JP2002231054A - 透明電極材料およびそれを用いた電子素子 - Google Patents

透明電極材料およびそれを用いた電子素子

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JP2002231054A
JP2002231054A JP2001025638A JP2001025638A JP2002231054A JP 2002231054 A JP2002231054 A JP 2002231054A JP 2001025638 A JP2001025638 A JP 2001025638A JP 2001025638 A JP2001025638 A JP 2001025638A JP 2002231054 A JP2002231054 A JP 2002231054A
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transparent electrode
work function
film
substrate
ito
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JP2001025638A
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English (en)
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Junichi Hanna
純一 半那
Chikashi Shinno
史 新野
Yoshio Suzuki
義雄 鈴木
Yasuo Toko
康夫 都甲
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Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極と電荷輸送層とが直接または電荷発生層
を介して隣接される電子素子において電極の電荷注入特
性を向上させることができれば、より低電圧での駆動が
可能になると共に、印加電圧に対する応答性を向上させ
ることが可能になる。 【解決手段】 インジウム(In)およびモリブデン
(Mo)を含有し、ITOよりも高い仕事関数を有する
酸化物によって、または、インジウム(In)およびタ
ングステン(W)を含有し、ITOよりも低い仕事関数
を有する酸化物によって、電極を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明電極材料、この
透明電極材料を用いた電子素子、および前記透明電極材
料を用いた透明電極の製造方法に係り、特に、金属酸化
物系の透明電極材料、この透明電極材料と電荷輸送層と
を利用した電子素子、および金属酸化物系の透明電極の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタに使用される感光体、
あるいは有機EL素子等においては、電極上に直接、ま
たは電荷発生層を介して、電荷輸送層が設けられてい
る。この電荷輸送層は、従来より、固体の有機材料によ
って形成されている。
【0003】近年、電荷輸送材料であると共に液晶材料
でもある材料(以下、この材料を「電荷輸送液晶材料」
という。)や、電荷輸送液晶材料であると共に蛍光材料
でもある材料が開発され、これらの電荷輸送材料を利用
した光センサ、画像表示素子、画像記録素子、空間光変
調素子、トランジスタ、発光素子等の電子素子が提案さ
れている(例えば特開平11−144526号公報、特
開平11−199871号公報、特開平9−31644
2号公報参照)。
【0004】例えば液晶表示装置で使用されるセル容器
の製造技術を利用して平板状の容器を作製し、この容器
内に電荷輸送液晶材料を充填することにより、機械的強
度および対環境安定性が比較的高く、均質で大面積の電
荷輸送層を比較的容易に形成することができる。
【0005】ところで、電荷輸送層を利用した光セン
サ、画像表示素子、画像記録素子、情報記録素子、空間
光変調素子、発光素子等においては、透明電極と電荷輸
送層とが直接または電荷発生層を介して隣接する。
【0006】透明電極は、例えば金(Au)、アルミニ
ウム(Al)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、白金
(Pt)等の金属の薄膜によって形成することもできる
が、一般には金属酸化物によって形成される。
【0007】透明電極に利用される金属酸化物として
は、In23系酸化物、SnO2系酸化物、ZnO系酸
化物等が知られている。なかでもIn23系酸化物の1
つであるITO(インジウム・錫酸化物)は、抵抗率
(シート抵抗)が低く可視光の透過率が高い透明電極を
形成することが可能なことから、透明電極材料として広
く利用されている。
【0008】透明電極と電荷輸送層とを利用した電子素
子においても、一般にはITOによって透明電極が形成
される。ただし、電荷輸送層を固体材料によって形成し
たタイプの有機エレクトロルミネッセンス素子において
は、通常、陽極材料としてのみITOが利用され、陰極
材料としては4eV程度以下の仕事関数を有する金属材
料もしくは合金材料が利用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電極と電荷輸送層とが
直接または電荷発生層を介して隣接される電子素子にお
いて、電極から電荷発生層または電荷輸送層への電荷注
入特性を向上させることができれば、より低電圧での駆
動が可能になる。また、印加電圧に対する電子素子の応
答性を向上させることが可能になる。
【0010】本発明の目的は、電荷注入特性の高い透明
電極材料を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、電荷輸送層と電荷注
入特性の高い透明電極とを備えた電子素子を提供するこ
とである。
【0012】本発明の更に他の目的は、電荷注入特性の
高い透明電極の製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、インジウム(In)およびモリブデン(Mo)を含
有する酸化物であり、ITOよりも高い仕事関数を有す
る透明電極材が提供される。
【0014】本発明の他の観点によれば、インジウム
(In)およびタングステン(W)を含有する酸化物で
あり、ITOよりも低い仕事関数を有する透明電極材料
が提供される。
【0015】本発明の更に他の観点によれば、基板と、
前記基板上に、インジウム(In)およびモリブデン
(Mo)を含有する酸化物によって形成され、ITOよ
りも高い仕事関数を有する透明電極と、前記透明電極に
直接または電荷発生層を介して隣接する電荷輸送層とを
有する電子素子が提供される。
【0016】本発明の更に他の観点によれば、基板と、
前記基板上に、インジウム(In)およびタングステン
(W)を含有する酸化物によって形成され、ITOより
も低い仕事関数を有する透明電極と、前記透明電極に直
接または電荷発生層を介して隣接する電荷輸送層とを有
する電子素子が提供される。
【0017】本発明の更に他の観点によれば、中空の板
状を呈する容器であって、互いに間隔をあけて対向配置
された2枚の基板と、該2枚の基板のうちの一方の基板
の内側面上にインジウム(In)およびモリブデン(M
o)を含有する酸化物によって形成され、ITOよりも
高い仕事関数を有する第1の透明電極と、前記2枚の基
板のうちの他方の基板の内側面上にインジウム(In)
およびタングステン(W)を含有する酸化物によって形
成され、ITOよりも低い仕事関数を有する第2の透明
電極とを有する容器と、前記容器内に形成された電荷輸
送層とを備えた電子素子が提供される。
【0018】本発明の更に他の観点によれば、電圧印加
手段を有する基板ホルダを備えたアーク放電イオンプレ
ーティング装置の真空槽内に、インジウム(In)およ
びモリブデン(Mo)を含有する蒸発源を配置すると共
に、前記基板ホルダに基板を装着する工程と、前記真空
槽内を減圧雰囲気にし、前記蒸発源の近傍でアーク放電
を生じさせて前記蒸発源を蒸発、イオン化させると共
に、前記イオン化で生じたイオンを前記電圧印加手段に
負バイアスを印加することで前記基板ホルダ側に電気的
に吸引し、該電気的な吸引によって、インジウム(I
n)およびモリブデン(Mo)を含有し、ITOよりも
高い仕事関数を有する酸化物によって構成される透明導
電層を前記基板上に堆積させる工程とを含む透明電極の
製造方法が提供される。
【0019】本発明の更に他の観点によれば、電圧印加
手段を有する基板ホルダを備えたアーク放電イオンプレ
ーティング装置の真空槽内に、インジウム(In)およ
びタングステン(W)を含有する蒸発源を配置すると共
に、前記基板ホルダに基板を装着する工程と、前記真空
槽内を減圧雰囲気にし、前記蒸発源の近傍でアーク放電
を生じさせて前記蒸発源を蒸発、イオン化させると共
に、前記イオン化で生じたイオンを前記電圧印加手段に
負バイアスを印加することで前記基板ホルダ側に電気的
に吸引し、該電気的な吸引により、インジウム(In)
およびタングステン(W)を含有し、ITOよりも低い
仕事関数を有する酸化物によって構成される透明導電層
を前記基板上に堆積させる工程とを含む透明電極の製造
方法が提供される。
【0020】インジウム(In)およびモリブデン(M
o)を含有し、ITOよりも高い仕事関数を有する酸化
物(以下、この酸化物を「IMO」と略記する。)を透
明電極材料として用いることにより、電荷注入特性の高
い透明電極を得ることが可能になる。
【0021】また、インジウム(In)およびタングス
テン(W)を含有し、ITOよりも低い仕事関数を有す
る酸化物(以下、この酸化物を「IWO」と略記す
る。)を透明電極材料として用いることによっても、電
荷注入特性の高い透明電極を得ることが可能になる。
【0022】IMOまたはIWOを用いて電荷注入特性
の高い透明電極を得るにあたっては、その表面の平滑性
を高めることが好ましい。例えばアーク放電イオンプレ
ーティングによれば、表面の平滑性が高いIMO膜また
はIWO膜を成膜することができる。
【0023】電荷輸送層を利用した電子素子を得るにあ
たって、電荷輸送層に直接または電荷発生層を介して隣
接する透明電極をIMOまたはIWOによって形成する
ことにより、IMOまたはIWOから電荷輸送層へ効率
よく電荷を注入することが可能になる。電極から電荷輸
送層へ効率よく電荷が注入されれば、例えば、より低電
圧で電子素子を駆動させることが可能になると共に、印
加電圧に対する電子素子の応答性を向上させることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、実施例による電子素子を
概略的に示す。同図に示した電子素子はエレクトロルミ
ネッセンス素子(以下、「EL素子20」という。)で
あり、このEL素子20は、中空の板状を呈する容器1
0と、容器10に収容された電荷輸送液晶材料によって
構成される電荷輸送層15とを備える。
【0025】容器10では、ギャップコントロール材を
数%添加した熱硬化型シール剤1によって、2枚の透明
ガラス基板2a、2bが2μmの間隔をあけて対向配置
されている。第1の透明電極3aが図1での上側透明ガ
ラス基板2aの内側面上に設けられ、第2の透明電極3
bが下側透明ガラス基板2bの内側面上に設けられてい
る。
【0026】電荷輸送層15は、容器10の形成後に、
この容器10に2,5−ジオクチル−2,2′:5′,
2″−ter−チオフェンを液体状態で充填することによ
って形成されている。上記の化合物は、電荷輸送液晶材
料であると共に、蛍光材料でもある。電荷輸送層15
は、電界発光層としても機能する。
【0027】第1の透明電極3aと第2の透明電極3b
との組み合わせが、IMO膜/IMO膜、IMO膜/I
TO膜、IMO膜/IWO膜またはIWO膜/IWO膜
である計4種類のEL素子20を作製した。また、比較
のため、第1の透明電極3aと第2の透明電極3bとの
組み合わせがITO膜/ITO膜であるEL素子を作製
した。第1および第2の透明電極3a、3bの各々は、
いずれのEL素子においても、電極面積16mm2 、膜
厚500オングストローム(50nm)の電極である。
【0028】IMO膜は、不可避的な混入物(不純物)
を除き、インジウム(In)、モリブデン(Mo)およ
び酸素(O)によって構成される。
【0029】IWO膜は、不可避的な混入物を除き、イ
ンジウム(In)、タングステン(W)および酸素
(O)によって構成される。
【0030】ITO膜は、不可避的な混入物を除き、イ
ンジウム(In)、錫(Sn)および酸素(O)によっ
て構成される。
【0031】IMO膜、IWO膜およびITO膜は、大
面積の膜を一旦成膜した後に、第二酸化鉄溶液等をエッ
チャントとして用いたウェットエッチングや、メタノー
ルガス等をエッチングガスとして用いたドライエッチン
グ(反応性イオンエッチング)によって所望形状にパタ
ーニングすることが可能である。
【0032】しかしながら本実施例では、IMO膜、I
WO膜またはITO膜を成膜するにあたってステンレス
鋼(SUS)製のマスクを基板前面に配置することによ
り、所望形状のIMO膜、IWO膜またはITO膜によ
って構成される透明電極を得た。これらの膜(透明電
極)は、いずれもアーク放電イオンプレーティング(以
下、この方法を「ADIP法」と略記する。)によって
成膜した。
【0033】ADIP法では、例えば陽極と陰極とを備
えたイオン銃を用いて蒸発源の近傍でアーク放電を起こ
し、このアーク放電によって蒸発源を蒸発、イオン化さ
せる。このイオン化で生じたイオンは、基板側に電気的
に吸引され、基板上に堆積する。イオンを基板側に電気
的に吸引するために、基板ホルダには電圧、一般には負
バイアスを印加するための電圧印加手段が設けられる。
基板ホルダ自体を導電性材料によって形成することもで
きるし、基板ホルダの背面に電圧印加用の導電性部材を
設けることもできる。
【0034】上述した各膜をADIP法によって成膜す
る際には、例えば、酸化物ペレットによって蒸発源が構
成される。成膜時におけるイオン銃1台当たりの放電電
力、放電圧力および成膜温度は、それぞれ、概ね2〜1
5kW、概ね1.0×10-4Torr〜5.0×10-4Torr
(約1.0/75Pa〜5.0/75Pa)、概ね室温
から概ね600℃の範囲で適宜選択することが可能であ
る。必要に応じて、真空槽内に酸素ガスを流しながら成
膜する。酸素ガスの流量は、酸素分圧が概ね3.0×1
-4Torr(約3.0/75Pa)以下となるように制御
することが好ましい。
【0035】表面の平滑性が高いIMO膜またはIWO
膜を得るうえからは、イオン銃1台当たりの放電電力、
放電圧力、成膜温度および酸素分圧を、それぞれ、概ね
2〜15kW、概ね1.0×10-4Torr〜5.0×10
-4Torr(約1.0/75Pa〜5.0/75Pa)、概
ね室温〜200℃、概ね3.0×10-4Torr(約3.0
/75Pa)以下の範囲内で選択することが好ましい。
【0036】IMO膜を成膜するにあたってはIn
23:MoO3 =92.5:7.5(wt%)の酸化物ペ
レットを用い、IWO膜を成膜するにあたってはIn2
3:WO 3 =92.5:7.5(wt%)の酸化物ペレ
ットを用いた。ITO膜を成膜するにあたっては、In
23:SnO2 =92.5:7.5(wt%)の酸化物ペ
レットを用いた。
【0037】IMO膜およびIWO膜それぞれの成膜条
件を、下記の表1に示す。ITO膜の成膜条件を表1に
併記する。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示した条件の下に成膜されたIMO
膜およびIWO膜は、いずれも、X線回折法による構造
解析で[111]配向を示す結晶質酸化物であり、概ね
300〜400オングストローム(30〜40nm)の
結晶粒径を有する。IMO膜の仕事関数は5.35eV
であり、IWO膜の仕事関数は4.80eVである。
【0040】一方、ITO膜は、X線回折法による構造
解析で[111]配向を示す結晶質酸化物であり、概ね
300〜400オングストローム(30〜40nm)の
結晶粒径を有する。ITO膜の仕事関数は5.0eVで
ある。
【0041】図2(A)は、上記のIMO膜についての
電子顕微鏡写真を縮小した写しであり、図2(B)は、
上記のIWO膜についての電子顕微鏡写真を縮小した写
しであり、図2(C)は、上記のITO膜についての電
子顕微鏡写真を縮小した写しである。これらの図同士の
対比から明らかなように、IMO膜およびIWO膜は、
ITO膜に比べて、表面の平滑性に優れている。
【0042】本実施例で作製した計4種類のEL素子2
0および比較のために作製したEL素子それぞれについ
て、電荷輸送層15を構成している前述の化合物がスメ
クティックG(SmG)相にある状態下で直流電圧を印
加し、素子の電圧−電流特性を測定した。このとき、第
1の透明電極3aを陽極として用い、第2の透明電極3
bを陰極として用いた。また、電圧−電流特性の測定
は、外部からの光が素子に入射しないように、暗室状態
下で行った。
【0043】図3は、上記の電圧−電流特性の測定結果
を示す。
【0044】同図から明らかなように、第1の透明電極
3a(陽極)にIMO膜を用い、第2の透明電極3b
(陰極)にIWO膜またはITO膜を用いたEL素子2
0では、陽極および陰極それぞれにITO膜を用いたE
L素子に比べて、同じ電圧を印加したときの電流値が高
い。
【0045】第1の透明電極3a(陽極)および第2の
透明電極(陰極)3bそれぞれにIMO膜を用いたEL
素子20においても、6〜7V程度以上の電圧を印加す
れば、陽極および陰極それぞれにITO膜を用いた電子
素子に比べて、同じ電圧を印加したときの電流値が高く
なる。
【0046】同様に、第1の透明電極3a(陽極)およ
び第2の透明電極(陰極)3bそれぞれにIWO膜を用
いたEL素子20においても、陽極および陰極それぞれ
にITO膜を用いたEL素子に比べて、同じ電圧を印加
したときの電流値が高い。
【0047】暗室状態下でEL素子20にある大きさの
電圧を印加したときに当該EL素子20に流れる電流値
は、陽極(第1の透明電極3a)から電荷輸送層15へ
注入される電荷(正孔)量、あるいは、陰極(第2の透
明電極3b)から電荷輸送層15へ注入される電荷(電
子)量を反映しているものと考えられる。
【0048】したがって、IMO膜およびIWO膜は、
ITO膜よりも電荷注入特性に優れているものと考えら
れる。これらIMO膜およびIWO膜の電荷注入特性
は、その仕事関数の値のみによっては説明しきれない。
【0049】特に、第1の透明電極3a(陽極)にIM
O膜を用い、第2の透明電極3b(陰極)にIWO膜を
用いたEL素子20では、陽極と陰極それぞれにITO
膜を用いた電子素子に比べて4桁以上高い電流が流れ、
発光輝度も極めて高かった。また、極めて低電圧での発
光が可能であった。
【0050】IMO膜の電気的特性は、モリブデン(M
o)の含有量に応じて変化する。同様に、IWO膜の電
気的特性は、タングステン(W)の含有量に応じて変化
する。図4(A)、図4(B)、図4(C)および図5
は、酸化物ペレットを蒸発源として用いたADIP法に
よってIMO膜、IWO膜またはITO膜を成膜すると
きの、酸化物ペレットにおけるモリブデン酸化物の含有
量(以下、「MoOドープ量」という。)、タングステ
ン酸化物の含有量(以下、「WOドープ量」という。)
または錫酸化物の含有量(以下、「SnOドープ量」と
いう。)と、得られる膜の電気的特性との関係を示す。
【0051】図4(A)は、IMO膜、IWO膜および
ITO膜それぞれにおけるMoOドープ量、WOドープ
量またはSnOドープ量とキャリア移動度との関係を示
す。
【0052】図4(B)は、IMO膜、IWO膜および
ITO膜それぞれにおけるMoOドープ量、WOドープ
量またはSnOドープ量とキャリア濃度との関係を示
す。
【0053】図4(C)は、IMO膜、IWO膜および
ITO膜それぞれにおけるMoOドープ量、WOドープ
量またはSnOドープ量と比抵抗との関係を示す。
【0054】図5は、IMO膜、IWO膜およびITO
膜それぞれにおけるMoOドープ量、WOドープ量また
はSnOドープ量と仕事関数(ただし、最小比抵抗とな
る場合の仕事関数)との関係を示す。
【0055】なお、IMO膜、IWO膜およびITO膜
の成膜条件は、蒸発源の組成と酸素分圧とを変えた以外
は、表1に示した条件と同じにした。
【0056】図4(A)〜図4(C)から推察されるよ
うに、上記条件の下に成膜されたIMO膜のキャリア移
動度はMoOドープ量が3wt%程度のときに最も高くな
り、キャリア濃度はMoOドープ量が3〜4wt%程度の
ときに最も高くなり、比抵抗はMoOドープ量が2.5
〜3wt%程度のときに最も低くなるものと考えられる。
また、上記条件の下に成膜されたIWO膜のキャリア移
動度はWOドープ量が3wt%程度のときに最も高くな
り、キャリア濃度はWOドープ量が5〜7.5wt%程度
のときに最も高くなり、比抵抗はWOドープ量が3.5
〜4wt%程度のときに最も低くなるものと考えられる。
【0057】図5に示されているように、上記条件の下
に成膜されたIMO膜の仕事関数は5.0eVよりも高
く、概ね5.25〜5.35eVである。この値は、I
TO膜の仕事関数よりも高い。IMO膜の仕事関数は、
MoOドープ量が多いほど大きくなる傾向が認められ
る。
【0058】上記条件の下に成膜されたIWO膜の仕事
関数は5.0eVよりも低く、概ね4.8〜4.95e
Vである。この値は、ITO膜の仕事関数よりも低い。
IWO膜の仕事関数は、WOドープ量が多いほど小さく
なる傾向が認められる。
【0059】ADIP法によって成膜されたIMO膜お
よびIWO膜それぞれの電気的特性は、MoOドープ量
またはWOドープ量に応じて変化する他、成膜時の酸素
ガス流量(酸素分圧)に応じても変化する。
【0060】図6は、ADIP法によってIMO膜また
はIWO膜を成膜する際の酸素ガス流量と、得られるI
MO膜またはIWO膜の比抵抗との関係の一例を、IT
O膜の比抵抗と比較して示す。
【0061】図7は、ADIP法によってIMO膜また
はIWO膜を成膜する際の酸素ガス流量と、得られるI
MO膜またはIWO膜の仕事関数との関係の一例を示
す。
【0062】図6に示した例では、酸素ガス流量が20
SCCM程度のときと40SCCM程度のときそれぞれ
においてIMO膜の比抵抗にピークが現れ、酸素ガス流
量20SCCM程度のときには3.5×10-4Ω・cm
程度、酸素ガス流量40SCCM程度のときには4.3
×10-4Ω・cm程度となる。
【0063】また、図7に示した例では、酸素ガス流量
が25〜30SCCM程度のときに、IMO膜の仕事関
数が5.3eV程度と最も高くなる。
【0064】一方、IWO膜の比抵抗は、図6から推察
されるように、酸素ガス流量が20〜35SCCM程度
のときに3.7×10-4Ω・cm程度と最も高くなる。
また、図7から推察されるように、IWO膜の仕事関数
は、酸素ガス流量が25〜30SCCM程度のときに
4.75〜4.8eV程度と最も低くなる。
【0065】図8は、ADIP法によって成膜したIM
O膜、IWO膜およびITO膜それぞれについての、可
視光領域から赤外領域にかけて光透過率の一例を示す。
【0066】同図に示したデータは、MoOドープ量お
よびWOドープ量をそれぞれ2.5wt%とし、SnOド
ープ量を7.5wt%とし、さらに、成膜時の酸素ガス流
量(酸素分圧)も変更し、他は表1に示した成膜条件の
下に成膜したIMO膜、IWO膜またはITO膜につい
てのものである。IMO膜、IWO膜およびITO膜そ
れぞれの膜厚は、約1300オングストローム(約13
0nm)である。
【0067】図8に示されているように、IMO膜およ
びIWO膜は、可視光領域から赤外領域にかけて高い光
透過率を有する。
【0068】前述した電荷注入特性ならびに上述した電
気的特定および光学的特性(光透過率)を有するIMO
またはIWOは、種々の電子素子の透明電極材料として
利用することが可能である。勿論、透明性が必須の要件
とならない用途の電極材料に利用することも可能であ
る。
【0069】IMOまたはIWOの電荷注入特性を活用
するうえからは、固体または液晶の電荷輸送材料によっ
て形成された電荷輸送層が直接または電荷発生層を介し
て電極に隣接される電子素子の電極材料として、IMO
またはIWOを利用することが好ましい。
【0070】上記の電子素子としては、EL素子等の発
光素子や、受光素子(光センサ、太陽電池等)、画像表
示素子(液晶表示素子等)、画像記録素子(電子写真用
感光体、画像読み取り装置等)および光書き込み型空間
変調素子等、種々の電子素子がある。また、電荷輸送液
晶材料(有機半導体)を利用してスイッチング素子(ト
ランジスタ)を構成することも可能であり、このスイッ
チング素子の電極にIMOまたはIWOを利用すること
も可能である。
【0071】IMOまたはIWOを、電荷輸送液晶材料
であると共に蛍光材料でもある材料によって電界発光層
を形成したEL素子の電極材料として利用する場合、電
界発光層の厚さは電荷(正孔または電子)の移動を妨げ
ないように、概ね0.2〜15μmの範囲内で選択する
ことが好ましい。電界発光層は、蛍光材料ではない電荷
輸送液晶材料に蛍光材料を添加した材料によって構成す
ることもできる。
【0072】固体の有機材料を利用して電界発光層が構
成されるタイプの有機EL素子の電極材料としてIMO
またはIWOを利用することも可能である。この有機E
L素子においては、蛍光材料でもある固体の有機材料に
よって構成された電界発光層、または蛍光材料を分散さ
せた固体の有機材料によって構成された電界発光層が、
陽極と陰極との間に設けられる。一般には、陽極に直接
または電荷(正孔)発生層を介して、固体の有機材料ま
たは固体の無機材料によって形成された電荷(正孔)輸
送層が設けられ、この電荷輸送層に隣接して発光層が設
けられる。陰極側からみると、この陰極に直接または電
荷(電子)発生層を介して、固体の有機材料または固体
の無機材料によって形成された電荷(電子)輸送層が設
けられ、この電荷輸送層に隣接して発光層が設けられ
る。固体の有機材料を利用した有機EL素子において
は、特に陰極を、IMOおよびIWO以外の電極材料、
例えば仕事関数が概ね4eV以下の金属材料もしくは合
金材料によって形成することもできる。
【0073】IMOは、結晶質酸化物に限定されるもの
ではなく、非晶質酸化物であってもでもよい。IWOに
ついても同様である。
【0074】IMOは、インジウム(In)、モリブデ
ン(Mo)および酸素(O)以外に、錫(Sn)を含有
していてもよい。錫(Sn)の含有量は、当該IMOの
用途等に応じて、所望の電荷注入特性、電気的特性また
は光学的特性となるように、適宜選定可能である。IW
Oについても同様である。
【0075】その他、種々の変更、改良、組み合わせ、
応用等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電荷注入特性に優れた透明電極材料を提供することがで
きる。
【0077】電極と、この電極に直接または電荷発生層
を介して隣接された電荷輸送層とを有する種々の電子素
子、例えば発光素子、受光素子、画像表示素子、画像記
録素子、光書き込み型空間変調素子等を作製するに当た
って、前記の電極を上記の透明電極材料を用いて形成す
ることにより、より低電圧で駆動させることが可能であ
ると共に、印加電圧に対する応答性をより高めることが
可能な電子素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による電子素子(EL素子)を示す概略
図である。
【図2】図2(A)は、ADIP法によって成膜された
IMO膜の電子顕微鏡写真を縮小した写しであり、図2
(B)は、ADIP法によって成膜されたIMO膜の電
子顕微鏡写真を縮小した写しであり、図2(C)は、A
DIP法によって成膜されたITO膜の電子顕微鏡写真
を縮小した写しである。
【図3】実施例による計4種類のEL素子および比較の
ために作製したEL素子についての電流−電圧特性の測
定結果を示すグラフである。
【図4】図4(A)は、ADIP法によって成膜したI
MO膜、IWO膜およびITO膜それぞれのキャリア移
動度とMoOドープ量、WOドープ量またはSnOドー
プ量との関係を示すグラフであり、図4(B)は、これ
らの膜のキャリア濃度とドープ量との関係を示すグラフ
であり、図4(C)は、これらの膜の比抵抗とドープ量
との関係を示すグラフである。
【図5】ADIP法によって成膜したIMO膜、IWO
膜およびITO膜それぞれの仕事関数とMoOドープ
量、WOドープ量またはSnOドープ量との関係を示す
グラフである。
【図6】ADIP法によってIMO膜、IWO膜または
ITO膜を成膜する際の酸素ガス流量と得られる膜の比
抵抗との関係を示すグラフである。
【図7】ADIP法によってIMO膜またはIWO膜を
成膜する際の酸素ガス流量と得られる膜の仕事関数との
関係を示すグラフである。
【図8】ADIP法によって成膜したIMO膜、IWO
膜およびITO膜それぞれの透過率を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1…熱硬化型シール剤、 2a…上側透明ガラス基板、
2b…下側透明ガラス基板、 3a…第1の透明電
極、 3b…第2の透明電極、 15…電荷輸送層、
20…電子素子(EL素子)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/28 H05B 33/28 // C04B 35/495 C04B 35/00 J (72)発明者 鈴木 義雄 東京都目黒区中目黒2−9−13 スタンレ ー電気株式会社内 (72)発明者 都甲 康夫 東京都目黒区中目黒2−9−13 スタンレ ー電気株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB06 BB01 CA01 CB01 DB00 DB03 EB00 FA01 FA03 4G030 AA23 AA24 AA34 BA02 BA15 4K029 AA09 AA24 BA50 BC09 BD00 CA04 CA13 DB03 DD06 5G307 FA01 FB01 5G323 BA02 BB04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジウム(In)およびモリブデン
    (Mo)を含有する酸化物であり、ITOよりも高い仕
    事関数を有する透明電極材料。
  2. 【請求項2】 仕事関数が5.0eVよりも高い請求項
    1に記載の透明電極材料。
  3. 【請求項3】 インジウム(In)およびタングステン
    (W)を含有する酸化物であり、ITOよりも低い仕事
    関数を有する透明電極材料。
  4. 【請求項4】 仕事関数が5.0eVよりも低い請求項
    3に記載の透明電極材料。
  5. 【請求項5】 アーク放電イオンプレーティングによっ
    て形成された請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載
    の透明電極材料。
  6. 【請求項6】 基板と、 前記基板上に、インジウム(In)およびモリブデン
    (Mo)を含有する酸化物によって形成され、ITOよ
    りも高い仕事関数を有する透明電極と、 前記透明電極に直接または電荷発生層を介して隣接する
    電荷輸送層とを有する電子素子。
  7. 【請求項7】 前記透明電極の仕事関数が5.0eVよ
    りも高い請求項6に記載の電子素子。
  8. 【請求項8】 基板と、 前記基板上に、インジウム(In)およびタングステン
    (W)を含有する酸化物によって形成され、ITOより
    も低い仕事関数を有する透明電極と、 前記透明電極に直接または電荷発生層を介して隣接する
    電荷輸送層とを有する電子素子。
  9. 【請求項9】 前記透明電極の仕事関数が5.0eVよ
    りも低い請求項8に記載の電子素子。
  10. 【請求項10】 中空の板状を呈する容器であって、互
    いに間隔をあけて対向配置された2枚の基板と、該2枚
    の基板のうちの一方の基板の内側面上にインジウム(I
    n)およびモリブデン(Mo)を含有する酸化物によっ
    て形成され、ITOよりも高い仕事関数を有する第1の
    透明電極と、前記2枚の基板のうちの他方の基板の内側
    面上にインジウム(In)およびタングステン(W)を
    含有する酸化物によって形成され、ITOよりも低い仕
    事関数を有する第2の透明電極とを有する容器と、 前記容器内に形成された電荷輸送層とを備えた電子素
    子。
  11. 【請求項11】 前記第1の透明電極の仕事関数が5.
    0eVよりも高く、前記第2の透明電極の仕事関数が
    5.0eVよりも低い請求項10に記載の電子素子。
  12. 【請求項12】 前記透明電極がアーク放電イオンプレ
    ーティングによって形成された請求項6〜請求項11の
    いずれか1項に記載の電子素子。
  13. 【請求項13】 前記電荷輸送層が液晶材料によって構
    成された請求項6〜請求項12のいずれか1項に記載の
    電子素子。
  14. 【請求項14】 前記電荷輸送層が電界発光層としても
    機能する請求項6〜請求項13のいずれか1項に記載の
    電子素子。
  15. 【請求項15】 電圧印加手段を有する基板ホルダを備
    えたアーク放電イオンプレーティング装置の真空槽内
    に、インジウム(In)およびモリブデン(Mo)を含
    有する蒸発源を配置すると共に、前記基板ホルダに基板
    を装着する工程と、 前記真空槽内を減圧雰囲気にし、前記蒸発源の近傍でア
    ーク放電を生じさせて前記蒸発源を蒸発、イオン化させ
    ると共に、前記イオン化で生じたイオンを前記電圧印加
    手段に負バイアスを印加することで前記基板ホルダ側に
    電気的に吸引し、該電気的な吸引によって、インジウム
    (In)およびモリブデン(Mo)を含有し、ITOよ
    りも高い仕事関数を有する酸化物によって構成される透
    明導電層を前記基板上に堆積させる工程とを含む透明電
    極の製造方法。
  16. 【請求項16】 電圧印加手段を有する基板ホルダを備
    えたアーク放電イオンプレーティング装置の真空槽内
    に、インジウム(In)およびタングステン(W)を含
    有する蒸発源を配置すると共に、前記基板ホルダに基板
    を装着する工程と、 前記真空槽内を減圧雰囲気にし、前記蒸発源の近傍でア
    ーク放電を生じさせて前記蒸発源を蒸発、イオン化させ
    ると共に、前記イオン化で生じたイオンを前記電圧印加
    手段に負バイアスを印加することで前記基板ホルダ側に
    電気的に吸引し、該電気的な吸引により、インジウム
    (In)およびタングステン(W)を含有し、ITOよ
    りも低い仕事関数を有する酸化物によって構成される透
    明導電層を前記基板上に堆積させる工程とを含む透明電
    極の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記透明導電層を前記基板上に堆積さ
    せる工程を、放電圧力1.0×10-4〜5.0×10-4
    Torr、成膜温度室温から600℃の条件の下に行う請求
    項15または請求項16に記載の透明電極の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記透明導電層を前記基板上に堆積さ
    せる工程を、前記真空槽内に酸素ガスを流しながら行う
    請求項15〜請求項17のいずれか1項に記載の透明電
    極の製造方法。
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