JP2002235397A - カーテンウォール用枠材 - Google Patents
カーテンウォール用枠材Info
- Publication number
- JP2002235397A JP2002235397A JP2001031204A JP2001031204A JP2002235397A JP 2002235397 A JP2002235397 A JP 2002235397A JP 2001031204 A JP2001031204 A JP 2001031204A JP 2001031204 A JP2001031204 A JP 2001031204A JP 2002235397 A JP2002235397 A JP 2002235397A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curtain wall
- box
- shaped
- cross
- frame member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガラスの重量で変形を生じることのない十分
な剛性を有する枠材を実現する。 【解決手段】 断面形状の一部に箱型部3aを有するカー
テンウォール用枠材3において、前記箱型部3aの四隅に
嵌合溝32を設け、これに縁部を嵌合させてX字状に補強
板34を挿入する。
な剛性を有する枠材を実現する。 【解決手段】 断面形状の一部に箱型部3aを有するカー
テンウォール用枠材3において、前記箱型部3aの四隅に
嵌合溝32を設け、これに縁部を嵌合させてX字状に補強
板34を挿入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルの外壁として
使用されるカーテンウォール用の枠材に関する。
使用されるカーテンウォール用の枠材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルの外壁として一般にカーテン
ウォールが採用されている。カーテンウォールは格子状
の枠体に窓や腰パネル等を組み付けて壁状としたもの
で、これを鉄骨等の構造体に取り付ける。原則としてカ
ーテンウォール自身は構造体の重量は負担しない。よっ
て枠体を構成する枠材には軽量かつ加工が容易なアルミ
ニウムの押し出し加工材が使用されるのが普通である。
ウォールが採用されている。カーテンウォールは格子状
の枠体に窓や腰パネル等を組み付けて壁状としたもの
で、これを鉄骨等の構造体に取り付ける。原則としてカ
ーテンウォール自身は構造体の重量は負担しない。よっ
て枠体を構成する枠材には軽量かつ加工が容易なアルミ
ニウムの押し出し加工材が使用されるのが普通である。
【0003】図5は外壁としてカーテンウォールを使用
したビルの外観の一部を示す立面図で、1はガラス、2
は枠体の縦方向の枠材である方立、3は枠体の水平方向
の枠材である無目である。図6は図5のカーテンウォー
ルの一部を縦方向に切断して示す部分断面図、図7は同
じく水平方向に切断して示す部分断面図で、5は耐火ボ
ードである。いずれも向かって右が室内側で、図6中央
に見える無目3には上下にガラス1が嵌められ、ブラケ
ット4を介して方立2の一部であるマリオン21に取付ボ
ルト41により取り付けられている。
したビルの外観の一部を示す立面図で、1はガラス、2
は枠体の縦方向の枠材である方立、3は枠体の水平方向
の枠材である無目である。図6は図5のカーテンウォー
ルの一部を縦方向に切断して示す部分断面図、図7は同
じく水平方向に切断して示す部分断面図で、5は耐火ボ
ードである。いずれも向かって右が室内側で、図6中央
に見える無目3には上下にガラス1が嵌められ、ブラケ
ット4を介して方立2の一部であるマリオン21に取付ボ
ルト41により取り付けられている。
【0004】ガラス1は、無目3に上向きに開口する溝
部分にセッティングブロック11を置いてその上にセット
され、内外面にシール材13のバックアップ材12を打ち込
んで位置決めした後、シール材13を充填して硬化させる
防水構造となっている。セッティングブロック11は、図
7に示すように1スパンの方立2の中間に少なくとも2
箇所必要である。
部分にセッティングブロック11を置いてその上にセット
され、内外面にシール材13のバックアップ材12を打ち込
んで位置決めした後、シール材13を充填して硬化させる
防水構造となっている。セッティングブロック11は、図
7に示すように1スパンの方立2の中間に少なくとも2
箇所必要である。
【0005】図8は、図6における無目3を単体として
取り出して示した断面図で、破線で囲んだ箱型部3aと、
その左側の上下にガラスが取り付けられる溝を形成した
取付部3bとからなっている。およその断面寸法は幅, 高
さともに例えば100 mmである。一般にアルミニウム等
の押し出し加工材は、コンテナの内部に入れたビレット
をダイスの開口からラムで押し出して製造するから、ダ
イスの形状次第でこのようなかなり複雑な断面形状のも
のも正確に製造できる反面、軽金属であるため主要構造
材としては鋼材等と比較して強度や剛性が不足する場合
がある。
取り出して示した断面図で、破線で囲んだ箱型部3aと、
その左側の上下にガラスが取り付けられる溝を形成した
取付部3bとからなっている。およその断面寸法は幅, 高
さともに例えば100 mmである。一般にアルミニウム等
の押し出し加工材は、コンテナの内部に入れたビレット
をダイスの開口からラムで押し出して製造するから、ダ
イスの形状次第でこのようなかなり複雑な断面形状のも
のも正確に製造できる反面、軽金属であるため主要構造
材としては鋼材等と比較して強度や剛性が不足する場合
がある。
【0006】図9は、図8の無目3のうち箱型部3aを取
り出し、単純化して断面形状を箱型と考えた場合の押し
出し材30の断面図である。32はこのような部材の内部に
他の部材や部品を嵌合する場合に利用するために設けら
れた嵌合溝である。図10は、図8に示す断面形状の一部
に箱型部を有する無目3にガラスの重量がかかった場合
の変形を示す概念図で、矢印がガラスの重量の作用点、
三角印がこれに対抗する支点である。
り出し、単純化して断面形状を箱型と考えた場合の押し
出し材30の断面図である。32はこのような部材の内部に
他の部材や部品を嵌合する場合に利用するために設けら
れた嵌合溝である。図10は、図8に示す断面形状の一部
に箱型部を有する無目3にガラスの重量がかかった場合
の変形を示す概念図で、矢印がガラスの重量の作用点、
三角印がこれに対抗する支点である。
【0007】例えば高さ1200mm、幅2400mm、厚さ15
mmのガラスの重量はおよそ100 kgであり、これによ
る無目3の変形は高々1〜3mm程度であるが、このよ
うな変形が生じるとビルの外面に隙間を生じて外観が悪
くなるばかりでなく、気密性、防水性も低下するなどの
問題点がある。
mmのガラスの重量はおよそ100 kgであり、これによ
る無目3の変形は高々1〜3mm程度であるが、このよ
うな変形が生じるとビルの外面に隙間を生じて外観が悪
くなるばかりでなく、気密性、防水性も低下するなどの
問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消し、ガラスの重量程度では目に見え
る変形を生じることのない充分な剛性を有する枠材を実
現することを目的とする。
従来の問題点を解消し、ガラスの重量程度では目に見え
る変形を生じることのない充分な剛性を有する枠材を実
現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、断面形状が箱
型、あるいは断面形状の一部に箱型部を有するカーテン
ウォール用枠材において、前記箱型あるいは箱型部の内
部の四隅に嵌合溝を設け、この嵌合溝に縁部を嵌合させ
て四隅の嵌合溝に対して対角線状に、またはX字状に補
強板を挿入したことを特徴とするカーテンウォール用枠
材であって、望ましくは、カーテンウォール用枠材およ
び補強板がいずれもアルミニウム押し出し加工材である
前記のカーテンウォール用枠材である。
型、あるいは断面形状の一部に箱型部を有するカーテン
ウォール用枠材において、前記箱型あるいは箱型部の内
部の四隅に嵌合溝を設け、この嵌合溝に縁部を嵌合させ
て四隅の嵌合溝に対して対角線状に、またはX字状に補
強板を挿入したことを特徴とするカーテンウォール用枠
材であって、望ましくは、カーテンウォール用枠材およ
び補強板がいずれもアルミニウム押し出し加工材である
前記のカーテンウォール用枠材である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の無目3の断面図、
図2はこのうちの箱型部3aを取り出し、単純化た断面形
状箱型のアルミニウムの押し出し材30の断面図で、34は
箱型部3aの内部に挿入する補強板である。本発明の無目
3は、断面形状が箱型、あるいは断面形状の一部に箱型
部3aを有し、その箱型あるいは箱型部の内部の四隅に嵌
合溝を設け、この嵌合溝に対して対角線状に、またはX
字状に補強板を挿入したものである。図3は平板状の補
強板33を対角線状に挿入した場合、図4はX字状の補強
板34を挿入した場合の押し出し材30の断面図である。図
4のものにガラスの取付部3bを合体させれば図1に示す
無目3が得られる。
図2はこのうちの箱型部3aを取り出し、単純化た断面形
状箱型のアルミニウムの押し出し材30の断面図で、34は
箱型部3aの内部に挿入する補強板である。本発明の無目
3は、断面形状が箱型、あるいは断面形状の一部に箱型
部3aを有し、その箱型あるいは箱型部の内部の四隅に嵌
合溝を設け、この嵌合溝に対して対角線状に、またはX
字状に補強板を挿入したものである。図3は平板状の補
強板33を対角線状に挿入した場合、図4はX字状の補強
板34を挿入した場合の押し出し材30の断面図である。図
4のものにガラスの取付部3bを合体させれば図1に示す
無目3が得られる。
【0011】嵌合溝32は開口部よりもふところ部分の方
がやや広がっている。また補強板33、34の嵌合溝32に挿
入される縁の部分の厚みをやや大きくすることにより、
補強板33、34は圧縮, 引張いずれにも対抗できる。この
ような厚みの変化する断面は、補強板33、34を無目3と
同様にアルミニウムの押し出し材で製造することにより
容易に実現できる。
がやや広がっている。また補強板33、34の嵌合溝32に挿
入される縁の部分の厚みをやや大きくすることにより、
補強板33、34は圧縮, 引張いずれにも対抗できる。この
ような厚みの変化する断面は、補強板33、34を無目3と
同様にアルミニウムの押し出し材で製造することにより
容易に実現できる。
【0012】さきに図10で説明した変形に対しては、図
1におけるX字状の補強板34のうち右上から左下にかけ
てのものは引張部材、左上から右下にかけてのものは圧
縮部材として働いて剛性を向上させる。なお、実験によ
れば、図3のものと図4のものとはほぼ同じ補強効果を
示しているのに対し、右側を支点とした場合の図3と反
対勝手のもの、すなわち左上と右下とを結んで圧縮側の
みに補強板を入れたものはあまり効果が認められなかっ
た。したがって補強板は少なくとも引張り側に入れるこ
とが効果的である。
1におけるX字状の補強板34のうち右上から左下にかけ
てのものは引張部材、左上から右下にかけてのものは圧
縮部材として働いて剛性を向上させる。なお、実験によ
れば、図3のものと図4のものとはほぼ同じ補強効果を
示しているのに対し、右側を支点とした場合の図3と反
対勝手のもの、すなわち左上と右下とを結んで圧縮側の
みに補強板を入れたものはあまり効果が認められなかっ
た。したがって補強板は少なくとも引張り側に入れるこ
とが効果的である。
【0013】また補強板33、34は押し出し材の全長にわ
たって挿入する必要はなく、例えば図7に示したセッテ
ィングブロック11に合わせて1枚のガラスについて2箇
所程度で充分効果が認められる。
たって挿入する必要はなく、例えば図7に示したセッテ
ィングブロック11に合わせて1枚のガラスについて2箇
所程度で充分効果が認められる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、カーテンウォールの枠
材の剛性が増大して隙間を生じることがなく、ビルの外
観がよくなると同時に気密性、防水性が向上するという
優れた効果を奏する。
材の剛性が増大して隙間を生じることがなく、ビルの外
観がよくなると同時に気密性、防水性が向上するという
優れた効果を奏する。
【図1】本発明の実施例の枠材を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の無目を単純化したものの断面
図である。
図である。
【図3】本発明の実施例の枠材を示す断面図である。
【図4】同じく本発明の実施例の枠材を示す断面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係わるビルの外観の一部を示す立面図
である。
である。
【図6】図5のカーテンウォールの一部を縦方向に切断
して示す部分断面図である。
して示す部分断面図である。
【図7】図5のカーテンウォールの一部を水平方向に切
断して示す部分断面図である。
断して示す部分断面図である。
【図8】図6における無目を取り出して示す断面図であ
る。
る。
【図9】図8の無目を単純化したものの断面図である。
【図10】図8に示す無目の変形を示す概念図である。
1 ガラス 2 方立(縦方向の枠材) 3 無目(水平方向の枠材) 3a 箱型部 3b 取付部 4 ブラケット 5 耐火ボード 11 セッティングブロック 12 バックアップ材 13 シール材 21 マリオン 22 縦枠 30 押し出し材 31 補助枠 32 嵌合溝 33、34 補強板 41 取付ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 和伸 千葉県船橋市山手一丁目1番1号 日本建 鐵株式会社内 Fターム(参考) 2E002 NA01 NB02 NC04 NC07 PA01 QA05 QC01 RB03
Claims (2)
- 【請求項1】 断面形状が箱型、あるいは断面形状の一
部に箱型部(3a)を有するカーテンウォール用枠材
(3)において、前記箱型あるいは箱型部(3a)の内部
の四隅に嵌合溝(32)を設け、この嵌合溝(32)に縁部
を嵌合させて四隅の嵌合溝(32)に対して対角線状に、
またはX字状に補強板(33、34)を挿入したことを特徴
とするカーテンウォール用枠材。 - 【請求項2】 カーテンウォール用枠材(3)および補
強板(33、34)がいずれもアルミニウム押し出し加工材
である請求項1に記載のカーテンウォール用枠材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001031204A JP2002235397A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | カーテンウォール用枠材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001031204A JP2002235397A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | カーテンウォール用枠材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002235397A true JP2002235397A (ja) | 2002-08-23 |
Family
ID=18895326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001031204A Pending JP2002235397A (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | カーテンウォール用枠材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002235397A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100853014B1 (ko) | 2007-05-17 | 2008-08-19 | 이혜경 | 스틸 커튼월의 수직프레임 |
CN101338596B (zh) * | 2008-08-13 | 2010-06-16 | 中山盛兴股份有限公司 | 一种生产单元式幕墙单元板块用的操作台 |
KR101157776B1 (ko) | 2011-07-06 | 2012-06-25 | 동양산업건설(주) | 내구성이 강화된 이중 단열 커튼월의 구조 |
-
2001
- 2001-02-07 JP JP2001031204A patent/JP2002235397A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100853014B1 (ko) | 2007-05-17 | 2008-08-19 | 이혜경 | 스틸 커튼월의 수직프레임 |
CN101338596B (zh) * | 2008-08-13 | 2010-06-16 | 中山盛兴股份有限公司 | 一种生产单元式幕墙单元板块用的操作台 |
KR101157776B1 (ko) | 2011-07-06 | 2012-06-25 | 동양산업건설(주) | 내구성이 강화된 이중 단열 커튼월의 구조 |
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