JP2002234923A - ポリアセタール共重合体及び樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール共重合体及び樹脂組成物

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JP2002234923A JP2001033252A JP2001033252A JP2002234923A JP 2002234923 A JP2002234923 A JP 2002234923A JP 2001033252 A JP2001033252 A JP 2001033252A JP 2001033252 A JP2001033252 A JP 2001033252A JP 2002234923 A JP2002234923 A JP 2002234923A
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cyclic ether
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Hidetoshi Okawa
秀俊 大川
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアセタール樹脂が有する優れた外観、剛
性、熱安定性等の諸特性を維持しつつ、摺動特性が顕著
に改善されたにポリアセタール樹料を提供する。 【解決手段】 (A)トリオキサン100重量部、
(B)側鎖に環状エーテル単位を有するポリシロキサン
化合物0.01〜40重量部及ぴ(C)トリオキサンと
共重合可能な環状エーテル化合物0〜20重量部を共重
合して得られるポリアセタール共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動特性に優れた
ポリアセタール共重合体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、機械的特性、熱
的特性、電気的特性、摺動性、成形性等において、優れ
た特性を持っており、主に構造材料や機構部品等として
電気機器、自動車部品、精密機械部品等に広く使用され
ている。しかし、ポリアセタール樹脂が利用される分野
の拡大に伴い、要求特性は益々高度化、複合化、特殊化
する傾向にある。そのような要求特性として、ポリアセ
タール樹脂本来の剛性を維持しつつ摺動特性の一層の向
上が要求される場合がある。このような要求に対し、単
に摺動性の向上の目的に対してはシリコーンオイル等を
添加混練する方法が一般的であるが、ポリアセタール樹
脂は活性に乏しく、多くの配合成分との親和性が不十分
なために、剛性低下、成形不良、成形片の表面剥離等を
引き起こしたり、摺動特性の面でも、配合される成分の
特性を十分に生かした改良ができない等の問題があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き課題を解決し、ポリアセタール樹脂が有する優れ
た外観、剛性、熱安定性等の諸特性を維持しつつ摺動特
性に優れたポリアセタール樹脂材料を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するためには、ポリアセタール樹脂のポリマー骨格
自体の変性とかかるポリマーを基体とする樹脂組成物の
設計が課題解決の重要な鍵を握るものと推測し鋭意検討
した結果、ポリアセタール樹脂の製造にあたり特定のポ
リシロキサン化合物を共重合することによって得られる
ポリアセタール共重合体によって上述の課題が解決する
ことを見出し、本発明に達した。
【0005】即ち、本発明は、(A)トリオキサン10
0重量部、(B)側鎖に環状エーテル単位を有するポリ
シロキサン化合物0.01〜40重量部及ぴ(C)トリ
オキサンと共重合可能な環状エーテル化合物0〜20重
量部を共重合して得られるポリアセタール共重合体に関
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリアセタール共
重合体について詳細に説明する。
【0007】本発明のポリアセタール共重合体は、上記
のように(A)トリオキサン100重量部、(B)側鎖
に環状エーテル単位を有するポリシロキサン化合物0.
01〜40重量部及ぴ(C)トリオキサンと共重合可能
な環状エーテル化合物0〜20重量部を共重合して得ら
れるものである。
【0008】本発明において用いられるトリオキサン
(A)とは、ホルムアルデヒドの環状三量体であり、一
般的には酸性触媒の存在下でホルムアルデヒド水溶液を
反応させることによって得られ、これを蒸留等の方法で
精製して用いられる。重合に用いるトリオキサンは液状
であり、その温度は65〜135℃であることが好まし
い。
【0009】次に、本発明で使用する(B)成分は、側
鎖に環状エーテル単位を有するポリシロキサン化合物で
ある。環状エーテル単位としては、上記トリオキサン
(A)と共重合可能なものであれば特に限定されるもの
ではないが、エポキシ基、シクロヘキセンオキシド基が
好ましい。また、側鎖に環状エーテル単位を有するポリ
シロキサン化合物(B)として、側鎖にさらにポリオキ
シアルキレン鎖を有するものも好ましく用いられる。側
鎖に環状エーテル単位を有するポリシロキサン化合物
(B)の主骨格を構成するポリシロキサン構造は特に限
定されないが、最も一般的であるジメチルポリシロキサ
ン構造を主骨格として有するものが好ましい。
【0010】また、側鎖に環状エーテル単位を有するポ
リシロキサン化合物(B)として好ましい化合物を一般
式で示すと、下記一般式(I)及び(II)で示されるも
のである。
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】R1:アルキレン基、オキシアルキレン
基、フェニレン基 R2:環状エーテル含有基 R3:アルキル基、オキシアルキル基、フェニル基、ポ
リオキシアルキレン基 ここで環状エーテル含有基(R2)としては、前述の如
くエポキシ基、シクロヘキセンオキシド基を有するもの
が好ましい。また、R3としてポリオキシアルキレン基
を有するものも好ましく用いられる。ポリオキシアルキ
レン基としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の単
独重合体及びこれらの構成単位を有する共重合体が挙げ
られる。
【0014】本発明において使用する上記の如き側鎖に
環状エーテル単位を有するポリシロキサン化合物(B)
は、25℃における粘度が0.5〜5000cStの範囲
にあることが好ましく、更に好ましくは1〜3000cS
tである。ポリシロキサン化合物(B)の粘度が過大で
あると共重合時に(A)成分等と均一に混和せず、目的
の共重合体を安定して得ることができない。
【0015】本発明において、これらのポリシロキサン
化合物(B)は、単独で又は2種以上を併用して、トリ
オキサン(A)との共重合に供することができる。
【0016】本発明において、上記の如き側鎖に環状エ
ーテル単位を有するポリシロキサン化合物(B)は、ト
リオキサン(A)100重量部に対して0.01〜40
重量部の範囲となるように使用する。好ましくは0.1
〜30重量部の範囲、特に好ましくは0.5〜20重量
部の範囲で使用するのがよい。ポリシロキサン化合物
(B)が過小量の場合、十分な摺動特性を持つポリアセ
タール共重合体が得られない。逆にポリシロキサン化合
物(B)が過大量の場合、ポリアセタール共重合体の製
造を安定して行うことができず、また得られる共重合体
の流動性等が大幅に低下する。
【0017】次に、本発明に使用するトリオキサンと共
重合可能な環状エーテル化合物(C)としては、エチレ
ンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、
エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、スチレンオ
キシド、オキセタン、3,3−ビス(クロルメチル)オ
キセタン、テトラヒドロフラン、トリオキセパン、1,
3−ジオキソラン、プロピレングリコールホルマール、
ジエチレングリコールホルマール、トリエテレングリコ
ールホルマール、1,4−ブタンジオールホルマール、
1,5−ペンタンジオールホルマール、1,6−ヘキサ
ンジオールホルマール等が挙げられ、その中でもエチレ
ンオキシド、1,3−ジオキソラン、ジエチレングリコ
ールホルマール、1,4−ブタンジオールホルマールが
好ましい。これら環状エーテル化合物(C)の使用量
は、得られるポリアセタール共重合体の剛性、耐薬品性
等を考慮すると、(A)トリオキサン100重量部に対
して1種又は2種以上で合わせて0〜20重量部、好ま
しくは0.01〜15重量部、特に好ましくは0.1〜
10重量部である。
【0018】本発明のポリアセタール共重合体の製造に
おいては、上記成分の他に分子量を調整する成分を併用
し末端基量を調整する。分子量を調整する成分として
は、不安定末端を形成することのない連鎖移動剤、即
ち、メチラール、メトキシメチラール、ジメトキシメチ
ラール、トリメトキシメチラール、オキシメチレンジ−
n−ブチルエーテル等のアルコキシ基を有する化合物が
例示される。本発明においては、これら分子量調整剤の
使用量を調整することにより、生成するポリアセタール
共重合体の総末端基量を15〜200mmol/kgに調整し
たものが好ましく、特に好ましくは総末端量を20〜1
00mmol/kgに調整したものである。得られたポリアセ
タール共重合体の総末端基量が過少の場合には、流動性
が著しく劣るものとなり、射出成形等の加工が非常に困
難となる。また、総末端基量が過多の場合には、溶融粘
度が著しく低いものとなり、押出し等の製造工程におい
て、ペレット化することが不可能となる。また、得られ
た共重合体は、著しく靱性の低いものとなる。
【0019】上記の如きモノマー成分及びコモノマー成
分からなる本発明のポリアセタール共重合体を製造する
にあたり、触媒としては、一般にカチオン重合触媒が用
いられる。具体的には、四塩化鉛、四塩化スズ、四塩化
チタン、三塩化アルミニウム、塩化亜鉛、三塩化バナジ
ウム、三塩化アンチモン、五フッ化リン、五フッ化アン
チモン、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素ジエチルエー
テラート、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラート、三フ
ッ化ホウ素ジオキサネート、三フッ化ホウ素アセチック
アンハイドレート、三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯
化合物等の三フッ化ホウ素配位化合物、過塩素酸、アセ
チルパークロレート、t−ブチルパークロレート、ヒド
ロキシ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸等の無機および有機酸、トリエチル
オキソニウムテトラフロロボレート、トリフェニルメチ
ルヘキサフロロアンチモネート、アリルジアゾニウムヘ
キサフロロホスフェート、アリルジアゾニウムテトラフ
ロロボレート等の複合塩化合物、ジエチル亜鉛、トリエ
チルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド等
のアルキル金属塩、ヘテロポリ酸、イソポリ酸等の1種
又は2種以上が挙げられる。その中でも特に三フッ化ホ
ウ素、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート、三フッ化
ホウ素ジブチルエーテラート、三フッ化ホウ素ジオキサ
ネート、三フッ化ホウ素アセチックアンハイドレート、
三フッ化ホウ素トリエチルアミン錯化合物等の三フッ化
ホウ素配位化合物が好ましい。これらのカチオン重合触
媒はそのままでも、有機溶剤等で予め希釈して用いるこ
ともでき、その調製方法は特に限定されない。
【0020】本発明のポリアセタール共重合体の製造方
法は、特に限定されるものではないが、一般的には液状
化したトリオキサン(A)、側鎖に環状エーテル単位を
有するポリシロキサン化合物(B)及び環状エーテル化
合物(C)を、主としてカチオン重合触媒を用いて重合
させ、固体粉塊状のポリマーを得る塊状重合により行
う。重合装置は特に限定されるものではなく、公知の装
置が使用され、バッチ式、連続式等、いずれの方法も可
能である。また、重合温度は65〜135℃に保つこと
が好ましい。
【0021】重合後の触媒の失活は、重合反応後、重合
機より排出される生成反応物、あるいは、重合機中の反
応生成物に塩基性化合物或いはその水溶液等を加えて行
う。重合触媒を中和し失活するための塩基性化合物とし
ては、アンモニア、或いはトリエチルアミン、トリブチ
ルアミン、トリエタノールアミン、トリブタノールアミ
ン等のアミン類、或いはアルカリ金属、アルカリ土類金
属の水酸化物塩類、その他公知の触媒失活剤が用いられ
る。また、重合反応後、生成物にこれらの水溶液を速や
かに加え、失活させることが好ましい。かかる重合方法
および失活方法の後、必要に応じて更に、洗浄、未反応
モノマーの分離回収、乾燥等を従来公知の方法にて行
う。更に、不安定末端部の分解除去または安定物質によ
る不安定末端の封止等、必要に応じて公知の方法にて安
定化処理を行い、必要な各種安定剤を配合する。ここで
用いられる安定剤としては、ヒンダードフェノール系化
合物、窒素含有化合物、アルカリ或いはアルカリ土類金
属の水酸化物、無機塩、カルボン酸塩等のいずれか1種
又は2種以上を挙げることができる。
【0022】上記のようにして得られるポリアセタール
共重合体の末端基については、1H−NMRにより検出
されるヘミホルマール量が0〜4mmol/kgであることが
好ましく、特に好ましくは0〜2mmol/kgである、4mm
ol/kgを越える場合には、成形時にポリマー分解に伴う
発泡等の問題が生じてしまう。ヘミホルマール末端基量
を上記範囲に制御するためには、重合に供するモノマ
ー、コモノマー総量中の不純物、特に水分を20ppm以
下にするのが好ましく、特に好ましくは10ppm以下で
ある。
【0023】更に、本発明のポリアセタール共重合体に
は、必要に応じて、熱可塑性樹脂に対する一般的な添加
剤、例えば染料、顔料等の着色剤、滑剤、核剤、離型
剤、帯電防止剤、界面活性剤、或いは、有機高分子材
料、無機または有機の繊維状、粉体状、板状の充填剤等
を1種または2種以上添加することができる。
【0024】中でも、摺動特性のさらなる改善のために
シリコーンオイルを添加することが効果的である。この
場合、添加量はポリアセタール共重合体100重量部に
対しシリコーンオイル0.01〜10重量部、好ましく
は0.5〜5重量部である。本発明のポリアセタール共
重合体を用い、これにシリコーンオイルを配合すること
により、摺動特性のみならず、これまでの課題であった
成形性(成形不良、成形片の表面剥離)等の問題も改善
される。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。尚、実施例における評価は次の方法で行った。
【0026】[メルトインデックス(MI)]失活処理
後の重合体(粉粒状)について、190℃で測定したメ
ルトインデックス(g/10min)を示す。これは分子
量に対する特定値として評価した。即ちMIが低いほど
分子量が高い。但し、測定時の分解を防ぐため、一定の
安定剤(チバガイギー社、イルガノックス1010
(0.5重量%)及びメラミン(0.1重量%))を添
加し、よく混合して測定した。
【0027】[引張強度]射出成形機を用いてダンベル
型試験片を成形し、ISO法に準じて測定を行った。
【0028】[曲げ弾性率]射出成形機を用いて試験片
を成形し、ISO法に準じて測定を行った。
【0029】[末端基分析]物性評価に用いたポリマー
をヘキサフルオロイソプロパノールd2に溶解し、 1
−NMR測定を行った。各末端に対応するピーク面積よ
り定量した。
【0030】[剥離試験]50mm×50mm×1mm平板ピ
ンゲート金型を用い、射出速度2m/secで射出成形し
た成形片について表面状態を目視観察した。
【0031】[摺動性評価]射出成形により円筒状の鈴
木式試験片(外径25.6mm、内径20mm)を成形し、
鈴木式摩擦摩耗試験機(オリエンテック(株)製、EF
M−III−EN)を用い、固定側に設置し金属又は樹脂
材料を相手材として摺動試験を行い24時間後の動摩擦
係数、比摩耗量を測定した。
【0032】対樹脂摺動条件;荷重:0.06MPa、線
速度:15cm/sec 対金属摺動;荷重:0.98MPa、線速度:30cm/sec 実施例1〜8及び10 外側に熱(冷〉媒を通すジャケットが付き、断面が2つ
の円が一部重なる形状を有するバレルと、パドル付き回
転軸で構成される連続式混合反応機を用い、パドルを付
した2本の回転軸をそれぞれ150rpmで回転させなが
ら、(A)トリオキサン、(B)化合物、(C)トリオ
キサンと共重合可能な環状エーテル化合物を表1に示す
割合で加え、更に分子量調節剤としてメチラール、同時
に触媒の三フッ化ホウ素0.005重量部を重合機に連
続的に供給しながら塊状重合を行った。重合機から排出
された反応生成物は速やかに破砕機に通しながら、トリ
エチルアミンを0.05重量%含有する60℃の水溶液
に加え触媒を失活した。さらに、分離、洗浄、乾燥後、
粗ポリアセタール共重合体を得た。次いで、この粗ポリ
アセタール共重合体100重量部に対して、トリエチル
アミン5重量%水溶液を4重量部、ペンタエリスリチル
−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.3重量部
添加し、2軸押出機にて210Cで溶融混練し不安定部
分を除去した。得られたポリアセタール共重合体は、ヘ
キサフルオロイソプロパノールd2を溶媒とする1H−
NMR測定により、その構造を共重合組成を確認した。
【0033】上記の方法で得たポリアセタール共重合体
100重量部に、安定剤としてペンタエリスリチル−テ
トラキス[3−(3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]を0.03重量部、およびメ
ラミン0.15重量部を添加し、2軸押出機にて210
℃で溶融混練し、ペレット状のポリアセタール共重合体
を得た。前述の方法で評価した評価結果を表1に示す。
【0034】実施例9 実施例1で得た共重合体に、2軸押出機による溶融混練
時に更にシリコーンオイル(東レダウコーニングシリコ
ーンSH200(粘度5000cSt))を添加してペレ
ット状のポリアセタール共重合体を得た。前述の方法で
評価した評価結果を表1に示す。
【0035】比較例1〜4 側鎖に環状エーテル単位を有する化合物(B〉を使用せ
ずに調製したポリアセタール共重合体及びこれにシリコ
ーンオイル(東レダウコーニングシリコーンSH200
(粘度5000cSt又は60000cSt))を添加した組
成物について実施例と同様に評価を行った。
【0036】
【化5】
【0037】
【表1】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)トリオキサン100重量部、
    (B)側鎖に環状エーテル単位を有するポリシロキサン
    化合物0.01〜40重量部及ぴ(C)トリオキサンと
    共重合可能な環状エーテル化合物0〜20重量部を共重
    合して得られるポリアセタール共重合体。
  2. 【請求項2】 ポリシロキサン化合物(B)が有する環
    状エーテル単位が、エポキシ基、シクロヘキセンオキシ
    ド基から選ばれるものである請求項1記載のポリアセタ
    ール共重合体。
  3. 【請求項3】 ポリシロキサン化合物(B)が、ポリオ
    キシアルキレン鎖を側鎖に有するものである請求項1又
    は2記載のポリアセタール共重合体。
  4. 【請求項4】 ポリシロキサン化合物(B)が、下記一
    般式(I)及び(II)で示される化合物から選ばれたも
    のである請求項1記載のポリアセタール共重合体。 【化1】 【化2】 1:アルキレン基、オキシアルキレン基、フェニレン
    基 R2:環状エーテル含有基 R3:アルキル基、オキシアルキル基、フェニル基、ポ
    リオキシアルキレン基
  5. 【請求項5】 ポリシロキサン化合物(B)が、0.5
    〜5000cStの粘度を有するものである請求項1〜4
    の何れか1項記載のポリアセタール共重合体。
  6. 【請求項6】 ポリシロキサン化合物(B)が、1〜3
    000cStの粘度を有するものである請求項1〜4の何
    れか1項記載のポリアセタール共重合体。
  7. 【請求項7】 総末端基量が15〜200mmol/kgであ
    る請求項1〜6の何れか1項記載のポリアセタール共重
    合体。
  8. 【請求項8】 ヘミホルマール末端基量が4mmol/kg以
    下である請求項1〜7の何れか1項記載のポリアセター
    ル共重合体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか1項記載のポリア
    セタール共重合体100重量部に対しシリコーンオイル
    を0.01〜10重量部添加してなるポリアセタール組
    成物。
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