JP2002242318A - 軸組用緊締ナット - Google Patents
軸組用緊締ナットInfo
- Publication number
- JP2002242318A JP2002242318A JP2001043068A JP2001043068A JP2002242318A JP 2002242318 A JP2002242318 A JP 2002242318A JP 2001043068 A JP2001043068 A JP 2001043068A JP 2001043068 A JP2001043068 A JP 2001043068A JP 2002242318 A JP2002242318 A JP 2002242318A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- bolt
- screwing
- blade
- cutting blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
なく、しかも、当初の締付け状態を維持する。 【解決手段】 軸組用のボルト10に螺合する雌螺子2
を形成した筒状主体1の一側に、前記ボルト10を挿通
した軸組材11に係止する円形状の鍔片4を設ける。鍔
片4の平坦状にした裏面に、前記筒状主体1と前記ボル
ト10との螺合方向側を刃先とし、前記螺合方向と交叉
する方向に長く、少くも全体としての移動軌跡が前記裏
面とほぼ一致する複数の切削刃5を前記螺合方向に並べ
て突設する。そして、切削刃5,5間には、該切削刃5
と同等の突出量にして、しかも、前記刃先と対向する刃
先を備えた係止刃を突設する。
Description
り成る)を挿通させたアンカーボルト(基礎コンクリー
トに突設した)に螺合して前記土台を基礎コンクリート
に緊締するなどのために用いる軸組用緊締ナットに関す
るものである。
合する雌螺子を形成した筒状主体の一側に、前記ボルト
を挿通する軸組材に係止する円形状の鍔片を設け、該鍔
片の、碗形状(若くは傾斜状)にした裏面に木製の軸組
材を切削する複数の切削刃を設けた構造のものがある。
基礎コンクリートに突設したアンカーボルトを土台に形
成した貫通孔に挿通し、該アンカーボルトに筒状主体を
螺合しつつ、鍔片に設けた切削刃によって土台表面を切
削して鍔片(緊締ナット自身)を土台内に埋(没)入さ
せ、表面に無用な突出部が存在しないように土台を基礎
コンクリートに緊締するために用いるものであるが、鍔
片の裏面が碗形状(筒状主体をアンカーボルトに螺合す
る方向において、いわば先細状)であるため、工具によ
って当該ナットを回転させたとき、切削刃に該回転力が
負荷されて土台を急激に切削するため、ときとして土台
に亀裂を生じさせてその強度を弱めることがある。
して可及的に裂傷を与えることのない軸組用緊締ナット
を提供することを目的として創案したものである。
る雌螺子を形成した筒状主体の一側に、前記ボルトを挿
通した軸組材に係止する円形状の鍔片を設け、該鍔片の
平坦状にした裏面に、前記筒状主体と前記ボルトとの螺
合方向側を刃先とし、前記螺合方向と交叉する方向に長
く、少くも全体としての移動軌跡が前記裏面とほぼ一致
する複数の切削刃を前記螺合方向に並べて突設し、該切
削刃間には、該切削刃と同等の突出量にして、しかも、
前記刃先と対向する刃先を備えた係止刃を突設したこと
を基本的手段とし、鍔片の表面を凹入させて回転工具係
止用の受止溝を設け、該受止溝を構成する前記鍔片の部
分で切削刃を構成することにより、切削刃による軸組材
(木材)の切削操作を円滑に行うようにするのである。
施例を示し、図1は一部欠截正面図、図2は平面図、図
3は底面図、図4は使用状態を示す断面図である。
で、筒状主体1は内腔部にアンカーボルト10に螺合す
る雌螺子2を設けた円筒体で構成し、この筒状主体1の
一側である上端には該筒状主体1を中心とする円形状の
鍔片4を連設して緊締ナットAを構成する。
前記円形状の平板体で成り、前記裏面4´には、前記筒
状主体1のアンカーボルト10との螺合方向と交差する
方向に長く、かつ、互いに等間隔を置いて配した複数個
の切削刃5,…と、該切削刃5と同様に、前記筒状主体
1のアンカーボルト10との螺合方向と交差する方向に
長い係止刃6をそれぞれ突設してある。
側を刃先5aと成し、すなわち、鍔片5を筒状主体1が
アンカーボルト10に螺合する方向に回転させることに
より土台11表面を切削できるようにしてあり、前記係
止刃6にはこの切削刃5の刃先5aと反対方向にして構
成した刃先6aを設け、鍔片4(ナットA)が前記螺合
方向と反対方向に回転しようとしたとき、切削刃5で切
削して土台11に形成した切削面12´に係止(引っ掛
かる)するようにしてある。
で示す通り、断面三角形を成すが、図示の形状に限定す
る必要はなく、切削刃5にあっては鍔片4を前記螺合方
向に回転させたとき、土台1の表面が切削されて鍔片5
が土台11内に没入される切削穴12が形成される形状
であれば良く、また、係止刃6は、鍔片5による切削操
作(ナットAの締付け操作)後に、切削穴12の底面で
ある切削面12´に圧接して(喰い込んで)、鍔片5す
なわちナットAの前記螺合方向と反対方向の回転(わず
かな)を規制するものであれば良い。
削して形成した切削穴12は、木材に形成されることか
ら表面が粗く形成され、切削面12´の表面は凹凸状と
なり、実施例のものは斯様な木材で構成される切削面1
2´の粗さ(凹凸状)を利用して係止刃6が切削面12
´に引っ掛かり、ナットA全体の反螺合方向への回転を
防ぐもので、実施例にあっては、係止刃6は切削刃5と
高さ(肉厚)を同じにしてあるが、同じにしてあるの
は、螺合方向においては係止刃6が土台(木材)11に
引っ掛かることがなく、切削刃5による切削が円滑に行
われ、反螺合方向にあっては、切削面12´(木材)に
係止刃6が引っ掛かり易くなってナットA全体の回転を
規制し易くなるためである。
から、規制を行える関係にあれば、切削刃5との間で多
少の高低差があっても差し支えがない。請求項で係止刃
が切削刃と同等の突出量をなすとは、斯様な意味であ
る。
等間隔を存して配してあるが、これはナットA(鍔片
4)を工具(概し、電動工具)によって切削方向(前記
螺合方向)に回転させたとき、鍔片4の円周方向全体に
均一に力が負荷されて土台11(木材)の切削を円滑に
行うためで、必ずしも実施例の個数に限る必要はない
が、複数個を等間隔にして配置したほうが、一方に偏ら
ずに土台11表面を円滑に切削でき、従って、筒状主体
1のアンカーボルト10に対する螺合が円滑に行われ
る。
向に沿う移動軌跡が全体として前記裏面とほぼ一致して
いれば良い、つまり、切削刃5で形成される切削穴12
内に鍔片4が没入(嵌入)してナットAと軸組材である
土台11が同面になれば良いのである。
の接触量は少ければ少いほど良いが、実施例のように切
削刃5の刃先5aと反対方向の形状(三角形状)にして
おくと、切削面12´に引っ掛かり易くなってその機能
を合理的に果すことができる。
刃5と対応する位置にして受入溝8を設け、該受入溝8
に工具先端を係止して、工具の回転により鍔片4すなわ
ちナットAに回転力を伝達するようにしてある。
連通させて設けた中央の角孔7は、受入溝8と同時に又
は異時に工具先端を係止させるためのもので省略しても
本発明の実施には支承がない。
よって凹入して形成することができるが、この場合、鍔
片4の表面の凹入によって前記切削刃5が同時に形成さ
れるようにすると、すなわち、切削刃5を受入溝8を構
成する鍔片4部分で構成するようにすると、受入溝8に
係合する工具先端が切削刃5を、該切削刃5の回動方向
に直接押圧することになり(切削刃5がぶれることなく
土台11に確実に圧接され)、この結果、切削刃5に対
しては間接的に押圧されるより大きな押圧力が確実に負
荷され、土台11(木材)表面の切削刃5による切削を
円滑に行うことができる。
礎コンクリート13に立設して該基礎コンクリート13
上に載置した土台11に挿通したアンカーボルト10に
筒状主体1において螺合し、前記角孔7および受入溝8
に電動工具(専用の先端材)を係合してナットAを回転
させると、緊締ナットAはアンカーボルト10に沿って
降下して土台11を基礎コンクリート13に締付ける一
方、切削刃5が土台9の、前記アンカーボルト10を挿
通した貫通孔14の周辺部を切削して前記切削穴12を
形成し、形成すると同時に鍔片4は該切削穴12に、す
なわち土台11内に埋入し、土台11上に無用な突出部
が生じることなく、土台11は基礎コンクリート13に
緊締固定される。
合方向に回転しようとしても、係止刃6が切削面12´
に係止してそれを阻止し、ナットAは当初の締付け状態
を維持する。
例を示すが、例えば、柱と横架材を接合する際のボルト
体に螺合して適用しても良いことは勿論である。
鍔片が重なり合う軸組材の表面部を、前記鍔片の半径方
向に均一にして、しかも、浅く切削することができ、従
来例のように切削荷重が部分的に集中することがないか
ら木材である軸組材に生起する亀裂を未然に防ぐことが
できることは勿論、ナットが緩もうとしても、係止刃が
切削刃で形成された切削穴の切削面に係止して該緩みを
防ぎ、初期の軸組状態を可及的に保つことができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 軸組用のボルトに螺合する雌螺子を形成
した筒状主体の一側に、前記ボルトを挿通した軸組材に
係止する円形状の鍔片を設け、該鍔片の平坦状にした裏
面に、前記筒状主体と前記ボルトとの螺合方向側を刃先
とし、前記螺合方向と交叉する方向に長く、少くも全体
としての移動軌跡が前記裏面とほぼ一致する複数の切削
刃を前記螺合方向に並べて突設し、該切削刃間には、該
切削刃と同等の突出量にして、しかも、前記刃先と対向
する刃先を備えた係止刃を突設した、軸組用緊締ナッ
ト。 - 【請求項2】 鍔片の表面を凹入させて回転工具係止用
の受止溝を設け、該受止溝を構成する前記鍔片の部分で
切削刃を構成した、請求項1記載の軸組用緊締ナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001043068A JP4545964B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 軸組用緊締ナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001043068A JP4545964B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 軸組用緊締ナット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002242318A true JP2002242318A (ja) | 2002-08-28 |
JP4545964B2 JP4545964B2 (ja) | 2010-09-15 |
Family
ID=18905296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001043068A Expired - Lifetime JP4545964B2 (ja) | 2001-02-20 | 2001-02-20 | 軸組用緊締ナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4545964B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018189123A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社タナカ | 建築用金物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3474341B2 (ja) * | 1995-12-18 | 2003-12-08 | 上田 朱美 | 螺子類の緩み止め構造 |
JP3007297B2 (ja) * | 1996-04-01 | 2000-02-07 | 株式会社カネシン | 木造家屋における土台緊締用ナット |
JP3740246B2 (ja) * | 1997-04-18 | 2006-02-01 | 住友林業株式会社 | 土台固定方法及び土台固定具 |
-
2001
- 2001-02-20 JP JP2001043068A patent/JP4545964B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018189123A (ja) * | 2017-04-28 | 2018-11-29 | 株式会社タナカ | 建築用金物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4545964B2 (ja) | 2010-09-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6102642A (en) | Screw head | |
JP2002242318A (ja) | 軸組用緊締ナット | |
JP3857496B2 (ja) | 座金付きナット、座金付きボルト及び取り付け治具 | |
JP6907017B2 (ja) | 建築用金物 | |
JP2002168222A (ja) | ナット | |
JP6334227B2 (ja) | ナット締着具及び座金付きナットの締着方法 | |
JP3548090B2 (ja) | 座金付きナット、座金付きボルト | |
JP3711395B2 (ja) | 共回り防止キャップ | |
JP2010106598A (ja) | 木質材用補強具 | |
JP2005172166A (ja) | 座金付ナット及び座金付ボルト | |
JP2002323027A (ja) | 木材用スクリューボルト及び締付け金具並びに木材用スクリューボルトを用いた固定装置 | |
JPH1144311A (ja) | 中空構造物用の取付ボルト | |
JP2001303766A (ja) | コンクリート型枠の剥離工具および剥離方法 | |
JPH09269003A (ja) | 木造家屋における土台緊締用ナット | |
JP3067638B2 (ja) | 埋込み座金一体型ナット | |
JP2003106322A (ja) | 座金付きナット・ボルトとカプラ− | |
JP2001050292A (ja) | 緩み止め機能を備えた軸固定具 | |
JP2000234611A (ja) | 木造家屋の土台緊締用ナット | |
JPH09310714A (ja) | インサート座付ナット | |
JPH08226429A (ja) | ボルト受け金具及び構造部材接合用金具 | |
JPH09291630A (ja) | 床パネルの取り付け構法 | |
JP2000055029A (ja) | 締着具 | |
JP2000087930A (ja) | アンカー | |
JP2018132130A (ja) | ナット | |
JPH1019026A (ja) | 木製ワークのねじ締結構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100513 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100608 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100701 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4545964 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |