JP2002237606A - 太陽電池用基板、それを用いた太陽電池及び太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池用基板、それを用いた太陽電池及び太陽電池の製造方法

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JP2002237606A
JP2002237606A JP2001368243A JP2001368243A JP2002237606A JP 2002237606 A JP2002237606 A JP 2002237606A JP 2001368243 A JP2001368243 A JP 2001368243A JP 2001368243 A JP2001368243 A JP 2001368243A JP 2002237606 A JP2002237606 A JP 2002237606A
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solar cell
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Yuichi Sonoda
雄一 園田
Yusuke Miyamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Rsが大きくなる対策、シャントの防止、効
率の向上(特にJsc)、化学的安定性の向上を図り、
総合的に見て諸特性が最適な酸化亜鉛膜を有する太陽電
池を得る。 【解決手段】 金属表面を有する基板上に、単位体積あ
たりの水分量が7.5×10-3mol/cm3以下、好
ましくは4.0×10-4mol/cm3以上である酸化
亜鉛膜が形成されている太陽電池用基板を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある一定量以下の
水分を膜中に含んだ酸化亜鉛薄膜が金属表面を有する基
板上に形成された太陽電池用基板、それを用いた太陽電
池及び太陽電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】真空プロセスによって酸化物薄膜を形成
する方法としては、蒸着法、スパッタ法、CVD法等が
良く知られている。これらの方法で酸化物薄膜を作製す
る場合には、真空炉壁に吸着している水分が薄膜中に取
り込まれる可能性はある。しかしながら、このような場
合の膜中水分量に関して記載された先行技術はない。
【0003】真空プロセス中に積極的に水分子を導入し
て酸化物を形成する方法に関しては、たとえば、特開昭
61−64874号公報で開示されている。それによる
と、「水蒸気を添加したアルゴンガスをスパッタガスと
して、酸化物の堆積を行う。」とあるが、特に、堆積後
の酸化膜中に含まれる水の量に関しての記載はない。
【0004】真空プロセスに代わり、水溶液の電気化学
的反応を利用して酸化物を堆積する方法(電析法)がい
くつか開示されている。たとえば、特開平11−302
89号公報「酸化物薄膜の製造方法」では、金属種を含
む水和物または水酸化物または含水物を基板上に堆積さ
せた後、通電パルスのデューティー比を変えることによ
り溶解を押さえながら脱水を行い目的酸化物を作製す
る。ここでは、電析法により堆積された酸化物に何等か
の形で水が存在することが従来技術として開示されてい
る。更に、その水等の存在が膜の信頼性を下げてしまう
ために脱水が必要であると記載されている。しかしなが
ら、目的酸化物中に含まれる水の量に関しての記載は一
切ない。
【0005】また、特開平10−140373号公報で
は、硝酸イオンと亜鉛イオンを含む水溶液に炭水化物を
添加した水溶液中で、電流を流すことにより基板側に酸
化亜鉛薄膜を形成する方法(電析法による)が開示され
ている。しかしながら、酸化亜鉛薄膜中に含まれる水の
量に関しての記載はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、酸化物
薄膜中に含まれる水分量によって太陽電池用基板として
の適、不適があるのではないかと考えた。そこで、太陽
電池用として最適な基板を得るために、スパッタ法によ
る酸化亜鉛膜の検討、スパッタ法による水蒸気の導入に
よる酸化亜鉛膜の検討、および電析法による水溶液中か
らの析出による酸化亜鉛膜の検討を行った。
【0007】その結果、電析法による水溶液中からの析
出によって作製した酸化亜鉛膜では、電気抵抗値が一定
しないという不都合が見出された。その理由は明らかで
はないが、2桁以上抵抗が変化をし、高抵抗になった場
合には太陽電池の初期特性を下げてしまった。
【0008】また、特に、工業的生産性を考えて大面積
化をする際には、均一性、密着性等が不十分であること
があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、総合的に見て
諸特性が最適な酸化亜鉛膜を有する太陽電池用基板及び
それを用いた太陽電池を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するため手段】即ち、本発明は、金属表面
を有する基板上に、膜中の水分量が7.5×10-3mo
l/cm3以下である酸化亜鉛膜が形成されていること
を特徴とする太陽電池用基板に関する。
【0011】上記本発明の太陽電池用基板は、更なる好
ましい特徴として、「前記酸化亜鉛膜の膜中の水分量が
4.0×10-4mol/cm3以上であること」、「前
記酸化亜鉛膜の膜中の水分量が1.0×10-3mol/
cm3以上5.0×10-3mol/cm3以下であるこ
と」、「前記酸化亜鉛膜は、水溶液からの電気化学的反
応による電析法により形成された膜であること」、「前
記酸化亜鉛膜は、水を含有する雰囲気下でスパッタリン
グ法により形成された膜であること」、「前記酸化亜鉛
膜が複数の層からなること」、「前記金属表面の金属が
銀、アルミニウム、銅、銀合金、アルミニウム合金、銅
合金のいずれかであること」、を含む。
【0012】また本発明は、上記本発明の太陽電池用基
板の上に、少なくとも半導体層を有することを特徴とす
る太陽電池に関する。
【0013】さらに本発明は、基板上に水溶液を用いて
酸化亜鉛膜を形成する工程と、該酸化亜鉛膜を第一の温
度で乾燥する工程と、該酸化亜鉛膜上に前記第一の温度
+100℃以下の第二の温度で半導体層を形成する工程
とを有することを特徴とする太陽電池の製造方法に関す
る。なお、前記半導体層の上に、さらに半導体層などの
層を形成する場合、この層(前記酸化亜鉛膜と直接、接
していない層)の形成温度は問わない。
【0014】かかる発明に至った経緯について下記に示
す。
【0015】本発明者らは、前述した酸化亜鉛膜を有す
る太陽電池用基板における問題点が、酸化亜鉛膜中に含
まれる水分量に大きく依存するのではないかと考え、以
下のような実験を行った。
【0016】(水分量の測定と抵抗値、反射率等との関
係)市販のスパッタ装置(日本真空製)にて、SUS4
30(2D表面)基板上にアルゴン雰囲気中で設定温度
200℃で、銀を800nm、続けて酸化亜鉛膜を1μ
m成膜した(サンプルA)。
【0017】次に、同様の条件で銀を成膜した後、水の
分圧を5,10,15,30%と変化させ、酸化亜鉛膜
を1μm成膜した(サンプルB〜E)。さらに、水の分
圧を0.1%に変化させて酸化亜鉛膜を1μm成膜した
サンプルも用意した(サンプルL)。
【0018】更に、上記条件で銀を成膜した基板をカソ
ードとし、亜鉛板をアノードとして硝酸亜鉛水溶液中よ
り電析法にて銀上に酸化亜鉛を1μm成膜した(サンプ
ルF)。また、このサンプルFに対して、いくつか異な
る乾燥条件のもとで乾燥させたサンプルを作製した(サ
ンプルG〜K)。
【0019】こうして各サンプルを数枚ずつ作製し、カ
ールフィッシャー水分測定器(京都電子製 MKC−5
10)にかけて水分量を測定した。
【0020】また、各サンプルの酸化亜鉛膜上に真空蒸
着機で0.25cm2のマスクを用いてCr続いてAu
の金属を蒸着し上部電極とし、SUS基板との間の電気
抵抗の値を測定した。電気抵抗の測定は、測定針を含め
た測定系自体に0.1Ωcm 2程の回路抵抗があるの
で、その程度は誤差を含むと考えられる。
【0021】さらに、各サンプルの全反射率、乱反射率
を分光計(日本分光製 V−570)にて波長400n
m〜1200nm範囲で測定した。
【0022】測定結果を表1に示す。水分量は、酸化亜
鉛膜の基板表面8cm2あたりの水分量を測定し、酸化
亜鉛膜1cm3あたりに含まれる水分量に換算したもの
をmol数で表示した。電気抵抗の値は上述した誤差を
含んだ無補正の値である。全反射率、乱反射率は、波長
800nmの値を用いたが、測定結果に振幅がある場合
には、振幅の山と谷に接する曲線をそれぞれ描き、波長
800nmでの山に接した曲線の値と谷に接した曲線の
値との平均値を用いた。
【0023】
【表1】
【0024】表1からいくつかのことが分かる。まず、
スパッタ法により作製した水なしサンプルAでは、水を
導入していないにもかかわらず、成膜後の膜に水分が含
まれていると考えられる。これは、真空炉壁に吸着して
いた水が膜中に取り込まれた分と水分量測定までの間に
大気中の水分が膜表面に吸着した分であると考えられ
る。
【0025】スパッタ中に水を加えたサンプルB〜Eで
は、ほんのわずかではあるが酸化亜鉛膜中に取り込まれ
る水分量が増えていくのが分かる。
【0026】電析法(乾燥なし)で作製したサンプルF
には、スパッタにより形成したサンプルに比べて10倍
以上の水分が含まれている。電析法で作製したサンプル
F〜Kは、乾燥温度、乾燥時間を変えることで酸化亜鉛
膜中の水分量を任意に調整することができる。ここで
は、サンプルFからサンプルJにかけて水分量を減らし
た。
【0027】各サンプルの反射率は、全反射率はほとん
ど変わらないが、乱反射率は水分量の増加と共に増え、
おおむね水分量が1×10-3mol/cm3程度で乱反
射率が77〜79%となる。この乱反射率の増加は、成
膜中に酸化亜鉛膜中に取り込まれた酸素(スパッタ法で
は水分子という形での酸素と成膜中に水が分解してでき
た酸素、電析法ではそのほとんどが水分子という形での
酸素と考えている)により酸化亜鉛膜の透明度が上がっ
たこと、および、理由は分からないが、水を含むことに
より酸化亜鉛膜の表面のモロフォロジーが凹凸の進む方
向に変化したためと考えられる。
【0028】太陽電池用基板としては乱反射率が高けれ
ば高いほど光閉じ込め効果によるJscの向上が期待で
きる。本実験のように、基板表面の金属層に銀を用いた
場合には、乱反射率が70%以上あれば光閉じ込めの効
果は十分期待できるが、水をより多く含んだサンプルで
はよりこの効果によるJscの向上が期待できる。
【0029】酸化亜鉛膜中に含まれる水分量が増えるに
伴い、おおむね電気抵抗の値も少しずつ増える。太陽電
池に用いた場合には、ある程度の電気抵抗を持っていた
方がシャントを引き起こしにくいのでむしろ少々の電気
抵抗はあった方が良い。特に、高温、高湿の環境下では
シャントしにくいという観点で著しい効果が期待でき
る。
【0030】しかしながら、サンプルF、Gでは、電気
抵抗の値が非常に高く、太陽電池用基板として使用した
場合、太陽電池のシリーズ抵抗を上げてしまい、初期の
特性を著しく低下させてしまうおそれがある。電気抵抗
の値としては、サンプルHの3.0〜3.4Ωcm2
太陽電池として用いるには、ほぼ上限である。このこと
から、酸化亜鉛膜中の水分量は0.75×10-2mol
/cm3以下であるのが好適である。
【0031】(還元雰囲気中での加熱)表1中のサンプ
ルA、サンプルD、サンプルJ、サンプルLを真空炉内
で水素雰囲気中に133Pa(1Torr)、400℃
で30分間加熱した後、取り出し、目視にて表面を観察
した。サンプルD、サンプルJでは、加熱前後での変化
は見られなかったが、サンプルAに関しては、加熱後に
酸化亜鉛膜表面が黒ずんでいた。また、サンプルLに関
しては、加熱後わずかな黒ずみが見られる場合があっ
た。これらは、太陽電池としての特性に問題はないと考
えられるが、水をより含んでいた方が、還元雰囲気中で
は、より安定であった。これは、水をある程度以上、具
体的には4.0×10-3mol/cm3以上含んだサン
プルD、サンプルJ、サンプルLの場合には、わずかな
がら亜鉛に対して酸素リッチな酸化亜鉛膜であるがため
に、この基板上に太陽電池(半導体膜)を形成する際と
同等の条件の還元雰囲気中でも化学的に安定で、光学的
特性を損なわれないためと考えられる。
【0032】(電子顕微鏡による観察)表1中のサンプ
ルA、サンプルB、サンプルD、サンプルJの酸化亜鉛
膜表面を電子顕微鏡で観察した。水の量が増えていくに
連れて、表面の凹凸が少しずつ進んでいくのがわかっ
た。特に、サンプルJでは、他のサンプルに比べ凹凸が
進んでいた。これは、ある程度以上の水を含んでいるた
め、水が存在するための粒界のようなものが通常のスパ
ッタ等の真空プロセスで作った酸化亜鉛膜より多いた
め、ごつごつと岩がころがっているような形状を形成す
ると思われる。そのため、高い乱反射率が得られ、光閉
込め効果によるJscの向上がより期待できる。
【0033】(クロスハッチ試験/碁盤目テープ法)サ
ンプルA上にサンプルJと同一処方で酸化亜鉛膜のみを
形成したものをサンプルMとし、サンプルMとサンプル
Jのクロスハッチ試験(JIS規格)を行った。試験結
果は、サンプルMで10点、サンプルJで8点だった。
【0034】以上、いくつかの実験からわかったこと
は、酸化亜鉛膜中に含まれる水分量が増えていくに伴
い、酸化亜鉛膜表面の凹凸が発達すること、乱反射率が
増加することがわかった。また、酸化亜鉛膜中に含まれ
る水分量が増えていくに伴い、電気抵抗はわずかずつ増
加し、シャントを起こしにくくする効果が期待できる。
しかしながら、膜中の水分量が多すぎる場合には電気抵
抗が不安定だったり、高抵抗となったりして太陽電池用
基板としては不適であった。
【0035】また、密着性という観点では、単層より2
層にしたほうがより優れていた。
【0036】本発明者らは、以上の実験結果に基づき、
前記目的を達成すべく鋭意検討した結果、上述の構成を
有する本発明を完成した。
【0037】以上のことから、酸化亜鉛膜中の水分量は
7.5×10-3mol/cm3以下が好ましく、4.0
×10-4mol/cm3以上がより好ましい。さらに、
低抵抗でかつ高乱反射率という観点からは、1.0×1
-3mol/cm3以上5.0×10-3mol/cm3
下が最適範囲であると言いうる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に用いられる金
属表面を有する基板、および電析法について以下に述べ
る。
【0039】(金属表面を有する基板)本発明に用いら
れる基板材料は、酸化亜鉛膜成膜面に光学的に反射率の
高い材料を有するものが適している。また、電気化学的
に酸化亜鉛膜を堆積する際には、酸化亜鉛膜成膜面に電
気的な導通がとれ、電析浴に短時間で侵されない金属表
面のものなら使用でき、SUS、Ag、Al、Cu、F
e、これらの合金などの金属が用いられる。金属コーテ
ィングを施したPETフィルムなども利用可能である。
これらの点から、太陽電池用基板として用いるには、酸
化亜鉛膜成膜面に、特に、銀、アルミニウム、銅、銀合
金、アルミニウム合金、銅合金を有するものが優れてい
る。また、大面積化を伴う工業的な生産を考えた場合、
素子化プロセス等を後工程で行うには、SUS製の長尺
基板の表面上に銀、アルミニウム、銅、銀合金、アルミ
ニウム合金、銅合金が堆積されたものが優れている。
【0040】SUSは非磁性SUS、磁性SUSいずれ
も適用できる。前者の代表はSUS304であり研磨性
に優れていて0.1s程度の鏡面とすることも可能であ
る。後者の代表はフェライト系のSUS430である。
【0041】SUSの表面は、平滑でも良いし、粗面で
もよい。SUSの圧延プロセスにおいて圧延ローラーの
種類を変えたりすることにより表面性が変わる。BAと
称するものは鏡面に近く、2Dにあっては凹凸が顕著で
ある。いずれの面においても、SEM(電子顕微鏡)下
での観察では、ミクロン単位の抉れなどが目立つことが
ある。太陽電池用基板としては、大きなうねり状の凹凸
よりも、ミクロン単位の構造の方が太陽電池の特性に
は、良い方向にも悪い方向にも大きく反映する。
【0042】銀、アルミニウム、銅、銀合金、アルミニ
ウム合金、銅合金の表面は、平滑でも良いし、粗面でも
よい。太陽電池用基板としては、適度なミクロン単位の
凹凸構造を有すると乱反射率の向上が期待できる。しか
しながら、凹凸構造がきつすぎると太陽電池のVocを
落してしまったり、シャントを誘発してしまったりする
場合もあるので、注意が必要である。また、金属表面が
平滑な場合には、酸化亜鉛膜で凹凸、形状等を変えてや
ることで、上記と同じように乱反射率の向上が期待でき
る。この際にも、凹凸構造がきつすぎると太陽電池のV
ocを落してしまったり、シャントを誘発してしまった
りする場合もあるので、注意が必要である。
【0043】(電析法)ビーカー等の耐腐食容器に、電
解析出水溶液を入れ、磁気撹拌子で撹拌しながら、金属
表面を有する基板をカソードとし、対向電極をアノード
として直流電源を接続し通電することにより、カソード
上に酸化亜鉛膜を形成する。
【0044】電解析出水溶液としては、少なくとも硝酸
イオンと亜鉛イオンを含む水溶液であり、その濃度は好
ましくは、0.002mol/l〜3.0mol/l、
さらに好ましくは0.01mol/l〜1.5mol/
l、最適には0.05mol/l〜0.7mol/lで
ある。この様にすることで、光閉じ込め効果に適したテ
クスチャー構造の酸化亜鉛膜を効率よく形成できる。
【0045】また、サッカロースまたはデキストリンを
水溶液に含有させると、これら添加剤が電解析出反応を
適正化するように働いて酸化亜鉛膜の異常成長を抑制す
る事ができ、成膜面の均一性を良好にできる。このよう
にする事で光閉じ込め効果の高い、テクスチャー構造の
酸化亜鉛膜を、歩留まりよく形成することができる。こ
のようにサッカロースまたはデキストリンを含ませる場
合には、サッカロースの濃度は好ましくは、1g/l〜
500g/l、さらに好ましくは3g/l〜100g/
lであり、デキストリン濃度は好ましくは0.01g/
l〜10g/l、さらに好ましくは0.025g/l〜
1g/lである。
【0046】基板と対向電極間に流す電流値は、好まし
くは0.1mA/cm2〜100mA/cm2、さらに好
ましくは1mA/cm2〜30mA/cm2、最適には4
mA/cm2〜20mA/cm2である。
【0047】また、浴中のpHは3以上、電気伝導度は
10mS/cm以上、溶液温度は60℃以上とすること
で、異常成長の少ない均一な酸化亜鉛膜を効率よく形成
できる。
【0048】
【実施例】(実施例1)厚さ0.15mmのSUS43
0(2D表面)板を5cm角に切り出した。この板上に
スパッタ装置(ULVAC製 SBH−2206DE)
で、アルゴン雰囲気中0.399Pa(3.0mTor
r)、350℃、0.3Aの定電流を印加し、銀を80
0nm成膜した。
【0049】次に、硝酸亜鉛0.2モルとデキストリン
0.1gを純水1リットルに溶解した水溶液をビーカー
にとり、82℃に加熱した。この水溶液中で前記スパッ
タにて作製したSUS/銀基板をカソードとし、純度4
Nの5cm角の亜鉛板をアノードとして直流電流を定電
流モードで180mA印可し、厚さ1.2μmの酸化亜
鉛膜をSUS/銀基板上に成膜した。この時のアノード
と基板の間の距離は2cmとした。また、成膜中は、磁
気撹拌子で水溶液を撹拌した。
【0050】こうして得られたサンプルをポータブル電
気炉(アサヒ理化製作所製 AFM−10)にいれ、設
定温度300℃で10秒間加熱し、取り出し、カールフ
ィッシャー水分測定器(京都電子製 MKC−510)
にかけて水分量を測定した。
【0051】また、上記酸化亜鉛膜上に真空蒸着機で
0.25cm2のマスクを用いてCr続いてAuの金属
を蒸着し上部電極とし、SUS基板との間の電気抵抗の
値を測定した。電気抵抗の測定は、測定針を含めた測定
系自体に0.1Ωcm2程の回路抵抗があるので、その
程度は誤差を含むと考えられる。
【0052】さらに、それぞれのサンプルの全反射率、
乱反射率を分光計(日本分光製 V−570)にて波長
400nm〜1200nmの範囲で測定した。
【0053】水分量は、酸化亜鉛膜の基板表面8cm2
あたりの水分量を測定し、酸化亜鉛膜1cm3あたりに
含まれる水分量に換算したものをmol数に換算した。
電気抵抗の値は上述した誤差を含んだ無補正の値であ
る。全反射率、乱反射率は、測定結果に振幅があったた
め、振幅の山と谷に接する曲線をそれぞれ描き、波長8
00nmでの山に接した曲線の値と谷に接した曲線の値
との平均値を用いた。
【0054】その結果は、水分量が5.0×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は0.50Ωcm2、全反射率は9
2%、乱反射率は79%であり、太陽電池用基板として
は十分な値を示した。
【0055】(実施例2)実施例1と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、ポータブル電気炉(アサヒ理化製作所
製 AFM−10)にいれ、設定温度400℃で5秒間
加熱し、取り出し、水分量、電気抵抗、反射率の測定を
行った。
【0056】その結果は、水分量が4.2×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は0.51Ωcm2、全反射率は9
3%、乱反射率は79%であり、太陽電池用基板として
は十分な値を示した。
【0057】(実施例3)実施例1と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、ポータブル電気炉(アサヒ理化製作所
製 AFM−10)にいれ、設定温度200℃で40秒
間加熱し、取り出し、水分量、電気抵抗、反射率の測定
を行った。
【0058】その結果は、水分量が5.5×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は3.1Ωcm2、全反射率は93
%、乱反射率は78%であった。電気抵抗の値は、実施
例1、実施例2に比べて少し高く、太陽電池用基板とし
ては上限であるが、実用上は問題のない値を示した。
【0059】(実施例4)厚さ0.15mmのSUS4
30(2D表面)板を5cm角に切り出した。この板上
にスパッタ装置(ULVAC製 SBH−2206D
E)で、アルゴン雰囲気中0.399Pa(3.0mT
orr)、350℃、0.3Aの定電流を印加し、銀を
800nm成膜した。
【0060】続けて酸素分圧が30%となるように酸素
を導入し、アルゴンと酸素の混合雰囲気中0.466P
a(3.5mTorr)、350℃、0.5Aの定電流
を印加し、酸化亜鉛膜を1.2μm成膜し、水分量、電
気抵抗、反射率の測定を行った。
【0061】その結果は、水分量が1.11×10-3
ol/cm3、電気抵抗は0.52Ωcm2、全反射率は
92%、乱反射率は74%と太陽電池用基板として十分
な値を示した。
【0062】(比較例1)実施例1と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、加熱乾燥することなく、取り出し、水
分量、電気抵抗、反射率の測定を行った。
【0063】その結果は、水分量が8.1×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は3.5〜20.3Ωcm2と高抵
抗でかつ不安定であり、太陽電池用基板としては不適当
であった。
【0064】(実施例5)実施例1〜4、比較例1で作
製した5つの基板上に半導体層、透明導電層、集電電極
層を順に堆積し、太陽電池を作製した。
【0065】ここでは半導体層としては酸化亜鉛膜側か
ら材料ガスとしてSiH4、PH3、H2を用い、電力を
投入し厚み10nmのn型a−Si層を、さらにSiH
4、GeH4、H2を用い、厚み500nmのi型a−S
iGe層を、さらにSiH4、BF3、H2を用い、厚み
10nmのp型μc−Si層を順次形成したnip半導
体層からなる光起電力素子を用いた。なお、n型a−S
i層の成膜温度は200℃とした。
【0066】透明導電層としては、ITOを蒸着法にて
形成し、集電電極層としては、Cr続いてAuの金属を
蒸着したものを用いた。この時の太陽電池特性の相対比
較を表2に示す。
【0067】
【表2】
【0068】表2から以下のことが分かる。
【0069】酸化亜鉛膜中の水分量に応じて太陽電池の
シリーズ抵抗は変化している。実施例3で1割程シリー
ズ抵抗が増えているが、変換効率はほとんど減っておら
ず問題はない。しかしながら、比較例1のように水が
8.1×l0-3mol/cm3と増えると、途端にシリ
ーズ抵抗が2倍となり著しく変換効率を下げてしまう。
【0070】実施例4のように酸化亜鉛膜中の水分量が
1.11×10-3mol/cm3と少ない場合には、わ
ずかではあるが短絡電流の減少があり、実用上問題にな
らない程度の変換効率の低下が起こっている。これは、
水分量が少ない酸化亜鉛膜は表面の凹凸が不十分で乱反
射率が、実施例1〜3に比べ低いためと考えられる。
【0071】次に、実施例5同様の条件でn型a−Si
層の成膜温度を250℃にして太陽電池を形成したとこ
ろ、実施例3の基板を用いた太陽電池は、変換効率(実
施例1の基板を用いた太陽電池(n型a−Si層の成膜
温度200℃)の値を100としたときの相対的な値。
以下、同様)が95に低下した。また、目視により、酸
化亜鉛膜が黒っぽく着色するのが観察された。これは、
酸化亜鉛膜中の結合水がn型層形成時に脱離した影響と
考えられる。
【0072】同様に、n型a−Si層の成膜温度を30
0℃、350℃、とふったところ、実施例3の基板を用
いた太陽電池の変換効率は300℃で90になり、35
0℃で80になった。また、実施例1の基板を用いた太
陽電池の変換効率は、350℃で97になった。他の場
合では変換効率に変化は見られなかった。一方、n型a
−Si層以外の半導体層の成膜温度も変化させてみた
が、変換効率に差異は見られなかった。
【0073】これらの結果から、酸化亜鉛膜に接する半
導体層の成膜温度は、酸化亜鉛膜の乾燥温度+100℃
以下とすることが好ましく、酸化亜鉛膜の乾燥温度以下
とすることがより好ましいことがわかる。
【0074】(実施例6)厚さ0.15mmのSUS4
30(2D表面)板を5cm角に切り出した。この板上
にスパッタ装置(ULVAC製 SBH−2206D
E)で、アルゴン雰囲気中0.399Pa(3.0mT
orr)、250℃、0.25Aの定電流を印加し、ア
ルミニウムを200nm、続けてアルゴン雰囲気中0.
399Pa(3.0mTorr)、250℃、0.5A
の定電流を印加し、酸化亜鉛膜を100nm成膜した。
【0075】次に、硝酸亜鉛0.2モルとデキストリン
0.1gを純水1リットルに溶解した水溶液をビーカー
にとり、82℃に加熱した。この水溶液中で前記スパッ
タにて作製したSUS/アルミニウム/酸化亜鉛からな
る基板をカソードとし、純度4Nの5cm角の亜鉛板を
アノードとして直流電流を定電流モードで180mA印
可し、厚さ2.0μmの酸化亜鉛膜をSUS/アルミニ
ウム/酸化亜鉛からなる基板上に成膜した。この時のア
ノードと基板の間の距離は2cmとした。また、成膜中
は、磁気撹拌子で水溶液を撹拌した。
【0076】こうして得られたサンプルをポータブル電
気炉(アサヒ理化製作所製 AFM−10)にいれ、設
定温度350℃で10秒間加熱し、取り出し、実施例1
同様に、水分量、電気抵抗、反射率の測定を行った。
【0077】その結果は、水分量が3.2×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は0.50Ωcm2、全反射率は6
4%、乱反射率は50%であり、太陽電池用基板として
は十分な値を示した。
【0078】(実施例7)実施例6と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、ポータブル電気炉(アサヒ理化製作所
製 AFM−l0)にいれ、設定温度300℃で20秒
間加熱し、取り出し、水分量、電気抵抗、反射率の測定
を行った。
【0079】その結果は、水分量が2.7×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は0.44Ωcm2、全反射率は6
4%、乱反射率は49%であり、太陽電池用基板として
は十分な値を示した。
【0080】(実施例8)実施例6と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、ポータブル電気炉(アサヒ理化製作所
製 AFM−10)にいれ、設定温度250℃で30秒
間加熱し、取り出し、水分量、電気抵抗、反射率の測定
を行った。
【0081】その結果は、水分量が5.5×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は3.4Ωcm2、全反射率は65
%、乱反射率は50%であった。電気抵抗の値は、実施
例1、実施例2に比べて少し高く、太陽電池用基板とし
ては上限であるが、実用上は問題のない値を示した。
【0082】(実施例9)実施例6と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、ポータブル電気炉(アサヒ理化製作所
製 AFM−10)にいれ、設定温度500℃で20秒
間加熱し、取り出し、水分量、電気抵抗、反射率の測定
を行った。
【0083】その結果は、水分量が1.02×10-3
ol/cm3、電気抵抗は0.60Ωcm2と良好であっ
たが、目視上では、酸化亜鉛膜表面がわずかに黄ばんで
いた。反射率を測ってみると波長400nm〜700n
mの比較的短波長の領域で全反射率、乱反射率とも数%
とわずかながらの低下が見られたが、太陽電池用基板と
してはぎりぎり使えるものであった。
【0084】これは、500℃の高温で20秒という比
較的長い時間基板を加熱したために、一部酸素が抜けて
黄ばんだと推定している。その他の実施例の結果も考慮
すると、乾燥温度は200℃以上400℃以下が好まし
い。
【0085】(比較例2)実施例6と同様に酸化亜鉛膜
まで堆積した後、全く乾燥せず、水分量、電気抵抗、反
射率の測定を行った。
【0086】その結果は、水分量が9.9×10-3mo
l/cm3、電気抵抗は5.3〜102Ωcm2と高抵抗
でかつ不安定であり、太陽電池用基板としては不適当で
あった。
【0087】(実施例10)実施例6〜9、比較例2で
作製した5つの基板上に半導体層、透明導電層、集電電
極層を順に堆積し、太陽電池を作製した。
【0088】ここでは半導体層としては酸化亜鉛膜側か
ら材料ガスとしてSiH4、PH3、H2を用い、電力を
投入し厚み10nmのn型a−Si層を、さらにSiH
4、GeH4、H2を用い、厚み500nmのi型a−S
iGe層を、さらにSiH4、BF3、H2を用い、厚み
10nmのp型μc−Si層を順次形成し、更に同様に
a−SiGe層を有するnip半導体層を形成し、更に
a−Si層を有するnip半導体層を形成してなるトリ
プルセル型の光起電力素子を用いた。なお、最初に形成
したn型a−Si層の形成温度は250℃とした。
【0089】透明導電層としては、ITOを蒸着法にて
形成し、集電電極層としては、Cr続いてAuの金属を
蒸着したものを用いた。この時の太陽電池特性の相対比
較を表3に示す。
【0090】
【表3】
【0091】表3から以下のことが分かる。
【0092】実施例9を除いて、水分量に応じて太陽電
池のシリーズ抵抗は変化している。これは、乾燥温度が
500℃と高かったために、アルミニウム表面が多少酸
化され、抵抗がわずかに上がったためと思われる。
【0093】実施例8で1割強程シリーズ抵抗が増えて
いるが、変換効率はほとんど減っておらず問題はない。
しかしながら、比較例2のように水が9.9×10-3
ol/cm3と増えると、途端にシリーズ抵抗が2.5
倍となり著しく変換効率を下げてしまう。
【0094】実施例9では、短絡電流の減少による変換
効率の低下がわずかに起こっている。このサンプルと実
施例5のサンプルのQ値(量子効率)を比較すると、波
長600〜700nmの範囲で、トリプルセル内のミド
ルセル(2番目のnip半導体層)のQ値がわずかに下
がっている。これは、波長400〜700nmの範囲で
の基板の反射率の低下がもたらしたものと考えられる。
【0095】次に、実施例10同様の条件で最初のn型
層形成温度を350℃にして太陽電池を形成したとこ
ろ、実施例7、8の基板を用いた太陽電池の変換効率
(実施例6の基板を用いた太陽電池(n型a−Si層の
成膜温度250℃)の値を100としたときの相対的な
値。以下、同様)はそれぞれ、98、95になった。ま
た、これらのサンプルでは、酸化亜鉛膜が黒っぽく着色
するのが観察された。これは、酸化亜鉛膜中の結合水が
n型層形成時に脱離した影響と考えられる。
【0096】同様に、n型層形成温度を400℃とした
ところ、変換効率は、実施例6の基板で99、実施例7
の基板で97、実施例8の基板で89となった。
【0097】n型層形成温度が350℃の場合と400
℃の場合とで、実施例7の基板を用いた太陽電池の変換
効率にあまり変化が見られないのは、もともと酸化亜鉛
膜中に含まれる水の絶対量が少ないことも一因であると
考えられる。
【0098】以上の結果からも、酸化亜鉛膜中に含まれ
る水分量は5.0×10-3mol/cm3以下がより好
ましいことがわかる。
【0099】(実施例11)実施例1〜4、実施例6〜
9、比較例1、2で作製した太陽電池用基板上に実施例
5と同様の半導体層を堆積し、透明導電層を形成する
際、0.25cm2のマスクを用いて基板上に20個の
太陽電池を作製しその生存率(%)を比較した結果を表
4に示す。
【0100】
【表4】
【0101】いずれの場合も、太陽電池の実用上には十
分な生存率である。しかしながら、詳細を見てみると、
水の量が1.11×10-3mol/cm3と他と比べて
少し少ない実施例4では、わずかながら生存率が低い。
それに対して、ある程度の水を含んでいるその他の例で
は、太陽電池は程よい抵抗値を持ちシャントを引き起こ
しにくくなっていると考えられる。この原因は、粒界に
沿って何らかの物質が動くために電気的な導通が起こる
と考えているが、水が粒界にあることで物質が動き難く
なり、結果、耐環境性が向上すると考えている。
【0102】ただし、水の量が更に1.02×10-3
ol/cm3と少ない実施例9の生存率が実施例4に比
べて高いのは、前述したように、基板作製時の乾燥温度
が500℃と高かったために、アルミニウム表面が多少
酸化され、抵抗がわずかに上がったため、この影響で多
少シャントしにくくなったものと思われる。
【0103】比較例1、2で生存率が高いのは、水の含
まれ過ぎによる高抵抗化が原因であると思われる。
【0104】(実施例12)厚さ0.15mmのSUS
430(2D表面)板を5cm角に切り出した。この板
上にスパッタ装置(ULVAC製 SBH−2206D
E)で、アルゴン雰囲気中0.399Pa(3.0mT
orr)、350℃、0.3Aの定電流を印加し、銀を
200nm、続けてアルゴン雰囲気中0.399Pa
(3.0mTorr)、350℃、0.5Aの定電流を
印加し、酸化亜鉛膜を100nm成膜した。
【0105】次に、硝酸亜鉛0.2モルとデキストリン
0.1gを純水1リットルに溶解した水溶液をビーカー
にとり、82℃に加熱した。この水溶液中で前記スパッ
タにて作製したSUS/銀/酸化亜鉛からなる基板をカ
ソードとし、純度4Nの5cm角の亜鉛板をアノードと
して直流電流を定電流モードで180mA印可し、厚さ
2.0μmの酸化亜鉛膜をSUS/銀/酸化亜鉛からな
る基板上に成膜した。この時のアノードと基板の間の距
離は2cmとした。また、成膜中は、磁気撹拌子で水溶
液を撹拌した。
【0106】こうして得られたサンプルをポータブル電
気炉(アサヒ理化製作所製 AFM−10)にいれ、設
定温度300℃で10秒間加熱し、水分量を測定したと
ころ4.9×10-3mol/cm3だった。このサンプ
ルと実施例1のサンプルを用いてJIS規格のクロスハ
ッチ試験(碁盤目テープ法)と表面SEM観察を行っ
た。
【0107】クロスハッチ試験の結果は実施例1では8
点、実施例12では10点であった。どちらも太陽電池
として問題はないが、あらかじめ100nmの酸化亜鉛
膜をスパッタで堆積してあった実施例12の方がより密
着性が強かった。
【0108】次に、SEM観察の結果では、銀表面に直
接成膜した実施例1では、結晶粒の成長方向が部分的に
偏っているところが見られたが、あらかじめ100nm
の酸化亜鉛膜をスパッタで堆積してあった実施例12で
は、結晶粒の成長方向がアトランダムであった。この結
果は、どちらの場合にも太陽電池用基板としては問題な
く使用できるが、特に、工業的生産を考え大面積化をし
た場合、特性の均一性という観点からは多少実施例12
の方が有利である可能性を示唆している。
【0109】上記の実施例同様、水を含有する雰囲気下
で雰囲気中の水の量を種々変えてスパッタリング法によ
り酸化亜鉛膜を形成し、太陽電池を作製したところ、膜
中水分量が4.0×10-4mol/cm3以上7.5×
10-3mol/cm3以下の範囲の酸化亜鉛膜を有する
太陽電池では良好な特性が得られた。
【0110】
【発明の効果】以上示したように、酸化亜鉛膜中に7.
5×10-3mol/cm3以下、好ましくは4.0×1
-4mol/cm3以上のある程度の水を含んだ太陽電
池用基板は、総合的に見て最適であると言える。
【0111】本発明の太陽電池用基板は、ある程度の水
を含んでいるために太陽電池には程よい抵抗値を持ちシ
ャントを引き起こしにくくすることができる。この原因
は、粒界に沿って何らかの物質が動くために電気的な導
通が起こると考えているが、水が粒界にあることで物質
が動き難くなり、結果、耐環境性が向上する。
【0112】また、ある程度水を含んでいるため、水が
存在するための粒界のようなものが通常のスパッタ等の
プロセスで作った酸化亜鉛膜より多いため、ごつごつと
岩がころがっているような形状を形成すると思われる。
そのため、高い乱反射率が得られ、結果として高いJs
cが得られる。
【0113】また、特に、水溶液からの電気化学的反応
による電析法により形成された酸化亜鉛膜では、水分中
に含まれる酸素のおかげで、スパッタ等のプロセスで作
った酸化亜鉛膜に比べて、わずかながら亜鉛に対して酸
素リッチな酸化亜鉛膜となり、全反射率がわずかに上が
り、効率が上がる。
【0114】また、上記わずかながら亜鉛に対して酸素
リッチな酸化亜鉛膜であるがために、この基板上に太陽
電池(半導体膜)を形成する際の還元雰囲気中でも化学
的に安定で、電気的特性、光学的特性を損なわれない。
【0115】また、特に、予め下引きに酸化亜鉛膜を1
層設けてやることにより、密着力のある均一な酸化亜鉛
膜が得られ、工業的にも優れた太陽電池用基板が得られ
る。
【0116】また、水溶液を用いて酸化亜鉛膜を形成し
た後に乾燥する温度を、直後に形成される半導体層の形
成温度−100℃以上、より好ましくは形成温度以上と
することで、酸化亜鉛膜中の結合水が半導体層形成工程
に悪影響を与えることを防ぐことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 祐介 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA04 AA05 CB11 CB15 CB24 DA04 FA04 FA14 GA02 GA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属表面を有する基板上に、膜中の水分
    量が7.5×10-3mol/cm3以下である酸化亜鉛
    膜が形成されていることを特徴とする太陽電池用基板。
  2. 【請求項2】 前記酸化亜鉛膜の膜中の水分量が4.0
    ×10-4mol/cm3以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の太陽電池用基板。
  3. 【請求項3】 前記酸化亜鉛膜の膜中の水分量が1.0
    ×10-3mol/cm3以上5.0×10-3mol/c
    3以下であることを特徴とする請求項2に記載の太陽
    電池用基板。
  4. 【請求項4】 前記酸化亜鉛膜は、水溶液からの電気化
    学的反応による電析法により形成された膜であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池
    用基板。
  5. 【請求項5】 前記酸化亜鉛膜は、水を含有する雰囲気
    下でスパッタリング法により形成された膜であることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池
    用基板。
  6. 【請求項6】 前記酸化亜鉛膜が複数の層からなること
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の太陽電
    池用基板。
  7. 【請求項7】 前記金属表面の金属が銀、アルミニウ
    ム、銅、銀合金、アルミニウム合金、銅合金のいずれか
    であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載の太陽電池用基板。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の太陽
    電池用基板の上に、少なくとも半導体層を有することを
    特徴とする太陽電池。
  9. 【請求項9】 基板上に水溶液を用いて酸化亜鉛膜を形
    成する工程と、該酸化亜鉛膜を第一の温度で乾燥する工
    程と、該酸化亜鉛膜上に前記第一の温度+100℃以下
    の第二の温度で半導体層を形成する工程とを有すること
    を特徴とする太陽電池の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第二の温度を前記第一の温度以下
    とすることを特徴とする請求項9に記載の太陽電池の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記第一の温度を200℃以上400
    ℃以下とすることを特徴とする請求項9または10に記
    載の太陽電池の製造方法。
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