JP7298395B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
フラップのロック構造は、フラップ同士が上下に重なる部分に設けられており、上側のフラップに形成された差込片と、下側のフラップに形成され差込穴とを備えている。この包装箱では、差込片を差込穴に差し込むことで、フラップ同士を係止できるので胴部の開口を容易に閉じることができる。
また、第一折曲げ誘導線及び第三折曲げ誘導線を介して左右一対の差込片の間に折込部を凹状に変形すると、折込部に引っ張られるようにして左右一対の差込片が第二折曲げ誘導線で山折りされ、差込片同士が内側方向に引き寄せられる。これによって、左右一対の差込片を差込穴に差し込み易い姿勢に変化させることができる。
これにより、差込片を差込穴に容易に差し込むことができ、開口部の閉作業をスムーズに行うことができる。
以下の説明において、前後左右方向は、各実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、本発明の包装箱の構成を限定するものではない。なお、各実施形態では、ロック構造を底壁に設けたものを例にして説明する。また、各実施形態において、同一の部分には同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の包装箱1は、図1に示すように、角筒状の胴部10と、胴部10の縁部となる下縁部に連設された底壁20と、胴部10の上縁部に連設された頂壁30と、を備えている。本実施形態の包装箱1は、A式の段ボール箱である。底壁20は、後記するように、内フラップ22と外フラップ21とからなり、内フラップ22に形成された差込穴24に、外フラップ21に形成された差込片23を差し込むことで、内フラップ22と外フラップ21とが係止されるように構成されている。差込片23及び差込穴24は、ロック構造を構成している。
ブランクシートSの各罫線(折線)は、ブランクシートSの表面を押し込んで形成された線状の溝(押罫)である。なお、罫線に切れ込みを形成してもよい。このようにすると、罫線においてブランクシートSを折り曲げ易くなる。
前端壁11の左縁部には、罫線を介して左側壁13が連設されている。また、前端壁11の右縁部には、罫線を介して右側壁14が連設されている。また、左側壁13の後縁部には、罫線を介して後端壁12が連設されている。また、右側壁14の後縁部には、罫線を介して帯状の接合片15が連設されている。接合片15は、後端壁12の右端部の内面にホットメルト等の接着手段によって接合されている。
第一破断誘導線242は、下面視で波状(略S字状)を呈している。第一破断誘導線242は、差込穴折曲げ誘導線241に直交する方向(図6のX1方向)に間隔を空けて差込穴折曲げ誘導線241と対向するように配置されている。第一破断誘導線242は、図6に示すように、差込穴折曲げ誘導線241に向けて凸状に湾曲する凸状部242aと、差込穴折曲げ誘導線241に向けて凹状に湾曲する凹状部242bと、を備えている。第一破断誘導線242の一端部245は、図5に示すように、下側内フラップ22,22同士の突合せ部22aに向けて延びている。また、第一破断誘導線242の他端部246は、下側内フラップ22の縁部22bに向けて延びている。
後側の上側内フラップ31は、四角形の平板であり、後端壁12の上縁部から前方に向けて延びている。後側の上側内フラップ31によって、胴部10の上側開口部の後部側の一部が塞がれている。
右側の上側外フラップ32は、四角形の平板であり、右側壁14の上縁部から左方に向けて延びている。この上側外フラップ32によって、胴部10の上側開口部の右半分が塞がれている。
左右の上側外フラップ32,32の端縁部同士は、左右方向の中央部で突き合わされ、図示しない粘着テープ等で接合される。なお、左右の上側外フラップ32,32は、中央部で突き合わされるものに限られることはなく、中央部に隙間を有して閉じられるものであってもよい。
図8に示すように、まず、底壁20を上側にして、左右の下側内フラップ22,22を折り曲げて突き合わせた後、下側外フラップ21を前端壁11の下縁部L11に沿って内側に倒し込む。
これにより、差込片23を差込穴24に容易に差し込むことができ、底壁20の閉作業をスムーズに行うことができる。
次に、図13~図16を参照して第2実施形態の包装箱について説明する。本実施形態では、差込穴24Aの形状を第1実施形態で説明したものと異ならせている。
具体的に、差込穴24Aは、図13~図16の各図に示すように、下側内フラップ22の延在方向Y1(下側内フラップ22の長手方向、前後方向)と平行に形成された第二破断誘導線243を備えている。
また、本実施形態では、第二破断誘導線243が下側内フラップ22の延在方向Y1と平行に形成されているので、その分、差込穴折曲げ誘導線241の幅が第1実施形態のものに比べて小さくなっている。したがって、差込穴折曲げ誘導線241に基づいて、差込穴24が折れ曲り易く、差込片23の差し込み作業が行い易くなっている。したがって、底壁20を閉じる際の作業性に優れる。
例えば、差込片23と差込穴24とによる係止は、前端壁11側や後端壁12側のいずれか一方にだけ設けてもよい。
10 胴部
11 前端壁(端壁)
12 後端壁(端壁)
13 左側壁(側壁)
14 右側壁(側壁)
20 底壁
21 下側外フラップ(外フラップ)
22 下側内フラップ(内フラップ)
23 差込片
24 差込穴
24A 差込穴
25 折込部
25a 先端縁部
30 頂壁
L11 下縁部(縁部)
L41 第一折曲げ誘導線
L42 第二折曲げ誘導線
L43 第三折曲げ誘導線
Y1 延在方向
X1 差し込み方向
Claims (2)
- 前後一対の端壁及び左右一対の側壁を有する胴部と、
前記胴部の下側開口部を閉じている底壁と、
前記胴部の上側開口部を閉じている頂壁と、を備え、
前記底壁及び前記頂壁の少なくとも一方の壁は、前記両側壁の縁部に連設された左右一対の内フラップと、前記両端壁の縁部に連設され、前記内フラップの外面に重ねられた前後一対の外フラップと、を備え、
前記外フラップの先端部には、左右一対の差込片が形成されており、
前記内フラップには、前記差込片が差し込まれる差込穴が形成されており、
前記外フラップの中央部には、前記端壁の前記縁部に平行な第一折曲げ誘導線と、前記第一折曲げ誘導線の端部に接続され前記縁部の両端部近傍に向けて斜めに延在する左右一対の第二折曲げ誘導線と、が形成されており、
前記差込片は、前記第二折曲げ誘導線によって前記差込穴に向けて折り曲げられ、前記外フラップの延在方向に対して傾斜する方向で前記差込穴に差し込まれており、
前記差込片の内側部は、他方の前記差込片の前記内側部に向けて鈎状に突出形成されており、前記差込穴に前記差込片を差し込んだ状態で前記差込穴の縁部に係止されていることを特徴とする包装箱。 - 前後一対の端壁及び左右一対の側壁を有する胴部と、
前記胴部の下側開口部を閉じている底壁と、
前記胴部の上側開口部を閉じている頂壁と、を備え、
前記底壁及び前記頂壁の少なくとも一方の壁は、前記両側壁の縁部に連設された左右一対の内フラップと、前記両端壁の縁部に連設され、前記内フラップの外面に重ねられた前後一対の外フラップと、を備え、
前記外フラップの先端部には、左右一対の差込片が形成されており、
前記内フラップには、前記差込片が差し込まれる差込穴が形成されており、
前記外フラップの中央部には、前記端壁の前記縁部に平行な第一折曲げ誘導線と、前記第一折曲げ誘導線の端部に接続され前記縁部の両端部近傍に向けて斜めに延在する左右一対の第二折曲げ誘導線と、が形成されており、
前記差込片は、前記第二折曲げ誘導線によって前記差込穴に向けて折り曲げられ、前記外フラップの延在方向に対して傾斜する方向で前記差込穴に差し込まれており、
左右一対の前記差込片の間には、前記差込片同士を近づけるための折込部が形成されており、
前記折込部は、
前記第一折曲げ誘導線と、前記第一折曲げ誘導線の端部から左右一対の前記差込片の内縁部に沿って延びる左右一対の第三折曲げ誘導線と、左右一対の前記第三折曲げ誘導線の前端部同士を繋ぐ前縁部と、によって区画されており、
前記第一折曲げ誘導線及び左右一対の前記第三折曲げ誘導線を介して左右一対の前記差込片の間に凹状に折り込まれることを特徴とする包装箱。
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JPS5873713U (ja) * | 1981-11-12 | 1983-05-18 | 株式会社東芝 | 包装箱 |
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