JP2002241872A - 耐屈曲性導線及びその製造方法 - Google Patents

耐屈曲性導線及びその製造方法

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JP2002241872A JP2001033073A JP2001033073A JP2002241872A JP 2002241872 A JP2002241872 A JP 2002241872A JP 2001033073 A JP2001033073 A JP 2001033073A JP 2001033073 A JP2001033073 A JP 2001033073A JP 2002241872 A JP2002241872 A JP 2002241872A
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Takeshi Moriyasu
健 森安
Teruto Nakatsu
照人 仲津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種電子部品、例えば超小型モータ、各種超
小型インダクタンス等に用いられる廉価な耐屈曲性導線
を得る。 【解決手段】 2乃至14重量%のAgを含有し残部が
Cu及び不可避的不純物からなるCu−Ag合金を用い
て引張強度900MPa以上の領域で引張強度の増加量
に対する屈曲破断回数の増加量の比が1回/MPa以上
である耐屈曲性導線が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度かつ高導電
性の耐屈曲性導線の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボット用ケーブル、各種耐屈曲
電線・ケーブル、内視鏡用ケーブル等に用いられる耐屈
曲性導線の需要が増大している。この耐屈曲性導線に
は、高い引張強度、高い耐屈曲性、及び高い導電率等が
強く要求される。かかる要求を満足させるために通常C
u−Ag合金が用いられる。このCu−Ag合金では、
鋳造時に銅基中に銅と銀の共晶相が形成される。この共
晶相を冷間加工してフィラメント状の組織に変換し、高
い強度と高い導電率とを得る。かかる場合にAgの含有
率が24%程度の高い濃度のCu−Ag合金についての
研究が強力に進められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、以下に記すような解決すべき課題が
あった。
【0004】課題1 ロボット用ケーブル、各種耐屈曲電線・ケーブル、内視
鏡ケーブル等に用いられるためには、廉価であることが
要求される。
【0005】課題2 上記用途には、極細線が用いられる場合が多い。極細線
を得るためには、加工性が良く、且つ強度の高い銅合金
が要求される。鋳造上がりの銅合金のロッドから長尺の
極細線を得るためには、高い減面率で冷間伸線加工する
必要があり、且つ冷間伸線加工中の断線を避けなければ
ならないからである。更に、上記用途では製品製造工程
中で極細線に多数回の屈曲歪みが印加される場合が多
く、かかる工程での断線をも避けなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉2乃至16重量%のAgを含有し残部がCu
及び不可避的不純物からなる耐屈曲性導線であって、引
張強度900Pa以上であることを特徴とする耐屈曲性
導線。
【0007】本構成において、Agの含有率を2%以上
としたのは、2%以下のAgの含有率では熱処理を施し
ても充分なCuとAgの共晶相が得られず、高い加工度
で冷間加工を行っても充分な強度が得られないためであ
る。又、Agの含有率を16%以下としたのは、それ以
上のAgを含有した場合には加工性が低下し、高い加工
度で冷間加工を行い極細線にまで伸線加工を行う際に何
回もの焼鈍処理を必要とするからである。更に高価なA
gの含有量を減らしてコストダウンを図るためである。
【0008】〈構成2〉 2乃至16重量%のAgを含
有し残部がCu及び不可避的不純物からなる耐屈曲性導
線であって、引張強度900Pa以上の領域で引張強度
の増加量に対する屈曲破断回数の増加量の比が1回/M
Pa以上であることを特徴とする耐屈曲性導線。
【0009】〈構成3〉2乃至16重量%のAgを含有
し残部がCu及び不可避的不純物からなるCu基合金の
鋳造ロッドに縮径のための冷間加工を行い、該冷間加工
の途中で1回以上の熱処理を施し、前記冷間加工後に、
線材の焼鈍効果を維持する有効焼鈍限界量以下の熱処理
を施すことを特徴とする耐屈曲性導線の製造方法。
【00010】上記Cu−Ag合金の鋳造ロッドに縮径
のための冷間加工と上記Agを析出させるための熱処理
を施す。更に、縮径のための冷間加工を施した後、途中
工程で発生した加工歪みを除去し、且つ導電率を向上さ
せるため、最低限度の熱処理量(温度×時間)、即ち有
効焼鈍限界量以下の熱処理を施す。しかる後減面率90
%以上の高い加工度で冷間加工を施こす。かかる工程を
経ることによってCuとAgとの共晶相、及び上記Ag
の析出相とが微細な繊維状態組織をなし、この繊維状態
組織が高い加工度によって所定の方向に配列され高い強
度と、高い耐屈曲性を持つCu−Ag合金を得ることが
出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。上記課題1を解決するために、本発明では
Cu−Ag合金中のAg含有率を低下させる。周知のよ
うにAgは、非常に高価な金属であるためAg含有率の
大きいCu−Ag合金線材も他の銅合金と比較して高価
なものになる。従って、Ag含有率を小さくすること
は、線材のローコスト化につながる。上記課題2を解決
するために、本発明では、線材の引張強度と耐屈曲性と
のバランスをとることで対処する。以下に実施例の詳細
について説明する。
【0012】
【実施例】図1はAg含有率と引張強度の関係を示す図
である。この図は、Ag含有率と冷間加工の加工度を最
大に上げた場合の最大引張強度との関係を示す図であ
る。縦軸に加工限界での最大引張強度(MPa)、横軸
にAg含有率(重量)を示している。
【0013】以下に、その内容について詳細に説明す
る。2%(重量)から24%(重量)の範囲で種々のA
g含有率(重量)を有するCu−Ag合金の鋳造ロッド
を作製する。このロッドに450℃で10時間析出熱処
理を施した後に、加工硬化による破断が生ずる加工限界
まで冷間加工を施してAg含有率(重量)ごとに線材サ
ンプルを作製する。かかる工程を経て得られたサンプル
を引っ張り試験する。
【0014】図1に示すようにAg含有率2%(重量)
から14%(重量)程度まではAg含有率が増すに従っ
て加工限界での最大引張強度が増加している。しかし1
4%(重量)を超えると、逆に加工限界での最大引張強
度が減少している。即ち、Ag含有率14%(重量)程
度で、加工限界での最大引張強度は最大値を示すことが
分かる。
【0015】又、ここで2%以下のAgの含有率につい
ては除外しているのは、2%以下のAgの含有率では熱
処理を施しても充分なCuとAgの共晶相が得られず、
高い加工度で冷間加工を行っても充分な強度が得られな
いためである。
【0016】以上の結果から、Ag含有率が小さい範囲
では、加工度が一定であればAg含有率が大きい程最大
引張強度は大きくなる。しかし、Ag含有率がある程度
大きくなりすぎると(Ag含有率14%(重量)を超え
ると)冷間加工しにくくなるため、加工硬化による強度
上昇の効果がえられにくくなるものと考えられる。
【0017】尚、Ag含有率14%(重量)程度のCu
−Ag合金が、加工限界での最大引張強度を示ことは、
本願の発明者等が種々の予測と実験を繰り返して初めて
到達した結果である。以下に説明する実施例は、かかる
結果に基づいてAg含有率14%(重量)以下のCu−
Ag合金に限定して説明する。
【0018】次にAg含有率14%(重量)以下のCu
−Ag合金を用いて試作された線径0.1mmの耐屈曲性
導線の試験結果について詳細に説明する。試験サンプル
は、Ag含有率3%(重量)から14%(重量)のCu
−Ag合金を用いて以下の工程を経て作製された。
【0019】工程1 3%(重量)、10%(重量)、14%(重量)のAu
を含有し残部がCu(不可避的不純物を含有する)から
なるロッドを作製する。 工程2 上記ロッドから冷間加工と熱処理を繰り返してCu−A
g合金の荒引き線を得る。
【0020】工程3 Cu−Ag合金の荒引き線に400℃から600℃の温
度で1〜100時間の熱処理を施し、冷間加工度が90
〜99%の伸線に加工する。 工程4 上記伸線を200℃から450℃の温度で1時間焼鈍し
た後、冷間加工度が95〜99.9%の伸線に加工す
る。
【0021】以上の工程を経て作製された試験サンプル
を通常の引っ張り試験機を用いて引っ張り強さ(MP
a)を測定し、首振り繰り返し屈曲試験機を用いて屈曲
破断回数を測定する。 ここで、首振り繰り返し屈曲試
験機の原理について図を用いて説明する。図2は、首振
り繰り返し屈曲試験機の原理説明図である。(a)は、
試験開始寸前の状態を示す。(b)は、屈曲試験中の状
態を示す。
【0022】(a)より、ダイス1を通した試験サンプ
ル2の先端に重り3が負荷されている。ここで、試験サ
ンプル2は線径φ=0.1mm、ダイス1の曲率R=0.
5mm、重り3の荷重は35gである。(b)より、繰り
返し試験はダイス1を図上の左右に90度傾けることに
よって行われる。
【0023】尚、引っ張り試験機については、通常の線
材引っ張り試験機なので説明を割愛する。上記工程を経
て作製された試験サンプルを上記、引っ張り試験機、及
び首振り繰り返し屈曲試験機を用いて試験した結果を以
下の数表に示す。
【0024】 表1 (1)試験サンプル、Ag含有量3%(重量) 焼鈍条件 引っ張り強さ(MPa) 屈曲回数(回) なし 1050 270 270℃×1h 930 110 290℃×1h 900 57 300℃×1h 780 27 310℃×1h 700 13 360℃×1h 430 15 430℃×1h 330 18 (2)試験サンプル、Ag含有量10%(重量) 焼鈍条件 引っ張り強さ(MPa) 屈曲回数(回) なし 1100 380 280℃×1h 1000 230 310℃×1h 900 63 360℃×1h 700 13 430℃×1h 470 15 (3)試験サンプル、Ag含有量14%(重量) 焼鈍条件 引っ張り強さ(MPa) 屈曲回数(回) なし 1130 430 280℃×1h 1050 320 310℃×1h 970 200 360℃×1h 850 40 430℃×1h 700 13
【0025】 上記試験結果を要求特性の観点からグラ
フで表すと以下のようになる図3は、試験結果説明図
(その1)である。図3では、横軸に引っ張り強さ(M
Pa)と、縦軸に屈曲破断回数とを表している。 上記
表1の(1)試験サンプルAg含有量3%(重量)のデ
ータを曲線C3(・)で表している。上記表1の(2)
試験サンプルAg含有量10%(重量)のデータを曲線
C10(○)で表している。上記表1の(3)試験サン
プルAg含有量14%(重量)のデータを曲線C14
(×)で表している。
【0026】図3より明らかなように、曲線C3
(・)、曲線C10(○)、曲線C14(×)とも引っ
張り強さ800MPa以下では、屈曲破断回数50回以
下で低迷している。ところが引っ張り強さ900MPa
を過ぎると急激に立ち上がり、ほぼ直線的に増加してい
る。さらに曲線C3(・)、曲線C10(○)、曲線C
14(×)とも、ほぼ同一の値を示している。
【0027】発明者等は、この実験結果が再現性あるデ
ータであることを確認している。又、かかる特性を認識
して開示するのは本願が最初である。尚、発明者らは、
かかる図3の耐屈曲性導線で引張強度900MPa以上
の領域で引張強度の増加量に対する屈曲破断回数の増加
量の比が1回/MPa以上のものが上記、ロボット用ケ
ーブル、各種耐屈曲電線・ケーブル、内視鏡ケーブル等
に好適であることを確認している。
【0028】次に上記試験結果(表1)を製造条件の観
点からグラフで表すと以下のようになる。図4は、試験
結果の説明図(その2)である。縦軸に引張強度(MP
a)を表し、横軸に焼鈍温度(℃)及び屈曲回数(回)
を表している。図上には、曲線A3、曲線A10、曲線
A14、曲線B3、曲線B10、及び曲線B14が描か
れている。
【0029】上記表1の(1)試験サンプルAg含有量
3%(重量)の引っ張り強さ(MPa)と、屈曲破断回
数との関係を曲線A3(・)で表している。上記表1の
(2)試験サンプルAg含有量10%(重量)の引っ張
り強さ(MPa)と、屈曲破断回数との関係を曲線A1
0(○)で表している。上記表1の(3)試験サンプル
Ag含有量14%(重量)の引っ張り強さ(MPa)
と、屈曲破断回数との関係を曲線A14(×)で表して
いる。
【0030】上記表1の(1)試験サンプルAg含有量
3%(重量)の引っ張り強さ(MPa)と、焼鈍温度と
の関係を曲線B3(・)で表している。 上記表1の
(2)試験サンプルAg含有量10%(重量)の引っ張
り強さ(MPa)と、焼鈍温度との関係を曲線B10
(○)で表している。上記表1の(3)試験サンプルA
g含有量14%(重量)の引っ張り強さ(MPa)と、
焼鈍温度との関係を曲線B14(×)で表している。
【0031】図4上の、曲線B3、曲線B10、及び曲
線B14を観察すると、曲線B3では焼鈍温度0℃(焼
鈍無しの状態)から□点T3まで、曲線B10では焼鈍
温度0℃から□点T10で、曲線B14では焼鈍温度0
℃からは□点T14まで、それぞれなだらかに下降して
いる。 しかし、□点T3、□点T10、□点T14を
過ぎると急激に下降を開始する。□点T3、□点T1
0、□点T14の温度で所定の時間(ここでは上記の通
り1時間)施された焼鈍効果が鮮明に現れてくる結果で
あると考えられる。この□点T3、□点T10、□点T
14での焼鈍量を有効焼鈍限界量と定義する。
【0032】図4より曲線B3、曲線B10、曲線B1
4とも焼鈍温度0(焼鈍無しの状態)から、それぞれの
有効焼鈍限界量T3、有効焼鈍限界量T10、有効焼鈍
限界量T14までの間は、引張強度(MPa)の変化は
少なく、かつ大きい状態を維持していることが分かる。
一方有効焼鈍限界量T3、有効焼鈍限界量T10、有効
焼鈍限界量T14より高い温度(ここでは時間を1時間
に固定している)で焼鈍した場合には、焼鈍温度に逆比
例して引張強度(MPa)が低くなっている。
【0033】又、引張強度(MPa)が低くなる度合い
は、Ag含有量が小さくなる程大きい。しかし、それぞ
れの有効焼鈍限界量T3、有効焼鈍限界量T10、有効
焼鈍下界量T14の差異は小さい。更に、焼鈍温度での
引張強度(MPa)にはAg含有量の大きさによる差異
はあるが、有効焼鈍限界量T3、有効焼鈍限界量T1
0、有効焼鈍限界量T14は、あまり差異が認められな
い。
【0034】 同様に図4の曲線A3、曲線A10、
曲線A14とも引張強度900MPa以上では、Ag含
有量に関係なくほぼ直線的に屈曲回数が増加している。
一方引張強度900MPa以下になると極端に屈曲回数
が減少していることが分かる。
【0035】再度、有効焼鈍限界量T3、有効焼鈍限界
量T10、有効焼鈍限界量T14に視点を転ずると、こ
れらの点での引っ張り強さ(MPa)は、上記曲線A
3、曲線A10、曲線A14の直線部分に該当する。即
ち、有効焼鈍限界量T3、有効焼鈍限界量T10、有効
焼鈍限界量T14は、それぞれ曲線A3、曲線A10、
曲線A14上の引張強度900MPa以上の範囲に位置
している。
【0036】以上の結果から、2乃至16重量%のAg
を含有し残部がCu及び不可避的不純物からなるCu基
合金の鋳造ロッドに縮径のための冷間加工を行い、該冷
間加工の途中で1回以上の熱処理を施し、前記冷間加工
後に、線材の焼鈍効果を維持する有効焼鈍限界量の熱処
理を施し、しかる後90%以上の減面率で最終線径にま
で冷間加工を行う製造方法によって構成1に記載した耐
屈曲性導線を製造することが可能になる。
【0037】 発明者らは、実験によって、上記工程
3までにおける諸条件の差異によって最終製品の加工限
界での最大引張強度の値などにある程度の偏差が発生す
ることが確認されている。しかし工程4では、ほとんど
偏差が発生しないことも確認している。従って、仕様の
厳しい線材の製造にあたっては、上記工程3まで進んで
きた大ロッドから先行サンプルを一部抽出して第4工程
を施して適切な焼鈍温度を確認の上大ロッドを流す等の
処置を施すことも可能である。
【0038】又、先行サンプルを一部抽出して第4工程
を施して適切な焼鈍温度を確認の上大ロッドを流す等の
処置を施す場合には、焼鈍温度を上記有効焼鈍限界量か
ら算出しないで曲線B3と曲線A3との交点、曲線B1
0と曲線A10との交点、曲線B14と曲線A14との
交点から算出することも可能である。この場合には、引
張強度(MPa)と屈曲破断回数との関係をより一層好
適に設定することが可能になる。
【0039】尚、Cu−Ag合金を用いた線材の引張強
度と、屈曲回数、及び焼鈍との関係について詳細に開示
するのは本願が初めてである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、14重量%以下の
Agを含有するCu基合金の鋳造ロッドに縮径のための
冷間加工を行い、この冷間加工の途中で1回以上の熱処
理を施し、上記冷間加工後に、線材の焼鈍効果を維持す
る有効焼鈍下限量で焼鈍した後最終線径にまで冷間加工
を行うことによって以下の効果を得る。 1.この線材は耐屈曲性に優れているのでロボット用ケー
フ゛ル、内視鏡用ケーフ゛ルなどの繰り返し曲げ歪が負荷される
用途において高い耐久性が得られる。 2.かかる線材を、廉価で得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Ag含有率と引張強度の関係を示す図である。
【図2】首振り繰り返し屈曲試験機の原理説明図であ
る。
【図3】試験結果説明図(その1)である。
【図4】試験結果説明図(その2)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C22F 1/00 602 C22F 1/00 602 604 604 606 606 625 625 630 630A 630K 630G 661 661A 685 685Z 686 686A 686B 691 691B 691C 694 694A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2乃至16重量%のAgを含有し残部が
    Cu及び不可避的不純物からなる耐屈曲性導線であっ
    て、引張強度が900MPa以上であることを特徴とす
    る耐屈曲性導線。
  2. 【請求項2】 2乃至16重量%のAgを含有し残部が
    Cu及び不可避的不純物からなる耐屈曲性導線であっ
    て、 引張強度900MPa以上の領域で、引張強度の増加量
    に対する屈曲破断回数の増加量の比が1回/MPa以上
    であることを特徴とする耐屈曲性導線。
  3. 【請求項3】 2乃至16重量%のAgを含有し残部が
    Cu及び不可避的不純物からなるCu基合金の鋳造ロッ
    ドに縮径のための冷間加工を行い、該冷間加工の途中で
    1回以上の熱処理を施し、前記冷間加工後に、線材の焼
    鈍効果を維持する有効焼鈍限界量以下の熱処理を施すこ
    とを特徴とする耐屈曲性導線の製造方法。
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