JPH0935973A - アモルファス鉄心変圧器及びその製造方法 - Google Patents

アモルファス鉄心変圧器及びその製造方法

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JPH0935973A
JPH0935973A JP7207664A JP20766495A JPH0935973A JP H0935973 A JPH0935973 A JP H0935973A JP 7207664 A JP7207664 A JP 7207664A JP 20766495 A JP20766495 A JP 20766495A JP H0935973 A JPH0935973 A JP H0935973A
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JP
Japan
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winding
core
iron core
wound
covering
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JP7207664A
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Inventor
Hiroshige Asai
太成 浅井
Toru Nagata
徹 永田
Hideo Ikema
秀夫 池間
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鉄心の破片によって変圧器の絶縁が弊害を受
けるのを阻止可能としたアモルファス鉄心変圧器とその
製造方法を提供する。 【解決手段】 非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心1を
U字状に拡開し、この巻鉄心1の脚鉄部e,eと継鉄部
1 とに、絶縁及び可撓性に優れた広幅な包被部材16
の窓孔16aに止着した被覆部材16と同様の機能を備
えた長大な筒状の被覆カバー17,17をそれぞれ嵌合
被着し、接合部cを有する継鉄部d,dには、包被部材
16を仮被覆し、この状態で、U字状に拡開した巻鉄心
1を巻線9に挿入して、つづいて、継鉄部d,dをその
包被部材16の仮被覆を解いて再接合したあと、包被部
材16を再接合した継鉄部d,dに被覆させて、巻鉄心
変圧器11を鉄心の破片による弊害を除去して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非晶質磁性合金薄帯か
らなる1ターンカット方式の巻鉄心を用いたアモルファ
ス鉄心変圧器及びその製造方法に関するもので、その目
的とするところは、鉄心の破片が巻線内に侵入して絶縁
破壊を招くのを確実に阻止するようにしたアモルファス
鉄心変圧器とその製造方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】近年、配電用変圧器には、その鉄心材料
として非晶質(アモルファス)磁性合金薄帯(以下、単
に磁性薄帯という)を使用した変圧器鉄心が種々開発さ
れ実用化されている。前記変圧器鉄心として用いる磁性
薄帯は磁性合金の溶融体を超急冷して製造するもので、
鉄損が非常に小さく優れた磁気特性を備えている。そし
て、前記磁性薄帯を用いて変圧器の鉄心を製造する場合
は、一般に一対の継鉄部のうち、一方の継鉄部にバット
ジョイントやラップジョイント等の接合部を備えた所
謂、1ターンカット方式の巻鉄心が今日では多く製造さ
れている。しかし、前記巻鉄心の鉄心材料である磁性薄
帯は、従前から使用しているけい素鋼帯に比べて非常に
薄く、しかも、加工歪の除去及び鉄心特性の向上をはか
るための磁場焼鈍を行うと極めて脆弱となり、例えば、
巻鉄心に衝撃や振動等の外力が加わると、鉄心の一部が
欠落してその破片が生じることがあった。
【0003】このため、前記磁性薄帯を用いて巻鉄心を
製造する場合は、例えば、特公平6−56819号公報
に記載されている製造方法がある。この製造方法を図1
ないし図4及び図24,25によって説明する。一般に
磁性薄帯を用いて巻鉄心を形成する場合は、概略次に説
明する方法で製造していた。
【0004】即ち、第1の方法は磁性薄帯を例えば、所
定回数連続的に巻回して形成した円形鉄心を、その外周
部の1ケ所で切断して帯状に展開し、このあと、帯状の
鉄心の長さ方向の一方端を階段状にずらした状態で、前
記帯状の鉄心を再度円形に加工して1ターンカット方式
の巻鉄心素体を形成し、これを、更に、図示しない成形
治具により矩形成形して図2に示す巻鉄心1を形成す
る。
【0005】又、第2の方法は図1で示すように、ドラ
ム101から巻戻した磁性薄帯102を複数枚重ね合せ
て積層し、これを電動駆動する送りローラ103により
所定の長さ寸法づつ順次カッタ装置を有する切断装置1
04まで給送して切断し、前記所定の長さ寸法で切断さ
れた各鉄心素板105を複数階段状に積層して帯状の鉄
心素体群106を形成し、この鉄心素体群106を鉄心
巻取機107の巻取軸109に、巻取り用のベルト10
8を介して順次円形に巻回して環状鉄心(図示せず)を
形成する。そして、前記環状鉄心を巻取軸109から取
外してこれを図示しない成形治具にて矩形成形すること
により、図2で示す巻鉄心1を形成する。
【0006】そして、前記第1あるいは第2の方法で形
成した図2に示す前記巻鉄心1には、環状鉄心の状態に
あるとき、その最外周及び最内周にはけい素鋼帯からな
る外側と内側の各補強枠a,bが、巻鉄心1の接合部c
側において自由端となる先端をそれぞれラップさせた状
態で配設されている。又、前記矩形成形した巻鉄心1
は、別に設けた図示しない成形保持枠に嵌合・保持させ
て磁場焼鈍を行うことにより、矩形状態の維持をはかる
形付けを行う。焼鈍後巻鉄心1から成形保持枠を取外す
と、巻鉄心1は各補強枠a,bによって矩形状態を良好
に維持することができる。
【0007】次に前記巻鉄心1内の継鉄部d,d1 間に
図3に示すように成形金型2,3を挿入し、つづいて、
成形金型2,3の凹溝5,5間に、板状の型板4を圧入
して巻鉄心1の矩形状態を保持させる。このあと、巻鉄
心1の一対の脚鉄部e,eにおける積層端面に、例え
ば、常温硬化性のエポキシ樹脂等からなる接着剤を一定
の間隔を保って塗布して接着部6を設け、この接着部6
を利用して薄葉な絶縁紙を脚鉄部e,eに巻回貼着し、
その外側に前記絶縁紙を固定する粘着テープ7を巻着す
ることにより、図4で示すように脚鉄部e,eに絶縁補
強部8を形成する。脚鉄部e,eに絶縁補強部8を設け
たら巻鉄心1の窓内から成形金型2,3及び型板4を除
去する。なお、絶縁補強部8は絶縁紙を巻回する代りに
厚手の絶縁部材をコ字形に曲成し、この絶縁部材を一対
用いて脚鉄部e,eにその積層端面を両側から覆うよう
に被せて形成するようにしてもよい。
【0008】前記巻鉄心1から成形金型2,3と型板4
とを抜き取っても、巻鉄心1は内,外の各補強枠a,b
と脚鉄部e,eに形成した絶縁補強部8とによって、焼
鈍により脆弱化している積層端面が、形崩れを起したり
外力等によって剥落したりするのを良好に阻止すること
が可能となり、この結果、脚鉄部e,eを含む巻鉄心1
全体の剛性強化をはかることができる。このあと、図2
4で示すように、巻鉄心1の接合部cを有する継鉄部d
側を前記接合部cの位置でU字状に開放する。一方、前
記U字状に拡開した巻鉄心1と対応する位置には巻線9
を配置し、この状態で、U字状に拡開した巻鉄心1の接
合部cを有する継鉄部d側を、巻線9の鉄心挿入孔fと
相対向させて該鉄心挿入孔fに1動作で嵌め込む。
【0009】巻鉄心1の脚鉄部e,eを巻線9の鉄心挿
入孔fに挿入したら、接合部cを有する拡開された継鉄
部dを元の状態に戻して継鉄部dを開放前の状態に再接
合する。このあと、図25で示すように、巻線9の軸方
向端面と巻鉄心1の窓内の端面との間の隙間に、スペー
サあるいは楔等からなる絶縁材1aを圧入して巻鉄心1
と巻線9とを一体的に固定する。巻鉄心1を巻線9に挿
入して組立を終えたら、巻線9の外方に位置する巻鉄心
1の継鉄部d,d1 側の積層端面に、即乾性の接着剤を
塗布した薄葉の絶縁物からなる被覆紙10を貼着して巻
鉄心1の組立を完了する。巻鉄心1の組立が完了したら
この巻鉄心1を起立させ、その継鉄部d,d1 に図示し
ないクランプを当接し、これらクランプを、巻線9の軸
方向端面との間に巻線押さえを介在させて巻鉄心1に締
着することにより、磁性薄帯からなる巻鉄心変圧器を製
造していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然るに、前記1ターン
カット方式の巻鉄心を用いて巻鉄心変圧器を製造する場
合、次に示すような問題があった。 (1)、矩形状に成形した巻鉄心1を磁場焼鈍したあ
と、接合部cを有する継鉄部d側を開き巻鉄心1をU字
状に拡開して巻線9の鉄心挿入孔fに一対の脚鉄部e,
eを挿入する場合、巻鉄心1は脚鉄部e,eが絶縁補強
部8に被覆されているものの、前記継鉄部d,d1 には
何等の被覆手段も施されていないので、巻鉄心1の拡開
した継鉄部d側を鉄心挿入孔fの一方から挿入してこれ
を引出すと、巻鉄心1は磁場焼鈍によって非常に脆くな
っており、継鉄部dの一部が巻線9の鉄心挿入孔fの壁
面に衝接したり、あるいは、継鉄部d自体に外力が加え
られたりすると、無数の磁性薄帯の破片が鉄心挿入孔f
内に落下したり、その周辺に散乱することとなる。
【0011】このため、前記破片を電気掃除機等により
除去してから巻線9に挿入した巻鉄心1の再組立を行っ
ていたが、前記破片が巻線9の鉄心挿入孔fに残存して
いたり、巻線9の軸方向の端面からその内部に侵入して
いると、前記侵入した破片を除去することは非常に難し
く、従って、巻線9内や鉄心挿入孔f内に入り込んだ鉄
心の破片が、巻鉄心変圧器の運転時に導電部分と接触し
たり、絶縁油中に浮遊している間に導電部と接触したり
すると、巻線9の層間短絡事故を誘発したり、巻鉄心変
圧器の絶縁不良を発生させる危険があった。
【0012】(2)、又、前記磁性薄帯の破片に対する
問題を解決する手段として、例えば、磁場焼鈍後の巻鉄
心1をU字状に拡開したあと、この巻鉄心1の表面全域
を繊維布で被覆したり、あるいは、絶縁紙等絶縁物から
なる箱体を、巻鉄心1に被せて巻線9への組立を行って
いた。しかし、前者においては、巻鉄心1の組立に際し
て繊維布を巻鉄心1全体に巻付ける必要があるととも
に、巻鉄心1を巻線9に挿入したあと、接合部cを有す
る継鉄部dの再組立に当っては、その部位の繊維布を一
旦除去し、継鉄部dの再組立後改めて繊維布を巻付けた
り貼着する等していたので、巻鉄心1の組立には多大な
時間と労力が必要となり、巻鉄心変圧器の生産性を阻害
する大きな要因となっていた。
【0013】後者においては、事前に別工程において巻
鉄心1に被せる箱体を製作して準備しなければならない
ので、手間がかかるとともに、巻鉄心1の組立に当って
は、はじめに箱体を巻鉄心1の脚鉄部e,eのみに嵌着
して巻鉄心1を巻線9に挿入し、接合部cを有する継鉄
部dの再組立を終えた後、継鉄部d,d1 を脚鉄部e,
eとは別の箱体により被覆していたが、大きさの異なる
多数の箱体の準備と、これら箱体を巻鉄心1に被覆する
ために手間がかかり、巻鉄心変圧器の生産性の向上をは
かる上で問題があった。
【0014】本発明は、前記の種々の問題に鑑み、巻鉄
心を可撓性の絶縁部材により被覆するという作業の簡素
化をはかるとともに、磁性薄帯の破片が巻線内に侵入し
たり、絶縁油中に浮遊するといった問題を確実に解消可
能とした巻鉄心変圧器、及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁性薄帯から
なる1ターンカット方式の巻鉄心を矩形状に成形加工
し、この巻鉄心を磁場焼鈍した後、該巻鉄心の一対の脚
鉄部に薄葉な絶縁部材を巻装して絶縁補強部を形成す
る。前記脚鉄部に絶縁補強部を形成した巻鉄心は、接合
部を有する継鉄部側を開放してU字状に拡開し、この開
放された継鉄部のそれぞれに保護キャップを被せる。こ
の後、U字状に拡開した継鉄部を上向きにして起立させ
る。
【0016】つづいて、前記一対の脚鉄部のうち、1個
の脚鉄部の長さと、この脚鉄部と接合部を有しない継鉄
部を連絡するコーナ部の長さと、接合部を有しない継鉄
部の長さの1/2+α(αは重ね代を示す)を合計した
長さを有し、しかも、可撓性に優れ耐熱,耐油性に富む
繊維(織物,不織布)材料や絶縁紙等からなる筒状の一
対の被覆カバーを止着した窓孔を備えて前記開放した継
鉄部を個々に被覆できる大きさで、かつ、前記筒状の被
覆カバーと同種材料で形成した広幅なシート状の包被部
材を準備する。
【0017】前記被覆カバー及び包被部材を巻鉄心に取
付ける場合は、最初にU字状に開放した巻鉄心を起立装
置上で起立させ、前記包被部材の窓孔に止着した一対の
筒状の被覆カバーを、それぞれ前記巻鉄心の開放した継
鉄部を通して一対の脚鉄部及び開放されていない継鉄部
にまたがって嵌め込む。つづいて、広幅な包被部材はそ
れぞれ開放した継鉄部を保護キャップの外側から仮に被
覆し、接着テープやゴムバンド等を用いて仮止めする。
【0018】このあと、巻鉄心を一旦横倒にして前記被
覆カバーの自由端となる筒状部の先端部分を互いに接合
部を有しない継鉄部の部位で重合させ、この重合部分を
粘着テープ等の締付部材を用いて止着する。
【0019】つづいて前記U字状に拡開した巻鉄心を、
その開放された継鉄部側から巻線の鉄心挿入孔に1動作
で挿入した後、巻鉄心を起立装置にて拡開した継鉄部を
上向きにして起立させ、前記継鉄部の包被部材の仮止め
を解いて元の広幅な状態に拡げ、かつ、保護キャップを
外して拡開された継鉄部をその接合部を利用して再接合
する。巻鉄心の再組立後、広幅な包被部材により前記再
組立を行った継鉄部を包み込み、これを完全に被覆する
ことによって巻鉄心変圧器を製造するものである。
【0020】
【作用】本発明は、前記のように巻鉄心を巻線に挿入し
て巻鉄心変圧器の製造を行う場合、巻鉄心はU字状に拡
開した時点で、それぞれ一対の脚鉄部及び継鉄部が事前
に被覆カバー及び包被部材によって完全に被われている
ため、巻鉄心の組立時に生じる鉄心の破片は、前記筒状
の被覆カバーや包被部材の中に完全に封じ込められて、
外部に漏出しないようになっているため、巻鉄心の組立
中に鉄心の破片が巻線の導電部分に侵入したり、変圧器
の運転中に油中に浮遊・拡散して変圧器の絶縁破壊を誘
発するという問題を確実に解消することができる。
【0021】又、巻鉄心の拡開した継鉄部を通して脚鉄
部や接合部を有しない継鉄部を一体的に被覆する筒状の
被覆カバーは、繊維材料等可撓性に優れた絶縁部材を用
いているので、被覆作業が迅速に行えるとともに、被覆
カバーの自由端は、巻鉄心を起立装置上で横倒しにした
とき、巻鉄心と起立装置との間の隙間を利用して簡易に
重合できるので、被覆カバーの巻鉄心への取付け作業を
容易に行うことができる。しかも、前記起立装置の利用
によって巻鉄心の組立が特別に労力を要することなく行
える等、巻鉄心変圧器の生産性を鉄心の破片対策も含め
て効率的に行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2ないし図23に
よって説明する。なお、図2ないし図4において、非晶
質(アモルファス)磁性合金薄帯(以下磁性薄帯とい
う)を用いて1ターンカット方式の巻鉄心1を形成し、
この巻鉄心1を矩形成形して磁場焼鈍を行ったあと、巻
鉄心1の脚鉄部e,eに薄葉な絶縁部材を巻装して絶縁
補強部8を形成するまでの巻鉄心1を製造する工程は、
従来と同様であるのでその説明は省略する。又、図5な
いし図23で示す部品と、前記図2ないし図4及び図2
4で示す部品と同一部品は、同一符号を用いて説明す
る。
【0023】本発明の要旨とするところは、巻鉄心1の
脚鉄部e,eに薄葉な絶縁紙を巻回貼着する等して絶縁
補強部8を形成するとともに、脚鉄部e,eの両側に位
置する接合部cを備えた一対の継鉄部d,d1 を利用し
て、巻鉄心1をU字状に拡開し、前記脚鉄部e,eと接
合部cを有しない継鉄部d1 とを長大な筒状の被覆カバ
ー17により被い、接合部cを有する継鉄部dは、被覆
カバー17,17を個々に止着した包被部材16,16
により事前に被覆して巻鉄心1を巻線9に組立可能とな
し、かつ、この組立途中においては、作業効率の向上を
はかるために、巻鉄心1を起立装置13により、必要に
応じて起立・転倒させたりすることにより、巻鉄心変圧
器11を多大な労力を要することなく、簡易に組立作業
を可能となして、鉄心の破片が外部に漏出することのな
い巻鉄心変圧器11とその製造を提供することにある。
【0024】以下、本発明の巻鉄心変圧器11と、この
巻鉄心変圧器11の製造工程の詳細を図5ないし図23
によって説明する。図5は図4において矩形状に成形し
たあと、この巻鉄心1を横倒しした状態でその接合部c
側の継鉄部dを、前記接合部cを有する位置で開放し、
巻鉄心1をその平面形状が図4で示す矩形状態から、図
5で示すように、継鉄部d,dを脚鉄部e,eと同一線
上の位置に達するまで拡げて平面形状がU字状となるよ
うに拡開する。U字状に拡開した巻鉄心1の継鉄部d,
dには、図6に2点鎖線で示すように、例えば、亜釦鉄
板,黄銅等比較的柔軟性及び伸縮性に優れた袋状の保護
キャップ12を被せる。
【0025】前記のように、巻鉄心1をU字状に拡開し
た場合、巻鉄心1を形成する非晶質磁性合金薄帯は外側
補強枠aを構成する、例えば、けい素鋼帯に比べその板
厚が約1/10以下であるため、容易に外側補強枠aの
開放位置まで拡げることが可能となる。又、前記継鉄部
dの開放作業は、巻鉄心1の脚鉄部e,eに形成した絶
縁補強部8と、巻鉄心1の外周面に配置した外側補強枠
a及び内周面に配置した内側補強枠bとによって、巻鉄
心1は剛性が十分に保持されているので、前記継鉄部
d,dの拡開に際して自重変形したり、型崩れ等を起こ
すことなく、円滑・良好に巻鉄心1をU字状に開放・保
持することができる。
【0026】U字状に拡開した巻鉄心1は、図7で示す
ようにローラコンベア110上を横倒しの状態で搬送
し、図7で示す起立装置13上にまたがって横倒しの状
態で乗載する。この場合、巻鉄心1の接合部cを有しな
い継鉄部d1 側には、事前に巻鉄心1を起立させたと
き、その転倒を防ぐための載置枠体14が嵌合させてあ
る。そして、前記巻鉄心1の基部を乗載した起立装置1
3は、図7に示すように、内側面(鉄心乗載側)を直角
形状に、外側面は半円状に形成した板体を所定の間隔を
保って配置した一対の転回枠14a,14aと、この転
回枠14a,14a間に回転自在に介挿した巻鉄心移動
用の複数のローラ部材14bと、前記転回枠14a,1
4aの外側面下側を回動自在に支承する回転受体14
c,14cと、これら回転受体14c,14cを介して
転回枠14a,14aとローラ部材14bとからなる転
回台15を約90°の範囲で転回可能に載置保持する基
台14dと、一方の転回枠14aの側面に装着されて転
回枠14aの外側面の弧状部と同一の曲率半径で形成し
た歯車部材14eと、この歯車部材14eと噛合して転
回台15を約90°の範囲で起立、転倒させるための平
歯車14fと、この平歯車14fを駆動させる電動機1
4gとからなる。
【0027】又、前記起立装置13の巻鉄心1の基部
(継鉄部d1 側)が位置する部位には、図7で示すよう
に、ローラ部材14bの一部を除去して巻鉄心1を起立
させたとき、その基部が乗載できる広幅を有する昇降台
111が具備されており、この昇降台111は、その裏
面において例えば、転回枠14a,14a間に架設した
支持杆に、基端を支持杆の軸方向に移動可能に取付けて
上端を前記昇降台に止着したパンタグラフやリンク部材
からなる伸縮部材と、この伸縮部材の基部を例えば支持
杆に沿って任意の長さに進退させる例えば、油圧シリン
ダとからなる図示しない伸縮手段を具備して構成されて
おり、前記昇降台111の昇降に際しては、伸縮手段を
油圧シリンダにより駆動することによって、昇降台11
1を任意の高さに可変することができる。
【0028】次に巻鉄心1を起立装置13のところまで
搬送したら、この巻鉄心1を、拡開した継鉄部d,dを
人力とか簡易クレーンあるいは起立装置13を転回する
等して引上げて、図8に示すように、前記昇降台111
上に載置枠体14を介して垂直に起立させる。この際、
昇降台111は事前にローラ部材14bの位置よりやや
下方に位置させてある。前記巻鉄心1を昇降台111上
に起立させたら図9で示すように、巻鉄心1と、一対の
長大な筒状の被覆カバー17,17をそれぞれ脚鉄部
e,e挿通用の窓孔16a,16aに止着した包被部材
16,16とを相対向させ、この状態で、前記被覆カバ
ー17,17をそれぞれ図10で示すように、巻鉄心1
の接合部cを有する継鉄部d側から順次脚鉄部e,eに
嵌め込む。被覆カバー17は織物あるいは不織布等絶縁
性及び可撓性を備えているので、脚鉄部e,eとよくな
じみ容易に嵌合することができる。
【0029】そして、前記被覆カバー17,17は、そ
れぞれ1個の脚鉄部eの長さと、これに連なる接合部c
を有しない継鉄部d1 の1/2+α(αは重ね代を示
す)の長さとを合計した長さで形成されており、又、こ
れら被覆カバー17,17を窓孔16a,16aに止着
(縫製)した包被部材16,16は、拡開した継鉄部
d,dを個々に包被できる面積を有して、前記被覆カバ
ー17,17と同種材料によって形成されており、これ
ら、被覆カバー17,17及び包被部材16,16は可
撓性に優れ耐熱,耐油性に富む、繊維材料や絶縁紙等の
絶縁部材によって形成されていることは言うまでもな
い。
【0030】前記被覆カバー17,17は脚鉄部e,e
に嵌合してその先端が図10で示すように、載置枠体1
4のところまで達すると、被覆カバー17,17は載置
枠体14に邪魔されて継鉄部d1 側を嵌合することがで
きず、この時点では被覆カバー17,17の先端部分を
図10のように、蛇腹状に保持させる。つづいて、前記
巻鉄心1の接合部cを有する拡開された継鉄部d,dを
被うだけの広さを備えた広幅な包被部材16は、被覆カ
バー17,17と同様の機能を備えており、図10で示
すように、被覆カバー17,17とは異なり、板状をな
して拡げられているので、そのまま直接継鉄部d,dを
保護キャップ12の外側から、これを包み込むように折
りたたみ、その折りたたみ部分を粘着テープやゴムバン
ド等により仮止めする。この結果、巻鉄心1の脚鉄部
e,eと拡開された継鉄部d,dは、図11で示すよう
に、包被部材16,16と被覆カバー17,17とによ
ってほぼ完全に被覆することができる。
【0031】前記継鉄部d,dと脚鉄部e,eとを被覆
したら、巻鉄心1を図11に示す起立状態から図7で示
すように、再度起立装置13とローラコンベア110と
にまたがって横倒しの状態に伏せる。このあと、巻鉄心
1の接合部cを有しない継鉄部d1 側に取付けた載置枠
体14を取外す。すると、前記継鉄部d1 を積層端面と
昇降台111上面との間に人の指が入る程度の隙間が事
前に生じているため、図11において巻鉄心1の脚鉄部
e,e下部に蛇腹状に保持されていた被覆カバー17,
17の先端部分同士を、そのまま、継鉄部d1 の両側か
らその中心部に蛇腹部分を解消しながら引延し、図12
で示すように、一対の被覆カバー17,17の重ね代と
なる自由端を互いに継鉄部d1 のところで容易に重合さ
せることができる。そして、前記被覆カバー17,17
の重合部分は粘着テープ17aを貼着するなどして解離
不能に止着することにより、図12で示すように、巻鉄
心1全体を包被部材16,16と被覆カバー17,17
にて容易に、かつ、完全に覆うことができる。
【0032】被覆カバー17,17及び包被部材16に
て包囲した巻鉄心1は図12において、横倒しのまま起
立装置13から一旦ローラコンベア110側に移動さ
せ、図示しない回動手段にて拡開した継鉄部d,d側
が、図13のように起立装置13側に位置させておく。
前記巻鉄心1の回転手段としては、例えば、簡易クレー
ンにより巻鉄心1をローラコンベア110より吊上げて
向きを変更するか、あるいは、ローラコンベア110の
途中に、巻鉄心1の方向転換を行うための手動回転する
回転板上に載せて巻鉄心1の方向転換を行う。
【0033】一方、起立装置13の昇降台111には、
図13で示すように、底面に図示しないボールを露出さ
せてこのボールにて回動する載置板112を介して巻線
9を、その鉄心挿入孔fをローラコンベア110側に向
けて2個並置し、これら巻線9の両側から巻線固定板2
2を当てがい、これを昇降台111にボルト等を用いて
締着することにより、巻線9を昇降台111に固定す
る。巻線9の固定作業が完了したら、昇降台111の図
示しない伸縮手段を駆動して図13で示すように、巻線
9の鉄心挿入孔fの下面とローラ部材14bとが同一高
さ位置となるように調整する。次に前記方向転換を行っ
た巻鉄心1を図13で示すように、拡開した継鉄部d側
を巻線9の鉄心挿入孔f側に向けてローラコンベア11
0上を搬送する。
【0034】そして、ローラコンベア110上を搬送し
た巻鉄心1は、図13で示すように、拡開した前記継鉄
部d,dを、これと対応する巻線9の鉄心挿入孔f,f
に対して挿入できるように位置合せを行う。このあと、
前記拡開した一対の継鉄部d,dの外側に、必要に応じ
て例えば、けい素鋼帯からなる板状の図示しない保護板
を脚鉄部e,e側に向けて当接する。この状態で、U字
状に拡開した巻鉄心1を、ローラコンベア110上を滑
動させながら巻線9側に移動させ、巻鉄心1の一対の脚
鉄部e,eを継鉄部d,dを介して巻線9の鉄心挿入孔
f,fにほぼ1動作で嵌め込む。
【0035】巻鉄心1の接合部cを有する継鉄部d,d
側を図13,14で示すように、巻線9の鉄心挿入孔
f,fを貫通させて突出させることにより、巻鉄心1の
脚鉄部e,eを巻線9の鉄心挿入孔f,fに挿入した
後、巻線9を固定している巻線固定板22の固定を解
く。前記巻線固定板22を昇降台111から取外した
ら、図示しない伸縮手段の駆動により昇降台111を上
昇させ、図15で示すように、載置板112をローラ部
材14bの位置よりやや上方に引上げる。
【0036】前記載置板112を昇降台111にて定位
置より上動させたら、巻鉄心1を、載置板112の裏面
に設けた図示しないボールの回転力を利用して、前記載
置板112を昇降台111上において、180°回動さ
せることにより反転し、図16に示すように、前記巻鉄
心1の巻線9から突出する継鉄部d,dを、図15に示
す状態から180°変更させて図13に示すローラコン
ベア110側に位置させる(図16参照)。
【0037】前記巻鉄心1を載置板112により昇降台
111上で反転させたら、巻鉄心1の接合部cを有しな
い継鉄部d1 側に載置枠体14を嵌合させた後、電動機
14gを起動して転回台15を図17で示すように、巻
鉄心1を起立する(図16において転回台15を時計方
向に回動する)方向に転回し、図16で示すように、水
平方向に載置していた巻鉄心1を図17で示すように、
前記起立装置13の転回台15上において垂直に起立さ
せる。
【0038】図17で示すように、起立装置13上で巻
線9に嵌挿されて垂直に乗載した巻鉄心1には、図18
で示すように、接合部cを有する継鉄部d,dが充分に
遊合できるくり抜き孔24を開口した作業板25を、前
記継鉄部d,dを遊嵌させて巻線9の上方側に位置する
軸方向の端面上に載せる。前記作業板25を巻線9上に
載せたら、巻鉄心1の接合部cを有する継鉄部d,d側
に仮止めされている包被部材16,16の仮止めを解
き、この包被部材16,16を図19で示すように、作
業板25の上に広げ、その重合部分hを接着剤、貼着テ
ープ等を用いて貼着する。つづいて、前記継鉄部d,d
に被せてある保護キャップ12,12を抜き取る。保護
キャップ12,12を抜き取ると、継鉄部d,dは図5
に示すように、磁性薄帯自体腰が弱いので、そのまま直
立していることが難しく、かつ、焼鈍後においても巻癖
が残っているため、継鉄部d,dの磁性薄帯は互いに相
対応する方向に倒れようとする。
【0039】この場合は、例えば図19に示すように、
巻鉄心1の最内層に配置した内側補強枠bの自由端のみ
を再閉合する方向に位置させ、この内側補強枠bと非晶
質磁性合金薄帯との間に楔板26,26の下部を圧入し
て巻線9の上面側の端面上に楔板26,26を直立させ
る。この場合、巻線9の鉄心挿入孔fには巻鉄心1の脚
鉄部eが嵌挿されているだけであるため、楔板26,2
6は鉄心挿入孔fに容易に圧入でき、図19で示すよう
に直立させることができる。この結果、磁性薄帯は楔板
26,26に支持されて、互いに相対する方向に傾倒す
るのを防ぐことができる。前記の状態で、内側補強枠b
の自由端同士を図19で示すように、重ね合せて部分的
にスポット溶接等を行って止着する。
【0040】内側補強枠bの接合が完了したら、前記鉄
心挿入孔f内に圧入した楔板26,26を抜き取り、つ
づいて、図20で示すように、拡開された継鉄部d,d
の再内層部分から、順次拡開前の閉鎖状態(内側方向)
に折り曲げ、その接合部cを互いに再接合することによ
って、巻鉄心1の開放された継鉄部d,d側の再組立を
終える。この継鉄部d,dの再組立時、巻線9の上端面
は図19,20で示すように、包被部材16,16に被
われているので、磁性薄帯の破片が巻線9内に進入する
のを良好に防ぐことができる。
【0041】つづいて、外側補強枠aの自由端を重合し
スポット溶接等により接合して、図21で示すように、
巻鉄心1としての体裁を整える。次に、巻線9の上面側
の端面に作業板25を介して広げてある広幅な包被部材
16,16を巻鉄心1の再接合した継鉄部d側に戻して
該継鉄部dの上面に被せる。そして、前記包被部材1
6,16を継鉄部dの全域にこれを包み込むように折り
重ね、その折り重ね部分の重合端縁を図22で示すよう
に、継鉄部dの外周面においてテープ等により止着する
ことにより、巻鉄心1の接合部cを有する継鉄部dを、
接合部cを有しない継鉄部d1 と同様に完全に被覆する
ことができる。
【0042】即ち、巻鉄心1を巻線9に組込む前には接
合部cを有しない継鉄部d1 及び脚鉄部e,eを事前に
被覆カバー17,17にて被い、巻鉄心1を巻線9に組
込んで再組立を行ったあとは、更に、仮止めしていた包
被部材16,16により接合部cを有する継鉄部dを被
覆することにより、図22で示す如く巻鉄心1全体を包
被部材16及び被覆カバー17にて包被する。このあ
と、巻線9の軸方向端面から突出する継鉄部d,d1
全域を包被している包被部材16及び被覆カバー17に
接着剤を塗布し、包被部材16,被覆カバー17を巻鉄
心1になじませて固定するとともに、継鉄部dの接合部
cを拘束して、運転中の励磁振動により前記接合部cが
剥落して破片が生じるのを防止することにより、磁性薄
帯からなる巻鉄心変圧器11を製造するものである。前
記包被部材16の被覆が終了したら作業板25を巻鉄心
変圧器11から取り外す。このあと、図23で示すよう
に、起立装置13の転回台15を元の状態に転回復帰さ
せて巻鉄心変圧器11を転倒させ、この状態で、ローラ
コンベア110により次工程に搬送する。
【0043】前記のようにして構成した本発明の巻鉄心
変圧器11においては、巻線9の軸方向の両端面側から
外方に突出する継鉄部d,d1 が、巻線9側に巻鉄心1
を組込む前に取付けた広幅な包被部材16と筒状の被覆
カバー17によって完全に被覆されているので、焼鈍に
よって脆弱となっている巻鉄心1を巻線9に組込むとき
に生じる鉄心の破片は、前記包被部材16と被覆カバー
17とによって完全にその内部に封じこめておくことが
できるので、巻鉄心1の組立時あるいは組立後におい
て、鉄心の破片が巻鉄心変圧器11の外部に漏出すると
いう問題を確実に回避することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので次に示すような効果を有する。 (1)巻鉄心の脚鉄部と、接合部を有しない継鉄部は筒
状の被覆カバーを被せ、接合部を有する継鉄部には、巻
鉄心をU字状に拡開したとき、前記被覆カバーを止着し
た広幅な包被部材により仮被覆し、この継鉄部を巻線に
脚鉄部を挿入したあと再接合して巻鉄心を組立てたとき
は、前記再接合した継鉄部を改めて包被部材により被覆
して巻鉄心変圧器が構成されているので、巻鉄心変圧器
の組立中に生ずる衝撃力、あるいは、運転中の励磁振動
によって鉄心の破片が漏出し、これが絶縁油中に浮遊し
て変圧器の絶縁破壊を誘発するといった問題を確実に解
消することが可能となり、信頼性に優れたアモルファス
鉄心変圧器を提供することができる。
【0045】(2)巻鉄心の一対の継鉄部と脚鉄部とを
被覆する絶縁部材は、接合部を有する継鉄部を被覆する
ための可撓性及び絶縁性に優れた広幅な包被部材と、こ
の包被部材に設けた脚鉄部挿通用の窓孔に止着した包被
部材と同様の機能を有する筒状の被覆カバーとからな
り、前記脚鉄部と接合部を有しない継鉄部を長大な筒状
の被覆カバーにて被い、接合部を有する継鉄部は逆に広
幅な包被部材により、巻線に巻鉄心を組込むときは仮被
覆し、巻鉄心の組立後は継鉄部を包み込むようにして被
覆するように構成されているので、巻鉄心の組立時、そ
の継鉄部及び脚鉄部の被覆作業を簡易に行うことが可能
となり、この結果、この種アモルファス鉄心変圧器にお
いて、鉄心の破片対策も含めてその生産性を著しく向上
させることができる。
【0046】(3)巻鉄心の接合部を有する継鉄部の再
接合に際しては、広幅な包被部材を巻線の上端に拡げて
再接合作業が行えるため、再接合時鉄心の破片が飛散し
て巻線の導電部に侵入するという問題を良好に回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非晶質磁性合金薄帯を切断する装置を示す概略
構成図である。
【図2】本発明において、焼鈍処理を行って矩形状に形
付けた巻鉄心を示す平面図である。
【図3】同じく巻鉄心の脚鉄部に絶縁補強部を形成する
状態を示す説明図である。
【図4】脚鉄部に絶縁補強部を形成した巻鉄心の平面図
である。
【図5】矩形成形した巻鉄心をU字状に拡開した状態を
示す平面図である。
【図6】巻鉄心の開放された継鉄部に保護キャップを被
冠した状態を示す説明図である。
【図7】巻鉄心を起立させる起立装置を概略的に示す斜
視図である。
【図8】巻鉄心を起立装置により起立させた状態を示す
斜視図である。
【図9】U字状に拡開した巻鉄心と包被部材及び被覆カ
バーとの関係を分解して示す斜視図である。
【図10】起立装置上に起立させた巻鉄心に包被部材と
被覆カバーとを概略的に被せた状態を示す巻鉄心の斜視
図である。
【図11】同じく、巻鉄心に包被部材を仮被覆した状態
を示す巻鉄心の斜視図である。
【図12】同じく、巻鉄心に被覆カバーを被せた状態を
示す巻鉄心の斜視図である。
【図13】巻鉄心を巻線に組込む状態を分解して示す斜
視図である。
【図14】巻鉄心を巻線に挿入した状態を示す斜視図で
ある。
【図15】巻鉄心を挿入した巻線を昇降台により上昇さ
せた状態を示す斜視図である。
【図16】巻鉄心を組込んだ巻線を起立装置上で水平方
向に反転させた状態を示す斜視図である。
【図17】起立装置を起動して巻線に組込んだ巻鉄心を
起立させた状態を示す斜視図である。
【図18】同じく巻線に挿入した巻鉄心を再組立するた
めに起立装置により起立させた状態を示す斜視図であ
る。
【図19】巻鉄心の拡開した継鉄部の再組立を開始する
状態を示す斜視図である。
【図20】巻鉄心の再組立の途中を示す平面図である。
【図21】再組立を終えた巻鉄心を示す斜視図である。
【図22】巻鉄心の接合部を有する継鉄部に包被部材を
被せて巻鉄心変圧器を製造した状態を示す説明図であ
る。
【図23】組立を終えた巻鉄心変圧器を起立装置により
横転させて次工程に搬送する状態を示す斜視図である。
【図24】従来の製造方法により巻鉄心を巻線に挿入す
る状態を示す説明図である。
【図25】従来の製造方法によって製造した巻鉄心を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 巻鉄心 8 絶縁補強部 9 巻線 11 巻鉄心変圧器 13 起立装置 16 包被部材 17 被覆カバー d,d1 継鉄部 e,e 脚鉄部 f 鉄心挿入孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を有して矩形状に成形加工した巻鉄
    心と、この巻鉄心の脚鉄部に具備させた巻線とによって
    構成したアモルファス鉄心変圧器において、前記巻鉄心
    の脚鉄部には絶縁補強部を形成し、この絶縁補強部を設
    けた脚鉄部と接合部を有しない継鉄部とを、可撓性に優
    れた絶縁部材からなる筒状の被覆カバー及びこの被覆カ
    バーの一方端を窓孔に止着して一体化した広幅で可撓性
    に富む絶縁性の包被部材の前記被覆カバーにて被嵌し、
    前記筒状の被覆カバーを窓孔に止着した広幅な包被部材
    は、接合部を有する継鉄部を再接合したあとこの継鉄部
    を包み込むように包被して巻鉄心を構成したことを特徴
    とするアモルファス鉄心変圧器。
  2. 【請求項2】 非晶質磁性合金薄帯からなり、一対の継
    鉄部の一方に接合部を有して矩形状に成形加工した巻鉄
    心と、この巻鉄心の脚鉄部に具備させた巻線とによって
    構成したアモルファス鉄心変圧器において、巻鉄心の脚
    鉄部に絶縁補強部を形成する工程と、絶縁補強部を形成
    した巻鉄心を継鉄部の接合部を開放してU字状に拡開す
    る工程と、U字状に拡開した巻鉄心を垂直に起立させる
    工程と、広幅で絶縁性及び可撓性に富む包被部材の窓孔
    に止着して該包被部材と同様の機能を有する筒状の被覆
    カバーを前記起立させた巻鉄心の脚鉄部に嵌合する工程
    と、前記被覆カバーを止着した広幅な包被部材を前記拡
    開した継鉄部に仮被覆する工程と、前記巻鉄心を転倒さ
    せて接合部を有しない継鉄部を前記脚鉄部に嵌合した被
    覆カバーを引延して被覆する工程と、前記絶縁性の包被
    部材及び被覆カバーを設けた巻鉄心の脚鉄部を巻線の鉄
    心挿入孔に嵌挿する工程と、巻線に挿入した前記巻鉄心
    を垂直に起立させて拡開した継鉄部に仮被覆した包被部
    材の被覆を解いて前記拡開した継鉄部を再接合する工程
    と、更に、前記包被部材を前記再接合した継鉄部に被覆
    させる工程とを備えたことを特徴とするアモルファス鉄
    心変圧器の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045375A (ja) * 2009-09-11 2010-02-25 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd アモルファス変圧器の絶縁紙製造機
JP2012138469A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd アモルファス変圧器
JP2013243401A (ja) * 2013-08-07 2013-12-05 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd アモルファス変圧器
CN104040651A (zh) * 2012-01-18 2014-09-10 Abb技术有限公司 变换器芯

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