JP2002234525A - 流通ボックス - Google Patents

流通ボックス

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JP2002234525A
JP2002234525A JP2001029649A JP2001029649A JP2002234525A JP 2002234525 A JP2002234525 A JP 2002234525A JP 2001029649 A JP2001029649 A JP 2001029649A JP 2001029649 A JP2001029649 A JP 2001029649A JP 2002234525 A JP2002234525 A JP 2002234525A
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Masakatsu Shikura
正勝 四倉
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K FOR KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一枚の材料から作ることが可能で、底部分の
強度が得られ、組立、折り畳み動作を簡単にできる流通
ボックスを提供する。 【解決手段】 第1の方向に相対向して延在し、延在方
向における直線に沿って折り畳み可能とした第1の側壁
と、第1の方向に直交する相対向して延在する第2の側
壁と、相対向する第1の側壁の各下端付近から対向して
延在し、第1の側壁の下端を中心に回動可能に構成され
ている第1の底板と、第1の底板と別体で相対向する第
2の側壁のそれぞれの下端から延在し、第2の側壁の下
端を中心に回動可能に構成されている第2の底板と、第
1の底板の各々と2枚の第2の底板との連結手段とを具
え、第1の底板が前記直線の延長ラインに沿って分離
し、第1の底板の側辺と第2の底板の側辺とが、第1の
側壁と第2の側壁間を2分割する面にほぼ沿った位置で
互いの連結を保つようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流通ボックスに関
するものであり、特に、通い箱として何度も繰り返して
利用することができる流通ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】ダンボール材等でできた流通ボックスに
は、さまざまなものが提案されているが、近年は、環境
保護等の観点から通い箱として何度も使用することので
きる箱の需要が高まってきている。このような箱を通い
箱として用いる場合、耐荷重性を考えると特に底の部分
の強化を図る必要がある。また、使用しないときのボッ
クス自体の圧縮収納効率、あるいはボックスだけを輸送
する場合の輸送効率等にも改善が望まれている。
【0003】例えば、本願人による特願平5−1087
77号(特許第3049530号)にはこのような要求
を満たす流通ボックスが開示されている。この従来の流
通ボックスは、底板を2枚の板で構成して、第1及び第
2の側壁に対して45度をなすラインに沿って底板を折
り曲げ可能とし、更に、この2枚の底板の突き合わせ部
分を互いに噛み合わせるように構成している。この構成
によれば、2枚の底板は一方の側壁の中央線に沿ったラ
インに沿って分離可能であると共に、各底板が第1及び
第2の側壁に対して45度をなすラインに沿って折り曲
げ可能であるため、第1の側壁を前記中央線に沿って内
側に折り曲げると、2枚の底板の突き合わせ部分が分離
して、各底板が前記ラインに沿って箱の内部に折れ上が
り、底板が箱の中に収納される。
【0004】すなわち、この従来の流通ボックスは、特
願平5−108777号(特許第3049530号)の
図4、図5等に示すように、いわゆるM形に折り畳み可
能であり、未使用時のボックス自体の圧縮収納効率、あ
るいは、輸送時の効率の改善が図られている。又、組
立、折り畳みの各動作を簡単に行うことができ、使用時
の利便性が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような流通ボック
スは、量産するに際して、箱を展開した状態で材料を打
ち抜いて、打ち抜いた材料を組み立てて作るのが一般的
であり、打ち抜いた材料(ダンボール材等)を二つ折り
にして、両端部に位置している第1の側壁と、第2の側
壁を張り合わせて連結した後、その他の部材の必要箇所
を連結させて、箱を製造する。しかしながら、上述した
従来の流通ボックスでは、2枚の底板が突き合わせにな
るように構成されているため、製函工程において両端部
に位置している第1の側壁と、第2の側壁を張り合わせ
る作業に加えて、底板の側辺を、他方の側壁の下端に張
り合わせるなどの作業が必要となる。
【0006】又、箱を折り畳んで収納する場合に、上述
したM形に折り畳む用に構成されているため、折り畳ん
だ状態で嵩張り、収納場所によっては不都合が生じるこ
とがある。
【0007】更には、底板の突き合わせ部分の中央にて
底板を重ね合わせる構成であるため、箱の構成上、重ね
合わせ部分の位置、面積に自ずと制限が生じ、底部分の
強度がでないという問題もある。
【0008】本発明は、これらの問題を解決して、製函
作業が容易であると共に、M形に折り畳むことができる
のに加えて、薄板状の二つ折りにした状態にも折り畳み
可能であり、更に、これらの折り畳んだ状態から簡単な
動作で組み立てることができる流通ボックスを提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にかかる流通ボックスは、少なくとも、第1
の方向に相対向して延在し、延在方向における直線に沿
って折り畳み可能とした第1の側壁と、前記第1の方向
に直交する第2の方向に相対向して延在する第2の側壁
と、前記相対向する第1の側壁のそれぞれの下端付近か
ら対向して延在し、当該第1の側壁の下端を中心に回動
可能に構成されている第1の底板と、前記第1の底板と
別体で相対向する第2の側壁のそれぞれの下端から延在
し、当該第2の側壁の下端を中心に回動可能に構成され
ている第2の底板と、前記第1の底板の各々と前記2枚
の第2の底板とを脱着可能に連結する連結手段とを具え
る流通ボックスにおいて、前記第1の底板が前記直線の
延長ラインに沿って分離しており、組立時には、前記第
1の底板の側辺と前記第2の底板の側辺とが、第1の側
壁と第2の側壁間を2分割する面にほぼ沿った位置で互
いの連結が保たれており、この連結を保ったままの状態
で折り畳み可能であることを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、第1の底
板と第2の底板とはそれぞれ第1の側壁下端と第2の側
壁下端とから延在しており、別体であるため、製函組立
時に一方の底板の側辺を他方の側壁に張り付けるなどの
作業が不要になる。又、第1の底板と第2の底板を連結
させたままで折り畳むと、いわゆるM字形に折り畳むこ
とができる。一方、第1の底板と第2の底板が別体であ
るので、この連結をはずして折り畳むことも可能であ
り、この場合はボックスの第1の側壁と第2の側壁の連
結箇所の相対向する2カ所を折って、いわゆる薄板状の
二つ折りにした状態で折り畳むこともできる。このよう
に、二通りに折り畳むことができるので、収納スペース
等の必要に応じて、折り畳み方法を変えて効率よく収納
することができる。
【0011】より具体的には、組立時に、第1または第
2のの底板の側辺(第1の側辺)が、第1または第2の
の側壁に対してほぼ45゜の角度をなすラインに沿う
か、あるいはこのラインより外側に位置しており、第2
または第1の底板の側辺(第2の側辺)の少なくとも一
部が前記ライン(第2のライン)上に位置するようにし
て、前記第1の底板の各々と前記2枚の第2の底板とを
連結する連結手段が、組立時に、前記第1の底板の各々
と前記2枚の第2の底板とを前記のライン上のいずれか
の位置で連結しており、前記第1の底板と第2の底板と
の連結を保ったままで折り畳むと、前記第1の底板と第
2の底板とがそれぞれ第1の側壁との連結部および第2
の側壁との連結部を中心に上側に回動し、前記第1及び
第2の底板が前記第1及び第2の側壁の間に収納され
る。又、第1の底板と第2の底板とは別体であるため、
この連結を解除して折り畳むことができる。尚、ここ
で、別体とは、箱の底部分において別体であるとの意で
ある。
【0012】尚、組立時に第1の底板と第2の底板が重
なるように設計することによって、底板部分の強化を図
ると共に、及び組立時に箱の底部が外方に膨張、変形す
ることを防止することができる。
【0013】なお、前記連結手段は前記第1の底板、ま
たは第2の底板のいずれかに設けた係合片と、当該係合
片に係合する孔とで構成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1ないし図4は、本発明の
流通ボックスの一実施形態の構成を示す図であり、図1
は、本発明の流通ボックス(以下、単に箱という)を組
み立てたときの状態を上から見た図、図2は図1に示す
箱を半折り畳み状態としたときの図、図3は、図1に示
す箱を下側から見た図、図4は、第1の底板と第2の底
板の連結部分の変形例を示す図、図5は図1に示す箱の
展開図である。
【0015】図1を参照すると、長方形の箱1は、短手
方向において相対向して延在する第1の側壁10と、長
手方向において相対向して延在する第2の側壁20と、
第2の側壁20の上端からそれぞれ延在する蓋板30
と、第1の側壁10の上端からそれぞれ延在する補助板
40と、第1の側壁10の下端からそれぞれ対向して延
在する第1の底板50と、第2の側壁20の下端からそ
れぞれ対向して延在する第2の底板60とを具える。な
お、第1及び第2の側壁間、第1の側壁10と第1の底
板50間、および第2の側壁20と第2の底板60間に
は箱1を完全に折り畳んだときの各部材の厚みをカバー
して収納可能とする連結部70、72、74が設けられ
ている。
【0016】第1の側壁10および補助板40は、短手
方向における中心線Cに沿って箱1の内側に向けて折り
曲げ可能に構成されている。また、第1の底板50はこ
の中心線の延長線に沿って分離した状態で第1の側壁下
端から延在している。本実施形態では、中心線Cは第1
の側壁10のほぼ中央に位置しているが、箱の設計仕様
によっては、中央から外れる場合も考えられる。すなわ
ち、この第1の側壁10を折り曲げ可能とするラインC
は、前記第1及び第2の側壁間に設けた連結部70の幅
が、第1の側壁10の左右において異なる場合などは、
第1の側壁10の中央から若干ずれることになる。ま
た、単に設計上の問題で、第1の側壁10の中央からず
らせてラインCを設ける場合も考えられる。
【0017】本実施例では、第1の底板50は第1の側
壁10との連結部分を底辺としてほぼ台形形状を成して
いる。第1の底板50の各側辺50aは、第1の側壁1
0の下端に対して45゜を越える角度をなしており、箱
1の底の4隅から約45゜の方向に延びる線dに沿った
位置(第2の底板60の側辺に沿った位置)に長孔52
が形成されている。この長孔52は、後述の第2の底板
60に設けた舌片62と係合する。
【0018】第2の底板60は、第2の側壁20との連
結部分を底辺としてほぼ台形形状を成しており、各側辺
60aは、第2の側壁20の下端に対して約45゜の角
度をなしている。なお、第2の底板60上辺同士は、前
記折り曲げ線Cの延長ラインC‘上で突き合わせた状態
となる。各側辺には前記長孔52に対応する位置に舌辺
62が設けられており、箱1の組立時に、前記第1の底
板50に設けた長孔52にこの舌片62を係合させる。
【0019】上述したとおり、第1の底板50の側辺5
0aが第1の側壁10の下端に対する角度αが45゜以
上(本実施形態では約80゜)をなすと共に、第2の底
板60の側辺60aの第2の側壁20の下端に対する角
度βが約45゜の角度をなしているので、組立時には、
第1の底板50と第2の底板60は図1に示すように重
なり合い、第1の底板50と第2の底板60の連結部
(長孔52と舌片62)の作用と相まって、箱1の底部
分の強度を得ると共に、第1及び第2の底板50、60
が外側に回動するのを互いに阻止している。
【0020】図2は、半折り畳み状態とした箱1を示す
図である。図2に示すように、折り畳み時には、第1の
側壁が線Cを中心に内側に回動し、第1及び第2の底板
50、60は、それぞれ、第1の側壁の下端(連結部7
2)、第2の側壁の下端(連結部74)を中心に内側に
回動する。このとき、第1の底板50は線Cの延長ライ
ンC’を境にして分離してゆき、一方、第1の底板50
と第2の底板60間は箱1が完全に折り畳んだ状態にな
っても長孔52と舌片62で連結されたままである。こ
の連結は第1の側壁10と第2の側壁20間に形成され
る空間を箱の上下方向にてほぼ2分割する位置でなされ
ており、箱を折り畳むことによって第1の側壁10の位
置と第2の側壁20の位置が変わっても、すなわちこれ
らの側壁同士で形成する角度が小さくなっても(組立時
の90゜から折り畳み時のほぼ0゜へと、)図2に示す
通り、この連結位置は第1の側壁10と第2の側壁との
間をほぼ2分割する位置に常に保たれる。
【0021】なお、上述したとおり、箱1を折り畳んだ
時に各部材の厚みをカバーするために、第1の側壁10
と第2の側壁20との間、第1の側壁10と第1の底板
50との間、及び第2の側壁20と第2の底板60との
間に連結部材70、72、74が設けられている。従っ
て、箱1を組み立てた際に、必然的に箱の底の四隅に小
孔が生じるため、第1の側壁10と第2の側壁20との
間に設けた連結部70の下端にこの小孔を塞ぐ爪80が
設けられている。
【0022】このように第1の底板50と第2の底板6
0が連結部にて互いに連結していると共に、第1の底板
50と第2の底板60とが重なって互いの回動を阻止す
るようにしているため、組み立てた状態では、底板同士
が互いに支え合って、それぞれの回動を阻止し箱1の底
部を構成すると共に、折り畳み時も底板同士の連結は保
持され、組立、折り畳みの動作をワンタッチで行うこと
ができる。また、図5に展開図を示すように、すべての
構成部材はいずれかの箇所でつながっているので、一枚
の材料をカッティングして箱1を得ることができる。更
に、製函組立時には、第1の底板50と第2の底板60
は第1の側壁10と第2の側壁20とからそれぞれ別体
で延在しているので、いずれかの底板を他方の側壁に張
り付ける作業が不要である。更に、上記連結は容易に解
除することができるので、連結を解除した状態で箱を折
り畳むと、いわゆる二つ折りの状態にして折り畳むこと
も可能である。
【0023】第1の底板と第2の底板との連結部の構成
は、上述の実施形態の例に限るものではなく、第1及び
第2の底板が互いに外側に回動するのを阻止できるもの
であればその形状は問わない。図4(a)および図4
(b)は、連結部の変形例を示す図である。図4(a)
に示すように、第2の底板60の側辺60aは必ずしも
直線でなくても良い。また、図4(b)に示すように、
第1の底板50の側辺52の形状も直線に限らず、第1
及び第2の底板が互いに外側に回動するのを阻止できる
限りどのようなものであっても良い。
【0024】また、第1の底板と第2の底板との係合部
の構成は、長孔52と舌片62に限るものではなく、例
えば、箱1の折り畳み時に接触を保ったまま回動する部
分、すなわち上述の実施形態では、第2の底板の側辺に
沿った部分を、接着テープ等で連結するようにしても良
い。
【0025】図6、図7及び図8は、第1の実施形態の
箱に補強板を設けた場合を示す図であり、図6は箱を組
み立てた状態を示す図、図7は箱を半折り畳みとした状
態を示す図、図8は補強板の構成を示す図である。
【0026】図6に示すように、本例では、箱1の底部
に補強板100を設けて底の強度を上げるようにしてい
る。補強板100の長手方向に延在する辺の一方には、
当該辺を中心に回動可能に耳110が設けられており、
この耳110を一方の第2の側壁60の内壁に連結し
て、補強板本体を内側に回動可能とする。補強板100
の長手方向の辺の他方は、組立時に他方の第2の側壁の
内壁に圧接する。補強板100は、箱1の底を補強する
と同時に、箱1の第1及び第2の側壁の位置がずれて箱
の形状が斜めになるのを防ぐ役割も担っている。
【0027】なお、図8に明瞭に示すとおり、本例で
は、補強板100で箱1の底部分を少しでも多く覆うこ
とができるように、補強板100の短手方向に延在する
両辺に張り出し部120が設けられている。この張り出
し部120は、上側に折り曲げ可能であり、箱1の折り
畳み時には上側に折り曲げて箱内部に収納することがで
きる。なお、穴塞ぎ用の爪80が折れ上がるのを干渉し
ないように、耳110が設けられている側で張り出し部
120を切り欠くようにしている。なお、張り出し部1
20は必ずしも設けなくても良い。符号130は、折り
畳み時に補強板100を引き揚げるためのつまみであ
る。
【0028】図9(a)、(b)は、第1の底板50と
第2の底板60との係合部の構成をより詳しく説明する
ための図である。
【0029】上述したとおり、箱の材料には通常比較的
厚みのあるダンボール材等が用いられており、折り畳み
時に底板を収納すべく、第1の側壁10と第1の底板5
0の間、および第2の側壁20と第2の底板60の間に
連結部材72、74がそれぞれ設けられている。本発明
の箱の構造上、第1の底板と第2の底板は重なった状態
にあるので、上述の実施形態で、組立時に第1の底板5
0と第2の底板60を同一面上に揃えるためには、下側
に重なる底板とその側壁との連結部材の幅を上側に重な
る底板とその側壁との連結部材より広くする必要があ
る。図9に示す例で言えば、第2の底板60が第1の底
板50の下側に位置して重なっているため、第2の側壁
20と第2の底板60との間に設けた連結部材74の幅
を、第1の底板50の厚さ分だけ、第1の側壁10と第
1の底板50との間に設けた連結部材72の幅より広く
している。
【0030】このような構成の箱を折り畳んだ場合、第
1の底板50と第2の底板60の隣りあう面の位置、す
なわち、連結部材74と第2の底板60間の折り線a
と、連結部材72と第1の底板50間の折り線bが付き
合わさるラインは、第1の側壁10と第2の側壁20と
の間に設けた連結部材70の(連結部材74の幅 +連
結部材72の幅 = 連結部材70の幅)幅方向におけ
る中心線dからずれることになる。すなわち、連結部材
72の幅が74より薄いので、折り線aと折り線bが突
き合わさるラインは、前記中心線dから連結部材72側
にずれて位置する。したがって、折り畳み時には第2の
底板の回動部分(第1の底板と接触を保つ部分)が長孔
52に対して水平に移動してこのずれを吸収しようと働
く。
【0031】そこで、本発明では、長孔52を、第2の
底板の回動部分がずれを吸収すべく移動する方向(図9
(b)の矢印方向)にゆとり52aを設けるようにし
て、折り畳みを円滑に行い得るように構成した。なお、
箱の材料の性質、厚さ等によっては、上記のずれを各構
成部材、あるいは折り曲げ部の弾性で吸収可能な場合も
あり、このような場合は長孔52に上述のゆとりをもう
けなくとも良い。
【0032】尚、上述した第1の底板50、第2の底板
60の構成は逆にしても良いことは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】上述したとおり、本発明の流通ボックス
によれば、第1の底板と第2の底板を重ね合わせて連結
し、この連結を保ったまま折り畳むことが可能である。
また、それぞれの底板の連結部の幅が異なるような場合
でも、円滑にM形に折り畳むことができる。従って、折
り畳み、又は組立作業を簡単な動作で行ううことができ
ると共に、組立時には、第1の底板と第2の底板部分の
重ね合わせによって、底板の強度を得ることができる。
尚、この連結を解除して折り畳むことも可能であり、不
使用時の収納スペースに応じて折り畳み時の形状を変え
ることができる。更に、一枚の材料をカッティングして
側壁の端部同士を張り付けるだけで流通ボックスを製造
することができるので、製造工程、製造コスト、製造者
から使用者に向けた初期流通コストの削減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る流通ボックス
を組み立てたときの状態を上から見た図である。
【図2】図2は図1に示す箱を半折り畳み状態とした様
子を示す図である。
【図3】図3は、図1に示す箱を下側から見た図であ
る。
【図4】図4は、図1に示す箱の第1及び第2の底板の
連結部分の変形例を示す図である。
【図5】図5は、図1に示す箱1の展開図である。
【図6】図6は、補強板を設けた箱を組み立てた状態を
示す図である。
【図7】図7は、図6に示す箱を半折り畳みとした状態
を示す図である。
【図8】図8は、補強板の構成を示す図である。
【図9】図9は、第1の底板と第2の底板との連結部の
構成をより詳しく説明するための図である。
【符号の説明】
10 第1の側壁 20 第2の側壁 30 蓋板 40 補助板40 50 第1の底板 50a 第1の底板側辺 60 第2の底板 60a 第2の底板側辺 52 長孔 62 舌片 52a 長孔ゆとり部 70、72、74 連結部材 80 爪 100 補強板 110 耳 120 張り出し部 130 つまみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、第1の方向に相対向して延
    在し、この延在方向に延びる直線に沿って折り畳み可能
    とした第1の側壁と、前記第1の方向に直交する第2の
    方向に相対向して延在する第2の側壁と、前記相対向す
    る第1の側壁のそれぞれの下端付近から対向して延在
    し、当該第1の側壁の下端を中心に回動可能に構成され
    ている第1の底板と、前記第1の底板と別体で相対向す
    る第2の側壁のそれぞれの下端から延在し、当該第2の
    側壁の下端を中心に回動可能に構成されている第2の底
    板と、前記第1の底板の各々と前記2枚の第2の底板と
    を着脱可能に連結する連結手段とを具える流通ボックス
    において、 前記第1の底板が前記直線の延長ラインに沿って分離し
    ており、 組立時には、前記第1の底板の側辺と前記第2の底板の
    側辺とが、第1の側壁と第2の側壁間を2分割する面に
    ほぼ沿った位置で互いの連結が保たれており、この連結
    を保ったままの状態で折り畳み可能であることを特徴と
    する流通ボックス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の流通ボックスにおい
    て、前記連結手段が前記第1の底板、または第2の底板
    のいずれか一方に設けた係合片と、前記第1の底板、ま
    たは第2の底板のいずれか他方に設けた前記係合片に係
    合する孔とで構成されていることを特徴とする流通ボッ
    クス。
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