JP7380313B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
したがって、前記した従来の包装箱では、前部フラップの角部の挿入角度が大きくなり、前部フラップの角部が内容物に引っ掛かり易くなるため、前部フラップを側部フラップに連結し難い場合がある。
この構成では、差込片が挿入口から抜ける方向に移動したときに、差込片の他の係止部が挿入口の縁部に下方から引っ掛かることで、差込片が挿入口から抜け難くなる。
この構成では、傾斜折れ線において前部フラップを山折りにしたときに、挿入口の後縁部に沿うように前部フラップの稜線が形成される。そして、山折りにした前部フラップを平坦に伸ばしたときには、差込片は挿入口の後縁部に対して垂直に移動するため、差込片を挿入口に差し込み易い。
また、本発明の包装箱では、差込片の係止部が挿入口の縁部に引っ掛かることで、差込片が挿入口から抜け難いため、前部フラップを側部フラップに確実に連結できる。
以下の説明において、前後左右方向とは、本実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、包装箱の構成や使用状態を限定するものではない。
なお、本実施形態における包装箱の左側は、特許請求の範囲における左右の一方側であり、本実施形態における包装箱の右側は、特許請求の範囲における左右の他方側である。
ブランクシートSの折れ線は、ブランクシートSの表面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、折れ線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
前側の端壁11の左縁部には、折れ線を介して左側の側壁13が連設されている。また、左側の側壁13の後縁部には、折れ線を介して後側の端壁12が連設されている。また、後側の端壁12の右縁部には、折れ線を介して右側の側壁14が連設されている。また、前側の端壁11の右縁部には、折れ線を介して帯状の接合片15が連設されている。
蓋板60の前縁部のうち左端部以外の部位は、折れ線を介して挿入口50の前縁部51に連設されている。蓋板60の前縁部の左端部にはスリット61が形成されている。これにより、挿入口50の前縁部51の左端部P2は、蓋板60から切り離されている。
ブランクシートS(図2参照)の状態において、蓋板60の前縁部の左端部、左右の縁部および後縁部はスリットを介して挿入口50の開口縁部に連設されている。
蓋板60の下面には、スリット61の右端部から蓋板60の後縁部に亘って直線状の折れ線62が形成されている。
本体部70と折り曲げ部80との境界には傾斜折れ線L1が形成されている。つまり、本体部70と折り曲げ部80とは、前部フラップ21の左縁部21cから後縁部21bに亘って形成された傾斜折れ線L1を境界として区画されている。
なお、傾斜折れ線L1の傾斜部L12は、図3に示すように、挿入口50の後縁部52と平行して形成されている。
なお、前部フラップ21の後縁部21bにおいて、前部フラップ21の左右方向の最大幅の中央部となる位置には、半円状に窪んだ指掛け部21eが形成されている。
折り曲げ部80は、傾斜折れ線L1を介して本体部70に連設されている。折り曲げ部80は、前部フラップ21において左後の角部に形成されている。折り曲げ部80は、傾斜折れ線L1に沿って帯状に形成されている。
このようにして、差込片85を左側部フラップ23の下面に係止させて、図1に示すように、前部フラップ21によって左側部フラップ23、右側部フラップ24および後部フラップ22が押さえることで、頂部20が閉じられる。
これにより、差込片85の先端部は基端部よりも左右方向に拡幅されている。差込片85の左右方向の幅は、図3に示すように、挿入口50の左右方向の幅よりも大きく形成されている。
続いて、後部フラップ22を後側の端壁12に対して胴部10の内側に折り曲げる。これにより、左側部フラップ23の後部に後部フラップ22の左部が重ねられる。
さらに、右側部フラップ24を右側の側壁14に対して胴部10の内側に折り曲げる。これにより、後部フラップ22の右部に右側部フラップ24の後部が重ねられる。
このようにすると、折り曲げ部80は、本体部70に対して右方に入り込むように折れ曲がる。これにより、折り曲げ部80の差込片85が右方に移動し、差込片85が挿入口50の上方に移動する。
なお、前部フラップ21を山折りにするときには、前部フラップ21の後縁部21bに形成された指掛け部21eに作業者の指を掛けることで、前部フラップ21を前方に引き上げ易い。
本実施形態の包装箱1では、図1に示すように、左側部フラップ23に挿入口50が形成され、前部フラップ21の左側の部位に折り曲げ部80が形成されている。しかしながら、右側部フラップ24に挿入口50を形成し、前部フラップ21の右側の部位に折り曲げ部80を形成してもよい。さらには、左側部フラップ23および右側部フラップ24の両方に挿入口50を形成し、前部フラップ21の左右の部位にそれぞれ折り曲げ部80を形成してもよい。
10 胴部
11 前側の端壁
12 後側の端壁
13 左側の側壁
14 右側の側壁
15 接合片
20 頂部
21 前部フラップ
22 後部フラップ
23 左側部フラップ
24 右側部フラップ
30 底部
31 外フラップ
32 内フラップ
50 挿入口
60 蓋板
61 スリット
62 折れ線
70 本体部
80 折り曲げ部
85 差込片
86a 左側の係止部
86b 右側の係止部
L1 傾斜折れ線
L11 平行部
L12 傾斜部
L13 切れ込み
S ブランクシート
Claims (3)
- 前後一対の端壁および左右一対の側壁を有する筒状の胴部と、
前記胴部の上側の開口部に設けた頂部と、
前記胴部の下側の開口部を閉塞している底部と、を備え、
前記頂部は、
前記両側壁の上縁部に連設された左右一対の側部フラップと、
前側の前記端壁の上縁部に連設され、前記両側部フラップの上面に重ねられた前部フラップと、を有し、
左右の一方側の前記側部フラップには、挿入口が形成されており、
前記前部フラップは、
前記一方側の側縁部から後縁部に亘って形成された傾斜折れ線を境界として、
前側の前記端壁の上縁部に連設された本体部と、
前記一方側の部位の後部に形成された折り曲げ部と、に区画されており、
前記折り曲げ部には、後方に向けて突出した差込片が形成され、
前記差込片は、前記挿入口から前記側部フラップの下面側に差し込まれており、
前記差込片の前記一方側の側縁部には、前記一方側に突出した係止部が形成され、
前記挿入口の前縁部には、前記挿入口を塞いでいる蓋板が連設されており、
前記挿入口の前縁部の前記一方側の端部は、前記蓋板から切り離され、
前記折り曲げ部の前縁部の前記一方側の端部は、前記本体部から切り離されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記差込片の左右の他方側の側縁部には、前記他方側に突出した他の係止部が形成されていることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記傾斜折れ線と前記挿入口の後縁部とが平行して形成されていることを特徴とする包装箱。
Priority Applications (1)
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ID=77660071
Family Applications (1)
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2020
- 2020-02-25 JP JP2020029047A patent/JP7380313B2/ja active Active
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