JP2002246237A - 巻鉄心変圧器 - Google Patents

巻鉄心変圧器

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JP2002246237A
JP2002246237A JP2001044826A JP2001044826A JP2002246237A JP 2002246237 A JP2002246237 A JP 2002246237A JP 2001044826 A JP2001044826 A JP 2001044826A JP 2001044826 A JP2001044826 A JP 2001044826A JP 2002246237 A JP2002246237 A JP 2002246237A
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wound
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iron
winding
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JP2001044826A
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Hiroshige Asai
太成 浅井
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Aichi Electric Co Ltd
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Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心におい
て、巻鉄心の組立中等に生じる鉄心の破片を外部に漏出
しない巻鉄心変圧器を提供する。 【解決手段】 非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心1の
巻線15端面から突出する一対の継鉄部3,3aのう
ち、接合部bを有しない継鉄部3a側には、その積層端
面の両側に積層端面を被覆するシート状の絶縁カバー9
を貼着し、接合部bを有する継鉄部3側には、脚鉄部
7,7が挿通する窓孔23,23aにその周縁を囲繞す
る糊代部24を形成した絶縁性の広幅なシート状の被覆
カバー22の前記窓孔23,23aの糊代部24を巻線
15端面から突出する脚鉄部7,7に貼着し、前記被覆
カバー22を、その広幅なシート部分にて前記継鉄部3
を包み込むようにして被着することにより、巻鉄心1か
ら鉄心の破片が漏出することによって生じる弊害を回避
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非晶質磁性合金薄
帯からなる1ターンカット方式の巻鉄心を用いた巻鉄心
変圧器の改良に関するもので、その目的とするところ
は、鉄心の破片が例えば、巻線内に侵入して絶縁破壊を
招くのを良好に回避した巻鉄心変圧器を提供することに
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、配電用変圧器等に用いる変圧器鉄
心には、鉄心材料としてこれまでのけい素鋼帯に代えて
非晶質磁性合金薄帯(以下、単に磁性薄帯という)が徐
々に使用されるようになってきた。この磁性薄帯は磁性
合金の融体を超急冷して製造するもので、鉄損が非常に
小さく優れた磁気特性を備えている。そして、前記磁性
薄帯を用いて変圧器の鉄心を製造する場合、一般に一対
の継鉄部のうち、一方の継鉄部に接合部を備えた巻鉄
心、所謂、1ターンカット方式の巻鉄心が今日では多く
用いられている。しかし、前記巻鉄心の鉄心材料である
磁性薄帯は、けい素鋼帯に比べて非常に薄く、しかも、
加工歪の除去及び鉄心特性向上のための磁場焼鈍を行う
と、極めて脆弱となり例えば、巻鉄心に衝撃や振動等の
外力が加わると、鉄心の一部が欠落したり破損したりす
ることがあった。
【0003】このため、前記磁性薄帯を用いて巻鉄心を
製造する場合は、例えば、特公平6−56819号公報
に記載されている製造方法がある。前記公報記載の技術
によれば、磁性薄帯を例えば、所定回数連続的に巻回し
て形成した円形鉄心を、その外周部の1ケ所で切断して
帯状に展開し、このあと、帯状の鉄心の長さ方向の一方
端を階段状にずらした状態で、前記帯状の鉄心を再度円
形に加工して1ターンカット方式の巻鉄心素体を形成
し、これを、更に、図示しない成形治具により矩形成形
して巻鉄心を形成したり、あるいは、1枚又は複数枚の
磁性薄帯を、巻鉄心を1巻回する長さ寸法毎に順次切断
し、この帯状の鉄心を円形に巻回して図示しない巻鉄心
素体を設け、この巻鉄心素体を前記のように、成形治具
を用いて矩形成形することにより、前記同様の1ターン
カット方式の巻鉄心を形成していた。
【0004】前記巻鉄心の構成を更に詳しく説明する
と、この巻鉄心には、矩形成形する前の円形な巻鉄心素
体の状態にあるときに、その内・外周面にけい素鋼帯か
らなる内側及び外側の各補強枠が配設されており、円形
な巻鉄心素体を矩形成形したとき、前記補強枠によって
矩形状態に維持されている。前記矩形状態の巻鉄心を更
に成形保持枠に嵌合・保持させて磁場焼鈍を行い、巻鉄
心の矩形状態の維持をはかるための取付けを行う。焼鈍
後巻鉄心は成形保持枠を取外しても、前記各補強枠によ
って矩形状態を良好に保持することができる。
【0005】前記矩形状態を維持させて巻鉄心の磁場焼
鈍を終えたら、成形保持枠を取外す。この後、特公平6
−56819号公報記載の図面の図6に示すように、巻
鉄心27の一対の継鉄部e,f間(巻鉄心の窓孔内を指
す)に成形金型28,29を挿入し、前記成形金型2
8,29の凹溝30a間に板状の型板30を圧入して巻
鉄心27の矩形状態を維持させる。
【0006】つづいて、巻鉄心27の脚鉄部d,dに薄
葉な絶縁紙を接着剤にて巻回貼着し、更に、巻回した絶
縁紙の外周に粘着テープ33を巻回接着して絶縁補強部
32を形成する。この後、巻鉄心27の窓内から成形金
型28,29と型板30を取り出す。
【0007】次に巻鉄心27を一方の継鉄部e側に設け
た接合部bの位置でU字状に開放し、この状態で、同公
報(特公平6−56819号公報)の図9,10に示す
ように、巻線34の鉄心挿入孔35と巻鉄心27の接合
部bを有する継鉄部eとを相対向させて巻鉄心27を鉄
心挿入孔35にほぼ1動作で挿入する。巻鉄心27の脚
鉄部d,dを巻線34の鉄心挿入孔35に挿入したら、
接合部bを有する継鉄部eを開放前の元の状態に再接合
する。
【0008】前記のようにして、巻鉄心27を巻線34
に組込んだら、巻鉄心27の継鉄部e,fの積層端面に
薄葉の絶縁物を貼着することにより、巻鉄心27の組立
を完了する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記従来の技
術によって1ターンカット方式の巻鉄心を用いて巻鉄心
変圧器を製造する場合、次に示すような問題があった。 (1)、矩形状に成形した巻鉄心を磁場焼鈍したあと、
接合部を有する継鉄部側を開いて巻鉄心をU字状に拡開
し、これを巻線の鉄心挿入孔に挿入する場合、巻鉄心は
一対の脚鉄部が絶縁補強部により被覆されているもの
の、継鉄部側には何等の被覆手段が施されていないた
め、巻鉄心1の拡開した継鉄部側を鉄心挿入孔の一方か
ら挿入して他方から引出すような場合、巻鉄心27は磁
場焼鈍によって非常に脆くなっているので、継鉄部の一
部が巻線の鉄心挿入孔の壁面等に摺接して無数の鉄心の
破片が鉄心挿入孔35内に残存落下したり、鉄心挿入孔
外に散乱していた。
【0010】このため、前記破片を掃除機等により清掃
してから巻線に挿入した巻鉄心の再組立を行っていた。
しかし、前記鉄心の破片が巻線の端面からその内部に侵
入する場合があり、これを除去することは大変困難であ
った。従って、巻線内や鉄心挿入孔内に入り込んだ鉄心
の破片が、巻鉄心変圧器の運転時絶縁油中に浮遊するお
それがあり、しかも、前記油中に存在する破片が巻鉄心
変圧器の巻線端面に付着したりすると、巻線の絶縁を劣
化させたりして、巻線の層間短絡事故を誘発するという
問題があった。
【0011】(2)、また、前記鉄心の破片に対する問
題を解決する手段として、例えば、磁場焼鈍後の巻鉄心
をU字状に拡開したあと、この巻鉄心全体を繊維布で被
覆したり、あるいは、絶縁紙等絶縁物からなる箱体を、
巻鉄心1に被せて巻線への組立を行っていた。しかし、
前者は、巻鉄心1の組立に際して繊維布を巻鉄心1全体
に巻付けなければならず、かつ、巻鉄心の巻線への挿入
後は、接合部bを有する継鉄部の再組立に当り、その部
位の繊維布を一旦除去して継鉄部の再組立した後、改め
て繊維布を巻付けたり貼着していたりしていたので、巻
鉄心の組立作業には多大な時間と労力が必要となり、巻
鉄心変圧器の生産性を阻害する大きな要因となってい
た。
【0012】(3)、更に、後者においては、事前に別
工程において巻鉄心に被せる箱体を準備しなければなら
ないので、準備等に手間がかかるとともに、巻鉄心の組
立に際しては、箱体を巻鉄心の脚鉄部のみに嵌合して巻
鉄心を巻線に挿入し、接合部bを利用して継鉄部の再組
立を終えた後、一対の継鉄部を前記脚鉄部とは別の箱体
を用いて被覆していたので、この場合でも、巻鉄心の箱
体による被覆に手間等を要するため、巻鉄心変圧器の生
産性を向上させる上で大きな問題となっていた。
【0013】しかも、前記のように、巻鉄心を繊維布で
被ったり、あるいは、箱体を嵌合する場合、U字状に拡
開した巻鉄心の一対の継鉄部は脚鉄部と個別に被覆する
ようにしていたので、各継鉄部の被覆部と脚鉄部の被覆
部との間で隙間が生じたりすると、この部位から鉄心の
破片が漏出するため、前記各継鉄部側の被覆部と脚鉄部
側の被覆部との境目を特別に封止する必要があった。そ
の上、巻鉄心全体を被覆する関係上、巻鉄心は被覆部材
によって大形化することはもとより、巻鉄心の脚鉄部が
挿通する巻線自体も必然的に大きくしなければならない
等、巻鉄心変圧器が大形化することと相まって、その製
造コストを必要以上に高くするという問題があった。
【0014】本発明は、前記の種々の問題に鑑み、巻鉄
心の被覆作業を簡素化するとともに、鉄心の破片による
巻線の絶縁劣化等を確実に解消した巻鉄心変圧器を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の巻鉄心変
圧器は、非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継鉄部の
一方に接合部を形成して矩形状に成形加工した巻鉄心
と、前記巻鉄心の脚鉄部に嵌挿した巻線とを具備して構
成した巻鉄心変圧器において、前記巻線を具備した巻鉄
心の巻線端面から突出する一対の継鉄部のうち、接合部
を有しない継鉄部側には、その積層端面の両側に積層端
面を被覆するシート状の絶縁カバーを貼着し、接合部を
有する継鉄部側には、脚鉄部が挿通する窓孔にその周縁
を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の広幅なシート状の
被覆カバーの前記窓孔の糊代部を巻線端面から突出する
脚鉄部側に貼着し、前記被覆カバーを、その広幅なシー
ト部分にて前記接合部を有する継鉄部を包み込むように
して被着したことを特徴とする巻鉄心変圧器。
【0016】請求項2記載の巻鉄心変圧器は、請求項1
記載の巻鉄心変圧器において、前記巻鉄心の接合部を有
しない継鉄部側には、前記絶縁紙として、脚鉄部が挿通
する窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性
の広幅なシート状の被覆カバーの前記窓孔に設けた糊代
部を前記巻線に挿通する前の脚鉄部下部に貼着し、この
被覆カバーを、その広幅なシート部分にて前記接合部を
有しない継鉄部を包み込むように被着したことを特徴と
する。
【0017】請求項3記載の巻鉄心変圧器は、非晶質磁
性合金薄帯からなり、一対の継鉄部の一方に接合部を形
成して矩形状に成形加工した巻鉄心と、前記巻鉄心の脚
鉄部に嵌挿した巻線とを具備して構成した巻鉄心変圧器
において、前記巻鉄心を所定の相数分並置し、各巻鉄心
の巻線端面から突出する継鉄部の接合部を有しない継鉄
部側の積層端面には、これら積層端面を被覆するシート
状の絶縁カバーを、各巻鉄心毎に、あるいは一括して貼
着し、前記各巻鉄心の接合部を有する継鉄部側には、脚
鉄部が挿通する窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を形成
した絶縁性の広幅なシート状の被覆カバーの前記窓孔の
糊代部を、巻線端面から突出する脚鉄部側に各巻鉄心毎
に個別に貼着し、前記被覆カバーを、その広幅なシート
部分にて前記各巻鉄心の接合部を有する継鉄部を個別に
包み込むように被着したことを特徴とする。
【0018】請求項4記載の巻鉄心変圧器は、請求項3
記載の巻鉄心変圧器において、前記巻鉄心の接合部を有
しない継鉄部側には、前記絶縁紙として、脚鉄部が挿通
する窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性
の広幅なシート状の被覆カバーの前記窓孔の糊代部を、
巻線に挿通する前の脚鉄部下部に各巻鉄心毎に個別に貼
着し、この被覆カバーを、その広幅なシート部分にて前
記各巻鉄心の接合部を有しない継鉄部を個別に包み込む
ように被着したことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の巻鉄心変圧器は、非晶質磁
性合金薄帯からなり、一対の継鉄部の一方に接合部を形
成して矩形状に成形加工した巻鉄心と、前記巻鉄心の脚
鉄部に嵌挿した巻線とを具備して構成した巻鉄心変圧器
において、前記巻鉄心を所定の相数分並置し、各巻鉄心
の巻線端面から突出する継鉄部の接合部を有しない継鉄
部側の積層端面には、これら積層端面を被覆するシート
状の絶縁カバーを、各相の巻鉄心毎に、あるいは一括し
て貼着し、前記各巻鉄心の接合部を有する継鉄部側に
は、1つの脚鉄部と2つの脚鉄部とを個別に挿通する窓
孔を有する絶縁性の広幅なシート状の被覆カバーを所要
数形成し、これら各被覆カバーの前記窓孔にその周縁を
囲繞する糊代部を設けて、これら各糊代部を対応する巻
線端面から突出する所定の脚鉄部にそれぞれ個別に貼着
し、前記各被覆カバーを、その広幅なシート部分にて接
合部を有する前記継鉄部にそれぞれ個別に、かつ、1列
状態で包み込むようにして被着したことを特徴とする。
【0020】請求項6記載の巻鉄心変圧器は、請求項5
記載の巻鉄心変圧器において、前記巻鉄心の接合部を有
しない継鉄部には、前記絶縁紙として、脚鉄部が挿通す
る窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の
広幅なシート状の被覆カバーの前記窓孔に設けた糊代部
を、前記巻線に挿通する前の脚鉄部下部に各巻鉄心毎に
個別に貼着し、この被覆カバーを、その広幅なシート部
分にて前記各巻鉄心の接合部を有しない継鉄部を個別に
包み込むようにして被着したことを特徴とする。
【0021】請求項7記載の巻鉄心変圧器は、非晶質磁
性合金薄帯からなり、一対の継鉄部の一方に接合部を形
成して矩形状に成形加工した一対の内側の鉄心及びこれ
ら内側鉄心の外側に配置した外側鉄心からなる巻鉄心
と、前記内・外両巻鉄心の脚鉄部に嵌挿した巻線とを具
備して構成した巻鉄心変圧器において、前記巻線を具備
した巻鉄心の巻線端面から突出する継鉄部のうち、接合
部を有しない継鉄部には、その積層端面の両側に積層端
面を被覆するシート状の絶縁カバーを貼着し、接合部を
有する継鉄部側には、一対の内・外側鉄心の脚鉄部と一
対の内側鉄心の脚鉄部とがそれぞれ個別に挿通する窓孔
を有する絶縁性の広幅なシート状の被覆カバーを所要数
形成し、これら各被覆カバーの前記窓孔にその周縁を囲
繞する糊代部を設けて、これら各糊代部を対応する巻線
端面から突出する所定の脚鉄部側にそれぞれ個別に貼着
し、前記各被覆カバーを、その広幅なシート部分にて内
・外両鉄心の接合部を有する継鉄部を個別に、かつ、一
体的に包み込むようにして被着したことを特徴とする。
【0022】請求項8記載の巻鉄心変圧器は、非晶質磁
性合金薄帯からなり、一対の継鉄部の一方に接合部を形
成して矩形状に成形加工した一対の内側の鉄心及びこれ
ら内側鉄心の外側に配置した外側鉄心からなる巻鉄心
と、前記内・外両巻鉄心の脚鉄部に嵌挿した巻線とを具
備して構成した巻鉄心変圧器において、前記巻線を具備
した巻鉄心の巻線端面から突出する継鉄部のうち、接合
部を有しない継鉄部側には、その積層端面の両側に積層
端面を被覆するシート状の絶縁カバーを貼着し、接合部
を有する一対の内側鉄心と外側鉄心の継鉄部側には、前
記内側鉄心毎にそれぞれの脚鉄部が挿通する窓孔を有す
る一対の絶縁性の広幅なシート状の被覆カバーと、前記
外側鉄心の脚鉄部が挿通する窓孔を開口した広幅で、か
つ、横長な被覆カバーとを形成し、これら各被覆カバー
の前記窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を設けてこれら
各糊代部をそれぞれ対応する巻線端面から突出する所定
の脚鉄部側に貼着し、前記各被覆カバーを、前記内側鉄
心の継鉄部と外側鉄心の継鉄部とにそれぞれ個別に、か
つ、一体的に包み込むようにして被着したことを特徴と
する。
【0023】本発明は、非晶質磁性合金薄帯からなる1
ターンカット方式の巻鉄心を矩形状に成形加工し、この
巻鉄心の焼鈍後、脚鉄部に絶縁紙等の絶縁部材からなる
絶縁補強部を形成するとともに、一対の継鉄部のうち、
接合部を有しない継鉄部側は、その巻回端面,あるい
は、継鉄部全体を耐熱・耐油性に優れた繊維部材からな
る絶縁カバーにより被覆し、接合部を有する継鉄部側に
おいては、巻線にU字状に拡開した巻鉄心の脚鉄部を挿
通し、巻線端面から突出する拡開された前記接合部を有
する継鉄部に、この継鉄部を挿通する窓孔に糊代部を設
けた広幅なシート状の被覆カバーを、前記窓孔を利用し
て挿通し、糊代部をそれぞれ巻線端面に位置する脚鉄部
の上縁に貼着し、この後、接合部を利用して継鉄部の再
組立を行い、つづいて、前記広幅なシート状の被覆カバ
ーを継鉄部に、これを包み込むようにして被覆し、前記
焼鈍を終えた巻鉄心の組立に際し、鉄心の破片が外部に
漏出するのを確実に防ぐことができる。
【0024】また、被覆カバーの包み込みに際しては、
被覆カバーの窓孔に形成した糊代部が脚鉄部に貼着され
ているので、被覆カバーを再接合して継鉄部に包み込む
場合、被覆カバー基部の窓孔に設けた糊代部が脚鉄部に
貼着されていることにより、広幅な被覆カバーは、継鉄
部の再接合中においても揺動することなく巻線端面上に
拡開され、再接合した継鉄部を迅速・容易に、かつ、鉄
心の破片を外部に漏出させることなく確実に包み込むこ
とができる。
【0025】また、巻鉄心を複数個並設したり、あるい
は、内側鉄心を2個並設しその外部から内側鉄心を囲繞
する外側鉄心を巻回して形成した、所謂、三相の巻鉄心
変圧器を製造する場合においても、本発明は、各相巻鉄
心の接合部を有する継鉄部を、それぞれ広幅なシート状
の被覆カバーを用いて各巻鉄心毎に、あるいは、前記被
覆カバーを、再接合した継鉄部の一方及び隣接する巻鉄
心の再接合した他方同士の継鉄部にそれぞれ個別に包み
込むようにして被着するようにしたので、鉄心の破片が
外部に漏出するのを良好に防ぐことができる。
【0026】更に、本発明では、三相の巻鉄心変圧器の
製造に際しても、複数の巻鉄心を各巻鉄心毎に、あるい
は、隣接する巻鉄心の所要の継鉄部同士を個々の被覆カ
バーを用いて個別に包み込むように構成されているの
で、被覆カバーによる接合部を有する巻鉄心継鉄部の被
覆作業時、被覆する継鉄部からその再接合作業中に鉄心
の破片が飛散しても、被覆カバーは継鉄部の被覆前にお
いては、広幅なシート状をなして巻線端面上に開拡され
ているので、前記の如く、巻線の巻回端面等に鉄心の破
片が付着したり、内部に侵入する等して巻線自体に悪影
響を与えるのを良好に回避できることはもとより、接合
部を有する継鉄部を個別に被覆するようにしたので、例
えば、各継鉄部全体を一枚の被覆カバーにより一括して
風船のように脹らませて包み込むような場合に比べ、被
覆カバーを複数に分割して各相巻鉄心の継鉄部個々に密
着させて包み込むように構成したので、複数の被覆カバ
ーを所要の接合部を有する継鉄部になじませて個々に被
着することができるため、被覆カバーによる継鉄部(接
合部を有しない継鉄部も含む)の被覆作業を、継鉄部の
接合中に生じる鉄心の破片による悪影響を排除して迅速
・確実に行うことができるとともに、被覆カバー自体は
個々に分割して所要の継鉄部に密着させるようにして被
着させたので、巻鉄心変圧器の組立中に、被覆カバーが
破損し、破損部分から鉄心の破片が変圧器の運転中に油
中に漏出し、巻線の絶縁を劣化損傷させるという問題も
確実に解消することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1ない
し図12によって説明する。なお、本発明において、非
晶質磁性薄帯(以下、単に磁性薄帯という)を複数枚重
ねて所要の長さ寸法毎に切断し、これを円形に巻回して
巻鉄心素体を形成し、この巻鉄心素体を成形金具により
矩形成形して巻鉄心を形成した後、前記巻鉄心を磁場焼
鈍する。焼鈍後巻鉄心は、図1,2に示すように、巻鉄
心1の窓孔2内において、継鉄部3,3a間に成型金型
4,5を挿入し、この成形金型4,5間に板状の型板6
を圧入して巻鉄心1の矩形状態を保持するまでの工程
と、この後、巻鉄心1の脚鉄部7,7に図2に示すよう
に、接着剤を適宜塗布して形成した接着部7aに薄葉な
絶縁紙等の絶縁物を巻回し、これを粘着テープ8a等に
て止着することにより絶縁補強部8を設けるまでの巻鉄
心の製造工程は、従来と同様であるので、詳細な説明は
割愛する。
【0028】前記のように、巻鉄心1の脚鉄部7,7に
絶縁補強部8を形成したら、つづいて、一対の継鉄部
3,3aのうち、接合部bを有しない継鉄部3aの積層
端面両側に図2に示すように、脚鉄部7,7と同様に接
着剤を部分的に塗布して接着部3bを設け、この接着部
3bを利用して継鉄部3aの積層端面を被う耐熱・耐油
性に優れた繊維部材(織布・不織布)や絶縁紙等からな
る絶縁カバー9を、図3に示すように、継鉄部3aの積
層端面全域に貼着し、継鉄部3aをその一部が欠落する
等して鉄心の破片が外部に飛散しないように構成する。
なお、図1に示すa,cは矩形成形した巻鉄心1の矩形
状態を保持するための内側補強枠と外側補強枠で、けい
素鋼帯によって形成されている。
【0029】巻鉄心1に絶縁補強部8,絶縁カバー9を
それぞれ形成した後、接合部bを有する継鉄部3側を、
前記接合部bを有する位置で開放し、巻鉄心1をその平
面形状が図3で示す矩形状態から、図4で示すように、
継鉄部3を脚鉄部7,7とほぼ同一線上の位置に達する
まで、即ち、平面形状がU字状を形成するように拡開す
る。U字状に拡開した巻鉄心1の継鉄部3には、図5に
2点鎖線で示すように、例えば、黄銅等比較的やわらか
く、しかも、伸縮性に富む袋状の鉄心保護帽10を事前
に被せておく。
【0030】前記のように、巻鉄心1をU字状に拡開し
た場合、巻鉄心1を構成する磁性薄帯は外側補強枠cを
構成する、例えば、けい素鋼帯に比べその板厚が約1/
10以下であるため、巻鉄心1自体に内部歪みをほとん
ど生じさせることなく、容易に外側補強枠cの開放位置
まで拡げることが可能となる。また、前記継鉄部3の開
放作業は、巻鉄心1の脚鉄部7,7に形成した絶縁補強
部8と、巻鉄心1の外周面に配置した外側補強枠c及び
内周面に配置したU字状の内側補強枠aとにより、巻鉄
心1は剛性が十分に保持されているので、前記継鉄部3
の拡開作業に際して自重変形したり、形崩れ等を起こす
ことなく、円滑・良好に巻鉄心1をU字状に開放・保持
することができる。
【0031】前記のようにしてU字状に拡開した巻鉄心
1は、例えば、図示しないクレーン又はチェーンブロッ
ク等の吊上搬送手段を用いて、図6に示す鉄心挿入装置
11上に、金属板等にて平面形状をコ字型に形成した挿
入補助板12を介して乗載する。
【0032】そして、前記U字状に拡開した巻鉄心1が
乗載する鉄心挿入装置11は図6で示すように、ローラ
コンベア13と、U字状に拡開した巻鉄心1をローラコ
ンベア13上において移動可能に乗載する前記挿入補助
板12と、前記ローラコンベア13の途中に設けた巻線
支持装置14とによって概略構成されており、巻鉄心1
を乗載する挿入補助板12は、拡開された継鉄部3はじ
め脚鉄部7,7及びこれら脚鉄部7,7を橋絡する他方
の継鉄部3aが乗載できるように巻鉄心1と同形状をな
してU字状に形成されている。
【0033】前記ローラコンベア13の途中に設置され
ている巻線支持装置14は、図6に示すように巻線15
の鉄心挿入孔15aと、ローラコンベア13のローラ部
分とが同じ高さ位置となるよう図示しない高さ調整手段
を介してローラコンベア13の途中に収容設置した巻線
支持台16と、この支持台16の幅方向(ローラコンベ
ア13の長さ方向と直交する方向)の両側に、その幅方
向に沿って移動可能に取付けた一対の巻線支持板17と
によって形成されている。そして、前記巻線15は巻鉄
心1の組立に先立って事前に巻線支持台16上に載置し
ておく。
【0034】即ち、巻線15はその鉄心挿入孔15aを
ローラコンベア13の進行方向側に向けて巻線支持台1
6上に一対乗載し、この状態で、巻線支持台16の両端
部に取付けた一対の巻線支持板17を巻線15の外周面
の一側に当接させ、この巻線支持板17を巻線支持台1
6に締付ボルト18a等を用いて締着することにより、
巻線15は前記巻線支持板17に強固に挟持されて巻線
支持台16上に支持される。前記のようにして、巻線1
5の固定を終えたら、巻鉄心1自体を適宜に移動させて
拡開した前記継鉄部3を、これと対応する巻線15の鉄
心挿入孔15aに対して挿入できるように位置合せを行
う。このあと、前記開放した一対の継鉄部3,3の外側
に、例えば、けい素鋼帯からなる板状の保護板18を図
6で示すように、脚鉄部7,7側に向けて当接する。こ
の状態で、挿入補助板12を介してU字状に拡開した巻
鉄心1を、ローラコンベア13上を滑動させながら巻線
15側に移動し、巻鉄心1の一対の脚鉄部7,7を挿入
補助板12とともに、継鉄部3,3を介して巻線1の鉄
心挿入孔15aにほぼ1動作で嵌め込むことができる。
【0035】巻鉄心1を巻線15の鉄心挿入孔15aに
図7で示す如く嵌め込んだあと、巻線15の鉄心挿入孔
15aから突出する継鉄部3,3に被せた板状の保護板
18を抜き取るとともに、巻鉄心1を乗載していた挿入
補助板12を、巻線15の鉄心挿入孔15aから巻鉄心
1の巻線15に対する挿入方向とは逆方向に引き抜く。
この結果、巻鉄心1は図8に示すように、継鉄部3,3
と脚鉄部7,7とを同一線上の位置に合致させた状態
で、脚鉄部7,7を鉄心挿入孔15aに嵌挿保持させ
る。
【0036】このあと、巻線支持板17を緩めて巻線1
5を鉄心挿入装置11の巻線支持装置14からローラコ
ンベア13上に載せ、次の巻鉄心1再組立の工程まで例
えば、ローラコンベア13上を移動させて搬送する。ロ
ーラコンベア13上を搬送した巻鉄心1は、ローラコン
ベア13に並設した、例えば、図示しない起立装置上に
搬送状態(横倒しの状態)のまま乗載する。この起立装
置上において、巻鉄心1の接合部bを有しない継鉄部3
a側に、図8に示すように、巻鉄心1の起立状態を維持
する起立保持枠19を嵌挿する。
【0037】この後、起立装置を駆動し、巻鉄心1を乗
載している起立装置の図示しない転回台を約90°回転
させ、巻鉄心1を図示しない転回台上において起立保持
枠19を介して垂直に起立させる。つづいて、図8に示
すように、図示しない起立装置上で前記巻線15に嵌挿
されて垂直に起立した巻鉄心1には、接合部bを有する
継鉄部3,3が充分に遊合できるくり貫き孔20を開口
した作業板21を、前記継鉄部3,3を遊嵌させて巻線
15の上方側に位置する軸方向の端面上に載せる。
【0038】作業板21を巻線15上に載せたら、この
作業板21の上に更に、図8に示す広幅なシート状の被
覆カバー22を載置する。前記被覆カバー22は図8の
ように、巻鉄心1の一対の脚鉄部7,7が遊嵌する窓孔
23,23aをそれぞれ穿孔し、かつ、この窓孔23,
23aの周縁の上側(あるいは下側)部分には、窓孔2
3,23a部分を囲繞する角形の糊代部24,24aを
取付けることにより形成されており、耐熱・耐油性に優
れた繊維部材,絶縁紙等の絶縁部材によって、接合部b
を有する継鉄部3を再接合した際、これを隙間を生じさ
せることなく被うことのできる広さにて設けられてい
る。
【0039】そして、前記被覆カバー22を作業板21
上に乗載する場合は、窓孔23,23aを利用して拡開
した巻鉄心1の継鉄部3,3側から脚鉄部7,7に通
し、絶縁補強部8上側に糊代部24,24aを合致さ
せ、この糊代部24,24aを絶縁補強部8の上縁に接
着剤とか粘着テープ等の接着手段を用いて止着すること
により、被覆カバー22は作業板21上に図9に示すよ
うに、揺動することなく円滑に乗載することができる。
この結果、巻線15の上端面は作業板21,被覆カバー
22により完全に被われることになる。
【0040】被覆カバー22を止着したら、つづいて前
記接合部bを有する継鉄部3,3に被せてある鉄心保護
帽10,10を抜き取る。鉄心保護帽10,10を抜き
取ると、継鉄部3,3は図9に示すように、磁性薄帯自
体腰が弱いので、そのまま樹立していることが難しく焼
鈍後においても巻癖が残っているため、継鉄部3,3の
磁性薄帯は互いに対向する方向に倒れようとする。
【0041】この場合は、例えば図9に示すように、巻
鉄心1の最内層に配置した内側補強枠aの自由端のみを
再閉合する方向に位置させ、この内側補強枠aと磁性薄
帯との間に楔板25,25の下部を圧入して巻線15の
上面側の端面上に楔板25,25を直立させる。この場
合、巻線15の鉄心挿入孔15aには巻鉄心1の脚鉄部
7,7が嵌挿されているだけであるため、楔板25,2
5は鉄心挿入孔15aに容易に圧入でき、図9で示すよ
うに樹立することができる。この結果、磁性薄帯は楔板
25,25に支持されて、互いに相対する方向に傾倒す
るのを簡単に防ぐことができる。前記の状態で、内側補
強枠aの自由端同士を図9に示すように、重ね合せて部
分的にスポット溶接等を行って止着する。
【0042】内側補強枠aの接合が完了したら、前記鉄
心挿入孔15a内に圧入した楔板25,25を抜き取
る。つづいて、図10で示すように、拡開された接合部
bを有する継鉄部3,3の最内層部分から、順次拡開前
の閉鎖状態(内側方向)に折り曲げ、その接合部bを互
いに再接合することによって、巻鉄心1の開放された継
鉄部3,3側の再組立を終える。つづいて、外側補強枠
cの自由端を重合し溶接等により接合して、図11で示
すように、巻鉄心1としての体裁を整える。次に、巻線
15の上面側の端面に作業板21を介して広げてある被
覆カバー22を巻鉄心1の再接合した継鉄部3側に戻し
てその上面に被せる。そして、前記被覆カバー22を継
鉄部3の全域にわたりこれを包み込むようにして折り重
ね、その折り重ね部分の重合端縁を図12に示すよう
に、継鉄部3の外周面において、例えば、接着テープや
接着剤等を用いて止着することにより、巻鉄心1の接合
部bを有する継鉄部3を、接合部bを有しない継鉄部3
aと同様に完全に被覆することができる。
【0043】即ち、巻鉄心1を巻線15に組込む前には
接合部bを有しない継鉄部3aを事前に絶縁カバー9に
て被い、巻鉄心1を巻線15に組込み再組立を行ったあ
と、前記被覆カバー22により接合部bを有する継鉄部
3を被覆することにより、図12で示すように、巻鉄心
1全体を被覆カバー22,絶縁カバー9にて包み込むこ
とにより磁性薄帯からなる、例えば、単相の巻鉄心変圧
器36を製造するものである。なお、前記被覆カバー2
2の被覆作業が終了したら作業板21を巻鉄心変圧器3
6から取り外す。
【0044】前記のようにして構成した本発明の巻鉄心
変圧器36においては、巻線15の軸方向の両端面側か
ら外方に突出する継鉄部3,3aが、巻線15側に巻鉄
心1を組立前後に取付けた広幅な絶縁カバー9,被覆カ
バー22によって完全に被覆されているので、焼鈍によ
って脆弱となっている巻鉄心1を巻線15に組込む際等
に生じる鉄心の破片は、前記絶縁カバー9,被覆カバー
22によって完全にその内部に封じこめておくことがで
きるので、巻鉄心1の組立時あるいは組立後において、
鉄心の破片が巻鉄心変圧器36の外部に漏出することに
よって生ずる弊害を確実に回避することができる。
【0045】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。最初に図13において、巻鉄心1の接合部bを有し
ない継鉄部3aを絶縁カバーにて被覆する場合の他の実
施例について説明する。第1実施例においては、継鉄部
3aの積層端面に絶縁カバー9を貼着して被覆する場合
について説明した。然るに、図13に示す巻鉄心1にお
いては、巻鉄心1の脚鉄部7,7に絶縁補強部8を設け
た後、巻鉄心1をU字状に拡開し、継鉄部3a側に起立
保持枠19を嵌挿して巻鉄心1を起立させる。なお、前
記巻鉄心1への起立保持枠19の嵌挿及び巻鉄心1の起
立作業についての説明は、段落番号〔0036〕,〔0
037〕で記載した内容と同様であるので省略する。
【0046】巻鉄心1を起立させたら、図13に示すよ
うに、被覆カバー22を用いてこれを、図14に示すよ
うに、被覆カバー22の窓孔23,23aを利用して脚
鉄部7,7に挿通し、起立保持枠19の平坦面に乗載す
る。この後、巻鉄心1を再び図示しない起立装置により
横倒し、起立保持枠19を継鉄部3aから外し、その継
鉄部3aを被覆カバー22にて図15に示すように、包
み込むことにより巻鉄心1の接合部bを有しない継鉄部
3aの被覆カバー22による被着作業を終了する。被覆
カバー22の継鉄部3aの被着作業は、前記起立装置を
用いることなく、巻鉄心1自体を図示しない吊持手段に
より吊上げた状態で、被覆カバー22の包み込み作業を
行うようにしてもよい。
【0047】前記のようにして被覆カバー22による継
鉄部3aの被覆作業が終了したら、巻鉄心1は第1実施
例で説明したように、巻線15に組込むことによって巻
鉄心1を組立るもので、その説明については、既に説明
したので省略する。なお、前記継鉄部3aを被覆カバー
22にて被覆した巻鉄心1(第1実施例で継鉄部3aに
絶縁カバー9を被着した巻鉄心1も含む)を複数個使用
して三相の巻鉄心変圧器を製造するような場合は、例え
ば、図15に示すように、単相の巻鉄心1を所要数(図
15には2個並設した巻鉄心1を例示)並置(三相の巻
鉄心変圧器においては、通常単相の巻鉄心1を4個使
用)して構成する(図16参照)。
【0048】図16は単相の巻鉄心1を4個並置して三
相の巻鉄心1Aを構成する本発明の第2実施例を示すも
のである。この図16に示す三相の巻鉄心1Aにおいて
は、単相の巻鉄心1を巻線15に組込んで図12に示す
巻鉄心変圧器36を製造する場合と同様にして製造すれ
ばよい。即ち、巻鉄心1の接合部bを有しない継鉄部3
aの積層端面に絶縁カバー9を貼着するか、あるいは、
被覆カバー22を用いて継鉄部3aを図15に示すよう
に包み込むことにより、継鉄部3aを絶縁部材にて被覆
する。
【0049】巻鉄心1の継鉄部3aにおける被覆作業が
終了したら、巻鉄心1をU字状に拡開し、接合部bを利
用して拡開した継鉄部3に鉄心保護帽10を被せ、順次
図16に示すように、起立保持枠19上に4台並置す
る。この場合は、図示しない鉄心の起立装置やクレーン
等を用いて巻鉄心1を拡開して起立させる。U字状に拡
開した各巻鉄心1は、それぞれ脚鉄部7,7に絶縁補強
部8が形成されているので、型崩れすることなく直立さ
せることができる。
【0050】この三相の巻鉄心1Aは、第1実施例で説
明した単相の巻鉄心1を単純に4台並置して構成されて
いるので、その脚鉄部7,7は8脚存在し、巻線15に
挿入する場合は、例えば、単相の巻鉄心1を巻線15に
挿入する場合と同じように、図6に示すローラーコンベ
ア13をやや幅広に形成し、巻線15を3個並置固定
し、巻鉄心1は挿入補助板12に4台分乗載し、開拡し
た接合部bを有する各継鉄部3,3・・・には、それぞ
れ鉄心保護帽10を被せた後、各巻鉄心1を順次各巻線
15の所要の鉄心挿入孔15aに順次挿入する。挿入に
際しては、隣接する巻鉄心1の継鉄部3を一対づつ保護
板18を介在させることにより、一対の継鉄部3を巻線
15の鉄心挿入孔15aに比較的容易に挿入することが
できる。
【0051】また、前記とは逆に、巻鉄心1の接合部b
を有しない継鉄部3a側をクレーン等にて吊持し、接合
部bを有する継鉄部3側を下向きにし、そのまま巻線1
5の鉄心挿入孔15aに順次挿入することにより巻鉄心
1,1・・・を巻線15に組込むようにしてもよい。前
記のように、巻鉄心1,1・・・を巻線15,15・・
・に挿入したら、巻鉄心1,1・・・を並置した状態
で、起立保持枠19を図16に示すように、接合部bを
有しない継鉄部3a側に嵌挿し、図示しない起立装置に
より4台の巻鉄心1,1・・・を起立させる。
【0052】各巻鉄心1,1・・・を起立させたら、次
に、透孔20を所要部開口した作業板21を図16に示
すように、各巻鉄心1,1・・・の継鉄部3側の上方か
ら透孔20を利用して継鉄部3,3・・・に嵌合し、巻
線15,15の巻回端面上に乗載する。作業板21を巻
線15の端面上に載したら、つづいて、各巻鉄心1,1
・・・の継鉄部3,3に、それぞれ第1実施例で説明し
た場合と同様に被覆カバー22を、窓孔23,23aを
利用して各巻鉄心1の継鉄部3,3毎に嵌合して作業台
21上に乗載する。
【0053】この場合、巻鉄心1はそれぞれ隣接する巻
鉄心1,1の脚鉄部7,7同士が、巻線15の鉄心挿入
孔15a内で接触した状態で継鉄部3,3・・・が巻線
15の上方に突出しているため、図16に示すように、
4台の巻鉄心1の両端に位置する継鉄部3,3を除く他
の隣接する各継鉄部3,3が互いに接触しているため、
前記被覆カバー22を継鉄部3,3に窓孔23,23a
を利用して嵌合する場合は、被覆カバー22を嵌合する
継鉄部3と接触している他の継鉄部3を、その継鉄部3
の再接合側に少し傾倒した状態で嵌め込む。
【0054】一方、前記再接合側に傾倒させた継鉄部3
に被覆カバー22を嵌め込む場合は、前記とは逆に、既
に被覆カバー22を嵌合した巻鉄心1の継鉄部3をその
再接合側に少し傾倒させた状態で、前記被覆カバーを嵌
合させていない継鉄部3に被覆カバー22を被せる。こ
のように、U字状に直立している各巻鉄心1の一対の継
鉄部3,3に、それぞれ、窓孔23,23aを設けた被
覆カバー22・・・を、順次各巻鉄心毎にそれぞれ対応
する継鉄部3,3に嵌合し作業板21上に乗載する。作
業板21上に乗載した各被覆カバー22は、それぞれ窓
孔23,23aに設けた糊代部24,24aを対応する
脚鉄部7,7に取付けた絶縁補強部8,8上端の周縁に
接着し、作業板21から抜脱しないように保持させる。
【0055】前記のようにして被覆カバー22・・・を
所要の継鉄部3,3に嵌合したら、接合部bを有する継
鉄部3,3の再接合を行う。この場合、事前に巻鉄心1
の最内層に設けた内側の補強板aは、継鉄部3,3の再
接合前にその自由端を再接合側に折曲し、接合部をスポ
ット溶接にて接合したり、継鉄部3,3の接合後外側補
強板cを内側方向に折り曲げて、その接合部分を溶着す
る点は第1実施例で説明した単相の巻鉄心1組立の場合
と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0056】被覆カバー22を各巻鉄心1に配設した
ら、広幅なシート部分を利用して再接合した巻鉄心1の
各接合部bを有する継鉄部3,3を図18に示すよう
に、個別に包み込むことにより、継鉄部3,3に被覆カ
バー22を被着するものである。この結果、前記図18
に示すように、三相の巻鉄心1Aを各巻鉄心1毎に被覆
カバー22にて、接合部bを有する継鉄部3,3を被覆
することにより、三相巻鉄心変圧器37を構成するもの
である。
【0057】このように、磁性薄帯からなる鉄心材料を
用いて形成した巻鉄心1を所要数並置して複数相、例え
ば、三相の巻鉄心1Aを形成する場合においても、本発
明は単相の巻鉄心1を4台並置し、これを単相の巻鉄心
変圧器36を構成する場合と同様の方式で三相巻鉄心変
圧器37を構成するようにしたので、磁性薄帯を使用す
る巻鉄心変圧器において、単相,三相を問わず、鉄心の
破片対策を確実化した絶縁特性に優れた巻鉄心変圧器を
提供することを可能としたものである。
【0058】つづいて、図17において、本発明の第3
実施例として同じく三相の巻鉄心1Bを形成する場合の
接合部bを有する継鉄部3,3の鉄心の破片対策の構成
について説明する。この三相巻鉄心1Bにおいて、単相
の巻鉄心1を4台並置する点と、各巻鉄心1の脚鉄部
7,7及び接合部bを有しない継鉄部3aにおける鉄心
の破片対策、更に、巻鉄心1をU字状に拡開して巻線1
5に挿入する点、及び巻線15に挿入した各巻鉄心1に
起立保持枠19を嵌挿して起立させる点については、前
記した第2実施例と同様にして行われているので、その
説明は割愛する。
【0059】図17において、巻線15に挿入された4
台の巻鉄心1を起立してこれを並置した後、接合部bを
有する継鉄部3を嵌合して巻線15の端面上に作業板2
1を乗載する。つづいて、各巻鉄心1の継鉄部3を被覆
カバーにて被覆するものであるが、前記第2実施例によ
る継鉄部3,3の被覆と異なる点は、各巻鉄心1の継鉄
部3,3を個別に被覆するものではなく、隣接する巻鉄
心1の継鉄部3,3を個別に被覆することにある。
【0060】即ち、図17に示すように、被覆カバー
は、巻鉄心1の継鉄部3を1個のみ挿通する窓孔23b
を形成したもの22aと、隣接する巻鉄心1の互いに接
触して巻線15から突出している継鉄部3,3を挿通す
る窓孔23cを具備した被覆カバー22bとからなり、
被覆カバー22a(窓孔23bを1つ設けたもの)は、
図17に示す三相の巻鉄心1Bの両端に位置する巻鉄心
1のそれぞれ端部に位置する継鉄部3,3を挿通して作
業板21上に乗載し、また、もう一方の被覆カバー22
bは、隣接する巻鉄心1,1の接触した状態で巻線15
からそれぞれ突出している一対の継鉄部3,3を同時に
挿通しそれぞれ作業台21上に乗載される(被覆カバー
22bは3枚必要とする)。
【0061】前記継鉄部3,3・・・を挿通して作業台
21上に乗載した被覆カバー22a,22bは、窓孔2
3b,23cの周縁に囲繞して設けた糊代部24bを、
それぞれ各巻鉄心1の脚鉄部7,7に設けた絶縁補強部
8の上端縁に接着剤等を用いて貼着する。前記各被覆カ
バー22a,22bは糊代部24b,24cを貼着する
と、作業台21上にそれぞれ各被覆カバー22a,22
bの窓孔23b,23c間及び窓孔23c,23c間は
それぞれの被覆カバー22a,22b同士が互いに重合
する長さ寸法で形成されているので、被覆カバー22
a,22bは前記作業台21上に互いに重合した状態で
乗載される。
【0062】この後、各巻鉄心1・・・の継鉄部3,3
を再接合し、つづいて、前記被覆カバー22a,22b
を用いて所要の継鉄部3,3を被覆する。この場合、被
覆カバー22aは継鉄部3を1つ包み込み、もう一方の
被覆カバー22bは隣接する2つの継鉄部3,3を同時
に包み込む。この結果、図19に示すように、巻鉄心1
毎にその継鉄部3,3・・・を個々に包み込むのではな
く、1つの継鉄部3と2つの継鉄部3,3をそれぞれ個
別に、かつ、各被覆カバー22a,22bの端部(継目
部分)同士を重合させて包み込むことができるので、再
接合時等に生じる継鉄部3,3からの鉄心の破片が、外
部に漏出するのを良好に防ぐことを可能とした三相の巻
鉄心変圧器38を製造することができる。
【0063】即ち、鉄心の破片の散逸を防ぐことができ
るのは、被覆カバー22a,22bが互いに重合する長
さ寸法で形成されているので、継鉄部3,3・・・の再
接合に際し、鉄心の破片が落下しても、それを外部に散
逸させることなく、破片を内在した状態で包み込むこと
が可能となり、かつ、被覆カバー22a,22bの包み
込み端及びカバー22a,22bの接合端を接着剤ある
いは粘着テープにて封止することにより、被覆カバー2
2a,22bを継鉄部3,3・・・に被着させることが
できるからに他ならない。
【0064】次に、図20,22において、本発明の第
4実施例として示す三相の巻鉄心変圧器39は、磁性薄
帯からなる一対の内側鉄心40,40aと、前記2台並
置した内側鉄心40,40aの外周を囲繞するように巻
回した磁性薄帯からなる外側鉄心41とからなる三相の
巻鉄心1cと、これら、内側,外側の各鉄心40,40
a,41の脚鉄部7,7に嵌装した巻線15とによって
構成されている。
【0065】そして、前記巻鉄心1cを形成する場合
は、第1実施例で説明したように、内側鉄心40,40
aは単相の巻鉄心1を形成したときと同様1ターンカッ
ト方式にて製造し、また、外側鉄心41においても、基
本的には単相の巻鉄心1と同じようにして1ターンカッ
ト方式で巻回すればよく、内・外両鉄心40,40a,
41の各脚鉄部7,7には、絶縁補強部8を、更に、内
・外両鉄心40,40a,41の接合部bを有しない継
鉄部3aを事前に絶縁カバー9により被覆してある点
は、単相の巻鉄心1と同じである。
【0066】内・外両鉄心40,40a,41をU字状
に拡開して巻線15に嵌挿する場合は、例えば、3個並
置した巻線15の各鉄心挿入孔15aに、最初に内側鉄
心40,40aを2台並置した状態で、それぞれ拡開し
た継鉄部3,3を挿通して巻線15の端面から突出さ
せ、つづいて、外側鉄心41の拡開した継鉄部3,3を
一対の内側鉄心40,40aの外側から巻線15の鉄心
挿入孔15aに挿入し、内側鉄心40,40aの継鉄部
3,3と同様にして巻線15端面から引き出す。この
後、外側鉄心41の接合部を有しない継鉄部3a側に起
立保持枠19を嵌合し、三相巻鉄心1cを図示しない起
立装置を用いて図20に示すように起立させる。
【0067】巻鉄心1cを起立させたら、前記第3実施
例で説明したように、作業板21を、その透孔20を利
用して各鉄心40,40a,41の継鉄部3,3・・・
を通して巻線15の端面に乗載する。なお、この巻鉄心
1cはU字状に拡開した各鉄心40,40a,41を巻
線15の鉄心挿入孔15aに挿入する例で説明したが、
これに限定することなく、各鉄心40,40a,41を
U字状に拡開した後、内側鉄心40,40aを外側鉄心
41aの内側にW字形となるように配置する。前記の状
態で、U字状に拡開した内・外両鉄心40,40a,4
1を、外側鉄心41継鉄部3a側に嵌合した起立保持枠
19と図示しない起立装置を用いて起立させる。前記内
・外両鉄心40,40a,41を起立させたら、前記U
字状に拡開した各鉄心40,40a,41の所要の継鉄
部3,3・・・に、巻線15をその鉄心挿入孔15aを
利用して挿入することにより、内・外両鉄心40,40
a,41に巻線15を組込むようにしてもよい。
【0068】前記のようにして、内・外両鉄心40,4
0a,41を巻線15に組込み、巻線15の端面から上
方に向って突出する継鉄部3,3・・・に、被覆カバー
22c,22dを被着する場合について説明する。前記
被覆カバー22c,22dは図20に示すように、内・
外両鉄心40,41と40a,41のそれぞれ一方の継
鉄部3,3及び内側鉄心40,40aの一方の継鉄部
3,3同士を遊合する1つの窓孔23dと、その窓孔2
3dの周囲を囲繞する糊代部24cを備えて形成されて
おり、前記被覆カバー22c,22dはそれぞれ所要の
窓孔23dに対応する継鉄部3,3に通して作業台21
上に3枚乗載し、その状態で、各窓孔23dに設けた糊
代部24cを脚鉄部7,7に形成した絶縁補強部8に接
着する。
【0069】被覆カバー22c,22dをそれぞれ作業
台21上に載せたら、内側鉄心40,40aの継鉄部
3,3の再接合を行って、内側鉄心40,40aの組立
を行い、つづいて、内側鉄心40,40aの継鉄部3,
3の上側において、外側鉄心41の継鉄部3,3の再接
合を行って三相の巻鉄心1cを形成する。巻鉄心1cの
各継鉄部3,3の再接合が終了したら、内・外両鉄心4
0,40a,41の所要の継鉄部3,3を遊合した3枚
の被覆カバー22c,22dにて、再組立を行った継鉄
部3,3を図22に示すように、個別に各被覆カバー2
2c,22dにより包み込むことによって、三相巻鉄心
1cの再接合した継鉄部3,3の被覆カバー22c,2
2dによる被着作業を終える。以上のようにして、三相
の巻鉄心変圧器39を構成するものである。
【0070】このように、内・外両鉄心40,40a,
41を用いて構成した巻鉄心1cにおいても、基本的に
は接合部bを有する各鉄心40,40a,41の所要の
継鉄部3,3(外側鉄心と内側鉄心の継鉄部,内側鉄心
の継鉄部同士等)を個別に被覆するようにし、かつ、隣
接する被覆カバー22c,22d同士が重合し、その重
合部を接着剤等にて封止するように構成したので、内・
外両鉄心40,40a,41を組合せて構成する巻鉄心
1cにおいても、鉄心の破片を外部に漏出することな
く、即ち、鉄心の破片対策を良好に行って迅速・容易に
製造することが可能となった。
【0071】図21,23に示す本発明の第5実施例と
しての三相巻鉄心変圧器42は、基本的には第4実施例
の三相巻鉄心変圧器39と同様に、内側鉄心40,40
aと、外側鉄心41とを備えたもので、第4実施例の巻
鉄心変圧器39と異なる点は、接合部bを有する継鉄部
3,3の被覆にある。第5実施例の場合は、内側鉄心4
0,40aには、それぞれ個別に継鉄部3,3が遊合す
る窓孔23,23aと、その窓孔23,23aの周縁を
囲繞する糊代部24を具備した被覆カバー22を用い、
外側鉄心41に対しては、内側鉄心40,40aと同様
に接合部bを有する継鉄部3,3を遊合する窓孔23,
23aと、窓孔23,23aの周縁を囲繞する糊代部2
4を具備した横長な被覆カバー22’を用いる。
【0072】前記被覆カバー22は、内側鉄心40,4
0aの接合部bを有する継鉄部3,3にそれぞれ窓孔2
3,23aを利用して遊合し、糊代部24を内側鉄心4
0,40aの脚鉄部7,7に取付けた絶縁補強部8の上
端縁に接着する。つづいて、被覆カバー22,22を作
業台21上に拡げた状態で内側鉄心40,40aの再接
合を行い、この後、再接合した継鉄部3,3を被覆カバ
ー22,22にて包み込むことにより、被覆カバー2
2,22を内側鉄心40,40aの継鉄部3,3に被着
する。
【0073】つづいて、外側鉄心41の継鉄部3,3に
被覆カバー22’の窓孔23,23aを通し、内側鉄心
40,40a上に乗載したら、糊代部24を巻線15の
端面上まで引下して外側鉄心41の脚鉄部7,7に設け
た絶縁補強部8に接着する。この後、継鉄部3,3の再
組立を行い、組立終了後被覆カバー22’にて外側鉄心
41の継鉄部3,3を包み込むことにより、外側鉄心4
1の接合部bを有する継鉄部3に被覆カバー22’を被
着するものである。この場合、内側鉄心40,40aの
継鉄部3,3は既に被覆カバー22にて被着されている
ものの、巻線15の端面は外側鉄心41用の被覆カバー
22’により覆われているので、外側鉄心41の継鉄部
3の再組立時において、鉄心の破片によって悪影響を受
けることは全くなく、円滑・良好に三相巻鉄心1cの組
立作業を行うことができる。なお、第2〜第5実施例の
説明において、該当する実施例の図中に存在しない符号
は、単相の巻鉄心1に記載した符号を採用することによ
り省略した。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、非晶質
磁性合金薄帯からなる1ターンカット方式の巻鉄心を矩
形状に成形加工し、焼鈍を行った後、脚鉄部に絶縁紙等
の絶縁部材からなる絶縁補強部を形成するとともに、一
対の継鉄部のうち、接合部を有しない継鉄部側は、その
巻回端面,あるいは、継鉄部全体を耐熱・耐油性に優れ
た繊維部材からなる絶縁カバーにより被覆し、接合部を
有する継鉄部側は、巻線にU字状に拡開した巻鉄心の脚
鉄部を挿通して、巻線端面から突出する拡開された前記
接合部を有する継鉄部に、この継鉄部を挿通する窓孔に
糊代部を設けた広幅なシート状の被覆カバーを、前記窓
孔を利用して挿通し、糊代部をそれぞれ巻線端面に位置
する脚鉄部、あるいは、絶縁補強部の上縁に貼着し、か
つ、前記接合部を有する継鉄部の再組立を行った後、前
記広幅なシート状の被覆カバーを再組立した継鉄部に、
これを包み込むようにして被着したので、前記焼鈍を終
えた巻鉄心の再組立に際し、鉄心の破片が外部に漏出す
るのを確実に回避することができる。
【0075】また、被覆カバーの包み込み作業に際して
は、被覆カバーの窓孔に形成した糊代部を脚鉄部に貼着
するようにしたので、被覆カバーを再接合して継鉄部に
包み込む場合、被覆カバー基部の窓孔に設けた糊代部が
脚鉄部に事前に貼着するようにしたので、広幅な被覆カ
バーは、継鉄部の再組立中においても揺動することなく
巻線端面上に拡開されており、前記再組立した継鉄部を
迅速・容易に、かつ、鉄心の破片を外部に漏出させるこ
となく、迅速確実に包み込むことができ利便である。
【0076】更に、巻鉄心を複数個並設したり、あるい
は、内側鉄心を2個並設してその外部から内側鉄心を囲
繞するように外側鉄心を巻回した、所謂、三相の巻鉄心
変圧器を製造する場合においても、本発明は、各相巻鉄
心の接合部を有する継鉄部を、それぞれ広幅なシート状
の被覆カバーを用いて各巻鉄心毎に、あるいは、前記被
覆カバーを、再組立した継鉄部の一方、あるいは、隣接
する巻鉄心の再組立した他方同士の継鉄部にそれぞれ個
別に包み込むようにして被着するようにしたので、三相
の巻鉄心の製造に際しても、鉄心の破片が外部に漏出す
るのを良好に防ぐことができる。
【0077】しかも、前記三相の巻鉄心変圧器の製造に
際しては、複数の巻鉄心を各巻鉄心毎に、あるいは、隣
接する巻鉄心の所要の継鉄部同士を個々の被覆カバーを
用いて個別に包み込むように構成したので、被覆カバー
による接合部を有する継鉄部の被覆作業時、被覆する継
鉄部からその再組立の作業中に鉄心の破片が飛散して
も、被覆カバーが事前に広幅なシート状をなして巻線端
面上に開拡されているので、巻線の巻回端面等に鉄心の
破片が付着したり、巻線内部に侵入する等して巻線自体
に悪影響を与えるという問題を良好に回避することがで
きる。
【0078】また、本発明は、接合部を有する継鉄部を
個別に被覆するようにしたので、例えば、各継鉄部全体
を一枚の被覆カバーにより一括して風船のように脹らま
せて包み込むような場合に比べ、被覆カバーを複数に分
割して各相巻鉄心の継鉄部個々に密着させて包み込むよ
うにしたので、複数の被覆カバーを所要の接合部を有す
る継鉄部になじませて個々に被着することが可能とな
り、被覆カバーによる継鉄部(接合部を有しない継鉄部
も含む)の被覆作業を、継鉄部の再組立中等に生じる鉄
心の破片による悪影響を排除して迅速・確実に行うこと
ができるとともに、被覆カバー自体は個々に分割して所
要の継鉄部に個別に密着させるようにして被着させたの
で、巻鉄心変圧器の組立中に、被覆カバーが破損し、破
損部分から鉄心の破片が変圧器の運転中に油中に漏出
し、巻線の絶縁を劣化損傷させるという問題を確実に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻鉄心を矩形状に成形した状態を示す巻鉄心の
平面図である。
【図2】巻鉄心の焼鈍後、脚鉄部及び接合部を有しない
継鉄部に接着剤を間隔を保って塗着した状態を示す巻鉄
心の平面図である。
【図3】巻鉄心の脚鉄部に絶縁補強部を、接合部を有し
ない継鉄部には絶縁カバーをそれぞれ設けた状態を示す
巻鉄心の平面図である。
【図4】U字状に拡開した巻鉄心の平面図である。
【図5】U字状に拡開した巻鉄心の接合部を有する継鉄
部に鉄心保護帽を被せた状態を示す巻鉄心の平面図であ
る。
【図6】巻鉄心を巻線に組込む状態を示す斜視図であ
る。
【図7】巻鉄心を巻線に挿通した状態を示す斜視図であ
る。
【図8】巻線に組込んだ巻鉄心と被覆カバーとの取付関
係を示す斜視図である。
【図9】巻鉄心の接合部を有する継鉄部を通して巻線端
面上に乗載した被覆カバーを示す斜視図である。
【図10】同じく、正面図である。
【図11】巻鉄心の接合部を有する継鉄部を再接合(再
組立)した状態を示す斜視図である。
【図12】同じく被覆カバーを被着した状態を示す巻鉄
心変圧器の斜視図である。
【図13】巻鉄心の接合部を有しない継鉄部を被覆する
他の実施例として、巻鉄心と被覆カバーとの関係を説明
する斜視図である。
【図14】図13において、被覆カバーを接合部を有し
ない継鉄部の位置まで遊嵌した状態を示す説明図であ
る。
【図15】単相の巻鉄心を2台並置して接合部を有しな
い継鉄部側を被覆カバーにて包み込んだ状態を示す斜視
図である。
【図16】本発明の第2実施例として単相の巻鉄心を4
台並置して巻線に挿入した各巻鉄心の接合部を有する継
鉄部に被覆カバーを被せる状態を示す斜視図である。
【図17】同じく、本発明の第3実施例として被覆カバ
ーの変形例を示し、この被覆カバーを用いて巻鉄心の接
合部を有する継鉄部を被覆する状態を説明する説明図で
ある。
【図18】本発明の第2実施例に基づいて製造した三相
巻鉄心変圧器の斜視図である。
【図19】本発明の第3実施例に基づいて製造した三相
巻鉄心変圧器の斜視図である。
【図20】本発明の第4実施例として内側鉄心と外側鉄
心との組合せにより形成した三相巻鉄心を巻線に挿入
し、その接合部を有する継鉄部に被覆カバーを被せる状
態を示す斜視図である。
【図21】同じく、本発明の第5実施例として被覆カバ
ーの変形例を示し、この被覆カバーを用いて巻鉄心の接
合部を有する継鉄部を被覆する状態を説明する説明図で
ある。
【図22】第4実施例に基づいて製造した三相巻鉄心変
圧器の斜視図である。
【図23】第5実施例に基づいて製造した三相巻鉄心変
圧器の斜視図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 巻鉄心 3,3a 継鉄部 7 脚鉄部 8 絶縁補強部 9 絶縁カバー 15 巻線 15a 鉄心挿入孔 21 作業板 22,22a,22b,22c,22d,22’ 被覆
カバー 23,23a,23b,23c,23d 窓孔 24,24a,24b,24c 糊代部 36,37,38,39,42 巻鉄心変圧器 b 接合部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を形成して矩形状に成形加工した巻
    鉄心と、前記巻鉄心の脚鉄部に嵌挿した巻線とを具備し
    て構成した巻鉄心変圧器において、前記巻線を具備した
    巻鉄心の巻線端面から突出する一対の継鉄部のうち、接
    合部を有しない継鉄部側には、その積層端面の両側に積
    層端面を被覆するシート状の絶縁カバーを貼着し、接合
    部を有する継鉄部側には、脚鉄部が挿通する窓孔にその
    周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の広幅なシート
    状の被覆カバーの前記窓孔の糊代部を巻線端面から突出
    する脚鉄部側に貼着し、前記被覆カバーを、その広幅な
    シート部分にて前記接合部を有する継鉄部を包み込むよ
    うにして被着したことを特徴とする巻鉄心変圧器。
  2. 【請求項2】 前記巻鉄心の接合部を有しない継鉄部側
    には、前記絶縁紙として、脚鉄部が挿通する窓孔にその
    周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の広幅なシート
    状の被覆カバーの前記窓孔に設けた糊代部を、前記巻線
    に挿通する前の脚鉄部下部に貼着し、この被覆カバー
    を、その広幅なシート部分にて前記接合部を有しない継
    鉄部を包み込むように被着したことを特徴とする請求項
    1記載の巻鉄心変圧器。
  3. 【請求項3】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を形成して矩形状に成形加工した巻
    鉄心と、前記巻鉄心の脚鉄部に嵌挿した巻線とを具備し
    て構成した巻鉄心変圧器において、前記巻鉄心を所定の
    相数分並置し、各巻鉄心の巻線端面から突出する継鉄部
    の接合部を有しない継鉄部側の積層端面には、これら積
    層端面を被覆するシート状の絶縁カバーを、各相の巻鉄
    心毎に、あるいは一括して貼着し、前記各巻鉄心の接合
    部を有する継鉄部側には、脚鉄部が挿通する窓孔にその
    周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の広幅なシート
    状の被覆カバーの前記窓孔の糊代部を、巻線端面から突
    出する脚鉄部側に各巻鉄心毎に個別に貼着し、前記被覆
    カバーを、その広幅なシート部分にて前記各巻鉄心の接
    合部を有する継鉄部を個別に包み込むように被着したこ
    とを特徴とする巻鉄心変圧器。
  4. 【請求項4】 前記巻鉄心の接合部を有しない継鉄部側
    には、前記絶縁紙として、脚鉄部が挿通する窓孔にその
    周縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の広幅なシート
    状の被覆カバーの前記窓孔の糊代部を、巻線に挿通する
    前の脚鉄部下部に各巻鉄心毎に個別に貼着し、この被覆
    カバーを、その広幅なシート部分にて前記各巻鉄心の接
    合部を有しない継鉄部を個別に包み込むように被着した
    ことを特徴とする請求項3記載の巻鉄心変圧器。
  5. 【請求項5】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を形成して矩形状に成形加工した巻
    鉄心と、前記巻鉄心の脚鉄部に嵌挿した巻線とを具備し
    て構成した巻鉄心変圧器において、前記巻鉄心を所定の
    相数分並置し、各巻鉄心の巻線端面から突出する継鉄部
    の接合部を有しない継鉄部側の積層端面には、これら積
    層端面を被覆するシート状の絶縁カバーを、各相の巻鉄
    心毎に、あるいは一括して貼着し、前記各巻鉄心の接合
    部を有する継鉄部側には、1つの脚鉄部と2つの脚鉄部
    とを個別に挿通する窓孔を有する絶縁性の広幅なシート
    状の被覆カバーを所要数形成し、これら各被覆カバーの
    前記窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を設けて、これら
    各糊代部を対応する巻線端面から突出する所定の脚鉄部
    側にそれぞれ個別に貼着し、前記各被覆カバーを、その
    広幅なシート部分にて接合部を有する前記継鉄部にそれ
    ぞれ個別に、かつ、1列状態で包み込むようにして被着
    したことを特徴とする巻鉄心変圧器。
  6. 【請求項6】 前記巻鉄心の接合部を有しない継鉄部に
    は、前記絶縁紙として、脚鉄部が挿通する窓孔にその周
    縁を囲繞する糊代部を形成した絶縁性の広幅なシート状
    の被覆カバーの前記窓孔に設けた糊代部を、前記巻線に
    挿通する前の脚鉄部下部に各巻鉄心毎に個別に貼着し、
    この被覆カバーを、その広幅なシート部分にて前記各巻
    鉄心の接合部を有しない継鉄部を個別に包み込むように
    して被着したことを特徴とする請求項5記載の巻鉄心変
    圧器。
  7. 【請求項7】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を形成して矩形状に成形加工した一
    対の内側の鉄心及びこれら内側鉄心の外側に配置した外
    側鉄心からなる巻鉄心と、前記内・外両巻鉄心の脚鉄部
    に嵌挿した巻線とを具備して構成した巻鉄心変圧器にお
    いて、前記巻線を具備した巻鉄心の巻線端面から突出す
    る継鉄部のうち、接合部を有しない継鉄部には、その積
    層端面の両側に積層端面を被覆するシート状の絶縁カバ
    ーを貼着し、接合部を有する継鉄部側には、一対の内・
    外側鉄心の脚鉄部と一対の内側鉄心の脚鉄部とがそれぞ
    れ個別に挿通する窓孔を有する絶縁性の広幅なシート状
    の被覆カバーを所要数形成し、これら各被覆カバーの前
    記窓孔にその周縁を囲繞する糊代部を設けて、これら各
    糊代部を対応する巻線端面から突出する所定の脚鉄部側
    にそれぞれ個別に貼着し、前記各被覆カバーを、その広
    幅なシート部分にて内・外両鉄心の接合部を有する継鉄
    部を個別に、かつ、一体的に包み込むようにして被着し
    たことを特徴とする巻鉄心変圧器。
  8. 【請求項8】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を形成して矩形状に成形加工した一
    対の内側の鉄心及びこれら内側鉄心の外側に配置した外
    側鉄心からなる巻鉄心と、前記内・外両巻鉄心の脚鉄部
    に嵌挿した巻線とを具備して構成した巻鉄心変圧器にお
    いて、前記巻線を具備した巻鉄心の巻線端面から突出す
    る継鉄部のうち、接合部を有しない継鉄部側には、その
    積層端面の両側に積層端面を被覆するシート状の絶縁カ
    バーを貼着し、接合部を有する一対の内側鉄心と外側鉄
    心の継鉄部側には、前記内側鉄心毎にそれぞれの脚鉄部
    が挿通する窓孔を有する一対の絶縁性の広幅なシート状
    の被覆カバーと、前記外側鉄心の脚鉄部が挿通する窓孔
    を開口した広幅で、かつ、横長な被覆カバーとを形成
    し、これら各被覆カバーの前記窓孔にその周縁を囲繞す
    る糊代部を設けてこれら各糊代部をそれぞれ対応する巻
    線端面から突出する所定の脚鉄部側に貼着し、前記各被
    覆カバーを、前記内側鉄心の継鉄部と外側鉄心の継鉄部
    とにそれぞれ個別に、かつ、一体的に包み込むようにし
    て被着したことを特徴とする巻鉄心変圧器。
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