
【0016】次に動作を説明する。携帯電話機1を単独
で使用する場合、検出回路13によってスイッチ5およ
びスイッチ9は接点a側に切り換えられる。送信RF信
号はパワーアンプ回路3で増幅された後、カップラ4に
より、その結合出力端より結合度分を減じた送信信号電
力を出力する。このRF信号レベルは、ダイオ−ドと抵
抗、コンデンサとからなる次段の検波回路8により包絡
線検波され、直流電圧VDCに変換されスイッチ9を介し
て誤差増幅回路10に送られる。検波回路8の出力VDC
は、ROM12に基づいて制御回路11にて発生される
基準電圧Vrefと比較され、その誤差分に応じて誤差増
幅回路10の出力電圧VCONTが変化する。 さらに誤差
増幅回路10の出力はパワーアンプ回路3の電圧制御端
子にフィードバック入力され、パワーアンプ回路3の増
幅率を増減させることにより、出力レベルを制御する。
従って、制御回路11にて発生する基準電圧Vrefを制
御することにより、Vrefレベルに応じた送信出力が得
られ、スイッチ5を介して携帯機アンテナ6より送出さ
れる。一旦、Vrefを固定すれば、送信出力が常に一定
となるようにフィードバックループによるレベル安定化
が自動的になされ、送信出力が一定値に保持される。
で使用する場合、検出回路13によってスイッチ5およ
びスイッチ9は接点a側に切り換えられる。送信RF信
号はパワーアンプ回路3で増幅された後、カップラ4に
より、その結合出力端より結合度分を減じた送信信号電
力を出力する。このRF信号レベルは、ダイオ−ドと抵
抗、コンデンサとからなる次段の検波回路8により包絡
線検波され、直流電圧VDCに変換されスイッチ9を介し
て誤差増幅回路10に送られる。検波回路8の出力VDC
は、ROM12に基づいて制御回路11にて発生される
基準電圧Vrefと比較され、その誤差分に応じて誤差増
幅回路10の出力電圧VCONTが変化する。 さらに誤差
増幅回路10の出力はパワーアンプ回路3の電圧制御端
子にフィードバック入力され、パワーアンプ回路3の増
幅率を増減させることにより、出力レベルを制御する。
従って、制御回路11にて発生する基準電圧Vrefを制
御することにより、Vrefレベルに応じた送信出力が得
られ、スイッチ5を介して携帯機アンテナ6より送出さ
れる。一旦、Vrefを固定すれば、送信出力が常に一定
となるようにフィードバックループによるレベル安定化
が自動的になされ、送信出力が一定値に保持される。
【0017】ここで、上記パワーコントロール回路の制
御幅と範囲は移動局種別により異なる。例えば国内ディ
ジタル携帯電話システムにおいては、最大出力が0.8
Wとなる移動局種別IIIでは4dBステップ幅で最大2
0dBまでと規定されている。同様に、移動局種別I
(最大出力:3W)では同じ制御ステップ幅で最大28
dBまで、移動局種別II(最大出力:2W)では同じ制
御ステップ幅で最大24dBまで制御するように規定さ
れている。
御幅と範囲は移動局種別により異なる。例えば国内ディ
ジタル携帯電話システムにおいては、最大出力が0.8
Wとなる移動局種別IIIでは4dBステップ幅で最大2
0dBまでと規定されている。同様に、移動局種別I
(最大出力:3W)では同じ制御ステップ幅で最大28
dBまで、移動局種別II(最大出力:2W)では同じ制
御ステップ幅で最大24dBまで制御するように規定さ
れている。
【0018】これに基づき、基準電圧Vrefは、携帯機
単体使用とブースタ接続使用とのそれぞれの使用形態に
応じて図2に示すように決められ、ROM12に記憶さ
れている。すなわち、携帯機単体(移動局種別IIIの場
合)での使用時には6段階、パワーブースタ接続時(移
動局種別Iの場合)での使用時には8段階の、合計14
個のVrefのデータが格納されている。
単体使用とブースタ接続使用とのそれぞれの使用形態に
応じて図2に示すように決められ、ROM12に記憶さ
れている。すなわち、携帯機単体(移動局種別IIIの場
合)での使用時には6段階、パワーブースタ接続時(移
動局種別Iの場合)での使用時には8段階の、合計14
個のVrefのデータが格納されている。
【0019】パワーブースタを接続することにより移動
局種別Iとなる場合、最大送信レベル制御範囲は28d
Bとなり、以下の動作で制御される。携帯電話機1にパ
ワ−ブ−スタ2を接続して使用する場合、検出回路13
によりパワ−ブ−スタ2が接続されたことを検知される
とスイッチ5及びスイッチ9は接点b側に切り替わり、
パワーブースタ2側の検波回路17の検波出力によりパ
ワーアンプ回路3が制御され、パワーブースタを含めた
大きなフィードバックループにより、パワーコントロー
ルが行われる。
局種別Iとなる場合、最大送信レベル制御範囲は28d
Bとなり、以下の動作で制御される。携帯電話機1にパ
ワ−ブ−スタ2を接続して使用する場合、検出回路13
によりパワ−ブ−スタ2が接続されたことを検知される
とスイッチ5及びスイッチ9は接点b側に切り替わり、
パワーブースタ2側の検波回路17の検波出力によりパ
ワーアンプ回路3が制御され、パワーブースタを含めた
大きなフィードバックループにより、パワーコントロー
ルが行われる。
【0020】すなわち、携帯電話機1からの送信信号は
端子7を介してパワーブースタ2に送られ、パワーアン
プ回路15、カップラ16を介して車載アンテナ14か
ら送出される。このときパワーブースタ2の検波回路1
7によって検出された検波出力は、制御端子18、スイ
ッチ9を介してVDCとして誤差増幅回路10に送られ
る。一方、制御回路11はROM12よりブースタ接続
使用時の基準電圧を読み出し、Vrefとして誤差増幅回
路10に送り、これに基づいて送信信号電力の制御が行
われる。
端子7を介してパワーブースタ2に送られ、パワーアン
プ回路15、カップラ16を介して車載アンテナ14か
ら送出される。このときパワーブースタ2の検波回路1
7によって検出された検波出力は、制御端子18、スイ
ッチ9を介してVDCとして誤差増幅回路10に送られ
る。一方、制御回路11はROM12よりブースタ接続
使用時の基準電圧を読み出し、Vrefとして誤差増幅回
路10に送り、これに基づいて送信信号電力の制御が行
われる。
【0021】この実施例においては、パワーブースタ2
に制御回路を設ける必要がなく、構成が簡単になる。
に制御回路を設ける必要がなく、構成が簡単になる。
【0022】図3は第2の実施例を示すブロック図であ
り、図1と同じ構成には同一図番を付し説明を省略す
る。上述の第1の実施例との相違点は、パワーブースタ
2のカップラ16から出力されるRF出力のレベルを調
整するレベル調整回路19を設けた点にある。第1の実
施例においては、携帯機1とパワ−ブ−スタ2との接続
の有無を検出し、携帯機単独使用時と、携帯機にパワー
ブースタを接続使用時とで、合計14個のパワーコント
ロール用基準電圧VrefデータをROM12に格納する
必要があるが、この第2の実施例はこのROM容量を削
減するものである。 パワ−ブ−スタ2では、携帯電話
機1側から供給される信号をパワ−アンプ回路15にて
増幅し、カップラ16に入力される。カップラ16の出
力RF信号は車載アンテナ14を経由して送信される。
カップラ16結合出力信号はアッテネ−タなどからなる
レベル調整回路19により信号レベルが調整され、携帯
電話機機1フィ−ドバックされ、スイッチ9のb側入力
端子に供給される。
り、図1と同じ構成には同一図番を付し説明を省略す
る。上述の第1の実施例との相違点は、パワーブースタ
2のカップラ16から出力されるRF出力のレベルを調
整するレベル調整回路19を設けた点にある。第1の実
施例においては、携帯機1とパワ−ブ−スタ2との接続
の有無を検出し、携帯機単独使用時と、携帯機にパワー
ブースタを接続使用時とで、合計14個のパワーコント
ロール用基準電圧VrefデータをROM12に格納する
必要があるが、この第2の実施例はこのROM容量を削
減するものである。 パワ−ブ−スタ2では、携帯電話
機1側から供給される信号をパワ−アンプ回路15にて
増幅し、カップラ16に入力される。カップラ16の出
力RF信号は車載アンテナ14を経由して送信される。
カップラ16結合出力信号はアッテネ−タなどからなる
レベル調整回路19により信号レベルが調整され、携帯
電話機機1フィ−ドバックされ、スイッチ9のb側入力
端子に供給される。
【0023】次段の検波回路8では、スイッチ9を介し
たモニタ信号を包絡線検波して検波直流電圧VDCを生成
する。この検波回路8出力は誤差増幅回路10により、
ROM12に基づいて制御回路11にて発生される基準
電圧VrefとVDCとを比較し、その誤差分に応じて誤差
増幅回路10出力電圧VCONTが変化する。
たモニタ信号を包絡線検波して検波直流電圧VDCを生成
する。この検波回路8出力は誤差増幅回路10により、
ROM12に基づいて制御回路11にて発生される基準
電圧VrefとVDCとを比較し、その誤差分に応じて誤差
増幅回路10出力電圧VCONTが変化する。
【0024】この誤差増幅回路10出力はパワーアンプ
回路の電圧制御端子にフィードバック入力され、パワー
アンプ回路の増幅率を増減させることによりパワ−ブ−
スタ出力端での送信信号レベルを安定に制御する。
回路の電圧制御端子にフィードバック入力され、パワー
アンプ回路の増幅率を増減させることによりパワ−ブ−
スタ出力端での送信信号レベルを安定に制御する。
【0025】従って、制御回路11にて発生する基準電
圧Vrefを制御することにより、Vrefレベルに応じた送
信出力が車載アンテナ111より送出されパワ−コント
ロ−ルが行われる。
圧Vrefを制御することにより、Vrefレベルに応じた送
信出力が車載アンテナ111より送出されパワ−コント
ロ−ルが行われる。
【0026】ここでレベル調整回路19では、カップラ
16の結合端子出力レベルを調整する。即ち、パワ−ブ
−スタ出力電力が3W(移動局種別I)の時、例えばア
ッテネ−タでこの結合端子出力レベルをある一定量減衰
させる。この減衰量は、携帯電話機内へのスイッチ8の
端子bへのフィ−ドバック入力レベルと、携帯機単独使
用時の携帯機出力電力が0.8Wでのカップラ4の結合
端子出力からスイッチ8端子aへの入力レベルが同一と
なる値に設定する。この時、制御回路11から出力され
るパワ−コントロ−ル用基準電圧Vrefは、例えば3.
16Vを生成し、誤差増幅回路10の非反転入力端子に
入力される。
16の結合端子出力レベルを調整する。即ち、パワ−ブ
−スタ出力電力が3W(移動局種別I)の時、例えばア
ッテネ−タでこの結合端子出力レベルをある一定量減衰
させる。この減衰量は、携帯電話機内へのスイッチ8の
端子bへのフィ−ドバック入力レベルと、携帯機単独使
用時の携帯機出力電力が0.8Wでのカップラ4の結合
端子出力からスイッチ8端子aへの入力レベルが同一と
なる値に設定する。この時、制御回路11から出力され
るパワ−コントロ−ル用基準電圧Vrefは、例えば3.
16Vを生成し、誤差増幅回路10の非反転入力端子に
入力される。
【0027】図4は、ROM12に格納された、本実施
例における携帯機単独使用時(移動局種別III)と、パ
ワ−ブ−スタ接続時(移動局種別I)とで発生するパワ
−コントロ−ル用基準電圧Vrefを示したものである。
最大出力時(0.8Wと3W)、−4dB制御時(0.
8W−4dBと3W−4dB)、・・・、−20dB制
御時(0.8W−20dBと3W−20dB)に発生す
る基準電圧Vrefはそれぞれ3.16V、2.92V、
・・・、1.98Vであり携帯機単独使用時とパワ−ブ
−スタ接続時とで共用されている。この例では、ROM
12内にパワ−コントロ−ル用基準電圧として8個のデ
−タを格納すればよく、第1の実施例と比較して6個分
メモリ容量が削減できる。
例における携帯機単独使用時(移動局種別III)と、パ
ワ−ブ−スタ接続時(移動局種別I)とで発生するパワ
−コントロ−ル用基準電圧Vrefを示したものである。
最大出力時(0.8Wと3W)、−4dB制御時(0.
8W−4dBと3W−4dB)、・・・、−20dB制
御時(0.8W−20dBと3W−20dB)に発生す
る基準電圧Vrefはそれぞれ3.16V、2.92V、
・・・、1.98Vであり携帯機単独使用時とパワ−ブ
−スタ接続時とで共用されている。この例では、ROM
12内にパワ−コントロ−ル用基準電圧として8個のデ
−タを格納すればよく、第1の実施例と比較して6個分
メモリ容量が削減できる。
【0028】図5は本発明の第3の実施例を示すブロッ
ク図である。図5において、カップラ4及びカップラ1
6の結合端子出力は、各々検波回路8及び検波回路20
で一旦包絡線検波してDC電圧に変換する。さらに、検
波回路20出力はDC電圧のレベル調整回路21によ
り、スイッチ9の端子a及び端子bへの入力DCレベル
が同一となるよう調整されている。その後の動作は第1
および第2の実施例と同様であるので説明は省略する。
この第3の実施例によれば、レベル調整回路21は検波
回路20から出力されるDC電圧を調整するので、図3
に示した第2の実施例と比較してレベル調整回路の構成
が極めて簡単になる。
ク図である。図5において、カップラ4及びカップラ1
6の結合端子出力は、各々検波回路8及び検波回路20
で一旦包絡線検波してDC電圧に変換する。さらに、検
波回路20出力はDC電圧のレベル調整回路21によ
り、スイッチ9の端子a及び端子bへの入力DCレベル
が同一となるよう調整されている。その後の動作は第1
および第2の実施例と同様であるので説明は省略する。
この第3の実施例によれば、レベル調整回路21は検波
回路20から出力されるDC電圧を調整するので、図3
に示した第2の実施例と比較してレベル調整回路の構成
が極めて簡単になる。
【0029】図6は本発明の第4の実施例を示したもの
である。図6においては、カップラ4とカップラ22の
各々結合度が異なる。即ち、例えばカップラ4は密結合
であり、カップラ22は粗結合とする。両者の結合度の
違いは、図3に示した第2の実施例におけるレベル調整
回路19の減衰量相当分でありこのような異なる結合度
を有するカップラを用いることにより、スイッチ9の端
子a及び端子bへの入力信号は同一レベルとなる。
である。図6においては、カップラ4とカップラ22の
各々結合度が異なる。即ち、例えばカップラ4は密結合
であり、カップラ22は粗結合とする。両者の結合度の
違いは、図3に示した第2の実施例におけるレベル調整
回路19の減衰量相当分でありこのような異なる結合度
を有するカップラを用いることにより、スイッチ9の端
子a及び端子bへの入力信号は同一レベルとなる。
【0030】図6ではカップラ出力RF信号をスイッチ
9を介して検波回路8に入力する構成であるが、図5の
第3の実施例と同様カップラ4の結合出力とカップラ2
2の結合出力を各々検波回路を通した上で両検波出力信
号をスイッチにて切り替える構成としてもよい。
9を介して検波回路8に入力する構成であるが、図5の
第3の実施例と同様カップラ4の結合出力とカップラ2
2の結合出力を各々検波回路を通した上で両検波出力信
号をスイッチにて切り替える構成としてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
信装置にてパワ−コントロ−ルを行うため、送信出力を
制御するためのCPUなどの制御回路をブースタに設け
る必要がなく、構成が簡単なパワ−コントロ−ル回路が
実現できる。
信装置にてパワ−コントロ−ルを行うため、送信出力を
制御するためのCPUなどの制御回路をブースタに設け
る必要がなく、構成が簡単なパワ−コントロ−ル回路が
実現できる。
【0032】また、レベル調整手段によって、携帯機と
それに接続されるパワーブースタの送信パワーコントロ
ール回路において、携帯機単独使用時と、パワ−ブース
タ接続時とで必要なパワーコントロール用基準電圧デ−
タを携帯機側で共有化できるため、パワ−ブ−スタ内回
路が簡素化できる。また、携帯機内メモリ容量が削減で
きる。
それに接続されるパワーブースタの送信パワーコントロ
ール回路において、携帯機単独使用時と、パワ−ブース
タ接続時とで必要なパワーコントロール用基準電圧デ−
タを携帯機側で共有化できるため、パワ−ブ−スタ内回
路が簡素化できる。また、携帯機内メモリ容量が削減で
きる。
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】本発明の第1の実施例に用いるROM12の記
憶内容を示す図である。
憶内容を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】本発明の第2の実施例に用いるROM12の記
憶内容を示す図である。
憶内容を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図6】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
1 携帯電話機(通信装置) 2 パワーブースタ 3 第1のパワーアンプ回路 4 第1のカップラ 5 第1のスイッチ 6 アンテナ 8 検波回路 9 第2のスイッチ 10 誤差増幅回路 11 制御回路 12 ROM(メモリ) 14 アンテナ 15 第2のパワーアンプ回路 16 第2のカップラ 19 レベル調整回路 20 検波回路 21 レベル調整回路 22 レベル調整手段としてのカップラ
Claims (4)
- 【請求項1】 送信信号を増幅するとともに増幅率を制
御電圧により可変することができる第1のパワーアンプ
回路と該第1のパワーアンプ回路によって増幅される送
信信号の出力レベルをモニタする第1のカップラを有す
る通信装置と、該通信装置に接続され、前記第1のパワ
ーアンプ回路の出力を増幅する第2のパワーアンプ回路
と該第2のパワーアンプ回路によって増幅される送信信
号の出力レベルをモニタする第2のカップラを有するブ
ースタとからなるパワーコントロール回路において、前
記第1のパワ−アンプ回路の出力信号をアンテナもしく
は前記第2のパワーアンプ回路のいずれかに選択的に供
給する第1のスイッチと、前記第1および第2のカップ
ラにてモニタされた検出信号のうちのいずれか一方を選
択する第2のスイッチと、該第2のスイッチによって選
択された検出信号と予めメモリに記憶された基準電圧デ
ータとの比較により誤差増幅する誤差増幅回路とを有
し、該誤差増幅回路から出力される制御電圧にて前記第
1のパワ−アンプ回路の増幅率を制御することを特徴と
するパワーコントロール回路。 - 【請求項2】 請求項1記載のパワーコントロール回路
において、前記第2のカップラ出力電力を調整するレベ
ル調整手段を設け、前記通信装置を単独で使用する時
と、前記通信装置に前記ブースタを直列に接続した時と
の前記第2のスイッチ入力レベルを同一に合わせること
により、前記メモリに格納するパワーコントロール用基
準電圧デ−タを共用化したことを特徴とするパワーコン
トロール回路。 - 【請求項3】 請求項2記載のパワーコントロール回路
において、前記第1および第2のカップラの出力信号を
検波しDC電圧に変換するおのおの第1および第2の検
波回路を設けるとともに、前記レベル調整手段によって
前記第2の検波回路出力信号のレベルを調整することを
特徴とするパワーコントロール回路。 - 【請求項4】 請求項2記載のパワ−コントロ−ル回路
において、前記第2のカップラを前記第1のカップラの
結合度と異なる結合度とすることにより前記レベル調整
手段を構成したことを特徴とするパワーコントロール回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6207749A JP3059892B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | パワーコントロール回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6207749A JP3059892B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | パワーコントロール回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0879154A JPH0879154A (ja) | 1996-03-22 |
JP3059892B2 true JP3059892B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=16544913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6207749A Expired - Fee Related JP3059892B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | パワーコントロール回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059892B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010154421A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Icom Inc | 無線送信機 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP6207749A patent/JP3059892B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0879154A (ja) | 1996-03-22 |
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